復命書表紙

平 成 26 年 1 月 28 日 ~30 日 建 設 委 員 会 県 外 調 査 ( 熊 本 県 福 岡 県 ) 1. 平 成 26 年 1 月 28 日 熊 本 県 阿 蘇 地 域 振 興 局 ( 阿 蘇 市 一 の 宮 町 宮 地 ) 調 査 目 的 平 成 24 年 7 月 九 州 北 部 豪 雨 による 熊 本 広 域 大 水 害 からの 復 旧 復 興 の 取 り 組 み 調 査 概 要 平 成 24 年 7 月 九 州 北 部 豪 雨 7 月 11 日 から14 日 にかけて, 福 岡 県 熊 本 県 大 分 県 佐 賀 県 で 大 雨 となった 阿 蘇 市 阿 蘇 乙 姫 では7 月 12 日 の 午 前 5 時 までの3 時 間 に288.5ミリ さらに5 時 53 分 ま での1 時 間 には108.0ミリを 観 測 し 観 測 開 始 以 来 1 位 を 記 録 し 12 日 の 日 降 水 量 は493.0ミ リとなった 熊 本 県 内 の 被 害 の 概 要 人 的 被 害 死 者 23 人 ( 阿 蘇 市 21 南 阿 蘇 村 2) 行 方 不 明 2 人 ( 阿 蘇 市 1 高 森 町 1) 住 家 被 害 全 壊 169 棟 ( 熊 本 市 88 阿 蘇 市 60 南 阿 蘇 村 9 他 ) 半 壊 1,293 棟 ( 阿 蘇 市 1,121 熊 本 市 146 他 ) 災 害 復 旧 事 業 の 進 捗 状 況 ( 県 工 事 ) 公 共 土 木 施 設 等 工 種 箇 所 数 工 事 費 発 注 済 施 行 状 況 箇 所 (A) ( 決 定 額 )( 百 万 円 ) 箇 所 数 (B) 金 額 率 (B)/(A) 工 事 中 完 成 (D) 率 (D)/(A) 道 路 90 1,231 74 953 82% 22 52 58% 河 川 130 3,193 108 2,423 83% 28 80 62% 砂 防 111 990 102 813 92% 10 92 83% 小 計 331 5,414 284 4,189 86% 60 224 68% 災 害 復 旧 事 業 ( 再 度 災 害 防 止 ) 事 業 の 事 業 計 画 工 種 種 別 市 町 村 名 箇 所 数 事 業 採 択 額 事 業 年 度 計 画 ( 億 円 ) 24 25 26 以 降 残 河 川 黒 川 激 甚 災 害 対 策 特 別 緊 急 事 業 阿 蘇 市 1 183 5 16 161 砂 防 災 害 関 連 緊 急 砂 防 事 業 阿 蘇 市 南 阿 蘇 村 15 47 2 45 - 砂 防 激 甚 災 害 特 別 緊 急 事 業 阿 蘇 市 高 森 町 南 阿 蘇 村 30 75 0 19 56 ICTを 活 用 した 砂 防 工 事 進 捗 ライブカメラ 砂 防 堰 堤 予 定 箇 所 16 箇 所 にライブカメラを 3 箇 所 に 雨 量 計 を 設 置 した その 目 的 は 下 流 側 に 住 んでおられる 方 の 安 全 安 心 を 図 ることと 現 場 の 進 捗 状 況 を 広 く 伝 えるためである その 情 報 は2 分 に1 回 更 新 する 静 止 画 像 で リアルタイムでパソコンやスマートフォン 及 び 携 帯 電 話 で 24 時 間 閲 覧 することが 可 能 である また 設 置 する 現 場 が 山 岳 地 帯 で 電 源 がとれないためソーラーシステムを 採 用 した 砂 防 ソイルセメント 堰 堤 の 採 用 砂 防 ソイルセメントとは コンクリートではなく 現 地 発 生 土 砂 とセメント 水 を 適 正 な 配 合 で 混 合 振 動 ローラ 等 で 転 圧 して 固 化 させる 土 砂 セメントである コンクリート 堰 堤 に 比 べ

内 部 材 の 単 位 体 積 重 量 が 軽 く 基 礎 地 盤 が 悪 い 場 所 では 地 盤 改 良 厚 の 軽 減 効 果 があり 採 用 さ れる 工 法 メリット コンクリートの 様 に 打 設 後 養 生 がなく 毎 日 連 続 して 施 工 することが 可 能 であるため 工 期 を 短 くすることが 可 能 となる (コンクリート 堰 堤 より 約 30% 短 縮 ) 現 地 土 砂 をそのまま 活 用 するため 建 設 残 土 の 処 理 やコンクリートの 搬 送 量 が 軽 減 され 周 辺 環 境 ( 騒 音 振 動 CO2 縮 減 )への 負 担 が 軽 減 される デメリット 材 料 製 作 施 工 時 の 品 質 管 理 が 煩 雑 である 現 地 調 査 阿 蘇 市 一 の 宮 町 坂 梨 地 区 ( 土 石 流 発 生 現 場 : 推 定 崩 壊 土 量 33,550m3 死 者 6 名 ) 災 害 関 連 緊 急 砂 防 事 業 による 新 規 砂 防 ダム 建 設 現 場 工 事 費 約 3 億 2 千 万 円 堤 長 :168m 堤 高 :10m 砂 防 ソイルセメントでの 堰 堤 (10,000m3) 設 置 工 事 砂 防 ソイルセメント 集 中 プラント 現 地 の 発 生 土 砂 とセメントとスラグを 混 ぜてソイルセメントを 作 っている 通 常 は 砂 防 ダムのところに 機 械 を 持 っていって 作 るが 今 回 はソイルセメントを 使 うダム が5 基 あるため 品 質 管 理 にもいいということで 集 中 プラントにした 現 在 サイロは2 基 だが もう1 基 計 画 しており 計 3 基 で 5 基 のダムを 造 る 14haの 用 地 を5 年 間 借 りている 阿 蘇 市 一 の 宮 町 手 野 : 東 手 野 川 2( 土 石 流 発 生 現 場 : 推 定 崩 壊 土 量 2,500m3 死 者 1 名 ) 災 害 関 連 緊 急 砂 防 事 業 による 新 規 砂 防 ダム 建 設 現 場 堤 長 :132m 堤 高 :9m コンクリートの 堰 堤 (6,000m3) 質 疑 応 答 Q 被 災 直 後 は 多 くのチームが 編 成 され 業 務 にあたったということだが 平 成 25 年 4 月 の 定 期 異 動 ではここ 阿 蘇 地 域 振 興 局 土 木 部 の 職 員 体 制 はどうなったか A プロパーで20 名 職 員 が30 名 の 計 50 名 増 員 となった Q 土 砂 災 害 の 発 生 した 箇 所 は 砂 防 法 の 指 定 はされていなかったのか A 阿 蘇 市 の 坂 梨 地 区 については 沢 ではなく 尾 根 だったので 危 険 渓 流 の 指 定 はしていなかっ た

2. 平 成 26 年 1 月 29 日 八 女 市 役 所 黒 木 総 合 支 所 ( 八 女 市 黒 木 町 今 ) 調 査 目 的 デマンド 交 通 について 調 査 概 要 事 業 の 概 要 事 業 主 体 : 八 女 市 八 女 市 地 域 公 共 交 通 協 議 会 ( 会 長 : 副 市 長 ) 運 営 費 は 市 から 協 議 会 へ 負 担 金 で 支 出 事 業 形 態 : 国 土 交 通 省 所 管 事 業 による 実 証 運 行 ( 平 成 21~23 年 度 )を 経 て 平 成 24 年 度 から 本 格 運 行 へ 移 行 運 行 方 式 : 電 話 予 約 によるドアツードア 方 式 の 乗 合 タクシー 運 行 内 容 : 市 内 11エリアのエリア 内 移 動 を 原 則 に 平 日 のみ8 便 運 行 旧 市 町 村 単 位 の 生 活 圏 での 運 行 それを 超 える 移 動 は 幹 線 路 線 バスを 利 用 運 行 台 数 :12 台 (10 人 乗 り)ワゴン 型 タクシー:ハイエース) 当 初 11 台 委 託 業 者 : 予 約 受 付 配 車 等 運 行 管 理 業 務 八 女 市 商 工 会 予 約 が 入 ればセンターからタクシーへメールで 知 らせる 車 両 運 行 業 務 ( 有 ) 八 女 大 鶴 タクシー 堀 川 バス くろき 交 通 ( 有 ) 川 島 タクシー 星 野 タクシー( 有 ) ( 有 ) 八 女 観 光 バス 1 時 間 2,000 円 で 借 り 上 げ 予 約 配 車 システム 西 日 本 電 信 電 話 (NTT 西 日 本 ) 利 用 方 法 :1 事 前 登 録 2 電 話 で 予 約 3 玄 関 から 玄 関 まで 送 迎 登 録 制 のため 予 約 の 電 話 が 入 ると 自 宅 の 地 図 や 利 用 履 歴 が 出 るシステム 自 力 で 乗 車 することが 前 提 で 困 難 になれば 福 祉 へ 連 絡 し ヘルパー 訪 問 等 の 連 携 をとっている 利 用 料 金 : 片 道 300 円 ( 旧 市 町 村 を 越 えるエリア 移 動 は400 円 ) 利 用 見 込 :1 日 220 人 年 間 53,900 人 (H24 年 度 実 績 64,322 人 ) 導 入 までの 経 過 平 成 19 年 7 月 八 女 市 住 民 移 送 サービス 研 究 委 員 会 設 置 ( 庁 内 組 織 ) 平 成 20 年 9 月 八 女 市 地 域 公 共 交 通 協 議 会 設 立 ( 市 交 通 事 業 者 利 用 者 その 他 関 係 団 体 で 構 成 ) 平 成 21 年 3 月 八 女 市 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 策 定 ( 国 交 省 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 総 合 事 業 を 活 用 実 証 運 行 も 同 事 業 ) 平 成 22 年 1 月 第 1 次 実 証 運 行 開 始 (1/18) 2エリア3 台 ( 旧 八 女 市 及 び 上 陽 町 の 一 部 ) 2 月 利 用 促 進 PR 及 び 全 域 拡 大 に 向 けた 地 域 説 明 会 開 始 老 人 クラブの 会 合 に 出 向 き 約 80 箇 所 で 実 施 病 院 診 療 所 へは 予 約 電 話 の 代 行 を 依 頼 12 月 第 2 次 実 証 運 行 開 始 ( 新 市 全 域 運 行 )(12/1) 11エリア11 台 利 用 登 録 者 8,802 人 黒 木 予 約 バス 星 野 コミュニティバス 廃 止 平 成 23 年 4 月 12 台 運 行 ( 八 女 エリア1 台 増 車 ) 開 始 (4/1) 堀 川 バスダイヤ 改 正 ( 朝 夕 便 スクール 便 運 行 ) 福 祉 バスさちかぜ 号 患 者 輸 送 車 休 止 8 月 アンケート 調 査 実 施 ( 利 用 経 験 者 400 人 未 経 験 者 100 人 ) 80%の 方 が 暮 らしが 便 利 になった と 回 答 11 月 愛 称 募 集 (115 点 の 応 募 の 中 から ふる 里 タクシー に) 平 成 24 年 4 月 本 格 運 行 へ 移 行

6 月 生 活 交 通 ネットワーク 計 画 策 定 11 月 国 土 交 通 省 地 域 公 共 交 通 確 保 維 持 事 業 費 補 助 金 申 請 交 通 事 業 者 が 申 請 し 全 額 を 協 議 会 へ 納 付 する 今 後 の 取 り 組 み 平 成 24 年 度 から 本 格 運 行 に 移 行 したが エリア 越 え 運 行 日 運 行 時 間 など 乗 合 タク シーの 運 行 ルール や 路 線 バスとの 連 携 等 の 課 題 は 多 く 残 っており 今 後 とも 市 民 に 末 永 く 親 しまれる 公 共 交 通 機 関 となることを 目 指 し 改 善 を 進 めていくとのことであった 現 地 調 査 予 約 センター 視 察 質 疑 応 答 Q 事 故 や 利 用 者 の 転 倒 等 のリスク 対 応 はどうされているのか A 事 故 の 場 合 は 全 て 交 通 事 業 者 の 責 任 という 契 約 になっている 行 政 が 直 営 でやらないのは 安 全 教 育 を 受 け 国 から 許 認 可 を 受 けた 緑 ナンバーの 交 通 事 業 者 に 委 託 するという 当 初 から の 方 針 であった 利 用 者 が 転 倒 した 場 合 でも 交 通 事 業 者 で 責 任 を 持 って 対 応 をしてもらう ことになっている

3. 平 成 26 年 1 月 29 日 国 土 交 通 省 福 岡 国 道 事 務 所 ( 福 岡 市 東 区 名 島 ) 調 査 目 的 福 岡 市 内 の 主 な 国 道 整 備 について 調 査 概 要 福 岡 国 道 事 務 所 管 轄 区 域 福 岡 国 道 事 務 所 は 福 岡 県 の 中 西 部 及 び 南 部 地 域 における 安 全 かつ 円 滑 な 道 路 交 通 の 確 保 を 目 的 に 主 要 国 道 の 新 設 改 築 共 同 溝 電 線 共 同 溝 維 持 修 繕 交 通 安 全 施 設 等 整 備 事 業 を 行 っている 現 在 の 担 当 路 線 は 縦 に 走 る 一 般 国 道 3 号 横 に 走 る201 号 202 号 208 号 209 号 210 号 の6 路 線 ( 管 理 延 長 302.0km)となっており 福 岡 福 岡 西 久 留 米 瀬 高 の4つの 維 持 出 張 所 で 管 理 している 福 岡 市 内 の 国 道 事 業 について 成 長 する 福 岡 都 市 圏 への 取 り 組 み 都 心 部 へ 集 中 する 交 通 をどのように 分 散 していくか 福 岡 市 の 人 口 1,500 千 人 平 成 40 年 1,600 千 人 へ 福 岡 市 の 自 動 車 交 通 量 H17 H37 15% 増 加 Y 字 型 ネットワークのため 中 心 部 に 集 中 してしまっている 福 岡 外 環 状 道 路 (H23 全 線 開 通 ) 都 心 部 への 流 入 を 約 3 割 カット 公 共 交 通 機 関 への 転 換 東 部 物 流 拠 点 ( 福 岡 市 東 区 )への 取 り 組 み 福 岡 市 内 の 物 流 事 業 所 の4 割 が 東 区 に 存 在 福 岡 市 中 心 部 のベッドタウンとして 人 口 も2020 年 までの10 年 間 で10% 増 と 予 測 されている 物 流 拠 点 の 施 設 福 岡 空 港 博 多 港 JR 福 岡 貨 物 ターミナル 福 岡 流 通 センター( 陸 上 交 通 ) これらを 結 ぶネットワークは 現 在 国 道 3 号 の1 本 しかなく 渋 滞 が 発 生 し 物 流 の 孤 立 化 を 招 いているため 現 道 に 平 行 する 形 でバイパスを 通 すことで 渋 滞 を 緩 和 させ 所 要 時 間 の 短 縮 により 物 流 の 効 率 化 を 図 る 取 り 組 みを 行 っている 博 多 バイパスの 整 備 事 業 区 間 : 福 岡 市 東 区 下 原 ~ 東 区 二 又 瀬 延 長 :L=7.7km 現 在 まで4.4km 供 用 開 始 している 残 り3.3kmを 平 成 29 年 度 の 開 通 めざして 整 備 中 天 神 博 多 の 相 互 発 展 への 取 り 組 み ~ 老 朽 化 対 策 + 空 間 再 編 による 連 携 強 化 ~ 天 神 と 博 多 駅 を 繋 ぐ 春 吉 橋 周 辺 は 空 白 地 帯 であり 春 吉 橋 は 完 成 後 50 年 経 過 し コン クリートの 剥 離 ひび 割 れ 杭 が 切 れている 状 況 で 橋 梁 の 架 け 替 えにあたり 福 岡 市 福 岡 県 と 協 力 連 携 して 事 業 に 取 り 組 んでいくこととした 架 け 替 え 工 事 にあたり 仮 設 の 迂 回 路 の 橋 を 架 けるが 本 体 の 橋 が 完 成 した 後 も 存 置 し て 公 園 として 福 岡 市 が 管 理 する 那 珂 川 は 県 が 管 理 しているが 架 け 替 えにあたり 護 岸 を 整 備 してきれいな 修 景 公 園 とする 国 県 市 の3 者 一 体 となって 春 吉 橋 における 賑 わい 空 間 づくりを 検 討 し 今 度 から 取 り 組 んでいる また 学 識 経 験 者 の 方 々の 委 員 会 をこの 秋 に 設 置 し 3 者 が 事 務 局 となって 検 討 を 進 めているところである

現 地 調 査 一 般 国 道 3 号 博 多 バイパス( 福 岡 市 東 区 ) 質 疑 応 答 Q 規 模 の 大 きい 事 務 所 だが 予 算 額 はどれくらいか A 平 成 25 年 度 の 予 算 総 額 は170 億 円 程 度 である 福 岡 外 環 状 道 路 を 作 っていた 頃 は 年 間 で400 億 円 を 超 えていた 都 市 部 の 工 事 が 終 わっ たため 予 算 的 には 少 し 落 ちてきている 今 は 重 点 的 には 県 南 の 地 域 の 有 明 海 沿 岸 道 路 を 作 っ ており この 事 業 に 集 中 的 に 投 資 をしている 状 況 で 当 初 予 算 で60 億 円 を 投 資 している Q 国 道 3 号 博 多 バイパスのような 大 きいバイパスを 作 るとなると 用 地 の 取 得 がなかなか 進 まないことがあるが 土 地 の 収 用 はどうか A 現 在 整 備 中 の 箇 所 にマンション 等 々があるが そこについてはなかなか 理 解 が 得 られない 人 もおり 収 用 の 手 続 きに 入 っている 博 多 バイパスだけではなくて 交 通 安 全 対 策 の 事 業 等 理 解 を 得 られない あるいはこの 箇 所 のように 土 地 の 単 価 が 下 がっている 状 況 において 福 岡 は 九 州 新 幹 線 が 通 ったこともあり JRが 買 った 土 地 の 単 価 に 比 べて 低 いという 不 満 も あり 最 後 まで 理 解 を 得 られず 土 地 収 用 の 手 続 きにいくといった 例 が 多 々ある Q 有 明 海 沿 岸 道 路 の 整 備 で 一 つの 出 張 所 を 作 ってやられているが 事 務 所 として 用 地 の 体 制 はどうか 県 とか 市 の 方 からも 応 援 をもらっているのか A 有 明 海 沿 岸 道 路 はビックプロジェクトであり 先 進 的 な 体 制 をとっている 具 体 的 にはコ ンソラクションマネジメントいい 外 部 の 方 に 入 ってもらい 設 計 や 事 業 進 捗 あるいは 監 督 と いった 業 務 を 担 当 している 出 張 所 の 狭 い 建 物 なので 技 術 系 の 設 計 現 場 監 督 あるいは 用 地 職 員 すべてがワンフロアの 中 で 進 捗 確 認 をしている 事 務 所 の 職 員 は 約 10 名 で 工 事 監 督 やいろんな 業 務 の 補 助 を 含 めて 全 体 で 約 50 名 で 工 事 を 進 めている 地 元 の 期 待 が 大 きいこともあり 各 市 役 所 からは 用 地 交 渉 に 同 行 いただいており 場 合 によっては 市 長 にも 地 権 者 の 説 得 にあたっていただいている Q 有 明 海 沿 岸 道 路 の 総 事 業 費 はいくらか A 2,500 億 円 博 多 バイパスが460 億 円 福 岡 県 内 分 だけなので この 道 路 については 隣 の 佐 賀 県 そして 今 熊 本 県 に 延 伸 する 計 画 がある 全 体 で 計 画 延 長 が55km 当 県 内 分 が 27.5kmで 半 分 で2,500 億 円 かかる 事 業 です ただ 非 常 に 軟 弱 地 盤 ということもあり 非 常 にお 金 のかかる 事 業 でもある

4. 平 成 26 年 1 月 30 日 福 岡 市 役 所 ( 福 岡 市 中 央 区 天 神 ) 調 査 目 的 博 多 駅 地 区 緊 急 浸 水 対 策 事 業 について 調 査 概 要 博 多 駅 周 辺 地 区 での2 度 の 浸 水 被 害 が 発 生 平 成 11 年 6 月 29 日 御 笠 川 上 流 域 や 市 内 各 所 で 記 録 的 な 豪 雨 (1 時 間 最 大 雨 量 79.5 mm)となり 浸 水 被 害 が 発 生 した 特 に 博 多 駅 周 辺 では 地 下 空 間 に 雨 水 が 流 入 し 地 下 鉄 が 不 通 になるなど 交 通 機 関 の 混 乱 を 招 き また 地 下 街 で 働 いていた 女 性 が 不 幸 にも 命 を 落 とさ れた また 平 成 15 年 7 月 19 日 福 岡 市 内 の 雨 量 は1 時 間 20mm 前 後 であったが 笠 川 上 流 で は 梅 雨 前 線 の 活 発 化 により 猛 烈 な 雨 が 降 った 特 に 太 宰 府 市 では1 時 間 最 大 雨 量 104.0mm の 観 測 史 上 最 大 の 記 録 的 な 豪 雨 となり 御 笠 川 の 能 力 をはるかに 上 回 る 洪 水 量 となったため 溢 水 が 始 まり 博 多 区 では 事 業 所 家 屋 など 多 大 な 浸 水 被 害 が 発 生 した 平 成 11 年 にと 同 様 博 多 駅 周 辺 では 地 下 空 間 に 雨 水 が 流 入 し 地 下 鉄 が 不 通 になるなどその 他 多 大 な 交 通 機 関 の 混 乱 を 招 き 市 民 生 活 に 大 きな 影 響 を 及 ぼした 浸 水 対 策 計 画 雨 水 整 備 レインボープラン 博 多 の 策 定 平 成 16 年 度 から 平 成 24 年 度 まで 事 業 を 行 っており 約 37haの 計 画 区 域 を 約 350 億 円 の 事 業 費 をかけ10 年 かけて 整 備 がほぼ 完 成 している 平 成 11 年 には1 時 間 に79.5mmの 雨 が 降 ったことによって 浸 水 が 起 こったが 平 成 21 年 に116mm また 平 成 25 年 にはそれ 以 上 の 雨 が 降 ったが 浸 水 は 起 こらず 安 全 な 街 へと 変 貌 している 総 合 的 な 浸 水 対 策 雨 水 整 備 基 準 の 見 直 し 福 岡 市 全 域 時 間 雨 量 52mm(5 年 確 率 降 雨 ) 59.1mm(10 年 確 率 降 雨 ) 博 多 駅 周 辺 については 時 間 雨 量 59.1mm 79.5mmに 引 き 上 げて 整 備 具 体 的 な 対 策 従 来 の 対 策 現 在 の 雨 水 整 備 計 画 59.1mm/h 対 応 新 規 の 対 策 貯 留 施 設 の 整 備 雨 水 貯 留 管 φ3~5m L= 約 2.0km 山 王 雨 水 貯 留 池 山 王 公 園 野 球 場 約 13,000m3 山 王 公 園 グランド 地 下 調 整 池 約 15,000m3 浸 透 施 設 歩 道 や 側 溝 などを 浸 透 タイプに 変 更 排 水 施 設 の 増 強 排 水 幹 線 の 新 設 φ1.8~2.8m L= 約 3.0km ポンプ 場 2 箇 所 の 新 設 博 多 駅 北 ポンプ 場 (14m3/ 秒 ) 山 王 ポンプ 場 (2m3/ 秒 逆 流 防 止 ゲート 雨 水 調 整 池 約 2,500m3) ポンプ 場 2 箇 所 の 増 強 向 島 ポンプ 場 13m3/ 秒 20m3/ 秒 博 多 駅 東 ポンプ 場 10m3/ 秒 13m3/ 秒 下 水 道 の 分 流 化 博 多 駅 周 辺 は 早 くから 下 水 道 の 整 備 をしてきたので 汚 水 と 雨 水 を 一 本 の 管 で 流 す 合 流 式 下 水 道 であったため 別 々に 流 す 分 流 化 を 進 めた

現 地 調 査 山 王 公 園 雨 水 貯 水 池 ( 福 岡 市 博 多 区 山 王 1 丁 目 ) 質 疑 応 答 Q 平 成 15 年 7 月 の 浸 水 被 害 時 には 上 流 域 の 太 宰 府 市 で 多 くの 雨 が 降 って 博 多 で 水 害 が 起 こったということだが 上 流 域 の 市 町 村 に 対 して 県 が 何 か 取 り 組 みを 求 めていることがある のか A これぐらいの 雨 になると 福 岡 市 だけの 対 策 では 限 界 があり 御 笠 川 流 域 においては 流 域 各 市 における 浸 水 安 全 度 のさらなる 向 上 と 都 市 の 安 全 性 快 適 性 を 高 めることを 目 的 とし 流 域 5 市 ( 福 岡 市 春 日 市 大 野 城 市 筑 紫 野 市 太 宰 府 市 )が 連 携 して 効 率 的 な 雨 水 流 出 抑 制 計 画 を 立 案 する 御 笠 川 流 域 5 市 浸 水 対 策 会 議 を 設 立 している 具 体 的 な 対 策 としては 歩 道 整 備 での 透 水 性 舗 装 や 浸 透 側 溝 調 整 池 の 整 備 等 を 実 施 して いる Q ため 池 を 雨 水 調 整 池 としての 活 用 状 況 は A 関 係 部 局 と 調 整 はしているが 下 水 道 としては 梅 雨 時 期 に 空 にしてほしいところ 農 政 部 局 は 梅 雨 時 期 に 農 業 用 水 として 貯 めるという 同 じ 時 期 に 相 反 する 機 能 を 求 めることになる 活 用 は 出 来 ていない Q 多 くの 雨 が 降 ると 道 路 の 側 溝 やマンホールから 水 があふれ 出 してくるため まちづくりや 都 市 計 画 は 国 の 基 準 とは 別 の 基 準 でやるべきと 考 えるが 福 岡 市 ではどうか A 基 本 的 には 国 の 基 準 に 沿 ってまちづくり 等 をやっているが 例 えば 雨 水 貯 留 浸 透 をやって いくとなれば 市 長 の 決 裁 をとって その 方 針 に 基 づいて 各 部 局 で 流 出 抑 制 の 取 り 組 みをやっ ていくことになる