平 成 27 年 地 価 公 示 の 概 要 地 価 公 示 は 国 土 交 通 省 土 地 鑑 定 委 員 会 が 実 施 した 価 格 判 定 結 果 であり 本 資 料 は その 中 から 愛 媛 県 に 該 当 する 箇 所 を 抽 出 したものである 国 土 交 通 省 土 地 鑑 定 委 員 会 では 全 国 の 都 市 計 画 区 域 等 に 設 定 した 標 準 地 23,380 地 点 の 平 成 27 年 1 月 1 日 現 在 における 正 常 価 格 の 判 定 を 行 い その 結 果 を3 月 19 日 付 の 官 報 で 公 示 することとしている 地 価 公 示 は 地 価 公 示 法 ( 昭 和 44 年 法 律 第 49 号 )に 基 づき 国 土 交 通 省 土 地 鑑 定 委 員 会 が 毎 年 1 回 標 準 地 の 正 常 価 格 ( 以 下 公 示 価 格 という )を 公 示 することにより 一 般 の 土 地 取 引 価 格 に 対 する 指 標 を 提 供 するとともに 公 共 用 地 の 取 得 価 格 算 定 の 規 準 とするなど 適 正 な 地 価 の 形 成 に 寄 与 することを 目 的 としている さらに 地 価 公 示 は 土 地 基 本 法 ( 平 成 元 年 法 律 第 84 号 )における 公 的 土 地 評 価 の 均 衡 化 適 正 化 の 規 定 を 踏 まえ 土 地 の 相 続 税 評 価 及 び 固 定 資 産 税 評 価 の 基 準 としての 役 割 も 果 たし ている 公 示 価 格 は 各 標 準 地 を 対 象 に2 人 以 上 の 不 動 産 鑑 定 士 が 鑑 定 評 価 を 行 い 国 土 交 通 省 土 地 鑑 定 委 員 会 が その 結 果 を 審 査 調 整 を 行 ったうえで 判 定 することとしており 本 県 で は 県 内 24 名 の 不 動 産 鑑 定 士 が 鑑 定 評 価 に 携 わっている なお 公 示 価 格 その 他 の 公 示 事 項 を 記 載 した 書 面 は 標 準 地 の 所 在 を 表 示 する 図 面 とと もに 関 係 市 町 の 役 場 に 備 えられるほか 人 口 5 万 人 以 上 の 市 においては 支 所 出 張 所 等 にも 備 えられ 自 由 に 閲 覧 することができる 1 公 示 価 格 の 性 格 公 示 価 格 は 毎 年 1 月 1 日 における 標 準 地 の1m2 当 たりの 正 常 な 価 格 である 正 常 な 価 格 とは その 選 定 された 画 地 について 自 由 な 取 引 に より 通 常 成 立 すると 認 められる 価 格 すなわち 売 り 手 にも 買 い 手 にもかたよらない 客 観 的 な 価 値 を 表 したも のである また 価 格 の 判 定 は 更 地 ( 標 準 地 に 建 物 その 他 の 定 着 物 がなく 土 地 の 使 用 収 益 を 制 限 する 権 利 がないもの)として 行 われている 2 標 準 地 の 設 定 標 準 地 は 県 内 の14 都 市 計 画 区 域 で 土 地 取 引 が 相 当 程 度 見 込 まれる 区 域 に 設 定 されて いる 対 象 市 町 は 平 成 27 年 1 月 1 日 現 在 の 県 下 20 市 町 のうち 17 市 町 (11 市 6 町 )と なっている
3 標 準 地 の 設 定 数 (1) 本 県 における 標 準 地 の 設 定 数 は 計 238 地 点 で 標 準 地 の 用 途 別 の 設 定 内 訳 は 住 宅 地 156 地 点 商 業 地 72 地 点 工 業 地 10 地 点 (2) 都 市 計 画 区 域 別 の 設 定 内 訳 は 市 街 化 区 域 117 地 点 市 街 化 調 整 区 域 9 地 点 そ の 他 の 都 市 計 画 区 域 112 地 点 (3) 今 回 の 地 価 公 示 の 実 施 に 当 たっては 標 準 地 5 地 点 ( 住 宅 地 1 地 点 商 業 地 4 地 点 ) について 選 定 替 えを 行 っている 4 地 価 調 査 との 共 通 地 点 地 価 公 示 (1 月 1 日 現 在 )と 都 道 府 県 地 価 調 査 は (7 月 1 日 現 在 )は 同 様 の 手 法 で 行 われており 地 価 公 示 から 6ヶ 月 後 に 実 施 している 都 道 府 県 地 価 調 査 が 実 質 的 に 地 価 公 示 を 補 完 する 役 割 を 果 たしていることから 平 成 元 年 度 以 降 地 価 公 示 と 都 道 府 県 地 価 調 査 に 共 通 地 点 (19 地 点 )を 設 け 両 調 査 の 実 施 間 隔 である 6ヶ 月 間 の 変 動 率 を 算 出 し 両 者 に 連 続 性 を 持 たせている [ 参 考 ] 共 通 地 点 の 内 訳 (19 地 点 ) 住 宅 地 12 地 点 松 山 市 4 地 点 今 治 市 1 地 点 宇 和 島 市 1 地 点 新 居 浜 市 2 地 点 西 条 市 1 地 点 大 洲 市 1 地 点 四 国 中 央 市 1 地 点 松 前 町 1 地 点 商 業 地 7 地 点 松 山 市 4 地 点 今 治 市 1 地 点 八 幡 浜 市 1 地 点 新 居 浜 市 1 地 点
5 平 成 27 年 公 示 価 格 の 概 要 (1) 県 下 の 地 価 動 向 県 内 経 済 をみると 家 計 部 門 では 個 人 消 費 は このところ 弱 い 動 きがみられるも のの 持 ち 直 しの 動 きが 続 いており 企 業 部 門 では 生 産 活 動 は 緩 やかな 持 ち 直 し が 続 いているものの このところ 弱 い 動 きもみられる また 雇 用 環 境 は 一 部 に 弱 さが 残 るものの 改 善 が 続 いている このように 県 内 経 済 は 一 部 で 弱 い 動 きがみ られるものの 緩 やかな 持 ち 直 しが 続 いている 地 価 動 向 を 前 年 の 地 価 と 対 比 した 平 均 変 動 率 でみると 本 県 の 地 価 は 引 き 続 き 下 落 傾 向 で 平 成 5 年 以 降 23 年 連 続 で 下 落 し 全 用 途 平 均 で2.2% 減 と なってい るが 下 落 幅 は 昨 年 からやや 縮 小 している 用 途 別 では 住 宅 地 が2.2% 減 で 平 成 10 年 以 降 18 年 連 続 の 下 落 商 業 地 につ いても2.3% 減 で 平 成 5 年 以 降 23 年 連 続 の 下 落 となっている また 平 成 21 年 以 来 6 年 ぶりに2 地 点 が 上 昇 となったほか 横 ばい 地 点 も 昨 年 の2 地 点 から10 地 点 に 増 加 した 参 考 本 県 における 地 価 公 示 の 平 均 変 動 率 の 推 移 過 去 10 年 ( 単 位 :%) 区 分 H18 年 H19 年 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 H25 年 H26 年 H27 年 住 宅 地 3.1 2.1 1.8 2.4 3.2 3.2 3.0 2.8 2.4 2.2 商 業 地 3.7 1.2 1.0 2.5 3.9 3.5 3.3 3.2 2.8 2.3 全 用 途 平 均 3.4 1.9 1.7 2.5 3.4 3.3 3.1 2.9 2.6 2.2 ( 注 )1 27 年 の 変 動 率 =(27 年 の 地 価 -26 年 の 地 価 )/26 年 の 地 価 100 2 平 均 変 動 率 = 変 動 率 の 総 合 計 地 点 数 ( 継 続 地 点 のみ) 3 はマイナス (2) 地 域 別 の 地 価 動 向 ア 松 山 市 松 山 市 の 全 用 途 平 均 の 地 価 は 昨 年 に 続 き 下 落 傾 向 で あるが 下 落 幅 は 昨 年 から やや 縮 小 している 用 途 別 では 住 宅 地 商 業 地 ともに 下 落 傾 向 であるが 中 心 部 アーケード 商 店 街 周 辺 ビルのリニューアル に 対 する 期 待 感 等 から 特 に 市 内 中 心 部 近 郊 で 有 効 需 要 が 増 加 しており 下 落 幅 は 昨 年 からやや 縮 小 している [ 参 考 ] 松 山 市 における 地 価 公 示 の 平 均 変 動 率 (12ヶ 月 )の 推 移 ( 単 位 :%) 住 宅 地 2.3 2.0 2.0 1.7 1.4 商 業 地 3.0 2.8 2.6 2.1 1.1 全 用 途 平 均 2.7 2.5 2.4 2.0 1.4
イ 松 山 市 周 辺 の 市 町 ( 伊 予 市 東 温 市 松 前 町 砥 部 町 ) 住 宅 地 は 引 き 続 き 下 落 しており 下 落 幅 は 砥 部 町 は 昨 年 からやや 縮 小 伊 予 市 松 前 町 は 昨 年 とほぼ 同 様 東 温 市 は 昨 年 と 同 様 である 商 業 地 は 引 き 続 き 下 落 しており 下 落 幅 は 東 温 市 は 昨 年 とほぼ 同 様 伊 予 市 は 昨 年 と 同 様 である( 松 前 町 砥 部 町 は 地 点 設 定 なし) ウ 今 治 市 今 治 市 の 全 用 途 平 均 の 地 価 は 昨 年 に 続 き 下 落 傾 向 で あるが 下 落 幅 は 昨 年 から やや 縮 小 している 住 宅 地 は 下 落 傾 向 が 続 いているが 下 落 幅 は 昨 年 からやや 縮 小 している 商 業 地 は 郊 外 大 型 店 への 顧 客 流 出 による 中 心 商 業 地 域 の 空 洞 化 に 歯 止 めがかか らないこと 等 から 下 落 傾 向 が 続 いており 下 落 幅 は 昨 年 とほぼ 同 様 である [ 参 考 ] 今 治 市 における 地 価 公 示 の 平 均 変 動 率 (12ヶ 月 )の 推 移 ( 単 位 :%) 住 宅 地 3.8 3.4 3.5 2.7 2.3 商 業 地 2.3 2.4 2.3 2.5 2.4 全 用 途 平 均 3.8 3.4 3.3 2.7 2.3 エ 新 居 浜 市 及 び 西 条 市 新 居 浜 市 の 住 宅 地 は 下 落 傾 向 が 続 いており 下 落 幅 は 昨 年 と 同 様 である 商 業 地 も アーケード 商 店 街 を 中 心 とする 既 存 商 店 街 では 下 落 傾 向 が 続 いており 下 落 幅 は 昨 年 と 同 様 である 西 条 市 の 住 宅 地 は 旧 西 条 市 中 心 部 では 底 堅 い 住 宅 需 要 に 支 えられ 下 落 傾 向 が 緩 和 しているほか 強 い 下 落 が 続 いていた 郊 外 部 ( 旧 西 条 市 郊 外 部 旧 東 予 市 旧 小 松 町 旧 丹 原 町 )でも 下 落 率 は 縮 小 傾 向 にあり 下 落 幅 は 昨 年 からやや 縮 小 している 商 業 地 も アーケード 商 店 街 を 除 き 下 落 率 は 縮 小 傾 向 であり 下 落 幅 は 昨 年 からや や 縮 小 している [ 参 考 ] 新 居 浜 市 における 地 価 公 示 の 平 均 変 動 率 (12ヶ 月 )の 推 移 ( 単 位 :%) 住 宅 地 3.7 3.3 2.2 2.0 2.0 商 業 地 3.4 3.0 2.7 2.6 2.6 全 用 途 平 均 3.3 2.9 2.1 2.1 1.9 [ 参 考 ] 西 条 市 における 地 価 公 示 の 平 均 変 動 率 (12ヶ 月 )の 推 移 ( 単 位 :%) 住 宅 地 4.3 4.5 2.9 2.3 2.0 商 業 地 5.4 4.8 4.0 3.1 2.8 全 用 途 平 均 4.6 4.5 3.2 2.5 2.1
オ 四 国 中 央 市 住 宅 地 は 周 辺 地 域 における 分 譲 地 の 供 給 過 剰 や 分 譲 価 格 の 下 落 の 影 響 から 下 落 傾 向 が 続 いているが JR 駅 やインターチェンジ 周 辺 では 需 給 が 堅 調 であり 下 落 幅 は 昨 年 からやや 縮 小 している 商 業 地 は 幹 線 道 路 沿 いの 路 線 商 業 地 域 への 大 型 店 舗 の 進 出 により 既 存 商 業 地 域 の 空 洞 化 が 加 速 し 衰 退 傾 向 が 著 しいこと 等 から 下 落 傾 向 が 続 いており 下 落 幅 は 昨 年 と 同 様 である [ 参 考 ] 四 国 中 央 市 における 地 価 公 示 の 平 均 変 動 率 (12ヶ 月 )の 推 移 ( 単 位 :%) 住 宅 地 3.3 3.4 3.3 2.4 1.5 商 業 地 4.2 4.0 3.7 3.0 3.0 全 用 途 平 均 3.6 3.6 3.5 2.6 1.9 カ 宇 和 島 市 八 幡 浜 市 大 洲 市 及 び 西 予 市 南 予 の4 市 は 依 然 として 下 落 傾 向 にあ り 全 用 途 平 均 では 下 落 幅 は 宇 和 島 市 八 幡 浜 市 西 予 市 が 昨 年 とほぼ 同 様 大 洲 市 が 昨 年 と 同 様 である 住 宅 地 についても 下 落 幅 は 宇 和 島 市 八 幡 浜 市 西 予 市 が 昨 年 とほぼ 同 様 大 洲 市 が 昨 年 と 同 様 である 商 業 地 も 下 落 傾 向 が 続 いており 下 落 幅 は 八 幡 浜 市 が やや 縮 小 大 洲 市 西 予 市 が 昨 年 とほぼ 同 様 宇 和 島 市 が 昨 年 と 同 様 である (3) 用 途 別 平 均 価 格 及 び 平 均 変 動 率 用 途 平 成 27 年 地 価 公 示 平 均 価 格 ( 円 /m2) 平 均 変 動 率 (%) 平 成 26 年 地 価 公 示 平 均 価 格 ( 円 /m2) 平 均 変 動 率 (%) 住 宅 地 55,300 2.2 56,300 2.4 商 業 地 120,100 2.3 120,600 2.8 工 業 地 27,900 1.7 28,400 2.5 全 用 途 平 均 73,700 2.2 74,600 2.6 ( 注 ) 平 均 価 格 = 価 格 の 総 合 計 地 点 数 平 均 変 動 率 = 変 動 率 の 総 合 計 地 点 数 ( 継 続 地 点 のみ)
(4) 市 町 別 の 平 均 変 動 率 1 全 用 途 平 均 全 用 途 平 均 では 調 査 の 行 われた17 市 町 すべてで 下 落 している 最 も 下 落 した 市 町 は 八 幡 浜 市 4.5% 減 ( 前 年 : 八 幡 浜 市 4.7% 減 ) となっている なお 下 落 率 上 位 の 市 町 は 次 のとおりである [ 参 考 ] 下 落 率 上 位 の 市 町 八 幡 浜 市 4.5 % ( 前 年 4.7 %) 大 洲 市 4.4 % ( 4.4 %) 久 万 高 原 町 4.0 % ( 4.1 %) 内 子 町 3.5 % ( 4.3 %) 鬼 北 町 3.4 % ( 3.7 %) 2 住 宅 地 住 宅 地 では 調 査 の 行 われた 17 市 町 すべてで 下 落 している 最 も 下 落 した 市 町 は 八 幡 浜 市 4.7% 減 ( 前 年 : 八 幡 浜 市 4.6% 減 ) となっている なお 下 落 率 上 位 の 市 町 は 次 のとおりである [ 参 考 ] 下 落 率 上 位 の 市 町 八 幡 浜 市 4.7 % ( 前 年 4.6 %) 大 洲 市 4.4 % ( 4.4 %) 久 万 高 原 町 3.7 % ( 4.0 %) 東 温 市 3.4 % ( 3.4 %) 内 子 町 3.4 % ( 3.6 %) 3 商 業 地 商 業 地 では 調 査 の 行 われた 15 市 町 すべてで 下 落 している 最 も 下 落 した 市 町 は 久 万 高 原 町 4.5% 減 ( 前 年 : 内 子 町 6.9% 減 ) となっている なお 下 落 率 上 位 の 市 町 は 次 のとおりである [ 参 考 ] 下 落 率 上 位 の 市 町 久 万 高 原 町 4.5 % ( 前 年 4.3 %) 大 洲 市 4.3 % ( 4.5 %) 八 幡 浜 市 4.2 % ( 4.8 %) 内 子 町 4.1 % ( 6.9 %) 西 予 市 3.7 % ( 3.8 %) 鬼 北 町 3.7 % ( 3.8 %)