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Transcription:

在 宅 医 療 助 成 勇 美 記 念 財 団 2010 年 度 在 宅 医 療 助 成 一 般 公 募 ( 前 期 ) 完 了 報 告 書 過 疎 地 域 住 民 の 生 活 実 態 と 医 薬 品 適 正 使 用 申 請 者 : 冨 重 恵 利 紗 所 属 機 関 : 九 州 保 健 福 祉 大 学 薬 学 部 職 名 : 助 手 所 在 地 : 宮 崎 県 延 岡 市 吉 野 町 1714-1 共 同 研 究 者 : 河 内 明 夫 本 屋 敏 郎 提 出 年 月 日 :2011 年 8 月 26 日

はじめに 現 在 の 日 本 の 高 齢 化 は 世 界 に 例 を 見 ないスピードで 進 行 し 大 きな 社 会 問 題 とな っている 宮 崎 県 延 岡 市 の 周 辺 町 村 においても 条 件 不 利 の 度 合 いが 高 い 過 疎 集 落 が 多 く 人 口 減 少 高 齢 化 の 進 行 が 特 に 著 しい 日 本 における 老 年 人 口 (65 歳 以 上 )の 割 合 が 21.5%であるのに 対 し 延 岡 市 周 辺 各 町 村 では 諸 塚 村 36.9% 椎 葉 村 37.4% 美 郷 町 42.3% 高 千 穂 町 34.0% 日 之 影 町 39.6% 五 ヶ 瀬 町 33.7%であり 門 川 町 の 25.6%を 除 いて 著 しく 高 齢 化 が 進 行 している( 平 成 19 年 10 月 1 日 現 在 ) 本 地 域 の 山 間 過 疎 地 域 では 近 くに 病 院 薬 局 がなく 都 市 部 では 当 たり 前 に 受 けられる 医 療 を 享 受 できない 状 況 にある 今 回 我 々は 過 疎 地 域 住 民 の 生 活 実 態 と 医 薬 品 適 正 使 用 として 1. 延 岡 市 周 辺 過 疎 地 域 の 生 活 実 態 医 薬 品 使 用 状 況 の 調 査 2. 地 域 住 民 へ のくすり 教 育 定 期 的 健 康 相 談 事 業 について 報 告 する(7 月 31 日 現 在 ) 1. 延 岡 市 周 辺 過 疎 地 域 の 生 活 実 態 医 薬 品 使 用 状 況 の 調 査 調 査 の 概 要 宮 崎 県 延 岡 市 企 画 部 ( 延 岡 市 役 所 )と 連 携 し 宮 崎 県 北 部 地 域 を 対 象 に 都 市 部 延 岡 市 A 地 区 周 辺 過 疎 地 域 延 岡 市 B 地 区 及 び 門 川 町 C 地 区 日 之 影 町 D 地 区 の 調 査 を 行 った( 平 成 21 年 度 ) 今 回 宮 崎 県 北 部 地 域 5 町 村 ( 椎 葉 村 諸 塚 村 美 郷 町 五 ヶ 瀬 町 高 千 穂 町 )について 次 に 示 す 手 順 で 検 討 を 進 めた 1) 事 前 打 ち 合 わせ 宮 崎 県 北 部 地 域 5 町 村 のうち 椎 葉 村 諸 塚 村 及 び 美 郷 町 の 役 場 職 員 と 訪 問 調 査 につ いて 事 前 打 合 せを 行 った 本 調 査 の 実 施 に 同 意 を 頂 いていた 当 時 ( 平 成 21 年 度 )の 役 場 担 当 者 の 異 動 や 他 企 画 への 対 応 等 により 椎 葉 村 の 調 査 は 実 施 可 能 であったものの 諸 塚 村 及 び 美 郷 町 において 本 計 画 を 停 止 することとなった( 五 ヶ 瀬 町 高 千 穂 町 につ いては 役 場 職 員 との 事 前 打 ち 合 わせ 要 請 の 段 階 にある) そこで 椎 葉 村 役 場 職 員 の 現 地 説 明 を 受 け 調 査 対 象 を E 地 区 在 住 の 高 齢 者 (65 歳 以 上 )とし アンケート 内 容 の 確 認 同 意 書 連 絡 体 制 について 検 討 を 行 った その 後 住 民 代 表 者 ( 地 区 区 長 公 民 館 長 )との 話 し 合 いを 重 ね 調 査 内 容 対 象 者 調 査 期 間 等 の 事 前 説 明 を 行 った 2) 調 査 方 法 と 内 容 椎 葉 村 E 地 区 在 住 の 高 齢 者 (65 歳 以 上 )の 自 宅 に 薬 剤 師 免 許 を 持 つ 教 員 2 名 が 直 接 - 1 -

訪 問 し インタビュー 形 式 による 調 査 を 行 った 調 査 内 容 項 目 は 次 の1~4とした 1 地 域 住 民 の 背 景 ( 年 齢 男 女 の 別 家 族 との 同 居 嗜 好 品 等 ) 2 医 療 服 薬 サポート 体 制 (かかりつけ 医 の 有 無 かかりつけ 薬 局 の 有 無 等 ) 3 服 薬 管 理 の 実 態 ( 処 方 薬 : 保 管 状 況 服 薬 に 関 する 問 題 点 一 般 用 医 薬 品 配 置 薬 : 保 管 状 況 服 薬 に 関 する 問 題 点 ) 4その 他 ( 健 康 状 態 日 常 生 活 等 ) 調 査 結 果 椎 葉 村 E 地 区 の 調 査 結 果 に 加 え A~D 地 区 の 結 果 も 合 わせて 以 下 に 示 す 1) 椎 葉 村 E 地 区 の 特 徴 と 世 帯 構 成 椎 葉 村 ( 人 口 約 3700 人 )は 宮 崎 県 北 部 山 間 部 に 位 置 する 村 であり 調 査 対 象 である E 地 区 は 2-3 軒 が 集 まる 点 々とした 集 落 を 形 成 していた 表 1 に A~E 地 区 の 特 徴 を 示 す A 地 区 B 地 区 C 地 区 D 地 区 E 地 区 延 岡 市 中 心 地 域 最 寄 り 医 療 機 関 ま で 徒 歩 約 5 分 / 地 域 に 8 医 療 機 関 延 岡 市 山 間 部 過 疎 地 域 最 寄 り 医 療 機 関 ま で 車 で 約 1 時 間 表 1 調 査 地 区 の 特 徴 日 之 影 町 山 間 部 過 疎 地 域 最 寄 り 医 療 機 関 ま で 車 で 約 40-50 分 / 巡 回 診 療 あり 門 川 町 山 間 部 過 疎 地 域 最 寄 り 医 療 機 関 ま で 車 で 約 20-30 分 椎 葉 村 山 間 部 過 疎 地 域 最 寄 り 医 療 機 関 ま で 車 で 約 30-40 分 / 一 部 巡 回 診 療 あり E 地 区 の 回 答 者 21 名 の 平 均 年 齢 は 75.3 歳 であり 男 性 8 名 女 性 13 名 であった 世 帯 構 成 については 子 孫 との 同 居 世 帯 は 47.6% 一 人 暮 らし 19.0% 夫 婦 のみ 33.3% 親 兄 弟 と 同 居 の 世 帯 0%であり 約 半 数 が 高 齢 者 のみの 世 帯 であった( 図 1) 図 1 世 帯 構 成 2) 嗜 好 品 ( 喫 煙 飲 酒 ) E 地 区 喫 煙 率 は 4.8%(1 名 )であり その 喫 煙 量 は 1 日 あたり 10 本 であった な お A~D 地 区 の 喫 煙 率 はそれぞれ A 地 区 (9.1%) B 地 区 (15.6%) C 地 区 (8.3%) - 2 -

D 地 区 (26.7%)であった 飲 酒 率 は 飲 む:23.8%(5 名 ) 飲 まない:76.2%(16 名 )であった お 酒 を 飲 むと 回 答 した 5 名 のうち 毎 日 お 酒 を 飲 むと 回 答 した 住 民 は 3 名 であった なお A~D 地 区 の 飲 酒 については A 地 区 ( 飲 む:34.9% 飲 まない: 65.1%) B 地 区 ( 飲 む:48.9% 飲 まない:51.1%) C 地 区 ( 飲 む:27.8% 飲 まな い:72.2%) D 地 区 ( 飲 む:60.0% 飲 まない:40.0%)であった 3) 医 療 服 薬 サポート 体 制 1かかりつけ 医 について E 地 区 住 民 95.2%(20 名 )が かかりつけ 医 がいる と 回 答 した A~C 地 区 にお いても 約 90%が かかりつけ 医 がいる と 回 答 し D 地 区 のみ 60%であった その 医 師 に 決 めている 理 由 としては 家 から 一 番 近 いから という 回 答 が 最 も 多 かった こ れは 平 成 21 年 度 訪 問 調 査 の A~D 地 区 において 最 も 多 かった 理 由 と 同 様 であったが これまで 得 られなかった 回 答 として 村 の 病 院 だから と 回 答 した 住 民 が 3 名 いた かかりつけ 医 がいると 回 答 した 住 民 を 対 象 に かかりつけの 医 療 機 関 までの 交 通 手 段 及 び 所 要 時 間 頻 度 について 調 査 したところ 交 通 手 段 は 自 家 用 車 12 件 バス 8 件 徒 歩 1 件 であった 所 要 時 間 については 15 分 未 満 1 件 15 分 以 上 30 分 未 満 11 件 30 分 以 上 1 時 間 未 満 4 件 1 時 間 以 上 4 件 であった 所 要 時 間 1 時 間 以 上 の 4 件 中 1 件 は バス 停 まで 徒 歩 30-40 分 バスに 乗 ってから 30 分 であった 頻 度 としては 1 回 / 月 (14 件 )が 最 も 多 く 2 回 / 週 (1 件 ) 1 回 /2 週 間 (1 件 ) 1 回 /3 週 間 (2 件 ) 1 回 / 半 年 (1 件 ) 1 回 / 年 (1 回 )であった E 地 区 の 一 部 の 地 域 では 1 ヵ 月 に 1 回 巡 回 診 療 が 行 われていた 2かかりつけ 薬 局 について E 地 区 住 民 23.8%(5 名 )が かかりつけ 薬 局 がある と 回 答 した A B D 地 区 では 半 数 以 上 が かかりつけ 薬 局 がある と 回 答 し C 地 区 は 14%であった その 薬 局 に 決 めている 理 由 としては 4 名 が 病 院 に 隣 接 しているから という 回 答 であり 1 名 については A~D 地 区 においても 挙 げられた 病 院 の 指 定 薬 局 だから という 理 由 を 挙 げていた かかりつけ 薬 局 がない と 回 答 した E 地 区 住 民 は 76.2%(16 名 ) と 多 く そのうち 14 名 はかかりつけ 薬 局 の 必 要 性 も 感 じていなかった その 理 由 の 多 くが 病 院 内 でお 薬 をもらえるから であった C 地 区 においても 巡 回 診 療 で 薬 を もらう 住 民 が 多 かったことから かかりつけ 薬 局 を 持 つ 住 民 は 少 なかった かかりつ - 3 -

け 薬 局 があると 回 答 した 住 民 を 対 象 に かかりつけ 薬 局 までの 交 通 手 段 および 所 有 時 間 頻 度 について 調 査 したところ 全 ての 地 区 においてかかりつけ 医 の 結 果 とほぼ 同 じであった 4) 服 薬 管 理 の 実 態 1 処 方 薬 ( 病 院 から 処 方 される 薬 ) 処 方 薬 がある 住 民 の 割 合 は 90.5%(19 名 )であり ほとんどの 住 民 が 病 院 から 処 方 された 医 薬 品 を 服 用 していた 保 管 状 況 や 服 薬 の 問 題 点 はなかった( 表 2) 2 配 置 薬 ( 置 き 薬 入 れ 薬 ) 配 置 薬 がある 住 民 の 割 合 は 33.3%(7 名 )であり 保 管 状 況 や 服 薬 の 問 題 点 はみら れなかった( 表 2) 3 一 般 用 医 薬 品 ( 自 分 で 購 入 する 薬 ) 一 般 用 医 薬 品 がある 住 民 の 割 合 は 66.7%(14 名 )であり 保 管 状 況 や 服 薬 の 問 題 点 はみられなかった( 表 2) 表 2 医 薬 品 服 薬 ( 使 用 ) 率 と 問 題 件 数 A 地 区 B 地 区 C 地 区 D 地 区 E 地 区 処 方 薬 服 薬 率 ( 問 題 件 数 ) 84.1% (2 件 ) 80.0% (1 件 ) 94.4% (1 件 ) 73.3% 90.5% 配 置 薬 使 用 率 ( 問 題 件 数 ) 38.6% 88.9% (2 件 ) 61.1% 73.3% 33.3% 一 般 用 医 薬 品 使 用 率 ( 問 題 件 数 ) 56.8% 4.4% 66.7% (4 件 ) 46.7% 66.7% 考 察 E 地 区 の 訪 問 調 査 で ほとんどの 住 民 が かかりつけ 医 がいる と 回 答 した その 理 由 として 平 成 21 年 度 訪 問 調 査 ではなかった 村 の 病 院 だから との 回 答 が 挙 げら れており その 回 答 理 由 は 椎 葉 村 住 民 の 村 への 帰 属 意 識 に 起 因 するのかもしれない かかりつけ 薬 局 については ほとんどの 住 民 が ない と 回 答 した これら 住 民 の 多 くが 椎 葉 村 唯 一 の 診 療 所 をかかりつけ 医 療 機 関 と 認 識 しており 本 診 療 所 では 院 内 で 薬 が 処 方 されていること また 村 内 に 保 険 薬 局 が 存 在 しないことから かかりつけ 薬 局 の 必 要 性 を 感 じていないものと 考 えられる かかりつけ 薬 局 があると 回 答 した 5 名 ( 村 外 の 病 院 を 受 診 )について その 薬 局 に 決 めている 理 由 としては 病 院 に 隣 接 し ているから という 回 答 が 多 かった また 平 成 21 年 度 訪 問 調 査 においても 病 院 の - 4 -

指 定 薬 局 という 誤 った 認 識 を 持 つ 住 民 が 数 名 おり E 地 区 においても 同 様 のケース が 認 められた 過 疎 地 域 では 診 療 所 内 調 剤 所 は 存 在 しても 薬 局 が 存 在 せず(D E 地 区 ) その 結 果 かかりつけ 薬 局 の 意 義 は 理 解 されていないものと 考 えられる また 都 市 部 A 地 区 においても 半 数 弱 が かかりつけ 薬 局 はない と 回 答 があり 本 来 の かかりつけ 薬 局 の 意 義 は 国 民 全 体 で 共 有 できていないことも 原 因 の 一 つであ ると 思 われる E 地 区 住 民 のほとんどが 処 方 薬 がある と 回 答 し また 配 置 薬 や 一 般 用 医 薬 品 の 使 用 が 確 認 された A~D 地 区 では 処 方 薬 配 置 薬 一 般 用 医 薬 品 のい ずれかで 問 題 件 数 があがっていたものの E 地 区 いずれも 保 管 状 況 や 服 薬 状 況 の 問 題 はみられなかった 嗜 好 品 調 査 で E 地 区 は 他 の 地 区 と 比 較 して 喫 煙 率 飲 酒 率 が 圧 倒 的 に 低 いことが 明 らかとなった その 理 由 の 一 つとして 健 診 に 関 しては 各 種 健 診 希 望 調 査 書 を 全 員 に 提 出 させ 地 区 区 長 公 民 館 長 と 協 力 し 受 診 しない 場 合 にはその 理 由 を 記 載 させる 等 健 診 受 診 率 向 上 に 努 めていることや 健 康 啓 発 活 動 として 保 健 師 と 栄 養 士 が 時 季 に 合 わせたテーマで 原 稿 を 作 成 し 隔 週 水 曜 日 に 声 の 健 康 だより を 定 時 放 送 していることが 挙 げられる 今 回 調 査 した E 地 区 は 中 核 病 院 を 有 する 熊 本 県 蘇 陽 町 まで 30 分 圏 内 の 県 境 に 位 置 しており 交 通 アクセスは 必 ずしも 悪 くない 地 区 である 一 方 で 椎 葉 村 には 交 通 アクセスが 非 常 に 悪 く 道 路 積 雪 や 氷 結 等 により 孤 立 すること が 多 い 地 区 も 一 部 存 在 する 医 療 アクセスが 限 定 されている 地 区 に 対 しては 赤 十 字 病 院 や 村 の 診 療 所 から 月 に 1 回 の 巡 回 診 療 が 行 われていること さらに 椎 葉 村 は 2~3 地 区 を 一 人 の 保 健 師 が 担 当 し 健 診 や 介 護 等 に 関 する 全 ての 健 康 管 理 をする すなわ ち 縦 割 ではない 医 療 行 政 サービスを 実 施 していることも 特 筆 すべき 点 であった - 5 -

2. 地 域 住 民 へのくすり 教 育 定 期 的 健 康 相 談 事 業 定 期 的 健 康 相 談 事 業 の 概 要 平 成 21 年 度 に 行 った 調 査 において 延 岡 市 過 疎 地 域 B 地 区 では 処 方 薬 に 関 する 問 題 件 数 が 1 件 ( 医 薬 品 変 更 で 引 き 起 こされた 添 加 物 によるアレルギー 症 状 の 出 現 ) 配 置 薬 に 関 する 問 題 件 数 が 2 件 (アスピリン 含 有 薬 剤 によるアレルギーの 可 能 性 等 )で あった 一 般 用 医 薬 品 に 関 する 問 題 はなかったものの 使 用 率 は 4.4%と 少 なかった ま た B 地 区 は 病 院 までの 所 要 時 間 も 長 く 巡 回 診 療 も 行 われておらず 条 件 不 利 の 度 合 いが 最 も 高 い 地 区 であると 考 えられた そこで 今 回 B 地 区 において 健 康 やくすり に 関 する 教 育 を 医 師 薬 剤 師 共 同 による 定 期 的 健 康 相 談 事 業 として 実 施 することとし た 今 年 度 実 施 した 過 疎 地 域 訪 問 調 査 の 椎 葉 村 E 地 区 の 結 果 を 含 めても B 地 区 が 条 件 不 利 の 度 合 いが 最 も 高 い 地 区 であると 考 えられたため B 地 区 をモデル 地 区 として 研 究 を 進 めることとした 1) 事 前 打 ち 合 わせ 延 岡 市 企 画 課 ( 延 岡 市 役 所 ) 職 員 と B 地 区 区 長 公 民 館 長 とともに 事 前 打 合 せを 行 った 後 実 施 内 容 の 確 認 同 意 書 連 絡 体 制 について 検 討 を 重 ねた( 平 成 22 年 8~11 月 ) 2) 定 期 的 健 康 相 談 事 業 の 実 施 参 加 対 象 者 は 延 岡 市 B 地 区 在 住 の 方 ( 年 齢 は 問 わない)とし 公 民 館 で 実 施 する こととした( 平 成 22 年 12 月 ~) スケジュールは 月 2 回 ( 通 常 第 2 第 4 月 曜 日 祝 日 の 場 合 は 翌 日 14 時 ~17 時 まで)とし 薬 剤 師 2 名 ( 冨 重 恵 利 紗 河 内 明 夫 : 九 州 保 健 福 祉 大 学 薬 学 部 臨 床 薬 学 第 一 講 座 ) 医 師 2 名 ( 佐 藤 圭 創 : 九 州 保 健 福 祉 大 学 薬 学 部 生 化 学 第 一 講 座 堀 雅 晴 : 医 療 法 人 永 輝 会 ニュー 天 草 病 院 ) 臨 床 薬 学 第 一 講 座 配 属 薬 学 生 (6 年 生 3 名 5 年 生 3 名 )の 実 施 体 制 で 臨 んでいる 3) 事 業 内 容 1 血 圧 体 温 体 重 ( 内 臓 脂 肪 レベル BMI 体 脂 肪 筋 肉 量 骨 量 基 礎 代 謝 量 体 内 年 齢 体 水 分 ) 測 定 血 中 脂 質 血 糖 検 査 骨 密 度 検 査 ( 超 音 波 法 ) 2 病 歴 家 族 歴 の 調 査 3 問 診 診 察 - 6 -

4お 薬 の 服 用 管 理 状 況 の 確 認 5 健 康 サポート 6 薬 や 医 療 に 関 するコラム( 毎 月 発 行 ) 等 健 康 相 談 内 容 とその 対 応 平 成 23 年 7 月 31 日 現 在 B 地 区 住 民 の 56%(29/52 名 )が 健 康 相 談 に 参 加 し さら に B 地 区 に 隣 接 する 地 区 からも 1 名 参 加 し これまでに 30 名 が 事 業 に 参 加 している そのうち 65 歳 以 上 の 高 齢 者 は 57%(17/30 名 )を 占 めており 総 相 談 件 数 は 63 件 で あった 内 訳 は 皮 膚 科 関 連 20 件 循 環 器 9 件 呼 吸 器 8 件 消 化 器 6 件 代 謝 分 泌 2 件 膠 原 病 2 件 その 他 16 件 であり 相 談 に 対 する 対 応 は 生 活 指 導 19 件 OTC 薬 による 処 置 や 治 療 18 件 かかりつけ 医 専 門 医 療 機 関 への 受 診 勧 奨 18 件 病 識 不 足 に 対 する 情 報 提 供 3 件 経 過 観 察 12 件 であった 医 療 機 関 への 受 診 が 必 要 と 判 断 した 対 象 住 民 に 対 しては 紹 介 状 を 作 成 し その 83%(15/18 件 )がかかりつけ 医 専 門 医 療 機 関 を 受 診 した 特 に 肺 炎 球 菌 ワクチン 接 種 依 頼 は 22%(4/18 件 )を 占 めた OTC 薬 による 処 置 や 治 療 では 市 販 尿 素 クリームにより 亀 裂 性 湿 疹 8 名 と 医 療 用 内 服 薬 で 改 善 が 認 められなかった 皮 膚 掻 痒 症 1 名 に 改 善 が 認 められた ダニ 咬 症 に 対 しては 痒 み 止 めクリームによる 処 置 及 びダニ 等 に 刺 されないための 生 活 指 導 や 虫 よけスプレー の 使 用 を 5 名 に 実 施 した 生 活 改 善 後 ダニに 刺 される 箇 所 が 減 少 傾 向 にある 喫 煙 者 に 対 しては 禁 煙 を 促 し 特 に 禁 煙 に 興 味 を 示 した 3 名 に 対 してはニコチンガム 製 剤 を 用 いた 禁 煙 指 導 を 行 い 1 名 が 禁 煙 継 続 中 である 症 例 報 告 とくすり 教 育 実 施 例 1) 症 例 報 告 症 例 の 一 部 を 以 下 に 示 す 症 例 1:54 歳 女 性 A 日 付 経 過 等 12/6 既 往 疾 患 : 高 血 圧 胃 潰 瘍 高 コレステロール 血 症 服 用 中 の 薬 剤 : 現 在 なし( 高 コレステロール 血 症 の 内 服 薬 予 定 あり) たばこ: 現 在 14 15 本 / 日 (27 歳 ~) 飲 酒 :なし 血 圧 :147/97 BMI:23.6 黄 色 腫 家 族 性 高 コレステロール 血 症? 12/20 血 液 検 査 データ(12/3 採 取 本 人 持 参 ): 総 コレステロール 352mg/dl (130~219) HDL44.4 mg/dl(40.0 以 上 ) 中 性 脂 肪 (TG)678 mg/dl (30~149) LDL190 mg/dl (70~ 139) かかりつけ 医 療 機 関 より 内 服 薬 スタート - 7 -

:クレストール 錠 5mg ノルバスク 錠 2.5mg たばこは LDL コレステロールを 増 やし HDL コレステロールを 減 らすことから 禁 煙 を 勧 めた. 1/11 本 日 より 禁 煙 スタート. 年 末 より 6 本 / 日 に 減 らしている. 本 日 まだ 吸 っていない. 禁 煙 指 導 ニコレット R ガムによる 代 替 療 法 タスポ 破 棄 1/24 順 調 に 禁 煙.ニコレットガム 3 個 / 日 使 用. 足 の 指 の 間 に 赤 い 斑 点 あり.10 年 以 上 前 から 急 に 出 現 し 寛 解 増 悪 を 繰 り 返 して いる): 掌 蹠 膿 疱 症 (+) 歯 科 用 金 属 (アマルガム)が 原 因 と 考 えられる. 歯 医 者 で 取 ってもらうように. ひどくなったら 必 ず 病 院 へ 行 くこと. 2/7 禁 煙 継 続.ニコレットガム 2 個 / 日 使 用. 血 圧 低 下 傾 向 ( 禁 煙 の 効 果 あり). 労 作 時 の 胸 痛 が 以 前 よりある ニコレットガム 中 止 へ/かかりつけ 医 への 受 診 勧 奨 2/21 禁 煙 継 続.ニコレットガム 6 個 /2 週 使 用. 労 作 時 の 胸 痛 なし 3/22 ニコレットガムなしで 禁 煙 継 続. 体 重 増 加 傾 向 4/4 ニコレットガムなしで 禁 煙 継 続.ニコレットガム 返 却. 体 重 増 加 6/13 0.5-1kg/ 月 を 目 標 に 減 量 するよう 生 活 指 導. 女 性 A は 総 コレステロール TG LDL が 基 準 値 を 大 きく 上 回 っており 高 コレス テロール 血 症 である さらに 目 の 周 りに 黄 色 腫 があることから 家 族 性 であると 思 わ れる 女 性 A は 喫 煙 歴 が 長 く 喫 煙 が 高 コレステロール 血 症 を 増 悪 させている 可 能 性 があることから 喫 煙 がもたらす 体 への 悪 影 響 について 写 真 等 を 見 せながら 説 明 し た(iPad を 使 用 ) 女 性 A は これまでにも 禁 煙 を 試 みたことがあり 失 敗 しているが 今 回 薬 剤 師 医 師 の 指 導 の 下 で 禁 煙 することを 決 めた 現 在 のところ 順 調 に 禁 煙 で きている しかしながら 禁 煙 したことにより 食 欲 が 増 進 し 体 重 が 増 加 傾 向 にある 女 性 A は 高 コレステロール 血 症 であるため 0.5-1kg/ 月 を 目 標 に 減 量 するよう 生 活 指 導 を 行 った 今 後 もフォローを 続 けていく 症 例 2:53 歳 女 性 B 日 付 経 過 等 12/6 既 往 疾 患 : 両 手 の 瘙 痒 のため 8 年 前 から 通 院 中 (A 病 院 皮 膚 科 ).B 型 肝 炎 (B 病 院 でフォロー 中 ). 服 用 中 の 薬 剤 :タリオン 錠 10mg クラリチン 錠 10mg ダイアコート 軟 膏 0.05% (A 病 院 処 方 ) サプリメント: 毎 日 コンドロイチン たばこ: 過 去 5 本 / 日 (40 歳 ~50 歳 ) 飲 酒 : 毎 日 350mL/ 日 血 圧 :127/93 BMI:27.4 瘙 痒 が 続 いている 皮 膚 科 通 院 中 禁 酒.サプリメント 等 は 中 止. 内 科 精 査 必 要. 12/20 服 用 薬 剤 変 更 :クラリチン 錠 10mg セレスタミン 配 合 錠 アタラックス P カプセル - 8 -

25mg マイザー 軟 膏 0.05%(C 病 院 処 方 ) かゆみが 治 まっている. セレスタミン 配 合 錠 の 長 期 投 与 は 避 けた 方 が 良 いため B 病 院 に C 病 院 皮 膚 科 通 院 中 であることを 話 すよう 指 示. 1/11 最 近 かゆみが 再 燃 し クラリチン 錠 タリオン 錠 ( 以 前 の 残 り)を 内 服 中. 両 手 の 肌 荒 れあり. 保 湿 家 事 の 際 は 手 袋 をするように. 翌 日 パスタロン M20%クリームを 提 供. 使 用 法 について 説 明. 12/24 B 病 院 受 診.HBV-DNA 量 3.6Log コピー/mL (0~2.59). 次 回 の 受 診 は 6 ヵ 月 後. 1/24 両 手 の 皮 疹 は 改 善 傾 向. 2/7 両 手 のかゆみ 改 善 傾 向 ( 服 薬 なし). 夕 方 にかゆみが 少 し 出 る. B 型 肝 炎 の 定 期 的 な 通 院 の 必 要 性 を 説 明. 3/7 頬 に 赤 みあり(パスタロン M20%クリームを 顔 に 塗 ったことが 原 因 か?) 顔 に 塗 らないよう 指 導. 手 指 の 腫 脹 パスタロン M20%クリームからヒルドイドクリームに 変 更. 4/18 両 手 のかゆみ 腫 脹 改 善 傾 向 (ヒルドイドの 方 が 効 果 あり) 血 圧 :152/92 自 宅 での 血 圧 測 定 を 指 示 5/9 両 手 のかゆみ 改 善 自 宅 での 血 圧 :110/70 台 女 性 B は 8 年 前 から 両 手 の 瘙 痒 に 悩 まされていた 抗 ヒスタミン 薬 を 服 用 してい たが 改 善 していなかった 服 用 直 後 は 効 果 があるものの 次 第 に 効 果 がなくなるた め その 後 別 の 抗 ヒスタミン 薬 に 変 えるという 処 方 が 繰 り 返 されていた 女 性 B は B 型 肝 炎 の 既 往 があることから 肝 炎 の 症 状 に 起 因 する 可 能 性 も 考 えられた 約 半 年 に 1 回 受 けている 血 液 検 査 データを 確 認 したところ 肝 機 能 の 指 標 である AST/ALT は 基 準 範 囲 内 であったため 肝 炎 は 発 症 していないことが 分 かった 女 性 B は 両 手 の 肌 荒 れもみられており 日 常 生 活 において 水 仕 事 が 多 いこと 冷 えや 肌 荒 れ 対 策 等 を 一 切 していなかったことから 保 湿 クリーム(パスタロン M20%クリーム) 家 事 の 際 手 袋 をすることで 対 処 したところ 改 善 に 向 かっている また 女 性 B は 定 期 的 に 血 液 検 査 をする 意 味 を 理 解 していなかったため B 型 肝 炎 という 疾 患 について 詳 細 に 説 明 することで 自 分 の 病 気 への 意 識 をより 高 めることができた 症 例 3:79 歳 女 性 C 日 付 経 過 等 12/20 既 往 疾 患 :10 年 前 より 高 血 圧 で 通 院 中. 服 用 中 の 薬 剤 :プレミンネント 配 合 錠 リバロ 錠 1mg ゾラナックス 0.4mg 錠 ドグマチール 錠 50mg セレナール 錠 10mg シンラック 錠 2.5mg ラキソベロン 飲 酒 : 毎 日 焼 酎 0.5 合 / 日 血 圧 :141/76 BMI:25.0 便 秘. 薬 に 頼 らない 朝 から 水 分 摂 取 食 物 繊 維 生 活 改 善 指 導. 寝 つきが 悪 い. - 9 -

日 中 のリズムを 整 える. 1/11 12/25 に 風 邪 症 状 ( 咳 鼻 汁 微 熱 )があったが 雪 のため 受 診 できず 特 に 治 療 していない. 現 在 は 咳 鼻 汁 少 し. 自 然 経 過 で OK. 長 引 く 咳 黄 色 痰 等 あれば 医 療 機 関 受 診.11 月 にインフルエン ザワクチン 接 種.ご 主 人 が 3 回 肺 炎 を 起 こし 死 亡. 肺 炎 球 菌 がワクチン 必 要 と 思 わ れた. 本 日 血 圧 高 め(183/95). 定 期 薬 は 内 服 している.1/21 にかかりつけ 医 療 機 関 受 診 予 定. 血 圧 を 自 宅 で 測 定 し 血 圧 日 記 をつけていく. 1/24 血 圧 :156/82 風 邪 症 状 治 まってきた. 肺 炎 球 菌 ワクチン 希 望. 紹 介 状 を 作 成. 2/7 2/1 に 肺 炎 球 菌 ワクチン 接 種. 数 日 間 痛 みがあったが 現 在 は 問 題 なし. まだ 少 し 鼻 水 が 出 る. 血 圧 安 定 2/21 血 圧 安 定. 体 調 良 い. 6/27 4 月 頃 発 熱.5 月 初 めから 咳 が 続 いた. 点 滴 投 与 等 により 現 在 は 改 善. 足 の 裏 に 灼 熱 感 あり( 眠 れないぐらい). 安 定 剤 を 服 用 して 眠 れている. レストレスレッグス 症 候 群 (RLS)か?かかりつけ 医 への 受 診 勧 奨. 7/25 かかりつけ 医 を 受 診 RLS に 対 しては 睡 眠 薬 にてコントロール. 延 岡 市 B 地 区 は 山 間 部 にあり 最 も 近 い 医 療 機 関 まで 1 時 間 以 上 かかることから すぐに 医 療 機 関 を 受 診 できない 状 況 にある 女 性 C においても 年 末 風 邪 をひいた 時 積 雪 のため 病 院 に 行 くことができず 放 置 していた このような 過 疎 地 域 では 予 防 医 療 も 重 要 であると 考 えられ 今 回 のケースでは 肺 炎 球 菌 ワクチンの 接 種 が 必 要 ではない かと 考 えた そこで 紹 介 状 を 作 成 し 最 も 近 い 医 療 機 関 で 肺 炎 球 菌 ワクチンが 接 種 できるよう 手 配 し 2 月 に 接 種 した その 3 ヶ 月 後 咳 が 続 いたものの 肺 炎 にはかか らずに 済 んでいる 今 後 も 他 の 住 民 に 対 して 予 防 医 療 の 重 要 性 を 教 授 し 肺 炎 球 菌 ワクチン 等 の 接 種 を 推 進 していく 2) 薬 や 医 療 に 関 するコラム 2010 年 12 月 から 毎 月 薬 や 医 療 に 関 するコラムを 発 行 している その 一 部 を 以 下 に 紹 介 する - 10 -

12 月 発 行 内 容 B 地 区 では 郷 土 芸 能 神 楽 等 を 含 め 村 祭 りの 盛 んな 地 区 でもある また 事 前 調 査 からお 酒 を 飲 む 住 民 が 多 いことが 分 かっていたため 年 末 年 始 でお 酒 を 飲 む 機 会 が 増 えることを 考 慮 し 上 手 なお 酒 の 飲 み 方 を 取 り 上 げた とっても お 酒 がおいしい 季 節! 上 手 に 飲 めば 心 を 和 ませ, 疲 労 回 復 ストレス 解 消! でも, 飲 みすぎはダメですよ! @ 上 手 なお 酒 の 飲 み 方 1 適 量 の 飲 酒 をこころがけましょう 2 週 に2 日 は 休 肝 日 3 くすりとお 酒 は 一 緒 に 飲 まないようにしましょう 4 自 分 のペースでゆっくりと 飲 みましょう 大 変 なことに..! 1 月 発 行 内 容 問 診 診 察 にて あか ぎれやしもやけの 方 が 多 かったことから しもやけ あかぎれ 対 策 を 取 り 上 げた とっても さむ~い 季 節 になりました!こんな 時, 手 や 足 や 鼻 が 真 っ 赤 に なったり, 足 の 裏 やかかとにひびが 入 ったりした 経 験 はありません か?それがしもやけ あかぎれです. 原 因 は,もちろん 気 温 の 変 化 で すが, 主 婦 や 料 理 人, 美 容 師 といった 職 業 で 水 仕 事 が 多 い 人 がかかり やすいと 言 われています. @ 対 策 1 耳 あてや 手 袋, 靴 下 で 防 寒 対 策! 2 手 足 のマッサージ 3 水 仕 事 の 時 は,ゴム 手 袋 4 保 湿 皮 ふのバリア 機 能 を 保 つ ハンドクリームの 利 用 も 2 月 発 行 内 容 事 業 内 容 の 一 つである 血 圧 測 定 において 血 圧 が 高 い 住 民 が 多 かったこと から 高 血 圧 予 防 のため の 食 事 対 策 を 取 り 上 げ た 冬 は 血 圧 の 上 がりやすい 季 節 です!! 最 近 血 圧 が 高 めだと 感 じたことはありませんか? 気 温 が 低 いと 血 圧 が 上 がりやすくなります まずは 身 近 なところから 気 をつけていきましょう たとえば 食 事 における 対 策 としては 1. 塩 の 代 わりになるものを 上 手 に 活 用!! ( 酢 こしょう とうがらし ゆずなど) 2. 汁 物 は 具 だくさんにして 汁 を 減 らす 3. 食 物 繊 維 の 多 いものを 食 べる 寒 い 日 が 続 くので これらのことをぜひ 試 してみて 下 さい - 11 -

6 月 発 行 予 防 医 療 の 重 要 性 を 伝 え た 結 果 肺 炎 球 菌 ワクチ ン 摂 取 希 望 者 が 増 えてき たことから より 多 くの 住 民 に 知 って 頂 くため 肺 炎 予 防 について 取 り 上 げた 7 月 発 行 B 地 区 はイノシシや 鹿 が 生 息 するため ダニによ る 被 害 も 多 い 気 温 上 昇 に 伴 いダニに 刺 される 住 民 が 増 えてきたことから ダニ 対 策 を 取 り 上 げ ることとした 全 国 各 地 で 熱 中 症 による 死 亡 者 が 発 生 し 始 めたこ とから B 地 区 において も 高 齢 者 が 多 いため 熱 中 症 を 取 り 上 げる こととした - 12 -

今 後 も 毎 月 発 行 し 住 民 のニーズにあった 題 材 で 作 成 し 薬 や 医 療 に 関 することを 教 育 していく 予 定 である 考 察 本 事 業 は 平 成 22 年 12 月 より 開 始 した B 地 区 は 約 30 世 帯 50 名 程 の 住 民 がおり 中 間 報 告 を 行 った 時 点 ( 平 成 23 年 2 月 25 日 )では 15 名 が 事 業 に 参 加 していたが そ の 後 参 加 者 が 増 え これまでに 30 名 が 事 業 に 参 加 している( 平 成 23 年 7 月 31 日 時 点 ) 月 2 回 ( 通 常 第 2 第 4 月 曜 日 祝 日 の 場 合 は 翌 日 )の 14 時 ~17 時 までとしていた ため 参 加 者 のほとんどが 高 齢 者 であり 仕 事 へ 出 ている 住 民 は 参 加 したくてもでき ない 状 況 にあった そこで 3 月 4 月 に 時 間 帯 の 設 定 を 14 時 ~17 時 までと 17 時 ~ 20 時 までに 変 更 し 実 施 した しかしながら 17 時 ~20 時 では 高 齢 者 がほとんど 参 加 できず 勤 労 者 の 参 加 者 も 少 なかった 勤 労 者 は 若 い 方 が 多 く 健 康 に 対 する 意 識 が 低 いためと 考 えられた そのため 当 初 の 時 間 帯 に 戻 して 実 施 し 17 時 ~20 時 に 参 加 して 頂 いていた 方 に 対 しては 個 別 に 対 応 を 行 っている このように 定 期 的 な 相 談 事 業 と 個 別 対 応 ( 電 話 や 自 宅 訪 問 )を 続 けてきたことにより 住 民 とのコミュニケーショ ンがとれ 信 頼 関 係 が 築 かれつつある 一 方 で 一 度 だけ 参 加 したきりの 住 民 も 存 在 す ることから B 地 区 住 民 全 員 が 健 康 に 対 する 意 識 を 向 上 させるための 対 策 を 検 討 し 住 民 とのコミュニケーションをより 図 っていく 必 要 があると 考 えられる 事 業 を 開 始 して 半 年 以 上 経 過 し いくつか 課 題 はあるものの 徐 々に 参 加 住 民 が 増 えてきている こと 住 民 との 間 に 信 頼 関 係 が 築 かれつつあることから 概 ね 好 評 であると 言 える また 各 々の 問 題 に 対 して 医 療 対 応 を 行 ってきた 結 果 改 善 傾 向 にある 症 例 が 多 く みられてきた 本 健 康 相 談 の 実 施 は 医 療 アクセスが 限 定 される 山 間 地 域 住 民 の 健 康 づ くりに 役 立 つと 考 えられる 今 後 も 経 日 的 に 個 人 の 状 態 を 追 っていき 各 々に 必 要 な 教 育 健 康 サポートを 行 っていきたいと 考 えている 今 後 の 展 開 平 成 21 年 度 に 調 査 した 結 果 より B 地 区 では 飲 酒 率 や 喫 煙 率 が 高 いにも 関 わらず 服 用 している 処 方 薬 については 他 の 地 区 に 比 べ 骨 粗 鬆 症 や 糖 尿 病 等 の 治 療 薬 を 服 用 している 住 民 が 少 ないことが 分 かった 生 活 習 慣 が 決 して 良 いとは 言 えないことか ら 隠 れた 疾 患 を 抱 えている 可 能 性 が 考 えられた 今 後 超 音 波 骨 量 測 定 装 置 や 小 型 迅 速 生 化 学 検 査 装 置 小 型 尿 化 学 分 析 装 置 等 による 非 侵 襲 的 ポータブル 計 測 機 器 を 導 - 13 -

入 する 予 定 である そして そのデータに 基 づき 疾 患 の 早 期 発 見 予 防 生 活 習 慣 の 改 善 指 導 を 実 施 することを 考 えている 謝 辞 本 研 究 の 実 施 にあたり ご 協 力 頂 いた 全 ての 皆 さまに 深 く 感 謝 申 し 上 げます また 本 研 究 は 公 益 財 団 法 人 在 宅 医 療 助 成 勇 美 記 念 財 団 による 2010 年 度 在 宅 医 療 助 成 を 受 けて 行 われました 事 業 及 び 調 査 研 究 を 終 えた 感 想 宮 崎 県 延 岡 市 周 辺 過 疎 地 域 の 生 活 実 態 医 薬 品 使 用 状 況 の 調 査 では 地 域 住 民 宅 に 直 接 訪 問 しインタビュー 形 式 のアンケート 調 査 としたため 行 政 や 地 区 区 長 公 民 館 長 の 理 解 を 得 るための 事 前 の 打 ち 合 わせが 大 変 でした 多 くの 山 間 部 過 疎 地 域 住 民 の 情 報 を 得 るために より 効 率 的 な 調 査 方 法 の 再 検 討 が 必 要 であると 思 いました しか し 一 軒 一 軒 足 を 運 び 地 域 住 民 と 直 接 会 話 をしたりコミュニケーションを 図 ることに よって より 住 民 に 密 着 した 生 活 実 態 を 知 ることができました 今 回 同 意 が 得 られ た 椎 葉 村 の 調 査 を 行 い 地 域 住 民 がその 地 で 健 康 的 に 生 涯 暮 らしていくためには そ の 地 域 の 特 性 に 見 合 った 健 康 管 理 システムが 構 築 されていることが 重 要 であると 感 じ ました 地 域 住 民 へのくすり 教 育 定 期 的 健 康 相 談 事 業 では B 地 区 を 何 度 も 定 期 的 に 訪 問 し 医 療 対 応 を 行 ってきたことで 改 善 に 向 かっている 症 例 が 多 く 見 られ 住 民 との 信 頼 関 係 を 築 くことができつつあります 今 後 も 本 事 業 を 継 続 していき B 地 区 住 民 の 健 康 管 理 を 行 うとともに 無 医 地 区 とされる 地 域 の 健 康 管 理 システムの 構 築 を 模 索 して いきたいです - 14 -