香 川 県 県 有 建 物 長 寿 命 化 指 針 月 香 川 県
目 次 はじめに 長 寿 命 化 指 針 策 定 の 背 景 () 県 有 建 物 の 建 築 経 過 数 等 の 現 状 () 県 有 建 物 の 改 修 修 繕 の 現 状 長 寿 命 化 の 必 要 性 () 基 本 的 な 考 え 方 () 長 寿 命 化 に 伴 う 効 果 予 測 長 寿 命 化 指 針 の 策 定 目 的 及 び 対 象 施 設 () 目 的 7 () 対 象 施 設 7 県 有 建 物 の 目 標 耐 用 数 等 () 目 標 耐 用 数 の 設 定 7 () 目 標 改 修 修 繕 周 期 の 設 定 7 県 有 建 物 の 長 寿 命 化 に 向 けた 取 組 み () 長 寿 命 化 設 計 基 準 による 取 組 み 8 () 長 期 保 全 計 画 書 の 作 9 () 施 設 管 理 者 の 役 割
はじめに 香 川 県 では ファシリティマネジメントの 考 え 方 を 取 り 入 れ 月 には 県 有 資 産 の 有 効 的 な 利 活 用 を 推 進 するため ファシリティ 情 報 の 一 元 化 県 有 資 産 の 効 率 的 な 運 用 や 長 寿 命 化 維 持 管 理 経 費 の 縮 減 未 利 用 地 の 利 活 用 処 分 の 推 進 を 本 柱 とする 香 川 県 ファシリティマネ ジメント 推 進 計 画 を 策 定 し 各 種 施 策 に 取 り 組 んでいます このうち 県 有 資 産 の 効 率 的 な 運 用 や 長 寿 命 化 の 取 組 みについては 建 物 の 点 検 を 着 実 に 行 い 長 期 的 視 点 に 立 った 改 修 修 繕 などにより 県 有 建 物 の 長 寿 命 化 に 取 り 組 むこととしています 長 寿 命 化 指 針 策 定 の 背 景 () 県 有 建 物 の 建 築 経 過 数 等 の 現 状 県 有 建 物 の 棟 数 等 は 末 で, 棟 延 べ 床 で 約 9 万 方 メートル 均 築 数 は8 となっています これを 建 築 経 過 数 及 び 部 局 別 ( 県 営 住 宅 を 除 く)に 見 ると 表 及 び 図 のとおりです 表 県 有 建 物 の 部 局 別 建 築 別 一 覧 表 ( 末 現 在 ) 経 過 数 知 事 部 局 ( 県 営 住 宅 を 除 く) 延 床 (m) 棟 数 割 合 延 床 (m) 教 育 委 員 会 警 察 本 部 病 院 局 水 道 局 合 計 棟 数 割 合 延 床 (m) 棟 数 割 合 延 床 (m) 棟 数 割 合 延 床 (m) 棟 数 割 合 以 上,.8%,.%,8.%.%,8 8.7% 以 上,7.%, 8.7%,89.%,7.%,89 9.% 以 上,8 9.% 8, 7.%,88.%,98.8%,8 9.% 以 上,77.% 7,9 7.% 7,.%,9.%, 8 9.8% 以 上,77.8% 9,9 9 9.%,8 8.8% 7,9 7.%,78 8 8.% 以 上,8 9.7% 8,9.%,.% 7,89 7.%,8.% 以 上 9,787 7 8.%,79 9 9.8%, 7.%,9 7.%,7 9 9.% 以 上,7 9.% 7, 8 8.7% 9,97 7.% 7.% 9,79.% 以 上,.%, 79 7.%,78.7% 7.%,7 9.% 以 上 7,9 88.%,8.9%,889 7.%, 7.% 9,87 8.% 以 上,8 9.%,87 8.%,7 8 9.% 7.%,98 7.% 合 計 8,,99.%,,9.%,.%,8 9.%,9,9,.%
図 県 有 建 物 の 部 局 別 建 築 別 グラフ( 末 現 在 ) 延 床 面 積 ( 千 m ) 9 8 7 以 前 教 育 委 員 会 の 建 築 が 多 い 8 8 8 元 7 9 知 事 部 局 の 建 築 ピーク 7 9 9 累 8 計 7 面 積 割 合 ( % ) 取 得 知 事 部 局 教 育 委 員 会 警 察 本 部 病 院 局 水 道 局 累 計 割 合 には 築 後 を 経 過 するものが 全 体 の 約 半 分 を 超 えるなど 老 朽 化 が 進 んでいることから 今 後 改 修 修 繕 費 用 の 増 加 や 建 替 え 需 要 の 集 中 が 予 想 されます 図 からは 7 から 8 は 教 育 委 員 会 の 建 築 が 多 いことがわかります また から には 知 事 部 局 の 建 築 の 大 きなピークが ありますが 設 備 のオーバーホールは 程 で 実 施 することが 一 般 的 で あることから 今 後 直 近 にオーバーホールが 集 中 することが 予 測 できます () 県 有 建 物 の 改 修 修 繕 の 現 状 県 では 県 有 建 物 を 良 好 に 維 持 管 理 するため 改 修 修 繕 等 に 努 めていま すが 次 のような 課 題 もあります 建 物 の 長 期 的 な 保 全 計 画 がないため 建 物 に 不 具 合 が 生 じた 場 合 には じめて 改 修 修 繕 等 を 実 施 することが 多 く 予 防 保 全 を 実 施 するときよ り 経 費 負 担 が 多 くなる 場 合 があります また 設 備 も 適 切 なオーバーホ ールを 実 施 していないときには 機 能 が 低 下 するため その 維 持 管 理 によ り 経 費 がかかる 場 合 があります 主 に 施 設 管 理 者 において 建 物 の 改 修 修 繕 等 の 必 要 性 や 程 を 判 断 し ているため 建 物 の 維 持 管 理 状 態 に 差 が 生 じることがあります 施 設 管 理 に 携 わる 者 の 多 くはいわゆる 事 務 職 であり また 数 程 で 配 置 替 えがあるため 建 物 の 状 態 を 中 長 期 的 に 把 握 することが 困 難 です
( 建 物 の 老 朽 化 の 事 例 の 写 真 ) 屋 上 防 水 層 の 浮 き 剥 がれ 外 壁 のクラック 外 壁 の 曝 裂 発 電 設 備 の 錆 油 漏 れ 長 寿 命 化 の 必 要 性 () 基 本 的 な 考 え 方 このように 県 有 建 物 の 老 朽 化 が 進 む 一 方 本 県 の 財 政 状 況 は 厳 しさを 増 しており 今 までどおりの 改 修 修 繕 等 を 実 施 することは 困 難 であると 予 想 されます 県 有 建 物 の 長 寿 命 化 への 取 組 みにより 改 修 修 繕 費 用 の 総 額 の 抑 制 による 財 政 負 担 の 軽 減 や 大 規 模 改 修 や 建 替 え 時 期 の 分 散 による 財 政 負 担 の 準 化 を 図 る 必 要 があります また 産 業 廃 棄 物 である 建 築 廃 材 の 排 出 削 減 のためにも 県 有 建 物 の 建 替 え 等 を 抑 制 し 長 寿 命 化 を 図 る 必 要 があります また 県 民 が 利 用 する 施 設 であることから 安 全 性 を 県 有 建 物 の 最 も 重 要 な 性 能 と 考 え その 適 正 な 水 準 を 確 保 しなければなりません
() 長 寿 命 化 に 伴 う 効 果 予 測 建 設 費 運 営 費 維 持 管 理 費 から 取 壊 し 処 分 までの 建 物 の 生 涯 に 必 要 な 総 費 用 はライフサイクルコスト(LCC)と 呼 ばれています 建 築 に 係 る LCC のうち 建 設 費 が 占 める 割 合 は 小 さく 氷 山 の 一 角 であ り その 後 の 運 営 費 維 持 管 理 費 取 壊 し 処 分 費 等 が 全 体 の8~9 割 を 占 めています 図 ライフサイクルコストのイメージ 建 設 費 運 営 費 維 持 管 理 費 改 修 費 修 繕 費 取 壊 し 処 分 費 氷 山 の 一 角 ライフサイクルコスト (Life Cycle Cost). 建 設 費 (イニシャルコスト). 運 営 費 維 持 管 理 費 などの 保 全 費 用 (ランニングコスト). 取 壊 し 処 分 費 県 有 施 設 の 長 寿 命 化 に 伴 う 財 政 負 担 の 準 化 や 軽 減 について その 効 果 予 測 (ラ イフサイクルコストシミュレーション)を 行 います シミュレーションの 対 象 施 設 及 び 期 間 シミュレーション 対 象 施 設 の 設 定 条 件 は 次 のとおりです 表 シミュレーション 対 象 施 設 の 設 定 条 件 構 造 鉄 筋 コンクリート 造 又 は 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 規 模 延 床 方 メートル 以 上 用 途 知 事 部 局 教 育 委 員 会 警 察 本 部 水 道 局 病 院 局 の 県 有 建 物 ( 県 営 住 宅 を 除 く) シミュレーション 期 間 は 間 ( から ) なお シミュレーションにあたって 建 設 及 び 取 壊 し 処 分 等 の 単 価 は 建 築 物 のライフサイクルコスト 国 土 交 通 省 大 臣 官 房 官 庁 営 繕 部 監 修 ( 以 下 建 築 物 LCC という ) 及 び 県 実 施 の 調 査 結 果 等 を 参 考 としました
シミュレーションのパターン ア.パターン 施 設 が 建 築 後 を 経 過 した 時 点 で 建 替 えを 行 う イ.パターン 施 設 に 対 する 改 修 修 繕 等 の 充 実 を 図 ったうえで 建 築 後 を 経 過 した 時 点 で 建 替 を 行 う パターン( 建 替 ) パターン( 改 修 修 繕 の 充 実 建 替 ) 建 替 改 修 修 繕 等 の 充 実 建 替 シミュレーション 結 果 パターンとパターンを 比 較 した 場 合 は 約 パーセントの 費 用 削 減 効 果 がありました( 表 図 図 ) 表 シミュレーション 結 果 区 分 パターン パターン 今 後 間 の LCC( ),777 億 円,8 億 円 均 9 億 円 7 億 円 条 件 で 建 替 改 修 修 繕 等 を 充 実 し 使 用 今 後 間 のLCCとは シミュレーションの 対 象 施 設 で 発 生 する 今 後 間 のLCC( 建 設 費 取 壊 し 処 分 費 等 )を 集 計 したものです また 別 のライフサイクルコストを 見 ても パターンは 建 替 えの 集 中 等 により 間 に 大 きな 差 が 生 じていますが これに 対 し パターンは 当 面 の 間 の 建 替 え 需 要 を 抑 制 し かつ 財 政 負 担 の 準 化 に 対 する 効 果 があること が 分 かります ( 図 )
図 パターン 別 のライフサイクルコスト( 総 額 ) 単 位 : 億 円,, 88 保 守 管 理 費 光 熱 水 費 校 舎 ( 建 替 費 ) 校 舎 ( 修 繕 費 ) 庁 舎 ( 建 替 費 ) 庁 舎 ( 修 繕 費 ),,, 88,,,78 7 パターン 79 88 979 パターン 図 パターン 別 のライフサイクルコスト( 総 額 ) 単 位 : 億 円, 9 8 7 パターン: 経 過 済 みの 建 物 の 建 替 え に99 億 円 を 要 する パターン: 建 築 ピーク 期 の 建 替 え 対 応 に 間 で,7 億 円 を 要 する パターン: 準 化 する パターン パターン 7 8 9 7 8 9 7 8 9
長 寿 命 化 指 針 の 策 定 の 目 的 及 び 対 象 施 設 () 目 的 県 有 建 物 について 使 用 可 能 な 数 の 目 標 を 定 めて 計 画 的 な 予 防 保 全 を 実 施 することにより 建 物 を 長 寿 命 化 し 改 修 修 繕 費 用 の 総 額 の 抑 制 による 財 政 負 担 の 軽 減 や 大 規 模 改 修 や 建 替 え 時 期 の 分 散 による 財 政 負 担 の 準 化 又 産 業 廃 棄 物 である 建 築 廃 材 の 排 出 抑 制 を 目 的 とします また 安 全 性 を 最 も 重 要 な 性 能 水 準 と 考 え その 確 保 を 図 ります ( 注 ) 本 指 針 において 建 物 には 付 属 する 設 備 も 含 むこととします () 対 象 施 設 原 則 として 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 及 び 鉄 骨 造 の うち 延 床 が 方 メートル 以 上 の 県 有 建 物 を 対 象 としますが 県 営 住 宅 は 既 に 策 定 している 長 寿 命 化 指 針 に 沿 って 取 り 組 むこととします 県 有 建 物 の 目 標 耐 用 数 等 () 目 標 耐 用 数 の 設 定 建 物 の 使 用 可 能 な 数 の 目 標 ( 以 下 目 標 耐 用 数 という )は 日 本 建 築 学 会 等 が 定 める としますが 特 に 防 災 拠 点 施 設 など 主 要 な 新 築 施 設 や 構 造 躯 体 が 継 続 使 用 可 能 な 施 設 は 日 本 建 築 学 会 水 準 の 長 期 レベル である を 目 標 とします 表 目 標 耐 用 数 目 標 耐 用 数 構 造 鉄 筋 コンクリート 造 又 は 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 造 なお 具 体 的 な 施 設 への 適 用 にあたっては 行 政 需 要 施 設 用 途 ライフ サイクルコストを 考 慮 して 長 寿 命 化 すべき 施 設 か 否 かを 検 討 し 施 設 目 的 に 応 じた 目 標 耐 用 数 を 設 定 します () 目 標 改 修 修 繕 周 期 の 設 定 安 全 性 や 機 能 性 の 確 保 のため 改 修 修 繕 は 部 位 部 材 の 耐 用 数 を 考 慮 して 定 期 的 に 行 う 必 要 があり 原 則 として 目 標 とする 改 修 修 繕 周 期 と 部 位 部 材 を 建 築 物 LCC で 定 める 次 のとおり 設 定 します 表 目 標 改 修 修 繕 周 期 躯 体 以 外 の 建 築 全 般 屋 上 防 水 外 壁 塗 装 電 気 設 備 ( 機 材 のみ) 空 調 熱 源 ポンプ 類 機 械 設 備 全 般 7
なお 県 有 建 物 には 日 本 建 築 学 会 賞 受 賞 建 物 や 登 録 有 形 文 化 財 があります が これら 文 化 的 に 価 値 が 高 い 建 物 については そのデザインや 文 化 性 を 考 慮 して 目 標 耐 用 数 の 設 定 や 改 修 修 繕 を 実 施 し 建 物 の 景 観 を 保 存 する 視 点 を 持 つ 必 要 があります ( 参 考 ) 県 有 建 物 の 長 寿 命 化 に 向 けたこれまでの 取 組 み () 県 有 施 設 緊 急 点 検 県 有 施 設 の 場 合 多 くの 県 民 の 利 用 があることから 建 物 の 性 能 のうち 安 全 性 は 最 も 重 要 であり 適 正 な 水 準 を 維 持 しなければなりません から にかけて 落 下 により 歩 行 者 等 に 危 害 を 加 える 恐 れのある 外 壁 コンクリートブロック 塀 等 について 手 順 等 を 取 りま とめたチェックリストやマニュアルを 基 に 点 検 を 実 施 し 緊 急 に 対 応 の 必 要 がある 建 物 については 修 繕 等 を 実 施 しているところです () 県 有 建 物 劣 化 状 況 調 査 建 物 や 設 備 の 計 画 的 な 修 繕 等 のためには 現 状 の 劣 化 状 況 を 調 査 する 必 要 があります そこで と にかけて 延 床 方 メートル 以 上 の 県 有 建 物 について 調 査 の 上 劣 化 状 況 カルテを 作 してい ます () 保 全 情 報 システム(BIMMS )の 導 入 建 物 の 長 期 保 全 計 画 の 作 には 膨 大 な 情 報 が 必 要 とされており 建 物 の 基 礎 的 データを 可 能 な 限 りデータベース 化 する 必 要 があります そのため に 施 設 台 帳 の 建 物 の 基 本 情 報 を 電 子 化 し には 保 全 情 報 システムを 導 入 し 基 本 情 報 及 び 劣 化 状 況 を 順 次 デー タベース 化 しています BIMMS 一 般 財 団 法 人 建 築 保 全 センターが 全 国 営 繕 主 管 課 長 会 議 の 要 請 を 受 け 開 発 したシステムで 中 長 期 の 保 全 計 画 などが 可 能 県 有 建 物 の 長 寿 命 化 に 向 けた 取 組 み () 長 寿 命 化 設 計 基 準 による 取 組 み 今 後 長 寿 命 化 の 対 象 となる 県 有 建 物 については 営 繕 部 門 や 予 算 部 門 等 が 連 携 し その 設 計 段 階 からこれまでよりも 一 層 長 寿 命 化 の 考 えを 取 り 入 れ た 建 設 や 建 替 えを 実 施 することとします その 際 重 視 すべき 事 項 や 観 点 は 次 のとおりです 8
可 変 性 将 来 の 用 途 変 更 に 対 応 できるように 機 械 室 配 管 スペース 階 高 設 計 荷 重 等 に 柔 軟 性 を 持 たせた 設 計 とします 更 新 性 建 築 設 備 の 更 新 に 配 慮 した 機 械 室 や 配 管 スペースの 計 画 を 行 います 高 耐 久 性 使 用 する 部 材 や 導 入 する 設 備 は 目 標 改 修 修 繕 数 等 を 踏 まえた 上 で 費 用 対 効 果 が 認 められるものについては 耐 久 性 の 高 いものを 選 択 します 維 持 管 理 清 掃 保 守 点 検 修 繕 等 の 維 持 管 理 業 務 を 効 率 的 に 実 施 するため 点 検 用 の 足 場 等 の 設 置 を 可 能 とするなど 維 持 管 理 を 考 慮 した 設 計 とします 省 エネルギー 省 資 源 再 生 可 能 エネルギーの 活 用 等 も 含 め 環 境 負 荷 の 低 減 に 対 応 した 設 計 と します () 長 期 保 全 計 画 書 の 作 間 の 保 全 計 画 及 び 維 持 管 理 業 務 に 係 る 技 術 的 事 項 を 定 めた 長 期 保 全 計 画 書 を 施 設 管 理 者 が 施 設 毎 に 順 次 作 します まず には 本 庁 舎 本 館 及 び 警 察 本 部 庁 舎 について 作 し に 施 設 の 用 途 行 政 需 要 の 動 向 及 び 規 模 構 造 等 に 基 づき 長 期 保 全 計 画 書 を 策 定 する 建 物 の 選 定 基 準 を 策 定 し 順 次 取 り 組 んでいくこととします 長 期 保 全 計 画 書 作 にあたっては 保 全 情 報 システムを 活 用 することとし そ の 際 現 在 登 録 済 みの 建 物 の 等 基 本 データに 加 え 建 築 設 備 の 詳 細 な 機 器 部 材 データを 登 録 します 保 全 情 報 システムの 保 全 計 画 作 支 援 機 能 を 用 いて 修 繕 更 新 周 期 や 工 事 単 価 から 今 後 間 に 予 想 される 修 繕 更 新 工 事 の と 概 算 経 費 をシミュ レーションします なお 保 全 情 報 システムに 搭 載 するデータは 次 のとおりです 9
保 全 情 報 システム 搭 載 データ 大 項 目 中 項 目 小 項 目 具 体 例 基 本 情 報 土 地 ( 敷 地 ) 所 在 地 住 所 敷 地 m 坪 都 市 計 画 に 基 づく 区 域 区 分 制 限 建 築 基 準 法 に 基 づ く 制 限 用 途 地 域 建 ぺい 率 容 積 率 建 物 所 在 地 住 所 竣 工 月 日 ( 築 数 ) 階 数 地 上 地 下 塔 屋 構 造 RC( 鉄 筋 コンク リート 造 ) SRC( 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 ) S( 鉄 骨 造 ) CB(コンクリー トブロック 造 ) W( 木 造 ) 等 延 べ 床 m 主 用 途 事 務 所 病 院 等 建 物 診 断 情 報 調 査 日 調 査 者 劣 化 ( 総 合 ) A~C 劣 化 ( 下 記 項 目 ごと) 建 築 屋 根 防 水 外 壁 電 気 受 変 電 低 圧 その 他 機 械 熱 源 空 調 給 排 水 その 他 A~C
大 項 目 中 項 目 小 項 目 具 体 例 施 設 管 理 情 報 機 器 部 材 情 報 区 分 屋 根 外 部 受 変 電 発 電 空 調 設 備 給 排 水 衛 生 設 備 消 火 設 備 昇 降 機 等 種 別 露 出 防 水 外 壁 シーリング 特 高 変 圧 器 盤 非 常 用 ガスター ビン 発 電 冷 却 塔 ポンプ 屋 内 消 火 栓 エレベーター 等 型 式 アスファルト 露 出 防 水 ポリウレタン 系 モールド 変 圧 器 ガスタービン 機 関 FRP 製 冷 却 塔 揚 水 用 ポンプ 屋 内 消 火 栓 ( 号 ) 油 圧 エレベータ ー 等 数 量 台 箇 所 等
() 施 設 管 理 者 の 役 割 本 指 針 は 県 有 施 設 を 順 次 予 防 保 全 による 維 持 管 理 に 転 換 すること 等 によ り 長 寿 命 化 を 図 るためのガイドラインですが その 実 効 性 を 担 保 するために は 施 設 管 理 者 の 継 続 的 かつ 適 切 な 取 組 みが 必 要 となります そのため 以 降 に 施 設 管 理 者 を 対 象 とした 長 期 保 全 計 画 書 作 にあたっての 研 修 会 を 開 催 し その 取 組 みを 支 援 することとします なお 長 期 保 全 計 画 書 に 基 づく 毎 の 改 修 修 繕 は 施 設 管 理 者 及 び 財 産 経 営 課 による 予 算 課 との 費 用 削 減 効 果 を 踏 まえた 後 の 財 政 負 担 協 議 等 に 基 づき 施 設 管 理 者 が 施 工 の 範 囲 や 優 先 を 考 慮 し 執 行 するものとします また 指 定 管 理 者 により 管 理 を 行 っている 公 の 施 設 の 施 設 管 理 者 は 長 寿 命 化 の 目 的 を 理 解 し 日 常 の 維 持 管 理 を 行 っている 指 定 管 理 者 と 協 力 して 予 防 保 全 に 最 大 限 取 り 組 み 長 期 保 全 を 図 ることとします