徳 島 小 松 島 港 の 機 能 継 続 のための 活 動 指 針 平 成 26 年 3 月 国 土 交 通 省 四 国 地 方 整 備 局 徳 島 県
目 次 徳 島 小 松 島 港 の 機 能 継 続 のための 活 動 指 針 1. 被 災 想 定 1 2. 参 集 体 制 設 置 7 3. 被 災 施 設 応 急 復 旧 活 動 13 4. 救 援 物 資 輸 送 活 動 43 5. 人 の 海 上 輸 送 活 動 61 6. 企 業 物 流 継 続 活 動 77
1. 被 災 想 定 東 南 海 南 海 地 震 において 前 提 として 想 定 する 地 震 と 発 災 直 後 の 徳 島 市 小 松 島 市 周 辺 の 状 況 その 下 での 両 市 周 辺 の 被 災 想 定 に ついて 以 下 に 示 す 表 1-1. 前 提 として 想 定 する 地 震 等 東 南 海 南 海 地 震 の 想 定 内 容 想 定 地 震 南 海 トラフを 震 源 域 とする 地 震 冬 平 日 AM5 時 に 発 生 (ただし 津 波 については H15 年 の 中 央 防 災 会 議 の 被 災 想 定 と 同 じ 波 形 モデル(P3 参 照 )とし 東 南 海 南 海 地 震 の 同 時 発 生 M8.6(P2 参 照 )とした) 電 力 発 災 後 数 日 間 は 停 電 が 発 生 (ただし 電 源 設 備 の 嵩 上 げ 等 の 事 前 対 策 をしている 箇 所 は 除 く ) 通 信 条 件 一 般 電 話 携 帯 電 話 は 使 用 不 可 衛 星 携 帯 電 話 インターネットは 使 用 可 能 交 通 条 件 徳 島 県 に 通 じている 高 速 道 路 は 地 震 発 生 から 約 4 時 間 点 検 等 のため 通 行 できない 4 時 間 以 降 は 補 修 して 緊 急 車 両 は 通 行 可 能 とする 津 波 浸 水 区 域 の 道 路 ( 緊 急 輸 送 路 ) 国 道 11 号 28 号 55 号 等 は 地 震 発 生 後 津 波 の 漂 流 物 等 により 地 震 発 生 後 おおむね1 日 は 車 両 が 通 行 できない その 他 津 波 は 複 数 回 にわたって 来 襲 その 他 の 組 織 体 制 等 東 南 海 南 海 地 震 対 策 大 綱 東 南 海 南 海 地 震 応 急 対 策 活 動 要 領 等 を 基 本 として 枠 組 みを 考 えるものとする 想 定 される 事 態 臨 海 部 の 多 くにおいて 施 設 被 害 及 び 地 盤 の 液 状 化 が 発 生 することが 想 定 される 徳 島 小 松 島 港 においては 岸 壁 の 損 壊 道 路 の 沈 下 等 の 施 設 の 被 害 が 発 生 するほか 大 量 の 原 木 自 動 車 コンテナ 筏 等 の 障 害 物 の 発 生 が 想 定 される (P6 参 照 ) 1
想 定 する 地 震 は 中 央 防 災 会 議 が 想 定 する 東 南 海 南 海 地 震 (M8.6)のモデルとする 徳 島 小 松 島 港 周 辺 では 6 弱 ~6 強 の 震 度 が 想 定 される 図 1-1. 東 南 海 南 海 地 震 の 震 度 分 布 (H15 年 中 防 モデル) 2 出 典 : 中 央 防 災 会 議
東 南 海 南 海 地 震 では 津 波 の 発 生 も 想 定 される 想 定 する 津 波 についても 中 央 防 災 会 議 が 想 定 する 津 波 のモデルを 用 いる 津 波 来 襲 のほか 地 震 による 地 盤 沈 下 が 加 わり 大 きな 被 害 の 発 生 が 想 定 される 図 1-2. 東 南 海 南 海 地 震 の 津 波 高 さの 分 布 ( 満 潮 時 H15 年 中 防 モデル) 3
徳 島 県 地 域 防 災 計 画 は 独 自 に 東 南 海 南 海 地 震 の 被 害 想 定 を 実 施 しており 県 内 の 震 度 は 5 強 ~6 強 で 想 定 している 徳 島 県 地 域 防 災 計 画 は 東 南 海 南 海 地 震 における 建 物 被 害 人 的 被 害 についても 想 定 して おり 発 生 の 時 期 の 違 いによる 被 害 内 容 も 想 定 している 図 1-3. 東 南 海 南 海 地 震 の 被 害 想 定 ( 徳 島 県 地 域 防 災 計 画 ) 4
徳 島 小 松 島 港 周 辺 では 0.5~5mまでの 浸 水 深 が 予 測 される 図 1-4. 東 南 海 南 海 地 震 の 被 害 想 定 ( 徳 島 県 : 津 波 浸 水 予 測 調 査 の 結 果 中 防 モデル) 5
中 央 防 災 会 議 における 地 震 津 波 の 想 定 港 湾 施 設 の 利 用 状 況 に 基 づき 徳 島 県 地 域 防 災 計 画 における 被 害 想 定 も 参 考 とし 発 災 時 の 徳 島 小 松 島 港 での 被 災 する 事 象 を 以 下 のように 想 定 する 沖 洲 ( 外 ) 地 区 と 赤 石 地 区 の 耐 震 強 化 岸 壁 は 発 災 後 も 被 災 程 度 は 軽 微 で 早 期 に 利 用 可 能 となるものと 想 定 する 沖 洲 地 区 岸 壁 損 壊 フェリー 運 航 停 止 沖 洲 ( 外 ) 地 区 岸 壁 損 壊 橋 の 崩 落 道 路 の 沈 下 津 田 地 区 岸 壁 損 壊 港 内 への 原 木 の 流 出 漂 流 フェリー 運 航 停 止 図 1-5. 徳 島 小 松 島 港 で 想 定 される 発 災 後 の 事 態 想 定 耐 震 強 化 岸 壁 耐 震 強 化 岸 壁 港 湾 区 域 内 港 内 へのコンテナ 原 木 自 動 車 筏 等 の 流 出 漂 流 沈 下 横 須 地 区 岸 壁 損 壊 港 内 への 木 材 自 動 車 等 の 流 出 漂 流 沈 下 金 磯 地 区 岸 壁 損 壊 港 内 への 原 木 の 流 出 漂 流 赤 石 地 区 港 内 へのコンテナの 流 出 漂 流 沈 下 6
2. 参 集 体 制 設 置 活 動 イメージ 各 関 係 主 体 において 各 要 員 は 発 災 時 において まずテレビ ラジオ 等 により 地 震 津 波 を 把 握 し 状 況 に 応 じて 津 波 等 か ら 避 難 するなど 身 の 安 全 を 確 保 する その 後 参 集 可 能 であることが 確 認 できたならば 徒 歩 等 により 各 自 職 場 に 参 集 する 各 関 係 主 体 の 要 員 は 参 集 後 まず 職 場 の 建 物 の 被 災 状 況 電 話 の 通 信 の 可 否 等 職 場 の 被 災 状 況 について 点 検 する その 後 国 の 機 関 では 災 害 対 策 本 部 災 害 対 策 支 部 を 設 置 し 地 方 自 治 体 も 災 害 対 策 本 部 を 設 置 するなど 各 関 係 主 体 で 緊 急 時 に 対 応 した 体 制 を 設 置 する 地 震 津 波 の 収 集 発 災 津 波 避 難 ( 業 務 継 続 ) *a 安 否 の 連 絡 確 認 周 辺 の 被 災 状 況 等 の 確 認 *b 要 員 の 参 集 開 始 地 震 津 波 の 収 集 方 法 テレビ ラジオ 携 帯 電 話 インターネット 防 災 行 政 無 線 等 による 緊 急 地 震 速 報 等 地 震 及 び 津 波 に 関 する を 基 に 収 集 独 自 の 連 絡 システムによる 連 絡 により 収 集 安 否 確 認 について 各 関 係 主 体 ごとに 安 否 確 認 の 連 絡 体 制 連 絡 手 段 をあらかじめ 定 め 各 要 員 に 周 知 し 安 否 確 認 が できる 体 制 を 構 築 する 災 害 時 の 体 制 設 置 について 各 関 係 主 体 では 発 災 後 災 害 対 策 本 部 等 の 災 害 時 対 応 の 体 制 を 自 動 設 置 する 要 員 の 参 集 確 認 *c 災 害 時 の 体 制 設 置 ボトルネック 把 握 のためのアドバイス *a): 被 災 により 電 話 FAX 等 の 通 常 の 通 信 手 段 が 使 えない 可 能 性 も 考 慮 し 災 害 時 伝 言 ダイ ヤルの 活 用 等 も 検 討 した 方 がよい *b): 鉄 道 道 路 の 被 災 により 参 集 のための 通 常 の 交 通 手 段 が 使 えない 可 能 性 も 考 慮 し 要 員 が 徒 歩 で 参 集 することも 想 定 した 方 がよい *c): 被 災 により 電 話 FAX 等 の 通 常 の 通 信 手 段 が 使 えない 可 能 性 も 考 慮 し 他 の 機 関 との 情 報 通 信 手 段 として 衛 星 携 帯 電 話 等 の 耐 災 害 性 の 強 いものの 導 入 も 検 討 した 方 がよい 図 2-1. 各 要 員 による 発 災 から 参 集 体 制 設 置 までの 行 動 のイメージ 7
地 震 発 生 後 の 対 処 行 動 について 地 震 発 生 後 に 津 波 警 報 の 発 令 等 津 波 発 生 の が 入 った 場 合 各 関 係 主 体 の 要 員 は 勤 務 時 間 内 か 否 か その 職 種 発 災 時 にい る 場 所 により 最 初 にとるべき 対 処 行 動 が 異 なってくる それらの 条 件 とともに 地 震 の 被 災 状 況 もあわせて 考 慮 し 対 処 行 動 を 決 定 することが 必 要 となる 以 下 に 各 要 員 の 発 災 時 の 状 況 ごとの 津 波 発 生 に 対 する 対 処 行 動 の 案 を 整 理 する 図 2-2. 津 波 発 生 に 対 する 各 要 員 の 対 処 行 動 の 方 策 事 務 所 内 にいる 場 合 職 場 又 はその 付 近 にいる 場 合 勤 務 時 間 内 の 場 合 勤 務 時 間 外 の 場 合 事 務 系 の 職 場 [ 事 務 所 が 津 波 の 影 響 を 受 ける 地 域 にある 場 合 ] 建 物 が3 階 建 て 以 上 で 耐 震 化 されている 場 合 業 務 継 続 又 は3 階 以 上 に 避 難 建 物 が 平 屋 建 て 又 は 耐 震 化 されていない 場 合 最 寄 りの 津 波 避 難 ビル 又 は 高 台 へ 避 難 [ 事 務 所 が 津 波 の 影 響 を 受 けない 地 域 にある 場 合 ] 建 物 が 耐 震 化 されている 場 合 業 務 継 続 建 物 が 耐 震 化 されていない 場 合 建 物 と 周 囲 の 被 災 状 況 を 点 検 し 状 況 に 応 じて 避 難 応 急 措 置 等 の 措 置 をとる 建 物 と 周 囲 の 状 況 に 異 常 がなければ 業 務 継 続 事 務 所 の 外 にいる 場 合 最 寄 りの 津 波 避 難 ビル 又 は 高 台 へ 避 難 津 波 の 影 響 を 受 ける 地 域 にいる 場 合 ( 最 大 クラスの 津 波 を 想 定 した 場 合 ) 最 寄 りの 津 波 避 難 ビル 又 は 高 台 へ 避 難 津 波 の 影 響 を 受 けない 地 域 にいる 場 合 安 全 な 場 所 で 一 旦 待 機 現 業 系 の 職 場 [ 船 舶 ] 可 能 であれば 迅 速 に 出 港 準 備 を 行 い 港 外 へ 向 けて 避 難 [ 港 湾 運 送 事 業 者 ] 最 寄 りの 津 波 避 難 ビル 等 へ 迅 速 に 避 難 職 場 から 離 れた 場 所 にいる 場 合 最 寄 りの 津 波 避 難 ビル 又 は 高 台 へ 避 難 建 物 が 耐 震 化 されている 場 合 でも 火 災 や 設 備 等 が 被 災 する 可 能 性 がある ことに 注 意 する 8
参 集 の 開 始 について 南 海 トラフの 巨 大 地 震 については 徳 島 市 マリンピア 東 端 において 津 波 影 響 開 始 時 間 (-20cm:25 分 +20cm:41 分 ) 第 一 波 ( 最 大 波 ) 到 達 時 間 : 約 53 分 津 波 警 報 等 が 解 除 され 津 波 が 収 束 するとみられるまでに 発 災 後 12 時 間 以 上 かかることを 想 定 して いる 発 災 1 時 間 以 内 は まず 安 全 な 場 所 に 避 難 して 安 全 が 確 認 されるまで 待 機 する その 後 津 波 の 状 況 について 適 宜 確 認 し 各 要 員 は 参 集 可 能 かどうかを 自 ら 判 断 して 可 能 と 判 断 した 者 から 順 次 参 集 する 参 集 可 能 かどうかの 判 断 基 準 参 集 時 の 注 意 事 項 の 例 について 以 下 に 整 理 する 図 2-3. 参 集 可 能 かどうかの 判 断 基 準 参 集 時 の 注 意 事 項 の 例 1. 参 集 可 能 かどうかの 判 断 参 集 可 能 かどうか 各 自 で 検 証 する 参 集 できないケースの 例 家 族 の 安 否 が 確 認 できない 自 分 自 身 又 は 家 族 がけがをして 救 助 補 助 が 必 要 である 家 屋 が 倒 壊 または 消 失 し 家 族 の 安 全 居 場 所 が 確 保 できない 病 気 産 前 産 後 休 暇 中 の 者 乳 幼 児 傷 病 人 ねたきり 老 人 等 と 同 居 し 自 分 以 外 前 記 の 者 を 避 難 誘 導 させる 者 がいない 場 合 その 他 避 難 場 所 から 動 けない 状 態 等 である 2. 参 集 する 前 の 準 備 1 安 全 の 確 保 を 第 一 に 考 える 2テレビ ラジオ 等 により 可 能 な 限 り 以 下 の を 収 集 する 3. 参 集 開 始 参 集 可 能 と 判 断 した 要 員 は 参 集 を 開 始 する 参 集 時 の 注 意 事 項 余 震 に 注 意 する( 大 きな 揺 れを 伴 う 余 震 がしばら く 続 く 可 能 性 がある) ヘルメット 等 を 着 用 して 護 身 する エレベータは 使 用 できない 可 能 性 があるため 階 段 を 使 用 する 頭 上 からの 窓 ガラス 等 の 落 下 や 散 乱 している 破 片 に 気 を 付 ける 倒 壊 しそうな 建 物 や 高 い 壁 の 近 く 崩 落 しそうな 道 路 橋 等 を 通 らない 等 収 集 する 地 震 の 把 握 崖 崩 れ 崩 壊 危 険 箇 所 津 波 警 報 津 波 警 報 余 震 の 可 能 性 解 除 の 把 握 交 通 状 況 消 防 港 湾 海 岸 被 害 - 火 災 延 焼 道 路 橋 梁 被 害 - 危 険 物 漏 洩 被 害 規 模 の 大 きい 地 域 -ガス 漏 れ 9 参 考 津 波 に 関 する 伝 達 手 段 テレビ ラジオ:テレビ ラジオでも 気 象 庁 の 緊 急 地 震 速 報 ほか 津 波 に 関 する を 継 続 的 に 配 信 する 防 災 無 線 : 徳 島 市 小 松 島 市 からの 同 報 無 線 による 屋 外 スピー カーを 通 じた 提 供 エリアメール: 携 帯 電 話 会 社 が 運 営 する 気 象 庁 配 信 の 緊 急 地 震 速 報 や 津 波 警 報 国 地 方 公 共 団 体 配 信 の 災 害 避 難 をメールで 通 知 するサービス
災 害 時 の 連 絡 体 制 について 災 害 時 においては 多 様 な 関 係 主 体 が 連 携 して 動 くことが 重 要 であり そのためには 関 係 主 体 間 の 連 絡 が 重 要 である 災 害 時 においては 当 初 停 電 が 発 生 するおそれがあること また 通 信 制 限 があることにより 一 般 電 話 携 帯 電 話 等 の 通 常 の 情 報 通 信 機 器 が 利 用 できないものと 考 える また 発 災 当 初 においては 津 波 被 災 状 況 の 概 要 等 多 くの 関 係 主 体 が 簡 易 な 手 段 で 短 時 間 に を 共 有 する 必 要 があることを 考 慮 し 通 常 の 通 信 機 器 が 利 用 できない 期 間 と 利 用 可 能 な 期 間 では 以 下 の ように 連 絡 体 制 を 分 けて 考 えるものとする 通 常 の 通 信 機 器 が 利 用 できない 期 間 ( 一 般 電 話 携 帯 電 話 等 が 使 えない) 通 常 の 通 信 機 器 が 利 用 可 能 な 期 間 ( 一 般 電 話 携 帯 電 話 等 が 使 える) 携 帯 電 話 やスマートフォン パソコン( 無 線 LANに 接 続 )を 端 末 とした SNS(ソーシャル ネットワーキング サービス P11 参 照 ) 等 に よる 通 信 を 実 施 受 信 通 常 時 と 同 様 の 連 絡 方 法 で 各 種 活 動 の 連 絡 系 統 に 従 い 関 係 主 体 の 縦 と 横 のラインで 通 信 を 実 施 する SNS 等 による 通 信 も 必 要 に 応 じ 併 用 する 連 絡 受 信 受 信 連 絡 発 信 発 信 受 信 受 信 発 信 発 信 発 信 発 信 連 絡 イメージ 図 連 絡 イメージ 図 10
[ 参 考 :FaceBook Twitter について] SNS(ソーシャル ネットワーキング サービス)とは 社 会 的 ネットワークをインターネット 上 で 構 築 するサービスのことである SNS で 提 供 されている 主 な 機 能 としては 自 分 のプロフィールやアバターなどを 公 開 して 自 己 紹 介 するためのマイページ 機 能 SNS 上 で 交 流 のある 友 人 知 人 を 登 録 しておけるアドレス 帳 の 機 能 マイページを 訪 問 したユーザーの 履 歴 を 参 照 できる あしあと 機 能 ブログのよ うに 簡 単 にエントリーを 更 新 できる 日 記 帳 の 機 能 同 じ 趣 味 や 感 性 を 持 った 人 同 士 がコミュニティを 作 れる 掲 示 板 の 機 能 などがある 代 表 的 な SNS として 日 本 最 大 の 会 員 数 を 持 つ mixi(ミクシィ) モバイル 向 けの GREE(グリー) Mobage(モバゲー) 海 外 では 世 界 最 大 の 会 員 数 を 持 つFace book(フェイスブック) それに 次 ぐMyspace(マイスペース) さらに140 字 以 内 の 短 文 を 投 稿 するtwitter 等 がある SNSの 中 には 利 用 のために 既 存 の 会 員 からの 招 待 が 必 要 なものもある 平 成 23 年 3 月 の 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 災 以 降 災 害 時 の 通 信 における SNS の 有 効 性 が 知 られ Face book twitter mixi 等 は 利 用 者 が 急 増 した Face book 画 面 のイメージ twitter 画 面 のイメージ Face book は 文 字 投 稿 及 び 画 像 投 稿 が 可 能 な SNS であり Face bookのアカウントを 持 っている 者 だけが 内 容 を 閲 覧 できる 実 名 利 用 で 比 較 的 プライバシーが 保 てることから 位 置 や 個 人 が 公 開 しやすく 安 否 の 確 認 に 使 えたと 言 われて いる 集 約 にも 向 いており HPに 災 害 関 連 を 表 示 し たり 支 援 をまとめた Face book ページが 次 々と 作 られる twitter は 140 文 字 以 内 の 短 文 を 投 稿 する SNS で 画 像 の 投 稿 も 可 能 であり 誰 でも 内 容 を 閲 覧 できる 東 日 本 大 震 災 では 地 震 発 生 直 後 の 安 否 確 認 から 現 地 の 被 災 状 況 復 興 支 援 計 画 に 至 るまで あらゆる 発 信 に 利 用 された 特 にリアルタイム の 収 集 に 威 力 を 発 揮 し 帰 宅 難 民 の 支 援 や 計 画 停 電 の 通 達 にも 活 用 された などしている 11
[ 参 考 : 平 成 26 年 2 月 の 甲 信 地 方 における 大 雪 時 の 通 信 ] 平 成 26 年 2 月 14 日 甲 信 地 方 を 中 心 として 大 雪 警 報 が 発 表 され 同 日 より 降 り 始 めた 雪 は 甲 府 市 114 センチ 富 士 河 口 湖 町 143 セン チ( 平 成 26 年 2 月 15 日 ( 土 曜 日 )9 時 積 雪 )と 観 測 史 上 最 大 の 降 雪 量 を 記 録 した この 大 雪 により 全 面 的 に 車 両 の 通 行 不 能 交 通 アクセスが 寸 断 (JR 中 央 線 身 延 線 富 士 急 行 線 及 び 高 速 道 路 は 普 通 陸 の 孤 島 状 態 ) 雪 崩 による 車 両 の 埋 没 大 量 の 積 雪 のため 家 屋 やカーポートの 倒 壊 ビニールハウス 等 の 倒 壊 停 電 等 が 発 生 し 大 きな 被 害 を 受 けた この 大 雪 の 中 災 害 対 応 や 積 雪 等 に 関 して SNSを 有 効 に 活 用 した 通 信 の 事 例 が 見 られたので 以 下 に 紹 介 する 佐 久 市 長 による 発 信 首 相 官 邸 及 び 内 閣 府 からの 発 信 山 梨 大 雪 みんなの 交 換 長 野 県 佐 久 市 の 柳 田 清 二 市 長 は twitter で 雪 捨 首 相 官 邸 の 災 害 Twitter アカウントと 内 閣 府 の 山 梨 県 内 における 積 雪 状 況 道 路 の 復 旧 状 況 ごみ て 場 の を 発 信 したり 孤 立 者 を 募 るなど 防 災 アカウントは 総 理 の 指 示 で 豪 雪 非 常 災 害 対 策 twitterを 有 効 活 用 した 収 集 発 信 を 行 った 本 部 を 設 置 したこと 自 衛 隊 の 人 員 やヘリなどの 体 制 を 強 化 することなどを 伝 えた の 収 集 等 の 各 種 を 交 換 するため 民 間 有 志 が 山 梨 大 雪 みんなの 交 換 という Face book のページを 立 ち 上 げ 共 有 を 行 った 12