平 成 25 年 度 室 蘭 市 各 会 計 決 算 審 査 意 見 書 室 蘭 市 土 地 開 発 基 金 の 運 用 状 況 審 査 意 見 書 室 蘭 市 監 査 委 員
室 監 査 第 133 号 平 成 26 年 9 月 30 日 室 蘭 市 長 青 山 剛 様 室 蘭 市 監 査 委 員 土 倉 崇 室 蘭 市 監 査 委 員 羽 立 秀 光 平 成 25 年 度 室 蘭 市 各 会 計 決 算 及 び 室 蘭 市 土 地 開 発 基 金 の 運 用 状 況 審 査 意 見 の 提 出 について 地 方 自 治 法 第 233 条 第 2 項 及 び 第 241 条 第 5 項 の 規 定 に 基 づき 審 査 に 付 された 平 成 25 年 度 各 会 計 歳 入 歳 出 決 算 並 びに 土 地 開 発 基 金 の 運 用 状 況 を 審 査 したので 次 のとおりその 結 果 と 意 見 を 提 出 します
目 次 第 1. 審 査 の 対 象 1 第 2. 審 査 の 期 間 1 第 3. 審 査 の 方 法 1 第 4. 決 算 の 概 要 2 1. 決 算 規 模 2 2. 決 算 収 支 2 3. 財 政 状 況 3 第 5. 審 査 の 結 果 及 び 意 見 10 頁 Ⅰ. 一 般 会 計 13 1. 決 算 収 支 13 2. 歳 入 の 構 造 14 3. 歳 出 の 構 造 16 4. 款 別 歳 入 状 況 18 5. 款 別 歳 出 状 況 31 Ⅱ. 特 別 会 計 41 1. 国 民 健 康 保 険 会 計 41 (1) 決 算 収 支 41 (2) 歳 入 の 財 源 別 構 成 41 (3) 歳 出 の 性 質 別 構 成 42 (4) 款 別 歳 入 歳 出 状 況 42 2. 介 護 保 険 会 計 45 (1) 決 算 収 支 45 (2) 歳 入 の 財 源 別 構 成 45 (3) 歳 出 の 性 質 別 構 成 46 (4) 款 別 歳 入 歳 出 状 況 46 3. 後 期 高 齢 者 医 療 会 計 48 (1) 決 算 収 支 48 (2) 歳 入 の 財 源 別 構 成 48 (3) 歳 出 の 性 質 別 構 成 49
(4) 款 別 歳 入 歳 出 状 況 49 Ⅲ. 財 産 に 関 する 調 書 51 Ⅳ. 土 地 開 発 基 金 の 運 用 状 況 57 決 算 審 査 資 料 目 次 59 ( 注 ) 1. 本 文 中 及 び 各 表 中 に 用 いた 金 額 の 単 位 は 原 則 として 次 のとおりである (1) 本 文 中 万 円 単 位 ( 万 円 未 満 は 切 捨 て)で 表 示 (2) 各 表 中 円 単 位 で 表 示 ( 表 記 により 千 円 単 位 又 は 万 円 単 位 で 表 示 ) そのため 総 数 とその 内 訳 の 合 計 が 一 致 しない 場 合 がある なお 比 率 (%)は 原 則 として 小 数 点 以 下 第 2 位 を 四 捨 五 入 している 2. 各 表 中 で 使 用 した 符 号 の 用 法 は 次 のとおりである (1) 0.0 該 当 数 値 はあるが 0.05% 未 満 のもの (2) 該 当 数 値 がないもの 算 出 不 能 なもの 皆 増 及 び 皆 減 のもの (3) 負 数 3. 審 査 意 見 に 記 載 した 数 値 は 市 長 から 送 付 された 各 会 計 歳 入 歳 出 決 算 書 同 事 項 別 明 細 書 実 質 収 支 に 関 する 調 書 及 び 財 産 に 関 する 調 書 等 のほか 地 方 財 政 状 況 調 査 ( 決 算 統 計 ) 及 び 財 政 課 が 作 成 した 決 算 資 料 により 作 成 した なお 本 文 中 の 収 入 未 済 額 の 前 年 度 比 較 及 び 年 度 別 内 訳 の 数 値 は 過 誤 納 金 還 付 未 済 額 を 含 めて 記 載 している 本 審 査 を 行 うに 当 たり 決 算 審 査 資 料 を 作 成 したので 参 考 に 資 するため 添 付 した
平 成 25 年 度 室 蘭 市 各 会 計 決 算 及 び 室 蘭 市 土 地 開 発 基 金 の 運 用 状 況 審 査 意 見 第 1. 審 査 の 対 象 平 成 25 年 度 室 蘭 市 一 般 会 計 歳 入 歳 出 決 算 平 成 25 年 度 室 蘭 市 国 民 健 康 保 険 特 別 会 計 歳 入 歳 出 決 算 平 成 25 年 度 室 蘭 市 介 護 保 険 特 別 会 計 歳 入 歳 出 決 算 平 成 25 年 度 室 蘭 市 後 期 高 齢 者 医 療 特 別 会 計 歳 入 歳 出 決 算 平 成 25 年 度 室 蘭 市 土 地 開 発 基 金 の 運 用 状 況 第 2. 審 査 の 期 間 平 成 26 年 7 月 28 日 から 平 成 26 年 9 月 17 日 まで 第 3. 審 査 の 方 法 一 般 会 計 及 び 特 別 会 計 の 歳 入 歳 出 決 算 書 同 事 項 別 明 細 書 実 質 収 支 に 関 す る 調 書 財 産 に 関 する 調 書 が 関 係 法 令 に 準 拠 して 作 成 されているか これらの 計 数 の 正 確 性 収 支 の 適 法 性 を 確 認 するとともに 予 算 がその 目 的 にしたがっ て 適 正 に 執 行 されているかについて 審 査 した また 内 容 審 査 に 当 たっては 提 出 された 関 係 資 料 をもとに 必 要 に 応 じて 関 係 職 員 から 説 明 を 聴 取 し 審 査 の 参 考 に 資 したほか 財 産 に 関 する 調 書 につい ては 公 有 財 産 台 帳 等 と 照 合 確 認 を 行 った 次 に 現 金 預 金 の 残 高 の 確 認 証 書 類 の 検 証 については 地 方 自 治 法 第 199 条 及 び 第 235 条 の2の 規 定 に 基 づき 別 に 定 期 監 査 及 び 例 月 現 金 出 納 検 査 において 実 施 したので その 結 果 を 踏 まえて 審 査 した なお 土 地 開 発 基 金 の 運 用 状 況 については 基 金 運 用 状 況 調 書 に 基 づき 計 数 の 適 否 を 確 かめるとともに その 内 容 を 審 査 した -1-
第 4. 決 算 の 概 要 1. 決 算 規 模 一 般 会 計 及 び 特 別 会 計 の 総 計 決 算 額 は 次 のとおりである 会 計 別 区 分 予 算 現 額 歳 入 総 額 歳 出 総 額 収 入 済 額 予 算 現 額 に 対 する 比 率 支 出 済 額 予 算 現 額 に 対 す る 比 率 歳 入 歳 出 差 引 額 円 円 % 円 % 円 一 般 会 計 51,646,313,437 50,112,282,680 97.0 49,312,349,498 95.5 799,933,182 特 別 会 計 20,234,803,00 19,503,116,515 96.4 19,183,554,513 94.8 319,562,002 合 計 71,881,116,437 69,615,399,195 96.8 68,495,904,01 95.3 1,119,495,184 歳 入 総 額 は696 億 1,539 万 円 ( 予 算 現 額 に 対 する 比 率 96.8%) 歳 出 総 額 は684 億 9,590 万 円 ( 予 算 現 額 に 対 する 比 率 95.3%)で 歳 入 歳 出 差 引 額 は11 億 1,949 万 円 となっている この 決 算 規 模 を 過 去 5か 年 度 について 比 較 すると 次 のとおりである 区 分 年 度 別 予 算 現 額 歳 入 総 額 決 算 額 歳 出 総 額 歳 入 歳 出 差 引 額 す う 勢 比 率 決 算 額 予 算 歳 入 歳 出 現 額 総 額 総 額 円 円 円 円 % % % 21 66,821,372,056 63,113,373,32 61,737,752,491 1,375,620,831 100.0 100.0 100.0 22 66,195,972,951 65,739,328,454 64,122,339,135 1,616,989,319 99.1 104.2 103.9 23 63,814,000,024 63,392,808,756 61,845,834,301 1,546,974,45 95.5 100.4 100.2 24 64,494,196,073 63,209,806,339 61,754,704,35 1,455,101,984 96.5 100.2 100.0 25 71,881,116,437 69,615,399,195 68,495,904,01 1,119,495,184 107.6 110.3 110.9 前 年 度 対 比 7,386,920,364 6,405,592,856 6,741,199,656 335,606,80 111.5 110.1 110.9 2. 決 算 収 支 決 算 収 支 の 状 況 は 次 のとおりである 会 計 別 区 分 翌 年 度 へ 繰 り 越 歳 入 総 額 歳 出 総 額 形 式 収 支 額 す べ き 財 源 実 質 収 支 額 繰 越 明 許 費 繰 越 額 円 円 円 円 円 一 般 会 計 50,112,282,680 49,312,349,498 799,933,182 69,565,200 730,367,982 特 別 会 計 19,503,116,515 19,183,554,513 319,562,002-319,562,002 合 計 69,615,399,195 68,495,904,011 1,119,495,184 69,565,200 1,049,929,984 歳 入 総 額 から 歳 出 総 額 を 差 し 引 いた 形 式 収 支 額 は11 億 1,949 万 円 とな っており 翌 年 度 へ 繰 り 越 すべき 財 源 6,956 万 円 を 差 し 引 いた 実 質 収 支 額 は 10 億 4,992 万 円 となっている -2-
収 支 の 状 況 を 過 去 3か 年 度 についてみると 次 のとおりである 年 度 別 形 式 収 支 額 実 質 収 支 額 単 年 度 収 支 額 会 計 別 23 24 25 23 24 25 23 24 25 千 円 千 円 千 円 千 円 千 円 千 円 千 円 千 円 千 円 一 般 会 計 1,201,251 962,889 79,93 1,140,054 962,573 730,368 272,345 177,481 232,205 特 別 会 計 345,723 492,214 319,563 345,723 492,214 319,563 370,511 146,491 172,651 合 計 1,546,974 1,455,103 1,119,496 1,485,77 1,454,787 1,049,931 98,16 30,990 404,856 ( 注 ) 形 式 収 支 額 実 質 収 支 額 は 各 会 計 の 実 質 収 支 に 関 する 調 書 による 収 支 状 況 の3か 年 度 の 推 移 をみると 形 式 収 支 額 及 び 実 質 収 支 額 は 黒 字 で 推 移 しているが 単 年 度 収 支 額 は 赤 字 で 推 移 しており 本 年 度 は4 億 485 万 円 とな っている なお 形 式 収 支 額 実 質 収 支 額 単 年 度 収 支 額 の 各 合 計 額 の 過 去 5か 年 度 の 推 移 は 次 のとおりである 形 式 収 支 額 実 質 収 支 額 単 年 度 収 支 額 の 推 移 3. 財 政 状 況 (1) 財 政 構 造 2,00,00 1,50,00 1,00,00 500,00 0 500,00 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 形 式 収 支 額 1,37 5,619 1,616,988 1,54 6,974 1,455,103 1,11 9,496 実 質 収 支 額 1,32 7,152 1,583,943 1,48 5,777 1,454,787 1,04 9,931 単 年 度 収 支 額 308, 195 256,791 98,166 30,990 404,856 財 政 力 の 強 弱 及 び 財 政 構 造 の 弾 力 性 を 把 握 する 方 法 として 通 常 用 いられる 普 通 会 計 を 基 準 とした 財 政 力 指 数 経 常 一 般 財 源 比 率 経 常 収 支 比 率 及 び 実 質 公 債 費 比 率 は 次 のとおりである 普 通 会 計 とは 財 政 状 況 の 比 較 や 統 一 的 な 掌 握 をするために 地 方 財 政 統 計 上 -3-
用 いられている 会 計 区 分 であり 本 市 の 場 合 一 般 会 計 が 普 通 会 計 とされている なお 財 政 構 造 の 数 値 は 地 方 財 政 状 況 調 査 ( 決 算 統 計 ) 及 び 財 政 課 が 作 成 した 決 算 資 料 の 数 値 を 用 いている ア. 財 政 力 指 数 財 政 力 指 数 は 普 通 交 付 税 算 定 に 用 いる 基 準 財 政 収 入 額 を 基 準 財 政 需 要 額 で 除 して 得 た 数 値 で 財 政 力 を 判 断 する 指 標 として 用 いられている この 指 数 が 1 を 超 えると 普 通 交 付 税 の 不 交 付 団 体 となる 本 年 度 は0.62で 前 年 度 と 比 較 すると0.02ポイント 低 下 しているが 3か 年 平 均 では 前 年 度 と 同 じ 指 数 となっている 年 度 別 23 24 25 区 分 千 円 千 円 千 円 基 準 財 政 需 要 額 (A) 18,341,631 18,387,021 18,436,124 基 準 財 政 収 入 額 (B) 11,836,420 11,849,041 11,364,008 財 政 力 指 数 (B)/(A) 0.65(0.64) 0.64(0.64) 0.62(0.64) 類 似 団 体 の 財 政 力 指 数 0.63(0.65) 0.63(0.63) - ( 注 ) 財 政 力 指 数 及 び 類 似 団 体 の 財 政 力 指 数 の( ) 内 は 3か 年 平 均 の 指 数 を 示 している なお 過 去 5か 年 度 の 財 政 力 指 数 の 推 移 は 次 のとおりである 財 政 力 指 数 の 推 移 1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.83 0.77 0.65 0.64 0.66 0.62 0.63 0.63 0.62 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 財 政 力 指 数 類 似 団 体 の 財 政 力 指 数 -4-
イ. 経 常 一 般 財 源 比 率 経 常 一 般 財 源 比 率 は 標 準 的 な 行 政 活 動 を 行 うために 必 要 な 一 般 財 源 の 額 ( 標 準 財 政 規 模 )に 対 する 市 税 等 経 常 的 に 収 入 される 使 途 の 特 定 されていない 歳 入 ( 経 常 一 般 財 源 )の 割 合 であり 歳 入 構 造 の 弾 力 性 を 判 断 する 指 標 として 用 いられている この 比 率 が100%を 超 える 度 合 いが 高 ければ 高 いほど 歳 入 構 造 に 余 裕 があ るとされている 本 年 度 は99.9%で 前 年 度 と 比 較 すると0.6ポイント 上 昇 している 区 分 年 度 別 23 24 25 千 円 千 円 千 円 経 常 一 般 財 源 (A) 24,24,28 23,572,770 24,006,350 標 準 財 政 規 模 (B) 23,559,71 23,729,962 24,024,217 % % % 経 常 一 般 財 源 比 率 (A) /(B) 102.9 99.3 99.9 ( 注 1) 経 常 一 般 財 源 (A)の 数 値 は 臨 時 財 政 対 策 債 を 経 常 一 般 財 源 とした 数 値 である ( 注 2) 標 準 財 政 規 模 (B)の 数 値 は 臨 時 財 政 対 策 債 発 行 可 能 額 を 含 めた 数 値 である なお 過 去 5か 年 度 の 経 常 一 般 財 源 比 率 の 推 移 は 次 のとおりである (%) 経 常 一 般 財 源 比 率 の 推 移 105.0 100.0 99.4 104.2 102.9 99.3 99.9 95.0 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 ウ. 経 常 収 支 比 率 経 常 収 支 比 率 は 市 税 等 の 経 常 一 般 財 源 収 入 が 人 件 費 扶 助 費 公 債 費 等 の 経 常 経 費 にどの 程 度 充 当 されているか 財 政 構 造 の 弾 力 性 を 判 断 する 指 標 とし て 用 いられている 通 常 70%から80%の 間 におさまることが 妥 当 と 考 えら -5-
れており この 水 準 を 超 え 比 率 が 高 くなるほど 財 政 構 造 の 弾 力 性 は 失 われて いるとみることができる 本 年 度 は90.6%で 前 年 度 と 比 較 すると1.8ポイント 低 下 している これは 物 件 費 及 び 維 持 補 修 費 で0.4ポイント 扶 助 費 で0.1ポイント 上 昇 したものの 人 件 費 で1.9ポイント 補 助 費 等 で0.3ポイント 公 債 費 で0.1ポイント 低 下 したことによるものである 区 分 年 度 別 23 24 25 千 円 千 円 千 円 経 常 一 般 財 源 (A) 24,244,28 8 23,572,77 0 24,006,35 0 経 常 経 費 充 当 一 般 財 源 (B) 22,082,10 6 21,787,47 9 21,741,78 8 経 常 収 支 比 率 (B)/(A ) 91.1 % % % 92.4 90.6 類 似 団 体 の 経 常 収 支 比 率 95.4 95.0 - 区 分 本 市 類 似 団 体 本 市 類 似 団 体 本 市 類 似 団 体 経 % % % % % % 常 収 人 件 費 25.0 28.4 23.0 27.0 21.1 - 支 扶 助 費 11.7 10.5 12.3 10.7 12.4 - 比 公 債 費 16.7 18.8 17.6 18.3 17.5 - 率 の 物 件 費 及 び 維 持 補 修 費 13.7 14.0 14.2 14.7 14.6 - 内 補 助 費 等 13.5 10.6 14.3 10.7 14.0 - 訳 繰 出 金 10.5 13.1 11.0 13.6 11.0 - ( 注 1) 経 常 一 般 財 源 (A)の 数 値 は 臨 時 財 政 対 策 債 を 経 常 一 般 財 源 とした 数 値 である ( 注 2) 類 似 団 体 の 経 常 収 支 比 率 の 内 訳 は 類 似 団 体 別 市 町 村 財 政 指 数 表 による なお 過 去 5か 年 度 の 経 常 収 支 比 率 の 推 移 は 次 のとおりである (%) 経 常 収 支 比 率 の 推 移 100.0 95.6 95.4 95.0 91.9 95.0 93.6 90.0 91.1 92.4 88.8 85.0 90.6 80.0 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 経 常 収 支 比 率 類 似 団 体 の 経 常 収 支 比 率 -6-
エ. 実 質 公 債 費 比 率 実 質 公 債 費 比 率 は 標 準 財 政 規 模 に 占 める 地 方 債 の 元 利 償 還 金 及 び 公 営 企 業 債 の 償 還 財 源 に 充 当 する 繰 出 金 等 に 要 した 一 般 財 源 の 割 合 を 表 す 比 率 である 地 方 債 の 発 行 に 当 たり この 比 率 が 18% 以 上 になると 都 道 府 県 の 許 可 が 必 要 となり 25% 以 上 になると 発 行 が 制 限 されることになる 本 年 度 の 実 質 公 債 費 比 率 (3か 年 )は8.6%で 前 年 度 と 比 較 すると 0.1ポイント 上 昇 している 年 度 別 23 24 25 区 分 % % % 実 質 公 債 費 比 率 (3か 年 ) 8.5 8.5 8.6 実 質 公 債 費 比 率 ( 単 年 度 ) 8.4 9.1 8.4 なお 過 去 5か 年 度 の 実 質 公 債 費 比 率 の 推 移 は 次 のとおりである (%) 10.0 9.5 9.0 8.5 8.0 7.5 実 質 公 債 費 比 率 の 推 移 9.6 9.1 8.8 9.1 8.5 8.6 8.4 8.5 8.4 8.0 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 実 質 公 債 費 比 率 (3か 年 ) 実 質 公 債 費 比 率 ( 単 年 度 ) (2) 歳 入 の 財 源 別 構 成 歳 入 の 財 源 別 構 成 を 前 年 度 と 比 較 すると 自 主 財 源 は270 億 75 万 円 ( 前 年 度 260 億 2,606 万 円 )で3.7% 依 存 財 源 は426 億 1,464 万 円 ( 前 年 度 371 億 8,374 万 円 )で14.6%の 増 加 となっている これは 自 主 財 源 では 主 として 一 般 会 計 で 市 税 及 び 繰 越 金 が 減 少 したものの 一 般 会 計 で 寄 附 金 財 産 収 入 繰 入 金 及 び 諸 収 入 国 民 健 康 保 険 会 計 で 繰 越 金 が -7-
増 加 したことによるものである 依 存 財 源 では 主 として 一 般 会 計 で 道 支 出 金 国 民 健 康 保 険 会 計 で 共 同 事 業 交 付 金 が 減 少 したものの 一 般 会 計 で 市 債 国 庫 支 出 金 及 び 地 方 交 付 税 が 増 加 した ことによるものである 歳 入 の 財 源 別 構 成 は 次 のとおりである 年 度 別 財 源 別 会 計 別 金 額 構 成 比 率 金 額 構 成 比 率 金 額 構 成 比 率 千 円 % 千 円 % 千 円 % 一 般 会 計 20,566,50 41.0 29,545,782 59.0 50,112,282 100.0 25 特 別 会 計 6,434,254 33.0 13,068,861 67.0 19,503,115 100.0 合 計 (A) 27,000,754 38.8 42,614,643 61.2 69,615,397 100.0 一 般 会 計 19,700,386 45.3 23,824,172 54.7 43,524,558 100.0 24 特 別 会 計 6,325,679 32.1 13,359,568 67.9 19,685,247 100.0 比 較 増 減 自 主 財 源 依 存 財 源 合 計 合 計 (B) 26,026,065 41.2 37,183,740 58.8 63,209,805 100.0 増 減 率 増 減 率 増 減 率 一 般 会 計 866,114 4.4 5,721,610 24.0 6,587,724 15.1 特 別 会 計 108,575 1.7 290,707 2.2 182,132 0.9 合 計 (A)-(B) 974,689 3.7 5,430,903 14.6 6,405,592 10.1 (3) 歳 出 の 性 質 別 構 成 歳 出 の 性 質 別 構 成 を 前 年 度 と 比 較 すると 消 費 的 経 費 が469 億 3,568 万 円 ( 前 年 度 42 6 億 9,6 56 万 円 )で9. 9% 投 資 的 経 費 が56 億 1,108 万 円 ( 前 年 度 49 億 8,068 万 円 )で12.7% その 他 の 経 費 が 159 億 4,912 万 円 ( 前 年 度 140 億 7,744 万 円 )で 13.3%の 増 加 となっている これは 消 費 的 経 費 では 主 として 一 般 会 計 で 人 件 費 が 減 少 したものの 総 務 費 及 び 諸 支 出 金 で 補 助 費 等 民 生 費 で 扶 助 費 が 増 加 したことによるものである 投 資 的 経 費 では 一 般 会 計 で 災 害 復 旧 事 業 費 が 減 少 したものの 土 木 費 及 び 教 育 費 で 普 通 建 設 事 業 費 が 増 加 したことによるものである その 他 の 経 費 では 主 として 一 般 会 計 で 総 務 費 及 び 港 湾 費 で 積 立 金 並 びに 広 域 連 合 負 担 金 が 増 加 したことによるものである 歳 出 の 性 質 別 構 成 は 次 のとおりである -8-
性 質 別 消 費 的 経 費 投 資 的 経 費 そ の 他 の 経 費 区 分 一 般 会 計 特 別 会 計 構 成 比 率 24 年 度 に 金 額 対 す る 25 年 度 24 年 度 比 率 千 円 千 円 千 円 % % % 人 件 費 5,732,303 326,809 6,059,112 8.9 10.7 91.9 物 件 費 及 び 維 持 補 修 費 5,054,767 314,835 5,369,602 7.8 8.5 102.0 扶 助 費 11,652,703 1,356 11,654,059 17.0 18.5 101.9 補 助 費 等 5,312,805 18,540,110 23,852,915 34.8 31.4 123.0 計 27,752,578 19,183,110 46,935,68 68.5 69.1 109.9 普 通 建 設 事 業 費 5,555,092-5,555,092 8.1 7.8 114.9 災 害 復 旧 事 業 費 55,996-55,996 0.1 0.3 37.9 計 5,611,08-5,611,08 8.2 8.1 112.7 公 債 費 4,896,432-4,896,432 7.2 7.9 100.8 繰 出 金 4,661,15-4,661,15 6.8 7.4 101.9 広 域 連 合 負 担 金 2,758,838-2,758,838 4.0 4.0 112.8 そ の 他 3,632,258 442 3,632,70 5.3 3.5 165.2 計 15,948,683 442 15,949,125 23.3 22.8 113.3 合 計 合 計 49,312,349 19,183,552 68,495,901 100.0 100.0 110.9-9-
第 5. 審 査 の 結 果 及 び 意 見 一 般 会 計 及 び 特 別 会 計 の 歳 入 歳 出 決 算 書 同 事 項 別 明 細 書 実 質 収 支 に 関 する 調 書 財 産 に 関 する 調 書 は 関 係 法 令 に 準 拠 して 調 製 されており かつ 決 算 の 計 数 は 正 確 であるとともに 予 算 の 執 行 については 地 方 自 治 法 第 199 条 の 規 定 に 基 づき 別 に 実 施 した 定 期 監 査 において 関 係 法 令 及 び 財 務 会 計 上 の 事 務 処 理 に 一 部 妥 当 性 を 欠 くものが 見 受 けられたものの 総 じて 適 正 に 処 理 されていると 認 められた また 土 地 開 発 基 金 については 基 金 運 用 状 況 調 書 の 計 数 は 正 確 であり 運 用 状 況 は 適 切 であると 認 められた 以 下 各 会 計 の 決 算 審 査 の 結 果 及 び 意 見 は 次 のとおりである 1. 一 般 会 計 当 年 度 の 歳 入 歳 出 差 引 額 は7 億 9,993 万 円 となり 翌 年 度 へ 繰 り 越 すべき 財 源 6,956 万 円 を 差 し 引 いた7 億 3,036 万 円 が 実 質 収 支 額 として 翌 年 度 へ 繰 り 越 されている 財 政 力 の 強 弱 及 び 財 政 構 造 の 弾 力 性 を 把 握 する 普 通 会 計 を 基 準 とした 指 数 等 については 財 政 力 指 数 は 類 似 団 体 と 比 較 するとほぼ 平 均 値 であり また 実 質 公 債 費 比 率 は 地 方 債 の 発 行 に 当 たり 都 道 府 県 の 許 可 が 必 要 となる 比 率 を 下 回 っているが 経 常 収 支 比 率 は 高 い 値 で 推 移 しており 財 政 構 造 の 弾 力 性 がやや 失 われている 状 況 となっている また 本 年 3 月 に 策 定 された 今 後 5か 年 の 財 政 の 見 通 し においては 歳 入 では 納 税 義 務 者 数 の 減 少 などにより 市 税 収 入 は 減 収 となり 歳 出 では 公 共 施 設 再 編 整 備 学 校 建 設 市 営 住 宅 などの 建 設 事 業 費 繰 出 金 は 増 加 するものの 人 件 費 広 域 連 合 負 担 金 の 減 少 により 平 成 30 年 度 までは 単 年 度 収 支 は 黒 字 に なるものと 見 込 まれているが 今 後 地 方 財 政 計 画 の 動 向 等 により 新 たな 財 政 負 担 の 増 加 も 懸 念 されるところである したがって 平 成 25 年 度 から27 年 度 までを 実 施 期 間 とする 更 なる 行 政 改 革 に 沿 って 公 共 施 設 等 の 見 直 しや 民 間 活 力 の 活 用 不 良 債 務 等 の 計 画 的 な 解 消 を 着 実 に 実 施 していくとともに 国 道 等 の 制 度 活 用 や 収 納 対 策 の 強 化 などによ る 財 源 確 保 及 び 事 務 事 業 の 見 直 しなどによる 歳 出 抑 制 に 努 める 必 要 がある 一 方 国 においては 地 方 自 治 体 の 自 主 性 を 発 揮 することを 目 指 す 地 方 分 権 改 革 を 推 進 するとともに 人 口 急 減 超 高 齢 化 という 大 きな 課 題 に 対 し 地 域 -10-
がそれぞれの 特 徴 を 活 かした 自 律 的 で 持 続 的 な 社 会 を 創 生 する 取 り 組 みが 始 め られている 今 後 とも 国 の 施 策 動 向 を 注 視 しながら 市 民 生 活 に 直 結 した 行 政 需 要 に 柔 軟 に 対 応 できる 財 政 基 盤 の 確 立 に 向 けて 一 層 の 努 力 を 望 むものである 2. 国 民 健 康 保 険 会 計 国 民 健 康 保 険 法 に 基 づき 国 民 健 康 保 険 に 関 する 収 入 及 び 支 出 について 一 般 会 計 と 区 別 して 行 うために 設 置 された 特 別 会 計 である 当 年 度 の 実 質 収 支 額 は2 億 1,680 万 円 となっているが このうち 国 庫 負 担 金 前 期 高 齢 者 交 付 金 等 の 超 過 交 付 分 については 平 成 26 年 度 以 降 にそれぞれ 精 算 される 予 定 となっている 昨 年 度 に 引 き 続 き 収 支 は 黒 字 となっているが 今 後 加 入 者 所 得 の 低 下 などに よる 保 険 料 収 入 の 減 少 や 加 入 者 の 高 齢 化 医 療 技 術 の 高 度 化 などによる 医 療 費 の 増 加 が 懸 念 される 収 入 状 況 をみると 国 民 健 康 保 険 料 の 調 定 額 に 対 する 収 入 率 は 前 年 度 と 比 較 すると 現 年 度 分 は0.7ポイント 上 昇 した93.6% 滞 納 繰 越 分 は2.2ポ イント 上 昇 した12.7%で 全 体 の 収 入 率 は2.5ポイント 上 昇 した70.6% となっており 収 入 未 済 額 は6 億 1,424 万 円 となっている 当 年 度 は 収 納 率 向 上 対 策 として きめ 細 かな 納 付 相 談 の 実 施 や 口 座 振 替 の 加 入 奨 励 強 化 を 推 進 するとともに 財 産 調 査 の 徹 底 などを 図 りながら 法 的 対 応 の 実 施 など 公 平 性 の 確 保 に 努 めている また 医 療 費 の 適 正 化 対 策 として 各 種 検 診 事 業 の 実 施 や 特 定 健 診 の 受 診 率 向 上 及 び 特 定 保 健 指 導 の 実 施 率 向 上 に 取 り 組 むとともに ジェネリック 医 薬 品 の 普 及 促 進 などに 努 めている 今 後 とも 国 の 医 療 保 険 制 度 改 革 の 動 向 を 注 視 しながら 国 民 健 康 保 険 事 業 の 基 盤 安 定 と 健 全 化 になお 一 層 の 努 力 を 望 むものである 3. 介 護 保 険 会 計 介 護 保 険 法 に 基 づき 介 護 保 険 に 関 する 収 入 及 び 支 出 について 一 般 会 計 と 区 別 して 行 うために 設 置 された 特 別 会 計 である 当 年 度 の 実 質 収 支 額 は6,822 万 円 となっているが このうち 支 払 基 金 交 付 金 国 庫 負 担 金 等 の 超 過 交 付 分 については 平 成 26 年 度 に 精 算 される 予 定 とな -11-
っている 収 入 状 況 をみると 介 護 保 険 料 の 調 定 額 に 対 する 収 入 率 は 前 年 度 と 比 較 する と0.2ポイント 上 昇 した97.3%となっており 収 入 未 済 額 は2,848 万 円 となっている 当 年 度 は 平 成 26 年 度 からの 地 域 密 着 型 特 別 養 護 老 人 ホーム 及 び 認 知 症 高 齢 者 グループホームの 開 設 並 びに 定 期 巡 回 随 時 対 応 サービスの 実 施 に 向 けて サ ービス 事 業 者 の 公 募 選 定 を 行 うなど 地 域 密 着 型 サービスの 充 実 に 努 めている 今 後 とも 平 成 24 年 3 月 に 策 定 された 第 5 期 介 護 保 険 事 業 計 画 に 基 づき 介 護 予 防 事 業 の 推 進 普 及 介 護 保 険 サービスの 充 実 地 域 包 括 支 援 センターの 体 制 強 化 を 図 りながら 安 定 的 な 事 業 運 営 に 向 けて 一 層 の 努 力 を 望 むものである 4. 後 期 高 齢 者 医 療 会 計 高 齢 者 の 医 療 の 確 保 に 関 する 法 律 に 基 づき 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 する 収 入 及 び 支 出 について 一 般 会 計 と 区 別 して 行 うために 設 置 された 特 別 会 計 である 当 年 度 の 実 質 収 支 額 は3,452 万 円 となり 翌 年 度 へ 繰 り 越 されている 収 入 状 況 をみると 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 の 調 定 額 に 対 する 収 入 率 は 前 年 度 と 比 較 すると0.1ポイント 上 昇 した98.7%となっており 収 入 未 済 額 は 1,304 万 円 となっている 今 後 とも 北 海 道 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 と 連 携 し 現 行 制 度 の 円 滑 な 運 営 に 努 められたい 以 上 各 会 計 の 財 政 状 況 等 について 意 見 を 述 べてきたが 市 民 の 行 政 に 対 する 関 心 がますます 高 まっている 中 で 公 正 かつ 公 平 な 行 政 事 務 の 執 行 が 求 められて おり 法 令 遵 守 のもと 内 部 統 制 機 能 を 高 め 市 民 への 説 明 責 任 を 果 たしながら 透 明 性 の 確 保 に 努 めることが 必 要 である また 複 雑 多 様 化 する 行 政 需 要 や 新 たな 行 政 課 題 に 即 応 した 行 財 政 運 営 が 求 め られる 中 少 子 高 齢 化 の 進 展 に 伴 う 社 会 保 障 費 の 増 大 や 消 費 税 増 税 などによる 財 政 的 な 影 響 を 見 極 めながら 健 全 化 判 断 比 率 をはじめとする 各 種 財 政 指 標 の 推 移 を 見 据 えた 財 政 運 営 に 努 め 安 定 した 財 政 基 盤 の 確 立 と 住 民 福 祉 の 増 進 に 向 けて なお 一 層 の 努 力 を 望 むものである -12-