参 考 資 料 厚 生 年 金 基 金 等 の 現 状 について 厚 生 労 働 省 年 金 局
厚 生 年 金 基 金 制 度 の 概 要 公 的 年 金 たる 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しており 当 該 支 給 を 行 うための 費 用 として 事 業 主 から 保 険 料 を 徴 収 している 加 えて 各 基 金 ごとに 上 乗 せ 給 付 を 行 っている < 基 金 がない 場 合 > < 基 金 を 設 立 した 場 合 > 国 から 支 給 厚 生 年 金 ( 老 齢 厚 生 年 金 ) 国 民 年 金 ( 老 齢 基 礎 年 金 ) 6.0% 保 険 料 は 国 へ 納 付 基 金 から 支 給 国 から 支 給 基 金 独 自 の 上 乗 せ 部 分 厚 生 年 金 の 代 行 部 分 厚 生 年 金 ( 老 齢 厚 生 年 金 ) 国 民 年 金 ( 老 齢 基 礎 年 金 ).0% ( ) 保 険 料 は 基 金 へ 納 付 4.0% ( ) 2.0%( ) 保 険 料 は 国 へ 納 付 ( ) 数 字 は 例 保 険 料 計 :8.0%
確 定 給 付 企 業 年 金 制 度 の 概 要 国 の 老 齢 厚 生 年 金 の 一 部 の 代 行 を 行 わない 独 自 の 上 乗 せ 給 付 のみを 支 給 する 制 度 として 平 成 4 年 4 月 に 確 定 給 付 企 業 年 金 法 が 施 行 された 労 使 合 意 に 基 づき 制 度 の 内 容 を 規 定 した 規 約 を 作 成 し 厚 生 労 働 大 臣 の 認 可 等 を 受 けることで 制 度 が 実 施 される 将 来 の 給 付 を 企 業 が 約 束 ( 確 定 拠 出 年 金 においては 企 業 は 拠 出 は 約 束 するが 給 付 は 約 束 しない ) < 給 付 > 労 使 合 意 の 年 金 規 約 に 基 づき 老 齢 給 付 を 行 う( 年 金 給 付 一 時 金 給 付 の 選 択 可 ) 給 付 や 積 立 などについて 必 要 最 低 限 のルールを 定 めた 上 で 労 使 合 意 に 基 づき より 柔 軟 な 制 度 設 計 を 可 能 とする < 掛 金 > 事 業 主 が 規 約 で 定 めるところにより 掛 金 を 拠 出 ( 規 約 に 定 め 本 人 の 同 意 を 得 た 場 合 は 本 人 拠 出 も 可 ただし 税 制 措 置 は 限 定 的 ) < 財 政 > 約 束 した 給 付 が 支 給 できるよう 年 金 資 産 の 積 立 基 準 を 設 定 <その 他 > 受 託 者 責 任 の 明 確 化 : 企 業 年 金 の 管 理 運 営 に 関 わる 者 の 責 任 行 為 準 則 を 明 確 化 情 報 開 示 : 事 業 主 等 は 年 金 規 約 の 内 容 を 従 業 員 に 周 知 し 財 務 状 況 等 を 加 入 者 等 へ 情 報 開 示 を 行 う 2
企 業 年 金 制 度 のあゆみ 昭 和 37 年 昭 和 4 年 適 格 退 職 年 金 制 度 創 設 厚 生 年 金 基 金 制 度 創 設 資 産 運 用 財 政 運 営 平 成 2 年 投 資 顧 問 の 参 入 平 成 9 年 受 託 者 責 任 ガイドライン 施 行 予 定 利 率 弾 力 化 資 産 配 分 規 制 の 完 全 撤 廃 給 付 水 準 引 下 げ 基 準 策 定 平 成 3 年 平 成 4 年 確 定 拠 出 年 金 制 度 (DC) 施 行 確 定 給 付 企 業 年 金 制 度 (DB) 施 行 企 業 会 計 基 準 の 見 直 し 代 行 返 上 の 増 加 平 成 23 年 年 金 確 保 支 援 法 成 立 (マッチング 拠 出 の 導 入 など) 平 成 24 年 適 格 退 職 年 金 制 度 廃 止 (3 月 末 ) 3
企 業 年 金 の 資 産 運 用 について.これまでの 経 緯 企 業 年 金 の 資 産 運 用 については かつては 資 産 の 種 類 ごとに 配 分 割 合 の 上 限 を 定 めた 規 制 ( )があった しかしながら 990 年 代 の 日 米 金 融 協 議 を 契 機 とする 金 融 自 由 化 の 流 れの 中 で 投 資 顧 問 の 参 入 運 用 規 制 の 緩 和 等 が 行 われ 平 成 9 年 に 運 用 規 制 は 撤 廃 され 現 在 では 資 産 配 分 ( 債 券 株 式 等 にどの 程 度 投 資 するか など)や 運 用 機 関 の 選 定 は 各 企 業 年 金 の 自 己 責 任 となっている ( ) 資 産 の 種 類 ごとに 配 分 割 合 の 上 限 を 定 めた 規 制 平 成 9 年 に 撤 廃 ( 規 制 の 内 容 ) 安 全 性 の 高 い 資 産 ( 国 債 地 方 債 等 ) 50% 以 上 株 式 30% 以 下 外 貨 建 て 資 産 ( 外 国 債 外 国 株 式 ) 30% 以 下 不 動 産 20% 以 下 2. 企 業 年 金 における 資 産 運 用 のプロセス () 各 企 業 年 金 は 運 用 の 基 本 方 針 を 策 定 する ( 運 用 の 基 本 方 針 に 定 める 主 な 事 項 ) 目 標 とする 運 用 のリターン リスク 基 本 的 な 資 産 構 成 割 合 ( 債 券 割 株 式 割 不 動 産 割 等 ) 運 用 機 関 の 選 定 方 法 報 告 内 容 方 法 等 (2) 運 用 受 託 機 関 を 選 定 する (3) 運 用 結 果 についてのモニタリング 尐 なくとも 四 半 期 ごとに 運 用 受 託 機 関 から 報 告 を 受 け 代 議 員 会 に 報 告 必 要 に 応 じて 運 用 受 託 機 関 の 入 替 えを 行 う 4
5:3:3:2 規 制 の 撤 廃 までの 主 な 経 過 平 成 6 年 月 経 済 団 体 連 合 会 実 効 ある 規 制 緩 和 推 進 計 画 を 求 める 5:3:3:2 規 制 の 撤 廃 を 要 望 平 成 7 年 月 日 米 金 融 協 議 最 終 合 意 厚 生 年 金 基 金 の 資 産 の 運 用 機 関 間 の 資 金 配 分 及 びその 変 更 は 政 府 の 規 制 に 適 合 し かつ 契 約 上 の 義 務 に 従 いつつ 厚 生 年 金 基 金 により 決 定 されることを 確 認 する 平 成 7 年 2 月 行 政 改 革 委 員 会 規 制 緩 和 小 委 員 会 意 見 厚 生 年 金 基 金 の 資 産 全 体 に 対 する5:3:3:2 規 制 を5 年 以 内 に 撤 廃 すること 平 成 8 年 6 月 厚 生 省 厚 生 年 金 基 金 制 度 研 究 会 報 告 書 基 金 や 運 用 受 託 機 関 の 責 任 の 明 確 化 基 金 の 運 用 管 理 体 制 の 整 備 などを 図 りつつ 5:3:3:2 規 制 をできる 限 り 早 急 に 撤 廃 する 必 要 がある 平 成 9 年 3 月 規 制 緩 和 推 進 計 画 ( 閣 議 決 定 ) 基 金 における 厳 格 なリスク 管 理 能 力 の 形 成 運 用 責 任 意 識 の 一 層 の 醸 成 及 び 運 用 管 理 体 制 の 整 備 を 図 りつつ 基 金 単 位 の 資 産 運 用 規 制 (5:3:3:2 規 制 )を 廃 止 する 平 成 9 年 4 月 厚 生 年 金 基 金 の 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 及 び 責 任 に 関 するガイドライン 施 行 ( 平 成 9 年 4 月 2 日 厚 生 省 年 金 局 長 通 達 ) 平 成 9 年 2 月 厚 生 年 金 基 金 規 則 等 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 9 年 厚 生 省 令 第 9 号 ) 施 行 5:3:3:2 規 制 の 廃 止 5
厚 生 年 金 基 金 の 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 及 び 責 任 に 関 する ガイドラインについて ( 平 成 9 年 4 月 2 日 年 発 第 2548 号 ) ガイドライン 策 定 の 趣 旨 各 基 金 において 加 入 員 等 の 受 給 権 保 護 の 観 点 から 資 産 の 安 全 かつ 効 率 的 な 運 用 が 行 われるよう 資 産 運 用 関 係 者 の 責 任 意 識 の 醸 成 と 運 用 管 理 体 制 の 向 上 を 図 るため 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 及 び 責 任 を 明 確 化 し 具 体 化 したルールの 確 立 を 図 るもの ガイドラインの 性 格 米 国 のエリサ 法 ( 従 業 員 退 職 所 得 保 障 法 ) 等 英 米 の 法 制 度 における 考 え 方 や 精 神 をできる 限 り 参 考 としつつ 厚 生 年 金 保 険 法 等 における 善 管 注 意 義 務 や 忠 実 義 務 の 概 念 を 基 金 が 管 理 運 用 業 務 を 行 う 場 面 を 想 定 し 具 体 的 な 行 動 指 針 として 記 述 したもの 2 法 令 そのものではなく どのような 事 項 に 留 意 すれば 理 事 等 に 求 められる 職 務 を 全 うできると 考 え られるかを 示 したもの したがって ガイドラインを 守 ってさえいれば 責 任 を 免 れるというものではない が 裁 判 所 が 判 断 を 下 す 際 の 参 考 となり 得 るもの 6
主 な 内 容 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 分 担 理 事 は 理 事 会 において 管 理 運 用 業 務 の 執 行 に 係 る 意 思 決 定 を 行 う 理 事 長 は 基 金 を 代 表 して 管 理 運 用 業 務 を 執 行 する 外 部 の 機 関 と 助 言 に 関 して 契 約 を 締 結 することができるが 意 思 決 定 については 基 金 自 らの 判 断 の 下 に 行 う 外 部 の 機 関 に 委 託 した 業 務 及 び 求 めた 助 言 の 内 容 については 外 部 の 機 関 が 責 任 を 負 う 理 事 等 は 外 部 の 機 関 の 選 任 及 び 管 理 について 責 任 を 負 う 2 理 事 () 一 般 的 な 義 務 法 令 上 の 義 務 善 管 注 意 義 務 及 び 忠 実 義 務 = 受 託 者 責 任 (2) 基 本 的 な 留 意 事 項 分 散 投 資 義 務 ( 基 本 ポートフォリオの 策 定 ) 基 金 に 係 る 資 産 の 運 用 に 当 たっては 投 資 対 象 の 種 類 等 について 分 散 投 資 に 努 めなければならない ( 厚 生 年 金 基 金 令 第 39 条 の5) ただし 分 散 投 資 を 行 わないことにつき 合 理 的 な 理 由 がある 場 合 は この 限 りでない 資 産 全 体 のリスクとリターンを 考 慮 して 個 別 資 産 ( 株 式 債 券 等 )を 選 択 資 産 の 特 性 等 への 配 慮 ( 基 金 の 目 的 との 整 合 性 資 産 の 流 動 性 等 ) 資 産 状 況 の 把 握 理 事 長 等 は 尐 なくとも 四 半 期 ごとに 基 金 全 体 の 資 産 構 成 割 合 を 時 価 で 把 握 しなければならない ( 厚 生 年 金 基 金 規 則 第 4 条 の6) (3) 運 用 の 基 本 方 針 基 金 の 個 別 事 情 に 応 じて 基 金 自 らの 判 断 の 下 基 本 方 針 を 策 定 基 金 の 成 熟 度 積 立 水 準 事 業 主 の 掛 金 負 担 能 力 経 営 状 況 等 内 容 運 用 の 目 的 運 用 目 標 資 産 構 成 に 関 する 事 項 運 用 受 託 機 関 の 選 任 評 価 運 用 業 務 に 関 する 報 告 の 内 容 及 び 方 法 等 自 らの 判 断 の 下 での 政 策 的 資 産 構 成 割 合 ( 基 本 ポートフォリオ)の 策 定 将 来 の 資 産 及 び 負 債 の 変 動 予 測 等 を 踏 まえて 策 定 策 定 の 手 続 き 理 事 会 等 基 金 内 部 での 意 思 決 定 手 続 きに 従 って 策 定 中 長 期 的 な 観 点 からの 策 定 及 び 定 期 的 な 見 直 し 7
(4) 運 用 の 委 託 運 用 受 託 機 関 の 選 任 選 任 評 価 の 基 準 運 用 実 績 に 関 する 定 量 評 価 だけでなく 投 資 哲 学 運 用 体 制 等 に 関 する 定 性 評 価 を 踏 まえた 総 合 評 価 契 約 の 締 結 にあたって 運 用 受 託 機 関 の 義 務 を 明 確 にしておくこと 運 用 受 託 機 関 の 管 理 運 用 の 基 本 方 針 を 踏 まえ 運 用 ガイドラインを 提 示 運 用 実 態 に 関 する 正 確 かつ 必 要 な 情 報 の 報 告 を 求 めること 執 行 コスト 等 への 配 慮 手 数 料 に 加 え マーケット インパクト コスト 等 の 総 取 引 コストが 最 小 になるよう 評 価 (5) 自 家 運 用 に 関 する 事 項 理 事 長 等 は 資 産 額 など 資 産 運 用 の 実 態 に 関 する 正 確 かつ 必 要 な 情 報 を 把 握 できる 体 制 を 整 備 し 適 切 に 運 用 業 務 を 行 わなければならない (6) 運 用 コンサルタント 等 の 活 用 必 要 に 応 じ 運 用 コンサルタント 等 外 部 の 機 関 に 分 析 助 言 を 求 めること (7) 自 己 研 鑽 理 事 長 等 は 投 資 理 論 資 産 運 用 に 関 する 制 度 投 資 対 象 の 資 産 の 内 容 等 の 理 解 及 び 資 産 運 用 環 境 の 把 握 に 努 めるこ と (8) 利 益 相 反 法 令 上 の 禁 止 行 為 等 忠 実 義 務 違 反 のおそれがある 行 為 (9) 理 事 の 責 任 管 理 運 用 業 務 に 係 る 意 思 決 定 及 び 管 理 運 用 業 務 の 執 行 に 関 する 理 事 の 責 任 及 び 義 務 ( 善 管 注 意 義 務 及 び 忠 実 8 義 務 ) 違 反 した 場 合 には 基 金 に 対 し 連 帯 して 損 害 賠 償 責 任 を 負 う
3 代 議 員 会 管 理 運 用 業 務 を 適 正 に 執 行 しているかどうかを 確 認 もっぱら 加 入 員 等 の 利 益 を 考 慮 し これを 犠 牲 にして 加 入 員 等 以 外 の 者 の 利 益 を 図 ってはならない 4 監 事 監 査 規 程 を 設 け 適 正 かつ 厳 正 に 監 査 を 実 施 5 資 産 運 用 委 員 会 理 事 長 等 を 補 佐 するため 資 産 運 用 委 員 会 を 設 置 することが 望 ましい 理 事 代 議 員 事 業 主 の 財 務 又 は 労 務 に 関 する 業 務 を 担 当 する 役 員 等 ( 外 部 の 専 門 家 等 もあり 得 る)の 中 から 理 事 長 が 選 任 資 産 運 用 委 員 会 の 役 割 としては 運 用 の 基 本 方 針 運 用 ガイドラインや 政 策 的 資 産 構 成 割 合 の 策 定 及 び 見 直 し 運 用 受 託 機 関 の 評 価 等 に 関 し 理 事 長 等 へ 意 見 を 述 べること 等 が 考 えられる 資 産 運 用 委 員 会 の 委 員 は 基 金 の 個 別 事 情 に 応 じて 審 議 することになるが もっぱら 加 入 員 等 の 利 益 を 考 慮 し これを 犠 牲 にして 加 入 員 等 以 外 の 者 の 利 益 に 配 慮 すべきではない 6 その 他 () 会 議 録 等 の 作 成 保 存 (2) 代 議 員 会 への 報 告 正 確 に かつ 分 かりやすく 積 極 的 に 報 告 (3) 加 入 員 等 への 周 知 周 知 の 方 法 毎 年 度 回 以 上 確 実 な 方 法 による 周 知 周 知 する 内 容 運 用 結 果 資 産 構 成 割 合 など 運 用 の 概 況 運 用 基 本 方 針 の 概 要 9
企 業 年 金 の 運 用 実 績 の 推 移 25.00 % 20.00 5.00 0.00 5.00 0.00-5.00-0.00-5.00-20.00 7.9 5.2 5.2 3.39.98 0.74 2 3 4 5 6 0.27 7 5.65 3.65 2.56 8 9 0 3.09 2-9.83 6.7-4.6 3-2.46 4 5 2.08 6.50 4.74 4.62 4.5 4.26 6 7-9.0 8 9-2.03 3.23 2 0 5.48 2-5.8-9.8 2 2-0.7 -.00-25.00 厚 生 年 金 基 金 確 定 給 付 企 業 年 金 0 資 料 : 企 業 年 金 連 合 会 資 産 運 用 実 態 調 査
厚 生 年 金 基 金 における 予 定 利 率 について 予 定 利 率 とは 基 金 が 保 有 する 年 金 資 産 を 市 場 で 運 用 する 際 に 定 める 予 定 運 用 利 回 りのことをいう 予 定 利 率 は 基 金 が 自 ら 定 めることとされている 運 用 実 績 が 予 定 利 率 を 下 回 った 場 合 積 立 不 足 が 発 生 するため 運 用 実 績 と 過 度 に 乖 離 した 予 定 利 率 を 設 定 している 場 合 は 予 定 利 率 の 引 下 げを 行 う 必 要 がある この 場 合 給 付 設 計 を 変 更 しないならば 掛 金 の 引 上 げが 必 要 現 状 予 定 利 率 を5.5%としている 基 金 は58 基 金 中 507 基 金 (87%) 例 予 定 利 率 5.5% 実 際 の 運 用 2.0% の 場 合 積 立 の 目 標 5.5% 積 立 不 足 2.0% 実 際 の 積 立 資 産 資 産
最 低 責 任 準 備 金 を 保 有 している 厚 生 年 金 基 金 数 の 推 移 ( 基 金 数 ) 2,000,707 保 有 している 基 金 数,473,500,000 500 0 500 (94.8%) (84.8%) (5.2%) (5.2%) 94 264,046,095 662 663 639 (63.2%) (80.7%) (36.8%) 60 (9.3%) (20.9%) (79.%) (96.5%) (97.%) (3.5%) 262 75 24 9 6 465 366 382 39 (74.3%) (2.9%) (25.7%) (22.5%) (77.5%) 478 (60.2%) (39.8%) (35.8%) 242 23 保 有 していない 基 金 数 ( 代 行 割 れ 基 金 ) (64.2%),000 平 成 2 3 4 5 6 7 8 9 20 2 22 最 低 責 任 準 備 金 とは 代 行 部 分 ( 厚 生 年 金 の 給 付 を 一 部 代 行 する 部 分 )の 給 付 に 必 要 な 額 であり 現 時 点 で 解 散 する 場 合 に 最 低 限 保 有 していなければならない 額 のこと ( 年 度 末 ) 2 ( 出 典 : 厚 生 労 働 省 調 べ)
指 定 基 金 制 度 について. 指 定 基 金 制 度 について ( 制 度 の 仕 組 み) 積 立 水 準 が 著 しく 低 い 厚 生 年 金 基 金 に 対 し 厚 生 労 働 大 臣 による 指 定 を 行 い 財 政 の 健 全 化 に 関 する 計 画 ( 健 全 化 計 画 )を 作 成 させ 当 該 計 画 に 従 った 事 業 運 営 を 行 うよう 重 点 的 な 指 導 を 行 うことにより 早 期 かつ 確 実 な 基 金 の 財 政 の 健 全 化 を 図 る ( 平 成 7 年 度 から 実 施 ) ( 指 定 の 要 件 ) 次 のいずれかに 該 当 した 厚 生 年 金 基 金 を 指 定 基 金 に 指 定 3 事 業 年 度 の 決 算 において 連 続 して 積 立 金 総 額 が 当 該 決 算 時 点 で 解 散 する 場 合 に 最 低 限 保 有 していなければならない 額 の9 割 を 下 回 った 基 金 直 近 に 終 了 した 事 業 年 度 の 決 算 において 積 立 金 総 額 が 当 該 決 算 時 点 で 解 散 する 場 合 に 最 低 限 保 有 していなければならない 額 の8 割 を 下 回 った 基 金 2. 指 定 基 金 の 概 況 指 定 基 金 総 数 :8 基 金 ( 平 成 23 年 2 月 日 現 在 ) 参 考 : 厚 生 年 金 基 金 総 数 :582 基 金 うち 平 成 23 年 度 に 新 たに 指 定 ( 月 30 日 付 け):3 基 金 平 成 22 年 度 に 指 定 :47 基 金 平 成 2 年 度 以 前 に 指 定 : 3 基 金 3
厚 生 年 金 基 金 の 特 例 解 散 厚 生 年 金 基 金 は 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しているため 解 散 するときには 厚 生 年 金 基 金 が 支 給 することとなっていた 代 行 給 付 に 要 する 費 用 を 一 括 して 返 還 することとされている 今 般 運 用 環 境 の 悪 化 により 厚 生 年 金 基 金 の 財 政 状 況 が 厳 しくなっていることを 踏 まえ 代 行 給 付 に 要 する 費 用 に 相 当 する 資 産 を 保 有 していない 基 金 について 当 該 返 還 額 の 分 割 納 付 返 還 額 に 関 する 特 例 を 設 けることとする. 返 還 額 の 分 割 納 付 に 関 する 特 例 返 還 額 から 解 散 基 金 が 既 に 保 有 する 資 産 を 返 還 した 上 で 返 還 額 との 差 額 については 納 付 計 画 の 承 認 を 得 れば 原 則 5 年 (やむを 得 ない 事 情 がある 場 合 は0 年 ) 以 内 の 期 間 で 分 割 納 付 が 可 能 分 割 納 付 期 間 中 に 予 定 通 りに 納 付 できないやむを 得 ない 事 情 が 認 められた 場 合 は 分 割 納 付 期 間 の 延 長 ( 最 大 5 年 間 ま で)も 可 能 とする 2. 返 還 額 に 関 する 特 例 現 行 ルールで 計 算 した 額 と 特 例 額 とを 比 較 して 低 い 方 を 選 択 できる 現 行 ルール 額 : 国 への 納 付 を 免 除 されていた 厚 生 年 金 保 険 料 相 当 の 掛 金 について 一 定 の 利 回 り( 年 までは 5.5% 2 年 以 降 は 厚 生 年 金 の 実 績 運 用 利 回 り)で 資 産 を 運 用 できたものとして 運 用 益 を 付 加 した 額 特 例 額 : 国 への 納 付 を 免 除 されていた 厚 生 年 金 保 険 料 相 当 の 掛 金 について 厚 生 年 金 の 実 績 運 用 利 回 りで 運 用 益 を 付 加 した 額 と 現 有 資 産 との 大 きい 方 の 額 今 回 の 解 散 特 例 措 置 は 7 年 度 から9 年 度 まで 同 様 の 措 置 を 実 施 当 時 基 金 が 特 例 措 置 により 解 散 し 現 時 点 で3 基 金 が 分 割 納 付 中 総 合 型 基 金 の 一 つにおいて 分 割 納 付 中 に 事 業 所 の 倒 産 が 相 次 ぎ 当 該 倒 産 事 業 所 が 本 来 負 担 すべき 額 が 他 の 事 業 所 に 上 乗 せされるケースが 生 じ 納 付 計 画 の 変 更 が 必 要 となっているこ とを 踏 まえ 今 回 は 以 下 の 点 を 改 善 分 割 納 付 期 間 について 現 在 の 最 長 0 年 から 最 長 5 年 へと 延 長 する( 法 に 明 記 ) 分 割 返 済 中 に 倒 産 した 事 業 所 が 生 じた 場 合 は 他 の 分 割 返 済 中 の 事 業 所 のみでなく 一 括 返 済 した 事 業 所 においても 負 担 するよ う 指 導 していく( 省 令 に 明 記 ) 4