2007年(平成19年)2月1日 日本禁煙学会雑誌



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Transcription:

2007 年 ( 平 成 19 年 )2 月 1 日 ISSN 1882-6806 JAPANESE JOURNAL OF TOBACCO CONTROL 日 本 禁 煙 学 会 雑 誌 CONTENTS Vol.2 No.2 WAT 特 集 WALK AGAINST TOBACCO 2006 WEEK 1 REVISITED Mark Gibbens 15 禁 煙 サロン 禁 煙 したい 人 たちへ(1) 大 塚 幸 絵 18 禁 煙 外 来 から 診 療 録 (1) 21 記 録 日 本 禁 煙 学 会 の 対 外 活 動 記 録 (2007 年 1 月 ) 25 Japan Society for Tobacco Control (JSTC) 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 禁 煙 学 会 Volume 2, Number 2 February 2007

WAT 特 集 WALK AGAINST TOBACCO 2006 WEEK 1 REVISITED なぜ 歩 こうと 思 ったか 鹿 児 島 の 佐 多 岬 から 北 海 道 の 宗 谷 岬 までの 約 3000 km を 歩 いて このメッセージを 伝 えていきたいと 考 えています あなたの 健 康 を 大 事 にして 下 さい あなたの 家 族 を 大 事 にして 下 さい あなたの 友 達 を 大 事 にして 下 さい あなたの 国 を 大 事 にして 下 さい 禁 煙 は 愛 です! なぜ 私 がこのキャンペーンを 計 画 したか それは 私 はオーストラリアから 来 て います オーストラリアは 喫 煙 率 の 低 い 国 です でも 昔 からではありません 人 々が 喫 煙 受 動 喫 煙 の 危 険 を 知 り 今 の 数 字 になっていったのです 政 府 はと ても 明 確 な 喫 煙 の 害 の CM を 流 し タバコの 表 示 も 写 真 付 きでわかりやすくしてい ます タバコ 税 も 高 く 建 物 バーであっても 禁 煙 エリアは 何 %と 法 律 で 決 まっ ています 今 世 界 の 多 くの 国 が 禁 煙 の 動 きになってきています 政 府 の 広 告 も 日 本 に 比 べ とてもはっきりと 喫 煙 の 危 険 を 警 告 しています ところが 日 本 は 成 人 男 性 の 47%が 喫 煙 者 と 驚 く 数 字 です また 若 い 女 性 の 喫 煙 率 は 増 えていっているようです これは 喫 煙 受 動 喫 煙 の 危 険 性 の 認 識 がそれほど 重 要 視 されてないからでは と 思 いました ただ 体 に 悪 いとは 知 っていても どう 悪 いのかといった 知 る 機 会 がない 三 度 の 食 事 より 口 にするのに 何 が 成 分 でそれはどう 体 に 影 響 する ま たその 煙 の 方 が 害 があるのに その 影 響 もあまり 知 られていない 吸 う 人 も 吸 わ ない 人 もそこを 知 る 機 会 もなく 禁 煙 分 煙 と 言 われてもただ 困 惑 し 憤 慨 する と 思 います それを 知 るべきだ 知 ってもらいたいと 歩 く 事 にしたのです Mark Gibbens また 私 自 身 が 主 に ICU の 看 護 師 でした 多 くの 医 師 歯 科 医 師 が 禁 煙 を 推 進 しています 吸 い 続 ける 事 がどんな 事 になるか 知 っ ている 私 達 が 教 えてあげなくてはいけない 治 す 事 だけが 医 療 ではなく 予 防 をする 事 も 医 療 だと 思 います こうして 歩 くことも 私 の 日 本 においてできる 看 護 師 としての 仕 事 の 一 つと 考 えています こうして 歩 く 事 ははたして 意 味 があるのかと 思 われるかもしれません でも 何 もしないよりした 方 がいいと 思 っています この メッセージが 一 人 でも 多 くの 人 に 伝 わるきっかけになればいいなと 願 い 遍 路 姿 で 歩 きます July 9th 2006 witnessed the culmination of 3003km of walking by me, and thousands of hours of effort by my supporters, to spread our message, that, NO SMOKING IS LOVE. Six months later I look back with pride at our achievement and thus hope you will enjoy reliving those amazing 88 days that it took me to walk from Cape Sata in Kyushu to Cape Souya in Hokkaido. As with all great things in life, there was much planning, preparation and hard work many months before the walk actually began. The three people I am most indebted to are, my wife Reiko who dutifully and lovingly put everything she had into this walk. The other two members are of course Dr Ohashi and Dr Kato from Niihama on the island of Shikoku. Without their support from beginning to end, this walk would never have taken its first steps. Included in our preparation was my five day walk across Shikoku, commencing in Tokushima City with the support of Dr Nakase and his NPO, followed by Dr Morita at the Red Cross Hospital in Takamatsu City and concluding in Matsuyama City, Ehime. This was an invaluable experience, as it confirmed my belief that I could walk the length of Japan and that our Landcruiser Prado support vehicle was up to the task. Presentations to school children in Tokushima and to the community in Takamatsu and our first interviews with local media were preparing us well for the many activities that would follow. April 15th 2006 will be remembered as the day it rained on my parade, both physically and metaphorically. Arising at 7am to the drumming of rain on the van roof, we headed the short distance to Cape Sata chauffeured by our man in Kagoshima, Dr Ichiki, with reporters in tow. Arriving at the Cape we were informed that the private Park road was restricted to cars only and I wouldn't be able to walk the first 15 行 程 図

3km. Biting my tongue I silently prepared whilst Dr Ichiki tried valiantly to persuade them to let me walk. To no avail. So, taking the fifteen-minute stroll from the carpark to the Cape lookout I was already making contingency plans. At the lookout, with cameras flashing and the lighthouse looming in the background I gave my farewell speech, listened to Dr Ichiki's pep talk and took my first wet and slippery steps of the 3000km walk. At the carpark I quietly got into the car and 3km later got out again at the Park entrance. What should have begun as a pleasant leisurely stroll had been transformed into a frustrated, angry stomp due to the intransigence of park employees. Exercise however is a good medicine for relieving anger, and my frustration like the morning mist began to dissipate after a few kilometres. Surviving a lack of footpaths in the morning I met up with Reiko for lunch in Nejime, a small rural town infamously remembered by us for its signs, erected by the town office advising the residents to buy their cigarettes locally, so that the tobacco tax would go to the local community. In some ways you have to admire their perverse thinking. By mid afternoon the rain had ceased and the sun was managing to poke holes through the clouds and crowning the peak of Sakura Jima in the distance. By 6pm I had walked 49km through sparsely populated countryside and reached Hamada town. Soaking in the famous brown waters of the local hot spring I managed to convince Reiko, grudgingly, to return to Cape Sata and retrieve the 3km of walking that I had been denied in the morning. So in true Saigo Takamori fashion, my path lit by a full moon, I walked up to Cape Sata carpark and back down again thereby keeping my promise to walk the complete distance from Cape Sata to Cape Souya. That night in the cramped rear of the land cruiser I fell asleep, my heart a little lighter at having kept a promise. Into the second day and the land was becoming increasingly more populated and on the main highway from Miyazaki City to Kagoshima City I estimate about 800 cars per hour witnessed the NO SMOKING IS LOVE banner, some drivers gawking, others honking horns and some slowing and shouting words of encouragement. On Sakura Jima an old lady stopped me and impressed with what I was trying to achieve invited me to share some tea, unfortunately it was late in the day, I was behind schedule and I politely had to decline her invitation. I passed the next 2 hours on the lava road in some discomfort as fatigue set into my legs before reaching the ferry port and taking the 20-minute ride across the channel to Kagoshima City. Unfortunately I can't walk on water, so this was the first of two ferries that I had to take between the islands of Japan. Arriving at Dr Ichiki's house we entered the first of our homestays where we were warmly greeted by Mrs. Ichiki and Dr Murakami, their friend. I was soon enjoying a hot bath before joining the others for a delicious feast of sushi. Immediately I was made to rue my decision to abstain from alcohol (to show that addictions can be broken) on this walk as the others heartily downed several bottles of fruit wine. After a days walking of 43km the doctors guest room was a welcome relief for my tired and aching muscles. Despite Day 3 being a rest day, in this country there is no such thing as a rest day. First a visit to the Kagoshima City Medical Association, to discuss their anti-smoking activities followed by Dr Ichiki, Reiko and I strolling through the City's central shopping arcade waving the banner and handing out anti-smoking info-tissues (care of Dr Nagano in Ehime) to passers-by and giving interviews to some newspaper journalists. I guess a guy dressed all in white, wearing a conical hat looking like a strange henro, carrying a NO SMOKING IS LOVE banner, is going to attract some media interest. Oh, and did I mention I am a gaijin. The following day we said farewell to the Ichiki's and walked over the mountains dividing Kagoshima City and Satsuma Town (Miyanojo). The 46km walk was highlighted by a family stopping to give me some bread and good wishes having heard about the walk on NHK radio, and later a young girl stopping to give me a drink of hot tea in the cool evening. Once again we slept in the support vehicle and early on Day 5 I was stopped by a baker in his delivery van. He had been a smoker for 30 years and had quit smoking just 3 months before. As a reward for my efforts he gave me breakfast. Later in the day whilst walking through Izumi Town, I was suddenly confronted by a man wearing work overalls, a straw hat and weilding a banner which said something about tobacco, but I wasn't sure what. I managed to understand enough of his Japanese to know that this look-a-like Don Quixote wanted to meet me again at the Kagoshima-Kumamoto border and walk with me. So an hour later with Reiko on hand to interpret, and I was formally introduced to Mr. Ishidera, our benefactor in Kumamoto and my first walking partner. He had organised a Homestay with his friend and local activist, Mr. Ohsawa, in Minamata. Having walked 42km for the day I enjoyed 日 本 禁 煙 学 会 雑 誌 第 2 巻 第 2 号 2007 年 ( 平 成 19 年 )2 月 1 日 16 徳 島 県 医 師 会 にて 香 川 県 高 松 にて 出 発 式 ( 愛 媛 県 新 居 浜 市 医 師 会 にて) 2006 年 4 月 13 日 鹿 児 島 県 佐 多 岬 出 発

日本禁煙学会雑誌 第 2 巻第 2 号 taking another home bath and then learning about the history of Minamata Sickness and Mr. Ohsawa's own inspiring story of his walk from Tokyo to Kyoto to create awareness about the Minamata problem, and his current campaign to educate people to the benefits of organic farming and produce. On Day 6 I walked 45km from Minamata to Yatsushiro and on Day 7 after another 42km across the flat plains of Kumamoto arrived in the City of the same name and honoured an appointment at the Kumamoto Medical Association. The meeting went well and a visit to a leading anti-smoking hospital for the following day was organised by Dr Yoshitomi, himself a recipient of a cardiac pacemaker and an ex-smoker. The day and the first week was completed with a delicious Italian-Japanese fusion meal organised by Mr. Ishidera at Bocarupo a completely no-smoking restaurant owned by Mr. Ashihara. Mr. Ohsawa's daughter was also in attendence and organised our homestay for the night. Again we slept well, looking forward to our interview with Kumamoto's KKT television crew the next morning and our visit to Kino Cardiac Hospital. 2007 年 平成 19 年 2 月 1 日 徳島県医師会にて 鹿児島県医師会訪問 To be continued 香川県 高松にて 水俣で石寺さんと出会う 出発式 愛媛県 新居浜市医師会にて 熊本の禁煙イタリアンレストラン ボッカルーポ 熊本機能病院 米満総院長 水野先生ほか皆さんの出迎えを受ける 参考サイト Walk Against Tobacco 2006 http://www.walkabout-tobacco.org/ Gallery にいろいろな写真があります WAT WALK AGAINST TOBACCO 17

禁 煙 サロン 禁 煙 したい 人 たちへ(1) 大 塚 幸 絵 http://blog.goo.ne.jp/yukielumlum/ 大 塚 幸 絵 (おおつかゆきえ)プロフィール 秋 田 県 出 身 禁 煙 によって 自 分 や 周 囲 への 意 識 が 変 わる その 意 識 の 変 化 は 人 々の 健 康 環 境 青 少 年 の 育 成 へ 目 を 向 けさせ 現 在 はそれらの 活 動 に 積 極 的 に 取 り 組 んでいる 趣 味 は 創 作 活 動 文 芸 活 動 2006 年 日 本 禁 煙 学 会 主 催 私 はこうしてタバコをやめられた コンテスト 第 1 位 受 賞 若 いしかも 女 の 子 の 喫 煙 率 が 増 えていると 聞 きます とても 悲 しいことです そのままでもきれいな 肌 健 康 な 肉 体 純 粋 な 思 考 がニコチンに 蝕 まれていくと 思 うと 彼 女 たちは 何 故 タバコを 手 に 取 るのでしょう 以 前 喫 煙 者 だったわたしは 憧 れ からでした かっこいいと 思 っていたのです いけないといわれることに 無 性 に 惹 かれました テレビドラマ 漫 画 周 囲 の 環 境 が 映 し 出 すタバコを 吸 う 人 の 姿 は 大 人 びても 見 え 気 持 ちよさそうにも 見 え それはいたるとこ ろで 私 の 思 考 を 支 配 し 吸 ってもいいかな そんな 気 をおこさせました すぐやめられる と 信 じていたのも 不 思 議 なものです 中 毒 その 恐 ろしさを 知 らなかった 今 吸 っている 子 達 も これから 吸 い 出 す 子 達 も 同 じような 気 持 ちがあると 思 います きっかけはささやかな 欲 求 なんです 好 奇 心 が 一 番 の 要 因 けれどその 罠 にはまると 抜 け 出 せなくなる 一 本 二 本 数 は 増 え タバコが 手 放 せなくなっていく 害 があるとわかっていてもなかなか 難 しい 禁 煙 そこで 私 のできることを 考 えました 自 身 の 体 験 を 生 かした 禁 煙 方 法 の 伝 授 やめたいけれどやめられない 人 たちへ できるならなるべく 楽 しく 禁 煙 することでのメリットを 感 じながら 毎 日 を 過 ごしてもらえるように 日 々を 大 切 に 未 来 を 明 るいものにできますように そんな 願 いを 込 めて 綴 っていきます よろしくお 付 き 合 いくだされば と 思 います やめようと 思 った 気 持 ちを 忘 れないで あなたのため あしたのため 誰 かのために 18

1 禁 煙 ノート 禁 煙 したいなと 思 ったら すぐにその 気 持 ちを 残 しておきます できればきれいな 便 箋 などに 丁 寧 に 書 いてみます もしくは 禁 煙 ノートを 用 意 して 一 番 初 めに どうしてやめたいかを 書 いてみるといいでしょう 禁 煙 が 成 功 したら 肌 がきれいになります 食 べ 物 がおいしくなります イライラすることもないし 体 が 軽 くなって 目 覚 めも 爽 快 いいことずくめなのです 効 果 が 目 に 見 えてくるのは 3 日 3 週 間 3 か 月 が 一 単 位 だとわたしは 思 っています 苦 しくて 禁 煙 をやめたくなるのが 3 日 目 これを 乗 り 越 えるとまず 一 山 超 えたことに 3 週 間 これだけやめられたんだと 気 持 ちが 緩 む 頃 かるくニコチンが 欲 しくなります ここで 吸 ったらもとのもくあみ ひたすら 我 慢 を 続 けます 3 か 月 禁 断 症 状 が 抜 けきり 喫 煙 の 渇 望 もほとんど 感 じなくなり 体 の 好 調 を 実 感 する 時 期 その 喜 びを 大 切 にして 忘 れないようにしましょう 禁 煙 をしていると 毎 日 いろんなことを 感 じます 自 分 の 欲 求 とむきあうわけですから 自 分 の 心 体 と 対 話 するときでもあります 日 々の 効 果 も 確 認 できるので 禁 煙 ノートは 本 当 におすすめです 1 日 300 円 のタバコを 一 箱 吸 っていたら 30 日 ( 約 一 か 月 )で 9000 円 一 年 で 10 万 円 以 上 の 出 費 です 10 年 で 100 万! ちょっとした 財 産 になりますよね 自 分 が 吸 っている 量 を 把 握 して それを 金 額 に 換 算 してみて いくらになるか それを 書 き 留 めておくと 愕 然 とします 何 一 つ 手 元 に 残 らないのに いくら 自 分 は 使 っているのか それを 知 ることは 大 切 なことだと 思 います 私 が 禁 煙 ノートに 書 いたことは 1 使 用 していたニコチンガムの 個 数 時 間 2 イライラしたときの 気 持 ち それが 収 まったとき 3 穏 やかなときの 気 持 ち 4 食 べたもの ( 満 腹 になると 吸 いたくなるので 腹 八 分 目 を 心 がけました) 5 楽 しかったこと (これをかくことでものごとのメリットを 見 つけられるようになりました) など 日 常 のことを 何 でも 書 き 留 めました 水 がたくさん 飲 みたくなるとか ガムを 食 べていると 口 寂 しくないとか 野 菜 がおいしいとか そういったことも イラ ストをかいたり シールを 貼 ったり 禁 煙 のための 本 を 読 んで 共 感 できるところをかきうつしたりもしました コツはいいことを 書 きとめること メリットを 発 見 するのです 吸 わないですんだ よかった それだけでも 明 日 の 励 みになります 19

2 香 りと 音 楽 喫 煙 者 に 付 きまとうのはタバコのにおい 吸 わない 人 にとってはけしていい 香 りとは 思 えないもの むしろ 苦 しささえ 覚 えることもあります けれど 禁 煙 している 人 にとっては 欲 望 に 誘 う 魔 の 香 り 体 が 欲 しているのですから タバコのにおいにはつい 敏 感 になってしまいます だからできるならタバコを 吸 っている 人 のそばには 行 かないようにすること それが 禁 煙 成 功 のためのひとつのコツでもあります 今 は 決 められた 場 所 でしかタバコが 吸 えなくなって 来 ていて 喫 煙 者 の 人 はどんどん 肩 身 が 狭 くなっています そんな 檻 のようなスペースのなかで このときとばかりせっせと 吸 っている 姿 はあまり 格 好 がいいものではありませ ん タバコの 煙 が 立 ち 込 めたその 中 を 見 ると 副 流 煙 も 吸 っているのだと 思 い 残 念 でなりません 髪 にも 服 にも ヤニくささを 染 みこませてしまうこと それはあまりスマートなものではありませんよね できるなら きれいな 良 い 香 りを 纏 いたいな と 思 いませんか わたしは 禁 煙 中 お 気 に 入 りの 香 水 を 持 ち 歩 き それを 嗅 ぐ ということをしていました 甘 くてやわらかな 香 りが 心 を 落 ち 着 けてくれました アロマテラピーという 心 理 療 法 があったと 思 いますが それに 近 いものだと 思 います 小 さな 小 瓶 に 詰 めた 香 り 花 や 果 物 の 香 り 苦 しいなと 思 ったときにそっとそのふたを 開 けて 嗅 いでみると 優 しい 気 持 ちになれたことを 思 い 出 します 音 楽 も 棘 つきがちな 心 を 癒 してくれる 重 要 なツールになります 歌 詞 のない 音 楽 緩 やかで 優 しい 響 きのモーツアルトやショパン サティなど そういった 音 楽 のなかに 身 を 置 くことで わたしは 心 のなかに 余 裕 ができました 時 にはニコチンガムを 噛 みながら というときもあったけれど それでも 目 を 閉 じて 音 楽 を 聴 き うっとりと 呼 吸 を 整 え ていると 心 が 安 らいでいくのです ふしぎなもので 禁 煙 しながら クラッシックの 音 楽 の 魅 力 を 再 発 見 しました 心 のゆとり そういったことを 取 り 戻 していったような そんな 日 々を 得 られると 思 います 続 く 20

禁 煙 外 来 から 診 療 録 (1) 日 本 禁 煙 学 会 では 禁 煙 指 導 をしているドクターやナースからの 申 請 書 類 を 厳 正 に 審 査 し 禁 煙 専 門 医 あるいは 禁 煙 専 門 看 護 師 として 認 定 しております その 時 に 提 出 する 診 療 録 がすでに 約 600 例 集 まっております その 中 から 毎 号 数 点 ずつを 選 び 作 成 者 の 了 解 を 得 て ご 参 考 までに 呈 示 いたすことに 編 集 委 員 会 で 決 まりました ただし 保 険 で 治 療 が 行 われる 以 前 の 自 費 で 行 われていた 時 も 含 まれていますので そのつもりでご 覧 下 さい 禁 煙 指 導 が 画 一 的 な ものでなく 個 々の 対 象 に 合 わせてアレンジしていくことの 必 要 性 を 痛 感 できると 思 います 編 集 委 員 長 作 田 学 1) 年 齢 54 歳 女 性 ( 喫 煙 歴 ) 20 歳 から 現 在 まで 34 年 間 1 日 10 本.マイルドセブンスーパーライトを 1/4 になるぐらい 吸 う. ( 疾 病 既 往 歴 ) とくになし ( 禁 煙 のきっかけ) 年 齢 を 考 え,タバコの 害 を 思 い,そろそろやめようと 思 った. 問 診 ではニコチン 依 存 度 は 中 ぐらいであった.ご 主 人 (10 本 / 日 )と 娘 さん( 非 喫 煙 者 )の 3 人 暮 らし. 禁 煙 に 成 功 すればご 主 人 も やめると 言 っているとのことで,ご 家 族 のためにもぜひ 禁 煙 を 成 功 させましょう,またタバコの 害 はこれから 顕 在 化 していくので,や めるのに 良 い 時 期 だと 思 います,と 励 ましながら 指 導 を 行 った. 当 初 は 1 週 間 ごとに 2 回,その 後 2 週 間 ごとに 2 回 指 導 をおこない,ニコチンパッチは 20 より 開 始 して,6 週 間 使 用 した. 1 週 目 禁 煙 は 続 いている.さほどつらくない.まだタバコは 毒 とは 思 えないが. 2 週 目 夢 に 一 度 出 てきたが, 昼 間 はあまりタバコのことは 思 い 出 さない. 痰 が 減 ってきてうれしい. 4 週 目 朝 起 きて,パッチを 貼 り 忘 れることもあるが,タバコは 吸 いたくならない. 痰 もほとんどでなくなり, 口 の 中 もさっぱりして 気 持 ちがよい. 6 週 目 禁 煙 は 続 いている.かなり 自 信 がついたということで,パッチ 無 しで 経 過 をみることに. ( 転 帰 ) 10 か 月 後 禁 煙 持 続 ( 考 察 ) 女 性 で,1 日 10 本 ということで,やめにくいケースではと 思 われたが, 成 功 すればご 主 人 も 禁 煙 に 取 り 組 むことや, 娘 さんの 支 持 も あってうまくいった.やはり 家 族 皆 がかかわることが 大 切 と 考 えられた. 2) 年 齢 68 歳 男 性 ( 喫 煙 歴 ) 20 歳 から48 年 間 1 日 20 本 ( 疾 病 既 往 歴 ) 高 血 圧, 高 脂 血 症 ( 禁 煙 のきっかけ) 海 外 旅 行 が 好 きなのだが, 最 近 飛 行 機 の 中 が 禁 煙 になっていて, 我 慢 をするのがつらい. 料 理 の 味 がタバコのせいでまずい.テニス をやっているが, 最 近 息 切 れが 強 く,タバコのせいかと 思 っている. 海 外 旅 行,グルメ, 運 動 が 好 きな 男 性.いずれを 楽 しむのにもタバコが 障 害 になっているとの 自 覚 が 強 くあり, 禁 煙 に 取 り 組 む 意 欲 も 強 く, 今 の 気 持 ちを 持 ち 続 ければ, 必 ずうまくいくと 励 ますことからはじめた.コーヒー 好 きで 飲 んだあとタバコを 吸 ってしまう 癖 があり,しばらくコーヒーはやめてもらうことに. 時 に 胸 痛 があり, 狭 心 症 を 心 配 していることから,タバコをやめると 虚 血 性 心 疾 患 になりにくくなることを 資 料 を 持 って 説 明. ニコチンパッチは 30 から 始 めて,2 週 間 ごとに 減 量. 計 6 週 間 使 用. 1 週 目 : 食 事 のあとは 歯 磨 きや,マウスウォッシュをするようにして,タバコを 吸 わないようにしている. 禁 煙 は 続 けられそう. 2 週 目 : 禁 煙 によるイライラ 感 はない. 気 分 が 滅 入 ることもない. 3 週 目 : 禁 煙 は 続 いている.パッチのせいか, 睡 眠 が 浅 いときがあるが, 我 慢 できそう. 4 週 目 : 外 食 に 出 てみたが,タバコは 吸 わなかった. 6 週 目 : タバコの 誘 惑 はまったくなし.ニコチンパッチは 終 了 とする. 7 週 目 : パッチ 無 しでも 大 丈 夫 だった. ( 転 帰 ) 1 年 3 か 月 後, 禁 煙 継 続.ただし,もとからグルメだったため,1 年 で 体 重 が 5kg 増 えてしまい, 高 脂 血 症 が 悪 化. 現 在 ダイエット 中. ( 考 察 ) 旅 行,グルメ, 運 動 などを 趣 味 としている 人 は 多 い.タバコを 吸 うことによる 旅 行 の 際 の 不 便 さ,おいしい 料 理 がまずくなる, 心 肺 機 能 を 悪 化 させ, 好 きな 運 動 ができなくなるなど,その 人 の 趣 味 を 突 破 口 に 禁 煙 を 進 めることが 有 用 であることを 学 んだケースであっ た. 21

3) 年 齢 69 歳 男 性 ( 喫 煙 歴 ) 20 歳 から49 年 間 1 日 25 本 ( 疾 病 既 往 歴 ) とくになし. ( 禁 煙 のきっかけ) 妻 をはじめ, 家 族 から 強 く 希 望 されたため. 本 人 は, 自 分 から 禁 煙 しようと 思 ったわけではなかったので, 1.ビデオによるタバコの 害 の 説 明 2.レントゲンを 撮 ったところ,COPD を 否 定 できなかったので, 胸 部 CT とスパイロを 他 院 に 依 頼 して 行 ったところ, 初 期 の COPD で あった. 上 記 のことを 動 機 づけに, 禁 煙 指 導 をおこなった. やめられるかどうかわからないと, 常 に 言 い 続 けていたが, 一 度 も 再 開 することなくやめられた.やはり 自 分 の 肺 のことが 気 にかか っていたのだと 思 われる.ニコチンパッチは 30 を 3 週 間, 以 後 減 量 し,7 週 間 使 用 した. 1 週 目 ; 1 日 目 に 灰 皿 を 処 分 し, 翌 日 からパッチを 貼 り, 禁 煙 を 開 始. 吸 いたい 気 持 ちはいつもあるが, 家 族 と 約 束 した 手 前, 我 慢 し ている. 3 週 目 : 禁 煙 続 いている.まだ 吸 いたい 気 持 ちは 残 っている. 5 週 目 : 多 少 イラつきはあるが, 禁 煙 は 続 いている. 友 人 と 飲 みに 行 くと,また 吸 ってしまいそうなので, 行 っていない. 7 週 目 : 時 々パッチを 貼 り 忘 れるが,もう 吸 いたくならない. ( 転 帰 ) 半 年 後 禁 煙 継 続 している. ( 考 察 ) 家 族 が 禁 煙 を 希 望 することが 大 切 であることを 再 認 識 した. 症 状 や, 胸 部 レントゲンでははっきりしないケースでも, 胸 部 CT やスパイロまで 行 うように 勧 めて,COPD についてしっかり 鑑 別 し ておくのも, 禁 煙 指 導 の 際 に 有 用 と 考 えられた. 4) 年 齢 58 歳 男 性 ( 喫 煙 歴 ) 18 歳 から40 年 間 1 日 40 本 ( 疾 病 既 往 歴 ) 28 歳 で 胃 潰 瘍 で 胃 切. 歯 周 病 あり. ( 禁 煙 のきっかけ) 家 をタバコ 臭 くしたくない. 当 院 を 初 診 される 1 年 前 にニコチンガムで 禁 煙 導 入 し, 数 か 月 続 いたことがあるが, 仕 事 上 のストレスから 再 喫 煙 してしまったとい う.また 歯 周 病 があり,ニコチンガムは 歯 がぐらぐらしてくるので 使 えないと 言 うことで,4 年 前 の 12 月 当 院 にニコチンパッチを 用 い ての 禁 煙 指 導 を 希 望 されて 受 診 された.ニコチンパッチを 開 始 し, 最 初 の 1 か 月 は 禁 煙 できていたが, 翌 年 2 月 に 入 ってから 2 3 週 に 一 度,もらいタバコ 等 の 再 喫 煙 をしてしまうようになった.しかし,この 方 の 場 合,その 都 度, またニコチンパッチを 使 えば 禁 煙 でき る と 当 院 を 受 診.このような 状 況 が 同 年 7 月 上 旬 まで 続 き,また 気 候 が 暑 くなるにつれニコチンパッチを 張 った 後 の 皮 膚 のかぶれも 生 じ 始 めたため, 同 年 7 月 受 診 時 に 皮 膚 のかぶれが 出 やすい 暑 い 時 期 の 禁 煙 への 挑 戦 は 中 止 し, 涼 しい 秋 になってから,また 禁 煙 に 挑 戦 してみましょう と 本 人 に 勧 め, 本 人 も 納 得 された. 同 年 9 月 に 再 受 診 され, 再 度 ニコチンパッチを 使 っての 禁 煙 開 始. 同 年 11 月 以 降 はとくに 再 喫 煙 されることもなく, 翌 1 月 よりニコチンパッチを 使 わずに 禁 煙 導 入 に 成 功 した. 2 年 前 12 月 中 旬 仕 事 中 にイライラした 際 に 貰 いタバコをしてしまったことが 1 回. 12 月 下 旬 なんとか 我 慢 できている. 1 年 前 1 月 15 時 16 時 台 に 特 にほしくなり, 仕 事 場 でタバコを 貰 ってしまう. 2 月 朝, 職 場 にでるとつい 1 日 1 本 程 度 吸 ってしまう. 3 月 吸 いたい 気 持 ちは 強 いが,なんとか 我 慢 できている 4 月 ニコチンパッチを 貼 った 後 が 痒 くなるようになり,そのため 貼 らなかったところ, 吸 ってしまった. 5 7 月 2 3 週 に 一 度 吸 ってしまうことがある.ニコチンパッチを 貼 った 後 がかぶれがだんだん 強 くなってきた. 7 月 秋 になったら, 再 開 する 約 束 をして, 夏 期 の 間 は 禁 煙 を 中 止 することにした. 9 月 1 日 に 1 箱 タバコを 買 ってしまい,1 本 吸 っては,その 1 箱 をすべて 捨 ててしまうという 繰 り 返 しの 日 々をおくる. 10 月 3 日 に 1 本 くらい 吸 ってしまう. 11 12 月 吸 いたい 気 持 ちはあるが, 吸 わずに 我 慢 できるようになった. 今 年 1 月 吸 いたい 気 持 ちがあまり 起 きなくなってきた. ( 転 帰 結 果 ) 平 成 19 年 1 月 に 禁 煙 継 続 を 確 認 したところ, 約 3 年 間 の 禁 煙 が 継 続 している. ( 考 察 ) 何 度 再 喫 煙 されても 粘 り 強 く 受 診 され 続 けた 方 で,タバコ 依 存 と 禁 煙 したい 気 持 ちの 両 方 が 強 い 方 であったと 考 えられる. 当 院 での 禁 煙 指 導 を 希 望 されてから, 実 際 に 禁 煙 導 入 に 至 るまで, 途 中 夏 期 の 禁 煙 挑 戦 停 止 中 の 時 期 をはさんで, 約 1 年 の 月 日 を 要 したが, 最 終 的 に 禁 煙 導 入, 禁 煙 継 続 に 成 功 することができた.ニコチンパッチを 使 って 最 初 うまく 禁 煙 導 入 できたようでも,またすぐに 再 喫 煙 してしまうことのくり 返 しや, 皮 膚 のかぶれに 対 して, 夏 期 にいったん 指 導 を 中 止 して, 秋 に 向 かって 禁 煙 への 意 欲 を 高 めてもらい, また 皮 膚 のかぶれという 副 作 用 を 低 減 させて 指 導 できたことが, 最 終 的 に 成 功 に 至 った 一 要 因 であると 考 えられた.また 何 度 失 敗 して も 再 挑 戦 しようという 本 人 の 意 欲 が 強 かったことが 成 功 の 一 番 の 要 因 ではないかと 考 えられた. 22

5) 年 齢 28 歳 男 性 ( 喫 煙 歴 ) 17 歳 から11 年 間 1 日 20 本 ( 家 族 歴 ) 妻 は 非 喫 煙 者 ( 疾 病 既 往 歴 ) 特 になし ( 禁 煙 のきっかけ) 自 分 の 健 康 と 産 まれてきた 子 どもの 健 康 を 考 えて いままで 禁 煙 を 考 えたことがなかったが,12 月 はじめ 妻 が 第 1 子 を 出 産.この 産 科 クリニックで 助 産 婦 より 夫 婦 で 禁 煙 指 導 を 受 け, 妻 の 強 い 勧 めもあり, 自 分 の 健 康 と, 産 まれてきた 子 どもの 健 康 を 考 えて 禁 煙 を 決 意 される.12 月 15 日 より 当 初 ニコチン 置 換 療 法 は 行 わずに 禁 煙 を 開 始.イライラする 感 じは 強 くなく 禁 煙 も 続 いていたが, 起 床 時 や 食 後 に 吸 いたい 気 持 ちが 強 いと 言 うことで, 同 院 助 産 婦 より 当 院 を 紹 介 され, 妻 と 産 まれたばかりの 乳 児 を 伴 って 12 月 25 日 に 当 院 を 受 診 された. 同 日 ニコチンパッチ 3 日 分 のみ 処 方 を おこなった. 1 週 目 ニコチンパッチにより 起 床 時 や 食 後 の 吸 いたい 気 持 ちがほぼ 消 失 した. 2 週 目 ニコチンパッチなしでも 禁 煙 に 自 信 が 持 てるようになった. ( 転 帰 結 果 ) 3 月 時 点 で 約 1 年 3 か 月 間, 禁 煙 は 持 続 している. 妻 は 夫 の 禁 煙 成 功 を 大 変 喜 んでいる.その 後,2 年 1 か 月 の 時 点 でも 禁 煙 が 持 続 し ている. 電 話 で 確 認 したところ, 妻 は 大 変 喜 んでいた. ( 考 察 ) 子 どもの 出 産 という, 自 分 の 人 生 を 考 え 直 す 大 きなイベント 時 に, 助 産 婦 より 禁 煙 指 導 を 受 け, 自 分 の 健 康 と 産 まれてきた 子 どもの 健 康 を 考 え, 妻 の 強 い 応 援 もあり, 禁 煙 を 決 意 され 成 功 した 症 例 である. 当 院 からはニコチンパッチを 処 方 したが,それ 以 上 に 夫 婦 両 者 に 禁 煙 指 導 を 行 っている 助 産 師 の 働 きかけの 力 が 強 かったと 考 えられた. このように 子 どもの 出 生 時 に 禁 煙 を 働 きかけることは, 禁 煙 への 強 い 動 機 になるものと 考 えられた. 6) 75 歳 男 性 ( 喫 煙 歴 ) 58 年 ( 疾 患 ) 特 になし ( 禁 煙 のきっかけ) 外 出 すると 呼 吸 が 苦 しくなる 痰 がよく 出 るようになった 食 べ 物 の 味 や 臭 いがわからなくなった 喫 煙 本 数 20 本 / 日 FTND5 点 初 診 時 呼 気 CO7ppm 心 理 的 依 存 を 強 く 自 覚 しており 相 談 の 結 果 口 寂 しさの 解 消 を 兼 ねたニコチンガムで 禁 煙 を 開 始 することとなった ニコチンガムを 5~9 個 / 日 使 用 にて 第 1 週 目 を 順 調 に 禁 煙 開 始 した 禁 煙 と 同 時 に 自 宅 から 禁 煙 専 門 外 来 のある 建 物 近 辺 のウォーキ ングを 開 始 ウォーキング 中 に 主 治 医 とよく 会 うようになる 禁 煙 4 週 目 にはニコチンガム 3~4 個 / 日 8 週 目 には 2~3 個 程 度 の 使 用 で 経 過 していた 途 中 でニコチンガムが 薬 局 で 販 売 されるよ うになり 安 く 購 入 できるため 5 個 / 日 まで 使 用 量 が 増 える その 後 禁 煙 は 順 調 に 続 くが ニコチンガムがなかなか 止 められず 1 回 にニコチンガムを 半 分 に 切 って 使 用 するがそれでも 1 日 3 個 程 度 の 使 用 が 禁 煙 1 年 後 も 続 いた 禁 煙 1 年 で 禁 煙 達 成 1 年 表 彰 を 市 長 よ り 受 けた ( 転 帰 結 果 ) あらかじめタバコの 害 や 禁 煙 についての 知 識 もあり ニコチンガムによって 順 調 に 禁 煙 は 開 始 した しかし ニコチンガムが 止 めら れず ニコチンガム 依 存 に 陥 ったと 思 われる 症 例 である ニコチンガムの 6 か 月 以 上 の 長 期 使 用 例 はメーカーによると 数 パーセント 程 度 報 告 されており ニコチンパッチの 依 存 はほとんどないことに 対 して より 注 意 を 要 する ニコチンガム 依 存 の 離 脱 には ニコチン パッチ 低 用 量 投 与 やシュガーレスガムの 代 用 法 などがあるが いったんニコチンガム 依 存 になると 離 脱 はなかなか 困 難 な 印 象 がある 7) 31 歳 男 性 ( 喫 煙 歴 ) 10 年 ( 疾 患 ) 特 になし ( 禁 煙 のきっかけ) 妻 の 説 得 強 要 こづかいアップ( 毎 月 1 万 円 アップ) 喫 煙 本 数 20 本 / 日 FTND2 点 初 診 時 呼 気 CO17ppm 妻 に 連 れられて 来 院 来 院 日 が 結 婚 記 念 日 であり 今 日 からやめるとのことであった 会 社 が 休 みの 週 2 日 はまったくタバコを 吸 わ ず 依 存 度 は 低 い 例 であった ニコチンパッチにより 禁 煙 を 開 始 した 妻 の 協 力 もあって 禁 煙 当 初 は 口 寂 しいなどの 症 状 があったが 順 調 に 禁 煙 を 開 始 した ニコチンパッチのほかに 市 販 のガムで 口 寂 しさを 紛 らわした ニコチンガムは 禁 煙 開 始 当 初 のみ 少 量 併 用 した 禁 煙 3 週 ころから 間 食 が 増 え 体 重 が 4kg ほど 増 えるが 禁 煙 開 始 2 か 月 ころからもとに 戻 り 始 める ニコチンパッチは 7 週 で 使 用 終 了 ( 転 帰 結 果 ) 妻 の 協 力 ( 脅 迫?)や 職 場 に 喫 煙 者 が 少 ないという 好 環 境 もあって 順 調 に 禁 煙 が 開 始 できた 禁 煙 1 年 で 禁 煙 達 成 1 年 表 彰 を 市 長 よ り 受 けた 23

8) 27 歳 女 性 ( 喫 煙 歴 ) 9 年 ( 疾 患 ) 不 妊 症 ( 禁 煙 のきっかけ) 結 婚 して 子 どもが 欲 しいので 禁 煙 後 のアフターケアもしてくれるので 喫 煙 本 数 15 本 / 日 FTND2 点 初 診 時 呼 気 CO7ppm 不 妊 治 療 と 同 時 に 禁 煙 も 始 めたいとのことで 禁 煙 外 来 を 受 診 した 夫 は 非 喫 煙 者 ニコレットではガムをかむ 習 慣 が 身 につかず 禁 煙 できなかったという ニコチンパッチで 禁 煙 を 開 始 したが 嘔 吐 気 分 不 良 などがあり 使 用 を 中 止 ストレッチやゲームなどの 気 分 転 換 で 禁 煙 を 継 続 ニコチン 製 剤 を 使 用 せずに 禁 煙 を 継 続 できた 体 重 が 7kg ほど 増 えたが ストレッチ 体 操 や 運 動 などで 対 応 した ( 転 帰 結 果 ) ニコチン 製 剤 は 使 用 しなかったが 環 境 改 善 代 償 行 動 などにより 禁 煙 を 継 続 した 禁 煙 1 年 で 禁 煙 達 成 1 年 表 彰 を 市 長 より 受 けた 禁 煙 期 間 中 にみごと 妊 娠 され その 後 2 児 をもうけた 今 も 乳 幼 児 健 診 などの 機 会 ごとにお 子 さんを 見 せに 来 られている 24

日 本 禁 煙 学 会 の 対 外 活 動 記 録 (2007 年 1 月 ) 1 月 12 日 大 分 県 中 津 市 が JT と 協 同 でタバコ 購 入 を 呼 びかけた 件 に 関 する 抗 議 1 月 18 日 テレビアニメ NANA 12 月 7 日 放 送 分 に 対 する 抗 議 と 質 問 ( 日 本 テレビ 放 送 網 社 長 日 本 テレビ 編 成 局 長 日 本 テレビ 制 作 局 長 日 本 テレビ アニメ NANA 係 JT 社 長 宛 送 付 ) 日 本 禁 煙 学 会 雑 誌 はウェブ 上 で 閲 覧 投 稿 ができます 最 新 号 やバックナンバー 投 稿 規 程 などは 日 本 禁 煙 学 会 ホームページ http://www.nosmoke55.jp/ をご 覧 下 さい 日 本 禁 煙 学 会 雑 誌 編 集 委 員 会 理 事 長 作 田 学 担 当 理 事 清 水 央 雄 山 岡 雅 顕 編 集 委 員 厚 地 良 彦 大 塚 幸 絵 川 俣 幹 雄 蓮 沼 剛 南 順 一 吉 井 千 春 日 本 禁 煙 学 会 雑 誌 査 読 小 委 員 会 理 事 長 作 田 学 担 当 理 事 清 水 央 雄 査 読 委 員 加 濃 正 人 川 俣 幹 雄 蓮 沼 剛 久 岡 清 子 南 順 一 吉 井 千 春 ( 五 十 音 順 ) 発 行 特 定 非 営 利 活 動 法 人 日 本 禁 煙 学 会 日 本 禁 煙 学 会 雑 誌 ( 禁 煙 会 誌 ) ISSN 1882-6806 第 2 巻 第 2 号 2007 年 2 月 1 日 162-0063 新 宿 区 市 谷 薬 王 寺 町 30-5-201 日 本 禁 煙 学 会 事 務 局 電 話 090-4435-9673 ファックス 03-5360-6736 ホームページ http://www.nosmoke55.jp/ メールアドレス desk@nosmoke55.jp Copyright (C) 2007 Japan Society for Tobacco Control. All Rights Reserved. 25