確 定 申 告 書 を 提 出 することができるが 居 住 者 が 年 の 中 途 で 出 国 する 場 合 において その 年 分 の 所 得 税 につ いてその 申 告 書 を 提 出 することができる 場 合 に 該 当 するときは 税 務 署 長 に 対 し 確 定 申 告 書 を 提 出

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不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

Ⅴ 個 別 評 価 貸 倒 引 当 金 ( 法 51)3 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 として 行 う 者 は その 業 務 の 遂 行 上 生 じた 未 収 家 賃 等 の 貸 倒 による 損 失 の 見 込 額 について 貸 倒 引

スライド 1

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

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情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

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平成16年度

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2 居 住 者 乙 の 取 扱 い ⑴ 住 宅 について 受 けた 損 害 の 取 扱 い 1 雑 損 控 除 居 住 者 又 はその 者 と 生 計 を 一 にする 配 偶 者 その 他 の 親 族 でその 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 の 額 に 相 当 する

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

給 与 所 得 控 除 所 得 税 の 簡 易 給 与 所 得 表 により 給 与 所 得 の 金 額 を 求 めますが 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え

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内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

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所令要綱

国税連携ファイル記録項目一覧

 

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

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住民税

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

住宅税制について

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

平成21年10月30日

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

平成28年度 特別区民税・都民税(住民税)の算出方法

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65 発 送 管 理 2 賦 課 期 日 情 報 66 発 送 管 理 3 賦 課 期 日 情 報 67 発 送 管 理 4 賦 課 期 日 情 報 68 発 送 管 理 5 賦 課 期 日 情 報 69 発 送 管 理 6 賦 課 期 日 情 報 70 発 送 管 理 7 賦 課 期 日 情 報

PowerPoint プレゼンテーション

配 当 所 得 は 他 の 所 得 と 総 合 し 累 進 税 率 を 適 用 して 税 額 を 計 算 し ますが 一 定 の 上 場 株 式 等 の 配 当 等 については 他 の 所 得 と 分 離 して 税 額 を 計 算 する 申 告 分 離 課 税 を 選 択 することができます ただし

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添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし


損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

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目 次 1 個 人 基 本 情 報 個 人 基 本 情 報 入 力 画 面 の 分 散 4 申 告 区 分 および 申 告 種 類 の 選 択 方 法 5 繰 越 損 失 入 力 年 別 の 繰 越 損 失 額 入 力 に 対 応 6 作 成 手 順 作 成 手 順 の 流 れを 提 供 7 所 得

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【労働保険事務組合事務処理規約】

所 得 税 ~ 株 式 譲 渡 所 得 等 の 分 離 課 税 制 度 の 変 更 上 場 株 式 等 及 び 特 定 公 社 債 等 と 非 上 場 株 式 等 及 び 一 般 公 社 債 等 が 別 々の 分 離 課 税 制 度 となります 特 定 公 社 債 等 に 係 る 利 子 所 得 及

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

所 得 の 種 類 と 所 得 金 額 の 計 算 方 法 所 得 の 種 類 要 件 計 算 方 法 事 業 雑 営 業 等 農 業 小 売 業 製 造 業 飲 食 業 理 容 業 保 険 外 交 員 大 工 集 金 人 ピアノ 講 師 など 農 産 物 の 生 産 果 樹 の 栽 培 家 畜 の

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第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

む )の 規 定 は 同 令 第 二 百 六 十 三 条 第 一 項 に 規 定 する 申 告 書 と 併 せて 提 出 する 復 興 特 別 所 得 税 申 告 書 について 準 用 する 2 法 第 十 七 条 第 一 項 第 三 号 に 規 定 する 政 令 で 定 める 金 額 は 所 得

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1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

目 次 貸 借 対 照 表 1 損 益 計 算 書 2 キャッシュ フロー 計 算 書 3 利 益 の 処 分 に 関 する 書 類 4 国 立 大 学 法 人 等 業 務 実 施 コスト 計 算 書 5 注 記 事 項 6 附 属 明 細 書 別 紙

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195

5

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N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

6. 共 有 等 に 係 る 固 定 資 産 の 判 定 3 共 有 に 係 る 固 定 資 産 については それぞれの 共 有 者 が 他 に 固 定 資 産 を 所 有 している 場 合 であっても その 資 産 とは 別 個 に 共 有 されている 固 定 資 産 を 別 の 人 格 が 所

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2 税 計 算 方 法 均 割 市 民 税 3,500 円 県 民 税 1,800 円 ( 県 民 税 は 超 過 課 税 ( 水 源 環 境 保 全 税 )による 上 乗 せ 分 を 含 む ) 東 日 本 大 震 災 から 復 興 に 関 し 地 方 公 共 団 体 が 実 施 する 防 災 た

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

. 負 担 調 整 措 置 8 (1) 宅 地 等 調 整 固 定 資 産 税 額 宅 地 に 係 る 固 定 資 産 税 額 は 当 該 年 度 分 の 固 定 資 産 税 額 が 前 年 度 課 税 標 準 額 又 は 比 準 課 税 標 準 額 に 当 該 年 度 分 の 価 格 ( 住 宅

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平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

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公 共 債 の 税 金 について Q 公 共 債 の 利 子 に 対 する 税 金 はどのようになっていますか? 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 に 個 人 のお 客 様 が 支 払 いを 受 ける 国 債 や 地 方 債 などの 特 定 公 社 債 ( 注 1) の 利 子 については

(2) 懲 戒 については 戒 告 は 3 ヵ 月 減 給 は 6 ヵ 月 停 職 は 9 ヵ 月 4 病 気 休 暇 休 職 欠 勤 により 勤 務 しなかった 職 員 が 再 び 勤 務 するに 至 った 場 合 において 他 の 職 員 との 均 衡 上 必 要 があると 認 められるときは

ただし 区 分 は 同 一 の 譲 渡 所 得 であっても 不 動 産 の 譲 渡 損 益 は 不 動 産 の 譲 渡 損 益 どうしで また 株 式 等 の 譲 渡 損 益 は 株 式 等 の 譲 渡 損 益 どうしで それぞれ 通 算 を 行 うことになっています( 次 項 の 損 益 通 算

不 動 産 所 得 収 入 金 ウ 欄 所 得 金 3 欄 土 地 や 建 物 など 不 動 産 の 貸 し 付 けから 生 ずる 所 得 をいい ます 収 入 金 から 必 要 経 費 を 差 し 引 いた 金 が 所 得 金 とな ります( 申 告 書 裏 面 の 7 事 業 不 動 産 所 得

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

損 益 計 算 書 ( 平 成 25 年 10 月 1 日 から 平 成 26 年 9 月 30 日 まで) ( 単 位 : 千 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 304,971 営 業 費 用 566,243 営 業 総 損 失 261,271 営 業 外 収 益 受 取 利 息 3,545

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

連 結 損 益 計 算 書 売 上 高 及 びその 他 の 営 業 収 入 営 業 費 用 売 上 原 価 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 研 究 開 発 費 営 業 費 用 合 計 営 業 利 益 営 業 外 収 益 ( 費 用 ) 受 取 利 息 支 払 利 息 営 業 外 収 益 (

32 農事組合法人法人用パンフ_24.2一部改正)

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Transcription:

036-8900-1090-19 <TAC> 税 16 第 6 6 回 税 理 士 試 験 所 得 税 法 はじめに 第 一 問 の 理 論 については いずれも 本 年 度 の 予 想 出 題 論 点 として 注 目 され 対 策 していた 論 点 からの 出 題 であったため ある 程 度 の 解 答 を 作 成 できた 受 験 生 が 多 かったと 思 われる 第 二 問 の 計 算 については 総 合 計 算 問 題 と 個 別 計 算 問 題 が 出 題 され 問 題 資 料 のボリュームが 若 干 少 な い 問 題 であり 出 題 論 点 としては 基 本 論 点 からの 出 題 が 多 かったため ケアレスミスをせず どれだけ 得 点 を 積 み 上 げられたかがポイントとなるであろう Z-66-C 第 一 問 解 答 問 1 平 成 28 年 5 月 某 日 あなたは 居 住 者 Aから 近 日 海 外 に 移 住 する 予 定 だが 平 成 28 年 分 ( 以 下 本 年 分 という )の 所 得 について 所 得 税 の 手 続 は 何 が 必 要 か との 質 問 を 受 けた あなたは これに 対 してどう 答 えるべきか 次 の 点 についてそれぞれ 説 明 しなさい 1 仮 に 居 住 者 Aが 納 税 管 理 人 の 届 出 をすることなく 海 外 に 移 住 する 場 合 に 本 年 分 の 所 得 税 に 係 る 手 続 について 確 定 申 告 の 種 類 ごとに 概 要 を 説 明 しなさい ( 注 ) 国 外 転 出 をする 場 合 の 譲 渡 所 得 等 の 特 例 に 関 することは 説 明 する 必 要 はありません 2 居 住 者 Aが 海 外 に 移 住 する 際 有 価 証 券 等 の 資 産 を 所 有 等 している 場 合 に 適 用 される 所 得 税 の 課 税 の 特 例 ( 国 外 転 出 をする 場 合 の 譲 渡 所 得 等 の 特 例 )の 概 要 について 説 明 しなさい なお 説 明 に 当 たっては 納 税 管 理 人 の 届 出 の 有 無 による 相 違 点 当 該 特 例 が 適 用 除 外 となる 要 件 及 び 当 該 特 例 の 適 用 がなかったものとすることができる 場 合 についても 併 せて 説 明 しなさい ( 注 ) 納 税 猶 予 及 び 減 額 措 置 に 関 することは 説 明 する 必 要 はありません Ⅰ 出 国 の 場 合 の 確 定 申 告 納 税 管 理 人 の 届 出 をすることなく 国 内 に 住 所 及 び 居 所 を 有 しないこととなる 場 合 ( 海 外 に 移 住 する 場 合 )に は 所 得 税 法 上 の 出 国 に 該 当 する 1 確 定 所 得 申 告 ( 法 1271)5 居 住 者 は その 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 が 所 得 控 除 額 の 合 計 額 を 超 える 場 合 において 各 課 税 標 準 から 所 得 控 除 額 を 控 除 した 後 の 金 額 を 各 課 税 所 得 金 額 とみなして 計 算 した 所 得 税 額 の 合 計 額 が 配 当 控 除 額 及 び 年 末 調 整 に 係 る 住 宅 借 入 金 等 特 別 税 額 控 除 額 との 合 計 額 を 超 えるときは 第 3 期 において 税 務 署 長 に 対 し 確 定 申 告 書 を 提 出 しなければならないが 居 住 者 が 年 の 中 途 で 出 国 する 場 合 において その 年 分 の 所 得 税 に ついてその 申 告 書 を 提 出 しなければならない 場 合 に 該 当 するときは その 出 国 の 時 までに 税 務 署 長 に 対 し 確 定 申 告 書 を 提 出 しなければならない 2 還 付 を 受 けるための 申 告 ( 法 1272)4 居 住 者 は 確 定 所 得 申 告 に 規 定 する 申 告 書 を 提 出 すべき 場 合 及 び 確 定 損 失 申 告 に 規 定 する 申 告 書 を 提 出 す ることができる 場 合 を 除 き その 年 分 の 所 得 税 につき 所 得 税 額 の 計 算 上 控 除 しきれなかった 外 国 税 額 控 除 額 源 泉 徴 収 税 額 若 しくは 予 納 税 額 があるため これらの 金 額 の 還 付 を 受 ける 場 合 には 税 務 署 長 に 対 し - 1 -

確 定 申 告 書 を 提 出 することができるが 居 住 者 が 年 の 中 途 で 出 国 する 場 合 において その 年 分 の 所 得 税 につ いてその 申 告 書 を 提 出 することができる 場 合 に 該 当 するときは 税 務 署 長 に 対 し 確 定 申 告 書 を 提 出 するこ とができる 3 確 定 損 失 申 告 ( 法 1273)4 居 住 者 は その 年 において 生 じた 純 損 失 の 金 額 がある 場 合 等 に 該 当 する 場 合 において その 年 の 翌 年 以 後 において 純 損 失 若 しくは 雑 損 失 の 繰 越 控 除 の 適 用 を 受 け 又 は 純 損 失 の 繰 戻 しによる 還 付 を 受 けようとする ときは 第 3 期 において 税 務 署 長 に 対 し 確 定 申 告 書 を 提 出 することができるが 居 住 者 が 年 の 中 途 で 出 国 する 場 合 において その 年 分 の 所 得 税 についてその 申 告 書 を 提 出 することができる 場 合 に 該 当 するとき は その 出 国 の 時 までに 税 務 署 長 に 対 し 確 定 申 告 書 を 提 出 することができる 4 出 国 後 の 申 告 納 付 等 ( 法 166)1 出 国 後 の 所 得 について 確 定 申 告 が 必 要 となるときは 改 めて 第 3 期 に 確 定 申 告 を 行 い その 際 に 出 国 時 に 納 付 した 所 得 税 額 を 控 除 する 5 復 興 特 別 所 得 税 ( 復 財 法 17)1 所 得 税 の 確 定 申 告 書 を 提 出 する 者 は 併 せて 復 興 特 別 所 得 税 申 告 書 を 提 出 しなければならない Ⅱ 国 外 転 出 をする 場 合 の 譲 渡 所 得 等 の 特 例 1 内 容 ( 法 60の2) 8 ⑴ 国 外 転 出 ( 国 内 に 住 所 及 び 居 所 を 有 しないこととなることをいう )をする 居 住 者 が 国 外 転 出 の 時 に おいて 有 価 証 券 等 を 有 する 場 合 には その 者 の 事 業 所 得 の 金 額 譲 渡 所 得 の 金 額 又 は 雑 所 得 の 金 額 の 計 算 については 国 外 転 出 時 に 次 のそれぞれの 金 額 により その 有 価 証 券 等 の 譲 渡 があったものとみなす 1 納 税 管 理 人 の 届 出 をした 場 合 等 国 外 転 出 時 におけるその 有 価 証 券 等 の 価 額 相 当 額 2 1 以 外 の 場 合 国 外 転 出 予 定 日 の3 月 前 の 日 ( 同 日 後 に 取 得 した 有 価 証 券 等 は 取 得 時 )におけるその 有 価 証 券 等 の 価 額 相 当 額 ⑵ 国 外 転 出 をする 居 住 者 が 国 外 転 出 時 において 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 ( 以 下 未 決 済 取 引 等 という )がある 場 合 には その 者 の 事 業 所 得 の 金 額 又 は 雑 所 得 の 金 額 の 計 算 については 国 外 転 出 時 に 未 決 済 取 引 等 を 決 済 したものとみなして 一 定 の 方 法 により 計 算 した 利 益 の 額 又 は 損 失 の 額 相 当 額 が 生 じたものとみなす 2 適 用 除 外 ( 法 60の2) 2 この 規 定 は 次 の 者 には 適 用 しない ⑴ 国 外 転 出 時 に 有 している 有 価 証 券 等 又 は 未 決 済 取 引 等 ( 以 下 対 象 資 産 という )の 国 外 転 出 時 等 に おける 金 額 の 合 計 額 が1 億 円 未 満 である 居 住 者 ⑵ 国 外 転 出 の 日 前 10 年 以 内 に 国 内 に 住 所 又 は 居 所 を 有 していた 期 間 の 合 計 が5 年 以 下 である 居 住 者 3 この 規 定 がなかったものとすることができる 場 合 ( 法 60の2) 6 次 のそれぞれの 対 象 資 産 は この 規 定 がなかったものとすることができる 1 その 個 人 が 国 外 転 出 の 日 から5 年 ( 又 は10 年 以 下 2 及 び3において 同 じ) 以 内 に 帰 国 ( 国 内 に 住 所 を 有 し 又 は 現 在 まで 引 き 続 いて1 年 以 上 居 所 を 有 することとなることをいう 以 下 同 じ )をした 場 合 帰 国 時 まで 引 き 続 き 有 している 対 象 資 産 - 2 -

2 国 外 転 出 の 日 から5 年 以 内 に 対 象 資 産 を 贈 与 により 居 住 者 に 移 転 した 場 合 その 移 転 した 対 象 資 産 3 国 外 転 出 の 日 から5 年 以 内 に 対 象 資 産 の 相 続 ( 限 定 承 認 に 係 るものを 除 く ) 又 は 遺 贈 ( 包 括 遺 贈 のう ち 限 定 承 認 に 係 るものを 除 く )による 移 転 があった 場 合 において 同 日 までに その 相 続 人 等 の 全 てが 居 住 者 となったときなど その 移 転 した 対 象 資 産 4 是 正 手 続 4 ⑴ 修 正 申 告 の 特 則 ( 法 151の2) 国 外 転 出 の 日 の 属 する 年 分 の 確 定 申 告 書 を 提 出 し 又 は 決 定 を 受 けた 者 は 国 外 転 出 の 日 から5 年 ( 又 は10 年 ) 以 内 に 帰 国 をした 場 合 その 他 一 定 の 場 合 により その 申 告 書 等 に 係 る 課 税 標 準 等 又 は 税 額 等 が 過 少 であるときは その 帰 国 等 をした 日 から4 月 以 内 に 税 務 署 長 に 対 し 修 正 申 告 書 を 提 出 することがで きる ⑵ 更 正 の 請 求 の 特 則 ( 法 153の2) 国 外 転 出 の 日 の 属 する 年 分 の 確 定 申 告 書 を 提 出 し 又 は 決 定 を 受 けた 者 は 国 外 転 出 の 日 から5 年 ( 又 は10 年 ) 以 内 に 帰 国 をした 場 合 その 他 一 定 の 場 合 により その 申 告 書 等 に 係 る 課 税 標 準 等 又 は 税 額 等 が 過 大 であるときは その 帰 国 等 をした 日 から4 月 以 内 に 税 務 署 長 に 対 し 更 正 の 請 求 をすることができる - 3 -

問 2 居 住 者 が 有 する 事 業 の 遂 行 上 生 じた 債 権 以 外 の 債 権 について その 回 収 が 不 能 となった 場 合 における 所 得 税 法 上 の 取 扱 いについて 説 明 しなさい Ⅰ 雑 所 得 の 基 因 となる 元 本 債 権 ( 法 514)4 居 住 者 の 雑 所 得 の 基 因 となる 貸 付 債 権 の 回 収 不 能 による 損 失 の 金 額 は その 者 のその 損 失 の 生 じた 日 の 属 す る 年 分 の 雑 所 得 の 金 額 (この 規 定 適 用 前 の 金 額 )を 限 度 として その 年 分 の 雑 所 得 の 金 額 の 計 算 上 必 要 経 費 に 算 入 する Ⅱ 収 入 金 額 に 係 る 債 権 ( 法 641 令 180)5 その 年 分 の 各 種 所 得 の 金 額 ( 事 業 所 得 の 金 額 を 除 く )の 計 算 の 基 礎 となる 収 入 金 額 又 は 総 収 入 金 額 ( 不 動 産 所 得 又 は 山 林 所 得 を 生 ずべき 事 業 から 生 じたものを 除 く )の 全 部 又 は 一 部 が 回 収 不 能 となった 場 合 には その 回 収 不 能 額 に 対 応 する 部 分 の 金 額 は その 各 種 所 得 の 金 額 の 計 算 上 なかったものとみなす ( 注 )なかったものとみなされる 金 額 次 に 掲 げる 金 額 のうち 最 も 低 い 金 額 とする 1 その 回 収 不 能 額 2 その 回 収 不 能 額 に 係 る 収 入 金 額 が 生 じた 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 3 2の 計 算 の 基 礎 とされる 各 種 所 得 の 金 額 Ⅲ その 他 の 債 権 1 上 記 Ⅰ 及 びⅡ 以 外 の 債 権 の 回 収 不 能 による 損 失 の 金 額 は 原 則 として 考 慮 されない Ⅳ 保 証 債 務 の 履 行 に 伴 い 資 産 を 譲 渡 した 場 合 の 求 償 権 の 特 例 ( 法 6423)4 ⑴ 保 証 債 務 を 履 行 するため 資 産 ( 棚 卸 資 産 等 を 除 く )の 譲 渡 があった 場 合 において その 履 行 に 伴 う 求 償 権 ( 不 動 産 所 得 事 業 所 得 又 は 山 林 所 得 を 生 ずべき 事 業 の 遂 行 上 生 じたものを 除 く )の 全 部 又 は 一 部 が 行 使 不 能 となったときは その 行 使 不 能 となった 金 額 は 上 記 Ⅱの 回 収 不 能 額 とみなして 上 記 Ⅱの 規 定 を 適 用 す る ⑵ この 規 定 は 確 定 申 告 書 等 に 一 定 の 事 項 の 記 載 があり かつ 一 定 の 書 類 の 添 付 がある 場 合 に 限 り 適 用 す る Ⅴ 更 正 の 請 求 ( 法 152)1 上 記 Ⅱ 又 はⅣの 損 失 が 申 告 又 は 決 定 があった 後 に 生 じた 場 合 には その 損 失 発 生 日 の 翌 日 から2 月 以 内 に 税 務 署 長 に 対 し 更 正 の 請 求 をすることにより 適 用 する - 4 -

予 想 配 点 解 答 中 に 記 載 してあります なお それぞれの 設 問 ごとの 配 点 が 付 されていないため 解 答 のボリューム 等 を 考 慮 して 問 1を35 点 問 2を15 点 の 配 点 としています 合 格 ライン いずれも 対 策 していた 論 点 からの 出 題 であったため 解 答 範 囲 を 限 定 し かつ 正 確 な 記 述 ができたかどう かがポイントになるであろう 合 格 ラインは 問 1が23 点 前 後 問 2が11 点 前 後 合 格 確 実 ラインは 問 1が27 点 前 後 問 2が13 点 前 後 と 考 えられる 解 答 への 道 問 1について 納 税 管 理 人 の 届 出 をすることなく 海 外 に 移 住 する 場 合 は 所 得 税 法 上 の 出 国 に 該 当 するため 設 問 1の 本 年 分 の 所 得 税 に 係 る 手 続 については 出 国 する 年 分 の 確 定 申 告 について 解 答 することになる 設 問 2では 国 外 転 出 時 課 税 のうち 居 住 者 が 国 外 に 転 出 する 場 合 の 譲 渡 所 得 等 の 特 例 について 説 明 する 問 題 文 の 指 示 に 従 い 納 税 管 理 人 の 有 無 による 相 違 点 ( 転 出 時 の 価 額 又 は 転 出 予 定 3ヶ 月 前 の 価 額 )について 触 れつつ 適 用 除 外 及 び 特 例 の 適 用 がなかったものとすることができる 場 合 について 説 明 する なお 特 例 の 適 用 がなかったものとすることができる 場 合 について 説 明 することが 要 求 されているため あわせて 関 連 す る 是 正 手 続 ( 修 正 申 告 及 び 更 正 の 請 求 )についても 説 明 する 必 要 がある 問 2について 事 業 上 以 外 の 債 権 の 回 収 不 能 が 問 われているため 雑 所 得 の 基 因 となる 元 本 債 権 収 入 金 額 に 係 る 債 権 そ の 他 の 債 権 及 び 保 証 債 務 の 履 行 に 伴 い 譲 渡 した 場 合 の 求 償 権 の 特 例 について 説 明 する なお 更 正 の 請 求 についても 解 答 が 必 要 となる - 5 -

Z-66-C 第 二 問 解 答 問 1 1 各 種 所 得 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 不 動 産 所 得 1 総 収 入 金 額 20,867,311 1 賃 貸 料 収 入 28,800,000+534,000-76,000=29,258,000 2 2 更 新 料 収 入 900,000 3 共 益 費 収 入 4 合 計 2 必 要 経 費 576,000+24,000-4,000=596,000 2 1から3の 合 計 30,754,000 1 租 税 公 課 926,400+308,800=1,235,200 2 2 損 害 保 険 料 42,600 3 修 繕 費 312,600 4 借 入 金 利 子 582,391 5 水 道 光 熱 費 183,627 6 仲 介 手 数 料 管 理 料 2,944,000 7 減 価 償 却 費 イ 建 物 132,275,800 0.9 0.022=2,619,061 ロ 給 排 水 設 備 206,480<5,162,000 5% 均 等 償 却 (5,162,000 5%-1) 1 =51,620 2 5-6 -

ハ アスファルト 舗 装 a 927,800 0.9 0.100=83,502 b 92,780-927,800 5%=46,390 c a>b 46,390 2 ニ ノートパソコン 259,200<300,000 259,200 2 ホ 合 計 イからニの 合 計 2,976,271 8 専 従 者 給 与 960,000 2 9 貸 倒 引 当 金 繰 入 額 0 2 10 必 要 経 費 合 計 額 1から9の 合 計 9,236,689 3 青 色 申 告 特 別 控 除 前 の 所 得 金 額 30,754,000-9,236,689=21,517,311 4 青 色 申 告 特 別 控 除 額 21,517,311 650,000 650,000 2 5 所 得 金 額 21,517,311-650,000=20,867,311 利 子 所 得 普 通 預 金 利 子 172( 源 分 ) 0 私 募 公 社 債 投 資 信 託 17,452( 源 分 )2 配 当 所 得 中 間 配 当 金 126,000 283,500 期 末 配 当 金 157,500 給 与 所 得 1 収 入 金 額 2 2,382,080 3,652,600 2 給 与 所 得 控 除 額 3,652,600 20%+540,000=1,270,520 3 所 得 金 額 3,652,600-1,270,520=2,382,080 雑 所 得 組 合 債 1,524 2 11,524 株 主 優 待 券 10,000-7 -

一 時 所 得 0 退 職 所 得 1 収 入 金 額 2 14,400,000 16,000,000 2 退 職 所 得 控 除 額 400,000 4=1,600,000 3 年 11か 月 4 年 (1 年 未 満 切 上 ) 3 所 得 金 額 16,000,000-1,600,000=14,400,000 非 課 税 所 得 納 税 準 備 預 金 の 利 子 で 租 税 納 付 目 的 引 き 出 しに 係 るもの 平 成 29 年 1 月 15 日 に 受 領 した 宝 くじの 当 せん 金 2 総 所 得 金 額 20,867,311+283,500+2,382,080+11,524=23,544,415 23,544,415-8 -

2 所 得 控 除 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 社 会 保 険 料 控 除 額 462,800+1,273,200=1,736,000 2 1,736,000 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 額 840,000 生 命 保 険 料 控 除 額 120,000>100,000 50,000 2 50,000 地 震 保 険 料 控 除 額 26,500 50,000 26,500 26,500 配 偶 者 控 除 額 青 色 事 業 専 従 者 のため 非 該 当 0 配 偶 者 特 別 控 除 額 青 色 事 業 専 従 者 のため 非 該 当 0 扶 養 控 除 額 長 女 836,320-650,000 380,000 該 当 630,000 2 630,000 長 男 16 歳 未 満 のため 非 該 当 基 礎 控 除 額 380,000 所 得 控 除 額 合 計 額 3,662,500 3 課 税 される 所 得 金 額 等 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額 23,544,415-3,662,500=19,881,000 19,881,000 ( 千 円 未 満 切 捨 ) 課 税 退 職 所 得 金 額 14,400,000 ( 千 円 未 満 切 捨 ) - 9 -

4 税 額 等 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額 に 対 する 税 額 19,881,000 40%-2,796,000=5,156,400 5,156,400 課 税 退 職 所 得 金 額 に 対 する 税 額 14,400,000 33%-1,536,000=3,216,000 3,216,000 課 税 総 所 得 金 額 に 対 する 税 額 及 び 5,156,400+3,216,000=8,372,400 課 税 退 職 所 得 金 額 に 対 する 税 額 の 合 計 額 8,372,400 配 当 控 除 額 283,500 5%=14,175 2 14,175 差 引 所 得 税 額 8,372,400-14,175=8,358,225 ( 基 準 所 得 税 額 ) 8,358,225 復 興 特 別 所 得 税 額 8,358,225 2.1%=175,522 175,522 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 8,358,225+175,522=8,533,747 申 告 納 税 額 8,533,747 源 泉 徴 収 税 額 2 3,470,517 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 16,000,000 20.42%+159,900+126,000 15.315%+157,500 15.315% =3,470,517 8,533,747-3,470,517=5,063,200 申 告 納 税 額 5,063,200 ( 百 円 未 満 切 捨 ) 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 1,620,000 2=3,240,000 予 定 納 税 額 ( 第 1 期 分 第 2 期 分 ) 2 3,240,000 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 の 第 3 期 分 の 税 額 1,823,200-10 -

問 2 1 各 種 所 得 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 事 業 所 得 1,234,567 不 動 産 所 得 417,856 給 与 所 得 4,682,400 譲 渡 所 得 (1) 総 合 課 税 2 1,005,638 総 720 短,00 総 0-1,725 長,63 8= 1,005,638( 総 合 長 期 ) 妻 の 宝 石 ( 母 から 贈 与 を 受 けたもの)の 盗 難 損 失 は 妻 本 人 で 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 の 損 失 の 控 除 の 特 例 を 適 用 するが 妻 に 譲 渡 所 得 がない (2) 分 離 課 税 一 時 所 得 雑 所 得 2,069,000 1,346,000 68,500 ため 翌 年 に 繰 越 す 分 3,752 長,00 分 0-1,683 控 除 短,00 特 別 1,846,000-500,000=1,346,000 0=2,069,000( 分 離 長 期 ) ( 単 位 : 円 ) 総 所 得 金 額 (1) 不 動 産 所 得 の 損 益 通 算 6,083,470 1,234,567+4,682,400+68,500-(417,856-345,678)=5,913,289 2 (2) 総 合 長 期 譲 渡 所 得 の 損 益 通 算 1,346,000-1,005,638=340,362 2 (3) 5,913,289+340,362 1 =6,083,470 2 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 2,069,000-11 -

2 所 得 控 除 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 雑 損 控 除 額 1 損 失 の 金 額 0 ( 判 定 )0 380,000 妻 の 盗 難 損 失 は 適 用 あり 500,000+72,000+127,000=699,000 2 母 の 詐 欺 による 損 失 は 雑 損 控 除 適 用 なし 2 足 切 限 度 額 (6,083,470+2,069,000) 10%=815,247 3 雑 損 控 除 額 699,000-815,247<0 0 雑 損 控 除 以 外 の 所 得 控 除 額 2 2,443,600 1,683,600+380,000+380,000=2,443,600 1 配 偶 者 控 除 0 380,000 該 当 380,000 2 扶 養 控 除 1,365,000-1,200,000 380,000 該 当 380,000 所 得 控 除 額 合 計 2,443,600 3 課 税 される 所 得 金 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額 6,083,470-2,443,600=3,639,000 3,639,000 ( 千 円 未 満 切 捨 ) 課 税 長 期 譲 渡 金 額 2,069,000 ( 千 円 未 満 切 捨 ) - 12 -

解 答 への 道 問 1について 資 料 Ⅰ 退 職 金 については 役 員 としての 勤 務 期 間 が5 年 以 下 (3 年 11か 月 )であるため 特 定 役 員 退 職 手 当 等 に 該 当 し 2 分 の1 課 税 の 対 象 とならない なお 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 提 出 していないため 退 職 金 の 額 の20.42%が 源 泉 徴 収 税 額 となる 資 料 Ⅱ 1 賃 貸 料 収 入 共 益 費 収 入 契 約 上 当 月 分 の 賃 料 を 当 月 末 までに 受 けることとされており 前 受 収 益 等 の 経 理 をしていないため 契 約 による 支 払 日 基 準 により 収 入 計 上 する したがって 203 号 室 入 居 者 からの 未 収 分 は 賃 貸 料 収 入 及 び 共 益 費 収 入 に 追 加 計 上 し 301 号 室 入 居 者 から の 前 受 分 は 賃 貸 料 収 入 及 び 共 益 費 収 入 から 控 除 する 2 固 定 資 産 税 未 払 いのものであっても 債 務 の 確 定 しているものは 必 要 経 費 に 算 入 できるため 第 4 期 分 の 固 定 資 産 税 は 必 要 経 費 に 算 入 する 3 減 価 償 却 (1) 建 物 は 平 成 19 年 3 月 31 日 以 前 取 得 であるため 旧 定 額 法 により 償 却 する (2) 給 排 水 設 備 は 本 年 1 月 1 日 現 在 の 未 償 却 残 額 が 取 得 価 額 の5% 以 下 であるため 5 分 の1 均 等 償 却 (2 年 目 )する (3) アスファルト 舗 装 は 償 却 可 能 限 度 額 ( 年 初 未 償 却 残 額 - 取 得 価 額 5%)に 達 するため 償 却 可 能 額 ま で 償 却 する (4) ノートパソコンは 取 得 価 額 が30 万 円 未 満 であるため 全 額 必 要 経 費 に 算 入 する 4 青 色 事 業 専 従 者 給 与 甲 の 妻 に 係 る 青 色 事 業 専 従 者 給 与 の 額 は 労 務 の 対 価 として 相 当 な 金 額 であると 考 えられるため 必 要 経 費 に 算 入 する 資 料 Ⅲ 1 利 子 等 について (1) 私 募 公 社 債 投 資 信 託 の 収 益 の 分 配 金 は 利 子 所 得 で 源 泉 分 離 課 税 となる (2) 不 動 産 賃 貸 料 収 入 用 口 座 の 普 通 預 金 利 子 は 利 子 所 得 で 源 泉 分 離 課 税 となる (3) 納 税 準 備 預 金 の 利 子 は 租 税 納 付 目 的 以 外 の 引 出 しをしていないため 非 課 税 となる (4) 組 合 債 の 利 子 は 雑 所 得 で 総 合 課 税 となる 2 配 当 等 について (1) 上 場 株 式 の 配 当 金 は 問 題 指 示 により 総 合 課 税 とし 配 当 控 除 の 適 用 がある なお 中 間 配 当 金 及 び 期 末 配 当 金 とも 配 当 等 の 額 の15.315%が 源 泉 徴 収 税 額 となる (2) 株 主 優 待 券 は 剰 余 金 処 分 等 の 経 理 をしていないため 雑 所 得 で 総 合 課 税 される 3 宝 くじの 当 選 金 宝 くじの 当 選 金 は 非 課 税 とされる - 13 -

資 料 Ⅳ 1 生 命 保 険 料 控 除 旧 生 命 保 険 料 控 除 のみで 4 万 円 を 超 える 控 除 額 が 算 定 されるため 旧 生 命 保 険 料 控 除 のみを 適 用 する 2 同 一 生 計 親 族 に 関 する 事 項 (1) 甲 の 妻 青 色 事 業 専 従 者 に 該 当 するため 控 除 対 象 配 偶 者 に 該 当 しない (2) 甲 の 長 女 年 齢 が19 歳 以 上 23 歳 未 満 の 扶 養 親 族 であるため 特 定 扶 養 親 族 に 該 当 する (3) 甲 の 長 男 年 齢 が16 歳 未 満 の 扶 養 親 族 であるため 扶 養 控 除 の 適 用 はない 3 予 定 納 税 額 予 定 納 税 額 は 支 払 の 有 無 に 関 係 なく 控 除 する 問 2について 資 料 Ⅰ 1 乙 の 妻 合 計 所 得 金 額 が38 万 円 以 下 であるため 控 除 対 象 配 偶 者 に 該 当 する 2 乙 の 母 合 計 所 得 金 額 が38 万 円 以 下 であるため 控 除 対 象 扶 養 親 族 に 該 当 する 3 乙 の 母 の 投 資 詐 欺 による 損 失 は 災 害 盗 難 又 は 横 領 による 損 失 に 該 当 しないため 雑 損 控 除 の 対 象 とならな い 4 乙 の 妻 の 盗 難 損 失 のうち 時 価 が30 万 円 を 超 える 宝 石 ( 結 婚 前 に 母 から 贈 与 を 受 けたもの)は 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 であるため 雑 損 控 除 の 対 象 とならない また 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 に 係 る 盗 難 損 失 は 所 有 者 の 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 すべき 金 額 とみ なされるため 乙 の 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 することはできない 資 料 Ⅱ 1 不 動 産 所 得 不 動 産 所 得 の 金 額 の 計 算 上 生 じた 損 失 の 金 額 のうち 土 地 等 を 取 得 するために 要 した 負 債 の 利 子 相 当 額 は 損 益 通 算 の 対 象 とならない 2 譲 渡 所 得 総 合 短 期 及 び 総 合 長 期 分 離 短 期 及 び 分 離 長 期 それぞれ 内 部 通 算 し 内 部 通 算 後 の 総 合 長 期 の 譲 渡 損 失 は 一 時 所 得 の 金 額 と 損 益 通 算 する なお 一 時 所 得 の 金 額 は 50 万 円 特 別 控 除 後 に 総 合 長 期 の 損 失 と 損 益 通 算 し 損 益 通 算 後 に2 分 の1をする おわりに 合 格 ボーダーラインは 第 一 問 が34 点 前 後 第 二 問 が34 点 前 後 合 計 68 点 前 後 と 考 えられる 合 格 確 実 ラインは 第 一 問 が40 点 前 後 第 二 問 が40 点 前 後 合 計 80 点 前 後 と 考 えられる - 14 -