マトリョーシカ 目 次 教 科 書 ロシア 語 会 話 編 導 入 部 ロシア 語 のアルファベット Русский алфавит 1 第 1 部 さあ 始 めよう Начнём! 第 1 課 3 第 2 課 7 第 3 課 春 ですね сна! 11 第 4 課 どれがおいしいの т вку сн? 14 第 5 課 友 だちになれますか н с а ми нак мит с? 18 第 2 部 モスクワにようこそ а л ват в скву! 第 6 課 22 第 7 課 万 事 順 調 сё в дк! 25 第 8 課 ロシア 語 が 完 璧 ですね к а сн в и т - у сски! 29 第 9 課 申 し 分 のない 暮 らしぶり иву к а сн! 32 第 10 課 モスクワ 街 並 み сква! ли! 36 第 11 課 いいお 家 ね すごい ака к а сна ква ти а! 39 第 12 課 仲 良 くしよう ава йт д у и т! 42 第 13 課 おやすみなさい к йн й н чи! 46 第 14 課 ロシアレストラン Ру сский ст а н лки- а лки» 49 第 15 課 たんと 召 し 上 がれ и тн а ти та! 53 第 16 課 ご 出 身 はどちら? тку да в? 57 第 17 課 すべてはこれから сё в ди! 61 第 18 課 9 月 1 日 в с нт 65 第 19 課 日 曜 日 何 をしますか? т в д ла т в в ск с н? 69 第 20 課 偉 いぞ! л д! 73 I
第 2 部 ロシアフォークロア 案 内 編 第 1 回 ロシアの 妖 怪 (1) 1 第 2 回 ロシアの 妖 怪 (2) 3 第 3 回 ロシアの 昔 話 5 第 4 回 ロシアの 魔 法 昔 話 7 第 5 回 ロシアの 伝 統 的 な 暦 と 祝 日 9 ロシア 音 楽 案 内 編 第 1 回 グリンカ ルビンシテイン 兄 弟 11 第 2 回 ロシア 五 人 組 (1) バラキレフ キュイー 13 第 3 回 ロシア 五 人 組 (2) ボロディン 15 第 4 回 ロシア 五 人 組 (3) ムソルグスキー 17 第 5 回 ロシア 五 人 組 (4) リムスキー=コルサコフ 19 第 6 回 チャイコフスキー 21 第 7 回 リャードフ タネーエフ アレンスキー グラズノフ 23 第 8 回 ラフマニノフ 25 第 9 回 スクリャービン グリエール メトネル 27 第 10 回 ロシア アヴァンギャルドの 作 曲 家 ストラヴィンスキー 29 第 11 回 プロコフィエフ 31 第 12 回 ショスタコーヴィチ 33 第 13 回 ハチャトゥリャン カバレフスキー スヴィリードフ シチェドリン 35 第 14 回 デニーソフ グバイドゥーリナ シュニトケ ペルト カプースチン ローゼンブラット 37 II
ロシア 文 学 案 内 編 第 1 回 プーシキン 39 第 2 回 レールモントフ 41 第 3 回 ゴーゴリ 43 第 4 回 トゥルゲーネフ 45 第 5 回 ドストエフスキイ 47 第 6 回 トルストイ 49 第 7 回 チェーホフ 51 第 8 回 ブーニン(ノーベル 賞 作 家 1) 53 第 9 回 20 世 紀 の 詩 人 55 第 10 回 パステルナーク(ノーベル 賞 作 家 2) 57 第 11 回 ブルガーコフ 59 第 12 回 ナボコフ 61 第 13 回 ソヴィエト 期 の 詩 人 作 家 (ノーベル 賞 作 家 35) 63 第 14 回 ソルジェニーツィン(ノーベル 賞 作 家 4) 65 第 15 回 現 代 作 家 67 その 他 読 書 案 内 69 ロシア 人 のくらし 案 内 第 1 回 ロシア 連 邦 の 一 口 メモ ロシア 文 字 の 成 立 73 第 2 回 ロシア 生 まれのキャラクター チェブラーシカ マトリョーシカ 75 第 3 回 ロシアの 民 族 楽 器 77 第 4 回 ロシアのスポーツ サッカー アイスホッケー サンボ 79 第 5 回 ロシア 料 理 アラカルト 81 第 6 回 ロシア 人 生 まれてから 死 ぬまで 誕 生 学 校 84 第 7 回 ロシア 人 生 まれてから 死 ぬまで 兵 役 結 婚 86 第 8 回 ロシア 人 生 まれてから 死 ぬまで 新 居 葬 式 88 第 9 回 ロシア 人 のつきあい 方 補 遺 ロシアのことわざ 91 第 10 回 ロシア 人 の 名 付 け 99 第 11 回 ロシア 人 のジェスチャー 101 第 12 回 入 浴 習 慣 と 国 際 トラブル ロシアの 温 泉 療 法 103 第 13 回 シベリアの 森 林 火 災 と 地 球 温 暖 化 106 第 14 回 流 氷 と 豊 かなオホーツク 海 108 第 15 回 クイズでわかるロシア 学 入 門 110 特 別 付 録 札 幌 大 学 ロシア 語 フェスタ 案 内 114 III
«ат ёшка» 第 15 課 к 15 ( дц ь) たんと 召 し 上 がれ г! 1. л ва. この 課 に 出 てくる 単 語 1 в да 水 9 м л к ミルク 2 ди та ダイエット 10 м н アイスクリーム 3 на 妻 11 м с в ш чк 肉 野 菜 の 壺 焼 き 3 ака ват 注 文 する 12 д 食 事 4 лён й 緑 の 13 ит 飲 む 5 ка у ста キャベツ 14 с ~を 伴 う 6 к ф コーヒー 15 сала т サラダ 7 м н メニュー 16 са ха 砂 糖 8 фи иа нт ウエイター 17 чай 紅 茶 緑 茶 а л ват! ようこそ 2.Г амматика. 文 法 モデルと 練 習 [モデル1] 動 詞 ст, ит は 現 在 形 で 特 殊 変 化 をする 単 数 複 数 食 べる 飲 む с ь и ь м ю т шь ёшь н а ) с ё м д м ём в д ё ни д ю Задани 1 課 題 1 モデル1にならって 動 詞 を 変 化 させなさい 1) а а и ма ма ст ) суши и ит ) лён й чай. 2) т в ст ) и ит )? ст ) сала т и ит ) в ду. [モデル2] 名 詞 の 造 格 この 格 を 求 める 前 置 詞 と 結 びつき 前 置 詞 に 応 じて 意 味 を 表 す [ 例 ] 前 置 詞 с は 造 格 と 結 合 して ~を 伴 った という 意 味 を 表 す 辞 書 を 参 照 せよ 53
«ат ёшка» ис и ки с и с м 米 入 りのピロシキ ка у ста и ки с ка у ст й キャベツ 入 りのピロシキ 男 性 硬 子 音 字 -й - 主 格 стака му й авт м и ль 造 格 стака н м му м авт м и л м 女 性 -а - - 主 格 к мнат н д л т т а дь 造 格 к мнат й н д л й т т а дью 中 性 - - -м 主 格 м ст м и м 造 格 м ст м м м и м м 人 称 代 名 詞 の 造 格 は 以 下 のように 変 化 する 単 数 複 数 主 格 т н на н м в ни 造 格 мн й т й им й им на ми ва ми и ми Задани 2 課 題 2 メニューをみて あなたが 欲 しいと 思 うものを 注 文 しなさい М к «МАТРЁШКА» カフェメニュー к с с м チーズ 入 りピロシキ Ч й 紅 茶 и ки с м с м 挽 肉 入 り ай с лим н м レモン 入 り 紅 茶 и ки с й 魚 入 り ай с м л к м ミルク 入 り и ки с ка у ст й キャベツ 入 り и ки с и а ми キノコ 入 り ё н й к ф ブラックコーヒー с м л к м ミルク 入 り ф с лим н м レモン 入 り 54
«ат ёшка» Задани 3 課 題 3 例 にならって 造 格 を 使 った 表 現 を 完 成 させなさい [ 例 ]чай / са ха чай с са ха м. 紅 茶 砂 糖 砂 糖 入 りの 紅 茶 A. 1) к ф м л к 2) и ки с 肉 野 菜 の 壺 焼 き 料 理 3) и ки ка у ста B. 4) му на 5) с а ка к шка 6) а и на нт н 3.Т кст. テキスト а и на с му м нт н м и и ки с н й к в ст а н лки- а лки». и ки и к ака ва т у сский д. ни д т сала т,, м с в ш чк, м н. и ки ёт к ф. к ёт чай с са ха м. нт н и а и на на ди т. ни д т и ки с ка у ст й и т в ду. ак ма л!» в и т к. Н ма л н» в и т нт н. Задани 4 課 題 4 4 人 それぞれの 注 文 内 容 を 日 本 語 で 答 えなさい Задани 5 課 題 5 ロシア 人 夫 妻 が 小 食 な 理 由 は 何 ですか また 日 本 人 夫 妻 がたくさ んの 注 文 をした 理 由 は 何 ですか 考 えてみよう 4.Русский этик т. ロシア 料 理 エチケット 伝 統 的 なロシア 料 理 は 4ステップに 分 けて 食 べることになっている まずは 冷 菜 と 呼 ば れるグループで これにはサラダや 塩 漬 け ニシンなどが 該 当 する 次 は 第 1コースの 料 理 であり これは 各 種 の 野 菜 や 魚 スープが 大 勢 を 占 めている ボルシチやウハーが 世 界 的 に 知 られている 第 2コースの 料 理 では 肉 や 魚 のホットな 料 理 が 食 卓 を 飾 る ビーフストロ ガノフやカツレツの 名 前 は 君 たちも 耳 にしたことがあると 思 う 最 後 が 第 3コースだが もはやデザートに 等 しい アイスクリームやクッキー フルーツ 類 で 料 理 は 締 めくくられる 飲 み 物 は 一 般 的 には コンポート( 果 物 の 甘 露 )やキセーリ( 澱 粉 でとろみをつけた 飲 み 物 ) だが 最 近 は 紅 茶 やコーヒー ジュースに 変 わっている а 日 本 では いただきます と 食 事 のあいさつをするが ロシアでは и тн ти та!(たんと 召 し 上 がれ)と 言 う 但 し これは 自 分 に 向 けたことばではなく 食 事 中 の 人 に 対 して または 食 べ 始 めようとしている 人 に 向 けたことばであることに 注 意 したい フランス 伝 来 の 習 慣 である 55
«ат ёшка» 5. иал. 対 話 聞 いて 繰 り 返 しなさい 1. аки х ти т аку ски? どんな 前 菜 がいいですか 2. т на в? スープ 類 は 何 に 3. т на вт? メインは 何 に 4. т на т т, на д с т? デザートには 何 5. и тн а ти та! たんと 召 し 上 がれ Задани 6 課 題 6 聞 いて 繰 り 返 しなさい Официант: а л ват! х ти т дат? Хироки: а, дат. Официант: аки х ти т аку ски? Хироки: а луйста,сала т. Официант: т на в? Хироки: На в, а луйста,. Официант: т на вт? Хироки: На вт, а луйста, м с в ш чк. Официант: т на т т, на д с т? Хироки: На д с т, а луйста, м н. Юко:, а луйста, чай с са ха м. Официант: д ди т н мн! (5 分 後 にウエイターが 料 理 と 飲 み 物 を 運 んでくる ) Официант: и тн а ти та! 6.Ра в. 会 話 練 習 Задани 7 課 題 7 на аку ску, на в, на вт, на д с т, и, а луйста, などのフレーズを 使 って ロシア 料 理 を 注 文 しなさい 7. ис м. 書 き 方 練 習 Задани 8 課 題 8 課 題 7をロシア 語 に 訳 して ノートに 書 きなさい 8. машн адани. 宿 題 Задани 9 課 題 9 ロシア 料 理 レストランでの 昼 食 を 想 定 して 会 話 文 を 作 りなさい 56
第 1 回 ロシアの 妖 怪 (1) ( 1) 妖 怪 などというと いかにもおどろおどろしい しかし ロシアに 古 くから 伝 わる 妖 怪 たちは 実 はそれほど おどろおどろしい わけではない 彼 らはロシア 語 で 不 浄 なる 力 н чи ста си ла 不 浄 なる 精 н чи ст й дух といった 否 定 的 価 値 観 を 伴 う 名 前 で 呼 ばれている だが 彼 らはもともと 森 や 川 といった 自 然 的 空 間 の 主 家 屋 の 守 り 神 として 畏 れられる 同 時.に 崇 められる 存 在 だった それが 10 世 紀 にロシアの 国 教 とし てキリスト 教 が 受 容 された 結 果 キリスト 教 的 見 地 からみて 邪 教 異 教 に 属 する 不 浄 な 存 在 として 貶 められたのだった ここで 紹 介 するレーシー ヴォジャノイ ドモヴォイ ルサールカは いずれもロシア に 古 くから 伝 わる 伝 統 的 な 妖 怪 である 彼 らは 人 間 に 益 を 与 え また 祟 る 存 在 であるが 時 には 人 間 に 一 杯 食 わされ 自 ら 失 敗 を 犯 すこともある そうした ある 意 味 人 間 的 (?) な 一 面 が ロシアの 妖 怪 たちの 魅 力 といえよう これらの 妖 怪 たちは 口 承 伝 承 (フォークロア)によって 語 り 継 がれてきた どのよう に 語 り 継 がれてきたのか 以 下 に 簡 単 に 紹 介 しよう 1.レーシー Л ш й ロシア( 特 に 北 ロシア) ベラルーシ 東 部 ウクライナ 東 部 で 知 られる 森 の 精 霊 森 の 主 森 の 全 ての 生 き 物 と 植 物 の 守 護 者 である 名 前 は 森 を 意 味 する л с に 由 来 する いろいろな 姿 ( 普 通 の 農 夫 老 人 知 り 合 い 巨 人 毛 む くじゃら 角 がある 鹿 などの 動 物 等 )で 現 れる 周 囲 の 木 や 草 の 丈 に 合 わせて 背 の 高 さを 変 化 させるともいわれる 人 間 の 姿 の 場 合 衣 服 を 表 裏 あるいは 左 右 逆 に 着 ており 靴 も 前 後 逆 さに 履 いているという 眉 や 睫 毛 が 無 いともいわれる 森 の 生 き 物 たちの 守 護 者 として 動 物 たちを 守 り 養 って いる つむじ 風 となって 森 に 異 常 がないかを 見 回 っていると いう 19 世 紀 半 ばのルボーク 人 間 に 対 しては 基 本 的 に 敵 対 的 であり 森 の 中 で 高 笑 いや 口 笛 手 を 叩 く 音 を 立 てて 人 を 道 に 迷 わせると 考 えられている 人 をさらうともいわれ レーシーの 家 族 のもとでしばらく 暮 らして 戻 ってきた 人 や さらわれてレーシーの 妻 とな った 女 の 話 も 伝 えられている レーシーから 身 を 守 るには レーシー 同 様 に 衣 服 を 逆 に 身 に 着 けるといいという また 十 字 架 や 祈 りの 言 葉 も 効 果 的 である 1
ロシアの 妖 怪 譚 1 賭 博 をするレーシー ロシアのレーシーたちがシベリアのレーシーたちと 大 掛 かりな 賭 博 をした 勝 ったのは ロシア 側 だった 負 けたシベリアのやつらは 賭 けたリスを 自 分 たちのタイガからトボーリ スクを 超 え ウラル 山 脈 からさらにペチョラ 川 メゼニ 川 流 域 の 密 林 へと 追 っていった レーシーたちはこういう 大 規 模 な 賭 博 以 外 にも 毎 日 のように 近 所 の 仲 間 内 で 小 さな 賭 博 をやり ウサギやリスを 林 から 林 へと 追 い 立 てているんだ 斎 藤 君 子 ロシアの 妖 怪 たち 大 修 館 書 店 1999 年 12~13 頁 2.ヴォジャノイ д й 19 世 紀 半 ばのルボーク スラヴではさまざまな 水 の 精 が 知 られるが ロシアの 水 の 精 はヴォジャノイと 呼 ばれ 川 湖 沼 池 といった 淡 水 に いるとされる 名 前 は 水 を 意 味 する в да に 由 来 する ヴォジャノイは 水 死 者 と 結 び 付 けて 考 えられることが 多 い ためか 他 の 妖 怪 たちと 比 べて 凶 悪 なイメージが 強 く 悪 魔 (チョールト) と 呼 ばれることもある ヴォジャノイもまた いろいろな 姿 ( 仔 羊 子 ども 犬 鴨 白 鳥 魚 老 人 全 身 藻 に 包 まれた/ 全 身 緑 色 の 人 間 等 ) をしており 水 辺 に 坐 っていたとか 歩 いていた という 形 で 語 られることが 多 い ヴォジャノイは 人 間 を 水 に 引 き 込 むといわれ 特 に 聖 イリ ヤの 日 ( 旧 暦 7 月 20 日 ) イワン クパーラ( 夏 至 祭 ) 聖 ペ テロの 日 ( 旧 暦 6 月 29 日 )には 生 贄 を 求 めていると 考 えられた そのため これらの 日 には 水 浴 びは 控 えられた また 水 難 による 犠 牲 者 を 出 さないため 決 まった 日 にヴォジャノイへの 捧 げものとして 食 べ 物 やタバコが 水 中 に 投 じられた このように 人 間 に 対 しては 容 赦 ないヴォジャノイであるが 漁 師 や 粉 屋 養 蜂 家 から は 供 物 をもらい その 代 わりに 援 助 を 与 えるという 互 助 関 係 を 持 つと 考 えられた また 日 本 の 河 童 が 馬 と 深 い 関 係 を 持 つことはよく 知 られているが 興 味 深 いことにヴ ォジャノイも 牛 馬 と 密 接 な 繋 がりを 持 ち 大 切 に 飼 育 しているといわれる ヴォジャノイ も 十 字 架 と 祈 りに 弱 く また 雷 を 恐 れると 考 えられている ロシアの 妖 怪 譚 2 人 を 水 中 に 引 き 込 むヴォジャノイ あるとき 水 に 溺 れた 若 者 を 探 していたが 見 つからなかった そこで 白 樺 の 薪 を 投 げ 入 れて チョールト チョールト! この 薪 を 受 け 取 って 替 わりに 遺 体 を 返 して おくれ といった すると 薪 が 沈 んだ 場 所 で 死 体 が 見 つかった 斎 藤 君 子 ロシアの 妖 怪 たち 大 修 館 書 店 1999 年 63 頁 2
第 7 回 リャードフ タネーネフ アレンスキー グラズノフ 1. 第 3 世 代 グリンカらの 世 代 を 第 1 世 代 五 人 組 やチャイコフスキーらを 第 2 世 代 と 呼 び その 第 2 世 代 の 弟 子 たちを 第 3 世 代 と 呼 ぶことがある 一 般 的 な 知 名 度 の 低 い 作 曲 家 が 多 いが 第 2 世 代 の 業 績 を 幼 少 時 より 吸 収 し ロシア 音 楽 を 大 きく 発 展 させた 功 績 は 非 常 に 大 きい また この 世 代 はピアノ 音 楽 と 室 内 楽 が 特 に 発 展 した 1880 年 代 ペテルブルグで 産 業 資 本 家 ベリャーエフを 中 心 とした ベリャーエフ グループ が 誕 生 する そこではリムスキー=コルサコフやボロディンらが 長 老 とな り リムスキー=コルサコフの 弟 子 リャードフ グラズノフを 中 心 に 数 多 くの 若 い 音 楽 家 が 集 まった これらの 音 楽 家 の 集 団 は ペテルブルグ 楽 派 と 呼 ばれる 一 方 モスクワでは 第 6 回 で 触 れたメック 夫 人 のほか 鉄 道 建 設 で 成 功 したマモ ントフなどのパトロンによる 財 政 的 支 援 に 支 えられながら チャイコフスキーやその 弟 子 タネーエフらに 教 わった 一 連 の 音 楽 家 たちがモスクワ 楽 派 を 形 成 していく 2.リャードフの 生 涯 と 作 品 アナトーリー コンスタンチノヴィチ リャードフ( Анатолий Константинович Лядов, 1855-1914 ) は ペ テ ル ブ ル グ 生 ま れ 1870-78 年 にペテルブルグ 音 楽 院 でリムスキー=コルサコフに 作 曲 を 師 事 78 年 からペテルブルグ 音 楽 院 85 年 から 宮 廷 合 唱 学 校 で 作 曲 などを 教 える 70 年 代 に 五 人 組 と 深 く 関 わり その 伝 統 を 受 け 継 ぐ 小 形 式 の 作 品 ばかりを 手 掛 け 8 つのロシア 民 謡 のほか ロシアのおとぎ 話 を 題 材 にした バーバ ヤガー キキモラ 魔 法 にかけられた 湖 などの 管 弦 楽 曲 が 有 名 また 繊 細 な 書 法 に 満 ちたピアノ 作 品 を 多 く 残 し スクリャービンら 次 世 代 に 与 えた 影 響 も 大 きい 3.タネーエフの 生 涯 と 作 品 セルゲイ イヴァノヴィチ タネーエフ(Сергей Иванович Танеев, 1856-1915)は ロシアの 古 都 ヴラジーミル 出 身 モスクワ 音 楽 院 でピ アノをニコライ ルビンシテインら 作 曲 をチャイコフスキーに 学 び 演 奏 と 作 曲 の 両 方 で 金 賞 を 獲 得 して 音 楽 院 を 卒 業 78 年 からモスクワ 音 楽 院 で 教 鞭 を 執 り 85 年 院 長 に 就 任 名 教 師 として 名 高 く 弟 子 にスク リャービン( 第 9 回 参 照 ) ラフマニノフ( 第 8 回 参 照 )その 他 がいる 出 版 された 作 品 数 は 大 変 少 ないが 4 曲 の 交 響 曲 弦 楽 四 重 奏 曲 など 23
の 室 内 楽 曲 オペラ 合 唱 曲 ピアノ 曲 正 教 会 聖 歌 など 実 際 には 多 数 の 作 品 を 残 している 構 築 性 に 富 み 古 典 主 義 的 な 作 風 が 特 徴 と 言 われるが 後 期 には 国 内 外 の 新 しい 音 楽 の 潮 流 を 研 究 し 自 分 なりの 新 たな 音 楽 の 模 索 も 続 けていた 4.アレンスキーの 生 涯 と 作 品 アントン ステパノヴィチ アレンスキー(Антон Степанович Аренский, 1861-1906)はノヴゴロド 生 まれ 1879 年 にペテルブルグ 音 楽 院 に 入 学 作 曲 をリムスキー=コルサコフに 師 事 1882 年 に 金 メ ダルで 卒 業 し 翌 83 年 にはモスクワ 音 楽 院 から 講 師 に 招 請 され 1889 年 には 教 授 に 昇 進 モスクワではタネーエフやチャイコフスキーらと 親 しく 交 わり 大 きな 影 響 を 受 けた また 在 任 中 にラフマニノフや グリエール( 第 9 回 参 照 )など 多 くの 逸 材 を 輩 出 した 1895 年 にモスクワ 音 楽 院 を 退 き ペテルブルグ 帝 室 礼 拝 堂 合 唱 団 の 楽 長 に 就 任 し 1901 年 までピアニスト 指 揮 者 として 幅 広 く 活 躍 した その 後 は 豊 かな 年 金 を 与 えら れ 公 職 に 就 かずに 過 ごした 最 期 は 結 核 に 命 を 奪 われた ペテルブルグ 楽 派 とモス クワ 楽 派 をつなぐ 役 目 も 果 たし ロシア 音 楽 史 における 功 績 は 大 きい ピアノの 小 品 が 多 いが その 他 に 交 響 曲 オペラ 合 唱 曲 バレエ 音 楽 歌 曲 その 他 多 くのジャンルで 曲 を 残 している 作 風 は 極 めて 洗 練 された 和 声 と 抒 情 的 で 美 しい 旋 律 が 特 徴 的 である 室 内 楽 (ピアノ 三 重 奏 曲 ピアノ 五 重 奏 曲 弦 楽 四 重 奏 曲 )や 2 台 ピアノのための 組 曲 ( 全 5 曲 )などが 傑 作 として 知 られる 5.グラズノフの 生 涯 と 作 品 アレクサンドル コンスタンチノヴィチ グラズノフ(Александр Константинович Глазунов, 1865-1936)は ペテルブルグ 生 まれ リムスキー=コルサコフのもとで 音 楽 の 教 育 を 受 けた その 後 リャー ドフと 並 んで ベリャーエフ グループ の 中 心 的 存 在 になっていく 1899 年 にペテルブルグ 音 楽 院 の 管 弦 楽 法 の 教 授 に 就 任 1905 年 2 月 に 院 長 に 就 任 28 年 に 西 欧 に 出 国 し 30 年 頃 からパリに 落 ち 着 く オペラ 以 外 のほぼあらゆるジャンルで 作 品 を 多 数 残 している 特 にバレエ 音 楽 ( ラ イモンダ 四 季 ) 交 響 曲 ヴァイオリン 協 奏 曲 などがよく 知 られる グラズノフの 作 品 は 初 期 には 五 人 組 の 圧 倒 的 な 影 響 のもと 国 民 主 義 民 族 主 義 的 な 作 品 を 基 調 とするが しかし 当 初 から 洗 練 された 音 楽 理 論 に 基 づき 色 彩 的 で 華 麗 な 管 弦 楽 法 や 豊 かな 和 声 法 を 特 徴 とする しかしその 後 1880 年 代 後 半 以 降 モスクワのチャイコフスキーやタネーエフに 強 い 影 響 を 受 け 深 い 抒 情 性 や 対 位 法 的 な 構 築 性 も 身 につける 24
第 2 回 レールモントフ ихаи л вич м нт в, 1814-1841) 1. 生 涯 と 作 品 モスクワ 生 まれ 父 方 はスコットランド 系 の 貴 族 母 方 は 裕 福 な 地 主 貴 族 の 家 系 3 歳 で 母 を 亡 くし 母 方 の 祖 母 に 養 育 さ れる 父 は 祖 母 と 折 り 合 いが 悪 く 面 会 もまれだった 早 くか ら 詩 作 をはじめ 初 期 の 詩 には 帆 (1832)などがある 1837 年 プーシキンの 悲 劇 的 決 闘 死 を 悼 む 詩 人 の 死 を 寄 せ 一 躍 時 の 人 となる しかし このことは 皇 帝 ニコライ I 世 の 不 興 を 買 うきっかけともなる 度 々カフカースに 左 遷 され 1841 年 プーシキン 同 様 陰 謀 めいた 決 闘 で 生 命 を 落 とした 37 歳 で 亡 くなったプーシキ ンよりも 10 年 短 い 27 年 に 満 たない 生 涯 だった 代 表 作 は 物 語 詩 ムツィリ( 修 道 僧 ) (1839) 悪 魔 (1829-1839) 連 作 小 説 現 代 の 英 雄 (1840)など 文 才 以 外 に 楽 才 (ヴ ァイオリン ピアノ) 画 才 にも 恵 まれており 多 くの 風 景 画 や 自 画 像 をのこしている レールモントフ 自 画 像 レールモントフの 油 彩 画 レールモントフの 油 彩 画 2. レールモントフ 原 作 の 音 楽 作 品 舞 台 芸 術 美 術 映 像 作 品 音 楽 作 品 としては アントン ルビンシテインのオペラ 悪 魔 (1871) バラキレフの 交 響 詩 タマーラ (1882) ハチャトゥリャンの 組 曲 仮 面 舞 踏 会 (1944)などが 知 られ ている 代 表 作 はすべてソヴィエト 時 代 に 映 画 化 されている 近 年 では パラジャーノフ 監 督 の 遺 作 アシク ケリブ (1988)が 話 題 になった( 日 本 語 字 幕 DVD あり) 挿 絵 も 多 く 描 かれ レーピン セロフ クジミンなどの 作 品 がある カラシニコフの 歌 (レーピン) 預 言 者 (レーピン) 現 代 の 英 雄 (レーピン) 41
現 代 の 英 雄 (セロフ) 仮 面 舞 踏 会 (クジミン) 仮 面 舞 踏 会 (クジミン) レールモントフ 作 品 に 寄 せられた 絵 画 として 最 も 有 名 なのは ヴルーベリの 悪 魔 シ リーズである モスクワのトレチャコフ 美 術 館 には ゆうに 2 メートルを 超 える 作 品 群 が 所 蔵 されている 座 る 悪 魔 (ヴルーベリ) タマーラと 悪 魔 (ヴルーベリ) タマーラと 悪 魔 (ヴルーベリ) 棺 の 中 のタマーラ (ヴルーベリ) 3. 作 品 紹 介 レールモントフの 詩 には 多 くの 作 曲 家 が 曲 を 寄 せた 世 界 中 のさまざまな 歌 手 を 魅 了 し つづける コサックの 子 守 唄 の 一 部 を 鑑 賞 しよう この 歌 は レールモントフがカフカ ース 追 放 中 に 現 地 で 採 集 したものである 自 治 軍 事 集 団 であるコサックに 生 まれた 男 児 は 長 じて 兵 士 になることが 運 命 づけられていた 幼 な 子 の 成 長 を 喜 び 慈 しみながらも その 将 来 を 案 じる 母 の 複 雑 な 心 情 がうかがわれる ( 抜 粋 ) お 前 は 勇 士 になるでしょうね ат т у д ш с ви ду 真 のコサックに ка а к душ й. 私 がお 前 を 見 送 りに 出 ると в а т т в йду きっと 手 を 振 ることでしょう Т махнёш ук й ひっそりと どれほど 苦 い 涙 を к л к ких слё ук а дк й 私 はその 夜 流 すことでしょう! в ту н ч л!.. 眠 れ 私 の 天 使 よ 静 かに 安 らかに и, м й а н л, ти х, сла дк, ねんねんころり а шки- а. (1838 年 ) 1838 г. 42
第 5 回 ロシア 料 理 アラカルト 1.ロシア 料 理 の 特 徴 と 基 本 的 要 因 1. 塩 漬 けや 酢 漬 けの 野 菜 キノコが 用 いられる 2.ビーツ( 赤 カブ)やライ 麦 を 多 用 する 3. 川 魚 や 野 禽 を 用 いる 海 魚 は 伝 統 的 な 調 理 にほとんどない 4. 果 物 の 保 存 法 として もとの 形 の 残 るジャムが 好 まれる 5. 前 菜 とスープの 種 類 が 豊 富 である 木 製 スプーンと 木 製 食 器 6. 大 きさ 形 中 身 の 組 み 合 わせによってさまざまなパイが 作 られる 7. 料 理 の 味 付 けは 主 に 塩 とコショウだが 香 草 (ハーブ)をふんだんに 用 いる 2. 食 器 の 歴 史 1)スプーン 過 ぎし 歳 月 の 物 語 (996 年 )に 登 場 し もっとも 古 くから 使 用 された 我 らには 頭 痛 の 種 がございます 陛 下 は 我 らに 銀 ではなく 木 のスプーンを 使 うように 命 ぜられました 酒 宴 になると 親 衛 隊 はこのように 不 満 を 漏 らしたものだった これ を 聞 き ウラヂーミル 大 公 は 銀 のスプーンを 作 るように 命 じた 曰 く 金 や 銀 で 汝 らのよ うな 親 衛 隊 を 得 ることはできない 余 は 親 衛 隊 と 一 緒 になって 金 銀 を 得 ることにしよう 我 が 祖 先 がやったと 同 じようにな と 記 録 に 残 されている 備 えある 客 は スプーンなしでは 来 ない (ロシアの 諺 ) 敵 にスプーンは 贈 らない (ロシアの 諺 ) 女 性 から 男 性 に( 豊 かな 食 事 や 幸 福 の 意 味 で)スプーンを 贈 る 習 わしがある 2)ナイフ 当 初 は 万 能 ナイフとして 使 用 された 食 卓 用 ナイフの 出 現 は 18 世 紀 以 降 3)フォーク 18 世 紀 以 降 にヨーロッパから 伝 来 する 博 物 館 所 蔵 ノブゴロドのナイフとドン 地 方 のフォーク 4) 皿 や 食 器 類 食 卓 に 置 いた 深 皿 (ミスカ)から 各 自 が 食 物 を 取 り 分 ける 壺 (ガルショーク)は 調 理 食 事 保 存 などあらゆる 用 途 に 使 用 された 3. 壺 こそ 伝 統 の 守 り 手 (ロシア 料 理 エッセ-) もしあなたがグルメならば 後 にした 故 郷 を 思 い 起 こす 大 事 なよすがとなる 料 理 に 当 然 ノス タルジーを 感 じるならば そして 祖 国 の 伝 統 をかけがえなく 思 うならば 壺 (ガルショーク)を お 買 いなさい 中 身 のたっぷり 入 る 粘 土 で 作 られ 釉 薬 のかかった 厚 いふたのついた 壺 こ れはすてきなものだ ロシアの 作 家 がみな ゴーゴリの 外 套 から 出 てきたように すべての ロシア 料 理 は 壺 から 生 まれた ピョートル ワイリ アレクサンドル ゲニス 著 亡 命 ロシア 料 理 沼 野 充 義 他 訳 未 知 谷 出 版 81
4. 日 本 で 有 名 なロシア 料 理 1.ボルシチ( 牛 肉 と 赤 カブのスープ) 2.ピロシキ( 具 入 りの 焼 きパンまたは 揚 げパン) 3.きのこの 壺 焼 き(キノコ 料 理 ) 4.ペリメニ(シベリア 風 水 餃 子 ) 5.ロシア 式 紅 茶 ( 飲 物 ) トゥーラ 風 焼 きピロシキ スーズダリ 風 ボルシチ ライ 麦 パン ボロジンスキー ウラヂーミル 風 壺 焼 き 料 理 ロシア 風 クレープ ブリヌィ シベリア 風 ペリメニ( 左 側 料 理 ライ 麦 清 涼 飲 料 クヴァース 5. 本 場 ロシアの 普 段 料 理 1.ライ 麦 パン( 黒 パンとも 呼 ぶ) 2.クヴァース(ライ 麦 製 の 清 涼 飲 料 ) 3.シチー(キャベツの 漬 物 を 使 った 野 菜 スープ) 4.ブリヌィ(ロシア 式 クレープ) 5.クリーチ( 復 活 祭 用 のお 菓 子 ) 復 活 祭 料 理 クリーチ 6.ライ 麦 パンの 特 徴 1. 色 が 茶 色 2. 酸 味 がある 3. 湿 気 がある 4. 食 感 に 腰 がある パンの 栄 養 成 分 比 較 は 以 下 の 通 りである 単 位 は 100g あたり カルシウム 鉄 亜 鉛 ビタミンE ビタミンB1 食 物 繊 維 食 パン 29mg 0.6mg 0.8mg 0.6mg 0.07mg 2.3g フランス 16mg 0.9mg 0.8mg 0.1mg 0.08mg 2.7g ライ 麦 16mg 1.4mg 1.3mg 0.3mg 0.16mg 5.6g ロシア 語 一 口 メモ パンに 関 するロシア 語 表 現 вст чат с хл м-с л パンと 塩 で 迎 える( 客 を 敬 意 をもって 出 迎 えること) 82
вм ст ст хл -с л パンと 塩 を 一 緒 に 食 べる( 仲 間 であること) а т ч хл -с л パンと 塩 のことを 忘 れる( 他 人 の 恩 を 忘 れること) 7.シチーの 香 り(ロシア 料 理 エッセ-) パンと 塩 で 高 橋 知 事 を 出 迎 える( 国 後 島 ) ロシアの 食 卓 のシンボルとは 何 か ウオッカだろうか 詰 め 物 入 りの 魚 か 取 っ 組 み 合 い の 喧 嘩 か もちろん そうではない それはシチー つまりロシア 風 キャベツ 汁 だ これは われわれの 文 化 と 歴 史 を 一 身 に 背 負 うものである ロシア 語 で シチー が 恭 しくも 複 数 形 だ けで 使 われるのは だてではない かつてシチーの 香 りは かいがいしく 家 事 が 営 まれ 居 心 地 のいい いかにもロシアらし い 家 庭 を 意 味 していた ここはロシアのにおいがする ここはシチーのにおいがする と こんな 風 に 偉 大 な 詩 人 プーシキンは 叙 事 詩 ルスランとリュドミラ の 冒 頭 で 書 いたとか 書 かなかったとか 亡 命 ロシア 料 理 沼 野 充 義 他 訳 未 知 谷 出 版 8.ロシアの 紅 茶 紅 茶 はどこにある もみの 木 の 下 か そこは 極 楽 だろうさ 紅 茶 を 飲 んでいるか 百 歳 まで 長 生 きするはずだ カップを 飲 み 干 したか 憂 さなんか 忘 れてしまったろう 紅 茶 を 囲 んでいるのか 退 屈 なんか 嘘 だろう ロシアの 民 間 伝 承 ペローフ ムィチシの 紅 茶 風 景 モスクワの 居 酒 屋 1916 ヒジニャク 紅 茶 を 飲 む 83
執 筆 者 飯 田 梅 子 札 幌 大 学 地 域 共 創 学 群 ロシア 語 専 攻 准 教 授 ジダーノフ V. N. ジダーノワ N. I. 高 橋 健 一 郎 塚 崎 今 日 子 札 幌 大 学 地 域 共 創 学 群 ロシア 語 専 攻 教 授 札 幌 大 学 地 域 共 創 学 群 ロシア 語 専 攻 非 常 勤 講 師 札 幌 大 学 地 域 共 創 学 群 ロシア 語 専 攻 教 授 札 幌 大 学 地 域 共 創 学 群 ロシア 語 専 攻 非 常 勤 講 師 山 田 隆 札 幌 大 学 地 域 共 創 学 群 ロシア 語 専 攻 教 授 マトリョーシカ М трёшк 教 科 書 会 話 編 ロシアフォークロア 案 内 ロシア 音 楽 案 内 ロシア 文 学 案 内 ロシア 人 のくらし 案 内 ロシア 語 フェスタ 表 紙 デザイン 寺 島 美 郷 ( 札 幌 大 学 外 国 語 学 部 ロシア 語 学 科 ) 2013 年 4 月 1 日 初 版 2014 年 4 月 1 日 改 訂 第 2 刷 2015 年 4 月 1 日 第 2 版 編 著 者 札 幌 大 学 教 科 書 編 集 委 員 会 札 幌 市 豊 平 区 西 岡 3 条 7 丁 目 3 番 1 号 電 話 (011)852-1181 E-mail : takaken@sapporo-u.ac.jp ( 専 攻 代 表 )