資 料 No.1-1 高 浜 発 電 所 3 4 号 機 工 事 計 画 の 概 要 について 平 成 27 年 9 月 3 日 関 西 電 力 株 式 会 社
浜 3 4 号 機 の 審 査 状 況 について 1 新 規 制 基 準 施 に 伴 う 審 査 状 況 T3 4 (H25.7.8) 申 請 T3 4 T3 4 (H25.7.8)(H25.8.5) 追 加 申 申 請 請 1 原 炉 設 置 変 更 許 可 申 請 の 審 査 補 正 1 1:H26.10.31 H26.12.1 H27.1.28 2 事 計 画 認 可 申 請 の 審 査 T3 4 (H27.2.12) 許 可 補 正 2 浜 4 号 機 T3 (H27.8.4) T3 認 可 (H27.8.5) 浜 3 号 機 申 請 3 使 前 検 査 3 合 格 2:H27.2.2 H27.4.15 H27.7.16(T3) H27.7.28(T3) 3:H27.8.17 1 原 炉 設 置 変 更 許 可 新 規 制 基 準 を 踏 まえた 原 炉 設 置 変 更 許 可 申 請 書 に 記 載 の 重 事 故 等 対 処 設 備 の 設 置 及 び 体 制 の 整 備 等 の 基 本 設 計 が 設 置 許 可 基 準 に 適 合 していることを 確 認 ( 許 可 )するもの 2 事 計 画 認 可 原 炉 設 置 変 更 許 可 において 許 可 された 原 炉 施 設 の 基 本 設 計 を 踏 まえた 原 炉 施 設 の 詳 細 設 計 ( 事 計 画 )が 技 術 基 準 に 適 合 していることを 確 認 ( 認 可 )するもの 3 使 前 検 査 認 可 を 受 けた 事 計 画 どおりに 製 作 設 置 され 所 定 の 機 能 性 能 等 を 有 していることを 記 録 または 実 際 に 運 転 することにより 検 査 するもの
事 計 画 対 象 設 備 について 2 事 計 画 対 象 設 備 (1) 設 置 許 可 基 準 規 則 に 基 づき 設 置 許 可 に 追 加 された 設 備 運 (2) 技 術 基 準 規 則 に 基 づき 事 計 画 に 追 加 された 設 備 運 重 事 故 等 対 処 設 備 (SA: 新 規 ) 新 設 設 備 による 対 応 容 量 ポンプ 空 冷 式 常 発 電 装 置 静 的 触 媒 式 素 再 結 合 装 置 恒 設 代 替 低 圧 注 ポンプ 可 搬 式 代 替 低 圧 注 ポンプ 他 既 設 設 備 ( 追 加 要 求 設 備 )による 対 応 充 てん 圧 注 ポンプ 余 熱 除 去 ポンプ 海 ポンプ タービン 動 補 助 給 ポンプ 原 炉 補 機 冷 却 サージ タンク 復 タンク 主 蒸 気 逃 がし 弁 他 設 計 基 準 対 象 施 設 (DB: 強 化 ) 密 扉 堰 海 ポンプ 等 の 巻 防 護 対 策 消 バックアップポンプ 他 災 感 知 器 電 動 消 ポンプ 海 ポンプ 室 原 炉 冷 却 材 圧 バウンダリの 拡 範 囲 の 配 管 他 ( 参 考 ) 設 置 許 可 基 準 規 則 : 実 発 電 原 炉 及 びその 附 属 施 設 の 位 置 構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 する 規 則 技 術 基 準 規 則 : 実 発 電 原 炉 及 びその 附 属 施 設 の 技 術 基 準 に 関 する 規 則
事 計 画 の 策 定 について 3 許 可 された 設 置 変 更 許 可 を 踏 まえ 詳 細 設 計 のための 事 計 画 を 策 定 事 計 画 の 構 成 は 以 下 のとおり 事 計 画 基 本 設 計 針 新 規 作 成 項 技 術 基 準 規 則 の 要 求 事 項 をもとに 基 本 的 設 計 針 を 記 載 4 要 表 機 器 等 の 主 要 仕 様 を 記 載 ( 容 量 最 使 圧 主 要 法 材 料 個 数 等 ) 設 置 許 可 との 整 合 説 明 書 設 置 変 更 許 可 との 整 合 性 を 確 認 健 全 性 説 明 書 重 事 故 時 環 境 下 等 において 機 能 が 発 揮 できることを 評 価 耐 震 説 明 書 構 造 強 度 動 的 機 能 が 維 持 されていることを 評 価 災 防 護 説 明 書 災 により 安 全 性 が 損 なわれないことを 評 価 溢 防 護 説 明 書 各 説 明 書 ( 機 器 に 要 求 される 機 能 について 具 体 的 に 確 認 ) 5 6 機 器 の 損 傷 により 他 の 機 器 の 機 能 に 波 及 的 影 響 を 及 ぼさないことを 評 価 等 々 7 新 規 作 成 項 7 8 新 規 作 成 項
基 本 設 計 針 ( 巻 防 護 対 策 の 例 ) 4 基 本 設 計 針 新 規 制 基 準 により 新 たに 事 計 画 に 記 載 すべき 事 項 として 追 加 されたもの ( 実 発 電 原 炉 の 設 置 運 転 等 に 関 する 規 則 別 表 第 に 規 定 ) 設 置 許 可 の 基 本 針 ( 設 計 針 )と 技 術 基 準 規 則 の 要 求 事 項 に 基 づき 基 本 的 な 設 計 の 針 を 記 載 〇 要 求 事 項 ( 技 術 基 準 規 則 抜 粋 ) 想 定 される 然 現 象 によりその 安 全 性 を 損 なうおそれがある 場 合 は 防 護 措 置 基 礎 地 盤 の 改 良 その 他 の 適 切 な 措 置 を 講 じる 〇 基 本 針 ( 設 置 許 可 の 設 計 針 ) 巻 による 荷 重 に 対 して 機 能 を 損 なわない 設 計 このため 位 置 的 分 散 予 備 の 保 有 離 隔 距 離 を 確 保 〇 具 体 的 設 計 条 件 巻 影 響 評 価 ガイドに 基 づく 基 準 巻 設 計 巻 最 速 の 設 定 技 術 基 準 の 要 求 による 位 置 的 分 散 複 数 台 配 置 ( 予 備 確 保 ) 参 考 基 本 設 計 針 記 載 抜 粋
耐 震 評 価 の 例 (1/2) 5 ( 要 求 事 項 ) 構 造 強 度 と 動 的 機 能 維 持 に 加 え 可 搬 型 設 備 については 転 倒 しないこと の 確 認 が 追 加 ( 確 認 事 項 ) 恒 設 設 備 については 設 計 基 準 対 象 施 設 と 同 様 の 項 法 で 確 認 可 搬 型 設 備 については 動 的 機 能 維 持 及 び 転 倒 しないこと について 加 振 試 験 を 追 加 実 施 6 可 搬 型 設 備 恒 設 設 備 タイヤ + サスペンション で 減 衰 可 搬 式 代 替 低 圧 注 ポンプ 同 じ 機 能 を 有 する 恒 設 代 替 低 圧 注 ポンプ 基 礎 ボルトで 固 定 基 準 地 震 動 の (Ss-1 Ss-7) 構 造 強 度 動 的 機 能 維 持 基 準 地 震 動 (Ss)に 対 して 分 な 構 造 強 度 を 確 認 ( JEAG-4601 ) 地 震 後 において 動 的 機 能 (ポンプとしての 機 能 )が 維 持 されていることを 確 認 基 準 地 震 動 (Ss)に 対 して 転 倒 しないことを 確 認 ( 実 機 の 加 振 試 験 を 追 加 実 施 ) 基 準 地 震 動 (Ss)に 対 して 分 な 構 造 強 度 を 確 認 ( JEAG-4601 ) 地 震 後 において 動 的 機 能 (ポンプとしての 機 能 )が 維 持 されていることを 確 認 (JEAG-4601) JEAG-4601: 原 発 電 所 耐 震 設 計 技 術 指 針 : 新 規 制 基 準 による 新 規 実 施 項
耐 震 評 価 の 例 (2/2) 6 加 振 試 験 の 概 要 可 搬 式 代 替 低 圧 注 ポンプ( 浜 3 4 号 )の 例 平 成 27 年 4 20 株 式 会 社 IHI 横 浜 事 業 所 構 内 耐 震 実 験 場 にて 実 施 加 速 度 センサー 可 搬 式 代 替 低 圧 注 ポンプ 加 振 台 加 振 台 を 前 後 左 右 上 下 の 3 軸 同 時 に 揺 らす 試 験 法 発 電 所 での 保 管 状 態 を 模 擬 (アスファルト 舗 装 ) 模 擬 地 震 波 (Ss 相 当 )による 加 振 試 験 確 認 項 転 倒 しないことならびに 加 振 後 の 動 的 機 能 維 持 を 確 認 試 験 回 数 計 4 回 ( 模 擬 地 震 波 による 加 振 試 験 :1 回 共 振 周 波 数 による 確 認 :XYZ 向 1 回 ずつ 計 3 回 ) 加 振 時 の 最 加 速 度 を 確 認 ( 加 速 度 センサー)
波 及 的 影 響 の 評 価 (スプリンクラー 設 置 による 内 部 溢 への 設 計 上 の 考 慮 ) 7 内 部 災 防 護 対 策 として 追 加 設 置 したスプリンクラーが 悪 影 響 がないよう 以 下 のとおり 設 計 上 考 慮 < 誤 作 動 に 対 する 設 計 上 の 考 慮 > <スプリンクラーの 放 による 内 部 溢 防 護 > 消 設 備 の 災 感 知 器 2 台 の 作 動 (AND 回 路 )による 予 作 動 弁 の 開 放 災 の 熱 によって 開 放 し 散 される 閉 鎖 型 スプリン クラーヘッドの 採 スプリンクラーヘッドの 開 放 温 度 は エネルギー 配 管 破 損 時 の 室 内 温 度 以 上 ( エネルギー 配 管 破 損 時 の 誤 放 を 防 ) 災 発 時 の 中 央 制 御 室 での 警 報 発 信 後 から 現 場 到 着 までの 時 間 状 況 確 認 及 びスプリンクラーの 放 停 ま での 時 間 に 保 守 性 を 考 慮 して 設 定 し 溢 量 を 算 出 溢 量 溢 防 護 区 画 及 び 溢 経 路 から 溢 位 を 算 出 機 器 配 置 さを 較 確 認 堰 による 影 響 拡 防 保 護 カバーやパッキンによる 被 影 響 を 回 避 8 スフ リンクラーヘット 感 知 器 ( 煙 ) : 動 起 動 信 号 感 知 器 ( 炎 ) スプリンクラー 制 御 盤 : 動 起 動 信 号 予 作 動 弁 消 設 備 作 動 消 系 統 動 操 作 起 動 押 しスイッチ :OR 回 路 :AND 回 路 : 感 知 器 : 圧 スイッチ :スプリンクラーヘッド スプリンクラーのシステム 概 要 図
内 部 災 防 護 対 策 に 伴 う 内 部 溢 対 策 8 内 部 災 防 護 対 策 により 設 置 したスプリンクラーからの 放 により 周 辺 設 備 が 安 全 機 能 を 損 なわないよう 防 カバーや 堰 を 設 置 機 器 操 作 スイッチの 例 対 策 前 対 策 後 防 カバーの 概 要 図 マグネット パッキン アクリル 製 保 護 カバー 盤 筐 体 パッキン 盤 筐 体 パッキン 機 器 防 護 区 画 の 例 スプリンクラーによる 消 エリア 1 2 1 流 防 3 ガス 消 設 備 による 消 エリア 対 策 1 防 護 対 象 設 備 (A,B 中 央 制 御 室 循 環 ファン)への 防 カバーの 設 置 対 策 2 防 護 対 象 設 備 ( 中 央 制 御 室 循 環 ファン ダンパ) への 防 カバーの 設 置 防 護 対 象 設 備 対 策 3 溢 防 護 区 画 ( 扉 ) への 堰 の 設 置
浜 4 号 機 認 の 審 査 状 況 について 9 〇 浜 3 4 号 機 共 設 備 のうち 津 波 防 護 施 設 ( 放 防 潮 堤 ( 杭 式 防 潮 堤 ) 取 路 防 潮 ゲート 等 )は4 号 機 登 録 であり 当 該 施 設 については 審 査 中 防 潮 堤 杭 の 持 地 盤 の 液 状 化 液 状 化 耐 性 の 確 認 試 験 法 機 能 の 確 保 審 査 のポイント 道 路 橋 書 に された 地 質 区 分 ごとの 地 盤 と 杭 の 周 摩 擦 推 定 式 を いることの 妥 当 性 防 潮 堤 の 設 計 において 地 盤 の 液 状 化 を 考 慮 し ていること 地 盤 改 良 事 後 に 液 状 化 耐 性 を 直 接 評 価 でき る 繰 り 返 し 三 軸 試 験 を 実 施 すること 防 潮 堤 のジョイント 部 ゴムの 地 震 に 伴 う 相 対 変 位 による 機 能 の 維 持 当 社 の 対 応 持 ( 周 摩 擦 )を 直 接 確 認 するため 鉛 直 載 荷 試 験 を 実 施 し 分 な 持 があることを 確 認 地 盤 改 良 ( 浸 透 固 化 改 良 )を 実 施 液 状 化 耐 性 は 繰 り 返 し 三 軸 試 験 で 確 認 試 料 採 取 が 困 難 な 場 合 は 代 替 法 で 確 認 機 能 が 維 持 されることを 試 験 で 確 認 漂 流 物 衝 突 防 の 設 置 放 側 防 潮 堤 海 抜 +8.0m 取 路 防 潮 ゲート 海 抜 +8.5m 〇 8 27 の 審 査 会 合 において 当 社 の 対 応 を 説 明 し 了 承 された 現 在 事 計 画 認 可 補 正 書 作 成 中
現 在 実 施 中 の 安 全 性 向 上 対 策 事 の 実 施 状 況 ( 浜 3 4 号 機 )(1/2) 10 前 回 の 専 委 員 会 (7/22) 以 降 完 了 した 事 〇 炎 感 知 器 等 設 置 事 ( 緊 急 時 対 策 所 電 源 分 電 盤 炎 感 知 器 等 追 加 設 置 ) 〇 緊 急 時 対 策 所 整 備 事 のうち 新 規 制 基 準 適 合 化 対 応 (SPDS 表 装 置 通 信 回 線 移 設 ) 現 在 実 施 中 の 事 外 部 災 影 響 評 価 に 係 る 樹 除 却 事 ( 固 体 廃 棄 物 貯 蔵 庫 散 設 備 ノズル 追 設 ) 森 林 災 発 時 の 固 体 廃 棄 物 庫 への 延 焼 防 対 策 として 固 体 廃 棄 物 庫 壁 の 散 ノズルが 設 置 されていない 箇 所 ( 端 部 及 び 点 検 架 台 下 部 )について 散 ノズルを 追 設 する SA BF 関 連 耐 震 裕 度 向 上 事 ( 波 及 的 影 響 等 を 考 慮 した 主 的 な 耐 震 裕 度 向 上 事 ) 格 納 容 器 ポーラクレーンなど 当 該 機 器 の 損 傷 等 による 他 の 機 器 への 波 及 的 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある 機 器 等 に ついて 更 なる 安 全 性 向 上 のため レール 受 台 の 型 化 等 耐 震 裕 度 向 上 事 を 実 施 する 使 済 燃 料 ピット 他 監 視 設 備 改 良 事 ( 使 済 燃 料 ピット 監 視 カメラ 冷 却 装 置 運 性 向 上 ) 重 事 故 等 発 時 においても 使 済 燃 料 ピット 監 視 カメラが 蒸 気 の 熱 により 機 能 喪 失 しないよう 可 搬 式 の 冷 却 装 置 を 配 備 したが 冷 却 装 置 設 置 に 要 する 時 間 短 縮 の 観 点 から 監 視 カメラと 冷 却 装 置 を 接 続 する 配 管 を 恒 設 化 する 〇 全 周 防 潮 堤 ( 放 側 ) 地 盤 改 良 事 浜 発 電 所 全 周 防 潮 堤 設 置 事 は 旦 完 了 し 安 全 対 策 は 完 了 しているが 放 エリアについて 地 盤 の 液 状 化 により 地 盤 の 強 度 が 低 下 する 可 能 性 のある 層 を 対 象 に 更 なる 安 全 性 向 上 の 観 点 から 液 状 化 対 策 のための 地 盤 改 良 ( 浸 透 固 化 改 良 )として 地 盤 中 に 薬 液 注 を 実 施 することとした ( 薬 液 注 : 約 78,000m 3 中 約 37,400m 3 完 了 (8 末 時 点 )) 改 良 範 囲 概 念 図 : 地 盤 改 良 範 囲 ( 液 状 化 層 ) 地 下 位 盛 10m 第 1 粘 性 第 1 砂 質 砂 礫 第 2 粘 性 第 2 砂 質 岩 盤 (D 級 ) 10m 液 状 化 層 液 状 化 層 液 状 化 層 液 状 化 層 液 状 化 層 地 盤 改 良 ( 浸 透 固 化 改 良 )のイメージ 地 盤 中 に 薬 液 (シリカグラウト)を 注 する と 地 盤 内 の 粒 の 間 隙 にある と 置 き 換 わりながら 浸 透 し 徐 々にゲル 状 に 固 結 する このようなゲル 状 物 質 で 充 填 された 地 盤 で は 液 状 化 の 要 因 となる 間 隙 がほとんど なくなるため 液 状 化 が じなくなる 注 砂 粒 間 隙 シリカゲル
現 在 実 施 中 の 安 全 性 向 上 対 策 事 の 実 施 状 況 ( 浜 3 4 号 機 )(2/2) 11 現 在 実 施 中 事 の 進 捗 状 況 事 件 名 進 捗 状 況 8 末 時 点 外 部 災 影 響 評 価 に 係 る 樹 除 却 事 ( 固 体 廃 棄 物 貯 蔵 庫 散 設 備 ノズル 追 設 ) H27.8 H27.9 予 定 SA BF 関 連 耐 震 裕 度 向 上 事 ( 波 及 的 影 響 等 を 考 慮 し た 主 的 耐 震 裕 度 向 上 事 ) H27.4 H27.10 予 定 使 済 燃 料 ピット 他 監 視 設 備 改 良 事 ( 使 済 燃 料 ピットカメラ 冷 却 装 置 運 性 向 上 ) H27.8 H27.9 予 定 全 周 防 潮 堤 ( 放 側 ) 地 盤 改 良 事 H27.7 H27.10 予 定