25 消 安 第 5776 号 環 水 大 土 発 第 1403281 号 平 成 26 年 3 月 28 日 ( 改 正 : 平 成 26 年 11 月 25 日 ) 各 都 道 府 県 知 事 宛 農 林 水 産 省 消 費 安 全 局 長 環 境 省 水 大 気 環 境 局 長 特 定 農 薬 ( 特 定 防 除 資 材 )として 指 定 された 資 材 ( 天 敵 を 除 く )の 留 意 事 項 に ついて 農 薬 取 締 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 82 号 以 下 法 という ) 第 2 条 第 1 項 ただし 書 に 規 定 する 特 定 農 薬 ( 通 称 特 定 防 除 資 材 という )は 平 成 14 年 の 法 改 正 による 無 登 録 農 薬 の 製 造 及 び 使 用 等 の 規 制 強 化 に 伴 い その 原 材 料 に 照 らし 農 作 物 等 人 畜 及 び 水 産 動 植 物 に 害 を 及 ぼすおそれがないことが 明 らかな 農 薬 にまで 登 録 の 義 務 を 課 すこと は 過 剰 規 制 になるため 同 項 の 登 録 を 必 要 としないものとして 創 設 された 平 成 26 年 3 月 28 日 農 林 水 産 省 環 境 省 告 示 第 2 号 ( 特 定 農 薬 を 指 定 する 件 の 一 部 を 改 正 する 件 )が 公 布 され 平 成 15 年 3 月 4 日 農 林 水 産 省 環 境 省 告 示 第 1 号 ( 特 定 農 薬 を 指 定 する 件 以 下 告 示 という )の 一 部 が 改 正 されたことにより 特 定 農 薬 とし て 現 在 エチレン 次 亜 塩 素 酸 水 ( 塩 酸 又 は 塩 化 カリウム 水 溶 液 を 電 気 分 解 し て 得 られるものに 限 る ) 重 曹 食 酢 及 び 天 敵 が 指 定 されている 今 般 平 成 25 年 9 月 6 日 及 び 同 年 11 月 1 日 に 開 催 された 農 業 資 材 審 議 会 農 薬 分 科 会 特 定 農 薬 小 委 員 会 及 び 中 央 環 境 審 議 会 土 壌 農 薬 部 会 農 薬 小 委 員 会 特 定 農 薬 分 科 会 合 同 会 合 において 各 資 材 の 指 定 対 象 の 範 囲 及 び 使 用 する 際 の 注 意 点 等 について 情 報 提 供 する こととされた これを 踏 まえ 改 正 後 の 告 示 に 規 定 する 各 資 材 ( 天 敵 を 除 く )の 範 囲 及 び 使 用 する 際 の 注 意 点 等 を 下 記 のとおり 取 りまとめたので 貴 職 におかれては 各 資 材 ( 天 敵 を 除 く )を 使 用 する 者 に 対 し 下 記 の 事 項 の 情 報 提 供 をお 願 いする なお 天 敵 の 範 囲 及 び 使 用 等 に 当 たり 留 意 すべき 事 項 については 別 途 特 定 農 薬 ( 特 定 防 除 資 材 )として 指 定 された 天 敵 の 留 意 事 項 について ( 平 成 26 年 3 月 28 日 付 け 25 消 安 第 5777 号 環 水 大 土 発 第 1403282 号 農 林 水 産 省 消 費 安 全 局 長 環 境 省 水
大 気 環 境 局 長 通 知 )を 御 参 照 いただきたい 昆 虫 綱 及 びクモ 綱 に 属 する 動 物 ( 人 畜 に 有 害 な 毒 素 を 産 生 するものを 除 く )であっ て 使 用 場 所 と 同 一 の 都 道 府 県 内 ( 離 島 (その 地 域 の 全 部 又 は 一 部 が 離 島 振 興 法 ( 昭 和 28 年 法 律 第 72 号 ) 第 2 条 第 1 項 の 規 定 により 指 定 された 同 項 の 離 島 振 興 対 策 実 施 地 域 に 含 まれる 島 小 笠 原 諸 島 振 興 開 発 特 別 措 置 法 ( 昭 和 44 年 法 律 第 79 号 ) 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 小 笠 原 諸 島 の 区 域 に 含 まれる 島 奄 美 群 島 振 興 開 発 特 別 措 置 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 189 号 ) 第 1 条 に 規 定 する 奄 美 群 島 の 区 域 に 含 まれる 島 及 び 沖 縄 振 興 特 別 措 置 法 ( 平 成 14 年 法 律 第 14 号 ) 第 3 条 第 3 号 に 規 定 する 離 島 をいう )にあっ ては 当 該 離 島 内 )で 採 取 されたもの 記 特 定 農 薬 である 各 資 材 ( 天 敵 を 除 く )の 範 囲 及 び 参 考 となる 対 象 病 害 虫 等 使 用 方 法 並 びに 使 用 の 際 の 注 意 点 は 別 紙 1から 別 紙 4までのとおりとする
別 紙 1 1 エチレンの 範 囲 について 労 働 安 全 衛 生 規 則 ( 昭 和 47 年 労 働 省 令 第 32 号 ) 第 24 条 の14にのっとった 表 示 又 は 工 業 標 準 化 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 185 号 ) 第 11 条 に 基 づく 日 本 工 業 規 格 Z7253に 規 定 する 安 全 データシート(SDS) 等 により 製 品 規 格 が 確 認 できるもの(エチレンとその 他 の 化 学 物 質 との 混 合 物 を 除 く ) 品 種 類 薬 効 が 認 められ 参 考 となる 使 用 方 法 使 用 の 際 の 注 意 点 等 る 対 象 病 害 虫 等 エ 発 芽 抑 ばれいしょの ばれいしょ:エチレン 濃 度 エチレンやエチレン チ 制 剤 及 萌 芽 抑 制 4~20ppm 貯 蔵 期 間 中 の 入 ったボンベを 取 レ び 成 長 バナナ キウ 常 時 所 定 の 濃 度 を 保 つ( 貯 り 扱 う 際 には 他 法 ン 促 進 剤 イフルーツ 等 蔵 庫 内 の 温 度 は8 程 令 ( 高 圧 ガス 保 安 関 の 果 実 の 追 熟 度 ) 係 法 令 労 働 安 全 衛 促 進 バナナ:エチレン 濃 度 300 生 関 係 法 令 等 )によ ~ 1,000ppm 処 理 時 間 24 る 規 制 を 遵 守 するこ 時 間 ( 貯 蔵 庫 内 の 温 度 は 13 と ~19 程 度 ) キウイフルーツ:エチレン 濃 度 10ppm 程 度 処 理 時 間 10~12 時 間 程 度 ( 貯 蔵 庫 内 の 温 度 は 15~20 程 度 ) ( 使 用 場 所 はいずれの 作 物 も 貯 蔵 庫 内 )
別 紙 2 1 次 亜 塩 素 酸 水 ( 塩 酸 又 は 塩 化 カリウム 水 溶 液 を 電 気 分 解 して 得 られるものに 限 る 以 下 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 という )の 範 囲 について 次 に 掲 げる 水 溶 液 であって ph6.5 以 下 有 効 塩 素 10~60mg/kg のものとする 一 0.2% 以 下 の 塩 化 カリウム 水 溶 液 (99% 以 上 の 塩 化 カリウムを 飲 用 適 の 水 に 溶 解 したもの)を 有 隔 膜 電 解 槽 ( 隔 膜 で 隔 てられた 陽 極 及 び 陰 極 により 構 成 された ものをいう ) 内 で 電 気 分 解 して 陽 極 側 から 得 られる 水 溶 液 二 2~6%の 塩 酸 を 無 隔 膜 電 解 槽 ( 隔 膜 で 隔 てられていない 陽 極 及 び 陰 極 により 構 成 されたものをいう ) 内 で 電 気 分 解 し 飲 用 適 の 水 で 希 釈 して 得 られる 水 溶 液 品 種 類 薬 効 が 認 め 参 考 となる 使 用 方 法 使 用 の 際 の 注 意 点 等 られる 対 象 病 害 虫 等 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 殺 菌 剤 ( 散 布 用 ) きゅうり のうどん こ 病 いちごの 灰 色 かび 病 生 成 直 後 の 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 を 200L/10a 散 布 生 成 直 後 の 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 を 1.5~2L/ 株 散 布 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 中 の 有 効 塩 素 は 時 間 の 経 過 とともに 減 少 し 有 害 物 質 である 亜 塩 素 酸 や 塩 素 酸 が 生 成 されるので 使 用 の 度 に 製 造 し 製 造 後 は 速 やかに 使 用 すること 有 隔 膜 電 解 槽 を 用 いて 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 を 生 成 する 際 に 発 生 する 陰 極 側 の 水 溶 液 の 排 水 処 理 は 日 本 電 解 水 協 会 が 作 成 した 使 用 マニュアル 等 を 参 考 に 他 法 令 を 踏 まえ 適 切 に 実 施 すること 酸 性 の 強 い 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 を 使 用 すると 農 作 物 に 酸 焼 け が 生 じたり 皮 膚 等 に 刺 激 が 生 じる 事 例 が 確 認 されている ので 日 本 電 解 水 協 会 が 作 成 した 電 解 次 亜 塩 素 酸 水 の 使 用 マニュアルに 従 って 使 用 する こと
別 紙 3 1 重 曹 の 範 囲 について 一 食 品 添 加 物 等 の 規 格 基 準 ( 昭 和 34 年 12 月 28 日 厚 生 省 告 示 第 370 号 )に 適 合 す る 炭 酸 水 素 ナトリウム 重 炭 酸 ナトリウム 又 は 重 炭 酸 ソーダであって 食 品 衛 生 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 233 号 ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく 表 示 の 基 準 に 関 する 内 閣 府 令 ( 平 成 23 年 内 閣 府 令 第 45 号 )にのっとった 表 示 がされたもの 二 飼 料 及 び 飼 料 添 加 物 の 成 分 規 格 等 に 関 する 省 令 ( 昭 和 51 年 農 林 省 令 第 35 号 )に 適 合 する 炭 酸 水 素 ナトリウムであって 同 令 にのっとった 表 示 がされたもの 三 医 薬 品 医 療 機 器 等 の 品 質 有 効 性 及 び 安 全 性 の 確 保 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 35 年 法 律 第 145 号 )に 基 づく 日 本 薬 局 方 ( 平 成 23 年 3 月 24 日 厚 生 労 働 省 告 示 第 65 号 ) 医 薬 品 各 条 に 規 定 する 炭 酸 水 素 ナトリウム 重 曹 又 は 重 炭 酸 ナトリウムであ り 同 法 及 び 同 告 示 にのっとった 表 示 がされたもの 四 雑 貨 工 業 品 品 質 表 示 規 程 ( 平 成 9 年 12 月 1 日 通 商 産 業 省 告 示 第 672 号 )にのっ とった 表 示 がされた 住 宅 又 は 家 具 用 の 洗 剤 であって 主 要 な 成 分 が 炭 酸 水 素 ナトリ ウム 重 曹 又 は 重 炭 酸 ナトリウムであることが 確 認 できるもの 五 工 業 標 準 化 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 185 号 ) 第 11 条 に 基 づく 日 本 工 業 規 格 ( 以 下 JIS という ) K8622に 規 定 する 炭 酸 水 素 ナトリウム( 試 薬 ) であって JIS にのっとった 表 示 がされたもの 六 JIS Z7253に 規 定 する 安 全 データシート(SDS)その 他 の 表 示 により 製 品 規 格 が 確 認 できるもの 品 種 類 薬 効 が 認 められ 参 考 となる 使 用 方 法 使 用 の 際 の 注 意 点 等 る 対 象 病 害 虫 等 重 殺 菌 剤 野 菜 類 ば 重 曹 濃 度 0.1% 程 度 に 薄 め にがうりに 使 用 する 曹 ( 散 布 用 ) ら ホップの 灰 色 かび 病 野 菜 類 ば ら ホップの うどんこ 病 野 菜 類 のさび 病 たものを 150~500L/10a 散 布 場 合 えらぶ か 交 5 号 チャンピオ ン 久 留 米 百 成 2 号 又 は 吉 田 系 の 品 種 で は 薬 害 が 生 じた 事 例 がある ( 注 ) 登 録 農 薬 である 炭 酸 水 素 ナトリウム 剤 の 登 録 内 容 を 参 考 に 薬 効 が 認 められる 対 象 病 害 虫 等 を 記 載
別 紙 4 1 食 酢 の 範 囲 について 農 林 物 資 の 規 格 化 及 び 品 質 表 示 の 適 正 化 に 関 する 法 律 ( 昭 和 25 年 法 律 第 175 号 ) 第 19 条 の13に 基 づく 加 工 食 品 品 質 表 示 基 準 ( 平 成 12 年 3 月 31 日 農 林 水 産 省 告 示 第 513 号 ) 及 び 食 酢 品 質 表 示 基 準 ( 平 成 12 年 12 月 19 日 農 林 水 産 省 告 示 第 1668 号 )にのっとっ た 表 示 がされたもの 品 種 類 薬 効 が 認 められ 参 考 となる 使 用 方 法 使 用 の 際 の 注 意 点 等 る 対 象 病 害 虫 等 食 殺 菌 剤 稲 のもみ 枯 細 酸 度 0.1~0.25% 程 度 に 薄 め 有 害 な 成 分 が 抽 出 され 酢 ( 種 子 消 毒 用 ) 菌 病 ばか 苗 病 ごま 葉 枯 病 たものに 24 時 間 もみを 浸 漬 焼 酎 糖 類 と 混 合 したものを 使 用 している 事 例 もある るおそれがあるので 食 用 に 供 しない 物 を 漬 け 込 んだ 食 酢 の 使 用 は 避 けること ( 注 ) 過 去 登 録 のあった 酢 酸 液 剤 の 登 録 内 容 を 参 考 に 薬 効 が 認 められる 対 象 病 害 虫 等 を 記 載