03_所得税法等_保険



Similar documents
(12) 配当所得の収入金額の収入すべき時期

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

<88F38DFC E8F8A93BE92BC914F979D985F837D E815B816A>

スライド 1

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

所令要綱

4 5 6 県 内 に 所 在 する 営 業 所 等 のうち 主 たるものから 本 県 分 を 一 括 納 入 県 内 に 所 在 する 各 営 業 所 等 から 当 該 営 業 所 等 分 を 納 入 この 場 合 において 特 別 徴 収 義 務 者 の 事 務 処 理 システム 上 必 要 あ

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

スライド 1

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

平成16年度

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

住宅税制について

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

退職手当とは

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

第一部【証券情報】

<88F38DFC D985F837D E815B8CA9967B A A>

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

<4D F736F F D F93878CA797708F4390B3816A819A95CA8B4C976C8EAE91E682538B4C8DDA97E12E646F6378>

Microsoft PowerPoint - 基金制度


平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

定款

( 参 考 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 107 号 )( 抄 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 及 び 構 造 改 革 特 別 区 域 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 27 年 法 律 第 56 号 ) による 改 正 後 (

Microsoft Word - 05_roumuhisaisoku


<95CA8E86315F8A6D92E8905C8D908F9182C98AD682B782E B8B4C985E8D8096DA2E786C7378>

 

【労働保険事務組合事務処理規約】

Taro-事務処理要綱250820

定款  変更

無年金外国人高齢者福祉手当要綱


公立大学法人秋田県立大学給与規程(案)

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

Microsoft Word - 【第17期】有価証券報告書(課税上の取り扱い)

住民税

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

◆併給の調整◆

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

む )の 規 定 は 同 令 第 二 百 六 十 三 条 第 一 項 に 規 定 する 申 告 書 と 併 せて 提 出 する 復 興 特 別 所 得 税 申 告 書 について 準 用 する 2 法 第 十 七 条 第 一 項 第 三 号 に 規 定 する 政 令 で 定 める 金 額 は 所 得

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

公営住宅法施行令の一部を改正する政令―公営住宅法施行令例規整備*

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

教育資金管理約款

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

<4D F736F F D A6D92E894C5817A30318F5A91EE838D815B839392CA926D95B62E646F6378>

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

用 語 の 意 義 このFAQにおいて 使 用 している 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 用 語 意 義 所 得 税 法 ( 所 法 ) 所 得 税 法 ( 昭 和 40 年 法 律 第 33 号 )をいいます 所 得 税 法 施 行 令 ( 所 令 ) 所 得 税 法 施 行 令 ( 昭

<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>

< F31332D8DE08C E8EE688B58B4B91A52E6A7464>

取 り 消 された 後 当 該 産 前 の 休 業 又 は 出 産 に 係 る 子 若 しくは 同 号 に 規 定 する 承 認 に 係 る 子 が 死 亡 し 又 は 養 子 縁 組 等 により 職 員 と 別 居 することとなったこと (2) 育 児 休 業 をしている 職 員 が 休 職 又

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

第1条を次のように改める

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

原 則 として 事 業 主 は 従 業 員 から 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 を 受 けた 後 に 給 与 の ( 事 業 主 )の 番 号 を 記 載 しなければならない ただし 事 業 主 が 人 の 場 合 には 人 番 号 は 一 般 に 公 表 されている 番 号 であるた

< F2D824F C D9197A791E58A C938C8B9E>

(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

Microsoft Word - y doc

<4D F736F F D DC58F49816A834B AE94F A2E646F63>

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

 

国税連携ファイル記録項目一覧

公表表紙

<4D F736F F D2088E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B92F62E646F63>

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

( 支 給 制 限 ) 第 4 条 市 長 は 前 条 の 規 定 にかかわらず 給 対 象 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき は 給 金 を 支 給 しないものとする (1) 年 額 405,696 円 以 上 の 公 的 年 金 等 を 受 給 しているとき (2) 生 活

郵 便 局 において 提 供 される 金 融 2 社 の 金 融 サービス 参 考 1 銀 行 サービス 2 保 険 サービス (*)は 銀 行 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) (*)は 保 険 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) ( 太 枠 内 を 総

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

Transcription:

相 続 税 法 等 の 改 正 所 得 税 法 等 ( 生 命 保 険 料 控 除 寄 附 金 控 除 等 )の 改 正 目 一 生 命 保 険 料 控 除 の 改 組 75 二 寄 附 金 控 除 制 度 の 改 正 85 三 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 をした 場 合 の 寄 附 金 控 除 の 特 例 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 改 正 87 四 オリンピック 競 技 大 会 又 はパラリンピ ック 競 技 大 会 における 成 績 優 秀 者 を 表 彰 するものとして 交 付 される 金 品 の 非 課 税 措 置 の 改 正 87 次 五 先 物 取 引 に 関 する 支 払 調 書 制 度 等 の 改 正 89 六 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 範 囲 の 明 確 化 94 七 配 当 所 得 の 改 正 95 八 無 対 価 組 織 再 編 成 に 係 る 整 備 96 九 罰 則 の 見 直 し 99 一 生 命 保 険 料 控 除 の 改 組 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 ⑴ 一 般 生 命 保 険 料 控 除 1 居 住 者 が 各 年 において 生 命 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 又 は 掛 金 ( 個 人 年 金 保 険 料 に 該 当 するものを 除 きます 以 下 生 命 保 険 料 といいます )を 支 払 った 場 合 には その 年 中 に 支 払 った 生 命 保 険 料 の 金 額 に 応 じて 次 の 表 に 掲 げる 金 額 を 所 得 控 除 できることとされ ていました( 旧 所 法 761) 年 間 の 支 払 保 険 料 等 の 所 得 控 除 額 合 計 額 25,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 の 全 額 25,000 円 超 50,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/2+12,500 円 50,000 円 超 100,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/4+25,000 円 100,000 円 超 一 律 50,000 円 2 この 場 合 の 生 命 保 険 契 約 等 とは 次 に 掲 げ る 契 約 をいうこととされていました( 旧 所 法 763) イ 生 命 保 険 会 社 又 は 外 国 生 命 保 険 会 社 等 の 締 結 した 生 命 保 険 契 約 のうち 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 が 支 払 われるも の( 保 険 期 間 が5 年 に 満 たない 生 命 保 険 契 約 で 一 定 のもの 及 び 外 国 生 命 保 険 会 社 等 が 国 外 において 締 結 したものを 除 きます ) ロ 旧 簡 易 生 命 保 険 契 約 ハ 農 業 協 同 組 合 の 締 結 した 生 命 共 済 に 係 る 契 約 ( 共 済 期 間 が5 年 に 満 たない 生 命 共 済 に 係 る 契 約 で 一 定 のものを 除 きます )そ の 他 これに 類 する 共 済 に 係 る 契 約 ニ 生 命 保 険 会 社 若 しくは 外 国 生 命 保 険 会 社 等 又 は 損 害 保 険 会 社 若 しくは 外 国 損 害 保 険 会 社 等 の 締 結 した 身 体 の 傷 害 又 は 疾 病 によ り 保 険 金 が 支 払 われる 保 険 契 約 のうち 病 院 又 は 診 療 所 に 入 院 して 医 療 費 を 支 払 った ことその 他 一 定 の 事 由 に 基 因 して 保 険 金 が 支 払 われるもの ホ 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 又 は 適 格 退 職 年 金 契 約 ⑵ 個 人 年 金 保 険 料 控 除 1 居 住 者 が 各 年 において 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 又 は 掛 金 (その 者 の 身 体 の 75

傷 害 又 は 疾 病 その 他 これらに 類 する 事 由 に 基 因 して 保 険 金 共 済 金 その 他 の 給 付 金 を 支 払 う 旨 の 特 約 が 付 されている 契 約 にあっては その 特 約 に 係 る 保 険 料 又 は 掛 金 を 除 きます 以 下 個 人 年 金 保 険 料 といいます )を 支 払 っ た 場 合 には その 年 中 に 支 払 った 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 に 応 じて 上 記 ⑴1の 表 に 掲 げる 金 額 を 所 得 控 除 できることとされていました ( 旧 所 法 762) 2 この 場 合 の 個 人 年 金 保 険 契 約 等 とは 上 記 ⑴2のイからハまでに 掲 げる 契 約 で 年 金 を 給 付 する 定 めのあるもののうち 一 定 の 要 件 を 満 たすものをいうこととされていました( 旧 所 法 764) 2 改 正 の 内 容 社 会 保 障 制 度 を 補 完 する 商 品 開 発 の 進 展 等 を 踏 まえ 保 険 契 約 者 の 自 助 努 力 を 支 援 する 観 点 から 生 命 保 険 料 控 除 が 改 組 され 上 記 1の 一 般 生 命 保 険 料 控 除 及 び 個 人 年 金 保 険 料 控 除 の 他 に 新 たに 適 用 限 度 額 を4 万 円 とする 介 護 医 療 保 険 料 控 除 が 創 設 されました あわせて 一 般 生 命 保 険 料 控 除 及 び 個 人 年 金 保 険 料 控 除 については 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 保 険 契 約 又 は 共 済 契 約 ( 以 下 保 険 契 約 等 といいます )に 係 る 保 険 料 又 は 掛 金 ( 以 下 保 険 料 等 といいます )に 対 する 控 除 については その 適 用 限 度 額 を4 万 円 とすることとされました 他 方 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 に 対 する 控 除 については 従 前 どおりその 適 用 限 度 額 を5 万 円 とすることとされ ました また 介 護 医 療 保 険 料 控 除 一 般 生 命 保 険 料 控 除 及 び 個 人 年 金 保 険 料 控 除 に 係 る 控 除 額 の 合 計 額 が12 万 円 を 超 える 場 合 には 12 万 円 を 限 度 として 生 命 保 険 料 控 除 を 適 用 することとされました( 所 法 764) さらに 改 正 前 の 生 命 保 険 料 控 除 では その 保 険 契 約 等 の 主 契 約 の 内 容 によって 適 用 される 保 険 料 控 除 を 区 分 することとされていましたが 改 正 後 の 生 命 保 険 料 控 除 では 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 保 険 契 約 等 については 主 契 約 又 は 特 約 の 内 容 に 応 じてそれぞれ 保 険 料 控 除 が 適 用 され ることになります 以 下 では これらの 保 険 料 控 除 の 改 正 について 解 説 することとします ⑴ 介 護 医 療 保 険 料 控 除 の 創 設 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 介 護 医 療 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 については 適 用 限 度 額 を4 万 円 とする 介 護 医 療 保 険 料 控 除 が 設 けら れました 1 控 除 額 の 計 算 居 住 者 が 各 年 において 介 護 医 療 保 険 料 を 支 払 った 場 合 には その 年 中 に 支 払 った 介 護 医 療 保 険 料 の 金 額 に 応 じて 次 の 表 に 掲 げる 金 額 を 所 得 控 除 できることとされました( 所 法 762) 年 間 の 支 払 保 険 料 等 の 所 得 控 除 額 合 計 額 20,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 の 全 額 20,000 円 超 40,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/2+10,000 円 40,000 円 超 80,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/4+20,000 円 80,000 円 超 一 律 40,000 円 2 介 護 医 療 保 険 料 の 意 義 イ 原 則 介 護 医 療 保 険 料 控 除 の 対 象 となる 介 護 医 療 保 険 料 は 介 護 医 療 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 のうち 医 療 費 等 支 払 事 由 に 基 因 して 保 険 金 共 済 金 その 他 の 給 付 金 ( 以 下 保 険 金 等 といいます )を 支 払 うことを 約 す る 部 分 に 係 る 保 険 料 等 をいいます( 所 法 762) この 医 療 費 等 支 払 事 由 とは 次 に 掲 げる 事 由 をいいます( 所 令 208の6) イ 疾 病 にかかったこと 又 は 身 体 の 傷 害 を 受 けたことを 原 因 とする 人 の 状 態 に 基 因 して 生 ずる 医 療 費 その 他 の 費 用 を 支 払 っ たこと ( 例 ) 医 療 費 用 保 険 介 護 費 用 保 険 76

ロ 疾 病 若 しくは 身 体 の 傷 害 又 はこれらを 原 因 とする 人 の 状 態 ( 介 護 医 療 保 険 契 約 等 に 係 る 約 款 に これらの 事 由 に 基 因 し て 一 定 額 の 保 険 金 等 を 支 払 う 旨 の 定 めが ある 場 合 に 限 ります ) ( 例 ) 医 療 保 障 保 険 介 護 保 障 保 険 ハ 疾 病 又 は 身 体 の 傷 害 により 就 業 するこ とができなくなったこと ( 例 ) 所 得 補 償 保 険 ロ 組 込 型 の 保 険 契 約 等 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 等 が 支 払 われる 保 険 契 約 等 ( 下 記 ⑵2ロイ のⅰ 又 はⅲの 契 約 )と 疾 病 若 しくは 身 体 の 傷 害 その 他 これらに 類 する 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 われる 保 険 契 約 等 のうち 医 療 費 等 支 払 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 われるもの( 下 記 3イイ 又 はロの 契 約 )と が 一 体 となって 効 力 を 有 する 一 の 保 険 契 約 等 ( 以 下 組 込 型 保 険 契 約 等 といいます ) のうち 特 定 介 護 医 療 保 険 ( 共 済 ) 契 約 に 係 る 保 険 料 等 については その 全 額 が 介 護 医 療 保 険 料 の 対 象 となります( 所 令 208の7 208の31) この 特 定 介 護 医 療 保 険 ( 共 済 ) 契 約 とは 組 込 型 保 険 契 約 等 ( 人 の 生 存 に 関 し 一 定 額 の 保 険 金 又 は 給 付 金 を 支 払 う 保 険 契 約 等 を 除 きます )のうち その 保 険 契 約 等 におい て 支 払 われる 死 亡 保 険 金 等 又 は 死 亡 給 付 金 等 の 額 が 次 のいずれかに 該 当 するものとされ ています( 所 令 208の323 平 成 22 年 金 融 庁 告 示 第 36 号 平 成 22 年 農 水 省 告 示 第 535 号 ) イ その 保 険 契 約 等 において 支 払 われる 入 院 給 付 日 額 の100 倍 に 相 当 する 額 を 限 度 とするもの( 入 院 の 原 因 となる 事 由 を 制 限 するものを 除 きます ) ロ その 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 積 立 金 の 額 又 は 保 険 契 約 者 若 しくは 共 済 契 約 者 が 既 に 支 払 ったその 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 の 累 計 額 のいずれか 大 きい 額 を 限 度 とするもの ハ がんに 罹 患 したこと 又 は 常 時 の 介 護 を 要 する 身 体 の 状 態 になったことに 基 因 し てその 保 険 契 約 等 において 支 払 われる 保 険 金 又 は 給 付 金 の 額 の5 分 の1に 相 当 す る 額 を 限 度 とするもの ( 注 ) 上 記 イの 入 院 給 付 日 額 とは 治 療 を 直 接 の 目 的 として 被 保 険 者 が 病 院 又 は 診 療 所 に 入 院 したことに 関 し 支 払 われ る 一 日 当 たりの 保 険 金 又 は 給 付 金 の 額 をいい ロの 保 険 料 積 立 金 とは 保 険 法 第 63 条 及 び 第 92 条 に 定 める 保 険 料 積 立 金 をいいます 3 介 護 医 療 保 険 契 約 等 の 意 義 イ 介 護 医 療 保 険 契 約 等 となる 保 険 契 約 等 介 護 医 療 保 険 契 約 等 とは 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 次 に 掲 げる 契 約 又 は 他 の 保 険 契 約 等 に 附 帯 して 同 日 以 後 に 締 結 し た 次 に 掲 げる 契 約 のうち これらの 契 約 に 基 づく 保 険 金 等 の 受 取 人 のすべてをその 保 険 料 等 の 払 込 みをする 者 又 はその 配 偶 者 そ の 他 の 親 族 とするものをいいます( 所 法 76 7 所 令 210) イ 生 命 保 険 会 社 若 しくは 外 国 生 命 保 険 会 社 等 又 は 損 害 保 険 会 社 若 しくは 外 国 損 害 保 険 会 社 等 の 締 結 した 疾 病 又 は 身 体 の 傷 害 その 他 これらに 類 する 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 われる 保 険 契 約 のうち 医 療 費 等 支 払 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 われるもの ロ 疾 病 又 は 身 体 の 傷 害 その 他 これらに 類 する 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 われ る 次 に 掲 げる 契 約 のうち 医 療 費 等 支 払 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 われるもの ⅰ 旧 簡 易 生 命 保 険 契 約 ⅱ 農 業 協 同 組 合 の 締 結 した 生 命 共 済 に 係 る 契 約 その 他 これに 類 する 共 済 に 係 る 契 約 ( 注 1) 上 記 の 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 契 約 には 同 日 以 後 に 新 たに 締 結 した 契 約 だけでなく 同 日 前 に 締 結 し 77

た 契 約 について 転 換 保 障 見 直 し 更 新 継 続 満 期 更 改 中 途 更 改 特 約 の 付 加 被 保 険 者 の 増 加 特 約 の 更 新 によって 新 たに 保 険 契 約 等 が 締 結 さ れたものも 含 まれます(これは 新 生 命 保 険 契 約 等 及 び 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 についても 同 じです ) ただし 失 効 した 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 し た 保 険 契 約 等 が 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 復 活 したものは 除 かれます ( 注 2) 上 記 ロⅱの 農 業 協 同 組 合 の 締 結 した 生 命 共 済 に 係 る 契 約 に 類 する 共 済 に 係 る 契 約 の 範 囲 は 従 前 の 生 命 保 険 料 控 除 の 対 象 となっていた 共 済 に 係 る 契 約 と 同 様 です ロ 介 護 医 療 保 険 契 約 等 とならない 保 険 契 約 等 次 に 掲 げる 契 約 は 介 護 医 療 保 険 契 約 等 の 対 象 とはなりません( 所 法 766 四 7 二 所 令 2094) イ 生 命 保 険 会 社 又 は 外 国 生 命 保 険 会 社 等 の 締 結 した 保 険 契 約 のうち 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 等 が 支 払 われ るもの(いわゆる 第 一 分 野 の 保 険 ) ロ 保 険 金 等 の 支 払 事 由 が 身 体 の 傷 害 のみ に 基 因 することとされている 契 約 (いわ ゆる 傷 害 保 険 ) ハ 保 険 期 間 が5 年 に 満 たない 生 命 保 険 会 社 又 は 外 国 生 命 保 険 会 社 等 の 締 結 した 保 険 契 約 のうち 被 保 険 者 が 保 険 期 間 の 満 了 の 日 に 生 存 している 場 合 に 限 り 保 険 金 等 を 支 払 う 定 めのあるもの 又 は 被 保 険 者 が 保 険 期 間 の 満 了 の 日 に 生 存 している 場 合 及 びその 期 間 中 に 災 害 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 に 規 定 する 一 類 感 染 症 若 しくは 二 類 感 染 症 その 他 これらに 類 する 特 別 の 事 由 により 死 亡 した 場 合 に 限 り 保 険 金 等 を 支 払 う 定 めのあるもの( 特 定 保 険 契 約 ) ニ 外 国 生 命 保 険 会 社 等 又 は 外 国 損 害 保 険 会 社 等 が 国 外 において 締 結 した 契 約 ホ 外 国 への 旅 行 のために 住 居 を 出 発 した 後 住 居 に 帰 着 するまでの 期 間 内 に 発 生 した 疾 病 又 は 身 体 の 傷 害 その 他 これらに 類 する 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 わ れる 保 険 契 約 (いわゆる 海 外 旅 行 保 険 ) ヘ 共 済 期 間 が5 年 に 満 たない 生 命 共 済 に 係 る 契 約 のうち 被 共 済 者 が 共 済 期 間 の 満 了 の 日 に 生 存 している 場 合 に 限 り 保 険 金 等 を 支 払 う 定 めのあるもの 又 は 被 共 済 者 が 共 済 期 間 の 満 了 の 日 に 生 存 している 場 合 及 びその 期 間 中 に 災 害 上 記 ハの 感 染 症 その 他 これらに 類 する 特 別 の 事 由 に より 死 亡 した 場 合 に 限 り 保 険 金 等 を 支 払 う 定 めのあるもの 4 剰 余 金 の 分 配 等 があった 場 合 の 取 扱 い 介 護 医 療 保 険 料 控 除 の 控 除 額 を 計 算 する 場 合 において その 年 において 介 護 医 療 保 険 契 約 等 に 基 づく 剰 余 金 の 分 配 若 しくは 割 戻 金 の 割 戻 しを 受 け 又 は 介 護 医 療 保 険 契 約 等 に 基 づき 分 配 を 受 ける 剰 余 金 若 しくは 割 戻 しを 受 ける 割 戻 金 をもって 介 護 医 療 保 険 料 の 払 込 み に 充 てた 場 合 には その 剰 余 金 又 は 割 戻 金 の うち 介 護 医 療 保 険 料 に 係 る 部 分 の 金 額 として 次 の 計 算 式 で 計 算 した 金 額 を 支 払 保 険 料 等 の 合 計 額 から 控 除 した 残 額 が 介 護 医 療 保 険 料 の 金 額 となります( 所 法 762 一 所 令 208の52) 計 算 式 介 護 医 療 保 険 契 約 等 に 基 づき 分 配 を 受 け 支 払 保 た 剰 余 金 の 額 及 び 割 その 介 護 医 療 険 料 等 戻 しを 受 けた 割 戻 金 保 険 契 約 等 に の 合 計 の 額 並 びにその 介 護 係 る 介 護 医 療 額 から 医 療 保 険 契 約 等 に 基 保 険 料 の 金 額 控 除 す = づき 分 配 を 受 けた 剰 その 年 中 に 支 る 剰 余 余 金 又 は 割 戻 しを 受 払 ったその 介 金 又 は けた 割 戻 金 をもって 護 医 療 保 険 契 割 戻 金 その 介 護 医 療 保 険 契 の 額 約 等 に 係 る 保 険 料 等 約 等 に 係 る 保 の 払 込 みに 充 てた 金 険 料 等 の 金 額 の 合 計 額 額 の 合 計 額 ( 注 ) 上 記 の 計 算 式 において 介 護 医 療 保 険 契 約 等 が 他 の 保 険 契 約 等 に 附 帯 して 締 結 したものである 場 合 には 当 該 他 の 保 険 78

契 約 等 及 び 当 該 他 の 保 険 契 約 等 に 附 帯 し て 締 結 したその 介 護 医 療 保 険 契 約 等 以 外 の 保 険 契 約 等 の 分 を 含 めて 計 算 します ⑵ 一 般 生 命 保 険 料 控 除 の 改 正 一 般 の 生 命 保 険 料 に 係 る 控 除 について 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 生 命 保 険 契 約 に 係 る 保 険 料 等 ( 新 生 命 保 険 料 )については 適 用 限 度 額 を4 万 円 とすることとされました 他 方 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 生 命 保 険 契 約 に 係 る 保 険 料 等 ( 旧 生 命 保 険 料 )については 従 前 どおり 適 用 限 度 額 を5 万 円 とする 控 除 を 適 用 できます 1 控 除 額 の 計 算 居 住 者 が 各 年 において 新 生 命 保 険 料 又 は 旧 生 命 保 険 料 を 支 払 った 場 合 には その 年 中 に 支 払 った 保 険 料 等 の 金 額 に 応 じて 次 に 掲 げる 金 額 を 所 得 控 除 できることとされました ( 所 法 761) イ 新 生 命 保 険 料 を 支 払 った 場 合 その 年 中 に 支 払 った 新 生 命 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 次 の 表 に 掲 げる 金 額 年 間 の 支 払 保 険 料 等 の 所 得 控 除 額 合 計 額 20,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 の 全 額 20,000 円 超 40,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/2+10,000 円 40,000 円 超 80,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/4+20,000 円 80,000 円 超 一 律 40,000 円 ロ 旧 生 命 保 険 料 を 支 払 った 場 合 その 年 中 に 支 払 った 旧 生 命 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 次 の 表 に 掲 げる 金 額 年 間 の 支 払 保 険 料 等 の 所 得 控 除 額 合 計 額 25,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 の 全 額 25,000 円 超 50,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/2+12,500 円 50,000 円 超 100,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/4+25,000 円 100,000 円 超 一 律 50,000 円 ハ 新 生 命 保 険 料 及 び 旧 生 命 保 険 料 を 支 払 っ た 場 合 その 支 払 った 次 に 掲 げる 保 険 料 の 区 分 に 応 じそれぞれ 次 に 定 める 金 額 の 合 計 額 (そ の 合 計 額 が4 万 円 を 超 える 場 合 には 4 万 円 ) イ 新 生 命 保 険 料 その 年 中 に 支 払 った 新 生 命 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 上 記 イの 表 に 掲 げる 金 額 ロ 旧 生 命 保 険 料 その 年 中 に 支 払 った 旧 生 命 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 上 記 ロの 表 に 掲 げる 金 額 ( 注 ) 上 記 ハは その 年 中 に 支 払 った 新 生 命 保 険 料 及 び 旧 生 命 保 険 料 の 両 方 を 申 告 す る 場 合 には4 万 円 が 適 用 限 度 額 となるも のであり 例 えばその 年 中 に 新 生 命 保 険 料 を10 万 円 旧 生 命 保 険 料 を15 万 円 支 払 ったときに 旧 生 命 保 険 料 のみを 申 告 し て 上 記 ロの5 万 円 の 控 除 の 適 用 を 受 ける ことを 妨 げるものではありません 2 新 生 命 保 険 料 に 係 る 控 除 イ 新 生 命 保 険 料 の 意 義 新 生 命 保 険 料 は 新 生 命 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 のうち 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 し て 一 定 額 の 保 険 金 等 を 支 払 うことを 約 する 部 分 に 係 る 保 険 料 等 ( 介 護 医 療 保 険 料 及 び 新 個 人 年 金 保 険 料 に 該 当 するものは 除 きま す )をいいます( 所 法 761) また 組 込 型 保 険 契 約 等 のうち 特 定 介 護 医 療 保 険 ( 共 済 ) 契 約 に 該 当 しない 保 険 契 約 等 の 保 険 料 等 についても その 全 額 が 新 生 命 保 険 料 の 対 象 となります( 所 令 208 の31) ( 注 ) 組 込 型 保 険 契 約 等 及 び 特 定 介 護 医 療 保 険 ( 共 済 ) 契 約 の 意 義 については 上 記 ⑴2ロを 参 照 して 下 さい ロ 新 生 命 保 険 契 約 等 の 意 義 イ 保 険 契 約 等 新 生 命 保 険 契 約 等 とは 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 次 に 掲 げる 契 約 若 し くは 他 の 保 険 契 約 等 に 附 帯 して 同 日 以 後 79

に 締 結 した 次 に 掲 げる 契 約 のうち これ らの 契 約 に 基 づく 保 険 金 等 の 受 取 人 のす べてをその 保 険 料 等 の 払 込 みをする 者 又 はその 配 偶 者 その 他 の 親 族 とするものを いいます( 所 法 765 所 令 20912 210 210の2) ⅰ 生 命 保 険 会 社 又 は 外 国 生 命 保 険 会 社 等 の 締 結 した 保 険 契 約 のうち 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 等 が 支 払 われるもの( 特 定 保 険 契 約 ( 上 記 ⑴ 3ロハを 参 照 ) 及 びその 外 国 生 命 保 険 会 社 等 が 国 外 において 締 結 したものを 除 きます ) ⅱ 旧 簡 易 生 命 保 険 契 約 のうち 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 等 が 支 払 われるもの ⅲ 農 業 協 同 組 合 の 締 結 した 生 命 共 済 に 係 る 契 約 その 他 これに 類 する 共 済 に 係 る 契 約 のうち 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 等 が 支 払 われるもの ( 注 ) 上 記 の 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 契 約 には 失 効 した 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 保 険 契 約 等 が 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 復 活 したものは 除 かれます ロ 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 確 定 給 付 企 業 年 金 法 の 規 定 に 基 づく 承 認 を 受 けた 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 又 は 同 法 の 規 定 に 基 づく 認 可 を 受 けた 企 業 年 金 基 金 の 規 約 のうち その 規 約 に 基 づく 年 金 等 の 受 取 人 のすべてをその 掛 金 の 払 込 みをする 者 又 はその 配 偶 者 その 他 の 親 族 とするも のも 新 生 命 保 険 契 約 等 に 該 当 します ( 注 1) 上 記 の 確 定 給 付 企 業 年 金 法 の 規 定 に 基 づく 承 認 を 受 けた 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 とは 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第 3 条 第 1 項 第 1 号 ( 確 定 給 付 企 業 年 金 の 実 施 ) 同 法 第 6 条 第 1 項 ( 規 約 の 変 更 等 )( 同 法 第 79 条 第 1 項 若 しくは 第 2 項 ( 実 施 事 業 所 に 係 る 給 付 の 支 給 に 関 する 権 利 義 務 の 他 の 確 定 給 付 企 業 年 金 への 移 転 ) 第 81 条 第 2 項 ( 基 金 から 規 約 型 企 業 年 金 への 移 行 ) 第 107 条 第 1 項 ( 実 施 事 業 所 に 係 る 給 付 の 支 給 に 関 する 権 利 義 務 の 厚 生 年 金 基 金 への 移 転 ) 第 110 条 の2 第 3 項 ( 厚 生 年 金 基 金 の 設 立 事 業 所 に 係 る 給 付 の 支 給 に 関 す る 権 利 義 務 の 確 定 給 付 企 業 年 金 への 移 転 ) 第 111 条 第 2 項 ( 厚 生 年 金 基 金 から 規 約 型 企 業 年 金 への 移 行 ) 又 は 附 則 第 25 条 第 1 項 ( 適 格 退 職 年 金 契 約 に 係 る 権 利 義 務 の 確 定 給 付 企 業 年 金 への 移 転 )に 規 定 する 権 利 義 務 の 移 転 又 は 承 継 に 伴 う 同 法 第 3 条 第 1 項 に 規 定 する 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 の 変 更 について 承 認 を 受 け る 場 合 に 限 ります ) 第 74 条 第 4 項 ( 規 約 型 企 業 年 金 の 統 合 ) 及 び 第 75 条 第 2 項 ( 規 約 型 企 業 年 金 の 分 割 )の 規 定 に 基 づく 承 認 を 受 けた 確 定 給 付 企 業 年 金 の 規 約 をいいます( 所 令 208 の81) ( 注 2) 上 記 の 同 法 の 規 定 に 基 づく 認 可 を 受 けた 企 業 年 金 基 金 の 規 約 とは 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第 3 条 第 1 項 第 2 号 同 法 第 16 条 第 1 項 ( 基 金 の 規 約 の 変 更 等 )( 同 法 第 76 条 第 4 項 ( 基 金 の 合 併 ) 第 77 条 第 5 項 ( 基 金 の 分 割 ) 第 79 条 第 1 項 若 しくは 第 2 項 第 80 条 第 2 項 ( 規 約 型 企 業 年 金 から 基 金 への 移 行 ) 第 107 条 第 1 項 第 110 条 の2 第 3 項 又 は 附 則 第 25 条 第 1 項 に 規 定 する 権 利 義 務 の 移 転 又 は 承 継 に 伴 う 規 約 の 変 更 について 認 可 を 受 ける 場 合 に 限 ります ) 第 76 条 第 1 項 第 77 条 第 1 項 及 び 第 112 条 第 1 項 ( 厚 生 年 金 基 金 から 基 金 への 移 行 ) の 規 定 に 基 づく 認 可 を 受 けた 企 業 年 80

金 基 金 の 規 約 をいいます( 所 令 208の 82) ハ 剰 余 金 の 分 配 等 があった 場 合 の 取 扱 い 新 生 命 保 険 料 に 係 る 控 除 額 を 計 算 する 場 合 において その 年 において 新 生 命 保 険 契 約 等 に 基 づく 剰 余 金 の 分 配 若 しくは 割 戻 金 の 割 戻 しを 受 け 又 は 新 生 命 保 険 契 約 等 に 基 づき 分 配 を 受 ける 剰 余 金 若 しくは 割 戻 し を 受 ける 割 戻 金 をもって 新 生 命 保 険 料 の 払 込 みに 充 てた 場 合 には その 剰 余 金 又 は 割 戻 金 のうち 新 生 命 保 険 料 に 係 る 部 分 の 金 額 として 上 記 ⑴4と 同 様 の 計 算 式 で 計 算 した 金 額 を 支 払 保 険 料 等 の 合 計 額 から 控 除 した 残 額 が 新 生 命 保 険 料 の 金 額 となります( 所 法 761 一 イ 所 令 208の51) 3 旧 生 命 保 険 料 に 係 る 控 除 イ 旧 生 命 保 険 料 の 意 義 旧 生 命 保 険 料 は 旧 生 命 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 をいいます ただし 旧 個 人 年 金 保 険 料 に 該 当 するもの 及 び 次 に 掲 げる 保 険 料 は 除 かれます( 所 法 761 所 令 208の4) イ 一 定 の 偶 然 の 事 故 によって 生 ずること のある 損 害 をてん 補 する 旨 の 特 約 ( 次 に 掲 げるものを 除 きます )が 付 されてい る 保 険 契 約 に 係 る 保 険 料 のうち その 特 約 部 分 に 係 る 保 険 料 ⅰ 上 記 ⑴3イイに 掲 げるいわゆる 第 三 分 野 の 保 険 契 約 に 該 当 するもの ⅱ 保 険 金 等 の 支 払 事 由 が 身 体 の 傷 害 の みに 基 因 することとされている 保 険 契 約 ( 傷 害 保 険 契 約 ) ロ 第 三 分 野 の 保 険 契 約 といわゆる 第 二 分 野 の 保 険 契 約 ( 傷 害 保 険 契 約 を 除 きま す )の 内 容 とが 一 体 となって 効 力 を 有 する 一 の 保 険 契 約 に 係 る 保 険 料 ( 注 1) 上 記 ロの 第 二 分 野 の 保 険 契 約 とは 損 害 保 険 会 社 又 は 外 国 損 害 保 険 会 社 等 の 締 結 した 保 険 契 約 のうち 一 定 の 偶 然 の 事 故 によって 生 ずることのある 損 害 をてん 補 するもの( 第 三 分 野 の 保 険 契 約 及 び 外 国 損 害 保 険 会 社 等 が 国 外 において 締 結 した ものを 除 きます ) ( 注 2) 上 記 の 旧 生 命 保 険 料 の 範 囲 は 上 記 1 ⑴の 一 般 生 命 保 険 料 控 除 の 対 象 となって いた 生 命 保 険 料 の 範 囲 と 同 様 です ロ 旧 生 命 保 険 契 約 等 の 意 義 イ 保 険 契 約 等 旧 生 命 保 険 契 約 等 とは 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 次 に 掲 げる 契 約 のう ち その 契 約 に 基 づく 保 険 金 等 の 受 取 人 のすべてをその 保 険 料 等 の 払 込 みをする 者 又 はその 配 偶 者 その 他 の 親 族 とするも のをいいます( 所 法 766) ⅰ 生 命 保 険 会 社 又 は 外 国 生 命 保 険 会 社 等 の 締 結 した 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 等 が 支 払 われる 保 険 契 約 ( 上 記 2ロイⅰに 掲 げる 保 険 契 約 と 同 じです ) ⅱ 旧 簡 易 生 命 保 険 契 約 ⅲ 農 業 協 同 組 合 の 締 結 した 生 命 共 済 に 係 る 契 約 その 他 これに 類 する 共 済 に 係 る 契 約 ⅳ 生 命 保 険 会 社 若 しくは 外 国 生 命 保 険 会 社 等 又 は 損 害 保 険 会 社 若 しくは 外 国 損 害 保 険 会 社 等 の 締 結 した 疾 病 又 は 身 体 の 傷 害 その 他 これらに 類 する 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 が 支 払 われる 保 険 契 約 のうち 医 療 費 等 支 払 事 由 に 基 因 し て 保 険 金 等 が 支 払 われるもの ⅴ 適 格 退 職 年 金 契 約 ( 注 1) 失 効 した 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 保 険 契 約 等 が 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 復 活 したものも 旧 生 命 保 険 契 約 等 の 対 象 となります ( 注 2) 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 旧 生 命 保 険 契 約 等 に 附 帯 して 新 生 命 保 険 契 約 等 を 締 結 した 場 合 には その 旧 生 命 保 険 契 約 等 は 同 日 以 後 に 締 結 した 契 約 とみなして 生 命 保 険 料 控 除 が 適 用 されます( 所 法 7610) 81

( 注 3) 旧 生 命 保 険 契 約 等 の 範 囲 は 従 前 から 控 除 の 対 象 となっていた 生 命 保 険 契 約 等 と 同 様 です ロ 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 確 定 給 付 企 業 年 法 の 規 定 に 基 づく 承 認 を 受 けた 確 定 給 付 企 業 年 金 に 係 る 規 約 又 は 同 法 の 規 定 に 基 づく 認 可 を 受 けた 企 業 年 金 基 金 の 規 約 ( 新 生 命 保 険 契 約 等 に 該 当 する 規 約 を 除 きます )のうち その 規 約 に 基 づく 年 金 等 の 受 取 人 のすべてをその 掛 金 の 払 込 みをする 者 又 はその 配 偶 者 その 他 の 親 族 とするものも 旧 生 命 保 険 契 約 等 に 該 当 します( 所 法 766) ( 注 ) 上 記 の 規 約 の 承 認 又 は 企 業 年 金 基 金 の 認 可 に 係 る 確 定 給 付 企 業 年 金 法 の 規 定 は 上 記 2ロロの( 注 1) 及 び( 注 2) と 同 様 です ハ 剰 余 金 の 分 配 等 があった 場 合 の 取 扱 い 旧 生 命 保 険 料 に 係 る 控 除 額 を 計 算 する 場 合 において その 年 において 旧 生 命 保 険 契 約 等 に 基 づく 剰 余 金 の 分 配 若 しくは 割 戻 金 の 割 戻 しを 受 け 又 は 旧 生 命 保 険 契 約 等 に 基 づき 分 配 を 受 ける 剰 余 金 若 しくは 割 戻 し を 受 ける 割 戻 金 をもって 旧 生 命 保 険 料 の 払 込 みに 充 てた 場 合 には その 剰 余 金 又 は 割 戻 金 のうち 旧 生 命 保 険 料 に 係 る 部 分 の 金 額 を 支 払 保 険 料 等 の 合 計 額 から 控 除 した 残 額 が 旧 生 命 保 険 料 の 金 額 となります( 所 法 76 1 二 イ) ( 注 ) 上 記 の 剰 余 金 の 分 配 等 の 取 扱 いは 従 前 の 生 命 保 険 料 控 除 と 変 更 ありません ⑶ 個 人 年 金 保 険 料 控 除 の 改 正 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 控 除 についても 一 般 生 命 保 険 料 に 係 る 控 除 と 同 様 に 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 個 人 年 金 保 険 契 約 に 係 る 保 険 料 等 ( 新 個 人 年 金 保 険 料 )については 適 用 限 度 額 を4 万 円 とすることとされました 他 方 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 個 人 年 金 保 険 契 約 に 係 る 保 険 料 等 ( 旧 個 人 年 金 保 険 料 )につ いては 従 前 どおり 適 用 限 度 額 を5 万 円 とする 控 除 を 適 用 できます 1 控 除 額 の 計 算 居 住 者 が 各 年 において 新 個 人 年 金 保 険 料 又 は 旧 個 人 年 金 保 険 料 を 支 払 った 場 合 には その 年 中 に 支 払 った 保 険 料 等 の 金 額 に 応 じて 次 に 掲 げる 金 額 を 所 得 控 除 できることとされ ました( 所 法 763) イ 新 個 人 年 金 保 険 料 を 支 払 った 場 合 その 年 中 に 支 払 った 新 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 次 の 表 に 掲 げる 金 額 年 間 の 支 払 保 険 料 等 の 所 得 控 除 額 合 計 額 20,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 の 全 額 20,000 円 超 40,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/2+10,000 円 40,000 円 超 80,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/4+20,000 円 80,000 円 超 一 律 40,000 円 ロ 旧 個 人 年 金 保 険 料 を 支 払 った 場 合 その 年 中 に 支 払 った 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 次 の 表 に 掲 げる 金 額 年 間 の 支 払 保 険 料 等 の 所 得 控 除 額 合 計 額 25,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 の 全 額 25,000 円 超 50,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/2+12,500 円 50,000 円 超 100,000 円 以 下 支 払 保 険 料 等 1/4+25,000 円 100,000 円 超 一 律 50,000 円 ハ 新 個 人 年 金 保 険 料 及 び 旧 個 人 年 金 保 険 料 を 支 払 った 場 合 その 支 払 った 次 に 掲 げる 保 険 料 の 区 分 に 応 じそれぞれ 次 に 定 める 金 額 の 合 計 額 (そ の 合 計 額 が4 万 円 を 超 える 場 合 には 4 万 円 ) イ 新 個 人 年 金 保 険 料 その 年 中 に 支 払 っ た 新 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 上 記 イの 表 に 掲 げる 金 額 82

ロ 旧 個 人 年 金 保 険 料 その 年 中 に 支 払 っ た 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 の 合 計 額 に 応 じて 上 記 ロの 表 に 掲 げる 金 額 ( 注 ) 上 記 ハは その 年 中 に 支 払 った 新 個 人 年 金 保 険 料 及 び 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 両 方 を 申 告 する 場 合 には4 万 円 が 適 用 限 度 額 となるものであり 旧 個 人 年 金 保 険 料 の みを 申 告 して 上 記 ロの5 万 円 の 控 除 の 適 用 を 受 けることを 妨 げるものではありま せん 2 新 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 控 除 イ 新 個 人 年 金 保 険 料 の 意 義 新 個 人 年 金 保 険 料 は 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 のうち 生 存 又 は 死 亡 に 基 因 して 一 定 額 の 保 険 金 等 を 支 払 うこと を 約 する 部 分 に 係 る 保 険 料 等 をいいます ( 所 法 763) ロ 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 の 意 義 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 とは 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 上 記 ⑵2ロイⅰから ⅲまでに 掲 げる 契 約 で 年 金 を 給 付 する 一 定 の 定 めのあるもの( 以 下 年 金 給 付 契 約 といいます ) 又 は 他 の 保 険 契 約 等 に 附 帯 して 同 日 以 後 に 締 結 した 年 金 給 付 契 約 のう ち 次 に 掲 げる 要 件 の 定 めのあるものをい います( 所 法 768 所 令 211 212) イ その 契 約 に 基 づく 年 金 の 受 取 人 は 保 険 料 等 の 払 込 みをする 者 又 はその 配 偶 者 が 生 存 している 場 合 にはこれらの 者 のい ずれかとするものであること ロ その 契 約 に 基 づく 保 険 料 等 の 払 込 みは 年 金 支 払 開 始 日 前 10 年 以 上 の 期 間 にわた って 定 期 に 行 うものであること ハ その 契 約 に 基 づく 年 金 の 支 払 は その 年 金 の 受 取 人 の 年 齢 が60 歳 に 達 した 日 以 後 の 日 でその 契 約 で 定 める 日 以 後 10 年 以 上 の 期 間 又 はその 受 取 人 が 生 存 している 期 間 にわたって 定 期 に 行 うものであるこ とその 他 一 定 の 要 件 ( 注 1) 上 記 の 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 した 契 約 には 失 効 した 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 契 約 が 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 復 活 したものは 除 かれま す ( 注 2) 上 記 の 年 金 給 付 契 約 及 びイからハま でに 掲 げる 要 件 は 従 前 の 個 人 年 金 保 険 契 約 と 同 様 です( 改 正 はありません ) ハ 剰 余 金 の 分 配 等 があった 場 合 の 取 扱 い 新 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 控 除 額 を 計 算 す る 場 合 において その 年 において 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 基 づく 剰 余 金 の 分 配 若 しく は 割 戻 金 の 割 戻 しを 受 け 又 は 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 基 づき 分 配 を 受 ける 剰 余 金 若 しくは 割 戻 しを 受 ける 割 戻 金 をもって 新 個 人 年 金 保 険 料 の 払 込 みに 充 てた 場 合 には その 剰 余 金 又 は 割 戻 金 のうち 新 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 部 分 の 金 額 として 上 記 ⑴4と 同 様 の 計 算 式 で 計 算 した 金 額 を 支 払 保 険 料 等 の 合 計 額 から 控 除 した 残 額 が 新 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 となります( 所 法 763 一 イ 所 令 208の52) 3 旧 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 控 除 イ 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 意 義 旧 個 人 年 金 保 険 料 は 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 をいいます ただし その 者 の 疾 病 又 は 身 体 の 傷 害 その 他 これら に 類 する 事 由 に 基 因 して 保 険 金 等 を 支 払 う 旨 の 特 約 が 付 されている 契 約 にあっては その 特 約 に 係 る 保 険 料 等 は 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 対 象 外 です( 所 法 763) ロ 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 の 意 義 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 とは 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 上 記 ⑵3ロイⅰから ⅲまでに 掲 げる 契 約 で 年 金 給 付 契 約 に 該 当 するもののうち 上 記 2ロイからハまでに 掲 げる 要 件 の 定 めのあるものをいいます ( 所 法 769) ( 注 1) 失 効 した 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 した 契 約 が 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 復 活 したものも 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 の 対 象 83

となります ( 注 2) 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 附 帯 して 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 を 締 結 した 場 合 には その 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 は 同 日 以 後 に 締 結 した 契 約 とみなして 生 命 保 険 料 控 除 が 適 用 され ます( 所 令 7610) ( 注 3) 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 の 範 囲 は 従 前 から 控 除 の 対 象 となっていた 個 人 年 金 保 険 契 約 等 と 同 様 です ハ 剰 余 金 の 分 配 等 があった 場 合 の 取 扱 い 旧 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 控 除 額 を 計 算 す る 場 合 において その 年 において 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 基 づく 剰 余 金 の 分 配 若 しく は 割 戻 金 の 割 戻 しを 受 け 又 は 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 基 づき 分 配 を 受 ける 剰 余 金 若 しくは 割 戻 しを 受 ける 割 戻 金 をもって 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 払 込 みに 充 てた 場 合 には その 剰 余 金 又 は 割 戻 金 のうち 旧 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 部 分 の 金 額 を 支 払 保 険 料 等 の 合 計 額 から 控 除 した 残 額 が 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 となります( 所 法 763 二 イ) ( 注 ) 上 記 の 剰 余 金 の 分 配 等 の 取 扱 いは 従 前 の 個 人 年 金 保 険 料 控 除 と 変 更 ありませ ん ⑷ 複 数 の 保 険 料 等 に 係 る 控 除 の 適 用 を 受 ける 場 合 の 適 用 限 度 額 上 記 ⑴から⑶までの 控 除 によりその 居 住 者 の その 年 分 の 総 所 得 金 額 退 職 所 得 金 額 又 は 山 林 所 得 金 額 から 控 除 する 金 額 の 合 計 額 が12 万 円 を 超 える 場 合 には その 居 住 者 のその 年 分 の 総 所 得 金 額 退 職 所 得 金 額 又 は 山 林 所 得 金 額 から 控 除 する 金 額 は 12 万 円 が 限 度 となります( 所 法 764) ⑸ 確 定 申 告 書 又 は 保 険 料 控 除 申 告 書 を 提 出 する 場 合 の 証 明 書 類 の 提 出 等 1 確 定 申 告 書 を 提 出 する 場 合 確 定 申 告 書 に 生 命 保 険 料 控 除 に 関 する 事 項 を 記 載 する 場 合 には その 申 告 書 に 記 載 する その 控 除 を 受 ける 金 額 の 計 算 の 基 礎 となる 保 険 料 の 金 額 その 他 一 定 の 事 項 を 証 する 書 類 を 確 定 申 告 書 に 添 付 するか 又 はその 申 告 書 の 提 出 の 際 に 提 示 しなければならないこととさ れています( 所 法 1203) ただし 給 与 所 得 の 年 末 調 整 の 際 に 既 にこれらの 保 険 料 に 係 る 証 明 書 類 を 給 与 等 の 支 払 者 に 提 出 又 は 提 示 をしている 場 合 には 確 定 申 告 書 の 提 出 の 際 には 添 付 又 は 提 示 をすることは 不 要 とされて います( 所 令 2621) 今 般 の 生 命 保 険 料 控 除 の 改 組 に 伴 い 添 付 又 は 提 出 すべき 証 明 書 類 に 記 載 すべき 事 項 に ついては その 控 除 を 受 ける 次 に 掲 げる 保 険 料 の 区 分 に 応 じそれぞれ 次 に 定 める 事 項 とさ れました( 所 令 2621 所 規 47の21) イ 新 生 命 保 険 料 その 金 額 その 新 生 命 保 険 料 に 係 る 新 生 命 保 険 契 約 等 の 保 険 契 約 者 若 しくは 共 済 契 約 者 の 氏 名 又 は 確 定 給 付 企 業 年 金 退 職 年 金 若 しくは 退 職 一 時 金 の 受 取 人 の 氏 名 及 び その 新 生 命 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 が 新 生 命 保 険 料 に 該 当 する 旨 ロ 旧 生 命 保 険 料 (その 金 額 が9 千 円 を 超 え る 旧 生 命 保 険 契 約 等 に 係 るものに 限 りま す ) その 金 額 その 旧 生 命 保 険 料 に 係 る 旧 生 命 保 険 契 約 等 の 保 険 契 約 者 若 しくは 共 済 契 約 者 の 氏 名 又 は 確 定 給 付 企 業 年 金 退 職 年 金 若 しくは 退 職 一 時 金 の 受 取 人 の 氏 名 及 び その 旧 生 命 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 が 旧 生 命 保 険 料 に 該 当 する 旨 ハ 介 護 医 療 保 険 料 その 金 額 その 介 護 医 療 保 険 料 に 係 る 介 護 医 療 保 険 契 約 等 の 保 険 契 約 者 又 は 共 済 契 約 者 の 氏 名 及 びその 介 護 医 療 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 が 介 護 医 療 保 険 料 に 該 当 する 旨 ニ 新 個 人 年 金 保 険 料 その 金 額 その 新 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 84

新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 の 種 類 保 険 契 約 者 又 は 共 済 契 約 者 の 氏 名 年 金 受 取 人 の 氏 名 及 び 生 年 月 日 その 年 金 の 支 払 開 始 日 及 び 支 払 期 間 並 びにその 新 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 の 払 込 期 間 及 びその 保 険 料 等 が 新 個 人 年 金 保 険 料 に 該 当 する 旨 ホ 旧 個 人 年 金 保 険 料 その 金 額 その 旧 個 人 年 金 保 険 料 に 係 る 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 の 種 類 保 険 契 約 者 又 は 共 済 契 約 者 の 氏 名 年 金 受 取 人 の 氏 名 及 び 生 年 月 日 その 年 金 の 支 払 開 始 日 及 び 支 払 期 間 並 びにその 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 の 払 込 期 間 及 びその 保 険 料 等 が 旧 個 人 年 金 保 険 料 に 該 当 する 旨 2 給 与 所 得 者 の 保 険 料 控 除 申 告 書 を 提 出 する 場 合 給 与 所 得 の 年 末 調 整 の 際 に 保 険 料 に 係 る 控 除 を 受 けようとする 者 は 給 与 所 得 者 の 保 険 料 控 除 申 告 書 を 給 与 等 の 支 払 者 を 経 由 して その 給 与 等 に 係 る 所 得 税 の 納 税 地 の 所 轄 税 務 署 長 に 提 出 しなければならないこととされて います( 所 法 196) この 保 険 料 控 除 申 告 書 には 新 生 命 保 険 料 の 金 額 旧 生 命 保 険 料 の 金 額 介 護 医 療 保 険 料 の 金 額 新 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 及 び 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 について 生 命 保 険 料 控 除 の 適 用 があるものとした 場 合 に 控 除 される 金 額 その 他 一 定 の 事 項 を 記 載 するとともに こ れらの 金 額 につき その 支 払 をした 旨 及 び 上 記 1イからホまでに 定 める 事 項 を 証 する 書 類 を その 給 与 等 の 支 払 者 に 提 出 又 は 提 示 しな ければならないこととされました( 所 法 196 12 所 令 319 三 七 所 規 75 四 八 76) 3 給 与 等 の 源 泉 徴 収 票 の 記 載 事 項 上 記 2の 給 与 所 得 者 の 保 険 料 控 除 申 告 書 の 提 出 を 受 けて 給 与 所 得 の 年 末 調 整 の 際 に 生 命 保 険 料 控 除 として 控 除 すべき 金 額 を 給 与 等 の 金 額 から 控 除 した 場 合 には その 給 与 等 の 支 払 をする 者 は 給 与 等 の 源 泉 徴 収 票 にその 控 除 した 生 命 保 険 料 控 除 の 金 額 を 記 載 するこ ととされています( 所 規 931 九 別 表 第 6⑴) 今 回 の 改 正 により この 給 与 等 の 源 泉 徴 収 票 に 生 命 保 険 料 控 除 の 金 額 を 記 載 する 場 合 に は 給 与 等 の 源 泉 徴 収 票 の 摘 要 の 欄 に その 年 中 に 支 払 った 新 生 命 保 険 料 の 金 額 旧 生 命 保 険 料 の 金 額 介 護 医 療 保 険 料 の 金 額 新 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 又 は 旧 個 人 年 金 保 険 料 の 金 額 をあわせて 記 載 することとされました ( 所 規 別 表 第 6⑴) 3 適 用 関 係 ⑴ 上 記 2⑴から⑷まで 及 び⑸1の 改 正 は 平 成 24 年 分 以 後 の 所 得 税 について 適 用 し 平 成 23 年 以 前 の 所 得 税 については 従 前 どおりとされて います( 改 正 法 附 則 4) ⑵ 上 記 2⑸2の 改 正 は 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 提 出 する 給 与 所 得 者 の 保 険 料 控 除 申 告 書 につ いて 適 用 されます( 改 正 法 附 則 74) ⑶ 上 記 2⑸3の 改 正 は 平 成 24 年 以 後 の 各 年 に おいて 支 払 の 確 定 した 給 与 等 について 提 出 又 は 交 付 する 給 与 等 の 源 泉 徴 収 票 について 適 用 し 平 成 23 年 以 前 の 各 年 において 支 払 の 確 定 した 給 与 等 について 提 出 又 は 交 付 した 給 与 等 の 源 泉 徴 収 票 については 従 前 どおりとされています( 改 正 所 規 附 則 37) 二 寄 附 金 控 除 制 度 の 改 正 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 ⑴ 居 住 者 が 1 国 又 は 地 方 公 共 団 体 に 対 する 寄 附 金 2 公 益 社 団 法 人 公 益 財 団 法 人 等 に 対 す る 寄 附 金 で 財 務 大 臣 が 指 定 した 寄 附 金 (いわゆ る 指 定 寄 附 金 ) 3 公 共 法 人 等 その 他 特 別 の 法 律 により 設 立 された 法 人 のうち 教 育 又 は 科 学 の 振 興 文 化 の 向 上 社 会 福 祉 への 貢 献 その 他 85

公 益 の 増 進 に 著 しく 寄 与 する 一 定 の 法 人 で 次 に 掲 げるもの( 以 下 特 定 公 益 増 進 法 人 といい ます )に 対 する 寄 附 金 を 支 出 した 場 合 には その 支 出 した 寄 附 金 は 特 定 寄 附 金 として 寄 附 金 控 除 の 対 象 とされています( 所 法 782) 1 独 立 行 政 法 人 2 地 方 独 立 行 政 法 人 で 一 定 の 業 務 を 主 たる 目 的 とするもの 3 自 動 車 安 全 運 転 センター 日 本 司 法 支 援 セ ンター 日 本 私 立 学 校 振 興 共 済 事 業 団 及 び 日 本 赤 十 字 社 4 公 益 社 団 法 人 及 び 公 益 財 団 法 人 5 私 立 学 校 法 第 3 条 に 規 定 する 学 校 法 人 で 学 校 の 設 置 若 しくは 学 校 及 び 専 修 学 校 ( 学 校 教 育 法 第 124 条 に 規 定 する 専 修 学 校 で 一 定 のも の) 若 しくは 各 種 学 校 ( 学 校 教 育 法 第 134 条 第 1 項 に 規 定 する 各 種 学 校 で 一 定 のもの)の 設 置 を 主 たる 目 的 とするもの 又 は 私 立 学 校 法 第 64 条 第 4 項 の 規 定 により 設 立 された 法 人 で 専 修 学 校 若 しくは 各 種 学 校 の 設 置 を 主 たる 目 的 とするもの 6 社 会 福 祉 法 人 7 更 生 保 護 法 人 ⑵ 公 益 信 託 で 一 定 の 要 件 を 満 たすもののうち その 目 的 が 教 育 又 は 科 学 の 振 興 文 化 の 向 上 社 会 福 祉 への 貢 献 その 他 公 益 の 増 進 に 著 しく 寄 与 する 一 定 のもの( 認 定 特 定 公 益 信 託 )の 信 託 財 産 とするために 支 出 した 金 額 は 特 定 寄 附 金 とみなして 寄 附 金 控 除 の 対 象 とされています ( 所 法 783) ⑶ 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 金 のうち 一 定 のもの 又 は 認 定 NPO 法 人 に 対 する 寄 附 金 で 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 するものについては 特 定 寄 附 金 とみなして 寄 附 金 控 除 の 対 象 とされて います( 措 法 41の181 41の18の3) ⑷ 特 定 新 規 中 小 会 社 の 特 定 新 規 株 式 を 払 込 みに より 取 得 をした 場 合 において その 居 住 者 等 が その 年 中 にその 払 込 みにより 取 得 をした 控 除 対 象 特 定 新 規 株 式 の 取 得 に 要 した 金 額 (その 金 額 の 合 計 額 は1,000 万 円 が 限 度 とされます )につ いては 寄 附 金 控 除 を 適 用 することができるこ ととされています( 措 法 41の191) なお 本 特 例 の 適 用 を 受 けた 場 合 には その 適 用 を 受 けた 年 の 翌 年 以 後 その 適 用 を 受 けた 特 定 新 規 株 式 に 係 る 同 一 銘 柄 株 式 の 取 得 価 額 を 圧 縮 することとされています( 措 法 41の193) ⑸ 寄 附 金 控 除 の 金 額 は 以 下 の 算 式 により 計 算 し た 金 額 とされていました( 旧 所 法 781) その 年 中 に 支 出 した 特 寄 附 金 控 除 の 定 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 = 5 千 円 金 額 ( 総 所 得 金 額 等 の40% を 限 度 ) ( 注 ) 総 所 得 金 額 等 とは 総 所 得 金 額 分 離 課 税 とされる 上 場 株 式 等 に 係 る 配 当 所 得 の 金 額 土 地 等 に 係 る 事 業 所 得 等 の 金 額 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 短 期 譲 渡 所 得 の 金 額 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 の 金 額 先 物 取 引 に 係 る 雑 所 得 等 の 金 額 退 職 所 得 金 額 及 び 山 林 所 得 金 額 の 合 計 額 をいいます 以 下 同 じです 2 改 正 の 内 容 公 益 的 な 活 動 に 対 する 個 人 の 寄 附 を 一 層 促 進 す る 観 点 から 寄 附 金 控 除 の 金 額 の 計 算 上 その 年 中 に 支 出 した 特 定 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 から 控 除 す る 金 額 (いわゆる 適 用 下 限 額 )が5 千 円 から2 千 円 に 引 き 下 げられました( 所 法 781 二 ) この 改 正 により 居 住 者 が 各 年 において 特 定 寄 附 金 を 支 出 した 場 合 には 以 下 の 算 式 により 寄 附 金 控 除 の 金 額 を 計 算 することになります その 年 中 に 支 出 した 特 寄 附 金 控 除 の 定 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 = 2 千 円 金 額 ( 総 所 得 金 額 等 の40% を 限 度 ) 3 適 用 関 係 上 記 2の 改 正 は 平 成 22 年 分 以 後 の 所 得 税 につ いて 適 用 され 平 成 21 年 分 以 前 の 所 得 税 について は 従 前 どおりとされています( 改 正 法 附 則 2) 86

三 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 をした 場 合 の 寄 附 金 控 除 の 特 例 又 は 所 得 税 額 の 特 別 控 除 制 度 の 改 正 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 個 人 が 政 治 資 金 規 正 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 6 年 法 律 第 4 号 )の 施 行 の 日 ( 平 成 7 年 1 月 1 日 )から 平 成 26 年 12 月 31 日 までの 間 に 行 った 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 のうち 次 に 掲 げる 団 体 に 対 するもので 政 治 資 金 規 正 法 の 規 定 により 報 告 さ れたもの 及 び 公 職 の 候 補 者 に 対 してその 公 職 に 係 る 選 挙 活 動 に 関 してなされる 寄 附 で 公 職 選 挙 法 の 規 定 により 報 告 されたものは 前 述 二 の 特 定 寄 附 金 とみなして 寄 附 金 控 除 の 対 象 とされています ( 措 法 41の181) 1 政 党 2 政 治 資 金 団 体 3 国 会 議 員 が 主 宰 する 又 は 主 たる 構 成 員 で あるその 他 の 政 治 団 体 4 国 会 議 員 都 道 府 県 議 会 の 議 員 知 事 又 は 指 定 都 市 の 市 議 会 議 員 若 しくは 市 長 の 職 ( 以 下 公 職 といいます )にある 者 の 後 援 団 体 5 特 定 の 公 職 の 候 補 者 又 はその 公 職 になろう とする 者 の 後 援 団 体 また 寄 附 金 控 除 ( 所 得 控 除 )との 選 択 で 上 記 期 間 内 に 個 人 が 政 党 又 は 政 治 資 金 団 体 に 対 する 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 で 政 治 資 金 規 正 法 の 規 定 に より 報 告 されたものについては 以 下 の 算 式 によ り 計 算 した 金 額 の 税 額 控 除 を 受 けることができる こととされていました( 旧 措 法 41の182) その 年 中 に 支 出 した 税 額 控 除 額 政 党 等 に 対 する 寄 附 ( 所 得 税 額 の 金 の 額 の 合 計 額 ( 特 25%を 限 度 = 30% 定 寄 附 金 と 合 わせて 100 円 未 満 切 総 所 得 金 額 等 の40% 捨 て) を 限 度 ) 5 千 円 2 改 正 の 内 容 前 述 二 の2で 述 べたとおり 寄 附 金 控 除 の 適 用 下 限 額 が5 千 円 から2 千 円 に 引 き 下 げられました ( 所 法 781) この 改 正 に 伴 い 政 治 活 動 に 関 する 寄 附 をした 場 合 の 所 得 税 額 控 除 制 度 の 適 用 下 限 額 についても 同 様 に5 千 円 から2 千 円 に 引 き 下 げら れました( 措 法 41の182) これにより 個 人 が 各 年 において 政 治 活 動 に 関 す る 寄 附 金 として 支 出 した 場 合 の 税 額 控 除 額 の 計 算 については 以 下 の 算 式 により 税 額 控 除 額 を 計 算 することになります その 年 中 に 支 出 した 税 額 控 除 額 政 党 等 に 対 する 寄 附 ( 所 得 税 額 の 金 の 額 の 合 計 額 ( 特 25%を 限 度 = 30% 定 寄 附 金 と 合 わせて 100 円 未 満 切 総 所 得 金 額 等 の40% 捨 て) を 限 度 ) 2 千 円 3 適 用 関 係 上 記 2の 改 正 は 平 成 22 年 分 以 後 の 所 得 税 につ いて 適 用 され 平 成 21 年 分 以 前 の 所 得 税 について は 従 前 どおりとされています( 改 正 法 附 則 43) 四 オリンピック 競 技 大 会 又 はパラリンピック 競 技 大 会 に おける 成 績 優 秀 者 を 表 彰 するものとして 交 付 される 金 品 の 非 課 税 措 置 の 改 正 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 オリンピック 競 技 大 会 又 はパラリンピック 競 技 大 会 において 特 に 優 秀 な 成 績 を 収 めた 者 すなわ ち オリンピック 競 技 大 会 又 はパラリンピック 競 技 大 会 において 第 1 位 から 第 3 位 までに 入 賞 した 87

者 が 財 団 法 人 日 本 オリンピック 委 員 会 から オ リンピック 特 別 賞 として 交 付 される 金 品 又 は 財 団 法 人 日 本 障 害 者 スポーツ 協 会 から パラリンピ ック 特 別 賞 として 交 付 される 金 品 については 所 得 税 を 課 さないこととされています( 旧 措 法 41 の81 旧 平 成 21 年 財 務 省 告 示 第 111 号 ) 2 改 正 の 内 容 ⑴ 特 例 措 置 の 本 法 化 租 税 特 別 措 置 の 抜 本 的 な 見 直 しの 観 点 から 租 税 特 別 措 置 法 に 定 められていた 本 特 例 を 所 得 税 法 の 規 定 とすることとされました( 所 法 91 十 四 旧 措 法 41の81) ⑵ 財 団 法 人 日 本 オリンピック 委 員 会 に 加 盟 して いる 団 体 が 交 付 する 金 品 に 係 る 非 課 税 措 置 1 概 要 スポーツ 振 興 法 第 15 条 に 規 定 する 顕 彰 を 実 施 するため オリンピック 競 技 大 会 及 びパ ラリンピック 競 技 大 会 優 秀 者 顕 彰 規 程 ( 平 成 6 年 文 部 省 令 第 2 号 )が 定 められています が 同 規 程 では 国 は 財 団 法 人 日 本 オリン ピック 委 員 会 又 は 財 団 法 人 日 本 障 害 者 スポー ツ 協 会 がオリンピック 競 技 大 会 又 はパラリン ピック 競 技 大 会 において 第 1 位 から 第 3 位 ま でに 入 賞 した 者 を 表 彰 ( 報 奨 金 の 交 付 を 含 み ます )することを 奨 励 することとされてい ました これが 改 正 され 新 たに 財 団 法 人 日 本 オリンピック 委 員 会 の 加 盟 競 技 団 体 (オリ ンピック 競 技 大 会 において 実 施 される 競 技 に 係 る 国 際 団 体 に 加 盟 している 団 体 に 限 りま す )がオリンピック 競 技 大 会 において 第 1 位 から 第 3 位 までに 入 賞 した 者 を 表 彰 ( 報 奨 金 の 交 付 を 含 みます )することも 奨 励 の 対 象 となりました(オリンピック 競 技 大 会 及 び パラリンピック 競 技 大 会 優 秀 者 顕 彰 規 程 4) オリンピック 競 技 大 会 の 成 績 優 秀 者 に 対 す る 顕 彰 についてのこのような 新 たな 位 置 付 け を 踏 まえ 税 制 においても 財 団 法 人 日 本 オリ ンピック 委 員 会 に 加 盟 している 一 定 の 団 体 が オリンピック 競 技 大 会 において 特 に 優 秀 な 成 績 を 収 めた 者 を 表 彰 するものとして 交 付 する 金 品 で 一 定 のものについても 財 団 法 人 日 本 オリンピック 委 員 会 又 は 財 団 法 人 日 本 障 害 者 スポーツ 協 会 が 交 付 する 金 品 と 同 様 に 所 得 税 を 課 さないこととされました( 所 法 91 十 四 ) 2 対 象 となる 団 体 今 回 の 改 正 により 交 付 する 金 品 が 非 課 税 の 対 象 となる 財 団 法 人 日 本 オリンピック 委 員 会 に 加 盟 している 団 体 は オリンピック 競 技 大 会 において 実 施 される 競 技 に 関 する 業 務 を 行 う 一 般 社 団 法 人 又 は 一 般 財 団 法 人 のうち その 運 営 組 織 が 適 正 であり かつ その 金 品 の 交 付 を 適 正 に 行 うことができると 認 められ るものとして 文 部 科 学 大 臣 が 財 務 大 臣 と 協 議 して 指 定 するものとされています( 所 令 281) ( 参 考 ) 文 部 科 学 大 臣 は 上 記 の 一 般 社 団 法 人 又 は 一 般 財 団 法 人 を 指 定 したときは これを 告 示 することとされ 具 体 的 には 次 の 団 体 が 告 示 により 定 められています( 所 令 282 平 成 22 年 文 部 科 学 省 告 示 第 66 号 ) 1 社 団 法 人 全 日 本 アーチェリー 連 盟 2 財 団 法 人 全 日 本 柔 道 連 盟 3 財 団 法 人 全 日 本 スキー 連 盟 4 社 団 法 人 全 日 本 テコンドー 協 会 5 財 団 法 人 日 本 アイスホッケー 連 盟 6 社 団 法 人 日 本 アマチュア ボクシン グ 連 盟 7 社 団 法 人 日 本 ウェイトリフティング 協 会 8 社 団 法 人 日 本 カーリング 協 会 9 社 団 法 人 日 本 カヌー 連 盟 10 社 団 法 人 日 本 近 代 五 種 バイアスロ ン 連 合 11 財 団 法 人 日 本 サッカー 協 会 12 財 団 法 人 日 本 自 転 車 競 技 連 盟 13 財 団 法 人 日 本 水 泳 連 盟 14 財 団 法 人 日 本 スケート 連 盟 15 財 団 法 人 日 本 セーリング 連 盟 88

16 財 団 法 人 日 本 体 操 協 会 17 財 団 法 人 日 本 卓 球 協 会 18 財 団 法 人 日 本 テニス 協 会 19 社 団 法 人 日 本 トライアスロン 連 合 20 社 団 法 人 日 本 馬 術 連 盟 21 財 団 法 人 日 本 バスケットボール 協 会 22 財 団 法 人 日 本 バドミントン 協 会 23 財 団 法 人 日 本 バレーボール 協 会 24 財 団 法 人 日 本 ハンドボール 協 会 25 社 団 法 人 日 本 フェンシング 協 会 26 社 団 法 人 日 本 ボート 協 会 27 社 団 法 人 日 本 ホッケー 協 会 28 社 団 法 人 日 本 ライフル 射 撃 協 会 29 財 団 法 人 日 本 陸 上 競 技 連 盟 30 財 団 法 人 日 本 レスリング 協 会 3 対 象 となる 金 品 今 回 の 改 正 により 非 課 税 の 対 象 に 追 加 され る 金 品 は オリンピック 競 技 大 会 において 第 1 位 から 第 3 位 までに 入 賞 した 者 でオリンピ ック 競 技 大 会 及 びパラリンピック 競 技 大 会 優 秀 者 顕 彰 規 程 第 2 条 の 規 定 により 国 の 顕 彰 を 受 けたものに 対 し 表 彰 ( 同 規 程 第 4 条 の 規 定 により 国 が 奨 励 する 表 彰 をいいます )をす るものとして 上 記 2の 団 体 から 交 付 される 金 品 とされています( 所 法 91 十 四 平 成 22 年 財 務 省 告 示 第 102 号 ) なお 非 課 税 の 対 象 に 追 加 された 上 記 2の 団 体 が 交 付 する 金 品 は 各 団 体 において 交 付 される 金 額 が 様 々であり あまりにも 高 額 な ものについてまで 非 課 税 とすることは 課 税 の 公 平 性 の 観 点 から 適 当 ではないという 指 摘 もあったことを 踏 まえ 財 団 法 人 日 本 オリ ンピック 委 員 会 が 交 付 している 金 品 を 参 考 に 非 課 税 とされる 金 額 は 次 の 金 品 の 区 分 に 応 じ 次 の 金 額 に 限 ることとされています( 所 法 9 1 十 四 平 成 22 年 財 務 省 告 示 第 102 号 ) イ オリンピック 競 技 大 会 において 第 1 位 に 入 賞 したことの 表 彰 をするものとして 交 付 される 金 品 300 万 円 ロ オリンピック 競 技 大 会 において 第 2 位 に 入 賞 したことの 表 彰 をするものとして 交 付 される 金 品 200 万 円 ハ オリンピック 競 技 大 会 において 第 3 位 に 入 賞 したことの 表 彰 をするものとして 交 付 される 金 品 100 万 円 3 適 用 関 係 上 記 2⑴ 及 び⑵の 改 正 は 平 成 22 年 分 以 後 の 所 得 税 について 適 用 され 平 成 21 年 分 以 前 の 所 得 税 については 従 前 どおりとされています( 改 正 法 附 則 2 43) 五 先 物 取 引 に 関 する 支 払 調 書 制 度 等 の 改 正 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 ⑴ 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 告 知 制 度 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 ( 公 共 法 人 等 を 除 きます )は その 差 金 等 決 済 をする 日 ま でに その 差 金 等 決 済 の 都 度 その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 ( 国 内 に 住 所 を 有 しない 者 にあ っては 居 所 地 等 )を その 差 金 等 決 済 に 係 る 先 物 取 引 の 次 の 場 合 の 区 分 に 応 じ それぞれ 次 に 定 める 者 ( 以 下 商 品 取 引 員 等 といいます ) に 告 知 しなければならないこととされています この 場 合 において 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 をす る 者 は 商 品 取 引 員 等 にその 者 の 住 民 票 の 写 し 法 人 の 登 記 事 項 証 明 書 その 他 一 定 の 書 類 ( 以 下 本 人 確 認 書 類 といいます )を 提 示 しなけれ ばならないこととされ また その 商 品 取 引 員 等 は その 告 知 された 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 を その 本 人 確 認 書 類 により 確 認 しなければならな いこととされています( 旧 所 法 224の51) 1 委 託 により 商 品 先 物 取 引 ( 商 品 取 引 所 法 第 2 条 第 8 項 に 規 定 する 先 物 取 引 をいいます ) をした 場 合 その 商 品 先 物 取 引 の 委 託 を 受 け 89

た 商 品 取 引 員 の 営 業 所 等 の 長 ( 商 品 先 物 取 引 の 委 託 の 取 次 ぎによりその 商 品 取 引 員 にその 商 品 先 物 取 引 の 委 託 をした 場 合 にあってはそ の 委 託 の 取 次 ぎを 引 き 受 けた 商 品 取 引 員 の 営 業 所 等 の 長 ) 2 商 品 先 物 取 引 をした 場 合 ( 上 記 1の 場 合 を 除 きます ) その 商 品 先 物 取 引 の 相 手 方 であ る 商 品 市 場 を 開 設 した 商 品 取 引 所 の 長 3 委 託 により 市 場 デリバティブ 取 引 ( 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 21 項 に 規 定 する 市 場 デリバ ティブ 取 引 のうち 同 項 第 1 号 から 第 3 号 まで に 掲 げる 取 引 をいいます )をした 場 合 そ の 市 場 デリバティブ 取 引 の 委 託 を 受 けた 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 ( 市 場 デリバ ティブ 取 引 の 委 託 の 取 次 ぎによりその 金 融 商 品 取 引 業 者 等 にその 市 場 デリバティブ 取 引 の 委 託 をした 場 合 にあっては その 委 託 の 取 次 ぎを 引 き 受 けた 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 ) 4 店 頭 デリバティブ 取 引 ( 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 22 項 に 規 定 する 店 頭 デリバティブ 取 引 をいいます )をした 場 合 その 店 頭 デリバ ティブ 取 引 の 相 手 方 である 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 ( 店 頭 デリバティブ 取 引 の 取 次 ぎによりその 金 融 商 品 取 引 業 者 等 がその 店 頭 デリバティブ 取 引 をした 場 合 にあっては その 取 次 ぎを 引 き 受 けた 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 ) 5 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 1 項 第 19 号 に 掲 げ る 有 価 証 券 ( 同 条 第 22 項 第 4 号 に 掲 げる 取 引 に 係 る 権 利 を 表 示 するものに 限 ります 以 下 カバードワラント といいます )の 取 得 を した 場 合 次 の 場 合 の 区 分 に 応 じそれぞれ 次 に 定 める 者 イ カバードワラントの 取 得 をした 者 がその カバードワラントに 表 示 される 権 利 の 行 使 又 は 放 棄 をする 場 合 国 内 においてその 権 利 の 行 使 又 は 放 棄 に 関 する 事 務 の 取 扱 いを する 金 融 商 品 取 引 業 者 の 営 業 所 の 長 ロ カバードワラントの 取 得 をした 者 が そ のカバードワラントの 譲 渡 をし 国 内 にお いてそのカバードワラントの 譲 渡 の 対 価 の 支 払 を 受 ける 場 合 そのカバードワラント の 譲 渡 について 売 委 託 を 受 けた 金 融 商 品 取 引 業 者 又 はそのカバードワラントの 譲 渡 を 受 けた 法 人 ( 金 融 商 品 取 引 業 者 を 通 じてそ の 譲 渡 を 受 けたものを 除 きます ) ただし 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 が 商 品 取 引 員 等 とその 先 物 取 引 に 係 る 契 約 を 締 結 する 際 その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 先 物 取 引 に 係 るその 商 品 取 引 員 等 の 営 業 所 の 長 に 告 知 している 場 合 その 他 一 定 の 場 合 には そ の 者 は その 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 につき 告 知 をしたものとみなし 取 引 の 都 度 の 告 知 は 要 し ないこととされています( 旧 所 令 350の32) ⑵ 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 支 払 調 書 制 度 商 品 取 引 員 等 は 居 住 者 又 は 国 内 に 恒 久 的 施 設 を 有 する 非 居 住 者 ( 以 下 居 住 者 等 といい ます )が 行 った 先 物 取 引 について 差 金 等 決 済 があった 場 合 には その 居 住 者 等 の 各 人 別 に その 者 の 氏 名 及 び 住 所 その 差 金 等 決 済 ごとの 決 済 の 方 法 その 差 金 等 決 済 に 係 る 先 物 取 引 の 種 類 数 量 及 び 対 価 の 額 又 は 約 定 価 格 その 他 一 定 の 事 項 を 記 載 した 先 物 取 引 に 関 する 調 書 を その 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 があった 日 の 属 する 年 の 翌 年 1 月 31 日 までに その 商 品 取 引 員 等 の 所 在 地 の 所 轄 税 務 署 長 に 提 出 しなければな らないこととされています( 所 法 2251 十 三 所 規 90の5) ⑶ 先 物 取 引 及 び 差 金 等 決 済 の 意 義 上 記 ⑴ 及 び⑵の 制 度 の 対 象 となる 先 物 取 引 とは 次 の1から3までの 取 引 をいい 差 金 等 決 済 とはこれらの 取 引 の 区 分 に 応 じ それぞ れ 次 に 定 める 決 済 をいうこととされていました ( 旧 所 法 224の52) 1 商 品 先 物 取 引 その 商 品 先 物 取 引 の 決 済 (その 商 品 先 物 取 引 に 係 る 商 品 の 受 渡 しが 行 われることとなるものを 除 きます ) 90

2 市 場 デリバティブ 取 引 又 は 店 頭 デリバティ ブ 取 引 その 市 場 デリバティブ 取 引 又 は 店 頭 デリバティブ 取 引 の 決 済 (その 市 場 デリバ ティブ 取 引 又 は 店 頭 デリバティブ 取 引 に 係 る 金 融 商 品 の 受 渡 しが 行 われることとなるもの を 除 きます ) 3 カバードワラントの 取 得 そのカバードワ ラントに 表 示 される 権 利 の 行 使 若 しくは 放 棄 又 はそのカバードワラントの 譲 渡 2 改 正 の 内 容 ⑴ 商 品 取 引 所 法 の 改 正 に 伴 う 改 正 国 内 外 取 引 所 内 外 で 規 制 が 異 なる 商 品 先 物 取 引 について 横 断 的 で 継 ぎ 目 のない 規 制 体 系 を 構 築 するため 内 外 一 体 の 委 託 者 保 護 の 実 現 に 必 要 な 措 置 を 講 じ 併 せて 我 が 国 商 品 取 引 所 の 国 際 競 争 力 の 強 化 を 図 るため 業 務 制 限 の 緩 和 等 所 要 の 制 度 整 備 を 行 うことを 内 容 とした 商 品 取 引 所 法 及 び 商 品 投 資 に 係 る 事 業 の 規 制 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 が 第 171 回 通 常 国 会 で 成 立 し 平 成 21 年 7 月 10 日 に 公 布 されています(この 法 律 により 商 品 取 引 所 法 は 商 品 先 物 取 引 法 と 名 称 変 更 されました ) 改 正 後 の 商 品 先 物 取 引 法 においては 先 物 取 引 の 範 囲 に 商 品 スワップ 取 引 及 び 商 品 指 数 スワップ 取 引 が 追 加 されるとともに 新 た に 外 国 商 品 市 場 取 引 及 び 店 頭 商 品 デリバ ティブ 取 引 といった 先 物 取 引 の 類 型 が 設 けら れ 同 法 の 規 制 の 対 象 とされています 今 回 の 改 正 においては 適 正 な 課 税 の 確 保 を 図 る 観 点 から 支 払 調 書 制 度 等 の 対 象 となる 商 品 先 物 取 引 の 範 囲 に 商 品 スワップ 取 引 及 び 商 品 指 数 スワップ 取 引 を 追 加 するとともに 外 国 商 品 市 場 取 引 及 び 店 頭 商 品 デリバテ ィブ 取 引 について 商 品 先 物 取 引 と 同 様 支 払 調 書 制 度 等 の 対 象 とすることとされました ( 注 1) 商 品 スワップ 取 引 とは 商 品 市 場 にお いて 商 品 の 取 引 数 量 について 商 品 の 価 格 の 変 化 率 に 基 づいて 算 出 した 金 額 を 相 互 に 支 払 うことを 約 する 取 引 をいいます( 商 品 先 物 取 引 法 23 五 ) ( 注 2) 商 品 指 数 スワップ 取 引 とは 商 品 市 場 において 商 品 の 取 引 数 量 について 商 品 指 数 の 変 化 率 に 基 づいて 算 出 した 金 額 を 相 互 に 支 払 うことを 約 する 取 引 をいいます( 商 品 先 物 取 引 法 23 六 ) ( 注 3) 外 国 商 品 市 場 取 引 とは 外 国 商 品 市 場 において 行 われる 取 引 であって 商 品 市 場 における 取 引 に 類 似 するものをいいます( 商 品 先 物 取 引 法 213) ( 注 4) 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 とは 商 品 市 場 及 び 外 国 商 品 市 場 によらないで 行 われ る 商 品 先 物 取 引 をいいます( 商 品 先 物 取 引 法 214) 1 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 告 知 制 度 委 託 により 商 品 スワップ 取 引 若 しくは 商 品 指 数 スワップ 取 引 ( 以 下 商 品 スワップ 取 引 等 といいます ) 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 は その 差 金 等 決 済 をす る 日 までに その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 を その 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 委 託 を 受 けた 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 ( 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 委 託 の 取 次 ぎによりその 商 品 先 物 取 引 業 者 にその 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 委 託 をした 場 合 にあっては その 委 託 の 取 次 ぎを 引 き 受 けた 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 )に 告 知 しなければなら ないこととされました この 場 合 において 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 は その 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 にその 者 の 本 人 確 認 書 類 を 提 示 しなければならないこととされ また その 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 は そ の 告 知 された 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 本 人 確 認 書 類 により 確 認 しなければならないこ ととされました( 所 法 224の51 一 ) ただし 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 が 商 品 先 物 91

取 引 業 者 とその 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 委 託 に 係 る 契 約 を 締 結 する 際 その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 商 品 先 物 取 引 業 者 のその 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 に 係 る 営 業 所 等 の 長 に(その 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 を 委 託 の 取 次 ぎにより 行 った 場 合 には その 委 託 の 取 次 ぎを 引 き 受 けた 商 品 先 物 取 引 業 者 と その 委 託 の 取 次 ぎに 係 る 契 約 を 締 結 する 際 その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 商 品 先 物 取 引 業 者 のその 取 次 ぎに 係 る 営 業 所 等 の 長 に) 告 知 しているときは その 者 は これら の 契 約 に 基 づき 委 託 をする 商 品 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 商 品 市 場 取 引 の 差 金 等 決 済 につき 告 知 をしたものとみなし 取 引 の 都 度 の 告 知 は 要 しないこととされました( 所 令 350の3 2 一 ) 2 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 告 知 制 度 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 を する 者 は その 差 金 等 決 済 をする 日 までに その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 を その 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 の 相 手 方 である 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 ( 店 頭 商 品 デリバ ティブ 取 引 の 取 次 ぎによりその 商 品 先 物 取 引 業 者 がその 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 をした 場 合 にあっては その 取 次 ぎを 引 き 受 けた 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 )に 告 知 しな ければならないこととされました この 場 合 において 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 は その 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 にその 者 の 本 人 確 認 書 類 を 提 示 しなければならないこととされ また その 商 品 先 物 取 引 業 者 の 営 業 所 等 の 長 は その 告 知 された 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 本 人 確 認 書 類 により 確 認 しなければならないことと されました( 所 法 224の51 三 ) ただし 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 が 商 品 先 物 取 引 業 者 とその 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 に 係 る 契 約 を 締 結 する 際 その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をそ の 商 品 先 物 取 引 業 者 のその 店 頭 商 品 デリバテ ィブ 取 引 に 係 る 営 業 所 等 の 長 に(その 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 を 取 次 ぎにより 行 った 場 合 には その 取 次 ぎを 引 き 受 けた 商 品 先 物 取 引 業 者 とその 取 次 ぎに 係 る 契 約 を 締 結 する 際 その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 商 品 先 物 取 引 業 者 のその 取 次 ぎに 係 る 営 業 所 等 の 長 に) 告 知 しているときは その 者 は これら の 契 約 に 基 づき 行 う 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 につき 告 知 をしたものとみな し 取 引 の 都 度 の 告 知 は 要 しないこととされ ました( 所 令 350の32 三 ) 3 商 品 スワップ 取 引 等 外 国 商 品 市 場 取 引 又 は 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 支 払 調 書 制 度 の 改 正 上 記 1⑵の 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 支 払 調 書 制 度 の 対 象 に 商 品 スワップ 取 引 等 外 国 商 品 市 場 取 引 又 は 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 について 差 金 等 決 済 が 行 われた 場 合 が 追 加 さ れ ま し た( 所 法 2251 十 三 所 規 90の 5 一 ) 4 先 物 取 引 及 び 差 金 等 決 済 の 範 囲 の 改 正 支 払 調 書 制 度 等 の 対 象 となる 先 物 取 引 の 範 囲 に 商 品 スワップ 取 引 等 外 国 商 品 市 場 取 引 又 は 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 が 追 加 さ れるとともに 差 金 等 決 済 の 範 囲 にこれ らの 取 引 に 係 る 決 済 が 追 加 されました( 所 法 224の52) ⑵ 金 融 スワップ 取 引 等 及 び 外 国 市 場 デリバティ ブ 取 引 の 追 加 上 記 ⑴の 改 正 に 伴 い 支 払 調 書 制 度 等 の 対 象 となる 市 場 デリバティブ 取 引 の 範 囲 に 金 融 商 品 取 引 法 の スワップ 取 引 及 び クレジットデ リバティブ 取 引 を 追 加 するとともに 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 についても 適 正 な 課 税 の 確 保 を 図 る 観 点 から 支 払 調 書 制 度 等 の 対 象 とすることとされました 92

( 注 1) スワップ 取 引 とは 金 融 商 品 市 場 にお いて 当 事 者 が 元 本 として 定 めた 金 額 につ いて 当 事 者 間 で 取 り 決 めた 金 融 商 品 の 利 率 等 に 基 づいて 相 互 に 金 銭 を 支 払 うことを 約 する 取 引 をいいます( 金 融 商 品 取 引 法 2 四 ) ( 注 2) クレジットデリバティブ 取 引 とは 金 融 商 品 市 場 において 当 事 者 の 一 方 が 金 銭 を 支 払 い これに 対 して 当 事 者 間 であらか じめ 定 めた 次 の 事 由 が 発 生 した 場 合 におい て 相 手 方 が 金 銭 を 支 払 う 取 引 をいいます( 金 融 商 品 取 引 法 2 五 ) 1 法 人 の 信 用 状 態 に 係 る 事 由 等 2 当 事 者 がその 発 生 に 影 響 を 及 ぼすこと が 不 可 能 又 は 著 しく 困 難 な 事 由 であって その 当 事 者 や 他 の 事 業 者 の 事 業 活 動 に 重 大 な 影 響 を 与 えるもの ( 注 3) 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 とは 外 国 金 融 商 品 市 場 において 行 う 取 引 であって 市 場 デリバティブ 取 引 と 類 似 の 取 引 をいい ます( 金 融 商 品 取 引 法 2) 1 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバ ティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 告 知 制 度 委 託 によりスワップ 取 引 若 しくはクレジッ トデリバティブ 取 引 ( 以 下 金 融 スワップ 取 引 等 といいます ) 又 は 外 国 市 場 デリバテ ィブ 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 は その 差 金 等 決 済 をする 日 までに その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 を その 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 の 委 託 を 受 けた 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 ( 金 融 スワッ プ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 の 委 託 の 取 次 ぎによりその 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に その 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバ ティブ 取 引 の 委 託 をした 場 合 にあっては そ の 委 託 の 取 次 ぎを 引 き 受 けた 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 )に 告 知 しなければならな いこととされました この 場 合 において 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 は その 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 にその 者 の 本 人 確 認 書 類 を 提 示 しなければならないこととされ また その 金 融 商 品 取 引 業 者 等 の 営 業 所 の 長 は その 告 知 された 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 を その 本 人 確 認 書 類 により 確 認 しなければなら ないこととされました( 所 法 224の51 四 ) ただし 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 をする 者 が 金 融 商 品 取 引 業 者 等 とその 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 の 委 託 に 係 る 契 約 を 締 結 する 際 その 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 金 融 商 品 取 引 業 者 等 のその 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 に 係 る 営 業 所 の 長 に(その 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 を 委 託 の 取 次 ぎにより 行 った 場 合 には その 委 託 の 取 次 ぎを 引 き 受 けた 金 融 商 品 取 引 業 者 等 とそ の 委 託 の 取 次 ぎに 係 る 契 約 を 締 結 する 際 そ の 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 をその 金 融 商 品 取 引 業 者 等 のその 取 次 ぎに 係 る 営 業 所 の 長 に) 告 知 しているときは その 者 は これら の 契 約 に 基 づき 委 託 をする 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 につき 告 知 をしたものとみなし 取 引 の 都 度 の 告 知 は 要 しないこととされました( 所 令 350の32 四 ) 2 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバ ティブ 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 支 払 調 書 制 度 の 改 正 上 記 1⑵の 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 に 係 る 支 払 調 書 制 度 の 対 象 に 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 について 差 金 等 決 済 が 行 われた 場 合 が 追 加 されました( 所 法 2251 十 三 所 規 90の5 二 ) 3 先 物 取 引 及 び 差 金 等 決 済 の 範 囲 の 改 正 支 払 調 書 制 度 等 の 対 象 となる 先 物 取 引 の 範 囲 に 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デ リバティブ 取 引 が 追 加 されるとともに 差 金 等 決 済 の 範 囲 にこれらの 取 引 に 係 る 決 済 93

が 追 加 されました( 所 法 224の52) 3 適 用 関 係 ⑴ 上 記 2⑴の 改 正 は 商 品 スワップ 取 引 等 外 国 商 品 市 場 取 引 又 は 店 頭 商 品 デリバティブ 取 引 に 係 る 差 金 等 決 済 で 商 品 取 引 所 法 及 び 商 品 投 資 に 係 る 事 業 の 規 制 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 ( 平 成 21 年 法 律 第 74 号 )の 施 行 の 日 以 後 に 行 われるものについて 適 用 することとされて います( 改 正 法 附 則 91) ⑵ 上 記 2⑵の 改 正 は 金 融 スワップ 取 引 等 又 は 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 に 係 る 差 金 等 決 済 で 平 成 23 年 1 月 1 日 以 後 に 行 われるものについて 適 用 することとされています( 改 正 法 附 則 92) 六 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 範 囲 の 明 確 化 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 ⑴ 保 険 金 損 害 賠 償 金 等 の 非 課 税 損 害 保 険 契 約 に 基 づき 支 払 を 受 ける 保 険 金 及 び 損 害 賠 償 金 (これらに 類 するものを 含 みま す )で 心 身 に 加 えられた 損 害 又 は 突 発 的 な 事 故 により 資 産 に 加 えられた 損 害 に 基 因 して 取 得 するもの 等 については 所 得 税 を 課 さないこ ととされています( 所 法 91 十 六 ) ⑵ 一 時 払 い 保 険 の 差 益 に 対 する 課 税 生 命 保 険 契 約 若 しくは 損 害 保 険 契 約 又 はこれ らに 類 する 共 済 に 係 る 契 約 で 保 険 料 又 は 掛 金 を 一 時 に 支 払 うこと(これに 準 ずる 支 払 方 法 を 含 みます )その 他 一 定 の 事 項 をその 内 容 とする もののうち 保 険 期 間 又 は 共 済 期 間 ( 以 下 保 険 期 間 等 といいます )が5 年 以 下 のもの 及 び 保 険 期 間 等 が5 年 を 超 えるものでその 保 険 期 間 等 の 初 日 から5 年 以 内 に 解 約 されたものに 基 づく 差 益 (これらの 契 約 に 基 づく 満 期 保 険 金 満 期 返 戻 金 若 しくは 満 期 共 済 金 又 は 解 約 返 戻 金 の 金 額 からこれらの 契 約 に 基 づき 支 払 った 保 険 料 又 は 掛 金 の 額 の 合 計 額 を 控 除 した 金 額 をいい ます )については 内 国 法 人 に 対 して 課 する 所 得 税 の 課 税 標 準 に 含 まれることとされていま す( 所 法 174 八 ) ⑶ 生 命 保 険 金 損 害 保 険 給 付 等 の 支 払 調 書 次 の1から3までの 支 払 をする 者 は その 支 払 を 受 ける 者 の 各 人 別 に 次 の1から3までの 支 払 に 関 する 調 書 を その 支 払 の 確 定 した 日 の 属 する 年 の 翌 年 1 月 31 日 までに その 支 払 をす る 者 の 事 務 所 等 の 所 在 地 の 所 轄 税 務 署 長 に 提 出 しなければならないこととされています( 所 法 2251 四 六 所 規 86 88) 1 居 住 者 又 は 内 国 法 人 に 対 し 国 内 において 生 命 保 険 契 約 に 基 づく 保 険 金 その 他 これに 類 す る 給 付 の 支 払 をする 者 2 居 住 者 又 は 内 国 法 人 に 対 し 国 内 において 損 害 保 険 契 約 に 基 づく 給 付 その 他 これに 類 する 給 付 の 支 払 をする 者 3 生 命 保 険 契 約 又 は 損 害 保 険 契 約 の 締 結 の 代 理 をする 居 住 者 又 は 内 国 法 人 に 対 し 国 内 にお いてその 報 酬 の 支 払 をする 者 2 改 正 の 内 容 ⑴ 保 険 法 の 創 設 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 に 対 応 して 商 法 第 2 編 第 10 章 に 規 定 する 保 険 契 約 に 関 する 法 制 を 見 直 し 共 済 契 約 をその 規 律 の 対 象 に 含 め 傷 害 疾 病 保 険 契 約 に 関 する 規 定 を 新 設 するほか 保 険 契 約 者 等 を 保 護 するための 規 定 等 を 整 備 する とともに 表 記 を 現 代 語 化 し 保 険 契 約 に 関 す る 法 整 備 を 行 うための 保 険 法 が 第 169 回 通 常 国 会 において 成 立 し 平 成 20 年 6 月 6 日 に 公 布 さ れています この 保 険 法 においては 旧 商 法 に 規 定 する 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 他 に 傷 害 疾 病 定 額 保 険 契 約 という 保 険 契 約 の 類 型 が 新 たに 設 けられたところです 94

⑵ 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 範 囲 の 明 確 化 現 行 の 所 得 税 法 令 においては 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 用 語 について 定 義 を 用 いずに 規 定 していますが これを 借 用 概 念 であるとして 保 険 法 に 規 定 する 狭 義 の 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 と 同 義 のもので あると 誤 解 されるおそれがあることから 今 回 の 保 険 法 の 制 定 を 契 機 に 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 の 規 定 方 法 を 見 直 すことと されました 具 体 的 には 生 命 保 険 契 約 及 び 損 害 保 険 契 約 については 保 険 契 約 の 引 受 けを 行 う 保 険 会 社 を 基 準 として 保 険 契 約 の 内 容 を 規 定 することとされました( 例 : 生 命 保 険 契 約 生 命 保 険 会 社 の 締 結 した 保 険 契 約 ) 併 せて 保 険 契 約 に 準 じた 共 済 契 約 についても 上 記 1の 制 度 の 対 象 となることを 明 確 化 するための 所 要 の 整 備 を 行 うこととされました ( 注 ) 上 記 1⑶3の 保 険 等 代 理 報 酬 の 支 払 調 書 の 対 象 範 囲 に 共 済 契 約 に 係 る 代 理 報 酬 が 追 加 さ れましたが 新 制 度 への 円 滑 な 移 行 の 観 点 から 平 成 22 年 12 月 31 日 までの 間 次 の 共 済 契 約 に 係 る 保 険 等 代 理 報 酬 の 支 払 調 書 については 提 出 を 要 しないとする 経 過 措 置 が 設 けられてい ます( 改 正 法 附 則 94 改 正 所 令 附 則 7 改 正 所 規 附 則 2) 1 農 業 協 同 組 合 の 締 結 した 共 済 に 係 る 契 約 2 農 業 協 同 組 合 連 合 会 の 締 結 した 共 済 に 係 る 契 約 3 漁 業 協 同 組 合 若 しくは 水 産 加 工 業 協 同 組 合 又 は 共 済 水 産 業 協 同 組 合 連 合 会 の 締 結 し た 共 済 に 係 る 契 約 4 全 国 労 働 者 共 済 生 活 協 同 組 合 連 合 会 の 締 結 した 共 済 に 係 る 契 約 3 適 用 関 係 上 記 2の 改 正 は 平 成 22 年 分 以 後 の 所 得 税 につ いて 適 用 し 平 成 21 年 分 以 前 の 所 得 税 については 従 前 どおりとされています( 改 正 法 附 則 2) 七 配 当 所 得 の 改 正 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 ⑴ 配 当 所 得 とは 法 人 ( 公 益 法 人 等 及 び 人 格 の ない 社 団 等 を 除 きます )から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 ( 株 式 又 は 出 資 に 係 るものに 限 るものとし 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うもの 及 び 分 割 型 分 割 によるものを 除 きます ) 利 益 の 配 当 ( 資 産 の 流 動 化 に 関 する 法 律 に 規 定 する 中 間 配 当 を 含 むものとし 分 割 型 分 割 によるものを 除 きま す ) 剰 余 金 の 分 配 ( 出 資 に 係 るものに 限 りま す ) 基 金 利 息 ( 保 険 業 法 に 規 定 する 基 金 利 息 をいいます ) 並 びに 投 資 信 託 ( 公 社 債 投 資 信 託 及 び 公 募 公 社 債 等 運 用 投 資 信 託 を 除 きます ) 及 び 特 定 受 益 証 券 発 行 信 託 の 収 益 の 分 配 に 係 る 所 得 をいいます( 所 法 241) ⑵ 法 人 の 株 主 等 がその 法 人 の 次 の1から6まで の 事 由 により 金 銭 その 他 の 資 産 の 交 付 を 受 けた 場 合 において その 金 銭 の 額 及 び 金 銭 以 外 の 資 産 の 価 額 の 合 計 額 がその 法 人 の 資 本 金 等 の 額 又 は 連 結 個 別 資 本 金 等 の 額 のうちその 交 付 の 基 因 となったその 法 人 の 株 式 又 は 出 資 に 対 応 する 部 分 の 金 額 を 超 えるときは その 超 える 部 分 の 金 額 に 係 る 金 銭 その 他 の 資 産 は 剰 余 金 の 配 当 利 益 の 配 当 又 は 剰 余 金 の 分 配 とみなすこととさ れています( 所 法 251) 1 その 法 人 の 合 併 ( 法 人 課 税 信 託 に 係 る 信 託 の 併 合 を 含 むものとし 適 格 合 併 を 除 きま す ) 2 その 法 人 の 分 割 型 分 割 ( 適 格 分 割 型 分 割 を 除 きます ) 3 その 法 人 の 資 本 の 払 戻 し( 株 式 に 係 る 剰 余 金 の 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うもの に 限 ります )のうち 分 割 型 分 割 によるも の 以 外 のものをいいます ) 又 はその 法 人 の 95

解 散 による 残 余 財 産 の 分 配 4 その 法 人 の 自 己 の 株 式 又 は 出 資 の 取 得 ( 金 融 商 品 取 引 所 の 開 設 する 市 場 における 購 入 に よる 取 得 その 他 一 定 の 取 得 を 除 きます ) 5 その 法 人 の 出 資 の 消 却 ( 取 得 した 出 資 につ いて 行 うものを 除 きます ) その 法 人 の 出 資 の 払 戻 し その 法 人 からの 社 員 その 他 の 出 資 者 の 退 社 若 しくは 脱 退 による 持 分 の 払 戻 し 又 はその 法 人 の 株 式 若 しくは 出 資 をその 法 人 が 取 得 することなく 消 滅 させること 6 その 法 人 の 組 織 変 更 (その 組 織 変 更 に 際 し てその 組 織 変 更 をしたその 法 人 の 株 式 又 は 出 資 以 外 の 資 産 を 交 付 したものに 限 ります ) 2 改 正 の 内 容 平 成 22 年 度 税 制 改 正 においては 100%グルー プ 内 の 法 人 間 における 一 定 の 資 産 移 転 により 生 ず る 譲 渡 損 益 の 計 上 を 繰 り 延 べることなどを 内 容 と する 資 本 に 関 係 する 取 引 等 に 係 る 税 制 の 整 備 が 行 われました その 一 環 として グループ 法 人 間 で 行 われる 適 格 現 物 分 配 については 組 織 再 編 成 の 一 形 態 として 位 置 づけるとともに 配 当 に 係 る 源 泉 徴 収 や 支 払 調 書 制 度 等 の 所 得 税 の 関 係 法 令 上 の 課 税 関 係 等 を 生 じさせないようにするため 配 当 所 得 の 対 象 となる 配 当 等 の 範 囲 から 除 外 する こととされました( 所 法 241) また グループ 法 人 間 で 行 われる 上 記 1⑵3から6までの 事 由 に よる 金 銭 以 外 の 資 産 の 交 付 が 行 われた 場 合 のその 金 銭 以 外 の 資 産 の 価 額 は その 交 付 をする 法 人 の 帳 簿 価 額 とすることとされました( 所 法 251) ( 注 ) 適 格 現 物 分 配 とは 内 国 法 人 を 現 物 分 配 法 人 とする 現 物 分 配 のうち その 現 物 分 配 によ り 資 産 の 移 転 を 受 ける 者 がその 現 物 分 配 の 直 前 においてその 内 国 法 人 との 間 に 完 全 支 配 関 係 がある 内 国 法 人 ( 普 通 法 人 又 は 協 同 組 合 等 に 限 ります )のみであるものをいいます( 法 法 2 十 二 の 十 五 ) その 他 資 本 に 関 係 する 取 引 等 に 係 る 税 制 の 整 備 の 詳 細 については 後 掲 法 人 税 法 の 改 正 の 解 説 をご 参 照 ください 3 適 用 関 係 上 記 2の 改 正 は 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 行 わ れる 適 格 現 物 分 配 について 適 用 されます( 改 正 法 附 則 1 三 ) 八 無 対 価 組 織 再 編 成 に 係 る 整 備 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 ⑴ 株 式 交 換 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 の 特 例 及 び 取 得 価 額 の 付 替 え 計 算 居 住 者 が 各 年 において その 有 する 株 式 ( 以 下 旧 株 といいます )につき その 旧 株 を 発 行 した 法 人 の 行 った 株 式 交 換 (その 法 人 の 株 主 に 株 式 交 換 完 全 親 法 人 の 株 式 ( 出 資 を 含 みま す ) 又 は 株 式 交 換 完 全 親 法 人 との 間 にその 株 式 交 換 完 全 親 法 人 の 発 行 済 株 式 等 (その 株 式 交 換 完 全 親 法 人 が 有 する 自 己 の 株 式 を 除 きます ) の 全 部 を 保 有 する 関 係 がある 法 人 ( 以 下 親 法 人 といいます )の 株 式 のいずれか 一 方 の 株 式 以 外 の 資 産 が 交 付 されなかったものに 限 りま す )によりその 株 式 交 換 完 全 親 法 人 に 対 しそ の 旧 株 の 譲 渡 をし かつ その 株 式 交 換 完 全 親 法 人 の 株 式 又 は 親 法 人 の 株 式 の 交 付 を 受 けた 場 合 には その 年 分 の 事 業 所 得 の 金 額 譲 渡 所 得 の 金 額 又 は 雑 所 得 の 金 額 の 計 算 については そ の 旧 株 の 譲 渡 がなかったものとみなすこととさ れています( 所 法 57の41) また この 特 例 の 適 用 を 受 けた 居 住 者 が 株 式 交 換 により 取 得 をした 株 式 交 換 完 全 親 法 人 の 株 式 又 は 親 法 人 の 株 式 をその 後 に 譲 渡 した 場 合 の 事 業 所 得 の 金 額 譲 渡 所 得 の 金 額 又 は 雑 所 得 の 金 額 の 計 算 において 収 入 金 額 から 控 除 する 取 得 費 の 計 算 の 基 礎 となる 株 式 交 換 完 全 親 法 人 の 株 式 又 は 親 法 人 の 株 式 ( 以 下 株 式 交 換 完 全 親 法 人 等 株 式 といいます )の 取 得 価 額 について は 次 の 算 式 により 付 替 え 計 算 を 行 うこととされ 96