目 次 第 1 部 個 人 所 得 税 の 概 要 居 住 者 非 居 住 者 の 定 義 4 個 人 所 得 税 の 納 付 のしかた( 給 不 所 得 者 ) 5 居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ( 給 不 所 得 者 ) 6 非 居 住 者 の 個 人 所 得 税



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目 次 第 1 部 個 人 所 得 税 の 概 要 居 住 者 非 居 住 者 の 定 義 4 個 人 所 得 税 の 納 付 のしかた( 給 不 所 得 者 ) 5 居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ( 給 不 所 得 者 ) 6 非 居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ( 給 不 所 得 者 ) 7 居 住 者 と 非 居 住 者 の 個 人 所 得 税 上 の 取 扱 いにおける 主 な 相 違 点 8 第 2 部 ケーススタディー 居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その1: 滞 在 期 間 ) 10 居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その2: 短 期 滞 在 者 免 税 ) 12 居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その3: 恒 久 的 居 所 ) 14 居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その4: 双 方 居 住 者 ) 16 日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 居 住 者 ) 20 日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 確 定 申 告 の 計 算 ) 22 日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 外 国 税 額 控 除 ) 24 日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 非 居 住 者 ) 25 個 人 所 得 税 の 還 付 が 受 けられる 場 合 27

第 1 部 個 人 所 得 税 の 概 要

居 住 者 非 居 住 者 の 定 義 居 住 者 すべての 所 得 ( 全 世 界 所 得 )が 課 税 の 対 象 になります 非 居 住 者 国 内 で 生 じた 所 得 ( 国 内 源 泉 所 得 ) が 課 税 の 対 象 になります 次 のいずれかの 条 件 を 満 たす 個 人 をいいます 暦 年 またはに 入 国 した 日 から 連 続 する12ヵ 月 の 期 間 のうち に 滞 在 する 期 間 が183 日 以 上 であること なお 滞 在 日 数 の 計 算 上 出 入 国 の 日 は 一 日 とされます に 恒 久 的 居 所 を 有 すること 居 住 者 以 外 の 個 人 をいいます 日 本 国 内 に 住 所 を 有 し 又 は 現 在 まで 引 き 続 いて 一 年 以 上 居 所 を 有 する 個 人 をいいます 居 住 者 以 外 の 個 人 をいいます

個 人 所 得 税 の 納 付 のしかた( 給 不 所 得 者 ) 居 住 者 の 給 与 支 払 者 子 会 社 支 店 駐 在 員 事 務 所 駐 在 員 国 非 居 住 者 の 給 与 支 払 者 子 会 社 支 店 駐 在 員 事 務 所 駐 在 員 国 給 不 支 払 い 確 定 申 告 ( 課 税 期 間 ごと) 所 得 税 預 かり 預 かり 所 得 税 支 払 い 給 不 支 払 い 確 定 申 告 丌 要 所 得 税 預 かり 預 かり 所 得 税 支 払 い

居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ ( 給 不 所 得 者 ) 1 課 税 所 得 金 額 の 計 算 寄 附 金 控 除 ( 給 給 与 与 収 所 入 得 ) 社 会 保 険 料 控 除 人 的 控 除 課 税 給 不 所 得 2 所 得 税 額 の 計 算 累 進 税 率 = 所 得 税 額 月 額 年 額 基 礎 控 除 400 万 ドン 4,800 万 ドン 扶 養 控 除 160 万 ドン 1,920 万 ドン ( 単 位 : 百 万 ドン) 月 額 年 額 税 率 (%) ~5 ~60 5 ~10 ~120 10 ~18 ~216 15 ~32 ~384 20 ~52 ~624 25 ~80 ~960 30 80~ 960~ 35

非 居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ ( 給 不 所 得 者 ) 1 課 税 所 得 金 額 の 計 算 給 不 所 得 ( 給 不 収 入 ) 2 所 得 税 額 の 計 算 税 率 20%= 所 得 税 額

居 住 者 と 非 居 住 者 の 個 人 所 得 税 上 の 取 扱 いにおける 主 な 相 違 点 No 項 目 居 住 者 取 り 扱 い 非 居 住 者 1 課 税 所 得 の 範 囲 全 世 界 所 得 国 内 に 源 泉 がある 所 得 2 における 外 国 税 額 控 除 適 用 の 有 無 有 無 3 所 得 種 類 ごとの 課 税 ース 及 び 税 率 3.1 事 業 所 得 { 事 業 所 得 ( 収 入 ー 経 費 )+ 給 不 所 得 }ー 社 会 保 険 料 控 除 ー 人 的 控 除 に 累 進 税 率 を 適 用 する 事 業 の 種 類 税 率 商 品 販 売 支 払 対 価 の1% サービス 支 払 対 価 の5% 製 造 建 設 輸 送 など 支 払 対 価 の2% 3.2 給 不 所 得 同 上 給 不 収 入 の20% 3.3 資 本 譲 渡 所 得 3.4 丌 動 産 譲 渡 所 得 出 資 金 譲 渡 所 得 ( 1) 譲 渡 所 得 金 額 の20% 証 券 譲 渡 所 得 ( 2) 譲 渡 所 得 金 額 の20% または 譲 渡 価 額 の0.1% 譲 渡 所 得 金 額 の25% または 譲 渡 価 額 の2% 譲 渡 価 額 の0.1% 譲 渡 価 額 の2% ( 1) 出 資 金 譲 渡 所 得 とは 有 限 会 社 パーーシップ 事 業 協 力 契 約 (Business co-operation Contract) 等 への 出 資 金 の 譲 渡 から 得 る 所 得 です ( 2) 証 券 譲 渡 所 得 とは 株 式 社 債 投 資 信 託 の 受 益 権 等 のような 証 券 の 譲 渡 から 得 る 所 得 です

第 2 部 ケーススタディー

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その1: 滞 在 期 間 ) Q. 私 は 日 本 の 勤 務 先 から2011 年 10 月 1 日 から2012 年 12 月 31 日 ま での 期 間 で 支 店 勤 務 の 辞 令 を 受 け 2011 年 10 月 1 日 に に 入 国 しました 私 のにおける 納 税 の 関 係 はどのように なるのでしょうか

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その1: 滞 在 期 間 ) A. ご 質 問 の 場 合 に 入 国 した 日 から 連 続 する12ヵ 月 の 期 間 又 は 暦 年 のうちに 滞 在 する 期 間 が183 日 以 上 になりますので 居 住 者 に 該 当 します 居 住 者 は すべての 所 得 が で 課 税 の 対 象 になります なお 最 初 にに 入 国 した 日 つまり2011 年 10 月 1 日 から 2012 年 9 月 30 日 までの12ヵ 月 の 期 間 が 個 人 所 得 税 における 第 一 年 度 の 課 税 期 間 になり 入 国 した 日 の 属 する 年 の 翌 年 ( 暦 年 ) つまり 2012 年 が 第 二 年 度 の 課 税 期 間 になります したがって この 課 税 期 間 を 単 位 に 個 人 所 得 税 額 の 計 算 をすることになります また 日 本 では 非 居 住 者 になりますので 非 居 住 者 になるときまでに 所 得 税 額 の 精 算 ( 年 末 調 整 と 同 じ 方 法 )する 必 要 があります 2011 10/1 2011 12/31 2012 9/30 2012 12/31 入 国 第 1 課 税 期 間 ( 居 住 者 ) 第 2 課 税 期 間 ( 居 住 者 )

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その2: 短 期 滞 在 者 の 免 税 ) Q. 私 が 勤 める 日 本 の 会 社 は あるの 会 社 に 機 械 装 置 を 販 売 することになりました 日 本 居 住 者 である 私 は 2010 年 に60 日 間 の 期 間 でに 派 遣 され このの 会 社 において 当 該 機 械 装 置 の 設 定 試 運 転 テス さらには 社 員 に 対 する 技 術 指 導 を 行 うことになります なお 私 の 給 不 は 日 本 の 会 社 より 支 払 われます この 場 合 私 はにおいて 課 税 されるのでしょうか

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その2: 短 期 滞 在 者 の 免 税 ) A. あなたは 個 人 所 得 税 法 上 の 非 居 住 者 に 該 当 しますので で 発 生 する 報 酬 については20%の 税 率 で 個 人 所 得 税 が 源 泉 徴 収 されること になります 但 し 日 越 租 税 条 約 の 適 用 により 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たせば 当 該 報 酬 はにおいて 免 税 対 象 にすることができます に183 日 以 下 の 滞 在 であること 当 該 滞 在 者 への 報 酬 が 非 居 住 者 である 日 本 法 人 により 支 払 わ れること 当 該 滞 在 者 への 報 酬 が 日 本 法 人 の 恒 久 的 施 設 (PE)により 費 用 負 担 さ れていないこと

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その3: 恒 久 的 居 所 ) Q. 私 は2011 年 8 月 1 日 から11 月 30 日 までの120 日 間 の 予 定 で 駐 在 勤 務 を 勤 務 先 から 命 ぜられました 滞 在 する 期 間 が120 日 ですの で 居 住 者 の 要 件 である 滞 在 期 間 が183 日 以 上 にはあてはまらないので では 非 居 住 者 として 取 り 扱 われると いうことになるのでしょうか なお 滞 在 中 は ホテル 住 まいをするため 滞 在 予 定 のホテル と120 日 間 の 契 約 をしています 2011 8/1 2011 11/30 120 日 183 日 未 満

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その3: 恒 久 的 居 所 ) A. ご 質 問 の 場 合 宿 泊 予 定 のホテルと120 日 間 の 契 約 をしていますので 居 住 者 に 該 当 します 個 人 所 得 税 法 では に 恒 久 的 居 所 を 有 する 場 合 は 居 住 者 として 取 り 扱 われることになります この 恒 久 的 居 所 を 有 する とは 課 税 年 度 内 に 合 計 日 数 が90 日 以 上 の 一 つ 又 は 複 数 の 借 家 契 約 を 締 結 している 場 合 をいい この 借 家 に はホテル ゲスハウス 旅 館 勤 務 する 事 務 所 等 が 含 まれます 2011 8/1 2011 11/30 120 日 恒 久 的 居 所 を 有 する 場 合 は 居 住 者

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その4: 双 方 居 住 者 ) Q. 私 は 日 本 の 建 設 会 社 に 勤 務 しています 今 回 で 大 規 模 な 建 設 工 事 を 請 け 負 うことになり その 工 事 期 間 は2011 年 3 月 1 日 から 2012 年 3 月 31 日 までです 私 はこの 建 設 工 事 のために 派 遣 されることになり 派 遣 期 間 は 2011 年 3 月 1 日 から2011 年 5 月 11 日 までの 期 間 及 び2012 年 2 月 1 日 から2012 年 3 月 31 日 までの 期 間 です この 期 間 の 住 まいのた め アパーの 賃 貸 契 約 をしています なお 勤 務 先 からは 税 務 上 私 は 日 本 に 住 所 があるので 日 本 の 居 住 者 になる 特 に 心 配 することはないよ と 言 われていますが ケーススタディ 居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その3: 恒 久 的 居 所 ) のことがわかり 心 配 になってきました 2011 3/1( 入 国 ) 2011 5/11 2012 2/1 2012 3/31 ~ ~ 勤 務 (72 日 ) 勤 務 (60 日 )

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その4: 双 方 居 住 者 ) A1. ご 質 問 の 場 合 最 初 の 課 税 年 度 内 に90 日 以 上 のアパーの 賃 貸 契 約 をしていますので アパーが 恒 久 的 居 所 に 該 当 します つまり 居 住 者 として 扱 われ すべての 所 得 がで 課 税 の 対 象 に なります しかし 勤 務 先 の 方 が 言 うように 日 本 に 住 所 があることから 日 本 の 所 得 税 法 においても 居 住 者 として 扱 われます このように 日 本 との 両 方 の 国 において 居 住 者 に 該 当 し 両 方 の 国 において すべての 所 得 が 課 税 の 対 象 になるという 問 題 が 生 じま す 2011 3/1 2011 5/11 2012 2/1 2012 2/28 2012 3/31 ~ ~ 勤 務 (72 日 ) 28 日 勤 務 (60 日 ) 最 初 の 課 税 年 度

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その4: 双 方 居 住 者 ) A2. このような 問 題 を 解 決 するため 日 本 とは 租 税 条 約 を 締 結 しています 日 越 租 税 条 約 では どちらの 国 の 居 住 者 に 該 当 するかを 次 の 順 序 で 決 めることとされています 1 恒 久 的 住 所 が 所 在 する 締 約 国 の 居 住 者 とみなします ただし 恒 久 的 住 居 が 双 方 の 締 約 国 内 に 存 在 する 場 合 には 人 的 及 び 経 済 的 関 係 がより 密 接 な 締 約 国 ( 重 要 な 利 害 関 係 がある 国 )の 居 住 者 とみなし ます 2 重 要 な 利 害 関 係 がある 締 約 国 を 決 定 することができない 場 合 また は 使 用 する 恒 久 的 住 居 をいずれかの 締 約 国 内 にも 有 しない 場 合 には 常 用 の 住 居 が 所 在 する 締 約 国 の 居 住 者 とみなします 3 常 用 の 住 居 を 双 方 の 締 約 国 内 に 有 する 場 合 またはいずれの 締 約 国 内 にも 有 しない 場 合 には 国 籍 を 有 する 締 約 国 の 居 住 者 とみなします 4 双 方 の 締 約 国 の 国 民 である 場 合 またはいずれの 締 約 国 の 権 限 のある 当 局 は 合 意 に 基 づき 本 件 を 解 決 することになります

居 住 者 非 居 住 者 の 判 定 (その4: 双 方 居 住 者 ) A3. 租 税 条 約 を 適 用 し 日 本 とのいずれの 居 住 者 であるかを 決 定 するには 次 の12の 準 備 をしておくことが 必 要 と 考 えられます 2の 説 明 により 税 務 当 局 が 納 得 すれば 日 本 では 居 住 者 では 非 居 住 者 として 扱 われることになります 1 日 本 の 税 務 当 局 から 発 行 される 居 住 者 証 明 書 を 税 務 当 局 に 提 出 する 2 税 務 当 局 に 次 の 事 実 を 説 明 する 日 本 に 恒 久 的 住 居 を 有 している あるいは 人 的 または 経 済 的 に 日 本 に 密 接 な 関 係 を 持 っている あるいは 日 本 国 籍 を 有 している 日 本 の 居 住 者 証 居 明 住 書 者 事 実 説 明

日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 居 住 者 ) Q1. 私 は 日 本 の 会 社 の 取 締 役 ですが 子 会 社 設 立 にあたり 子 会 社 の 社 長 として 子 会 社 が 軌 道 にのるまでの5 年 間 の 任 期 でに 長 期 出 向 をしています 私 には 子 会 社 の 社 長 としての 給 不 が 子 会 社 から 支 給 されています また 日 本 の 会 社 からも 取 締 役 としての 給 不 が 支 給 されています この 日 本 の 会 社 からの 給 不 については で 特 に 税 務 上 の 手 続 きをしていません 私 は 何 か 税 務 上 の 手 続 きが 必 要 になるのでしょうか 日 本 本 社 給 不 支 払 い 子 会 社 給 不 支 払 い 所 得 税 預 かり 駐 在 員 国 預 かり 所 得 税 支 払 い

日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 居 住 者 ) A1. ご 質 問 の 場 合 に 入 国 した 日 から 連 続 する12ヵ 月 の 期 間 又 は 暦 年 のうちに 滞 在 する 期 間 が183 日 以 上 になりますので 居 住 者 に 該 当 します 居 住 者 は すべての 所 得 が で 課 税 の 対 象 になります したがって 子 会 社 からの 給 不 と 日 本 本 社 からの 給 不 との 合 計 額 にもとづいて 個 人 所 得 税 額 を 計 算 し 国 に 確 定 申 告 納 付 をすることになります 具 体 的 な 計 算 は 次 ページをご 参 照 ください 日 本 本 社 給 不 支 払 い 子 会 社 給 不 支 払 い 所 得 税 預 かり 駐 在 員 確 定 申 告 納 付 国 家 預 かり 所 得 税 支 払 い

日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 確 定 申 告 の 計 算 ) Q2. 1 年 間 の 給 不 及 び 給 不 から 差 し 引 かれた 所 得 税 は 次 のとおりです 確 定 申 告 の 計 算 はどのようにするのでしょうか なお 扶 養 者 はいません 1 給 不 ( 子 会 社 ) 828.0 百 万 ドン ( 月 額 69.0 百 万 ドン) 2 1に 係 る 源 泉 所 得 税 163.8 百 万 ドン ( 月 額 13.65 百 万 ドン) 3 給 不 ( 日 本 本 社 ) 360.0 百 万 ドン ( 月 額 30.0 百 万 ドン) 4 3に 係 る 源 泉 所 得 税 (20%) 72.0 百 万 ドン ( 月 額 6.0 百 万 ドン) 日 本 では 役 員 に 対 する 給 不 は 日 本 で 生 じ たものとして 20%の 税 率 で 日 本 の 所 得 税 が 源 泉 徴 収 されます 課 税 所 得 金 額 / 月 69 百 万 ドン-4 百 万 ドン( 基 礎 控 除 ) =65 百 万 ドン ( 単 位 : 百 万 ドン) 月 額 税 率 (%) 税 額 ~5 5 0.25 ~10 10 0.5 ~18 15 1.2 ~32 20 2.8 ~52 25 5.0 ~65 30 3.9 計 13.65 13.65 12 月 =163.8 百 万 ドン

日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 確 定 申 告 の 計 算 ) A2. 確 定 申 告 による 納 付 額 の 計 算 は 次 のとおりです 1 課 税 収 入 1,188.0 百 万 ドン(828 百 万 ドン+360 百 万 ドン) 2 控 除 ( 基 礎 控 除 ) 48.0 百 万 ドン(4 百 万 ドン 12 月 ) 3 課 税 所 得 (1-2) 4 累 進 税 率 表 による 税 額 5 外 国 税 額 控 除 額 ( ) 6 源 泉 所 得 税 額 7 納 付 税 額 外 国 税 額 控 除 の 計 算 は 次 ページご 参 照 1,140.0 百 万 ドン 280.8 百 万 ドン 72.0 百 万 ドン 163.8 百 万 ドン 45.0 百 万 ドン 累 進 税 率 表 による 税 額 ( 単 位 : 百 万 ドン) 年 額 税 率 (%) 税 額 ~60 5 3.0 ~120 10 6.0 ~216 15 14.4 ~384 20 33.6 ~624 25 60.0 ~960 30 100.8 ~1140 35 63.0 計 280.8

日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 外 国 税 額 控 除 ) 1 外 国 税 額 控 除 の 限 度 額 累 進 課 税 の 方 法 により 計 算 した の 個 人 所 得 税 額 課 税 収 入 全 額 に 占 める 国 外 で 発 生 した 課 税 収 入 の 割 合 280.8 百 万 ドン 360 百 万 ドン( 日 本 本 社 からの 給 料 ) = 85.09 百 万 ドン 1,188 百 万 ドン (360 百 万 ドン( 日 本 本 社 からの 給 料 ) +828 百 万 ドン( 子 会 社 からの 給 料 )) 2 3 外 国 で 納 税 した 税 額 72 百 万 ドン( 日 本 本 社 からの 給 料 ) 1と2のいずれか 尐 ない 金 額 360 百 万 ドン ( 日 本 の 収 入 ) 1,188 百 万 ドン 828 百 万 ドン (の 収 入 ) 72 百 万 ドン 85.09 百 万 ドン 72 百 万 ドン 85.09 百 万 ドン 72 百 万 ドン 280.8 百 万 ドン

日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 非 居 住 者 ) Q. 私 は 短 期 間 に 駐 在 しており 個 人 所 得 税 法 では 非 居 住 者 に 該 当 します なお 日 本 国 の 所 得 税 法 では 日 本 の 居 住 者 に 該 当 します 給 不 は 勤 務 先 である 日 本 本 社 と 子 会 社 から 支 払 われていますが 子 会 社 から 支 払 われる 給 料 は 個 人 所 得 税 が 源 泉 徴 収 さ れた 金 額 なので 国 には 給 不 の 納 税 は 済 んでいると 思 います 私 は 何 か 税 務 上 の 手 続 きが 必 要 になるでしょうか 日 本 本 社 給 不 支 払 い 子 会 社 給 不 支 払 い 所 得 税 預 かり 駐 在 員 国 預 かり 所 得 税 支 払 い

日 本 本 社 と 支 店 から 給 料 が 支 払 われる 場 合 ( 非 居 住 者 ) A. ご 質 問 の 非 居 住 者 である 場 合 は 国 内 源 泉 所 得 が での 課 税 の 対 象 になります つまり 子 会 社 からの 給 不 から 個 人 所 得 税 が 源 泉 徴 収 され での 課 税 関 係 は 済 んでいます また 日 本 の 居 住 者 に 該 当 するとのことですが 日 本 ではすべての 所 得 が 課 税 の 対 象 になります したがって 子 会 社 からの 給 不 と 日 本 本 社 からの 給 不 との 合 計 額 にもとづいて 日 本 の 所 得 税 額 を 計 算 し 日 本 国 に 確 定 申 告 納 付 をす ることになります 日 本 本 社 給 不 支 払 い 子 会 社 給 不 支 払 い 源 泉 税 預 かり 駐 在 員 預 り 源 泉 税 支 払 い 確 定 申 告 日 本 国 国

個 人 所 得 税 の 還 付 が 受 けられる 場 合 Q. 私 は 勤 務 先 である 日 本 の 会 社 から 子 会 社 へ 長 期 間 の 出 向 辞 令 を 受 け 小 学 生 の 息 子 と 一 緒 にに 引 っ 越 しました 勤 務 先 からは 税 務 上 の 居 住 者 になる と 言 われましたが 税 務 上 のことは 勤 務 先 にまかせっきりでしたので 聞 き 流 してしまいま した 日 本 に 住 んでいたときは 息 子 の 年 齢 などを 毎 年 勤 務 先 に 報 告 していましたが 子 会 社 からは 息 子 について 何 も 聞 かれ ないので 特 に 報 告 していません なお 毎 月 支 給 される 給 不 からは 個 人 所 得 税 が 控 除 されていますので 税 務 上 問 題 はないと 思 うのですが どうなのでしょうか 子 会 社 給 不 支 払 い 所 得 税 預 かり 駐 在 員 預 かり 所 得 税 支 払 い 国

個 人 所 得 税 の 還 付 が 受 けられる 場 合 A. 個 人 所 得 税 法 では 一 定 の 要 件 を 満 たす 扶 養 者 がいる 場 合 には 扶 養 控 除 を 適 用 することができます ご 質 問 の 場 合 小 学 生 のご 子 息 について 扶 養 控 除 が 適 用 されていない 可 能 性 があります その 場 合 には 毎 月 の 給 不 から 個 人 所 得 税 が 過 大 に 控 除 されていますので 確 定 申 告 により 扶 養 控 除 を 適 用 し 還 付 を 受 けることができます なお 還 付 を 受 ける 場 合 には 事 前 に 納 税 者 番 号 の 登 録 が 必 要 になります この 登 録 は 直 接 に 又 は 子 会 社 ( 給 不 支 払 者 )を 通 じて 子 会 社 ( 給 不 支 払 者 )の 所 轄 税 務 署 に 申 請 することで 可 能 です ( 給 与 支 払 子 者 会 ) 社 給 不 支 払 い 所 得 税 預 かり 駐 在 員 預 かり 所 得 税 支 払 い 確 定 申 告 還 付 国 扶 養 控 除 の 適 用