平 成 27 年 度 公 益 財 団 法 人 矯 正 協 会 事 業 報 告 1 矯 正 活 動 に 関 する 調 査 資 料 収 集 及 び 普 及 啓 発 ⑴ 矯 正 図 書 館 ア 刑 事 政 策 及 びその 周 辺 分 野 の 新 動 向 歴 史 に 関 する 資 料 の 収 集 を 行 いつつ, 所 蔵 資 料 の 閲 覧 貸 出 レファレンス 複 写 等 のサービスの 充 実 に 努 め イ 平 成 27 年 度 の 利 用 状 況 は, 利 用 者 数 682 人, 出 納 冊 数 2,635 冊, 複 写 サービス 枚 数 14,760 枚,レファレンス 件 数 263 件 であっ ウ 所 蔵 資 料 の 総 データ 件 数 は, 約 183,100 件 となっており, 新 規 受 入 やデジタル 化 資 料 等 のデータベース 化 を 継 続 している エ ホームページや SNS(フェイスブック ツイッター)で, 文 献 情 報 その 他 のサービスを 継 続 して 行 っ オ 一 般 用 及 び 矯 正 職 員 用 の OPAC(オンライン 文 献 目 録 ) それぞれにつ いて, 随 時 データの 更 新 を 行 い, 検 索 可 能 なデータ 件 数 は, 一 般 用 81, 880 件, 職 員 用 89,040 件 となっている カ 刑 政 誌 の 昭 和 2 年 から 昭 和 19 年 までの 電 子 版 をホームページ 上 で 公 開 し キ 国 立 国 会 図 書 館 の 図 書 館 向 けデジタル 化 資 料 送 信 サービス に 参 加 し, サービスの 提 供 を 始 め ク 資 料 保 存 のため, 修 復 デジタル 化 複 製 を 行 っ (ア) 江 戸 期 の 古 文 書 の 修 復 (イ) 大 正 期 の 扁 額 のデジタル 化 及 び 複 製 (ウ) 明 治 期 から 昭 和 30 年 代 までの 資 料 のデジタル 化 ⑵ 国 際 交 流 ア 当 協 会 発 行 の 刑 政 誌 と 大 韓 民 国 矯 正 協 会 発 行 の 矯 正 誌 の 交 換 により, 矯 正 に 関 する 情 報 交 流 を 行 っそのほか, 刑 法 雑 誌 (ド イツ マックス プランク 外 国 国 際 刑 事 法 研 究 所 ), 刑 事 法 雑 誌 ( 中 華 民 国 刑 事 法 雑 誌 社 ), 軍 法 専 刊 ( 中 華 民 国 軍 法 専 刊 社 )とも 同 様 の 交 換 により, 矯 正 等 に 関 する 情 報 交 流 を 行 っまた, 中 国 監 獄 工 作 協 会 から 代 表 団 の 招 請 があり, 西 原 会 長 を 団 長 とする 代 表 団 8 名 (うち 矯 正 職 員 5 名 )が 訪 中 し, 交 流 を 深 め イ ストックホルム 犯 罪 学 賞 事 務 局,アジア 太 平 洋 矯 正 局 長 等 会 議 及 び 国 1
際 矯 正 刑 務 所 協 会 (ICPA)に 資 金 支 援 を 行 っ ⑶ 出 版 活 動 ア 矯 正 職 員 のためのSSTの 実 際 3,000 部 発 行 イ 少 年 院 少 年 鑑 別 所 関 係 法 律 集 5,000 部 発 行 ウ 薬 物 はやめられる!? 3,000 部 増 刷 エ 新 しい 少 年 院 法 と 少 年 鑑 別 所 法 3,000 部 増 刷 ⑷ 広 報 活 動 ア 矯 正 協 会 発 行 の 出 版 物 の 販 売 を 通 して, 矯 正 広 報 に 努 め イ 全 国 矯 正 展 及 び 各 地 区 矯 正 展 を 法 務 省 と 共 催 するとともに, 矯 正 展 来 場 者 用 として, 矯 正 協 会 発 行 の 性 格 検 査 (PISE) 用 紙 を 提 供 し 2 矯 正 活 動 に 対 する 支 援 助 成 ⑴ 矯 正 活 動 に 対 する 支 援 ア 被 収 容 者 に 対 する 支 援 (ア) 被 収 容 者 の 矯 正 教 育 用 の 器 材 図 書 その 他 の 用 品 の 整 備, 運 動 会 競 技 会 慰 問 盆 踊 り 宗 教 関 係 等 各 種 行 事 の 実 施 に 要 する 費 用 の 援 助 を 行 っ (イ) 受 刑 者 能 力 検 査 学 力 検 査 (CAPAS) 性 格 検 査 (PISE)の 技 術 及 び 同 用 紙 の 提 供 a CAPASⅠ 及 びⅡ 各 20,000 部 増 刷 b PISE 入 出 力 用 紙 各 30,000 部 増 刷 (ウ) 被 収 容 者 居 室 用 カレンダーとして 前 期 分 (1 月 ~6 月 )61,224 部, 後 期 分 (7 月 ~12 月 )61,550 部 を 矯 正 施 設 に 提 供 し イ 矯 正 施 設 に 対 する 支 援 (ア) 矯 正 施 設 の 安 定 的 な 運 営 のための 支 援 として 次 の 行 事 に 対 して 援 助 を 行 っ a 金 沢 刑 務 所 七 尾 拘 置 支 所 の 落 成 式 b 熊 本 刑 務 所 八 代 拘 置 支 所 の 落 成 式 (イ) 保 安 無 事 故 表 彰, 作 業 表 彰 及 び 矯 正 関 係 功 績 等 国 の 表 彰 のための 援 助 を 行 っ a 法 務 大 臣 の 保 安 表 彰 受 賞 施 設 6 庁 ( 長 野 刑 務 所, 笠 松 刑 務 所, 市 原 刑 務 所, 府 中 刑 務 所, 甲 府 刑 務 所, 熊 本 刑 務 所 ) b 矯 正 局 長 から 永 年 無 事 故 支 所 表 彰 を 受 けた2 庁 ( 高 山 拘 置 支 所, 岸 和 田 拘 置 支 所 ) c 矯 正 管 区 長 から 表 彰 を 受 けた 矯 正 施 設 70 庁 ( 掲 載 略 ) ウ 矯 正 職 員 に 対 する 支 援 (ア) 矯 正 職 員 のための 機 関 誌 刑 政 を 発 行 して 矯 正 職 員 に 配 布 するとと 2
もに, 図 書 館, 大 学, 研 究 機 関, 保 護 関 係 機 関 等 にも 提 供 し,また, 篤 志 面 接 委 員, 教 誨 師, 検 察 司 法 関 係 者, 学 識 経 験 者 等 の 購 入 希 望 に 応 じ A5 判 約 155 頁 毎 月 1 回 発 行 部 数 26,000 部 (イ) 矯 正 職 員 の 職 務 能 力 向 上 のため, 次 の 支 援 援 助 を 行 っ a 矯 正 研 修 所 における 高 等 科 中 級 管 理 科 中 等 科 応 用 科 初 等 科 及 び 基 礎 科 研 修 の 成 績 優 秀 者 の 表 彰 b 初 等 科 及 び 基 礎 科 研 修 員 に 対 する 教 材 贈 呈 c 八 王 子 医 療 刑 務 所 の 准 看 護 師 養 成 研 修 における 成 績 優 秀 者 の 表 彰 及 び 研 修 員 への 記 念 品 贈 呈 d 矯 正 医 官 の 学 会 研 究 会 等 への 参 加 費 の 援 助 e 矯 正 事 業 に 功 績 のあった 矯 正 職 員 71 人 に 会 長 祝 詞 と 副 賞 を 贈 呈 (ウ) 実 務 参 考 書, 研 修 教 材 等 の 出 版 a 研 修 教 材 矯 正 医 療 5,000 部 発 行 b 矯 正 職 員 のための 会 計 事 務 の 手 引 4,000 部 発 行 c 保 安 執 務 資 料 第 11 号 2,500 部 発 行 d 研 修 教 材 矯 正 心 理 学 3,000 部 増 刷 (エ) 在 外 研 究 海 外 研 修 海 外 留 学 等 した5 人 の 矯 正 職 員 を 援 助 し うち2 人 は, 本 年 度 新 設 の 矯 正 医 官 に 対 する 国 際 医 学 会 への 派 遣 で あっ (オ) 矯 正 職 員 の 武 道 奨 励 等 のため, 次 の 大 会 に 出 場 した 職 員 を 援 助 し a 全 国 矯 正 職 員 武 道 大 会 施 設 対 抗 試 合 b 全 国 矯 正 職 員 武 道 大 会 選 手 権 試 合 c 全 国 矯 正 職 員 女 子 武 道 試 合 d 全 国 矯 正 職 員 武 道 大 会 高 段 者 試 合 e 全 日 本 規 模 の 選 手 権 試 合 等 (カ) 矯 正 職 員 の 駅 伝 競 走 大 会 開 催 のための 支 援 (キ) 刑 事 政 策 意 見 交 換 会 を4 回 実 施 し (ク) 外 部 講 師 を 招 へいの 上, 矯 正 技 法 講 習 会 として, 認 知 行 動 療 法 講 習 会 (Aコース)を4 回, 事 例 検 討 ワークショップ(Bコース)を1 回 実 施 したほか, 新 たにスキーマ 療 法 講 習 会 (Cコース)を2 回 実 施 し エ 刑 務 所 作 業 提 供 事 業 の 実 施 (ア) 就 業 人 員 減 少 下 における 受 注 作 業 の 確 保 に 向 け, 国 に 働 きかけるな どした 結 果, 平 成 27 年 度 の 売 上 高 は 前 年 度 を 下 回 ったが, 必 要 な 事 業 費 は 確 保 することができ 3
(イ) 計 画 的 な 生 産 と 販 売 については,キャピック 総 合 管 理 システムを 活 用 し, 生 産 状 況 と 販 売 状 況 をより 細 かく 把 握 した 結 果, 品 揃 えの 不 足 感 は 緩 和 され (ウ) インターネット 販 売 の 拡 充 については,ホームページ 上 での 製 品 情 報 の 充 実 を 図 り,また,メールマガジン 会 員 を 増 やしつつ, 同 会 員 宛 て 配 信 内 容 を 充 実 させるなどして, 広 報 の 促 進 に 努 め (エ) 特 約 店 協 定 業 者 に, 製 品 情 報 等 をより 細 かく 提 供 するなどし, 販 売 促 進 に 努 め (オ) 新 製 品 開 発 研 究 については, 引 き 続 き 外 部 専 門 家 (デザインプロデ ューサー 等 )を 招 聘 して, 現 場 施 設 の 作 業 専 門 官 と 共 同 で 製 品 開 発 に 取 り 組 み, 売 れ 筋 製 品 化 が 期 待 できる 製 品 を 開 発 することができ (カ) 製 品 及 び 原 材 料 に 係 る 在 庫 については, 年 度 末 に 生 産 中 止 品 及 び 長 期 在 庫 原 材 料 の 処 分 方 策 を 検 討 し, 生 産 中 止 製 品 の 価 格 改 定 による 販 売 及 び 適 切 な 廃 棄 処 理 を 行 い, 適 正 在 庫 の 促 進 に 努 め (キ) 効 果 的 な 予 算 執 行 を 図 るために, 販 売 促 進 経 費 について 経 費 執 行 の 透 明 性 を 高 める 方 策 を 講 じ [ 平 成 27 年 度 事 業 実 績 ] 刑 務 所 作 業 提 供 事 業 収 入 51 億 4,008 万 円 ( 税 込 み) 当 期 一 般 正 味 財 産 増 減 額 ( 当 期 利 益 ) 6,445 万 円 ( 税 込 み) ⑵ 助 成 ア 助 成 ( 応 募 型 ) 公 募 に 応 じて 申 請 のあった 犯 罪 被 害 者 支 援 団 体 (6 団 体 )に 助 成 し イ 助 成 (その 他 ) 日 本 矯 正 医 学 会, 日 本 矯 正 教 育 学 会, 日 本 犯 罪 心 理 学 会, 日 本 特 殊 教 育 学 会, 日 本 栄 養 士 会, 薬 物 乱 用 問 題 対 策 関 係 者 会 議, 全 国 教 誨 師 連 盟, 全 国 篤 志 面 接 委 員 連 盟 及 び 全 国 就 労 支 援 事 業 者 機 構 に 助 成 し 3 会 員 福 祉 事 業 ⑴ 永 年 勤 続 の 現 職 会 員 987 人 (30 年 勤 続 者 564 人,20 年 勤 続 者 423 人 )を 表 彰 し, 記 念 品 を 贈 呈 し なお, 平 成 28 年 3 月 9 日,KKRホテル 東 京 において, 法 務 大 臣 代 理 等 来 賓 列 席 の 下,30 年 永 年 勤 続 の 代 表 者 60 人 参 列 の 表 彰 式 典 を 挙 行 し ⑵ 平 成 27 年 度 春 秋 の 叙 勲 受 章 の 会 員 に 対 して, 会 長 祝 詞 と 記 念 品 を 贈 呈 するとともに, 叙 勲 伝 達 式 出 席 者 を 招 待 し 祝 賀 会 を 開 催 し ⑶ 矯 正 職 員 退 職 者 で5 年 以 上 勤 務 の 会 員 647 人 に 対 して, 退 職 慰 労 金 を 4
贈 呈 し,うち20 年 以 上 勤 続 の 退 職 者 525 人 に 対 しては, 退 職 慰 労 金 のほ か 記 念 品 を 贈 呈 し ⑷ 会 員 144 人 に 対 して 結 婚 の 祝 意, 会 員 16 人 に 対 して 死 亡 の 弔 慰 を 表 し ⑸ 会 員 232 人 に 対 して 職 務 上 負 傷 等, 会 員 6 人 に 対 して 家 屋 罹 災 等 に 係 る 見 舞 状 を 添 え 見 舞 金 を 贈 呈 し ⑹ 難 病 に 罹 った 会 員 ( 会 員 の 扶 養 親 族 を 含 む )9 人 に 対 して, 見 舞 金 を 贈 呈 し ⑺ 会 員 への 助 成 として 次 の 事 項 を 実 施 し ア 手 帳 型 日 記 帳 の 贈 呈 イ 新 採 用 矯 正 職 員 に 対 する 矯 正 協 会 のしおり, 新 任 刑 務 官 のしおり, 新 任 法 務 教 官 のしおり 及 び 鍵 ひも 鍵 ケースの 贈 呈 ウ 会 報 全 国 元 矯 正 職 員 親 睦 会 会 報 の 発 行 送 付 エ 結 婚 祝 い 品 の 贈 呈 オ 長 期 会 員 への 記 念 品 の 贈 呈 4 保 険 料 集 金 事 務 受 託 事 業 現 職 矯 正 職 員 及 び 退 職 矯 正 職 員 の 福 利 厚 生 に 資 するため, 損 害 保 険 会 社 と の 契 約 による 団 体 扱 い 自 動 車 保 険 料 等 の 集 金 事 業 を 行 った( 加 入 件 数 6,75 6 件 ) 5