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Transcription:

解 雇 退 職 雇 止 めをめぐる 話 合 いQ&A ~ 法 律 と 法 的 な 考 え 方 をもとに 誠 実 に 話 し 合 おう~ Q28 社 長 から 解 雇 すると 言 われました 取 消 しを 求 めるにはどうすればいいですか 解 雇 の 問 題 を 解 決 する 基 本 的 な 方 法 は 労 働 者 と 使 用 者 との 自 主 的 な 話 合 いです 事 実 関 係 をひとつ ひとつ 明 確 にしながら 法 的 な 考 え 方 に 基 づいて 誠 実 に 話 し 合 うことが 最 善 の 方 法 です 労 働 者 の 納 得 しない 解 雇 等 への 対 応 については 次 のような 手 順 が 考 えられます 使 用 者 から 言 われた 労 働 契 約 終 了 のパターンを 確 認 する 社 長 から 辞 めて 欲 しい 明 日 から 来 なくていい などと 言 われた 場 合 まず その 真 意 が 解 雇 な のか 退 職 勧 奨 なのかを 確 認 します なぜなら 解 雇 と 退 職 勧 奨 では 法 的 な 考 え 方 と 対 処 方 法 が 異 なる からです 辞 めて 欲 しい などと 言 われても すぐに クビになった と 思 い 込 まず 慎 重 かつ 冷 静 に 対 応 することが 重 要 です 退 職 勧 奨 への 対 応 は Q16(P26)を 参 照 してください 解 雇 権 濫 用 法 理 が 類 推 適 用 される 実 態 があるような 雇 止 めは Q23(P32)を 参 照 してください 解 雇 通 知 なら 使 用 者 から 書 面 をもらう 使 用 者 から 解 雇 を 通 知 されたら その 事 実 関 係 が 曖 昧 にならないよう まずは 解 雇 通 知 と 解 雇 の 日 付 解 雇 の 理 由 解 雇 の 根 拠 ( 就 業 規 則 など) 通 知 の 責 任 者 などを 明 記 した 書 面 ( 解 雇 通 知 書 解 雇 予 告 通 知 書 など)( 1)の 交 付 を 求 めましょう 使 用 者 に 解 雇 通 知 書 を 交 付 する 義 務 はありませんが 法 律 は 解 雇 を 予 告 された 労 働 者 が 予 告 を 受 けた 日 から 解 雇 日 までの 間 にその 理 由 についての 証 明 書 ( 解 雇 理 由 証 明 書 )( 2)を 請 求 した 場 合 使 用 者 はこれを 遅 滞 なく 交 付 しなければならないと 定 めていますので 労 働 基 準 法 第 22 条 第 2 項 少 な くとも 解 雇 の 理 由 を 記 載 した 証 明 書 は 法 的 に 請 求 することができます また 解 雇 された 後 でも 同 じような 証 明 書 ( 退 職 証 明 書 )( 3)を 請 求 することができます 労 働 基 準 法 第 22 条 第 1 項 書 面 が 交 付 されない 場 合 たとえば 労 働 者 が 必 要 な 内 容 を 記 載 した 書 面 を 作 成 し 使 用 者 に 確 認 を 求 め 署 名 押 印 を 受 けるという 方 法 もあります 雇 止 めの 場 合 でも 使 用 者 から 雇 止 めの 理 由 の 証 明 書 をもらう 使 用 者 から 雇 止 めを 通 知 されたら 雇 止 め 理 由 の 証 明 書 ( 4)の 交 付 を 求 めましょう 使 用 者 は 請 求 があった 場 合 遅 滞 なくこれを 交 付 しなければなりません 有 期 労 働 契 約 の 締 結 更 新 及 び 雇 止 めに 関 する 基 準 P3 を 参 照 してください ( 1) 解 雇 通 知 書 [ 例 ] 解 雇 通 知 書 当 社 は 就 業 規 則 第 条 に 基 づき 下 記 の 理 由 により あなたを 付 で 解 雇 することを 通 知 致 します 記 あなたの の 行 為 は 就 業 規 則 第 条 の 解 雇 事 由 に 該 当 するため ( 被 通 知 人 住 所 ) 様 ( 通 知 人 所 在 地 ) 株 式 会 社 代 表 取 締 役 - 39 -

( 2) 解 雇 理 由 証 明 書 [ 例 ] 解 雇 理 由 証 明 書 様 当 社 が 付 であなたに 予 告 した 解 雇 については 以 下 の 理 由 によるものであることを 証 明 します ( 事 業 所 名 称 及 び 使 用 者 職 氏 名 ) 解 雇 理 由 1 2 1 天 災 その 他 やむを 得 ない 理 由 ( 具 体 的 には によって 事 業 継 続 が 困 難 になったこと )による 解 雇 2 事 業 縮 小 等 当 社 の 都 合 ( 具 体 的 には 当 社 が となったこと )による 解 雇 3 職 務 命 令 による 重 大 な 違 反 行 為 ( 具 体 的 には あなたが したこと )による 解 雇 4 勤 務 について 不 正 行 為 ( 具 体 的 には あなたが したこと )による 解 雇 5 勤 務 態 度 または 勤 務 成 績 不 良 であること( 具 体 的 には あなたが したこと )による 解 雇 6 その 他 ( 具 体 的 には )による 解 雇 1 該 当 するものに を 付 け 具 体 的 な 理 由 などを( )の 中 に 記 入 2 就 業 規 則 の 作 成 を 義 務 付 けられている 事 業 場 においては 上 記 解 雇 理 由 の 記 載 例 にかかわらず 当 該 就 業 規 則 に 記 載 された 解 雇 の 事 由 のうち 該 当 するものを 記 載 ( 3) 退 職 証 明 書 ( 例 ) 退 職 証 明 書 様 以 下 の 事 由 により あなたは 当 社 を に 退 職 したことを 証 明 します ( 事 業 所 名 称 及 び 使 用 者 職 氏 名 ) 1 あなたの 自 己 都 合 による 退 職 (2を 除 く) 2 当 社 の 勧 奨 による 退 職 3 定 年 による 退 職 4 契 約 期 間 の 満 了 による 退 職 5 移 籍 出 向 による 退 職 6 その 他 ( 具 体 的 には )による 退 職 7 解 雇 ( 別 紙 の 理 由 による) 該 当 する 番 号 に を 付 け 具 体 的 な 理 由 などを( )の 中 に 記 入 解 雇 された 労 働 者 が 解 雇 の 理 由 を 請 求 しない 場 合 には 7の ( 別 紙 の 理 由 による)を 二 重 線 で 消 し 別 紙 は 交 付 しないこと 退 職 証 明 書 の 別 紙 ア 天 災 その 他 やむを 得 ない 理 由 ( 具 体 的 には イ 事 業 縮 小 等 当 社 の 都 合 ( 具 体 的 には 当 社 が ウ 職 務 命 令 による 重 大 な 違 反 行 為 ( 具 体 的 には あなたが エ 業 務 について 不 正 行 為 ( 具 体 的 には あなたが 該 当 する 記 号 に を 付 け 具 体 的 な 理 由 などを( )の 中 に 記 入 によって 事 業 継 続 が 困 難 になったこと )による 解 雇 となったこと )による 解 雇 したこと )による 解 雇 したこと )による 解 雇 オ 相 当 長 期 間 にわたる 無 断 欠 勤 をしたこと 等 勤 務 成 績 不 良 であること( 具 体 的 には あなたが こと )による 解 雇 カ その 他 ( 具 体 的 には )による 解 雇 した - 40 -

( 4) 雇 止 め 理 由 証 明 書 [ 例 ] 有 期 労 働 契 約 を 更 新 しない 理 由 に 関 する 証 明 書 様 当 社 は 付 で 有 期 労 働 契 約 を 更 新 しない 旨 あなたに 通 知 しましたが 更 新 しない 理 由 は 以 下 のとおりであることを 証 明 します ( 事 業 所 名 称 及 び 使 用 者 職 氏 名 ) 1 前 回 契 約 時 に 本 契 約 を 更 新 しないことが 合 意 されていたため 2 契 約 締 結 当 初 から 更 新 回 数 の 上 限 を 定 めており 本 契 約 はその 上 限 に 係 るものであるため 3 担 当 していた 業 務 が 終 了 中 止 したため 4 事 業 縮 小 のため 5 業 務 を 遂 行 する 能 力 が 十 分 ではないと 認 められるため 6 職 務 命 令 に 対 する 違 反 行 為 があったこと 無 断 欠 勤 したことなど 勤 務 不 良 のため 7 その 他 ( 具 体 的 には )による 雇 止 め 該 当 する 番 号 に を 付 け 具 体 的 な 理 由 などを( )の 中 に 記 入 解 雇 雇 止 め 通 知 に 納 得 しないなら 明 確 に 意 思 を 表 示 する 解 雇 に 納 得 できない 場 合 1まず 使 用 者 の 言 う 解 雇 理 由 が 事 実 であるかどうかを 確 認 します 2 次 に それが 事 実 であったとしても その 事 実 が 解 雇 に 値 するほどのものなのかについて 就 業 規 則 など の 根 拠 の 開 示 とともに 説 明 を 受 けます 3その 上 でなお 納 得 できないなら 使 用 者 に 解 雇 は 受 け 入 れ られない ことの 意 思 を 明 確 に 伝 えます たとえば 仕 事 上 のミスが 多 い という 理 由 では 双 方 で 具 体 的 にどのようなミスがあったのか ミスが 事 実 であるとしても それが 本 当 に 解 雇 に 値 するほどのものなのか 他 に 同 じようなミスを した 労 働 者 はいないのか(その 労 働 者 は 解 雇 になっているのか) などについて 整 理 し 誠 実 に 話 し 合 う ことが トラブルを 防 止 する 上 でのポイントです 話 合 いができずに 使 用 者 が 一 方 的 に 解 雇 予 告 手 当 を 支 払 ってきた 場 合 解 雇 に 異 議 を 申 し 出 るのであ れば 原 則 として 受 け 取 ることはできません もし 受 け 取 るのであれば 解 雇 には 異 議 があり ( 解 雇 予 告 手 当 ではなく) 賃 金 の 一 部 として 受 け 取 る ことを 明 確 にすることが 必 要 です 雇 止 めも 同 様 で 1まず 使 用 者 のいう 雇 止 め 理 由 の 事 実 確 認 をします 2 次 にそれが 更 新 しないこ とに 値 するものなのか 労 働 契 約 書 労 働 条 件 通 知 書 就 業 規 則 などの 根 拠 の 開 示 とともに 説 明 を 受 け ます 3その 上 で 客 観 的 に 合 理 的 な 理 由 を 欠 いていたり 社 会 通 念 上 相 当 であると 認 められないときは 使 用 者 に 嫌 だ 困 る 納 得 できない などと 意 思 表 示 を 明 確 にします 話 合 いの 前 に 解 決 の 方 向 性 を 決 めること 労 働 相 談 では 不 当 に 解 雇 雇 止 めする 会 社 でもう 働 く 気 はないが 黙 って 辞 めずに 社 会 的 な 制 裁 を 加 えたい という 声 を 聞 くこともあります しかし 法 的 な 考 え 方 に 基 づいて 解 決 を 図 る 上 では 使 用 者 の 道 義 的 社 会 的 な 責 任 は 別 の 問 題 として 主 張 や 要 求 を 整 理 しなければなりません 納 得 できない 解 雇 雇 止 めについて 使 用 者 と 話 し 合 う 場 合 事 前 にどのような 結 果 を 求 めるのかを 決 めることが 重 要 です 納 得 しない 解 雇 雇 止 めを 解 決 するパターンは 大 きく 分 けて 次 の 2 つです 1 解 雇 雇 止 めが 撤 回 され 職 場 に 復 帰 する 2 退 職 する( 解 雇 雇 止 めそのものを 承 諾 する)ことを 前 提 として その 条 件 について 話 し 合 う また 解 雇 雇 止 めが 不 法 行 為 の 要 件 を 満 たす 場 合 は 使 用 者 に 損 害 賠 償 等 を 請 求 することも 可 能 です いずれにしても 納 得 しない 解 雇 について 話 し 合 うときは まず 自 分 自 身 がめざすべき 方 向 性 を 固 め 法 的 な 知 識 を 身 につけることが 大 切 です 解 雇 雇 止 め 通 知 に 至 るまでの 事 実 経 過 や 背 景 事 情 をできる だけ 客 観 的 に 整 理 し 法 的 な 考 え 方 に 基 づいて 主 張 を 組 み 立 てましょう - 41 -

使 用 者 が 話 合 いに 応 じない 場 合 は 自 分 の 意 思 を 書 面 で 伝 える 解 雇 雇 止 めをめぐる 話 合 いは 労 使 双 方 の 意 思 で 行 われます そのため 話 合 いを 求 めても 使 用 者 が 応 じない 場 合 も 考 えられます 使 用 者 と 話 合 いを 行 うには 職 場 の 同 僚 から 協 力 を 得 るなど 複 数 で 行 うことが 効 果 的 です なぜな ら 解 雇 雇 止 めの 問 題 については 同 じような 立 場 の 労 働 者 が 情 報 や 意 見 を 共 有 しながら 解 決 を 図 っ ていくことが 精 神 的 にも 作 業 的 にも 有 効 であり 解 決 した 後 も 職 場 内 での 人 間 関 係 などが 円 滑 に 進 みやすくなるからです そのため 職 場 の 中 に 労 働 組 合 がある 場 合 には 労 働 組 合 に 相 談 する 労 働 組 合 がない 場 合 には 労 働 組 合 を 結 成 する 労 働 組 合 に 加 入 するということも 方 法 の 1 つ( )です ( ) 労 働 組 合 については P50 を 参 照 してください 使 用 者 が 話 合 いに 応 じない 場 合 当 面 解 雇 雇 止 めの 撤 回 を 求 める あるいは いったん 伝 えた 退 職 すると 受 け 取 られるような 発 言 を 取 り 消 すなどの 意 思 を 使 用 者 に 伝 えなければなりません その 確 実 な 方 法 として 書 面 を 送 付 する 特 に 内 容 証 明 郵 便 ( 内 容 証 明 ) によって 送 付 するという 方 法 があります 内 容 証 明 郵 便 の 作 成 手 続 きは P49 を 参 照 してください 通 知 書 私 は 社 長 から 解 雇 通 告 を 受 けました しかし 私 には 解 雇 される 理 由 はなく 本 通 告 は 無 効 であり 承 諾 いたしません 引 き 続 き 業 務 に 精 励 いたしますので 速 やかに 撤 回 されることを 求 めます ( 被 通 知 人 ) 住 所 株 式 会 社 代 表 取 締 役 ( 氏 名 ) 様 解 雇 通 告 に 対 する 意 思 表 示 文 例 ( 通 知 人 ) 住 所 氏 名 印 通 知 書 私 は 社 長 から 雇 止 め 通 知 を 受 けました 私 は 形 式 的 には6か 月 間 の 有 期 労 働 契 約 ですが 採 用 以 来 8 年 にわたって 何 ら 事 前 の 意 志 確 認 もなく 契 約 が 繰 り 返 し 更 新 されており すでに 期 間 の 定 めがない 労 働 契 約 と 同 視 できる 実 態 になっています 本 件 雇 止 めにあたり 私 に 示 されたその 理 由 には 合 理 性 がなく 社 会 通 念 上 相 当 であるとは 認 められず 承 諾 できません 引 き 続 き 業 務 に 精 励 いたしますの で 速 やかに 撤 回 されることを 求 めます ( 被 通 知 人 ) 住 所 株 式 会 社 代 表 取 締 役 ( 氏 名 ) 様 雇 止 め 通 知 に 対 する 意 思 表 示 文 例 ( 通 知 人 ) 住 所 氏 名 印 話 合 いが 進 まなければ 公 的 機 関 を 活 用 する 解 雇 雇 止 めに 限 らず 労 働 契 約 をめぐるトラブルについては 明 らかな 法 違 反 を 除 き 労 働 者 と 使 用 者 との 自 主 的 な 話 合 いで 解 決 することが 望 ましいことは 言 うまでもありません しかし 現 実 には それまでの 人 間 関 係 や 当 事 者 の 感 情 などが 問 題 を 複 雑 にし 冷 静 かつ 客 観 的 な 話 合 いが 進 まない 場 合 が 多 く 見 られます そのような 場 合 は 自 主 的 な 解 決 を 前 提 にしながら 労 働 相 談 を 行 っている 公 的 な 機 関 に 相 談 し 適 切 な 法 知 識 と 対 処 に 関 するアドバイスを 受 け 打 開 をはかることも 効 果 的 です また 明 らかに 法 律 に - 42 -

違 反 しているような 状 況 があれば その 部 分 について 所 管 の 行 政 機 関 に 指 導 などを 求 めることもありえ ます 解 雇 雇 止 めをめぐるトラブルが 話 合 いで 解 決 しない 場 合 最 終 的 には 労 働 審 判 の 申 立 仮 処 分 の 申 請 などの 法 的 な 手 段 に 訴 えることになりますが その 前 に 身 近 な 公 的 機 関 の 活 用 を 検 討 するこ とが 有 効 な 方 法 といえるでしょう Q29 退 職 を 考 えています 退 職 についての 基 本 的 な 考 え 方 を 教 えてください 労 働 者 には 職 業 選 択 の 自 由 と 退 職 の 自 由 があります 憲 法 第 22 条 労 働 契 約 に 期 間 の 定 めがない 場 合 と 期 間 の 定 めがある 場 合 等 の 考 え 方 は 次 のとおりです 期 間 の 定 めがない 労 働 契 約 の 場 合 正 社 員 のように 契 約 期 間 の 定 めがない 労 働 者 は いつでも 退 職 を 申 入 れることができ 退 職 届 を 提 出 するなど 使 用 者 に 労 働 契 約 の 解 約 を 申 し 入 れた 後 使 用 者 の 承 認 の 有 無 に 関 わらず 申 入 れの 翌 日 から 2 週 間 を 経 過 することで 退 職 となるのが 原 則 です 会 社 の 同 意 がなければ 退 職 できないというものでは ありません なお 労 働 者 と 使 用 者 が 退 職 日 を 合 意 した 場 合 には 2 週 間 を 経 過 しなくても 合 意 した 日 で 退 職 す ることができます 民 法 第 627 条 また 労 働 条 件 通 知 書 や 会 社 の 就 業 規 則 等 で 退 職 の1か 月 前 までに 申 し 出 ること などと 規 定 され ている 場 合 でも 民 法 の 規 定 が 優 先 されるという 考 え 方 もありますが 円 満 な 退 職 を 希 望 する 場 合 は 就 業 規 則 等 の 規 定 を 確 認 し 会 社 とよく 話 し 合 うことが 望 ましいと 言 えます 但 し 就 業 規 則 等 で 極 端 に 長 い 退 職 申 入 れ 期 間 を 定 めている 場 合 などは 労 働 者 の 退 職 の 自 由 が 極 度 に 制 限 され 公 序 良 俗 の 見 地 から 無 効 とされる 場 合 もあります また 完 全 月 給 制 ( 遅 刻 欠 勤 による 控 除 なし)の 場 合 は 翌 月 以 降 に 対 してのみなすことができ し かも 当 月 の 前 半 までに 申 し 出 る 必 要 があります 民 法 第 627 条 第 2 項 さらに 6 か 月 以 上 の 期 間 によ って 報 酬 を 定 めた 場 合 は 3 か 月 前 に 申 し 入 れをしなければなりません 民 法 第 627 条 第 3 項 期 間 の 定 めがある 労 働 契 約 の 場 合 期 間 の 定 めがある 労 働 契 約 の 場 合 は 労 働 者 は 契 約 期 間 中 労 務 を 提 供 する 義 務 があり 期 間 の 途 中 で 退 職 することはできません ただし やむを 得 ない 事 由 ( 重 大 な 傷 病 で 労 務 提 供 不 可 能 な 状 態 とな った 場 合 など)がある 場 合 は 契 約 を 解 除 することができます 民 法 第 628 条 また あらかじめ 定 めた 期 間 が 1 年 を 超 え 3 年 以 内 の 場 合 は 一 定 の 場 合 を 除 き 民 法 の 規 定 にかか わらず 1 年 を 超 えた 日 以 降 はいつでも 退 職 することができます 労 働 基 準 法 第 137 条 労 働 契 約 を 結 ぶ 際 に 明 示 された 労 働 条 件 が 事 実 と 相 違 する 場 合 使 用 者 は 労 働 契 約 を 結 ぶ 際 に 労 働 者 に 対 して 賃 金 労 働 時 間 仕 事 の 内 容 その 他 の 労 働 条 件 を 明 示 しなければなりません 労 働 基 準 法 第 15 条 第 1 項 しかし その 明 示 された 労 働 条 件 が 事 実 と 異 なる 場 合 においては 労 働 者 は 期 間 の 定 めの 有 無 にかかわらず 即 時 に 労 働 契 約 を 解 除 することができます 労 働 基 準 法 第 15 条 第 2 項 - 43 -

Q30 退 職 することになりました 最 後 の 賃 金 は いつ 支 払 われるべきものですか 退 職 日 までの 賃 金 は 退 職 後 の 定 例 の 支 払 日 に 支 払 わなければなりません 労 働 基 準 法 第 24 条 また 退 職 した 労 働 者 から 請 求 があれば 使 用 者 は 異 議 のない 賃 金 について 定 例 の 支 払 日 にかかわ らず 7 日 以 内 に 支 払 わなければなりません 労 働 基 準 法 第 23 条 賃 金 が 支 払 われない 場 合 の 請 求 権 の 時 効 は 2 年 間 です 労 働 基 準 法 第 115 条 請 求 方 法 については Q38(P48)を 参 照 してください Q31 ボーナス 支 給 日 の 2 日 前 に 退 職 することになりました 最 後 のボーナスは 支 払 っ てもらえるのですか 解 雇 や 退 職 では 賞 与 の 支 給 日 在 籍 要 件 (= 賞 与 の 支 給 日 の 前 に 退 職 し 支 給 日 に 在 籍 していない ことを 理 由 に 支 給 しない 取 り 扱 い) をめぐってトラブルになる 場 合 が 見 られますが 就 業 規 則 労 働 協 約 労 働 契 約 等 で 支 給 基 準 支 給 額 支 給 方 法 などが 定 められていれば それに 従 って 支 払 われます(こ の 場 合 労 働 基 準 法 上 の 賃 金 となります) 賞 与 の 支 給 対 象 者 は 原 則 として 労 使 で 自 由 に 決 めることができますので 算 定 期 間 ( 支 給 対 象 期 間 ) 中 に 勤 務 していても 支 給 日 に 在 籍 しない 者 には 支 給 しないことが 就 業 規 則 などで 明 確 に 定 め られている 場 合 や そのことが 従 来 からの 慣 行 になっているような 場 合 には 支 給 しなくてもよいこ とになります しかし そのような 規 定 や 慣 行 がなければ 支 給 日 に 在 籍 していなくても 勤 務 期 間 に 応 じて 支 給 する 必 要 があります また もっぱら 使 用 者 の 一 方 的 な 都 合 による 解 雇 の 場 合 は 支 給 日 に 在 籍 して いなくても 算 定 期 間 を 設 定 している 以 上 その 期 間 に 応 じて 支 給 することが 妥 当 な 措 置 であると 言 えます Q32 退 職 しましたが 退 職 金 が 支 給 されていません これは 違 法 ではないですか 退 職 金 について 支 払 われるかどうかは 就 業 規 則 労 働 協 約 労 働 契 約 などに 根 拠 があるかどうか によります 就 業 規 則 等 で 支 給 基 準 支 給 額 支 給 方 法 などが 定 められている 場 合 は 労 働 基 準 法 上 の 賃 金 とし て 取 り 扱 われます そのような 定 めがなくても 支 払 われていた 慣 行 や 労 使 間 で 支 払 うことの 個 別 的 な 合 意 があれば それが 請 求 の 根 拠 になります 法 律 は 就 業 規 則 の 作 成 を 義 務 づけられている 使 用 者 が 退 職 金 を 支 払 うとした 場 合 は その 中 に 対 象 労 働 者 の 範 囲 決 定 計 算 支 払 方 法 支 払 時 期 を 定 めなければならないとしています 労 働 基 準 法 第 89 条 第 1 項 第 3 号 の 2 また 使 用 者 は パートタイム 労 働 者 と 労 働 契 約 を 結 ぶに あたり 退 職 手 当 の 有 無 について 書 面 の 交 付 などにより 明 示 しなければなりません パートタイ ム 労 働 法 第 6 条 第 1 項 同 法 施 行 規 則 第 2 条 支 払 の 時 期 は 通 常 の 賃 金 とは 異 なり あらかじめ 就 業 規 則 等 で 定 められた 時 期 に 支 払 えば 足 りる - 44 -

とされており 定 めがあれば 退 職 した 労 働 者 が 請 求 しても 7 日 以 内 に 支 払 われる 必 要 はありません 昭 26.12.27 基 収 5483 号 昭 63.3.14 基 発 150 号 退 職 金 が 支 払 われない 場 合 の 請 求 権 の 時 効 は5 年 間 です 労 働 基 準 法 第 115 条 他 方 使 用 者 が 中 小 企 業 退 職 金 共 済 制 度 ( 中 退 共 )を 利 用 している 場 合 は 就 業 規 則 等 に 支 払 基 準 がなくても 退 職 金 共 済 契 約 に 基 づき 労 働 者 ( 被 共 済 者 )が 退 職 すれば 請 求 権 が 発 生 します 中 小 企 業 退 職 金 共 済 法 第 10 条 第 1 項 ただし この 退 職 金 は 使 用 者 が 労 働 者 に 直 接 に 支 払 うもので はないので 労 働 基 準 法 上 の 賃 金 ではありません Q33 退 職 しますが 退 職 日 までに 年 次 有 給 休 暇 を 取 得 することはできますか 退 職 日 の 決 まった 労 働 者 が 年 次 有 給 休 暇 ( 年 休 )の 残 日 数 の 取 得 を 申 し 出 た 場 合 退 職 日 までは 法 律 に 定 められた 年 休 権 を 行 使 することができます 労 働 基 準 法 第 39 条 他 方 使 用 者 は 年 休 を 取 得 する 時 季 の 指 定 が 事 業 の 正 常 な 運 営 を 妨 げる 場 合 には それを 変 更 することができますが( 時 季 変 更 権 ) それは 退 職 日 までの 範 囲 でしか 行 うことができません そのため たとえば 退 職 日 までの 勤 務 日 数 が 20 日 である 労 働 者 の 年 休 が 20 日 残 っており 退 職 日 までにすべての 取 得 を 申 し 出 た 場 合 使 用 者 が 退 職 後 に 時 季 の 変 更 を 行 うことはできないため 労 働 者 は 年 休 を 取 得 できることになります また 年 休 の 買 い 上 げを 予 約 し 予 約 された 日 数 について 年 休 の 取 得 を 認 めないことは 年 休 権 の 保 障 に 反 して 違 法 ですが 結 果 的 に 取 得 しきれていない 年 休 の 日 数 に 応 じて 手 当 を 支 給 することは 許 されるとされています Q34 退 職 しましたが 会 社 が 雇 用 保 険 加 入 の 手 続 きをしていませんでした どうすればいいですか 改 めて 事 業 主 に 加 入 を 求 め 受 け 入 れられない 場 合 には 事 業 所 の 所 在 地 を 管 轄 するハローワークに そのことを 申 し 出 て 手 続 きを 進 めてもらうことになります 雇 用 保 険 は 失 業 者 の 生 活 と 雇 用 の 安 定 を 図 り 再 就 職 の 促 進 を 目 的 に 必 要 な 給 付 ( 失 業 等 給 付 ) を 行 う 制 度 です 被 保 険 者 である 労 働 者 が 離 職 した 場 合 本 人 の 住 所 地 を 管 轄 するハローワークで 一 定 の 受 給 申 請 手 続 を 行 えば 原 則 として 離 職 した 翌 日 から1 年 間 ( 受 給 期 間 ) 求 職 者 給 付 ( 基 本 手 当 ) 等 の 支 給 を 受 けることができます ただし すぐに 働 くことができない 場 合 は 受 給 期 間 の 延 長 を 申 請 することができます 雇 用 保 険 は 事 業 主 の 任 意 加 入 ではなく 業 種 規 模 等 を 問 わず すべての 事 業 ( 農 林 水 産 業 の 一 部 を 除 く)が 適 用 を 受 ける 強 制 加 入 の 保 険 です 雇 用 保 険 の 適 用 事 業 所 に 使 用 され 週 の 所 定 労 働 時 間 が20 時 間 以 上 かつ31 日 以 上 引 き 続 き 雇 用 されることが 見 込 まれる 労 働 者 は 被 保 険 者 になります - 45 -

ただし 次 のような 場 合 被 保 険 者 となりません 1 原 則 として 新 たに 雇 用 された 時 の 年 齢 が 65 歳 以 上 の 人 2 日 雇 労 働 被 保 険 者 に 該 当 しない 日 雇 労 働 者 3 短 時 間 労 働 者 で 短 期 雇 用 特 例 被 保 険 者 に 該 当 しない 人 4 季 節 的 事 業 に 4 か 月 以 内 の 期 間 を 定 めて 雇 用 される 人 5 船 員 保 険 の 被 保 険 者 6 国 都 道 府 県 市 町 村 その 他 これに 準 ずるものの 事 業 に 雇 用 される 人 のうち 離 職 した 場 合 に 他 の 法 令 条 例 規 則 等 により 支 給 を 受 ける 諸 給 与 の 内 容 が 求 職 者 給 付 及 び 就 職 促 進 給 付 の 内 容 を 超 えると 認 められる 人 であって 省 令 で 定 める 人 7 取 締 役 ( 業 務 内 容 や 報 酬 支 払 などの 実 態 から 見 て 労 働 者 的 性 格 が 強 い 場 合 は 除 く) 家 事 使 用 人 昼 間 学 生 事 業 主 と 委 任 関 係 にある 外 務 員 など 労 働 者 が 被 保 険 者 であるにもかかわらず 事 業 主 が 加 入 の 手 続 きをしていない 場 合 は 資 格 取 得 届 を 提 出 した 日 から 最 大 2 年 遡 って 加 入 することができます(2 年 分 の 保 険 料 は それぞれの 料 率 に 応 じて 労 働 者 と 事 業 主 双 方 で 負 担 します) また 労 働 者 の 給 与 から 雇 用 保 険 料 が 天 引 きされていたこと が 明 らかで 加 入 の 手 続 きがされていなかった 場 合 には 2 年 を 超 えて 遡 って 加 入 することができま す( ) ( ) 平 成 22 年 10 月 1 日 以 降 に 離 職 した 労 働 者 または 在 職 中 の 労 働 者 が 対 象 です Q35 退 職 しましたが 会 社 が 雇 用 保 険 の 失 業 等 給 付 を 受 けるための 手 続 きをして くれません どうすればいいですか 事 業 主 に 求 めても 手 続 きをしてくれなければ 事 業 所 の 所 在 地 を 管 轄 するハローワークに 相 談 しまし ょう 事 業 主 は 雇 用 していた 労 働 者 が 退 職 し 被 保 険 者 でなくなった 場 合 その 事 実 のあった 翌 日 から 起 算 して 10 日 以 内 に 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 喪 失 届 を 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 証 明 書 を 添 えて 事 業 所 の 所 在 地 管 轄 のハローワークに 提 出 しなければなりません 雇 用 保 険 法 施 行 規 則 第 7 条 その 後 ハローワークから 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 票 ( 以 下 離 職 票 といいます)が 事 業 主 に 交 付 され 離 職 した 労 働 者 が 希 望 すれば 事 業 主 は 労 働 者 にそれを 交 付 しなければなりません 特 に 何 日 以 内 に 交 付 しなければならない といった 定 めはありませんが 労 働 者 に 不 利 益 が 生 じる 可 能 性 があるため ハローワークでの 手 続 きの 後 速 やかに 交 付 すべきであると 言 えます 離 職 票 が 交 付 されないことで 労 働 者 が 被 る 不 利 益 としては 1 手 続 きが 遅 れ 最 初 の 給 付 日 が 遅 れる 2 所 定 給 付 日 数 によっては 受 給 期 間 である1 年 間 に 消 化 しきれない 場 合 がある ことが 考 え られます 事 業 主 に 求 めても 交 付 されなければ 事 業 所 の 所 在 地 を 管 轄 するハローワークに 相 談 しま しょう 離 職 した 労 働 者 が 雇 用 保 険 の 求 職 者 給 付 ( 基 本 手 当 )を 受 給 するには 一 般 の 離 職 者 ( 自 己 都 合 退 職 )は 離 職 日 ( 退 職 日 ) 前 2 年 間 に 11 日 以 上 働 いた 完 全 月 が 12 か 月 以 上 あること 倒 産 解 雇 等 で 離 職 した 労 働 者 ( 特 定 受 給 資 格 者 )は 離 職 日 前 1 年 間 に 11 日 以 上 働 いた 完 全 月 が 6 か 月 以 上 あるこ と 期 間 の 定 めがある 労 働 契 約 が 更 新 されなかったことその 他 やむを 得 ない 理 由 により 離 職 した 労 働 者 ( 特 定 理 由 離 職 者 )は 離 職 日 前 1 年 間 に 11 日 以 上 働 いた 完 全 月 が 6 か 月 以 上 あることが 必 要 です - 46 -

事 業 主 が 雇 用 保 険 に 係 る 手 続 きを 行 わない 場 合 は 労 働 者 が 直 接 に 被 保 険 者 であることなどの 確 認 の 請 求 を 行 うことができます 雇 用 保 険 法 第 8 条 これは 労 働 者 が 事 業 所 の 所 在 地 を 管 轄 する ハローワークに 文 書 または 口 頭 で 行 います 雇 用 保 険 法 施 行 規 則 第 8 条 事 業 主 は 労 働 者 が 確 認 の 請 求 をしたことを 理 由 に 不 利 益 な 取 扱 いをしてはなりません 雇 用 保 険 法 第 73 条 Q36 解 雇 されたのに 離 職 票 には 自 主 退 職 と 書 かれています どうすればいいです か 退 職 に 至 った 事 実 関 係 と 離 職 票 に 書 かれている 離 職 理 由 が 違 う 場 合 は 離 職 票 の 所 定 欄 に 異 議 がある ことを 記 載 しましょう 失 業 等 給 付 を 受 給 するまでの 手 順 については 事 業 主 が 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 証 明 書 において 主 たる 離 職 理 由 に 該 当 する 項 目 を1つ 選 択 し 所 定 欄 に 印 を 記 入 するとともに 具 体 的 事 情 記 載 欄 にその 具 体 事 情 を 記 載 した 上 で 離 職 者 が 事 業 主 の 記 載 した 理 由 に 係 る 異 議 の 有 無 を 記 載 ( 署 名 押 印 含 む)した 後 事 業 主 がハローワークに 同 証 明 書 を 提 出 することから 始 まります 解 雇 や 退 職 勧 奨 による 離 職 が 事 実 であるのに 事 業 主 が 労 働 者 の 個 人 的 な 事 情 による 離 職 とし ている 場 合 労 働 者 が 所 定 の 欄 に 異 議 があることを 記 載 し 最 終 的 にハローワークが 労 使 から 事 情 な どを 確 認 した 上 で 受 給 資 格 が 判 定 されます Q37 契 約 社 員 やパート 社 員 派 遣 社 員 も 雇 用 保 険 に 加 入 することはできるのですか 有 期 労 働 契 約 の 契 約 社 員 パートタイム 労 働 者 ( 短 時 間 労 働 者 ) 派 遣 労 働 者 でも 11 週 間 の 所 定 労 働 時 間 が 20 時 間 以 上 であること 231 日 以 上 の 雇 用 見 込 みがあること の 2 つの 要 件 を 満 たせば 雇 用 保 険 の 被 保 険 者 となります 31 日 以 上 の 雇 用 見 込 みがあること とは 31 日 以 上 の 雇 用 が 継 続 しないことが 明 確 ではないとい うことです そのため たとえば 次 の 場 合 には 契 約 の 期 間 が 31 日 未 満 であっても 原 則 として 雇 用 保 険 が 適 用 されます 有 期 の 労 働 契 約 書 に 更 新 する 場 合 がある との 定 めがあり 31 日 未 満 での 雇 止 めの 明 示 がない 場 合 有 期 の 労 働 契 約 書 に 更 新 の 定 めはないが 同 様 の 契 約 により 同 一 の 労 働 者 が 31 日 以 上 雇 用 された 実 績 がある 場 合 - 47 -