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盲 ろう 者 へのパソコン 支 援 杉 田 正 幸 ( 中 央 図 書 館 ) 1.はじめに 2001( 平 成 13) 年 に 厚 生 労 働 省 が 行 った 身 体 障 害 者 実 態 調 査 結 果 では 全 国 に 推 計 盲 ろう 者 数 は13,000 人 いると 言 われている その 内 大 阪 府 ( 大 阪 市 を 含 む)の 数 は 全 国 盲 ろう 者 協 会 の 推 計 で900 人 と 言 われている 視 覚 と 聴 覚 の 両 方 に 障 害 を 持 った 人 盲 ろう 者 は 他 の 障 害 者 以 上 に 情 報 障 害 コミュニケー ション 障 害 がある 普 段 なにげなくテレビやラジオから 入 ってくる 情 報 や 新 聞 や 本 雑 誌 など から 入 ってくる 情 報 は 盲 ろう 者 のほとんどが 自 ら 取 得 することができず 通 訳 介 助 者 を 通 じて 得 る 方 法 が 中 心 となる また コミュニケーションについても 手 話 点 字 などを 手 で 触 って 読 み 取 る 通 訳 方 法 を 主 体 とし その 際 には 個 々に 通 訳 者 を 介 しておこなうことが 必 要 である 大 阪 府 立 中 央 図 書 館 では2001 年 から 盲 ろう 者 へのパソコン 支 援 ( 個 別 指 導 )をおこない 2003 年 度 から 盲 ろう 者 対 象 のインターネット 講 習 会 を 開 催 し 多 くの 盲 ろう 者 の 情 報 障 害 が 克 服 できるよう 現 在 も 継 続 中 である 2. 盲 ろう 者 の 種 別 と 情 報 環 境 盲 ろう 者 は 1) 全 く 目 が 見 えなく 耳 が 聞 こえない 全 盲 全 聾 2) 全 く 目 が 見 えなく 聴 力 が 弱 い 全 盲 難 聴 3) 視 力 が 弱 く 全 く 耳 が 聞 こえない 弱 視 全 聾 4) 視 力 が 弱 く 聴 力 が 弱 い 弱 視 難 聴 の4 種 類 に 大 別 することができる 全 盲 全 聾 の 場 合 は 目 からも 耳 からも 情 報 が 入 らないため 点 字 による 情 報 摂 取 手 書 き( 手 の 平 にひらがな カタカナなどの 文 字 を 書 きコミュニケーションを とる 方 法 ) 触 手 話 ( 手 話 を 手 で 触 って 通 訳 を 受 ける 方 法 )を 使 うなどして 情 報 を 得 るしかない 点 字 の 場 合 紙 の 点 字 を 手 で 触 れて 読 むことが 一 般 的 であるが 盲 ろう 者 の 場 合 はブリスタ( 後 述 ) 及 び 指 点 字 を 用 いることが 多 い 指 点 字 とは 通 訳 者 の 指 を 点 字 タイプライターのキーに 見 立 てて キー を 打 つように 盲 ろう 者 の 指 の 上 を 叩 く 方 式 で 左 右 の 人 差 し 指 中 指 薬 指 の6 本 に 対 応 させる 障 害 が 多 少 軽 度 で 視 力 がある 場 合 は 拡 大 文 字 を 見 ること 少 し 聞 こえれば 音 声 による 情 報 摂 取 が 可 能 である 視 覚 と 聴 覚 に 重 度 の 障 害 のある 盲 ろう 者 はパソコンの 画 面 に 表 示 されている 内 容 を 見 て 確 認 す ることは 困 難 である 弱 視 の 人 の 場 合 は 画 面 の 情 報 を 拡 大 するソフトを 用 いることでパソコンを 使 うことができる 全 盲 者 の 場 合 はパソコン 画 面 を 見 ることができないので 点 字 ディスプレイを 35

用 いてパソコン 画 面 の 内 容 を 点 字 で 確 認 する 方 法 がとられる 一 部 の 盲 ろう 者 は1990 年 代 の 前 半 MS-DOS 環 境 でパソコンを 使 っていた MS-D OSはCUI(キャラクター ユーザー インターフェース)という 文 字 中 心 の 情 報 であったた め 文 字 情 報 を 点 字 に 変 換 し 点 字 ディスプレイに 出 力 しやすかったので 比 較 的 盲 ろう 者 が 使 いやすい 環 境 であった 点 字 を 頼 りにワープロで 文 書 を 書 いたり パソコン 通 信 で 電 子 メールの 交 換 データベースへのアクセス 掲 示 板 へのアクセスなど 盲 ろう 者 が 自 ら 他 者 とコミュニケ ーションがとれ 情 報 発 信 ができることの 意 義 は 大 きかった Windows3.1やWindows95の 発 売 以 降 文 字 中 心 だったパソコン 環 境 がGU I(グラフィカル ユーザー インターフェース)と 変 わり 視 覚 的 な 判 断 や 仮 想 的 な 操 作 が 必 要 となり これらシステムの 点 字 表 示 の 開 発 が 遅 れたこともあり 盲 ろう 者 は 暫 くの 間 パソコ ンを 使 えない 環 境 になった しかし Windowsの 点 字 出 力 や 画 面 拡 大 の 開 発 も 進 み 20 00 年 頃 を 境 に 盲 ろう 者 がパソコンへアクセスすることが 再 び 増 えてきた 最 近 では 電 子 メール を 中 心 にインターネット 検 索 ワープロなどそれぞれの 目 的 に 応 じたパソコンの 利 用 が 徐 々に 増 えている 当 館 では 日 本 障 害 者 リハビリテーション 協 会 より2000 年 に 盲 ろう 者 支 援 用 のパソコン 点 字 ディスプレイ 各 種 ソフトウェアの 貸 与 を 受 け 2000 年 度 には 国 のIT 講 習 会 の 予 算 でパソコ ン 点 字 ディスプレイ 各 種 ソフトウェアを 導 入 し 障 害 者 へのパソコン 支 援 の 環 境 整 備 に 努 めた 3. 盲 ろう 者 へのパソコン 個 別 支 援 2001 年 8 月 に 盲 ろう 者 の 通 訳 介 助 をしている 方 から 相 談 を 受 けた 盲 ろう 者 でこれか らパソコンを 使 いたい 人 がいるのだけど 点 字 ディスプレイなどを 実 際 に 触 って 試 せるところが なく 大 阪 府 立 中 央 図 書 館 にはそのような 環 境 が 整 っているというふうに 聞 いた これまでに 他 で 機 器 を 触 らずに 説 明 を 聞 いたりしたが 本 人 は 理 解 できず 分 からないので 実 際 にいろいろと 触 ってみたい とのことであった 当 館 では 盲 ろう 者 への 支 援 をしたこともなかったので 最 初 はどのように 支 援 をしたらよいのか 分 からず 躊 躇 したが とりあえずは 環 境 も 整 っているので 引 き 受 けた それからおよそ1 年 間 その 方 はほぼ 毎 週 図 書 館 に 通 ってきた 最 初 は 点 字 ディス プレイの 種 類 の 説 明 使 い 方 パソコンのキー 配 列 の 説 明 電 子 メールの 使 い 方 などパソコンの 基 礎 について 指 導 をおこなった 毎 回 パソコンが 得 意 で 点 字 も 分 かる 触 手 話 通 訳 者 と 盲 ろう 者 が 一 緒 に 来 られ こちらの 説 明 を 触 手 話 通 訳 を 受 けながらおこなった また 手 話 では 分 かりに くい 部 分 はブリスタ 点 字 速 記 用 タイプライタを 用 いて 点 字 で 通 訳 し 紙 テープに 記 録 した そ の 点 字 のメモを 毎 回 持 ち 帰 って 家 で 復 習 された 1 年 経 ち ある 程 度 点 字 入 力 でパソコンが 36

使 えるようになり パソコン 点 字 ディスプレイを 購 入 され 自 宅 で 電 子 メールなどを 使 えるよ うになった 自 宅 でも 使 えるようになったことなどから この 支 援 はおよそ1 年 で 打 ち 切 った その 後 個 別 支 援 ではおよそ15 名 の 盲 ろう 者 への 支 援 をおこない 現 在 も7 名 の 盲 ろう 者 の 個 別 支 援 を 継 続 している 表 1 主 な 個 別 支 援 内 容 写 真 1 ブリスタ 1. パソコンの 基 本 操 作 (パソコンの 立 ち 上 げ 終 了 キーボードの 配 列 の 説 明 キーボード 練 習 ) 2. 点 字 入 力 (6 点 入 力 )の 説 明 と 練 習 3. Windowsの 基 本 的 な 操 作 4. 電 子 メール ( 送 受 信 アドレス 帳 添 付 ファイルなど) 5. ホームページの 閲 覧 6. ホームページの 検 索 7. 点 訳 ソフト 8. 画 面 拡 大 ソフト ブリスタは6つのキーの 組 み 合 わせで 点 字 を 入 力 する 盲 ろう 者 用 の 通 訳 用 点 字 速 記 タイプライタ 打 った 点 字 は 左 側 から 紙 テープで 打 ち 出 され 盲 ろう 者 はその 点 字 を 触 って 通 訳 を 受 けます 9. その 他 盲 ろう 者 に 利 用 可 能 な 機 器 ソフトウェアの 説 明 4. 盲 ろう 者 向 けインターネット 講 習 会 当 館 では2001 年 から 盲 ろう 者 へのパソコン 個 別 支 援 を 実 施 してきたが 盲 ろう 者 用 機 器 ( 点 字 ディスプレイ)やソフトが 充 実 していることや 盲 ろう 当 事 者 や 盲 ろう 団 体 からの 講 習 会 への 要 求 が 強 かったことから2003 年 度 から 盲 ろう 者 向 けインターネット 講 習 会 を 開 催 した 初 年 度 は11 名 の 応 募 があり 大 阪 府 内 に 住 む4 名 の 盲 ろう 者 が 受 講 した 盲 ろう 者 には 事 前 にパソコ ンの 利 用 状 況 やコミュニケーション 方 法 点 字 の 触 読 能 力 についてなどを 直 接 お 会 いして 確 認 し た 講 習 会 は4 日 間 ( 計 20 時 間 )で 点 字 ディスプレイを 使 っての 電 子 メールの 体 験 ホーム ページ 閲 覧 の 体 験 6 点 入 力 を 使 った 文 字 の 入 力 を 中 心 におこなった 受 講 者 にはパソコンのこ とがある 程 度 分 かる 触 手 話 通 訳 者 または 指 点 字 通 訳 者 を 配 置 した 1 回 目 の 講 習 は 手 探 りであり 問 題 点 も 多 かった 1)こちらで 通 訳 者 を 選 んだため 受 講 者 にあった 通 訳 者 を 準 備 できなかった 37

2)パソコンの 画 面 情 報 が 全 て 点 字 で 出 力 できないなど 盲 ろう 者 にあまり 使 いやすい 環 境 を 構 築 できなかった 3) 点 字 があまり 読 めない 受 講 者 もいて 画 面 拡 大 など 複 数 の 方 法 に 対 応 せざるを 得 なかった 4) 通 訳 に 時 間 がかかるため 1 回 の 講 習 でできる 内 容 は 極 僅 かで 4 回 の 講 習 では 十 分 では なかった しかし 全 国 の 公 立 図 書 館 で 初 めて 重 度 の 障 害 者 へのパソコン 講 習 をおこない その 結 果 とし て 盲 ろう 者 がパソコンを 使 うきっかけとなり 受 講 生 から 一 定 の 評 価 をいただいた 2004 年 度 は 前 年 の 反 省 から 点 字 の 読 める 盲 ろう 者 に 対 象 を 絞 り 通 訳 者 も 本 人 が 推 薦 した 人 にきていただいた その 結 果 講 習 の 質 も 一 定 に 保 つことができた 2005 年 度 は 初 級 の 講 座 に 加 えて 中 級 講 座 (5 時 間 を2 回 計 10 時 間 )をおこなった それまでの 電 子 メールを 中 心 とした 講 習 から ホームページ 検 索 の 基 本 を 学 習 するなど 講 習 の 幅 も 広 げた 2004 年 度 までは 視 覚 障 害 者 用 のソフトウェアで ある 程 度 盲 ろう 者 に 使 いやすいものを 使 用 したが 点 字 表 示 や 画 面 拡 大 がうまくいかない 部 分 もあり 使 いにくい 部 分 も 多 かった しか し 2005 年 度 からは 盲 ろう 者 に 使 いやすいメールソフト ネット 検 索 補 助 ソフトなどを 使 用 することで 効 率 的 な 指 導 をすることができた 2006 年 度 から 初 級 講 座 と 中 級 講 座 を 各 年 で 開 催 することとした 2006 年 度 は 初 級 2 007 年 度 は 中 級 講 座 をおこなった 以 下 最 近 2 年 の 講 習 会 の 概 要 を 記 す 2006 年 度 初 級 講 座 2006 年 度 は 点 字 が 読 める 盲 ろう 者 でパソコンの 基 礎 ( 電 子 メール)を 学 習 したい 人 を 対 象 として 初 級 講 座 を 開 催 し 大 阪 府 と 周 辺 の 地 域 から3 名 の 盲 ろう 者 が 参 加 した 講 習 内 容 : 点 字 ピンディスプレイを 使 っての 電 子 メールの 体 験 ニュース 閲 覧 など その 他 盲 ろう 者 が 使 うと 便 利 なソフトの 紹 介 1 日 目 : 自 己 紹 介 盲 ろう 者 のパソコン 環 境 キーボード 練 習 電 子 メール 体 験 2 日 目 :ボイスポッパー( 盲 ろう 者 に 配 慮 したメール ニュース 閲 覧 ソフト)でメールの 送 受 信 3 日 目 :ボイスポッパーでメールの 送 受 信 とニュースの 閲 覧 4 日 目 :ボイスポッパーでメールの 送 受 信 とニュースの 閲 覧 インターネット 体 験 2007 年 度 中 級 講 座 2007 年 度 は 点 字 が 読 める 盲 ろう 者 で 電 子 メールができる 程 度 の 人 を 対 象 として 中 級 講 座 38

を 開 催 し 大 阪 府 及 び 近 隣 府 県 の 盲 ろう 者 4 名 が 参 加 した 講 習 内 容 : 点 字 ピンディスプレイを 使 っての 電 子 メールの 応 用 ホームページ 閲 覧 インターネ ット 検 索 最 新 の 小 型 の 点 字 情 報 端 末 の 紹 介 など 1 日 目 : 自 己 紹 介 ボイスポッパー( 盲 ろう 者 に 配 慮 したメール ニュース 閲 覧 ソフト)でメー ルの 送 受 信 ニュースの 閲 覧 2 日 目 :サーチエイド(ネット 検 索 補 助 ツール)を 用 いてインターネット 検 索 ( 国 語 辞 典 駅 か ら 時 刻 表 姓 名 判 断 など) 3 日 目 :サーチエイドを 用 いてインターネット 検 索 (Google を 使 って 調 べたいページへアクセス) ブレイルメモポケット(16マス 表 示 の 小 型 の 点 字 ディスプレイの 紹 介 と 体 験 ): 点 字 での 文 書 作 成 電 卓 など 機 能 の 紹 介 4 日 目 :サーチエイドを 用 いてインターネット 検 索 ( 高 速 バス 検 索 テレビ 番 組 (ドラマ) 検 索 辞 書 宿 泊 検 索 ぐるなびなど) ブレイルセンス シンクブレイル( 小 型 の 携 帯 情 報 端 末 の 紹 介 と 体 験 ):ワープロ メール ウェ ブブラウザ 機 能 を 中 心 に 説 明 ) 2006 2007 年 度 の 講 習 会 は 受 講 生 1 名 に 通 訳 者 が2 名 ずつ 付 いた 通 訳 は 手 話 を 手 で 触 る 触 手 話 が 中 心 であったが 一 部 は 目 の 前 での 手 話 通 訳 ( 弱 視 対 応 手 話 接 近 手 話 )と 指 点 字 通 訳 であった 最 近 2 年 間 の 受 講 者 7 名 ともそれなりに 点 字 を 読 むことができたため ほぼ 共 通 の 内 容 で 講 習 を 進 められたが 点 字 の 読 み 速 度 には 多 少 の 差 があった 弱 視 聾 の3 名 に 関 して は 大 きなディスプレイ(19インチなど)を 用 いて 画 面 拡 大 との 併 用 をおこなった 受 講 者 の 感 想 など: 盲 ろう 者 に 使 いやすい 電 子 メールソフトを 体 験 できてよかった 新 しいソフトや 機 器 を 体 験 できてよかった メールは 自 分 で 使 うけど インターネットは 難 しくて 使 っていなかった 今 回 の 中 級 講 習 でそ れを 勉 強 できたのはとってもよかった 4 回 の 講 習 会 では 時 間 が 足 りなかった せめて6 日 とか7 日 ぐらいの 講 習 期 間 が 必 要 通 訳 者 の 人 もパソコンが 分 かる 人 だったので とってもよかった テキストに 具 体 的 な 操 作 など 分 かりやすく 書 かれていたので 後 で 復 習 しやすかった 39

写 真 2 講 習 会 全 体 写 真 講 習 会 でサーチエイドを 使 ってインターネット 検 索 の 説 明 をしています 机 にはノートパソコン 点 字 ディスプレイ 外 付 けキーボードがあります 受 講 生 1 名 に 触 手 話 及 び 接 近 手 話 通 訳 者 が2 名 ずつ 付 いています 写 真 3 触 手 話 通 訳 強 度 の 弱 視 聾 の 人 が 手 話 を 手 で 触 って 通 訳 を 受 けて います 盲 ろう 者 の 多 くは 触 手 話 での 通 訳 が 主 となります 写 真 4 点 字 ディスプレイ 全 盲 ろうの 人 がパソコンの 画 面 の 情 報 をパソコ ン 手 前 の 機 械 に 表 示 される 点 字 を 読 んで 確 認 し ています このディスプレイにはパソコン 画 面 1 行 分 (4 6マス)の 点 字 が 出 力 されます 写 真 5 パソコンの 画 面 拡 大 弱 視 聾 の 人 がパソコンの 拡 大 画 面 (128ポイン ト)を 目 で 確 認 しています 光 がまぶしいので 暗 闇 の 中 で 講 習 を 受 けていま す 40

5. 考 察 ( 盲 ろう 者 のパソコン 支 援 の 現 状 と 問 題 点 ) (1) 盲 ろう 者 とのコミュニケーション: 盲 ろう 者 にパソコン 支 援 する 場 合 にもっとも 問 題 と なるのが 盲 ろう 者 とのコミュニケーションである 触 手 話 指 点 字 などの 通 訳 が 必 要 で 個 人 指 導 の 場 合 指 導 者 のコミュニケーション 能 力 が 問 題 となる また 講 習 会 の 場 合 通 訳 者 の 通 訳 技 術 とともにパソコンに 関 する 知 識 盲 ろう 者 が 利 用 するソフト ハードの 知 識 が 求 められる それら 両 方 を 兼 ね 備 えた 人 材 の 養 成 が 今 後 求 められるが 当 館 の 講 習 会 での 通 訳 者 のほとんどは それらの 両 方 を 兼 ね 備 えた 人 にきていただいている しかし そのような 人 材 は 少 ないのが 現 状 で 毎 回 同 じ 人 に 頼 まざるを 得 ない また コミュニケーションにおいてもパソコンの 操 作 と 通 訳 を 両 方 受 けることは 難 しいので 必 要 に 応 じて 盲 ろう 者 とのサインでコミュニケーションを 図 ることが 必 要 である 具 体 的 には 盲 ろう 者 が 正 しくパソコン 操 作 をしている 場 合 は 盲 ろう 者 の 背 中 に を 書 き 間 違 えた 操 作 をしている 場 合 は を 書 くなど 講 師 通 訳 者 と 受 講 される 盲 ろう 者 の 間 で 前 もって 決 めておくとよい (2) 盲 ろう 者 の 特 性 とパソコンへのニーズ: パソコン 指 導 の 際 に 個 々の 盲 ろう 者 の 特 性 の 把 握 が 重 要 で それによりパソコン 指 導 の 方 針 を 立 てる 盲 ベースの 人 なのか 聾 ベースの 人 なの か 残 存 視 力 視 野 残 存 聴 力 点 字 が 読 めるかなどを 事 前 に 調 査 し 計 画 を 立 てる その 上 で 盲 ろう 者 へのパソコンニーズがコミュニケーションの 習 得 なのか 情 報 入 手 であるのか 情 報 発 信 であるのかを 詳 しく 聞 き その 指 導 方 法 を 決 定 する 必 要 がある 個 別 指 導 の 場 合 それぞれの ニーズに 応 えていけるよう 対 応 していくことが 望 まれる (3) 点 字 や 日 本 語 の 習 得 : 盲 ろう 者 がパソコンを 使 用 する 際 に 点 字 や 日 本 語 の 習 得 が 重 要 で ある 特 に 全 盲 ろうの 場 合 パソコンへのアクセスは 点 字 以 外 に 方 法 はない そのため 点 字 の 習 得 が 必 要 で 盲 ベースの 人 は 比 較 的 問 題 とならないが 聾 ベースの 人 の 場 合 この 習 得 が 問 題 となる 聾 ベースの 人 は 漢 字 を 形 で 覚 えており また 表 意 文 字 である 手 話 言 語 を 用 いているため に 基 本 的 に 漢 字 がなく 表 音 文 字 である 点 字 の 習 得 には 困 難 をもっており 特 に 表 音 文 字 から の 漢 字 変 換 は 大 変 難 しい (4) 講 習 会 の 必 要 性 : 盲 ろう 者 にパソコン 講 習 会 を 開 催 しているのは 各 地 の 盲 ろう 者 当 事 者 団 体 都 道 府 県 が 設 置 するITサポートセンター( 東 京 都 など)( 盲 ろう 当 事 者 向 け 講 習 会 や 個 別 支 援 ) 日 本 障 害 者 リハビリテーション 協 会 や 全 国 盲 ろう 者 協 会 (ボランティアや 指 導 者 向 けの 研 修 )など 一 部 である 当 館 が2003 年 度 から 盲 ろう 者 向 けの 講 習 会 を 開 催 していることは 盲 ろ う 者 へのコミュニケーション 支 援 情 報 受 発 信 盲 ろう 者 の 社 会 参 加 の 機 会 を 増 やすという 点 か ら 重 要 である 特 に 図 書 館 という 情 報 提 供 施 設 が 重 度 の 障 害 のある 人 も 含 めてサービスをするこ とは 意 義 深 いことと 考 える 41

(5) 講 習 会 後 のフォロー: 盲 ろう 者 にとっては 講 習 会 などみんなが 集 まって 同 じ 目 的 で 参 加 することに 意 義 を 感 じている しかし 講 習 会 が 終 わり そのまま 支 援 がないとパソコンも 使 わ ず せっかく 覚 えたことも 忘 れてしまう 当 館 では 講 習 会 を 修 了 した 盲 ろう 者 への 継 続 的 な 個 別 支 援 をする 中 で 個 人 のニーズを 把 握 し 適 切 なサポート 支 援 をおこなうことができていると 考 える またパソコン 購 入 やその 後 の 支 援 についてはパソコンがある 程 度 できる 通 訳 介 助 者 に 協 力 いただき 自 宅 でのサポートをお 願 いしている 図 書 館 での 支 援 だけでは 難 しいので 福 祉 制 度 などをうまく 活 用 し 支 援 をしていくことが 重 要 である (6) 機 器 やソフトの 問 題 : 盲 ろう 者 に 使 いやすいハード ソフトが 現 状 では 少 ない 現 在 で はWindows Vistaを 点 字 や 拡 大 で 利 用 することが 困 難 であり そのような 開 発 も 不 十 分 である Windows XPパソコンも 今 年 の 夏 以 降 入 手 困 難 となる 中 で 今 後 の 盲 ろう 者 へのパソコン 支 援 方 法 を 再 検 討 する 時 期 がきている 6. まとめ 2001 年 からの 盲 ろう 者 へのパソコン 個 別 支 援 2003 年 度 から2007 年 度 まで5 年 間 の 講 習 会 をおこない 電 子 メールやホームページ 閲 覧 などを 中 心 とした 支 援 を 実 施 してきた 受 講 した 盲 ろう 者 からも 一 定 の 評 価 をいただき 何 度 も 講 習 会 に 参 加 する 人 や 継 続 的 に 個 別 支 援 を 受 けている 人 がいるのはその 成 果 の 一 つと 考 える 講 習 会 については 講 習 内 容 使 用 機 器 通 訳 体 制 支 援 者 の 問 題 などがあり 最 初 の2 年 間 は 十 分 な 支 援 をおこなうことができなかった しかし 講 習 会 個 別 支 援 を 通 じて 開 発 者 に 協 力 す ることで 盲 ろう 者 に 使 いやすいハード ソフトの 研 究 開 発 にも 協 力 することができ 盲 ろう 者 への 支 援 を 少 しずつであるが 進 めていくことができた 今 後 当 館 が 多 くの 盲 ろう 者 への 支 援 をすることで 盲 ろう 者 のパソコンを 利 用 したコミュニ ケーションの 獲 得 と 情 報 障 害 の 克 服 につながればと 考 える さらに 全 国 には 多 くの 盲 ろう 者 が 住 んでいるが 盲 ろう 者 へのパソコン 支 援 をしているのは 東 京 の 日 野 市 立 図 書 館 が 盲 ろう 者 への 個 別 支 援 をしている 程 度 であり 講 習 会 として 開 催 しているところは 全 くない 住 民 に 身 近 な 施 設 ( 図 書 館 )が 盲 ろう 者 へのパソコン 支 援 などを 通 じて 盲 ろう 者 のコミュニケーション 障 害 情 報 障 害 を 少 しでも 改 善 できるようなサービスを 今 後 展 開 し どんな 利 用 者 にもサービスをおこ なう 図 書 館 を 目 指 していく 必 要 がある 42

参 考 文 献 1) 大 阪 府 立 中 央 図 書 館 盲 ろう 者 にIT 講 習 今 後 に 期 待 広 がる 点 字 毎 日 活 字 版 307( 点 字 版 4182)2004 年 3 月 18 日 ( 点 字 版 2004 年 3 月 14 日 ) 3 頁 ( 点 字 版 10 頁 2) (ルポ 最 前 線 を 行 く) 盲 ろう 者 のインターネット 講 習 会 点 字 毎 日 活 字 版 311( 点 字 版 4186)2004 年 4 月 15 日 ( 点 字 版 2004 年 4 月 11 日 )8 頁 ( 点 字 版 31-34 頁 ) 3) 大 阪 盲 ろう 者 向 けIT 講 習 会 ニュース 閲 覧 に 達 成 感 点 字 毎 日 活 字 版 356( 点 字 版 4231)2005 年 3 月 10 日 ( 点 字 版 2005 年 3 月 6 日 )11 頁 ( 点 字 版 11 頁 ) 4) 盲 ろう 者 生 活 実 態 調 査 報 告 書 平 成 16/17 年 度 全 国 盲 ろう 者 協 会 2006 年 137p 5) 平 成 18 年 度 盲 ろう 者 向 けパソコン 指 導 者 等 養 成 研 修 事 業 報 告 全 国 盲 ろう 者 協 会 2007 年 93p 43