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耐 震 診 断 受 付 期 間 4 月 16 日 ( 月 )~1 月 31 日 ( 木 ) 予 定 戸 数 100 戸 1 補 助 の 条 件 次 のすべての 要 件 に 該 当 すること (1) 市 民 自 らが 所 有 し 居 住 していること (2) 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

認証対象接合金物

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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目 次 1. 方 針 1 2. 市 庁 舎 の 耐 震 化 事 業 計 画 2 [ 参 考 ] 建 物 の 現 状 5

入札公告 機動装備センター

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

スライド 1

に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

様式第4号

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

(8) 評 点 2012 年 改 訂 版 高 知 県 木 造 住 宅 耐 震 診 断 マニュアル( 平 成 27 年 6 月 発 行 ) に 基 づく 耐 震 診 断 による 上 部 構 造 評 点 のうち 最 小 の 値 又 は 2012 年 改 訂 版 高 知 県 木 造 住 宅 耐 震 診 断

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1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

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弁護士報酬規定(抜粋)

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容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

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は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

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の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

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第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

第1章 総則

. 負 担 調 整 措 置 8 (1) 宅 地 等 調 整 固 定 資 産 税 額 宅 地 に 係 る 固 定 資 産 税 額 は 当 該 年 度 分 の 固 定 資 産 税 額 が 前 年 度 課 税 標 準 額 又 は 比 準 課 税 標 準 額 に 当 該 年 度 分 の 価 格 ( 住 宅

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目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

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(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

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2 省 エネルギー 性 耐 震 性 及 バリアフリー 性 を 満 たす 住 宅 とは 新 築 住 宅 既 存 住 宅 ( 中 古 住 宅 ) 増 改 築 等 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 級 4の 住 宅 一 次 エ

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るよう 工 事 打 合 せ 簿 ( 様 式 2)により 受 注 者 に 求 めます 5-1 理 由 書 ( 様 式 3)が 提 出 され 特 別 の 事 情 を 有 すると 認 めた 場 合 は 社 会 保 険 等 の 加 入 が 確 認 できる 書 類 を 提 出 するよう 工 事 打 合 せ 簿

(2) 非 破 綻 清 算 参 加 者 の 特 別 清 算 料 による 負 担 に 係 る 上 限 設 定 期 間 の 導 入 特 別 清 算 料 による 補 填 は 上 限 設 定 期 間 に 発 生 した 破 綻 について 最 初 の 破 綻 発 生 時 における 各 非 破 綻 清 算 参 加

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

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工 事 名 渟 城 西 小 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 2 月 23 日 ( 火

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Transcription:

耐 震 判 定 審 査 要 領 2015 年 8 月 ビューローベリタスジャパン 株 式 会 社 耐 震 判 定 委 員 会

目 次 1. 判 定 方 針 概 要 2 2. 適 用 範 囲 2 3. 耐 震 診 断 方 針 2 4. 現 地 調 査 3 5. 診 断 計 算 4 6. 耐 震 改 修 7 7. 躯 体 以 外 の 検 討 部 位 9 8. その 他 10-1-

1. 判 定 方 針 概 要 1 本 判 定 委 員 会 は 耐 震 診 断 改 修 計 画 の 判 定 を 行 い 結 果 としてより 多 くの 建 物 の 耐 震 性 能 を 確 実 に 改 善 することを 目 的 とするものである 2 本 判 定 委 員 会 は 改 修 計 画 に 対 してできるだけ 申 請 者 の 設 計 判 断 を 尊 重 し 発 注 者 に 対 しては 委 員 会 の 判 定 結 果 をもってその 妥 当 性 を 明 確 に 示 すように 努 める 3 本 判 定 委 員 会 は 広 い 知 見 のもとにできるだけ 柔 軟 にかつ 合 理 的 な 判 断 を 行 い 迅 速 にかつ 実 質 的 な 建 物 の 耐 震 化 が 促 進 されるように 努 める 2. 適 用 範 囲 地 上 高 さ 60m 以 下 の 建 築 物 とする 高 さ 45m を 超 える 建 築 物 著 しく 不 整 形 な 建 物 特 殊 な 構 造 形 式 である 建 物 特 殊 な 補 強 工 法 を 採 用 する 建 物 などは 事 前 に 判 定 委 員 会 の 事 務 局 に 相 談 の 上 判 定 の 進 め 方 を 決 定 するものとする また 原 則 として 構 造 図 が 保 存 されている 建 物 を 対 象 とするが 構 造 図 が 保 存 されてい ない 場 合 には 十 分 な 現 地 調 査 に 基 づく 現 状 図 を 復 元 することを 条 件 として 適 用 範 囲 とする コア 抜 きによる 診 断 採 用 強 度 は 各 階 かつ 増 築 等 にともなう 各 工 事 年 度 ( 各 工 期 ) 毎 に 原 則 10N/mm 2 以 上 とし 13.5N/mm 2 以 下 の 場 合 は 事 前 相 談 を 必 ず 行 う 事 とする 耐 震 判 定 を 行 う 準 拠 基 準 は 次 項 に 示 す 通 りであり 建 築 基 準 法 に 基 づく 許 容 応 力 度 設 計 への 適 合 性 などの 判 定 は 対 象 外 とする 3. 耐 震 診 断 方 針 3.1 耐 震 診 断 基 準 原 則 として 建 築 防 災 協 会 の 耐 震 診 断 基 準 とする 1 耐 震 診 断 に 際 して 使 用 した 基 規 準 などを 明 記 すること 2 診 断 次 数 は 基 本 的 に 2 次 診 断 とするが 建 物 規 模 や 形 態 により 適 宜 判 断 すること 3 学 校 建 物 は 文 部 科 学 省 の 学 校 施 設 の 耐 震 補 強 マニュアル も 使 用 すること 4 鉄 骨 造 は 第 3 次 診 断 を 原 則 とし 建 築 防 災 協 会 の 適 用 範 囲 による 5 低 強 度 コンクリート( 診 断 採 用 強 度 13.5N/ mm 2 以 下 )は ( 社 ) 建 築 研 究 振 興 協 会 の 既 存 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 補 強 マニュアル を 使 用 すること 6 2 次 診 断 によって 建 物 性 能 の 評 価 が 困 難 な 場 合 は 3 次 診 断 も 考 慮 すること 7 7 階 建 て 以 上 の 建 物 は 2 次 診 断 とあわせて 3 次 診 断 を 求 める 場 合 がある 8 3 次 診 断 において 保 有 水 平 耐 力 の 算 定 は 原 則 としてラーメン 方 向 は 節 点 振 分 法, 耐 震 壁 方 向 は 仮 想 仕 事 法 による ただし 階 方 向 にほぼ 一 様 の 耐 力 を 有 している 建 物 では 荷 重 増 分 解 析 を 用 いてもよい 9 3 次 診 断 を 実 施 した 建 物 では 2 次 診 断 結 果 と 3 次 診 断 結 果 を 総 合 的 に 評 価 すること 3.2 耐 震 診 断 の 判 定 基 準 1 Iso CT SD 指 標 または q 値 の 目 標 値 を 記 載 すること 2 一 般 的 な 目 標 値 であるIso 0.6 CTU SD 0.3 以 外 を 目 標 値 とする 場 合 は その 目 的 と 根 拠 を 記 載 すること ( 学 校 施 設 ではIso 0.7 CT SD 0.3 とする 場 合 が 多 い 但 し 改 修 後 は F=1.0 での CT SD 0.45 を 目 標 とすることが 望 ましい) 3.3 モデル 化 および 計 算 1 耐 震 診 断 方 針 の 明 記 およびモデル 化 について 記 述 すること 2 平 面 が 整 形 ではなく L 型 や T 型 の 場 合 の 判 定 については 当 該 建 物 の 突 出 部 が 大 き く 建 物 が 一 体 として 挙 動 すると 考 えにくい 場 合 には 適 宜 ゾーニングを 行 って 全 体 -2-

診 断 と 共 にゾーニング 診 断 による 検 討 も 加 える 3 コンピューターを 用 いるとき( 耐 震 診 断 や 一 貫 計 算 プログラム 以 外 の 場 合 も 含 む) プログラム 名 と 使 用 範 囲 を 明 記 すること 4 プログラムのバージョンが 最 新 であることを 必 ず 確 認 する 5 診 断 計 算 時 点 から 評 価 委 員 会 までに 使 用 した 電 算 プログラムで 発 見 されたバグがあれ ば 該 当 する 項 目 をチェックして 該 当 することがあれば 最 新 版 にて 修 正 すること 6 SD 指 標 の 算 出 において 平 面 剛 性 および 断 面 剛 性 のグレード 値 Gl Gn には 原 則 偏 心 率 (Re)および 剛 性 率 (Rs)の 逆 数 を 用 いる 7 基 礎 の 浮 き 上 がり 考 慮 の 有 無 について 記 述 すること 8 柱 の 多 段 配 筋 や 直 交 方 向 配 筋 を 考 慮 した 計 算 を 行 う 場 合 は その 方 針 を 明 記 すること 9 鉛 直 部 材 の 終 局 耐 力 の 計 算 における 変 動 軸 力 の 扱 いについて 記 述 すること 10 工 学 的 判 断 に 基 づきゾーニングを 考 慮 した 診 断 を 行 っている 場 合 には その 方 針 と 妥 当 性 をわかりやすく 記 述 すること 11 吹 抜 けなど 剛 床 仮 定 の 成 立 しない 場 合 の 評 価 は 適 宜 ゾーニングなどの 検 討 も 行 って 妥 当 性 を 明 示 する 12 Ai 分 布 (n+1/n+i) 分 布 のいずれを 用 いるか 妥 当 性 もあわせて 明 記 すること 13 上 下 階 で 質 量 の 変 化 が 大 きい 場 合 は 原 則 として Ai 分 布 とするが 3.0 以 上 としてもよ い ( 塔 屋 など) 14 フレーム 内 の 雑 壁 およびフレーム 外 の 雑 壁 の 剛 性 耐 力 評 価 について 記 述 すること なお 雑 壁 の 耐 力 を 考 慮 する 場 合 には 撤 去 不 可 であることを 改 修 図 面 に 明 記 するこ と 4. 現 地 調 査 4.1 調 査 方 法 1 コンクリート 強 度 試 験 はコア 採 取 による 圧 縮 試 験 を 基 本 とし 反 発 度 法 (シュミット ハンマーなど)の 試 験 は 対 象 外 とする 2 コア 採 取 の 径 は 原 則 としてφ100mm 以 上 とすること ただし 配 筋 状 況 によりやむを 得 ない 場 合 はφ75mm まで 低 減 してもよい 3 コア 採 取 長 さの 規 定 は 原 則 として 採 取 径 以 上 とすること 4 原 則 として 径 は 10cm 高 さ 20cm とするが 20cm を 確 保 できない 場 合 でも 最 低 10cm とする 4.2 調 査 内 容 1 竣 工 検 査 を 受 けていない 建 物 の 設 計 図 書 を 用 いる 場 合 は 当 該 図 面 と 現 地 建 物 に 相 違 がないか 部 材 計 測 や 部 材 配 置 など 十 分 に 調 査 したうえで 工 学 的 判 断 に 基 づき 既 存 設 計 図 書 を 用 いること 2 配 筋 の 実 情 など 必 要 であれば 適 宜 はつり 調 査 なども 行 って 確 認 する 3 構 造 図 面 のない 建 物 は 基 本 的 に 第 1 次 診 断 または 第 2 次 診 断 とするが 第 2 次 診 断 を 行 う 場 合 は 工 学 的 判 断 に 基 づき 必 要 な 柱 壁 の 部 材 計 測 はつり 調 査 やレーダー 探 査 による 鉄 筋 調 査 を 行 うこと 4 工 学 的 判 断 による 調 査 内 容 ( 調 査 箇 所 数 や 調 査 方 法 )は 事 前 相 談 時 に 確 認 すること 5 鉄 骨 造 においては 現 地 調 査 により 柱 梁 接 合 部 の 溶 接 状 況 アンカーボルトの 状 況 その 他 接 合 部 のボルト 接 合 溶 接 接 合 ガゼットプレートなど 写 真 撮 影 を 行 い 図 面 と の 整 合 性 を 確 認 すること また 改 修 計 画 に 対 してはコア 抜 きによるコンクリート 強 度 確 認 を 行 うことが 望 ましい 6 溶 接 部 の 調 査 は 塗 装 を 除 去 し ビードの 様 子 が 分 かる 写 真 を 撮 影 する 突 合 せ 溶 接 となっている 場 合 は 超 音 波 探 傷 試 験 を 原 則 とする 超 音 波 探 傷 試 験 ができない 場 合 は その 理 由 を 明 確 にする 特 にラーメン 架 構 においては 柱 梁 仕 口 部 の 溶 接 調 査 は 重 -3-

要 である 7 コア 抜 き 試 験 箇 所 は 原 則 として 各 階 かつ 増 築 等 にともなう 各 工 事 年 度 ( 各 工 期 ) 毎 に 3 本 以 上 とし その 床 面 積 が 1000 m2を 超 える 場 合 は 適 時 採 取 を 追 加 する 8 共 同 住 宅 や 小 規 模 な 建 物 ( 渡 り 廊 下 など)の 場 合 は 採 取 可 能 な 部 位 が 限 定 され 各 階 3 本 以 上 の 採 取 が 困 難 な 場 合 があると 考 えられ 申 請 者 の 工 学 的 判 断 に 基 づいてそ の 理 由 を 明 記 して 適 宜 採 取 本 数 を 減 じてよい ただし コア 本 数 を 減 じる 場 合 でも 各 階 1 本 以 上 のコア 採 取 は 行 うこととする 9 体 育 館 など 避 難 場 所 として 重 要 な 施 設 は 天 井 照 明 1 階 床 の 支 持 状 況 などを 確 認 する 10 コンクリートブロック 壁 の 鉄 筋 の 有 無 鉄 筋 の 躯 体 内 への 定 着 状 況 を 設 計 図 を 参 考 に 確 認 する 調 査 できない 場 合 は 鉄 筋 のない 場 合 の 危 険 性 を 判 断 し 報 告 書 に 記 載 する 4.3 調 査 結 果 1 現 地 調 査 の 結 果 について 調 査 位 置 やコア 採 取 位 置 などをできるだけ 分 かりやすく 表 現 する 2 経 年 指 標 の 決 定 では 調 査 結 果 を 適 切 に 反 映 させ やむをえず 不 十 分 な 調 査 となる 場 合 には 経 年 指 標 で 一 定 の 考 慮 を 行 う 3 躯 体 面 のひび 割 れではなく モルタル 仕 上 げ 面 での 調 査 結 果 が 多 いため 経 年 指 標 で 一 定 の 考 慮 について 具 体 的 に 示 すこと 4 鉄 骨 造 の 詳 細 調 査 で 仕 上 げや 耐 火 被 覆 の 撤 去 復 旧 が 必 要 となることがあり 十 分 な 調 査 ができない 場 合 は 適 切 な 工 学 的 判 断 に 基 づき 評 価 する 5 腐 食 による 断 面 欠 損 が 10% 以 上 認 められる 場 合 は 適 用 範 囲 外 とする 6 仕 口 の 溶 接 部 が 突 合 せ 溶 接 であるかどうか 不 明 な 場 合 は 溶 接 部 にグラインダー 掛 け を 行 い 判 定 することもできる 隅 肉 溶 接 の 脚 長 は 一 溶 接 部 について 数 箇 所 測 定 し そ の 平 均 で 判 断 する 4.4 診 断 採 用 強 度 1 コンクリート 強 度 の 試 験 結 果 は 工 期 階 単 位 で 算 出 し 診 断 採 用 強 度 は 供 試 体 平 均 強 度 から 標 準 偏 差 の 1/2 を 差 引 いた 値 とする ただし 設 計 基 準 強 度 を 上 回 る 場 合 は 診 断 採 用 強 度 を 診 断 基 準 に 従 って 設 計 基 準 強 度 とするか 設 計 基 準 強 度 の 1.25 倍 以 下 かつ 30N/mm 2 以 下 の 強 度 とすること 2 試 験 結 果 にばらつきがあり 標 準 偏 差 が 大 きい 場 合 は 診 断 採 用 強 度 に 注 意 をすること 3 標 準 偏 差 は コア 採 取 の 箇 所 数 が 少 なく 位 置 が 限 定 されることやコンクリート 製 造 の ばらつきを 考 慮 し 原 則 として 最 小 値 を 2.5N/mm 2 とすることが 望 ましい 4.5 中 性 化 試 験 1 中 性 化 試 験 結 果 が 経 年 指 標 に 反 映 されていること 2 中 性 化 深 さの 経 年 指 標 への 反 映 について 具 体 的 に 示 す 3 供 試 体 が 壁 などの 一 部 の 部 位 から 取 られている 場 合 であっても 中 性 化 の 判 定 は 床 柱 梁 共 通 に 用 いてよい 4.6 非 構 造 部 材 等 1 非 構 造 壁 や 床 などに 亀 裂 老 朽 化 が 観 察 された 場 合 には その 処 置 の 必 要 性 に 応 じて 報 告 書 の 中 で 記 載 する 2 重 量 の 大 きい 天 井 特 に 屋 内 プール 劇 場 や 体 育 館 のぶどう 棚 などは 構 造 躯 体 とのク リアランス( 設 備 的 要 望 )やふれ 止 めの 有 無 を 確 認 すること 3 高 架 水 槽 や 外 部 階 段 などの 柱 脚 部 分 のアンカーボルトやベースプレートの 劣 化 状 態 も 調 査 すること 4.7 構 造 図 がない 場 合 の 調 査 内 容 1 各 階 の 主 要 部 材 について 同 一 と 想 定 される 断 面 単 位 でグループ 化 を 行 い 寸 法 計 測 -4-

鉄 筋 探 査 (RC レーザー)を 行 い 部 材 断 面 を 確 定 する 鉄 筋 探 査 は 出 来 るだけ 多 く 行 い 各 部 材 1 箇 所 以 上 のはつり 調 査 も 行 うことが 望 ましい 2 推 定 断 面 は 精 度 のばらつきを 考 慮 して 過 大 断 面 とならないようにする 5.. 診 断 計 算 5.1 診 断 範 囲 1 診 断 範 囲 は 塔 屋 を 含 む 地 上 階 について 実 施 する 2 構 造 上 の 地 下 階 については 原 則 として 診 断 対 象 外 とするが ピロティ 柱 となるものは 大 地 震 時 の 軸 力 比 の 検 討 を 行 う また 接 地 面 に 高 低 差 がある 場 合 は 実 情 に 応 じて 検 討 すること 3 屋 上 高 架 水 槽 の 架 台 についても 耐 震 診 断 を 行 うこと 5.2 有 効 高 さ 1 計 算 した 袖 壁 長 さ 柱 の 内 法 高 さに 間 違 いがないこと 2 軸 組 図 で 袖 壁 長 さなど 計 算 に 使 用 した 寸 法 がわかるようにすること 5.3 複 数 開 口 のあるスパン 1 耐 震 壁 の 扱 いに 注 意 する(2001 年 版 建 防 協 RC 造 診 断 基 準 参 照 ) 耐 震 壁 以 外 の 扱 い の 場 合 可 撓 長 さが 正 しく 計 算 されているかを 確 認 する 5.4 建 物 の 突 出 部 に 存 在 する 耐 震 壁 1 過 度 な 耐 力 を 期 待 していないかを 確 認 して 外 部 コアがスラブで 連 結 されている 場 合 などは 適 宜 耐 力 低 減 などの 処 置 や 必 要 に 応 じて 水 平 力 の 伝 達 の 検 討 を 行 う 5.5 片 側 廊 下 形 式 の 縦 長 開 口 を 有 する 建 物 で 開 口 周 比 から 耐 震 壁 となった 場 合 1 境 界 梁 の 強 度 を 考 慮 した 計 算 をする 必 要 がないか 検 討 をしておくこと 2 このような 柱 が 第 2 種 構 造 要 素 の 検 討 において 隣 接 柱 の 軸 力 を 負 担 する 場 合 は 妥 当 性 を 確 認 しておく 5.6 梁 降 伏 先 行 型 が 想 定 されるフレーム 1 耐 震 壁 の 境 界 梁 がある 場 合 は 境 界 梁 の 強 度 ( 曲 げ せん 断 )を 考 慮 した 計 算 をする その 結 果 を 耐 震 診 断 ソフトの 計 算 結 果 と 比 較 し 適 切 な 強 度 靱 性 指 標 を 採 用 する 2 梁 の 中 間 ヒンジが 想 定 されるようなスパンが 概 ね 10m を 超 えるときは 梁 降 伏 時 でフ レームの 耐 力 が 決 まるため 柱 の 耐 力 を 等 価 になるように 評 価 する 5.7 下 階 壁 抜 け 柱 1 変 動 軸 力 による 検 討 を 行 い あわせて 第 2 種 構 造 要 素 の 判 定 も 行 うこと 2 Is 値 の 低 減 を 行 った 場 合 診 断 結 果 表 には 低 減 後 のIs 値 を 記 入 し ( ) 内 に 低 減 しない 値 を 併 記 する 3 原 則 として 補 強 を 必 要 とする 柱 は フープ 間 隔 100mm 超 の 場 合 軸 力 比 で 曲 げ 柱 0.4 せん 断 柱 0.25 以 上 とし フープ 間 隔 100mm 以 下 の 場 合 曲 げ 柱 0.5 せん 断 柱 0.3 以 上 とする 5.8 混 合 構 造 について 1 外 力 設 定 の 整 合 を 取 り 構 造 形 式 でのゾーニングによりそれぞれ 判 定 を 行 うこと 2 混 合 構 造 の 形 態 や 組 み 合 わせにより 適 宜 判 断 する -5-

5.9 屋 根 が 鉄 骨 造 の 屋 内 体 育 館 の 耐 震 診 断 について 1 原 則 として 屋 内 運 動 場 等 の 耐 震 性 能 診 断 基 準 ( 平 成 18 年 版 )により 判 定 を 行 うこと 2 鉄 骨 屋 根 の 水 平 力 伝 達 の 検 討 において 上 記 1の 診 断 基 準 4.1 を 参 考 にするほか 架 構 形 式 が 立 体 トラスやシャ-ネット 等 となっている 場 合 屋 根 自 身 の 長 期 応 力 を 各 部 材 で 分 散 して 負 担 しており 水 平 力 を 伝 達 すべき 既 部 材 の 検 討 においては 適 切 に 長 期 応 力 を 加 算 して 検 討 すること 3 鉄 骨 屋 根 の 補 強 計 画 に 際 しては 屋 根 葺 き 材 の 撤 去 の 有 無 を 明 示 し 現 状 の 状 態 で 補 強 を 行 う 場 合 は 現 場 溶 接 やボルト 接 合 の 施 工 性 を 十 分 配 慮 して 決 定 すること 5.10 シルバークール 屋 根 の 取 り 扱 いについて 1 学 校 施 設 の 耐 震 補 強 マニュアル RC 造 校 舎 編 ( 平 成 18 年 版 ) 付 録 1 軽 量 プレキャ ストコンクリート 造 屋 根 を 持 つ 体 育 館 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 補 強 方 法 を 参 考 に 判 定 を 行 うこと 5.11 軽 量 コンクリートの 取 り 扱 いについて 1 軽 量 コンクリートが 用 いられている 場 合 は 試 験 結 果 から 設 定 した 診 断 採 用 強 度 を 用 い た 部 材 のせん 断 耐 力 Qsu 0 に 低 減 率 αを 乗 じた 値 を 部 材 のせん 断 耐 力 Qsu として 算 定 する Qsu=α Qsu 0 軽 量 コンクリート 1 種 2 種 の 場 合 α=0.9 軽 量 コンクリート 3 種 4 種 の 場 合 α=0.8 5.12 鋼 材 の 材 料 強 度 1 鋼 材 の 材 料 強 度 は 原 則 として 以 下 のように 設 定 するが 適 用 基 準 に 従 うものとする ただし JIS 制 定 以 前 の 建 物 や 構 造 図 がない 建 物 で 割 増 を 行 う 場 合 は 引 張 強 度 試 験 に より 確 認 する 種 類 材 質 規 格 材 料 強 度 備 考 丸 鋼 SR24 相 当 294N/mm 2 JIS G 3191 制 定 1954 年 異 形 鉄 筋 SD30 SD35 相 当 規 格 降 伏 点 強 度 +49N/mm 2 JIS G 3112 制 定 1964 年 山 形 鋼 294N/mm 2 JIS G 3101 制 定 1952 年 その 他 鋼 材 規 格 降 伏 点 強 度 X1.1 5.13 突 出 部 の 検 討 1 建 物 から 2m を 超 えて 突 出 している 片 持 ちスラブ 片 持 ち 梁 などは 原 則 として 上 下 動 (1G)を 考 慮 して 検 討 する 5.14 柱 軸 力 の 算 定 1 診 断 計 算 に 用 いる 柱 軸 力 は 地 震 時 付 加 軸 力 の 影 響 を 考 慮 して 以 下 の 方 法 で 定 める 地 震 時 付 加 軸 力 を 無 視 して 長 期 軸 力 で 検 討 する 場 合 は 地 震 時 の 変 動 軸 力 の 影 響 によ って 破 壊 モードが 変 化 しないことを 確 認 すること 特 に h/d が 2.0 以 下 の 柱 が 曲 げ 柱 と 判 定 された 場 合 には 変 動 軸 力 を 考 慮 した 検 討 を 行 い 極 脆 性 柱 とならないことを 確 認 すること 略 算 法 Ns=N L +α N E N L : 長 期 軸 力 N E : 地 震 時 柱 軸 力 (C 0 =0.2 相 当 ) α : 大 地 震 時 を 想 定 した 値 ( 建 築 防 災 協 会 の RC 診 断 基 準 p107 を 参 考 に 適 切 に 設 定 ) -6-

5.15 長 期 に 対 する 検 討 1 計 算 による 長 期 応 力 が 長 期 許 容 応 力 を 超 えている 場 合 その 部 位 のひび 割 れやたわ み 沈 下 などの 状 況 を 基 に 危 険 性 を 判 断 する 5.16 薄 い 壁 厚 の 耐 震 壁 の 取 扱 い 1 耐 震 壁 として 評 価 する 場 合 は 原 則 として 120mm 以 上 の 厚 さを 対 象 とするが 120mm 未 満 の 耐 震 壁 を 評 価 する 場 合 は 耐 力 低 減 を 行 うなど 配 慮 する 2 壁 厚 / 壁 内 法 高 さ の 値 が 1/30 未 満 となる 場 合 は その 比 率 による 耐 力 低 減 などを 適 宜 考 慮 する 5.17 コンクリートブロック 壁 の 影 響 1 原 則 としてコンクリートブロック 壁 の 剛 性 および 耐 力 は 無 視 する 2 コンクリートブロック 壁 の 腰 壁 などでフレームの 破 壊 モードや 剛 性 評 価 に 影 響 を 与 え ると 考 えられる 場 合 や 連 層 でコンクリートブロック 壁 が 配 置 され 下 階 で 壁 抜 けした 柱 の 変 動 軸 力 が 増 加 すると 考 えられる 場 合 などは コンクリートブロック 壁 の 適 切 な 剛 性 評 価 により 検 討 を 行 うこと 5.18 柱 帯 筋 の 90 度 フックの 影 響 1 柱 のせん 断 耐 力 靭 性 指 標 への 90 度 フックの 影 響 があると 判 断 される 場 合 は 安 全 側 となるような 診 断 を 行 うことが 望 ましい 6. 耐 震 改 修 6.1 補 強 計 画 1 補 強 方 法 の 選 択 は 在 来 工 法 のほか 新 しい 補 強 方 法 ( 認 定 取 得 )を 含 めて 既 存 建 物 に 与 える 負 荷 ( 二 次 応 力 等 )を 考 慮 して 行 うこと 2 認 定 工 法 は 適 用 範 囲 内 の 使 用 とする 3 強 度 抵 抗 型 や 中 間 型 の 建 物 の 補 強 では 原 則 としてスリットを 極 力 設 けない 方 針 とし 極 脆 性 柱 などやむを 得 ない 場 合 に 限 り 部 分 的 には 最 小 限 度 の 寸 法 の 範 囲 で 認 める 4 コンクリート 強 度 が 低 い 場 合 には 極 脆 性 柱 を 解 消 するとともに 強 度 抵 抗 型 の 補 強 を 行 い 耐 力 に 余 裕 を 持 たせること 5 各 階 の F 指 標 分 布 は 損 傷 を 一 部 に 集 中 させないため 原 則 として 階 方 向 に 一 様 に 分 布 させること 6 各 階 の C 指 標 分 布 は 原 則 として Ai 分 布 に 応 じて 上 層 で 大 きくなるようにすること 7 補 強 部 材 は 原 則 として 上 層 階 で 極 端 に 減 らさないようにすること 8 下 層 には 原 則 として 補 強 部 材 を 連 続 して 配 すこと 9 短 辺 方 向 の 偏 心 は 避 け 長 辺 方 向 は 大 きく 偏 心 させないこと 10 構 造 図 がない 場 合 は 基 礎 に 影 響 するような 補 強 工 法 は 避 けること 6.2 補 強 図 面 1 補 強 位 置 は 明 確 に 伏 図 軸 組 図 で 表 現 し スリットを 設 ける 場 合 はその 範 囲 も 明 記 す ること また 撤 去 部 分 がある 場 合 は 部 材 と 範 囲 を 明 示 すること 2 評 定 を 受 けた 特 殊 な 工 法 を 採 用 した 場 合 は その 名 称 を 図 面 に 記 載 のうえ 認 定 書 の 添 付 と 適 用 範 囲 の 確 認 を 行 うこと 3 施 工 性 を 踏 まえた 補 強 詳 細 図 を 添 付 すること 6.3 補 強 部 材 の 剛 性 評 価 1 増 設 耐 震 壁 増 打 ち 耐 震 壁 袖 壁 補 強 は 診 断 基 準 に 準 拠 して 剛 性 を 適 切 に 低 減 して 評 価 すること -7-

6.4 あと 打 ち 壁 の 増 設 1 あと 施 工 アンカーの 詳 細 は 建 築 防 災 協 会 の 耐 震 改 修 設 計 指 針 によること 2 増 設 壁 の 壁 厚 は 柱 幅 の 1/4 以 上 かつ 15cm 以 上 で 梁 幅 以 下 とすること 3 増 設 壁 のせん 断 補 強 筋 比 は 0.25% 以 上 1.2% 以 下 とし 壁 厚 が 18cm 以 上 の 場 合 にはダ ブル 配 筋 とすること 4 増 設 壁 の 設 計 基 準 強 度 は 既 存 部 分 のコンクリート 強 度 を 下 回 らないこと 5 既 存 壁 に 増 打 ちする 場 合 その 壁 厚 は 既 存 壁 の 厚 さ 以 上 かつ 12cm 以 上 とすること 6 既 存 の 壁 (たれ 壁 腰 壁 そで 壁 )を 利 用 する 場 合 は 壁 の 最 小 厚 さを 15cm 以 上 であ ることとし 既 存 部 分 のコンクリート 強 度 が 15 N/mm 2 以 上 とする 7 開 口 閉 塞 を 行 う 場 合 は 配 筋 施 工 性 も 考 慮 して 既 存 の 壁 厚 さ 15cm 以 上 に 適 用 とす る 6.5 鉄 骨 ブレース 補 強 1 施 工 性 を 考 慮 して 部 材 の 分 割 を 考 慮 した 検 討 を 行 うこと 2 接 合 部 破 断 形 式 は 原 則 として 避 けること 3 原 則 として 細 長 比 58 以 下 の 部 材 を K 型 または X 型 状 に 配 置 し 加 力 方 向 によって 補 強 架 構 の 耐 力 に 差 がでないかを 検 討 すること 4 枠 付 きブレースでは ブレースと 枠 の 軸 心 は 一 致 させること 5 補 強 接 合 部 は 応 力 集 中 が 起 こりにくい 構 造 とすること 6.6 外 付 けブレース 補 強 1 偏 心 モーメントに 対 する 検 討 を 行 うこと 2 ブレース 降 伏 型 と 水 平 接 合 部 破 壊 型 の 2 タイプの 破 壊 形 式 に 対 して 検 討 を 行 うこと 3 最 下 層 の 外 付 けブレースが 接 合 される 基 礎 部 の 補 強 検 討 を 行 うこと 4 補 強 構 面 に 直 交 する 方 向 の 耐 震 性 は 当 該 方 向 に 比 べてIs 値 が 十 分 高 いことが 望 まし い 5 圧 縮 側 と 引 張 側 のブレース 耐 力 評 価 を 同 一 とみなす 場 合 においても 実 際 に 生 じる 交 点 の 不 釣 合 い 力 に 対 する 安 全 性 を 確 認 すること 6.7 柱 鋼 板 巻 き 補 強 1 4 周 面 補 強 をする 事 を 原 則 とする 2 変 形 能 力 の 向 上 を 図 る 場 合 は 柱 頭 柱 脚 部 に 30mm 程 度 のスリットを 設 ける 3 軸 耐 力 の 増 大 を 図 る 場 合 は 柱 脚 部 にはスリットを 設 けなくてもよい 4 軸 力 比 の 制 限 は 建 築 防 災 協 会 の 耐 震 改 修 設 計 指 針 によること 6.8 炭 素 繊 維 巻 き 付 け 補 強 1 そで 壁 等 が 取 付 く 柱 は 原 則 として 壁 の 一 部 を 解 体 除 去 するか 増 打 ちを 行 い 矩 形 断 面 とした 上 で 柱 に 閉 鎖 形 に 炭 素 シートを 巻 きつけること 2 強 度 計 算 法 は 建 築 防 災 協 会 の 耐 震 改 修 設 計 指 針 によること 3 既 存 柱 の 表 面 は 適 切 な 下 地 処 理 が 行 われていること 4 柱 隅 角 部 の 面 取 り 半 径 は 20mm 以 上 30mm 以 下 とすること 5 炭 素 繊 維 シートの 重 ね 長 さは 200mm 以 上 とすること 6.9 免 震 構 造 化 1 耐 震 改 修 後 の 耐 震 性 能 は 時 刻 歴 地 震 応 答 解 析 によって 確 認 すること 2 時 刻 歴 地 震 応 答 解 析 は 施 行 令 第 81 条 第 1 項 第 四 号 の 規 定 に 基 づき 平 12 年 国 告 第 1461 号 における 第 四 号 のレベル 1 及 びレベル 2 について 耐 震 性 を 確 認 し 必 要 に 応 じ て 安 全 余 裕 度 に 対 する 検 討 を 行 う また 同 告 示 第 三 号 に 規 定 される 風 圧 力 に 対 する 確 認 を 行 うこと 3 入 力 地 震 動 は ( 社 ) 建 築 研 究 振 興 協 会 の 既 存 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 補 強 設 計 マニ ュアルによること -8-

4 免 震 層 の 上 部 構 造 は 設 計 クライテリアを 明 確 にして 質 点 系 を 弾 性 とするか 弾 塑 性 と するかを 明 記 すること 5 地 盤 の 影 響 が 耐 震 性 能 に 大 きく 影 響 する 事 から 建 築 物 の 直 下 のみでなく 付 近 の 地 盤 状 況 についても 調 査 を 行 うこと 6 地 盤 が 軟 弱 な 場 合 や 液 状 化 の 危 険 性 のある 地 盤 は 上 部 構 造 に 有 害 な 損 傷 を 残 さない ような 対 策 が 必 要 である 7 上 部 構 造 がピロティ 形 式 大 スパン 架 構 大 きな 吹 抜 け 偏 心 等 構 造 的 に 特 殊 な 性 状 を 有 すると 考 えられる 場 合 には 立 体 モデルによる 3 次 元 弾 塑 性 応 答 解 析 法 等 を 採 用 すること 8 上 部 構 造 の 応 答 は 原 則 としてレベル 2 に 対 してもほぼ 弾 性 範 囲 内 とすること 9 免 震 部 材 の 応 答 値 ( 最 大 ひずみ 量 面 圧 等 )を 確 認 すること また 性 能 のバラツキ による 応 答 を 考 慮 すること 10 免 震 材 料 による 既 存 架 構 への 影 響 (P-δ 効 果 等 )を 確 認 すること 11 既 存 部 材 と 新 設 材 料 との 取 合 いでは 既 存 部 材 を 痛 めることなく 確 実 に 応 力 伝 達 が 行 えるようにすること 応 力 伝 達 時 には 既 存 部 材 に 偏 心 しないように 取 付 けることを 原 則 とする 納 まり 上 局 部 偏 心 が 生 じる 場 合 はそれによる 付 加 応 力 を 確 実 に 処 理 す ること 12 免 震 層 の 水 平 変 位 が 免 震 層 の 水 平 クリアランス 以 内 である 事 を 確 認 すること 13 設 備 配 管 階 段 エレベータ 間 仕 切 り 壁 等 への 影 響 を 確 認 すること 6.10 制 震 構 造 の 組 込 1 耐 震 改 修 後 の 耐 震 性 能 は 時 刻 歴 地 震 応 答 解 析 によって 確 認 すること 2 時 刻 歴 地 震 応 答 解 析 は 施 行 令 第 81 条 第 1 項 第 四 号 の 規 定 に 基 づき 平 12 年 国 告 第 1461 号 における 第 四 号 のレベル 2 について 耐 震 性 を 確 認 すること レベル 1 地 震 動 入 力 での 応 答 により 既 存 建 築 物 に 大 きく 影 響 することが 考 えられる 場 合 には その 応 答 性 状 を 考 慮 する 必 要 がある 3 入 力 地 震 動 は ( 社 ) 建 築 研 究 振 興 協 会 の 既 存 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 補 強 設 計 マニ ュアルによること 4 既 存 建 築 物 の 規 模 劣 化 状 況 コンクリート 強 度 によっては 適 用 が 不 利 になる 場 合 が あることに 注 意 すること 5 既 存 架 構 の 特 性 は 耐 震 診 断 の 情 報 以 外 に 増 分 解 析 を 実 施 して 架 構 および 各 部 材 の 強 度 と 変 形 性 能 および 破 壊 形 式 のほか どの 変 形 レベルでどの 部 材 がどのような 破 壊 形 式 に 至 るのか 確 認 すること 6 地 盤 の 影 響 が 耐 震 性 能 に 大 きく 影 響 することから 建 築 物 の 直 下 のみでなく 付 近 の 地 盤 状 況 についても 調 査 を 行 うこと 7 地 盤 が 軟 弱 な 場 合 や 液 状 化 の 危 険 性 のある 地 盤 は 建 築 物 に 有 害 な 損 傷 を 残 さないよ うな 対 策 が 必 要 である 8 原 則 として 既 存 建 築 物 の Is が 低 い 場 合 や 極 脆 性 柱 など 変 形 性 能 の 低 い 部 材 を 有 する 場 合 には Is 値 は 0.3 以 上 かつ CTU SD 値 は 0.3 以 上 のレベルまで 改 善 を 行 った 上 で 改 修 計 画 を 行 うこと 9 制 震 構 造 の 解 析 モデルは 直 接 制 震 部 材 を 組 み 込 んだ 解 析 モデル 制 震 部 材 が 組 込 ま れた 周 辺 架 構 と 他 の 部 分 を 質 点 系 に 縮 約 した 複 合 モデル 剛 床 仮 定 のもと 制 震 部 材 を 組 み 込 んだ 質 点 系 モデルの 3 種 類 のいずれかを 考 えること 10 制 震 部 材 の 性 能 のバラツキを 考 慮 の 上 性 能 クライテリアを 設 定 し 応 答 値 がそれらを 満 足 することを 確 認 すること 11 制 震 部 材 の 取 付 部 は 多 数 回 の 繰 返 し 荷 重 に 対 して 強 度 と 剛 性 が 確 保 されていること を 確 認 すること 12 メーカー 提 示 の 試 験 条 件 と 使 用 条 件 の 照 合 は 必 ず 行 い 必 要 に 応 じて 使 用 条 件 下 で 試 験 を 実 施 し モデル 化 の 検 証 を 行 う 必 要 がある 13 確 立 された 取 付 方 法 以 外 の 方 法 で 制 震 部 材 を 既 存 架 構 に 取 付 ける 場 合 には 実 験 によ り 性 能 確 認 方 法 を 検 証 する 必 要 がある -9-

6.11 接 合 部 1 補 強 部 材 の 計 算 書 には 接 合 部 の 検 討 も 行 うこと 2 あと 施 工 アンカーの 詳 細 は 建 築 防 災 協 会 の 耐 震 改 修 設 計 指 針 によること 3 あと 施 工 アンカーは 接 着 系 アンカーまたは 金 属 系 アンカーとするが 混 合 使 用 は 避 け ること 6.12 浮 上 がりの 検 討 1 耐 震 壁 鉄 骨 ブレースなどで 補 強 する 場 合 の 耐 力 算 定 では 直 交 効 果 を 配 慮 して 基 礎 の 転 倒 や 浮 き 上 がりを 適 切 に 考 慮 して 検 討 すること 2 1 スパンで 3 層 以 上 の 連 層 など 影 響 が 大 きいと 判 断 される 場 合 は 考 慮 することが 望 ま しい 6.13 構 造 スリット 1 完 全 スリット 部 分 スリット 鉄 筋 の 切 断 など 明 確 にし 適 切 に 剛 性 評 価 する 7. 躯 体 以 外 の 検 討 部 位 7.1 非 構 造 部 材 1 屋 内 プールなどの 大 空 間 の 天 井 重 量 の 大 きい 設 備 機 器 等 を 吊 り 下 げている 天 井 ま た 劇 場 や 体 育 館 のぶどう 棚 などは 構 造 躯 体 とのクリアランスや 振 止 めの 有 無 を 確 認 し その 耐 震 性 について 見 解 を 示 すこと 2 高 架 水 槽 等 の 柱 脚 部 分 のアンカーボルトやベースプレートの 劣 化 状 態 を 確 認 し その 耐 震 性 について 見 解 を 示 すこと 3 外 壁 は 原 則 建 築 防 災 協 会 の 既 存 鉄 筋 コンクリート 造 建 築 物 の 耐 震 診 断 基 準 に 従 い 剥 離 落 下 について 検 討 を 行 うこと 7.2 外 部 階 段 1 躯 体 との 接 合 部 の 劣 化 状 態 や 耐 力 を 確 認 すること 7.3 塔 屋 煙 突 1 躯 体 との 接 合 部 の 劣 化 状 態 や 耐 力 を 確 認 すること 7.4 片 持 ち 梁 片 持 ちスラブ 1 持 出 し 長 さが 2m を 超 える 場 合 は 上 下 動 を 震 度 1.0 以 上 として 短 期 許 容 応 力 度 以 下 で あることを 確 認 する 7.5 ブロック 壁 1 ブロック 壁 の 崩 壊 防 止 のため 鉄 筋 の 有 無 や 定 着 状 況 を 確 認 の 上 地 震 時 の 安 全 性 を 確 認 する 7.6 その 他 1 片 持 ち 梁 小 梁 床 など 地 震 荷 重 に 直 接 関 係 しない 部 位 でも 危 険 性 を 発 見 したとき はその 旨 を 明 記 し 必 要 ならその 対 処 処 置 についても 言 及 すること 8.その 他 8.1 EXP.J について -10-

1 EXP.J は 中 地 震 時 大 地 震 時 の 予 想 変 形 量 に 対 して 過 小 な 場 合 が 多 い したがって 当 該 部 を 本 判 定 委 員 会 で 審 議 した 補 強 を 行 っても なお EXP.J 部 にはある 程 度 の 損 傷 が 生 じる 可 能 性 があることに 配 慮 する 8.2 評 価 済 み 案 件 の 変 更 1 本 判 定 委 員 会 で 判 定 済 ( 判 定 書 発 行 済 )の 案 件 が 補 強 実 施 設 計 時 点 で 補 強 内 容 が 施 工 都 合 やコスト 低 減 などの 理 由 で 内 容 に 変 更 が 生 じた 場 合 元 担 当 専 門 委 員 は 申 請 者 からヒアリングを 行 い 変 更 内 容 の 確 認 追 加 検 討 の 必 要 性 程 度 などの 検 討 を 行 な う 2 再 判 定 では 別 途 手 数 料 を 必 要 とする 3 元 担 当 専 門 委 員 は 追 加 資 料 に 対 するヒアリングを 行 なって 申 請 者 は 再 判 定 報 告 書 を 作 成 する 5 元 担 当 専 門 委 員 は 直 近 の 判 定 委 員 会 で 再 判 定 報 告 書 を 説 明 し 承 認 を 得 て 終 了 とする 8.3 他 の 委 員 会 での 診 断 評 価 済 み 案 件 の 改 修 判 定 について 1 原 則 として 受 付 けないが やむを 得 ない 事 情 によっては 判 定 を 行 う 2 新 規 判 定 建 物 と 同 様 のヒアリング 委 員 会 報 告 を 行 なう 3 手 数 料 は 新 規 改 修 判 定 の 場 合 と 同 額 とする 4 診 断 内 容 に 疑 問 が 生 じた 場 合 は 診 断 計 算 を 含 めて 判 定 を 行 うこととする 以 上 -11-