原 設 計 では 鉛 直 部 材 ( 鋼 管 柱 PCaPC 耐 震 壁 )を 固 定 した 後 に 水 平 部 材 (PCa キャピ タル PCa 大 梁 )の 緊 張 を 行 う 手 順 となっており 水 平 部 材 の 緊 張 時 にキャピタルと 大 梁 の 圧 着 力 不 足 や 鉛 直 部



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第 10 章 技 術 提 案 と 工 事 の 特 色 第 1 節 建 設 工 事 の 特 色 新 庁 舎 の 構 造 は 地 上 部 が PCaPC 造 に 鉄 骨 造 が 組 合 わされた 複 合 構 造 となっている ま た 地 下 には 免 震 装 置 が 設 けられ アトリウム( 吹 き 抜 け 空 間 )から 建 物 正 面 の 壁 面 には 鋼 管 と 鋼 棒 を 組 み 合 わせたテンセグリックトラス( 鋼 管 と 鋼 棒 が 三 角 状 に 構 成 され 引 っ 張 り 合 うことで 安 定 した 構 造 体 )を 採 用 するなど 多 種 多 様 かつ 複 雑 な 構 造 が 特 徴 的 な 建 物 とな っている このような 複 雑 な 建 物 に 対 し 技 術 提 案 型 総 合 評 価 方 式 において 施 工 業 者 が 提 案 した 項 目 の 一 例 を 次 にあげる 1 構 造 性 能 を 確 保 するための 施 工 計 画 PC 部 材 の 組 立 て 手 順 変 更 と 全 数 立 会 い 検 査 中 央 部 先 行 施 工 一 体 製 作 接 合 部 変 更 による 構 造 性 能 確 保 と 施 工 効 率 の 向 上 高 流 動 コンクリートの 採 用 と 据 付 精 度 充 填 性 の 向 上 など 庁 舎 正 面 のテンセグリックトラス 2 環 境 性 能 を 確 保 するための 施 工 計 画 床 吹 出 し 空 調 の 吹 出 し 方 法 の 変 更 モックアップ( 実 物 大 模 型 ) シミュレーション 他 による 環 境 性 能 の 作 り 込 みなど 3 長 期 的 なライフサイクルコスト( 維 持 管 理 更 新 費 用 ) 縮 減 計 画 節 水 スプレー 式 自 動 混 合 水 栓 の 採 用 空 調 熱 源 最 適 化 制 御 システムの 採 用 空 調 機 器 監 視 装 置 など このように 構 造 に 関 する 技 術 提 案 や 環 境 面 に 配 慮 した 技 術 提 案 が 提 案 され 工 事 開 始 後 も 実 物 大 模 型 による 検 証 や 素 材 の 検 討 などが 繰 り 返 されながら 工 事 は 進 められた 第 2 節 PCaPC の 施 工 方 法 数 多 くの 提 案 の 中 から 最 も 特 徴 的 で 技 術 提 案 の 審 査 の 際 評 価 の 高 かった 構 造 性 能 を 確 保 するための 施 工 計 画 として 提 案 された PCaPC の 緊 張 (PC 部 材 を 圧 着 させること) 手 順 変 更 について 説 明 する 43

原 設 計 では 鉛 直 部 材 ( 鋼 管 柱 PCaPC 耐 震 壁 )を 固 定 した 後 に 水 平 部 材 (PCa キャピ タル PCa 大 梁 )の 緊 張 を 行 う 手 順 となっており 水 平 部 材 の 緊 張 時 にキャピタルと 大 梁 の 圧 着 力 不 足 や 鉛 直 部 材 の 変 形 応 力 残 留 (ここでは 水 平 方 向 にずれが 生 じ ゆがんだ 力 が 残 ること)が 懸 念 された それに 対 して 施 工 者 は 緊 張 手 順 を 変 更 し 仮 設 のベント 支 柱 ( 四 角 形 に 枠 組 みした 鋼 製 の 柱 )や 滑 り 材 で 鉛 直 部 材 をフリーな 状 態 に 保 ちながら 水 平 部 材 の 緊 張 を 行 い その 後 に 鉛 直 部 材 の 緊 張 を 行 うことで 構 造 的 品 質 および 施 工 精 度 を 向 上 させる 計 画 が 提 案 され 採 用 された 提 案 の 施 工 手 順 に 次 に 示 す PCaキャピタル ポストテンション PCaPC 桁 梁 PCaPC 大 梁 PCaフラットハ ネル PCaPC 床 版 (プレテンション) 鋼 管 柱 φ177.8+ 仕 上 鋼 管 φ225 ( 耐 火 被 覆 材 充 填 ) サプライダクト 構 造 の 図 解 リターンダクト STEP1 鋼 管 内 蔵 耐 震 壁 建 込 み 独 立 鋼 管 柱 用 ベント 支 柱 組 立 STEP2 水 平 部 材 目 地 モルタル 充 填 水 平 部 材 緊 張 ベント 支 柱 撤 去 耐 震 壁 内 部 鋼 管 柱 部 のみ 目 地 モルタル 充 填 ベント 支 柱 ( 独 立 柱 ) 水 平 部 材 緊 張 STEP3 鉛 直 部 材 緊 張 独 立 柱 ボルト 本 締 鉛 直 部 材 緊 張 耐 震 壁 付 鋼 管 柱 ( 一 体 製 作 ) 目 地 モルタル キャピタルと 耐 震 壁 はスリットとしておく 鋼 管 柱 部 PC 鋼 棒 緊 張 ( 壁 部 分 の 鋼 棒 は 最 上 階 でまとめて 緊 張 ) 鋼 管 内 蔵 PCaPC 耐 震 壁 独 立 鋼 管 柱 鋼 管 内 蔵 PCaPC 耐 震 壁 図 2 施 工 手 順 独 立 鋼 管 柱 提 案 された 施 工 手 順 鋼 管 内 蔵 PCaPC 耐 震 壁 独 立 鋼 管 柱 44

全 景 ( 北 東 方 面 から 望 む) PC 施 工 状 況 (PCaPC 大 梁 を 設 置 ) PC 緊 張 状 況 ( 耐 震 壁 のボルトを 締 めている) 大 空 間 の 執 務 室 免 震 層 を 兼 ねた 地 下 駐 車 場 45

第 11 章 新 庁 舎 アート 作 品 の 選 定 第 1 節 立 川 市 新 庁 舎 アート 計 画 策 定 検 討 委 員 会 (H20 年 度 ) 1 目 的 新 庁 舎 にアート 作 品 を 設 置 するため 立 川 市 の 新 庁 舎 にふさわしいアート 作 品 の 設 置 に ついてアート 計 画 の 策 定 を 目 的 とした 2 委 員 会 の 構 成 と 審 議 経 過 (1) 委 員 構 成 所 属 については 当 時 委 員 塩 田 純 一 ( 東 京 都 庭 園 美 術 館 副 館 長 ) 委 員 福 永 治 ( 国 立 新 美 術 館 副 館 長 ) 委 員 北 川 フラム (アートフロントギャラリー 代 表 取 締 役 ) 委 員 井 上 洋 司 ( 公 募 市 民 ) 委 員 山 上 一 郎 ( 公 募 市 民 ) 委 員 小 町 邦 彦 ( 市 産 業 文 化 部 長 ) (2) 審 議 経 過 平 成 20 年 12 月 から 計 3 回 にわたり 審 議 を 実 施 し 報 告 書 にまとめた 3 新 庁 舎 アート 計 画 報 告 書 (H21 年 3 月 ) (1) 新 庁 舎 のアートコンセプト 新 庁 舎 のアート 化 は 次 の8つの 柱 を 基 本 的 な 考 え 方 とした 1 まち 全 体 が 美 術 館 構 想 を 踏 まえたものとする 2 設 置 場 所 の 環 境 にふさわしいものとする 3 新 しい 発 想 で 都 市 空 間 にマッチするものとする 4 地 域 文 化 を 育 む 創 造 の 場 とする 5ファーレ 立 川 のアート 理 念 を 展 開 する 6 郷 土 に 息 づく 文 化 を 継 承 する 7 次 世 代 を 担 う 若 手 アーティストの 発 想 を 活 かす 8 新 庁 舎 の 基 本 となるコンセプトと 前 提 条 件 に 合 うものとする (2) 作 品 の 選 定 について 作 品 の 選 定 にあたっては 1 一 定 の 評 価 を 得 た 作 家 によるシンボリックなメインの 作 品 2 若 手 作 家 の 起 用 など 多 摩 地 域 在 住 在 勤 作 家 による 作 品 を 組 合 わせることとし た 46

新 庁 舎 アート 選 定 委 員 会 で 候 補 作 家 の 選 定 を 行 い 市 の 承 認 を 経 て 作 家 を 決 定 した (3) 期 待 される 効 果 ファーレ 立 川 のパブリックアートの 理 念 を 発 展 させるとともに 立 川 駅 周 辺 から 新 庁 舎 に 至 る 空 間 を 国 の 機 関 などと 一 体 的 にアート 化 することにより 文 化 とやさし さのあるまちづくりが 具 現 化 される アートを 通 した 人 の 交 流 により 市 民 にとって 親 しみやすく 愛 着 のある 新 庁 舎 と することが 期 待 できる 新 庁 舎 にアート 作 品 を 設 置 することにより まち 全 体 が 美 術 館 という 立 川 市 の 文 化 芸 術 に 対 する 考 え 方 を 内 外 に 発 信 する 契 機 となる 第 2 節 アート 作 品 の 選 定 新 庁 舎 に 設 置 されるアート 作 品 について 平 成 21 年 8 月 17 日 から 同 31 日 まで 募 集 を 行 い 選 定 委 員 会 の 審 査 を 経 て 作 品 が 次 のとおり 決 定 した 指 名 3 作 品 作 品 名 :an organic imagination 作 者 : 礒 崎 真 理 子 設 置 場 所 : 屋 上 作 品 名 :- 有 機 的 形 体 の 創 出 -garden drops 作 者 : 祐 成 政 徳 設 置 場 所 :2 階 屋 外 テラス 47

作 品 名 : 一 片 の 波 作 者 : 大 槻 孝 之 設 置 場 所 : 正 面 玄 関 横 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 公 募 3 作 品 作 品 名 :ようこそ! 作 者 :K S factory 設 置 場 所 :1 階 総 合 案 内 作 品 名 : 中 心 から 広 がる 世 界 作 者 : 土 屋 公 雄 APT 設 置 場 所 : 西 側 外 構 48

作 品 名 : 一 冊 の 街 作 者 : 小 沢 敦 志 設 置 場 所 : 西 側 外 構 第 3 節 審 査 委 員 長 講 評 立 川 市 新 庁 舎 アート 作 品 公 募 には 部 門 1( 外 構 )に45 点 部 門 2(インフォメーショ ンセンター)に17 点 の 合 計 62 点 の 作 品 プランが 遠 くは 新 潟 沖 縄 を 含 む 全 国 から 寄 せ られた 1 次 審 査 で 3 名 の 各 委 員 が 相 互 に 相 談 せずに 個 別 の 判 断 で 候 補 作 品 を 選 定 1 票 でも 得 票 のあったプランは 残 すことにした これにより 部 門 1については 全 体 で9 点 に 絞 りこ んだ また 部 門 2インフォメーションセンターについても 同 じ 方 法 で 選 定 全 体 で6 点 に 絞 りこんだ なお 1 次 審 査 の 段 階 では 先 入 見 を 排 し 公 平 性 と 客 観 性 を 保 つために 氏 名 等 の 作 家 情 報 は 伏 せ 審 査 を 行 った その 後 2 次 審 査 として1 次 で 絞 り 込 んだ 作 品 を 委 員 全 員 で 協 議 審 査 を 行 い 採 用 作 品 を 決 定 した なお 2 次 審 査 にあたっては 立 川 市 在 住 作 家 という 地 域 性 を 加 味 し さらに 新 しい 庁 舎 という 未 来 を 志 向 する 若 い 力 の 可 能 性 についても 配 慮 した 部 門 1について 部 門 1の 外 構 設 置 作 品 については 作 家 指 名 選 定 で 決 まった 正 面 玄 関 の 作 品 と 素 材 形 態 など 似 かよったものにならないよう 留 意 した また 市 民 が 集 うオープンスペースという 性 格 上 管 理 上 の 観 点 から 危 険 性 のないもの メンテナンスのしやすさ 植 栽 とのバランス 等 も 考 慮 した 応 募 プランのなかには どこかで 見 たことのあるような 既 視 感 のあるもの オリジナリテ ィのあまり 感 じられないものも 少 なからずあった そうした 中 から 他 には 無 い 個 性 の 感 じ られるものを 極 力 選 んでいった その 結 果 最 終 的 に 残 ったのが 小 沢 敦 志 氏 の 一 冊 の 街 と 土 屋 公 雄 APTの 中 心 から 広 がる 世 界 である 小 沢 氏 の 作 品 は 本 を 開 いたような 形 の 立 体 物 に 鉄 製 の 道 具 を 思 わせるオブジェが 文 字 や 記 号 のように 連 なっているというもので あたかも 立 川 の 歴 史 や 記 憶 を 記 した 書 物 のようで もあり 想 像 力 を 掻 き 立 てる 小 沢 氏 は 立 川 市 の 石 田 倉 庫 に 拠 点 を 置 き 活 動 している そ 49

こでの 経 験 を 活 かして 立 川 市 民 が 参 加 して 鉄 のオブジェをつくるワークショップも 制 作 過 程 に 組 み 込 まれており 新 しい 市 庁 舎 にふさわしいと 判 断 した 土 屋 公 雄 氏 を 中 心 とするグループによるプランは 自 然 木 をブロンズに 鋳 造 したオブジェ が 植 栽 の 木 々に 混 じるように 聳 えたち その 幹 や 枝 に 人 間 存 在 についての 平 易 な 言 葉 や 星 座 の 名 前 が 刻 まれているというもの 垂 直 に 伸 びる 樹 木 に 仮 託 した 未 来 に 向 かう 生 命 や 希 望 といったイメージが 感 じられる 一 種 の 目 だまし 的 な 面 白 さや 環 境 との 調 和 も 意 識 され ており 市 民 には 親 しみやすいモニュメントとなるのではないだろうか 部 門 2について 2 名 の 作 家 によるユニット(1 人 は 立 川 出 身 ) K s factory のインフォメーション カウンターのプラン ようこそ! は 曲 線 を 用 いたやわらかなデザインで 庁 舎 自 体 が 四 角 く 直 線 的 な 建 物 であるだけに ホッと 一 息 つくような 安 心 感 がある ところどころに 配 される 陶 製 の 小 動 物 や 鳥 のキャラクターは メルヘン 的 な 楽 しさがあり さまざまな 年 齢 層 から 愛 されるのではないか 漆 喰 などの 自 然 素 材 を 使 うなど 環 境 に 配 慮 した 新 庁 舎 の 考 え 方 にふさわしい 立 川 市 新 庁 舎 アート 選 定 委 員 長 東 京 都 庭 園 美 術 館 副 館 長 塩 田 純 一 新 庁 舎 建 設 こぼれ 話 4 設 計 を 進 める 中 屋 上 緑 化 部 分 にビオトープ( 生 態 系 に 配 慮 した 水 辺 )とその 水 を 屋 上 へ 汲 み 上 げるための 風 車 を 設 置 するような 楽 しげなスケッチがあった 設 計 者 は かなり 真 剣 に 検 討 を 進 めていたようだが 実 際 には 風 車 を 支 える 構 造 水 の 重 量 費 用 維 持 管 理 な どの 諸 問 題 が 解 決 できず 計 画 がなくなってしまった 50

第 12 章 新 庁 舎 の 周 辺 整 備 第 1 節 新 庁 舎 の 外 構 新 庁 舎 敷 地 内 の 外 構 整 備 状 況 の 概 要 は 次 のとおりである 1 緑 化 整 備 概 要 緑 化 整 備 : 芝 生 304 m2 高 木 58 本 低 木 2,149 本 地 被 類 4,745 株 アスファルト 舗 装 :926 m2 インターロッキング :481.9 m2 砂 利 敷 き:71.9 m2 2 駐 輪 場 整 備 来 庁 者 用 駐 輪 ラック:130 台 職 員 用 駐 輪 ラック 2 輪 車 用 ほか 第 2 節 北 側 広 場 整 備 庁 舎 西 側 植 栽 庁 舎 敷 地 の 北 側 に 面 して 北 側 広 場 を 新 庁 舎 の 建 設 事 業 とは 別 に 整 備 した その 整 備 概 要 は 次 のとおりである 地 下 には 集 中 豪 雨 時 に 一 時 的 に 雨 水 を 貯 留 するための 施 設 として 調 整 池 を 整 備 した 整 備 面 積 :4,990.66 m2 緑 化 : 芝 生 4,186 m2 高 木 21 本 中 木 153 本 低 木 1,393 株 設 備 :だれでもトイレ 1 箇 所 ソーラーライト 7 基 時 計 ( 太 陽 光 型 ) 1 基 災 害 用 トイレ 10 基 散 水 栓 4 基 北 側 広 場 トイレ 51

第 13 章 旧 市 庁 舎 敷 地 の 跡 地 利 用 第 1 節 立 川 市 新 庁 舎 建 設 基 本 構 想 の 中 の 現 庁 舎 敷 地 利 用 市 の 基 本 構 想 での 現 庁 舎 敷 地 利 用 は 市 議 会 や 庁 内 での 検 討 市 民 100 人 委 員 会 がまと めた 現 庁 舎 敷 地 利 用 計 画 市 民 案 の 提 案 を 踏 まえ 市 がまとめたものである 1 立 川 駅 南 口 周 辺 まちづくりに 関 する 視 点 人 々の 交 流 をはぐくむ ぬくもりのあるまちづくりを 進 める 立 川 らしさ 独 自 性 を 持 ち 文 化 性 の 高 いまちづくりを 進 める 現 庁 舎 敷 地 にできる 施 設 と 南 口 商 業 地 が 共 存 共 栄 するまちづくりを 進 める 2 現 庁 舎 敷 地 利 用 計 画 に 関 する 視 点 隣 接 する 市 民 会 館 等 も 視 野 に 入 れた 総 合 的 一 体 的 な 計 画 となるよう 検 討 を 進 める 立 川 駅 南 口 の 活 性 化 に 向 け 多 世 代 多 文 化 交 流 の 場 づくりを 目 指 す 立 川 駅 を 起 点 とする 駅 南 口 周 辺 地 域 における 回 遊 性 の 核 の 一 つとして まちを 明 るく 魅 力 的 にする 原 動 力 となる 施 設 を 目 指 す 立 川 市 全 体 のバランスに 配 慮 し 独 自 の 魅 力 を 持 った 施 設 を 目 指 す 周 辺 地 域 に 著 しい 行 政 サービスの 低 下 を 生 じさせないよう 一 部 の 市 役 所 機 能 を 残 す ユニバーサルデザインに 配 慮 し すべての 人 にとって 使 いやすい 施 設 とする 第 2 節 立 川 市 新 庁 舎 建 設 基 本 構 想 以 後 の 経 過 現 庁 舎 敷 地 利 用 だけでなく 南 口 の 活 性 化 を 含 めたまちづくりの 観 点 から どのような 施 設 が 良 いか 運 営 はどのようにしたら 良 いかを 検 討 した 平 成 19 年 3 月 平 成 21 年 3 月 現 庁 舎 敷 地 利 用 を 中 心 とした 南 口 の 活 性 化 に 向 けて 立 川 駅 南 口 周 辺 まちづくり 協 議 会 ( 平 成 17 年 3 月 30 日 設 置 ) 現 庁 舎 周 辺 地 域 グランドデザイ ン 基 礎 調 査 52 現 庁 舎 敷 地 利 用 計 画 市 民 案 を 受 けての 検 討 夢 プラン1- 南 口 の 活 性 化 に 向 けて 夢 プラン2- 敷 地 利 用 に 向 けて 現 庁 舎 敷 地 利 用 を 中 心 とした 南 口 の 活 性 化 に 向 けて 夢 プラン1: 南 口 の 活 性 化 に 向 けて を 受 け 現 庁 舎 周 辺 地 域 グラン ドデザインの 策 定 に 向 け 1 地 域 を 取 り 巻 く 諸 状 況 と 地 域 特 性 の 整 理 2 地 域 のまち づくりビジョン( 地 域 戦 略 案 )の 検 討 3 現 庁 舎 周 辺 地 区 整 備 の 方 向 づけ 4まちづ くりビジョンの 実 現 化 のための 基 本 戦 略 の

平 成 22 年 1 月 平 成 22 年 5 月 平 成 23 年 9 月 平 成 24 年 6 月 平 成 24 年 11 月 立 川 市 現 庁 舎 施 設 等 活 用 事 業 市 民 検 討 会 議 中 間 まとめ 策 定 立 川 市 現 庁 舎 施 設 等 活 用 事 業 市 民 検 討 会 議 ( 平 成 21 年 3 月 ~12 月 に 検 討 平 成 23 年 8 月 23 日 廃 止 ) 旧 庁 舎 周 辺 地 域 グランドデザイ ン 策 定 旧 庁 舎 施 設 等 活 用 事 業 基 本 協 定 締 結 旧 庁 舎 施 設 の 改 修 工 事 開 始 子 ども 未 来 センター 改 修 工 事 竣 工 (30 日 ) 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 検 討 を 行 った 現 庁 舎 敷 地 利 用 を 中 心 とした 南 口 の 活 性 化 に 向 けて 夢 プラン2: 敷 地 利 用 に 向 けて を 受 け 現 庁 舎 敷 地 施 設 の 利 活 用 について 検 討 機 能 導 入 の 基 本 方 針 1 子 育 て 支 援 の 推 進 2 市 民 活 動 の 推 進 3にぎわいの 創 出 活 性 化 4 文 化 芸 術 のまちづくり 5 行 政 機 能 の 補 完 について 合 意 旧 庁 舎 周 辺 地 域 グランドデザイン ステー ジ1 の 取 組 として 民 間 のノウハウを 活 用 し 第 二 庁 舎 オープンスペース 市 民 会 館 の 一 体 的 利 活 用 方 策 の 検 討 について 了 承 現 庁 舎 周 辺 地 域 グランドデザイン 基 礎 調 査 に 基 づき 旧 庁 舎 周 辺 地 域 グランドデ ザイン の 策 定 地 域 の 価 値 を 高 め 市 民 関 係 者 行 政 等 が 目 標 とする まちづくりビジョン まちづくりビジョン 実 現 への 時 間 軸 の 流 れを 示 し その ときどき をどのように 取 り 組 むかを 明 らかにする プログラム 建 物 や 道 路 公 園 等 の 整 備 に 係 る ガイ ドライン 合 人 社 計 画 研 究 所 グループと 締 結 改 修 工 事 契 約 旧 庁 舎 施 設 指 定 管 理 者 協 定 市 民 会 館 指 定 管 理 者 協 定 の3 契 約 の 一 体 性 確 保 について 記 載 平 成 24 年 6 月 1 日 着 工 子 ども 未 来 センターの 改 修 工 事 が 竣 工 53

第 3 節 立 川 市 子 ども 未 来 センター 整 備 事 業 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 立 川 市 子 ども 未 来 センターは 旧 市 役 所 跡 地 を 改 修 し 子 育 て 教 育 市 民 活 動 文 化 芸 術 活 動 を 支 援 するとともに イベント 実 施 などによって 地 域 のにぎわいを 生 み 出 す 複 合 施 設 として 計 画 した 市 役 所 跡 地 であるこの 空 間 をどのように 活 用 していくか 市 民 参 加 での 検 討 などを 経 て 平 成 24 年 12 月 25 日 にオープンした その 後 管 理 運 営 は 各 機 能 のノウハウを 持 った 民 間 事 業 者 によって 行 われている 1 整 備 の 考 え 方 (1) 空 間 計 画 旧 第 二 庁 舎 と 市 民 会 館 が 一 体 的 に 管 理 運 営 され 地 域 のにぎわい 拠 点 となることが 期 待 されていることから 旧 第 二 庁 舎 広 場 市 民 会 館 を 最 大 限 一 体 的 に 活 用 できるような 計 画 に 配 慮 するために 広 場 に 向 いて WAIWAI デッキを 設 置 する 外 部 空 間 の 計 画 にあたっては 積 極 的 な 緑 化 人 や 環 境 にやさしい 計 画 を 配 慮 し 不 審 者 の 監 視 や 死 角 をつくらないなど 安 心 感 安 全 性 に 配 慮 するために 照 明 及 び 植 栽 の 配 置 を 考 慮 し 安 心 感 安 全 性 を 配 慮 東 京 都 の 緑 化 面 積 立 川 市 指 導 要 綱 より 多 くの 緑 地 を 確 保 する 駐 車 場 の 整 備 にあたっては 道 路 交 通 への 影 響 に 配 慮 し 適 切 な 位 置 に 安 全 に 計 画 す るために 道 路 管 理 者 及 び 交 通 管 理 者 と 協 議 し 駐 車 場 計 画 を 検 討 する (2) 施 設 設 備 計 画 ユニバーサルデザイン 理 念 にのっとり 誰 もがわかりやすく 使 いやすい 施 設 とするた めに 高 齢 者 障 害 者 等 が 利 用 しやすい 建 築 物 の 整 備 に 関 する 条 例 及 び 東 京 都 福 祉 のま ちづくり 条 例 を 遵 守 し 計 画 を 検 討 する 環 境 負 荷 低 減 のために リサイクルや 二 酸 化 炭 素 排 出 抑 制 等 に 配 慮 するなど 外 構 から の 排 出 土 量 を 抑 えた 計 画 とし まとまった 緑 地 の 確 保 により 二 酸 化 炭 素 低 減 に 貢 献 した 計 画 とする 省 エネルギーに 配 慮 し 新 エネルギーの 活 用 に 配 慮 するなど 自 然 通 風 採 光 を 積 極 的 に 活 かした 計 画 とする 雨 水 流 出 抑 制 として 広 場 については 排 水 計 画 を 自 区 内 処 理 とするために 立 川 市 宅 地 開 発 等 まちづくり 指 導 要 綱 担 当 部 署 と 協 議 する ( 一 部 トレンチ 管 を 用 いて 自 区 内 処 理 ) (3) 敷 地 計 画 本 事 業 敷 地 の 南 に 位 置 する 立 川 市 立 第 三 小 学 校 への 通 学 路 を 確 保 するため 敷 地 内 に やすらぎ 通 りから 敷 地 南 側 の 歩 道 橋 への 安 全 な 歩 行 者 の 動 線 を 確 保 するために 敷 地 内 入 り 口 部 分 を 見 渡 しの 良 い 計 画 とする 54

イベント 開 催 時 のにぎわいの 演 出 やゆとりあるまちづくりを 考 慮 し やすらぎ 通 り 及 び 立 川 南 通 りに 対 し 壁 面 後 退 を 行 い 歩 道 状 空 地 を 確 保 するために 南 北 通 りに 対 し セットバックした 計 画 とする 2 子 ども 未 来 センターの 機 能 役 割 (1) 整 備 する 機 能 1 子 育 て 支 援 子 育 てひろばとして 一 時 預 かり 子 育 て 支 援 啓 発 子 ども 総 合 相 談 受 付 発 達 相 談 発 達 支 援 親 子 グループ ファミリー サポート センター 運 営 就 学 相 談 教 育 相 談 のための 施 設 整 備 など 2 市 民 活 動 の 支 援 として 市 民 活 動 のサポート 市 民 活 動 の 舞 台 活 動 を 支 える 環 境 の 整 備 など 3その 他 の 市 民 サービスとして 錦 連 絡 所 防 災 機 能 のための 施 設 整 備 など (2) 期 待 される 役 割 1にぎわい 創 出 として 地 域 と 一 体 の 連 携 事 業 イベントの 実 施 立 川 まんがぱーく 施 設 整 備 など 2 文 化 芸 術 のまちづくりとして 音 楽 活 動 の 支 援 創 作 活 動 の 支 援 観 賞 発 表 機 会 の 提 供 など 3 建 設 概 要 敷 地 面 積 :9222.28 m2 用 途 地 域 等 : 商 業 地 域 防 火 地 域 建 築 面 積 :1824.70 m2 延 べ 面 積 : PH 階 84.02 m2 2 階 1434.20 m2 1 階 1577.68 m2 B1 階 1215.34 m2 合 計 4311.24 m2 子 ども 未 来 センター 全 景 構 造 高 さ:SRC 造 一 部 S 造 地 上 2 階 地 下 1 階 12.82m 施 工 : 清 水 建 設 株 式 会 社 建 設 費 :800,415,000 円 ( 税 込 ) 設 計 施 工 工 事 監 理 含 む 55

第 14 章 竣 工 後 について 第 1 節 新 庁 舎 への 移 転 概 要 竣 工 後 に 旧 庁 舎 から 新 庁 舎 への 書 類 什 器 類 を 移 転 した 状 況 は 次 のとおりである 1 移 転 日 程 平 成 22 年 4 月 30 日 ( 金 )~5 月 5 日 ( 水 ) 2 搬 出 搬 入 場 所 (1) 搬 出 場 所 1 立 川 市 役 所 旧 庁 舎 ( 第 1 庁 舎 地 階 ~3 階 第 2 庁 舎 地 階 ~2 階 議 会 棟 1 2 階 別 棟 2 階 駐 車 場 地 階 倉 庫 防 災 倉 庫 1 2 階 ) 2 錦 町 秀 栄 ビル(2 階 ~4 階 ) 3 立 川 錦 町 ビル(1 階 5 階 ) 4 市 民 会 館 (5 階 ) 5 総 合 福 祉 センター(1 階 ) (2) 搬 入 場 所 1 立 川 市 役 所 新 庁 舎 ( 地 階 ~3 階 ) 2 立 川 市 役 所 旧 庁 舎 ( 第 1 庁 舎 第 2 庁 舎 議 会 棟 駐 車 場 防 災 倉 庫 ) 3 立 川 簡 易 裁 判 所 (1 階 2 階 ) 3 移 転 物 量 家 具 什 器 : 約 5,000 点 O A 機 器 : 約 1,000 点 文 書 : 約 5,000fm そ の 他 : 約 2,000 箱 fm(ファイルメートル) 文 書 を 積 み 上 げた 際 の 高 さの 単 位 庁 舎 北 側 広 場 56

第 2 節 新 庁 舎 落 成 記 念 式 典 ( 市 制 70 周 年 記 念 式 典 ) 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 新 庁 舎 の 落 成 を 記 念 して 平 成 22 年 5 月 8 日 に 新 庁 舎 落 成 記 念 式 典 ( 市 制 70 周 年 記 念 式 典 )として 新 庁 舎 において 記 念 式 典 を 開 催 した また 翌 5 月 9 日 市 民 会 館 におい て 記 念 コンサートを 開 き 新 庁 舎 の 周 知 を 図 るとともに 完 成 を 祝 った なお 式 典 においては 新 庁 舎 建 設 に 尽 力 された 方 々の 代 表 に 感 謝 状 の 贈 呈 も 行 った 出 席 者 数 は 新 庁 舎 落 成 記 念 式 典 約 220 名 記 念 コンサート 約 1,400 名 であった 新 庁 舎 落 成 記 念 式 典 1 新 庁 舎 落 成 記 念 式 典 2 57

第 3 節 プレストレストコンクリート 技 術 協 会 作 品 賞 受 賞 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 プレストレストコンクリート 技 術 協 会 作 品 賞 は PC 技 術 の 発 展 に 顕 著 な 貢 献 をしたと 認 められる 業 績 に 対 して 毎 年 同 協 会 が 与 えるもので 基 本 構 想 から 市 民 参 画 で 建 設 を 進 めてきた 立 川 市 新 庁 舎 建 設 事 業 が その 建 築 の 先 進 性 が 評 価 さ れ 受 賞 した 新 庁 舎 は 市 民 自 治 の 拠 点 として 多 く の 市 民 や 議 会 などの 意 見 を 取 り 入 れて 建 設 されたことやワンフロア 約 6,000 m2 受 賞 盾 の 3 層 構 成 となる 大 規 模 低 層 平 面 の 構 成 となっており プレキャスト 工 法 と 鋼 管 柱 により 大 空 間 を 実 現 したことなどが 評 価 された 第 4 節 日 本 建 築 学 会 作 品 選 奨 日 本 建 築 学 会 が 建 築 に 関 する 総 合 的 な 観 点 から 高 い 水 準 を 有 する 建 築 作 品 を 広 く 同 会 員 より 募 集 し 選 考 の 結 果 採 択 された 作 品 の 概 要 を 毎 年 1 回 刊 行 される 建 築 雑 誌 増 刊 作 品 選 集 に 掲 載 して 同 会 員 に 紹 介 することにより 優 れた 建 築 作 品 の 発 表 の 場 を 作 り こ れらの 作 品 の 中 から 特 に 優 れた 作 品 に 対 して 与 える 日 本 建 築 学 会 作 品 選 奨 として 立 川 市 新 庁 舎 が 受 賞 した 受 賞 理 由 は 次 のとおりである 立 川 市 新 庁 舎 は 市 民 自 治 の 拠 点 としての 庁 舎 として 基 本 構 想 から 市 民 参 画 で 建 設 を 進 めてきた 設 計 者 は 低 層 + 大 平 面 + 吹 き 抜 け という 明 快 な 空 間 構 成 のコンセプトと して 市 民 の 意 図 に 答 え この 空 間 を 構 成 する 建 築 技 術 も 構 造 体 をプレキャストプレストレ ストコンクリート 造 として 経 済 的 合 理 性 に 優 れたスリムな 庁 舎 を 実 現 した 長 寿 命 化 と 熱 環 境 の 向 上 のため ナイトパージ( 夜 間 自 然 換 気 設 備 )による 躯 体 蓄 熱 を 行 うほか 構 造 技 術 として 鉄 柱 とPC 壁 によ る 構 造 システム 免 震 構 造 の 採 用 による 地 震 災 害 に 強 い 技 術 が 導 入 された また 環 境 技 術 では 熱 負 荷 軽 減 を 考 えたひな 壇 テラスやひさし に 加 え 吹 き 抜 けを 利 用 した 自 然 換 気 システム 防 音 も 考 慮 した 複 受 賞 盾 層 ガラス 屋 上 緑 化 地 中 熱 利 用 等 が 整 備 された 58

以 上 のことから 立 川 市 新 庁 舎 は 基 本 構 想 から 始 まるプロセス 計 画 意 匠 (デザイ ン) 技 術 など 様 々な 点 で 特 筆 すべき 建 築 であると 評 価 された ( 左 ) 野 沢 正 光 氏 ( 中 ) 立 川 市 長 清 水 庄 平 ( 右 ) 和 田 直 氏 野 沢 正 光 氏 : 設 計 共 同 体 の 代 表 者 ( 有 限 会 社 野 沢 正 光 建 築 工 房 ) 和 田 直 氏 : 設 計 共 同 体 ( 山 下 設 計 株 式 会 社 ) 59

第 15 章 資 料 編 第 1 節 検 討 の 経 緯 市 議 会 や 庁 内 での 新 庁 舎 建 設 に 係 わる 検 討 の 経 緯 を 次 にあげる 昭 和 57 年 7 月 新 庁 舎 建 設 に 係 わる 諸 課 題 を 総 合 的 に 検 討 するため 市 の 内 部 に 庁 舎 建 設 計 画 検 討 会 を 設 置 し 検 討 を 開 始 昭 和 59 年 9 月 新 庁 舎 建 設 に 係 わる 検 討 については 市 議 会 においても 市 庁 舎 建 設 調 査 特 別 委 員 会 を 設 置 昭 和 60 年 4 月 庁 舎 の 建 設 資 金 を 積 立 てるため 立 川 市 庁 舎 建 設 基 金 条 例 を 制 定 庁 舎 の 建 設 基 金 の 積 立 てを 開 始 昭 和 60 年 6 月 市 議 会 の 市 庁 舎 建 設 調 査 特 別 委 員 会 において 一 定 の 結 論 が 出 され 本 議 会 において 委 員 会 報 告 どおり 決 定 1 市 の 中 心 部 にあたる 基 地 跡 地 を 候 補 地 とすることが 望 ましい 2 時 期 は 市 制 50 周 年 にあわせる 3 規 模 は 基 本 構 想 に 定 める 将 来 人 口 の 市 民 サービスに 耐 えることができる 規 模 とすべき なお 現 庁 舎 の 活 用 の 検 討 が 必 要 4 効 率 的 な 財 政 運 営 による 資 金 計 画 を 立 案 すること なお 広 域 防 災 基 地 建 設 に 至 る 経 過 から 国 への 積 極 的 な 対 応 を 要 す 昭 和 62 年 4 月 昭 和 60 年 6 月 の 議 会 の 結 論 を 踏 まえ 庁 内 に 立 川 市 庁 舎 建 設 検 討 委 員 会 を 設 置 昭 和 63 年 10 月 立 川 市 庁 舎 建 設 検 討 委 員 会 は 基 本 構 想 ( 素 案 ) を 作 成 するが 基 地 跡 地 関 連 地 区 土 地 区 画 整 理 事 業 の 進 展 及 び 国 との 調 整 等 から 取 扱 いを 保 留 し 委 員 会 を 解 散 平 成 元 年 3 月 庁 舎 建 設 位 置 については 国 側 との 折 衝 経 過 を 踏 まえながら 議 会 と 相 談 する 旨 予 算 特 別 委 員 会 で 答 弁 平 成 2 年 9 月 庁 舎 建 設 位 置 については 現 位 置 での 建 替 えを 含 め 総 合 的 に 考 える 旨 決 算 特 別 委 員 会 で 答 弁 平 成 3 年 10 月 議 会 と 行 政 による 新 庁 舎 問 題 懇 談 会 を 設 置 し 検 討 再 開 60

平 成 4 年 4 月 第 2 次 基 本 計 画 において 平 成 11 年 度 の 建 設 を 計 画 化 平 成 4 年 7 月 新 庁 舎 問 題 懇 談 会 は 検 討 結 果 を 踏 まえ 一 定 の 結 論 を 出 し 報 告 書 として 取 り 纏 める 1 庁 舎 を 基 地 跡 地 に 移 転 することを 決 定 2 庁 舎 建 設 の 用 地 費 については 現 庁 舎 跡 地 の 有 効 活 用 で 対 応 また 現 庁 舎 跡 地 を 再 開 発 し 地 域 の 核 施 設 を 設 置 すること 平 成 5 年 2 月 庁 内 に 立 川 市 新 庁 舎 建 設 計 画 検 討 委 員 会 準 備 会 を 設 置 平 成 5 年 11 月 末 までに 基 本 構 想 検 討 に 要 する 基 本 的 事 項 について 調 査 研 究 を 実 施 (19 回 開 催 ) 平 成 8 年 7 月 庁 内 に 立 川 市 新 庁 舎 建 設 計 画 検 討 委 員 会 を 設 置 (7 回 開 催 ) 平 成 8 年 11 月 庁 内 に 立 川 市 新 庁 舎 建 設 計 画 検 討 委 員 会 幹 事 会 を 設 置 (10 回 開 催 ) 平 成 8 年 11 月 新 庁 舎 建 設 に 関 する 諸 課 題 を 検 討 するため 議 会 議 員 (8 人 以 内 ) 市 側 (6 人 以 内 )によ る 立 川 市 新 庁 舎 建 設 検 討 協 議 会 を 設 置 (4 回 開 催 ) 平 成 8 年 12 月 立 川 市 500 人 調 査 報 告 書 作 成 ( 第 3 次 長 期 総 合 計 画 ( 仮 称 )の 策 定 に 向 けて) 平 成 8 年 12 月 平 成 8 年 度 市 民 意 向 調 査 報 告 書 作 成 ( 第 3 次 長 期 総 合 計 画 ( 仮 称 )の 策 定 に 向 けて) 平 成 9 年 9 月 立 川 市 新 庁 舎 建 設 検 討 協 議 会 が 検 討 結 果 報 告 市 側 からの 庁 内 検 討 資 料 を 参 考 に 新 庁 舎 のあり 方 や 機 能 規 模 等 について 検 討 を 行 っ たが 庁 舎 位 置 の 問 題 が 解 決 しなければ 本 格 的 な 検 討 は 難 しいということが 大 方 の 考 え となった さらに 庁 舎 位 置 の 問 題 は 現 在 市 議 会 に 請 願 が 出 されており 公 式 な 場 での 議 論 が 必 要 であることから 市 議 会 に 特 別 委 員 会 を 設 置 し その 中 で 検 討 をすべきことと して 本 協 議 会 を 解 散 する 平 成 10 年 1 月 市 議 会 に 新 庁 舎 建 設 特 別 委 員 会 を 設 置 平 成 10 年 10 月 庁 内 に 立 川 市 新 庁 舎 建 設 計 画 検 討 委 員 会 幹 事 会 専 門 部 会 を 設 置 (24 回 開 催 ) 平 成 11 年 2 月 新 庁 舎 建 設 に 関 する 新 庁 舎 基 本 構 想 ( 素 案 ) ( 平 成 10 年 11 月 発 表 )を 受 け 市 民 からの 意 見 提 言 を 求 めるため 新 庁 舎 建 設 計 画 市 民 懇 談 会 を 設 置 61

平 成 11 年 3 月 平 成 10 年 度 市 政 モニター 調 査 を 実 施 平 成 11 年 7 月 市 民 懇 談 会 (5 回 開 催 ) 提 言 起 草 検 討 会 (2 回 開 催 )が 提 言 を 取 りまとめ 報 告 書 を 提 出 1 新 庁 舎 建 設 の 必 要 性 について 市 庁 舎 は 市 政 全 般 にわたる 中 心 的 な 行 政 拠 点 であり 現 在 の 市 庁 舎 が 老 朽 化 や 狭 隘 分 散 化 により 21 世 紀 に 向 けて これから 必 要 とされる 行 政 サービスに 対 応 しきれない 状 況 にあることは 確 かである 2 新 庁 舎 の 建 設 場 所 について 基 地 跡 地 は 名 実 共 に 市 庁 舎 が 立 地 するに 相 応 しい 利 便 性 と 業 務 環 境 が 整 う 地 域 で あり 立 川 市 の 将 来 の 都 市 発 展 の 立 場 からも もっとも 好 ましいと 考 えられる 地 区 的 に 庁 舎 用 地 の 確 保 が 出 来 るところを 勘 案 すると 現 在 施 行 中 の 基 地 跡 地 地 区 土 地 区 画 整 理 事 業 区 域 内 が 適 切 である この 区 域 内 において 立 地 に 必 要 な 交 通 体 系 や 公 共 施 設 整 備 を 利 用 者 の 立 場 に 立 って 十 分 考 慮 して 立 川 駅 より 徒 歩 約 10 分 以 内 の 最 善 の 場 所 を 定 め 用 地 の 規 模 及 び 取 得 方 法 を 確 定 し 市 民 に このことを 遅 滞 なく 公 表 し 理 解 を 得 ることが 妥 当 であると 判 断 される 3 今 後 の 検 討 及 び 進 め 方 に 対 する 要 望 市 は 出 来 るだけ 有 利 な 土 地 の 取 得 に 努 めるべき 新 庁 舎 の 面 積 算 定 は 十 分 な 検 討 を 行 うこと 現 庁 舎 の 跡 地 利 用 計 画 の 策 定 を 行 うこと 今 後 も 市 民 懇 談 会 市 議 会 行 政 の 三 者 の 十 分 な 意 思 疎 通 が 図 られるよう 体 制 及 びプ ロセスに 配 慮 すること 平 成 11 年 8 月 平 成 11 年 市 民 意 向 調 査 ( 第 3 次 長 期 総 合 計 画 ( 仮 称 )の 策 定 に 向 けて)を 実 施 平 成 11 年 9 月 新 庁 舎 基 本 構 想 ( 案 ) を 発 表 1 敷 地 面 積 : 約 12,000 m2と 想 定 2 延 べ 床 面 積 : 概 ね 23,000 m2 3 総 事 業 費 : 概 ね 115~120 億 円 程 度 ( 用 地 費 を 除 く) 等 平 成 11 年 12 月 平 成 11 年 度 第 2 回 市 民 意 向 調 査 報 告 書 作 成 ( 第 3 次 長 期 総 合 計 画 の 策 定 に 向 けて) 平 成 11 年 12 月 新 庁 舎 建 設 に 関 する 新 庁 舎 基 本 構 想 ( 案 ) ( 平 成 11 年 9 月 発 表 )を 受 け 市 民 から 62

の 意 見 提 言 を 求 めるため 立 川 市 庁 舎 跡 地 利 用 計 画 市 民 懇 談 会 を 設 置 平 成 12 年 3 月 市 民 懇 談 会 (5 回 開 催 )が 提 言 を 取 りまとめ 報 告 書 を 提 出 1 跡 地 利 用 の 基 本 的 な 方 針 2 跡 地 利 用 において 前 提 となる 条 件 設 置 される 施 設 機 能 の 条 件 現 存 建 築 物 の 取 り 扱 い 敷 地 の 確 保 将 来 的 な 利 用 設 置 するべきでない 施 設 3 設 置 を 提 案 する 施 設 支 所 連 絡 所 機 能 駐 車 場 多 目 的 に 利 用 できる 広 場 多 目 的 に 利 用 できる 大 小 の 集 会 室 展 示 ホール 防 災 センター 機 能 健 康 会 館 小 規 模 音 響 施 設 おもちゃの 博 物 館 などの 子 供 のための 施 設 地 域 活 動 支 援 施 設 オフィスビル 等 の 複 合 的 な 施 設 葬 祭 場 市 民 が 自 由 に 情 報 機 器 に 触 れられる 施 設 4 財 政 的 な 見 通 し 5 市 民 への 十 分 な 説 明 平 成 13 年 3 月 議 会 : 定 例 会 1 新 庁 舎 準 備 室 について 今 後 新 庁 舎 建 設 計 画 の 進 展 に 応 じて 専 任 組 織 を 設 置 す る 2 新 庁 舎 建 設 用 地 の 確 保 については 年 度 内 に 一 定 の 見 通 しをつけるべく 国 と 積 極 的 に 協 議 する 3 土 地 価 格 については 考 え 方 に 隔 たりが 大 きく 難 航 している 4 取 得 しようとする 建 設 用 地 の 位 置 について 選 択 肢 を 増 やす 平 成 13 年 3 月 新 庁 舎 建 設 特 別 委 員 会 議 会 からの 意 見 もあり 建 設 用 地 については 選 択 肢 を 増 やし 他 の 国 有 地 についても 国 と 交 渉 している 63

平 成 13 年 5 月 建 設 用 地 の 取 得 について 平 成 12 年 度 までの 交 渉 経 過 を 踏 まえ 財 務 省 と 交 渉 を 再 開 平 成 13 年 12 月 新 庁 舎 建 設 特 別 委 員 会 1 国 との 用 地 交 渉 に 一 定 の 見 通 しが 立 ってきたため 建 設 用 地 の 位 置 及 び 面 積 につい て 特 化 ( 図 面 配 付 )して 今 後 国 との 交 渉 ( 平 成 14 年 2 月 の 国 有 財 産 地 方 審 議 会 に 向 けて)に 当 たりたい 2 委 員 会 としては 今 後 の 国 との 用 地 交 渉 については 委 員 会 の 雰 囲 気 を 考 慮 し て 対 応 していってもらいたい 平 成 13 年 12 月 財 務 省 に 対 し 建 設 用 地 の 取 得 について 12 月 議 会 における 市 長 の 決 意 表 明 と それに 対 する 議 会 の 意 向 を 受 け 位 置 及 び 面 積 を 特 定 したことを 伝 える 平 成 14 年 1 月 財 務 省 に 建 設 用 地 取 得 に 向 けて 買 受 けたい 旨 の 要 望 書 を 提 出 平 成 14 年 3 月 財 務 省 は 立 川 市 の 新 庁 舎 建 設 用 地 取 得 要 望 に 対 し 国 有 財 産 関 東 地 方 審 議 会 に 諮 問 し 売 り 払 いについて 適 当 である 旨 の 答 申 が 出 された 旨 財 務 省 から 連 絡 を 受 ける 平 成 14 年 3 月 新 庁 舎 建 設 特 別 委 員 会 で 新 庁 舎 の 建 設 検 討 経 緯 について 説 明 市 議 会 本 会 議 で 出 席 議 員 の3 分 の2 以 上 の 同 意 により 市 役 所 の 位 置 を 定 める 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 可 決 平 成 15 年 2 月 財 務 省 と 売 買 契 約 締 結 後 立 川 市 への 建 設 用 地 の 所 有 権 移 転 登 記 を 完 了 平 成 15 年 6 月 委 員 長 と 108 人 の 市 民 で 構 成 された 立 川 市 新 庁 舎 建 設 市 民 100 人 委 員 会 が 発 足 平 成 16 年 3 月 新 庁 舎 建 設 基 本 構 想 市 民 案 と 現 庁 舎 敷 地 利 用 計 画 市 民 案 を 市 長 に 提 出 平 成 16 年 10 月 市 民 参 加 による 立 川 市 新 庁 舎 建 設 事 業 手 法 等 検 討 委 員 会 を 設 置 平 成 17 年 3 月 立 川 市 新 庁 舎 建 設 事 業 手 法 等 検 討 委 員 会 報 告 書 を 市 長 に 提 出 立 川 市 新 庁 舎 建 設 基 本 構 想 を 策 定 平 成 17 年 度 同 報 告 書 設 計 者 選 定 競 技 ( 立 川 モデル) により 設 計 者 を 決 定 ユーザー 参 加 による 基 本 設 計 を 開 始 平 成 18 年 度 基 本 設 計 (H18.7 完 了 ) 実 施 設 計 (H18.8~H19.6) 施 工 者 選 定 手 法 等 検 討 委 員 会 を 設 置 (H18.10~H19.3) 平 成 19 年 度 技 術 提 案 型 総 合 評 価 方 式 ( 立 川 モデル) により 施 工 者 を 決 定 64

平 成 20 年 6 月 設 計 変 更 手 続 きを 経 て 着 工 平 成 22 年 3 月 本 体 工 事 竣 工 平 成 22 年 5 月 6 日 ( 金 ) 開 庁 ( 利 用 開 始 ) 平 成 23 年 3 月 旧 第 一 庁 舎 議 会 棟 立 体 駐 車 場 を 解 体 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 屋 上 の 手 形 屋 上 の 通 路 の 両 側 には 建 設 当 時 ( 平 成 21 年 度 ) 小 学 1 年 生 だった 児 童 全 員 の 手 形 タイルがある 65

第 2 節 新 庁 舎 の 平 面 図 立 面 図 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 1 階 平 面 図 8.4m 120.610m 92.043m 66

2 階 平 面 図 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 約 73m 8.4m 約 105m 8.4m 3 階 平 面 図 8.4m 8.4m 67

地 階 平 面 図 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 8.4m 8.4m 断 面 詳 細 図 68

立 面 図 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 北 南 69

第 3 節 新 庁 舎 のレイアウト( 開 庁 当 時 ) 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 1 階 2 階 70

3 階 立 川 市 役 所 新 庁 舎 建 設 の 記 録 地 階 71

第 16 章 おわりに このようにして 新 庁 舎 は 多 くの 人 々の 尽 力 により 完 成 した 新 しい 公 共 の 時 代 を 迎 える 中 この 公 共 施 設 における 市 民 参 加 のプロセス 立 川 モデル は 一 つの 協 働 の 形 にな った 失 敗 した 点 もっとうまくできたであろう 点 などあったが 総 じては 一 つのモデル となり 得 たのではないだろうか 今 後 市 庁 舎 を 建 設 する 時 だけでなく 様 々な 事 業 を 展 開 する 上 で この 立 川 モデルを 参 考 にしてもらいたい 市 民 100 人 委 員 会 の 卯 月 盛 夫 委 員 長 は 市 民 が 行 政 と 議 会 に 何 を 望 んでいるかを 直 接 表 現 する 建 物 が 市 庁 舎 である 言 い 換 えれば 市 庁 舎 をみるとその 都 市 の 共 同 体 や 市 民 自 治 の 在 りようが 分 かる とおっしゃった 新 庁 舎 には 市 民 自 治 の 拠 点 として 市 民 が 交 流 できるスペース 行 政 情 報 提 供 する 場 を 確 保 した 今 後 これらの 場 をどのように 活 用 していくのか 市 民 自 治 の 在 りようが 問 われ る また 設 計 者 選 定 委 員 会 の 内 藤 廣 委 員 長 は プロセス 全 体 が 立 川 モデルであることは 言 うまでもないが そのプロセスから 生 まれたものが 新 しい 時 代 の 新 しい 庁 舎 の 在 り 方 を 写 し 取 ったものとなるかどうか それが 市 と 市 民 にとって 百 年 後 に 誇 りうる 建 築 的 資 産 となる かどうか 今 後 の 取 り 組 みに 大 きな 期 待 を 寄 せるとともに 選 ばれた 設 計 者 に 希 望 を 託 した い とおっしゃった 希 望 を 託 された 設 計 者 は 市 民 議 会 市 職 員 のそれぞれの 想 いを 見 事 に 形 にして 見 せた のではないだろうか もちろん 設 計 者 だけの 力 ではなく 市 民 が 積 極 的 に 参 加 参 画 した 立 川 モデルの 集 大 成 と 言 えるだろう 新 庁 舎 建 設 後 においても 今 回 の 立 川 モデルとなった 新 庁 舎 建 設 のプロセスの 手 法 が 本 市 の 計 画 づくりや 事 業 を 進 める 上 で 大 きな 影 響 を 与 え ている また 100 年 後 に 誇 れる 庁 舎 となるためには この 立 川 モデルの 考 え 方 を 継 続 し ていく 必 要 がある 新 庁 舎 の 真 価 は 今 後 いかに 多 くの 人 々に 愛 されるかによって 決 まる 多 くの 市 民 専 門 家 設 計 者 施 工 者 事 業 者 議 員 市 職 員 の 手 によって 作 られたこの 庁 舎 が 永 く 市 民 や 利 用 者 に 愛 されることを 願 ってやまない エントランスにある 定 礎 の 奥 には 新 庁 舎 建 設 に 関 係 した 多 くの 人 々によって100 年 後 の 市 民 に 向 けたメッセージが 託 されたタイムカプセルが 埋 め 込 まれている 72

新 庁 舎 建 設 事 業 記 念 誌 平 成 25 年 3 月 立 川 市 行 政 管 理 部 総 務 課 190-8666 東 京 都 立 川 市 泉 町 1156-9 電 話 042-523-2111( 代 表 ) 内 線 2593 1