実 技 試 験 総 評 手 書 き 採 点 の 基 準 や 合 格 点 はこれまで 同 様 です 内 容 表 記 や 日 本 語 の 使 い 方 文 章 構 成 も 含 めた 総 合 で 70 点 以 上 です 読 みやすさに 関 しては 地 域 による 指 導 や 認 識 の 差 が 非 常 に 大 きく 出 たように 思 われます 養 成 講 座 の 最 初 に 表 記 の 指 導 を 徹 底 してほしいと 思 います ロール やノートテイクの 文 字 の 大 きさは 要 約 筆 記 者 養 成 テキスト 上 巻 P43 下 巻 P65( 中 段 )にある 文 字 の 大 きさを 参 考 にしてください 今 回 は 漢 字 表 記 を 求 めた 用 語 はないですが 改 正 使 命 感 を 改 政 指 名 感 と 書 く 間 違 いが 多 くありました また 略 号 略 語 が 使 えない 人 も 思 いのほ か 多 く 受 験 以 前 の 課 題 のように 思 います パソコン 6 分 以 内 の 音 源 でしたから 入 力 の 字 数 として 300~350 字 あれば 一 定 の 内 容 は 入 ったと 思 います 全 体 的 には 入 力 に 安 定 感 のある 人 が 増 えたように 思 います 文 字 数 を 多 く 入 力 しようとして 誤 入 力 する 人 も 減 りました 一 方 で 極 端 に 文 字 数 が 少 なく 文 字 数 に 合 わせて 内 容 が 要 約 されているとはいえないものも 少 なか らずありました 事 業 体 がパソコン 要 約 筆 記 の 今 後 の 需 要 に 対 応 する 人 が 欲 しいと 考 えるなら かなり 厳 しいと 感 じました
手 書 き-1 障 害 者 差 別 解 消 法 を 知 ろう 崔 栄 繁 氏 崔 / 推 進 会 議 は 1 回 の 開 催 が4 時 間 と 政 府 の 会 議 では 珍 しいものでした 障 害 当 事 者 には 精 神 障 害 者 知 的 障 害 者 も 入 り これも 画 期 的 でした 障 害 者 が 参 加 で きるよう さまざま 工 夫 がされました 盲 ろう 者 や 聴 覚 障 害 者 でも 手 話 を 使 う 方 難 聴 で 要 約 筆 記 を 使 う 方 視 覚 障 害 者 で 点 字 と 資 料 を 使 う 方 もいました いろいろ な 障 害 者 に 合 わせて 運 営 も 大 変 だったと 思 います しかし 推 進 会 議 の 進 め 方 は 今 後 の 参 考 になると 思 います 推 進 会 議 はシナリオがなく 政 府 の 会 議 では 珍 しいものでした まず 第 1 次 意 見 を 決 めました 2 番 です 第 1 次 意 見 の 正 式 名 称 は 障 害 者 制 度 改 革 の 推 進 の ための 基 本 的 な 方 向 ( 第 1 次 意 見 ) です すべての 分 野 について 東 さんと 推 進 会 議 メンバーが 問 題 点 を 洗 い 出 し 改 革 への 気 概 を 示 し 意 見 にまとめました 内 容 は3 項 目 1つは 基 礎 的 な 課 題 改 革 の 方 向 性 です 地 域 で 障 害 者 も 平 等 に 暮 らすという 大 きな 方 向 性 もう1つは 横 断 的 な 方 法 障 害 者 基 本 法 の 改 正 や 改 革 の 推 進 体 制 差 別 禁 止 法 の 制 定 などです 3つめが 個 別 分 野 です 横 断 的 課 題 で は 教 育 労 働 移 動 情 報 保 障 など 各 分 野 を 横 断 して 基 本 法 や 差 別 禁 止 法 ができま した そして 就 労 教 育 や 障 害 者 支 援 等 合 計 で 11 個 の 個 別 課 題 が 示 されました この3つが 整 理 され 改 革 の 工 程 表 を 作 りました 改 正 の 期 限 や 議 論 の 期 間 を 決 めたのが 大 きな 特 徴 です 第 1 次 意 見 をもとに 閣 議 決 定 を 行 い 工 程 表 を 作 りまし た 閣 議 決 定 したものが 基 本 的 な 方 向 です 第 1 次 意 見 の 工 程 表 に 基 づき 細 かい ところは 後 で 議 論 すると 整 理 されました 閣 議 決 定 された3 本 柱 が1)~3)です 1つ 目 が 障 害 者 基 本 法 の 改 正 2 番 目 に 障 害 者 自 立 支 援 法 を 廃 止 し 障 害 者 総 合 福 祉 法 を 作 ること 3つ 目 に 障 害 者 差 別 禁 止 法 の 制 定 です 工 程 表 に 即 して 推 進 会 議 の 議 論 が 始 まりました 最 初 の 議 論 が 障 害 者 基 本 法 の 改 正 です 評 価 点 : 資 料 を 活 用 する 意 識 と 技 術 の 有 無 が 差 になりました 障 害 者 制 度 改 革 以 降 の 情 勢 を 知 らないと 背 景 までの 把 握 は 困 難 ですが 資 料 をうまく 活 用 して 大 きく 齟 齬 のでない 要 約 筆 記 ができた 人 もあります 一 方 で 聞 いた 話 を 部 分 だけを つなげたため 内 容 の 間 違 いになり 減 点 された 例 もあります 第 5 講 の 共 有 情 報 の 活 用 の 正 しい 理 解 が 薄 いということです
手 書 き-2 生 きる 意 味 を 取 り 戻 し 真 に 豊 かな 社 会 の 実 現 へ 上 田 紀 行 氏 上 田 / 東 工 大 にリベラルアーツセンターを 作 った 理 由 から テーマと 関 係 しますが 大 学 生 の 教 養 がなくなったから 私 の 高 校 時 代 理 科 系 でも 文 系 の 本 を 読 みました 岩 波 新 書 など 今 の 学 生 は 試 験 に 出 る 勉 強 だけです 数 学 と 物 理 と 化 学 と 英 語 さえやればいいと 先 生 から 歴 史 の 本 を 勧 められる すると 有 名 大 学 に 入 らないと 先 生 の 評 価 が 下 がる と 反 論 し ます 無 駄 な 歴 史 より 数 学 と 物 理 だと 言 います こうした 風 潮 がありますね 短 期 的 評 価 の 出 るもの 以 外 は 無 駄 と 考 える 入 試 に 出 るものに 集 中 すればいいと しかし その 学 生 は 大 きな 欠 陥 問 題 を 抱 えるのです 誰 かが 作 った 問 いは 解 け ても 自 分 で 問 いを 作 れないのは 大 問 題 自 分 が 人 生 をかけて 取 り 組 む 大 きな 問 い 使 命 がわからないのです 物 理 の 問 題 が 解 けてもこの 答 えは 出 てきません 教 養 や 文 明 観 世 界 観 が 必 要 になる 文 学 もそう 人 生 の 楽 しみや 苦 しみ その 解 放 を 考 えられないのです 世 界 で 起 きている 苦 しみへの 貢 献 や 自 分 の 使 命 など 本 質 を 問 えない 学 生 が 生 まれてきています いまこそ 教 養 教 育 を 建 て 直 すべきと センター を 作 り 池 上 彰 さんらと 実 践 しているところです 私 は 文 化 人 類 学 専 攻 一 時 期 流 行 した 学 問 ですが 世 界 各 国 で 文 化 を 調 査 します 私 はスリランカで 日 本 の 文 化 との 比 較 をしました 人 間 がどのように 元 気 を 失 い また どう 回 復 するのかに 興 味 がありました スリランカに 20 代 の 後 半 2 年 間 ぐ らいいました 病 院 でも 元 気 が 回 復 しない 人 に 200 人 ぐらいの 村 の 人 が 徹 夜 で 悪 魔 払 いする それは 楽 しくて 笑 いあり 踊 りありの 元 気 になる 村 祭 りです そこ で 人 間 が 元 気 になる 理 由 を 研 究 帰 国 後 日 本 には 癒 やし が 重 要 だと 言 った これは 造 語 癒 すという 動 詞 はありますが 名 詞 はない 日 本 には 癒 やしが 重 要 だ と 名 詞 化 して 私 たちが 言 い 出 したのです 評 価 点 : 一 般 的 な 知 識 で 対 応 できる 話 題 でした 話 しことばの 冗 長 さの 処 理 がで きていれば リベラルアーツセンター 設 置 の 理 由 と 大 学 生 の 教 養 の 低 下 教 養 が 深 い 人 生 観 世 界 観 につながるといった 展 開 には 追 い 付 けたと 思 います 3 段 落 目 で は 文 化 人 類 学 者 である 話 者 の 研 究 体 験 とそこから 派 生 した 癒 し の 必 要 性 の 関 連 で 差 がつきました
パソコン-1 障 害 者 の 権 利 条 約 と 国 内 法 の 基 本 理 念 葛 谷 潔 昭 氏 葛 谷 / 障 害 者 の 権 利 条 約 の 定 義 第 2 条 です 読 みます 法 律 特 有 の 長 い 文 なので ポイントを 次 のスライドで4 点 あげます 1 点 目 他 の 人 々との 平 等 性 障 害 の 有 無 でなく 人 はすべて 平 等 ということ 平 等 には 機 会 の 平 等 結 果 の 平 等 があるが 可 能 な 限 り 平 等 であるべき 平 等 の 感 覚 が 感 じられるようにです そこに 考 えはおよんでいます すべての 人 権 及 び 基 本 的 自 由 を 享 有 し と 条 約 にあります 人 間 として 当 たり 前 の 基 本 権 を 保 障 して いると 2つ 目 にもつながります その 人 らしい 人 生 を 送 る 意 見 や 生 き 方 の 自 由 を 保 障 し 人 の 権 利 の 行 使 を 保 つ 確 保 するがポイントになってきます しかし 障 害 をポイントにするのが 障 害 者 の 権 利 条 約 というものです その 意 味 で 特 定 の 場 合 に 必 要 とされる という 文 言 が 必 要 です 教 育 の 分 野 で 考 えると 一 般 の 学 級 で 障 害 のある 方 が 授 業 を 受 けるには 情 報 保 障 が 必 要 です 先 生 の 話 を 伝 える 聴 覚 障 害 の 方 にはノートテイクの 援 助 者 を 用 意 電 子 機 器 で 文 字 表 示 とか 一 緒 に 学 べる 環 境 や 条 件 を 整 えます これを 特 別 支 援 と 呼 びます 健 常 な 方 と 同 様 になる 条 件 を 作 る これに 触 れないと 障 害 のある 方 の 権 利 を 守 る 条 約 となり 得 ないです だから 特 定 の 場 合 に 必 要 とされる となっています 合 理 的 配 慮 4 点 目 です 過 度 の 負 担 を 課 さない は 日 本 でも 国 連 でも 議 論 があ り 各 国 の 法 律 でも 難 しいところです 障 害 者 向 けの 社 会 を 作 ると 健 常 の 方 が 生 きにくくなるとの 意 見 もでます バリアフリーは 全 てに 優 しい 社 会 になると 私 は 思 います でも 経 済 の 発 展 や 商 品 の 開 発 や 情 報 環 境 の 整 備 など 障 害 への 配 慮 が 開 発 されるまで 待 てない 経 済 活 動 が 止 まってしますから だから 健 常 な 方 に 合 わせ た 商 品 や 環 境 を 整 え その 利 益 で 障 害 のある 方 への 配 慮 も 加 える そういう 意 見 も 出 されています 評 価 点 : 資 料 のある 場 面 のノートテイク 設 定 でした 権 利 条 約 の 内 容 は 筆 記 試 験 対 策 でも 学 習 した 効 果 があったと 思 われ 内 容 的 にはとれている 人 が 多 かったと 思 い ます ただ 知 識 が 薄 く かつ 資 料 も 使 いこなせないため 平 等 の 概 念 の 説 明 があいまい あるいは 間 違 いになったとものがありました
パソコン-2 認 知 症 医 療 の 現 状 と 予 防 の 可 能 性 朝 田 隆 氏 朝 田 / 予 想 を 超 えた 患 者 の 増 加 最 大 の 原 因 は 予 想 以 上 の 寿 命 の 延 びです 女 性 は 87 才 男 性 は 80 才 認 知 症 は 年 が5つあがるごとに リスク2 倍 になる 80 87 才 は 想 定 外 で その 分 認 知 症 の 数 も 増 えたといえます 862 万 人 は 机 上 の 数 ではないです 全 国 の10の 市 町 で 65 才 以 上 の 方 を 1000 名 ぐらい 集 めて 面 接 やテストしたもの 認 知 症 予 備 軍 シロと 分 けていく 10 の 自 治 体 の 結 果 を 集 計 し 人 口 構 成 にあてはめた 統 計 学 的 な 根 拠 のある 数 字 です 多 くは 大 学 病 院 で 調 査 北 は 東 北 大 学 の 宮 城 県 栗 原 市 茨 城 県 つくば 市 の 筑 波 大 学 南 は 九 州 大 学 佐 賀 大 学 などです 認 知 症 の 検 査 は 難 しい 顔 を 見 て 呆 けている 呆 けていないとはならない 認 知 症 は 認 知 機 能 つまり 記 憶 や 注 意 力 計 算 力 などの 知 能 の 障 害 のために 生 活 が 自 立 できないことです 体 の 障 害 ではない 知 能 の 障 害 で 忘 れる 注 意 不 足 算 数 ができないなど 日 常 生 活 が 営 めない 状 態 です では 認 知 機 能 の 障 害 とは これもむずかしい 調 査 も 顔 をみてテストだけでは ない 最 初 に 訓 練 された 調 査 員 が 調 査 対 象 宅 を 回 ります 生 活 ぶりを 見 たり イ ンタビューします 私 は 筑 波 大 学 の 朝 田 です 2 週 間 後 にもう 一 回 テストするので 私 の 名 前 人 相 年 齢 の 特 徴 とか 覚 えてと 思 い 出 づくりをします アルツハイマー 病 の 最 大 の 特 徴 は あるエピソードをごっそり 忘 れてしまうこと さっき 聞 いたけど 忘 れたという 程 度 ではない 2 週 間 前 にお 孫 さんの 結 婚 式 が 都 内 のホテルであったとする ホテルの 名 前 料 理 が 和 食 か 洋 食 か 最 後 にあいさつを したのは 誰 か すべてのエピソードを 忘 れてしまうのがアルツハイマー 病 の 特 徴 誰 しも 細 かいことは 忘 れるかもしれません 最 後 にあいさつした 人 は 忘 れるかもし れない けれど 結 婚 式 の 披 露 宴 があり 自 分 も 行 った みんなと 歓 談 した これが ごっそり 抜 けます そんなことがあったかと 孫 の 結 婚 式 ごとエピソードがすっか り 抜 けるのが 特 徴 です 評 価 点 : 社 会 問 題 である 認 知 症 がテーマで 話 の 内 容 がつかめない 人 はいなかった と 思 いますが 切 れ 目 のない 話 し 方 でした 入 力 が 早 くても 文 章 が 冗 長 で 分 かりづ らいもの 主 述 の 関 係 が 乱 れたものがありました しかし 全 体 ではパソコン2は 受 験 者 数 の7 割 以 上 の 方 が 70 点 を 超 えていました