国民の保護に関する業務計画



Similar documents
(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る


第1編  総   則

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

第1編  総   則

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

<4D F736F F D20365F335F8FF08C8F90DD92E FC92F994C5382D32816A>

第 節 ○○計画

目 次 第 1 編 総 則 1 第 1 章 総 則 1 第 1 節 国 民 保 護 業 務 計 画 の 目 的 1 第 2 節 国 民 保 護 措 置 の 実 施 に 関 する 基 本 方 針 1 第 3 節 国 民 保 護 業 務 計 画 の 運 用 2 第 4 節 用 語 の 定 義 2 第 5


●電力自由化推進法案

第 節 ○○計画

(Microsoft Word -

参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

航空隊及び教育航空隊の編制に関する訓令

目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

<95CA8E C668EA695B68F91967B95B6816A8F4390B394C5>

< F2D926E88E6895E977089DB81608E528CFB8CA78C788E4082CC8D71>

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

航空隊等の内部組織に関する達

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

〔自 衛 隊〕

学校安全の推進に関する計画の取組事例

した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 を 適 用 して, 平 成 23 年 5 月 13 日 まで 開 示 決 定 等 の 期 限 を 延 長 し, 同 年 4 月 11 日 付 け 防 官 文 第 号 により,1 枚 目 を 一 部 開 示 した そして, 同 年

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


大規模特殊災害時における広域航空消防応援実施細目

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

(8) 危 険 物 火 災 等 で 逗 子 北 化 学 1を 必 要 とする 火 災 指 令 時 は 逗 子 北 1を 同 時 編 成 する (9) 未 承 認 対 象 物 からの 即 時 通 報 は 当 該 署 所 の1ケ 部 隊 編 成 とする (10) 通 常 災 害 時 及 び 異 常 災


<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

honbu-38H06_kunrei31

< F2D8AC493C CC81698EF3928D8ED2816A2E6A7464>

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

目 次 第 3 編 災 害 応 急 対 策 計 画 第 1 章 組 織 及 び 動 員... 1 第 1 節 防 災 組 織 明 石 市 防 災 会 議 明 石 市 災 害 対 策 本 部... 1 第 2 節 動 員 配 備 及 び 災 害 対 策 本 部 の 設 置.

航空機の防衛生産・技術基盤に必要な論点・視点

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

公表表紙

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

Taro-01 議案概要.jtd

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

スライド 1

東久留米市訓令乙第   号

第3章 災害応急対策計画                     第1節 活動体制計画   

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

目  次(秦野市地域防災計画)

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

ア 調 整 テーマ 別 分 科 会 (3テーマ 程 度 各 4か 月 に1 回 程 度 ) 予 定 テーマ (ア) 鎮 守 大 橋 周 辺 地 区 (イ) 内 海 橋 周 辺 地 区 (ウ) 工 事 車 両 交 通 対 策 2 トータルマネジメント 支 援 業 務 復 興 事 業 等 の 円 滑 な

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

化学テロ発生時の現場対処標準について(案)

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

m07 北見工業大学 様式①

2 生 活 安 全 部 地 域 課 鉄 道 警 察 隊 長 ( 以 下 隊 長 という )は 被 害 相 談 所 の 名 称 を 記 載 した 表 示 板 を 庁 舎 入 口 付 近 に 掲 出 するものとする 3 隊 長 は 臨 時 の 被 害 相 談 所 を 設 置 するときは 当 該 相 談

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

目 次 1 計 画 の について 1 2 基 本 的 な 考 え 方 1 3 主 な 事 項 1 ( 別 紙 ) 計 画 の 記 載 項 目 及 び 主 な 内 容 等 3 ( 参 考 ) 原 子 力 災 害 対 策 計 画 とは 11

2 導 入 に 係 る 各 課 の 役 割 部 署 名 危 機 管 理 室 主 な 事 務 番 号 法 に 規 定 さ れ た 事 務 へ の 個 人 番 号 の 導 入 に 関 す る こ と 制 度 導 入 に 向 け た 事 務 の 総 括 に 関 す る こ と 個 人 番 号 の 独 自

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

定款

<8C9A90DD94AD90B696D88DDE939982CC8DC48E918CB989BB82C98AD682B782E98E9696B18EE688B CC FC90B3816A2E786477>

< F2D AFA CD90AE94F58C7689E62E6A7464>

< F2D AFA CD90AE94F58C7689E62E6A7464>

・モニター広告運営事業仕様書

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

Taro-データ公安委員会相互協力事

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

18 国立高等専門学校機構

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

16 日本学生支援機構

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

<4D F736F F D E8CC592E88E918E598AC7979D8B4B92F6>

静岡市の危機管理体制(案)

2 各 府 省 所 管 の 分 野 業 界 団 体 ( 独 立 行 政 法 人 等 含 む)に 対 する 周 知 働 きかけ 等 これまでも 各 府 省 にご 協 力 いただき 業 界 団 体 などを 通 じた 事 業 者 への 周 知 広 報 説 明 会 などを 実 施 してきているが 番 号 の

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和

㈱スーパーレックスBCP基準【チェックリスト公開版】 pdf

の 権 限 と 責 任 を 明 確 に 定 め,これを 学 内 外 に 公 表 し, 関 係 者 に 周 知 するものとする ( 不 正 防 止 計 画 ) 第 6 条 最 高 管 理 責 任 者 は, 公 的 研 究 費 の 不 正 使 用 の 防 止 計 画 ( 以 下 不 正 防 止 計 画

Transcription:

国 民 の 保 護 に 関 する 業 務 計 画 平 成 26 年 12 月 中 部 電 力 株 式 会 社 1

2

目 次 第 1 章 総 則... 1 第 1 節 国 民 保 護 業 務 計 画 の 目 的... 1 第 2 節 国 民 保 護 措 置 の 実 施 に 関 する 基 本 方 針... 1 第 3 節 国 が 想 定 する 武 力 攻 撃 事 態 等 における 電 力 供 給 電 力 設 備 への 影 響... 1 第 4 節 国 民 保 護 業 務 計 画 の 運 用... 2 第 5 節 定 義... 2 第 6 節 国 民 保 護 業 務 計 画 が 対 象 とする 事 態... 3 第 2 章 平 素 からの 備 え... 4 第 1 節 武 力 攻 撃 事 態 等 防 災 体 制... 4 第 2 節 災 害 対 策 組 織 の 運 営... 4 第 3 節 社 外 機 関 との 協 調... 5 第 4 節 国 民 保 護 措 置 に 関 する 教 育 訓 練... 5 第 5 節 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 措 置... 5 第 6 節 情 報 の 収 集 連 絡... 6 第 7 節 全 般 的 な 事 前 措 置... 6 第 3 章 武 力 攻 撃 事 態 等 への 対 処... 8 第 1 節 通 報 連 絡... 8 第 2 節 武 力 攻 撃 災 害 時 における 情 報 の 収 集 連 絡... 8 第 3 節 広 報 および 情 報 提 供... 9 第 4 節 要 員 の 確 保... 9 第 5 節 資 機 材 の 確 保... 9 第 6 節 国, 地 方 公 共 団 体, 自 衛 隊 等 の 応 援 要 請... 10 第 7 節 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 措 置 の 実 施... 10 第 8 節 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 への 対 処... 10 第 9 節 武 力 攻 撃 事 態 における 電 力 確 保 措 置 の 実 施... 11 第 10 節 応 急 の 復 旧... 12 第 4 章 武 力 攻 撃 災 害 の 復 旧 に 関 する 措 置... 12 第 1 節 復 旧 計 画... 12 第 5 章 緊 急 対 処 保 護 措 置 の 実 施... 13 第 1 節 緊 急 対 処 保 護 措 置 の 実 施... 13 別 表 第 1 本 店 本 部 の 構 成 および 任 務... 14 別 表 第 2 非 常 体 制 の 発 令 および 解 除 者 等... 15 別 表 第 3 指 揮 命 令 系 統... 15 別 表 第 4 情 報 伝 達 ルート... 16 別 表 第 5 関 係 機 関 との 対 応... 17 3

4

第 1 章 総 則 第 1 節 国 民 保 護 業 務 計 画 の 目 的 この 国 民 の 保 護 に 関 する 業 務 計 画 ( 以 下 国 民 保 護 業 務 計 画 という )は, 武 力 攻 撃 事 態 等 における 国 民 の 保 護 のための 措 置 に 関 する 法 律 ( 平 成 16 年 法 律 第 112 号 以 下 国 民 保 護 法 という ) 第 36 条 および 第 182 条 に 基 づき, 中 部 電 力 の 業 務 に 関 し, 武 力 攻 撃 事 態 等 における 国 民 保 護 措 置 の 実 施 に 必 要 な 事 項 および 緊 急 対 処 事 態 における 緊 急 対 処 保 護 措 置 の 実 施 に 必 要 な 事 項 を 定 め, 当 該 措 置 の 的 確 かつ 迅 速 な 実 施 に 資 することを 目 的 とする 第 2 節 国 民 保 護 措 置 の 実 施 に 関 する 基 本 方 針 国 民 保 護 措 置 の 的 確 かつ 迅 速 な 実 施 を 基 本 方 針 とし, 措 置 の 実 施 にあたっては 次 の 点 に 留 意 する 1 国 民 保 護 措 置 を 行 う 関 係 機 関 相 互 の 連 携 体 制 防 災 のための 連 携 体 制 を 踏 まえ, 平 素 から 関 係 機 関 相 互 の 連 携 体 制 の 整 備 に 努 める 2 国 民 保 護 措 置 実 施 にあたっての 自 主 的 判 断 国 民 保 護 措 置 の 実 施 にあたっては,その 実 施 方 法 等 について, 国 および 地 方 公 共 団 体 か ら 提 供 される 情 報 も 踏 まえ, 武 力 攻 撃 事 態 等 の 状 況 に 即 して 自 主 的 に 判 断 する 3 国 民 保 護 措 置 従 事 者 の 安 全 の 確 保 国 民 保 護 措 置 の 実 施 にあたっては, 国 および 県 から 提 供 される 武 力 攻 撃 の 状 況 その 他 必 要 な 情 報 の 提 供 を 受 けるほか, 緊 急 時 の 連 絡 および 応 援 体 制 を 確 立 すること 等 により, 当 該 国 民 保 護 措 置 に 従 事 する 者 の 安 全 の 確 保 に 十 分 配 慮 する また, 国 および 県 から, 管 理 に 係 る 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 措 置 の 実 施 を 要 請 される 場 合 には, 国 および 県 から 当 該 安 全 確 保 措 置 を 的 確 かつ 安 全 に 実 施 するために 必 要 な 情 報 を 受 ける 等 により, 当 該 施 設 に 従 事 する 者 等 の 安 全 の 確 保 に 十 分 配 慮 する 第 3 節 国 が 想 定 する 武 力 攻 撃 事 態 等 における 電 力 供 給 電 力 設 備 への 影 響 武 力 攻 撃 事 態 等 における 国 民 保 護 措 置 の 実 施 にあたっては, 電 力 の 安 定 供 給 と 電 力 設 備 の 安 全 確 保 に 最 大 限 努 めるものの, 次 の 理 由 等 により, 結 果 的 に 供 給 支 障 が 生 じる 場 合 が ある 1 国 による 原 子 力 発 電 所 の 運 転 停 止 命 令 が 発 出 され 供 給 能 力 が 極 端 に 減 少 し, 適 切 な 対 策 を 講 じてもなお 供 給 力 が 不 足 する 場 合 2 発 電 所 の 運 転 停 止 による 供 給 力 の 減 少 を 補 填 するための 代 替 電 力 の 確 保 ( 電 力 融 通 や 代 替 電 源 の 立 ち 上 げ 等 )や 需 要 の 調 整 ( 需 給 調 整 契 約 の 発 動 等 ) 等 が, 事 態 の 切 迫 のため, 時 間 的 あるいは 物 理 的 に 困 難 な 場 合 3 電 力 設 備 が 攻 撃 対 象 となり, 当 該 設 備 も 含 めた 電 気 工 作 物 に 故 障 が 生 じた 場 合 また, 武 力 攻 撃 による 電 力 設 備 への 被 害 状 況 によっては, 被 災 箇 所 以 外 の 地 域 での 停 電 が 発 生 する 場 合 がある なお, 応 急 復 旧 にあたっては, 復 旧 要 員 の 安 全 確 保 の 観 点 から 長 時 間 を 要 する 場 合 がある 1

第 4 節 国 民 保 護 業 務 計 画 の 運 用 1 他 の 計 画 等 との 関 連 この 国 民 保 護 業 務 計 画 は, 国 民 保 護 法, 災 害 対 策 基 本 法, 消 防 法, 石 油 コンビナート 等 災 害 防 止 法, 核 原 料 物 質, 核 燃 料 物 質 及 び 原 子 炉 の 規 制 に 関 する 法 律, 原 子 力 災 害 対 策 特 別 措 置 法, 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法, 南 海 トラフ 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 の 推 進 に 関 す る 特 別 措 置 法 等 の 関 連 法 令 に 基 づく 諸 計 画 等 と 調 整 を 図 り 運 用 する 2 国 民 保 護 業 務 計 画 の 修 正 この 国 民 保 護 業 務 計 画 は, 常 に 検 討 を 加 え, 必 要 があると 認 めるときはこれを 修 正 する 第 5 節 定 義 この 国 民 保 護 業 務 計 画 において 以 下 に 掲 げる 用 語 の 定 義 は,それぞれ 当 該 各 号 の 定 める ところによる 1 武 力 攻 撃 我 が 国 に 対 する 外 部 からの 武 力 攻 撃 をいう 2 武 力 攻 撃 事 態 武 力 攻 撃 が 発 生 した 事 態 または 武 力 攻 撃 が 発 生 する 明 白 な 危 険 が 切 迫 していると 認 め られるに 至 った 事 態 をいう 3 武 力 攻 撃 予 測 事 態 武 力 攻 撃 事 態 には 至 っていないが, 事 態 が 緊 迫 し, 武 力 攻 撃 が 予 測 されるに 至 った 事 態 をいう 4 武 力 攻 撃 事 態 等 武 力 攻 撃 事 態 および 武 力 攻 撃 予 測 事 態 をいう 5 緊 急 対 処 事 態 武 力 攻 撃 の 手 段 に 準 ずる 手 段 を 用 いて 多 数 の 人 を 殺 傷 する 行 為 が 発 生 した 事 態 または 当 該 行 為 が 発 生 する 明 白 な 危 険 が 切 迫 していると 認 められるに 至 った 事 態 で, 国 家 として 緊 急 に 対 処 することが 必 要 なものをいう 6 国 民 保 護 措 置 武 力 攻 撃 事 態 等 における 我 が 国 の 平 和 と 独 立 並 びに 国 及 び 国 民 の 安 全 の 確 保 に 関 する 法 律 ( 以 下 事 態 対 処 法 という )の 規 定 に 基 づく 対 処 基 本 方 針 が 定 められてから 廃 止 されるまでの 間 に, 指 定 行 政 機 関, 地 方 公 共 団 体 または 指 定 公 共 機 関 もしくは 指 定 地 方 公 共 機 関 が 法 律 の 規 定 に 基 づいて 実 施 する 事 態 対 処 法 第 22 条 第 1 号 に 掲 げる 措 置 ( 対 処 基 本 方 針 が 廃 止 された 後 これらの 者 が 法 律 の 規 定 に 基 づいて 実 施 するものを 含 む )をいう 7 緊 急 対 処 保 護 措 置 事 態 対 処 法 の 規 定 に 基 づく 緊 急 対 処 事 態 対 処 方 針 が 定 められてから 廃 止 されるまでの 間 に, 指 定 行 政 機 関, 地 方 公 共 団 体 または 指 定 公 共 機 関 もしくは 指 定 地 方 公 共 機 関 が 国 民 保 護 法 の 規 定 に 基 づいて 実 施 する 事 態 対 処 法 第 25 条 第 3 項 第 2 号 に 掲 げる 措 置 ( 緊 急 対 処 事 態 対 処 方 針 が 廃 止 された 後 これらの 者 が 法 律 の 規 定 に 基 づいて 実 施 する 被 害 の 復 旧 に 関 する 措 置 を 含 む )をいう 2

8 武 力 攻 撃 災 害 武 力 攻 撃 により 直 接 または 間 接 に 生 ずる 人 の 死 亡 または 負 傷, 火 事, 爆 発, 放 射 性 物 質 の 放 出 その 他 の 人 的 または 物 的 災 害 をいう 9 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 武 力 攻 撃 に 伴 って 原 子 力 発 電 所 外 ( 原 子 力 事 業 所 の 外 における 放 射 性 物 質 の 運 搬 ( 以 下 事 業 所 外 運 搬 という )の 場 合 にあっては 当 該 運 搬 に 使 用 する 容 器 外 )へ 放 出 される 放 射 性 物 質 または 放 射 線 による 被 害 をいう 10 生 活 関 連 等 施 設 国 民 生 活 に 関 連 を 有 する 施 設 で,その 安 全 を 確 保 しなければ 国 民 生 活 に 著 しい 支 障 を 及 ぼすおそれがあると 認 められるもの,またはその 安 全 を 確 保 しなければ 周 辺 の 地 域 に 著 し い 被 害 を 生 じさせるおそれがあると 認 められる 施 設 で 政 令 で 定 めるものをいう 11 危 険 物 質 等 武 力 攻 撃 事 態 等 において, 引 火 もしくは 爆 発 または 空 気 中 への 飛 散 もしくは 周 辺 地 域 へ の 流 出 により 人 の 生 命, 身 体 または 財 産 に 対 する 危 険 が 生 ずるおそれがある 物 質 ( 生 物 を 含 む )で 政 令 で 定 めるものをいう 第 6 節 国 民 保 護 業 務 計 画 が 対 象 とする 事 態 この 国 民 保 護 業 務 計 画 は, 武 力 攻 撃 事 態 および 緊 急 対 処 事 態 を 対 象 とし, 次 のとおり 武 力 攻 撃 事 態 の 類 型 および 緊 急 対 処 事 態 の 事 態 例 が 想 定 される 1 武 力 攻 撃 事 態 の 類 型 (1) 着 上 陸 侵 攻 (2) ゲリラや 特 殊 部 隊 による 攻 撃 (3) 弾 道 ミサイル 攻 撃 (4) 航 空 攻 撃 2 緊 急 対 処 事 態 の 事 態 例 (1) 攻 撃 対 象 施 設 等 による 分 類 1 危 険 性 を 内 在 する 物 質 を 有 する 施 設 等 に 対 する 攻 撃 が 行 われる 事 態 原 子 力 事 業 所 等 の 破 壊, 石 油 コンビナート 可 燃 性 ガス 貯 蔵 施 設 等 の 爆 破, 危 険 物 積 載 船 への 攻 撃,ダムの 破 壊 2 多 数 の 人 が 集 合 する 施 設, 大 量 輸 送 機 関 等 に 対 する 攻 撃 が 行 われる 事 態 大 規 模 集 客 施 設 ターミナル 駅 等 の 爆 破, 列 車 等 の 爆 破 (2) 攻 撃 手 段 による 分 類 1 多 数 の 人 を 殺 傷 する 特 性 を 有 する 物 質 等 による 攻 撃 が 行 われる 事 態 ダーティボム 等 の 爆 発 による 放 射 能 の 拡 散, 炭 疽 菌 等 生 物 剤 の 航 空 機 等 による 大 量 散 布, 市 街 地 等 におけるサリン 等 化 学 剤 の 大 量 散 布, 水 源 地 に 対 する 毒 素 等 の 混 入 2 破 壊 の 手 段 として 交 通 機 関 を 用 いた 攻 撃 等 が 行 われる 事 態 航 空 機 等 による 多 数 の 死 傷 者 を 伴 う 自 爆 テロ, 弾 道 ミサイル 等 の 飛 来 3

第 2 章 平 素 からの 備 え 第 1 節 武 力 攻 撃 事 態 等 防 災 体 制 1 体 制 の 区 分 武 力 攻 撃 事 態 等 に 対 処 するための 体 制 は, 次 の 区 分 による 事 態 の 情 勢 防 災 体 制 の 区 分 武 力 攻 撃 災 害 が 予 想 される 場 合 第 一 次 非 常 体 制 または 発 生 した 場 合 大 規 模 な 武 力 攻 撃 災 害 が 発 生 した 場 合 第 二 次 または 第 三 次 非 常 体 制 2 災 害 対 策 本 部 (1) 本 店 および 支 店, 支 社, 火 力 センター, 営 業 所, 電 力 センター, 火 力 原 子 力 発 電 所 等 ( 以 下 支 店 等 という )は, 防 災 体 制 に 対 応 する 災 害 対 策 組 織 として, 非 常 災 害 対 策 本 ( 支 ) 部 ( 以 下 本 部 という )を,あらかじめ 別 表 第 1のとおり 定 める (2) 本 部 は, 事 業 場 内 に 設 置 することとするが, 事 業 場 の 被 災 や 事 態 の 情 勢 等 により, その 設 置 ができない 場 合 に 備 えた, 国 民 保 護 措 置 の 活 動 拠 点 を 定 めておく 第 2 節 災 害 対 策 組 織 の 運 営 1 防 災 体 制 の 発 令 および 解 除 (1) 防 災 体 制 の 発 令 および 解 除 は, 別 表 第 2のとおりとする (2) 防 災 体 制 が 発 令 された 場 合 は,すみやかに 本 部 を 設 置 する (3) 支 店 等 の 長 は, 防 災 体 制 を 発 令 または 解 除 した 場 合 は,ただちに 上 級 事 業 場 および 管 轄 事 業 場 の 長 に 連 絡 する 2 権 限 の 行 使 (1) 防 災 体 制 が 発 令 された 場 合, 国 民 保 護 措 置 に 関 する 一 切 の 業 務 は, 本 部 のもとで 行 う (2) 防 災 体 制 が 発 令 された 場 合, は 権 限 外 の 事 項 であっても 緊 急 に 実 施 する 必 要 のあるものについては, 臨 機 の 措 置 をとることができる なお, 権 限 外 の 事 項 については, 行 使 後 すみやかに 所 定 の 手 続 きをとる (3) 本 部 の 意 思 決 定 者 が 国 民 保 護 措 置 に 従 事 できない 場 合 は,あらかじめ 定 めた 順 序 に より 職 務 を 代 行 する 3 動 員 は, 発 令 後 ただちにあらかじめ 定 める 対 策 要 員 の 動 員 を 指 示 する 4 指 揮 命 令 系 統 および 情 報 連 絡 の 経 路 本 部 が 設 置 された 場 合 の 指 揮 命 令 系 統 および 情 報 連 絡 の 経 路 は, 別 表 第 3および 第 4の とおりとする 4

第 3 節 社 外 機 関 との 協 調 1 国, 地 方 公 共 団 体 との 協 調 武 力 攻 撃 事 態 等 に 対 応 できるよう, 平 素 から 国, 地 方 公 共 団 体, 他 の 指 定 公 共 機 関 等 と 相 互 の 連 携 体 制 を 整 備 し,この 国 民 保 護 業 務 計 画 が 的 確 かつ 迅 速 に 行 われるよう 努 める (1) 国 民 保 護 協 議 会 等 への 参 加 県 国 民 保 護 協 議 会 等 には, 要 請 に 応 じて 参 加 し, 関 係 機 関 の 国 民 保 護 計 画 の 作 成 変 更 に 協 力 するとともに,この 国 民 保 護 業 務 計 画 との 整 合 性 を 確 保 する (2) 総 合 調 整 への 協 力 国 の 対 策 が 実 施 する 国 民 保 護 に 関 する 総 合 調 整 に 協 力 し,その 結 果 に 基 づき 所 要 の 措 置 を 的 確 かつ 迅 速 に 実 施 するよう 努 める また, 県 の 対 策 が 実 施 する 総 合 調 整 に 対 しても 国 に 準 じて 協 力 する (3) 県 対 策 本 部 との 協 調 この 国 民 保 護 業 務 計 画 が 的 確 かつ 迅 速 に 行 われるよう 要 請 に 応 じ 対 策 要 員 を 派 遣 し, 次 の 事 項 に 関 し 協 調 をとる 1 災 害 に 関 する 情 報 の 提 供 および 収 集 2 災 害 応 急 対 策 および 災 害 復 旧 対 策 2 他 電 力 会 社 等 との 協 調 他 電 力 会 社, 電 源 開 発 株 式 会 社, 日 本 原 子 力 発 電 株 式 会 社, 請 負 委 託 会 社, 電 気 工 事 店 および 隣 接 企 業 等 と 協 調 し, 電 力, 要 員, 資 材, 輸 送 力 等 の 相 互 融 通 等, 災 害 時 におけ る 相 互 応 援 体 制 を 整 備 しておく 第 4 節 国 民 保 護 措 置 に 関 する 教 育 訓 練 1 教 育 本 店 および 支 店 等 は, 従 業 員 に 対 し,パンフレット 等, 防 災 に 関 する 啓 発 の 手 段 等 も 活 用 しながら, 国 民 保 護 措 置 の 重 要 性 について 平 素 から 様 々な 機 会 を 通 じて 広 く 啓 発 に 努 め る 2 訓 練 本 店 および 支 店 等 は, 国 民 保 護 措 置 についての 訓 練 を 適 時 実 施 することとし,その 際 に は 防 災 訓 練 とも 有 機 的 に 連 携 させるよう 配 慮 する また, 国 または 地 方 公 共 団 体 が 実 施 する 国 民 保 護 措 置 についての 訓 練 には, 積 極 的 に 参 加 する 第 5 節 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 措 置 県 から 通 知 される 安 全 確 保 の 留 意 点 に 基 づき, 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 に 関 する 措 置 について 施 設 の 種 類 ごとに 別 に 定 める 5

第 6 節 情 報 の 収 集 連 絡 武 力 攻 撃 等 の 状 況, 国 民 保 護 措 置 の 実 施 状 況, 被 害 情 報,その 他 情 報 を 収 集 または 整 理 し, 関 係 機 関 および 国 民 等 への 提 供 等 を 適 時 かつ 適 切 に 実 施 するための 体 制 整 備 に 努 める また, 武 力 攻 撃 災 害 により 情 報 収 集 連 絡 にあたる 担 当 者 や 通 信 手 段 が 被 害 を 受 けた 場 合 に 備 え, 情 報 伝 達 ルートの 多 重 化 や, 代 行 者 の 指 定 など, 障 害 発 生 時 の 情 報 収 集 連 絡 体 制 の 整 備 に 努 める 第 7 節 全 般 的 な 事 前 措 置 1 電 力 安 定 供 給 機 能 の 確 保 電 力 の 安 定 的 な 供 給 のため, 電 力 設 備 について, 系 統 の 多 重 化 や 拠 点 の 分 散, 代 替 施 設 の 整 備 等 による 代 替 機 能 の 確 保 に 努 める 2 通 信 の 整 備 災 害 時 の 情 報 連 絡, 指 示, 報 告 等 のため, 必 要 に 応 じ 次 の 諸 設 備 を 強 化 整 備 する (1) 無 線 伝 送 設 備 1 マイクロ 波 無 線 等 の 固 定 無 線 設 備 2 移 動 無 線 設 備 3 衛 星 通 信 設 備 (2) 有 線 伝 送 設 備 1 通 信 ケーブル 2 電 力 線 搬 送 設 備 3 通 信 線 搬 送 設 備 4 光 搬 送 設 備 (3) 交 換 設 備 (4) 通 信 用 電 源 設 備 3 非 常 用 電 源 の 整 備 本 店 および 支 店 等 は, 長 時 間 停 電 に 備 え, 災 害 対 策 活 動 に 必 要 な 通 信 設 備, 照 明 等 の 非 常 用 電 源 を 確 保 する 4 コンピュータシステムの 整 備 コンピュータシステムについては, 耐 震 性 の 確 保 を 図 るとともに, 重 要 データファイル の 多 重 化 や 分 散 保 管 などのバックアップ 態 勢 の 整 備 を 図 る 5 水 防 消 防 に 関 する 設 備 の 整 備 被 害 の 軽 減 を 図 るため, 法 に 基 づき 次 の 水 防 および 消 防 に 関 する 設 備 を 整 備 する (1) 水 防 関 係 1 ダム 管 理 用 観 測 設 備 2 ダム 操 作 用 の 予 備 発 電 設 備 3 防 水 壁, 防 水 扉 などの 浸 水 対 策 設 備 4 排 水 用 のポンプ 設 備 5 各 種 舟 艇 および 車 両 等 のエンジン 設 備 6 警 報 用 設 備 6

(2) 消 防 関 係 1 燃 料 タンク 消 火 設 備, 燃 料 タンク 冷 却 用 散 水 設 備 2 化 学 消 防 車, 高 所 放 水 車, 泡 原 液 搬 送 車 3 消 火 栓, 消 火 用 屋 外 給 水 設 備, 水 幕 設 備 4 各 種 消 火 器 具 および 消 火 剤 5 火 災 報 知 器, 非 常 通 報 設 備 等 の 通 信 設 備 6 石 油 等 の 流 出 による 災 害 を 防 止 する 設 備 の 整 備 被 害 の 軽 減 を 図 るため, 法 に 基 づき 次 の 設 備 を 整 備 する (1) 防 油 堤, 流 出 油 等 防 止 堤,オイルフェンス 展 張 船,ガス 検 知 器, 漏 油 検 知 器 (2) 油 回 収 船 (3) オイルフェンス, 油 処 理 剤, 油 吸 着 材 等 資 機 材 7 その 他 災 害 復 旧 用 設 備 の 整 備 電 気 設 備 の 災 害 復 旧 を 円 滑 に 行 うため, 必 要 に 応 じ 移 動 用 発 変 電 設 備 等 を 整 備 する 8 災 害 対 策 用 資 機 材 の 確 保 および 整 備 (1) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 確 保 本 店 および 支 店 等 は, 災 害 に 備 え 平 常 時 から 復 旧 用 資 材, 工 具, 消 耗 品 等 の 確 保 に 努 める (2) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 輸 送 本 店 および 支 店 等 は, 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 輸 送 計 画 を 樹 立 しておくとともに, 車 両, 舟 艇,ヘリコプター 等 の 輸 送 力 確 保 に 努 める (3) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 整 備 点 検 災 害 対 策 用 資 機 材 等 は, 常 にその 数 量 を 把 握 しておくとともに 入 念 な 整 備 点 検 を 行 い 非 常 事 態 に 備 える (4) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 広 域 運 営 本 店 は, 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 保 有 を 効 率 的 にするとともに, 災 害 時 の 不 足 資 機 材 の 調 達 を 迅 速 容 易 にするため, 復 旧 用 資 材 の 規 格 の 統 一 を 電 力 会 社 間 で 進 めるほか, 非 常 災 害 時 における 復 旧 応 援 要 綱 ( 中 央 電 力 協 議 会 策 定 )に 基 づき, 他 電 力 会 社 および 電 源 開 発 株 式 会 社 と 災 害 対 策 用 資 機 材 の 相 互 融 通 体 制 を 整 えておく (5) 食 糧 医 療 医 薬 品 等 生 活 必 需 品 の 備 蓄 本 店 および 支 店 等 は, 食 糧 医 療 医 薬 品 等 の 保 有 量 を 定 め,その 確 保 を 図 る (6) 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 仮 置 場 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 仮 置 場 について, 武 力 攻 撃 事 態 下 の 借 用 交 渉 の 難 航 が 予 想 され るため,あらかじめ 公 共 用 地 等 の 候 補 地 について, 地 方 公 共 団 体 の 協 力 を 得 て, 用 地 確 保 の 円 滑 化 を 図 る 7

第 3 章 武 力 攻 撃 事 態 等 への 対 処 第 1 節 通 報 連 絡 1 通 報 連 絡 の 経 路 通 報 連 絡 は, 別 表 第 4および 別 表 第 5のとおりとする 2 通 報 連 絡 の 方 法 通 報 連 絡 は,この 国 民 保 護 業 務 計 画 第 2 章 第 7 節 2 通 信 の 整 備 に 示 す 設 備 お よび 加 入 電 話 等 による 第 2 節 武 力 攻 撃 災 害 時 における 情 報 の 収 集 連 絡 1 情 報 の 収 集, 報 告 武 力 攻 撃 災 害 が 発 生 した 場 合 は, は 次 に 掲 げる 各 号 の 情 報 を 迅 速 的 確 に 把 握 し, すみやかに 上 級 本 部 に 報 告 する また, 収 集 報 告 を 受 けた 電 力 設 備 の 被 害 情 報 は 所 管 する 指 定 行 政 機 関 の 長 へすみやか に 報 告 する (1) 一 般 情 報 1 武 力 攻 撃 等 の 状 況 2 一 般 被 害 情 報 一 般 公 衆 の 家 屋 被 害 情 報 および 人 身 災 害 発 生 情 報 ならびに 電 力 設 備 等 を 除 く 水 道, ガス, 交 通, 通 信, 放 送, 道 路, 橋 梁 等 の 公 共 施 設 を 始 めとする 当 該 管 内 全 般 の 被 害 情 報 3 対 外 対 応 状 況 ( 地 方 公 共 団 体 の 国 民 保 護 対 策 本 部, 官 公 署, 報 道 機 関,お 客 さま 等 への 対 応 状 況 ) 4 その 他 武 力 攻 撃 災 害 に 関 する 情 報 (2) 当 社 被 害 情 報 1 電 力 設 備 等 の 被 害 状 況 および 復 旧 状 況 2 停 電 による 主 な 影 響 状 況 3 復 旧 資 材, 復 旧 要 員, 食 糧 等 に 関 する 事 項 4 従 業 員 の 被 災 状 況 5 その 他 武 力 攻 撃 災 害 に 関 する 情 報 2 通 信 の 確 保 (1) 災 害 時 の 保 安 通 信 回 線 を 確 保 するため, は 必 要 と 認 めたときは 通 話 制 限 その 他 必 要 な 措 置 を 講 ずる (2) 防 災 体 制 の 発 令 前 であっても 保 安 通 信 回 線 を 確 保 するうえで 必 要 と 認 めたときは, 本 店 にあっては 総 務 部 長, 支 店 等 にあってはその 長 の 判 断 により 通 話 制 限 その 他 必 要 な 措 置 を 講 ずる (3) 重 要 通 信 の 確 保 に 対 応 できるよう, 非 常 通 信 協 議 会 員 として, 国 地 方 公 共 団 体 等 との 相 互 の 連 携 に 努 める 8

第 3 節 広 報 および 情 報 提 供 1 広 報 活 動 災 害 の 発 生 が 予 想 される 場 合,または 災 害 が 発 生 した 場 合 は, 停 電 による 社 会 不 安 の 除 去 のため, 電 力 設 備 被 害 状 況 および 復 旧 状 況 についての 広 報 を 行 う また, 電 気 事 故 を 防 止 するため, 次 の 事 項 を 中 心 に 広 報 活 動 を 行 う (1) 電 柱 の 倒 壊, 折 損, 電 線 の 断 線 垂 下 等 設 備 の 異 常 を 発 見 した 場 合 は,すみやかに 当 社 事 業 場 に 通 報 すること (2) 断 線 垂 下 している 電 線 には, 絶 対 にさわらないこと (3) 浸 水, 雨 漏 りなどにより 冠 水 した 屋 内 配 線, 電 気 器 具 等 は 危 険 なため 使 用 しないこ と (4) 屋 外 に 避 難 するときは,ブレーカーを 必 ず 切 ること (5) 電 気 器 具 を 再 使 用 するときは,ガス 漏 れのないことや 器 具 の 安 全 を 確 認 すること (6) その 他 事 故 防 止 のため 留 意 すべき 事 項 2 広 報 の 方 法 広 報 については,テレビ,ラジオ, 新 聞 等 の 報 道 機 関 を 通 じて 行 うほか,インターネッ トホームページの 活 用 や 広 報 車 等 により 当 該 地 域 へ 周 知 する 第 4 節 要 員 の 確 保 1 要 員 の 確 保 (1) 防 災 体 制 が 発 令 された 場 合 は, 対 策 要 員 はすみやかに 所 属 する 本 部 に 出 動 する (2) 交 通 途 絶 等 により 所 属 する 本 部 に 出 動 できない 場 合 は, 最 寄 り 事 業 場 に 出 動 し 所 属 する 本 部 に 連 絡 のうえ,その 指 示 に 従 う 2 復 旧 要 員 の 広 域 運 営 非 常 災 害 時 における 復 旧 応 援 要 綱 ( 中 央 電 力 協 議 会 策 定 )に 基 づき 復 旧 要 員 の 相 互 応 援 体 制 を 整 えておくとともに, 復 旧 要 員 の 応 援 を 必 要 とする 事 態 が 予 想 され,または 発 生 したときは 応 援 の 要 請 を 行 う 第 5 節 資 機 材 の 確 保 1 調 達 は, 予 備 品, 貯 蔵 品 等 の 在 庫 量 を 確 認 し, 調 達 を 必 要 とする 資 材 は, 次 のいずれ かの 方 法 によりすみやかに 確 保 する (1) 現 地 調 達 (2) 本 部 相 互 の 流 用 (3) 他 電 力 会 社 等 からの 融 通 2 輸 送 災 害 対 策 用 の 資 機 材 の 輸 送 は,あらかじめ 要 請 している 請 負 会 社 の 車 両, 舟 艇,ヘリコ プター 等,その 他 実 施 可 能 な 運 搬 手 段 により 行 う 3 復 旧 資 材 置 場 等 の 確 保 災 害 時 において, 復 旧 資 材 置 場 および 仮 設 用 用 地 が 緊 急 に 必 要 となり,この 確 保 が 困 難 と 思 われる 場 合 は, 当 該 地 方 公 共 団 体 の 国 民 保 護 対 策 本 部 に 依 頼 して 迅 速 な 確 保 を 図 る 9

第 6 節 国, 地 方 公 共 団 体, 自 衛 隊 等 の 応 援 要 請 国 民 保 護 措 置 を 円 滑 に 実 施 するため 特 に 必 要 があると 認 めるときは, 指 定 行 政 機 関 の 長 または 地 方 公 共 団 体 の 長 に 対 し, 労 務, 施 設, 設 備 または 物 資 の 確 保 について 応 援 を 要 請 する 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 のために 必 要 ある 時 は, 県 警 察, 消 防 機 関,その 他 の 行 政 機 関 に 対 し, 必 要 な 支 援 を 要 請 する 被 害 が 極 めて 大 きく, 管 内 の 工 事 力 に 余 力 のない 場 合,または 工 事 力 を 動 員 してもなお 応 援 を 必 要 とすると 判 断 される 場 合 には, 自 衛 隊 法 に 基 づき 被 害 地 域 の 県 知 事 に 対 して 自 衛 隊 の 派 遣 を 要 請 する 第 7 節 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 措 置 の 実 施 1 生 活 関 連 等 施 設 に 共 通 する 安 全 確 保 措 置 武 力 攻 撃 事 態 等 において, 県 知 事 から 生 活 関 連 等 施 設 の 安 全 確 保 措 置 の 要 請 を 受 けた 場 合 には, 必 要 な 措 置 を 実 施 する 県 公 安 委 員 会 または 海 上 保 安 部 長 等 から 立 入 制 限 区 域 の 指 定 を 受 けた 場 合 には,これに 協 力 する 2 危 険 物 質 等 の 取 扱 所 の 使 用 停 止 等 命 令 に 対 する 措 置 前 項 の 措 置 のほか, 危 険 物 質 等 に 係 る 武 力 攻 撃 災 害 の 発 生 防 止 のため, 国 または 地 方 公 共 団 体 から, 危 険 物 質 等 の 取 扱 所 の 全 部 または 一 部 の 使 用 停 止 または 制 限 措 置 の 命 令 等 を 受 けたときは, 当 該 措 置 を 的 確 かつ 迅 速 に 実 施 する また, 危 険 物 質 等 の 管 理 の 状 況 について 報 告 を 求 められたときは 報 告 を 行 う 3 石 油 コンビナートに 立 地 する 火 力 発 電 所 等 の 安 全 確 保 措 置 第 1 項 の 措 置 のほか, 石 油 コンビナート 等 特 別 防 災 区 域 内 においては, 防 災 の 施 設, 設 備, 資 機 材 等 を 活 用 し, 発 災 後 すみやかに, 周 辺 の 事 業 所 と 協 力 し 武 力 攻 撃 災 害 の 拡 大 防 止 を 図 る 第 8 節 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 への 対 処 1 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 への 対 処 ( 運 転 停 止 以 外 ) 原 子 力 発 電 所 については, 特 に 以 下 の 点 に 留 意 して, 生 活 関 連 等 施 設 としての 安 全 確 保 措 置 を 実 施 するほか, 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 への 対 処 にあたっては, 原 子 力 事 業 者 防 災 業 務 計 画 と 同 様 の 措 置 を 実 施 する (1) 体 制 の 整 備 核 原 料 物 質, 核 燃 料 物 質 及 び 原 子 炉 の 規 制 に 関 する 法 律 の 規 定 に 基 づき, 障 壁 の 設 置 など 人 の 侵 入 を 阻 止 する 措 置, 施 設 の 巡 視 および 監 視 に 関 すること 等 についてあらかじ め 定 める また, 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 に 際 しても, 的 確 かつ 迅 速 にモニタリングの 実 施 または 支 援 を 行 うことのできる 体 制 の 整 備 に 努 める (2) 通 報 の 実 施 武 力 攻 撃 に 伴 って, 放 射 性 物 質 または 放 射 線 が 浜 岡 原 子 力 発 電 所 外 に 放 出 または 放 出 10

の 恐 れがあるときは,ただちに 内 閣 府, 原 子 力 規 制 委 員 会, 静 岡 県, 御 前 崎 市 に 通 報 す る また, 事 業 所 外 運 搬 の 場 合 にあって, 武 力 攻 撃 に 伴 って, 放 射 性 物 質 または 放 射 線 が 当 該 運 搬 に 使 用 する 容 器 外 に 放 出 または 放 出 の 恐 れがあるときは,ただちに 内 閣 府, 原 子 力 規 制 委 員 会, 国 土 交 通 省, 当 該 事 象 が 発 生 した 場 所 を 管 轄 する 都 道 府 県 および 市 町 村 に 通 報 する (3) 活 動 体 制 の 確 立 オフサイトセンター 等 に 職 員 を 派 遣 させ, 関 係 機 関 からの 職 員 とともに, 施 設 の 状 況 の 把 握,モニタリング 情 報 の 把 握 等, 常 時 継 続 的 に 必 要 な 情 報 を 共 有 するとともに, 各 々 が 行 う 応 急 対 策 について 必 要 な 調 整 を 行 う 現 地 に 派 遣 された 政 府 関 係 者 および 専 門 家 による 現 場 の 情 報 の 収 集, 分 析 等 に 協 力 す る (4) モニタリングの 実 施 通 報 後 においても, 安 全 の 確 保 に 留 意 しつつ, 敷 地 境 界 等 における 放 射 線 量 の 測 定 等 を 継 続 的 に 実 施 し, 施 設 等 からの 放 射 性 物 質 等 の 放 出 状 況 および 放 出 見 通 し 等 の 情 報 を 内 閣 府, 原 子 力 規 制 委 員 会 および 国 土 交 通 省 ( 事 業 所 外 運 搬 の 場 合 )ならびに 関 係 地 方 公 共 団 体 ( 更 に 現 地 対 策 本 部 が 設 置 された 場 合 は 現 地 対 策 本 部 )に 定 期 的 に 連 絡 する 2 原 子 力 発 電 所 の 運 転 停 止 (1) 武 力 攻 撃 事 態 等 における 措 置 武 力 攻 撃 事 態 等 において, 国 から 浜 岡 原 子 力 発 電 所 所 在 地 域 に 警 報 が 発 令 されたとき, あるいは 地 域 を 定 めず 警 報 が 発 令 されたときは, 直 ちに 同 発 電 所 の 原 子 炉 の 運 転 停 止 に 向 けて 必 要 な 措 置 を 実 施 する また, 原 子 力 規 制 委 員 会 から 浜 岡 原 子 力 発 電 所 の 原 子 炉 の 運 転 停 止 を 命 ぜられたとき は, 直 ちに 同 発 電 所 の 原 子 炉 停 止 措 置 を 実 施 する (2) 突 発 的 武 力 攻 撃 事 態 における 措 置 突 発 的 に 武 力 攻 撃 が 発 生 した 場 合 など 特 に 緊 急 を 要 するときは, 武 力 攻 撃 事 態 等 の 認 定, 国 の 警 報 の 発 令, 国 の 運 転 停 止 命 令 等 を 待 たず, 平 時 における 緊 急 時 対 応 マニュア ル 等 に 基 づき, 自 らの 判 断 により, 直 ちに 原 子 炉 の 運 転 を 停 止 する (3) 原 子 炉 の 運 転 停 止 にあたり 配 慮 すべき 事 項 原 子 炉 の 運 転 停 止 にあたり, 原 子 炉 運 転 停 止 に 際 しての 施 設 および 運 転 要 員 の 安 全 確 保, 関 係 機 関 との 連 絡 等 について, 国 の 一 元 的 な 指 揮 の 下 で 相 互 に 緊 密 に 連 携 し, 対 応 する 第 9 節 武 力 攻 撃 事 態 における 電 力 確 保 措 置 の 実 施 1 原 子 炉 の 運 転 を 停 止 したときは, 必 要 に 応 じ, 電 力 融 通 の 実 施, 代 替 電 源 の 立 ち 上 げ, 需 給 調 整 契 約 の 発 動 等 の 措 置 を 実 施 する 2 原 子 力 発 電 所 の 原 子 炉 の 状 態, 代 替 電 力 の 確 保 状 況 等 について 国 から 報 告 を 求 められた 場 合 は,これに 応 じる また, 電 気 の 需 給 状 況 等 に 応 じて, 国 から 出 される 電 気 事 業 法 の 規 定 に 基 づく 業 務 改 善 命 令, 供 給 命 令 等 を 受 けた 場 合 には, 当 該 措 置 を 実 施 する 11

第 10 節 応 急 の 復 旧 応 急 復 旧 にあたっては, 安 全 の 確 保 に 配 慮 したうえで, 武 力 攻 撃 災 害 発 生 後, 可 能 な 限 りすみやかに, 施 設 設 備 の 緊 急 点 検 被 害 状 況 把 握 を 実 施 するとともに, 被 害 の 拡 大 防 止 と 被 災 者 の 生 活 確 保 を 最 優 先 に 実 施 する また, 国 民 保 護 措 置 の 実 施 上 重 要 な 情 報 通 信 設 備 に 障 害 が 発 生 した 場 合 には, 安 全 の 確 保 に 配 慮 したうえで,すみやかに 応 急 復 旧 を 行 うとともに, 必 要 に 応 じてバックアップの 体 制 を 確 保 する 第 4 章 武 力 攻 撃 災 害 の 復 旧 に 関 する 措 置 第 1 節 復 旧 計 画 武 力 攻 撃 災 害 により 被 災 した 地 域 の 社 会 経 済 活 動 が 低 下 する 状 況 にかんがみ, 被 災 した 地 域, 施 設 または 設 備 の 復 旧 については, 可 能 な 限 り 迅 速 に 実 施 する また, 復 旧 にあた っては, 被 災 地 域 を 管 轄 する 地 方 公 共 団 体 が 定 めた 当 面 の 復 旧 の 方 向 等 を 考 慮 する 1 本 部 は 各 設 備 の 被 害 状 況 を 把 握 し, 次 に 掲 げる 各 号 の 事 項 を 明 らかにした 復 旧 計 画 をた てると 同 時 に 上 級 本 部 にすみやかに 報 告 する (1) 復 旧 応 援 要 員 の 必 要 の 有 無 (2) 復 旧 要 員 の 配 置 状 況 (3) 復 旧 資 材 の 調 達 (4) 復 旧 作 業 の 日 程 (5) 仮 復 旧 の 完 了 見 込 (6) 宿 泊 施 設, 食 糧 等 の 手 配 (7) その 他 必 要 な 対 策 2 上 級 本 部 は, 前 項 の 報 告 に 基 づき 下 級 本 部 に 対 し 復 旧 対 策 について 必 要 な 指 示 を 行 う 12

3 復 旧 計 画 の 策 定 および 実 施 にあたっては, 次 表 に 定 める 各 設 備 の 復 旧 順 位 によることを 原 則 とするが, 災 害 状 況, 各 設 備 の 被 害 状 況, 各 設 備 の 被 害 復 旧 の 難 易 を 勘 案 して, 供 給 上 復 旧 効 果 の 最 も 大 きいものから 復 旧 を 行 う 設 備 名 復 旧 順 位 1 系 統 に 影 響 の 大 きい 発 電 所 2 当 該 地 域 に 対 する 電 力 供 給 上 支 障 を 生 ずる 発 電 所 水 力 3 早 期 に 処 置 を 講 じないと 復 旧 がいっそう 困 難 になるおそれのある 発 電 設 備 発 電 所 4 その 他 の 発 電 所 1 所 内 電 源 を 確 保 できる 発 電 所 火 力 2 系 統 に 影 響 の 大 きい 発 電 所 発 電 設 備 3 地 域 供 給 変 電 所 を 有 する 発 電 所 4 その 他 の 発 電 所 1 所 内 電 源 を 確 保 できる 発 電 所 原 子 力 2 系 統 に 影 響 の 大 きい 発 電 所 発 電 設 備 3 地 域 供 給 変 電 所 を 有 する 発 電 所 4 その 他 の 発 電 所 1 全 回 線 送 電 不 能 の 主 要 線 路 2 全 回 線 送 電 不 能 のその 他 の 線 路 送 電 設 備 3 一 部 回 線 送 電 不 能 の 主 要 線 路 4 一 部 回 線 送 電 不 能 のその 他 の 線 路 1 主 要 幹 線 の 復 旧 に 関 係 する 送 電 用 変 電 所 2 都 心 部 に 送 配 電 する 送 電 系 統 の 中 間 変 電 所 変 電 設 備 3 重 要 施 設 に 配 電 する 配 電 用 変 電 所 (この 場 合 重 要 施 設 とは 配 電 設 備 に 記 載 されている 施 設 をいう ) 1 病 院, 交 通 通 信 報 道 機 関, 水 道,ガス, 官 公 庁 等 の 公 共 機 関, 配 電 設 備 避 難 所,その 他 重 要 施 設 への 供 給 回 線 2 その 他 の 回 線 1 防 災 用 電 話 給 電 用 電 話 移 動 無 線 設 備 衛 星 電 話 給 電 指 令 用 電 話 通 信 設 備 2 重 要 通 信 回 線 ( 系 統 保 護 用, 系 統 監 視, 制 御 用 回 線 ) 3 その 他 通 信 回 線 第 5 章 緊 急 対 処 保 護 措 置 の 実 施 第 1 節 緊 急 対 処 保 護 措 置 の 実 施 緊 急 対 処 事 態 には, 武 力 攻 撃 事 態 等 における 国 民 保 護 措 置 に 準 じて 緊 急 対 処 保 護 措 置 を 実 施 する 13

14 別 表 第 1 本 店 本 部 の 構 成 および 任 務 総 合 本 部 社 長 副 関 係 役 員 班 別 班 長 副 班 長 任 務 本 部 の 設 営 運 営, 連 絡 会 議 の 運 営, 内 閣 府 派 遣 者 等 との 連 絡, 官 庁 への 報 告, 動 員 要 員 の 把 握, 予 備 班 の 動 員, 通 話 制 限, 役 本 部 総 務 部 防 災 グループ 長 総 務 部 防 災 グループ 役 付 職 員 特 命 事 項, 本 部 指 令 本 部 情 報 の 伝 達, 被 害 復 旧 状 況 等 の 統 括 班 収 集 連 絡, 総 合 復 旧 支 援 方 針 等 資 料 の 作 成, 支 店 等 本 部 と の 連 絡, 他 の 班 に 属 さない 事 項 広 報 班 広 報 部 長 広 報 部 計 画 グ ル ー プ 長 対 外 発 表 資 料 作 成, 報 道 機 関 対 応, 防 災 広 報, 県 への 出 向 およ び 情 報 収 集 営 業 部 営 業 グ ル ー プ 長 お 客 さま 関 係 PR, 料 金 特 別 措 置 の 取 り 扱 い,お 客 さま 対 応 お 客 さま 営 業 部 長 法 人 営 業 部 法 人 営 業 グループ 長 対 応 班 エネルギー 事 業 部 長 エネルギー 事 業 部 事 業 計 画 グループ 長 配 電 部 長 配 電 部 架 空 配 電 グループ 長 被 害 復 旧 状 況, 復 旧 見 込 みの 把 握, 官 庁 等 への 報 告, 復 旧 計 総 括 部 工 務 部 長 工 務 部 業 務 グ ル ー プ 長 画 の 策 定, 応 援 人 員 の 把 握 手 配, 応 援 動 員 計 画, 輸 送 計 画 の 総 括 部 長 総 務 部 長 設 備 電 子 通 信 部 長 電 子 通 信 部 業 務 グループ 長 策 定, 必 要 復 旧 資 機 材 の 把 握, 他 電 力 への 応 援 要 請, 中 電 ビル 総 括 部 長 代 理 系 統 運 用 部 長 復 旧 班 土 木 建 築 部 長 土 木 建 築 部 業 務 グループ 長 内 通 信 設 備 の 応 急 対 策 復 旧 対 策 ( 電 子 通 信 のみ), 中 電 ビル 火 力 部 長 火 力 部 業 務 グ ル ー プ 長 建 物 の 健 全 性 確 認, 人 財 開 発 センター 本 部 への 協 力 応 援 ( 配 原 子 力 部 長 原 子 力 部 業 務 グ ル ー プ 長 電 工 務 火 力 のみ), 本 部 統 括 班 との 連 絡 調 整 電 力 系 統 運 用 状 況 被 害 状 況 の 把 握, 電 力 系 統 の 復 旧 対 策, 電 系 統 力 系 統 安 全 対 策 電 圧 対 策, 供 給 力 確 保 対 策, 他 電 力 への 融 通 系 統 運 用 部 長 系 統 運 用 部 業 務 グループ 長 運 用 班 対 策 の 確 認 融 通 要 請, 気 象 情 報 の 収 集, 給 電 設 備 の 応 急 対 策 復 旧 対 策, 中 経 局 へ 需 給 状 況 報 告, 本 部 統 括 班 との 連 絡 調 整 支 援 班 安 否 確 認 班 予 備 班 総 務 部 情 報 管 理 業 務 グループ 長 人 事 部 長 資 材 部 長 燃 料 部 長 情 報 システム 部 長 総 務 部 情 報 管 理 業 務 グループ 役 付 職 人 事 部 人 事 企 画 グループ 長 資 材 部 管 理 グ ル ー プ 長 燃 料 部 運 営 管 理 グループ 長 情 報 システム 部 総 括 企 画 グループ 長 人 事 部 長 人 事 部 人 事 グ ル ー プ 長 経 営 考 査 室, 経 営 戦 略 本 部, 電 力 取 引 部, 法 務 部, 用 地 部, 経 理 部, 環 境 部, 立 地 部,グループ 事 業 推 進 部, 国 際 事 業 部, 監 査 役 室 の 室 部 長 のうち の 指 示 する 者 共 通 : 本 部 統 括 班 との 連 絡 調 整 総 務 : 車 両, 船 舶,ヘリコプター 等 復 旧 用 機 動 力 の 確 認 確 保 調 達, 燃 料 の 確 認 調 達, 中 電 ビルの 機 能 保 持 応 急 対 策,その 他 庶 務 事 項 人 事 : 食 料 制 服 の 調 達 と 配 布, 宿 舎 の 手 配, 救 護 防 疫 対 策, その 他 従 業 員 対 策 資 材 : 復 旧 資 材 の 確 認 調 達 確 保, 復 旧 資 材 の 輸 送, 輪 送 会 社 傭 車 等 可 能 台 数 の 確 認 確 保, 他 電 力 への 復 旧 資 材 融 通 要 請, 道 路 被 害 状 況 の 把 握 燃 料 : 発 電 用 燃 料 の 受 入 および 在 庫 確 認, 燃 料 受 払 計 画 の 策 定 情 シ: 情 報 システムの 被 害 状 況 把 握, 復 旧 方 針 計 画 策 定, 復 旧 実 施, 端 末 融 通, 前 進 基 地 等 OA 環 境 整 備 従 業 員 の 安 否,およびその 者 が 居 住 する 建 物 等 の 被 害 状 況 の 確 認, 本 部 統 括 班 との 連 絡 調 整 の 指 示 により 応 援 ( 注 ) 1 支 店 等 の 事 業 場 については, 本 店 に 準 じ 事 業 場 の 長 が 個 別 に 定 める 2 社 長 が の 任 にあたることができない 場 合 は, 副 社 長 が 代 行 する 3 本 店 本 部 においては, から 各 班 長 までの 構 成 員 による 会 議 体 を 総 合 本 部 連 絡 会 議 といい, 総 括 部 長 から 各 班 長 までの 構 成 員 による 会 議 体 を 総 括 部 連 絡 会 議 という 14

別 表 第 2 非 常 体 制 の 発 令 および 解 除 者 等 1 本 店 および 支 店 等 が 個 別 に 発 令 解 除 する 場 合 第 一 次 非 常 体 制 第 二 次 第 三 次 非 常 体 制 発 令 解 除 者 協 議 者 発 令 解 除 者 協 議 者 総 務 部 長 および 系 統 運 用 部 長 系 統 運 用 部 長 また 本 店 総 務 部 長 または 当 該 設 備 を 社 長 は 当 該 設 備 を 主 管 主 管 する 部 長 する 部 長 支 店 等 支 店 等 の 長 副 支 店 長, 電 気 主 任 技 術 者, 各 部 長, 系 統 運 用 センター 所 長, 防 災 主 管 部 署 の 長 支 店 等 の 長 副 支 店 長, 電 気 主 任 技 術 者, 各 部 長, 系 統 運 用 センター 所 長, 防 災 主 管 部 署 の 長 ( 注 ) 協 議 者 は 発 令 者 に 対 し, 情 勢 に 応 じた 非 常 体 制 の 発 令 または 解 除 について 上 申 を 行 いまたは 意 見 を 述 べるものとする 2 本 店 が 全 社 に 発 令 解 除 する 場 合 第 二 次 第 三 次 非 常 体 制 の 発 令 解 除 者 社 長 ( 注 ) 1 本 店 および 支 店 等 が 個 別 に 解 除 する 場 合 および 2 本 店 が 全 社 に 解 除 する 場 合 に ついては, 災 害 の 発 生 するおそれがなくなった 場 合 または 災 害 復 旧 が 進 行 して 必 要 がなくなっ た 場 合 に 行 う 別 表 第 3 指 揮 命 令 系 統 支 店 東 京 支 社 営 業 所 電 力 セ ン タ ー サービスステーション 支 部 長 電 力 所, 変 電 所, 発 電 管 理 所, ダム 管 理 所, 土 木 管 理 所 支 部 長 本 店 火 力 センター 火 力 発 電 所 L N G セ ン タ ー 技 術 開 発 本 部, 人 財 開 発 センター 工 務 技 術 センター 送 変 電 建 設 所 支 部 長 浜 岡 原 子 力 発 電 所 水 力 火 力 送 変 電 建 設 所 ( 注 ) 支 部 長 は, を 置 かない 事 業 場 に 置 くものとする 15

別 表 第 4 情 報 伝 達 ルート 本 店 本 部 中 央 給 電 指 令 所 本 店 管 轄 事 業 場 本 部 浜 岡 原 子 力 発 電 所 本 部 火 力 センター 本 部 水 力 火 力 送 変 電 建 設 所 本 部 東 京 支 社 本 部 各 支 店 本 部 支 店 給 電 制 御 所 本 店 管 轄 事 業 場 火 力 発 電 所,LNGセンター 営 業 所 電 力 センター 支 部 本 部 本 部 本 部 16 サービスステーション 電 力 所, 変 電 所, 発 電 管 理 所, 支 部 ダム 管 理 所, 土 木 管 理 所 支 部 ( 注 ) 情 報 の 伝 達 報 告 は, 上 図 に 示 すルートによって 行 うものとする ただし, 重 要 緊 急 事 項 については, 特 に 上 図 に 示 すルートにかかわらず 迅 速 的 確 なルートを 選 んで 行 うことができる 1 は, 給 電 指 令 ルートを 通 じて 行 う 気 象 情 報, 発 送 変 電 設 備 の 停 止 ( 被 害 )および 復 旧 状 況 等 の 臨 時 の 伝 達 報 告 ルートを 示 す 2 は, 本 部 統 括 班 を 通 じて 行 う 本 部 指 令, 気 象 情 報, 動 員 状 況, 停 止 ( 被 害 )および 復 旧 状 況 等 の 伝 達 報 告 ルートを 示 す 16

別 表 第 5 関 係 機 関 との 対 応 他 電 力 会 社 国 県 対 策 本 部 自 衛 隊 経 済 産 業 省 および 産 業 保 安 監 督 部 消 防 警 察 本 店 本 部 気 象 台 報 道 機 関 そ の 他 機 関 内 閣 府 原 子 力 規 制 委 員 会 そ の 他 機 関 県 市 町 村 対 策 本 部 自 衛 隊 産 業 保 安 監 督 部 消 防 浜 岡 原 子 力 発 電 所 本 部 警 察 支 店 等 本 部 気 象 台 報 道 機 関 そ の 他 機 関 17

平 成 18 年 2 月 20 日 制 定 平 成 20 年 9 月 2 日 修 正 平 成 26 年 12 月 1 日 修 正 18