※全体は前回の監査請求に基づき作成している



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Transcription:

平 監 収 第 1 0 0 号 平 成 20 年 12 月 19 日 請 求 人 殿 小 平 市 監 査 委 員 舛 川 博 昭 小 平 市 監 査 委 員 島 村 速 雄 住 民 監 査 請 求 に 基 づく 監 査 の 結 果 について( 通 知 ) 平 成 20 年 11 月 6 日 付 けをもって 提 出 された 小 平 市 職 員 措 置 請 求 書 について 地 方 自 治 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 ) 第 242 条 第 4 項 の 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 監 査 の 結 果 を 通 知 します 記 第 1 請 求 の 受 付 1 請 求 人 2 請 求 書 の 提 出 平 成 20 年 11 月 6 日 3 請 求 の 内 容 (1) 主 張 事 実 市 長 は 平 成 20 年 4 月 1 日 より 外 国 人 無 年 金 者 へ 小 平 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 がい 者 福 祉 給 付 金 ( 以 下 福 祉 給 付 金 という ) を 与 える 決 定 をし 現 在 施 行 されている これは 以 下 の 点 から 不 当 であると 考 えられ 実 際 に 市 内 在 住 の 在 日 外 国 人 等 2 名 に 今 年 の4 月 から9 月 までの6か 月 間 で6 万 円 ずつ 合 計 で12 万 円 が 支 給 されており 9 月 末 現 在 総 額 で12 万 円 の 損 失 が 生 じている 福 祉 給 付 金 支 給 事 業 の 実 施 として 市 の 予 算 に 計 上 された 国 民 の 貴 重 な 税 金 204 万 円 のうち24 万 円 が 今 後 1 年 間 にわたって 年 金 受 給 者 資 格 のない 市 内 在 住 の 在 日 外 国 人 等 に 支 給 されるに 当 たり 外 国 人 無 年 金 者 への 福 祉 給 付 金 付 与 の 撤 回 をここに 請 求 する 1

ア 平 成 19 年 12 月 25 日 の 最 高 裁 判 決 のとおり 在 日 外 国 人 等 の 年 金 受 給 にお ける 救 済 は 彼 らの 本 国 に 請 求 すべき 事 であり 福 祉 給 付 金 対 象 者 が 無 年 金 に 至 っ た 経 緯 は 日 本 政 府 の 不 作 為 によるものではない 福 祉 給 付 金 支 給 事 業 制 定 の 理 由 となった 平 成 19 年 11 月 27 日 に 小 平 市 議 会 本 会 議 で 採 択 された 請 願 第 5 号 は その 請 願 内 容 を 我 が 国 司 法 の 最 終 決 定 において 否 定 されたものとして 扱 われるべ きであり 当 然 その 請 願 に 基 づいて 制 定 された 福 祉 給 付 金 支 給 事 業 は 直 ちに 廃 止 されなければならない イ 本 件 の 給 付 金 対 象 者 は 名 称 こそ 外 国 人 等 として 一 般 化 されているが 福 祉 給 付 金 支 給 条 件 に 当 てはまる 市 内 在 住 の 外 国 人 等 とはそのほとんどが 在 日 韓 国 人 及 び 朝 鮮 人 である また この 請 願 第 5 号 の 核 となった 組 織 もいわゆる 民 団 総 連 の 人 たちである 本 施 策 は 永 住 権 を 有 する 他 の 外 国 人 等 に 対 する 差 別 で あると 考 えられる 故 に 本 施 策 はあらゆる 形 態 の 人 種 差 別 の 撤 廃 に 関 する 国 際 条 約 ( 以 下 人 種 差 別 撤 廃 条 約 という ) 第 1 条 第 3 項 に 違 反 していると 考 えら れる ウ 無 年 金 の 在 日 韓 国 人 及 び 朝 鮮 人 は 本 国 において 年 金 受 給 の 権 利 を 請 求 し 政 治 に 参 加 して 現 行 制 度 の 改 善 をすべきである したがって 本 施 策 は 経 済 的 社 会 的 及 び 文 化 的 権 利 に 関 する 国 際 規 約 ( 以 下 社 会 権 規 約 という ) 第 1 条 及 び 市 民 的 及 び 政 治 的 権 利 に 関 する 国 際 規 約 ( 以 下 自 由 権 規 約 という ) 第 1 条 に 定 められている 自 決 権 の 行 使 を 在 日 韓 国 人 又 は 朝 鮮 人 に 対 して 認 めていない と 考 えられる さらに 前 記 イの 事 実 は 社 会 権 規 約 第 2 条 第 1 項 にも 違 反 している ことを 付 け 加 えなければならない エ 以 上 から 本 施 策 は 国 際 法 規 の 遵 守 を 定 めた 日 本 国 憲 法 第 98 条 第 2 項 に 違 反 しているのは 明 白 であり 即 時 撤 回 が 妥 当 であると 考 えられる (2) 措 置 要 求 ア 市 長 は 支 出 済 みの12 万 円 を 市 に 返 還 すること イ 福 祉 給 付 金 の 支 給 を 取 り 止 めること 4 請 求 の 要 件 審 査 本 件 請 求 については 地 方 自 治 法 ( 以 下 法 という ) 第 242 条 所 定 の 要 件 を 備 えているものと 認 め 監 査 を 実 施 した 第 2 監 査 の 実 施 1 監 査 対 象 事 項 福 祉 給 付 金 の 支 給 が 違 法 不 当 であるかを 監 査 対 象 とした 2 監 査 対 象 部 健 康 福 祉 部 を 監 査 対 象 部 とした 2

3 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 等 請 求 人 に 対 して 法 第 242 条 第 6 項 の 規 定 に 基 づき 平 成 20 年 12 月 2 日 に 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 の 機 会 を 設 けた 請 求 人 の 代 理 人 は 陳 述 において 請 求 の 趣 旨 を 補 足 するとともに 新 たな 証 拠 と して 平 成 19 年 12 月 25 日 最 高 裁 判 決 の 要 旨 ほか2 点 の 書 面 を 提 出 した そ の 際 法 第 242 条 第 7 項 の 規 定 に 基 づき 健 康 福 祉 部 の 職 員 を 立 ち 会 わせた また 同 日 健 康 福 祉 部 の 陳 述 の 聴 取 を 行 った その 際 法 第 242 条 第 7 項 の 規 定 に 基 づき 請 求 人 及 び 代 理 人 を 立 ち 会 わせた 第 3 監 査 の 結 果 1 事 実 関 係 の 確 認 (1) 福 祉 給 付 金 の 概 要 について 福 祉 給 付 金 は 平 成 19 年 9 月 13 日 小 平 市 議 会 において 過 去 の 国 籍 要 件 が 理 由 で 老 齢 福 祉 年 金 のない 高 齢 者 及 び 障 害 基 礎 年 金 のない 重 度 障 害 者 に 対 する 緊 急 救 済 措 置 として 特 別 給 付 金 の 早 期 実 施 を 求 めることについて の 請 願 が 受 理 され 同 月 27 日 に 厚 生 委 員 会 へ 付 託 することが 決 定 された 同 年 11 月 8 日 の 厚 生 委 員 会 において 採 択 すべきものと 決 定 され さらに 同 月 27 日 の12 月 議 会 定 例 会 本 会 議 において 全 員 賛 成 によりこの 請 願 は 採 択 された これを 受 けて 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 がい 者 福 祉 給 付 金 事 業 費 として 平 成 20 年 度 小 平 市 一 般 会 計 当 初 予 算 の 第 3 款 民 生 費 第 1 項 社 会 福 祉 費 第 1 目 社 会 福 祉 総 務 費 第 20 節 扶 助 費 において204 万 円 の 予 算 措 置 が 行 われた 内 訳 は 月 額 1 万 円 で 年 間 17 人 分 の 支 給 金 額 となっている 福 祉 給 付 金 の 予 算 措 置 に 伴 い 平 成 20 年 4 月 1 日 付 けで 小 平 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 がい 者 福 祉 給 付 金 支 給 要 綱 ( 以 下 支 給 要 綱 という )を 制 定 した 支 給 要 綱 によれば 福 祉 給 付 金 は 福 祉 の 向 上 を 図 る 目 的 から 設 けられたもので 昭 和 61 年 3 月 31 日 以 前 から 引 き 続 き 日 本 国 に 居 住 している 在 日 外 国 人 等 のうち 小 平 市 に 外 国 人 登 録 ( 外 国 人 登 録 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 125 号 )に 基 づく 登 録 を いう ) 又 は 住 民 登 録 ( 住 民 基 本 台 帳 法 ( 昭 和 42 年 法 律 第 81 号 )に 基 づく 住 民 基 本 台 帳 への 記 録 をいう )をし かつ 一 定 年 齢 以 上 一 定 所 得 以 下 の 者 で 小 平 市 に1 年 以 上 登 録 して 居 住 し 生 活 保 護 を 受 給 していないなどの 要 件 に 該 当 する 者 に 対 し 支 給 されるものである 在 日 外 国 人 等 とは 日 本 国 との 平 和 条 約 に 基 づき 日 本 の 国 籍 を 離 脱 した 者 等 の 出 入 国 管 理 に 関 する 特 例 法 ( 平 成 3 年 法 律 第 71 号 ) 第 3 条 に 規 定 する 特 別 永 住 者 ( 以 下 特 別 永 住 者 という ) 及 び 市 長 がこれに 準 ずると 認 める 者 で 終 戦 前 から 日 本 に 居 住 し 日 本 国 との 平 和 条 約 の 発 効 により 日 本 国 籍 を 離 脱 し 終 戦 後 も 引 き 続 き 日 本 に 居 住 している 国 籍 離 脱 者 とその 子 孫 である 者 である 3

また 市 長 がこれに 準 ずると 認 める 者 とは 特 別 永 住 者 でその 後 日 本 に 帰 化 した 者 である 支 給 要 綱 の 主 な 規 定 は 以 下 のとおりである ( 目 的 ) 第 1 条 この 要 綱 は 在 日 外 国 人 等 である 高 齢 者 及 び 障 害 者 に 対 し 小 平 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 がい 者 福 祉 給 付 金 ( 以 下 給 付 金 という )を 支 給 することに より 福 祉 の 向 上 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 2 条 この 要 綱 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は 当 該 各 号 に 定 めると ころによる (1) 在 日 外 国 人 等 日 本 国 との 平 和 条 約 に 基 づき 日 本 の 国 籍 を 離 脱 した 者 等 の 出 入 国 管 理 に 関 する 特 例 法 ( 平 成 3 年 法 律 第 71 号 ) 第 3 条 に 規 定 する 特 別 永 住 者 及 び 市 長 がこれに 準 ずると 認 める 者 をいう (2) 中 度 以 上 の 障 害 者 身 体 障 害 者 福 祉 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 283 号 ) 第 15 条 第 4 項 の 身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 受 けている 者 で 身 体 障 害 者 福 祉 法 施 行 規 則 ( 昭 和 25 年 厚 生 省 令 第 15 号 ) 別 表 第 5 号 に 定 める 級 別 が1 級 2 級 若 し くは3 級 に 該 当 するもの 東 京 都 愛 の 手 帳 交 付 要 綱 ( 昭 和 42 年 3 月 20 日 42 民 児 精 発 第 58 号 ) 第 1 条 の 愛 の 手 帳 の 交 付 を 受 けている 者 で 障 害 の 程 度 が1 度 2 度 若 しくは3 度 に 該 当 するもの 又 は 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 ( 昭 和 25 年 法 律 第 123 号 ) 第 45 条 第 2 項 の 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 の 交 付 を 受 けている 者 で 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 施 行 令 ( 昭 和 25 年 政 令 第 155 号 ) 第 6 条 第 3 項 に 規 定 する 障 害 等 級 が1 級 若 しくは2 級 に 該 当 するものをいう (3) 初 診 日 障 害 の 原 因 になった 傷 病 について 初 めて 医 師 又 は 歯 科 医 師 の 診 療 を 受 けた 日 をいう ( 支 給 対 象 者 ) 第 3 条 給 付 金 の 支 給 の 対 象 となる 者 は 昭 和 61 年 3 月 31 日 以 前 から 引 き 続 き 日 本 国 に 居 住 している 在 日 外 国 人 等 のうち 小 平 市 ( 以 下 市 という )に 外 国 人 登 録 ( 外 国 人 登 録 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 125 号 )に 基 づく 登 録 をいう 以 下 同 じ ) 又 は 住 民 登 録 ( 住 民 基 本 台 帳 法 ( 昭 和 42 年 法 律 第 81 号 )に 基 づく 住 民 基 本 台 帳 への 記 録 をいう 以 下 同 じ )をしているもので 次 の 各 号 のいず れにも 該 当 するものとする (1) 次 のいずれかに 該 当 する 者 であること ア 大 正 15 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 者 イ 昭 和 37 年 1 月 1 日 以 前 に 生 まれた 中 度 以 上 の 障 害 者 のうち 昭 和 57 年 1 月 1 日 前 に 中 度 以 上 の 障 害 者 であったもの 又 は 同 日 以 後 中 度 以 上 の 障 害 4

者 となったがその 初 診 日 が 同 日 前 のもの ウ 昭 和 22 年 1 月 1 日 以 前 に 生 まれた 者 のうち 昭 和 57 年 1 月 1 日 から 昭 和 61 年 3 月 31 日 までの 間 に 中 度 以 上 の 障 害 者 となったもの 又 は 昭 和 61 年 4 月 1 日 以 後 中 度 以 上 の 障 害 者 となったがその 初 診 日 が 同 日 前 のも の (2) 次 のいずれにも 該 当 しない 者 であること ア 市 以 外 の 地 方 公 共 団 体 から 第 1 条 に 掲 げる 目 的 と 同 様 の 趣 旨 で 支 給 され ている 手 当 給 付 金 等 ( 第 11 条 第 1 項 において 手 当 等 という )を 受 給 している 者 イ 生 活 保 護 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 144 号 ) 第 12 条 に 規 定 する 生 活 扶 助 を 受 けている 者 ウ 前 号 アに 該 当 する 者 のうち 前 年 の 所 得 が 国 民 年 金 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 に 伴 う 経 過 措 置 に 関 する 政 令 ( 昭 和 61 年 政 令 第 54 号 ) 第 52 条 の 規 定 により 読 み 替 えられた 同 条 の 表 第 6 条 の4 第 1 項 に 規 定 する 額 を 超 えているもの エ 前 号 イ 又 はウに 該 当 する 者 のうち 前 年 の 所 得 が 国 民 年 金 法 施 行 令 ( 昭 和 34 年 政 令 第 184 号 ) 第 5 条 の4に 規 定 する 額 を 超 えているもの 2 前 項 の 規 定 にかかわらず 市 に 外 国 人 登 録 又 は 住 民 登 録 をした 日 から1 年 を 経 過 していない 者 及 び 養 護 老 人 ホーム 特 別 養 護 老 人 ホーム 障 害 者 支 援 施 設 その 他 の 市 長 が 定 める 施 設 に 入 所 している 者 については 給 付 金 の 支 給 の 対 象 としな い ( 支 給 額 ) 第 4 条 給 付 金 の 支 給 額 は 月 額 10,000 円 とする ( 支 給 申 請 ) 第 5 条 給 付 金 の 支 給 を 受 けようとする 者 は 小 平 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 がい 者 福 祉 給 付 金 支 給 申 請 書 ( 兼 口 座 振 込 依 頼 書 )( 別 記 様 式 第 1 号 )に 関 係 書 類 を 添 付 して 市 長 に 申 請 をしなければならない 2 平 成 21 年 3 月 31 日 までにされた 前 項 の 申 請 は 平 成 20 年 4 月 1 日 に 申 請 されたものとみなす ( 支 給 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 第 1 項 の 申 請 があったときは 当 該 申 請 に 係 る 書 類 等 の 内 容 を 審 査 し 給 付 金 の 支 給 の 可 否 を 決 定 し 小 平 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 がい 者 福 祉 給 付 金 支 給 ( 不 支 給 ) 決 定 通 知 書 ( 別 記 様 式 第 2 号 )により 当 該 申 請 をした 者 に 通 知 するものとする ( 給 付 の 期 間 等 ) 第 7 条 給 付 金 は 第 5 条 第 1 項 の 申 請 をした 日 の 属 する 月 の 分 から 第 11 条 の 規 定 により 受 給 資 格 が 消 滅 した 日 の 属 する 月 の 分 まで 支 給 するものとする 5

2 給 付 金 は 3 月 及 び9 月 に 支 給 するものとする ただし 市 長 が 必 要 と 認 める ときは これを 変 更 することができる (2) 福 祉 給 付 金 の 支 給 について 福 祉 給 付 金 の 支 給 については 支 給 要 綱 に 基 づき 以 下 のように 行 われている ア 市 は 平 成 20 年 7 月 4 日 及 び 同 月 9 日 に 申 請 者 2 人 から 当 該 給 付 金 支 給 申 請 書 を 受 理 した イ 市 は 平 成 20 年 7 月 16 日 書 類 審 査 の 上 支 給 決 定 を 行 った ウ 市 は 平 成 20 年 9 月 25 日 2 人 の 申 請 者 に 各 々6 万 円 ずつ 計 12 万 円 を 支 出 した 2 監 査 対 象 部 の 説 明 (1) 福 祉 給 付 金 支 給 事 業 は 法 第 211 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 平 成 20 年 度 一 般 会 計 予 算 の 事 業 として 予 算 を 調 製 し 議 会 の 議 決 を 経 て 適 法 に 予 算 に 計 上 した 上 に 支 給 要 綱 に 従 って 支 給 したものである したがって 請 求 人 が 措 置 要 求 の 事 実 としている 平 成 20 年 9 月 25 日 の2 件 の 福 祉 給 付 金 支 給 については 適 法 に 予 算 を 執 行 したものであり 不 当 な 執 行 には 当 たらない (2) 福 祉 給 付 金 支 給 事 業 は 平 成 19 年 11 月 27 日 の 議 会 での 請 願 第 5 号 の 採 択 を 契 機 として 市 が 制 度 上 本 人 の 意 思 に 関 わりなく 公 的 年 金 受 給 資 格 を 満 たすこ とができなかった 小 平 市 民 である 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 がい 者 に 対 して 地 域 で の 福 祉 的 な 観 点 から 給 付 金 を 支 給 するものであり その 支 給 対 象 者 は 日 本 が 先 の 大 戦 で 敗 戦 するまで 日 本 の 国 籍 を 有 し 戦 後 になって 国 籍 を 失 い 特 別 永 住 資 格 を 得 たものの 本 人 が 希 望 しても 公 的 年 金 に 加 入 できなかった 時 期 に 日 本 で 生 活 し ていた 外 国 人 であって 一 定 の 所 得 以 下 で 市 内 に1 年 以 上 在 住 しており 生 活 保 護 を 受 けていないなどの 要 件 に 該 当 する 市 民 である 以 上 のことから 普 通 地 方 公 共 団 体 である 小 平 市 が この 地 域 の 実 情 や 他 の 地 方 公 共 団 体 での 同 種 の 事 業 の 実 施 状 況 等 を 総 合 的 に 判 断 して 自 治 事 務 として 対 応 している 事 業 であり 本 事 業 は 適 法 かつ 妥 当 なものである (3) 福 祉 給 付 金 事 業 は 公 的 年 金 制 度 とは 別 個 の 事 業 であり 支 給 対 象 者 の 人 権 及 び 自 由 等 を 阻 害 する 内 容 もないものと 考 える また この 事 業 の 目 的 等 は 普 遍 的 な 人 権 尊 重 の 精 神 に 沿 うものと 思 われる 請 求 人 が 主 張 する 不 当 である 理 由 アの 平 成 19 年 12 月 25 日 の 最 高 裁 判 決 は 公 的 年 金 の 受 給 資 格 に 係 るものであり 福 祉 給 付 金 制 度 とは 全 く 別 の 制 度 に 対 する 判 断 が 示 された 判 決 と 捉 えている また 不 当 である 理 由 イについても この 事 業 の 趣 旨 内 容 等 から 人 種 差 別 撤 廃 条 約 に 反 しないものと 考 える また 不 当 である 理 由 ウについても この 施 策 は 福 祉 給 付 金 の 支 給 対 象 者 の 本 国 6

における 公 的 年 金 制 度 とは 別 個 の 事 業 であり 対 象 者 に 対 して 本 国 における 公 的 年 金 制 度 を 改 善 する 政 治 参 加 などを 禁 止 しているものではないことから 社 会 権 規 約 第 1 条 及 び 自 由 権 規 約 第 1 条 に 反 するものではないと 考 える また 不 当 である 理 由 イの 事 実 は 前 述 のとおり 社 会 権 規 約 第 2 条 第 1 項 にも 反 しないと 考 える さらに 不 当 である 理 由 エについても 以 上 のように この 施 策 は 国 際 法 規 に 反 していないことから 憲 法 第 98 条 第 2 項 にも 違 反 していないと 考 える 3 判 断 請 求 人 は 福 祉 給 付 金 の 支 給 について 最 高 裁 判 決 や 人 種 差 別 撤 廃 条 約 社 会 権 規 約 自 由 権 規 約 及 び 憲 法 第 98 条 第 2 項 に 違 反 することから その 支 給 を 取 り 止 め 支 出 済 みの 給 付 金 の 返 還 を 求 めているものと 解 される このことについて 前 記 事 実 関 係 の 確 認 監 査 対 象 部 の 説 明 及 び 関 係 資 料 の 調 査 の 結 果 に 基 づき 次 のように 判 断 する (1) 請 求 人 は 平 成 19 年 12 月 25 日 の 最 高 裁 判 決 により 同 年 11 月 27 日 に 小 平 市 議 会 本 会 議 で 採 択 された 請 願 第 5 号 は その 請 願 内 容 を 我 が 国 司 法 の 最 終 決 定 において 否 定 されたものとして 扱 われるべきであり 当 然 その 請 願 に 基 づいて 制 定 された 支 給 事 業 は 直 ちに 廃 止 されなければならないと 主 張 している 平 成 19 年 12 月 25 日 の 最 高 裁 判 決 は 昭 和 56 年 法 律 第 86 号 による 改 正 前 の 国 民 年 金 法 に56 条 1 項 ただし 書 の 規 定 ( 以 下 国 籍 条 項 という )が 設 けられ 日 本 国 民 でない 者 に 対 しては 同 項 及 び 同 法 81 条 1 項 所 定 の 障 害 福 祉 年 金 が 支 給 されなか ったこと 上 記 改 正 により 国 籍 条 項 を 削 除 するに 当 たり その 改 正 の 効 果 をそ 及 さ せるなどの 特 別 の 救 済 措 置 が 講 じられなかったことが 憲 法 14 条 1 項 に 違 反 するも のということができない とした 公 的 年 金 の 受 給 資 格 に 係 るものである しかし 福 祉 給 付 金 事 業 は 最 高 裁 の 判 決 とは 異 なる 福 祉 の 向 上 を 図 る 目 的 から 設 けられた 別 の 制 度 で 福 祉 的 な 観 点 から 市 が 一 定 の 要 件 に 該 当 する 者 に 対 して 支 給 する 事 業 で あり その 支 給 手 続 は 法 令 等 に 基 づき 適 正 に 処 理 されていると 認 められる (2) 請 求 人 は 福 祉 給 付 金 支 給 の 施 策 について 人 種 差 別 撤 廃 条 約 第 1 条 第 3 項 社 会 権 規 約 第 1 条 及 び 自 由 権 規 約 第 1 条 社 会 権 規 約 第 2 条 第 1 項 及 び 憲 法 第 98 条 第 2 項 に 違 反 すると 主 張 している 福 祉 給 付 金 事 業 は 日 本 が 先 の 大 戦 で 敗 戦 する まで 日 本 国 籍 を 有 し 戦 後 になって 国 籍 を 失 い 特 別 永 住 資 格 を 得 たものの 本 人 の 意 思 に 関 わりなく 公 的 年 金 受 給 資 格 を 満 たすことができなかった 時 期 に 日 本 に 居 住 していた 在 日 外 国 人 とその 子 孫 またその 帰 化 した 人 で かつ 支 給 要 綱 に 規 定 す る 要 件 を 満 たす 高 齢 者 障 害 者 のみを 対 象 として 給 付 金 を 支 給 する 事 業 であって 給 付 金 の 支 給 がこれらの 条 約 等 の 趣 旨 に 反 しているとは 解 せないので 憲 法 第 98 条 第 2 項 に 違 反 するものではないと 思 料 する 7

4 結 論 上 記 3の 判 断 により 請 求 人 の 主 張 には 理 由 がない 8

資 料 ( 小 平 市 職 員 措 置 請 求 書 等 ) 小 平 市 職 員 措 置 請 求 書 小 平 市 長 小 林 正 則 氏 に 関 する 措 置 請 求 の 要 旨 一 請 求 の 要 旨 小 平 市 長 小 林 正 則 氏 は 平 成 20 年 4 月 1 日 より 外 国 人 無 年 金 者 へ 福 祉 給 付 金 を 与 え る 決 定 をし 現 在 施 行 されています これは 以 下 の 点 から 不 当 であると 考 えられ 実 際 に 市 内 在 住 の 在 日 外 国 人 等 2 名 に 今 年 の4 月 から9 月 までの6カ 月 間 で6 万 円 ずつ 合 計 で12 万 円 が 支 給 されており 9 月 末 現 在 総 額 で12 万 円 の 損 失 が 生 じております 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 障 害 者 福 祉 給 付 金 支 給 事 業 の 実 施 として 市 の 予 算 に 計 上 さ れた 国 民 の 貴 重 な 税 金 204 万 円 のうち24 万 円 が 今 後 1 年 間 にわたって 年 金 受 給 者 資 格 のない 市 内 在 住 の 在 日 外 国 人 等 に 支 給 されるにあたり 外 国 人 無 年 金 者 への 福 祉 給 付 金 付 与 の 撤 回 をここに 請 求 します 外 国 人 無 年 金 への 福 祉 給 付 金 付 与 が 不 当 である 理 由 (1) 平 成 19 年 12 月 25 日 の 最 高 裁 判 決 の 通 り 在 日 外 国 人 等 の 年 金 受 給 における 救 済 は 彼 らの 本 国 に 請 求 すべき 事 であり 給 付 金 対 象 者 が 無 年 金 に 至 った 経 緯 は 日 本 政 府 の 不 作 為 によるものではありません 支 給 事 業 制 定 の 理 由 となった 平 成 19 年 11 月 27 日 に 小 平 市 議 会 本 会 議 で 採 択 された 請 願 第 5 号 は その 請 願 内 容 を 我 が 国 司 法 の 最 終 決 定 において 否 定 されたものとして 扱 われるべきであり 当 然 その 請 願 に 基 づ いて 制 定 された 支 給 事 業 は 直 ちに 廃 止 されなければなりません (2) 本 件 の 給 付 金 対 象 者 は 名 称 こそ 外 国 人 等 として 一 般 化 されていますが 支 給 条 件 に 当 てはまる 市 内 在 住 の 外 国 人 等 とはそのほとんどが 在 日 韓 国 人 および 朝 鮮 人 で あります また この 外 国 人 無 年 金 福 祉 給 付 金 請 願 の 核 となった 組 織 もいわゆる 民 団 総 連 の 人 たちです 本 施 策 は 永 住 権 を 有 する 他 の 外 国 人 等 に 対 する 差 別 であると 考 えられます 故 に 本 施 策 はあらゆる 形 態 の 人 種 差 別 の 撤 廃 に 関 する 国 際 条 約 の 第 1 条 第 3 項 に 違 反 していると 考 えられます (3) 無 年 金 の 在 日 韓 国 人 及 び 朝 鮮 人 は 本 国 において 年 金 受 給 の 権 利 を 請 求 し 政 治 に 参 加 して 現 行 制 度 の 改 善 をすべきであります 従 って 本 施 策 は 国 際 人 権 規 約 社 会 権 規 約 及 び 自 由 権 規 約 第 1 条 に 定 められている 自 決 権 の 行 使 を 在 日 韓 国 人 又 は 朝 鮮 人 に 対 して 認 めていないと 考 えられます さらに(2)の 事 実 は 国 際 人 権 規 約 社 会 権 規 約 第 2 条 第 1 項 にも 違 反 していることを 付 け 加 えなければなりません (4) 以 上 から 本 施 策 は 国 際 法 規 の 遵 守 を 定 めた 日 本 国 憲 法 第 98 条 第 2 項 に 違 反 して いるのは 明 白 であり 即 時 撤 回 が 妥 当 であると 考 えられます 9

地 方 自 冶 法 第 242 条 第 1 項 の 規 定 により 別 紙 事 実 証 明 書 を 添 えて 上 記 措 置 を 請 求 します ( 以 上 原 文 のまま 掲 載 ) 事 実 証 明 書 ア 福 祉 給 付 金 の 振 込 み 事 実 の 聞 き 取 り 内 容 イ 最 高 裁 判 所 第 3 小 法 廷 判 決 ( 平 成 19 年 12 月 25 日 )の 要 旨 ウ 新 聞 記 事 ( 昭 和 34 年 7 月 13 日 付 朝 日 新 聞 )の 写 し 10