マンションコミュニティ 研 究 会 第 11 回 フォーラム 2015.6.25 マンション どうやって 住 みつなぐ? ~ 再 生 シナリオで100 年 マンションを 目 指 そう~ 建 築 再 生 総 合 設 計 協 同 組 合 理 事 マンション 再 生 研 究 会 坪 内 一 級 建 築 士 事 務 所 坪 内 真 紀 本 講 座 は 上 記 出 版 物 を 出 典 としています ( 共 著 ) 1960 年 代 から 本 格 的 に 始 まった 分 譲 マンション 供 給 半 世 紀 が 経 ち 累 計 600 万 戸 になっています 住 宅 の 数 は 世 帯 数 を15% 程 度 上 回 っており 空 き 家 が 拡 充 しています マンションも 余 る 時 代 に 突 入 しました マンションを 買 った 時 いずれ 戸 建 てに 引 っ 越 し 老 朽 化 したら 建 替 え と 思 っていませんでしたか? 今 その 意 識 は 変 わりつつあります
マンション 居 住 者 の 半 数 近 くが 永 住 するつもり 永 住 意 識 東 京 圏 では 52.5% 57.0% 49.9% 52.4% 41.4% 41.1% 39.0% 43.7% 東 京 圏 では 18.3% 31.1% 31.0% 31.5% 21.7% 24.2% 19.4% 17.6% 永 住 するつもりである いずれは 住 み 替 えるつもりである 昭 和 55 年 度 N=7,431 昭 和 62 年 度 N=13,498 平 成 5 年 度 N=15,693 平 成 11 年 度 N=12,383 平 成 15 年 度 N=4,795 平 成 20 年 度 N=4,599 平 成 25 年 度 N=4,896 国 土 交 通 省 平 成 25 年 度 マンション 総 合 調 査 ( 区 分 所 有 者 向 け 調 査 ) マンションの 中 も 高 齢 化 が 進 んでいます 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1.6% 1.2% 0.8% 0.2% 7.6% 13.2% 11.9% 19.2% 27.9% 25.1% 18.4% 25.8% 28.0% 21.5% 世 帯 主 の 年 齢 18.9% 13.0% 7.3% 10.2% 0.5% 0.2% 0.9% 0.3% 平 成 11 年 度 N=12,383 平 成 15 年 度 N=4,795 平 成 20 年 度 N=4,599 平 成 25 年 度 N=4,896 22.9% 24.1% 26.4% 18.9% 22.8% 31.3% 60 歳 以 上 50% 不 明 70 歳 以 上 60 歳 代 50 歳 代 40 歳 代 30 歳 代 30 歳 未 満 国 土 交 通 省 平 成 25 年 度 マンション 総 合 調 査 ( 区 分 所 有 者 向 け 調 査 )
古 い 建 物 でも 建 替 えが 必 要 と 考 えている 人 は 多 くない 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 18.9% 19.1% 14.2% 51.4% 27.0% 建 替 えの 必 要 性 についての 考 え 方 ( 取 得 時 期 別 ) 必 要 なし 59.6% 20.2% 58.8% 23.5% 8.7% 5.9% 34.9% 40.2% 2.7% 1.1% 3.5% 1.6% 1.3% 昭 和 44 年 以 前 ( 築 46 年 以 上 ) ~ 昭 和 49 年 (~ 築 41 年 ) ~ 昭 和 54 年 (~ 築 36 年 ) ~ 昭 和 59 年 (~ 築 31 年 ) ~ 平 成 元 年 (~ 築 26 年 ) 54.8% 52.7% 建 物 が 相 当 老 朽 化 又 は 陳 腐 化 しているので 建 替 えが 必 要 である 建 物 が 相 当 老 朽 化 又 は 陳 腐 化 しているが 修 繕 工 事 さえしっかり 実 施 すれば 建 替 えは 必 要 ない 建 物 は 老 朽 化 も 陳 腐 化 もしていないため 今 のところ 建 替 えは 必 要 ない 不 明 国 土 交 通 省 平 成 25 年 度 マンション 総 合 調 査 ( 区 分 所 有 者 向 け 調 査 ) 築 40 年 超 のマンションは 現 在 44 万 戸 建 替 えが 終 わったマンションは196 件 ( 約 1 万 5,500 戸 ) 年 間 10 件 程 度 のスピード ( 阪 神 淡 路 大 震 災 の 被 災 マンション 建 替 えを 除 く) 250 200 150 100 50 マンション 建 替 え 事 業 の 実 施 状 況 (H26.4.1 現 在 ) 11 11 24 8 19 9 20 12 17 11 23 10 27 8 22 12 19 3 18 12 180 186 158 167 142 116 125 104 87 90 4 30 196 0 H16.2 末 H17.2 末 H18.3 末 H19.3 末 H20.4.1 H21.4.1 H22.4.1 H23.4.1 H24.4.1 H25.4.1 H26.4.1 工 事 完 了 済 み 実 施 中 実 施 準 備 中 国 土 交 通 省 調 査
既 存 のマンションを 取 り 壊 すのは 容 易 ではありません マンションの 終 活 現 段 階 では A. 建 替 えて 区 分 所 有 権 を 権 利 変 換 する( 建 替 え 事 業 ) 建 替 え 決 議 4/5 以 上 団 地 は 別 途 規 定 あり 区 分 所 有 者 は 建 て 替 えて 所 有 する( 建 て 替 えて 住 む または 売 却 ) 建 替 え 事 業 に 参 加 せず 売 却 B. 取 り 壊 し 敷 地 売 却 ( 敷 地 売 却 事 業 ) 敷 地 売 却 決 議 一 般 のマンション 全 員 合 意 耐 震 性 不 足 のマンション 4/5の 同 意 で 可 マンションも 余 る 時 代 に 突 入 築 40 年 を 超 えると 空 き 家 0のマンションは2 割 以 下 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 6.5% 9.7% 16.1% 32.2% 19.4% 空 き 家 あ り 32.5 16.1% 17.9 0.9 3.0 1.4 0 1.4 0.2 3.4 4.0 3.1 4.5 2.3 2.8 0.5 1.3 1.1 0.8 2.3 1.8 0.5 2.0 0 0.4 1.1 1.1 2.2 4.1 5.2 2.0 2.2 12.0 9.9 13.4 8.2 12.3 19.4 16.9 22.6 31.5 33.3 空 室 (3か 月 以 上 ) 戸 数 割 合 ( 完 成 年 次 別 ) 45.9 23.3 45.9 37.3 38.3 38.4 44.7 40.2 63.0 61.2 22.4 75.8 77.5 空 き 家 0% 5% 以 下 10% 以 下 15% 以 下 20% 以 下 20% 超 国 土 交 通 省 平 成 25 年 度 マンション 総 合 調 査
建 替 えずに 維 持 する 方 法 も 模 索 する 時 代 です マンションを 良 好 に 永 く 維 持 するためには 理 解 ある 協 力 的 な 住 まい 手 が 必 要 住 まい 手 は 管 理 組 合 の 大 切 なマンパワー (ここが 賃 貸 住 宅 と 異 なるところ!) 魅 力 的 な 建 物 にして 住 まい 手 を 確 保 賃 貸 共 同 住 宅 ではすでに 古 い 建 物 を 総 合 的 にリニューアルする リノベーションが 進 んでいる 人 気 のある 物 件 も 増 えている Ⅰ. どうやって マンションを 住 みつないでいくか 再 生 シナリオ 長 期 的 な 視 野 で コツコツと 改 修 工 事 を 実 施 親 子 孫 へ 渡 せるように 100 年 めざして 1. 方 向 性 を 明 確 にしよう 2. ステップに 分 けて 考 える 3. ハードとソフトの 両 輪 プログラム 4. 段 階 的 に 再 生 5. 大 規 模 修 繕 以 上 建 替 え 未 満 の 再 生 へ 6. 専 有 部 分 も 意 識 した 総 合 リニューアル
1. 方 向 性 を 明 確 にしよう 建 替 えを 推 進 するのか しないのか 建 替 えない 場 合 は 現 状 維 持 か バリューアップか 建 替 えないなら 当 面 20 年 は 建 替 えない と 組 合 員 が 了 解 しておかないと 延 々と 建 替 え 議 論 が 繰 り 返 され 最 悪 の 場 合 どちらも 進 まなくなるおそれあり 建 て 替 える? YES NO 建 替 えて 住 戸 を 取 得 する 権 利 変 換 して 組 合 から 脱 退 住 み 続 ける 全 員 で 土 地 を 売 却 して 解 散 居 住 性 どこまで 追 いつけるか バリューアップ 改 修 現 状 維 持 修 繕 資 金 が 足 りず 修 繕 できず 2. ステップに 分 けて 考 える 短 期 :2~3 年 でやること ~ 親 世 代 これからの 管 理 組 合 の 人 材 育 成 マンションで 起 きている 問 題 点 の 整 理 迫 っている 修 繕 の 計 画 今 後 取 り 組 みたいマンション 再 生 のリストアップ お 金 もかかるの でなかなか 一 気 に 進 められない 中 期 :5~50 年 でやること ~ 親 子 世 代 が 担 う 再 生 に 必 要 な 資 金 をためる マンション 再 生 のメニューを 加 えながら 計 画 修 繕 を 実 施 親 世 代 の 意 思 を 継 承 新 しい 感 性 も 加 えて 時 代 にマッチさせる 長 期 :30~100 年 でやること ~ 子 孫 世 代 が 担 う 時 代 にあわせて 計 画 を 適 宜 見 直 して 改 修 を 実 施
3. ハードとソフトの 両 輪 プログラム ハード : 長 期 修 繕 計 画 建 物 を 劣 化 させない 快 適 なマンションライフを 維 持 する 修 繕 だけでなく 再 生 メニューも 加 えた 検 討 を 親 世 代 が 貯 めてきた 修 繕 積 立 金 を 子 世 代 が 上 手 に 利 用 する ソフト : コミュニティ 形 成 マンションで 育 った 子 供 たちが 育 ててくれた 親 世 代 といっしょになって マンションを 盛 り 上 げる 多 世 代 共 生 居 心 地 よい 環 境 をつくる ハードでできな い 部 分 を 補 完 す る 効 果 も 長 期 修 繕 計 画 今 後 25~30 年 間 ( 大 規 模 修 繕 2 回 程 度 を 含 む 期 間 )に 必 要 となる 費 用 を 試 算 し 修 繕 積 立 金 の 適 切 額 を 把 握 する 工 事 費 と 積 立 金 の 関 係 をグラフ 化 すると 分 かりやすい 資 金 計 画 が 大 切 再 生 メニューを 加 えてシミュ レーション 縦 軸 : 支 出 項 目 と 収 入 項 目 収 支 を 記 載 横 軸 : 計 画 期 間 25~30 年 の 各 年 で 必 要 となる 概 算 費 用 を 算 出 各 項 目 の 費 用 は 数 量 単 価 等 により 算 出 する( 内 訳 書 に 記 載 )
4. 段 階 的 に 再 生 普 通 の 大 規 模 修 繕 だけでも 大 変 な 労 力 資 金 の 調 達 にも 限 界 あり 一 度 の 工 事 ですべての 再 生 が 完 結 するのは 難 しい 大 規 模 修 繕 をベースに 優 先 順 位 生 活 満 足 度 コストを 勘 案 して 上 手 に 段 階 的 に 進 められるかがポイント 頭 を 悩 ます 最 大 の 要 因 がコスト 国 や 自 治 体 の 助 成 制 度 が 活 用 できるケースあり 助 成 制 度 は 期 間 が 限 定 されることもあり 日 ごろから 準 備 しておき 募 集 がでたらトライするのも 手 再 生 メニューづくりに 影 響 を 及 ぼす 要 素 優 先 順 位 とコスト マンションによって 判 断 基 準 が 異 なる メニューづくりは 時 間 もかかる 議 論 ができる 体 制 づ くりが 欠 かせない 優 先 順 位 と 満 足 度 受 忍 限 度 と 合 意 形 成
5. 大 規 模 修 繕 以 上 建 替 え 未 満 の 再 生 へ 再 生 メニュー 大 規 模 修 繕 対 応 では 限 界 のものもある 今 までの 一 般 の 大 規 模 修 繕 は 住 みながらが 前 提 居 住 者 安 全 優 先 騒 音 や 溶 接 時 の 火 の 発 生 は 最 小 限 で 原 則 共 用 部 分 が 対 象 工 事 費 は 修 繕 積 立 金 の 範 囲 で 借 入 は 極 力 しない 確 認 申 請 などの 手 続 きを 極 力 しない 建 物 を 総 合 的 に 再 生 させるには 専 有 部 分 も 積 極 的 に 含 める 必 要 に 応 じて 一 時 退 去 ( 移 転 )もあり 居 住 者 への 危 険 の 回 避 工 事 の 効 率 UP 必 要 に 応 じて 確 認 申 請 などもして 現 行 法 規 にみあう 建 物 へ 6. 専 有 部 分 も 意 識 した 総 合 リニューアル 建 物 総 合 リニューアルには 専 有 部 分 の 快 適 化 満 足 度 UPにかかわる 要 望 項 目 が 増 えてくる ( 断 熱 性 能 換 気 性 能 遮 音 性 能 最 新 設 備 の 導 入 維 持 管 理 の 容 易 な 設 備 機 器 など) 専 有 部 分 にかかわる 工 事 を 積 極 的 に 導 入 できるか 全 戸 一 斉 に 対 応 ( 工 事 ) 可 能 か 希 望 の 住 戸 から 段 階 的 に 対 応 できるようにするか 専 有 部 分 の 費 用 は どうやって 準 備 するか 住 みながら 工 事 ができるか 一 時 移 転 ありか 今 までの 管 理 組 合 の 管 理 の 範 疇 を 超 えていけるか
住 みながら 工 事 のための 仮 設 大 規 模 なリニューアル 工 事 の 最 中 は 工 事 現 場 で 暮 らすようなもの 特 に 水 道 電 気 ガス 排 水 が 一 時 的 に 使 えなくなる 工 事 もありうる 住 みながら 行 うには 居 住 者 用 の 仮 設 が 設 置 できるかどうかが 重 要 になる 再 生 計 画 はマンション 力 で 差 が 出 る 突 破 しなければならない 事 項 マンションの 力 難 工 事 突 破 力 マンション 力 大 何 ができるか はマンションの 力 によって 違 う
Ⅱ. いつから 始 めるか 築 30~40 年 頃 から 時 代 に 合 わせた 性 能 への 対 応 設 備 機 器 の 更 新 が 必 要 になってくるため それを 見 据 えた 計 画 を 立 てたい それを 実 現 させるには 資 金 に 無 理 のないことが 前 提 余 裕 をもって 貯 められるように 築 20 年 頃 から 住 み 続 けたい 人 が 中 心 となって 再 生 シナリオをつくっ ていきましょう 建 替 えも 改 修 もできず 劣 化 を 放 置 するとどうなる? 役 員 の なり 手 が 減 る 居 住 目 的 外 の 使 用 も 増 える 積 立 金 引 き 上 げも 難 し くなる 劣 化 の 放 置 見 た 目 の 低 下 生 活 に 支 障 賃 貸 が 増 え る 移 転 が 増 え る 破 壊 行 為 増 え る 管 理 の 質 低 下 転 売 価 格 下 が る 安 入 い 者 価 が 格 増 で え の る 購 理 管 費 理 滞 無 納 関 増 心 え る 管 ま す ま す 修 繕 で き な い こうなる 前 に 住 みつなぐシナリオづくりを
Ⅲ. どうやって 住 みたいマンションにするか 古 いマンションの 良 さを 残 し 性 能 を 向 上 させる 古 いマンションのよさ 南 面 の 居 室 が 多 い 成 熟 した 緑 やゆとりある 敷 地 個 性 あるヴィンテージデザイン 成 熟 したコミュニティ 不 足 しがちな 性 能 耐 震 性 省 エネ 性 ( 断 熱 性 能 ) 設 備 の 機 能 性 最 新 設 備 の 導 入 しにくさ エレベーター 新 設 ただし 手 入 れを せず 放 置 している とマイナスに 専 門 家 の 力 を 借 りて 性 能 向 上 に 取 り 組 ん でみましょう あなたのマンション いつの 時 代 のもの? 年 代 別 新 築 時 マンションの 仕 様 年 代 建 築 構 造 設 備 昭 和 40 年 代 1965~74 年 昭 和 50 年 代 1975~84 年 昭 和 60~ 平 成 6 年 1985 年 ~94 年 屋 根 : 露 出 アスファルト 防 水 ( 高 層 はコンクリート 押 え) 外 壁 :モルタル 塗 り( 後 半 からコンクリート 打 ち 放 し)の 上 にリシン 又 は 吹 付 けタイル アルミサッシ 鋼 製 手 摺 浴 室 :アスファルト 防 水 シンダーコンクリート 押 え 屋 根 : 外 断 熱 工 法 が 普 及 外 壁 :コンクリート 打 放 しの 上 吹 付 けタイルが 主 流 玄 関 ドア:フラッシュドア アルミサッシ アルミ 手 摺 浴 室 : 半 ばごろからユニットバスが 普 及 超 高 層 マンションが 登 場 屋 根 : 外 断 熱 工 法 外 壁 :タイル 石 調 なども 廊 下 や 階 段 : 塩 ビシート 張 りに 自 動 ドア オートロックが 採 用 される サッシや 手 摺 がカラーアルミに 機 械 式 駐 車 場 が 普 及 電 気 :15~30A 給 水 : 地 下 受 水 槽 高 置 水 槽 方 式 給 湯 :バランス 型 風 呂 釜 電 気 :30~50A 給 水 : 圧 送 方 式 が 普 及 受 水 槽 はパネル 式 設 置 型 に 給 湯 : 壁 掛 式 大 型 給 湯 器 ルームエアコンが 普 及 電 気 :50~60A BS 放 送 が 普 及 住 宅 情 報 盤 が 普 及 給 水 : 圧 送 方 式 ステンレス 管 が 採 用 され 始 める 平 成 7 年 ~ 現 在 1995 年 ~ ワイドスパン 逆 梁 や 扁 平 梁 によるハイサッシ 化 スラブ 厚 が18~20cmになり 遮 音 性 が 向 上 免 震 制 震 も 採 用 される 高 セキュリティ(オートロック 防 犯 カメラ ディ ンプル 錠 など) 電 気 :60A マシンルームレスエレベーターが 登 場 地 震 時 管 制 装 置 付 き 給 水 : 圧 送 式 か 直 結 増 圧 方 式 給 排 水 管 は 高 耐 久 の 樹 脂 管 ステンレス 管 へ
構 造 耐 震 性 能 1965 1975 1985 1995 2000 2005 2010 2015 ~1970 1971~ 1981~ 旧 耐 震 第 1 世 代 旧 耐 震 基 準 第 2 世 代 新 耐 震 基 準 旧 耐 震 基 準 第 1 世 代 中 地 震 程 度 を 想 定 柱 の 帯 筋 の 間 隔 30cm 以 下 旧 耐 震 基 準 第 2 世 代 柱 の 帯 筋 の 間 隔 柱 頭 柱 脚 部 10cm 以 下 中 央 部 15cm 以 下 新 耐 震 基 準 1968 十 勝 沖 地 震 1978 宮 城 県 沖 地 震 2 段 階 に 分 けて 考 える 建 物 の 耐 用 年 限 中 に 数 度 遭 遇 する 程 度 の 地 震 ( 中 地 震 )に 対 して 建 物 の 機 能 を 保 持 すること 建 物 の 耐 用 年 限 中 に 一 度 遭 遇 するかもしれない 程 度 の 地 震 ( 大 地 震 )に 対 して 建 物 の 崩 壊 から 人 命 の 保 護 が 図 れること 対 策 : 旧 耐 震 基 準 の 建 物 は 耐 震 診 断 を 行 って 必 要 に 応 じて 補 強 を! 規 定 値 を 超 える 補 強 が 難 しければ 被 害 軽 減 のために 可 能 な 範 囲 だけでも! フレーム 補 強 制 震 ブレース 鋼 板 パネル 補 強 (ISGW)
設 備 耐 震 性 能 1965 1975 1985 1995 2000 2005 2010 2015 1977~ 1980 1982~ 2005~ 2014~ 学 会 基 準 新 耐 震 設 計 法 建 築 設 備 耐 震 設 計 施 工 指 針 1982 年 版 同 2005 年 版 同 2014 年 版 基 準 はあるものの それ 以 前 に 単 純 な 施 工 不 良 が 散 見 される 落 下 すると 危 険 な 高 地 水 槽 の 固 定 の 惨 状 ( 下 記 ) NPO 耐 震 総 合 安 全 機 構 パンフレットより 対 策 : 設 備 機 器 ( 水 槽 ポンプ 電 気 温 水 器 等 )の 設 置 固 定 の 仕 方 が 適 切 か 地 震 の 際 に 動 きを 吸 収 できる 配 管 になっているか 不 備 があれば 改 修 を! エレベーター 耐 震 性 能 1965 1975 1985 1995 2000 2005 2010 2015 メーカー 自 主 基 準 1972~ 1981~ 1998~ 2009~ 2014~ 日 本 エレベータ 協 会 昇 降 機 防 災 対 策 標 準 エレベーター 耐 震 設 計 施 工 指 針 昇 降 機 耐 震 設 計 施 工 指 針 同 2009 年 版 同 2014 年 版 感 震 器 制 御 盤 の 振 止 め 主 索 外 止 め 付 巻 上 機 落 下 防 止 付 きおもり 対 策 : 点 検 報 告 書 の 内 容 をよく 確 認 し 地 震 対 策 のない 項 目 を 確 認 地 震 時 管 制 運 転 装 置 の 設 置 機 器 の 転 倒 移 動 落 下 防 止 を!
省 エネ 対 策 1965 1975 1985 1995 2000 2005 2010 2015 1980~ 1992~ 昭 和 55 年 省 エネ 基 準 平 成 4 年 基 準 1999~ 2013~ 平 成 11 年 基 準 平 成 25 年 基 準 国 土 交 通 省 住 宅 局 住 宅 生 産 課 既 存 住 宅 では 増 改 築 大 規 模 な 設 備 改 修 時 に 省 エネ 措 置 の 届 け 出 が 必 要 に 改 修 助 成 制 度 も 新 築 のスマートマンションのイメージ マンション 全 体 で 節 電 を 図 る 対 策 : 冷 暖 房 換 気 照 明 給 湯 等 の 省 電 力 化 (エレベーターやポンプの 制 御 を 新 しくするだけでも 効 果 あり) 建 物 の 断 熱 化 ( 屋 根 壁 窓 玄 関 ドア)に 挑 戦! 設 備 給 水 設 備 時 代 とともに 高 耐 久 素 材 の 管 が 登 場 まだ 地 下 式 受 水 槽 を 使 い 続 けている マンションも 多 い 衛 生 上 問 題 も 出 典 : 世 界 で 一 番 やさしい 大 規 模 修 繕 (エクスナレッジ) 対 策 : 地 下 受 水 槽 は 廃 止 へ( 地 上 にタンクを 設 置 するか 水 道 本 管 直 結 式 に)! 耐 震 も 考 慮 した 給 水 設 備 の 改 修 へ!
設 備 排 水 設 備 時 代 とともに 耐 久 素 材 の 管 が 登 場 出 典 : 世 界 で 一 番 やさしい 大 規 模 修 繕 (エクスナレッジ) 漏 水 時 に 下 の 住 戸 に 迷 惑 がか かるスラブ 下 配 管 今 はスラ ブ 上 配 管 が 一 般 的 アスファルト 防 水 の 浴 室 では 排 水 口 と 防 水 改 修 を 一 体 で! 対 策 :スラブ 下 配 管 はスラブ 上 配 管 にできるか 検 討 を! 浴 室 を 在 来 防 水 型 からユニットバスに 変 更 できるかが 鍵 設 備 の 総 合 リニューアルのために 配 管 を 更 新 しないで 水 回 りのリフォーム をする 住 戸 も 多 い また 専 有 部 分 と 共 用 部 分 のハザマで きちんと 工 事 できず に 残 ったままになる 配 管 もある 管 理 組 合 で 配 管 更 新 の 計 画 をきちんと 立 てることが 組 合 員 の 共 同 の 利 益 につな がる 出 典 : 世 界 で 一 番 やさしい 大 規 模 修 繕 (エクスナレッジ)
設 備 エアコン 換 気 エアコンが1 部 屋 に1 台 普 及 する 前 の 住 宅 ~ エアコンスリーブがない エアコンの 置 場 がない 換 気 扇 のない 浴 室 換 気 が 悪 く 結 露 の 激 しい 住 宅 ~コンクリート 躯 体 に 勝 手 に 穴 が 開 けられない ため 換 気 扇 がつけられない または 窓 を 改 造 し て 換 気 扇 を 取 り 付 ける 事 例 が 多 い (2003 年 からはシックハウス 対 策 のため 新 築 で は24 時 間 換 気 が 義 務 付 けられている) 対 策 : 管 理 組 合 で 設 備 スリーブの 穴 あけを きちんと 検 討! 専 門 家 による 構 造 的 な 確 認 必 要 に 応 じて 補 強 することで 実 現 できることも エレベーター 新 設 今 や 戸 建 て 住 宅 にも 設 置 されているエレベーター 階 段 室 型 の 共 同 住 宅 でもエレベーターの 設 置 が 模 索 されている ハードルは 確 認 申 請 と コスト 工 事 中 の 居 住 者 の 安 全 対 策 住 みながらの 工 事 が 難 しい 例 出 典 :マンションを100 年 持 たせる100の 方 法 (エクスナレッジ)