所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195



Similar documents
養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

海 外 出 向 者 ( 非 居 住 者 )に 対 する 税 務 1. 所 得 税 法 上 の 居 住 者 非 居 住 者 の 定 義 所 得 税 法 では 個 人 の 日 本 居 住 者 を 納 税 義 務 者 と 定 義 しています 居 住 者 とは 日 本 に 住 所 があるか あるいは 過 去

TOBに 応 じた 株 主 の 会 計 税 務 処 理 1.みなし 配 当 の 課 税 関 係 上 場 会 社 が 株 式 公 開 買 付 で 自 己 株 式 を 取 得 する 場 合 は 市 場 取 引 で 取 得 するケースと 相 違 して 原 則 として 株 主 にみなし 配 当 課 税 と

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動


<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

注 雇 促 進 税 制 と 本 制 度 のどちらかを 利 する 可 能 性 があるが あらかじめどちらの 制 度 を 利 するか 判 断 できない という 場 合 雇 促 進 税 制 の 事 前 届 出 ( 雇 促 進 計 画 の 提 出 )をした 上 で 申 告 の 際 にどちらを 利 するかご

Microsoft Word - ☆f.doc

<4D F736F F D A6D92E894C5817A30318F5A91EE838D815B839392CA926D95B62E646F6378>

平 成 19 年 分 以 降 の 所 得 税 において 住 宅 ローン 控 除 の 適 用 がある 方 平 成 11 年 1 月 1 日 から 平 成 18 年 12 月 31 日 までに 入 居 した 方 平 成 19 年 以 降 に 入 居 した 方 については 住 民 税 の 住 宅 ローン

年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

Microsoft PowerPoint - tap2014_05

ただし 平 成 26 年 1 月 から3 月 までの 間 に 失 職 し 平 成 26 年 4 月 以 降 も 引 き 続 き 失 職 している 場 合 ( 平 成 26 年 度 に 新 入 学 ( 編 転 入 学 を 含 む )をした 者 であって 平 成 25 年 度 に 私 立 高 校 等 に

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

Microsoft Word - 【第17期】有価証券報告書(課税上の取り扱い)

< F2D8CFA944E8AEE8BE08BC696B195F18D908F B8C816A>

PowerPoint プレゼンテーション

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

平成16年度

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

年末調整

第一部【証券情報】

スライド 1

目 次 第 1 部 個 人 所 得 税 の 概 要 居 住 者 非 居 住 者 の 定 義 4 個 人 所 得 税 の 納 付 のしかた( 給 不 所 得 者 ) 5 居 住 者 の 個 人 所 得 税 額 の 計 算 のしくみ( 給 不 所 得 者 ) 6 非 居 住 者 の 個 人 所 得 税

賃 金 報 酬 給 与 とは ( 労 働 基 準 法 の 賃 金 ) ( 労 働 基 準 法 この 法 律 ) で 賃 金 とは 賃 金 給 料 手 当 賞 与 その 他 名 称 の 如 何 を 問 わず 労 働 の 対 償 として 使 用 者 が 労 働 者 に 支 払 うすべてのものをいう (

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

<95CA8E86315F8A6D92E8905C8D908F9182C98AD682B782E B8B4C985E8D8096DA2E786C7378>

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

株 式 の 売 却 があった 場 合 の 課 税 関 係 1. 概 要 上 場 株 式 の 売 却 益 は 源 泉 徴 収 を 選 択 した 特 定 口 座 を 利 用 していれば 確 定 申 告 は 不 要 です( 措 置 法 37 条 の 11 の 5) 一 般 の 証 券 会 社 の 保 護

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

【労働保険事務組合事務処理規約】

 

大津市私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

事務連絡

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

公 共 債 の 税 金 について Q 公 共 債 の 利 子 に 対 する 税 金 はどのようになっていますか? 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 に 個 人 のお 客 様 が 支 払 いを 受 ける 国 債 や 地 方 債 などの 特 定 公 社 債 ( 注 1) の 利 子 については

特別徴収封入送付作業について

( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

土 地 ( 自 用 地 )の 評 価 1. 概 要 相 続 贈 与 の 税 務 上 の 土 地 の 評 価 は 路 線 価 方 式 または 固 定 資 産 税 の 倍 率 方 式 で 評 価 します( 財 基 通 11) 市 街 地 の 宅 地 は 相 続 税 の 評 価 額 として 課 税 当 局

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

定款

目 次 個 人 住 民 税 について 1 特 別 徴 収 義 務 者 の 指 定 2 特 別 徴 収 税 額 決 定 通 知 書 の 送 付 3 特 別 徴 収 税 額 の 決 定 通 知 書 ( 特 別 徴 収 義 務 者 用 ) 3 特 別 徴 収 税 額 の 決 定 通 知 書 ( 納 税 義

弁護士報酬規定(抜粋)

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

[1 減 免 条 件 ] Q1-1. 就 職 先 の 源 泉 徴 収 等 ( 特 別 徴 収 )により 市 民 税 を 納 めていますが 完 納 を 証 明 する 為 に はどうすればいいですか? A1-1. 市 民 税 の 納 税 証 明 書 を 取 得 していただきます 特 別 徴 収 の 場

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B38FDA8DD72E747874>

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者

Microsoft Word - H27市・府民税のしくみ原稿(白黒)

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

平成21年10月30日

スライド 1

教育資金管理約款

法 人 等 に 対 する 課 税 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 見 直 しのポイント 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 移 行 法 人 及 び 非 居 住 者 ( 法 人 等 )に 対 する 課 税 原 則 について 従 来 のいわゆる 総 合 主 義 を 改 め OECD

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

Microsoft Word - 基金規約(新).docx

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

贈 与 税 の 概 要 贈 与 税 の 申 告 納 付 手 続 の 概 要 は 以 下 の 通 りです 1. 概 要 個 人 から 個 人 が 贈 与 によって 財 産 を 取 得 した 場 合 には 以 下 のように 贈 与 税 が 課 税 されます 贈 与 税 という 発 想 が ないと 相 続

②130401雇用促進計画パンフレット

Taro-役員退職手当規程(H27.10改正)HP版

住宅改修の手引き(初版)

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

FP知年金_-D-_[本文].indb

Q10 適 用 年 度 の 前 事 業 年 度 末 日 に 雇 用 者 がいない 場 合 には 雇 用 増 加 割 合 が 算 出 できないため 適 用 年 度 において 雇 用 促 進 税 制 の 適 用 を 受 けることはできな いのか Q11 新 設 法 人 や 新 たに 事 業 を 開 始

H25要綱本文

①表紙

給 与 所 得 者 の 住 民 税 は 特 別 徴 収 されますが 退 職 で 給 与 が 支 払 われなくなった 場 合 給 与 からの 天 引 きを することができなくなります この 場 合 特 別 徴 収 ができなくなる 残 額 について 普 通 徴 収 の 方 法 で 納 付 していた だく


年金制度のあらまし

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

年 金 払 い 退 職 給 付 制 度 における 年 金 財 政 のイメージ 積 立 時 給 付 時 給 付 定 基 (1/2) で 年 金 を 基 準 利 率 で 付 利 給 付 定 基 ( 付 与 利 の ) 有 期 年 金 終 身 年 金 退 職 1 年 2 年 1 月 2 月 ( 終 了 )


目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

退職手当とは

( 月 額 で 支 給 されるもの) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 ( 1 2) 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 等 1 傷 病 手 当 金 出 産 手 当 金 又 は 休 業 手 当 金 ( 以 下 傷 病 手 当 金 等 という ) と 報 酬 との 調 整 につい

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

平成18年1月4日

生命保険料控除の改正について(概要)

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

第6号様式記載の手引.indd

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

国税連携ファイル記録項目一覧

Taro-29職員退職手当支給規程

Transcription:

平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 の 法 令 等 に 準 拠 UP!Consulting Up Newsletter 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 退 職 所 得 の 計 算 退 職 金 の 選 択 課 税 特 例 外 国 税 額 控 除 と 役 員 従 業 員 の 差 異 http://www.up-firm.com 1

所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195 万 円 以 下 5% 0 円 195 万 円 超 ~330 万 円 以 下 10% 97,500 円 330 万 円 超 ~695 万 円 以 下 20% 427,500 円 695 万 円 超 ~900 万 円 以 下 23% 636,000 円 900 万 円 超 ~1,800 万 円 以 下 33% 1,536,000 円 1,800 万 円 超 ~ 40% 2,796,000 円 地 方 税 は 平 成 19 年 6 月 1 日 以 降 ( 下 記 は 標 準 税 率 のため 実 際 は 各 自 治 体 で 異 なる) 課 税 所 得 道 府 県 民 税 率 市 町 村 民 税 率 合 計 一 律 4% 6% 10% 平 成 19 年 度 税 制 改 正 で 住 民 税 率 は 所 得 に 関 わらず 一 律 10%になりました したがって 個 人 の 国 税 と 地 方 税 を 合 わせた 合 計 税 率 は 15%~50%です 定 率 減 税 制 度 は 廃 止 されました 2. 平 成 18 年 1 月 1 日 以 降 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~330 万 円 以 下 10% 0 円 330 万 円 超 ~900 万 円 以 下 20% 330,000 円 900 万 円 超 ~1,800 万 円 以 下 30% 1,230,000 円 1,800 万 円 超 ~ 37% 2,490,000 円 地 方 税 は 平 成 18 年 6 月 1 日 以 降 ( 下 記 は 標 準 税 率 のため 実 際 は 各 自 治 体 で 異 なる) 課 税 所 得 道 府 県 民 税 率 市 町 村 民 税 率 合 計 ~200 万 円 以 下 2% 3% 5% ~700 万 円 以 下 2% 8% 10% 700 万 円 超 ~ 3% 10% 13% 個 人 の 国 税 と 地 方 税 を 合 わせた 合 計 税 率 は 15%~50%です 定 率 減 税 は 所 得 税 額 の 10% 相 当 額 が 割 引 され ます 最 高 限 度 額 は 12.5 万 円 です http://www.up-firm.com 2

3. 平 成 17 年 1 月 1 日 以 降 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~330 万 円 以 下 10% 0 円 330 万 円 超 ~900 万 円 以 下 20% 330,000 円 900 万 円 超 ~1,800 万 円 以 下 30% 1,230,000 円 1,800 万 円 超 ~ 37% 2,490,000 円 地 方 税 は 平 成 17 年 6 月 1 日 以 降 ( 下 記 は 標 準 税 率 のため 実 際 は 各 自 治 体 で 異 なる) 課 税 所 得 道 府 県 民 税 率 市 町 村 民 税 率 合 計 ~200 万 円 以 下 2% 3% 5% ~700 万 円 以 下 2% 8% 10% 700 万 円 超 ~ 3% 10% 13% 個 人 の 国 税 と 地 方 税 を 合 わせた 合 計 税 率 は 15%~50%です 定 率 減 税 は 所 得 税 額 の 20% 相 当 額 が 割 引 され ます 最 高 限 度 額 は 25 万 円 です http://www.up-firm.com 3

退 職 所 得 の 計 算 所 得 税 法 上 の 退 職 所 得 の 計 算 は 以 下 の 通 りです( 所 法 30) 退 職 所 得 =( 退 職 金 収 入 - 退 職 所 得 控 除 額 ) 1/2 上 記 の 退 職 所 得 控 除 額 の 計 算 は 以 下 の 通 りです 勤 続 年 数 勤 続 20 年 以 下 退 職 所 得 控 除 額 40 万 円 勤 続 年 数 (1 年 未 満 の 端 数 切 上 げ) 80 万 円 以 下 の 場 合 は 80 万 円 とします 勤 続 20 年 超 800 万 円 +70 万 円 ( 勤 続 年 数 -20 年 ) つまり 勤 続 20 年 ならば 退 職 金 が 800 万 円 まで 40 年 ならば 2,200 万 円 までは 無 税 です 勤 続 30 年 で 退 職 金 が 2,000 万 円 ならば 退 職 所 得 控 除 額 は 1,500 万 円 です 1,500 万 円 まで 無 税 で 500 万 円 1/2=250 万 円 が 退 職 所 得 として 源 泉 徴 収 されます 所 得 税 額 :250 万 円 10%=250,000 円 退 職 所 得 は 給 与 所 得 や 事 業 所 得 等 の 他 の 所 得 と 合 算 される 総 合 課 税 の 所 得 ではありません 退 職 所 得 だけの 分 離 課 税 の 税 率 で 所 得 税 と 住 民 税 ( 特 別 徴 収 9%)が 課 税 されるので 有 利 な 取 り 扱 いとなっています 分 離 課 税 のため 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 会 社 に 提 出 していれば 源 泉 徴 収 で 納 税 は 完 結 します( 所 法 203) しかし この 手 続 を 取 っていないと 退 職 金 2,000 万 円 一 律 20%=400 万 円 で 源 泉 されます この 場 合 通 常 の 退 職 所 得 課 税 に 比 較 して 大 きく 不 利 です 確 定 申 告 すれば 上 記 の 計 算 式 での 税 額 計 算 をして 375 万 円 の 還 付 を 受 けることができます 確 定 申 告 には 源 泉 徴 収 票 等 の 一 定 資 料 が 必 要 となります 退 職 所 得 課 税 で 源 泉 さ れていても 給 与 所 得 が 少 ないケースで 確 定 申 告 すれば 源 泉 所 得 税 を 還 付 できる 場 合 もあります なお 退 職 手 当 金 を 年 金 形 式 で 受 け 取 る 場 合 は 雑 所 得 として 課 税 されます また 死 亡 退 職 金 は 相 続 人 の 相 続 税 の 課 税 対 象 となります http://www.up-firm.com 4

中 国 子 会 社 に 出 向 中 の 親 会 社 従 業 員 が 定 年 退 職 する 際 の 退 職 金 の 課 税 関 係 1. 概 要 中 国 に 進 出 して 事 業 展 開 すれば 上 記 のような 事 例 が 発 生 することがあります 退 職 一 時 金 は 2,000 万 円 で 勤 続 年 数 は 20 年 うち 日 本 で 勤 務 15 年 中 国 で 勤 務 5 年 と 仮 定 します 非 居 住 者 が 退 職 金 を 支 給 された 場 合 で 総 支 給 額 のうち 居 住 者 であった 期 間 に 係 る 勤 務 期 間 等 に 対 応 する 部 分 は 国 内 源 泉 所 得 として 日 本 で 所 得 税 が 課 税 されます よって 退 職 一 時 金 のうち 日 本 勤 務 期 間 分 15 年 =1,500 万 円 は 日 本 で 所 得 税 が 課 税 されます 中 国 勤 務 期 間 分 5 年 =500 万 円 は 中 国 で 所 得 税 が 課 税 されます 居 住 者 が 受 ける 退 職 金 は 退 職 所 得 控 除 額 を 差 し 引 いた 残 額 の2 分 の1が 退 職 所 得 となり 分 離 課 税 ( 累 進 税 率 で 5%~40%)されます しかし 非 居 住 者 の 場 合 はこの 課 税 方 法 は 適 用 されず 支 払 額 のうちの 国 内 源 泉 所 得 部 分 1,500 万 円 について 一 律 20%で 源 泉 徴 収 されます したがって 長 年 居 住 者 として 勤 務 していた 者 が たまたま 退 職 金 の 支 払 を 海 外 居 住 者 であった 時 に 受 けた 場 合 と 居 住 者 として 退 職 金 を 受 けた 場 合 とで 多 額 の 税 負 担 の 差 が 生 じ ることもあります この 問 題 を 考 慮 して 退 職 所 得 の 選 択 課 税 という 特 別 な 課 税 方 法 を 選 択 することも 出 来 ます 選 択 課 税 は その 適 用 を 受 けた 方 が 常 に 有 利 とはいえません 例 えば 居 住 者 としての 勤 続 期 間 が 比 較 的 短 期 間 である 場 合 には 選 択 課 税 を 受 けない 方 が 有 利 な 場 合 もあります 2. 設 例 ( 設 例 1) 退 職 金 の 支 払 額 2,000 万 円 勤 続 期 間 20 年 ( 内 居 住 者 としての 勤 続 期 間 5 年 ) 1 選 択 課 税 を 適 用 しない 場 合 (20%の 税 率 で 源 泉 徴 収 ) 2,000 万 円 5 年 /20 年 =500 万 円 ( 国 内 源 泉 所 得 ) 500 万 円 20%=100 万 円 2 選 択 課 税 を 適 用 する 場 合 ( 退 職 所 得 として 課 税 ) 2,000 万 円 -800 万 円 ( 退 職 所 得 控 除 額 )=1,200 万 円 1,200 万 円 2=600 万 円 所 得 税 額 =600 万 円 20%=120 万 円 100 万 <120 万 円 のため 選 択 課 税 を 受 けない 方 が 有 利 です ( 設 例 2) 退 職 金 の 支 払 額 2,000 万 円 勤 続 期 間 20 年 ( 内 居 住 者 としての 勤 続 期 間 15 年 ) 1 選 択 課 税 を 適 用 しない 場 合 (20%の 税 率 で 源 泉 徴 収 ) 2,000 万 円 15 年 /20 年 =1,500 万 円 ( 国 内 源 泉 所 得 ) 1,500 万 円 20%=300 万 円 2 選 択 課 税 を 適 用 する 場 合 ( 退 職 所 得 として 課 税 ) 2,000 万 円 -800 万 円 ( 退 職 所 得 控 除 額 )=1,200 万 円 1,200 万 円 2=600 万 円 所 得 税 額 =600 万 円 20%=120 万 円 300 万 >120 万 円 のため 選 択 課 税 を 受 ける 方 が 有 利 です 通 常 は 例 2 のように 国 内 勤 務 期 間 の 方 が 長 い 事 例 が 一 般 的 です http://www.up-firm.com 5

なお 上 記 の 有 利 な 退 職 所 得 課 税 を 受 けるためには 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 本 人 が 記 入 して 会 社 に 提 出 して 保 管 する 必 要 があります 会 社 は 税 務 署 長 から 提 出 を 求 められた 場 合 以 外 は 税 務 署 への 提 出 の 必 要 はありません( 退 職 手 当 等 の 支 払 者 が 保 管 することになっています) また 日 本 と 中 国 は 租 税 条 約 を 締 結 しています これにより 租 税 条 約 に 関 する 届 出 書 ( 退 職 年 金 保 険 年 金 に 対 する 所 得 税 の 免 除 9 号 様 式 )を 所 轄 税 務 署 に 提 出 すれば 日 本 勤 務 分 の 20%の 源 泉 徴 収 義 務 もありません つ まり 中 国 のみで 課 税 されて 日 本 では 課 税 対 象 となりません ただし この 場 合 は 退 職 所 得 を 考 慮 しない 遥 かに 高 い 中 国 の 累 進 課 税 (5%~45%)が 適 用 されて 不 利 になります 本 人 が 日 本 に 帰 国 せずに 継 続 して 中 国 現 地 法 人 に 転 籍 して 継 続 勤 務 する 場 合 は 日 本 の 家 族 か 又 は 会 社 が 退 職 所 得 の 総 額 が 確 定 した 時 点 で 所 定 の 申 告 書 を 税 務 署 に 提 出 して 還 付 申 告 の 手 続 きをすることになります( 所 法 1722 1731) 中 国 での 課 税 関 係 は 住 所 を 有 する 個 人 ( 中 国 籍 を 有 する 者 )および 住 所 を 有 しないで 5 年 超 中 国 に 居 住 する 個 人 は 全 世 界 課 税 となります ただし 住 所 を 有 しない 個 人 で 中 国 居 住 期 間 が1 年 以 上 5 年 以 内 で 個 人 所 得 税 法 実 施 条 例 6 条 の 承 認 を 得 ている 居 住 者 は 中 国 企 業 からの 給 与 退 職 金 でない 限 り 中 国 における 国 内 原 泉 所 得 の みの 課 税 となります つまり 上 記 の 日 本 国 内 源 泉 所 得 については 課 税 されません 中 国 国 内 での 滞 在 期 間 5 年 超 の 場 合 は 海 外 所 得 にも 課 税 されます http://www.up-firm.com 6

外 国 税 額 控 除 と 役 員 従 業 員 の 相 違 点 中 国 に 子 会 社 がある 場 合 従 業 員 に 出 向 辞 令 が 出 ないまま 出 張 ベースで 中 国 子 会 社 に 技 術 指 導 をする 場 合 があ ります 日 本 と 中 国 は 租 税 条 約 を 締 結 しているので 経 済 交 流 を 促 進 するため 183 日 ルールが 設 定 されています つ まり 海 外 での 出 張 勤 務 が 183 日 以 下 ならば 中 国 では 所 得 税 が 課 税 されません( 日 中 租 税 協 定 152(a)) しかし 183 日 超 となれば 中 国 でも 個 人 所 得 税 が 課 税 されることになります この 場 合 は 日 本 で 支 給 される 給 与 にも 源 泉 課 税 されているので 国 際 的 二 重 課 税 となります 1 従 業 員 日 本 親 会 社 からの 給 与 は 出 張 期 間 中 の 分 は 中 国 国 内 源 泉 所 得 となる( 居 住 者 は 全 世 界 所 得 課 税 所 法 71 一 ) 二 重 課 税 部 分 は 外 税 控 除 できます( 所 法 951) 2 役 員 日 本 親 会 社 からの 役 員 報 酬 は 出 張 期 間 中 の 分 は 日 本 国 内 源 泉 所 得 となる( 所 法 1611 八 イ 20%の 源 泉 徴 収 が 必 要 ) したがって 外 税 控 除 できません 外 国 税 額 の 控 除 限 度 額 の 具 体 的 計 算 式 は 以 下 の 通 りです( 所 令 222) 個 人 の 所 得 税 で 外 国 税 額 控 除 を 受 ける ためには 修 正 申 告 や 期 限 後 申 告 では 受 けることが 出 来 ません 外 国 税 額 の 控 除 限 度 額 = 日 本 の 所 得 税 額 ( 海 外 所 得 総 額 / 所 得 総 額 ) 海 外 勤 務 の 給 与 収 入 = 給 与 収 入 総 額 ( 海 外 勤 務 日 数 /365 日 ) 一 方 で 2のように 日 本 の 役 員 が 同 様 に 183 日 超 の 中 国 出 張 で 中 国 で 所 得 税 が 課 税 されるケースでは 取 り 扱 い が 異 なります 役 員 の 場 合 は 役 員 報 酬 は 海 外 出 張 中 でも 国 内 源 泉 所 得 とされます( 所 令 2851 一 ) 役 員 としての 職 務 は 実 際 の 勤 務 地 に 関 係 ないので 日 本 の 非 居 住 者 でも 源 泉 課 税 されることになります( 国 税 不 服 審 判 所 平 成 6 年 5 月 25 日 平 成 11 年 12 月 9 日 平 成 17 年 11 月 29 日 裁 決 事 例 ) このため 役 員 の 場 合 は 使 用 人 の 場 合 と 異 なり 海 外 源 泉 所 得 =0 となり 確 定 申 告 では 外 国 税 額 控 除 を 適 用 することは 出 来 ません なお 海 外 出 向 が 3 年 程 度 を 目 処 とする 辞 令 を 受 けた 日 本 の 非 居 住 者 では そもそも 日 本 の 外 国 税 額 控 除 を 適 用 する 余 地 がありません Reference Purpose Only 本 レターに 掲 載 している 情 報 は 一 般 的 なガイダンスに 限 定 されています この 文 書 は 個 別 具 体 的 ケースに 対 する 会 計 税 務 のア ドバイスをするものではありません 会 計 上 の 判 断 や 税 法 の 適 用 結 果 は 事 実 認 定 や 個 別 事 情 によって 大 幅 に 異 なることがありえます また 解 説 の 前 提 となる 会 計 規 則 や 税 制 が 変 更 されている 可 能 性 もあります 実 際 に 企 画 実 行 される 場 合 は 当 事 務 所 の 担 当 者 にご 確 認 ください http://www.up-firm.com 7