厚 生 年 金 基 金 制 度 の 概 要 公 的 年 金 たる 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しており 当 該 支 給 を 行 うための 費 用 として 事 業 主 から 保 険 料 を 徴 収 している 加 えて 各 基 金 ごとに 上 乗 せ



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代 行 制 度 を 基 本 的 な 枠 組 とする 厚 生 年 金 基 金 制 度 の 今 後 の 在 り 方 について 本 試 案 では 代 行 部 分 は 公 的 年 金 の 一 部 である という 基 本 認 識 に 立 って 1 早 急 な 対 応 が 求 められる 代 行 割 れ 問 題

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定款

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

老発第    第 号

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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

Microsoft Word 第1章 定款.doc

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

Microsoft Word - 目次.doc

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

◆併給の調整◆

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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

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社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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16 日本学生支援機構

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年 金 払 い 退 職 給 付 制 度 における 年 金 財 政 のイメージ 積 立 時 給 付 時 給 付 定 基 (1/2) で 年 金 を 基 準 利 率 で 付 利 給 付 定 基 ( 付 与 利 の ) 有 期 年 金 終 身 年 金 退 職 1 年 2 年 1 月 2 月 ( 終 了 )

( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

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共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考


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1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

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( 会 員 の 資 格 喪 失 ) 第 8 条 会 員 が 次 のいずれか に 該 当 する 場 合 には その 資 格 を 喪 失 する (1) 退 会 したとき (2) 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 となったとき (3) 死 亡 し 若 しくは 失 踪 宣 告 を 受 け 又

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4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

Transcription:

参 考 資 料 厚 生 年 金 基 金 等 の 現 状 について 厚 生 労 働 省 年 金 局

厚 生 年 金 基 金 制 度 の 概 要 公 的 年 金 たる 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しており 当 該 支 給 を 行 うための 費 用 として 事 業 主 から 保 険 料 を 徴 収 している 加 えて 各 基 金 ごとに 上 乗 せ 給 付 を 行 っている < 基 金 がない 場 合 > < 基 金 を 設 立 した 場 合 > 国 から 支 給 厚 生 年 金 ( 老 齢 厚 生 年 金 ) 国 民 年 金 ( 老 齢 基 礎 年 金 ) 6.0% 保 険 料 は 国 へ 納 付 基 金 から 支 給 国 から 支 給 基 金 独 自 の 上 乗 せ 部 分 厚 生 年 金 の 代 行 部 分 厚 生 年 金 ( 老 齢 厚 生 年 金 ) 国 民 年 金 ( 老 齢 基 礎 年 金 ).0% ( ) 保 険 料 は 基 金 へ 納 付 4.0% ( ) 2.0%( ) 保 険 料 は 国 へ 納 付 ( ) 数 字 は 例 保 険 料 計 :8.0%

確 定 給 付 企 業 年 金 制 度 の 概 要 国 の 老 齢 厚 生 年 金 の 一 部 の 代 行 を 行 わない 独 自 の 上 乗 せ 給 付 のみを 支 給 する 制 度 として 平 成 4 年 4 月 に 確 定 給 付 企 業 年 金 法 が 施 行 された 労 使 合 意 に 基 づき 制 度 の 内 容 を 規 定 した 規 約 を 作 成 し 厚 生 労 働 大 臣 の 認 可 等 を 受 けることで 制 度 が 実 施 される 将 来 の 給 付 を 企 業 が 約 束 ( 確 定 拠 出 年 金 においては 企 業 は 拠 出 は 約 束 するが 給 付 は 約 束 しない ) < 給 付 > 労 使 合 意 の 年 金 規 約 に 基 づき 老 齢 給 付 を 行 う( 年 金 給 付 一 時 金 給 付 の 選 択 可 ) 給 付 や 積 立 などについて 必 要 最 低 限 のルールを 定 めた 上 で 労 使 合 意 に 基 づき より 柔 軟 な 制 度 設 計 を 可 能 とする < 掛 金 > 事 業 主 が 規 約 で 定 めるところにより 掛 金 を 拠 出 ( 規 約 に 定 め 本 人 の 同 意 を 得 た 場 合 は 本 人 拠 出 も 可 ただし 税 制 措 置 は 限 定 的 ) < 財 政 > 約 束 した 給 付 が 支 給 できるよう 年 金 資 産 の 積 立 基 準 を 設 定 <その 他 > 受 託 者 責 任 の 明 確 化 : 企 業 年 金 の 管 理 運 営 に 関 わる 者 の 責 任 行 為 準 則 を 明 確 化 情 報 開 示 : 事 業 主 等 は 年 金 規 約 の 内 容 を 従 業 員 に 周 知 し 財 務 状 況 等 を 加 入 者 等 へ 情 報 開 示 を 行 う 2

企 業 年 金 制 度 のあゆみ 昭 和 37 年 昭 和 4 年 適 格 退 職 年 金 制 度 創 設 厚 生 年 金 基 金 制 度 創 設 資 産 運 用 財 政 運 営 平 成 2 年 投 資 顧 問 の 参 入 平 成 9 年 受 託 者 責 任 ガイドライン 施 行 予 定 利 率 弾 力 化 資 産 配 分 規 制 の 完 全 撤 廃 給 付 水 準 引 下 げ 基 準 策 定 平 成 3 年 平 成 4 年 確 定 拠 出 年 金 制 度 (DC) 施 行 確 定 給 付 企 業 年 金 制 度 (DB) 施 行 企 業 会 計 基 準 の 見 直 し 代 行 返 上 の 増 加 平 成 23 年 年 金 確 保 支 援 法 成 立 (マッチング 拠 出 の 導 入 など) 平 成 24 年 適 格 退 職 年 金 制 度 廃 止 (3 月 末 ) 3

企 業 年 金 の 資 産 運 用 について.これまでの 経 緯 企 業 年 金 の 資 産 運 用 については かつては 資 産 の 種 類 ごとに 配 分 割 合 の 上 限 を 定 めた 規 制 ( )があった しかしながら 990 年 代 の 日 米 金 融 協 議 を 契 機 とする 金 融 自 由 化 の 流 れの 中 で 投 資 顧 問 の 参 入 運 用 規 制 の 緩 和 等 が 行 われ 平 成 9 年 に 運 用 規 制 は 撤 廃 され 現 在 では 資 産 配 分 ( 債 券 株 式 等 にどの 程 度 投 資 するか など)や 運 用 機 関 の 選 定 は 各 企 業 年 金 の 自 己 責 任 となっている ( ) 資 産 の 種 類 ごとに 配 分 割 合 の 上 限 を 定 めた 規 制 平 成 9 年 に 撤 廃 ( 規 制 の 内 容 ) 安 全 性 の 高 い 資 産 ( 国 債 地 方 債 等 ) 50% 以 上 株 式 30% 以 下 外 貨 建 て 資 産 ( 外 国 債 外 国 株 式 ) 30% 以 下 不 動 産 20% 以 下 2. 企 業 年 金 における 資 産 運 用 のプロセス () 各 企 業 年 金 は 運 用 の 基 本 方 針 を 策 定 する ( 運 用 の 基 本 方 針 に 定 める 主 な 事 項 ) 目 標 とする 運 用 のリターン リスク 基 本 的 な 資 産 構 成 割 合 ( 債 券 割 株 式 割 不 動 産 割 等 ) 運 用 機 関 の 選 定 方 法 報 告 内 容 方 法 等 (2) 運 用 受 託 機 関 を 選 定 する (3) 運 用 結 果 についてのモニタリング 尐 なくとも 四 半 期 ごとに 運 用 受 託 機 関 から 報 告 を 受 け 代 議 員 会 に 報 告 必 要 に 応 じて 運 用 受 託 機 関 の 入 替 えを 行 う 4

5:3:3:2 規 制 の 撤 廃 までの 主 な 経 過 平 成 6 年 月 経 済 団 体 連 合 会 実 効 ある 規 制 緩 和 推 進 計 画 を 求 める 5:3:3:2 規 制 の 撤 廃 を 要 望 平 成 7 年 月 日 米 金 融 協 議 最 終 合 意 厚 生 年 金 基 金 の 資 産 の 運 用 機 関 間 の 資 金 配 分 及 びその 変 更 は 政 府 の 規 制 に 適 合 し かつ 契 約 上 の 義 務 に 従 いつつ 厚 生 年 金 基 金 により 決 定 されることを 確 認 する 平 成 7 年 2 月 行 政 改 革 委 員 会 規 制 緩 和 小 委 員 会 意 見 厚 生 年 金 基 金 の 資 産 全 体 に 対 する5:3:3:2 規 制 を5 年 以 内 に 撤 廃 すること 平 成 8 年 6 月 厚 生 省 厚 生 年 金 基 金 制 度 研 究 会 報 告 書 基 金 や 運 用 受 託 機 関 の 責 任 の 明 確 化 基 金 の 運 用 管 理 体 制 の 整 備 などを 図 りつつ 5:3:3:2 規 制 をできる 限 り 早 急 に 撤 廃 する 必 要 がある 平 成 9 年 3 月 規 制 緩 和 推 進 計 画 ( 閣 議 決 定 ) 基 金 における 厳 格 なリスク 管 理 能 力 の 形 成 運 用 責 任 意 識 の 一 層 の 醸 成 及 び 運 用 管 理 体 制 の 整 備 を 図 りつつ 基 金 単 位 の 資 産 運 用 規 制 (5:3:3:2 規 制 )を 廃 止 する 平 成 9 年 4 月 厚 生 年 金 基 金 の 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 及 び 責 任 に 関 するガイドライン 施 行 ( 平 成 9 年 4 月 2 日 厚 生 省 年 金 局 長 通 達 ) 平 成 9 年 2 月 厚 生 年 金 基 金 規 則 等 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 9 年 厚 生 省 令 第 9 号 ) 施 行 5:3:3:2 規 制 の 廃 止 5

厚 生 年 金 基 金 の 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 及 び 責 任 に 関 する ガイドラインについて ( 平 成 9 年 4 月 2 日 年 発 第 2548 号 ) ガイドライン 策 定 の 趣 旨 各 基 金 において 加 入 員 等 の 受 給 権 保 護 の 観 点 から 資 産 の 安 全 かつ 効 率 的 な 運 用 が 行 われるよう 資 産 運 用 関 係 者 の 責 任 意 識 の 醸 成 と 運 用 管 理 体 制 の 向 上 を 図 るため 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 及 び 責 任 を 明 確 化 し 具 体 化 したルールの 確 立 を 図 るもの ガイドラインの 性 格 米 国 のエリサ 法 ( 従 業 員 退 職 所 得 保 障 法 ) 等 英 米 の 法 制 度 における 考 え 方 や 精 神 をできる 限 り 参 考 としつつ 厚 生 年 金 保 険 法 等 における 善 管 注 意 義 務 や 忠 実 義 務 の 概 念 を 基 金 が 管 理 運 用 業 務 を 行 う 場 面 を 想 定 し 具 体 的 な 行 動 指 針 として 記 述 したもの 2 法 令 そのものではなく どのような 事 項 に 留 意 すれば 理 事 等 に 求 められる 職 務 を 全 うできると 考 え られるかを 示 したもの したがって ガイドラインを 守 ってさえいれば 責 任 を 免 れるというものではない が 裁 判 所 が 判 断 を 下 す 際 の 参 考 となり 得 るもの 6

主 な 内 容 資 産 運 用 関 係 者 の 役 割 分 担 理 事 は 理 事 会 において 管 理 運 用 業 務 の 執 行 に 係 る 意 思 決 定 を 行 う 理 事 長 は 基 金 を 代 表 して 管 理 運 用 業 務 を 執 行 する 外 部 の 機 関 と 助 言 に 関 して 契 約 を 締 結 することができるが 意 思 決 定 については 基 金 自 らの 判 断 の 下 に 行 う 外 部 の 機 関 に 委 託 した 業 務 及 び 求 めた 助 言 の 内 容 については 外 部 の 機 関 が 責 任 を 負 う 理 事 等 は 外 部 の 機 関 の 選 任 及 び 管 理 について 責 任 を 負 う 2 理 事 () 一 般 的 な 義 務 法 令 上 の 義 務 善 管 注 意 義 務 及 び 忠 実 義 務 = 受 託 者 責 任 (2) 基 本 的 な 留 意 事 項 分 散 投 資 義 務 ( 基 本 ポートフォリオの 策 定 ) 基 金 に 係 る 資 産 の 運 用 に 当 たっては 投 資 対 象 の 種 類 等 について 分 散 投 資 に 努 めなければならない ( 厚 生 年 金 基 金 令 第 39 条 の5) ただし 分 散 投 資 を 行 わないことにつき 合 理 的 な 理 由 がある 場 合 は この 限 りでない 資 産 全 体 のリスクとリターンを 考 慮 して 個 別 資 産 ( 株 式 債 券 等 )を 選 択 資 産 の 特 性 等 への 配 慮 ( 基 金 の 目 的 との 整 合 性 資 産 の 流 動 性 等 ) 資 産 状 況 の 把 握 理 事 長 等 は 尐 なくとも 四 半 期 ごとに 基 金 全 体 の 資 産 構 成 割 合 を 時 価 で 把 握 しなければならない ( 厚 生 年 金 基 金 規 則 第 4 条 の6) (3) 運 用 の 基 本 方 針 基 金 の 個 別 事 情 に 応 じて 基 金 自 らの 判 断 の 下 基 本 方 針 を 策 定 基 金 の 成 熟 度 積 立 水 準 事 業 主 の 掛 金 負 担 能 力 経 営 状 況 等 内 容 運 用 の 目 的 運 用 目 標 資 産 構 成 に 関 する 事 項 運 用 受 託 機 関 の 選 任 評 価 運 用 業 務 に 関 する 報 告 の 内 容 及 び 方 法 等 自 らの 判 断 の 下 での 政 策 的 資 産 構 成 割 合 ( 基 本 ポートフォリオ)の 策 定 将 来 の 資 産 及 び 負 債 の 変 動 予 測 等 を 踏 まえて 策 定 策 定 の 手 続 き 理 事 会 等 基 金 内 部 での 意 思 決 定 手 続 きに 従 って 策 定 中 長 期 的 な 観 点 からの 策 定 及 び 定 期 的 な 見 直 し 7

(4) 運 用 の 委 託 運 用 受 託 機 関 の 選 任 選 任 評 価 の 基 準 運 用 実 績 に 関 する 定 量 評 価 だけでなく 投 資 哲 学 運 用 体 制 等 に 関 する 定 性 評 価 を 踏 まえた 総 合 評 価 契 約 の 締 結 にあたって 運 用 受 託 機 関 の 義 務 を 明 確 にしておくこと 運 用 受 託 機 関 の 管 理 運 用 の 基 本 方 針 を 踏 まえ 運 用 ガイドラインを 提 示 運 用 実 態 に 関 する 正 確 かつ 必 要 な 情 報 の 報 告 を 求 めること 執 行 コスト 等 への 配 慮 手 数 料 に 加 え マーケット インパクト コスト 等 の 総 取 引 コストが 最 小 になるよう 評 価 (5) 自 家 運 用 に 関 する 事 項 理 事 長 等 は 資 産 額 など 資 産 運 用 の 実 態 に 関 する 正 確 かつ 必 要 な 情 報 を 把 握 できる 体 制 を 整 備 し 適 切 に 運 用 業 務 を 行 わなければならない (6) 運 用 コンサルタント 等 の 活 用 必 要 に 応 じ 運 用 コンサルタント 等 外 部 の 機 関 に 分 析 助 言 を 求 めること (7) 自 己 研 鑽 理 事 長 等 は 投 資 理 論 資 産 運 用 に 関 する 制 度 投 資 対 象 の 資 産 の 内 容 等 の 理 解 及 び 資 産 運 用 環 境 の 把 握 に 努 めるこ と (8) 利 益 相 反 法 令 上 の 禁 止 行 為 等 忠 実 義 務 違 反 のおそれがある 行 為 (9) 理 事 の 責 任 管 理 運 用 業 務 に 係 る 意 思 決 定 及 び 管 理 運 用 業 務 の 執 行 に 関 する 理 事 の 責 任 及 び 義 務 ( 善 管 注 意 義 務 及 び 忠 実 8 義 務 ) 違 反 した 場 合 には 基 金 に 対 し 連 帯 して 損 害 賠 償 責 任 を 負 う

3 代 議 員 会 管 理 運 用 業 務 を 適 正 に 執 行 しているかどうかを 確 認 もっぱら 加 入 員 等 の 利 益 を 考 慮 し これを 犠 牲 にして 加 入 員 等 以 外 の 者 の 利 益 を 図 ってはならない 4 監 事 監 査 規 程 を 設 け 適 正 かつ 厳 正 に 監 査 を 実 施 5 資 産 運 用 委 員 会 理 事 長 等 を 補 佐 するため 資 産 運 用 委 員 会 を 設 置 することが 望 ましい 理 事 代 議 員 事 業 主 の 財 務 又 は 労 務 に 関 する 業 務 を 担 当 する 役 員 等 ( 外 部 の 専 門 家 等 もあり 得 る)の 中 から 理 事 長 が 選 任 資 産 運 用 委 員 会 の 役 割 としては 運 用 の 基 本 方 針 運 用 ガイドラインや 政 策 的 資 産 構 成 割 合 の 策 定 及 び 見 直 し 運 用 受 託 機 関 の 評 価 等 に 関 し 理 事 長 等 へ 意 見 を 述 べること 等 が 考 えられる 資 産 運 用 委 員 会 の 委 員 は 基 金 の 個 別 事 情 に 応 じて 審 議 することになるが もっぱら 加 入 員 等 の 利 益 を 考 慮 し これを 犠 牲 にして 加 入 員 等 以 外 の 者 の 利 益 に 配 慮 すべきではない 6 その 他 () 会 議 録 等 の 作 成 保 存 (2) 代 議 員 会 への 報 告 正 確 に かつ 分 かりやすく 積 極 的 に 報 告 (3) 加 入 員 等 への 周 知 周 知 の 方 法 毎 年 度 回 以 上 確 実 な 方 法 による 周 知 周 知 する 内 容 運 用 結 果 資 産 構 成 割 合 など 運 用 の 概 況 運 用 基 本 方 針 の 概 要 9

企 業 年 金 の 運 用 実 績 の 推 移 25.00 % 20.00 5.00 0.00 5.00 0.00-5.00-0.00-5.00-20.00 7.9 5.2 5.2 3.39.98 0.74 2 3 4 5 6 0.27 7 5.65 3.65 2.56 8 9 0 3.09 2-9.83 6.7-4.6 3-2.46 4 5 2.08 6.50 4.74 4.62 4.5 4.26 6 7-9.0 8 9-2.03 3.23 2 0 5.48 2-5.8-9.8 2 2-0.7 -.00-25.00 厚 生 年 金 基 金 確 定 給 付 企 業 年 金 0 資 料 : 企 業 年 金 連 合 会 資 産 運 用 実 態 調 査

厚 生 年 金 基 金 における 予 定 利 率 について 予 定 利 率 とは 基 金 が 保 有 する 年 金 資 産 を 市 場 で 運 用 する 際 に 定 める 予 定 運 用 利 回 りのことをいう 予 定 利 率 は 基 金 が 自 ら 定 めることとされている 運 用 実 績 が 予 定 利 率 を 下 回 った 場 合 積 立 不 足 が 発 生 するため 運 用 実 績 と 過 度 に 乖 離 した 予 定 利 率 を 設 定 している 場 合 は 予 定 利 率 の 引 下 げを 行 う 必 要 がある この 場 合 給 付 設 計 を 変 更 しないならば 掛 金 の 引 上 げが 必 要 現 状 予 定 利 率 を5.5%としている 基 金 は58 基 金 中 507 基 金 (87%) 例 予 定 利 率 5.5% 実 際 の 運 用 2.0% の 場 合 積 立 の 目 標 5.5% 積 立 不 足 2.0% 実 際 の 積 立 資 産 資 産

最 低 責 任 準 備 金 を 保 有 している 厚 生 年 金 基 金 数 の 推 移 ( 基 金 数 ) 2,000,707 保 有 している 基 金 数,473,500,000 500 0 500 (94.8%) (84.8%) (5.2%) (5.2%) 94 264,046,095 662 663 639 (63.2%) (80.7%) (36.8%) 60 (9.3%) (20.9%) (79.%) (96.5%) (97.%) (3.5%) 262 75 24 9 6 465 366 382 39 (74.3%) (2.9%) (25.7%) (22.5%) (77.5%) 478 (60.2%) (39.8%) (35.8%) 242 23 保 有 していない 基 金 数 ( 代 行 割 れ 基 金 ) (64.2%),000 平 成 2 3 4 5 6 7 8 9 20 2 22 最 低 責 任 準 備 金 とは 代 行 部 分 ( 厚 生 年 金 の 給 付 を 一 部 代 行 する 部 分 )の 給 付 に 必 要 な 額 であり 現 時 点 で 解 散 する 場 合 に 最 低 限 保 有 していなければならない 額 のこと ( 年 度 末 ) 2 ( 出 典 : 厚 生 労 働 省 調 べ)

指 定 基 金 制 度 について. 指 定 基 金 制 度 について ( 制 度 の 仕 組 み) 積 立 水 準 が 著 しく 低 い 厚 生 年 金 基 金 に 対 し 厚 生 労 働 大 臣 による 指 定 を 行 い 財 政 の 健 全 化 に 関 する 計 画 ( 健 全 化 計 画 )を 作 成 させ 当 該 計 画 に 従 った 事 業 運 営 を 行 うよう 重 点 的 な 指 導 を 行 うことにより 早 期 かつ 確 実 な 基 金 の 財 政 の 健 全 化 を 図 る ( 平 成 7 年 度 から 実 施 ) ( 指 定 の 要 件 ) 次 のいずれかに 該 当 した 厚 生 年 金 基 金 を 指 定 基 金 に 指 定 3 事 業 年 度 の 決 算 において 連 続 して 積 立 金 総 額 が 当 該 決 算 時 点 で 解 散 する 場 合 に 最 低 限 保 有 していなければならない 額 の9 割 を 下 回 った 基 金 直 近 に 終 了 した 事 業 年 度 の 決 算 において 積 立 金 総 額 が 当 該 決 算 時 点 で 解 散 する 場 合 に 最 低 限 保 有 していなければならない 額 の8 割 を 下 回 った 基 金 2. 指 定 基 金 の 概 況 指 定 基 金 総 数 :8 基 金 ( 平 成 23 年 2 月 日 現 在 ) 参 考 : 厚 生 年 金 基 金 総 数 :582 基 金 うち 平 成 23 年 度 に 新 たに 指 定 ( 月 30 日 付 け):3 基 金 平 成 22 年 度 に 指 定 :47 基 金 平 成 2 年 度 以 前 に 指 定 : 3 基 金 3

厚 生 年 金 基 金 の 特 例 解 散 厚 生 年 金 基 金 は 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しているため 解 散 するときには 厚 生 年 金 基 金 が 支 給 することとなっていた 代 行 給 付 に 要 する 費 用 を 一 括 して 返 還 することとされている 今 般 運 用 環 境 の 悪 化 により 厚 生 年 金 基 金 の 財 政 状 況 が 厳 しくなっていることを 踏 まえ 代 行 給 付 に 要 する 費 用 に 相 当 する 資 産 を 保 有 していない 基 金 について 当 該 返 還 額 の 分 割 納 付 返 還 額 に 関 する 特 例 を 設 けることとする. 返 還 額 の 分 割 納 付 に 関 する 特 例 返 還 額 から 解 散 基 金 が 既 に 保 有 する 資 産 を 返 還 した 上 で 返 還 額 との 差 額 については 納 付 計 画 の 承 認 を 得 れば 原 則 5 年 (やむを 得 ない 事 情 がある 場 合 は0 年 ) 以 内 の 期 間 で 分 割 納 付 が 可 能 分 割 納 付 期 間 中 に 予 定 通 りに 納 付 できないやむを 得 ない 事 情 が 認 められた 場 合 は 分 割 納 付 期 間 の 延 長 ( 最 大 5 年 間 ま で)も 可 能 とする 2. 返 還 額 に 関 する 特 例 現 行 ルールで 計 算 した 額 と 特 例 額 とを 比 較 して 低 い 方 を 選 択 できる 現 行 ルール 額 : 国 への 納 付 を 免 除 されていた 厚 生 年 金 保 険 料 相 当 の 掛 金 について 一 定 の 利 回 り( 年 までは 5.5% 2 年 以 降 は 厚 生 年 金 の 実 績 運 用 利 回 り)で 資 産 を 運 用 できたものとして 運 用 益 を 付 加 した 額 特 例 額 : 国 への 納 付 を 免 除 されていた 厚 生 年 金 保 険 料 相 当 の 掛 金 について 厚 生 年 金 の 実 績 運 用 利 回 りで 運 用 益 を 付 加 した 額 と 現 有 資 産 との 大 きい 方 の 額 今 回 の 解 散 特 例 措 置 は 7 年 度 から9 年 度 まで 同 様 の 措 置 を 実 施 当 時 基 金 が 特 例 措 置 により 解 散 し 現 時 点 で3 基 金 が 分 割 納 付 中 総 合 型 基 金 の 一 つにおいて 分 割 納 付 中 に 事 業 所 の 倒 産 が 相 次 ぎ 当 該 倒 産 事 業 所 が 本 来 負 担 すべき 額 が 他 の 事 業 所 に 上 乗 せされるケースが 生 じ 納 付 計 画 の 変 更 が 必 要 となっているこ とを 踏 まえ 今 回 は 以 下 の 点 を 改 善 分 割 納 付 期 間 について 現 在 の 最 長 0 年 から 最 長 5 年 へと 延 長 する( 法 に 明 記 ) 分 割 返 済 中 に 倒 産 した 事 業 所 が 生 じた 場 合 は 他 の 分 割 返 済 中 の 事 業 所 のみでなく 一 括 返 済 した 事 業 所 においても 負 担 するよ う 指 導 していく( 省 令 に 明 記 ) 4