人 とペットのより 良 い 関 係 に 向 けて 平 成 26 年 3 月 石 川 県
[ 本 計 画 において 対 象 とする 動 物 ] 本 計 画 において 対 象 とする 動 物 は 家 庭 で 飼 養 する 犬 や 猫 (いわゆるペット)などであり 野 生 動 物 は 含 みません なお 野 生 動 物 のうち 鳥 類 又 はほ 乳 類 については 鳥 獣 の 保 護 及 び 狩 猟 の 適 正 化 に 関 する 法 律 により 鳥 獣 保 護 事 業 計 画 や 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 が 策 定 され それに 基 づき 保 護 管 理 等 の 事 業 が 実 施 されています
目 次 第 1 章 計 画 の 概 要 1 1 計 画 策 定 の 考 え 方 1 2 施 策 の 推 進 方 策 2 3 施 策 推 進 の 体 系 5 第 2 章 施 策 展 開 6 1 飼 養 者 の 社 会 的 責 任 の 徹 底 6 1-1 現 状 と 課 題 6 1-2 具 体 的 施 策 17 (1) 適 正 飼 養 の 普 及 啓 発 の 強 化 17 1 終 生 飼 養 の 推 進 17 2 犬 猫 の 不 妊 去 勢 手 術 の 普 及 啓 発 18 3 所 有 者 明 示 の 促 進 18 4 迷 惑 問 題 の 防 止 の 推 進 19 (2) 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 の 徹 底 20 (3) 犬 猫 の 致 死 処 分 数 等 の 減 少 への 取 組 20 (4) 災 害 時 におけるペット 対 策 の 普 及 啓 発 21 2 動 物 取 扱 業 者 の 責 任 の 徹 底 22 2-1 現 状 と 課 題 22 2-2 具 体 的 施 策 25 (1) 動 物 取 扱 業 者 の 登 録 届 出 の 徹 底 25 (2) 動 物 取 扱 業 者 に 対 する 監 視 指 導 の 強 化 25 (3) 動 物 取 扱 業 者 の 資 質 の 向 上 26 (4) 産 業 動 物 実 験 動 物 の 適 正 な 取 扱 いの 推 進 26 3 地 域 の 実 情 に 応 じた 取 組 の 推 進 27 3-1 現 状 と 課 題 27 3-2 具 体 的 施 策 29 (1) 地 域 における 動 物 愛 護 と 適 正 な 飼 養 を 推 進 する 体 制 づくり 29 (2) 小 学 校 等 における 取 組 の 支 援 29 (3) 飼 養 者 のいない 猫 対 策 30
4 県 民 と 動 物 の 安 全 の 確 保 31 4-1 現 状 と 課 題 31 4-2 具 体 的 施 策 34 (1) 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 対 策 34 (2) 特 定 動 物 による 危 害 の 防 止 34 (3) 災 害 時 の 動 物 の 保 護 特 定 動 物 の 逸 走 対 策 35 第 3 章 計 画 の 数 値 目 標 36 [ 資 料 編 ] 資 料 1 いしかわ 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 検 討 会 委 員 名 簿 37 資 料 2 動 物 愛 護 に 関 するアンケート 調 査 について 38
第 1 章 計 画 の 概 要 1 計 画 策 定 の 考 え 方 (1) 計 画 策 定 の 趣 旨 近 年 の 少 子 高 齢 化 等 を 背 景 として 動 物 (ペット)は 人 の 心 に 安 らぎや 潤 いを 与 えてくれ 心 豊 かな 生 活 に 欠 かせないものになってきており 飼 養 志 向 が 高 まっ ています しかし 一 方 では 飼 養 数 の 増 加 に 伴 い 安 易 な 遺 棄 や 虐 待 飼 養 マナーの 欠 如 による 動 物 の 鳴 き 声 ふん 尿 などの 迷 惑 行 為 などが 社 会 的 な 問 題 となっています このような 状 況 を 踏 まえ 県 では 動 物 も 家 族 の 一 員 として 人 と 動 物 がより 良 い 関 係 で 暮 らせる 地 域 社 会 づくりに 向 けて いしかわ 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 ( 以 下 本 計 画 という )を 策 定 するものです (2) 計 画 の 位 置 づけ 本 計 画 は 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 法 律 ( 以 下 動 物 愛 護 管 理 法 という ) 第 6 条 に 基 づく 計 画 であり 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 行 政 の 基 本 的 方 向 性 及 び 中 長 期 的 な 目 標 を 明 らかにするものです また 市 町 動 物 の 飼 養 者 動 物 取 扱 業 者 動 物 愛 護 団 体 など 動 物 の 愛 護 管 理 に 関 わるものに 共 通 する 行 動 指 針 とするものです (3) 計 画 の 期 間 本 計 画 の 期 間 は 平 成 26 年 4 月 から 平 成 36 年 3 月 までの 10 年 間 とします (4) 計 画 の 見 直 し 状 況 の 変 化 に 適 時 的 確 に 対 応 するため 策 定 後 概 ね5 年 目 に 当 たる 平 成 30 年 度 を 目 途 として その 見 直 しを 行 います - 1 - - 1 -
2 施 策 の 推 進 方 策 (1) 数 値 目 標 * の 設 定 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 を 推 進 するためには 県 や 市 町 のみならず 動 物 飼 養 者 動 物 愛 護 団 体 など 多 くの 関 係 者 の 理 解 の 下 共 通 の 目 標 を 掲 げ その 達 成 を 目 指 して 協 力 して 取 組 むことが 有 効 です このため 数 値 目 標 を 設 定 し 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 を 推 進 することとします * 数 値 目 標 : 第 3 章 計 画 の 数 値 目 標 参 照 (36ページ) (2) 推 進 体 制 本 計 画 に 基 づく 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 の 取 組 について 学 識 経 験 者 獣 医 師 会 動 物 愛 護 団 体 市 町 行 政 関 係 者 などで 協 議 し 連 携 協 力 を 図 ります (3) 役 割 分 担 ア 県 の 役 割 県 は 動 物 取 扱 業 の 登 録 届 出 と 監 視 指 導 犬 猫 の 引 取 り 収 容 及 び 動 物 愛 護 管 理 の 普 及 啓 発 など 広 域 的 専 門 的 な 役 割 があります また 本 計 画 推 進 に 当 たって 情 報 の 収 集 提 供 や 市 町 獣 医 師 会 動 物 愛 護 団 体 等 との 連 携 に 努 めます イ 市 町 の 役 割 動 物 愛 護 管 理 に 関 する 課 題 の 多 くは 地 域 社 会 に 密 着 したものです そのため 市 町 は そうした 課 題 解 決 のため 地 域 の 実 情 に 応 じたきめ 細 か な 取 組 を 推 進 します ウ 飼 養 者 の 役 割 飼 養 者 が 果 たすべき 役 割 の 基 本 は 法 令 を 遵 守 し 動 物 の 生 理 生 態 習 性 に 応 じて 動 物 を 生 涯 にわたり 適 正 に 飼 養 するという 責 務 を 果 たすことです - 2 - - 2 -
エ 獣 医 師 会 の 役 割 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 の 知 識 や 犬 猫 の 不 妊 去 勢 手 術 の 必 要 性 などの 普 及 啓 発 災 害 時 における 負 傷 動 物 の 保 護 などについては 専 門 的 立 場 からの 取 組 が 期 待 されます オ 動 物 取 扱 業 者 の 役 割 動 物 愛 護 管 理 法 では 動 物 取 扱 業 者 * に 対 して 適 正 な 施 設 の 維 持 管 理 と 動 物 の 取 扱 い 購 入 者 等 への 動 物 飼 養 に 関 する 重 要 事 項 の 説 明 売 買 等 の 記 録 と 保 管 等 について 確 実 に 実 施 することが 定 められています * 動 物 取 扱 業 者 第 一 種 動 物 取 扱 業 : 販 売 (インターネットによる 動 物 販 売 を 含 む) 保 管 貸 出 し 訓 練 展 示 譲 受 飼 養 業 競 りあっせん 業 を 業 として 行 う 者 第 二 種 動 物 取 扱 業 : 非 営 利 で 譲 渡 保 管 貸 出 し 訓 練 展 示 を 業 として 行 う 者 カ 県 民 の 役 割 人 と 動 物 が 共 生 する 社 会 づくりは 県 民 一 人 ひとりの 理 解 と 行 動 なしには 実 現 できません 人 と 同 様 に 命 あるものとして 動 物 にやさしい 眼 差 しを 向 けることができる よう 人 と 動 物 のより 良 い 関 係 に 向 けた 社 会 づくりへの 取 組 が 求 められます キ 動 物 愛 護 推 進 員 の 役 割 犬 猫 等 の 動 物 の 愛 護 と 適 正 な 飼 養 の 重 要 性 について 県 民 の 理 解 を 深 め 啓 発 することや 犬 猫 等 の 譲 渡 のあっせんその 他 の 必 要 な 支 援 をすること 県 又 は 市 町 が 行 う 施 策 に 協 力 をすることなどが 求 められます * 動 物 愛 護 管 理 法 第 38 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 知 事 が 委 嘱 ( 平 成 26 年 2 月 末 現 在 25 名 を 委 嘱 している ) ク 動 物 愛 護 団 体 ボランティアの 役 割 犬 猫 等 の 動 物 の 愛 護 と 適 正 飼 養 について 住 民 への 普 及 啓 発 等 を 通 じて 人 と 動 物 との 調 和 のとれた 共 生 社 会 づくりを 牽 引 して 行 くことが 期 待 されま す - 3 - - 3 -
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3 施 策 推 進 の 体 系 本 計 画 では 施 策 推 進 の 体 系 を 以 下 のとおり 整 理 しました (1) 飼 養 者 の 社 会 的 責 任 の 徹 底 地 域 において 動 物 に 関 わるトラブルをなくし 動 物 の 存 在 が 地 域 の 人 々によっ て 受 け 入 れられる 社 会 づくりに 向 けて 飼 養 者 の 社 会 的 責 任 という 視 点 から 適 正 な 飼 養 飼 養 者 によるモラルの 向 上 やマナーの 遵 守 の 徹 底 を 図 ります (2) 動 物 取 扱 業 者 の 責 任 の 徹 底 社 会 的 な 自 覚 を 持 った 飼 養 者 育 成 の 担 い 手 として その 役 割 を 十 分 に 果 たして いくよう 動 物 取 扱 業 者 の 資 質 の 向 上 を 図 るとともに 適 時 適 切 な 監 視 指 導 を 行 うことなどにより 動 物 取 扱 業 者 の 責 任 の 徹 底 を 図 ります (3) 地 域 の 実 情 に 応 じた 取 組 の 推 進 動 物 をめぐる 地 域 社 会 の 問 題 解 決 力 の 向 上 を 目 指 して 県 と 市 町 とが 各 々の 役 割 分 担 のもと 緊 密 に 連 携 して 獣 医 師 会 や 動 物 愛 護 団 体 等 との 連 携 協 働 を 促 進 し 地 域 の 実 情 に 応 じた 多 様 な 取 組 を 進 めます (4) 県 民 と 動 物 の 安 全 の 確 保 人 と 動 物 のふれあう 機 会 が 多 くなったことから 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 への 対 応 や 災 害 発 生 時 の 連 携 協 力 体 制 の 充 実 などにより 人 と 動 物 の 安 全 確 保 を 図 ります - 5 - - 5 -
第2章 1 施 策 展 開 飼養者の社会的責任の徹底 1-1 現状と課題 (1) 適正飼養の状況 ① 動物の飼養の状況 現 状 飼養の有無 種類 石川県が行ったアンケート調査結果 平成25年度 によると 家庭で犬や猫な どの動物を飼養している人の割合は約28 となっており 国の調査結果 平成 27 22年度 の 34 と比べやや少ない割合となっています ① 動物の飼育の状況 ② 飼っている動物の種類 石川県 石川県 飼っている 飼っている 27.2 27.2 飼っていない 飼っていない 72.8 72.8 回答者835人 回答者 227 人 複数回答 資料 石川県 動物愛護に関するアンケート調査 平成25年度 -6 6
終生飼養の状況 このうち いままで犬や猫を飼った人で 最後まで飼った (終生飼養)人の割合 は 95.6 で 途中で飼うことをやめた 人の割合は 4.4 となっています 途中で犬や猫の飼養をやめた理由は 引っ越し等で飼えなくなったから 40.0% 鳴き声がうるさかったから 13.3% の順となっています また 平成24年度の動物愛護管理法改正 以下 改正動物愛護管理法 とい う により 動物の所有者の責務として終生飼養が明記されました 課 題 犬や猫の飼養者に対して 安易に飼養を行い 途中で飼養を放棄することなどが ないよう 終生飼養の徹底を図る必要があります ① 終生飼養の状況 回答者228人 ② 終生飼養をやめた理由 回答者 15 人 複数回答 資料 石川県 動物愛護に関するアンケート調査 平成25年度 -7 7
2 犬 猫 の 不 妊 去 勢 手 術 の 状 況 現 状 飼 っている 犬 や 猫 に 不 妊 又 は 去 勢 の 手 術 をしている 割 合 は 犬 については すべ てに 手 術 している (47.7%) 一 部 に 手 術 をしている (2.8%)を 合 せて 50.5% となっており 猫 については すべてに 手 術 している (86.1%) 一 部 に 手 術 を している (2.8%)を 合 せて 88.9%となっています 不 妊 又 は 去 勢 手 術 の 実 施 率 は 犬 猫 ともに 全 国 を 上 回 っています 不 妊 去 勢 手 術 をしていない 理 由 は 手 術 をする 必 要 がないと 考 えるから ( 犬 :41.8% 猫 : 33.3%)が 最 も 高 くなっています 課 題 犬 や 猫 のみだりな 繁 殖 により 飼 養 頭 数 が 増 え 適 切 な 飼 養 管 理 ができなくな ってしまった 場 合 動 物 を 劣 悪 な 飼 養 環 境 下 におくこととなるだけでなく 人 に 迷 惑 や 被 害 等 を 及 ぼしたり 遺 棄 や 虐 待 等 の 発 生 のおそれがあるため 不 妊 去 勢 手 術 の 普 及 啓 発 を 図 る 必 要 があります 1 不 妊 去 勢 手 術 の 実 施 状 況 2 不 妊 去 勢 手 術 をしていない 理 由 資 料 : 石 川 県 動 物 愛 護 に 関 するアンケート 調 査 ( 平 成 25 年 度 ) 環 境 省 インターネット 調 査 ( 平 成 24 年 度 ) - 8 - - 8 -
3 犬 猫 の 所 有 者 明 示 の 状 況 現 状 飼 っている 犬 や 猫 に 飼 い 主 が 誰 であるかわかるように 名 札 やマイクロチップ 又 は 狂 犬 病 予 防 法 で 犬 に 義 務 づけられている 鑑 札 を 装 着 ( 明 示 )している 割 合 は 犬 については 鑑 札 の 義 務 づけがあるにもかかわらず すべてに 明 示 している が 25.0%と 装 着 率 が 低 い 状 況 となっています 猫 については すべてに 明 示 して いる が18.6%となっており 全 国 状 況 に 比 べ 犬 は 下 回 り 猫 は 上 回 っていま す 飼 っている 犬 又 は 猫 に 明 示 をしていない 理 由 は 明 示 する 必 要 がないと 考 える から が 最 も 高 くなっています 課 題 犬 や 猫 の 飼 養 者 に 対 して 所 有 者 明 示 の 意 義 及 び 役 割 についての 理 解 を 深 めるた めの 啓 発 を 行 い 所 有 者 明 示 の 推 進 を 図 る 必 要 があります 1 所 有 者 明 示 の 状 況 2 所 有 者 明 示 をしていない 理 由 資 料 : 石 川 県 動 物 愛 護 に 関 するアンケート 調 査 ( 平 成 25 年 度 ) 内 閣 府 大 臣 官 房 政 府 広 報 室 動 物 愛 護 に 関 する 世 論 調 査 ( 平 成 22 年 度 ) 回 答 者 犬 78 人 猫 52 人 - 9 - - 9 -
4 迷 惑 問 題 の 状 況 現 状 犬 や 猫 の 苦 情 や 問 合 せ 等 については 平 成 22 年 度 から 平 成 24 年 度 までの 状 況 は 年 間 平 均 1,499 件 で そのうち 犬 の 苦 情 が 60.3%となっています 犬 の 苦 情 については 捕 獲 依 頼 (23.4%) 放 し 飼 い(8.7%) 鳴 き 声 (4.1%)など となっています 最 近 3 年 間 に 犬 や 猫 による 迷 惑 を 受 けたことがある 人 は 65.2%で 内 容 は 散 歩 している 犬 のふんが 放 置 されている (40.2%) 猫 がやって 来 てふん 尿 をして いく (33.7%) 近 所 の 犬 猫 の 鳴 き 声 がうるさい (16.6%) 犬 の 放 し 飼 い (9.0%)などの 順 となっています 国 の 調 査 結 果 ( 平 成 22 年 )も 同 様 の 内 容 がみ られます 課 題 犬 や 猫 のふん 尿 や 鳴 き 声 による 迷 惑 問 題 などを 防 止 するため 飼 養 者 のモラルの 向 上 やマナーの 普 及 啓 発 を 図 る 必 要 があります 1 犬 猫 による 苦 情 件 数 の 推 移 2 犬 の 苦 情 内 容 3 犬 猫 による 迷 惑 の 状 況 ( 回 答 者 821 人 : 複 数 回 答 ) 資 料 : 石 川 県 動 物 愛 護 に 関 するアンケート 調 査 ( 平 成 25 年 度 ) - 10 - - 10 -
(2) 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 の 状 況 現 状 犬 の 登 録 頭 数 は 平 成 15 年 度 の 45,825 頭 から 平 成 24 年 度 の51,661 頭 へと 12.7% 増 加 しています 全 国 状 況 でも 11.3% 増 加 しています 過 去 10 年 間 の 登 録 犬 の 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 率 の 推 移 は 本 県 では 平 成 15 年 度 の73.2%から 平 成 24 年 度 の 71.4%へとやや 減 少 していますが 全 国 状 況 でも 減 少 傾 向 となっています 課 題 我 が 国 では 昭 和 32 年 以 降 犬 の 狂 犬 病 感 染 事 例 はありませんが 現 在 でも 狂 犬 病 は 世 界 各 国 特 にアジア 地 域 で 多 く 発 生 し 台 湾 では 平 成 25 年 にイタチアナ グマにおいて 狂 犬 病 の 発 生 がありました その 流 行 を 予 防 するためには 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 が 重 要 であり 犬 の 登 録 と 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 の 徹 底 を 図 る 必 要 があります 1 犬 の 登 録 数 の 推 移 2 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 率 * の 推 移 * 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 率 : 注 射 頭 数 / 登 録 頭 数 * 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 率 : 注 射 頭 数 / 登 録 頭 数 資 料 : 薬 事 衛 生 課 調 べ 環 境 省 動 物 愛 護 管 理 行 政 事 務 提 要 - 11 - - 11 -
(3) 犬 猫の致死処分等の状況 ① 犬の捕獲 引取りの状況 現 状 過去 10 年間の保健所 県の南部小動物管理指導センター及び金沢市の小動物管 理センター 以下 保健所等 という における犬の収容頭数は 本県では平成 15年度の 981 頭から平成 24 年度 390 頭へと 60.2%減少しています 全国状 況でも平成 14 年度の 22 万千頭から平成 23 年度の 8 万頭へと 63.8 減少して います なお 改正動物愛護法により 保健所等では相当の事由がない限り犬の引取りを 拒否できる規定が設けられました 課 題 さらに一層 捕獲 引取り数の減少に向けた取組が必要です また 終生飼養の趣 旨から保健所等では安易な引取りを行わないことや犬の引取りが有料であることを 県民へ周知する必要があります 犬の収容頭数の推移 資料 薬事衛生課調べ 環境省 動物愛護管理行政事務提要 - 12 12
② 猫の引取りの状況 現 状 過去10年間の猫の収容頭数は 本県では平成18年度には一旦増加しましたが その後減少しています 全国では減少傾向となっています 収容された猫の状況は 平成24年度は飼養者不明の猫が875頭引き取られ 引き取られた猫の 80.9% そのうち 760頭が子猫となっています なお 犬と同様 改正動物愛護法により 保健所等では相当の事由がない限り猫 の引取りを拒否できる規定が設けられました 課 題 さらに一層 引取り数の減少に向けた取組が必要です また 終生飼養の趣旨から 保健所等では安易な引取りを行わないことや猫の引取りが有料であることを県民へ 周知する必要があります ①猫の収容頭数の推移 ②収容された猫の状況(平成24年度) 石川県 (注) 負傷猫の収容を除く 資料 薬事衛生課調べ 環境省 動物愛護管理行政事務提要 - 13 13
③ 犬の返還 譲渡 致死処分の状況 現 状 過去 10 年間の譲渡頭数の推移は 本県では収容頭数の減少に伴い平成 15 年度 の 266 頭から平成 24 年度の 139 頭へと減少しています 全国状況も同様となっ ています また 本県の過去10年間の犬の致死処分頭数の推移は 平成 15 年度の 585 頭から平成 24 年度の 84 頭へと 85.6%減少しています 課 題 犬の致死処分数を減少させるため 飼養者への返還や新たな飼養者への譲渡の取 組が必要です ①犬の返還 譲渡 致死処分数の推移 3 1総頭数 収容した犬のうち 年度を繰り越す犬がいるため 収容頭数と一致しない 2処分 統計上把握されていない致死処分 譲渡が含まれる 3譲渡 H18 H21 は返還を含む ②返還 譲渡 致死処分の頭数内訳(平成24年度) 石川県 区 分 成 犬 126 82 74 282 子 犬 39 57 10 106 165 139 84 388 計 返 還 譲 渡 資料 薬事衛生課調べ 環境省 動物愛護管理行政事務提要 - 14 14 致死処分 頭 計
④ 猫の返還 譲渡 致死処分の状況 現 状 過去10年間の猫の致死処分頭数は 収容頭数の推移に沿って近年は減少傾向に あり 全国も同様の傾向となっています 課 題 猫の致死処分数を減少させるためには 新たな飼養者への譲渡が必要です ①猫の返還 譲渡 致死処分数の推移 1総頭数(石川県) 収容した猫のうち 年度を繰り越す猫がいるため 収容頭数と一致しない 2総頭数(全国) H17までは収容した負傷猫の譲渡 致死処分の統計がないため 収容した猫の総数を下回 っている H18 21は譲渡に返還を含める ②返還 譲渡 致死処分の頭数内訳(平成24年度) 石川県 頭 区 分 返 還 譲 渡 致死処分 計 成猫 1 13 199 213 子猫 0 37 828 865 計 1 50 1,027 1,078 致死処分 負傷猫を含まない 資料 薬事衛生課調べ 環境省 動物愛護管理行政事務提要 - 15 15
(4) 災 害 時 のペット 動 物 の 同 行 避 難 について 現 状 東 日 本 大 震 災 では ペットが 置 き 去 りにされ その 保 護 に 労 力 と 時 間 を 要 したこ とや 避 難 所 における 共 同 生 活 においてペットに 関 するトラブルが 発 生 したことな どから 環 境 省 では 平 成 25 年 6 月 に 災 害 時 におけるペットの 救 護 対 策 ガイドラ イン を 策 定 し この 中 で 災 害 時 には 原 則 飼 い 主 がペットと 同 行 避 難 * するも のとされました また 県 のアンケート 調 査 では ペットとの 同 行 避 難 について 知 らないと 回 答 し た 方 が 64.4%に 上 っています * 同 行 避 難 : 災 害 発 生 時 に 飼 い 主 が 飼 育 しているペットを 同 行 し 避 難 場 所 まで 安 全 に 避 難 すること 同 行 避 難 は 避 難 所 での 人 とのペットの 同 居 を 意 味 するものでない ( 環 境 省 の 災 害 時 における ペットの 救 護 対 策 ガイドライン 用 語 解 説 より 引 用 ) 課 題 災 害 時 にペットの 同 行 避 難 が 円 滑 に 行 われるよう 日 頃 から むやみに 吠 えない ようにするなどのしつけ 予 防 接 種 などの 健 康 管 理 ペットフードの 備 蓄 などにつ いて 周 知 を 図 る 必 要 があります 1 災 害 時 にペットと 同 行 避 難 することを 知 っている 割 合 2 災 害 時 にペットの 対 策 の 準 備 をしている 割 合 ( 回 答 者 295 人 ) ( 回 答 者 247 人 ) 資 料 : 石 川 県 動 物 愛 護 に 関 するアンケート 調 査 ( 平 成 25 年 度 ) - 16 - - 16 -
1-2 具 体 的 施 策 (1) 適 正 飼 養 の 普 及 啓 発 の 強 化 動 物 が 人 と 一 緒 に 生 活 する 存 在 として 社 会 に 受 け 入 れられるためには その 飼 養 及 び 保 管 を 適 切 に 行 うことが 求 められ 飼 養 者 が 責 任 と 自 覚 を 持 って 正 しく 動 物 を 飼 養 管 理 し 動 物 による 近 隣 等 への 迷 惑 行 為 を 防 止 することなどにより 動 物 が 地 域 の 一 員 として 共 生 できるよう 普 及 啓 発 に 努 めます 1 終 生 飼 養 の 推 進 動 物 の 飼 養 にあたっては それぞれの 飼 養 者 が 動 物 に 関 して 正 しい 知 識 や 理 解 を 持 つとともに 家 族 と 同 様 に 愛 情 を 持 って 終 生 飼 養 する 責 務 を 果 たすことが 求 められることを 普 及 啓 発 します 具 体 的 な 取 組 動 物 愛 護 週 間 を 通 じて 動 物 の 命 を 大 切 にするよう 終 生 飼 養 を 普 及 啓 発 します (ア) 動 物 ふれあいフェア の 開 催 (イ) 小 学 校 の 児 童 を 対 象 とした 動 物 愛 護 絵 画 コンクールの 実 施 (ウ) 県 市 町 広 報 リーフレットやホームページ 等 により 終 生 飼 養 を 啓 発 します 負 傷 動 物 の 収 容 については その 大 部 分 を 猫 が 占 め 屋 外 飼 養 や 飼 い 主 の いない 猫 が 交 通 事 故 等 により 負 傷 した 事 例 が 多 いことが 考 えられます 交 通 事 故 の 防 止 感 染 症 の 予 防 等 を 図 るため 室 内 飼 養 の 推 進 を 図 ります - 17 - - 17 -
2 犬 猫 の 不 妊 去 勢 手 術 の 普 及 啓 発 犬 や 猫 のみだりな 繁 殖 を 防 止 するため 飼 養 者 が 責 任 を 自 覚 し 正 しく 動 物 を 飼 養 できるよう 不 妊 去 勢 手 術 の 普 及 啓 発 を 図 ります 具 体 的 な 取 組 飼 養 者 に 対 し 不 妊 去 勢 手 術 の 必 要 性 やメリットについて 市 町 獣 医 師 会 等 を 通 じ 情 報 発 信 を 図 ります 動 物 販 売 業 者 を 通 して 店 頭 におけるリーフレット 等 の 配 布 や 顧 客 に 対 する 不 妊 去 勢 手 術 の 呼 びかけを 行 うよう 取 組 みます 市 町 動 物 愛 護 団 体 等 が 行 う 正 しい 犬 の 飼 い 方 教 室 等 の 開 催 を 支 援 します 3 所 有 者 明 示 の 促 進 動 物 の 所 有 者 を 明 示 することにより 迷 子 になった 場 合 や 災 害 時 の 保 護 返 還 への 対 応 が 容 易 になるとともに 周 囲 への 迷 惑 行 為 や 遺 棄 の 抑 制 も 期 待 されるこ とから 所 有 者 明 示 を 促 進 します 具 体 的 な 取 組 狂 犬 病 予 防 注 射 時 や 犬 登 録 時 等 に 市 町 による 鑑 札 注 射 済 票 の 装 着 の 指 導 を 徹 底 します 市 町 獣 医 師 会 と 連 携 し マイクロチップの 装 着 などによる 所 有 者 明 示 の 必 要 性 を 普 及 啓 発 し 徹 底 を 促 します - 18 - - 18 -
4 迷 惑 問 題 の 防 止 の 推 進 飼 養 者 には 動 物 の 飼 養 にあたって 地 域 住 民 に 迷 惑 をかけないモラルの 向 上 や マナーの 遵 守 が 求 められるため 正 しい 飼 い 方 について 普 及 啓 発 を 行 い その 徹 底 を 図 ります 具 体 的 な 取 組 飼 養 者 のモラルの 向 上 とマナー 遵 守 の 徹 底 を 図 るため 正 しい 飼 い 方 の 普 及 啓 発 を 行 うなど 市 町 獣 医 師 会 動 物 愛 護 団 体 と 連 携 し 動 物 の 飼 養 による 迷 惑 問 題 の 防 止 を 図 ります 動 物 の 多 頭 飼 育 における 騒 音 又 は 悪 臭 の 発 生 等 がある 場 合 は 指 導 や 必 要 な 措 置 を 講 じます 道 路 や 公 園 など 公 共 の 場 所 における 犬 のふんの 始 末 や 動 物 を 捨 てないこと などの 注 意 を 喚 起 するため 市 町 による 迷 惑 問 題 防 止 の 取 組 を 促 進 します 動 物 の 適 正 な 飼 養 の 方 法 などについて 動 物 の 正 しい 飼 い 方 教 室 やホームペ ージ ポスターなどにより 啓 発 を 図 ります - 19 - - 19 -
(2) 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 の 徹 底 犬 を 飼 養 する 場 合 は 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 の 接 種 は 飼 養 者 の 義 務 であり 市 町 獣 医 師 会 等 と 連 携 協 力 し 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 の 徹 底 に 努 め ます 具 体 的 な 取 組 犬 の 登 録 及 び 狂 犬 病 予 防 注 射 が 確 実 に 行 われるよう 市 町 における 広 報 等 を 促 進 していきます 市 町 による 未 登 録 犬 の 掘 起 しの 取 組 等 を 促 し 犬 の 登 録 の 徹 底 を 図 ります 獣 医 師 会 動 物 販 売 業 者 等 との 連 携 協 力 により 動 物 病 院 ペットショップ 等 を 通 じて 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 の 必 要 性 について 啓 発 に 努 めます (3) 犬 猫 の 致 死 処 分 数 等 の 減 少 への 取 組 飼 養 者 に 対 し 終 生 飼 養 の 大 切 さや 不 妊 去 勢 手 術 の 必 要 性 について 啓 発 し 捕 獲 引 取 りされる 犬 猫 の 数 を 減 少 させます 保 健 所 等 に 捕 獲 又 は 引 取 りされた 犬 については 市 町 や 動 物 愛 護 ボランティア 等 と 連 携 協 力 し 元 の 飼 養 者 への 返 還 や 新 しい 飼 養 者 への 譲 渡 を 推 進 します なお 引 取 りされた 猫 については すでに 不 妊 去 勢 手 術 がなされているも のや 飼 養 者 が 不 妊 去 勢 手 術 することを 確 約 した 場 合 は 譲 渡 します これらにより 致 死 処 分 数 の 減 少 に 向 けた 取 組 を 進 めます 具 体 的 な 取 組 飼 養 者 がやむを 得 ず 犬 猫 を 飼 えなくなった 場 合 は 譲 渡 できるものについ ては 譲 渡 先 を 自 ら 探 すよう 指 導 します 譲 渡 に 当 たって 飼 養 希 望 者 の 適 正 等 の 審 査 や 譲 渡 する 動 物 の 選 定 基 準 等 を 記 載 した 譲 渡 マニュアルを 必 要 に 応 じ 見 直 します 獣 医 師 会 及 び 動 物 愛 護 ボランティアと 連 携 し 譲 渡 のためのネットワークづ くりを 進 めます 返 還 促 進 のため 所 有 者 明 示 等 を 促 します - 20 - - 20 -
飼 養 者 不 明 の 犬 については 保 健 所 等 のホームページなどにより 情 報 を 提 供 し 返 還 を 進 めます 交 通 事 故 等 で 負 傷 した 犬 猫 を 保 護 するとともに 飼 養 者 への 返 還 を 進 めま す 終 生 飼 養 の 趣 旨 から 保 健 所 等 では 犬 猫 を 安 易 に 引 き 取 らないことや 犬 猫 の 引 取 りが 有 料 であることをホームページに 掲 載 する 等 により 県 民 への 周 知 を 図 ります (4) 災 害 時 等 におけるペット 対 策 の 普 及 啓 発 災 害 が 起 こった 時 に 飼 い 主 がペットと 同 行 避 難 するためには ペットの 安 全 と 健 康 を 守 るとともに 他 の 避 難 者 への 迷 惑 にならないよう 飼 い 主 には 普 段 以 上 に 様 々な 配 慮 が 求 められるため 日 頃 から 災 害 に 備 えるべき 対 策 について 普 及 啓 発 を 図 ります 具 体 的 な 取 組 災 害 時 に 避 難 する 場 合 はペットと 同 行 避 難 することなどの 県 民 の 周 知 に 努 め ます 飼 養 者 に 対 し むやみに 吠 えないようにするなどのしつけ 予 防 接 種 などの 健 康 管 理 ペットフードの 備 蓄 など 日 頃 から 備 えるべき 対 策 について 市 町 獣 医 師 会 等 を 通 じ 情 報 発 信 を 図 るとともに ホームページやリーフレットなどによ り 啓 発 を 図 ります - 21 - - 21 -
2 動 物 取 扱 業 者 の 責 任 の 徹 底 2-1 現 状 と 課 題 (1) 動 物 取 扱 業 者 の 登 録 届 出 の 状 況 現 状 動 物 取 扱 業 の 登 録 数 は 動 物 愛 護 管 理 法 により 登 録 制 となった 平 成 19 年 度 から 増 加 し 平 成 25 年 3 月 末 で313 件 となっています また 平 成 25 年 9 月 から 営 利 目 的 で 動 物 の 販 売 保 管 等 営 む 者 を 第 一 種 動 物 取 扱 業 とし( 登 録 が 必 要 ) 非 営 利 でボランティアなどが 動 物 の 譲 渡 等 行 い 一 定 の 頭 数 を 取 扱 う 場 合 は 第 二 種 動 物 取 扱 業 として 届 出 が 必 要 となりました 犬 猫 等 販 売 業 者 には 犬 猫 等 健 康 安 全 計 画 の 策 定 と 遵 守 が 義 務 づけられました 課 題 動 物 取 扱 業 者 に 対 する 指 導 を 行 っていくため 無 登 録 業 者 や 無 届 業 者 が 発 生 しな いよう 登 録 や 届 出 制 度 の 着 実 な 運 用 が 求 められます 動 物 取 扱 業 の 登 録 状 況 の 推 移 0 50 100 150 200 250 300 350 ( 件 ) H25.3 月 末 130 139 3 27 14 313 H24.3 月 末 132 132 1 26 12 303 H23.3 月 末 139 123 2 23 9 296 H22.3 月 末 142 122 2 24 12 302 H21.3 月 末 151 116 2 23 10 302 H20.4 月 末 127 113 1 19 8 268 H19.5 月 末 118 103 1 17 8 247 販 売 保 管 貸 出 し 訓 練 展 示 競 りあっせん 業 譲 受 飼 養 業 については 登 録 はない (H24.3 (H25.3 月 末 ) 第 二 種 動 物 取 扱 業 届 出 件 数 2 件 (H25.12 月 末 ) 資 料 : 薬 事 衛 生 課 調 べ - 22 - - 22 -
(2) 動 物 取 扱 業 者 に 対 する 監 視 指 導 の 状 況 1 監 視 指 導 の 状 況 現 状 動 物 愛 護 管 理 法 により 動 物 取 扱 業 者 に 対 しては 飼 養 施 設 の 維 持 管 理 や 動 物 の 取 扱 い 方 法 等 について 細 かな 遵 守 事 項 が 定 められており 定 期 的 な 監 視 により 飼 養 施 設 や 動 物 の 取 扱 い 状 況 などについて 監 視 指 導 を 実 施 しています 課 題 動 物 取 扱 業 者 に 対 し 動 物 愛 護 管 理 法 に 定 める 基 準 が 遵 守 されるよう 監 視 指 導 を 強 化 していく 必 要 があります 2 顧 客 に 対 する 説 明 の 状 況 現 状 動 物 販 売 業 者 は 販 売 した 動 物 が 適 正 に 飼 養 されるよう 販 売 時 に 適 切 な 給 餌 や 運 動 の 方 法 等 について 説 明 した 飼 い 方 手 帳 等 を 交 付 するとともに 顧 客 に 署 名 等 に より 受 領 の 確 認 をしています 課 題 動 物 販 売 業 者 は 顧 客 が 動 物 を 購 入 する 際 終 生 飼 養 の 責 務 や 不 妊 去 勢 手 術 の 実 施 遺 棄 の 禁 止 などについて 説 明 することなどが 動 物 愛 護 管 理 法 で 義 務 づけられ ており その 徹 底 が 求 められます - 23 - - 23 -
(3) 動 物 取 扱 責 任 者 研 修 会 の 開 催 状 況 現 状 動 物 愛 護 管 理 法 により 事 業 所 ごとに 設 置 が 義 務 づけられている 動 物 取 扱 責 任 者 に 対 し 動 物 取 扱 業 に 係 る 業 務 が 適 切 に 実 施 されるよう 動 物 愛 護 管 理 法 の 解 説 や 適 正 な 飼 養 施 設 の 管 理 等 に 関 し 研 修 会 を 実 施 しています 課 題 動 物 取 扱 責 任 者 は 販 売 した 動 物 などが 適 正 に 飼 養 されるよう 飼 養 に 関 する 知 識 と 技 術 を 習 得 しておく 必 要 があることから 内 容 の 充 実 した 研 修 を 実 施 する 必 要 が あります (4) 産 業 動 物 の 状 況 現 状 産 業 動 物 については 牛 豚 鶏 等 の 産 業 動 物 の 飼 養 数 は 平 成 24 年 では 家 畜 が 約 43,000 頭 家 きんが 約 133 万 羽 となっています 課 題 産 業 動 物 の 関 係 者 に 対 し 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 の 必 要 性 について 周 知 に 努 める 必 要 があります 産 業 動 物 の 飼 養 状 況 ( 平 成 24 年 2 月 現 在 ) 年 乳 用 牛 肉 用 牛 豚 鶏 頭 数 ( 頭 ) 戸 数 ( 戸 ) 頭 数 ( 頭 ) 戸 数 ( 戸 ) 頭 数 ( 頭 ) 戸 数 ( 戸 ) 羽 数 ( 千 羽 ) 戸 数 ( 戸 ) H24 年 4,260 69 2,960 106 35400 23 1,328 21 H23 年 4,330 73 2,830 105 36,100 24 1,358 24 H22 年 4,210 76 3,170 115 - - - - 資 料 : 石 川 の 畜 産 要 覧 ( 注 ) 平 成 22 年 の 豚 鶏 について 集 計 値 なし - 24 - - 24 -
2-2 具 体 的 施 策 (1) 動 物 取 扱 業 者 の 登 録 届 出 の 徹 底 動 物 取 扱 業 の 一 層 の 適 正 化 を 図 るため 動 物 取 扱 業 者 の 登 録 や 届 出 制 度 の 着 実 な 運 用 を 図 る 必 要 があります 具 体 的 な 取 組 動 物 取 扱 業 の 適 正 化 を 期 すため 動 物 の 販 売 保 管 等 を 無 登 録 で 行 っている 者 や 非 営 利 で 一 定 数 以 上 の 動 物 の 譲 渡 等 を 無 届 けで 行 っている 者 がいた 場 合 すみやかに 登 録 や 届 出 をするよう 指 導 します (2) 動 物 取 扱 業 者 に 対 する 監 視 指 導 の 強 化 動 物 愛 護 管 理 法 に 定 める 遵 守 事 項 を 徹 底 するため 動 物 取 扱 業 者 に 対 する 監 視 指 導 を 実 施 します とり 分 け 動 物 販 売 業 者 は 販 売 時 に 顧 客 に 対 して 飼 養 者 としての 自 覚 を 促 すための 十 分 な 説 明 が 必 要 であり 動 物 を 飼 養 していく 上 で 必 要 な 知 識 を 提 供 す るよう 指 導 を 強 化 します 具 体 的 な 取 組 動 物 取 扱 業 者 に 対 し 動 物 愛 護 管 理 法 に 定 める 標 識 等 の 掲 示 や 飼 養 施 設 の 構 造 管 理 方 法 等 を 確 認 し 併 せて 販 売 時 における 事 前 説 明 の 周 知 を 図 るなど 動 物 愛 護 管 理 法 の 遵 守 の 徹 底 に 向 けた 監 視 指 導 を 実 施 します 動 物 販 売 業 者 が 顧 客 に 対 し 動 物 の 生 理 生 態 習 性 についての 知 識 や 終 生 飼 養 不 妊 去 勢 手 術 の 実 施 などについて 説 明 するよう 指 導 を 拡 充 します 犬 猫 等 を 販 売 する 業 者 に 対 し 犬 猫 等 健 康 安 全 計 画 の 策 定 遵 守 や 幼 齢 の 犬 猫 等 を 販 売 しないよう 指 導 します - 25 - - 25 -
(3) 動 物 取 扱 業 者 の 資 質 の 向 上 動 物 の 取 扱 業 の 適 正 化 を 図 るため 動 物 取 扱 責 任 者 に 対 する 研 修 内 容 の 充 実 を 図 っていきます 具 体 的 な 取 組 関 係 法 令 や 犬 猫 のしつけの 方 法 など 動 物 の 取 扱 いに 関 する 情 報 の 提 供 や 受 講 者 のニーズも 踏 まえ 動 物 取 扱 責 任 者 研 修 会 の 研 修 内 容 を 充 実 していきま す (4) 産 業 動 物 実 験 動 物 の 適 正 な 取 扱 いの 推 進 産 業 動 物 については 特 性 に 応 じた 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 の 必 要 性 について 普 及 啓 発 を 推 進 します また 動 物 を 科 学 上 の 利 用 に 供 する 施 設 の 管 理 者 等 に 対 し 実 験 動 物 の 適 正 な 飼 養 及 び 保 管 の 周 知 に 努 めます ( 注 ) 産 業 動 物 実 験 動 物 を 飼 養 又 は 保 管 する 者 は 動 物 取 扱 業 者 には 該 当 しません 具 体 的 な 取 組 畜 産 農 家 等 に 対 して 関 係 部 局 と 連 携 し 産 業 動 物 の 飼 養 及 び 保 管 に 関 する 基 準 の 周 知 徹 底 を 図 っていきます 動 物 実 験 を 行 っている 施 設 等 に 対 し 国 際 的 にも 普 及 し 定 着 している 3 Rの 原 則 * などの 普 及 啓 発 を 図 っていきます *3Rの 原 則 : 代 替 法 の 活 用 (Replacement) 代 用 数 の 削 減 (Reduction) 苦 痛 の 軽 減 (Refinement) - 26 - - 26 -
3 地 域 の 実 情 に 応 じた 取 組 の 推 進 3-1 現 状 と 課 題 (1) 動 物 愛 護 と 適 正 な 飼 養 の 取 組 状 況 現 状 動 物 の 適 正 飼 養 や 不 妊 去 勢 手 術 の 必 要 性 等 動 物 愛 護 の 普 及 啓 発 については 獣 医 師 会 や 動 物 愛 護 団 体 等 と 協 力 しながら 推 進 しています 課 題 地 域 の 動 物 愛 護 に 係 る 問 題 の 解 決 には 地 域 の 実 情 に 応 じた 取 組 が 必 要 です このため 市 町 や 動 物 愛 護 団 体 地 域 住 民 が 連 携 協 働 して 課 題 解 決 していく 仕 組 づくりが 必 要 です (2) 小 学 校 等 における 普 及 啓 発 の 状 況 現 状 小 学 校 等 における 動 物 の 愛 護 と 適 正 な 飼 養 管 理 の 取 組 は それぞれの 学 校 等 で 独 自 に 行 われています また 小 学 校 等 における 動 物 の 飼 養 状 況 も 様 々に 異 なってい ます 課 題 小 学 校 等 において 動 物 とのふれあいや 動 物 の 飼 養 を 通 し 命 の 大 切 さを 知 るこ とができるよう 動 物 愛 護 に 関 する 普 及 啓 発 の 支 援 が 求 められます また 適 正 な 飼 養 動 物 の 取 扱 いができるよう 獣 医 師 会 等 と 連 携 した 取 組 が 望 まれます - 27 - - 27 -
(3) 飼 養 者 のいない 猫 *1 の 状 況 現 状 飼 養 者 のいない 猫 に 対 する 考 え 方 は 様 々で 飼 養 者 のいない 猫 に 無 責 任 に 餌 を 与 え 付 近 の 住 民 が 迷 惑 を 訴 える 地 区 がある 一 方 一 部 の 地 域 では 動 物 の 命 を 大 切 にする 考 えから 飼 養 者 のいない 猫 を 地 域 猫 *2 として ボランティアによる 猫 の 不 妊 去 勢 手 術 の 実 施 等 に 取 組 んでいる 事 例 もあります 県 の 保 健 所 等 に 収 容 された 猫 の 状 況 は 平 成 24 年 度 は 飼 養 者 不 明 の 猫 が875 頭 引 き 取 られ( 引 き 取 られた 猫 の 80.9%) そのうち 760 頭 が 子 猫 となってい ます 課 題 飼 養 者 のいない 猫 は 近 隣 迷 惑 や 被 害 問 題 があることから ボランティア 等 によ る 地 域 猫 の 取 組 を 行 う 場 合 には 住 民 の 合 意 を 得 た 取 組 の 検 討 が 必 要 です *1 飼 養 者 のいない 猫 : 特 定 の 飼 い 主 がいなく 公 園 や 市 街 地 等 に 住 みつき 人 から 餌 をもらったり ごみを あさるなどして 生 活 をしている 猫 のことをいいます *2 地 域 猫 : 飼 養 者 のいない 猫 のうち 地 域 の 理 解 と 協 力 を 得 て 地 域 住 民 の 認 知 と 合 意 が 得 られている 特 定 の 猫 その 地 域 にあった 方 法 で 飼 養 管 理 者 を 明 確 にし 飼 養 する 対 象 の 猫 を 把 握 するととも に フードやふん 尿 の 管 理 不 妊 去 勢 手 術 の 徹 底 周 辺 美 化 など 地 域 のルールに 基 づいて 適 切 に 飼 養 管 理 しこれ 以 上 数 を 増 やさず 一 代 限 りの 生 を 全 うする 猫 を 指 します - 28 - - 28 -
3-2 具 体 的 施 策 (1) 地 域 における 動 物 愛 護 と 適 正 な 飼 養 を 推 進 する 体 制 づくり 地 域 の 実 情 に 応 じた 動 物 愛 護 と 適 正 な 飼 養 の 取 組 を 推 進 するため 県 市 町 獣 医 師 会 動 物 愛 護 団 体 等 による 協 働 関 係 の 構 築 を 進 めます 具 体 的 な 取 組 犬 猫 等 の 動 物 の 愛 護 と 適 正 飼 養 の 啓 発 や みだりな 繁 殖 を 防 止 する 不 妊 去 勢 手 術 の 助 言 などを 行 うため 動 物 愛 護 の 推 進 に 熱 意 と 見 識 を 有 する 動 物 愛 護 推 進 員 による 地 域 における 犬 猫 等 の 動 物 愛 護 と 適 正 飼 養 を 推 進 します 地 域 における 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 を 推 進 するため 県 市 町 獣 医 師 会 動 物 愛 護 団 体 等 関 係 者 で 協 議 します 地 域 における 動 物 の 愛 護 管 理 活 動 を 推 進 するため 市 町 の 動 物 愛 護 担 当 者 の 研 修 を 行 います (2) 小 学 校 等 における 取 組 の 支 援 小 学 校 等 で 子 どもたちが 動 物 とのふれあいや 適 正 飼 養 などを 通 して 動 物 に 対 する 関 心 や 理 解 を 深 めるとともに 動 物 の 命 を 大 切 にする 心 を 育 む 取 組 の 支 援 に 努 めます 具 体 的 な 取 組 子 どもたちと 動 物 とのふれあいなどを 通 して 動 物 の 温 もりや 親 しみを 感 じ させ 命 の 大 切 さを 知 ることができるように 支 援 します 教 育 委 員 会 獣 医 師 会 等 と 連 携 し 学 校 飼 養 動 物 の 適 正 飼 養 のため 学 校 教 職 員 等 に 対 し 飼 養 方 法 や 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 についての 研 修 会 等 に 取 組 ん でいきます 小 学 校 等 における 動 物 の 適 正 飼 養 については 市 町 の 教 育 委 員 会 による 取 組 を 促 進 します - 29 - - 29 -
(3) 飼 養 者 のいない 猫 対 策 飼 養 者 のいない 猫 による 迷 惑 問 題 の 解 決 のためには 地 域 関 係 者 による 十 分 な 検 討 や 合 意 が 大 切 であることの 啓 発 に 努 めます 具 体 的 な 取 組 飼 養 者 のいない 猫 の 管 理 事 例 の 情 報 を 収 集 し 地 域 住 民 が 参 考 となる 事 例 の 情 報 を 提 供 するとともに 飼 養 者 のいない 猫 の 管 理 について 環 境 省 が 作 成 し た 住 宅 密 集 地 における 犬 猫 の 適 正 飼 養 ガイドライン に 基 づき 助 言 指 導 を 行 います 終 生 飼 養 や 不 妊 去 勢 手 術 の 啓 発 と 猫 を 捨 てないことなどについて 一 層 の 注 意 喚 起 を 行 うとともに 市 町 による 飼 養 者 のいない 猫 の 発 生 防 止 の 取 組 を 促 進 します リーフレット ホームページ 等 により 公 園 道 路 幼 稚 園 保 育 所 の 砂 場 等 公 共 の 場 所 における 飼 養 者 のいない 猫 による 迷 惑 問 題 について 広 く 県 民 の 関 心 を 喚 起 して その 防 止 を 図 っていきます - 30 - - 30 -
4 県 民 と 動 物 の 安 全 の 確 保 4-1 現 状 と 課 題 (1) 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 の 状 況 現 状 人 と 動 物 に 共 通 する 感 染 症 の 発 生 又 は 発 生 の 疑 いがある 場 合 には 必 要 に 応 じ 患 者 宅 への 立 入 調 査 を 行 い 人 への 感 染 拡 大 防 止 などの 措 置 を 講 じています 課 題 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 予 防 の 普 及 啓 発 を 推 進 する 必 要 があります 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 の 発 生 状 況 日 本 においては は 虫 類 が 原 因 と 判 明 したサルモネラ 症 の 事 例 がほぼ 毎 年 発 生 し ています カメ 類 を 感 染 源 とするものがほとんどであり いずれも 子 ども 又 は 高 齢 者 が 感 染 しています また 海 外 においては カメ イグアナ ヘビを 原 因 として 多 数 の 感 染 事 例 が 報 告 されており 胃 腸 炎 症 状 に 限 らず 菌 血 症 敗 血 症 髄 膜 炎 これらに 伴 う 死 亡 事 例 があります 資 料 : 厚 生 労 働 省 - 31 - - 31 -
(2) 特 定 動 物 の 飼 養 の 状 況 現 状 特 定 動 物 は 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 に 危 害 を 加 えるおそれのあるものであるた め 許 可 を 受 けて 飼 養 又 は 保 管 されています 課 題 特 定 動 物 の 無 許 可 飼 養 者 をなくすることや 逸 走 防 止 対 策 などが 求 められます 特 定 動 物 の 許 可 状 況 ( 平 成 25 年 3 月 末 現 在 ) 網 許 可 件 数 ( 件 ) 飼 養 頭 数 ( 頭 ) 備 考 哺 乳 類 15 71 ニホンザル ライオンなど は 虫 類 6 7 ワニガメなど 鳥 類 1 2 イヌワシ 計 22 80 資 料 : 薬 事 衛 生 課 調 べ - 32 - - 32 -
(3) 災 害 時 の 動 物 の 保 護 特 定 動 物 の 逸 走 対 策 の 状 況 現 状 石 川 県 地 域 防 災 計 画 においては 災 害 時 における 犬 猫 等 の 動 物 の 保 護 や 避 難 所 における 適 正 な 飼 養 さらには 特 定 動 物 の 逸 走 対 策 が 定 められています 能 登 半 島 地 震 では 獣 医 師 会 等 の 連 携 協 力 により 一 時 的 に 飼 養 できない 犬 猫 の 保 護 や 避 難 所 における 犬 猫 の 健 康 診 断 などの 対 策 がとられました 課 題 災 害 時 の 動 物 の 保 護 飼 養 管 理 や 特 定 動 物 の 逸 走 時 の 措 置 に 関 し 市 町 等 関 係 行 政 機 関 や 獣 医 師 会 等 との 協 力 連 携 体 制 の 整 備 を 進 める 必 要 があります 動 物 の 保 護 対 策 市 町 県 獣 医 師 会 動 物 愛 護 ボランティア 等 避 難 所 におけるペット 動 物 の 適 正 飼 養 の 指 導 状 況 の 把 握 資 材 の 確 保 状 況 の 取 り まとめ 資 材 の 提 供 等 の 支 援 負 傷 又 は 放 し 飼 い の ペ ッ ト 動 物 の 保 護 特 定 動 物 の 逸 走 対 策 市 町 県 飼 養 者 警 察 等 関 係 機 関 動 物 関 係 団 体 等 逸 走 の 有 無 緊 急 措 置 の 確 認 特 定 動 物 の 逸 走 情 報 連 絡 調 整 特 定 動 物 の 逸 走 情 報 人 へ の 危 害 防 止 の た め の 必 要 な 措 置 資 料 : 石 川 県 地 域 防 災 計 画 - 33 - - 33 -
4-2 具 体 的 施 策 (1) 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 対 策 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 の 知 識 や 予 防 策 について 普 及 啓 発 を 図 ります また 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 の 発 生 時 には 拡 大 防 止 に 努 めます 具 体 的 な 取 組 市 町 獣 医 師 会 等 と 連 携 し 人 と 動 物 の 共 通 感 染 症 の 知 識 や 予 防 策 について 普 及 啓 発 します 感 染 症 発 生 時 には 県 民 市 町 医 師 会 獣 医 師 会 動 物 取 扱 業 等 に 対 し 速 やかに 必 要 な 情 報 提 供 をしていきます (2) 特 定 動 物 による 危 害 の 防 止 県 民 の 安 全 確 保 のため 特 定 動 物 の 無 許 可 飼 養 遺 棄 など 違 反 行 為 の 防 止 に 努 めます 具 体 的 な 取 組 特 定 動 物 の 飼 養 又 は 保 管 をする 者 に 対 し 特 定 動 物 の 逸 走 防 止 のため 施 設 の 構 造 や 規 模 などが 動 物 愛 護 管 理 法 に 定 める 基 準 に 適 合 しているか 監 視 指 導 を 実 施 していきます 県 民 に 対 し 広 報 等 を 活 用 し 特 定 動 物 に 係 る 遵 守 事 項 の 普 及 啓 発 をします - 34 - - 34 -
(3) 災 害 時 の 動 物 の 保 護 特 定 動 物 の 逸 走 対 策 災 害 時 の 動 物 の 保 護 等 が 円 滑 に 行 われるよう 避 難 所 を 設 置 する 市 町 動 物 愛 護 ボランティア 等 との 協 力 体 制 を 確 立 するとともに 特 定 動 物 の 逸 走 対 策 にも 必 要 な 措 置 を 講 じます 具 体 的 な 取 組 避 難 所 を 設 置 する 市 町 動 物 愛 護 ボランティア 等 と 協 力 して 飼 養 者 に 同 伴 した 動 物 の 飼 養 に 関 し 動 物 に 苦 痛 を 与 えないことや 他 の 避 難 者 の 迷 惑 にな らないことなどについて 飼 養 者 に 指 導 を 行 います 市 町 獣 医 師 会 動 物 愛 護 ボランティアと 協 力 して 負 傷 又 は 飼 養 者 不 明 の 動 物 の 保 護 その 他 必 要 な 措 置 を 講 じます また 広 域 的 な 観 点 から 市 町 における 避 難 所 でのペット 動 物 の 飼 育 状 況 を 把 握 し 資 材 の 提 供 等 について 支 援 を 行 います 特 定 動 物 の 飼 養 者 に 逸 走 等 の 有 無 及 び 実 施 された 緊 急 措 置 について 確 認 し ます また 特 定 動 物 が 施 設 から 逸 走 した 場 合 は 必 要 な 措 置 を 講 じます 災 害 時 に 動 物 の 保 護 等 が 行 えるよう 市 町 の 地 域 防 災 計 画 に 災 害 時 の 動 物 の 保 護 等 の 位 置 付 けを 明 確 化 するよう 協 力 を 求 めます - 35 - - 35 -
第 3 章 計 画 の 数 値 目 標 国 の 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 * に 関 する 基 本 指 針 項 目 現 状 値 (H24) 目 標 値 (H35) 現 状 値 目 標 値 (H23) (H35) * 犬 猫 の 引 取 頭 数 1,173 頭 600 頭 400 千 頭 100 千 頭 * 犬 の 返 還 譲 渡 率 77.9% 増 加 43.8% 猫 の 譲 渡 率 4.7% 増 加 - - * 苦 情 件 数 犬 799 件 減 少 猫 777 件 減 少 * 所 有 者 明 示 率 犬 25.0% 50% 36% 倍 増 猫 18.6% 37% 20% 倍 増 * 犬 猫 の 引 取 頭 数 : 薬 事 衛 生 課 調 べ 動 物 愛 護 管 理 行 政 事 務 提 要 ( 環 境 省 平 成 24 年 3 月 ) 国 の 現 状 値 は 平 成 16 年 度 の 頭 数 * 犬 の 返 還 譲 渡 率 : 薬 事 衛 生 課 調 べ 動 物 愛 護 管 理 行 政 事 務 提 要 ( 環 境 省 平 成 24 年 3 月 ) * 苦 情 件 数 : 薬 事 衛 生 課 調 べ * 所 有 者 明 示 率 : 石 川 県 動 物 愛 護 に 関 するアンケート 調 査 ( 平 成 25 年 度 ) 環 境 省 調 査 動 物 愛 護 に 関 する 世 論 調 査 ( 平 成 22 年 度 ) * 国 の 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 基 本 指 針 : 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 を 総 合 的 に 推 進 するための 基 本 的 な 指 針 ( 平 成 18 年 環 境 省 告 示 第 140 号 ) - 36 - - 36 -
資 料 編 資 料 1 いしかわ 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 検 討 会 委 員 名 簿 区 分 氏 名 所 属 役 職 名 会 長 八 木 幸 隆 公 益 社 団 法 人 石 川 県 獣 医 師 会 長 会 長 職 務 代 理 者 平 口 真 理 金 城 大 学 社 会 福 祉 学 部 教 授 委 員 東 良 勝 石 川 県 町 会 区 長 会 連 合 会 会 長 岩 本 昌 明 内 灘 町 町 民 福 祉 部 環 境 安 全 課 長 才 雁 一 博 石 川 県 教 育 委 員 会 学 校 指 導 課 課 長 補 佐 橋 本 憲 佳 金 沢 大 学 学 際 科 学 実 験 センター 准 教 授 林 順 一 公 益 社 団 法 人 日 本 愛 玩 動 物 協 会 石 川 県 支 部 長 原 広 幸 公 益 社 団 法 人 石 川 県 獣 医 師 会 開 業 部 会 長 福 島 外 哉 七 尾 市 市 民 生 活 部 環 境 課 長 南 陸 男 石 川 県 保 健 所 長 会 会 長 美 馬 秀 夫 いしかわ 動 物 園 長 吉 田 裕 雪 金 沢 市 保 健 所 衛 生 指 導 課 長 (50 音 順 敬 称 略 計 12 名 ) - 37 - - 37 -
資 料 2 動 物 愛 護 に 関 するアンケート 調 査 について 1 調 査 目 的 : いしかわ 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 の 見 直 しにあたり 県 民 の 意 見 を 反 映 するため 調 査 を 実 施 した 2 実 施 主 体 : 石 川 県 3 調 査 時 期 : 平 成 26 年 1 月 7 日 から2 月 2 日 まで 4 調 査 対 象 : 県 政 モニター インターネットモニター 事 業 所 福 祉 医 療 施 設 の 従 事 者 保 育 所 学 校 児 童 の 保 護 者 公 民 館 利 用 者 など 約 1,000 人 5 調 査 方 法 :1 県 政 モニターにアンケート 用 紙 を 郵 送 し 回 答 を 郵 送 により 回 収 2 事 業 所 各 種 団 体 等 に 調 査 を 依 頼 し アンケート 用 紙 の 配 布 回 収 3 県 政 インターネットモニターによる 回 答 6 調 査 内 容 (1) ペットの 飼 育 状 況 (2) ペットの 飼 育 に 関 する 意 識 (ア) ペットの 飼 育 の 有 無 (ア) 犬 猫 の 終 生 飼 養 (イ) ペット 飼 育 の 好 き 嫌 い (イ) 犬 猫 による 迷 惑 (ウ) 飼 育 しているペットの 種 類 (ウ) 動 物 の 病 気 の 知 識 の 有 無 (エ) ペットを 飼 育 している 理 由 (エ) 飼 えなくなったとき (オ) 犬 猫 の 所 有 者 明 示 の 方 法 (カ) 所 有 者 明 示 をしていない 理 由 (3) 災 害 時 の 対 応 について (キ) 犬 猫 の 不 妊 去 勢 手 術 の 有 無 (4) 動 物 愛 護 法 について (ク) 猫 の 飼 育 状 況 (5) 今 後 の 取 組 についての 要 望 7 有 効 回 収 数 :835 人 ( 参 考 ) 回 答 者 * の 内 訳 ( 単 位 : 人 ) 年 代 地 域 10 歳 代 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 50 歳 代 60 歳 代 70 歳 代 以 上 計 金 沢 市 25 69 95 58 64 24 335 南 加 賀 2 7 18 36 21 22 8 114 石 川 中 央 1 17 55 49 38 30 13 203 能 登 中 部 13 17 11 30 25 2 98 能 登 北 部 5 13 15 18 24 75 計 3 67 172 206 165 165 47 825 * 回 答 者 : 住 所 年 齢 について 回 答 のあった 人 - 38 - - 38 -
発 行 : 平 成 26 年 3 月 石 川 県 健 康 福 祉 部 薬 事 衛 生 課 920-8580 石 川 県 金 沢 市 鞍 月 1 丁 目 1 番 地 TEL(076)225-1443 FAX(076)225-1444