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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

Taro-29職員退職手当支給規程

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

答申第585号

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

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Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

目     次

Taro-役員退職手当規程(H27.10改正)HP版

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m07 北見工業大学 様式①

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

(2) 懲 戒 については 戒 告 は 3 ヵ 月 減 給 は 6 ヵ 月 停 職 は 9 ヵ 月 4 病 気 休 暇 休 職 欠 勤 により 勤 務 しなかった 職 員 が 再 び 勤 務 するに 至 った 場 合 において 他 の 職 員 との 均 衡 上 必 要 があると 認 められるときは

第 3 章 会 員 ( 会 員 の 資 格 ) 第 5 条 協 会 の 会 員 は 協 会 の 目 的 に 賛 同 して 入 会 した 次 の 各 号 に 掲 げる 者 とする (1) 軽 種 馬 を 生 産 する 者 (2) 軽 種 馬 を 育 成 する 者 (3) 馬 主 (4) 調 教 師 (

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

平成21年9月29日

定款

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( 雇 用 契 約 期 間 ) 第 5 条 本 会 は 雇 用 契 約 の 締 結 に 当 たって 期 間 の 定 めをする 場 合 には 1 年 以 内 の 期 間 とし 契 約 時 に 本 人 の 希 望 等 を 考 慮 のうえ 各 人 別 に 決 定 する ただし 必 要 に 応 じて 健 康

27-045人事規程270401

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

●労働基準法等の一部を改正する法律案

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【労働保険事務組合事務処理規約】

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)

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大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

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財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

(6) 31 年 以 上 の 期 間 については 1 年 につき100 分 の120 2 前 項 に 規 定 する 者 のうち 負 傷 若 しくは 病 気 ( 以 下 傷 病 という 傷 病 は 国 家 公 務 員 共 済 組 合 法 ( 昭 和 33 年 法 律 第 128 号 ) 第 81 条

公表表紙

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

平成28年岩手県条例第8号

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(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Microsoft Word 日本年金機構職員退職手当規程(規程第36号)

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条


* 解 雇 の 合 理 性 相 当 性 は 整 理 解 雇 の 場 合 には 1 整 理 解 雇 の 必 要 性 2 人 員 選 択 の 相 当 性 3 解 雇 回 避 努 力 義 務 の 履 行 4 手 続 きの 相 当 性 の 四 要 件 ( 要 素 )で 判 断 され る 部 門 閉 鎖 型

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

●幼児教育振興法案

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

連合「改正高年齢者雇用安定法」に関する取り組みについて

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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(4) 勤 続 20 年 を 超 え 30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき 100 分 の 200 (5) 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき 100 分 の 100 ( 退 職 手 当 の 調 整 額 ) 第 5 条 の3 退 職 手

省 九 州 地 方 整 備 局 長 若 しくは 宮 崎 県 知 事 に 意 見 を 提 出 することができる ( 役 員 の 任 命 ) 第 8 条 理 事 長 及 び 監 事 は 宮 崎 県 知 事 が 任 命 する 2 理 事 は 理 事 長 が 任 命 する 3 副 理 事 長 は 理 事 長


2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

退職手当とは

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

基発第 号

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から2.0の 範 囲 内 で 印 刷 局 の 業 務 実 績 に 対 する 評 価 に 応 じて 決 定 する 業 績 勘 案 率 を 乗 じた 額 とする ただし 第 6 条 第 1 項 及 び 第 7 条 後 段 の 規 定 によ り 引 き 続 き 在 職 したものとみなされた 者 の 退 職

役員退職手当規程

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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1 育 児 休 業 代 替 任 期 付 職 員 ( 一 般 事 務 職 )とは 育 児 休 業 代 替 任 期 付 職 員 とは 一 般 の 職 員 が 育 児 休 業 を 取 得 した 際 に 代 替 職 員 とし て 勤 務 する 職 員 です 一 般 事 務 職 については 候 補 者 として

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

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1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

象 労 働 者 を 雇 入 れした 事 業 所 を 離 職 した 雇 用 保 険 の 被 保 険 者 である 労 働 者 の 氏 名 離 職 年 月 日 離 職 理 由 が 明 らかにされた 労 働 者 名 簿 等 の 写 し 2 要 綱 第 9 条 第 2 項 第 1 号 アに 該 当 する 労


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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195

2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

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Transcription:

使 用 者 の 懲 戒 権 の 有 効 性 について 社 会 保 険 労 務 士 神 田 眞 弓 1.はじめに 懲 戒 処 分 というのはよく 耳 にすることばですが 一 般 的 には 使 用 者 が 企 業 秩 序 を 維 持 するために 設 けた 服 務 規 律 や 使 用 者 の 指 示 命 令 に 違 反 した 場 合 などに 使 用 者 が 労 働 者 に 制 裁 罰 として 科 する 処 分 のことをいいます しかしそもそも 懲 戒 処 分 というのは 懲 戒 として 科 される 行 政 処 分 のことをいい 公 務 員 の 服 務 上 の 義 務 違 反 に 対 して 行 われる もので 免 職 停 職 減 給 戒 告 などがあります 当 然 これらの 懲 戒 処 分 については 国 家 公 務 員 法 をはじめとする 法 律 で 規 定 されています このように 本 来 は 公 務 員 に 対 して 行 わ れる 懲 戒 処 分 を 一 民 間 企 業 が 行 うことができるのかといった 疑 問 がわいてきます 今 回 は 一 民 間 企 業 が 懲 戒 権 を 発 動 し 労 働 者 を 処 分 することは 可 能 なのかどうか また 可 能 であるとすれば 懲 戒 処 分 を 有 効 なものとするためにどんな 点 に 注 意 すべきかなどを 中 心 に 検 討 してみたいと 思 います 2. 懲 戒 処 分 の 法 的 根 拠 使 用 者 は 様 々な 理 由 で 労 働 者 に 懲 戒 処 分 を 実 行 していますが では 何 を 根 拠 にそのよ うな 処 分 を 行 いうるのかについてはしばしば 問 題 となることがあります 労 働 基 準 法 第 89 条 第 1 項 は 常 時 10 人 以 上 の 労 働 者 を 使 用 する 使 用 者 に 就 業 規 則 の 作 成 と 届 出 の 義 務 を 課 していますが その 第 9 号 で 表 彰 及 び 制 裁 の 定 めをする 場 合 においては その 種 類 及 び 程 度 に 関 する 事 項 を 定 めること つまり 使 用 者 が 懲 戒 処 分 を 行 うためには 就 業 規 則 上 に 懲 戒 処 分 の 事 由 と 手 段 を 規 定 し 労 働 契 約 の 内 容 として 明 確 化 しておくことが 必 要 である といっています( 契 約 説 ) しかし そうすると 10 人 未 満 の 労 働 者 を 使 用 する 使 用 者 には 就 業 規 則 の 作 成 及 び 届 出 の 義 務 はありませんので このような 使 用 者 には 全 く 懲 戒 処 分 を 行 うことができないのではないかということが 問 題 となります しかし 使 用 者 は 特 に 懲 戒 について 明 示 の 規 定 がない 場 合 でも 企 業 にとって 必 要 やむを 得 ないときは その 行 為 に 応 じて 適 当 な 制 裁 を 加 えうることは 企 業 並 びに 労 働 契 約 の 性 質 上 当 然 である ( 昭 和 26.1.8 東 京 地 裁 決 定 北 辰 精 密 工 業 仮 処 分 申 請 事 件 )とする 裁 判 例 もあり 就 業 規 則 に 根 拠 がない 場 合 でも 企 業 の 秩 序 維 持 のために 当 然 懲 戒 権 を 行 使 しうるとする 説 も 有 力 です( 経 営 権 発 動 説 ) また 使 用 者 は 広 く 企 業 秩 序 を 維 持 し もって 企 業 の 円 滑 な 運 営 を 図 るために その 雇 用 する 労 働 者 の 企 業 秩 序 違 反 行 為 を 理 由 として 当 該 労 働 者 に 対 し 一 種 の 制 裁 罰 である 懲 戒 を 科 すことができる とする 説 もあり( 事 実 上 の 権 利 説 ) 固 有 の 懲 戒 権 を 認 めるわけではないが 企 業 はその 秩 序 を 維 持 するために 事 実 上 の 権 利 と して 懲 戒 権 をもつとした 考 えも 根 拠 としてあげられています 以 上 のように 懲 戒 権 の 根 拠 には 諸 説 がありますが 一 民 間 企 業 が 懲 戒 権 を 発 動 するこ とはできると 見 るのが 妥 当 なようです しかし 経 営 権 発 動 説 や 事 実 上 の 権 利 説 は 就 業 規 則 に 懲 戒 の 規 定 を 設 けていなかったり 10 人 未 満 の 事 業 場 で 就 業 規 則 を 作 成 していない 場 合 に 社 会 通 念 上 懲 戒 処 分 に 相 当 するような 非 違 行 為 があった 場 合 の 救 済 的 なものとし て 考 えるべきであり 基 本 は 懲 戒 処 分 を 行 うためには その 根 拠 として 就 業 規 則 において その 要 件 及 び 効 果 が 定 められていることが 必 要 ( 平 成 9.7.1 仙 台 高 裁 判 決 東 北 福 祉 大 学

事 件 )と 考 えるのが 妥 当 と 思 われます 3. 懲 戒 の 対 象 事 由 それでは 労 働 者 はどのような 行 為 を 行 ったときに 懲 戒 処 分 の 対 象 となるのか? 一 般 的 に 就 業 規 則 に 定 められた 懲 戒 事 由 には まず 労 働 契 約 に 基 づいた 労 働 力 を 提 供 しない 場 合 つ まり 無 断 欠 勤 や 遅 刻 無 断 で 職 場 を 離 脱 する 職 務 怠 慢 などの1 勤 務 成 績 不 良 その 他 の 事 由 として2 職 場 内 での 非 行 3 業 務 命 令 違 反 4 経 歴 詐 称 5 機 密 漏 えい 6 私 生 活 上 の 非 行 7 刑 事 事 件 8 二 重 就 業 9 監 督 義 務 違 反 などがありますが 労 働 者 がこれらの 事 由 に 該 当 し これに 対 し 相 応 の 制 裁 を 加 えるのが 適 当 と 判 断 されたときに 懲 戒 処 分 が 行 われます 4. 懲 戒 処 分 の 種 類 1 戒 告 けん 責 これらの 懲 戒 処 分 は 会 社 によっても 異 なりますが 戒 告 はいましめ つまりお 説 教 をし 将 来 を 戒 めるといった 処 分 です けん 責 となると 戒 めに 加 え 始 末 書 を 提 出 させることが 多 いようです この 始 末 書 を 提 出 させることで 労 働 者 自 身 に 反 省 を 促 し 再 発 をしない ための 方 策 を 検 討 させます 2 減 給 労 働 基 準 法 第 91 条 では 減 給 の 制 裁 を 行 う 場 合 に 制 限 規 定 を 設 けています つまりいく らでも 減 給 できるとすると 減 給 される 労 働 者 の 生 活 が 立 ち 行 かなくなるおそれがありま すので 法 律 で 制 限 をしているわけです ここで 注 意 しなければならないのは 次 に 説 明 する 出 勤 停 止 の 場 合 の 賃 金 減 額 とは 意 味 が 異 なる 点 です 出 勤 停 止 という 懲 戒 処 分 を 受 け た 場 合 労 働 力 は 提 供 していないわけですから 賃 金 を 減 額 されたとしてもそれはノーワ ークノーペイの 原 則 により 賃 金 減 額 自 体 は 減 給 にはあたりません 減 給 にあたるのは 制 裁 罰 として 例 えば 10 分 しか 遅 刻 していないにもかかわらず 30 分 の 賃 金 を 減 額 するよ うな 場 合 に 減 給 の 制 裁 の 規 定 に 反 しないかどうかを 検 討 しなければなりません 3 出 勤 停 止 出 勤 停 止 処 分 は 一 定 期 間 会 社 に 出 勤 することを 停 止 し その 結 果 として 労 働 しなかっ た 期 間 について 賃 金 を 支 払 わないという 処 分 です よく 自 宅 待 機 命 令 と 比 較 されますが この 自 宅 待 機 命 令 は 処 分 が 決 定 するまでの 間 は 会 社 に 来 なくてもよいということで 一 見 出 勤 停 止 とどう 違 うのかと 思 われると 思 いますが この 自 宅 待 機 命 令 のときに 賃 金 を 減 額 しますと これは 出 勤 停 止 と 同 じ 処 分 をしたことになりますが 通 常 自 宅 待 機 の 段 階 では 賃 金 を 払 っているケースが 多 いようです(この 場 合 は 会 社 都 合 による 休 業 扱 いとなり 平 均 賃 金 の 6 割 の 支 給 で 可 ) 何 故 このようなことをするかといいますと いったん 出 勤 停 止 と いう 懲 戒 処 分 をしてしまうと その 後 他 の 一 切 の 処 分 ができなくなってしまうからです( 二 重 処 分 の 禁 止 ) したがって 自 宅 待 機 段 階 では 賃 金 を 支 払 い 懲 戒 処 分 としない 取 扱 いをす るわけです 4 降 格

降 格 については 懲 戒 の 手 段 として 取 り 入 れている 企 業 と 取 り 入 れていない 企 業 があり ます なぜなら 降 格 は 人 事 権 の 行 使 としての 降 格 なのか 懲 戒 としての 降 格 なのか 区 別 がつきにくいことが 考 えられます 例 えば 部 長 を 部 長 としての 能 力 がないために 課 長 に 降 格 させるといった 場 合 に それはある 意 味 会 社 として 当 然 の 処 遇 といえます なぜなら 会 社 としては 適 正 な 人 事 配 置 をする 必 要 があるからです 実 際 の 裁 判 でも 懲 戒 処 分 としての 降 格 ではなく 人 事 権 を 行 使 しての 降 格 が 有 効 とされた 例 があります( 星 電 社 事 件 神 戸 地 裁 判 決 平 成 7.12.4) 5 諭 旨 解 雇 懲 戒 解 雇 諭 旨 解 雇 というのは 本 来 懲 戒 解 雇 の 処 分 に 該 当 する 件 を 情 状 酌 量 の 余 地 がある 場 合 や 本 人 が 深 く 反 省 をしているような 場 合 本 人 から 退 職 届 を 提 出 させて 退 職 させるものを いいます これに 対 し 懲 戒 解 雇 は 解 雇 予 告 も 予 告 手 当 の 支 払 いもなく 即 時 に 解 雇 され 退 職 金 の 支 払 もないのが 一 般 的 です (ただし 予 告 手 当 を 支 払 わなくてもいいのは 所 轄 労 働 基 準 監 督 署 長 の 解 雇 予 告 除 外 認 定 を 受 けた 場 合 です )このように 懲 戒 解 雇 は 重 大 な 企 業 秩 序 違 反 があった 場 合 や 刑 事 事 件 の 被 告 となり 刑 が 確 定 したような 場 合 当 該 処 分 が 該 当 するものと 思 われます 懲 戒 解 雇 は 刑 法 でいうとまさに 死 刑 に 該 当 するほど 最 も 重 い 処 分 であり 処 分 を 科 す 場 合 も 慎 重 に 検 討 し 社 会 通 念 上 やむを 得 ないと 判 断 される 場 合 にのみ 適 用 するといった 慎 重 な 姿 勢 が 必 要 です 5. 懲 戒 処 分 の 有 効 性 様 々な 労 使 トラブルの 中 でも 多 いのが 懲 戒 処 分 の 有 効 無 効 を 争 うものが 見 受 けられま す そこで 懲 戒 処 分 の 有 効 性 については 何 点 かのチェックポイントがありますのでご 紹 介 したいと 思 います 1 罪 刑 法 定 主 義 類 似 の 諸 原 則 罪 刑 法 定 主 義 というのは 刑 法 でよく 議 論 されますが この 根 拠 には 憲 法 第 31 条 があり ます この 条 文 には 何 人 も 法 律 の 定 める 手 続 きによらなければ その 生 命 若 しくは 自 由 を 奪 はれ 又 はその 他 の 刑 罰 を 科 せられない と 規 定 されています この 条 文 の 法 律 を 就 業 規 則 に 読 み 替 えるわけですが つまり 就 業 規 則 に 懲 戒 処 分 事 由 懲 戒 の 種 類 について 明 記 されていなければ 処 分 することはできないとするものです 2 不 遡 及 の 原 則 不 遡 及 の 原 則 とは これも 憲 法 第 39 条 にありますように 何 人 も 実 行 の 時 に 適 法 で あった 行 為 又 は 既 に 無 罪 とされた 行 為 については 刑 事 上 の 責 任 を 問 はれない これは 実 行 のときに 適 法 であったのに これを 懲 戒 事 由 になるとする 規 定 をあとから 設 けて 処 分 す ることはできないというものです 3 一 事 不 再 理 これは 二 重 処 分 の 禁 止 というものです これも 憲 法 第 39 条 後 段 に 同 一 の 犯 罪 につい て 重 ねて 刑 事 上 の 責 任 を 問 はれない という 規 定 があります 先 ほどの 出 勤 停 止 と 自 宅 待 機 のところで 記 載 しましたように 一 度 ( 賃 金 を 支 払 わない) 自 宅 待 機 = 出 勤 停 止 を 行

ったあとに さらに 懲 戒 処 分 としての 降 格 懲 戒 解 雇 といった 処 分 を 科 すことはできない ので 慎 重 な 対 応 が 必 要 です 4 相 当 性 の 原 則 ところで 懲 戒 に 該 当 する 行 為 の 内 容 と 処 分 のレベルは 妥 当 なのかということに 関 して は バランスを 慎 重 に 判 断 しなければなりません すなわち 2,3 度 の 遅 刻 や 些 細 なミ スに 対 し 懲 戒 解 雇 といった 処 分 が 行 われた 場 合 懲 戒 事 由 とのバランスがあまりにも 不 均 衡 であり 懲 戒 権 の 濫 用 に 当 たると 考 えられています 5 平 等 扱 いの 原 則 これは 同 じような 懲 戒 に 該 当 する 行 為 を 行 った 者 に 対 し 会 社 内 の 地 位 によって 処 分 の 重 さを 変 えたりしてはいけないということです 6 適 正 手 続 き 処 分 手 続 きは 適 正 かつ 公 正 なものでなければなりません 処 分 をしようとする 時 は い きなり 処 分 するのではなく 本 人 に 弁 明 の 機 会 を 与 えたり 懲 罰 委 員 会 や 労 働 組 合 との 協 議 を 行 ったりして 誰 かの 独 断 で 決 定 されるようなことがないようにしなければなりませ ん また 次 のような 場 合 には 懲 戒 権 の 濫 用 として 処 分 が 無 効 になることもあります (ア) 懲 戒 事 由 と 懲 戒 手 段 が 就 業 規 則 に 規 定 されていない 場 合 (イ) 懲 戒 規 定 の 内 容 が 合 理 的 でない 場 合 (ウ) 懲 戒 処 分 にあたり 平 等 性 が 保 たれていない 場 合 (エ) 懲 戒 処 分 が 規 律 違 反 の 種 類 程 度 に 照 らして 相 当 でない 場 合 (オ) 懲 戒 処 分 にあたり 適 正 な 手 続 きが 取 られていない 場 合 6. 懲 戒 処 分 の 実 際 以 上 一 民 間 企 業 が 懲 戒 処 分 を 行 いうるのか また 行 いうる 場 合 懲 戒 処 分 を 有 効 なもの とするためにどんな 点 に 注 意 すべきかなどを 中 心 に 検 討 をしてきました 当 事 務 所 にも 従 業 員 を 懲 戒 処 分 としたい といった 相 談 が 実 に 多 く 寄 せられます そ の 場 合 まず 具 体 的 な 懲 戒 に 該 当 する 行 為 はどういった 内 容 なのかを 詳 細 に 伺 います 例 えば 同 じような 内 容 でも 社 長 の 考 えで 大 きく 処 分 内 容 が 変 わることがあります 会 社 が 貸 与 したパソコンで 私 的 なメールをたびたび 行 っている といった 内 容 でも ある 社 長 は これは 職 務 専 念 義 務 違 反 であり また 会 社 の 所 有 物 を 私 的 に 流 用 しているのでけしから ん といった 考 えの 社 長 もいれば 私 的 なメールも 情 報 収 集 の 一 環 であり そういっ た 部 外 との 情 報 交 換 によって 新 たなアイデアやヒントが 生 まれることもある といって 寛 大 に 許 容 している 社 長 もいます このように 会 社 特 にトップの 考 えによっては 前 者 は 何 らかの 懲 戒 処 分 の 対 象 になりますし 後 者 は 何 らお 咎 めなしといった 結 果 になります 重 要 なことは どんな 行 為 を 行 えばどんな 処 分 を 受 けるか?といったことを 事 前 に 従 業 員 に 知 らしめておくことです ただ 上 記 のような 私 的 メールによって 懲 戒 処 分 を 行 う 場 合 であっても いきなり 出 勤 停 止 や 減 給 などといった 重 い 処 分 をするのではなく まずは 戒 告 けん 責 といった 軽 い 処 分 で 様 子 を 見 たびたびのけん 責 等 の 処 分 にもかかわらず そ

の 後 改 善 の 状 態 が 見 られない 場 合 に 次 に 重 い 処 分 へと 進 んでいかなければなりません 後 にこの 懲 戒 処 分 の 有 効 性 をめぐり 争 いとなったときに 争 点 となるのは そういった 懲 戒 行 為 に 対 し 企 業 側 がどの 程 度 改 善 されるよう 当 該 労 働 者 に 反 省 を 促 し また 教 育 を 施 したかということがポイントとなるからです どんな 労 働 者 であっても 程 度 の 大 小 こそあれ 懲 戒 に 該 当 する 行 為 を 全 くおこなったことがないという 労 働 者 はまずいないの ではないでしょうか?そうであれば 常 日 頃 から 労 働 者 に 対 して 会 社 に 所 属 していると いう 責 任 と 義 務 を 自 覚 させ しっかりと 倫 理 教 育 を 実 行 していく 必 要 があります 7. 終 わりに 今 回 は 使 用 者 の 懲 戒 権 の 有 効 性 について 検 討 をしてみましたがいかがでしたでしょ うか? 使 用 者 は 労 働 者 を 自 由 に 懲 戒 処 分 できると 思 いがちで 特 に 就 業 規 則 に 懲 戒 事 項 が 規 定 されているとその 傾 向 が 強 いように 思 われます しかし 就 業 規 則 に 懲 戒 事 項 が 規 定 されていれば 一 定 程 度 の 範 囲 で 懲 戒 処 分 を 行 う 際 の 根 拠 にはなりますが その 懲 戒 行 為 と 処 分 のバランスに 問 題 がないか? 問 題 があった 場 合 は 懲 戒 権 の 濫 用 と 取 られ 懲 戒 処 分 そ のものが 無 効 とされることもありますので 慎 重 な 取 扱 いが 必 要 です まずは 会 社 として 懲 戒 行 為 があった 場 合 どのような 姿 勢 で 臨 むのかその 意 思 統 一 も 必 要 だと 思 います 以 前 ある 鉄 道 会 社 で 従 業 員 が 規 則 違 反 である 運 転 席 内 に 乗 客 を 入 れてはいけない という 規 定 に 違 反 し 自 身 の 子 供 を 運 転 席 に 入 室 させ 懲 戒 解 雇 となった 事 例 がありました こ の 処 分 も 世 論 は 賛 否 両 論 で 処 分 が 重 過 ぎるといった 意 見 やこの 行 為 は 懲 戒 解 雇 となる 行 為 に 該 当 しているのだから 懲 戒 解 雇 処 分 は 当 然 であるとの 意 見 が 大 多 数 でした 結 果 は 就 業 規 則 に 忠 実 に 処 分 を 行 ったわけですが 私 個 人 としてはこの 判 断 は 妥 当 であったと 思 います なぜならば 一 度 ルールとして 規 定 した 以 上 原 則 その 規 則 に 従 った 運 用 をする べきで 特 別 な 事 情 ( 緊 急 避 難 など)でもない 限 り 例 外 を 作 ってはならないと 考 えるか らです 万 一 懲 戒 解 雇 としなかった 場 合 後 に 同 じような 事 案 が 発 生 した 場 合 でも 平 等 性 の 原 則 により もう 懲 戒 解 雇 に 処 することができなくなってしまいます ですから 将 来 も 見 据 えた 上 で できる 限 り 規 則 に 忠 実 に 運 用 をしていく 必 要 があります 今 一 度 会 社 の 就 業 規 則 を 見 直 し 懲 戒 行 為 の 内 容 や 処 分 レベルが 合 理 的 であるか?など について 点 検 されることをお 勧 めいたします