鹿 児 島 県 介 護 支 援 専 門 員 協 議 会 川 薩 支 部 会 報 13 号 25 年 5 月 25 日 発 行 第 十 二 回 支 部 総 会 第 十 二 回 総 会 を5 月 28 日 ( 土 )に 薩 摩 川 内 市 国 際 交 流 センターで 行 いました 会 員 158 名 中 ( 出 席 85 名 委 任 状 52 名 で 合 計 137 名 ) 出 席 率 86.7%で 会 員 総 数 の 過 半 数 以 上 が 出 席 しており 規 約 第 16 条 3 項 の 規 程 に 基 づき 本 総 会 は 有 効 に 成 立 する 事 を 羽 有 事 務 局 長 が 説 明 しました 鉾 之 原 支 部 長 の 挨 拶 の 後 議 案 1 号 23 年 度 事 業 報 告 は 山 本 理 事 が 議 案 2 号 23 年 度 収 支 決 算 は 枇 杷 理 事 が 内 容 説 明 をし 宇 都 監 事 が 会 計 監 査 報 告 を 行 いました 1 号 議 案 と2 号 議 案 は 満 場 一 致 で 承 認 されました その 後 議 案 3 号 役 員 変 更 ( 案 )についての 意 見 の 有 無 の 確 認 を 行 った 所 執 行 部 案 が 採 択 されま した 前 年 度 に 引 き 続 き 鉾 之 原 先 生 を 中 心 に 本 年 度 から 独 自 の 研 修 会 を 企 画 する 予 定 があるため 新 理 事 を 増 員 をして 以 下 のように 理 事 が 決 定 しました 議 案 4 号 24 年 度 事 業 計 画 ( 案 ) は 山 本 理 事 が 説 明 し 議 案 5 号 平 成 24 年 度 川 薩 支 部 収 支 予 算 ( 案 ) は 枇 杷 理 事 が 予 算 案 の 具 体 的 な 内 容 を 説 明 しました 議 長 が 採 決 をもとめ 大 多 数 の 挙 手 で 承 認 されました 支 部 長 鉾 之 原 大 助 社 会 医 療 法 人 卓 翔 会 市 比 野 福 祉 会 副 支 部 長 柿 添 信 義 社 会 福 祉 法 人 同 仁 会 特 別 養 護 老 人 ホームさつま 園 副 支 部 長 山 本 敏 夫 やまもと 歯 科 理 事 福 山 廣 医 療 法 人 一 廣 会 福 山 内 科 理 事 枇 杷 眞 弓 九 州 東 邦 ( 株 ) 川 内 理 事 新 田 みすづ 合 同 会 社 みすづ 理 事 柿 元 美 津 江 薩 摩 川 内 市 役 所 鹿 児 島 純 心 大 学 ( 現 在 ) 理 事 東 直 樹 川 内 市 医 師 会 立 市 民 病 院 理 事 上 囿 伊 佐 子 さつま 町 地 域 包 括 支 援 センター 理 事 上 薗 美 都 医 療 法 人 松 翠 会 森 園 病 院 理 事 古 城 裕 喜 居 宅 介 護 支 援 事 業 所 ピア 理 事 中 園 成 美 鶴 田 中 央 クリニック 居 宅 介 護 支 援 事 業 所 理 事 松 ケ 角 弘 樹 在 宅 介 護 支 援 センター はまかぜ 園 理 事 田 代 隆 一 薩 摩 川 内 市 地 域 包 括 支 援 センター 理 事 江 畑 正 市 医 療 法 人 杏 政 会 あじさい 園 監 事 今 村 幸 二 川 内 市 医 師 会 居 宅 介 護 支 援 事 業 所 監 事 宇 都 賢 社 会 福 祉 法 人 クオラ 事 務 局 羽 有 春 彦 医 療 法 人 卓 翔 会 市 比 野 記 念 病 院 新 執 行 部 一 同 は 会 員 皆 様 のご 要 望 ご 意 見 をお 聞 きしながら 皆 さんのお 役 に 立 つ 支 部 会 にしたいと 考 えています ご 協 力 よろしく 御 願 いします 川 薩 支 部 の ホ ー ム ペ ー ジ(http://www3.synapse.ne.jp/sensatsu-cm/ index.html) 川 薩 支 部 で 検 索 して 見 れます 規 約 はダウンロード 出 来 ます 連 絡 用 メールアドレスはsensatsu-cm@po5.synapse.ne.jpです 1
8 月 18 日 の 理 事 会 で 理 事 の 業 務 分 担 は 以 下 の 様 に 決 定 しました 業 務 総 括 鉾 之 原 大 助 柿 添 信 義 居 宅 介 護 支 援 新 田 みすづ 柿 元 美 津 江 施 設 介 護 支 援 上 薗 美 都 古 城 祐 喜 広 報 山 本 敏 夫 渉 外 東 直 樹 医 療 連 携 福 山 廣 庶 務 上 園 伊 佐 子 会 計 枇 杷 眞 弓 監 事 宇 都 賢 今 村 幸 二 鹿 児 島 県 協 議 会 研 修 担 当 新 田 みすづ 柿 元 美 津 江 薩 摩 川 内 市 老 人 保 健 福 祉 計 画 介 護 保 険 事 業 計 画 委 員 鉾 之 原 大 助 薩 摩 川 内 市 包 括 支 援 センター 委 員 薩 摩 川 内 市 地 域 福 祉 推 進 委 員 会 今 村 幸 二 鉾 之 原 大 助 実 務 者 研 修 事 務 局 羽 有 橋 口 実 務 総 括 羽 有 春 彦 14:00から 居 宅 サービス 計 画 作 成 について~ 実 地 指 導 介 護 給 付 適 正 化 の 観 点 から ~ の 講 演 を 渋 谷 眞 由 美 先 生 ( 鹿 見 島 県 北 薩 地 域 振 興 局 保 健 福 祉 環 境 部 地 域 保 健 福 祉 課 介 護 指 導 係 介 護 指 導 係 長 )が 行 いました 実 地 指 導 での 指 摘 事 項 についての 解 説 と 居 宅 サービス 計 画 書 においての ケアプラン 点 検 支 援 マニュアル における 確 認 のポイント 等 の 説 明 がありました アセスメントで 指 摘 された 事 アセスメントが 実 施 されていない アセスメントに 当 たって 利 用 者 の 居 宅 を 訪 問 していない アセスメントにおいて 課 題 分 析 標 準 項 目 ( 老 企 第 29 号 )の 内 容 が 盛 り 込 まれていない アセスメントの 内 容 と 課 題 分 析 に 相 違 がある ケアチェック 表 のみのチェックのみで 課 題 分 析 がされて いない サービス 担 当 者 会 議 で 指 摘 された 事 サービス 担 当 者 会 議 の 記 録 がなかった サービス 提 供 担 当 者 がやむを 得 ず 欠 席 であるが, 担 当 者 に 意 見 照 会 をしていない 担 当 者 会 議 の 記 録 から 何 を 検 討 したのかが 読 み 取 れない プラン 作 成 で 指 摘 された 内 容 居 宅 サービス 計 画 について 利 用 者 の 同 意 を 得 ていない プランの 変 更 が 生 じているのに 利 用 者 の 同 意 がない, 交 付 をしていない 介 護 支 援 専 門 でない 者 が 居 宅 サービス 計 画 の 作 成 に 関 する 業 務 を 行 っていた 利 用 者 に 状 態 変 化 があったが,プラン の 変 更 がない(サービス 提 供 事 業 所 の 計 画 も 変 更 無 し) 医 療 サービスを 位 置 づけたプランにつ いて, 医 師 の 指 示 が 確 認 できない 2
人 員 に 基 準 勤 務 体 制 の 確 保 等 で 注 意 した 事 介 護 支 援 専 門 員 の 登 録 証 明 書 の 有 効 期 限 が 切 れてい るものが 認 められた 介 護 支 援 専 門 員 の 私 有 車 での 業 務 について 旅 費 等 の 支 払 も 無 い 状 況 が 認 められた 旅 費 規 程 の 整 備 がなかった 研 修 会 出 席 の 記 録 が 整 備 されていなかった ( 第 19 条 3 資 質 向 上 研 修 機 会 の 確 保 ) 複 数 の 事 業 所 を 管 理 者 が 兼 務 しており, 居 宅 介 護 支 援 事 業 所 の 管 理 業 務 に 支 障 をきたしていた 勤 務 表 が 併 設 の 事 業 所 と 一 体 的 に 作 成 されており 居 宅 介 護 支 援 事 業 所 の 勤 務 体 制 が 確 認 できなかった モニタリングでの 指 摘 モニタリングを 行 っていない, 記 録 がさ れていない 目 標 達 成 状 況 について 評 価 していない 視 点 : 目 標 の 達 成 状 況 はどうか 利 用 者 は 満 足 しているか 状 態 や 状 況 に 変 化 があった か サービスやケアはプランどおりに 提 供 さ れているか 変 更 はないか 長 期 目 標 短 期 目 標 の 終 了 期 間 が 過 ぎても 計 画 の 見 直 しをしていない 状 態 の 変 化 があったのに モニタリング 記 録 がなく プランにも 反 映 されていない 報 酬 請 求 運 営 基 準 減 算 老 企 第 36 号 第 3の6 当 該 月 から 当 該 状 態 が 解 消 されるに 至 った 月 の 前 月 まで 減 算 する 利 用 者 の 居 宅 を 訪 問 し 利 用 者 家 族 に 面 接 し てアセスメントを 実 施 していない プランについて 利 用 者 の 同 意 を 得 ていない モニタリングを 実 施 していない,または 実 施 記 録 がない 担 当 者 会 議 を 開 催 していない 又 は 記 録 がない 介 護 支 援 専 門 員 でないものが 計 画 の 作 成 等 一 連 の 業 務 を 行 っていたが, 居 宅 介 護 支 援 費 を 請 求 受 領 していた 退 院 退 所 加 算 病 院, 施 設 職 員 との 面 談 について, 記 録 等 で 確 認 できない 入 院 期 間 が30 日 を 超 える 利 用 者 については(Ⅱ) で 算 定 しなければならないが (Ⅰ)で 算 定 して いた (H24 改 訂 : 加 算 Ⅰ Ⅱの 区 分 削 除 ) 初 回 加 算 と 同 時 算 定 していた 初 回 加 算 平 12 告 示 20 号 老 企 第 36 号 第 3の9 同 じ 利 用 者 に 対 して 初 回 加 算 を 算 定 した 月 の 翌 月 も 初 回 加 算 を 算 定 している 運 営 基 準 減 算 に 該 当 しているが, 算 定 していた 認 知 症 加 算 平 12 告 示 20 号 老 企 第 36 号 第 3の14 日 常 生 活 自 立 度 Ⅲ,Ⅳ 又 はMに 該 当 しない 者 に 算 定 していた 中 山 間 地 域 等 サ ー ビ ス 提 供 加 算 運 営 規 定 に 定 める 通 常 事 業 の 実 施 地 域 でありなが ら 算 定 している 3 その 他 重 要 事 項 についての 掲 示 がされていない 支 援 基 準 第 22 条 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 見 やすい 場 所 に, 運 営 規 定 の 概 要, 介 護 支 援 専 門 人 の 勤 務 の 体 制 その 他 の 利 用 申 込 者 の サービスの 選 択 に 資 すると 認 められる 重 要 事 項 を 掲 示 しなければならない) 個 人 情 報 の 取 り 扱 いについて, 利 用 者 また は 家 族 から 文 書 による 同 意 を 得 ていない 変 更 の 届 け 出 等 介 護 支 援 専 門 員 の 変 更 があっているが, 変 更 届 出 がなされていない 事 業 所 の 専 用 区 画 が 変 更 されているが, 変 更 届 けがなされていない 運 営 規 定 を 変 更 したが, 変 更 届 けがなされ ていない 特 定 事 業 所 集 中 減 算 老 企 第 36 号 第 3の10 毎 年 度 2 回 半 定 し 90%を 超 える 場 合 は 県 に 報 告 ( 前 期 :9 月 15 日 まで 後 期 :3 月 15 日 まで) 判 定 結 果 から 減 算 を 行 う 必 要 があるが, 減 算 を 行 っていない 判 定 結 果 が90%を 超 えているが, 県 に 報 告 されていない 福 祉 用 具 貸 与 について 判 定 がなされていな かった 判 定 様 式 が 作 成 されていない 独 居 高 齢 者 加 算 平 12 告 示 20 号 ホ 老 企 第 36 号 第 3の15 *H24 改 訂 : 住 民 票 での 確 認 の 削 除 あり 独 居 である 旨 の 確 認 を 行 い 記 録 する 必 要 があ るが, 記 録 がない 家 族 が 同 居 を 始 めた 以 降 も 算 定 していた アセスメント 及 びモニタリングで 独 居 の 状 況 を 確 認 し 居 宅 サービス 計 画 等 に 記 載 すること
14 時 50 分 から 郡 山 たか 子 先 生 ( 鹿 児 島 県 北 薩 地 域 振 興 局 保 健 福 祉 環 境 部 健 康 企 画 課 健 康 増 進 係 健 康 増 進 係 長 )が 地 域 包 括 ケアシステム 構 築 推 進 ~ 保 健 医 療 看 護 介 護 の 連 携 ~ について 講 演 されました 鹿 児 島 県 の 現 状 は 要 介 護 状 態 になった 理 由 ( 本 県 : 男 女 別 ) 本 県 合 計 本 県 男 性 本 県 女 性 32.8 11.7 19.6 16.1 2.03.8 47.2 4.5 11.7 12.2 1 4.3 27.9 14.2 22.3 17.4 2.13.6 14 18.4 12.5 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 脳 卒 中 骨 折 転 倒 等 関 節 疾 患 等 認 知 症 高 齢 による 衰 弱 心 臓 病 その 他 4
川薩地区認知症地域連携セミナーが10月23日 火 19時 21時30にホテル グリーヒル2階大ホールで行われました ケアマネは105名 全体で320名の 参加がありました 講演の前に10分ほど第一三共株式会社の方から メマリー錠の 有効性と安全性 の情報提供がありました 鉾之原大助支部長の挨拶の後 黒田 篤先生 市比野記念病院院長 が座長を務め 吉岩あおい 先生 大分大学医学部総合診療部 が 認知症の重症度に応じた治療 由布物忘れネットワークの取り組み の特別講演をなさいました 認知症の種類や 特徴などについては介護分野向けにわかりやすく 投薬治療については 専門家向けに詳しく説明があ り 最後に副会長を務められている由布物忘れネットワークの取り組みについて 成り立ちから現在の 活動までを解説していただきました 由布物忘れ で検索すれば いろんな資料がダウンロードでき ます 参考にして活用してみてくださいとの事でした 講演終了後 軽食付きの意見交換会があり 皆さんいろんな業種の方と会話が弾み楽しそうでした 講演の準備や会場設営などで 羽有事務局長 市比野記念病院のスタッフ 協議会の理事の皆様に 大変お世話になりました 有り難うございました 最新の抗認知症薬の基礎知識 効果として ①アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる ②感情表現が豊かになる ③意思表示がはっきりする ④自発性や周囲への関心が高まるなど 下の図は良いケアがあれば効果が高い 右図は種類 右下は副作用 を表しています 5
第 23 回 薩 摩 郡 認 知 症 研 究 会 が さつま 町 鶴 田 中 央 公 民 会 大 ホール(11 月 16 日 ( 金 )19 時 ~20 時 30 分 )で 行 われま した 認 知 症 研 究 会 代 表 世 話 人 の 立 志 公 和 先 生 の 挨 拶 の 後 林 田 功 先 生 (はやしだ 内 科 院 長 )の 座 長 で 大 井 玄 先 生 ( 東 京 大 学 名 誉 教 授 )が 認 知 症 高 齢 者 と 胃 瘻 -その 意 向 は 尊 重 すべ きである- を 講 演 をされました 認 知 症 高 齢 者 に 胃 瘻 をつけるかどうかを 尋 ねる というと 認 知 症 高 齢 者 に 聞 いてもその 意 味 が 判 る の? という 返 事 が 返 ってくる もし 多 発 性 脳 梗 塞 のため 長 谷 川 式 痴 呆 テ スト(HDS-R)で30 点 満 点 中 O 点 の88 歳 女 性 が とんでもない そんな ことするなら 死 んだ 方 がまし と 叫 んだら 私 たちはそれを 信 用 するか それとも 理 性 を 使 えない 認 知 症 だから その 意 向 は 無 視 しても 良 いと 考 えるか 今 回 は 理 性 を 使 って 考 えなければその 意 向 は 無 視 しても 良 いとする デカルト カント 的 思 考 は 生 物 進 化 の 視 点 からも 無 意 識 の 働 きを 見 出 した 脳 科 学 の 知 見 からも 支 持 できないことを 示 そう 生 物 は 環 境 からの 刺 激 ( 情 報 )に 対 応 行 動 を 示 すが これが 情 動 であ る 自 分 に 益 になると 知 覚 するなら それに 向 うように 行 動 し 快 い 好 き の 感 覚 が 生 まれる 逆 に 害 になると 知 覚 するなら それから 離 れるよ うに 行 動 し 不 快 嫌 い の 感 覚 が 生 じる 環 境 情 報 の 快 不 快 は その 生 物 の 経 験 と 記 憶 によって 決 まってくる さて この 対 応 行 動 ( 情 動 )と 好 き 嫌 いの 感 覚 は 38 憶 年 の 生 物 進 化 を 通 じて 存 在 し ゾーリムシ( 原 生 動 物 )からヒトに 至 るまで 観 察 できる また 無 数 に 繰 り 返 された 対 応 行 動 は 意 識 に 上 らないほど 迅 速 になる つまり 無 意 識 化 され 直 観 的 判 断 となる 認 知 症 高 齢 者 の 胃 瘻 拒 否 は 38 億 年 の 歴 史 を 反 映 する 意 向 であり それを 尊 重 するのが いのちを 尊 ぶという 本 来 の 意 味 でも 倫 理 的 な 態 度 である 認 知 能 力 が 重 度 低 下 した 高 齢 者 でも 胃 庸 についての 意 向 は 伝 えられる 88 歳 女 性 (HDS-R 5 点 ) いやだ 食 べられなくなったら 食 べられなくていい 90 歳 女 性 (HDS-R 9 点 ) わたしはそういうことをしないで 死 にたい 胃 瘻 設 置 の 現 状 1わが 国 の56 万 人 の 胃 瘻 設 置 患 者 の 大 部 分 は 認 知 症 高 齢 者 ( 会 田 薫 子, 2011) 2 延 命 嚥 下 性 肺 炎 や 褥 瘡 予 防 患 者 の 苦 痛 の 除 去 に 効 果 ない(Finucane et al1999 ;Cervo etal.,2006) 3 本 人 の 意 思 の 介 在 は ごくわずか( 会 田,2O11) 生 物 進 化 を 通 じ 動 物 が 環 境 刺 激 をその 生 存 維 持 に 有 益 か 有 害 かを 区 別 するときは 情 動 として 現 す 情 動 はゾーリムシのような 原 生 動 物 では その 環 境 刺 激 から 離 れるかそれを 採 りこむ 動 作 として 現 れるが ヒトでは 嫌 悪 恐 怖 歓 びなどとして 経 験 し 表 情 やしぐさとして 現 れる 社 会 的 情 動 は 道 徳 感 覚 の 中 核 にある 環 境 刺 激 の 意 味 は 動 物 の 過 去 の 経 験 と 記 憶 により 決 まる 認 知 症 高 齢 者 の 胃 瘻 拒 否 は 過 去 の 経 験 と 記 憶 に 基 づく 意 思 表 示 と 解 釈 できる 認 知 症 高 齢 者 の 胃 瘻 についての 意 思 表 示 は 尊 重 さるべきである 認 知 症 後 期 の 患 者 さまの 意 志 の 確 認 は 何 度 も(3 回 ほど) 医 師 ( 誘 導 の 無 い 質 問 で) 本 人 家 族 で 行 う 事 により みんなが 納 得 する 看 取 りが 行 われると 考 えられます 生 物 の 根 源 と 最 新 の 認 知 科 学 に 基 づく 大 変 すばらしい 講 演 でした 薩 摩 郡 認 知 症 研 究 会 の 先 生 方 またスタッフの 方 々いつも 話 題 となる 最 新 の 講 演 開 催 有 り 難 うございます 北 薩 リハフォーラム2012が11 月 17 日 ( 土 )13 時 ~18 時 に 薩 摩 川 内 市 交 際 交 流 センターで 行 われました 本 会 員 47 名 全 体 で 300 名 以 上 の 参 加 がありました 13:00~14:00は 各 部 会 が 別 会 場 に 分 かれて 開 催 されました 6
ケアマネジメント 部 会 は 廣 野 拓 (クオラリハビリテーション 病 院 地 域 医 療 連 携 室 長 )の 司 会 で 行 われました 休 憩 時 間 まで 延 長 しての 大 変 熱 意 のある 発 表 でした 皆 さん 良 い 経 験 をされたのではないでしょうか? 詳 しい 内 容 は 参 加 された 方 に 資 料 をお 借 り 下 さい 14 時 からはコンベンションホール で 開 会 と 川 崎 真 理 子 氏 ( 出 水 総 合 医 療 センター)の 広 域 支 援 センター の 活 動 報 告 がありました 講 演 Ⅰ: 歩 行 の 基 礎 知 識 の 演 題 で 弓 岡 光 徳 先 生 ( 宝 塚 医 療 大 学 保 健 科 学 部 理 学 療 法 科 教 授 )が 講 演 をされました 1981 年 の 初 版 発 行 以 来, 歩 行 解 説 の 古 典 的 名 著 として 知 られるHuman Walking を 翻 訳 された 先 生 で その 本 の 基 本 的 な 部 分 を 解 説 されました 正 常 歩 行 の6つの 要 素 に 包 含 される 運 動 学, 運 動 力 学, 歩 行 のエネルギー 論, 筋 活 動, 正 常 発 達 などを 実 際 の 動 きとスライドで 説 明 されました リハ 関 係 者 以 外 には 大 変 難 しい 内 容 でしたが 4 足 歩 行 から2 足 歩 行 への 移 行 を 類 人 猿 と 最 初 の 人 類 の 化 石 の 骨 盤 と 骨 格 の 変 化 で 説 明 されたところなどは 具 体 的 で 興 味 深 く 拝 聴 されたのではと 思 いました 講 演 Ⅱ: 脳 卒 中 後 の 嚥 下 障 害 と 誤 嚥 性 肺 炎 ~ 知 られざる 事 実!みんなでやれば 脳 卒 中 に 胃 瘻 はいらない~!?: 高 畠 英 昭 先 生 ( 長 崎 医 療 センター 脳 神 経 外 科 医 長 )が 海 外 の 論 文 や 最 新 の 資 料 ご 自 身 の 体 験 に 基 づき 最 近 では 重 症 脳 卒 中 患 者 でも 適 切 な 介 入 を 行 えば 短 期 間 で 経 口 摂 取 が 可 能 となることが 示 されている 短 期 間 で 補 助 栄 養 が 不 要 となれば 脳 卒 中 にPEGは 不 要 である と 大 変 情 熱 的 に 講 演 されました 最 後 に コロンブスの 卵 を 立 てるパホーマンスをなさり 大 事 な 事 は 既 存 の 殻 を 破 る 事 とご 自 身 の 覚 悟 をしめされました 会 場 から 熱 心 な 質 問 が 続 き 今 後 は 少 しずつ 不 必 要 な 胃 瘻 は 無 くなるのでは と 予 見 されるすばらし 講 演 でした (1) 脳 卒 中 後 の 嚥 下 障 害 の 実 態 は 明 らかにされていない * 介 入 対 象 となる 重 症 脳 卒 中 患 者 の 嚥 下 機 能 に 関 する 調 査 はない (2) 急 性 期 における 肺 炎 は 意 識 障 害 患 者 経 口 摂 取 不 能 者 に 起 こる *スクリーニングテストや 嚥 下 造 影 嚥 下 内 視 鏡 が 施 行 可 能 となる 前 に 誤 嚥 ( 嚥 下 障 害 )に 関 連 した 問 題 が 起 こっている (3) 脳 卒 中 発 症 後 に いつから どのように 経 口 摂 取 を 開 始 すべきか 明 らか でない * 発 症 直 後 からの 介 入 ( 原 疾 患 の 適 切 な 治 療 全 身 栄 養 呼 吸 管 理 腔 ケア 腔 リハビ リ 理 学 作 業 療 法 経 摂 取 訓 練 )により 肺 炎 発 症 が 減 少 し 嘸 下 機 能 が 改 善 する 可 能 性 がある こんな 人 に 食 べさせては 危 ない 急 いで 始 めるのは 危 ない ではなく 急 いて 良 べるための 介 入 を 始 めなければ 危 ない です 名 刺 交 換 会 (18:00~19:00)は 松 下 兼 一 先 生 の 挨 拶 川 内 医 師 会 の 小 山 寿 先 生 の 乾 杯 で 始 まり 講 演 者 の 高 畠 英 昭 先 生 も 参 加 してい ただき 盛 会 のうちに 終 了 しました 軽 食 が 準 備 してあり 皆 さん 楽 しく 名 刺 や 情 報 の 交 換 をされていました リハビリテーション 広 域 支 援 センターの 御 努 力 で 参 加 費 無 料 でした 講 演 準 備 会 場 の 設 営 後 片 付 けなど 支 部 事 務 局 各 理 事 の 方 々 大 変 お 疲 れ 様 でした 7
川 内 ホームヘルパー 協 議 会 との 合 同 研 修 会 を11 月 22 日 ( 本 )13 : 30~15 : 30に 薩 摩 川 内 市 総 合 福 祉 会 館 ( 社 会 福 祉 協 議 会 本 所 )で 開 催 しました 古 城 裕 喜 理 事 の 挨 拶 の 後 中 島 直 子 氏 ( 薩 摩 川 内 市 高 齢 介 護 福 祉 課 介 護 指 導 グループ グ ループ 員 )が. 同 居 家 族 のいる 世 帯 への( 介 護 予 防 ) 訪 問 介 護 サー ビス 提 供 について を 講 演 されました その 後 事 前 アンケート 含 む. 質 疑 応 答 が 有 りました 注 意 として* 今 回 の 研 修 会 は 薩 摩 川 内 市 に 指 導 をいただきました 各 市 町 村 におきまして 取 り 扱 いの 違 いが 若 干 あります 個 別 の 事 例 につきましては 各 市 町 村 と 協 議 ください との 事 でした 訪 問 介 護 の 取 り 扱 いについて 1. 申 請 が 必 要 となる 対 象 は (1)やむをえない 事 情 で 訪 問 介 護 生 活 援 助 中 心 型 のサービスを 提 供 する 場 合 薩 摩 川 内 市 では 同 居 とは 同 一 敷 地 内 二 世 帯 住 宅 も 含 む 解 釈 です 同 居 者 がいる 場 合 は 申 請 が 必 要 で す 本 人 さんの 体 の 状 況 同 居 の 方 の 身 体 状 況 生 活 状 況 を 詳 しく 記 載 してください またその 時 間 帯 に 本 当 に 必 要 なサービスなのか? 理 由 を 具 体 的 に 記 載 してください (2)2 人 の 訪 問 介 議 員 等 による 訪 問 介 護 のサービスを 提 供 する 場 合 です 物 取 られ 妄 想 の 方 や 体 が 大 きいため1 人 ではサービス 出 来 ない 大 きい 方 で 一 人 では 移 動 させられない など 理 由 が 必 要 です 2. 提 出 書 類 のついての 説 明 居 宅 の 皆 さんは ほのぼのネットワーク の 中 でLドライブの 高 齢 介 護 福 祉 課 の 訪 問 介 護 に 最 新 の 申 請 書 がありますので ご 活 用 ください 3. 上 記 2つのサービスを 提 供 するにあたっての 考 え 方 申 請 すれば 全 て 認 められるわけではありませんのでご 注 意 ください インターネットで 川 崎 訪 問 介 護 で 検 索 すると ケアマネジメントツール~ 生 活 援 助 の 考 え 方 ~ がダウロードできます あくまでも 参 考 ですので 迷 った 場 合 はご 相 談 ください 川 薩 支 部 とツムラ 共 催 の 認 知 症 チームケア 講 演 会 を2 月 13 日 ( 水 ) 18:30~20:30にホテルグリーンヒル2 階 大 ホールで 行 いまし た 認 知 症 の 治 療 とケア の 演 題 で 吉 元 和 浩 先 生 (みどり 明 星 クリ ニック 理 事 長 )が 講 演 され 全 体 で260 名 の 参 加 がありました 認 知 症 についての 基 礎 的 な 説 明 解 説 の 後 で 認 知 症 キャラバンメイト ビ デオで 研 修 しました その 後 最 新 の 薬 物 治 療 の 解 説 と 投 薬 とケアの 結 果 要 介 護 3の 認 知 症 の 方 が 現 在 はほとんどBPSDが 無 くなった 症 例 の 紹 介 などがありました まとめとして 認 知 症 の 確 定 診 断 は 頭 部 CTやMRIでは 出 来 ない 事 も 多 い 早 期 発 見 治 療 ( 対 応 )が 大 切 BPSDの 対 応 は 本 人 の 希 望 に 沿 った 援 助 を 心 がける 安 易 な 薬 物 療 法 は 控 え 良 質 のケアの 上 に 薬 物 療 法 を 最 後 にイギリスのヨークシャーの 老 人 病 院 で 一 人 の 老 婦 人 が 亡 くなり 彼 女 の 持 ち 物 を 調 べた 看 護 師 が 一 篇 の 詩 を 見 つけました その 感 動 的 な 詩 の 朗 読 ビデオが 流 されました 皆 さん 大 変 感 動 されていました What do you see nurses?.what do you see? 何 が 見 えるの 看 護 婦 さん あなたには 何 が 見 えるの あなたが 私 を 見 る 時 こう 思 っているのでしょう と 詩 が 悲 しく 流 れてきます 後 半 はグループホームアウルのお 年 寄 りの 方 たちの 暮 らしぶりが 穏 やかに 流 れます 8 分 間 の 短 いDVDです このDVDには 平 井 賢 の 歌 が BGMとして 挿 入 されているため 著 作 権 の 関 係 で 販 売 は 出 来 ないそうですが 宮 崎 さん のところで10 日 間 を 限 って 貸 し 出 してくれています http://gh-owl.com/rental.htmlで 借 りる 事 ができます 一 人 の 心 を 見 つめるケア で 検 索 をかけてみ てください 食 事 と 飲 み 物 の 提 供 もあり 大 変 分 かりやすい 講 演 会 で した お 手 伝 いくださった 支 部 協 議 会 理 事 の 皆 様 には 大 変 お 世 話 に なりました 有 り 難 うございました 8