目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ


組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

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資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

第2節 茨木市の現況

計画策定の基本的な考え方 スポーツ振興法が50 年ぶりに全面改正され 平成 23 年 6 月に新たにスポーツ基本法が制定されました スポーツ基本法においては スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは全ての人々の権利であるとともに スポーツは青少年の健全育成等 国民生活において多面にわたる役割を担

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

15

スライド 1

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

学校の危機管理マニュアル作成の手引

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等)

施策吊

p 旭川市.xls

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

02-01 ビジョンの基本的考え方

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

Microsoft Word - ■【滑川町総合振興計画】計画書_修正_ _NXPowe

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

-218-

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も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

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施策吊

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

平成18年度標準調査票

第3節 重点的な取り組み

0-1表紙

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

自己点検・評価表

1) すべての子供達に 心のバリアフリー の指導を 2020 年以降順次実施される学習指導要領改訂において 道徳や体育 図工 美術 音楽などにおける障害者理解を図る 心のバリアフリー の指導や教科書等の充実 [ 文部科学省 ] ( 調整中 ) これらの指導がクロスカリキュラム中で自分事として受け止め

第 1 部 施策編 4

はじめに

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目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

計画の基本的な考え方 〇 〇本計画でのスポーツ〇 〇 スポーツをより身近なものとし スポーツの果たす多様な役割を踏まえて 本計画におけるスポーツを位置づけます 競技スポーツやレクリエーション活動だけでなく 健康づくりのためのウォーキング ハイキング 気分転換の散歩や軽い運動 サイクリング キャンプ活

104 (3) 全中学校において アクティブスクール を展開 全中学校を アクティブスクール として位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進している (4) スーパーアクティブスクール や アクティブライフ研究実践校 による取組中学校 47

事務事業調書平成 27 年度 事業 No 647 課 総務課 係 施設係 起案者 石原久仁夫 決裁者早川雅己 事務事業名 小学校施設耐震補強事業 事業種別 施設整備 1 事業概要 総合計画体系 根拠法令 法定受託事務 公約 議会答弁 陳情 市民要望実施方法実施期間 求める成果 ( 目的 ) 4 個性

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第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

資料 No.4 平成 29 年度 重点施策 寒川町教育委員会

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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求められる整理編

1 はじめに 1 趣旨このたびの教育委員会制度改革の一環として 各地方公共団体の長には当該地方公共団体の教育 学術及び文化の振興に関する総合的な施策について その目標 ( めざす姿 ) や施策の根本となる方針を明らかにするための 教育施策の大綱 を策定することが求められることとなりました 本町では

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

第2節 茨木市の現況

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

Ⅰ その他 教育委員会所管予算の概要 予算総括表 項 施策体系別事業一覧 3 平成 30 年度主要施策の概要 目 Ⅱ 平成 30 年度主要施策の概要希望をかなえるための後押し すべての子供が夢をはぐくむことのできる社会づくり 社会で活躍する人材の育成 学びのセーフティネット構築事業 重点事業 ( 一

施策の柱 2 ホームタウン活動の推進 (1) サッカーを活かしたまちづくり 事業 主な取り組み事業 達成度 担当課等 18 シティプロモーション事業 5 スポーツ交流課 19 サッカーのまち静岡啓発事業 5 スポーツ交流課 20 サッカーによるシティプロモーションの推進 5 スポーツ交流課 21 サ

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

地域子育て支援拠点事業について

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

平成 27 年度 多賀町立図書館事業計画実施報告書 ( 平成 28 年 3 月末現在 ) 多賀町立図書館

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6


八王子市学校サポーター事業実施要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 八王子市立小 中学校 ( 以下 学校 という ) に在籍する特別な支援が必要な児童 生徒に対して学校生活における適切な支援を行うため 学校サポーターを必要に応じて学校に配置し 本市における特別支援教育の充実を図ることを目的とする

する・みる・ささえるの スポーツ文化

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

大村市子ども読書活動推進計画(素案)

【最終】平成28年度活動状況調査結果

01 【北海道】

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整整合合 本計画は 第三次宜野湾市総合計画 ( 案 ) に則するものとして位置づけられます また 第 2 次宜野湾市男女共同参画計画 や他の関連する計画との整合性をもったものとして定めています 一方 本計画には母子の健康確保を盛り込むことが定められていることから 宜野湾市母子保健計画 は本計画に包含

11

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

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Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

中井町緑の基本計画(概要版)

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

2 重点項目内容成果目標 9 月末の進捗状況 1 月末の進捗状況 3 月末の達成状況 幼少期の教育の重要性に鑑み 関係部局 関係機関と連携しながら 支援が必要な子ども一人ひとりの教育的ニーズに応じ 多様できめ細やかな支援を行います 保幼小中の連携の強化 保幼小の教員が めざす児童像と効果的な指導 支

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1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

Transcription:

佐野市教育大綱 ( 案 ) 平成 28 年月 栃木県佐野市

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

1 はじめに 平成 27 年 4 月 1 日に 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律 が施行されました この中で 首長と教育委員会が十分な意思疎通を図り 地域の教育課題やあるべき姿を共有して より一層民意を反映した教育行政を推進するために すべての地方公共団体に首長と教育委員会を構成員とする 総合教育会議 を設置することが規定されました この会議において 首長と教育委員会との連携を強化し 首長が教育行政に連帯して責任を構築するため 当該地方公共団体の教育 学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱を定めることが求められています 佐野市では 平成 19 年 3 月に 育み支え合う人々 水と緑と万葉の地に広がる交流拠点都市 を将来像とした 佐野市総合計画 を策定いたしました 現在は将来像を実現するために平成 26 年度から 4 年間の計画として 後期基本計画 によるまちづくりを進めているところです 市の最上位計画であります総合計画基本構想及び基本計画と整合性を図ることから この後期基本計画の基本目標の一つである 豊かな心を育む教育 文化づくり に定められている施策を大綱の柱として策定します 2 根拠法令 教育大綱は 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 1 条の 3 に基づき策定します 3 計画期間 教育大綱の対象期間は 佐野市総合計画後期基本計画の期間と整合を図るため 平成 27 年度 (2015 年度 ) から平成 29 年度 (2017 年度 ) までの 3 年間とします 教育を取り巻く環境の変化や施策の進展状況などを踏まえ 佐野市総合計画との整合を図りながら 適宜見直しを行います 1

4 大綱の基本方針 佐野市総合計画後期基本計画に基づき 次の 6 つを基本方針とします 基本方針 1 特色ある教育と心の教育を推進します 基本方針 2 安全で安心して学べる教育環境を整備します 基本方針 3 学校 家庭 地域連携により教育力の向上を図ります 基本方針 4 生活を豊かにする生涯学習を推進します 基本方針 5 歴史 文化資源の継承と芸術 文化活動を推進します 基本方針 6 生涯スポーツ 競技スポーツの振興とスポーツ環境の整備を図ります 2

5 主な取組 それぞれの基本方針を踏まえた主な取組は次のとおりです 基本方針 1 特色ある教育と心の教育を推進します 1 学校教育活動の充実と特色ある教育の推進 各学校の実態を分析し 課題の解決につながる教育課程の編成などにより 特色ある学校運営を推進します さわやか教育指導員やさわやか健康指導員を適切に配置し 効果的に学習支援や相談事業を行います 2 教職員の資質の向上 各校が抱える課題に対応するための教員研修を実施します ICT 研修など時代の変化に対応した研修を実施します 3 小中一貫教育の推進 小中合同の学校行事を行うことにより 児童の中学校への適応力を育み 進学の不安を軽減します 小学校と中学校の外国語指導の連携を進めるため ALT( 外国語指導助手 ) によるヒアリングや表現力などの指導の充実を図ります 小中学校教員が相互に授業を行うことなどにより それぞれの指導方法を理解し 小中一貫教育に対応した指導力を高めます 4 特別支援教育の推進 個別の指導計画等を作成し 一人一人のニーズに応じた特別支援教育の指導のあり方を検討します 特別支援学級支援員を適切に配置し 特別支援学級における指導の充実を図ります 基本方針 2 安全で安心して学べる教育環境を整備します 1 安全で快適な学校施設の整備 学校施設の耐震補強工事を計画的に実施します 学校施設の設備を改修し 基準に適合したものに改善します 学校給食において アレルギー対応を推進するとともに 事故の防止を図ります 3

2 小中学校の適正配置の推進 良好な学習環境を保持するため 小中学校適正配置等基本計画を策定し 小中学校の適正規模 適正配置を推進します 3 地域ぐるみで行う児童生徒の安全対策の充実 PTA 活動等により 通学路の危険個所を把握し 改善に努めます 児童生徒の登下校の際に 学校安全支援ボランティア等と連携し 見守り指導などを行い 校外での安全を確保します 4 教育の機会均等に資する奨学金制度の拡充 奨学金制度の内容を検討し 利用しやすい制度とすることにより 教育の機会の拡充に努めます 基本方針 3 学校 家庭 地域連携により教育力の向上を図ります 1いじめ ゼロ を目指す取組の推進 道徳教育や心の教育などを通して お互いを思いやり 尊重し 生命を大切にする意識を高めます いじめ問題解決のために 学校や家庭が外部識者に相談できる体制を構築します 小中学校と保護者や地域が連携を図り いじめの防止 早期発見 問題解決に取り組みます 2 家庭での教育力の向上 各学校においてPTA 研修を開催し 家庭の教育力の向上に努めます 講座や情報誌等により 家庭教育の事例を紹介し 家庭での教育の啓発を図ります 3 地域での教育力の向上 部活動の指導者バンクの導入を進めるなど 地域の人たちが学校支援ボランティア活動に積極的に参加できるよう登録制度の充実を図ります 中学生マイ チャレンジ( 職場体験 ) 事業などのキャリア教育の推進のため 事業者との連携を図ります 放課後こども教室を継続し 地域の人たちとの交流を推進します 基本方針 4 生活を豊かにする生涯学習を推進します 1 学習情報及び場の提供 両毛広域生涯学習ネットワーク推進協議会などの活動を通して 近隣市町と連携し 多様な学習情報の提供に努めます 4

学習施設の改修により 利用しやすい環境の整備に努めます 2 学習内容の向上 市民スタッフとともに 市民大学などの講座の企画や運営を行い 内容の充実を図ります 楽習講座の進め方などを学ぶ講師養成講座を実施することにより 楽習講師の資質の向上を図ります 3 学習成果を活かす取組 若年層の人材発掘や 生涯学習ボランティアの登録を促進し 楽習出前講座などで講師として活躍できる人材の育成に努めます フォーラム 公民館まつり 市民大学等 学習成果を公表する機会を提供し 学習成果の還元を促進します 4 青少年の健全育成 研修会などにおいて 自然体験を始めとした体験的な学習活動の場を提供し 子どもの社会性や豊かな感性を養います 青年団体が企画する教養講座などの学習活動を支援し 自ら学び成長しようとする人材を育成します 基本方針 5 歴史 文化資源の継承と芸術 文化活動を推進します 1 地域の歴史 文化の理解の促進 唐沢山城跡に関するパンフレット等を作成し 理解啓発を図ります 郷土博物館 葛生化石館 葛生伝承館 吉澤記念美術館において開催する企画展 講座の充実を図ります 田中正造翁の資料の充実を図ります 2 文化財の適切な保存と継承 唐沢山城跡保存管理計画を策定し 整備と活用に努めます 指定文化財のデータベース化 文化財要覧の作成 文化財の保存修復を推進し 災害時の対応や管理費助成等の制度の拡充を検討します 国指定重要文化財 伊藤若冲 菜蟲譜 の公開と活用の方策を検討します 郷土芸能の後継者育成のため 継承団体の出演できる場と機会を提供します 3 文化 芸術に触れる機会の充実 文化施設 吉澤記念美術館等について 照明音響設備等の特殊設備の更新を図るとともに バリアフリー化と長寿命化の視点から保全及び改修を推進します 5

郷土博物館の展示収蔵保管機能を維持するため 空調設備の更新を行います 次代を担う子どものため 子ども芸術鑑賞事業の充実を図ることを検討します 吉澤記念美術館における子どもや障がい者の鑑賞者の増加に向けて 関係機関等との連携を図ります 4 文化 芸術活動の促進 文化振興の基本方針の作成に向けて 各種団体の自立化の目標を設定します 文化協会や公益財団法人佐野市民文化振興事業団の事業運営が円滑に行えるように支援します 基本方針 6 生涯スポーツ 競技スポーツの振興とスポーツ環境の整備を図ります 1 生涯スポーツの推進 広報紙やスポーツガイドブックなどにより 生涯スポーツの啓発を行うとともに より多くの方にスポーツに親しんでもらえるよう スポーツ教室等の事業の充実を図ります 総合型地域スポーツクラブや体育協会と連携し 地域スポーツを支える団体の活性化を図ります 指導者講習会等を開催し スポーツ指導者の指導力向上を図ります 2 競技スポーツの推進 優れた外部指導者を招き 選手の能力を引き出す環境の整備に努めます スポーツリーダーバンクの指導者を指導者研修会などに派遣し 指導力の強化を図ります 3スポーツ施設の整備と運営 点検と計画的な修繕により 施設の長寿命化を図るとともに 機能や特性に応じた施設の整備に努めます 指定管理者の専門性を活かし 施設の効率的 効果的な運営を行います 6

参考資料 1 関係法令条文 ( 抜粋 ) 地方教育行政の組織及び運営に関する法律 ( 大綱の策定等 ) 第 1 条の3 地方公共団体の長は 教育基本法第 17 条第 1 項に規定する基本的な方針を参酌し その地域の実情に応じ 当該地方公共団体の教育 学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱 ( 以下単に 大綱 という ) を定めるものとする 2 地方公共団体の長は 大綱を定め 又はこれを変更しようとするときは あらかじめ 次条第 1 項の総合教育会議において協議するものとする 3 地方公共団体の長は 大綱を定め 又はこれを変更したときは 遅滞なく これを公表しなければならない 4 第 1 項の規定は 地方公共団体の長に対し 第 21 条に規定する事務を管理し 又は執行する権限を与えるものと解釈してはならない 教育基本法 ( 教育振興基本計画 ) 第 17 条政府は 教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため 教育の振興に関する施策についての基本的な方針及び講ずべき施策その他必要な事項について 基本的な計画を定め これを国会に報告するとともに 公表しなければならない 2 地方公共団体は 前項の計画を参酌し その地域の実情に応じ 当該地方公共団体における教育の振興のための施策に関する基本的な計画を定めるよう努めなければならない 7