岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 ( 概 要 ) 平 成 23 年 9 月 岐 南 町
岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 ( 概 要 ) 目 次 第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について (ページ) 1 現 庁 舎 の 問 題 点 や 課 題 について (1) 耐 震 性 能 の 不 足 について 1 (2) 老 朽 化 について 2 (3) 床 面 積 の 不 足 による 狭 小 分 散 化 について 4 (4) バリアフリー 化 への 課 題 について 5 (5) JAぎふ との 土 地 等 の 共 有 について 6 2 新 庁 舎 の 必 要 性 について (1) 現 庁 舎 の 建 設 から 現 在 まで 8 (2) 現 在 の 庁 舎 敷 地 内 の 建 築 物 について 8 (3) 新 庁 舎 の 必 要 性 と 建 設 の 手 順 について 9 第 2 章 新 庁 舎 建 設 の 理 念 や 概 要 について (ページ) 1 新 庁 舎 の 理 念 について (1) 防 災 機 能 の 強 化 11 (2) サービスの 向 上 と 充 実 11 (3) 住 民 自 治 の 推 進 12 (4) 環 境 への 配 慮 12 (5) まちなみ 景 観 の 創 出 12 2 計 画 の 概 要 について (1) 建 設 計 画 の 概 要 13 (2) 計 画 の 規 模 や 経 済 性 について 15 (3) スケジュールの 概 要 16 第 3 章 新 庁 舎 の 理 念 の 実 現 に 向 けて (ページ) 1 防 災 機 能 の 強 化 に 向 けて 17 2 サービスの 向 上 と 充 実 のために 18 3 住 民 自 治 の 推 進 に 向 けて 19 4 環 境 への 配 慮 について 20 5 岐 南 町 の まちなみ や 景 観 の 創 出 のために 20
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について 1 現 庁 舎 の 問 題 点 や 課 題 について (1) 耐 震 性 能 の 不 足 について 平 成 21 年 度 に 現 在 の 合 同 庁 舎 および 中 央 公 民 館 については 建 物 の 耐 震 性 能 を 評 価 するための 耐 震 診 断 を 行 いました この 耐 震 診 断 の 結 果 庁 舎 中 央 公 民 館 ともに 現 在 の 建 築 基 準 法 で 求 められる 耐 震 性 能 を 下 回 ることが 分 か り 大 規 模 の 地 震 時 には 倒 壊 の 危 険 がある との 判 定 から 早 急 に 建 物 の 耐 震 性 能 を 向 上 させることが 求 められました 岐 南 町 地 域 防 災 計 画 では 本 庁 舎 に 災 害 対 策 本 部 等 を 設 置 するとしています が 耐 震 診 断 結 果 では 現 庁 舎 および 中 央 公 民 館 の 耐 震 性 能 が 著 しく 劣 ってい ることから 震 災 時 に 現 庁 舎 が 防 災 災 害 復 興 拠 点 としての 機 能 を 果 たすこと は 困 難 であると 考 えられます また 震 災 等 の 災 害 時 においても 町 民 の 皆 さんの 大 切 な 情 報 資 産 を 守 るため に 庁 舎 の 耐 震 性 能 の 確 保 が 求 められます ~ 庁 舎 の 耐 震 性 能 について~ 本 庁 舎 の 耐 震 診 断 結 果 は 防 災 拠 点 としての 庁 舎 の 重 要 性 を 考 慮 した 構 造 耐 震 指 標 Is 値 0.75に 対 して X 方 向 ( 東 西 方 向 )は0.25 Y 方 向 ( 南 北 方 向 )は0.45となり この 結 果 大 規 模 な 地 震 時 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 が 高 い と 判 断 されます また 庁 舎 敷 地 内 の 建 築 物 については 以 下 の 各 棟 の 耐 震 診 断 結 果 の 通 り 現 行 の 建 築 基 準 法 が 要 求 する 耐 震 性 能 (Is 値 0.6 以 上 )を いずれも 満 たしていません 敷 地 内 の 各 棟 の 耐 震 診 断 結 果 建 物 の 名 称 Is 値 X 方 向 Y 方 向 比 較 指 標 のIs 値 合 同 庁 舎 0.25 0.45 < 0.75 指 標 防 災 拠 点 としての 庁 舎 の 重 要 性 を 考 慮 した 構 造 耐 震 指 標 判 定 地 震 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 がある 中 央 公 民 館 0.30 0.69 < 0.60 指 標 耐 震 改 修 促 進 法 ( 国 土 交 通 省 ) 判 定 地 震 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 がある 母 子 健 康 センター ( 二 町 教 育 委 員 会 ) 0.51 1.08 < 0.60 指 標 耐 震 改 修 促 進 法 ( 国 土 交 通 省 ) 判 定 地 震 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 がある 判 定 については 文 部 科 学 省 評 価 基 準 を 準 用 1ページ
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について Is 値 について 国 土 交 通 省 では 耐 震 促 進 改 修 法 で Is 値 0.6についての 安 全 性 を 地 震 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 し 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 が 低 い と 評 価 しています また 文 部 科 学 省 では 学 校 施 設 の 耐 震 性 能 としてIs 値 0.7の 安 全 性 を 求 めています なお 文 部 科 学 省 における 学 校 施 設 の 耐 震 性 能 条 件 は 次 の 通 りです 1Is 値 <0.3 地 震 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 が 高 い 20.3 Is 値 <0.7 地 震 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 がある 3Is 値 0.7 地 震 の 振 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 が 低 い また 建 築 防 災 協 会 基 準 (2001 年 改 訂 版 既 存 鉄 筋 コンクリート 造 建 築 物 の 耐 震 診 断 基 準 同 開 設 )による 建 築 物 の 耐 震 性 能 の 判 定 では Is 値 0.6 以 上 であれば 現 行 の 建 築 基 準 法 が 求 める 耐 震 性 能 と 同 等 の 性 能 があるとされています (2) 老 朽 化 について 現 庁 舎 につきましては 次 のような 老 朽 化 が 見 られます これまで 老 朽 化 にともなって 生 じた 危 険 な 箇 所 や 設 備 の 故 障 などについては 逐 次 修 繕 を 行 ってきましたが 各 所 の 耐 久 性 に 問 題 を 抱 え 年 々 維 持 管 理 が 難 しくなっ てきています 庁 舎 の 壁 面 や 柱 床 などの 建 物 の 構 造 部 分 に 亀 裂 や 剥 離 が 見 られます 場 所 によっては 外 壁 の 落 下 柱 の 座 屈 などが 懸 念 され 来 庁 者 の 安 全 が 確 保 できません 写 真 1 2 3 4 屋 上 防 水 層 などの 劣 化 や 雨 水 排 水 菅 などの 劣 化 から 庁 舎 内 への 雨 漏 りが 見 られます 写 真 5 6 給 水 設 備 の 劣 化 から 給 水 菅 内 に 腐 食 等 が 進 み 水 質 の 安 全 性 の 維 持 につい て 問 題 があります 写 真 7 排 水 設 備 の 劣 化 から 配 水 管 内 の 詰 まりなどが 生 じ トイレの 排 水 などが 室 内 に 漏 れ 出 すことがあります 写 真 8 空 調 設 備 が 老 朽 化 し 故 障 の 頻 度 が 高 くなっています また 空 調 能 力 の 低 下 が 見 られます 写 真 1 写 真 2 外 壁 の 浮 きや 剥 がれ 外 壁 のクラックや 浮 き 2ページ
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について 写 真 3 写 真 4 柱 に 走 るクラック(2 階 ) 床 のクラック(1 階 ) 梁 と 床 が 離 れ 床 に 沈 下 が 生 じています 写 真 5 写 真 6 防 水 層 の 劣 化 による 雨 漏 りの 跡 天 井 に 雨 漏 りの 跡 ( 雨 水 の 通 りみち) ( 庁 舎 3 階 西 側 階 段 ) 写 真 7 浄 水 フィルタの 変 色 や 汚 れから 給 水 設 備 の 老 朽 化 がうかがえます (フィルタに 錆 や 苔 のようなものが 発 生 ) 写 真 8 3 階 トイレから2 階 防 災 無 線 室 への 汚 水 漏 れ ( 写 真 は 修 繕 工 事 中 のもの) 3ページ
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について (3) 床 面 積 の 不 足 による 狭 小 分 散 化 について 現 庁 舎 は 町 民 の 皆 さんが 利 用 する 窓 口 が 庁 舎 北 庁 舎 中 央 公 民 館 の 3ヶ 所 に 分 散 していることから 利 便 性 や 町 民 サービスの 低 下 を 招 いていま す また 行 政 事 務 の 面 でも 効 率 が 悪 く この 問 題 の 改 善 は 急 務 です 庁 舎 の 狭 小 分 散 化 による 問 題 は 次 のようなことが 挙 げられます 窓 口 の 分 散 化 窓 口 が 各 階 や 別 庁 舎 にまで 分 散 していることから 来 庁 者 が 申 請 手 続 き などをする 際 に 移 動 を 余 儀 なくされています また 現 庁 舎 にエレベーター が 設 置 されていないことから 小 さなお 子 さん 連 れの 方 や 高 齢 の 方 には 庁 舎 内 での 移 動 の 負 担 が 大 きくなっています 施 設 の 名 称 課 室 局 などの 配 置 ( 平 成 23 年 4 月 現 在 ) 庁 舎 (3 階 建 ) (1 階 ) 住 民 環 境 課 福 祉 課 税 務 課 徴 収 課 会 計 室 一 部 農 協 (2 階 ) 総 務 課 自 治 振 興 課 国 体 推 進 課 水 道 課 一 部 農 協 (3 階 ) 建 設 課 企 画 財 政 課 議 会 事 務 局 中 央 公 民 館 (2 階 建 一 部 3 階 建 ) 北 庁 舎 ( 平 屋 建 ) (1 階 ) 生 涯 教 育 課 母 子 健 康 センター (2 階 ) 羽 島 郡 二 町 教 育 委 員 会 (1 階 ) 健 康 推 進 課 待 ち 合 いスペースや 相 談 スペースの 不 足 現 庁 舎 では 来 庁 者 にお 待 ちいただく 際 の 待 ち 合 いスペースが 十 分 でありま せん このため 混 雑 時 には 車 いすの 方 が 通 行 するスペースが 無 いなどのご 不 便 をおかけしています また 窓 口 カウンターには 十 分 な 広 さが 無 いことから カウンターでの 相 談 ごとが 他 の 来 庁 者 に 聞 かれてしまうのではないかとの 不 安 の 声 もいただいて います 事 務 スペースの 不 足 現 庁 舎 では 事 務 室 が 狭 くなってきていることから 町 民 サービスを 優 先 し た 窓 口 等 の 柔 軟 な 配 置 計 画 に 無 理 が 生 じています また 文 書 や 資 料 等 の 保 管 場 所 の 狭 小 化 や 分 散 化 また 情 報 端 末 などの 設 置 の 自 由 度 が 低 く 効 率 の 良 い 町 民 サービスの 提 供 と 行 政 事 務 に 支 障 をきた しています 駐 車 場 の 課 題 について 中 央 公 民 館 でのイベントによっては 現 在 の 駐 車 場 の 駐 車 台 数 に 不 足 が 見 ら れることがありますが 庁 舎 の 利 用 者 に 限 れば 概 ね 現 在 の 駐 車 台 数 に 不 足 は 見 られません しかしながら 今 後 増 大 する 行 政 需 要 や 町 民 サービスの 充 実 を 考 えます と 現 状 以 上 の 駐 車 台 数 の 確 保 が 求 められ また 自 転 車 や 車 いすを 利 用 され る 方 にとっても 安 心 して 利 用 いただける 駐 車 場 計 画 が 望 まれます 4ページ
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について (4) バリアフリー 化 への 課 題 について 現 庁 舎 のバリアフリー 化 対 応 は 玄 関 などにおいては 改 修 を 行 うことで 部 分 的 にではありますが 対 応 を 目 指 してきました しかしながら 庁 舎 全 体 と しては 十 分 にバリアフリー 化 が 出 来 ているとは 言 えず 他 の 部 分 でも 誰 もが 安 心 して 利 用 できる 庁 舎 の 実 現 に 向 けての 対 応 が 求 められています 現 庁 舎 では バリアフリー 化 について 次 のような 問 題 を 抱 えています トイレについて 現 庁 舎 には 車 いすを 利 用 される 方 に 使 っていただけるトイレがありませ ん また 小 さなお 子 さん 連 れの 方 や オストメイトを 利 用 される 方 の 設 備 も ありません 現 庁 舎 のトイレは 狭 く 現 状 のトイレを 改 修 して 新 たなスペース 等 を 設 ける ことは とても 困 難 な 状 況 です ( 中 央 公 民 館 においても 状 況 は 同 じです) 写 真 9 階 段 について 現 庁 舎 の 階 段 は 勾 配 が 急 で 十 分 な 手 すりも 無 く 高 齢 の 方 や 荷 物 を 持 っ た 方 にとっては 使 いづらいものとなっています また エレベーターが 設 置 されていないことから 車 いすを 利 用 される 方 や ベビーカーを 利 用 される 方 が 庁 舎 の2 階 以 上 に 行 くことは とても 困 難 な 状 況 です ( 中 央 公 民 館 においてもエレベーターが 設 置 されていませんの で 車 いすを 利 用 される 方 が2 階 以 上 に 行 くことは とても 困 難 な 状 況 です) 写 真 10 スロープ 等 について 車 いすを 利 用 される 方 のスロープは 正 面 玄 関 に1 箇 所 ありますが 雨 天 時 には 雨 に 濡 れてしまったり 車 いすを 利 用 される 方 の 駐 車 場 からは 距 離 があっ たりと 配 慮 が 十 分 になされていません また 庁 舎 内 では 十 分 な 通 路 幅 が 確 保 されていないことから 車 いすを 利 用 される 方 のみならず 混 雑 時 には 来 庁 者 の 往 来 にも 支 障 が 出 ています 写 真 11 12 窓 口 カウンターの 形 状 などについて 各 種 の 申 請 手 続 きなどを 行 う 窓 口 カウンターや 記 載 台 の 形 状 が 車 いすを 利 用 される 方 に 向 けて 十 分 な 対 応 がされていません 写 真 12 写 真 9 庁 舎 のトイレの 様 子 ( 男 子 ) スペースなどの 都 合 から バリアフリー 対 応 が 出 来 ません 写 真 10 庁 舎 正 面 玄 関 の 階 段 の 様 子 5ページ
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について 写 真 11 写 真 12 庁 舎 正 面 玄 関 の 車 イス 対 応 スロープの 様 子 庁 舎 1 階 窓 口 の 様 子 混 雑 時 には 車 イスの 通 行 スペー スが 不 足 します (5) JAぎふ との 土 地 等 の 共 有 について 現 在 の 岐 南 町 庁 舎 は JAぎふ との 合 同 庁 舎 となっています また 土 地 についても JAぎふ との 共 有 地 となっています 新 庁 舎 においては 岐 南 町 と JAぎふ との 共 有 の 状 態 を 見 直 し それぞれ が 独 立 した 状 態 で 新 たな 施 設 の 建 設 を 目 指 します なお 岐 南 町 と JAぎ ふ の 共 有 の 状 態 は 次 のとおりです ~ 現 庁 舎 ( 合 同 庁 舎 )の 共 有 状 態 ~ 鉄 筋 コンクリート 造 3 階 建 岐 南 町 庁 舎 分 JAぎふ 分 延 床 面 積 3,434m2 約 2,750m2 約 684m2 一 部 共 用 部 分 があるため 概 数 で 表 しています ~ 現 庁 舎 ( 合 同 庁 舎 敷 地 分 ) 敷 地 の 共 有 状 態 ~ 土 地 の 所 在 岐 南 町 八 剣 7 丁 目 105 106 107 108 109 110 111 及 び 112 番 面 積 の 合 計 10,679m2 持 分 の 割 合 と 面 積 岐 南 町 (6/10) JAぎふ(4/10) 約 6,407m2 約 4,272m2 上 記 の 面 積 は 今 後 の 境 界 確 定 作 業 によって 変 動 することがあります 土 地 の 状 況 については 7ページ のとおりです 6ページ
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について 2 新 庁 舎 の 必 要 性 について (1) 現 庁 舎 の 建 設 から 現 在 まで 現 在 の 庁 舎 は 昭 和 46 年 2 月 に 建 設 されてから 今 年 で40 年 を 迎 えよう としています 当 時 の 人 口 は11,647 人 ( 昭 和 45 年 10 月 )でしたが 現 在 の 人 口 は23,987 人 ( 平 成 23 年 8 月 1 日 )となり 当 時 に 比 べて 倍 増 す るに 至 りました この 間 町 では 増 大 する 行 政 需 要 への 対 応 として 庁 舎 内 の 会 議 室 などを 執 務 室 に 転 用 したり 現 在 の 庁 舎 の 北 側 に 庁 舎 機 能 の 一 部 を 設 けるなどの 対 応 を 行 ってきました しかしながら このような 対 応 をしながらも 一 方 で やむ を 得 ず 窓 口 を 分 散 させてしまうことになり 来 庁 された 町 民 の 方 からは 窓 口 が 分 かりづらい 移 動 するのに 不 便 だ という 声 をいただくに 至 っていま す また 現 在 の 庁 舎 は 昭 和 46 年 に 建 設 されたことからも 耐 震 性 能 が 不 足 しています 現 在 の 庁 舎 では 近 い 将 来 に 発 生 が 予 想 されている 東 海 地 震 など の 大 規 模 地 震 への 備 えが 出 来 ていないことから 災 害 対 策 機 能 の 強 化 と 耐 震 性 能 の 確 保 は 急 務 となっています (2) 現 在 の 庁 舎 敷 地 内 の 建 築 物 について 現 庁 舎 の 敷 地 内 にある 建 築 物 の 概 要 については 次 のとおりです それぞれの 位 置 については 10ページ を 参 照 ください 施 設 の 名 称 構 造 等 建 築 面 積 延 床 面 積 ( 面 積 単 位 はm2) 建 築 年 庁 舎 ( 庁 舎 部 分 のみ) 鉄 筋 コンクリート 造 3 階 建 2,750 昭 和 46 年 合 同 庁 舎 全 体 写 真 13 ( 同 上 ) 1,150 3,434 ( 同 上 ) 中 央 公 民 館 写 真 14 鉄 筋 コンクリート 造 3 階 建 1,180 1,898 昭 和 48 年 母 子 健 康 センター ( 二 町 教 育 委 員 会 ) 鉄 筋 コンクリート 造 2 階 建 216 431 昭 和 47 年 北 庁 舎 写 真 15 木 造 平 屋 建 132 132 ( 不 明 ) 防 災 倉 庫 写 真 15 鉄 骨 造 2 階 建 268 350 昭 和 46 年 公 用 車 車 庫 写 真 16 鉄 骨 造 平 屋 建 277 277 昭 和 46 年 平 成 8 年 に 増 築 合 同 庁 舎 の 為 庁 舎 部 分 のみの 建 築 面 積 は 算 出 できません 8ページ
第 1 章 現 庁 舎 の 問 題 や 新 庁 舎 の 必 要 性 について 写 真 13 写 真 14 合 同 庁 舎 棟 の 全 体 中 央 公 民 館 棟 の 全 体 合 同 庁 舎 棟 の 西 側 ( 写 真 奥 )の 中 央 公 民 館 棟 の 南 側 ( 写 真 右 手 )が 1 階 2 階 がJAぎふ 部 分 母 子 健 康 センターの 部 分 写 真 15 写 真 16 北 庁 舎 ( 左 側 )と 防 災 倉 庫 ( 右 側 ) 公 用 車 車 庫 ( 中 央 公 民 館 棟 の 北 側 ) 現 庁 舎 の 北 側 敷 地 に 立 地 (3) 新 庁 舎 の 必 要 性 と 建 設 の 手 順 について 現 庁 舎 の 建 物 は 昭 和 46 年 の 建 築 から40 年 を 経 過 しています 現 庁 舎 が かかえる 問 題 や これまでの 経 緯 などについては 第 1 章 および 本 章 に 記 載 の とおりです 現 庁 舎 の 老 朽 化 狭 小 化 などの 問 題 に 起 因 して 庁 舎 機 能 が 分 散 していること から 窓 口 等 が 分 かりにくく 複 数 の 窓 口 への 移 動 が 必 要 となるなど 来 庁 者 への 負 担 も 大 きくなっています 今 後 町 民 サービスを 向 上 させるために 改 修 等 を 施 すには 問 題 が 多 く 効 果 的 な 改 修 等 が 期 待 できません また 現 庁 舎 中 央 公 民 館 母 子 健 康 センターは 耐 震 性 能 が 不 足 している ことから 近 い 将 来 に 発 生 が 予 想 されている 大 地 震 に 対 しての 備 えが 十 分 では ありません 仮 に これらの 施 設 で 耐 震 性 能 を 向 上 させる 補 強 工 事 を 行 ったと しても 各 種 の 設 備 や 防 水 性 能 バリアフリー 化 などの 多 くの 課 題 を 解 決 する には 至 りません このような 状 況 から 一 層 の 町 民 サービスの 向 上 と 防 災 機 能 の 強 化 のため 新 庁 舎 の 建 設 は 急 務 であると 考 えますが 新 庁 舎 の 建 設 にあたっては 町 民 サービスの 低 下 と 混 乱 を 生 じさせないように 現 庁 舎 での 業 務 を 行 いつつ 中 央 公 民 館 および 母 子 健 康 センターを 解 体 したスペースなどを 利 用 して 新 庁 舎 等 を 建 設 し 新 庁 舎 の 開 庁 後 に 現 庁 舎 を 解 体 するという 手 順 で 行 います なお 新 庁 舎 等 の 建 設 は 他 の 公 共 施 設 の 整 備 の 優 先 順 位 を 検 討 した 上 で 適 正 な 財 政 計 画 に 基 づいて 進 めていきます 9ページ
北 庁 舎 木 造 平 屋 建 防 災 倉 庫 鉄 骨 造 2 階 建 JAガソリンスタンド 鉄 骨 造 平 屋 建 JA 倉 庫 鉄 骨 造 平 屋 建 公 用 車 車 庫 鉄 骨 造 平 屋 建 町 道 10ページ 町 道 合 同 庁 舎 鉄 筋 コンクリート 造 3 階 建 母 子 健 康 センター 鉄 筋 コンクリート 造 2 階 建 中 央 公 民 館 鉄 筋 コンクリート 造 3 階 建 東 消 防 署 町 道 凡 例 岐 南 町 施 設 JAぎふ 施 設 町 道 岐 南 町 JAぎふ 共 有 施 設 N 岐 南 町 役 場 501-6197 羽 島 郡 岐 南 町 八 剣 7ー107 tel 058-247-1331 fax 058-247-9904 工 事 名 称 担 当 課 仕 様 書 番 号 作 成 日 変 更 図 面 名 称 図 番 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 ( 案 ) H23.9.1 建 物 の 現 状 について 10ページ
第 2 章 新 庁 舎 建 設 の 理 念 や 概 要 について 1 新 庁 舎 の 理 念 について ~はじめに~ 岐 南 町 の 第 5 次 総 合 計 画 では 次 の5つを 基 本 目 標 として まちづくりに 取 り 組 んでいます やすらぎと 思 いやりのあるまちづくり 健 康 で 楽 しく 暮 らせるまちづくり 活 力 とにぎわいに 満 ちたまちづくり 安 全 で 快 適 に 暮 らせるまちづくり 夢 と 希 望 を 育 むまちづくり こうした 中 新 庁 舎 の 建 設 については 他 の 公 共 施 設 整 備 の 優 先 順 位 からも 庁 舎 が 町 政 の 基 幹 施 設 となるものであることから 優 先 的 に 整 備 することが 必 要 と 考 えられます また 庁 舎 建 設 にあたっては 岐 南 町 第 5 次 総 合 計 画 の 基 本 目 標 を 踏 まえつ つ 質 の 高 い 町 民 サービスの 提 供 や 効 率 的 な 行 政 運 営 を 実 現 していくことが 必 要 であることから 次 の5つの 項 目 を 庁 舎 建 設 の 理 念 とします 庁 舎 建 設 の5つの 理 念 (1) 防 災 機 能 の 強 化 (2) サービスの 向 上 と 充 実 (3) 住 民 自 治 の 推 進 (4) 環 境 への 配 慮 (5) まちなみ 景 観 の 創 出 (1) 防 災 機 能 の 強 化 町 の 庁 舎 は 大 地 震 をはじめとする 自 然 災 害 の 防 災 拠 点 として 町 民 の 安 全 を 守 る 大 切 な 役 割 を 持 っています また 岐 南 町 地 域 防 災 計 画 において 本 庁 舎 は 災 害 対 策 本 部 を 設 置 し 災 害 発 生 時 に 重 要 な 役 割 を 持 つだけでなく 災 害 復 興 時 にも 災 害 復 興 支 援 本 部 としての 機 能 を 果 たさなければなりません このように 災 害 に 際 して 庁 舎 は 重 要 な 役 割 を 持 つことから 新 庁 舎 は 高 い 耐 震 性 能 を 有 するとともに 災 害 時 の 本 部 機 能 を 十 分 に 発 揮 できる 施 設 として 計 画 します (2) サービスの 向 上 と 充 実 庁 舎 は 将 来 に 渡 り 柔 軟 なサービスの 提 供 に 対 応 できなければなりません 新 庁 舎 では 明 快 な 配 置 計 画 や 高 度 情 報 化 対 応 などを 行 うことで サービスの 迅 速 化 と 効 率 化 を 図 ります また 来 庁 者 にとって 誰 でも 快 適 に 利 用 できる 庁 舎 の 計 画 を 進 めます 11ページ
第 2 章 新 庁 舎 建 設 の 理 念 や 概 要 について (3) 住 民 自 治 の 推 進 地 方 分 権 化 の 時 代 を 迎 えて 岐 南 町 でも 自 主 性 自 立 性 の 高 い 行 政 運 営 が 求 められます このためには 町 民 のニーズや 時 代 の 要 請 に 応 じられるように 効 率 的 な 行 政 運 営 への 転 換 を 図 るとともに 町 民 に 開 かれた 議 会 運 営 を 図 り 町 民 の 自 主 的 自 立 的 な 参 加 が 重 要 となります 新 庁 舎 では 庁 舎 が 行 政 と 議 会 に 限 定 された 施 設 であるという 従 来 の 概 念 に とらわれることなく 町 民 の 自 主 的 自 立 的 な 場 の 充 実 や 新 庁 舎 の 複 合 的 な 利 用 を 図 ることで 町 民 行 政 議 会 の 相 互 の 交 流 や 町 民 活 動 の 活 性 化 を 支 え ます (4) 環 境 への 配 慮 地 球 温 暖 化 防 止 などの 地 球 環 境 を 保 全 する 観 点 から 新 庁 舎 は 省 エネル ギー 省 資 源 に 配 慮 した 計 画 や 設 備 を 導 入 します また 太 陽 光 発 電 をはじめ とした 自 然 エネルギーの 活 用 や 雨 水 の 利 用 緑 化 による 温 熱 環 境 の 改 善 などを 推 進 し 庁 舎 の 省 エネルギー 化 を 進 めます (5) まちなみ 景 観 の 創 出 新 庁 舎 は 周 辺 環 境 とのつながりや 調 和 を 図 りつつ 国 道 をはじめとした 主 要 幹 線 道 路 の 整 った 地 理 的 な 条 件 の 利 点 を 生 かし 岐 南 町 の 中 心 に 立 地 する 公 共 施 設 として 町 民 が 誇 りを 持 てるような 岐 南 町 の 庁 舎 としてふさわしい 施 設 の 計 画 を 進 めます また 将 来 に 向 け 岐 南 町 の 景 観 づくり や まちなみの 創 出 に 寄 与 で きる 一 体 感 や 開 放 感 のある 計 画 とともに 誰 でも 安 心 して 立 ち 寄 れる 庁 舎 とし て 町 民 コミュニティの 形 成 や ふれあいの 場 を 生 み 出 す 計 画 を 進 めます 12ページ
第 2 章 新 庁 舎 建 設 の 理 念 や 概 要 について 2 計 画 の 概 要 について (1) 建 設 計 画 の 概 要 新 庁 舎 の 建 設 は 現 庁 舎 での 業 務 を 行 いながら 敷 地 内 の 中 央 公 民 館 棟 を 解 体 した 部 分 なども 含 めて 現 在 の 庁 舎 敷 地 内 に 建 設 します 建 設 する 建 物 は 庁 舎 棟 公 民 館 棟 ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センター 棟 および 車 庫 などの 附 帯 施 設 で す なお 岐 南 町 と JAぎふ との 土 地 と 建 物 の 共 有 状 態 については これを 清 算 し JAぎふ は 現 在 の 庁 舎 敷 地 のうち 約 2,000m2( 現 在 の 合 同 庁 舎 の 敷 地 の 持 分 は 約 4,272m2を 有 する)を 確 保 して 店 舗 等 を 建 設 する 予 定 です また 新 庁 舎 等 の 具 体 的 な 計 画 や 配 置 については 町 は ( 仮 称 ) 岐 南 町 新 庁 舎 等 建 設 設 計 競 技 要 綱 を 作 成 し 設 計 競 技 ( 設 計 コンペ)を 実 施 すること で 岐 南 町 の 新 庁 舎 として 最 もふさわしい 案 を 一 つ 選 出 し これに 基 づいて 実 施 設 計 を 行 い 決 定 します 計 画 の 概 要 については 14ページ を 参 照 くださ い 土 地 について 現 状 JAぎふ( 持 分 4/10) 約 4,272m2 相 当 合 同 庁 舎 敷 地 全 体 面 積 10,679m2 岐 南 町 ( 持 分 6/10) 約 6,407m2 相 当 計 画 JAぎふ 敷 地 約 2,000m2 持 分 の 解 消 および 一 部 を 買 収 し 区 画 分 けをする 新 庁 舎 敷 地 約 8,679m2(JAぎふ 持 分 の 一 部 を 買 収 ) 上 記 の 面 積 は 今 後 の 境 界 確 定 作 業 によって 変 動 することがあります 建 物 について 現 状 合 同 庁 舎 延 床 面 積 3,434m2 JAぎふ 部 分 庁 舎 部 分 延 床 面 積 684m2 延 床 面 積 2,750m2 共 有 の 解 消 敷 地 内 のJAガソリンスタンド 倉 庫 他 の 解 体 中 央 公 民 館 棟 母 子 健 康 センター 棟 他 の 解 体 計 画 JAぎふ 店 舗 ( 予 定 ) 別 敷 地 計 画 新 庁 舎 計 画 計 画 + 公 民 館 棟 + ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センター 棟 13ページ
第 2 章 新 庁 舎 建 設 の 理 念 や 概 要 について (2) 計 画 の 規 模 や 経 済 性 について 新 庁 舎 の 建 設 にあたっては 町 民 サービスの 向 上 と 事 務 の 効 率 化 を 進 める 一 方 で 建 設 コストや 維 持 管 理 費 については 一 層 のコスト 削 減 に 努 めなけ ればなりません 新 庁 舎 では 次 の 取 り 組 みを 進 め 経 済 的 な 合 理 性 を 目 指 します 適 切 な 規 模 と 維 持 管 理 費 の 削 減 に 向 けて 建 築 物 や その 設 備 等 については 将 来 の 行 政 需 要 を 想 定 しつつ 町 民 サー ビスの 向 上 と 事 務 の 効 率 化 防 災 機 能 の 強 化 に 向 け 適 正 なバランスと 規 模 に よって 計 画 を 進 めます また 建 築 物 や 設 備 などには 高 い 耐 久 性 と 効 率 性 を 求 めることで 維 持 や 管 理 の 負 担 を 軽 減 し ランニングコストの 削 減 を 目 指 します 民 間 技 術 の 活 用 に 向 けて 新 庁 舎 等 の 施 設 の 計 画 にあたっては 民 間 の 優 れた 技 術 や 工 法 などを 活 用 す ることで 低 いコストと 高 い 品 質 の 両 立 を 目 指 します 15ページ
第 2 章 新 庁 舎 建 設 の 理 念 や 概 要 について (3) スケジュールの 概 要 新 庁 舎 の 建 設 計 画 は 概 ね 次 のスケジュールで 進 めます 平 成 23 年 7 月 平 成 23 年 9 月 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 策 定 委 員 会 の 設 立 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 ( 概 要 ) への パブリックコメントの 募 集 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 策 定 委 員 会 による 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 ( 案 ) の 検 討 平 成 23 年 12 月 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 の 策 定 および 答 申 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 策 定 委 員 会 の 終 了 敷 地 の 地 質 調 査 (ボーリング 調 査 ) 平 成 24 年 2 月 平 成 24 年 5 月 平 成 24 年 11 月 平 成 25 年 2 月 平 成 25 年 5 月 設 計 競 技 ( 設 計 コンペ) 要 綱 の 策 定 対 象 : 庁 舎 棟 公 民 館 棟 および ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センター 棟 の3 棟 設 計 競 技 による 計 画 案 と 設 計 者 の 決 定 実 施 設 計 に 着 手 中 央 公 民 館 棟 ( 母 子 健 康 センター 棟 を 含 む)および 公 用 車 車 庫 の 解 体 実 施 設 計 の 完 了 建 築 確 認 申 請 等 の 諸 手 続 き 庁 舎 棟 ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センター 棟 公 民 館 棟 の 施 工 者 の 決 定 平 成 26 年 12 月 新 庁 舎 の 完 成 ( 建 築 工 事 ) 平 成 27 年 1 月 平 成 27 年 3 月 平 成 27 年 4 月 平 成 27 年 12 月 新 庁 舎 の 開 庁 公 民 館 棟 ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センター 棟 の 完 成 公 民 館 棟 および ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センターの 施 設 の 供 用 開 始 旧 庁 舎 の 解 体 外 構 工 事 等 の 完 了 上 記 のスケジュールは 防 衛 省 補 助 事 業 の 関 係 などから 変 更 が 生 じることがあります 16ページ
北 庁 舎 木 造 平 屋 建 防 災 倉 庫 鉄 骨 造 2 階 建 JAガソリンスタンド 解 体 公 用 車 車 庫 解 体 JA 倉 庫 解 体 町 道 このスペース 中 の 一 部 を 利 用 して 庁 舎 棟 公 民 館 棟 ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センター 棟 を 配 置 します 建 設 スペース 14ページ 町 道 JAぎふ 予 定 面 積 2000m2 合 同 庁 舎 新 庁 舎 建 設 後 に 解 体 母 子 健 康 センター 解 体 中 央 公 民 館 解 体 東 消 防 署 町 道 町 道 N 新 庁 舎 は 庁 舎 機 能 公 民 館 機 能 ( 仮 称 ) 母 子 健 康 センター 機 能 から 成 り 立 ちます ( 車 庫 などの 付 帯 施 設 を 除 く) 新 庁 舎 の 具 体 的 な 設 計 については 設 計 競 技 ( 設 計 コンペ)によって 決 定 しますので 上 記 のゾーンは 決 定 したものではありません 岐 南 町 役 場 501-6197 羽 島 郡 岐 南 町 八 剣 7ー107 tel 058-247-1331 fax 058-247-9904 工 事 名 称 担 当 課 仕 様 書 番 号 作 成 日 変 更 図 面 名 称 図 番 岐 南 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 ( 案 ) H23.9.1 計 画 の 概 要 について 14ページ
第 3 章 新 庁 舎 の 理 念 の 実 現 に 向 けて 1 防 災 機 能 の 強 化 に 向 けて 予 想 されている 大 規 模 地 震 や 近 年 発 生 の 頻 度 が 高 まっている 集 中 豪 雨 な どの 自 然 災 害 の 発 生 においても 初 期 初 動 体 制 を 確 立 できる 機 能 をはじめとし て その 後 の 災 害 復 旧 時 においても 庁 舎 の 機 能 を 維 持 しながら 災 害 に 対 す る 早 期 の 復 旧 に 取 り 組 む 機 能 を 確 保 していくことが 必 要 です このため 新 庁 舎 は 次 の 点 にも 留 意 した 上 で 高 い 耐 震 性 と 安 全 性 を 備 えた 庁 舎 とします (1) (2) (3) (4) (5) (6) 岐 南 町 ハザードマップ( 洪 水 編 ) によりますと 現 在 の 岐 南 町 周 辺 は 木 曽 川 長 良 川 の 堤 防 が 崩 れた 際 には 浸 水 が 予 想 され ま た 境 川 などから 溢 れた 水 による 浸 水 や 町 内 に 降 った 大 雨 そのもの が 溜 まりやすいとされる 地 域 になっています このことから 新 庁 舎 は 防 災 拠 点 として 有 効 にその 機 能 が 発 揮 で きるように 浸 水 を 前 提 として 敷 地 の 地 盤 の 高 さや1 階 の 床 面 の 高 さ について 配 慮 することが 求 められます 岐 南 町 地 震 防 災 マップ によりますと 岐 南 庁 舎 周 辺 の 土 地 の 地 質 は 水 分 を 多 く 含 む 柔 らかな 地 質 であることから 大 地 震 の 発 生 の 際 には 液 状 化 の 発 生 や 揺 れの 増 幅 が 想 定 されます 新 庁 舎 は このような 地 質 を 前 提 として 耐 震 上 有 効 な 対 策 が 求 められます 自 然 災 害 の 発 生 や 予 期 しない 停 電 に 際 しても 非 常 用 の 発 電 設 備 や 太 陽 光 発 電 パネル 蓄 電 池 等 を 設 置 することで 庁 舎 の 機 能 を 維 持 し 災 害 対 策 時 復 旧 支 援 時 における 庁 舎 の 電 力 の 確 保 に 万 全 を 期 し ます 災 害 対 策 の 拠 点 として IT 技 術 を 活 用 した 情 報 収 集 や 情 報 発 信 の ための 設 備 を 備 え 災 害 対 策 本 部 としての 機 能 を 強 化 することが 求 め られます 庁 舎 の 敷 地 内 には 予 期 しない 断 水 に 備 えて 貯 水 設 備 を 設 けるこ とで 災 害 時 に 必 要 な 水 を 確 保 します また 大 雨 の 際 庁 舎 周 辺 へ 大 量 の 雨 水 が 流 出 することを 緩 和 する ため 雨 水 貯 留 槽 を 設 けることで 排 水 路 などへの 流 出 を 軽 減 し 町 内 の 浸 水 の 危 険 を 緩 和 します 新 庁 舎 では 災 害 の 発 生 時 においても 町 民 の 皆 さんの 大 切 な 情 報 を 安 全 に また 確 実 に 保 存 するため 文 書 等 の 保 管 のあり 方 や 電 子 情 報 の 安 全 な 保 持 安 全 性 の 高 いバックアップの 体 制 を 実 現 します 17ページ
第 3 章 新 庁 舎 の 理 念 の 実 現 に 向 けて 2 サービスの 向 上 と 充 実 のために 効 率 的 な 行 政 を 行 うことは コスト 面 のみならず 提 供 する 行 政 サービスの 面 からも 重 要 なことです 新 庁 舎 は 来 庁 者 の 思 いに 応 えられる 窓 口 とするために 効 率 的 かつ 機 能 的 な 執 務 環 境 の 整 備 IT 化 を 促 進 し 必 要 とされるサービスの 提 供 を 迅 速 かつ 効 率 的 に 行 います また 柔 軟 なサービスの 提 供 に 対 応 し 誰 でも 快 適 に 利 用 できる 庁 舎 としま す (1) (2) (3) (4) 新 庁 舎 では 明 快 なゾーニング 計 画 と 分 かりやすいサイン 計 画 を 行 い また 適 切 に 窓 口 等 を 配 置 することで 来 庁 者 の 移 動 の 負 担 を 軽 減 し 迅 速 なサービスの 提 供 を 行 います 新 庁 舎 は 誰 でも 快 適 に 利 用 できる 庁 舎 であるために エレベー ターの 設 置 を 始 めとした 移 動 空 間 の 利 便 性 の 充 実 待 ち 合 い 空 間 の 快 適 性 トイレの 機 能 や 設 備 の 充 実 などは 十 分 に 配 慮 した 計 画 としま す 新 庁 舎 では 施 設 や 設 備 などのハード 面 のみならず ソフト 面 に おいても 丁 寧 なサービスやサポート 体 制 を 充 実 させることで 真 の バリアフリー 化 を 目 指 し すべての 方 にとって 快 適 で 優 しい 庁 舎 を 目 指 します また 来 庁 者 のプライバシーにも 配 慮 した 窓 口 や 相 談 室 などを 設 置 することで 誰 もが 周 囲 を 気 にすることなく 気 軽 に 相 談 できる 窓 口 を 設 け 多 様 なニーズに 応 える 環 境 をつくります 将 来 の 行 政 需 要 の 増 大 や 多 様 なサービスの 提 供 を 見 据 えて 柔 軟 な 行 政 サービスの 提 供 を 行 えるように 執 務 空 間 においては 情 報 化 へ の 対 応 のみならず 平 準 化 多 機 能 化 を 行 います また 個 人 情 報 などを 含 む 町 の 情 報 資 産 などについては 文 書 等 の 管 理 のあり 方 や 庁 舎 のセキュリティのあり 方 を 見 直 すことで 災 害 対 策 としてだけでなく 普 段 から 大 切 な 町 民 の 情 報 を 守 ります 庁 舎 の 駐 車 場 は 車 両 や 自 転 車 歩 行 者 などが 混 在 するため それ ぞれの 通 行 に 十 分 な 安 全 配 慮 が 必 要 です 新 庁 舎 の 駐 車 場 は 十 分 な 駐 車 台 数 を 確 保 するとともに 歩 行 者 と 車 両 の 分 離 死 角 の 排 除 駐 車 スペースの 充 実 などを 図 ることで 誰 もが 安 心 して 利 用 できる 駐 車 場 計 画 を 行 います 18ページ
第 3 章 新 庁 舎 の 理 念 の 実 現 に 向 けて 3 住 民 自 治 の 推 進 に 向 けて 新 庁 舎 では 町 民 のニーズや 時 代 の 要 請 に 応 じられる 行 政 運 営 と 町 民 に 開 かれた 議 会 運 営 を 図 り また 町 民 の 自 主 的 自 立 的 な 活 動 を 支 える 場 を 設 け ることで 将 来 の 岐 南 町 のまちづくりに 向 けて 行 政 議 会 住 民 の 協 働 の 場 としての 庁 舎 を 目 指 します (1) (2) (3) (4) (5) 新 庁 舎 を 含 む 庁 舎 敷 地 の 全 体 計 画 では 町 民 の 活 動 やボランティア など 多 様 な 活 動 を 支 えるため 町 民 や 活 動 団 体 による 情 報 の 発 信 や 情 報 交 換 の 場 として 充 実 させることを 目 指 します また 行 政 からの 情 報 提 供 のあり 方 についても 見 直 しを 行 い 提 供 する 情 報 の 充 実 と 効 率 化 を 進 めます 新 庁 舎 では 行 政 議 会 住 民 の 協 働 の 場 として ワークショップ の 展 開 などを 前 提 とした 活 動 スペースの 充 実 を 図 ります ワーク ショップスペースでは 岐 南 町 のまちづくりに 向 けての 活 発 な 活 動 が 期 待 されます 新 庁 舎 では 行 政 議 会 住 民 の 相 互 理 解 や 情 報 の 受 け 渡 しを 目 的 として それぞれの 姿 や 動 きを 相 互 に 見 ることができるように 人 の 動 きや 活 動 を 感 じられる 庁 舎 づくりを 目 指 します 議 会 については 議 場 の 傍 聴 スペースのほか 議 場 の 中 継 設 備 を 充 実 させることで 誰 でも 気 軽 に 議 会 を 見 ることができる 環 境 づくりを 目 指 します 庁 舎 敷 地 の 外 構 計 画 では イベントなどの 開 催 を 想 定 し 地 域 コ ミュニティの 形 成 に 寄 与 できる 外 構 計 画 を 目 指 します 19ページ
第 3 章 新 庁 舎 の 理 念 の 実 現 に 向 けて 4 環 境 への 配 慮 について 新 庁 舎 の 建 設 にあたっては 環 境 負 荷 の 軽 減 を 目 指 し 庁 舎 の 省 エネルギー 化 を 進 めるだけでなく 太 陽 光 や 雨 水 といった 自 然 のエネルギーなどを 有 効 に 活 用 することで 一 層 の 省 エネルギー 化 を 推 進 します (1) (2) (3) (4) 新 庁 舎 では 太 陽 光 の 取 り 入 れや 自 然 換 気 機 能 の 効 率 化 を 有 効 に 図 れる 建 築 計 画 とすることで 当 初 から 電 力 消 費 の 高 い 設 備 の 導 入 をできるだけ 抑 え 庁 舎 としての 省 エネルギー 化 を 進 めます 庁 舎 に 導 入 する 照 明 や 空 調 などの 設 備 については 必 要 なところに 必 要 な 量 を 稼 動 させることができるよう 計 画 し 適 切 な 配 置 や 稼 動 計 画 を 行 うことで 消 費 電 力 を 抑 えます また 機 器 の 選 定 にあたっては 高 効 率 で 省 電 力 なものを 選 定 する ことで 消 費 電 力 を 抑 えます 庁 舎 敷 地 内 には 太 陽 光 発 電 設 備 と 蓄 電 池 を 備 えることで 夜 間 の 敷 地 内 照 明 への 利 用 や 災 害 時 の 停 電 時 に 庁 舎 機 能 の 維 持 に 必 要 な 電 力 をまかなう 設 備 として 活 用 します 敷 地 内 に 降 った 雨 水 を 貯 水 し これを 散 水 などに 利 用 することで 水 道 水 の 消 費 を 抑 えます 貯 めた 雨 水 は 敷 地 内 の 積 極 的 な 緑 化 など に 利 用 することで 建 物 等 に 対 する 太 陽 からの 熱 の 影 響 を 和 らげ 空 調 機 器 の 負 担 を 軽 減 し また 緑 化 によって 外 部 空 間 には 憩 いや 集 い の 場 を 創 出 します 5 岐 南 町 の まちなみ や 景 観 の 創 出 のために 岐 南 庁 舎 の 敷 地 は 岐 南 町 の 中 心 部 にあることからも 岐 南 町 の まちな み や 景 観 の 創 出 について 大 きな 役 割 を 持 っています 新 庁 舎 は 岐 南 町 の 中 心 地 にある 庁 舎 として 庁 舎 敷 地 の 全 体 を 岐 南 町 の 将 来 に 向 けて 良 好 な 景 観 の 創 出 に 寄 与 することを 目 指 します (1) (2) (3) 新 庁 舎 の 外 構 計 画 は 岐 南 町 の 第 5 次 総 合 計 画 の 基 本 目 標 を 踏 ま え 誰 でも 気 軽 に 立 ち 寄 ることができ 岐 南 町 の 活 力 とにぎわいの 場 を 創 出 することを 目 指 します このため 新 庁 舎 の 外 構 計 画 をはじ め 施 設 などについても 庁 舎 としての 一 体 感 をもたせつつ 開 放 感 のある 場 を 目 指 して 計 画 を 進 めます 新 庁 舎 の 外 構 計 画 は 積 極 的 な 緑 化 を 進 めることで 岐 南 町 の ま ちなみ としての 緑 化 空 間 の 創 出 を 目 指 します また 敷 地 内 の 緑 化 空 間 においては 憩 いや 集 いの 場 を 設 けることで 来 庁 者 のやすらぎ 空 間 や 町 民 の 活 動 空 間 の 創 出 を 目 指 します 新 庁 舎 の 建 物 は 立 地 上 岐 南 町 の 中 心 に 位 置 するという 意 味 だけ でなく 町 民 サービスの 拠 点 としても これにふさわしい 明 快 さや 開 放 性 親 しみやすさを 持 つことを 目 指 します 20ページ