第90回行政苦情救済推進会議資料



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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

弁護士報酬規定(抜粋)

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高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

 

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(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

公表表紙

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

定款

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1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

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16 日本学生支援機構

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

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第 8 条 本 協 議 会 における 研 修 は 以 下 のとおりとする (1) 座 学 研 修 農 業 講 座 や 先 進 農 家 視 察 など 農 業 経 営 基 礎 講 座 やその 他 担 い 手 のための 研 修 会 等 への 参 加 など 年 24 回 程 度 とする (2) 実 務 研

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Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

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2 その 年 中 の 特 定 支 出 の 額 ( 前 払 をした 特 定 支 出 ) 問 資 格 取 得 費 に 該 当 する 専 門 学 校 (2 年 制 )の 授 業 料 等 の 支 出 をしましたが この 特 定 支 出 については その 支 出 した 年 分 の 特 定 支 出 の 額 の

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答申第585号

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Microsoft PowerPoint - 【資料5】社会福祉施設職員等退職手当共済制度の見直し(案)について


目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

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平成21年9月29日

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

賃 金 改 善 の 方 法 等 について ( 問 1) 厚 生 労 働 省 の 説 明 資 料 や 報 道 等 において 15,000 円 という 金 額 が 出 てきているが 15,000 円 を 上 回 る 賃 金 改 善 計 画 を 策 定 しなければ 本 交 付 金 による 助 成 を 受

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

老発第    第 号

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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特 定 が 必 要 であり, 法 7 条 の 裁 量 的 開 示 を 求 める 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 本 件 開 示 請 求 について 本 件 開 示 請 求 は, 処 分 庁 に 対 して, 特 定 法 人 が 大 森 税 務 署 に 提 出 した, 特 定 期 間 の

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

1

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別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

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Transcription:

1 審 議 資 料 (1) 職 業 訓 練 受 講 給 付 金 の 支 給 要 件 である 交 通 費 の 取 扱 いの 見 直 し( 新 規 案 件 ) 1 申 出 要 旨 私 は 現 在 求 職 者 支 援 制 度 で 職 業 訓 練 を 受 けており 平 成 25 年 3 月 19 日 にハロー ワークへ 職 業 訓 練 受 講 給 付 金 ( 以 下 給 付 金 という )の 申 請 に 行 ったところ 給 付 金 を 支 給 できないと 言 われた 理 由 は 配 偶 者 の 当 月 の 給 与 が 25 万 円 を 超 えているから というものであり 確 かに 私 の 妻 は 平 成 25 年 3 月 の 給 与 に 半 年 分 の 交 通 費 (10 万 円 以 上 )の 支 給 があっ たため 25 万 円 を 超 えてしまっていた( 妻 の 給 与 は 同 年 3 月 15 日 に 支 給 ) ハローワークは 交 通 費 を6 等 分 して 給 与 明 細 書 に 記 載 してもらうように 会 社 に 言 ってほしい と 説 明 しているが 妻 はパートという 立 場 もあり 会 社 への 融 通 が 利 かない 状 況 である そもそも 交 通 費 は 必 要 経 費 であり 収 入 の 算 定 に 当 たっては 交 通 費 を 控 除 して 審 査 してほしい また 交 通 費 を 収 入 認 定 するとしても 交 通 費 が 一 括 支 給 された 場 合 には 該 当 月 で 按 分 して 算 定 してもらいたい ( 注 ) 平 成 25 年 3 月 に 近 畿 管 区 行 政 評 価 局 に 対 して 申 出 があった 事 案 である 2 制 度 の 概 要 等 (1) 求 職 者 支 援 制 度 の 概 要 求 職 者 支 援 制 度 は 職 業 訓 練 の 実 施 等 による 特 定 求 職 者 の 就 職 の 支 援 に 関 する 法 律 ( 平 成 23 年 法 律 第 47 号 )に 基 づき 平 成 23 年 10 月 から 実 施 されており その 概 要 は 表 -1のとおりである 本 件 給 付 金 は 同 法 第 7 条 及 び 附 則 第 1 条 の 規 定 に 基 づき 雇 用 保 険 を 受 給 できな い 求 職 者 の 中 で 職 業 訓 練 を 受 講 し かつ 一 定 の 要 件 を 満 たす 者 に 対 し 訓 練 の 受 講 を 容 易 にするために 訓 練 期 間 中 の 生 活 支 援 のための 給 付 を 行 う 制 度 として 設 けられ たものである

表 -1 求 職 者 支 援 制 度 の 概 要 区 分 内 容 雇 用 保 険 を 受 給 できない 求 職 者 に 対 し 訓 練 を 受 講 する 機 会 を 確 保 するとともに 一 定 の 場 合 には 訓 練 期 間 中 に 給 付 金 を 支 給 し 制 度 の 趣 旨 ハローワークが 中 心 となってきめ 細 やかな 就 職 支 援 を 行 うこと 目 的 により 早 期 の 就 職 を 支 援 するもの 就 職 につながる 制 度 となるよう 適 正 な 訓 練 設 定 と 厳 しい 出 席 要 件 ハローワークへの 来 所 を 義 務 付 け 雇 用 保 険 を 受 給 できない 者 で 就 職 を 希 望 し 支 援 を 受 けようとす る 者 具 体 的 には 対 象 者 雇 用 保 険 の 受 給 終 了 者 受 給 資 格 要 件 を 満 たさなかった 者 雇 用 保 険 の 適 用 がなかった 者 学 卒 未 就 職 者 自 営 廃 業 者 等 が 対 象 民 間 教 育 訓 練 機 関 が 実 施 する 就 職 に 資 する 訓 練 を 認 定 成 長 分 野 や 地 域 の 求 人 ニーズを 踏 まえた 地 域 職 業 訓 練 実 施 計 画 を 訓 練 策 定 し これに 則 して 認 定 訓 練 実 施 機 関 には 就 職 実 績 も 加 味 ( 実 践 コースのみ)した 奨 励 金 を 支 給 訓 練 受 講 中 本 人 月 収 8 万 円 以 下 世 帯 全 体 の 月 収 25 万 円 以 下 な どの 要 件 を 満 たす 場 合 に 職 業 訓 練 受 講 給 付 金 ( 月 10 万 円 + 交 通 給 付 金 費 ( 通 所 手 当 ))を 支 給 不 正 受 給 について 不 正 受 給 額 (3 倍 額 まで)の 納 付 返 還 のペナ ルティあり 訓 練 開 始 前 訓 練 期 間 中 訓 練 修 了 後 と 一 貫 してハローワークが 訓 練 受 講 者 へ 中 心 となり 訓 練 実 施 機 関 と 緊 密 な 連 携 を 図 りつつ 支 援 の 就 職 支 援 ハローワークにおいて 訓 練 受 講 者 ごとに 個 別 に 支 援 計 画 を 作 成 し 定 期 的 な 来 所 を 求 め 支 援 ( 必 要 に 応 じ 担 当 者 制 で 支 援 を 行 う) ( 注 ) 厚 生 労 働 省 報 道 資 料 に 基 づき 当 局 が 作 成 した

その 手 続 及 び 支 給 までの 流 れの 概 要 は 図 -1のとおりである 図 -1 給 付 金 の 申 請 手 続 及 び 支 給 までの 流 れ( 概 要 ) 職 業 訓 練 実 施 機 関 4 受 講 証 明 ハローワーク 3 訓 練 を 受 講 ( 訓 練 期 間 は3~6か 月 ) (5において 本 人 が 提 出 する 支 給 申 請 書 の 証 明 欄 に 記 載 ) 1 訓 練 受 講 申 込 み 及 び 事 前 審 査 申 請 2 事 前 審 査 結 果 通 知 5 支 給 申 請 ( 月 1 回 ) 6 支 給 ( 月 額 10 万 円 及 び 通 所 手 当 ) 本 人 支 給 要 件 本 人 収 入 が 月 8 万 円 以 下 世 帯 全 体 の 収 入 が 月 25 万 円 以 下 世 帯 全 体 の 金 融 資 産 300 万 円 以 下 全 ての 訓 練 実 施 日 に 出 席 している (やむを 得 ない 理 由 がある 場 合 は8 割 以 上 出 席 している ) 同 世 帯 の 中 に 同 時 にこの 給 付 金 受 給 者 が いない 他 (2) 給 付 金 の 支 給 実 績 給 付 金 の 支 給 実 績 は 平 成 23 年 度 が 62 億 93 万 円 ( 給 付 者 数 2 万 3,429 人 ) 24 年 度 が 253 億 5,272 万 円 ( 同 5 万 5,402 人 )となっている (3) 給 付 金 の 受 給 要 件 等 給 付 金 の 受 給 要 件 には 収 入 に 関 する 項 目 があり 1 支 給 単 位 期 間 ( 訓 練 開 始 日 から 起 算 して 1 月 後 の 応 答 日 の 前 日 までを1 支 給 単 位 期 間 とする) 中 に 1 本 人 の 収 入 が8 万 円 以 下 であること 2 世 帯 ( 注 ) 全 体 としての 収 入 が 25 万 円 以 下 であることが 定 められており いずれの 要 件 も 満 たしていなければならない( 職 業 訓 練 の 実 施 等 に よる 特 定 求 職 者 の 就 職 の 支 援 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 平 成 23 年 厚 生 労 働 省 令 第 93 号 ) 第 11 条 第 1 項 第 1 号 及 び 第 2 号 ) ( 注 ) 本 人 並 びに 本 人 と 同 居 の 又 は 生 計 を 一 にする 別 居 の 配 偶 者 子 及 び 父 母 を 指 す 収 入 の 算 定 対 象 には 交 通 費 も 含 まれており また 表 -2のとおり 数 か 月 分 が まとめて 支 給 される 場 合 であっても 分 割 して 計 上 せず 支 払 われた 月 の 収 入 として 一 括 計 上 する 取 扱 いとなっている

表 -2 一 括 支 給 される 交 通 費 の 取 扱 い 問 28 事 業 主 より 支 給 されるいわゆる 交 通 費 ( 通 勤 手 当 )について 数 か 月 分 がまと めて 支 給 される 場 合 に 1か 月 分 の 金 額 に 換 算 して 計 上 することは 可 能 か ( 答 ) いわゆる 交 通 費 ( 通 勤 手 当 )の 支 給 については 事 業 主 ごとにその 取 扱 いが 異 なる ことから 分 割 して 算 定 することは 行 わないこととする ( 注 ) 求 職 者 支 援 制 度 に 係 る 質 疑 応 答 集 ( 平 成 24 年 12 月 改 訂 )の 送 付 について ( 平 成 24 年 12 月 19 日 各 都 道 府 県 労 働 局 職 業 安 定 部 長 宛 て 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 首 席 職 業 指 導 官 派 遣 有 期 労 働 対 策 部 求 職 者 支 援 室 長 職 業 能 力 開 発 局 能 力 開 発 課 長 通 知 )に 基 づき 当 局 が 作 成 した (4) 他 制 度 における 交 通 費 の 取 扱 いの 概 要 について ア 生 活 保 護 生 活 保 護 費 の 算 定 においては 表 -3のとおり 厚 生 労 働 省 事 務 次 官 通 知 ( 昭 和 36 年 4 月 1 日 厚 生 省 発 社 第 123 号 最 終 改 正 平 成 24 年 3 月 30 日 厚 生 労 働 省 発 社 援 0330 第 3 号 )に 基 づき 勤 労 収 入 から 交 通 費 が 控 除 されることとされている 表 -3 生 活 保 護 における 交 通 費 の 取 扱 いの 概 要 第 8 3 認 定 指 針 (1) 勤 労 に 伴 う 収 入 ア 勤 労 ( 被 用 ) 収 入 (イ) 勤 労 収 入 を 得 るための 必 要 経 費 としては ( 中 略 ) 社 会 保 険 料 所 得 税 労 働 組 合 費 通 勤 費 等 の 実 費 の 額 を 認 定 すること ( 例 ) 最 低 生 活 費 20 万 円 で 月 10 万 円 の 勤 労 収 入 及 び1 万 円 の 交 通 費 実 費 の 支 給 が ある 場 合 には 20 万 円 -8 万 円 ( 交 通 費 を 含 めた 勤 労 収 入 総 額 11 万 円 から 勤 労 控 除 ( 基 礎 控 除 ) 約 2 万 円 と 交 通 費 1 万 円 の 実 費 控 除 を 差 し 引 く)=12 万 円 が 保 護 費 として 支 給 される つまり 収 入 額 に 交 通 費 実 費 を 含 めた 上 で その 後 に 交 通 費 実 費 を 収 入 額 から 控 除 するのが 原 則 となる ( 注 ) 厚 生 労 働 省 事 務 次 官 通 知 及 び 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 総 務 課 からのヒアリング 結 果 に 基 づき 当 局 が 作 成 した イ 社 会 保 険 等 の 標 準 報 酬 月 額 等 厚 生 年 金 健 康 保 険 及 び 共 済 組 合 の 掛 金 給 付 の 算 定 基 礎 となる 標 準 報 酬 月 額 に ついては 対 象 となる 収 入 額 に 交 通 費 を 含 めており また 交 通 費 を6か 月 分 など 一 括 支 給 される 場 合 は 1か 月 分 に 分 割 して 算 定 することとされている

雇 用 保 険 及 び 労 災 保 険 の 保 険 料 の 算 定 基 礎 となる 実 際 に 支 払 われる 給 与 額 ( 税 額 控 除 前 の 額 )については 交 通 費 を 含 めており 交 通 費 が6か 月 分 など 一 括 支 給 さ れる 場 合 であっても 分 割 していない 3 関 係 機 関 の 意 見 ( 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 派 遣 有 期 労 働 対 策 部 求 職 者 支 援 室 ) (1) 交 通 費 を 収 入 に 含 めることの 妥 当 性 給 付 金 については 職 業 訓 練 の 受 講 を 容 易 にするために 訓 練 期 間 中 に 支 給 される という 性 格 から 訓 練 期 間 中 に 一 定 の 収 入 がないことを 要 件 としている この 場 合 の 収 入 については 税 引 き 前 の 稼 得 収 入 その 他 収 入 全 般 であり 賃 金 につ いては 当 然 収 入 に 含 まれるが 労 働 基 準 法 では 通 勤 手 当 ( 交 通 費 )について あら かじめ 支 給 条 件 が 明 確 に 定 められている 場 合 には 賃 金 に 該 当 するとされているとこ ろである なお 他 の 制 度 における 交 通 費 の 取 扱 いは 以 下 に 掲 げるとおり 賃 金 や 報 酬 とい った 稼 得 収 入 には 交 通 費 を 含 むこととされている 雇 用 保 険 の 失 業 等 給 付 の 額 を 決 定 するための 基 礎 となる 離 職 前 の 賃 金 日 額 の 算 定 に 当 たり その 対 象 となる 賃 金 に 交 通 費 を 含 めている 年 金 や 健 康 保 険 における 標 準 報 酬 月 額 の 算 定 に 当 たり その 対 象 となる 報 酬 に 交 通 費 を 含 めている 交 通 費 の 支 払 方 法 自 体 は 法 令 の 定 めがなく 事 業 主 ごとにその 取 扱 いが 異 なり 支 払 実 態 は 様 々であると 考 えられるが 本 給 付 金 の 支 給 要 件 である 収 入 に 賃 金 に 該 当 する 交 通 費 を 含 めていることについては 妥 当 性 を 欠 くものではないと 考 えている (2) 複 数 月 分 の 交 通 費 を 一 括 支 給 された 場 合 の 収 入 認 定 方 法 の 妥 当 性 複 数 月 分 を 一 括 して 支 給 された 交 通 費 の 取 扱 いについては 交 通 費 の 支 払 い 方 法 自 体 は 法 令 の 定 めがなく 事 業 主 毎 にその 取 扱 いが 異 なり 支 払 い 実 態 は 様 々であると 考 えられることから 原 則 として 複 数 月 分 を 一 括 して 収 入 に 算 定 しているが 申 請 者 本 人 からの 求 め 及 び 客 観 的 な 証 明 書 類 ( 給 与 明 細 書 や 通 勤 定 期 券 の 写 しなど)に 基 づ き 分 割 を 行 うという 取 扱 いを 明 確 にする 方 向 で 現 在 厚 生 労 働 省 内 で 検 討 中 であ る なお 検 討 結 果 を 踏 まえた 対 応 については 6 月 中 を 目 途 に 考 えている ( 注 1) 複 数 月 分 を 一 括 して 支 給 された 交 通 費 を 複 数 月 に 分 割 した 結 果 各 月 の 収 入 額 が 基 準 額 を 超 えてしまうケースが 有 り 得 ることも 考 慮 して 検 討 することが 必 要 であると 考 えている ( 注 2) 当 該 申 出 人 に 対 しても ハローワークを 通 じて 上 記 の 検 討 結 果 を 行 っている 旨 を 既 に 伝 えてお り 今 後 検 討 結 果 に 沿 って 対 応 する 方 針 である

(2) 特 許 審 査 着 手 前 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げた 場 合 における 特 許 出 願 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 について( 新 規 案 件 ) 1 申 出 要 旨 特 許 庁 へ 特 許 出 願 をする 場 合 には 特 許 出 願 手 数 料 を 納 付 しなければならず ま た 特 許 出 願 について 特 許 出 願 審 査 請 求 ( 以 下 審 査 請 求 という )をする 場 合 には 特 許 出 願 審 査 請 求 手 数 料 ( 以 下 審 査 請 求 手 数 料 という )を 納 付 しなけ ればならない 特 許 出 願 審 査 ( 以 下 審 査 という )については 審 査 請 求 件 数 が 多 いことか ら 審 査 請 求 の2~3 年 後 に 審 査 に 着 手 されることがあるが 特 許 出 願 後 審 査 を 待 っている 間 に 権 利 化 の 必 要 性 が 低 下 した 等 の 理 由 から 特 許 出 願 を 取 り 下 げる ことがある 特 許 出 願 を 取 り 下 げた 場 合 特 許 出 願 手 数 料 については 返 還 されず 審 査 請 求 手 数 料 については 取 下 げ 時 点 で 審 査 に 着 手 する 前 であっても 半 額 ( )しか 返 還 され ないこととなっている 審 査 請 求 手 数 料 の 額 である 118,000 円 に1 請 求 項 につき 4,000 円 を 加 えた 額 の 半 額 である 59,000 円 に1 請 求 項 につき 2,000 円 を 加 えた 額 なお 事 前 に 国 際 調 査 報 告 等 が 作 成 されている 場 合 は これよりも 低 い 審 査 請 求 手 数 料 が 設 定 されている 特 許 出 願 をしたのであるから 特 許 出 願 手 数 料 が 返 還 されないのは 納 得 できる が 審 査 をしていないにもかかわらず 審 査 請 求 手 数 料 が 半 額 しか 返 還 されないの は 納 得 できない そのため 例 えば 審 査 請 求 時 には 審 査 請 求 手 数 料 を 納 付 せず 審 査 着 手 時 期 に 改 めて 特 許 出 願 人 ( 以 下 出 願 人 という )に 対 し 審 査 を 求 める 意 思 があるか 否 かを 確 認 し その 意 思 がある 者 のみが 審 査 請 求 手 数 料 を 納 付 することとし 審 査 の 着 手 前 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げた 場 合 には 審 査 請 求 手 数 料 を 納 付 しなくてもよい ような 仕 組 みにすべきではないか 平 成 25 年 2 月 に 行 政 相 談 業 務 室 に 対 して 相 談 の 申 出 ( 匿 名 電 話 )があった 事 案 である 2 制 度 の 概 要 (1) 特 許 出 願 と 審 査 請 求 特 許 を 受 けようとする 者 は 一 定 の 事 項 を 記 載 し 一 定 の 書 面 を 添 付 した 願 書 を 特 許 庁 長 官 に 提 出 しなければならないとされている( 特 許 法 ( 昭 和 34 年 法 律 第 121 号 以 下 法 という ) 第 36 条 ) また 特 許 出 願 があったときは 何 人 も その 日 から3 年 以 内 に 特 許 庁 長 官 にそ の 特 許 出 願 について 審 査 請 求 をすることができるとされている( 法 第 48 条 の3 第 1 項 ) このように 特 許 出 願 手 続 において 特 許 出 願 と 審 査 請 求 とが 別 個 の 手 続 とされて いるのは 特 許 出 願 件 数 の 増 大 に 伴 う 審 査 負 担 の 軽 減 と 防 衛 的 な 出 願 で 権 利 化 を 必

要 としないもの 及 び 出 願 後 に 権 利 化 を 必 要 としなくなったものなどが 少 なくないこと に 鑑 み 昭 和 45 年 の 法 改 正 により 審 査 請 求 があった 特 許 出 願 についてのみ 審 査 を 行 うことされ 審 査 請 求 件 数 の 減 少 並 びにそれに 伴 う 他 の 特 許 出 願 の 審 査 の 促 進 及 び 審 査 の 質 の 向 上 を 図 ることとされたためである そして 審 査 請 求 期 間 が 特 許 出 願 をし た 日 から 3 年 以 内 とされているのは 特 許 権 は 排 他 的 で 強 大 な 権 利 であり 競 合 他 者 の 特 許 出 願 の 進 捗 状 況 を 監 視 することが 企 業 等 の 事 業 戦 略 上 非 常 に 重 要 であると ころ 審 査 請 求 期 間 が 必 要 以 上 に 長 期 であると 長 期 間 にわたり 権 利 の 帰 趨 が 未 確 定 な 特 許 出 願 が 大 量 に 存 在 することとなり 第 三 者 の 監 視 負 担 が 増 大 することを 踏 ま え 第 三 者 の 不 利 益 を 解 消 する 等 のため 平 成 11 年 の 法 改 正 により それまでの 7 年 以 内 から 3 年 以 内 に 短 縮 されたものである なお 特 許 出 願 から 特 許 の 登 録 がされるまでの 手 続 は 図 表 -1のとおりである 図 表 -1 特 許 出 願 から 特 許 の 登 録 までの 手 続 特 許 出 願 か ら 3 年 以 内 1. 特 許 出 願 手 数 料 (15,000 円 ) 2. 方 式 審 査 4. 審 査 請 求 手 数 料 (118,000 円 + 4,000 円 請 求 項 ) 出 願 日 から 1 年 6 月 経 過 後 3 年 以 内 に 審 査 請 求 なし 3. 出 願 公 開 4-2.みなし 取 下 げ (3)1の 通 知 (3)2の 通 知 (3)4の 送 達 5. 実 体 審 査 5-2. 拒 絶 理 由 通 知 (3)3の 通 知 補 正 等 により 6. 特 許 査 定 拒 絶 理 由 解 消 6-2. 拒 絶 査 定 7. 特 許 登 録 特 許 料 納 付 本 図 表 は 特 許 庁 の 資 料 に 基 づき 当 局 が 作 成 したものである 拒 絶 査 定 不 服 審 判 及 び 特 許 無 効 審 判 請 求 の 手 続 は 省 略 している (2) 特 許 出 願 及 び 審 査 請 求 に 係 る 手 数 料 特 許 出 願 をする 者 は 特 許 出 願 手 数 料 を 納 付 しなければならず( 法 第 195 条 第 2 項

別 表 第 1 号 ) その 額 は 15,000 円 とされている( 特 許 法 等 関 係 手 数 料 令 ( 昭 和 35 年 政 令 第 20 号 以 下 手 数 料 令 という ) 第 1 条 第 2 項 の 表 第 1 号 ) また 審 査 請 求 をする 者 は 審 査 請 求 手 数 料 を 納 付 しなければならず( 法 第 195 条 第 2 項 別 表 第 6 号 ) その 額 は 118,000 円 に1 請 求 項 につき 4,000 円 を 加 えた 額 等 とされている( 手 数 料 令 第 1 条 第 2 項 の 表 第 6 号 ) なお 個 人 や 中 小 企 業 等 による 審 査 請 求 においては 審 査 請 求 手 数 料 を 免 除 又 は 軽 減 ( 半 額 )とする 減 免 制 度 が 設 けられている( 法 第 195 条 の2 並 びに 手 数 料 令 第 1 条 の2 及 び 第 1 条 の4) (3) 特 許 出 願 の 取 下 げと 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 審 査 請 求 後 権 利 化 の 必 要 性 が 低 下 した 特 許 出 願 先 行 技 術 調 査 により 特 許 性 がな いことが 判 明 した 等 の 特 許 出 願 について 特 許 庁 が 審 査 に 着 手 する 前 に 出 願 を 取 り 下 げた( 法 第 38 条 の2) 場 合 には その 取 下 げをしてから6 月 以 内 に 返 還 請 求 をする ことにより 既 に 納 付 した 審 査 請 求 手 数 料 の2 分 の1が 返 還 されることとされている ( 法 第 195 条 第 9 項 手 数 料 令 第 1 条 第 4 項 以 下 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 とい う ) ここでいう 特 許 庁 が 審 査 に 着 手 する 前 とは 1 特 許 庁 長 官 からの 同 一 の 発 明 について 同 時 に2 以 上 の 特 許 出 願 があったとき 等 における 特 許 出 願 人 の 協 議 を 命 ずる 通 知 ( 法 第 39 条 第 6 項 ) 2 審 査 官 からの 文 献 公 知 発 明 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 3 号 )に 係 る 情 報 が 願 書 の 添 付 書 面 である 明 細 書 へ 記 載 ( 法 第 36 条 第 4 項 第 2 号 )されていない 旨 の 通 知 ( 法 第 48 条 の7) 3 審 査 官 からの 特 許 出 願 拒 絶 理 由 の 通 知 ( 法 第 50 条 ) 4 特 許 庁 長 官 からの 特 許 査 定 ( 法 第 51 条 )の 謄 本 の 送 達 ( 法 第 52 条 第 2 項 ) のいずれかがあるまでの 間 ( 前 記 図 表 -1の 4.から 6.まで( 斜 線 部 分 )の 期 間 ) とされている( 法 第 195 条 第 9 項 各 号 ) この 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 は 平 成 15 年 の 法 改 正 ( 平 成 16 年 4 月 1 日 施 行 )に より 審 査 請 求 手 数 料 の 引 き 上 げ( 出 願 人 間 の 費 用 負 担 の 不 均 衡 を 解 消 するため 特 許 出 願 手 数 料 特 許 料 が 引 き 下 げられるとともに 審 査 請 求 手 数 料 が 84,300 円 に1 請 求 項 につき 2,000 円 を 加 えた 額 から 168,600 円 に1 請 求 項 につき 4,000 円 を 加 えた 額 へと 倍 増 されたもの なお その 後 平 成 23 年 8 月 1 日 から 現 在 の 額 に 引 き 下 げられた )と 併 せて 設 けられたものであり 出 願 人 の 負 担 軽 減 を 図 るとともに 審 査 請 求 後 であっても 不 必 要 となった 特 許 出 願 の 取 下 げを 促 して 審 査 対 象 特 許 出 願 件 数 を 真 に 必 要 なものに 絞 るために 設 けられたものである すなわち 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 の 導 入 前 においては 1 審 査 請 求 から 審 査 官 が 審 査 に 着 手 するまでの 間 ( 平 成 14 年 実 績 で 平 均 24 月 )に 出 願 人 が 権 利 取 得 意 欲 を 失 って 特 許 出 願 の 取 下 げをし たとしても 既 に 納 付 した 審 査 請 求 手 数 料 は 返 還 されないことから 特 許 出 願 の 取 下 げが 積 極 的 に 行 われず 実 際 に 権 利 取 得 の 必 要 がない 特 許 出 願 に 関 する 審 査 が 行 われ ていたこと 2 審 査 請 求 件 数 の 増 加 傾 向 に 伴 い 審 査 待 ち 期 間 も 長 期 化 する 傾 向 にあ

ったことから 審 査 待 ち 期 間 中 の 特 許 出 願 の 取 下 げにより 審 査 請 求 手 数 料 の 一 部 返 還 を 行 い 出 願 人 の 負 担 を 軽 減 するとともに 真 に 権 利 取 得 を 必 要 とする 特 許 出 願 の みが 審 査 されるようにすることにより 全 体 として 迅 速 的 確 な 審 査 を 実 現 するた め 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 が 設 けられたものである 当 局 の 調 査 した 範 囲 では 類 似 の 手 数 料 の 半 額 返 還 制 度 としては 1 民 事 訴 訟 費 用 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 46 年 法 律 第 40 号 ) 第 9 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づく 第 一 回 口 頭 弁 論 期 日 終 了 前 における 訴 えの 取 下 げ 等 による 訴 訟 手 数 料 の 半 額 返 還 制 度 2 独 立 行 政 法 人 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 の 医 薬 品 治 験 相 談 等 手 数 料 の 対 面 助 言 申 込 日 以 降 の 取 下 げによる 審 査 手 数 料 の 還 付 制 度 があるのみである なお 審 査 請 求 手 数 料 の 額 及 び 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 による 返 還 額 の 変 遷 は 図 表 -2のとおりである 図 表 -2 審 査 請 求 手 数 料 の 額 及 び 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 による 返 還 額 の 変 遷 返 還 額 返 還 なし 84,300 円 + 2,000 円 請 求 項 84,300 円 + 2,000 円 請 求 項 未 返 還 額 84,300 円 + 2,000 円 請 求 項 返 還 額 59,000 円 + 2,000 円 請 求 項 未 返 還 額 59,000 円 + 2,000 円 請 求 項 84,300 円 + 2,000 円 請 求 項 168,600 円 + 4,000 円 請 求 項 118,000 円 + 4,000 円 請 求 項 H16.3.31 まで H16.4.1 から H23.7.31 まで H23.8.1 以 降 本 図 表 は 法 及 び 手 数 料 令 の 規 定 等 に 基 づき 当 局 において 作 成 したものである 3 関 係 行 政 機 関 の 見 解 ( 平 成 25 年 4 月 26 日 特 許 庁 ) (1) 過 去 5 年 間 における 特 許 出 願 件 数 審 査 請 求 件 数 審 査 着 手 前 の 特 許 出 願 取 下 げ 件 数 等 は 図 表 -3のとおりである

図 表 -3 過 去 5 年 間 における 特 許 出 願 件 数 審 査 請 求 件 数 審 査 着 手 前 の 特 許 出 願 取 下 げ 件 数 等 ( 単 位 : 件 億 円 ) 平 成 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 特 許 出 願 件 数 395,521 383,570 344,735 340,907 345,118 審 査 請 求 件 数 377,893 316,023 254,379 250,166 252,063 審 査 待 ち 件 数 908,396 846,749 688,771 544,821 420,080 審 査 完 了 件 数 300,135 333,139 360,889 373,413 365,136 審 査 着 手 前 の 特 許 出 願 取 下 げ 放 棄 件 数 22,246 23,793 30,151 14,013 10,795 審 査 請 求 手 数 料 返 還 件 数 22,216 23,099 31,171 14,169 11,712 審 査 請 求 手 数 料 返 還 額 21.5 16.9 27.3 13.3 11.6 (2) 審 査 請 求 から 審 査 官 が 審 査 を 行 って 出 願 人 に 審 査 結 果 を 通 知 するまでの 平 均 的 期 間 は 17.3 月 ( 平 成 24 年 12 月 末 時 点 )となっている なお 今 後 審 査 を 更 に 迅 速 化 し 平 成 25 年 度 末 までに この 平 均 的 期 間 を 11 月 に 短 縮 予 定 である また 中 小 企 業 からの 出 願 など 特 定 の 要 件 (1 中 小 企 業 個 人 大 学 公 的 研 究 機 関 の 出 願 2 外 国 関 連 出 願 3 実 施 関 連 出 願 4グリーン 関 連 出 願 又 は5 震 災 復 興 支 援 関 連 出 願 のいずれかに 該 当 する 出 願 等 )を 満 たした 場 合 に 出 願 人 からの 申 請 に 応 じて 早 期 に 審 査 を 行 う 早 期 審 査 制 度 があり この 場 合 には 早 期 審 査 の 申 請 から 平 均 2 月 で 審 査 結 果 を 通 知 している (3) 審 査 請 求 手 数 料 の 額 については 審 査 に 要 する 実 費 を 勘 案 して 決 定 しており 現 在 の 審 査 請 求 手 数 料 の 額 は 実 費 と 同 等 額 となっている 実 費 には 1 人 件 費 2 審 査 請 求 案 件 を 特 許 庁 内 の 事 務 処 理 システムにより 維 持 管 理 する 費 用 3 審 査 官 用 検 索 システムに 係 る 費 用 4 先 行 技 術 調 査 ( )の 外 注 費 用 等 が 含 まれている 先 行 技 術 調 査 とは 審 査 官 による 審 査 の 着 手 前 に 特 許 出 願 に 係 る 発 明 に 先 行 する 発 明 の 有 無 等 を 調 査 するものである (4) 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 において 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 額 をその 半 額 としている のは 審 査 請 求 がされると 審 査 官 が 審 査 に 着 手 する 前 であっても 案 件 管 理 や 外 注 管 理 などの 人 件 費 案 件 を 特 許 庁 内 の 事 務 処 理 システムで 維 持 管 理 する 費 用 先 行 技 術 調 査 の 外 注 費 用 ( 平 成 25 年 度 から 新 たに 中 国 文 献 等 の 外 国 文 献 調 査 の 外 注 を 開 始 することから これまでよりも 増 加 する ) 等 がかかる 特 に 案 件 管 理 の 人 件 費 及 び 案 件 管 理 システム 費 用 は 審 査 請 求 と 同 時 に 発 生 する そして 審 査 請 求 から 審 査 官 による 審 査 着 手 までの 期 間 が 11 月 まで 短 縮 される 平 成 25 年 度 末 には 特 許 庁 から 登 録 調 査 機 関 へ 先 行 技 術 調 査 を 外 注 するタイミングがこれまでよりも 早 まるため 審 査 請 求 から 外 注 費 用 が 発 生 するまでの 期 間 も 短 縮 される 見 込 みである したがって

審 査 請 求 を 行 うことで 審 査 官 が 審 査 に 着 手 する 前 から 相 当 程 度 の 実 費 がかかるこ ととなる これを 図 示 すると 図 表 -4のとおりである 以 上 のことから 前 記 のとおり 特 許 出 願 の 取 下 げ 時 点 においても 相 当 程 度 の 実 費 が 発 生 していること また 出 願 人 は 審 査 請 求 により 競 合 他 者 を 牽 制 し 得 ること 更 に 審 査 請 求 手 数 料 を 全 額 返 還 とすると 事 実 上 の 審 査 請 求 期 間 の 延 長 として 濫 用 される 可 能 性 があることを 考 慮 し 返 還 額 を 審 査 請 求 手 数 料 の 一 定 割 合 としている 図 表 -4 審 査 請 求 直 後 から 発 生 する 実 費 の 考 え 方 審 査 請 求 審 査 請 求 と 同 時 に 人 件 費 が 発 生 人 手 による 案 件 管 理 審 査 請 求 と 同 時 に システム 費 が 発 生 システムによ る 案 件 管 理 外 注 平 成 25 年 度 末 に 向 けて 外 注 費 用 が 発 生 するま での 期 間 は 短 縮 される 見 込 み 外 注 11 月 に 短 縮 約 17 月 審 査 請 求 から 一 定 期 間 後 に 外 注 費 が 発 生 審 査 着 手 審 査 結 果 通 知 (5) 申 出 人 の 言 うような 審 査 請 求 手 数 料 を 審 査 請 求 時 に 納 付 させるのではなく 審 査 着 手 時 期 に 改 めて 出 願 人 に 対 し 審 査 を 求 める 意 思 確 認 をし その 意 思 がある 者 のみ が 審 査 請 求 手 数 料 を 納 付 することとするのは 次 のことを 踏 まえると 実 現 すること は 困 難 である ア 出 願 人 が 特 許 の 権 利 化 の 必 要 性 やタイミングを 検 討 するため 3 年 の 審 査 請 求 期 間 が 設 けられており この 期 間 内 に 審 査 請 求 をするという 判 断 を 一 度 行 った 出 願 人 に 対 し 年 間 約 36 万 件 ( 平 成 24 年 度 実 績 )という 膨 大 な 審 査 着 手 件 数 の 全 てにつ いて 1 件 ごとに 再 度 審 査 を 求 める 意 思 確 認 をすることは 膨 大 な 行 政 コストが 発 生 すること イ 今 後 審 査 の 迅 速 化 が 進 み 審 査 請 求 から 審 査 官 が 審 査 結 果 を 通 知 するまでの 期 間 が 平 均 11 月 まで 短 縮 することを 考 慮 すると 審 査 請 求 後 に 再 度 の 意 思 確 認 を 行 う までの 必 要 性 は 小 さくなっていくと 考 えられること

ウ 申 出 人 の 言 うような 方 法 は 実 質 的 な 審 査 請 求 期 間 の 延 長 となり 不 要 な 審 査 請 求 の 増 加 や 第 三 者 の 監 視 負 担 の 増 大 をもたらすおそれがあること 4 本 申 出 についての 所 見 (1) 事 実 誤 認 について 前 記 3の 特 許 庁 からの 回 答 を 踏 まえると 本 申 出 には 次 のとおり 申 出 人 の 事 実 誤 認 があると 思 われる ア 審 査 着 手 時 期 についての 事 実 誤 認 申 出 人 は 審 査 請 求 後 2~3 年 後 に 審 査 に 着 手 されることがある としているが 現 在 は 審 査 請 求 から 審 査 官 が 審 査 結 果 を 通 知 するまでの 平 均 期 間 は 17.3 月 となっており また この 平 均 期 間 は 平 成 25 年 度 末 までに 11 月 まで 短 縮 さ れる 予 定 となっている( 前 記 3(2)を 参 照 )ことから 審 査 着 手 までに2~3 年 を 要 するというようなことは 現 在 ではないと 思 われる イ 審 査 着 手 前 についての 事 実 誤 認 申 出 人 は 審 査 着 手 前 は 何 らの 審 査 をしていないにもかかわらず 審 査 請 求 手 数 料 が 半 額 しか 返 還 されない としているが 審 査 請 求 後 審 査 官 が 審 査 に 着 手 す る 前 すなわち 出 願 人 からみると 何 らの 審 査 をしていないようにみえる 期 間 で あっても 特 許 庁 の 内 部 処 理 において 相 当 程 度 の 実 費 がかかっている( 前 記 3(4) を 参 照 ) (2) 申 出 人 の 提 案 する 改 善 について 申 出 人 の 提 案 する 改 善 については 前 記 (1)の 申 出 人 の 事 実 誤 認 及 び 特 許 庁 からの 回 答 ( 前 記 3(5))を 踏 まえると 次 の 理 由 から 審 査 の 迅 速 化 や 出 願 人 の 負 担 軽 減 に 逆 行 し 妥 当 なものとはいえないと 考 えられる ア 審 査 に 着 手 するまでの 期 間 は 年 々 短 縮 されてきており 審 査 請 求 後 審 査 着 手 前 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げるような 事 態 は それほど 多 くはないと 考 えられること ( 平 成 23 年 度 でみると 審 査 着 手 前 の 取 下 げ 件 数 は 10,795 件 審 査 請 求 件 数 と 審 査 待 ち 件 数 の 合 計 は 672,143 件 であり 取 下 げ 件 数 の 割 合 は 1.6%にすぎない ) イ 審 査 官 が 審 査 に 着 手 する 前 であっても 特 許 庁 の 内 部 処 理 において 相 当 程 度 の 実 費 がかかっており 手 数 料 の 受 益 者 負 担 という 一 般 原 則 からみて 審 査 請 求 手 数 料 の 一 部 ( 半 額 )を 負 担 するのは 当 然 のことであると 考 えられること ウ 審 査 着 手 前 に 再 度 審 査 請 求 の 意 思 確 認 をし その 意 思 がある 者 のみが 審 査 請 求 手 数 料 を 納 付 することとするのは 膨 大 な 行 政 コストを 要 することが 予 想 され そ のことは 審 査 期 間 の 増 加 や 審 査 請 求 手 数 料 の 値 上 げにもつながりかねないもので あると 考 えられること 5 別 の 観 点 からの 改 善 の 可 能 性 の 検 討 (1) 適 切 な 受 益 者 負 担 となっているか 現 在 の 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 においては 法 第 195 条 第 9 項 各 号 に 規 定 された 特

許 庁 からの 一 定 の 通 知 等 が 出 願 人 に 到 達 等 するまでの 間 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げた 場 合 には 審 査 着 手 前 の 取 下 げ として 審 査 請 求 手 数 料 の 半 額 が 出 願 人 に 返 還 されるこ ととなっている ところで 手 数 料 の 受 益 者 負 担 という 観 点 から 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 を 検 討 す ると 受 益 に 応 じた 負 担 が 適 正 に 設 定 されているのかという 点 で 疑 問 が 生 ずる すな わち 通 常 ある 審 査 に 要 する 実 費 は 当 該 審 査 が 進 捗 するにつれて 増 加 していくも のであり その 審 査 の 進 捗 のある 時 点 で 取 下 げ 等 により 審 査 が 停 止 した 場 合 には そ の 時 点 までに 要 した 実 費 を 負 担 するのが 適 切 であると 考 えられるところ 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 においては 特 許 庁 からの 一 定 の 通 知 等 が 到 達 等 するまでは いつの 時 点 で 取 下 げをした 場 合 であっても 一 律 その 半 額 を 返 還 することとしており 適 切 な 実 費 負 担 となっていない 可 能 性 がある これを 概 念 図 で 表 すと 図 表 -5のとおりである 図 表 -5 手 数 料 負 担 の 概 念 図 審 査 請 求 直 後 審 査 請 求 ほぼ0に 近 い 審 査 請 求 直 後 審 査 請 求 より 多 くの 実 費 を 負 担 している 可 能 性 常 に 50% 50% を 負 担 審 査 完 了 直 前 審 査 完 了 ほぼ 全 額 に 近 い 審 査 完 了 直 前 審 査 完 了 より 少 ない 実 費 を 負 担 している 可 能 性 審 査 に 実 際 に 要 する 実 費 手 数 料 返 還 制 度 における 実 費 負 担 (2) 特 許 庁 の 見 解 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 における 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 額 の 割 合 を 増 加 すること 等 を 検 討 する 余 地 があるか 否 かについての 特 許 庁 の 回 答 は 次 のとおりである ア 返 還 する 審 査 請 求 手 数 料 の 割 合 を2 分 の1から 引 き 上 げたり 全 額 返 還 とすると 実 質 的 な 審 査 請 求 期 間 の 延 長 として 濫 用 される 可 能 性 があり 審 査 請 求 期 間 内 に 出 願 人 が 権 利 化 の 必 要 性 を 判 断 するインセンティブの 低 下 による 不 要 な 審 査 請 求 の 増 加 それによる 第 三 者 の 監 視 負 担 の 増 大 のおそれがある イ 審 査 請 求 がされると 審 査 着 手 前 であっても 案 件 管 理 や 外 注 管 理 などの 人 件 費 案 件 を 特 許 庁 内 の 事 務 処 理 システムで 維 持 管 理 する 費 用 先 行 技 術 調 査 の 外 注 費 用 等 がかかっており この 費 用 を 負 担 する 必 要 がある (3) 返 還 額 を 増 加 する 可 能 性 の 検 討

特 許 庁 の 回 答 にある 先 行 技 術 調 査 とは 審 査 官 が 審 査 に 着 手 する 前 に 登 録 調 査 機 関 ( 工 業 所 有 権 に 関 する 手 続 等 の 特 例 に 関 する 法 律 ( 平 成 2 年 法 律 第 30 号 以 下 特 例 法 という ) 第 36 条 の 規 定 に 基 づく 機 関 )に 外 注 して 行 われているものである この 先 行 技 術 調 査 は 出 願 人 が 審 査 請 求 をする 前 に 自 ら 特 定 登 録 調 査 機 関 に 依 頼 し て 行 うことが 可 能 とされており( 特 例 法 第 39 条 の2) この 場 合 には 出 願 人 が 特 定 登 録 調 査 機 関 の 調 査 報 告 を 提 示 して 審 査 請 求 をしたときは 審 査 請 求 手 数 料 が 軽 減 さ れることとされている( 特 例 法 第 39 条 の3 手 数 料 令 第 1 条 第 2 項 の 別 表 第 6 号 括 弧 書 ) そうすると 仮 に 先 行 技 術 調 査 を 自 ら 実 施 していない 出 願 人 が 審 査 請 求 後 特 許 庁 内 において 先 行 技 術 調 査 が 外 注 により 行 われるよりも 前 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げた 場 合 には この 軽 減 分 に 相 当 する 額 についても 出 願 人 に 返 還 してもよいのではない かと 考 えられる これを 図 示 すると 図 表 -6のとおりである 通 常 の 審 査 請 求 手 数 料 先 行 技 術 調 査 を 自 ら 実 施 した 場 合 の 軽 減 後 の 審 査 請 求 手 数 料 軽 減 額 (1-2) 118,000 円 + 請 求 項 4,000 円 1 94,000 円 + 請 求 項 3,200 円 2 24,000 円 + 請 求 項 800 円 3 ここで 先 行 技 術 調 査 を 自 ら 実 施 せず その 着 手 前 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げとすると 次 のとおり 通 常 の 返 還 額 に 先 行 技 術 調 査 における 軽 減 額 を 加 えた 額 を 返 還 すること が 可 能 ではないかと 考 えられる 通 常 の 返 還 額 (1 2) 59,000 円 + 請 求 項 2,000 円 4 返 還 可 能 額 (4+3) 83,000 円 + 請 求 項 2,800 円 5 5の 返 還 率 (5 1 100) 約 70% このような 考 え 方 をとれば 先 行 技 術 調 査 の 着 手 前 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げた 場 合 に は 現 在 の 半 額 ではなく 70% 程 度 の 額 を 出 願 人 に 返 還 すべきこととなると 考 えられ る 一 方 で 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 においては 前 記 3(4) 及 び 前 記 (2)の 特 許 庁 の 見 解 のとおり 政 策 的 に 審 査 請 求 手 数 料 の 半 額 を 返 還 することとし また 審 査 着 手 前 にかかる 実 費 を 負 担 すべきであるとしており 実 際 に 要 した 実 費 を 負 担 するという 点 はあまり 考 慮 していないと 考 えられる (4) 利 点 及 び 問 題 点 前 記 (3)のように 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 において 特 許 出 願 の 取 下 げ 時 点 におけ る 審 査 の 進 捗 状 況 を 勘 案 して 返 還 額 に 段 階 を 設 けるとした 場 合 には 次 のような 利 点 及 び 問 題 点 が 想 定 される

ア 利 点 より 早 期 に 特 許 出 願 の 取 下 げをすれば より 多 くの 審 査 請 求 手 数 料 が 返 還 される ことから 早 期 の 取 下 げに 対 するインセンティブとなり 審 査 請 求 件 数 の 減 少 及 び 審 査 の 迅 速 化 適 正 化 を 図 ることが 可 能 となると 考 えられる イ 問 題 点 (ア) 早 期 の 特 許 出 願 の 取 下 げについて 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 額 を 増 加 させるのであ れば 手 数 料 の 受 益 者 負 担 を 貫 くためには 審 査 完 了 直 前 の 取 下 げについては 返 還 額 を 減 少 させる 必 要 が 生 じるはずである そうすると 返 還 額 の 段 階 が 複 雑 化 し 特 許 庁 の 事 務 手 続 が 増 大 するおそれがある そのことは 審 査 請 求 期 間 の 増 加 につながるおそれもあり 特 許 庁 が 取 り 組 み 一 定 の 成 果 が 上 がっている 審 査 の 迅 速 化 の 流 れに 逆 行 する 結 果 となってしまう 可 能 性 がある (イ) 審 査 の 進 捗 状 況 は 特 許 庁 から 一 定 のアクションがあるまでは 出 願 人 には 明 らかとはなっておらず 出 願 人 からすれば いつの 時 点 で 特 許 出 願 を 取 り 下 げれ ば いくらの 審 査 請 求 手 数 料 が 返 還 されるのかということも 明 らかとはならない そうすると 出 願 人 の 予 見 可 能 性 が 図 られていないこととなるが そのような 制 度 を 設 けることは 難 しいのではないかと 考 えられる また 早 期 の 取 下 げに 対 するインセンティブとして 十 分 に 機 能 しない 可 能 性 が あると 考 えられる (ウ) 前 記 (3)では 先 行 技 術 調 査 を 例 として 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 額 を 増 加 させる 可 能 性 を 検 討 したが 実 際 の 審 査 の 過 程 において 適 正 な 基 準 により 審 査 の 進 捗 状 況 を 段 階 ごとに 分 けることは 難 しいのではないかと 考 えられる 審 査 請 求 手 数 料 返 還 制 度 導 入 時 における 逐 条 解 説 ( 特 許 庁 ホームページ 産 業 財 産 権 法 ( 工 業 所 有 権 法 )の 解 説 平 成 6 年 法 ~ 平 成 18 年 法 の 平 成 15 年 法 律 改 正 ( 平 成 15 年 法 律 第 47 号 ) の 第 2 章 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 制 度 の 導 入 )においては 審 査 着 手 前 を 法 第 195 条 第 9 項 各 号 に 規 定 する 一 定 の 通 知 等 の 到 達 等 としたのは 審 査 の 実 際 の 開 始 時 期 は 出 願 人 が 必 ずしも 明 確 に 知 り 得 るものではない また 審 査 官 のどのような 行 為 をもって 審 査 開 始 と 判 断 するべきかの 把 握 も 困 難 である したがって 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 請 求 の 要 件 となる 出 願 の 取 下 げ 又 は 放 棄 の 時 期 について ある 程 度 審 査 官 が 審 査 を 進 めてしまった 後 であっても 出 願 人 がその 時 期 を 明 確 に 知 り 得 るよう 法 令 上 の 行 為 の 時 点 までとすることが 必 要 であり 加 えて 実 際 の 審 査 の 開 始 から 時 間 的 に 離 れていないことが 適 切 である ことが 理 由 であるとされており これ は 審 査 の 進 捗 状 況 を 段 階 ごとに 分 けることの 困 難 性 を 考 慮 しつつ 出 願 人 の 審 査 請 求 手 数 料 が 返 還 される 時 期 についての 予 見 可 能 性 を 確 保 するためである と 考 えられる (エ) 特 許 庁 によれば 今 後 平 成 25 年 度 末 までに 審 査 請 求 から 審 査 完 了 までの 期 間 を 11 月 に 短 縮 するとのことであり それに 伴 い 先 行 技 術 調 査 を 外 注 するま での 期 間 も 相 当 短 期 間 になることが 想 定 されるとのことであることから 仮 に 先 行 技 術 調 査 の 着 手 前 に 特 許 出 願 を 取 り 下 げた 場 合 の 審 査 請 求 手 数 料 の 返 還 割

合 を 増 加 させても これに 該 当 する 特 許 出 願 の 取 下 げはそれほど 多 くはなく 実 効 性 に 疑 問 がある

(4) 災 害 共 済 給 付 金 の 支 給 対 象 の 明 確 化 ( 継 続 案 件 ) 1 申 出 要 旨 県 立 A 高 校 ( 以 下 A 高 校 という )に 通 学 している3 年 生 の 娘 が 同 校 内 で 実 施 された 模 擬 テストを 受 験 後 帰 宅 途 中 で 交 通 事 故 に 遭 い 右 手 首 を 骨 折 し 病 院 で 通 院 治 療 を 受 けた このため 災 害 共 済 給 付 金 の 請 求 に 必 要 な 書 類 を A 高 校 を 通 じて 県 教 育 委 員 会 ( 以 下 県 教 委 という )に 提 出 したが 県 教 委 からは 業 者 が 行 う 模 擬 テストは 災 害 共 済 給 付 金 の 対 象 外 と 言 われ 書 類 も 返 却 された 模 擬 テストは A 高 校 の 校 舎 を 使 い A 高 校 の 教 員 が 立 ち 会 っていることから 学 校 行 事 の 一 環 であると 考 えられるので 災 害 共 済 給 付 金 が 支 給 されるようにしてほし い ( 注 ) 平 成 24 年 8 月 に 熊 本 行 政 評 価 事 務 所 に 対 して 申 出 があった 事 案 である 2 第 89 回 会 議 ( 平 成 25 年 3 月 7 日 )の 議 論 の 概 要 業 者 が 行 う 模 擬 テストについて 文 部 科 学 省 が 厳 に 慎 むようにとしているため 独 立 行 政 法 人 日 本 スポーツ 振 興 センターではそれに 過 剰 反 応 して 模 擬 テストに 関 わる ことは 給 付 できませんとしているのではないか 文 部 科 学 省 においては 実 態 に 即 した 基 準 を 示 すような 対 応 が 求 められるのではな いか 災 害 共 済 給 付 の 実 務 相 談 ( 学 校 安 全 研 究 会 編 集 )において ( 業 者 が 行 う) 模 擬 テストは 学 校 の 管 理 下 (で 実 施 されたものとは)されません と 記 載 されている が 文 科 省 の 意 を 受 けて 記 載 したものか 3 確 認 結 果 (1) スポーツ 振 興 センター 1 これまでの 貴 センターの 説 明 によれば 本 件 行 政 相 談 の 災 害 が 災 害 共 済 給 付 制 度 の 対 象 となるかどうかは 具 体 的 内 容 によって 判 断 されるものであると 理 解 している こ の 考 え 方 に 誤 解 はないか ( 業 者 が 行 う 模 擬 テストは 全 て 給 付 対 象 外 であるという 考 え 方 ではないということでよいか ) 仮 に 模 擬 テストは 全 て 給 付 対 象 外 であるという 考 え 方 ならば その 理 由 は 何 か その 考 え 方 に 誤 解 はなく 各 案 件 については 個 別 に 判 断 すべきものと 考 えている 2 上 記 1において 本 件 行 政 相 談 の 災 害 が 災 害 共 済 給 付 制 度 の 対 象 となるかどうかに ついては 具 体 的 内 容 によって 判 断 されるものという 考 え 方 であるとした 場 合 すなわ ち 模 擬 テストに 起 因 する 場 合 でも 給 付 対 象 となることがあるとすると その 根 拠 条 文 は 独 立 行 政 法 人 日 本 スポーツ 振 興 センター 法 施 行 令 ( 平 成 15 年 政 令 第 369 号 以 下 スポーツ 振 興 センター 法 施 行 令 という ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 ( 教 育 課 程 に 基 づく 授 業 ) 又 は 第 2 号 ( 学 校 の 教 育 計 画 に 基 づいて 行 われる 課 外 指 導 )の 規 定 のい ずれに 該 当 することになるのか 実 際 に 実 施 する 学 校 の 位 置 づけにより 異 なると 考 えている

3 一 方 学 校 設 置 者 向 けの 災 害 共 済 制 度 説 明 会 の 資 料 等 ( 表 -2 参 照 )において 業 者 が 行 う 模 擬 テストは 対 象 外 としている このような 考 え 方 は 妥 当 か 妥 当 であると 考 える 場 合 ( 又 は 妥 当 でないと 考 える 場 合 ) その 理 由 は 何 か なお 貴 センターからは 当 該 資 料 は 想 定 される 質 問 についての 参 考 回 答 であり この 回 答 そのものをそのまま 実 施 しているわけではなく 案 件 一 つ 一 つを 個 別 に 審 査 して 給 付 可 否 を 判 断 している 旨 意 見 があったが そのことは 都 道 府 県 教 育 委 員 会 等 に 対 してどのように 周 知 しているのか 表 中 記 載 の 事 例 は 旧 文 部 省 の 通 知 を 踏 まえて スポーツ 振 興 センター 法 施 行 令 第 5 条 第 2 項 第 1 号 及 び 第 2 号 に 定 める 学 校 の 管 理 下 では 業 者 が 行 う 模 擬 テス トは 行 われていないことを 前 提 としており 全 ての 模 擬 テスト の 事 例 が 対 象 に ならないとの 誤 解 を 招 くような 表 記 となっていることから 改 善 を 図 ることとする なお 学 校 が 授 業 や 課 外 指 導 として 行 った 場 合 は 学 校 の 管 理 下 と 考 えており い ずれにしても 請 求 された 案 件 一 つ 一 つを 個 別 に 審 査 して 給 付 可 否 を 判 断 している また 上 記 の 周 知 については 必 ずしも 十 分 ではないため 今 後 制 度 説 明 会 等 において 各 都 道 府 県 教 育 委 員 会 等 への 周 知 を 図 ることとする 4 本 件 行 政 相 談 の 災 害 の 場 合 県 教 委 が 給 付 対 象 外 と 判 断 をした 際 に 参 考 にした 書 類 は 上 記 3の 資 料 のほか 災 害 報 告 書 (なお 現 物 は 既 に 存 在 しないため 高 校 での 作 成 時 の 記 憶 を 基 に 必 要 な 部 分 を 再 度 記 入 したもの)であるが 当 該 災 害 報 告 書 では 模 擬 テストの 帰 りであることは 分 かるものの 学 校 の 管 理 下 であるかどうかが 分 かる 内 容 は 含 まれていない 災 害 共 済 給 付 の 申 請 に 必 要 な 書 類 は 医 療 費 支 払 請 求 書 災 害 報 告 書 及 び 医 療 等 の 状 況 の 他 に 必 要 な 書 類 はあるのか ある 場 合 それは 何 か 医 療 費 支 払 請 求 書 災 害 報 告 書 及 び 医 療 等 の 状 況 で 足 りる 場 合 学 校 の 管 理 下 であるかどうか 何 で(どの 箇 所 で) 判 断 するのか 通 常 の 審 査 を 行 うにあたり 災 害 報 告 書 等 で 判 断 できない 場 合 は 行 事 の 内 容 説 明 通 学 路 図 などの 追 加 書 類 の 提 出 を 求 めることもある 5 本 件 行 政 相 談 に 係 る 模 擬 テストは (ア) 学 校 の 年 間 計 画 に 含 まれているほか (イ) 学 校 からのヒアリングによれば 模 擬 テストは 校 長 の 指 示 で 行 われており また 試 験 官 である 教 員 は 業 者 から 日 当 や 謝 金 をもらっておらず さらに 3 年 生 の 進 学 希 望 者 は( 強 制 ではないが) 受 けることを 勧 められていることから 本 件 行 政 相 談 の 模 擬 テストについて 学 校 の 管 理 下 で 実 施 されたものではないと 判 断 する 合 理 的 理 由 は 見 当 たらないのではないかと 考 える 貴 センターはどう 考 えるか 上 記 (ア) (イ)の 情 報 だけでは 判 断 できないならば ほかにどのような 情 報 ( 書 類 ) が 必 要 か 給 付 の 可 否 の 判 断 については 正 式 に 請 求 がなされていないため 確 認 ができな いこともあり この 時 点 で 言 及 することは 差 し 控 えたい

6 本 件 行 政 相 談 の 災 害 について 保 護 者 等 から 申 請 が 行 われた 場 合 給 付 可 否 について はどのように 決 定 することが 見 込 まれるのか また その 理 由 は 何 か 照 会 事 項 5と 同 様 に 正 式 に 請 求 される 前 に 給 付 の 可 否 を 伝 えることはできない 正 式 に 請 求 されれば 適 正 に 審 査 し 給 付 の 可 否 を 決 定 することとなる 7 最 高 裁 で 判 決 が 出 された 別 の 事 件 ( 事 件 の 表 示 : 平 成 23 年 ( 行 ヒ) 第 235 号 )に よれば 教 員 が 授 業 のない 土 曜 日 に 模 擬 テストの 監 督 を 行 うため 学 校 へ 向 かう 途 中 で 交 通 事 故 にあったことについて 1 審 では 公 務 と 認 定 されなかったが 2 審 及 び 最 高 裁 では 公 務 ( 任 命 権 者 である 学 校 長 の 支 配 管 理 下 にある 業 務 と 認 めるのが 相 当 )と 認 定 されている 当 該 事 件 と 本 件 行 政 相 談 とは 対 象 者 が 生 徒 である 点 や 災 害 共 済 である 点 が 異 なっ ているものの 授 業 のない 日 の 模 擬 テストを 受 けるための 自 宅 と 学 校 との 往 復 時 の 交 通 事 故 という 点 は 一 致 している この 判 例 も 踏 まえると 本 件 行 政 相 談 の 災 害 の 場 合 については 災 害 共 済 給 付 の 対 象 とするべきと 考 えるが 貴 センターの 見 解 如 何 例 示 された 最 高 裁 判 決 については 教 員 の 業 務 について 公 務 上 かどうかを 判 断 したものであり 一 方 本 件 行 政 相 談 の 災 害 は 学 校 の 管 理 下 の 範 囲 を 定 めたス ポーツ 振 興 センター 法 施 行 令 第 5 条 第 2 項 各 号 に 該 当 するかどうかを 判 断 するもの であることから これが 直 ちに 児 童 生 徒 の 学 校 の 管 理 下 の 可 否 について 言 及 してい ることではないと 考 えている なお 対 象 とすべきか 否 かは 照 会 事 項 5 6にあるように 正 式 に 請 求 された 場 合 に 判 断 することとなる 8 高 校 における 災 害 発 生 状 況 別 の 災 害 共 済 給 付 の 実 績 の 内 訳 を 把 握 しているところ 模 擬 テストを 受 けた 場 合 の 災 害 共 済 給 付 件 数 等 は 把 握 していないと 理 解 しているが 誤 解 はないか 一 律 に 認 めていないのではないとすれば 件 数 等 はいずれかの 区 分 に 含 めていると 考 えられるが 模 擬 テストを 受 けた 場 合 の 件 数 はどの 区 分 に 含 まれてい るのか また 模 擬 テストを 受 けた 場 合 の 件 数 の 算 入 において どのような 決 まりを 設 けているのか 模 擬 テストを 受 けた 場 合 の 災 害 共 済 給 付 件 数 等 は 把 握 していない 学 校 の 管 理 下 の 場 合 学 校 が 授 業 として 実 施 している 場 合 は 各 教 科 等 特 別 活 動 学 校 行 事 が 該 当 し 課 外 指 導 として 実 施 の 場 合 は 課 外 指 導 に 該 当 する なお 通 学 中 の 場 合 は 通 学 中 に 該 当 する (2) 文 部 科 学 省 スポーツ 青 少 年 局 学 校 健 康 教 育 課 1 本 件 行 政 相 談 の 災 害 が 災 害 共 済 給 付 制 度 の 対 象 となるかどうかについては 具 体 的 内 容 によって 判 断 されるものという 考 え 方 であるとした 場 合 すなわち 模 擬 テス トに 起 因 する 場 合 でも 給 付 対 象 となることがあるとすると その 根 拠 条 文 は スポー ツ 振 興 センター 法 施 行 令 第 5 条 第 2 項 第 1 号 ( 教 育 課 程 に 基 づく 授 業 ) 又 は 第 2 号 ( 学 校 の 教 育 計 画 に 基 づいて 行 われる 課 外 指 導 )のいずれに 該 当 することになるのか 具 体 的 な 案 件 の 法 令 の 適 合 性 については 災 害 共 済 給 付 に 係 る 審 査 決 定 に 関 す るものとなるため 日 本 スポーツ 振 興 センターが 判 断 するものである

2 表 -2の 災 害 共 済 給 付 の 実 務 相 談 について 貴 省 は 発 行 に 際 し 関 与 ( 監 修 等 ) しているのか 文 部 科 学 省 では 災 害 共 済 給 付 の 実 務 相 談 について 発 行 に 際 し 関 与 はして いない 3 本 件 行 政 相 談 に 係 る 模 擬 テストは (ア) 学 校 の 年 間 計 画 に 含 まれているほか (イ) 学 校 からのヒアリングによれば 模 擬 テストは 校 長 の 指 示 で 行 われており また 試 験 官 である 教 員 は 業 者 から 日 当 や 謝 金 をもらっておらず さらに 3 年 生 の 進 学 希 望 者 は( 強 制 ではないが) 受 けることを 勧 めていることから 本 件 行 政 相 談 の 模 擬 テス トについて 学 校 の 管 理 下 で 実 施 されたものではないと 判 断 する 合 理 的 理 由 は 見 当 た らないのではないかと 考 える 貴 省 はどう 考 えるか 上 記 (ア) (イ)の 情 報 だけでは 判 断 できないならば ほかにどのような 情 報 ( 書 類 )が 必 要 か 具 体 的 な 案 件 に 関 する 御 指 摘 のような 判 断 については 災 害 共 済 給 付 に 係 る 審 査 決 定 に 関 するものとなるため 日 本 スポーツ 振 興 センターに 問 い 合 わせ 願 いたい