学 術 論 文 自 我 体 験 の 経 験 時 における 深 刻 さと 体 験 後 の 意 味 づけに 寄 与 する 要 因 の 検 討 - 初 発 時 期 と 体 験 期 間 を 切 り 口 にして- The Contribution of the Age of the Initial Experience and the Duration for Ego-Experience to the Extent of the Seriousness and the Meaningfulness about Them 天 谷 祐 子 Yuko AMAYA Studies in Humanities and Cultures No.14 名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 人 間 文 化 研 究 抜 刷 14 号 2011 年 2 月 GRADUATE SCHOOL OF HUMANITIES AND SOCIAL SCIENCES NAGOYA CITY UNIVERSITY NAGOYA JAPAN FEBRUARY 2011
名 自 古 我 屋 体 市 験 立 の 大 経 学 験 大 時 学 における 院 人 間 文 深 化 刻 研 さと 究 科 体 験 人 後 間 の 文 意 化 味 研 づけに 究 第 寄 14 与 号 する 2011 要 因 年 の 2 検 月 討 学 術 論 文 自 我 体 験 の 経 験 時 における 深 刻 さと 体 験 後 の 意 味 づけに 寄 与 する 要 因 の 検 討 - 初 発 時 期 と 体 験 期 間 を 切 り 口 にして- The contribution of the age of the initial experience and the duration for ego-experience to the extent of the seriousness and the meaningfulness about them 天 谷 祐 子 Yuko Amaya 要 旨 本 研 究 は 私 はなぜ 私 なのか という 問 い- 自 我 体 験 -を 経 た 人 に 関 して 初 めて それを 経 験 した 時 期 体 験 期 間 の 長 さにより 自 我 体 験 を 経 験 する 際 の 深 刻 さや 経 験 後 の 意 味 づけの 程 度 が 異 なるという 仮 説 を 検 証 することを 目 的 とした 自 我 体 験 を 経 たと 判 定 され た 大 学 生 400 名 を 対 象 に 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 関 連 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 自 我 体 験 尺 度 得 点 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さ 得 点 体 験 後 の 意 味 づけ 得 点 の 違 いを 調 べた その 結 果 初 発 時 期 が 小 学 校 高 学 年 よりも 中 学 以 降 という 遅 い 人 ほど 体 験 期 間 が 長 めにシフトすることが 示 唆 された また 体 験 期 間 については 1 回 から 数 回 という 短 い 期 間 の 群 が それより 長 い 群 よりも 自 我 体 験 尺 度 得 点 自 我 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さの 程 度 自 我 体 験 後 の 意 味 づけの 程 度 が 低 いことが 示 された 初 発 時 期 に 関 しては 意 味 のある 結 果 は 得 られなかった 以 上 により 自 我 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さ 自 我 体 験 後 の 意 味 づけの 程 度 に 影 響 を 及 ぼしているのは 初 発 時 期 よりも 体 験 期 間 であることが 明 らかにされた キーワード: 自 我 体 験 初 発 時 期 体 験 期 間 < 問 題 と 目 的 > 本 研 究 は 私 はなぜ 私 なのか という 問 い- 自 我 体 験 -を 経 た 人 に 関 して 初 めてそれを 経 験 した 時 期 ( 以 後 初 発 時 期 と 表 記 ) 体 験 期 間 の 長 さ( 以 後 体 験 期 間 と 表 記 )という 要 因 により 自 我 体 験 を 経 験 する 際 の 深 刻 さや 経 験 後 の 意 味 づけの 程 度 が 異 なるという 仮 説 を 検 証 するものである 25
名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 人 間 文 化 研 究 第 14 号 2011 年 2 月 自 我 体 験 は 全 ての 人 が 経 験 する 現 象 ではなく おおよそ 半 数 程 度 の 人 が 経 験 する( 天 谷,2002, 2004) また 自 我 体 験 の 初 発 時 期 に 関 しては 小 学 校 後 半 を 中 心 として その 前 後 に 広 がってい る( 天 谷,2004) そして 天 谷 (2004)による 自 我 体 験 の 基 礎 的 な 研 究 によると 自 我 体 験 を 経 る 際 には 体 験 を 経 る 際 の 深 刻 さ 体 験 の 意 味 づけの 程 度 について 個 人 差 が 意 味 づけについ ては 発 達 差 が 見 られることが 明 らかになっている このように 自 我 体 験 を 経 験 するか 否 か 経 験 したとしてもその 初 発 時 期 や 体 験 期 間 深 刻 さ 体 験 後 の 意 味 づけ 一 つ 一 つの 要 因 に 関 しては 個 人 差 が 見 られ 自 我 体 験 の 体 験 される 様 相 や 位 置 づけを 一 様 に 記 述 することは 難 しい このような 自 我 体 験 に 関 する 個 人 差 に 関 して 天 谷 (2008, 2009a, 2009b, 2009c, 2009d, 2010a, 2010b)による 一 連 の 自 我 体 験 とその 関 連 要 因 の 研 究 では 自 我 体 験 を 経 る 際 の 深 刻 さの 程 度 や 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけの 程 度 を 独 立 変 数 として 関 連 要 因 とのかかわりを 検 討 し ている 自 我 体 験 を 経 験 し かつ 深 刻 に 経 験 するのは(また 積 極 的 に 意 味 づけしているのは) どういう 人 か どういった 考 え 方 を 有 しているか どういった 認 知 的 枠 組 みを 有 しているか と いう 視 点 からの 研 究 である 例 えば 天 谷 (2009b)では 自 我 体 験 の 深 刻 さの 程 度 とパーソナリテ ィ 特 性 の 関 連 自 我 体 験 後 の 意 味 づけの 程 度 と 孤 独 観 ( 人 間 関 係 に 対 する 価 値 観 )の 関 連 を 明 ら かにしている これらの 研 究 は 多 様 な 自 我 体 験 が 経 験 された その 後 の 青 年 に 及 ぼす 影 響 や 自 我 体 験 の 発 達 的 位 置 づけを 考 察 するには 非 常 に 重 要 な 視 点 であると 言 える しかし 同 じ 自 我 体 験 を 経 験 する 者 であっても 経 験 した 自 我 体 験 の 深 刻 さの 程 度 や 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけの 程 度 に 個 人 差 が 見 られるのがなぜなのか といった 視 点 からの 問 いに 対 し て これらの 研 究 は 答 えを 出 せない ここで 掲 げた 視 点 は 自 我 体 験 の 生 起 の 個 人 差 に 影 響 を 及 ぼす 要 因 を 明 らかにしようとするものである 本 研 究 ではこのような 観 点 から 自 我 体 験 の 深 刻 さの 程 度 や 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけを 従 属 変 数 としての 位 置 づけで 検 討 する これにより 自 我 体 験 生 起 に 関 わる 個 人 差 を 説 明 していくにあたり 経 験 される 様 相 のより 基 礎 に 立 ち 返 った 部 分 について 明 らかにすることができる なお 本 研 究 では 自 我 体 験 を 経 験 する 個 人 差 ( 体 験 時 の 深 刻 さの 程 度 や 体 験 後 の 自 我 体 験 に 対 する 意 味 づけの 程 度 )に 影 響 を 及 ぼす 第 1 の 要 因 として 自 我 体 験 の 初 発 時 期 第 2 の 要 因 として 体 験 期 間 の 長 さに 注 目 する 前 述 したように 自 我 体 験 の 初 発 時 期 に 関 しては 小 学 校 後 半 が 中 心 的 ではあるが その 前 後 に 広 がっている 特 に 小 学 校 前 半 に 自 我 体 験 が 初 発 した 場 合 と 小 学 校 後 半 に 自 我 体 験 が 初 発 した 場 合 中 学 校 に 初 発 した 場 合 では 自 我 体 験 における 問 いに 対 する 取 り 組 みとして 当 人 の 認 知 発 達 の 状 態 や 試 行 錯 誤 の 熟 達 の 程 度 に 明 らかな 違 いが 見 られ その 結 果 当 人 に 及 ぼす 影 響 が 異 なることは 想 像 に 難 くない 例 えば 田 畑 (1985)では 小 学 校 2 年 時 に 自 我 体 験 に 関 わる 問 題 が 未 解 決 のまま 思 春 期 に 持 ち 越 され 心 理 的 危 機 に 陥 った 事 例 を 報 告 し 早 すぎる 時 期 に 自 我 体 験 を 経 ることの 問 題 点 を 指 摘 している この 田 畑 (1985)の 事 例 ほど 病 理 的 でないにしろ 認 知 発 達 や 言 語 発 達 論 理 的 操 作 等 の 側 面 で 心 理 的 な 準 備 状 態 が 整 っていない 26
自 我 体 験 の 経 験 時 における 深 刻 さと 体 験 後 の 意 味 づけに 寄 与 する 要 因 の 検 討 時 期 に 自 我 体 験 を 経 る 場 合 と 準 備 状 態 が 整 った 時 期 に 経 る 場 合 では 当 人 に 与 えるインパクト は 異 なるであろう 病 理 的 でない 自 我 体 験 を 経 験 する 場 合 に 自 我 体 験 生 起 後 の 個 人 差 を 説 明 す る 要 因 として (ポジティブ/ネガティブどちらの 影 響 を 当 人 に 及 ぼすのかはわからないが) 時 期 の 要 因 は 非 常 に 大 きいと 考 えられる また 第 2の 要 因 として 自 我 体 験 の 体 験 期 間 の 長 さに 関 しては 精 神 的 健 康 に 関 わる 研 究 が 参 考 になると 思 われる 伊 藤 上 里 (2001)はネガティブな 事 柄 について 考 える 時 間 が 長 くなるほ どうつ 状 態 をもたらすことを 指 摘 している また 浅 本 小 川 鈴 木 (2006)は 死 に 関 する 思 考 に ついて ネガティブな 反 すうが 死 について 情 報 を 得 たり 自 分 なりに 考 えて 解 釈 しようとしたり する 熟 考 対 処 を 促 進 し その 熟 考 対 処 が 死 への 不 安 を 高 めることを 明 らかにしている 本 研 究 に おける 自 我 体 験 に 関 してもこのようなモデルを 援 用 し 長 く 自 我 体 験 への 問 いについて 考 える つまり 自 我 体 験 の 体 験 期 間 が 長 くなると 自 我 体 験 の 体 験 時 の 深 刻 さの 程 度 が 高 くなると 仮 定 す る さらに 方 法 論 的 な 観 点 からは 今 までの 天 谷 による 一 連 の 研 究 ( 例 えば 天 谷, 2009b, 2009c) は 自 我 体 験 の 未 経 験 者 と 経 験 者 の 間 の 違 いや 自 我 体 験 の 経 験 者 をさらに 深 刻 な 体 験 者 と 深 刻 でない 体 験 者 に 分 けて 未 経 験 者 も 合 わせて 検 討 する 方 法 を 採 用 している 従 って 多 くの 体 験 者 のみを 分 析 対 象 として 研 究 を 進 めるスタンスを 取 っていない これは 結 果 的 に 体 験 者 のみを 詳 細 に 検 討 するには 人 数 が 少 なすぎるという 問 題 を 生 じさせている この 点 について 天 谷 (2010)では いくつかの 調 査 により 集 められた 多 くの 体 験 者 のみを 分 析 対 象 として 自 我 体 験 の 意 味 づけの 内 容 を 詳 細 に 検 討 している 本 研 究 においても このよ うな 天 谷 (2010)による 研 究 のように いくつかの 調 査 により 集 められた 体 験 者 のみを 分 析 対 象 として 少 ない 人 数 においては 個 人 差 が 見 られる としか 表 現 できなかった 部 分 について ある 一 定 の 傾 向 を 見 出 すことを 目 指 す 以 上 から 本 研 究 では 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 を 切 り 口 として これらにおける 個 人 差 が 自 我 体 験 を 経 る 際 の 深 刻 さや 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけの 程 度 に 影 響 を 及 ぼしているこ とを 明 らかにすることが 目 的 である この 検 討 を 通 して 今 後 自 我 体 験 の 体 験 パターンによる 分 類 を 行 うには どのような 分 類 方 法 が 適 切 であるかを 明 確 化 する < 方 法 > 1. 分 析 対 象 者 : 自 我 体 験 を 経 たと 判 定 された 大 学 生 400 名 ( 男 性 161 名 女 性 225 名 不 明 14 名 ) であった( 平 均 年 齢 19.62 歳 SD=1.38) この 対 象 者 は 天 谷 Amaya(2008, 2009a, 2009c, 2009d, 2010a, 2010b)による 自 我 体 験 に 関 する 6 回 の 質 問 紙 調 査 全 対 象 者 合 計 1235 名 ( 男 性 533 名 女 性 651 名 不 明 51 名 平 均 年 齢 19.46 歳 SD=1.38)のうち 体 験 に 関 する 自 由 記 述 内 容 から 自 我 体 験 体 験 群 ( 以 後 体 験 群 と 表 記 ) と 判 定 された 者 のみである 質 問 紙 調 査 全 対 27
名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 人 間 文 化 研 究 第 14 号 2011 年 2 月 象 者 の 内 訳 はAmaya(2008)は218 名 ( 体 験 群 74 名 ) Amaya(2009a)は209 名 ( 体 験 群 58 名 ) 天 谷 ( 2009c ) は 157 名 ( 体 験 群 45 名 ) Amaya ( 2009d)は209 名 ( 体 験 群 56 名 ) Amaya (2010a)は234 名 ( 体 験 群 76 名 ) 天 谷 (2010b)は208 名 ( 体 験 群 78 名 )であった それぞれの 調 査 の 回 の 体 験 群 の 人 数 を 合 計 しても 本 研 究 の 分 析 対 象 者 の 人 数 とならないのは それぞれ の 調 査 の 回 の 体 験 群 の 人 数 は 自 我 体 験 尺 度 と 関 連 尺 度 双 方 の 評 定 に 欠 損 値 があった 人 を 省 いた 人 数 として 表 記 されているためである 本 研 究 の 体 験 群 の 分 析 対 象 者 は 自 我 体 験 尺 度 のみ について 欠 損 値 があった 人 を 省 いている 2. 質 問 紙 :a) 自 我 体 験 尺 度 : 天 谷 (2005)による 自 我 体 験 尺 度 15 項 目 ( 5 件 法 )であった 項 目 内 容 は 1. 自 分 はどこから 来 たのだろう 2. 自 分 はどこへ 行 くのだろう 3. 自 分 は 何 だろう 4. 自 分 は 誰 だろう 5. 一 体 何 をもって 自 分 としているのか 6. 自 分 の 正 体 って 何 だろう 7. 自 分 の 存 在 そのものが 不 思 議 だ 8. 自 分 は 本 当 に 自 分 か 9. 自 分 はなぜ 自 分 なのだろう 10.だれでもなく どうして 自 分 なのだろう 11. 自 分 が 自 分 であることが 不 思 議 だ 12.なぜ 私 はこの 体 をえらんだのか 13. 私 が 私 としてでな く 他 のだれかとして 生 まれたということもありえたのに どうして 私 となっているのだろう 14.いろんな 人 がいるのに なぜたまたま 私 なのだろう 15. 自 分 はなぜ 他 の 国 や 他 の 時 代 ではなく 日 本 の この 時 代 に 生 まれたのか であった これらの 質 問 項 目 に 対 して 思 った ことがある 近 いことを 思 ったことがある 何 となくあったような 気 がする 思 ったこと がない わからない の 5 件 法 のうち 1 つを 選 ぶよう 求 め 1 項 目 以 上 思 ったことがある 近 いことを 思 ったことがある 何 となくあったような 気 がする のいずれかを 選 択 した 被 調 査 者 に 対 してその 具 体 的 内 容 を 自 由 記 述 にて 求 めた b) 自 我 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さに 関 する 質 問 項 目 : 水 間 (2003)による 自 己 嫌 悪 感 へのとらわれ の 項 目 ( 4 項 目 )を 本 研 究 に 沿 った 形 で 部 分 的 に 改 変 して 使 用 した 天 谷 (2009c)のデータ 分 のみ 異 なる 尺 度 を 使 用 して 深 刻 さ を 測 定 したので 深 刻 さ に 関 わる 分 析 の 対 象 人 数 は 本 研 究 の 分 析 対 象 者 の 人 数 と 異 なる c) 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけに 関 する 質 問 項 目 : 天 谷 (2005)において 独 自 に 作 成 された 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけに 関 する 質 問 項 目 ( 3 項 目 5 件 法 )を 使 用 した 具 体 的 には A ( 自 由 記 述 内 容 )を 考 えたことは 自 分 にとってよいことだったと 思 う Aについて 考 えたこ とは その 後 の 自 分 に 何 らかの 形 で 影 響 していると 思 う Aを 考 えたことは 自 分 にとって 何 か 意 味 があったと 思 う という 項 目 内 容 であった 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけに 関 する 質 問 項 目 の 内 容 を 変 えて 質 問 した 調 査 の 回 が 存 在 するため 意 味 づけ に 関 わる 分 析 の 対 象 人 数 は 本 研 究 における 分 析 対 象 者 の 人 数 と 異 なる d) 自 我 体 験 の 初 発 時 期 体 験 期 間 に 関 する 質 問 項 目 : 自 我 体 験 の 初 発 時 期 について 幼 稚 園 28
自 我 体 験 の 経 験 時 における 深 刻 さと 体 験 後 の 意 味 づけに 寄 与 する 要 因 の 検 討 以 下 小 学 校 低 学 年 小 学 校 中 学 年 小 学 校 高 学 年 中 学 1 年 中 学 2 年 中 学 3 年 わからない その 他 の 選 択 肢 の 中 から 一 つを 選 ぶよう 求 めた 自 我 体 験 の 体 験 期 間 に 関 する 質 問 項 目 は 1 回 ~ 数 回 のみ 数 日 間 1 週 間 前 後 1 週 間 ~ 1 ヶ 月 1ヶ 月 ~ 3 ヶ 月 3 ヶ 月 ~ 半 年 半 年 ~ 1 年 1 年 以 上 その 他 の 選 択 肢 の 中 から 一 つを 選 ぶよう 求 めた なお 調 査 によっては 体 験 期 間 に 関 する 質 問 を 設 定 しなかった 回 が 存 在 するため 体 験 期 間 に 関 わる 分 析 の 対 象 人 数 は 本 研 究 における 分 析 対 象 者 の 人 数 と 異 なる 3. 体 験 群 の 選 別 までの 手 続 き: 各 被 調 査 者 の 自 我 体 験 に 関 する 質 問 項 目 の 評 定 と 自 由 記 述 内 容 の 質 的 分 析 から 全 ての 被 調 査 者 の 記 述 が 自 我 体 験 とみなせるかどうかを 判 定 した ここま での 手 続 きは 天 谷 (2004) 天 谷 (2005)における 分 析 にて 明 らかとなっている なお 体 験 群 の 自 我 体 験 尺 度 の15 項 目 を 合 計 した 得 点 ( 自 我 体 験 尺 度 得 点 )の 平 均 値 は54.74 点 (SD= 12.39)であった 体 験 群 以 外 の 群 ( 未 体 験 群 ( 自 我 体 験 を 経 ていないと 判 定 された 群 ) 誤 解 群 ( 自 由 記 述 内 容 が 自 我 体 験 とは 全 く 異 なる 内 容 を 記 述 したと 判 定 された 群 あいまい 群 ( 自 由 記 述 内 容 が 自 我 体 験 と 判 定 するには 不 十 分 と 判 定 された 群 )の 自 我 体 験 尺 度 得 点 と 体 験 群 の 自 我 体 験 尺 度 得 点 に 違 いが 見 られるかどうかについて 1 要 因 分 散 分 析 を 行 い 検 討 した その 結 果 主 効 果 が 見 られた(F(3,1147)=169.26,p<.001) Tukey 法 による 多 重 比 較 を 行 った 結 果 全 てのカテゴリ 間 で 有 意 差 が 見 られた( 未 体 験 群 < 誤 解 群 < あいまい 群 < 体 験 群,p<.05) これにより 自 由 記 述 内 容 により 分 類 された 体 験 群 が 自 我 体 験 尺 度 得 点 において 他 の 3 群 に 比 べて 有 意 に 高 いことが 示 され 分 類 結 果 が 妥 当 であることが 明 らかにされた < 結 果 と 考 察 > 1. 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 関 連 自 我 体 験 の 初 発 時 期 について それぞれのカテゴリに 分 類 された 人 数 は 幼 稚 園 以 下 が10 名 小 学 校 低 学 年 が54 名 小 学 校 中 学 年 が46 名 小 学 校 高 学 年 が64 名 中 学 1 年 が 40 名 中 学 2 年 が36 名 中 学 3 年 が19 名 わからない が93 名 その 他 が37 名 不 明 が 1 名 であった この 9 つのカテゴリに 基 づいて 他 のカテゴリとクロス 集 計 表 を 作 成 する 際 1 つのセル 内 の 人 数 が 5 名 以 下 となるセルが 存 在 するおそれのあるカテゴリが 存 在 した したが って 複 数 のカテゴリを 1 つにまとめても 内 容 的 に 違 和 感 がないように 考 慮 し カテゴリの 数 を 4 とした 具 体 的 には 幼 稚 園 以 下 と その 他 を 削 除 し 小 学 校 低 学 年 中 学 年 小 学 校 高 学 年 中 学 わからない の 4 カテゴリとした 自 我 体 験 の 体 験 期 間 について それぞれのカテゴリに 分 類 された 人 数 は 1 回 ~ 数 回 のみ が112 名 数 日 間 が51 名 1 週 間 前 後 が16 名 1 週 間 ~1ヶ 月 が19 名 1ヶ 月 ~3ヶ 29
名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 人 間 文 化 研 究 第 14 号 2011 年 2 月 月 が10 名 3ヶ 月 ~ 半 年 が6 名 半 年 ~1 年 が14 名 1 年 以 上 が44 名 その 他 が 49 名 不 明 が79 名 であった この 9 カテゴリに 基 づいて 他 のカテゴリとクロス 集 計 表 を 作 成 す ると 1 つのセル 内 の 人 数 が 5 名 以 下 となるセルが 存 在 するおそれのカテゴリが 存 在 した よっ て 初 発 時 期 に 関 するカテゴリの 圧 縮 と 同 様 体 験 期 間 についても 複 数 のカテゴリを1 つにまとめても 解 釈 可 能 性 が 維 持 されるように 考 慮 したうえで カテゴリの 数 を 4 とした 具 体 的 には 1 回 から 数 回 数 日 から1 週 間 1 週 間 から1 年 1 年 以 上 の 4 カテゴリとし その 他 を 削 除 した 自 我 体 験 の 初 発 時 期 4 カテゴリと 体 験 期 間 4 カテゴリのクロス 集 計 表 を 作 成 し それ ぞれのセルにおける 人 数 に 偏 りがあるかどうかについて χ 2 検 定 を 行 い 検 討 した その 結 果 (Table1) 人 数 の 偏 りは 有 意 であった(χ 2 (9)=23.59,p<.01) そこで 残 差 分 析 を 行 った 結 果 小 学 校 高 学 年 に 初 発 の 群 は 数 回 から1 週 間 が 有 意 に 多 く 中 学 に 初 発 の 群 は 1 回 から 数 回 が 有 意 に 少 なく 1 週 間 から1 年 が 有 意 に 多 い 結 果 となった Table1 自 我 体 験 初 発 時 期 と 体 験 期 間 に 関 する 人 数 分 布 2. 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 自 我 体 験 尺 度 得 点 の 違 い 分 析 対 象 者 全 体 における 自 我 体 験 尺 度 得 点 の 平 均 値 は54.00(SD=12.60)であった 自 我 体 験 尺 度 得 点 について 自 我 体 験 の 初 発 時 期 ( 4 ) 体 験 期 間 ( 4 )の2 要 因 分 散 分 析 を 行 い 検 討 した その 結 果 (Table2) 体 験 期 間 に 関 する 主 効 果 が 見 られた(F(3,221)=13.01,p<.001) 交 互 作 用 は 見 られなかった 体 験 期 間 に 関 してTukey 法 による 多 重 比 較 を 行 ったところ 1 回 から 数 回 が 数 回 から1 週 間 1 週 間 から1 年 1 年 以 上 よりも 有 意 に 低 い 結 果 となった (p<.05,figure1) Table2 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 自 我 体 験 尺 度 得 点 の 分 散 分 析 結 果 30
自 我 体 験 の 経 験 時 における 深 刻 さと 体 験 後 の 意 味 づけに 寄 与 する 要 因 の 検 討 Figure1 自 我 体 験 尺 度 得 点 に 関 する 初 発 時 期 体 験 期 間 の 分 散 分 析 結 果 3. 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さ 得 点 の 違 い 自 我 体 験 を 経 た 際 の 体 験 群 全 体 の 深 刻 さ 得 点 の 平 均 値 は11.09 点 (SD=4.21)であっ た 自 我 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さ 得 点 について 自 我 体 験 の 初 発 時 期 ( 4 ) 体 験 期 間 ( 4 )の2 要 因 分 散 分 析 を 行 い 検 討 した その 結 果 (Table3) 体 験 期 間 に 関 する 主 効 果 が 見 られた(F(3,184) =30.16,p<.001) 交 互 作 用 は 見 られなかった 体 験 期 間 に 関 してTukey 法 による 多 重 比 較 を 行 ったところ 1 回 から 数 回 が 数 回 から1 週 間 1 週 間 から1 年 1 年 以 上 よりも 有 意 に 低 く 数 回 から1 週 間 が 1 週 間 から1 年 よりも 有 意 に 低 い 結 果 となった(p<.05, Figure2) Table3 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 自 我 体 験 の 深 刻 さ 得 点 の 分 散 分 析 結 果 31
名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 人 間 文 化 研 究 第 14 号 2011 年 2 月 Figure2 深 刻 さ 得 点 に 関 する 初 発 時 期 体 験 期 間 の 分 散 分 析 結 果 4. 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 体 験 後 の 意 味 づけ 得 点 の 違 い 自 我 体 験 を 経 た 後 の 意 味 づけ 得 点 に 関 して 体 験 群 全 体 の 平 均 値 は10.56 点 (SD=3.01) であった 体 験 後 の 意 味 づけ 得 点 について 自 我 体 験 の 初 発 時 期 (4) 体 験 期 間 (4)の2 要 因 分 散 分 析 を 行 い 検 討 した その 結 果 (Table4) 体 験 期 間 についての 主 効 果 が 見 られた(F(3,165) =6.24,p<.001) 交 互 作 用 は 見 られなかった 体 験 期 間 についてTukey 法 による 多 重 比 較 を 行 ったところ 1 回 から 数 回 の 群 が 他 の3 群 よりも 有 意 に 得 点 が 低 い 結 果 となった(p<.05, Figure3) Table4 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 体 験 の 意 味 づけ 得 点 の 分 散 分 析 結 果 32
自 我 体 験 の 経 験 時 における 深 刻 さと 体 験 後 の 意 味 づけに 寄 与 する 要 因 の 検 討 Figure3 意 味 づけ 得 点 に 関 する 初 発 時 期 体 験 期 間 の 分 散 分 析 結 果 < 総 合 考 察 > 1. 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 関 連 本 研 究 の 結 果 中 学 時 に 自 我 体 験 が 初 発 する 人 は 体 験 期 間 が 短 い 人 は 少 なく 1 週 間 から1 年 間 というある 程 度 まとまった 期 間 の 間 考 え 続 ける 傾 向 があることが 示 された また 小 学 校 高 学 年 に 初 発 時 期 のある 人 は 数 日 から1 週 間 という 短 めの 体 験 期 間 が 他 の 時 期 に 初 発 の 群 に 比 べ て 多 いことが 示 された したがって 初 発 時 期 が 遅 い 人 ほど 体 験 期 間 が 長 めにシフトする 可 能 性 が 示 唆 される 本 研 究 の 結 果 は 小 学 校 高 学 年 以 降 の 時 期 において 自 我 体 験 の 初 発 が 遅 いほど 知 的 能 力 が 発 達 し また 思 考 するための 試 行 錯 誤 のバリエーションを 多 く 持 っていることで 体 験 期 間 が 長 くなるものと 考 えられる 天 谷 (2004)による 中 学 生 から 大 学 生 を 対 象 とした 調 査 においては 自 我 体 験 の 初 発 時 期 は 小 学 校 高 学 年 を 中 心 としてその 前 後 に 広 がっていることが 示 されている 初 発 時 期 の 中 心 的 な 時 期 である 小 学 校 高 学 年 においては 自 我 体 験 の 体 験 期 間 は 中 程 度 であるが 初 発 がそれ 以 降 になると 深 刻 さがやや 強 まる 可 能 性 が 考 えられる また より 長 い 期 間 考 える ことで 精 神 的 健 康 の 程 度 も 損 なわれやすい 可 能 性 も 出 てくる 天 谷 (2009)では 自 我 体 験 を 経 験 する 際 に 深 刻 さの 程 度 が 強 い 場 合 は 未 体 験 者 に 比 べて 神 経 症 傾 向 が 高 い 一 方 体 験 後 の 意 味 づけも 高 いことが 示 唆 されている 自 我 体 験 の 初 発 時 期 が 遅 いことは 深 刻 さの 程 度 も 高 まり それに 伴 い 自 我 体 験 の 当 人 にとっての 意 味 づけも 高 くなり 当 人 にとってよりインパクトの 強 い 経 験 となりうることも 示 唆 される 33
名 古 屋 市 立 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 人 間 文 化 研 究 第 14 号 2011 年 2 月 また 小 学 校 低 学 年 中 学 年 に 初 発 する 場 合 は まだピアジェの 言 う 形 式 的 操 作 つまり 抽 象 的 な 思 考 を 十 分 に 行 うことができないため 体 験 期 間 がある 特 定 のカテゴリに 集 中 しなかったこ とも 考 えられる しかし 渡 辺 小 松 (1999)における 大 学 生 を 対 象 とした 自 我 体 験 初 発 時 期 の 集 計 結 果 からは 小 学 校 低 学 年 にピークがあることが 示 されている 報 告 を 自 我 体 験 とみなす 定 義 や 基 準 に 関 して 研 究 者 間 の 相 違 は 見 られるだろうが 今 後 は 小 学 校 低 学 年 中 学 年 を 対 象 と した 研 究 により 実 際 にこの 年 齢 層 においても 自 我 体 験 を 経 ることが 可 能 であるのか 可 能 であ るとしたらどのような 体 験 の 内 容 が 報 告 されるのか 早 い 時 期 の 自 我 体 験 が 当 人 に 及 ぼす 影 響 に ついて 明 らかにすることが 望 まれる 2. 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 自 我 体 験 尺 度 得 点 本 研 究 の 結 果 体 験 期 間 が 短 いこと(1 回 から 数 回 であること)が それより 長 いことよりも 自 我 体 験 尺 度 得 点 が 低 いことが 示 されるにとどまった 自 我 体 験 尺 度 得 点 に 強 い 影 響 力 を 与 えて いるのが 初 発 時 期 なのか 体 験 期 間 なのかという 問 いについて 積 極 的 な 回 答 を 提 示 することが できない 結 果 となった 自 我 体 験 の 初 発 時 期 がどのような 時 期 であれ 体 験 期 間 が 短 い 場 合 は 自 我 体 験 の 中 にいくつか 存 在 する 問 いのバリエーションのうち ごく 一 部 についてしか 考 えるこ とがないものと 思 われる それにより 結 果 的 に 自 我 体 験 尺 度 得 点 が 他 の 群 よりも 低 くなるもの と 考 えられる また 西 村 (1978)では 事 例 により 急 激 かつ 啓 示 的 体 験 としての 自 我 体 験 について 考 察 して いる 西 村 の 示 す 自 我 体 験 は 少 数 回 のインパクトのある 自 我 体 験 であると 考 えられるが 西 村 はこの 種 の 自 我 体 験 を 経 る 人 は 少 数 派 であると 指 摘 している 本 研 究 により 西 村 (1978)の 示 すタイプの 自 我 体 験 を 経 る 人 は 多 数 派 ではないことが 実 証 的 に 示 されたと 言 える 3. 自 我 体 験 の 初 発 時 期 と 体 験 期 間 の 違 いによる 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さ 意 味 づけ 本 研 究 の 結 果 自 我 体 験 を 経 た 際 の 深 刻 さ 意 味 づけともに 体 験 期 間 における 違 いが 見 られ 体 験 期 間 が 1 回 から 数 回 の 群 が それ 以 外 の 群 よりも 有 意 に 低 かった この 結 果 は 自 我 体 験 尺 度 得 点 に 関 する 考 察 と 同 様 初 発 時 期 がいつであれ 体 験 期 間 が 短 い 場 合 は 自 我 体 験 に 際 する 深 刻 さの 程 度 も 低 く その 後 の 意 味 づけについてもあまり 積 極 的 でないという やや 消 極 的 な 結 果 が 得 られるのみにとどまったことを 示 している 今 後 は 自 我 体 験 の 体 験 パターンに よる 群 分 けを 想 定 する 際 には 初 発 時 期 による 分 類 ではなく 体 験 期 間 が 1 回 から 数 回 とい うカテゴリと 数 回 以 上 といったカテゴリに 分 けて 検 討 分 析 する 方 が 自 我 体 験 を 経 験 する 際 の 個 人 差 をうまく 反 映 するものと 考 えられる 34
自 我 体 験 の 経 験 時 における 深 刻 さと 体 験 後 の 意 味 づけに 寄 与 する 要 因 の 検 討 4. 今 後 の 課 題 本 研 究 の 結 果 自 我 体 験 の 体 験 期 間 が 極 端 に 短 い 場 合 とそうでない 場 合 で 自 我 体 験 を 経 験 す る 際 の 深 刻 さや 経 験 後 の 意 味 づけにおいて 異 なることが 示 された しかし 今 後 の 課 題 も 残 され た 今 回 の 分 析 対 象 者 はすべて 大 学 生 であり 自 我 体 験 の 初 発 時 期 については 大 学 生 の 回 想 法 に 基 づく 記 憶 に 依 存 しているという 問 題 が 挙 げられる 本 研 究 により 得 られた 知 見 は 自 我 体 験 の 初 発 時 期 や 体 験 期 間 を 切 り 口 として 自 我 体 験 を 経 験 する 際 の 個 人 差 をどのように 分 類 するのが 妥 当 かという 問 いを 大 学 生 を 対 象 とした 調 査 により 方 向 性 を 確 認 するための 位 置 づけとみな すことができる 今 後 は 小 学 生 や 中 学 生 を 対 象 として 本 研 究 により 得 られた 知 見 を 実 際 に 確 認 していくことが 望 まれる < 文 献 > 天 谷 祐 子 2002 私 への なぜ という 問 いについて: 面 接 法 による 自 我 体 験 の 報 告 から 発 達 心 理 学 研 究,13, 221-231. 天 谷 祐 子 2004 質 問 紙 調 査 による 私 への なぜ という 問 い- 自 我 体 験 -の 検 討 発 達 心 理 学 研 究, 15,356-365. 天 谷 祐 子 2005 自 己 意 識 と 自 我 体 験 - 私 への なぜ という 問 い-の 関 連 パーソナリティ 研 究,13, 197-207. Amaya, Y. 2008 The contribution of Ego-experience toward self-acceptance, academic motivation, and attitude toward death. Society for Research on Adolescence 2008 biennial meeting(poster). Amaya,Y 2009a The Contribution of an Ego-experience To Attitudes Towards Ambiguity and the Negative Rumination Trait. Society for Researcg in Child Development 2009 biennial meeting(poster). 天 谷 祐 子 2009b 自 我 体 験 とパーソナリティ 特 性 孤 独 感 との 関 連 パーソナリティ 研 究,18,46-56. 天 谷 祐 子 2009c 自 我 体 験 と 批 判 的 思 考 の 関 連 日 本 発 達 心 理 学 会 第 20 回 大 会 発 表 論 文 集,138. Amaya,Y 2009d The Contribution of an Ego-experience :To Openness-closedness of personality and the cognitive behavioral self monitoring. XIV European Conference on Developmental Psychology (poster). Amaya,Y 2010a Contribution of ego-experience to self-consciousness. American Psychological Association, 118th Annual Convention(poster). 天 谷 祐 子 2010b 私 はなぜ 私 なのか という 問 いとレジリエンス 共 感 性 の 関 連 日 本 心 理 学 会 第 74 回 大 会 発 表 論 文 集,1081. 浅 本 有 美 小 川 俊 樹 鈴 木 伸 一 2006 青 年 期 におけるネガティブな 反 すうが 死 の 不 安 とその 対 処 に 与 える 影 響 広 島 大 学 大 学 院 心 理 臨 床 教 育 研 究 センター 紀 要,5,6-15. 伊 藤 拓 上 里 一 郎 2001 ネガティブな 反 すう 尺 度 の 作 成 およびうつ 状 態 との 関 連 性 の 検 討 カウンセリン グ 研 究,34,31-42. 水 間 玲 子 2003 自 己 嫌 悪 感 と 自 己 形 成 の 関 係 について- 自 己 嫌 悪 場 面 で 喚 起 される 自 己 変 容 の 志 向 に 注 目 して- 教 育 心 理 学 研 究,51,43-53. 西 村 洲 衛 男 1978 思 春 期 の 心 理 - 自 我 体 験 の 考 察 -(pp.255-285) 中 井 久 夫 山 中 康 裕 編 思 春 期 の 精 神 病 理 と 治 療 岩 崎 学 術 出 版 社. 田 畑 洋 子 1985 お 前 は 誰 だ! の 答 を 求 めて:ある 登 校 拒 否 女 子 高 生 の 自 我 体 験 心 理 臨 床 学 研 究,2, 8-19. 渡 辺 恒 夫 小 松 栄 一 1999 自 我 体 験 : 自 己 意 識 発 達 研 究 の 新 たなる 地 平 発 達 心 理 学 研 究,10,11-22. 35