マイナンバー( 社 会 保 障 税 番 号 ) 制 度 における 民 間 事 業 者 の 対 応 平 成 27 年 10 月 からのマイナンバーの 通 知 平 成 28 年 1 月 からのマイナンバー 利 用 開 始 まで 期 間 が 迫 ってきました マイナンバーは 社 会 保 障 税 災 害 対 策 の3 分 野 での 利 用 から 制 度 が スタートしますが 従 業 員 を 雇 用 している 民 間 事 業 者 の 皆 様 も 税 や 社 会 保 障 の 手 続 などで 対 応 が 必 要 になります 本 日 は 民 間 事 業 者 の 皆 様 に 必 要 な 対 応 について 基 礎 的 な 内 容 を 紹 介 します まず マイナンバー 制 度 の 概 要 をご 説 明 した 上 で 民 間 事 業 者 での 対 応 に ついて 税 務 関 係 社 会 保 障 関 係 の 手 続 の 変 更 内 容 を 紹 介 します また 個 人 情 報 の 取 扱 に 関 する 民 間 事 業 者 向 けのガイドラインがありますので その 概 要 をご 説 明 し 最 後 に 法 人 番 号 について 紹 介 します 0
マイナンバー 制 度 は 行 政 の 効 率 化 国 民 の 利 便 性 向 上 公 平 公 正 な 社 会 実 現 のための 社 会 基 盤 です マイナンバー( 社 会 保 障 税 番 号 ) 制 度 は 社 会 保 障 税 災 害 対 策 の 分 野 で 効 率 的 に 情 報 を 管 理 し 複 数 の 機 関 が 保 有 する 個 人 の 情 報 が 同 一 人 の 情 報 であることを 確 認 するために 活 用 されるもので 行 政 を 効 率 化 し 国 民 の 利 便 性 を 高 め 公 平 公 正 な 社 会 を 実 現 する 社 会 基 盤 です まず 行 政 の 効 率 化 です マイナンバー 制 度 の 導 入 後 は 国 や 地 方 公 共 団 体 等 での 手 続 で 個 人 番 号 の 提 示 申 請 書 への 記 載 などが 求 められます 国 や 地 方 公 共 団 体 の 間 で 情 報 連 携 が 始 まると これまで 相 当 な 時 間 が かかっていた 情 報 の 照 合 転 記 等 に 要 する 時 間 労 力 が 大 幅 に 削 減 され 手 続 が 正 確 でスムーズになります 次 に 国 民 の 利 便 性 の 向 上 です これまで 市 役 所 税 務 署 社 会 保 険 事 務 所 など 複 数 の 機 関 を 回 って 書 類 を 入 手 し 提 出 するということがありました マイナンバー 制 度 の 導 入 後 は 社 会 保 障 税 関 係 の 申 請 時 に 課 税 証 明 書 などの 添 付 書 類 が 削 減 される 場 合 があるなど 面 倒 な 手 続 が 簡 単 になります また 本 人 や 家 族 が 受 けられるサービスの 情 報 のお 知 らせを 受 け 取 ることも 可 能 になる 予 定 です 最 後 に 公 平 公 正 な 社 会 の 実 現 です 国 民 の 所 得 状 況 等 が 把 握 しやすくなり 税 や 社 会 保 障 の 負 担 を 不 当 に 免 れることや 不 正 受 給 の 防 止 さらに 本 当 に 困 っている 方 へのきめ 細 かな 支 援 が 可 能 になります 1
平 成 27 年 10 月 以 降 マイナンバーが 通 知 されます 平 成 27 年 10 月 以 降 住 民 票 を 有 する 方 に12 桁 のマイナンバー ( 個 人 番 号 )が 通 知 されます 外 国 籍 でも 住 民 票 がある 中 長 期 在 留 者 や 特 別 永 住 者 などの 外 国 人 も 対 象 です 通 知 は 市 区 町 村 から 住 民 票 の 住 所 あてに 通 知 カード が 郵 送 されます 住 民 票 の 住 所 と 異 なるところにお 住 いの 方 は 注 意 してください マイナンバーは 一 生 使 うものです マイナンバーが 漏 えいして 不 正 に 使 われるおそれがある 場 合 を 除 いて 番 号 は 一 生 変 更 されませんので マイナンバーはぜひ 大 切 にしてください なお 法 人 にも13 桁 の 法 人 番 号 が 指 定 されます 詳 しくは 24 頁 以 降 を ご 覧 ください 2
平 成 28 年 1 月 からマイナンバーを 利 用 します 情 報 連 携 は 平 成 29 年 1 月 平 成 29 年 7 月 から 順 次 始 まります マイナンバーは 国 や 地 方 公 共 団 体 などで 社 会 保 障 税 災 害 対 策 の3つの 分 野 のうち 法 律 か 自 治 体 の 条 例 で 定 められた 手 続 でのみ 使 用 されます 平 成 28 年 1 月 以 降 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 福 祉 の 給 付 や 税 の 手 続 などで 申 請 書 等 にマイナンバーの 記 載 が 求 められます ネットワークシステムを 活 用 した 各 機 関 の 間 の 情 報 連 携 は 国 の 機 関 が 平 成 29 年 1 月 から 地 方 公 共 団 体 は 平 成 29 年 7 月 から 順 次 始 まる 予 定 です 情 報 連 携 が 始 まると 申 請 の 際 に 課 税 証 明 書 等 の 添 付 書 類 が 省 略 できるケースが 出 てくるなど 国 民 の 負 担 軽 減 利 便 性 向 上 が 実 現 します マイナンバーは 法 律 で 定 められた 目 的 以 外 で 利 用 することはできません マイナンバーは 法 律 で 定 められた 目 的 以 外 にむやみに 他 人 に 提 供 すること はできません 他 人 のマイナンバーを 不 正 に 入 手 したり 他 人 のマイナンバーを 取 り 扱 っている 人 が マイナンバーや 個 人 の 秘 密 が 記 録 された 個 人 情 報 ファイルを 他 人 に 不 当 に 提 供 したりすると 処 罰 の 対 象 になります 3
マイナンバーは 様 々な 場 面 で 利 用 することになります マイナンバーは 皆 様 の 生 活 の 様 々な 場 面 で 利 用 することになります 具 体 的 には 1 子 どものいる 家 庭 では 児 童 手 当 の 毎 年 の 現 況 届 の 際 に 市 区 町 村 へマイナンバーを 提 示 2 厚 生 年 金 の 裁 定 請 求 の 際 に 年 金 事 務 所 に マイナンバー を 提 示 3 証 券 取 引 や 保 険 に 入 っている 人 が 配 当 や 保 険 料 を 受 け 取 る 際 証 券 会 社 や 保 険 会 社 にマイナンバーを 提 示 し 金 融 機 関 が 法 定 調 書 に 記 載 4 従 業 員 として 雇 用 されている 人 が 勤 務 先 にマイナンバーを 提 示 し 勤 務 先 が 源 泉 徴 収 票 に 記 載 といった 場 面 でマイナンバーを 利 用 することになります 特 に4については 従 業 員 を 雇 用 しているすべての 民 間 事 業 者 に 関 係 します マイ ポータルで 自 分 の 個 人 情 報 のやりとりを 確 認 できます マイナンバーを 使 って 個 人 情 報 がどのようにやりとりされるのか 心 配 な 方 も いらっしゃると 思 います 平 成 29 年 1 月 から 自 分 のマイナンバーを 含 む 個 人 情 報 を いつ だれが なぜ 照 会 し だれが どの 情 報 を 提 供 したのか 確 認 できる 手 段 として マイ ポータル( 情 報 提 供 等 記 録 開 示 システム)が 稼 働 する 予 定 です マイ ポータルでは 行 政 機 関 などから 一 人 一 人 にあった 行 政 サービスの お 知 らせも 可 能 になります 例 えば 乳 幼 児 のいる 家 庭 に 来 月 はお 子 様 の 予 防 接 種 を 受 けることをお 勧 めします といったお 知 らせが 届 くなど 生 活 する 上 で 便 利 な 機 能 も 実 現 する 予 定 です 4
個 人 情 報 に 対 する 懸 念 に 制 度 面 システム 面 で 厳 しく 対 応 します 個 人 情 報 が 外 部 に 漏 れるのではないか 他 人 のマイナンバーでなりすましが 起 こるのではないか といった 懸 念 の 声 に 対 し 安 全 安 心 を 確 保 するため 制 度 システムの 両 面 から 個 人 情 報 保 護 の 措 置 を 講 じています 制 度 面 の 措 置 としては 法 律 に 定 めがある 場 合 を 除 き マイナンバーを 含 む 個 人 情 報 の 収 集 保 管 を 禁 止 しています 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 という 第 三 者 機 関 が 監 視 監 督 を 行 うほか 法 律 違 反 の 場 合 の 罰 則 も 重 くなって います システム 面 の 措 置 としては まず 個 人 情 報 を 一 元 管 理 するのではなく 従 来 どおり 年 金 の 情 報 は 年 金 事 務 所 税 の 情 報 は 税 務 署 といったように 分 散 して 管 理 します また 行 政 機 関 の 間 で 情 報 のやりとりをするときも マイナンバーを 直 接 使 わず システムにアクセスできる 人 を 制 限 し 通 信 する 場 合 は 暗 号 化 を 行 います 5
民 間 事 業 者 もマイナンバーを 取 り 扱 います 民 間 事 業 者 は 従 業 員 の 健 康 保 険 や 厚 生 年 金 等 の 加 入 手 続 や 給 与 の 源 泉 徴 収 票 の 作 成 を 行 っています また 証 券 会 社 や 保 険 会 社 でも 配 当 金 保 険 金 等 の 支 払 調 書 の 作 成 事 務 を 行 っています 平 成 28 年 1 月 以 降 これらの 手 続 を 行 うためにマイナンバーが 必 要 になります 給 与 の 支 払 を 受 ける 方 や 金 融 機 関 と 取 引 がある 方 は 勤 務 先 や 証 券 会 社 保 険 会 社 等 の 金 融 機 関 に 本 人 や 家 族 のマイナンバーを 提 示 する 必 要 があります また 民 間 企 業 が 外 部 の 方 に 講 演 や 原 稿 の 執 筆 を 依 頼 し 報 酬 を 支 払 う 場 合 報 酬 から 税 金 の 源 泉 徴 収 をしなければなりません そのため こうした 外 部 の 方 からもマイナンバー( 又 は 法 人 番 号 )を 提 供 してもらう 必 要 があります マイナンバー 制 度 は 社 会 保 障 や 税 の 手 続 で 全 従 業 員 に 関 係 する 制 度 です 平 成 28 年 1 月 以 降 税 や 社 会 保 障 の 手 続 のために それぞれの 帳 票 等 の 提 出 時 期 までに パートやアルバイトを 含 め 全 従 業 員 のマイナンバーを 順 次 取 得 し 源 泉 徴 収 票 や 健 康 保 険 厚 生 年 金 雇 用 保 険 などの 書 類 に 番 号 を 記 載 することになります また マイナンバーを 含 む 個 人 情 報 ( 特 定 個 人 情 報 )は 適 切 に 管 理 すること が 必 要 です 6
税 務 関 係 の 申 告 書 等 にマイナンバーを 記 載 して 提 出 することになります 国 税 通 則 法 をはじめとする 国 税 に 関 する 法 令 の 規 定 により 申 告 書 申 請 書 届 出 書 調 書 等 に 提 出 する 本 人 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 します また 地 方 税 関 係 の 申 告 書 や 支 払 報 告 書 等 についても 地 方 税 に 関 する 法 令 の 規 定 により 同 様 に 提 出 する 本 人 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 します 国 税 に 関 する 法 令 で 規 定 する 調 書 や 地 方 税 に 関 する 法 令 で 規 定 する 支 払 報 告 書 については 支 払 者 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 のほかに 主 に 支 払 を 受 ける 者 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 することになります また 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 や 給 与 支 払 報 告 書 であれば 1 支 払 者 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 2 支 払 を 受 ける 者 の 個 人 番 号 に 加 えて 3 控 除 対 象 配 偶 者 及 び 扶 養 親 族 の 個 人 番 号 なども 記 載 することとなります なお 支 払 を 受 ける 者 等 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 するためには 支 払 調 書 や 支 払 報 告 書 を 提 出 する 前 までに 支 払 を 受 ける 者 等 から 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 必 要 があります 7
税 務 関 係 書 類 の 様 式 が 変 わります 番 号 制 度 導 入 後 の 支 払 調 書 のイメージとして 報 酬 料 金 契 約 金 及 び 賞 金 の 支 払 調 書 を 例 にあげています ご 覧 いただくとわかるように 支 払 を 受 ける 者 の 氏 名 又 は 名 称 の 欄 の 横 に 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 する 欄 が 追 加 されています さらに 支 払 者 の 氏 名 又 は 名 称 の 欄 の 横 にも 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 する 欄 が 追 加 されています また 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 や 給 与 支 払 報 告 書 は A6サイズからA5サイズに 変 更 になります なお 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 には 税 務 署 提 出 用 と 本 人 交 付 用 がありますが 税 務 署 提 出 用 には 支 払 者 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 する 一 方 本 人 交 付 用 には 記 載 しないこととなっています ( 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 の 様 式 については 内 容 が 確 定 次 第 国 税 庁 ホームページ で 公 表 する 予 定 です ) 源 泉 所 得 税 個 人 住 民 税 に 関 する 書 類 として 給 与 所 得 者 の 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 がありますが これには 給 与 所 得 者 本 人 控 除 対 象 配 偶 者 控 除 対 象 扶 養 親 族 等 の 個 人 番 号 の 記 載 が 必 要 となります また この 申 告 書 の 提 出 を 受 けた 給 与 等 の 支 払 者 は 給 与 等 の 支 払 者 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 をその 申 告 書 に 付 記 する 必 要 があります 給 与 等 の 支 払 者 等 が 提 出 を 受 ける 書 類 のうち 受 給 者 が 個 人 番 号 を 記 載 する 書 類 は ほかにも 従 たる 給 与 についての 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 給 与 所 得 者 の 保 険 料 控 除 申 告 書 兼 給 与 所 得 者 の 配 偶 者 特 別 控 除 申 告 書 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 公 的 年 金 等 の 受 給 者 の 扶 養 親 族 等 申 告 書 などがあります なお これらの 申 告 書 についても 提 出 を 受 けた 給 与 等 の 支 払 者 等 は その 申 告 書 に 給 与 等 の 支 払 者 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 付 記 する 必 要 があります 8
税 務 関 係 書 類 のマイナンバーの 記 載 時 期 を 説 明 します まず 番 号 制 度 が 導 入 されると 税 務 当 局 に 提 出 する 申 告 書 や 法 定 調 書 等 の 提 出 に 当 たり 提 出 する 本 人 及 び 支 払 調 書 であれば 金 銭 の 支 払 を 受 ける 者 等 の 番 号 を 記 載 していただくこととなります 実 際 に 番 号 を 記 載 した 申 告 書 等 が 提 出 される 時 期 については 1 所 得 税 の 申 告 書 は 平 成 28 年 分 の 申 告 書 から 番 号 を 記 載 していただくこととなります 2 個 人 住 民 税 及 び 個 人 事 業 税 の 申 告 書 は 平 成 29 年 度 分 の 申 告 書 から 番 号 の 記 載 が 開 始 されるため 平 成 29 年 3 月 15 日 までに 提 出 する 申 告 書 に 番 号 を 記 載 していただくこととなります 3 法 人 税 の 申 告 書 は 平 成 28 年 1 月 1 日 以 降 に 開 始 する 事 業 年 度 に 係 る 申 告 書 から 番 号 を 記 載 していだだくこととなります 例 えば 3 月 決 算 法 人 であれば 29 年 3 月 決 算 に 係 る 申 告 書 から 番 号 を 記 載 していただくこととなります 4 法 人 住 民 税 及 び 法 人 事 業 税 の 申 告 書 についても 法 人 税 の 申 告 書 と 同 様 です 5 法 定 調 書 は 平 成 28 年 1 月 以 降 に 金 銭 等 の 支 払 等 が 行 われるものから 番 号 を 記 載 して いただくこととなります 退 職 所 得 の 源 泉 徴 収 票 を 例 にすると28 年 3 月 の 退 職 手 当 の 支 払 いに 係 るものであれば 退 職 の 日 以 後 1ヵ 月 以 内 に 税 務 署 への 提 出 及 び 退 職 手 当 等 の 支 払 を 受 ける 者 への 交 付 となっていますので 28 年 4 月 に 提 出 及 び 交 付 する 源 泉 徴 収 票 には 番 号 を 記 載 していただくこととなります なお 税 務 署 への 提 出 については 年 の 途 中 で 退 職 した 受 給 者 分 であっても その 年 中 に 退 職 した 受 給 者 分 を 取 りまとめて 翌 年 の1 月 31 日 までに 提 出 しても 差 し 支 えありません また 配 当 剰 余 金 の 分 配 及 び 基 金 利 息 の 支 払 調 書 や 特 定 口 座 年 間 取 引 報 告 書 等 の 税 法 上 告 知 義 務 が 規 定 されている 一 部 の 調 書 で 平 成 28 年 1 月 1 日 前 に 締 結 された 税 法 上 告 知 したとみなされる 取 引 に 基 づき 同 日 以 後 に 金 銭 等 の 支 払 等 が 行 われるもの に 係 る 番 号 の 告 知 及 び 本 人 確 認 については 同 日 から3 年 を 経 過 した 日 以 後 の 最 初 の 金 銭 等 の 支 払 等 の 時 までの 間 に 行 うことができるという 猶 予 規 定 が 設 けられています ただし 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 や 報 酬 料 金 契 約 金 及 び 賞 金 の 支 払 調 書 等 猶 予 規 定 が 設 けられていない 法 定 調 書 については 平 成 28 年 1 月 以 降 の 支 払 に 係 る 法 定 調 書 を 提 出 する 時 までに 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 の 提 供 を 受 け 記 載 していただく 必 要 があります 6 支 払 報 告 書 は 平 成 28 年 分 の 支 払 報 告 書 から 番 号 の 記 載 が 開 始 されるため 平 成 28 年 分 の 給 与 支 払 報 告 書 であれば 平 成 29 年 1 月 31 日 までに 提 出 する 支 払 報 告 書 から 番 号 を 記 載 していただくこととなります 7 申 請 書 届 出 書 は 平 成 28 年 1 月 1 日 以 降 に 提 出 すべき 申 請 書 等 から 番 号 を 記 載 して いただくこととなります 9
国 税 関 係 の 様 式 イメージは 順 次 公 表 します 国 税 関 係 の 様 式 については 国 税 庁 において 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 する 申 告 書 や 法 定 調 書 等 の 様 式 の 公 表 に 向 けた 検 討 を 行 っているところ ですが 各 種 様 式 については 上 記 スケジュールで 公 表 を 予 定 しています 例 えば 提 出 枚 数 の 多 い 一 部 の 法 定 調 書 ( 配 当 剰 余 金 の 分 配 及 び 基 金 利 息 の 支 払 調 書 報 酬 料 金 契 約 金 及 び 賞 金 の 支 払 調 書 など)の 様 式 イメージや 源 泉 所 得 税 関 係 の 一 部 の 様 式 イメージについては 国 税 庁 ホームページに おいて 公 表 しています また 所 得 税 の 申 告 書 については 実 際 に 使 用 が 始 まるのは 平 成 29 年 1 月 からですが 番 号 部 分 の 記 載 箇 所 のイメージについては 平 成 27 年 12 月 に 公 表 を 予 定 しています なお 法 令 解 釈 通 達 等 で 確 定 するまでは 掲 載 時 点 における 案 であり 税 制 改 正 その 他 の 状 況 により 変 更 する 場 合 があるのでご 注 意 ください そのほかの 様 式 のイメージについても 国 税 庁 ホームページで 順 次 公 表 して いく 予 定 ですので ご 確 認 ください 10
社 会 保 障 関 係 の 届 出 書 等 にマイナンバーを 記 載 して 提 出 することになります 雇 用 保 険 の 被 保 険 者 資 格 取 得 届 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 の 被 保 険 者 資 格 取 得 届 など 事 業 主 の 皆 さまから 行 政 機 関 等 に 提 出 していただく 社 会 保 障 関 連 の 各 種 届 出 書 や 申 請 書 等 に 対 象 者 の 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 を 記 載 することとなります このため 事 業 主 の 皆 さんは 従 業 員 等 から 個 人 番 号 を 取 得 しておく 必 要 が あります 様 式 や 申 請 項 目 への 個 人 番 号 の 追 加 は 厚 生 労 働 省 令 や 厚 生 労 働 大 臣 告 示 の 改 正 により 行 うこととしております 11
社 会 保 障 関 係 書 類 へのマイナンバー 記 載 時 期 は 制 度 により 異 なります 社 会 保 障 関 係 書 類 へのマイナンバーの 記 載 時 期 は 雇 用 保 険 については 税 と 同 様 平 成 28 年 1 月 1 日 提 出 分 から 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 については 年 金 機 構 のシステム 刷 新 による 様 式 変 更 も 控 えており 事 業 主 の 皆 様 の 負 担 軽 減 も 踏 まえて 平 成 29 年 1 月 1 日 提 出 分 から 個 人 番 号 又 は 法 人 番 号 の 記 載 をお 願 いすることとなります 個 人 番 号 を 取 得 するときは 個 人 情 報 保 護 法 第 18 条 に 基 づき 利 用 目 的 を 本 人 に 通 知 又 は 公 表 する 必 要 があります また 本 人 から 直 接 書 面 に 記 載 された 個 人 番 号 を 取 得 する 場 合 は あらかじめ 本 人 に 対 し その 利 用 目 的 を 明 示 する 必 要 があります この 場 合 複 数 の 利 用 目 的 をまとめて 明 示 することは 可 能 であり 雇 用 保 険 や 健 康 保 険 の 事 務 等 をまとめて 明 示 していただく 等 して なるべく 効 率 的 にご 対 応 いただくことを 想 定 しています なお 既 存 の 従 業 員 被 扶 養 者 分 の 個 人 番 号 についても 平 成 28 年 1 月 以 降 いずれかの 時 期 に 健 康 保 険 組 合 ハローワークにご 報 告 のお 願 いをする 予 定 です 12
雇 用 保 険 関 連 事 務 での 変 更 される 様 式 です 雇 用 保 険 関 係 事 務 のうち 事 業 主 の 皆 様 方 に 提 出 いただいているもの については 具 体 的 にこのような 変 更 があります ハローワークに 提 出 していただく 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 喪 失 届 氏 名 変 更 届 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 受 給 資 格 確 認 票 申 請 書 育 児 休 業 給 付 受 給 資 格 確 認 票 申 請 書 介 護 休 業 給 付 金 支 給 申 請 書 に 個 人 番 号 欄 が 追 加 されます 13
健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 の 適 用 関 係 事 務 の 変 更 される 様 式 です 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 の 適 用 関 係 の 事 務 のうち 事 業 主 の 皆 様 方 に 提 出 いただいているものについては 具 体 的 にこのような 変 更 があります 日 本 年 金 機 構 や 各 健 康 保 険 組 合 に 提 出 していただく 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 喪 失 届 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 報 酬 月 額 算 定 基 礎 届 変 更 届 健 康 保 険 被 扶 養 者 ( 異 動 ) 届 / 国 民 年 金 第 3 号 被 保 険 者 関 係 届 等 に 個 人 番 号 欄 が 追 加 されます また 日 本 年 金 機 構 や 各 健 康 保 険 組 合 において 個 人 番 号 を 利 用 して 行 政 機 関 間 の 情 報 連 携 を 行 うことにより これまで 必 要 であった 住 民 票 や 所 得 証 明 書 などを 省 略 することができるようになります 14
健 康 保 険 の 給 付 関 係 事 務 の 変 更 される 申 請 書 です 健 康 保 険 の 給 付 関 係 事 務 については 具 体 的 にこのような 変 更 があります 食 事 療 養 標 準 負 担 額 の 減 額 に 関 する 申 請 生 活 療 養 標 準 負 担 額 の 減 額 に 関 する 申 請 療 養 費 の 支 給 の 申 請 傷 病 手 当 金 の 支 給 の 申 請 といった 事 務 に 関 し 申 請 書 に 個 人 番 号 を 記 載 していただくこととなります これらの 事 務 は 現 在 ご 本 人 から 各 健 保 組 合 や 全 国 健 康 保 険 協 会 に 提 出 される 場 合 や 事 業 主 を 経 由 して 行 われる 場 合 があります 事 業 主 を 経 由 する 場 合 における 個 人 番 号 の 提 供 や 本 人 確 認 措 置 の 実 施 方 法 については 追 ってQA 等 でお 示 しすることとしています 15
マイナンバーの 取 得 に 当 たって 利 用 目 的 をきちんと 明 示 してください マイナンバーは 法 律 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 以 外 で 提 供 を 求 めたり 利 用 したりすることは 禁 止 されています 本 人 の 同 意 があったとしても 法 律 で 認 められる 場 合 以 外 でマイナンバーの 提 供 や 利 用 はできません マイナンバーを 従 業 員 から 取 得 する 際 法 律 で 認 められた 利 用 目 的 を 特 定 し 通 知 又 は 公 表 することが 必 要 です 源 泉 徴 収 や 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 など 複 数 の 目 的 でマイナンバーを 利 用 する 場 合 まとめて 目 的 を 示 しても 構 いませんが 後 から 利 用 目 的 を 追 加 することはできません 改 めて 利 用 目 的 を 通 知 公 表 してください なりすまし 防 止 のため 本 人 確 認 は 厳 格 に 行 ってください 番 号 のみでの 本 人 確 認 では なりすましのおそれもあることから 日 本 の 制 度 では 番 号 のみでの 本 人 確 認 は 認 められません 必 ず 番 号 が 正 しいことの 確 認 に 加 え 番 号 の 正 しい 持 ち 主 であることを 確 認 する 身 元 確 認 が 必 要 です また 代 理 人 による 手 続 の 場 合 1 法 定 代 理 人 の 場 合 は 戸 籍 謄 本 など 任 意 代 理 人 の 場 合 は 委 任 状 による 代 理 権 の 確 認 2 代 理 人 の 身 元 確 認 3 本 人 の 番 号 確 認 を 行 う 必 要 があります 16
本 人 確 認 は 番 号 確 認 と 身 元 確 認 が 必 要 です 従 業 員 が 個 人 番 号 カード を 持 っている 場 合 には 番 号 確 認 と 身 元 確 認 が このカードのみで 可 能 です 個 人 番 号 カードを 持 っていない 従 業 員 については 番 号 確 認 は 平 成 27 年 10 月 以 降 に 郵 送 される 通 知 カード での 確 認 が 基 本 です ただし 通 知 カードには 写 真 がなく 身 元 確 認 はできないため 運 転 免 許 証 や パスポートなどで 身 元 確 認 を 行 います なお 雇 用 関 係 にあることなどから 本 人 に 相 違 ないことが 明 らかに 判 断 できる と 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 が 認 めるときは 身 元 確 認 のための 書 類 の 提 示 は 必 要 ありません 詳 細 はガイドラインなどを 確 認 してください マイナンバーの 特 設 ホームページでも 本 人 確 認 の 詳 細 に 関 する 資 料 を 掲 載 していますので 参 考 にしてください 様 々な 用 途 で 利 用 可 能 な 個 人 番 号 カード は 申 請 により 交 付 されます 1 枚 で 本 人 確 認 が 可 能 な 個 人 番 号 カード は 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 マイナンバーに 加 え 顔 写 真 が 表 示 されます 番 号 の 通 知 の 際 に 申 請 書 が 同 封 されますので 申 請 により 個 人 番 号 カードの 交 付 を 受 けることができます 個 人 番 号 カードは 本 人 確 認 のための 身 分 証 明 書 として 利 用 できるほか ICチップに 搭 載 された 電 子 証 明 書 を 用 いて e-taxなどの 各 種 電 子 申 請 が 行 えるほか 図 書 館 利 用 証 や 印 鑑 登 録 証 などお 住 いの 自 治 体 が 条 例 で 定 める サービスにも 使 用 できます なお 個 人 番 号 カードのICチップには 券 面 記 載 情 報 のほか 電 子 申 請 のための 電 子 証 明 書 は 記 録 されますが 所 得 情 報 や 病 歴 などの 機 微 な 個 人 情 報 は 記 録 されません 17
扶 養 親 族 のマイナンバーの 本 人 確 認 が 必 要 な 場 合 があります 従 業 員 の 扶 養 親 族 のマイナンバーの 取 得 の 際 の 本 人 確 認 について どういった 対 応 が 必 要 か わからないという 意 見 があります 税 の 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 については 事 業 者 への 提 出 義 務 者 はあくまで 従 業 員 であり 扶 養 親 族 のマイナンバーの 本 人 確 認 も 従 業 員 が 行 うため 民 間 事 業 者 が 扶 養 親 族 の 本 人 確 認 を 行 う 必 要 はありません これに 対 し 国 民 年 金 の 第 3 号 被 保 険 者 の 届 出 については 事 業 者 への 提 出 義 務 者 は 扶 養 親 族 であることから 扶 養 親 族 のマイナンバーの 本 人 確 認 が 必 要 です ただし 実 務 上 は 従 業 員 が 代 理 人 として 扶 養 親 族 の 本 人 確 認 を 行 うことに なります 18
マイナンバーの 取 扱 いを 分 かりやすく 解 説 したガイドラインがあります マイナンバーについては 個 人 情 報 の 追 跡 突 合 が 行 われ 個 人 情 報 が 外 部 に 漏 えいするのではないか 他 人 のマイナンバーを 用 いた 成 りすましにより 財 産 的 な 被 害 を 負 うのではないか といった 様 々な 懸 念 が 示 されてきたところです マイナンバー 制 度 では 特 定 個 人 情 報 の 適 正 な 取 扱 いを 確 保 するため 各 種 の 保 護 措 置 が 設 けられています こうした 保 護 措 置 やその 解 釈 について 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 が 具 体 例 を 用 いて 分 かりやすく 解 説 したガイドラインを 策 定 しました 民 間 企 業 へのヒアリングや 企 業 の 実 務 担 当 者 との 議 論 を 踏 まえ マイナンバーが 実 務 の 現 場 で 適 正 に 取 り 扱 われるための 具 体 的 な 指 針 を 示 しています また 事 業 者 編 の 別 冊 として 金 融 業 務 関 係 のガイドラインも 策 定 したほか 行 政 機 関 等 地 方 公 共 団 体 等 編 も 策 定 しています 19
マイナンバーには 利 用 提 供 収 集 に 関 する 制 限 があります まず マイナンバーの 利 用 範 囲 は 現 在 の 法 律 では 社 会 保 障 税 災 害 対 策 に 限 定 されていますので 社 会 保 障 及 び 税 に 関 する 手 続 書 類 の 作 成 事 務 を 行 う 必 要 がある 場 合 に 限 り 本 人 などにマイナンバーの 提 供 を 求 めることが 可 能 です また 法 律 で 限 定 的 に 認 められた 場 合 を 除 き マイナンバーの 提 供 を 求 めること はできません 例 えば 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 の 場 合 従 業 員 は 社 会 保 障 及 び 税 に 関 する 手 続 書 類 の 作 成 事 務 実 施 者 として 扶 養 控 除 等 申 告 書 に 扶 養 親 族 の マイナンバー 自 己 のマイナンバーを 記 載 して 社 会 保 障 及 び 税 に 関 する 手 続 書 類 の 作 成 事 務 実 施 者 である 事 業 者 に 提 出 します この 場 合 扶 養 親 族 から 従 業 員 へ 従 業 員 から 事 業 者 へ 事 業 者 から 税 務 署 へ マイナンバーが 提 供 されることになります 提 供 を 求 める 時 期 は 当 該 事 務 の 発 生 時 点 が 原 則 ですが 契 約 の 締 結 時 など 当 該 事 務 の 発 生 が 予 想 できた 時 点 で 求 めることは 可 能 と 解 されます 収 集 に 関 しても 法 律 で 限 定 的 に 認 められた 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 収 集 できません 例 えば 他 人 のマイナンバーをメモすること プリントアウトすること コピーを 取 る ことは 収 集 に 当 たります 一 方 マイナンバーの 提 示 を 受 けただけでは 収 集 には 当 たりません 20
マイナンバーを 利 用 する 事 務 の 委 託 先 再 委 託 先 にも 安 全 管 理 措 置 が 必 要 です 社 会 保 障 及 び 税 に 関 する 手 続 書 類 の 作 成 事 務 の 全 部 又 は 一 部 を 委 託 する 場 合 委 託 先 で 委 託 者 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられるよう 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければなりません 具 体 的 には 1 委 託 先 の 適 切 な 選 定 2 委 託 先 に 安 全 管 理 措 置 を 遵 守 させる ために 必 要 な 契 約 の 締 結 3 委 託 先 における 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 状 況 の 把 握 の3 点 が 必 要 となります 委 託 者 は 委 託 先 の 設 備 技 術 水 準 従 業 者 に 対 する 監 督 教 育 の 状 況 その 他 委 託 先 の 経 営 環 境 等 をあらかじめ 確 認 しなければなりません また 契 約 内 容 として 秘 密 保 持 義 務 事 業 所 内 からの 特 定 個 人 情 報 の 持 出 しの 禁 止 特 定 個 人 情 報 の 目 的 外 利 用 の 禁 止 委 託 契 約 終 了 後 の 特 定 個 人 情 報 の 返 却 又 は 廃 棄 従 業 者 に 対 する 監 督 教 育 契 約 内 容 の 遵 守 状 況 について 報 告 を 求 める 規 定 等 を 盛 り 込 まなければなりません 委 託 者 は 委 託 先 に 対 する 監 督 だけではなく 再 委 託 先 再 々 委 託 先 に 対 しても 間 接 的 に 監 督 義 務 を 負 います また 社 会 保 障 及 び 税 に 関 する 手 続 書 類 の 作 成 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 先 は 最 初 の 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 再 委 託 をすることができます 21
マイナンバーの 適 切 な 安 全 管 理 措 置 に 組 織 としての 対 応 が 必 要 です 事 業 者 は マイナンバーや 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 滅 失 毀 損 の 防 止 その 他 の 適 切 な 管 理 のために 必 要 かつ 適 切 な 安 全 管 理 措 置 を 講 じなければなりませんし 従 業 者 に 対 する 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければなりません 特 定 個 人 情 報 等 の 取 扱 いに 当 たっては マイナンバーを 取 り 扱 う 事 務 の 範 囲 を 明 確 化 することが 重 要 です 事 業 者 が 講 ずべき 安 全 管 理 措 置 の 内 容 として ガイドラインでは 基 本 方 針 の 策 定 取 扱 規 程 等 の 策 定 組 織 的 安 全 管 理 措 置 人 的 安 全 管 理 措 置 物 理 的 安 全 管 理 措 置 技 術 的 安 全 管 理 措 置 を 示 しています 基 本 方 針 では 特 定 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 基 本 理 念 を 明 確 にし 法 令 遵 守 安 全 管 理 問 合 せ 苦 情 相 談 等 に 関 する 方 針 を 定 めることが 重 要 です なお 基 本 方 針 の 策 定 は 義 務 付 けられてはいませんが 従 業 員 等 への 周 知 研 修 を 行 いやすくなるというメリットがあります 取 扱 規 程 とは 源 泉 徴 収 票 や 支 払 調 書 の 作 成 等 の 事 務 で 特 定 個 人 情 報 等 を 取 扱 う 場 合 のマニュアルや 事 務 フローなどの 手 順 を 示 した 文 書 で 従 業 員 が 容 易 に 参 照 できるようにする 必 要 があります 組 織 的 な 措 置 とは 担 当 者 を 明 確 にして 担 当 者 以 外 が 特 定 個 人 情 報 等 を 取 り 扱 うことが 無 いような 仕 組 みを 構 築 することです 人 的 な 措 置 とは 従 業 員 の 監 督 教 育 です 物 理 的 な 措 置 とは 特 定 個 人 情 報 等 の 漏 えい 盗 難 等 を 防 ぐ 措 置 で 担 当 者 以 外 が 特 定 個 人 情 報 等 を 取 り 扱 うことができないような 工 夫 を 行 うことを 指 します 具 体 的 には 壁 又 は 間 仕 切 り 等 の 設 置 のぞき 見 されない 場 所 等 の 座 席 配 置 の 工 夫 や 鍵 付 きのキャビネットに 書 類 を 保 管 することなどが 考 えられます 技 術 的 な 措 置 とは 担 当 者 を 限 定 するためのアクセス 制 御 を 行 うことや ウィルス 対 策 ソフトウェア 等 を 導 入 し 最 新 の 状 態 にアップデートしておくことなどを 指 します ただし 事 業 者 のうち 従 業 員 の 数 が100 人 以 下 の 中 小 規 模 事 業 者 の 特 例 を 設 けており 実 務 への 影 響 に 配 慮 しています 22
マイナンバーの 保 管 ( 廃 棄 )にも 制 限 があります マイナンバーをその 内 容 に 含 む 個 人 情 報 である 特 定 個 人 情 報 は 法 律 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 保 管 してはならないとされており 法 律 で 限 定 的 に 明 記 された 事 務 を 行 う 必 要 がある 場 合 に 限 り 保 管 し 続 けることができます また マイナンバーが 記 載 された 書 類 等 のうち 所 管 法 令 によって 一 定 期 間 保 存 が 義 務 付 けられているものは その 期 間 保 管 することとなります 例 えば 雇 用 契 約 等 の 継 続 的 な 関 係 にある 場 合 に 従 業 員 等 から 提 供 を 受 けた マイナンバーを 給 与 の 源 泉 徴 収 事 務 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 届 出 事 務 等 のため に 翌 年 度 以 降 も 継 続 的 に 利 用 する 必 要 が 認 められることから 特 定 個 人 情 報 を 継 続 的 に 保 管 できると 解 されます 一 方 法 律 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 収 集 又 は 保 管 することはできないため 社 会 保 障 及 び 税 に 関 する 手 続 書 類 の 作 成 事 務 を 行 う 必 要 がなくなった 場 合 で 所 管 法 令 で 定 められた 保 存 期 間 を 経 過 した 場 合 マイナンバーをできるだけ 速 やかに 廃 棄 又 は 削 除 しなければなりません なお マイナンバーの 部 分 を 復 元 できない 程 度 にマスキング 又 は 削 除 した 上 で 他 の 情 報 の 保 管 を 継 続 することは 可 能 です このように マイナンバーの 保 管 ( 廃 棄 )には 制 限 があり 廃 棄 又 は 削 除 を 前 提 として 紙 の 書 類 であれば 廃 棄 が 容 易 になるように 年 限 別 に 管 理 することなど や システムであれば 不 要 となったマイナンバーを 削 除 するための 仕 組 みを 構 築 することなどが 望 ましいと 考 えられます 23
法 人 にも 法 人 番 号 (13 桁 )が 指 定 され 個 人 番 号 と 異 なり どなたでも 自 由 に 利 用 可 能 です 国 税 庁 長 官 は 1 設 立 登 記 法 人 2 国 の 機 関 3 地 方 公 共 団 体 4その 他 の 法 人 や 団 体 に13 桁 の 法 人 番 号 を 指 定 します これらの 法 人 については 特 段 の 手 続 を 要 することなく 法 人 番 号 が 指 定 されることになります また これら 以 外 の 法 人 等 であっても 一 定 の 要 件 を 満 たす 場 合 国 税 庁 長 官 に 届 け 出 ることによって 法 人 番 号 の 指 定 を 受 けることができます 法 人 番 号 の 指 定 のポイントは 1 法 人 に 対 し1 番 号 のみ 指 定 され 法 人 の 支 店 や 事 業 所 には 指 定 されないことです 法 人 番 号 の 通 知 は 平 成 27 年 10 月 から 法 人 の 皆 さまに 法 人 番 号 などを 記 載 した 通 知 書 を 送 付 することにより 行 う 予 定 です 法 人 番 号 の 通 知 のポイントについて 申 し 上 げますと 例 えば 設 立 登 記 法 人 に ついては 登 記 されている 本 店 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 へ 通 知 書 をお 届 け することになります したがいまして 所 在 地 変 更 の 手 続 きがお 済 みでない 場 合 変 更 前 の 所 在 地 に 送 付 されてしまいますのでご 留 意 願 います 国 税 庁 長 官 は 法 人 番 号 を 指 定 した 法 人 等 の1 名 称 2 所 在 地 3 法 人 番 号 をインターネット( 国 税 庁 法 人 番 号 公 表 サイト)を 通 じて 公 表 します 法 人 番 号 の 公 表 のポイントは 個 人 番 号 と 異 なりその 利 用 範 囲 に 制 約 がなく 公 表 を 通 じてどなたでも 自 由 に 利 用 が 可 能 なところです 24
法 人 番 号 は 名 称 所 在 地 と 共 にインターネット 上 で 公 表 され データダウンロードも 可 能 です 国 税 庁 法 人 番 号 公 表 サイトには 以 下 の4つの 特 徴 があります 1 法 人 情 報 を 番 号 名 称 所 在 地 の3 情 報 から 検 索 が 可 能 2 法 人 の3 情 報 は 利 用 者 の 皆 様 がパソコン 上 で2 次 活 用 することが できるよう データのダウンロードが 可 能 3Web-API 機 能 を 提 供 4パソコンでの 利 用 に 加 え タブレット スマートフォンからも 利 用 可 能 な マルチデバイス 対 応 具 体 的 に 申 し 上 げますと 検 索 を 行 う 際 には あいまい 検 索 や 絞 り 込 み 検 索 また 検 索 結 果 の 五 十 音 順 や 都 道 府 県 別 の 並 び 替 えが 可 能 となります データダウンロード 機 能 としては 月 末 時 点 の 番 号 指 定 を 受 けた 全 法 人 の 最 新 情 報 のダウンロードのほか 日 次 の 更 新 情 報 のダウンロードが 可 能 と なります なお ダウンロードデータはCSV 形 式 とXML 形 式 で 提 供 します Web-API 機 能 とは 企 業 等 のシステムから 人 手 を 介 することなく 法 人 情 報 を 直 接 取 得 するための 機 能 で そのためのインタフェースの 提 供 を 行 います 25
法 人 番 号 の 導 入 目 的 や 利 活 用 によるメリットについて 説 明 します 資 料 中 ほどの3つの 箱 に 記 載 してあるとおり 法 人 番 号 は 行 政 を 効 率 化 し 国 民 ( 法 人 )の 利 便 性 を 高 め 公 平 公 正 な 社 会 を 実 現 するほか 新 たな 価 値 の 創 出 を 図 るために 導 入 されるものです こうした 法 人 番 号 の 利 活 用 によるメリットについて それがどのような 形 で 実 現 されるのかを 単 純 化 して 言 い 表 した わかる つながる ひろがる というキャッチフレーズにより 説 明 します わかる とは 法 人 番 号 により 企 業 等 法 人 の 名 称 所 在 地 がわかることを 表 しています 具 体 例 としては 法 人 番 号 の 検 索 により 法 人 番 号 をキーに 法 人 の 名 称 所 在 地 が 容 易 に 確 認 可 能 となります また 鮮 度 の 高 い 名 称 所 在 地 情 報 が 入 手 可 能 となり 取 引 先 情 報 の 登 録 更 新 作 業 が 効 率 化 します つながる とは 法 人 番 号 を 軸 に 企 業 等 法 人 がつながることを 表 しています 具 体 例 としては 行 政 機 関 間 の 連 携 や 企 業 間 の 連 携 により 複 数 部 署 又 は グループ 各 社 において 異 なるコードで 管 理 されている 取 引 情 報 に 法 人 番 号 を 追 加 することにより 取 引 情 報 の 集 約 や 名 寄 せ 作 業 の 効 率 化 が 期 待 されます ひろがる とは 法 人 番 号 を 活 用 した 新 たなサービスがひろがることを 表 して います 一 定 の 前 提 を 置 いたお 話 ですが 行 政 機 関 間 での 法 人 番 号 を 活 用 した 情 報 連 携 が 図 られ 行 政 手 続 における 届 出 申 請 等 のワンストップ 化 が 実 現 すれば 法 人 ( 企 業 ) 側 の 負 担 が 軽 減 されます また 民 間 においても 法 人 番 号 を 活 用 して 企 業 情 報 を 共 有 する 基 盤 が 整 備 されれば 企 業 間 取 引 における 添 付 書 類 の 削 減 等 の 事 務 効 率 化 が 期 待 されるほか 国 民 に 対 しても 有 用 な 企 業 情 報 の 提 供 が 可 能 になると 考 えられます 26
マイナンバー 制 度 の 施 行 に 向 け 準 備 を 進 めてください 個 人 番 号 の 取 得 から 廃 棄 までの 流 れを 踏 まえ 必 要 な 準 備 作 業 について まず 対 処 方 針 を 検 討 してください 具 体 的 には 主 担 当 など 組 織 体 制 をどうするかを 決 定 してください その 上 で 対 象 業 務 を 洗 い 出 し 個 人 番 号 利 用 開 始 までに いつまでに 何 を 行 うか スケジュールを 項 目 ごとに 検 討 し 対 処 方 針 を 組 織 として 決 定 することが 必 要 です 検 討 項 目 としては 社 内 規 程 の 見 直 し システム 対 応 個 人 情 報 の 安 全 管 理 措 置 社 員 研 修 勉 強 会 の 実 施 などが 考 えられます システムを 改 修 する 必 要 がある 場 合 には 改 修 スケジュール 等 について 早 期 に 具 体 的 な 対 応 の 検 討 が 必 要 です 社 内 規 定 の 見 直 しや 安 全 管 理 措 置 は ガイドラインを 踏 まえた 対 応 が 必 要 です また 主 担 当 に 限 らず 全 従 業 員 がマイナンバー 制 度 を 理 解 することが 重 要 です 社 員 研 修 勉 強 会 について 年 間 通 じた 対 応 をご 検 討 ください 27
ホームページで 最 新 の 情 報 を 発 信 するとともに お 問 合 せに 対 応 する コールセンターを 設 置 しています マイナンバー 制 度 に 対 するよくある 質 問 (FAQ)や 最 新 情 報 など 関 係 資 料 は 内 閣 官 房 の 社 会 保 障 税 番 号 制 度 (マイナンバー)のホームページに 掲 載 して います マイナンバー で 検 索 してください 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 総 務 省 国 税 庁 厚 生 労 働 省 等 の 関 係 省 庁 も ホームページの 特 設 サイトで 情 報 発 信 をしており 内 閣 官 房 のホームページから 各 省 庁 の 関 連 ホームページにリンクしています また マイナンバーのコールセンターを 開 設 しており お 問 合 せにワンストップ で 対 応 します お 気 軽 にお 問 合 せください 土 日 祝 日 年 末 年 始 を 除 く 9:30から17:30まで 番 号 は0570-20-0178(マイナンバー) ( 外 国 語 は0570-20-0291)です 最 後 に 平 成 27 年 10 月 からのマイナンバーの 通 知 まで1 年 を 切 り 平 成 28 年 1 月 からはいよいよマイナンバーの 利 用 が 始 まります 制 度 の 施 行 に 向 け 事 業 者 の 皆 様 それぞれの 企 業 内 でも 準 備 や 職 員 研 修 を 進 めてください 28