2. 法 律 と 基 準 道 路 交 通 騒 音 に 係 る 法 体 系 の 概 要 環 境 基 準 を 定 めた 法 令 の 抜 粋 (P.6~9) 要 請 限 度 を 定 めた 法 令 の 抜 粋 (P.10~13)の 順 に 示 す 法 体 系 の 概 要 をまとめると 図 -2.1 となる 環 境 基 本 法 において 環 境 の 保 全 についての 基 本 理 念 および 施 策 の 基 本 となる 事 項 が 定 められ 環 境 基 本 法 に 基 づく 告 示 において 環 境 基 準 が 定 められている また 騒 音 規 制 法 において 自 動 車 単 体 から 発 生 する 騒 音 の 大 きさの 限 度 および 市 町 村 長 が 都 道 府 県 公 安 委 員 会 に 道 路 交 通 規 制 等 の 措 置 を 執 るべきことを 要 請 する 騒 音 の 限 度 (いわゆる 要 請 限 度 )が 定 め られている 環 境 基 本 法 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 ( 環 境 省 告 示 ) 騒 音 規 制 法 自 動 車 騒 音 の 限 度 ( 総 理 府 令 ) [ 要 請 限 度 ] 道 路 交 通 法 の 規 定 よる 措 置 を 要 請 市 町 村 長 公 安 委 員 会 道 路 構 造 改 善 等 の 意 見 具 申 市 町 村 長 道 路 管 理 者 自 動 車 騒 音 の 大 きさの 許 容 限 度 ( 環 境 省 告 示 ) [ 単 体 規 制 ] 道 路 運 送 車 両 法 道 路 運 送 車 両 の 保 安 基 準 ( 国 土 交 通 省 令 ) 道 路 運 送 車 両 の 保 安 基 準 の 細 目 を 定 める 告 示 ( 国 土 交 通 省 ) [ 単 体 規 制 ] 図 -2.1 道 路 交 通 騒 音 に 係 る 法 体 系 の 概 要 道 路 に 近 接 する 地 域 ( 空 間 または 区 域 )における 騒 音 の 基 準 値 等 ( 環 境 基 準 および 要 請 限 度 ) を 表 -2.1 に 示 す 表 -2.1 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 地 域 における 騒 音 の 基 準 値 等 基 準 等 根 拠 法 測 定 位 置 基 準 値 等 昼 間 6:00-22:00 夜 間 22:00-6:00 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 間 に 係 る 環 境 基 準 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 区 域 に 係 る 要 請 限 度 環 境 基 本 法 に 基 づく 告 示 騒 音 規 制 法 に 基 づく 省 令 住 居 等 の 建 物 の 騒 音 の 影 響 を 受 け やすい 面 道 路 の 敷 地 の 境 界 線 屋 外 70 db 以 下 65 db 以 下 屋 内 45 db 以 下 40 db 以 下 75 db 70 db 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 : 高 速 自 動 車 国 道 一 般 国 道 都 道 府 県 道 および 四 車 線 以 上 の 市 町 村 道 等 5
環 境 基 本 法 ( 抜 粋 ) ( 平 成 5 年 11 月 19 日 法 律 第 91 号 最 終 改 正 : 平 成 26 年 5 月 30 日 法 律 第 46 号 第 三 節 環 境 基 準 第 十 六 条 政 府 は 大 気 の 汚 染 水 質 の 汚 濁 土 壌 の 汚 染 及 び 騒 音 に 係 る 環 境 上 の 条 件 について それぞれ 人 の 健 康 を 保 護 し 及 び 生 活 環 境 を 保 全 する 上 で 維 持 されるこ とが 望 ましい 基 準 を 定 めるものとする 2 前 項 の 基 準 が 二 以 上 の 類 型 を 設 け かつ それぞれの 類 型 を 当 てはめる 地 域 又 は 水 域 を 指 定 すべきものとして 定 められる 場 合 には その 地 域 又 は 水 域 の 指 定 に 関 する 事 務 は 二 以 上 の 都 道 府 県 の 区 域 にわたる 地 域 又 は 水 域 であって 政 令 で 定 めるものにあ っては 政 府 が それ 以 外 の 地 域 又 は 水 域 にあってはその 地 域 又 は 水 域 が 属 する 都 道 府 県 の 知 事 が それぞれ 行 うものとする 3 第 一 項 の 基 準 については 常 に 適 切 な 科 学 的 判 断 が 加 えられ 必 要 な 改 定 がなさ れなければならない 4 政 府 は この 章 に 定 める 施 策 であって 公 害 の 防 止 に 関 係 するもの( 以 下 公 害 の 防 止 に 関 する 施 策 という )を 総 合 的 かつ 有 効 適 切 に 講 ずることにより 第 一 項 の 基 準 が 確 保 されるように 努 めなければならない 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 について( 抜 粋 ) ( 平 成 10 年 9 月 30 日 環 告 64 改 正 : 平 成 17 年 5 月 26 日 環 告 45) 環 境 基 本 法 ( 平 成 5 年 法 律 第 91 号 ) 第 16 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 について 次 のとおり 告 示 する 環 境 基 本 法 第 16 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく 騒 音 に 係 る 環 境 上 の 条 件 について 生 活 環 境 を 保 全 し 人 の 健 康 の 保 護 に 資 する 上 で 維 持 されることが 望 ましい 基 準 ( 以 下 環 境 基 準 という )は 別 に 定 めるところによるほか 次 のとおりとする 第 1 環 境 基 準 1 環 境 基 準 は 地 域 の 類 型 及 び 時 間 の 区 分 ごとに 次 表 の 基 準 値 の 欄 に 掲 げるとおりと し 各 類 型 を 当 てはめる 地 域 は 都 道 府 県 知 事 が 指 定 する 地 域 の 類 型 基 準 値 昼 間 夜 間 AA 50デシベル 以 下 40デシベル 以 下 A 及 びB 55デシベル 以 下 45デシベル 以 下 C 60デシベル 以 下 50デシベル 以 下 ( 注 ) 1 時 間 の 区 分 は 昼 間 を 午 前 6 時 から 午 後 10 時 までの 間 とし 夜 間 を 午 後 10 時 か ら 翌 日 の 午 前 6 時 までの 間 とする 2 AAを 当 てはめる 地 域 は 療 養 施 設 社 会 福 祉 施 設 等 が 集 合 して 設 置 される 地 域 な ど 特 に 静 穏 を 要 する 地 域 とする 3 Aを 当 てはめる 地 域 は 専 ら 住 居 の 用 に 供 される 地 域 とする 4 Bを 当 てはめる 地 域 は 主 として 住 居 の 用 に 供 される 地 域 とする 6
5 Cを 当 てはめる 地 域 は 相 当 数 の 住 居 と 併 せて 商 業 工 業 等 の 用 に 供 される 地 域 と する ただし 次 表 に 掲 げる 地 域 に 該 当 する 地 域 ( 以 下 道 路 に 面 する 地 域 という )に ついては 上 表 によらず 次 表 の 基 準 値 の 欄 に 掲 げるとおりとする 地 域 の 区 分 A 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 B 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 及 び C 地 域 のうち 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 基 準 値 昼 間 夜 間 60デシベル 以 下 65デシベル 以 下 55デシベル 以 下 60デシベル 以 下 備 考 車 線 とは 1 縦 列 の 自 動 車 が 安 全 かつ 円 滑 に 走 行 するために 必 要 な 一 定 の 幅 員 を 有 する 帯 状 の 車 道 部 分 をいう この 場 合 において 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 間 については 上 表 にかかわらず 特 例 として 次 表 の 基 準 値 の 欄 に 掲 げるとおりとする 基 準 値 昼 間 夜 間 70デシベル 以 下 65デシベル 以 下 備 考 個 別 の 住 居 等 において 騒 音 の 影 響 を 受 けやすい 面 の 窓 を 主 として 閉 めた 生 活 が 営 まれていると 認 められるときは 屋 内 へ 透 過 する 騒 音 に 係 る 基 準 ( 昼 間 にあっては45デシベル 以 下 夜 間 にあっては40デシベル 以 下 )に よることができる 2 1の 環 境 基 準 の 基 準 値 は 次 の 方 法 により 評 価 した 場 合 における 値 とする (1) 評 価 は 個 別 の 住 居 等 が 影 響 を 受 ける 騒 音 レベルによることを 基 本 とし 住 居 等 の 用 に 供 される 建 物 の 騒 音 の 影 響 を 受 けやすい 面 における 騒 音 レベルによって 評 価 す るものとする この 場 合 において 屋 内 へ 透 過 する 騒 音 に 係 る 基 準 については 建 物 の 騒 音 の 影 響 を 受 けやすい 面 における 騒 音 レベルから 当 該 建 物 の 防 音 性 能 値 を 差 し 引 いて 評 価 するもの とする (2) 騒 音 の 評 価 手 法 は 等 価 騒 音 レベルによるものとし 時 間 の 区 分 ごとの 全 時 間 を 通 じた 等 価 騒 音 レベルによって 評 価 することを 原 則 とする (3) 評 価 の 時 期 は 騒 音 が1 年 間 を 通 じて 平 均 的 な 状 況 を 呈 する 日 を 選 定 するものと する (4) 騒 音 の 測 定 は 計 量 法 ( 平 成 4 年 法 律 第 51 号 ) 第 71 条 の 条 件 に 合 格 した 騒 音 計 を 用 いて 行 うものとする この 場 合 において 周 波 数 補 正 回 路 はA 特 性 を 用 いること とする (5) 騒 音 の 測 定 に 関 する 方 法 は 原 則 として 日 本 工 業 規 格 Z8731による ただし 時 間 の 区 分 ごとに 全 時 間 を 通 じて 連 続 して 測 定 した 場 合 と 比 べて 統 計 的 に 十 分 な 精 度 を 確 保 し 得 る 範 囲 内 で 騒 音 レベルの 変 動 等 の 条 件 に 応 じて 実 測 時 間 を 短 縮 すること 7
ができる 当 該 建 物 による 反 射 の 影 響 が 無 視 できない 場 合 にはこれを 避 けうる 位 置 で 測 定 し これが 困 難 な 場 合 には 実 測 値 を 補 正 するなど 適 切 な 措 置 を 行 うこととする また 必 要 な 実 測 時 間 が 確 保 できない 場 合 等 においては 測 定 に 代 えて 道 路 交 通 量 等 の 条 件 か ら 騒 音 レベルを 推 計 する 方 法 によることができる なお 著 しい 騒 音 を 発 生 する 工 場 及 び 事 業 場 建 設 作 業 の 場 所 飛 行 場 並 びに 鉄 道 の 敷 地 内 並 びにこれらに 準 ずる 場 所 は 測 定 場 所 から 除 外 する 3 環 境 基 準 の 達 成 状 況 の 地 域 としての 評 価 は 次 の 方 法 により 行 うものとする (1) 道 路 に 面 する 地 域 以 外 の 地 域 については 原 則 として 一 定 の 地 域 ごとに 当 該 地 域 の 騒 音 を 代 表 すると 思 われる 地 点 を 選 定 して 評 価 するものとする (2) 道 路 に 面 する 地 域 については 原 則 として 一 定 の 地 域 ごとに 当 該 地 域 内 の 全 ての 住 居 等 のうち1の 環 境 基 準 の 基 準 値 を 超 過 する 戸 数 及 び 超 過 する 割 合 を 把 握 すること により 評 価 するものとする 第 2 達 成 期 間 等 1 環 境 基 準 は 次 に 定 める 達 成 期 間 でその 達 成 又 は 維 持 を 図 るものとする (1) 道 路 に 面 する 地 域 以 外 の 地 域 については 環 境 基 準 の 施 行 後 直 ちに 達 成 され 又 は 維 持 されるよう 努 めるものとする (2) 既 設 の 道 路 に 面 する 地 域 については 関 係 行 政 機 関 及 び 関 係 地 方 公 共 団 体 の 協 力 の 下 に 自 動 車 単 体 対 策 道 路 構 造 対 策 交 通 流 対 策 沿 道 対 策 等 を 総 合 的 に 実 施 するこ とにより 環 境 基 準 の 施 行 後 10 年 以 内 を 目 途 として 達 成 され 又 は 維 持 されるよう 努 めるものとする ただし 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 面 する 地 域 であって 道 路 交 通 量 が 多 くその 達 成 が 著 しく 困 難 な 地 域 については 対 策 技 術 の 大 幅 な 進 歩 都 市 構 造 の 変 革 等 とあいまって 10 年 を 超 える 期 間 で 可 及 的 速 やかに 達 成 されるよう 努 めるものとす る (3) 道 路 に 面 する 地 域 以 外 の 地 域 が 環 境 基 準 が 施 行 された 日 以 降 計 画 された 道 路 の 設 置 によって 新 たに 道 路 に 面 することとなった 場 合 にあっては(1) 及 び(2)にかか わらず 当 該 道 路 の 供 用 後 直 ちに 達 成 され 又 は 維 持 されるよう 努 めるものとし 環 境 基 準 が 施 行 された 日 より 前 に 計 画 された 道 路 の 設 置 によって 新 たに 道 路 に 面 することとな った 場 合 にあっては(2)を 準 用 するものとする 2 道 路 に 面 する 地 域 のうち 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 間 の 背 後 地 に 存 する 建 物 の 中 高 層 部 に 位 置 する 住 居 等 において 当 該 道 路 の 著 しい 騒 音 がその 騒 音 の 影 響 を 受 けやすい 面 に 直 接 到 達 する 場 合 は その 面 の 窓 を 主 として 閉 めた 生 活 が 営 まれていると 認 められ かつ 屋 内 へ 透 過 する 騒 音 に 係 る 基 準 が 満 たされたときは 環 境 基 準 が 達 成 されたものとみなすものとする 3 夜 間 の 騒 音 レベルが73デシベルを 超 える 住 居 等 が 存 する 地 域 における 騒 音 対 策 を 優 先 的 に 実 施 するものとする 第 3 環 境 基 準 の 適 用 除 外 について この 環 境 基 準 は 航 空 機 騒 音 鉄 道 騒 音 及 び 建 設 作 業 騒 音 には 適 用 しないものとす る 附 則 この 告 示 は 平 成 11 年 4 月 1 日 から 施 行 する 8
騒 音 に 係 る 環 境 基 準 では 道 路 に 面 する 地 域 の 範 囲 が 明 確 に 示 されていないため 参 考 ま でに 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 の 評 価 マニュアル 4) の 抜 粋 を 以 下 に 示 す 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 の 評 価 マニュアル Ⅱ 地 域 評 価 編 ( 道 路 に 面 する 地 域 ) 4) ( 環 境 庁 平 成 12 年 4 月 ) ここでは 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 を 想 定 した 場 合 に 一 般 的 に 道 路 交 通 騒 音 の 及 ぶ 範 囲 等 を 考 慮 して 地 域 評 価 を 行 う 範 囲 を 便 宜 的 に 道 路 端 より 50mとした この 評 価 範 囲 は 道 路 に 面 する 地 域 の 環 境 基 準 を 適 用 する 範 囲 を 示 すものではなく さらにこの 範 囲 を 固 定 的 画 一 的 に 評 価 の 母 数 としようとするものでもない 評 価 区 間 における 評 価 範 囲 等 の 概 念 図 9
騒 音 規 制 法 ( 昭 和 43 年 6 月 10 日 法 律 第 98 号 最 終 改 正 : 平 成 23 年 12 月 14 日 法 律 第 122 号 ) 第 四 章 自 動 車 騒 音 に 係 る 許 容 限 度 等 ( 許 容 限 度 ) 第 十 六 条 環 境 大 臣 は 自 動 車 が 一 定 の 条 件 で 運 行 する 場 合 に 発 生 する 自 動 車 騒 音 の 大 きさの 許 容 限 度 を 定 めなければならない 2 自 動 車 騒 音 の 防 止 を 図 るため 国 土 交 通 大 臣 は 道 路 運 送 車 両 法 に 基 づく 命 令 で 自 動 車 騒 音 に 係 る 規 制 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 める 場 合 には 前 項 の 許 容 限 度 が 確 保 され るように 考 慮 しなければならない ( 測 定 に 基 づく 要 請 及 び 意 見 ) 第 十 七 条 市 町 村 長 は 第 二 十 一 条 の 二 の 測 定 を 行 った 場 合 において 指 定 地 域 内 にお ける 自 動 車 騒 音 が 環 境 省 令 で 定 める 限 度 を 超 えていることにより 道 路 の 周 辺 の 生 活 環 境 が 著 しく 損 なわれると 認 めるときは 都 道 府 県 公 安 委 員 会 に 対 し 道 路 交 通 法 ( 昭 和 三 十 五 年 法 律 第 百 五 号 )の 規 定 による 措 置 を 執 るべきことを 要 請 するものとする 2 環 境 大 臣 は 前 項 の 環 境 省 令 を 定 めようとするときは あらかじめ 国 家 公 安 委 員 会 に 協 議 しなければならない 3 市 町 村 長 は 第 一 項 の 規 定 により 要 請 する 場 合 を 除 くほか 第 二 十 一 条 の 二 の 測 定 を 行 った 場 合 において 必 要 があると 認 めるときは 当 該 道 路 の 部 分 の 構 造 の 改 善 その 他 自 動 車 騒 音 の 大 きさの 減 少 に 資 する 事 項 に 関 し 道 路 管 理 者 又 は 関 係 行 政 機 関 の 長 に 意 見 を 述 べることができる ( 常 時 監 視 ) *1 第 十 八 条 都 道 府 県 知 事 ( 市 の 区 域 に 係 る 自 動 車 騒 音 の 状 況 については 市 長 次 項 に おいて 同 じ )は 自 動 車 騒 音 の 状 況 を 常 時 監 視 しなければならない 2 都 道 府 県 知 事 は 前 項 の 常 時 監 視 の 結 果 を 環 境 大 臣 に 報 告 しなければならない ( 公 表 ) 第 十 九 条 都 道 府 県 知 事 は 当 該 都 道 府 県 の 区 域 ( 町 村 の 区 域 に 限 る )に 係 る 自 動 車 騒 音 の 状 況 を 公 表 するものとする 2 市 長 は 当 該 市 の 区 域 に 係 る 自 動 車 騒 音 の 状 況 を 公 表 するものとする ( 環 境 大 臣 の 指 示 ) 第 十 九 条 の 二 環 境 大 臣 は 自 動 車 騒 音 により 人 の 健 康 に 係 る 被 害 が 生 ずることを 防 止 するため 緊 急 の 必 要 があると 認 めるときは 次 の 各 号 に 掲 げる 者 に 対 し 当 該 各 号 に 定 める 事 務 に 関 し 必 要 な 指 示 をすることができる 一 市 町 村 長 第 十 七 条 第 一 項 の 規 定 による 要 請 に 関 する 事 務 及 び 同 条 第 三 項 の 規 定 による 意 見 を 述 べることに 関 する 事 務 二 都 道 府 県 知 事 市 長 又 は 第 二 十 五 条 の 政 令 で 定 める 町 村 の 長 第 二 十 二 条 の 規 定 に よる 協 力 を 求 め 又 は 意 見 を 述 べることに 関 する 事 務 *1: 平 成 23 年 の 改 正 で 市 長 も 常 時 監 視 および 公 表 することになった 10
騒 音 規 制 法 第 十 七 条 第 一 項 の 規 定 に 基 づく 指 定 地 域 内 における 自 動 車 騒 音 の 限 度 を 定 める 省 令 ( 平 成 12 年 3 月 2 日 総 理 府 令 第 15 号 最 終 改 正 年 月 日 : 平 成 23 年 11 月 30 日 環 境 省 令 第 32 号 ) 騒 音 規 制 法 ( 昭 和 四 十 三 年 法 律 第 九 十 八 号 ) 第 十 七 条 第 一 項 の 規 定 に 基 づき 騒 音 規 制 法 第 十 七 条 第 一 項 の 規 定 に 基 づく 指 定 地 域 内 における 自 動 車 騒 音 の 限 度 を 定 める 命 令 ( 昭 和 四 十 六 年 総 理 府 厚 生 省 令 第 三 号 )の 全 部 を 次 のように 改 正 する ( 定 義 ) 第 一 条 この 省 令 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は それぞれ 当 該 各 号 に 定 めるとこ ろによる 一 車 線 一 縦 列 の 自 動 車 ( 二 輪 のものを 除 く )が 安 全 かつ 円 滑 に 走 行 するために 必 要 な 幅 員 を 有 する 帯 状 の 車 道 の 部 分 をいう 二 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 道 路 法 ( 昭 和 二 十 七 年 法 律 第 百 八 十 号 ) 第 三 条 に 規 定 する 高 速 自 動 車 国 道 一 般 国 道 都 道 府 県 道 及 び 市 町 村 道 ( 市 町 村 道 にあっては 四 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 区 間 に 限 る ) 並 びに 道 路 運 送 法 ( 昭 和 二 十 六 年 法 律 第 百 八 十 三 号 ) 第 二 条 第 八 項 に 規 定 する 一 般 自 動 車 道 であって 都 市 計 画 法 施 行 規 則 ( 昭 和 四 十 四 年 建 設 省 令 第 四 十 九 号 ) 第 七 条 第 一 号 に 規 定 する 自 動 車 専 用 道 路 をいう 三 昼 間 午 前 六 時 から 午 後 十 時 までの 間 をいう 四 夜 間 午 後 十 時 から 翌 日 の 午 前 六 時 までの 間 をいう 五 デシベル 計 量 法 ( 平 成 四 年 法 律 第 五 十 一 号 ) 別 表 第 二 に 定 める 音 圧 レベルの 計 量 単 位 をいう ( 自 動 車 騒 音 の 限 度 ) 第 二 条 騒 音 規 制 法 第 十 七 条 第 一 項 の 環 境 省 令 で 定 める 限 度 ( 以 下 限 度 という )は 別 表 のとおりとする ( 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 区 域 に 係 る 限 度 の 特 例 ) 第 三 条 別 表 に 掲 げる 区 域 のうち 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 区 域 ( 二 車 線 以 下 の 車 線 を 有 する 道 路 の 場 合 は 道 路 の 敷 地 の 境 界 線 から 十 五 メートル 二 車 線 を 超 える 車 線 を 有 する 道 路 の 場 合 は 道 路 の 敷 地 の 境 界 線 から 二 十 メートルまでの 範 囲 をいう )に 係 る 限 度 は 前 条 の 規 定 にかかわらず 昼 間 においては 七 十 五 デシベル 夜 間 においては 七 十 デシベ ルとする ( 都 道 府 県 知 事 及 び 都 道 府 県 公 安 委 員 会 が 協 議 して 定 める 限 度 ) 第 四 条 前 二 条 の 規 定 にかかわらず 別 表 に 掲 げる 区 域 のうち 学 校 病 院 等 特 に 静 穏 を 必 要 と する 施 設 が 集 合 して 設 置 されている 区 域 又 は 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 の 区 間 の 全 部 又 は 一 部 11
に 面 する 区 域 に 係 る 限 度 は 都 道 府 県 知 事 ( 市 の 区 域 内 の 区 域 に 係 る 限 度 については 市 長 ) 及 び 都 道 府 県 公 安 委 員 会 が 協 議 して 定 める 自 動 車 騒 音 の 大 きさとすることがで きる ( 自 動 車 騒 音 の 測 定 方 法 等 ) 第 五 条 前 三 条 に 規 定 する 限 度 は 次 に 掲 げる 方 法 により 測 定 した 場 合 における 値 によるもの とする 一 騒 音 の 測 定 は 計 量 法 第 七 十 一 条 の 条 件 に 合 格 した 騒 音 計 を 用 いて 行 うものとする 二 騒 音 の 測 定 は 道 路 に 接 して 住 居 病 院 学 校 等 の 用 に 供 される 建 築 物 ( 以 下 住 居 等 という )が 存 している 場 合 には 道 路 の 敷 地 の 境 界 線 において 行 い 道 路 に 沿 っ て 住 居 等 以 外 の 用 途 の 土 地 利 用 が 行 われているため 道 路 から 距 離 をおいて 住 居 等 が 存 し ている 場 合 には 住 居 等 に 到 達 する 騒 音 の 大 きさを 測 定 できる 地 点 において 行 うものとす る これらの 場 合 において 測 定 を 行 う 高 さは 当 該 地 点 の 鉛 直 方 向 において 生 活 環 境 の 保 全 上 騒 音 が 最 も 問 題 となる 位 置 とする 三 騒 音 の 測 定 は 当 該 道 路 のうち 原 則 として 交 差 点 を 除 く 部 分 に 係 る 自 動 車 騒 音 を 対 象 とし 連 続 する 七 日 間 のうち 当 該 自 動 車 騒 音 の 状 況 を 代 表 すると 認 められる 三 日 間 に ついて 行 うものとする 四 騒 音 の 評 価 手 法 は 等 価 騒 音 レベルによるものとする 五 騒 音 の 測 定 方 法 は 原 則 として 日 本 工 業 規 格 Z 八 七 三 一 に 定 める 騒 音 レベルの 測 定 方 法 によるものとし 建 築 物 による 無 視 できない 反 射 の 影 響 を 避 けうる 位 置 で 測 定 す るものとする ただし 建 築 物 と 道 路 との 間 ( 道 路 の 敷 地 の 境 界 線 を 含 む )の 地 点 に おいて 測 定 を 行 い 当 該 建 築 物 による 無 視 できない 反 射 の 影 響 を 避 けることができない 場 合 において 当 該 影 響 を 勘 案 し 実 測 値 を 補 正 するなど 適 切 な 措 置 を 講 ずるときは こ の 限 りでない 六 自 動 車 騒 音 以 外 の 騒 音 又 は 当 該 道 路 以 外 の 道 路 に 係 る 自 動 車 騒 音 による 影 響 がある と 認 められる 場 合 は これらの 影 響 を 勘 案 し 実 測 値 を 補 正 するものとする 七 騒 音 の 大 きさは 測 定 した 値 を 時 間 の 区 分 ごとに 三 日 間 の 原 則 として 全 時 間 を 通 じ てエネルギー 平 均 した 値 とする 別 表 一 二 三 区 域 の 区 分 a 区 域 及 びb 区 域 のうち 一 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 a 区 域 のうち 二 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 b 区 域 のうち 二 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 す 区 域 及 び c 区 域 のうち 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 時 間 の 区 分 昼 間 夜 間 六 十 五 デ 五 十 五 デ シベル シベル 七 十 デシ 六 十 五 デ ベル シべル 七 十 五 デ 七 十 デシ シベル ベル 12
備 考 a 区 域 b 区 域 及 びc 区 域 とは それぞれ 次 の 各 号 に 掲 げる 区 域 として 都 道 府 県 知 事 が 定 めた 区 域 をいう 一 a 区 域 専 ら 住 居 の 用 に 供 される 区 域 二 b 区 域 主 として 住 居 の 用 に 供 される 区 域 三 c 区 域 相 当 数 の 住 居 と 併 せて 商 業 工 業 等 の 用 に 供 される 区 域 附 則 この 府 令 は 平 成 十 二 年 四 月 一 日 から 施 行 する 附 則 ( 平 成 一 二 年 一 二 月 一 五 日 総 理 府 令 第 一 五 〇 号 ) この 府 令 は 内 閣 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 十 一 年 法 律 第 八 十 八 号 )の 施 行 の 日 ( 平 成 十 三 年 一 月 六 日 )から 施 行 する 補 足 : 都 道 府 県 及 び 市 ( 特 別 区 )は 法 定 受 託 事 務 と 自 動 車 騒 音 の 常 時 監 視 を 行 う 常 時 監 視 のマニュアル 5) が 平 成 23 年 9 月 に 作 成 されている 13