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第 10 章 騒 音 振 動 騒 音 は 公 害 のなかで 最 も 身 近 で 日 常 生 活 と 関 係 が 深 く その 発 生 源 は 工 場 建 設 作 業 自 動 車 鉄 道 のほか 飲 食 店 等 の 深 夜 営 業 拡 声 機 を 使 用 する 宣 伝 活 動 など 多 種 多 様 な ものがあり あらゆるところに 存 在 するため 苦 情 が 発 生 しやすい 公 害 です 騒 音 とは やかまし 音 好 ましくない 音 のことで きわめて 主 観 的 心 理 的 なもので 人 により 感 じ 方 が 異 なる 感 覚 的 なものです 振 動 は 騒 音 と 関 係 が 深 い 公 害 であり 振 動 の 発 生 源 は 工 場 建 設 作 業 自 動 車 鉄 道 で 同 時 に 騒 音 の 発 生 源 であることが 多 くみられます 振 動 とは 不 愉 快 な 振 動 好 ましくない 振 動 のことで 騒 音 と 同 じく 主 観 的 な 要 素 に よるところがあります 1 騒 音 振 動 の 大 きさの 目 安 (1) 騒 音 の 大 きさの 目 安 非 常 に 静 か 20デシベル 30デシベル 木 の 葉 のふれあう 音 置 時 計 の 秒 針 の 音 郊 外 の 深 夜 ささやき 声 静 か 40デシベル 50デシベル 市 内 の 深 夜 図 書 館 静 かな 住 宅 地 の 昼 静 かな 事 務 所 やかましい 60デシベル 70デシベル 80デシベル 静 かな 乗 用 車 普 通 の 会 話 電 話 のベル 騒 々しい 事 務 所 の 中 騒 々しい 街 頭 地 下 鉄 の 車 内 交 通 量 の 多 い 道 路 電 話 が 聞 こえない 非 常 にやかましい 90デシベル 100デシベル 110デシベル 120デシベル 大 声 による 独 唱 騒 々しい 工 場 の 中 どなり 声 電 車 が 通 る 時 のガード 下 自 動 車 のクラクション くい 打 ち ロックコンサート 飛 行 機 のエンジンの 近 く

(2) 振 動 の 大 きさの 目 安 40デシベル 常 時 微 動 (40デシベル 以 下 ) 震 度 0 人 体 に 感 じないで 地 震 計 に 記 録 される 程 度 50デシベル 振 動 を 感 じ 始 める ( 閾 値 (いきち) 55デシベル) 睡 眠 影 響 はほとんどない (55デシベル) 60デシベル 震 度 1 睡 眠 深 度 1の 場 合 は 過 半 数 が 覚 醒 する (60デシベル) 睡 眠 深 度 1の 場 合 は 全 て 覚 醒 する (65デシベル) 静 止 している 人 や 特 に 地 震 に 注 意 深 い 人 だけ 感 じる 程 度 の 地 震 70デシベル 震 度 2 睡 眠 深 度 1 2とも 覚 醒 する 場 合 が 多 い (70デシベル) 睡 眠 深 度 1 2とも 全 て 覚 醒 する (75デシベル) 大 勢 の 人 に 感 じる 程 度 のもので 戸 障 子 がわずかに 動 くのがわかる くらいの 地 震 80デシベル 震 度 3 人 体 に 有 意 な 生 理 的 影 響 が 生 じ 始 める (85デシベル) 家 屋 がゆれ 戸 障 子 がガタガタと 鳴 動 し 電 灯 のようなつり 下 げ 物 は 相 当 ゆれ 器 内 の 水 面 の 動 くのがわかる 程 度 の 地 震 90デシベル 震 度 4 家 屋 の 振 動 が 激 しく すわりの 悪 い 花 びんなどは 倒 れ 器 内 の 水 はあ ふれ 出 る また 歩 いている 人 にも 感 じられ 多 くの 人 々は 戸 外 に 飛 び 出 す 程 度 の 地 震 100デシベル 震 度 5 壁 に 割 れ 目 がはいり 墓 石 石 燈 篭 が 倒 れたり 煙 突 石 垣 などが 破 損 する 程 度 の 地 震 深 度 1は 浅 睡 眠 期 の 深 度 2は 中 等 度 睡 眠 期 の 睡 眠 深 度 を 表 します

2 環 境 基 準 等 環 境 基 準 は 騒 音 について 一 般 地 域 に 係 る 環 境 基 準 道 路 に 面 する 地 域 に 係 る 環 境 基 準 を 定 めています このほか 騒 音 規 制 法 では 市 町 村 長 が 県 公 安 委 員 会 に 対 して 道 路 交 通 法 に 基 づく 措 置 を 要 請 するための 要 請 限 度 が 定 められています (1) 用 途 地 域 等 1 用 途 地 域 都 市 計 画 として 都 市 計 画 区 域 に 定 められる 区 域 で 従 来 は 第 一 種 住 居 専 用 第 二 種 住 居 専 用 住 居 近 隣 商 業 商 業 準 工 業 工 業 工 業 専 用 の8 種 類 でしたが 1992 年 6 月 都 市 計 画 法 と 建 築 基 準 法 の 改 正 により 住 居 系 が 細 分 化 され 第 一 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 一 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 の7 種 類 となり 計 12 種 類 となりま した 用 途 地 域 内 の 建 物 工 作 物 は 建 築 基 準 法 により 種 々の 制 限 が 加 えられています 2 騒 音 レベル 音 に 対 する 人 の 感 じ 方 は 音 の 強 さ 周 波 数 の 違 いによって 異 なります 騒 音 の 大 きさは 物 理 的 に 測 定 した 騒 音 の 強 さに 周 波 数 ごとの 聴 感 補 正 を 加 味 してデシベルで 表 します 3 振 動 レベル 振 動 の 大 きさの 感 じ 方 は 振 幅 周 波 数 等 によって 異 なります 振 動 の 大 きさは 物 理 的 に 測 定 した 加 速 度 振 幅 の 大 きさに 周 波 数 による 感 覚 補 正 を 加 味 してデシベルで 表 します 4 等 価 騒 音 レベル ある 時 範 囲 について 変 動 する 騒 音 エネルギーの 総 暴 露 量 を 時 平 均 した 物 理 的 な 数 値 であり 睡 眠 への 影 響 など 人 の 感 覚 的 なうるささによく 対 応 する 指 標 とされていま す 従 来 騒 音 の 環 境 基 準 は 中 央 値 によって 評 価 してきましたが 平 成 11 年 4 月 から は 等 価 騒 音 レベルによることとされています 5 要 請 限 度 ( 騒 音 ) 自 動 車 騒 音 によって 道 路 周 辺 の 生 活 環 境 が 著 しく 損 なわれている 場 合 であって かつ 超 えた 場 合 には 都 道 府 県 の 公 安 委 員 会 に 対 し 道 路 交 通 法 による 措 置 を 取 るよう 要 請 す ることとなる 基 準 です 道 路 交 通 振 動 についても 定 められています

(2) 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 1 一 般 地 域 に 係 る 騒 音 の 環 境 基 準 基 準 値 地 域 の 類 型 昼 AA 夜 50 デシベル 以 下 40 デシベル 以 下 当 該 地 域 療 養 施 設 社 会 福 祉 施 設 等 が 集 合 して 設 置 される 地 域 など 特 に 静 穏 を 要 する 地 域 A 55 デシベル 以 下 45 デシベル 以 下 専 ら 住 居 の 用 に 供 される 地 域 B 55 デシベル 以 下 45 デシベル 以 下 主 として 住 居 の 用 に 供 される 地 域 C 60 デシベル 以 下 相 当 数 の 住 居 と 併 せて 商 業 工 業 等 の 50 デシベル 以 下 用 に 供 される 地 域 1 地 域 の 類 型 の 区 分 は 次 のとおりである A 都 市 計 画 法 に 基 づく 第 一 種 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 及 び 第 一 種 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 B 都 市 計 画 法 に 基 づく 第 一 種 第 二 種 住 居 地 域 及 び 準 住 居 地 域 C 都 市 計 画 法 に 基 づく 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 及 び 工 業 地 域 2 時 の 区 分 は 昼 とは 午 前 6 時 から 午 後 10 時 まで 夜 とは 午 後 10 時 から 翌 日 の 午 前 6 時 までをいう 2 道 路 に 面 する 地 域 に 係 る 騒 音 の 環 境 基 準 地 域 の 区 分 A 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 B 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 及 びC 地 域 のうち 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 基 準 値 昼 夜 60 デシベル 以 下 55 デシベル 以 下 65 デシベル 以 下 60 デシベル 以 下 3 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 に 係 る 特 例 基 準 値 昼 70デシベル 以 下 65デシベル 以 下 1 個 別 の 住 居 等 において 騒 音 の 影 響 を 受 けやすい 面 の 窓 を 主 として 閉 めた 生 活 が 営 まれ ていると 認 められるときは 屋 内 へ 透 過 する 騒 音 に 係 る 基 準 ( 昼 :45 夜 :40デシベル 以 下 )によることができる 2 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 とは 高 速 自 動 車 国 道 一 般 国 道 県 道 及 び4 車 線 以 上 の 市 道 をい う 3 近 接 する 空 とは 道 路 端 からの 距 離 が 2 車 線 以 下 の 道 路 にあっては15メートル 2 車 線 を 超 える 道 路 にあっては20メートルまでの 範 囲 をいう 夜

(3) 自 動 車 騒 音 の 要 請 限 度 1 道 路 に 面 する 区 域 区 域 の 区 分 時 の 区 分 昼 夜 a 区 域 及 びb 区 域 のうち1 車 線 を 有 する 一 65 デシベル 55 デシベル 道 路 に 面 する 区 域 a 区 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 す 二 70 デシベル 65 デシベル る 道 路 に 面 する 区 域 b 区 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 す 三 る 道 路 に 面 する 区 域 及 びc 区 域 のうち 75 デシベル 70 デシベル 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 a 区 域 都 市 計 画 法 に 基 づく 第 一 種 第 二 種 低 層 住 居 専 用 地 域 及 び 第 一 種 第 二 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 b 区 域 都 市 計 画 法 に 基 づく 第 一 種 第 二 種 住 居 地 域 及 び 準 住 居 地 域 c 区 域 都 市 計 画 法 に 基 づく 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 及 び 工 業 地 域 2 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 に 係 る 特 例 昼 夜 75デシベル 以 下 70デシベル 以 下 (4) 道 路 交 通 振 動 の 要 請 限 度 地 域 の 区 分 第 1 種 区 域 第 2 種 区 域 時 の 区 分 昼 夜 65 デシベル 60 デシベル 70 デシベル 65 デシベル 1 第 1 種 区 域 騒 音 規 制 法 に 基 づく 規 制 地 域 の 区 分 の 第 1 種 区 域 及 び 第 2 種 区 域 2 第 2 種 区 域 騒 音 規 制 法 に 基 づく 規 制 地 域 の 区 分 の 第 3 種 区 域 及 び 第 4 種 区 域 3 学 校 病 院 等 特 に 静 穏 を 必 要 とする 施 設 の 周 辺 の 道 路 における 限 度 は 当 該 値 から 5デシベル 減 じた 値 とする

3 調 査 結 果 舞 鶴 若 狭 自 動 車 道 ( 近 畿 自 動 車 道 敦 賀 線 ) 開 通 前 における 住 宅 地 周 辺 の 騒 音 状 況 を 把 握 する ため 調 査 を 実 施 いたしました その 結 果 山 ふれあい 会 館 で 昼 46デシベル 夜 48デシ ベル 野 坂 配 水 池 付 近 で 昼 49デシベル 夜 48デシベルでした 2 地 点 とも 環 境 基 準 類 型 未 指 定 区 域 のため 参 考 に 一 般 地 域 に 係 る 環 境 基 準 B 類 型 で 判 定 したところ 2 地 点 とも 夜 環 境 基 準 を 超 えていました 原 因 としては 山 ふれあい 会 館 近 くには 川 があったこと 野 坂 配 水 池 付 近 には 木 があり 暗 騒 音 が 高 かったためと 考 えられます 平 成 23 年 度 一 般 地 域 係 る 環 境 騒 音 調 査 結 果 測 定 日 時 平 成 23 年 11 月 4 日 20:00~0:00 測 定 場 所 山 ふれあい 会 館 環 境 基 準 類 型 未 指 定 時 帯 昼 夜 観 測 時 騒 音 実 測 時 開 始 時 刻 終 了 時 刻 除 外 音 の 有 等 価 騒 音 レ ベ ル 時 率 騒 音 レベル L Aeq L A5 L A10 L A50 L A90 L A95 L Aeq L A50 20~21 20:00 20:10 45.1 47.1 46.0 44.5 43.4 43.2 21~22 21:00 21:10 47.4 48.2 46.7 44.0 43.2 43.1 22~23 22:00 22:10 46.3 47.1 46.4 45.2 44.5 44.3 23~0 23:05 23:15 50.0 48.4 47.7 46.5 45.8 45.6 基 準 時 帯 平 均 騒 音 レベル 46 44 48 46 一 般 地 域 に 係 る 環 境 基 準 ( 参 考 B 類 型 ) 55 40 測 定 日 時 平 成 23 年 11 月 4 日 20:00~0:00 測 定 場 所 野 坂 配 水 池 付 近 環 境 基 準 類 型 未 指 定 時 帯 観 測 時 騒 音 実 測 時 開 始 時 刻 終 了 時 刻 除 外 音 の 有 等 価 騒 音 レ ベ ル 時 率 騒 音 レベル 基 準 時 帯 平 均 騒 音 レベル L Aeq L A5 L A10 L A50 L A90 L A95 L Aeq L A50 一 般 地 域 に 係 る 環 境 基 準 ( 参 考 B 類 型 ) 昼 夜 20~21 22~23 20:25 22:25 20:35 22:35 54.5 50.1 54.3 47.4 46.1 45.5 45.3 51.0 45.7 45.0 44.7 44.6 21~22 23~0 21:25 23:26 21:35 23:36 48.6 48.1 51.8 46.4 45.3 44.9 44.8 46.7 45.8 45.3 44.9 44.9 52 49 46 45 55 40 [ 調 査 機 関 : 敦 賀 市 ] 1 時 の 区 分 は 昼 とは 午 前 6 時 から 午 後 10 時 まで 夜 とは 午 後 10 時 から 翌 日 の 午 前 6 時 までをいう 2 環 境 基 準 類 型 未 指 定 のため 参 考 にB 類 型 を 適 用 する 3 暗 騒 音 とは 航 空 機 や 自 動 車 列 車 などの 特 定 の 発 生 源 からの 騒 音 を 対 象 として 騒 音 の 測 定 を 行 うとき 測 定 地 点 で 測 定 される 対 象 となる 発 生 源 からの 騒 音 以 外 のすべての 騒 音 のこと