第 1 章 第 4 節 第 4 節 4-1. 土 地 利 用 都 市 空 間 の 方 針 (1) 土 地 利 用 都 市 空 間 の 基 本 的 考 え 方 近 年 の 人 口 減 少 少 子 高 齢 社 会 の 到 来 産 業 構 造 の 変 化 等 を 背 景 に これまでの 都 市 の 拡 大 成 長 を 前 提 としたまちづくりから 成 熟 する 社 会 に 対 応 し 質 的 な 豊 かさの 向 上 への 転 換 が 求 められ ているなかで 本 市 の 活 力 の 維 持 向 上 とともに 市 民 生 活 の 質 的 向 上 を 図 るためには 都 市 のも つさまざまな 機 能 を 持 続 的 に 発 展 させていくことが 必 要 です このため 本 市 においては 土 地 環 境 資 源 の 合 理 的 利 用 公 共 サービスの 効 率 的 な 供 給 移 動 に 必 要 なエネルギーの 低 減 など 持 続 可 能 な 低 炭 素 型 の 都 市 構 造 の 構 築 都 市 空 間 の 形 成 に 向 け 基 本 的 な 土 地 利 用 都 市 空 間 の 考 え 方 を 以 下 の 通 りとします 1 無 秩 序 な 市 街 地 の 拡 大 を 抑 制 し 市 街 化 調 整 区 域 における 自 然 環 境 や 優 良 な 農 地 等 の 保 全 と 調 和 に 配 慮 し 都 市 機 能 が 拡 散 しない 都 市 空 間 の 形 成 を 図 ります 市 街 地 では 都 市 の 再 生 を 進 めるとともに 公 共 交 通 を 基 本 とする 都 市 交 通 と 連 携 した 土 地 利 用 の 誘 導 有 効 利 用 を 図 ります 2 都 心 都 市 拠 点 地 域 拠 点 駅 前 拠 点 を 都 市 地 域 の 拠 点 として 商 業 業 務 居 住 など 各 拠 点 に 応 じた 諸 機 能 を 誘 導 し 生 活 利 便 性 の 向 上 を 図 るとともに 良 好 な 都 市 空 間 の 形 成 を 図 り 誰 もが 快 適 に 安 心 して 活 動 できるまちづくりを 進 めます 3これまで 培 われてきた 工 場 の 操 業 環 境 を 維 持 しつつ 新 たな 産 業 立 地 や 臨 海 部 内 陸 部 との 連 携 を 図 り 広 域 的 なアクセス 性 を 活 かした 産 業 基 盤 の 再 生 を 促 進 します (2) 土 地 利 用 配 置 方 針 分 類 細 分 類 土 地 利 用 配 置 方 針 都 市 機 能 集 積 地 都 心 臨 海 都 市 拠 点 中 百 舌 鳥 都 市 拠 点 美 原 都 市 拠 点 これまで 培 われてきた 歴 史 文 化 や 水 緑 を 活 かした 個 性 ある 都 市 空 間 のもと に 堺 東 駅 周 辺 地 域 と 堺 駅 周 辺 地 域 を 核 として 商 業 業 務 行 政 文 化 教 育 などの 都 市 中 枢 機 能 の 集 積 と 都 心 居 住 の 促 進 を 図 るとともに それら 地 域 と 連 携 しながら 大 小 路 線 ( 大 小 路 筋 ) 錦 浜 寺 南 町 線 ( 大 道 筋 ) 沿 道 の 商 業 業 務 機 能 の 立 地 や 旧 市 街 地 などにおける 歴 史 文 化 資 源 等 を 活 かした 集 客 交 流 機 能 の 向 上 また 憩 い 空 間 の 創 出 や 人 にやさしい 公 共 交 通 ネットワーク の 整 備 等 により 国 内 外 から 人 が 集 まり 賑 わい 交 流 する 都 心 の 形 成 を 図 り ます 高 次 の 生 産 機 能 や 物 流 機 能 等 の 集 積 など 世 界 をリードする 産 業 拠 点 や 広 域 的 な 防 災 活 動 の 拠 点 の 形 成 を 図 るとともに 海 辺 の 特 性 を 活 かした 集 客 商 業 機 能 やJ-GREEN(グリーン) 堺 (サッカー ナショナルトレーニングセンタ ー)を 核 としたスポーツ レクリエーション 機 能 の 立 地 親 水 空 間 の 整 備 自 然 環 境 の 創 出 公 共 交 通 によるアクセス 性 の 向 上 等 により 人 モノ 情 報 が 集 まる 都 市 拠 点 の 形 成 を 図 ります 南 海 高 野 線 地 下 鉄 御 堂 筋 線 泉 北 高 速 鉄 道 などの 交 通 が 結 節 する 中 百 舌 鳥 駅 周 辺 において 地 下 鉄 御 堂 筋 線 の 沿 線 地 域 と 一 体 的 に 産 業 文 化 学 術 など さまざまな 分 野 の 交 流 機 能 や 商 業 機 能 職 住 近 接 型 の 業 務 機 能 等 の 集 積 によ り 人 が 賑 わい 交 流 する 都 市 拠 点 の 形 成 を 図 ります 美 原 複 合 シビック 施 設 における 行 政 機 能 や 日 常 生 活 圏 で 必 要 な 機 能 に 加 え 阪 和 自 動 車 道 等 の 広 域 アクセス 性 を 活 かし 都 市 拠 点 と 南 河 内 地 域 および 奈 良 県 中 部 とを 結 ぶ 交 流 結 節 拠 点 としての 役 割 を 果 たすにふさわしい 各 種 機 能 の 集 積 を 進 めます 45
第 1 章 第 4 節 分 類 細 分 類 土 地 利 用 配 置 方 針 商 業 サ ービス 地 工 業 系 産 業 地 住 宅 地 地 域 生 活 中 心 地 沿 道 型 サービス 地 住 商 複 能 地 住 工 共 生 地 内 陸 産 業 地 臨 海 産 業 地 一 般 住 宅 地 中 高 層 住 宅 地 低 層 住 宅 地 地 域 の 中 心 的 な 拠 点 となる 主 要 鉄 道 駅 周 辺 には 地 域 の 顔 となる 拠 点 として 日 常 生 活 に 関 連 の 深 い 商 業 業 務 行 政 文 化 などの 機 能 また 駅 前 拠 点 周 辺 等 については 買 い 物 などの 日 常 の 利 便 に 供 する 商 業 サービスなどの 機 能 の 充 実 につとめます 国 道 26 号 線 第 2 阪 和 国 道 大 阪 中 央 環 状 線 大 阪 和 泉 泉 南 線 下 石 津 泉 ヶ 丘 線 常 磐 浜 寺 線 などの 主 要 幹 線 道 路 の 沿 道 では 道 路 の 整 備 効 果 を 活 かし 沿 道 機 能 の 増 進 を 図 るとともに 集 客 施 設 等 の 地 域 に 応 じた 立 地 誘 導 と 抑 制 を 図 るなど 秩 序 ある 沿 道 型 土 地 利 用 の 促 進 と 適 正 な 沿 道 環 境 の 創 出 をめざしま す 日 常 の 買 物 利 便 性 を 高 めつつ 住 宅 地 と 商 業 地 の 適 切 な 共 存 関 係 の 維 持 につと めます 特 に 工 業 系 産 業 地 で 買 物 利 便 性 を 高 める 必 要 がある 地 域 において は 日 常 生 活 に 関 連 の 深 い 最 寄 型 商 業 の 立 地 を 許 容 しつつ 地 域 の 環 境 との 適 切 な 共 存 関 係 につとめます 都 市 型 商 業 業 務 地 周 辺 部 や 内 陸 部 で 古 くから 地 場 産 業 などの 中 小 工 場 と 住 宅 とが 混 在 する 地 区 では 工 場 の 操 業 環 境 の 維 持 向 上 とともに 生 活 環 境 と の 適 切 な 共 存 関 係 の 維 持 につとめます 内 陸 産 業 地 は 周 辺 の 土 地 利 用 との 調 和 に 配 慮 しながら 生 産 機 能 の 増 進 につと めます また 主 要 幹 線 道 路 の 結 節 点 周 辺 など その 立 地 特 性 を 活 かした 流 通 業 務 や 関 連 施 設 等 の 誘 導 につとめます 臨 海 部 においては これまでの 工 業 の 操 業 環 境 の 維 持 と 産 業 の 高 度 化 をめざす とともに 都 市 型 産 業 を 誘 導 することにより 先 進 的 なものづくり 企 業 が 集 積 する 拠 点 の 形 成 をめざします また 大 規 模 太 陽 光 発 電 施 設 や 次 世 代 エネル ギー 供 給 施 設 の 集 積 による 低 炭 素 型 エネルギー 生 産 拠 点 の 形 成 や 物 流 機 能 や 交 流 機 能 等 の 充 実 につとめます 低 層 住 宅 中 高 層 住 宅 商 業 施 設 などが 共 存 する 地 区 では 地 区 住 民 事 業 者 行 政 の 相 互 理 解 のもとに 隣 りあう 建 物 の 規 模 形 態 や 周 辺 環 境 との 調 和 に 配 慮 しつつ 地 区 の 特 性 を 活 かした 良 好 な 地 区 環 境 の 形 成 をめざします 一 団 の 中 高 層 住 宅 地 や 今 後 市 街 地 の 再 生 などによって 中 高 層 住 宅 地 をめ ざすべき 地 区 など 土 地 の 有 効 利 用 と 質 の 高 い 住 宅 地 環 境 の 維 持 向 上 につと めます 古 くからの 良 好 な 郊 外 型 住 宅 地 や 低 層 型 の 住 宅 地 環 境 をめざすことがふさわし い 住 宅 地 については 良 好 な 住 環 境 の 維 持 向 上 につとめます 都 市 農 業 共 生 地 丘 陵 地 市 街 化 調 整 区 域 については 無 秩 序 な 市 街 地 の 拡 大 を 抑 制 し 自 然 環 境 や 優 良 な 農 地 等 の 保 全 と 調 和 に 配 慮 し 都 市 農 業 の 振 興 と 集 落 環 境 や 既 存 市 街 地 の 保 全 向 上 につとめます 一 方 都 市 拠 点 等 周 辺 で 交 通 利 便 性 が 高 く 都 市 機 能 の 増 進 を 図 るべき 地 域 については 優 良 な 農 地 等 を 保 全 するため 自 然 環 境 や 農 地 等 との 調 和 に 十 分 配 慮 したうえで 計 画 的 な 土 地 利 用 を 図 ります 泉 北 ニュータウン 以 南 の 南 部 丘 陵 地 とこれにつながる 田 園 集 落 地 は 無 秩 序 な 市 街 地 の 拡 大 を 抑 制 し 良 好 な 自 然 環 境 の 保 全 を 基 本 に 農 業 振 興 と 集 落 地 の 生 活 環 境 の 向 上 などを 図 るとともに 身 近 な 自 然 とのふれあいの 場 や 環 境 教 育 の 場 等 としての 活 用 につとめます 46
第 1 章 第 4 節 土 地 利 用 都 市 空 間 方 針 図 47
第 1 章 第 4 節 (3) 都 市 づくりの 取 組 み 1 拠 点 性 を 高 める 都 市 の 再 生 と 都 市 機 能 の 強 化 都 心 では 堺 東 駅 周 辺 地 域 と 堺 駅 周 辺 地 域 を 核 として 多 様 な 主 体 が 連 携 したまちづくりによ る 都 市 機 能 の 集 積 や 都 心 居 住 を 誘 発 する 魅 力 づくりを 進 めます また バスや 阪 堺 線 などによ る 公 共 交 通 ネットワークの 強 化 を 図 り アクセス 性 回 遊 性 の 向 上 と 沿 道 の 賑 わいの 創 出 を 図 ります 都 心 では 豊 かな 歴 史 文 化 資 源 などを 活 かした 都 市 魅 力 の 創 出 を 図 るとともに 堺 環 濠 都 市 地 域 や 堺 旧 港 などの 都 心 と 一 体 となる 区 域 においても 地 域 資 源 や 自 然 環 境 などを 活 かした 取 組 みを 進 め それらを 相 互 に 連 携 させることにより 地 域 全 体 として 歴 史 文 化 や 水 緑 を 活 かした 個 性 と 魅 力 あるまちづくりを 進 めます 臨 海 都 市 拠 点 においては 研 究 開 発 機 能 等 をあわせた 世 界 をリードする 都 市 型 の 産 業 拠 点 の 形 成 と 海 辺 の 特 性 を 活 かした 集 客 商 業 機 能 の 立 地 スポーツ レクリエーション 機 能 の 集 積 など 多 機 能 複 合 型 の 市 街 地 の 形 成 を 図 ります 本 市 および 大 阪 湾 岸 のグローバル 化 を 支 えるため 都 心 と 臨 海 都 市 拠 点 の 都 市 機 能 の 整 備 誘 導 や 交 通 アクセス 性 の 向 上 など 両 拠 点 の 連 携 を 図 ります 中 百 舌 鳥 都 市 拠 点 では 堺 市 産 業 振 興 センター さかい 新 事 業 創 造 センター 堺 商 工 会 議 所 大 阪 府 立 大 学 などの 連 携 のもと 産 業 支 援 機 能 の 充 実 を 図 ります 美 原 都 市 拠 点 では 複 合 シビック 施 設 に 隣 接 したバスターミナルやシンボルロードの 整 備 を 図 ります 鳳 駅 南 地 域 では 民 間 開 発 による 複 合 商 業 施 設 の 利 便 性 を 活 かした 都 市 型 住 宅 等 の 居 住 機 能 の 集 積 に 加 えて 鳳 上 線 等 の 基 盤 整 備 を 進 め 防 災 性 に 配 慮 した 生 活 交 流 拠 点 の 形 成 を 図 りま す 浜 寺 公 園 駅 前 地 区 においては 土 地 区 画 整 理 事 業 を 推 進 し 駅 前 拠 点 にふさわしい 市 街 地 を 整 備 します 2 既 存 集 客 資 源 等 の 活 用 と 新 たな 集 客 拠 点 の 整 備 都 心 においては 堺 の 特 色 ある 文 化 を 振 興 し 国 内 外 からの 観 光 集 客 に 資 するため 旧 堺 病 院 跡 地 において 千 利 休 与 謝 野 晶 子 をテーマとする 文 化 施 設 堺 観 光 の 玄 関 口 としての 観 光 案 内 施 設 来 訪 者 サービス 施 設 などからなる 文 化 観 光 拠 点 を 形 成 します 堺 駅 周 辺 地 域 においては 憩 いと 交 流 機 能 ビジター 関 連 産 業 等 の 集 積 を 図 ります 臨 海 都 市 拠 点 においては 大 規 模 集 客 施 設 マリーナ 海 とのふれあい 広 場 J-GREEN (グリーン) 堺 (サッカー ナショナルトレーニングセンター)などの 活 用 とともに 大 規 模 緑 地 や 人 工 海 浜 人 工 干 潟 など 親 水 空 間 の 整 備 により 魅 力 と 賑 わいのある 海 辺 づくりを 進 め ます 世 界 文 化 遺 産 登 録 をめざす 百 舌 鳥 古 墳 群 をはじめ 都 心 等 に 立 地 する 数 多 くの 町 家 や 寺 社 さ らには 伝 統 的 地 場 産 業 など 歴 史 文 化 資 源 や 既 存 の 集 客 資 源 の 有 する 魅 力 の 発 信 と 相 互 連 携 により 国 内 外 との 交 流 を 促 進 し 集 客 力 の 向 上 を 図 ります 文 化 財 建 造 物 の 保 存 修 理 を 進 めるとともに 観 光 資 源 としての 活 用 を 図 ります 国 際 交 易 都 市 としての 歴 史 的 財 産 を 活 かして 文 化 経 済 等 さまざまな 分 野 で アジア 諸 国 を はじめとする 国 際 交 流 国 際 協 力 の 機 会 を 増 やし 国 際 化 を 図 ります 48
第 1 章 第 4 節 3 大 規 模 集 客 施 設 等 の 立 地 の 誘 導 と 抑 制 大 規 模 集 客 施 設 については 都 心 等 の 都 市 機 能 の 集 積 を 図 るべき 地 域 等 周 辺 土 地 利 用 や 交 通 施 設 都 市 基 盤 の 状 況 等 を 考 慮 した 適 切 な 立 地 を 図 ります 準 工 業 地 域 においては 産 業 振 興 政 策 との 連 携 を 図 りつつ 工 場 の 操 業 環 境 や 周 辺 の 生 活 環 境 に 配 慮 した 土 地 利 用 の 誘 導 を 図 ります 4 都 市 型 産 業 の 誘 導 中 百 舌 鳥 都 市 拠 点 において 起 業 家 への 支 援 を 充 実 強 化 することにより 起 業 した 事 業 者 の 市 内 への 定 着 誘 導 を 図 ります 都 心 において 事 業 所 等 を 開 設 する 企 業 等 への 支 援 などにより 業 務 系 機 能 の 集 積 を 促 進 しま す 5 地 域 特 性 を 活 かしたまちなか 居 住 の 促 進 都 心 中 百 舌 鳥 都 市 拠 点 周 辺 などにおいては 交 通 利 便 性 に 加 え 歴 史 文 化 や 水 緑 などの 都 市 魅 力 を 活 かしたまちなか 居 住 を 促 進 するため 都 市 型 住 宅 の 供 給 を 誘 導 するとともに 居 住 空 間 の 質 の 向 上 を 促 進 します まちなかの 歴 史 文 化 を 活 かした 住 まい まちづくりを 推 進 するため 市 民 団 体 等 との 連 携 によ り 歴 史 文 化 が 感 じられるまちなみへの 誘 導 と 良 好 な 景 観 を 形 成 するため 地 区 計 画 制 度 や 景 観 協 定 建 築 協 定 緑 地 協 定 などの 活 用 および 既 存 建 築 物 の 修 繕 改 善 などの 支 援 等 を 検 討 します 6 泉 北 ニュータウンや 大 規 模 な 公 的 住 宅 団 地 等 の 再 生 泉 北 ニュータウンが 持 つ 快 適 な 居 住 環 境 の 維 持 継 承 や 生 活 利 便 性 の 強 化 のため 大 阪 府 住 宅 供 給 公 社 や 都 市 再 生 機 構 などの 各 事 業 主 体 との 連 携 を 図 りつつ 住 宅 住 宅 地 の 適 切 な 維 持 管 理 改 善 リニューアルを 促 進 します 泉 北 ニュータウンの 再 生 を 図 るため 関 係 者 がパートナーシップによるまちづくりに 取 り 組 むた めの 仕 組 みや 体 制 を 構 築 するとともに 若 年 層 をはじめ 多 様 な 世 代 の 住 民 がまちに 関 わる 機 会 を 増 やし 主 体 的 なまちづくり 活 動 を 推 進 します 高 齢 者 や 子 育 て 世 代 などが 安 心 して 暮 らすことができる 環 境 を 整 えるため 生 活 サービス 機 能 を 充 実 するとともに 公 共 交 通 の 充 実 を 検 討 します 公 的 住 宅 を 地 域 で 有 効 に 活 用 するため 福 祉 施 策 との 連 携 のもと 居 住 の 安 定 確 保 や 居 住 サービ スの 充 実 に 取 り 組 みます 住 宅 施 策 と 保 育 子 育 て 施 策 との 連 携 などにより 既 存 ストック 等 の 活 用 を 図 りつつ 子 育 て 世 代 のニーズに 即 した 快 適 な 環 境 づくりを 検 討 していきます 住 宅 や 住 宅 地 の 更 新 に 当 たっては その 価 値 や 魅 力 を 高 めていくため 住 民 がはぐくんできた 良 好 な 住 環 境 や 緑 公 共 空 間 などの 地 域 資 産 の 保 全 継 承 を 図 るとともに 太 陽 光 パネルの 設 置 等 低 炭 素 化 に 向 けた 取 組 みを 検 討 します 49
第 1 章 第 4 節 7 多 様 な 居 住 ニーズに 対 応 した 良 好 な 住 環 境 の 維 持 向 上 都 心 の 商 業 業 務 地 周 辺 部 や 内 陸 部 で 古 くから 地 場 産 業 などの 中 小 工 場 と 住 宅 とが 混 在 する 地 区 では 工 場 の 操 業 環 境 の 維 持 向 上 を 図 るとともに 生 活 環 境 との 適 切 な 共 存 関 係 の 維 持 改 善 を 図 ります 良 好 な 住 環 境 の 形 成 を 図 るため 都 市 計 画 法 建 築 基 準 法 等 の 適 正 な 運 用 につとめるととも に 地 区 計 画 制 度 の 活 用 等 により 地 域 の 実 情 に 即 した 住 環 境 の 誘 導 を 図 ります 地 球 環 境 の 保 全 周 辺 地 域 との 調 和 居 住 環 境 の 健 康 快 適 性 を 目 的 とした 環 境 共 生 住 宅 な ど 環 境 に 配 慮 した 住 宅 の 供 給 を 促 進 します 安 全 で 安 心 できる 居 住 環 境 を 確 保 するため 耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 の 支 援 を 進 めるとともに 住 ま いにおける 防 犯 性 の 向 上 を 促 進 します 良 好 な 住 環 境 や 防 災 性 の 向 上 を 図 るため 新 湊 地 区 においては 道 路 公 園 などの 公 共 施 設 の 整 備 とあわせて 老 朽 木 造 住 宅 等 の 建 替 えを 促 進 するなど 密 集 市 街 地 の 改 善 を 図 ります 8 臨 海 部 等 における 操 業 環 境 の 維 持 向 上 と 新 産 業 拠 点 の 形 成 臨 海 部 や 美 原 都 市 拠 点 周 辺 においては 高 速 道 路 などの 交 通 基 盤 による 立 地 優 位 性 を 活 かし 産 業 活 動 の 基 盤 となる 物 流 基 盤 の 整 備 を 促 進 し 産 業 活 動 と 環 境 との 調 和 に 貢 献 する 環 境 関 連 産 業 や 物 流 関 連 産 業 等 の 立 地 を 促 進 します 土 地 の 高 度 利 用 を 図 り 世 界 に 誇 る 先 端 技 術 企 業 の 集 積 を 進 めるとともに 成 長 産 業 の 誘 導 を はじめ 本 市 経 済 の 発 展 を 牽 引 する 産 業 集 積 拠 点 の 形 成 を 図 ります 臨 海 部 においては 民 間 事 業 者 による 地 域 への 供 給 を 目 的 とした 大 規 模 太 陽 光 発 電 施 設 (メガ ソーラー)に 加 え 次 世 代 エネルギー 供 給 施 設 の 集 積 による 低 炭 素 型 エネルギー 生 産 拠 点 の 形 成 を 図 ります 市 外 企 業 誘 致 や 既 存 企 業 の 再 投 資 促 進 による 高 付 加 価 値 化 と 産 業 構 造 の 改 革 を 図 ります 9 工 場 集 積 地 の 良 好 な 操 業 環 境 の 維 持 内 陸 部 の 産 業 集 積 地 では 工 業 系 の 土 地 利 用 を 維 持 し 必 要 に 応 じて 特 別 用 途 地 区 などの 活 用 を 検 討 しながら 用 途 の 混 在 を 抑 制 するなど 周 辺 の 市 民 生 活 や 環 境 と 調 和 した 良 好 な 操 業 環 境 の 維 持 につとめます 大 阪 中 央 環 状 線 沿 道 や 木 材 工 場 団 地 などの 工 場 集 積 地 においては 良 好 な 操 業 環 境 の 維 持 につ とめます 都 心 市 街 地 北 部 の 産 業 集 積 地 では 阪 神 高 速 道 路 大 和 川 線 の 整 備 に 伴 う 産 業 再 配 置 への 対 応 を 図 ります 10 無 秩 序 な 市 街 化 の 抑 制 市 街 化 調 整 区 域 では 無 秩 序 な 市 街 地 の 拡 大 を 抑 制 し 自 然 環 境 や 優 良 な 農 地 等 の 保 全 と 調 和 に 配 慮 します 地 域 の 拠 点 の 形 成 や 地 域 活 力 の 維 持 向 上 を 図 る 必 要 がある 地 区 については 地 区 計 画 制 度 等 を 活 用 し 計 画 的 な 土 地 利 用 の 誘 導 を 図 ります 50
第 1 章 第 4 節 4-2. 道 路 交 通 の 方 針 (1) 道 路 交 通 の 基 本 的 考 え 方 公 共 交 通 は 日 常 生 活 や 都 市 活 動 に 欠 かせない 基 盤 であるとともに 低 炭 素 や 賑 わいのあるまちづ くりにおいて 重 要 な 役 割 を 担 うことから 人 と 環 境 にやさしく まちの 賑 わいを 支 える 公 共 交 通 をめざし 鉄 軌 道 網 や 道 路 ネットワークなど 既 存 のストックを 活 かした 公 共 交 通 を 主 軸 とする 交 通 体 系 の 構 築 を 図 ります このため 集 約 型 都 市 構 造 を 支 える 公 共 交 通 ネットワークの 形 成 や 多 様 な 世 代 の 日 常 生 活 を 支 える 身 近 な 公 共 交 通 の 維 持 確 保 を 図 るとともに 過 度 な 自 動 車 利 用 からの 転 換 など 公 共 交 通 の 利 便 性 向 上 利 用 促 進 につとめます 道 路 交 通 については 社 会 情 勢 の 変 化 を 踏 まえ 未 整 備 の 都 市 計 画 道 路 を 必 要 に 応 じて 見 直 し 必 要 性 の 高 い 都 市 計 画 道 路 を 重 点 的 かつ 計 画 的 に 整 備 するとともに 鉄 道 の 連 続 立 体 交 差 化 を 推 進 し 幹 線 道 路 の 混 雑 緩 和 や 細 街 路 への 通 過 交 通 の 流 入 を 抑 制 することなどにより 円 滑 で 安 全 な 道 路 交 通 をめざします さらに 道 路 交 通 基 盤 の 整 備 にあたっては 交 通 事 故 の 減 少 や バリアフリー 防 災 防 犯 対 策 に 配 慮 して 進 めます (2) 都 市 づくりの 取 組 み 1 利 便 性 の 高 い 公 共 交 通 ネットワークの 形 成 都 心 都 市 拠 点 地 域 拠 点 などの 拠 点 間 や 市 内 外 を 結 ぶ 公 共 交 通 ネットワークの 形 成 を 視 野 に 入 れ 既 存 の 発 達 した 鉄 軌 道 網 拠 点 駅 に 結 節 したフィ-ダーバス 自 転 車 等 の 交 通 手 段 と 連 携 した 誰 もが 利 用 しやすい 都 市 交 通 環 境 の 形 成 をめざします 都 心 においては 広 域 アクセス 性 の 向 上 をはじめ 東 西 方 向 を 含 む 交 通 機 能 の 強 化 など 各 拠 点 と の 連 携 の 強 化 や 地 域 内 の 回 遊 性 向 上 を 図 る 利 便 性 の 高 い 公 共 交 通 ネットワークを 形 成 します 鉄 道 駅 における 交 通 広 場 の 整 備 や 接 続 性 の 向 上 各 拠 点 へのアクセス 向 上 に 資 するバス 路 線 の 再 編 等 に 取 り 組 み シームレス な 公 共 交 通 のネットワークを 形 成 します 美 原 都 市 拠 点 においては バスターミナルの 整 備 による 交 通 結 節 機 能 の 強 化 を 図 ります 2 各 拠 点 の 周 遊 ルートの 形 成 および 移 動 手 段 の 確 保 文 化 観 光 拠 点 や 点 在 する 歴 史 文 化 資 源 また 百 舌 鳥 古 墳 群 へのアクセス 性 を 高 めるため 阪 堺 線 の 活 用 を 進 めるとともに 鉄 道 やバス 自 転 車 利 用 との 連 携 を 図 ります 市 内 各 地 に 分 布 する 観 光 施 設 等 を 相 互 に 連 携 する 周 遊 ネットワークの 形 成 を 進 めます 各 拠 点 への 自 転 車 のアクセス 性 の 向 上 や 都 心 ~ 百 舌 鳥 古 墳 群 臨 海 部 ~ 大 和 川 沿 い 等 の 自 転 車 周 遊 ルートの 形 成 を 図 ります 都 心 や 大 仙 公 園 仁 徳 天 皇 陵 古 墳 周 辺 を 中 心 として 主 な 鉄 道 駅 や 観 光 スポットなどに 案 内 板 を 設 置 するとともに 各 種 交 通 手 段 の 利 便 性 向 上 についても 関 係 部 局 関 係 企 業 等 が 連 携 して 積 極 的 に 取 り 組 みます 3きめ 細 かな 公 共 交 通 手 段 の 確 保 生 活 圏 で 駅 前 拠 点 や 区 役 所 等 の 公 共 施 設 への 交 通 手 段 の 一 つであるバスによる 移 動 を 行 いやす くするため 地 域 事 業 者 行 政 が 相 互 に 連 携 を 図 りながら 需 要 にあわせたバス 路 線 の 見 直 し や 日 常 生 活 において 必 要 不 可 欠 な 路 線 の 維 持 確 保 に 取 り 組 むとともに 高 齢 者 や 障 害 者 自 動 車 を 運 転 できない 人 などの 交 通 困 難 者 が 自 立 した 生 活 を 送 るため 地 域 の 交 通 課 題 や 需 要 に 応 じ て 必 要 な 交 通 手 段 の 確 保 を 図 ります 51
第 1 章 第 4 節 4 各 生 活 圏 における 歩 行 者 自 転 車 ネットワークの 形 成 歩 行 者 空 間 や 自 転 車 通 行 環 境 の 整 備 など 歩 いて 楽 しい 空 間 を 創 出 するとともに 自 転 車 産 業 のまち 堺 にふさわしい 自 転 車 利 用 の 促 進 を 図 ります 歩 行 空 間 のバリアフリー 化 や 地 域 の 特 性 に 応 じた 道 路 空 間 の 改 良 により 安 全 に 歩 ける 歩 行 者 ネットワークを 形 成 します アドプト 制 度 などのまちづくり 活 動 の 支 援 によって 地 域 住 民 の 参 加 による 道 路 の 美 化 活 動 などを 通 じ 快 適 性 の 高 いみちづくりを 進 めます 5 阪 神 高 速 道 路 大 和 川 線 幹 線 道 路 網 等 の 整 備 推 進 移 動 時 間 の 短 縮 など 利 便 性 や 円 滑 でアクセス 性 の 高 い 幹 線 道 路 網 を 形 成 するため 阪 神 高 速 道 路 大 和 川 線 や 大 阪 河 内 長 野 線 築 港 天 美 線 等 の 整 備 を 推 進 します 鉄 道 を 立 体 化 することで 踏 切 に 起 因 する 交 通 渋 滞 や 事 故 を 解 消 し あわせて 鉄 道 に 分 断 されて いる 東 西 市 街 地 の 一 体 化 を 実 現 するため 南 海 本 線 ( 諏 訪 ノ 森 駅 ~ 浜 寺 公 園 駅 付 近 )の 連 続 立 体 交 差 事 業 を 推 進 するとともに 南 海 高 野 線 ( 浅 香 山 駅 ~ 堺 東 駅 付 近 )における 連 続 立 体 交 差 事 業 等 をはじめ 道 路 と 鉄 道 の 連 続 立 体 交 差 化 を 推 進 します 6 温 室 効 果 ガスの 排 出 抑 制 等 環 境 に 配 慮 した 交 通 対 策 の 推 進 バスや 鉄 道 などの 乗 り 換 え 利 便 性 の 向 上 ICカードの 導 入 促 進 など 公 共 交 通 の 利 用 を 促 す 総 合 的 な 施 策 を 展 開 します コミュニティサイクル の 導 入 や 自 転 車 利 用 の 普 及 促 進 により 来 訪 者 の 移 動 や 日 常 生 活 にお ける 自 転 車 利 用 を 進 めます 幹 線 道 路 の 整 備 によるネットワークの 形 成 や 連 続 立 体 交 差 化 事 業 などの 道 路 と 鉄 道 の 立 体 交 差 化 の 推 進 による 円 滑 な 交 通 の 確 保 や 自 動 車 環 境 対 策 の 推 進 による 自 動 車 からのCO 2 排 出 量 の 低 減 を 図 ります 都 心 では 駐 車 施 設 の 利 用 実 態 や 将 来 の 交 通 需 要 を 予 測 し 公 共 交 通 の 利 用 促 進 が 図 れるよう に 駐 車 場 施 策 の 検 討 を 行 います 道 路 整 備 において 排 水 性 舗 装 の 導 入 により 車 両 の 走 行 時 に 発 生 する 騒 音 の 低 減 などを 図 ると ともに 透 水 性 舗 装 等 の 導 入 の 検 討 により 道 路 面 の 高 温 化 を 抑 制 します 7 安 全 で 快 適 な 公 共 施 設 等 の 整 備 誰 もが 安 心 して 快 適 に 移 動 できるよう 鉄 道 駅 等 の 旅 客 施 設 や 不 特 定 多 数 が 利 用 する 建 築 物 および 道 路 や 公 園 等 の 公 共 施 設 等 の 一 体 的 なバリアフリー 化 を 促 進 するとともに ユニバーサ ルデザイン の 考 え 方 を 踏 まえた 都 市 環 境 の 整 備 を 促 進 します 地 域 特 性 に 応 じた 歩 行 者 空 間 自 転 車 通 行 環 境 の 整 備 幹 線 道 路 の 整 備 促 進 等 による 生 活 道 路 における 通 過 交 通 の 抑 制 など 交 通 環 境 の 整 備 を 図 ります 道 路 整 備 に 際 しては 横 断 防 止 柵 や 生 活 道 路 照 明 灯 の 設 置 を 推 進 するとともに 周 辺 からの 見 通 しを 確 保 するため 道 路 や 公 園 の 樹 木 等 の 配 置 に 配 慮 します 52
第 1 章 第 4 節 道 路 交 通 の 方 針 図 53
第 1 章 第 4 節 4-3. 都 市 環 境 の 方 針 (1) 都 市 環 境 の 基 本 的 考 え 方 海 から 丘 陵 に 至 る 本 市 が 有 する 緑 と 水 などの 都 市 空 間 は 自 然 環 境 だけでなく レクリエーション や 防 災 等 多 様 な 機 能 を 有 しており 日 常 の 快 適 性 とともに 人 々の 生 活 に 密 着 した 役 割 を 発 揮 するも のです このような 都 市 の 貴 重 な 財 産 である 残 された 緑 や 自 然 環 境 の 保 全 回 復 を 図 るとともに 広 域 的 な 公 園 緑 地 から 身 近 な 緑 の 空 間 形 成 を 図 ります 特 に 都 市 計 画 公 園 については 公 園 全 体 の 整 備 方 針 や 管 理 運 営 のあり 方 を 整 理 し 個 々の 公 園 の 位 置 づけを 明 確 にした 上 で その 必 要 性 を 検 証 します さらに 河 川 改 修 などによる 市 民 が 水 に 親 しめる 良 好 な 水 環 境 の 形 成 公 共 下 水 道 整 備 等 による 水 質 改 善 や 生 活 環 境 の 向 上 を 図 るとともに 廃 棄 物 等 の 適 正 処 理 や 資 源 リサイクルを 推 進 するなど 環 境 負 荷 の 少 ない 低 炭 素 都 市 づくりを 進 めます また 公 園 などの 公 共 施 設 や 社 寺 ため 池 など 特 色 ある 資 源 を 活 かしつつ 市 民 企 業 行 政 の 連 携 の 強 化 を 図 り 多 様 な 主 体 がともに 取 り 組 む 体 制 づくりを 進 めます 4-3-1. 公 園 緑 地 等 1) 都 市 づくりの 取 組 み 1 快 適 で 愛 着 のもてる 緑 豊 かな 環 境 の 創 出 良 好 な 住 環 境 の 保 全 や 緑 豊 かな 環 境 の 創 出 をめざし 地 区 計 画 や 緑 地 協 定 の 活 用 等 により 地 域 住 民 が 主 体 となったまちづくりを 促 進 します 臨 海 部 においては 市 民 府 民 NPO 等 の 参 画 による 共 生 の 森 づくりを 進 めます 市 民 主 体 の 花 と 緑 のまちづくりを 推 進 し 住 みよい 生 活 環 境 の 創 出 と 環 境 との 共 生 を 図 りま す 多 様 な 主 体 が 参 画 することによって 農 と 緑 の 里 づくりを 推 進 します 2 堺 らしさを 象 徴 する 水 と 緑 のエリアの 形 成 臨 海 部 においては 海 辺 の 親 水 空 間 を 活 かし 北 泊 地 の 水 環 境 の 改 善 とともにあらたな 賑 わい の 場 を 創 出 する 人 工 海 浜 生 物 多 様 性 をめざした 人 工 干 潟 や 大 規 模 緑 地 などの 整 備 を 進 めま す 都 心 では 堺 旧 港 において 親 水 性 階 段 式 護 岸 の 整 備 やその 周 辺 整 備 を 推 進 し 港 景 観 を 向 上 し 憩 いと 交 流 の 場 を 創 出 します また 内 川 土 居 川 において 水 環 境 の 整 備 を 進 めます 世 界 文 化 遺 産 登 録 をめざしている 百 舌 鳥 古 墳 群 や 社 寺 史 跡 などと 一 体 となった 樹 林 等 は 保 全 し ま た シンボルパークである 大 仙 公 園 の 整 備 を 進 め 魅 力 向 上 を 図 ります 南 部 丘 陵 地 の 豊 かな 自 然 環 境 の 保 全 を 図 るため 特 別 緑 地 保 全 地 区 の 活 用 等 による 緑 地 保 全 や 農 空 間 の 保 全 活 用 また 市 民 参 加 の 里 山 管 理 活 動 など 協 働 の 取 組 みにより 山 林 農 地 ため 池 などの 里 山 的 環 境 の 保 全 につとめます 54
第 1 章 第 4 節 3 自 然 農 空 間 を 活 用 した 潤 いとやすらぎのある 環 境 の 形 成 南 部 丘 陵 地 の 保 全 と その 豊 かな 自 然 に 人 々がゆとりを 実 感 できるよう 自 然 環 境 を 活 用 し 潤 いややすらぎが 感 じられる 場 の 創 出 を 図 ります 自 然 とのふれあいを 通 してその 大 切 さが 実 感 できる 空 間 を 確 保 するため 堺 自 然 ふれあいの 森 の 充 実 など 自 然 体 験 学 習 の 拠 点 となる 緑 地 や 散 策 路 の 整 備 とともに 良 好 な 樹 林 地 や 農 地 な どの 保 全 生 き 物 の 生 息 に 配 慮 した 環 境 の 整 備 を 行 います 交 流 型 の 農 業 を 振 興 するため ハーベストの 丘 を 拠 点 とした 市 民 と 農 家 の 交 流 の 機 会 づくりな ど 地 域 と 連 携 しながら 農 地 ため 池 等 農 空 間 の 保 全 活 用 に 取 り 組 みます 農 とのふれあい 空 間 を 確 保 するため 市 民 農 園 やため 池 を 活 用 した 親 水 広 場 の 整 備 周 辺 環 境 と 調 和 のとれた 酪 農 団 地 や 観 光 果 樹 園 などの 活 性 化 を 図 ります 生 産 緑 地 が 有 する 市 街 地 内 の 緑 地 機 能 や 防 災 機 能 など 多 面 的 な 機 能 を 効 果 的 に 発 揮 させる ため 生 産 緑 地 の 保 全 活 用 を 図 ります 4 地 域 を 特 徴 づける 水 と 緑 のネットワークの 形 成 緑 豊 かな 景 観 形 成 や 火 災 時 の 延 焼 防 止 避 難 路 としての 都 市 防 災 機 能 の 向 上 生 物 多 様 性 の 保 全 向 上 などの 観 点 から 拠 点 となる 緑 をつなぐ 空 間 としての 体 系 的 な 水 と 緑 のネットワーク の 形 成 を 図 ります そのため 丘 陵 地 や 水 辺 の 緑 などの 自 然 環 境 や 市 街 地 内 の 優 れた 緑 地 機 能 を 有 する 生 産 緑 地 の 保 全 また 学 校 道 路 などの 公 共 施 設 とともに 道 路 河 川 鉄 道 の 沿 線 の 民 有 地 等 の 緑 化 を 進 めます また 樹 林 地 ため 池 農 地 の 保 全 を 図 ります 緑 の 連 続 性 や 厚 みと 広 がりを 確 保 するため みどりの 風 促 進 区 域 については 軸 となる 道 路 等 を 中 心 に 沿 線 地 域 と 一 体 的 な 緑 化 を 誘 導 するなど 緑 豊 かな 空 間 の 創 出 を 図 ります 南 部 丘 陵 から 臨 海 部 へとつながるエコロジカルネットワークの 形 成 に 向 け 親 水 性 に 配 慮 した 河 川 の 整 備 を 行 います 5 市 街 地 における 緑 の 創 出 学 校 施 設 の 植 栽 や 公 立 小 学 校 の 校 庭 芝 生 化 など 公 共 空 間 における 緑 化 を 推 進 するとともに 民 間 開 発 事 業 など 開 発 地 や 敷 地 の 緑 化 建 築 物 の 屋 上 や 壁 面 の 緑 化 の 誘 導 を 図 るなど 市 街 地 の 緑 化 促 進 を 図 ります 学 校 等 における 生 き 物 とふれあえるビオトープづくりを 推 進 します 市 街 地 においては 緑 の 保 全 や 下 水 処 理 場 等 公 共 施 設 における 緑 化 の 拡 充 を 図 るとともに 百 舌 鳥 古 墳 群 旧 街 道 社 寺 など 本 市 に 数 多 く 残 された 歴 史 文 化 資 源 と 一 体 となった 緑 の 保 全 活 用 を 図 ります 6 身 近 な 憩 いやスポーツ レクリエーションの 場 となる 公 園 等 の 整 備 街 区 公 園 近 隣 公 園 地 区 公 園 など 身 近 な 公 園 の 整 備 を 図 るとともに ネットワークとし ての 周 遊 路 網 の 整 備 を 検 討 します 市 民 の 憩 いや 健 康 づくりの 場 となる 大 仙 公 園 等 の 整 備 やスポーツ レクリエーションの 場 とな る 原 池 公 園 等 の 整 備 充 実 を 図 ります 7ヒートアイランドの 抑 制 に 資 する 緑 の 確 保 屋 上 緑 化 壁 面 緑 化 の 推 進 などにより 建 物 地 表 面 の 高 温 化 を 抑 制 します 温 室 効 果 ガスの 吸 収 源 を 確 保 するため 大 規 模 緑 地 をはじめとする 公 園 緑 地 整 備 や 古 墳 群 の 緑 などを 保 全 するとともに ため 池 や 水 路 の 保 全 また 公 立 小 学 校 の 校 庭 の 芝 生 化 の 推 進 やビ オトープの 創 出 などにより 樹 木 や 水 面 などの 冷 却 作 用 を 活 用 します 55
第 1 章 第 4 節 都 市 環 境 の 方 針 図 ( 公 園 緑 地 等 ) 56