132 抑 制 せず 発 表 している 部 分 もある ホームページでは 自 分 の 趣 味 嗜 好 を 公 表 することにより, 気 の 合 う 仲 間 を 作 ることができる このように CMCを 利 用 することによって, 今 までの 社 会 における 人 との 出 会 いとは 異 なった 出



Similar documents
Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

学校安全の推進に関する計画の取組事例

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

主要生活道路について

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

調 査 結 果 トピック1: 性 年 代 別 利 用 率 の 利 用 率 は 男 女 ともに 各 年 代 で 大 きく 伸 長 している 2011 年 9 月 の 調 査 では の 年 代 別 利 用 率 は 男 女 とも が 最 も 高 く が 23.9% が 20.5%だったが 今 年 の 調

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Taro-データ公安委員会相互協力事

●幼児教育振興法案

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

●電力自由化推進法案

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

PowerPoint プレゼンテーション

第1章 総則

一般競争入札について

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

Microsoft Word 第1章 定款.doc

<947A957A8E9197BF C E786C73>

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

050 LGWAN-05月.indd

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

 

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

発 表 の 流 れ 1 事 業 概 要 2 評 価 票 の 記 載 内 容 について 3 指 標 について 4 事 業 内 容 について 5 提 案 のまとめ 2


容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

01.活性化計画(上大久保)

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

公文書非公開決定処分に関する諮問について(答申)

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

1

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

「節電に対する生活者の行動・意識

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

Microsoft Word 実施要綱⑦H24.doc

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

慶應義塾利益相反対処規程


Taro-学校だより学力調査号.jtd

< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

Ⅰ 平成14年度の状況

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

Microsoft Word - 【事務連絡】居所情報の登録申請が間に合わなかった場合の取扱いの周知について.docx

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

●労働基準法等の一部を改正する法律案

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

Microsoft Word - 目次.doc

Microsoft Word - 答申第143号.doc

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

個人住民税徴収対策会議

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>


別紙3

16 日本学生支援機構

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

全設健発第     号

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

定款

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

定款  変更

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

様 式 5 平 成 28 年 度 NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 事 前 アンケート * 申 込 をした 方 に を 付 けてください スタンダード 編 ステップアップ 編 氏 名 所 属 大 学 学 年 1. NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 への 参 加 を 希 望 する 理 由 動 機

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

 消防科学と情報№114 2013 秋.indb

スライド 1

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

Taro-条文.jtd

っては いずれか 一 方 の 事 業 を 補 助 金 の 交 付 の 対 象 とする 3 第 1 項 各 号 に 掲 げる 事 業 において 国 県 若 しくは 本 市 からの 補 償 金 の 交 付 又 は 損 害 保 険 契 約 によ る 損 害 てん 補 その 他 これに 類 するものを 受

表紙

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

Microsoft Word 利子補給金交付要綱

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

電力自由化に関する認知度6割超えるも意向低く 既存電力会社のWeb施策、節電意識高める

○○○市・町セーフコミュニティ ○○○対策委員会

Transcription:

広 島 女 学 院 大 学 論 集 第 61 集 BuletinofHiroshimaJogakuinUniversity61:131-138,Dec.2011 131 コンピュータを 利 用 したコミュニケーションと 人 間 関 係 女 子 大 学 生 の 意 識 調 査 から Humanrelationshipsandcommunicationwiththecomputer From asurveyofatitudesamonguniversitystudents MikikoNAKATAandYasuyukiKITANI Abstract Inthisresearchwecarriedoutinvestigationstotrytounderstandthechangesinfrequencyand conditionsofusageofelectroniccommunicationdevices,thenumberoffriendsandthevalueof friendshipsamongfemalestudentsduetotheproliferationofcmc. Wealsoconsideredtheefect oftheconceptsofself-disclosureandself-concealmentonrelationshipsbetweenfriendsandtheconditionsofusageofelectroniccommunicationdevices. Theresultsshowthatthehigherthelevelsof self-disclosure,themoreproactivelyindividualsgoandmeetfriendsmadeviasocialnetworking media. は じ め に 近 年,コンピュータや 携 帯 電 話 の 普 及 に 伴 い,インターネットを 利 用 した 新 しいコミュニケー ションの 方 法 が 出 現 し,それを 利 用 したコミュニケーションの 機 会 が 増 加 している これらの 新 しいコミュニケーション 方 法 は,コンピュータ 間 コミュニケーション(CMC:Computer MediatedCommunication:2つ 以 上 のコンピュータネットワークを 渡 る 他 の 人 との 交 流 のあら ゆる 形 態 ; 以 下 CMCと 略 す)と 言 われ, 大 学 生 における 人 間 関 係 にも 様 々な 影 響 をあたえて いる( 尾 上,2007, 橋 元,2008) CMCの 種 類 としてあげられるのは,メール, 掲 示 板,チャット,ホームページ(ブログ) などインターネットを 利 用 するにあたってほとんどの 人 が 何 気 なく 日 常 で 使 用 しているもので ある CMCの 利 用 によってインターネットが 出 会 いの 場 となっている メールやチャットを 利 用 することによって, 直 接 会 わなくてもリアルタイムに 会 話 ができるものもある また, 掲 示 板 では, 普 段 は 言 えないような 意 見 でも 匿 名 で 書 き 込 めるという 機 能 を 利 用 し, 自 己 の 意 見 を

132 抑 制 せず 発 表 している 部 分 もある ホームページでは 自 分 の 趣 味 嗜 好 を 公 表 することにより, 気 の 合 う 仲 間 を 作 ることができる このように CMCを 利 用 することによって, 今 までの 社 会 における 人 との 出 会 いとは 異 なった 出 会 いが 可 能 となっているのである さらに 近 年 では SNS(SocialNetworkingSite; 以 下 SNS)が 急 激 な 増 加 傾 向 にある SNSと は, 人 と 人 とのつながりを 促 進 サポートする,コミュニティ 型 の webサイトである 友 人 知 人 間 のコミュニケーションを 円 滑 にする 手 段 や 場 を 提 供 し, 趣 味 や 嗜 好, 住 居 地 域, 出 身 校, あるいは 友 人 の 友 人 といったつながりを 通 じて 新 たな 人 間 関 係 を 構 築 する 場 を 提 供 するサー ビスのこと 人 のつながりを 重 視 して 既 存 の 参 加 者 からの 招 待 がないと 参 加 できない とい うシステムになっているサービスが 多 いが, 最 近 では 誰 でも 自 由 に 登 録 できるサービスも 増 え ている( SocialNetworkingService 意 味 / 解 説 / 説 明 / 定 義 :IT 用 語 辞 典 htp:// e-words.jp/w/sns.html(2010/12/14)) SNSには, 自 分 のプロフィールや 写 真 を 公 開 する 機 能 や,お 互 いのメールアドレスを 知 られることなく 別 の 会 員 にメッセージを 送 る 機 能, 新 しくで きた 友 人 を 登 録 するアドレス 帳, 友 人 に 別 の 友 人 を 紹 介 する 機 能, 会 員 や 友 人 のみに 公 開 範 囲 を 制 限 できる 日 記 帳, 趣 味 や 地 域 などテーマを 決 めて 掲 示 板 などで 交 流 できるコミュニティ 機 能, 予 定 や 友 人 の 誕 生 日 などを 書 き 込 めるカレンダー 機 能 で 構 成 される 有 料 のサービスも あるが, 多 くは 無 料 のサービスとなっており,サイト 内 で 掲 載 される 広 告 や, 本 人 に 本 や CD などの 商 品 を 推 薦 する 機 能 を 設 け,そこから 上 がる 売 り 上 げの 一 部 を 紹 介 料 として 徴 収 すると いう 収 益 モデルになっている SNSには 自 己 登 録 制 と 招 待 制 の 二 つの 参 加 方 法 がある 招 待 制 とは SNSに 入 るにあたり 他 の 参 加 者 からの 招 待 がないと 参 加 することができない 方 式 招 待 制 は 現 実 の 人 間 関 係 を SNS 上 で 再 現 することで, 人 と 人 とのつながりを 重 視 したコミュニケーションを 支 援 する という 特 徴 がある また SNSが 提 供 するサービスにより, 知 人 とのコミュニケーションを 円 滑 に 行 うことができる 趣 味 友 達 の 友 達 等 のつながりを 通 じて 新 たな 人 間 関 係 を 構 築 するきっ かけを 得 られる と 言 われている 自 己 登 録 制 は 誰 しも 自 由 に 登 録 できることから 知 人 や 友 人 の 友 人 と 限 られることがないためより 多 くの 人 間 と 交 流 を 持 つことができる SNSの 普 及 により, 非 常 に 大 きな 変 化 が 起 こっている 例 えば, 地 震 などのニュースなどで 取 り 上 げられた 話 題 がすぐに SNSに 入 ってくる 1995 年 1 月 17 日 に 発 生 した 阪 神 大 震 災 に 伴 う 混 乱 は, 従 来 の 通 信 連 絡 網 が 遮 断 寸 断 された 状 況 下 にあって 人 と 人, 人 と 情 報 を 結 ぶイン ターネットの 必 要 性 の 大 きさを 感 じた 出 来 事 であったが, 現 在 では 確 認 作 業 を 要 するインター ネットのニュースよりも SNSのほうが 早 い また2011 年 3 月 11 日 の 東 北 大 震 災 においても, ほとんどの 電 話 が 不 通 となり, 携 帯 電 話 も 中 継 局 などの 損 害 によりほぼ 全 滅 となり, 携 帯 メー ルも 送 付 してから 届 くまでに 数 時 間 から 数 十 時 間 を 要 したと 報 告 されている このような 中,

コンピュータを 利 用 したコミュニケーションと 人 間 関 係 133 ほぼ 通 常 と 同 じように 使 えた 連 絡 手 段 は,twiter 安 否 確 認 だけでなく, 政 府 や 各 自 治 体, 報 道 機 関 が 発 表 した 情 報 なども 書 き 込 まれたため 情 報 入 手 手 段 として 大 変 有 効 であった また, 特 定 の 人 との 直 接 やり 取 りができるダイレクトメッセージは, 電 話 やメールのやり 取 りができ ないときに 有 効 であった スカイプ(インターネット 電 話 ) 都 内 では 地 震 発 生 数 時 間 後 に 通 話 ができたが, 緊 急 電 話 番 号 への 発 信 は 難 しかった 災 害 用 伝 言 板 パソコンや 携 帯 電 話 から 書 き 込 まれた 伝 言 を 閲 覧 できたが, 回 線 が 不 安 定 な 時 間 帯 ではつながりづらかった ワ ンセグ 放 送 携 帯 電 話 回 線 やインターネット 回 線 に 接 続 されていなくても 視 聴 でき, 地 震 発 生 直 後 から 安 定 していた これらが 有 効 であったと 報 告 されている また Googleメールサービ ス(Gmail)も 比 較 的 つながりやすかったと 報 告 されている( 沼 田 他,2011) これらの 新 しい 通 信 技 術 を 利 用 した 連 絡 方 法 は, 非 常 に 優 れた 情 報 共 有 システムであり, 災 害 や 事 件 だけでな く, 友 人 の 些 細 な 情 報 もリアルタイムで 入 ってくるため, 情 報 を 共 有 しているという 気 持 ちを 強 く 持 つことができる 現 在 代 表 的 な SNSとしてあげられるのは,mixi,twiter,GREE,モ バゲータウン, 海 外 では 世 界 最 大 の 会 員 数 を 誇 る Facebookなどがあげられる しかし,CMCの 利 用 はメリットだけではない リアルタイムで 会 話 できることにより 即 時 の 返 事 を 求 められているような 時 間 的 切 迫 を 感 じ, 掲 示 板 やホームページでの 誹 謗 中 傷 によっ て 心 を 病 み,パソコンや 携 帯 電 話 など 機 器 だけでのやり 取 りに 孤 独 感 を 感 じるなどさまざまな 問 題 点 がある また,このような 出 会 いの 場 が 増 えることによって CMCを 利 用 したサイバー 犯 罪 が 起 こっている サイバー 型 いじめでは, 電 子 メールや 携 帯 電 話,ウェブサイトなどを 用 いてネット 上 で ネットいじめ が 行 われ, 近 年 増 加 傾 向 にある その 理 由 として, 携 帯 端 末 からの 書 き 込 みが 簡 単 に 行 えるようになったことが 原 因 と 言 われている また,インターネッ トは 短 期 間 の 間 に 多 くの 人 間 に 広 まりやすい 傾 向 があるため, 多 くの 人 間 に 知 れ 渡 ってしまい, いじめを 拡 大 させてしまう 可 能 性 があるのである 日 本 におけるサイバー 型 いじめの 件 数 は,いじめ 全 体 の 約 4.4%とされている 文 部 科 学 省 (2009)による 全 国 の 小 中 高 校 生 を 対 象 とした 2009 年 度 児 童 生 徒 の 問 題 行 動 等 生 徒 指 導 上 の 諸 問 題 に 関 する 調 査 において,いじめ 認 知 件 数 7 万 2,778 件 のうち 全 体 の 約 4.4%にあたる 3,170 件 が パソコンや 携 帯 電 話 等 で, 誹 謗 中 傷 や 嫌 なことをされた と 回 答 していることに 依 っている 山 内 ら(2007)は,インターネットの 誹 謗 中 傷 行 為 を 行 った 者 は 個 人 的 な 要 因 と インターネットリテラシー 教 育 の 不 足 の2つのタイプがあることを 報 告 している 情 報 倫 理 教 育 については, 今 後 の 新 しい 指 導 要 領 で 強 化 されている 事 項 であり, 今 後 教 育 していく 必 要 が 大 きい 項 目 である また, 森 ら(2007)は, 加 害 者 の 個 人 的 動 機 として 友 人 関 係 の 変 化 家 庭 内 でのフラストレーション クラス 内 の 勢 力 関 係 (グループ 間 の 抗 争 ) があるこ とが 報 告 されている サイバー 型 いじめは, 加 害 者 と 被 害 者 の 重 複 が 大 きい よって, 子 ども

134 を 取 り 巻 く 全 体 的 なフラストレーション 環 境 を 改 善 することが 必 要 となる すでに 海 外 では, サイバー 型 いじめの 防 止 は 教 育 現 場 あるいは 心 理 学 の 対 象 だけではなく, 法 律 的 議 論 を 必 須 と し,さらに 地 域 行 政 とも 連 携 して, 子 どもを 取 り 巻 く 環 境 論 として, 統 一 的 な 観 点 から 対 策 が 検 討 されている(Kowalski,2008) さらに,インターネット 依 存 症 の 問 題 もあるといえる インターネット 依 存 とは, 侵 食 を 忘 れてインターネットにのめりこんだり,インターネットの 利 用 をとめられないと 感 じたりする, インターネットに 精 神 的 に 依 存 した 状 態 をいう(Young,1998) 現 在 社 会 では,インターネット に 接 続 することがあまりに 簡 単 になってしまい, 常 に 傍 にあるものとなってしまったためにこ のようにインターネットに 依 存 してしまう 人 が 増 加 してしまったのではないかと 考 える 特 に 双 方 向 性 の 強 いサイトほど 独 特 の 世 界 を 構 築 しやすくのめりこみやすい 2007 年 度 の 電 通 総 研 インターネットと 未 来 社 会 に 対 する 調 査 による 生 活 におけるインターネットの 重 要 度 の 項 目 において 回 答 した6 割 の 人 が ないと 不 便 と 答 えている 次 いで ないと 生 活 できな い が 多 い 特 に10 代,20 代,30 代 では ないと 生 活 できない が3 割 を 占 め,インターネッ トが 完 全 に 生 活 の 一 部 となっている 様 子 がうかがわれる 物 心 ついたころには 既 にデジタル 情 報 技 術 が 普 及 していたこの 世 代 を デジタル ネイティブ( 生 まれつきデジタル 環 境 に 囲 まれ, その 中 で 育 ってきた 人 たち) と 呼 ぶ Young(1998)は,インターネット 依 存 になる 人 々に とって,インターネット 依 存 は 逃 避 の 一 つの 形 態 であることを 述 べている 現 実 社 会 での ストレスは,インターネット 上 の 仮 想 の 世 界 は 安 心 で 所 属 感 の 強 い 場 所 となり, 悩 みを 回 避 さ せてくれるのである インターネット 上 の 世 界 は, 単 なる 情 報 通 信 機 器 ではなくもう 一 つの 確 立 した 居 場 所 なので ある このようなことからインターネット 上 での 知 り 合 いを 失 うことは, 現 実 社 会 で 友 人 を 失 うことと 同 等 の 喪 失 感 があると 思 われる 特 にデジタル ネイティブの 世 代 である 学 生 たちは その 思 考 が 強 い 携 帯 電 話 の 使 用 が 友 人 関 係 の 深 さと 密 着 性 に 及 ぼす 影 響 についての 研 究 では, 高 校 生 では 携 帯 電 話 の 使 用 により, 虚 構 の 心 理 的 一 体 感, 情 緒 的 依 存 が 高 いほど, 密 着 性 が 増 加 することが 示 されている また, 友 人 関 係 が 携 帯 電 話 の 使 用 に 影 響 するという 逆 方 向 の 関 係 を 示 す 結 果 もいくつか 得 られ, 密 着 性 と 虚 構 の 心 理 的 一 体 感 や 情 緒 的 依 存 との 間 に,お 互 いを 高 めあう 循 環 的 な 関 係 があることが 示 唆 されている( 赤 坂 坂 元,2008) 本 研 究 では,CMCの 発 展 により 情 報 伝 達 機 器 の 使 用 に 対 する 感 じ 方 に 変 化 があるのではな いかと 仮 定 し, 女 子 学 生 に 情 報 伝 達 機 器 の 利 用 状 況 や 利 用 頻 度, 友 人 数, 友 人 関 係 の 大 切 さな どの 気 持 ちにどのような 変 化 があるかどうか 現 状 を 把 握 するための 調 査 を 行 った また, 自 己 開 示 や 自 己 隠 蔽 の 概 念 によって, 友 人 関 係 や 情 報 伝 達 機 器 の 使 用 状 況 に 与 える 影 響 があるかを 検 討 したので 報 告 する

コンピュータを 利 用 したコミュニケーションと 人 間 関 係 135 方 法 対 象 : 本 学 に 通 う 大 学 1 年 生 から 大 学 4 年 生 までの 合 計 303 名 を 被 験 者 とした 方 法 : 紙 面 を 使 ったアンケート 調 査 を 実 施 した アンケート 用 紙 を 配 布 し,アンケートに ついて 以 下 の 教 示 を 行 った インターネット 使 用 が 及 ぼす 人 間 関 係 の 構 築 についての 研 究 を しています アンケートは, 友 人 関 係 について 情 報 伝 達 機 器 (パソコン, 携 帯 電 話 )の 使 用 状 況 について 調 査 しています なお,このアンケートは 学 術 論 文 に 使 用 し, 学 術 論 文 以 外 での 使 用 は 一 切 いたしません また, 匿 名 であり 個 人 を 特 定 するものはありません と 説 明 した 後 にその 場 で 回 答 を 求 めた また, 集 計 分 析 は 表 計 算 ソフトの Excelおよび SPSSを 用 いた アンケート 内 容 :(1) 情 報 伝 達 機 器 の 使 用 について 12 項 目 (2) 日 頃 の 友 人 関 係 について 7 項 目 (3) 自 己 隠 蔽 について 13 項 目 (4) 自 己 開 示 について 20 項 目 の 質 問 項 目 を 提 示 した 結 果 情 報 伝 達 機 器 の 利 用 頻 度 についての 結 果 として,SNS(CMCの 一 種 )の 利 用 頻 度 のアンケー ト 結 果 を 図 1に 示 した その 結 果, 毎 日 利 用 する が56%と 最 も 多 く,CMCの 普 及 が 大 きい ことを 示 している 友 人 関 係 において, 情 報 伝 達 機 器 だけの 友 人 と 身 近 な 友 人 で 違 いを 感 じ るか については, 非 常 に 感 じる26.7%, 感 じる41.3%,どちらでもない21.5%, 感 じない 7.6%, 全 く 感 じない3.0%であった またメールに 関 するアンケートで, 実 際 に 会 ったことが ない 人 とメールをしたことがある という 回 答 は 約 76%であった メールだけの 友 人 と 会 っ たことがない 人 は 会 いたいかという 質 問 に 対 し 約 8 割 (79.9%)の 人 が 会 いたくない と 回 答 している その 中 でも 自 己 開 示 度 が 低 い 群 では, 会 ったことがある 33.8%に 対 し, 自 己 開 示 度 が 高 い 群 では 会 ったことがある 50.8%であった( 図 2) 自 己 開 示 の 高 低 群 間 に おいては,c 二 乗 検 定 の 結 果 (c=8.746 p<0.01) 有 意 差 が 認 められた 自 己 隠 蔽 尺 度 による 高 低 群 別 の 結 果 については, 有 意 な 差 は 認 められなかった

136 図 1 SNSの 利 用 頻 度 図 2 質 問 項 目 情 報 伝 達 機 器 を 通 じて 知 り 合 った 人 と 合 ったことがあ るか に 対 する 自 己 開 示 度 の 高 い 群 と 低 い 群 における 回 答 お わ り に 尾 上 (2007)と 比 較 したところ,パソコンの 所 有 率 が16.4%から48.6%へ 増 加 している こ のことから 一 家 に1 台 でパソコンを 所 有 していた 時 代 から1 人 に1 台 の 時 代 へ 変 化 しているこ とが 示 された これらの 結 果 から, 携 帯 電 話 もパソコンも, 学 生 たちにとって 欠 かせないツー ルであることが 考 えられる 今 後 もパソコンのコンパクト 化 が 進 み 持 ち 運 びやすくなり 増 加 さ れると 考 えられる 情 報 伝 達 機 器 の 利 用 状 況 や 利 用 頻 度 については,2007 年 に 比 較 して SNS の 利 用 頻 度 の 回 答 として 毎 日 利 用 する を 選 択 した 人 が 最 も 少 なかったのに 対 し, 今 回 のア

コンピュータを 利 用 したコミュニケーションと 人 間 関 係 137 ンケート 結 果 では 毎 日 利 用 する を 選 択 する 人 が 最 も 多 くなっている この 結 果 は 約 3 年 間 の 間 に SNSが 普 及 していると 考 えられる 今 回 のアンケート 結 果 ではEメールを 利 用 し,メールだけの 知 り 合 い(メル 友 )と 会 ったこ とがあるという 人 は43.6%であったが,2007 年 のアンケート 結 果 では61.8%であった メル 友 と 会 うと 答 える 人 数 が 減 少 の 傾 向 にあるのには,ネット 犯 罪 などが 多 いことや, 若 者 が 非 対 面 コミュニケーションを 求 めるようになったのではないかと 考 えられる この 結 果 については, 今 回 のアンケートでは 仮 説 でしかないため 詳 細 に 調 べていくことが 必 要 である 友 人 関 係 についての 結 果 として, 尾 上 (2007) で は, 最 初 に 相 談 する 相 手 はだれか とい う 質 問 に 対 し 学 校 外 の 友 人 という 回 答 が 最 も 多 かった 今 回 のアンケート 結 果 でも 学 校 外 の 友 人 という 答 えが 最 も 多 かったが, 今 回 のアンケートは 友 人 関 係 だけを 知 るために 学 校 内 の 友 人 か 学 校 外 の 友 人 かに 絞 っているため,その 他 の 項 目 を 増 やして 同 じ 結 果 にな るかどうかはわからない 自 己 開 示 度 は, 今 回 情 報 伝 達 機 器 を 通 じて 知 り 合 った 人 と 会 ったことがあるか, 情 報 伝 達 機 器 だけの 友 人 と 身 近 な 友 人 で 違 いを 感 じるか の2 項 目 に 絞 り 自 己 開 示 度 の 高 低 で 結 果 を 分 析 した 尾 上 (2007) で は, 日 頃 の 友 人 関 係 を 大 切 と 思 うか という 項 目 でアンケートを 行 ったが, 今 回 の 日 頃 の 友 人 関 係 を 大 切 と 思 うか という 項 目 はほとんどの 人 が 非 常 に 大 切 に 思 う 大 切 に 思 う と 回 答 したため, 差 が 示 されないのではないかと 仮 定 し 項 目 を 変 更 した 結 果 として, 情 報 伝 達 機 器 を 通 じて 知 り 合 いと 会 ったことがあるか という 項 目 にお いては 有 意 差 が 認 められた 自 己 開 示 が 高 い 人 ほど 積 極 的 にメル 友 に 会 いにいく 傾 向 が 示 され た しかし, 情 報 伝 達 機 器 だけの 友 人 と 身 近 な 友 人 で 違 いを 感 じるか という 項 目 で 有 意 差 はみられなかった よって, 情 報 伝 達 機 器 での 友 人 と 身 近 な 友 人 とは, 同 じものとして 考 えら れるところまではいたってないのではないかと 考 えられる 自 己 隠 蔽 度 は, 携 帯 電 話 のメール 通 話 機 能 はどれくらい 重 要 か, SNSの 利 用 頻 度 の 2 項 目 に 絞 り 自 己 隠 蔽 度 の 高 低 で 結 果 を 分 析 した しかし,どちらの 項 目 も 高 低 での 有 意 差 は みられなかった 2007 年 の 結 果 では, 自 己 隠 蔽 度 によって SNSの 利 用 時 間 に 差 が 認 められ たが,SNSの 利 用 状 況 にはさまざまな 環 境 が 関 係 してくるので, 更 に 多 くの 人 にアンケートを とり, 詳 細 に 研 究 をすることが 望 まれる CMCの 大 衆 化 により,それぞれの 関 係 性,つながりによってインターネットの 本 質 も 変 化 している 人 と 人 とのつながりが 重 視 される CMCだからこそ 人 の 心 理 的 側 面 に 及 ぼす 影 響 も 大 きいのではないかと 考 えられる 本 研 究 では,CMCが 人 間 関 係 の 構 築 に 及 ぼす 影 響 につい て 収 集 したデータでは 自 己 隠 蔽 度 が 人 間 関 係 や CMCに 及 ぼす 影 響 が 検 討 に 至 っていない 今 後, 幅 広 い 多 くの 学 生 を 対 象 に 調 査 をとることが 必 要 である

138 謝 辞 本 論 文 は2010 年 度 生 活 デザイン 情 報 学 科 三 原 貴 遊 さんのアンケート 結 果 を 利 用 して 集 計 分 析 を 行 ったものです 記 して 感 謝 いたします 参 考 文 献 1. 尾 上 恵 子 女 子 学 生 の 人 間 関 係 構 築 における 諸 要 因 について 宮 女 子 短 期 大 学 紀 要, 第 46 集,2007. 2. 橋 元 良 明 メディア コミュニケーション 学 大 修 館 書 店,pp.85 98,2008. 3. 沼 田 宗 純, 國 分 瑛 梨 子, 坂 口 理 紗, 目 黒 公 郎, 東 京 大 学 生 産 研 究,63 巻 4 号,pp.547 554,2011. 4. 春 日 章 宏, 三 枝 優 一, 古 井 陽 之 助, 速 水 治 夫 SNSでのチャットによる 友 達 の 輪 拡 大 支 援 システムの 提 案 社 団 法 人 情 報 処 理 学 会,2007. 5. 文 部 科 学 省,2009, 児 童 生 徒 の 問 題 行 動 等 生 徒 指 導 上 の 諸 問 題 に 関 する 調 査 htp://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/11/ icsfiles/afieldfile/2009/11/30/1287227_1_1.pdf 2009.11.30(2010/12/14) 6. 山 内 早 苗, 社 浦 竜 太, 斉 藤 富 由 起 インターネット リテラシーと 自 己 肯 定 感 の 関 連 性 に 関 する 研 究 その4 反 リテラシー 行 為 の 動 機 に 注 目 して 日 本 カウンセリング 学 会 第 40 回 大 会 発 表 論 文 集, 182,2007. 7. 森 祐 子, 池 田 彩 子, 斉 藤 富 由 起, 守 谷 賢 二, 社 浦 竜 太, 内 山 早 苗, 右 山 雄 一 インターネット リ テラシーと 自 己 肯 定 感 の 関 連 性 に 関 する 研 究 その7 個 人 的 動 機 のカテゴリーに 注 目 して 日 本 カウンセリング 学 会 第 40 回 大 会 発 表 論 文 集,185,2007. 8.Kowalski,R.M.LawsandPoliciesKowalski,R.M.,Limber,S.P.,Augaston,P.W.(ed)CyberBulying. BlackwelPublishing,181 190,2008. 9. 小 野 淳, 斉 藤 富 由 起 サイバー 型 いじめ (CyberBulying)の 理 解 と 対 応 に 関 する 教 育 心 理 学 的 展 望 千 里 金 蘭 大 学 紀 要,pp.35 47,2008. 10.Young,K.CaughtintheNet:howtoRecognizetheSignsofInternetAddiction-andaWinningStrategy forrecovery. JohnWiley& Sons. 小 田 嶋 由 美 子 訳 インターネット 中 毒. 毎 日 新 聞 社,1998. 11. 電 通 総 研 インターネットと 未 来 社 会 に 関 する 調 査 htp://www.dentsu.co.jp/di/archive/other/pdf/publication_071012.pdf(2010/12/14) 12. 金 昭 英 インターネット 依 存 と 孤 独 感 対 人 ストレスイベントの 関 係 について 臨 床 教 育 心 理 学 研 究,2007.3.Vol.33,No.1,2007. 13. インターネット Addiction 依 存 症 蝕 まれる 子 供 たちの 心 htp://www.angels-eyes.com/net_a/adv.htm(2010/12/14)