第 1 章 作 成 の 経 緯 と 視 点 1. 作 成 の 経 緯 本 市 では 新 市 建 設 計 画 に 基 づき 公 共 施 設 等 の 整 備 を 進 めてきた 一 方 で 公 共 施 設 の 適 正 配 置 等 に 関 する 基 本 計 画 を 策 定 し 公 共 施 設 の 適 正 配 置 有 効 活 用 に 取 り 組 んできました また 国 から 各 地 方 公 共 団 体 に 対 し 公 共 施 設 等 の 老 朽 化 の 課 題 に 対 応 するため 公 共 施 設 等 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 管 理 を 推 進 するための 計 画 ( 以 下 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 と いう )の 策 定 が 要 請 され 平 成 26 年 4 月 22 日 には 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 の 策 定 にあたっ ての 指 針 が 示 されました この 指 針 では 厳 しい 財 政 状 況 が 続 く 中 で 今 後 人 口 減 少 等 により 公 共 施 設 等 の 利 用 需 要 の 変 化 も 予 想 されることから 早 急 に 公 共 施 設 等 の 全 体 の 状 況 を 把 握 し 更 新 統 廃 合 長 寿 命 化 などを 計 画 的 に 行 うことにより 財 政 負 担 の 軽 減 平 準 化 を 図 り 公 共 施 設 等 の 適 正 な 配 置 を 実 現 することが 必 要 とされています この 施 設 白 書 は これまでの 本 市 の 取 組 やこうした 公 共 施 設 等 を 取 り 巻 く 社 会 環 境 の 変 化 を 踏 まえ 平 成 19 年 度 に 作 成 した 施 設 白 書 を 改 訂 したものです 2. 作 成 の 視 点 改 訂 は 次 のような 視 点 に 立 って 行 います 視 点 1 公 共 施 設 の 現 状 把 握 新 市 建 設 計 画 に 基 づく 施 設 整 備 や 公 共 施 設 の 適 正 配 置 等 の 取 組 により 公 共 施 設 の 状 況 は 大 きく 変 化 しています その 状 況 を 把 握 する 必 要 があります 視 点 2 施 設 の 老 朽 化 と 維 持 管 理 更 新 コストの 増 大 公 共 施 設 の 増 加 や 老 朽 化 による 維 持 管 理 コストの 増 加 に 加 え 人 口 急 増 に 伴 い 集 中 的 に 整 備 された 施 設 の 更 新 時 期 が 重 なることもあり 公 共 施 設 の 将 来 的 な 財 政 負 担 についても 考 慮 する 必 要 があります 視 点 3 社 会 環 境 の 変 化 少 子 高 齢 化 の 進 行 人 口 減 少 による 施 設 需 要 の 変 化 厳 しい 財 政 状 況 等 を 踏 まえ 公 共 施 設 のあり 方 配 置 状 況 等 を 確 認 する 必 要 があります 視 点 4 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 との 関 連 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 は 施 設 の 保 全 と 適 正 配 置 を 計 画 的 に 実 施 するために 策 定 する ものです この 施 設 白 書 は 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 を 構 成 するもので 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 策 定 に 必 要 なデータであることを 意 識 して 作 成 する 必 要 があります 1
第 2 章 人 口 面 積 財 政 の 状 況 1 人 口 及 び 年 齢 構 成 の 変 化 本 市 の 人 口 は 新 市 誕 生 時 の 将 来 推 計 を 超 える 勢 いで 増 加 していますが 第 2 次 総 合 計 画 策 定 時 の 人 口 推 計 ( 中 位 推 計 )では 平 成 27 年 をピークに 徐 々に 減 少 するとみられています 全 体 の 傾 向 としては 少 子 高 齢 化 がさらに 進 み 生 産 年 齢 人 口 も 減 少 していくと 推 計 され ています 人 口 の 将 来 推 計 200,000 150,000 100,000 50,000 0 2 人 口 構 成 は 老 年 人 口 :65 歳 以 上 生 産 年 齢 人 口 :16 歳 以 上 65 歳 未 満 年 少 人 口 :16 歳 未 満 です 2 市 の 面 積 と 人 口 密 度 本 市 の 面 積 は 15.75km2で 多 摩 地 域 では 15 番 目 の 広 さですが 1km2あたりの 人 口 は 多 摩 地 域 では 武 蔵 野 市 に 次 ぎ2 番 目 となっています これは 市 内 に 5 つの 鉄 道 の 駅 があり 都 心 へのアクセス 等 利 便 性 が 高 いこと 近 年 の 大 規 模 事 業 所 や 企 業 グラウンドの 跡 地 などで 大 規 模 な 開 発 が 相 次 ぎ 集 合 住 宅 の 建 設 などの 宅 地 開 発 などが 行 われてきたことが 要 因 のひとつとなっていることが 考 えられます 2
多 摩 26 市 の 人 口 密 度 面 積 :km2 人 口 : 人 市 名 面 積 人 口 人 口 密 度 市 名 面 積 人 口 人 口 密 度 1 武 蔵 野 市 10.98 140,527 12,798 14 清 瀬 市 10.23 74,216 7,255 2 西 東 京 市 15.75 197,546 12,543 15 多 摩 市 21.01 147,681 7,029 3 狛 江 市 6.39 77,923 12,195 16 日 野 市 27.55 179,571 6,518 4 三 鷹 市 16.42 180,194 10,974 17 昭 島 市 17.34 112,905 6,511 5 調 布 市 21.58 223,691 10,366 18 東 大 和 市 13.42 85,297 6,356 6 国 分 寺 市 11.46 118,697 10,358 19 町 田 市 71.8 426,222 5,936 7 小 金 井 市 11.3 117,001 10,354 20 福 生 市 10.16 58,821 5,789 8 国 立 市 8.15 74,385 9,127 21 羽 村 市 9.9 56,337 5,741 9 小 平 市 20.51 186,339 9,085 22 稲 城 市 17.97 86,169 4,795 10 東 久 留 米 市 12.88 116,417 9,039 23 武 蔵 村 山 市 15.32 72,169 4,711 11 東 村 山 市 17.14 152,088 8,873 24 八 王 子 市 186.38 578,785 3,105 12 府 中 市 29.43 253,288 8,606 25 青 梅 市 103.31 137,833 1,334 13 立 川 市 24.36 179,316 7,361 26 あきる 野 市 73.47 81,912 1,115 人 口 密 度 の 高 い 順 に 並 べています 人 口 は 平 成 26 年 1 月 1 日 現 在 です 3 財 政 の 状 況 本 市 の 財 政 規 模 は この 10 年 間 で 歳 入 歳 出 ともに 増 加 傾 向 にあり 10 年 前 と 比 較 する と 歳 入 決 算 額 は 約 113 億 円 の 増 歳 出 決 算 額 は 約 107 億 円 の 増 となっています 歳 入 面 では 基 幹 的 収 入 である 市 税 が 伸 び 悩 んでいることや 地 方 交 付 税 の 合 併 算 定 替 え による 上 乗 せ 措 置 が 平 成 23 年 度 以 降 段 階 的 に 縮 減 されている 状 況 にあります その 一 方 で 歳 出 面 では 扶 助 費 などの 社 会 保 障 関 連 経 費 や 各 種 サービス 拡 大 に 伴 う 経 費 の 増 加 に 加 え これまでに 借 り 入 れた 市 債 の 返 済 金 の 増 加 などにより 経 常 的 経 費 が 増 加 し ており 全 体 として 財 政 の 硬 直 化 が 進 んでいる 状 況 にあります 3
普 通 会 計 による 歳 入 歳 出 決 算 額 の 推 移 地 方 財 政 状 況 調 査 から 財 政 構 造 の 硬 直 化 を 示 す 指 標 として 経 常 収 支 比 率 があります この 比 率 の 適 正 水 準 は 一 般 的 に 70%から 80%と 言 われていますが 現 状 では 多 くの 団 体 で 80% 後 半 から 90% 台 となっ ています 本 市 の 経 常 収 支 比 率 は 平 成 16 年 度 は 90.0%でしたが 平 成 25 年 度 は 94.4%と この 10 年 間 に 4.4 ポイント 上 昇 しており この 比 率 からも 財 政 の 硬 直 化 が 進 行 していること が 伺 えます こうした 厳 しい 財 政 状 況 の 中 で 現 在 保 有 している 土 地 施 設 をそのまま 維 持 管 理 して いくことや 老 朽 化 により 生 じる 施 設 の 更 新 改 修 に 対 応 していくことは 困 難 な 状 況 にあ ります このため 本 市 では 公 共 施 設 の 適 正 配 置 に 関 する 基 本 方 針 及 び 公 共 施 設 の 適 正 配 置 等 に 関 する 基 本 計 画 を 策 定 し 公 共 施 設 の 統 廃 合 複 合 化 転 用 など 公 共 施 設 の 適 正 配 置 有 効 活 用 の 取 組 を 進 めてきました 経 常 収 支 比 率 の 推 移 地 方 財 政 状 況 調 査 から 4
第 3 章 施 設 の 状 況 1 公 共 施 設 等 の 状 況 ⑴ 施 設 数 面 積 等 の 状 況 本 市 の 公 共 施 設 等 には 市 庁 舎 をはじめ 図 書 館 公 民 館 や 小 学 校 中 学 校 児 童 館 保 育 園 などの 建 物 のほか 道 路 といった いわゆる インフラ 施 設 など 様 々な 施 設 が あります 平 成 25 年 度 末 時 点 の 施 設 の 現 状 は 下 表 のとおりです 道 路 などの インフラ 施 設 を 除 く 公 共 施 設 の 施 設 数 面 積 等 は 592 施 設 262 の 建 物 土 地 面 積 909,079m2 延 床 面 積 は 336,862m2となっています このうち 土 地 建 物 ともに 最 も 多 くの 割 合 を 占 めるのが 学 校 で 土 地 では 全 体 の 43.1% 建 物 では 57.1%を 占 めています 施 設 数 と 建 物 数 単 位 :m2 区 分 施 設 数 建 物 数 土 地 面 積 延 床 面 積 公 用 財 産 95 70 43,975 29,631 市 庁 舎 分 庁 舎 出 張 所 6 5 32,959 22,172 消 防 等 施 設 77 59 2,682 4,469 その 他 諸 施 設 用 地 12 6 8,334 2,990 公 共 用 財 産 494 189 864,144 304,995 小 学 校 中 学 校 28 56 392,089 192,426 教 育 文 化 スポーツ 施 設 85 51 98,411 45,391 児 童 館 学 童 クラブ 43 20 21,415 13,907 保 育 園 17 16 22,759 12,436 福 祉 施 設 20 14 17,863 21,481 公 園 緑 地 254 16 258,447 841 その 他 諸 施 設 用 地 47 16 53,160 18,513 代 替 店 舗 3 3 960 2,236 合 計 592 262 909,079 336,862 土 地 建 物 には 借 地 借 家 も 含 んでいます 学 校 等 の 他 の 公 共 施 設 の 敷 地 内 に 設 置 されている 施 設 の 土 地 の 面 積 は その 学 校 等 の 施 設 でカウントしています ひとつの 建 物 内 に 複 数 の 公 共 施 設 が 設 置 されていることもあり 公 共 施 設 の 数 と 建 物 数 は 一 致 しません 建 物 の 数 は 次 の 条 件 でカウントしています 〇 学 校 の 場 合 は 校 舎 と 体 育 館 で 各 1 としています 〇 複 合 用 途 施 設 は 主 たる 施 設 で 建 物 をカウントしています そのため 従 たる 施 設 につ いては 建 物 をカウントしていません 5
平 成 26 年 度 以 降 に 廃 止 設 置 される 主 な 施 設 泉 小 学 校 泉 学 童 クラブ 西 原 児 童 館 西 原 学 童 クラブ みどり 児 童 センター 廃 止 設 置 中 町 第 二 学 童 クラブ ひばりが 丘 北 第 二 学 童 クラブ ( 仮 称 ) 緑 町 市 民 集 会 所 ⑵ 土 地 建 物 の 目 的 別 保 有 状 況 平 成 25 年 度 末 の 行 政 財 産 の 土 地 建 物 の 保 有 状 況 を 使 用 目 的 別 に 分 類 したのが 次 の 表 で す 前 回 の 白 書 発 行 時 ( 平 成 18 年 度 末 )と 比 較 し 菅 平 少 年 自 然 の 家 等 の 廃 止 等 により 土 地 は 約 1.3% 減 少 していますが 建 物 は 建 替 え 等 により 約 5.5% 増 えています 財 産 の 目 的 別 所 有 状 況 単 位 :m2 区 分 土 地 建 物 行 政 財 産 合 計 704,922 320,677 公 用 財 産 45,151 30,340 市 庁 舎 分 庁 舎 出 張 所 34,291 22,046 消 防 等 施 設 3,536 4,344 その 他 諸 施 設 用 地 1 7,324 3,950 公 共 用 財 産 659,771 290,337 小 学 校 中 学 校 389,471 187,564 教 育 文 化 スポーツ 施 設 35,005 41,387 児 童 館 学 童 クラブ 10,056 13,012 保 育 園 12,525 9,695 福 祉 施 設 17,964 23,305 公 園 緑 地 179,841 841 その 他 諸 施 設 用 地 2 14,909 9,680 1 ポンプ 場 ( 東 町 下 保 谷 )など 2 市 営 住 宅 ( 泉 町 東 伏 見 ) 自 転 車 駐 車 場 など 参 考 単 位 :m2 区 分 土 地 建 物 普 通 財 産 30,445 4,804 6
⑶ 借 地 借 家 の 目 的 別 使 用 状 況 市 では 民 間 などから 土 地 あるいは 建 物 を 借 りて 公 共 サービスを 提 供 している 場 合 があります 平 成 25 年 度 末 の 借 地 借 家 の 目 的 別 の 使 用 状 況 を 分 類 したのが 下 表 です 前 回 の 白 書 作 成 時 ( 平 成 18 年 度 末 )に 比 べ 借 地 借 家 とも 微 増 しています 大 きな 異 動 としては 千 駄 山 広 場 や 北 原 運 動 場 用 地 の 返 還 による 減 ひばりが 丘 総 合 運 動 場 ひばりアム やひば りが 丘 児 童 センター 用 地 などの 借 り 上 げによる 増 があります 借 地 の 区 分 別 内 訳 をみてみると 公 園 用 地 が 全 体 の 40.3%を 占 めており 次 いで 教 育 文 化 スポーツ 施 設 が 38.8%となっています 借 家 の 区 分 別 内 訳 をみてみると 教 育 文 化 スポーツ 施 設 が 全 体 の 55.0%を 占 めており 次 いで 保 育 園 が 全 体 の 18.6%を 占 めています 借 地 借 家 の 目 的 別 使 用 状 況 単 位 :m2 区 分 借 地 借 家 合 計 221,764 14,737 公 用 財 産 5,178 125 消 防 等 施 設 317 125 その 他 諸 施 設 用 地 1 4,861 公 共 用 財 産 216,586 14,612 小 学 校 中 学 校 5,931 教 育 文 化 スポーツ 施 設 86,137 8,103 児 童 館 学 童 クラブ 8,336 782 保 育 園 10,234 2,742 福 祉 施 設 325 274 公 園 緑 地 89,429 その 他 諸 施 設 用 地 2 16,194 2,711 1 資 材 置 場 など 2 自 転 車 駐 車 場 など ⑷ 市 道 等 の 整 備 状 況 また 本 市 では 建 物 以 外 にも 道 路 や 下 水 道 管 といった インフラ 施 設 も 保 有 しています 平 成 25 年 度 末 のインフラ 施 設 の 整 備 状 況 は 市 道 は 1431 路 線 延 長 約 235km 下 水 道 管 は 延 長 約 390km となっています 7
2 建 物 の 状 況 ⑴ 延 床 面 積 の 推 移 本 市 では 合 併 以 前 の 旧 田 無 市 旧 保 谷 市 の 時 代 から 人 口 は 増 加 の 一 途 をたどっていま すが 特 に 昭 和 40 年 から 昭 和 50 年 にかけて 大 きく 増 加 しています 公 共 施 設 について も 人 口 の 増 加 に 伴 い 延 床 面 積 が 増 加 しています 250,000 350,000 200,000 300,000 250,000 150,000 200,000 100,000 150,000 100,000 50,000 50,000 0 0 借 家 を 含 みます ⑵ 建 物 の 構 造 建 物 を 構 造 別 に 見 てみると そのほとんどが 鉄 筋 コンクリート 造 などの 非 木 造 建 物 で 全 体 の 97.7%を 占 めています 借 家 を 含 みます 8
⑶ 建 物 の 老 朽 化 の 状 況 本 市 では 昭 和 40 年 から 昭 和 50 年 頃 までの 人 口 が 急 増 した 時 期 に 多 くの 公 共 施 設 の 整 備 が 進 められてきました この 時 期 に 建 設 した 施 設 の 多 くは すでに 建 築 後 30 年 以 上 が 経 過 しており 老 朽 化 が 進 んでいる 状 況 にあります 平 成 25 年 度 末 現 在 の 建 物 を 経 過 年 数 別 に 見 てみると 建 築 後 30 年 を 経 過 した 施 設 は 延 床 面 積 で 全 体 の 63.2%を 占 めています 40 年 を 経 過 している 施 設 は 同 じく 26.9%を 占 めています 建 物 の 建 築 年 借 家 を 含 みます 建 物 の 年 齢 借 家 を 含 みます 9
建 物 は 建 築 後 年 数 が 経 つほど 修 繕 等 の 経 費 が 必 要 となるのが 一 般 的 です さらに 一 定 の 期 間 が 経 過 すると 設 備 等 の 老 朽 化 により 大 規 模 な 改 修 あるいは 建 て 替 えが 必 要 になります 建 て 替 えの 目 安 ( 構 造 別 耐 用 年 数 )は 次 の 表 のとおりです 構 造 別 耐 用 年 数 構 造 耐 用 年 数 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 SRC 造 50 年 鉄 筋 コンクリート 造 RC 造 50 年 ブロック 造 B 造 41 年 鉄 骨 造 S 造 38 年 軽 量 鉄 骨 造 LS 造 30 年 木 造 W 造 22 年 構 造 別 の 耐 用 年 数 は 減 価 償 却 資 産 の 耐 用 年 数 等 に 関 する 省 令 により 示 されたものです 建 物 の 構 造 の 中 で 最 も 耐 用 年 数 が 長 い 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 でも 耐 用 年 数 は 50 年 です そのため 建 築 後 40 年 以 上 経 過 した 建 物 については 建 替 えや 長 寿 命 化 なども 視 野 に 対 応 を 検 討 する 時 期 に 入 っていると 言 えます また 建 築 後 40 年 未 満 の 建 物 を 引 き 続 き 公 共 施 設 として 活 用 する 場 合 には 建 物 についても 耐 用 年 数 を 迎 える 前 に 各 種 設 備 の 老 朽 化 の 状 況 に 応 じた 大 規 模 な 施 設 改 修 リニューアルを 実 施 するのが 一 般 的 です ⑷ 資 産 老 朽 化 比 率 本 市 では 総 務 省 方 式 改 訂 モデルにより 貸 借 対 照 表 を 作 成 しています 貸 借 対 照 表 では 市 が 保 有 している 公 共 施 設 の 資 産 が 有 形 固 定 資 産 売 却 可 能 資 産 として 計 上 されています この 貸 借 対 照 表 を 活 用 して 公 共 施 設 等 ( 有 形 固 定 資 産 ) の 資 産 老 朽 化 比 率 を 算 出 して います これは 貸 借 対 照 表 の 有 形 固 定 資 産 のうち 償 却 資 産 の 取 得 価 額 に 対 する 減 価 償 却 累 計 額 の 割 合 を 計 算 することにより 耐 用 年 数 に 対 して 資 産 の 取 得 からどの 程 度 経 過 し ているのかを 全 体 として 把 握 するものです 10
平 成 25 年 度 普 通 会 計 貸 借 対 照 表 単 位 : 百 万 円 資 産 の 部 金 額 負 債 の 部 金 額 1 公 共 資 産 1 固 定 負 債 ⑴ 有 形 固 定 資 産 209,543 ⑴ 地 方 債 49,707 ⑵ 売 却 可 能 資 産 1,939 ⑵ 退 職 手 当 引 当 金 7,490 ⑶ その 他 0 2 投 資 等 ⑴ 投 資 及 び 出 資 金 988 2 流 動 負 債 ⑵ 貸 付 金 2 ⑴ 翌 年 度 償 還 ⑶ 基 金 等 4,893 予 定 地 方 債 6,234 ⑷ その 他 850 ⑵ その 他 1,510 負 債 合 計 64,941 3 流 動 資 産 純 資 産 の 部 ⑴ 現 金 預 金 5,670 ⑵ 未 収 金 193 純 資 産 合 計 159,137 資 産 合 計 224,078 負 債 及 び 純 資 産 合 計 224,078 資 産 老 朽 化 比 率 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 西 東 京 市 の 有 形 固 定 資 産 ( 土 地 ) 西 東 京 市 の 有 形 固 定 資 産 ( 土 地 以 外 ) 西 東 京 市 の 資 産 老 朽 化 比 率 近 隣 市 の 資 産 老 朽 化 比 率 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 西 東 京 市 の 有 形 固 定 資 産 ( 土 地 )( 億 円 ) 1,297 1,318 1,331 1,355 1,377 西 東 京 市 の 有 形 固 定 資 産 ( 土 地 以 外 )( 億 円 ) 733 755 754 734 718 西 東 京 市 の 資 産 老 朽 化 比 率 (%) 41.0 41.7 43.1 45.1 47.0 近 隣 市 の 資 産 老 朽 化 比 率 (%) 43.3 45.1 47.1 48.5 資 産 老 朽 化 比 率 = 減 価 償 却 累 計 額 /( 有 形 固 定 資 産 - 土 地 + 減 価 償 却 累 計 額 ) 近 隣 市 のデータは 都 内 26 市 のうち 総 務 省 方 式 改 訂 モデルで 作 成 し 公 表 している 市 の 数 値 から 算 出 した 平 均 値 です 11
この 比 率 は 100%に 近 いほど 施 設 の 老 朽 化 が 進 んでいることを 示 しています 平 成 25 年 度 の 資 産 老 朽 化 比 率 は 47.0%となっています 近 隣 市 と 比 較 してみると 本 市 では 合 併 後 合 併 特 例 債 を 活 用 した 公 共 施 設 の 建 替 え 等 に 取 り 組 んできたこともあって この 比 率 は 低 い 水 準 で 推 移 しています しかしながら 年 々 比 率 は 上 昇 しており 貸 借 対 照 表 からも 建 物 の 老 朽 化 への 対 応 が 必 要 となっていることが 分 かります こうした 貸 借 対 照 表 などのいわゆる 財 務 書 類 については 現 在 国 から 固 定 資 産 台 帳 の 整 備 と 複 式 簿 記 の 導 入 を 前 提 とした 地 方 公 会 計 整 備 のための 統 一 的 な 基 準 が 新 たに 示 され ているところです 本 市 でも 今 後 公 共 施 設 のマネジメントを 推 進 していくためにも 固 定 資 産 台 帳 の 整 備 を 含 めた 地 方 公 会 計 整 備 への 取 組 が 大 きな 課 題 となっています ⑸ 耐 震 化 への 対 応 状 況 公 共 施 設 の 耐 震 化 については これまでの 間 西 東 京 市 耐 震 改 修 促 進 計 画 に 基 づき 防 災 上 重 要 な 施 設 の 耐 震 化 を 進 めてきました 平 成 25 年 度 末 の 時 点 で 耐 震 化 を 要 する 施 設 のうち 完 了 していない 施 設 は 西 東 京 市 民 会 館 中 央 図 書 館 田 無 公 民 館 をはじめとした 20 施 設 となっています これらの 施 設 に ついては 平 成 27 年 度 に 西 東 京 市 耐 震 改 修 促 進 計 画 を 改 訂 する 予 定 であることから 現 在 公 共 施 設 の 耐 震 化 の 実 施 方 針 について 検 討 を 進 めています 耐 震 化 対 応 未 実 施 施 設 一 覧 施 設 名 称 建 築 年 構 造 床 面 積 (m2) 西 東 京 市 民 会 館 1969 RC 造 4,781 北 原 地 区 会 館 1954 W 造 90 芝 久 保 地 区 会 館 北 芝 久 保 学 童 クラブ 1981 RC 造 692 芝 久 保 第 二 地 区 会 館 1974 RC 造 34 田 無 町 地 区 会 館 1979 W 造 91 谷 戸 第 二 地 区 会 館 1978 LS 造 48 消 防 団 第 9 分 団 詰 所 東 町 市 民 集 会 所 1981 LS 造 101 住 吉 町 六 丁 目 倉 庫 1981 LS 造 52 田 無 児 童 館 田 無 学 童 クラブ 1978 RC 造 600 西 原 北 児 童 館 けやき 第 二 学 童 クラブ 1980 RC 造 560 中 町 児 童 館 中 町 学 童 クラブ 1978 RC 造 599 田 無 柳 沢 児 童 センター 田 無 柳 沢 学 童 クラブ 1980 RC 造 461 ひばりが 丘 北 児 童 センター ひばりが 丘 北 学 童 クラブ 1978 RC 造 600 12
施 設 名 称 建 築 年 構 造 床 面 積 (m2) 泉 町 市 営 住 宅 1956 W 造 417 東 伏 見 市 営 住 宅 1956 W 造 382 西 原 自 然 公 園 (トイレ) 1979 LS 造 22 保 谷 スキップ 棟 ( 保 谷 小 学 校 北 校 舎 ) 1969 RC 造 768 柳 沢 小 学 校 開 放 用 トイレ 棟 1981 LS 造 3 中 央 図 書 館 田 無 公 民 館 1975 RC 造 2,812 芝 久 保 公 民 館 芝 久 保 図 書 館 1982 RC 造 1,599 ⑹ 複 合 用 途 施 設 の 状 況 公 共 施 設 の 中 には ひとつの 建 物 を 複 数 の 用 途 目 的 に 供 しているものもあります こ うしたいわゆる 複 合 用 途 施 設 は 合 併 以 前 の 建 物 にも 多 く 見 られますが 近 年 建 設 した 建 物 でも 複 合 化 は 進 められています 借 家 を 含 みます 13
主 な 複 合 用 途 施 設 単 位 :m2 代 表 施 設 名 合 計 延 床 面 積 併 設 施 設 中 央 図 書 館 2,812 田 無 公 民 館 芝 久 保 公 民 館 1,599 芝 久 保 図 書 館 谷 戸 公 民 館 1,777 谷 戸 図 書 館 柳 沢 公 民 館 2,017 柳 沢 図 書 館 住 吉 会 館 ルピナス 3,959 子 ども 家 庭 支 援 センター 住 吉 老 人 福 祉 センター 男 女 平 等 推 進 センターパリテ 下 保 谷 児 童 センター 3,189 下 保 谷 福 祉 会 館 下 保 谷 学 童 クラブ 新 町 福 祉 会 館 1,000 新 町 児 童 館 新 町 学 童 クラブ 中 央 図 書 館 新 町 分 室 田 無 総 合 福 祉 センター 5,998 老 人 福 祉 センター 田 無 高 齢 者 在 宅 センター コール 田 無 2,256 ピッコロ 広 場 芝 久 保 地 区 会 館 578 北 芝 久 保 学 童 クラブ 消 防 団 第 9 分 団 詰 所 101 東 町 市 民 集 会 所 柳 橋 出 張 所 346 柳 橋 第 二 市 民 集 会 所 ひばりが 丘 児 童 センター 3,582 ひばりが 丘 第 一 第 二 学 童 クラブ そよかぜ 保 育 園 保 谷 駅 前 公 民 館 1,674 保 谷 駅 前 図 書 館 3 施 設 の 整 備 状 況 本 市 ではこの 10 年 間 に 新 たな 市 民 ニーズへの 対 応 や 老 朽 化 した 建 物 の 建 替 えなど 様 々な 施 設 整 備 を 行 ってきました 平 成 16 年 度 以 降 に 整 備 された 主 な 施 設 は 次 のとおりです 平 成 16 年 度 以 降 に 設 置 した 主 な 施 設 整 備 面 積 建 築 年 施 設 名 備 考 (m2) 平 成 16 年 度 西 東 京 いこいの 森 公 園 628 公 園 としての 面 積 は 44,183m2 平 成 17 年 度 消 防 団 第 3 分 団 詰 所 90 消 防 団 第 7 分 団 詰 所 90 東 伏 見 1 号 2 号 分 庁 舎 251 東 伏 見 小 学 校 地 内 消 防 団 第 12 分 団 詰 所 90 平 成 18 年 度 みどり 保 育 園 768 北 原 児 童 館 北 原 学 童 クラブ 528 田 無 第 二 学 童 クラブ 143 田 無 小 学 校 地 内 南 町 スポーツ 文 化 交 流 センターきらっと 3,764 14
建 築 年 施 設 名 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 整 備 面 積 (m2) 消 防 団 第 11 分 団 詰 所 90 田 無 保 育 園 863 青 嵐 中 学 校 校 舎 体 育 館 13,099 住 吉 会 館 3,959 消 防 団 第 10 分 団 詰 所 80 エコプラザ 西 東 京 1,381 保 谷 中 学 校 体 育 館 2,693 保 谷 駅 前 公 民 館 図 書 館 1,674 ひばりが 丘 分 庁 舎 587 ひばりヶ 丘 駅 前 出 張 所 147 西 原 保 育 園 1,115 東 伏 見 学 童 クラブ 第 二 学 童 クラブ 235 保 谷 南 分 庁 舎 630 保 谷 庁 舎 敷 地 整 備 事 業 保 谷 庁 舎 公 用 車 駐 車 場 689 保 谷 庁 舎 敷 地 整 備 事 業 保 谷 庁 舎 来 庁 舎 用 駐 車 場 729 保 谷 庁 舎 敷 地 整 備 事 業 消 防 団 第 4 分 団 詰 所 95 消 防 団 第 8 分 団 詰 所 95 障 害 者 総 合 支 援 センター 4,098 すみよし 保 育 園 1,135 ひばりが 丘 児 童 センター そよかぜ 保 育 園 3,581 下 保 谷 児 童 センター 下 保 谷 福 祉 会 館 3,189 西 武 柳 沢 駅 南 口 自 転 車 等 保 管 所 12 田 無 第 三 中 学 校 開 放 用 トイレ 棟 2 保 谷 駅 南 口 公 衆 トイレ 17 下 保 谷 森 林 公 園 公 衆 便 所 9 ひばりが 丘 総 合 運 動 場 トイレ 19 平 成 25 年 度 向 台 公 園 トイレ 16 平 成 26 年 度 向 台 小 学 校 備 蓄 倉 庫 26 こうした 施 設 整 備 には 多 額 の 経 費 がかかります この 10 年 間 の 地 方 財 政 状 況 調 査 による 普 通 建 設 事 業 費 の 合 計 は 592 億 4,600 万 円 となっています こうした 多 額 の 経 費 は 市 税 だけ で 賄 うのではなく 国 や 東 京 都 からの 補 助 金 や 施 設 整 備 のための 基 金 ( 貯 金 ) そして 市 債 ( 借 入 金 )なども 活 用 しています 本 市 では この 市 債 について 平 成 22 年 度 まで 合 併 特 例 債 を 活 用 して 施 設 整 備 を 進 めてきたことが 特 徴 のひとつとなっています 備 考 15
施 設 整 備 は 平 成 22 年 度 以 降 縮 小 の 傾 向 にありますが 保 谷 庁 舎 や 西 東 京 市 民 会 館 中 原 小 学 校 ひばりが 丘 中 学 校 のように 数 年 後 には 耐 用 年 数 を 超 える 建 物 もあり 今 後 施 設 の 更 新 が 増 えていく 可 能 性 があります ( 円 ) 9,000 8,000 7,000 普 通 建 設 費 の 推 移 6,000 5,000 4,000 4,354 3,000 2,000 1,000 0 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 国 庫 支 出 金 支 出 金 地 方 債 その 他 一 財 等 地 方 財 政 状 況 調 査 から その 他 には 基 金 等 が 該 当 します 施 設 を 整 備 する 一 方 で 公 共 施 設 の 適 正 配 置 等 に 関 する 取 組 等 により 廃 止 解 体 した 施 設 もあります 主 な 施 設 は 次 のとおりです 平 成 16 年 度 以 降 に 廃 止 された 主 な 建 物 年 度 廃 止 施 設 名 床 面 積 備 考 平 成 16 年 度 西 原 自 転 車 保 管 所 517 廃 止 平 成 18 年 度 東 伏 見 市 営 住 宅 ( 一 部 ) 208 解 体 平 成 19 年 度 泉 町 市 営 住 宅 ( 一 部 ) 35 解 体 住 吉 公 民 館 620 移 転 ( 保 谷 駅 南 口 再 開 発 ビル) 平 成 20 年 度 下 保 谷 図 書 館 572 移 転 ( 保 谷 駅 南 口 再 開 発 ビル) 平 成 21 年 度 母 子 保 健 センター 1,345 保 谷 保 健 福 祉 総 合 センターに 移 転 保 谷 柳 沢 児 童 館 東 伏 見 分 室 235 廃 止 平 成 22 年 度 東 伏 見 学 童 クラブ 89 東 伏 見 小 学 校 内 に 新 築 のうえ 移 転 文 化 財 出 土 品 復 元 作 業 所 109 保 谷 南 分 庁 舎 に 移 転 東 伏 見 第 二 学 童 クラブ 121 東 伏 見 学 童 クラブに 移 転 16
年 度 廃 止 施 設 名 床 面 積 備 考 田 無 乳 児 保 育 園 312 解 体 平 成 23 年 度 住 吉 町 市 民 集 会 所 73 廃 止 富 士 町 分 庁 舎 459 解 体 社 会 教 育 課 倉 庫 46 解 体 平 成 24 年 度 東 伏 見 3 号 分 庁 舎 255 解 体 柳 沢 市 民 集 会 所 156 解 体 平 成 25 年 度 北 原 運 動 場 22 廃 止 菅 平 少 年 自 然 の 家 2,454 解 体 平 成 26 年 度 泉 町 市 営 住 宅 ( 一 部 ) 232 解 体 南 町 一 丁 目 消 防 倉 庫 47 解 体 みどり 児 童 センター 109 廃 止 4 維 持 管 理 コストの 状 況 公 共 施 設 等 にかかる 経 費 には 施 設 整 備 費 ( 普 通 建 設 事 業 費 ) のほかにも 建 物 の 維 持 管 理 経 費 やそこで 実 施 する 事 業 運 営 経 費 など 様 々な 経 費 がかかります このうち 地 方 財 政 状 況 調 査 をもとに 平 成 25 年 度 の 建 物 の 維 持 管 理 経 費 を 見 てみると 職 員 などの 人 件 費 を 除 いて 合 計 で 30 億 4,600 万 円 となっています その 内 訳 を 見 てみると 電 気 代 など の 光 熱 水 費 や 各 種 設 備 の 保 守 点 検 に 要 する 経 費 などの 物 件 費 が 占 める 割 合 が 最 も 高 く 全 体 の 89.3%を 占 めていることが 分 かります また 前 年 度 と 比 較 して 維 持 管 理 経 費 は 3,800 万 円 1.3%の 増 となっています これは 建 物 設 備 等 の 修 繕 補 修 に 係 る 維 持 補 修 費 が 減 となったものの 物 件 費 がそれを 上 回 る 増 となったことによるものです 維 持 管 理 コストの 別 の 状 況 227 2,719 100 平 成 25 年 度 254 2,655 99 平 成 24 年 度 0 1,000 2,000 3,000 4,000 物 その 他 ( 円 ) 建 物 の 維 持 管 理 経 費 は 地 方 財 政 状 況 調 査 結 果 をもとに 主 に 建 物 の 維 持 管 理 に 直 接 要 する 経 常 的 な 経 費 ( 指 定 管 理 料 を 含 んでいます )を 集 計 しています 17
次 に 施 設 区 分 ごとに 維 持 管 理 コストの 内 訳 を 見 てみると 教 育 文 化 スポーツ 施 設 が 占 める 割 合 が 最 も 高 く 全 体 の 28.8%を 占 めていることが 分 かります 施 設 の 維 持 管 理 費 は 物 件 費 や 維 持 補 修 費 のほか その 施 設 の 維 持 管 理 を 行 う 職 員 等 の 人 件 費 もかかっています また 施 設 の 規 模 や 建 築 後 の 経 過 年 数 備 わっている 設 備 などの 違 いによって 施 設 ごとに 維 持 管 理 費 は 異 なります 今 後 公 共 施 設 等 の 維 持 管 理 コストの 適 正 化 を 進 めていくためには 施 設 ごとに 維 持 管 理 コストも 含 めた 施 設 のライフサイクルコ ストを 把 握 する 必 要 があります 今 後 策 定 を 予 定 している 西 東 京 市 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 の 検 討 にあたっては ライフサイクルコストも 含 めた 公 共 施 設 に 関 する 情 報 を 一 元 管 理 し 課 題 などの 見 える 化 を 図 る 仕 組 みも 合 わせて 検 討 していく 必 要 があります 維 持 管 理 コストの 施 設 区 分 別 の 状 況 施 設 1 公 地 51 施 設 1 5 化 ス 施 設 2 25 また 公 共 施 設 に 係 る 経 費 には これらの 経 費 のほかにも 建 設 の 際 に 借 り 入 れた 市 債 の 返 済 金 ( 公 債 費 ) があります 公 債 費 は 施 設 整 備 のために 借 り 入 れた 市 債 の 返 済 金 とそれ 以 外 のために 借 り 入 れた 市 債 の 返 済 金 に 大 別 できます 本 市 では 合 併 以 降 新 市 建 設 計 画 に 基 づく 施 設 整 備 にあたって 合 併 特 例 債 を 活 用 してきたため 施 設 整 備 のために 借 り 入 れた 市 債 の 返 済 金 は 年 々 増 加 してきました 施 設 整 備 以 外 のために 借 り 入 れた 市 債 の 返 済 金 も あわせた 公 債 費 全 体 でも 同 様 に 増 加 傾 向 にありましたが 平 成 27 年 度 以 降 は いずれも 減 少 に 転 ずる 見 込 みとなっています 18
地 方 財 政 状 況 調 査 から 19
第 4 章 施 設 の 改 修 更 新 等 にかかる 将 来 コスト 1 建 替 改 修 経 費 の 予 測 今 後 40 年 間 の 大 規 模 改 修 費 用 更 新 費 用 について 総 務 省 のホームページで 公 開 されてい る 公 共 施 設 等 更 新 費 用 試 算 ソフトを 用 いて 試 算 してみました 試 算 の 条 件 耐 用 年 数 は 鉄 筋 コンクリート 造 で 50 年 ですが この 試 算 ソフトでは 長 寿 命 化 を 前 提 に 目 安 を 60 年 としています 建 替 えの 設 定 単 価 は 文 化 系 等 の 施 設 は 40 万 円 /m2 スポーツ レクリエーション 施 設 は 36 万 円 /m2 学 校 公 園 等 は 33 万 円 /m2 公 営 住 宅 は 28 万 円 /m2としています 改 修 の 目 安 は この 試 算 ソフトでは 30 年 としています 改 修 の 設 定 単 価 は 文 化 系 等 の 施 設 は 25 万 円 /m2 スポーツ レクリエーション 施 設 は 20 万 円 /m2 学 校 公 園 等 は 17 万 円 /m2としています 本 市 の 公 共 施 設 には 都 営 住 宅 等 の 一 部 を 借 用 しているものもありますが 今 回 の 試 算 では これらの 借 家 による 施 設 についても 本 市 で 建 て 替 えるものと 仮 定 して 試 算 しています この 条 件 で 試 算 した 結 果 総 額 で 1,376 億 円 かかることが 分 かりました 年 平 均 で 約 35 億 円 ですが 下 のグラフから 分 かるように 建 築 年 構 造 の 関 係 で 年 度 により かなり 改 修 更 新 費 用 にバラつきがあります また 平 成 38 年 度 までは 現 在 築 後 30 年 を 超 えている 建 物 の 大 規 模 改 修 費 用 が 更 新 費 用 の 大 半 を 占 めますが 平 成 40 年 以 降 は 建 替 えにかかる 費 用 が 大 幅 に 増 大 し さらに 合 併 後 整 備 した 施 設 が 大 規 模 改 修 の 時 期 に 入 ります 今 回 は 公 共 施 設 の 改 修 更 新 費 用 だけを 試 算 したもので インフラ 資 産 の 改 修 更 新 費 用 は 含 まれていません 今 後 インフラ 資 産 と 合 わせて 更 新 費 用 を 積 算 し 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 の 策 定 につなげていく 必 要 があると 考 えています 20