Microsoft PowerPoint - H26年度主要成果rev



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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

消 防 庁 危 険 物 保 安 室 殿 ドラム 缶 に 係 る 可 燃 性 蒸 気 対 流 シミュレーション 分 析 業 務 成 果 報 告 書 2013 年 1 月 アドバンスソフト 株 式 会 社

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

現 地 調 査 では 火 口 周 辺 の 地 形 や 噴 気 等 の 状 況 に 変 化 は 見 られませんでした また 赤 外 熱 映 像 装 置 5) による 観 測 では 2015 年 3 月 頃 から5 月 29 日 の 噴 火 前 に 温 度 上 昇 が 認 められていた 新 岳 火 口

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

Taro-H19退職金(修正版).jtd

別紙3

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

本 日 の 話 題 東 京 湾 再 生 推 進 会 議 の 概 要 具 体 的 な 取 組 内 容 (モニタリング) 環 境 の 現 状 新 しい 取 組 の 例 2

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

Microsoft Word - 「平成28年(2016年)熊本地震」_20号.docx

資料8(第2回水害WG)

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

Microsoft Word - H28第2回瀬戸内海シラス予報(確定版)

Ⅰ 平成14年度の状況

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波佐見町の給与・定員管理等について

18 国立高等専門学校機構

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 ( 単 位 : 円 ) 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 413,

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

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01.活性化計画(上大久保)

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

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1. 本 市 の 保 育 所 運 営 費 と 保 育 料 の 現 状 2 (1) 前 回 (5/29 5/29) 児 童 福 祉 専 門 分 科 会 資 料 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区 分 別 軽 減 率 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区

( の 復 旧 ) 3. 南 相 馬 市 エリアの 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 及 び 居 住 制 限 区 域 内 の 路 線 数 ( ) 10 路 線 うち 被 災 した 路 線 ( 工 区 ) 数 10 路 線 52 箇 所 うち 応 急 対 策 を 実 施 した 路 線 ( 工 区

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

23年度版 総社市様式外.xls

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

1

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2%の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 2 級 185,8 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものである 3 級

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

m07 北見工業大学 様式①

参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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Ⅰ 平成14年度の状況

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです 3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給

(5) 特 定 施 設 の 使 用 の 方 法 (6) 色 等 の 処 理 の 方 法 (7) 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 及 び 量 2 一 の 施 設 が 特 定 施 設 となった 際 現 にその 施 設 を 設 置 している 者 ( 設 置 の 工 事 をしている 者 を 含

出 水 時 の 予 測 対 象 は ダムサイト 濁 水 とダムの 堤 体 の 工 事 原 石 の 採 取 の 工 事 建 設 発 生 土 の 処 理 の 工 事 施 工 設 備 及 び 工 事 用 道 路 の 設 置 の 工 事 道 路 の 付 替 の 工 事 に おいて 降 雨 時 に 発 生 す

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

Microsoft Word - 様式(H22)[1].rtf

調査結果の概要

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

Microsoft Word - 国民年金の加入納付状況H25

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

Microsoft Word - 表紙(正)

Taro-給与公表(H25).jtd

24kohyou

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

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(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

1.3. 距 離 による 比 較 距 離 による 比 較 を 行 う ( 基 本 的 に 要 求 される 能 力 が 違 うと 思 われるトラック 別 に 集 計 を 行 った ) 表 -3 に 距 離 別 の 比 較 を 示 す 表 -3 距 離 別 比 較

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

0439 研究開発推進事業(防衛省所管計上)250614

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 ) ( 単 位 : ) 1 級 級 級 級 5 級 級 1 号 給 の 給 料 月 額 15, 185,8,9 1,9 89,, 最 高 号 給 の 給 料 月 額,7 9, 5, 9,1,5, ( 注 ) 給 料 月 額 は

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

(5) 給 与 改 定 の 状 況 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B A-B ( 改 定 率 ) 19 年 度 ( ) 0.0 ( 注 ) 民 間 給 与 公 務 員

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 岐 阜 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給

<4D F736F F D203193FA8AD45F95CA8E86325F89898F4B315F94F093EF8AA98D AD97DF914F82CC8FEE95F182CC8EFB8F C28E8B89BB2E646F63>

表紙

別紙3

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

人事行政の運営状況の報告について

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 職 員 の 平 均 給 与 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 及 び 平 均 給 与 の 状 況 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 埼 玉 県 43.3 類 似 団 体 平 均 年 齢

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

大 阪 福 岡 鹿 児 島 前 頁 からの 続 き 35

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3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

工 業 用 水 道 更 新 耐 震 化 事 業 の 費 用 対 効 果 の 算 定 工 業 用 水 道 更 新 耐 震 化 事 業 における 費 用 対 効 果 を 工 業 用 水 道 事 業 に 係 る 政 策 評 価 実 施 要 領 ( 経 済 産 業 省 ) 及 び 費 用 対 効 果 分 析

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 給 料 表 の 見 直 し ( 給 料 表 の 改 定 実 施 時 期 ) 平 成 27 年 4 月 日 ( 内 容 ) 一 般 行 政 職 の 給 料 表 について, 国 の 見 直 し 内 容 を 踏 まえ 平 均

Transcription:

平 成 26 年 度 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 対 応 の 調 査 研 究 における 主 要 成 果 平 成 27 年 3 月 ( 独 ) 水 産 総 合 研 究 センター

- 目 次 -. はじめに 1. 福 島 県 海 域 の 海 水 の 放 射 性 セシウム 濃 度 の 状 況 2. 海 底 堆 積 物 中 の 放 射 性 セシウム 濃 度 3. 河 口 域 における 陸 域 起 源 の 放 射 性 セシウムの 動 態 4. 海 底 堆 積 物 の 動 向 予 測 ( 観 測 とモデル) 5. スズキ クロダイにおける 放 射 性 セシウム 濃 度 の 推 移 6. マダラの 放 射 性 セシウム 濃 度 出 現 確 率 の 経 時 変 化 7. 東 北 海 域 ヒラメの 汚 染 履 歴 の 推 定 8. 汚 染 海 底 土 から 海 産 生 物 へ 移 行 する 放 射 性 セシウムの 定 量 評 価 9. 現 場 飼 育 による 放 射 性 セシウム 取 り 込 み 試 験 1. 内 水 面 の 環 境 中 の 放 射 性 セシウム 汚 染 の 動 向 11. 栃 木 県 中 禅 寺 湖 の 底 泥 に 含 まれる 放 射 性 セシウムの 分 布 12. アユの 放 射 性 セシウム 濃 度 の 推 移 13. 原 発 事 故 前 に 生 まれた 魚 と 以 後 に 生 まれた 魚 の 放 射 性 セシウム 濃 度 14. 魚 類 中 のSr-9 汚 染 の 簡 易 スクリーニング 方 法

.は じ め に 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 から 環 境 中 に 放 出 された 放 射 性 物 質 により 福 島 県 やその 近 接 水 域 に 生 息 する 水 生 生 物 が 汚 染 され その 食 品 としての 安 全 性 が 危 惧 されてきました 事 故 から215 年 3 月 24 日 までの 間 に 福 島 県 の 水 産 物 について28,19 検 体 の 検 査 が 行 われています 211 年 4-6 月 には1Bq/kg-wetを 超 過 する 割 合 が53%ありましたが 215 年 1 2 月 にはその 割 合 は.2%まで 減 少 しており 汚 染 は 着 実 に 改 善 の 方 向 に 向 かっています 今 回 の 事 故 後 福 島 県 漁 業 協 同 組 合 連 合 会 は 県 下 全 ての 漁 業 を 自 粛 することを 決 定 し 現 在 も 一 部 の 試 験 操 業 を 除 き 漁 業 活 動 は 自 粛 されています 東 京 電 力 は 213 年 8 月 には 事 故 後 継 続 して 放 射 性 セシウム 等 を 漏 洩 し 続 けていたことを また215 年 1 月 には 雨 水 によって 放 射 性 セシウムを 含 んだ 水 が 排 水 路 から 直 接 港 湾 外 に 流 れ 出 ていたことを 公 表 しましたが その 影 響 は 福 島 県 の 試 験 操 業 海 域 でさえ 全 く 見 られていません しかしながら こうした 汚 染 水 関 連 のニュースが 報 道 されることにより 福 島 県 だけでなく 東 北 産 の 水 産 物 でさえ 安 全 性 に 疑 問 を 持 つ 消 費 者 が 多 く 存 在 することも 事 実 です 現 状 のように 水 産 物 の 汚 染 が 軽 減 することは 事 故 後 早 い 段 階 から 予 想 されていました これは 196 年 代 から 行 われてきている 環 境 放 射 能 研 究 の 成 果 があるからです しかし こうした 過 去 の 成 果 が 広 く 一 般 の 方 々に 普 及 しているわけではありません 消 費 者 の 水 産 物 に 対 する 不 安 の 払 拭 や 風 評 被 害 の 抑 制 のためには 水 生 生 物 中 の 放 射 性 物 質 濃 度 の 動 向 の 把 握 とともに どのような 経 路 を 経 て 水 生 生 物 が 汚 染 されるのか ま たその 汚 染 がどのように 軽 減 されていくのかといった 科 学 的 プロセスを 丁 寧 に 説 明 していくことが 重 要 であ ると 私 たちは 考 えています 私 たち( 独 ) 水 産 総 合 研 究 センターは 震 災 直 後 から 水 産 庁 委 託 事 業 放 射 性 物 質 影 響 解 明 調 査 事 業 及 び 復 興 交 付 金 による 海 洋 生 態 系 の 放 射 性 物 質 挙 動 調 査 事 業 を 実 施 しています ここでは これらの 事 業 で 得 られた 主 な 成 果 をとりまとめて 報 告 いたします

1. 福 島 県 海 域 の 海 水 の 放 射 性 セシウム 濃 度 の 状 況 図 1. 上 図 : 沖 合 海 域 におけ る 海 水 採 取 地 点 青 は 平 成 23 年 度 緑 は 平 成 24 年 度 黒 は 平 成 26 年 度 の 採 取 地 点 下 図 : 沖 合 海 域 における 水 深 1mまでのCs-137 積 算 値 白 丸 は 水 深 5mまでの 積 算 値 黒 丸 は 水 深 1mまでの 積 算 値 福 島 県 ~ 茨 城 県 沖 合 の 表 層 から 水 深 1mまでの 海 水 に 存 在 するCs-137の 量 は211 年 7 月 から 時 間 の 経 過 ととも に 急 速 に 減 少 し 214 年 12 月 の 時 点 で 2-3 Bq/m 2 と ほぼ 事 故 以 前 の 水 準 (~2 Bq/m 2 )まで 低 下 しました ( 図 1) 福 島 県 沿 岸 の 海 水 に 含 まれるCs-137 濃 度 は212 年 4 月 からある 程 度 の 変 動 幅 を 持 ちながら 徐 々に 低 下 し 215 年 1 月 の 時 点 で1 mbq/kg 以 下 で 推 移 して います( 図 2) 我 々が 調 査 を 行 っている 小 名 浜 地 先 に おけるCs-137 濃 度 の 変 動 は 近 傍 の 海 域 で 規 制 庁 が 行 っているモニタリング 結 果 と 同 レベルで 推 移 しており 小 名 浜 地 先 における 結 果 は 福 島 第 一 原 発 南 方 の 沿 岸 域 を 代 表 できる 結 果 と 考 えら れます( 図 2) 図 2. 小 名 浜 地 先 における 海 水 のCs-137 濃 度 時 間 変 動. 左 図 の 青 丸 と 右 図 の 折 れ 線 は 規 制 庁 によるモニタリング 結 果, 赤 丸 が 小 名 浜 地 先 の 結 果 海 水 の 現 状 の Cs-137 濃 度 レ ベ ル (1mBq/kg 以 下 )と 濃 縮 係 数 から 推 定 される 魚 類 の 放 射 性 セシウム 濃 度 は 1Bq/kg-wet 以 下 と 基 準 値 の1/1 程 度 までしか 上 昇 し 得 ないと 考 えられま す

2. 海 底 堆 積 物 中 の 放 射 性 セシウム 濃 度 図 1. 海 底 土 マッピング 調 査 に よる 海 底 堆 積 物 表 層 (-1cm) 中 のCs-137 濃 度 分 布 赤 枠 で 囲 んだタイルが 今 年 度 実 施 した 調 査 海 域 を 示 す 図 2. 間 隙 水 から 海 水 への 放 射 性 Csの 再 溶 出 を 考 慮 した 海 底 土 表 層 放 射 性 Cs 濃 度 の 時 間 変 化 シ ミュレーション 結 果 3 年 間 で 表 層 濃 度 がほぼ 半 減 する 緯 度 経 度 5 分 解 像 度 の 海 底 堆 積 物 中 の 放 射 性 セシウム 濃 度 分 布 の 実 態 把 握 調 査 領 域 を 拡 充 をしました 特 に 第 一 原 発 以 北 の 領 域 では 最 も 沖 合 いの 調 査 海 域 で 1Bq/kg-dry 以 下 程 度 の 低 濃 度 が 全 体 的 に 分 布 していることを 確 認 でき 第 一 原 発 事 故 の 影 響 が 及 んだ 主 要 な 領 域 をほぼ カバーすることに 成 功 しました また 反 復 調 査 の 結 果 から 濃 度 の 水 平 的 な 高 低 のパターンは 維 持 されているものの 全 体 的 な 濃 度 レベルが 徐 々に 減 少 傾 向 に あることを 確 認 しました 海 底 土 の 粒 子 の 隙 間 に 存 在 する 海 水 ( 間 隙 水 )に 海 底 土 粒 子 の1 分 の1の 濃 度 の 放 射 性 Csが 溶 け 込 んでいる 事 を 初 め て 確 認 しました この 間 隙 水 が 堆 積 物 の 深 部 や 海 底 直 上 の 海 水 にゆっくりと 拡 散 する 効 果 により 海 底 土 表 層 の 放 射 性 Cs 濃 度 が3 年 ほどで 事 故 当 初 の 半 分 に 減 少 す る 事 が 説 明 できます 一 方 この 拡 散 に より 海 底 土 直 上 の 海 水 中 の 放 射 性 Cs 濃 度 は 拡 散 が な か っ た 場 合 に 比 べ て 約.2mBq/Lほど 上 昇 していると 見 られます

3. 河 口 域 における 陸 域 起 源 の 放 射 性 セシウムの 動 態 213 214 図 1. 阿 武 隈 川 河 口 域 における 採 水 地 点 阿 武 隈 川 下 流 域 河 口 域 河 口 沖 の 海 域 におい て 陸 域 から 海 域 へ 供 給 される 溶 存 態 および 懸 濁 態 の 放 射 性 セシウムの 動 態 を 調 査 しました ( 図 1 ) 河 川 ( 塩 分 ~2 程 度 )では 保 存 的 混 合 直 線 よりも 高 い 溶 存 態 Cs-137が 観 測 され 懸 濁 態 か ら 溶 存 態 に 変 化 する 脱 着 作 用 が 起 きていること が 明 らかになりました( 図 2) 塩 分 26 以 上 の 海 域 では 塩 分 によらず 懸 濁 態 Cs-137は1~2 mbq/kg-waterで 溶 存 態 Cs- 137の 存 在 比 が 増 加 することから 懸 濁 態 Cs- 137が 沈 降 していることが 明 らかになりました ( 図 3) 図 2. 溶 存 態 Cs-137の 希 釈 曲 線 黒 丸 は213 年 赤 丸 は 214 年 の 濃 度 実 線 は 保 存 的 混 合 直 線 を 示 す 図 3. 懸 濁 態 Cs-137の 希 釈 曲 線 黒 丸 は213 年 赤 丸 は 214 年 の 濃 度 実 線 は 保 存 的 混 合 直 線 を 示 す 溶 存 態 懸 濁 態 Cs-137ともに 河 川 から 海 域 に 入 ると 直 線 的 に 減 少 し 海 水 で 希 釈 されていまし た 211 年 9 月 22 日 には 台 風 15 号 に 伴 う 出 水 があ り 大 量 の 懸 濁 物 質 の 負 荷 があり 懸 濁 態 放 射 性 セシウムも 仙 台 湾 に 供 給 されたと 考 えられま すが 大 部 分 が 河 口 沖 に 沈 降 し 残 りも 海 水 で 希 釈 されたと 考 えられます

4. 海 底 堆 積 物 の 動 向 予 測 ( 観 測 とモデル) 沿 岸 底 泥 放 射 性 物 質 輸 送 モデル ROMS ( 沿 岸 海 洋 モデル) SWAN ( 波 浪 モデル) 放 射 性 物 質 付 き 堆 積 物 モデル 複 数 粒 径 で 沈 降 再 懸 濁 を 再 現 領 域 高 解 像 度 海 洋 循 環 - 波 浪 - 堆 積 物 結 合 モデ ルを 構 築 し 観 測 結 果 と 比 較 し 海 底 土 中 の 放 射 性 Csの 移 動 を 表 現 できるモデルを 開 発 してい ます 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 から 溶 存 態 として 流 出 し たCs-137が 海 底 土 に 吸 着 し 福 島 沿 岸 にCs- 137 濃 度 の 高 い 海 底 土 を 形 成 しますが 台 風 等 の 通 過 に 伴 い 徐 々に 濃 度 が 低 下 することが 計 算 結 果 として 得 られました 阿 武 隈 川 から 放 出 された 懸 濁 態 Cs-137は 河 口 付 近 に 数 km 以 内 に 沈 降 しますが 徐 々に 濃 度 が 低 くなることが 計 算 結 果 として 得 られました 211/5/16 211/11/16 半 年 後 212/11/16 1.5 年 後 213/11/16 2.5 年 後 図 1. 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 から 溶 存 態 として 流 出 したCs-137が 海 底 土 に 吸 着 し 海 底 土 と 移 動 することによって 起 きる 海 底 土 中 の 放 射 性 セシウム 積 算 量 の 変 化 ( 計 算 結 果 ) 出 水 ピーク 時 出 水 後 半 年 出 水 後 1 年 図 2. 阿 武 隈 川 から 放 出 された 河 川 懸 濁 態 に 吸 着 した 放 射 性 セシウムの 海 底 土 中 での 積 算 量 の 変 化 ( 計 算 結 果 ) 台 風 通 過 後 の211 年 9 月 21 日 ~29 日 に 負 荷 された 懸 濁 態 Cs-137を 河 口 域 で 与 えて 計 算 を 行 った

5. スズキ クロダイにおける 放 射 性 セシウム 濃 度 の 推 移 図 1. 福 島 県 および 宮 城 県 で212 年 以 降 に 採 取 された スズキに 含 まれる 放 射 性 セシウム 濃 度 の 推 移 図 2. 福 島 県 および 宮 城 県 で212 年 以 降 に 採 取 された クロダイに 含 まれる 放 射 性 セシウム 濃 度 の 推 移 水 研 センターの 調 査 結 果 と 公 表 されている 測 定 結 果 を 合 わせて 解 析 し スズキの 放 射 性 セシウム 濃 度 は212 年 以 降 明 確 な 低 下 傾 向 を 示 していることを 明 らかにしました 福 島 県 では214 年 5 月 宮 城 県 では214 年 8 月 を 最 後 に 基 準 値 (1Bq/kg-wet)を 上 回 る 検 体 は 報 告 されていません( 図 1) クロダイの 濃 度 も212 年 以 降 低 下 傾 向 が 明 らかで 福 島 県 では214 年 7 月 宮 城 県 では214 年 4 月 を 最 後 に 基 準 値 を 上 回 る 検 体 は 報 告 されていません( 図 2) 当 該 海 域 におけるクロダイの 出 現 ( 採 捕 ) 時 期 をみると 宮 城 県 では 冬 季 に 採 捕 報 告 が 少 ない 傾 向 がありま す( 図 2) この 事 から 当 該 海 域 のクロダイは 春 先 から 夏 季 にかけて 宮 城 県 沖 へと 北 上 し 水 温 が 低 下 する 冬 季 には 南 下 する 移 動 生 態 を 有 している 可 能 性 が 示 唆 されます そのため 事 故 後 散 発 的 に 宮 城 県 内 で 報 告 された 高 濃 度 のクロダイは 第 一 原 発 の 近 傍 で 放 射 性 セシウムを 取 り 込 んだ 個 体 が 宮 城 県 沖 に 北 上 していた 可 能 性 が 考 えられます

6.マダラの 放 射 性 セシウム 濃 度 出 現 確 率 の 経 時 変 化 出 現 確 率.18.16.14.12.1.8.6.4.2.3.25.2.15.1.5.18.16.14.12.1.8.6.4.2 青 森 県 1 2 3 宮 城 県 1 2 3 茨 城 県 1 2 3.45.4 岩 手 県.35.3.25.2.15.1.5.4 1 2 3.35 福 島 県.3.25.2.15.1.5 1 2 3 5Bq 1Bq Cs134+137 濃 度 (Bq/kg-wet, 対 数 ) 211Apr -Dec 212Jan-Jun 212Jul-Dec 213Jan-Jun 213Jul-Dec 214Jan-Jun 214Jul-Dec 震 災 後 東 北 各 県 で 操 業 規 制 出 荷 自 粛 が 行 われてきたマダラですが 214 年 11 月 に 茨 城 県 で 215 年 1 月 に 福 島 県 で 規 制 が 解 除 され( 福 島 県 では 一 部 海 域 ) ようやく 全 県 でマダラの 水 揚 げが 可 能 になりました 県 別 の 放 射 性 セシウムの 出 現 確 率 の 時 系 列 変 化 を 示 すことで 現 状 を 把 握 し 規 制 解 除 時 期 の 妥 当 性 を 調 べました いずれの 県 沖 でも 震 災 からの 時 間 の 経 過 と 共 に 放 射 性 セシウム 濃 度 は 下 がる 傾 向 にあ りました 青 森 県 岩 手 県 沖 では 213 年 下 半 期 には 5Bq/kg-wetを 越 す 確 率 はほぼなくなって いました 宮 城 県 では213 年 下 半 期 に 茨 城 県 では214 年 上 半 期 には1Bq/kg-wet を 越 す 可 能 性 はほぼなくなりました 福 島 県 でも214 年 の 下 半 期 には1Bq/kg-wet を 越 す 確 率 が 非 常 に 低 くなっていました これらのことから 茨 城 県 福 島 県 による 制 限 の 解 除 は 妥 当 な 時 期 に 行 われたと 判 断 されました

7. 東 北 海 域 ヒラメの 汚 染 履 歴 の 推 定 モニタリングにより 得 られている 海 水 ( 図 1a) 及 び 餌 生 物 ( 図 1b)のセシウム(Cs-134 + Cs-137) 濃 度 の 時 系 列 変 化 データを 用 いて ヒラメの セシウム 濃 度 推 移 ( 図 1c)をシミュレーションし ました シミュレーションでは ヒラメは 生 後 1 年 間 はアミを その 後 は 小 魚 を 摂 餌 すること としました また 体 重 1kgの 魚 が 海 水 から1 日 に 摂 取 するセシウムの 量 は 海 水 濃 度 の.1 倍 餌 から1 日 に 摂 取 するセシウム 量 は 餌 濃 度 の.1 倍 ( 日 間 摂 餌 量.2 吸 収 率.5)と し 生 物 学 的 半 減 期 を14 日 としました 図 1. ヒラメのセシウム(Cs-134 + Cs-137) 濃 度 推 移 に 関 するシ ミュレーション 海 水 (a) 餌 (b) およびヒラメ(c)のセシウム 濃 度 の 時 系 列 変 化 ヒラメは 年 級 群 (YC) 別 に 示 す また 29YCは 初 期 1 日 間 に それぞれ 高 濃 度 海 水 (パネルaの 緑 色 の 線 )を 経 験 した 場 合 (A+F) 中 濃 度 海 水 (パネルaの 青 色 の 線 )を 経 験 した 場 合 (B+F) セシウムを 含 む 海 水 を 経 験 しなかった 場 合 (C+F)の 変 化 を 示 した 1 日 以 降 は 全 てのケースで 中 濃 度 海 水 を 経 験 A B C Fは それぞれ 高 濃 度 海 水 中 濃 度 海 水 セシウムを 含 まない 海 水 餌 を 表 す Kurita et al. (215)を 改 変 以 下 2つの 特 徴 が 確 認 されました 1 事 故 前 生 まれ 年 級 群 と 事 故 後 生 まれ 年 級 群 でセシウム 濃 度 (Cs-134 + Cs-137)の 違 いが 認 められました 2 初 期 1 日 間 の 汚 染 履 歴 の 違 いは 事 故 の2~3 年 後 にも 体 内 セシウム 濃 度 の 違 いとし て 残 っていました このことは 体 内 セシウム 濃 度 が 必 ずしも 直 近 の 汚 染 強 度 だけを 表 して いるわけではなく 事 故 直 後 の 汚 染 履 歴 を 長 期 間 引 きずる 可 能 性 があることを 意 味 してい ると 考 えられます このような 年 級 群 による 特 徴 の 違 いは 実 測 データでも 観 察 されました

8. 汚 染 海 底 土 から 海 産 生 物 へ 移 行 する 放 射 性 セシウムの 定 量 評 価 アオゴカイとヒラメを 福 島 沿 岸 で 採 取 した 海 底 土 ( 図 1)とともに 飼 育 し 海 底 土 から 海 産 生 物 へと 移 行 する 放 射 性 セシウムの 割 合 を 評 価 しました アオゴカイのCs-137 濃 度 は 実 験 開 始 から3 週 間 程 は 微 増 の 傾 向 を 示 しまし たが 1Bq/kg-wet 前 後 で 推 移 しました( 図 2) 各 水 槽 におけるアオゴ カイのCs-137 濃 度 は 海 底 土 の1/2~1/4 程 度 でした ヒラメのCs-137 濃 度 も 飼 育 期 間 中 概 ね.5~2.5Bq/kg-wet( 初 期 値 :1Bq/kg-wet 程 度 ) 範 囲 で 推 移 しました 飼 育 期 間 中 に 海 底 土 や 飼 育 水 から 体 内 へと 移 行 したCs-137はごくわずかであると 考 えられます 図 1. 飼 育 実 験 に 用 いた 海 底 土 の 採 取 地 点 この 結 果 から 現 在 の 福 島 県 沖 で 海 産 生 物 が 海 底 土 から 放 射 性 セシウムを 取 り 込 み 基 準 値 (1Bq/kg-wet)を 上 回 るような 水 準 に 達 する 可 能 性 は 極 めて 低 い 事 が 示 されました 図 2. 海 底 土 とアオゴカイに 含 まれるCs-137 濃 度 の 推 移 図 3. 海 底 土 とヒラメに 含 まれるCs-137 濃 度 の 推 移

9. 現 場 飼 育 による 放 射 性 セシウム 取 り 込 み 試 験 東 京 電 力 福 島 第 一 原 発 からそれぞれ9.4 55kmに 位 置 する 富 岡 漁 港 小 名 浜 漁 港 内 に いわき 市 小 名 浜 の 福 島 県 水 産 試 験 場 で1 年 間 畜 養 していたヒラメ(1 歳 魚 体 長 約 2cm 試 験 開 始 時 のCs-137.74~.97 Bq/kgwet)を 収 容 したケージ(かご)を 設 置 し 飼 育 試 験 を 行 いました( 写 真 1) 富 岡 漁 港 小 名 浜 港 の 環 境 中 のCs-137 濃 度 は 海 底 堆 積 物 表 面 で1~2 45~65 Bq/kg-dry 海 水 で 1~12 約 2 mbq/lの 範 囲 でした 魚 体 中 の 137 Cs 濃 度 (Bq/lg-wet) 2.5 2 1.5 1.5 写 真 1. 富 岡 漁 港 でのケージ 設 置 作 業 初 期 値 富 岡 漁 港 小 名 浜 港.5 1.5 2.5 3.5 図 1. ケージ 試 験 結 果 ( 白 丸 はCs-137 濃 度 を 黒 塗 りは 不 検 出 となったもので その 検 出 下 限 値 を 示 す) 2ヶ 月 間 の 飼 育 試 験 後 の ヒラメ 魚 体 全 体 ( 内 臓 を 除 く) 中 のCs-137 濃 度 は 富 岡 漁 港 で.91~2.1Bq/kgwet 小 名 浜 港 で.92~1.4 Bq/kg-wetでした 小 名 浜 港 のように 海 底 堆 積 物 のCs-137が 比 較 的 高 い 環 境 でも ヒラメのCs-137 濃 度 は 初 期 値 と 変 わらない ことから 海 底 堆 積 物 中 のCs-137が 底 魚 類 に 与 える 影 響 は ほとんどないと 考 えられました 富 岡 漁 港 は 小 名 浜 港 に 比 べ 海 水 のCs-137 濃 度 が1 mbq/lほど 高 いため 2ヶ 月 の 飼 育 中 に 魚 体 中 のCs- 137 濃 度 が 初 期 値 よ り 上 昇 しましたが 最 大 でも 2.1Bq/kg-wetでした 福 島 第 一 原 発 から 約 1kmの 位 置 で 飼 育 しても ヒラメ が 放 射 性 セシウムにより 新 たにひどく 汚 染 されることは ないことを 明 らかにしました

1. 内 水 面 の 環 境 中 の 放 射 性 セシウム 汚 染 の 動 向 栃 木 県 中 禅 寺 湖 に 生 息 する 魚 類 の 放 射 性 セシウム 濃 度 の 推 移 を 予 測 するこ とを 目 的 に 環 境 中 の 放 射 性 セシウム 濃 度 ( 水 や 懸 濁 物 質 )の 収 支 を 把 握 す るための 観 測 を 行 いました( 図 1) 図 1. 流 入 河 川 ( 湯 川 )での 観 測 機 器 設 置 図 2. 流 出 入 河 川 および 中 禅 寺 湖 の 溶 存 態 Cs-137 濃 度 の 季 節 変 化 水 の 放 射 性 セシウム 濃 度 は 湖 の 深 い 所 で 高 く 次 いで 湖 から 流 出 する 大 尻 川 で 高 く, 湖 へ 入 ってくる 湯 川 では 非 常 に 低 いことが 明 らかになりました なお 湯 川 以 外 の 流 入 河 川 では 水 の 放 射 性 セシウムは 不 検 出 でした( 図 2) 一 年 間 で 河 川 の 水 として 放 射 性 セシウ ムが 中 禅 寺 湖 にどれだけ 入 ってきて 出 て 行 くのかを 定 量 的 に 把 握 すること ができました( 図 3) 中 禅 寺 湖 の 水 の 放 射 性 セシウム 濃 度 の 減 衰 速 度 が 明 らかとなったため 魚 類 の 放 射 性 セシウム 濃 度 も 低 下 してい くと 予 測 されますが 水 と 魚 の 低 下 速 度 にどの 程 度 の 差 が 生 じているのかを 明 らかにする 必 要 があります 図 3. 中 禅 寺 湖 に 水 として 存 在 する 放 射 性 セシウム(Cs-137)の 総 量 と 河 川 を 通 じ たCs-137 年 間 流 出 量 から 見 積 もった 回 転 率. 赤 の 凡 例 は 流 入 河 川 ( 湯 川, 外 山 沢, 柳 沢 ) 青 の 凡 例 は 流 出 河 川 ( 大 尻 川 )を 表 す 今 後 他 の 湖 沼 において 同 様 の 観 測 を 行 い 放 射 性 セシウムの 減 衰 過 程 の 類 型 化 を 計 画 しています

11. 栃 木 県 中 禅 寺 湖 の 底 泥 に 含 まれる 放 射 性 セシウムの 分 布 3 25 Bq/kg-wet 2 15 1 5 5 1 15 2 水 深 (m) 図 1. 中 禅 寺 湖 における 水 深 と 底 泥 中 の 放 射 性 セシウム 濃 度 との 関 係 8 中 禅 寺 湖 栃 木 県 中 禅 寺 湖 において 底 泥 に 含 ま れる 放 射 性 セシウム 濃 度 を 測 定 したと ころ 水 深 の 深 い 場 所 ほど 濃 度 が 高 く なる 傾 向 が 認 められました( 図 1) Bq/kg-wet 6 4 2 また 底 泥 を 層 別 に 採 取 し 放 射 性 セシ ウム 濃 度 を 測 定 したところ 5~7cm 層 でセシウム 濃 度 が 高 くなっているこ とがわかりました( 図 2) これは 事 故 後 間 もない 初 期 の 汚 染 を 反 映 したもの と 考 えられ その 後 の 底 泥 への 汚 染 は 比 較 的 低 位 であると 推 察 されます 図 2. 中 禅 寺 湖 水 深 16m 地 点 における 層 別 放 射 性 セシウム 濃 度 注 :これらは ( 株 ) 環 境 総 合 テクノスとの 共 同 研 究 による 成 果 である

12. アユの 放 射 性 セシウム 濃 度 の 推 移 W N S E 阿 武 隈 川 ( 大 正 橋 ) 38ºN 福 島 県 中 通 りを 南 北 に 貫 く 阿 武 隈 川 では アユの 出 荷 制 限 が 続 いています( 宮 城 県 内 の 支 流 白 石 川 を 除 く) 福 島 第 一 211 年 7 月 から214 年 9 月 にかけて 伊 達 市 大 正 橋 付 近 ( 図 1)で 採 集 されたアユを 対 象 に 個 体 ごとにCs-137を 測 定 した ところ アユの 筋 肉 中 のCs-137 濃 度 は 時 間 とともに 減 少 傾 向 であることが 明 らかになりました( 図 2) Cs-137の 濃 度 が 半 減 するまでに 要 する 日 数 は283 日 と 推 定 されました Cs-137 (Bq/kg-wet) 2Km 3 25 2 15 1 14ºE 141ºE 図 1. 調 査 河 川 37ºN Cs-134とCs-137の 物 理 的 半 減 期 はそれぞれ2 年 3 年 です そのため 基 準 値 1Bq/kg-wetに 占 めるCs-134とCs-137 の 割 合 は 時 々 刻 々と 変 化 します( 図 2の 曲 線 は 合 算 値 で 1Bq/kg-wetの 時 のCs-137 濃 度 ) 213 年 以 降 アユの 筋 肉 の 放 射 性 セシウム 濃 度 は 基 準 値 以 下 ですが( 図 2) アユの 内 臓 には 筋 肉 よりも 多 くの 放 射 性 セ シウムが 存 在 することが 明 らかになっています 今 後 も ア ユの 放 射 性 セシウム 濃 度 のモニタリングと 汚 染 経 路 の 解 明 に 向 けて 調 査 を 継 続 する 必 要 があります 5 211/3/11 213/3/11 215/3/11 採 集 日 図 2. アユの 筋 肉 のCs-137の 濃 度 ( )と 基 準 値 1Bq/kgを 下 回 るためのCs-137の 濃 度 ( 曲 線 )

13. 原 発 事 故 前 に 生 まれた 魚 と 以 後 に 生 まれた 魚 の 放 射 性 セシウム 濃 度 1 mm はやま 湖 39km 図 1. はやま 湖 の 位 置 F r 1 r 2 r 3 r 4 R 標 準 体 長 298mm 3 歳 図 2. コクチバスの 耳 石 放 射 性 セシウム(Cs-134+Cs-137) 濃 度 (Bq/kg-wet) 2,5 2, 1,5 1, r 1 5 R F 1 歳 1 mm 標 準 体 長 168mm : 1+ 歳 : 2+ 歳 : 3+ 歳 : 4+ 歳 : 5+ 歳 原 発 事 故 後 生 まれ 原 発 事 故 前 生 まれ 標 準 体 長 (mm) 図 3. 年 齢 標 準 体 長 と 筋 肉 の 放 射 性 セシウム 濃 度 の 関 係 福 島 第 一 原 発 から39kmの 距 離 にあるはやま 湖 ( 図 1)では 未 だに 筋 肉 から 基 準 値 (1Bq/kg-wet)を 超 える 魚 類 が 見 つかっています 原 発 事 故 前 に 生 まれたコクチバス(4 歳 5 歳 )と 事 故 後 に 生 まれたコク チバス(1 歳 2 歳 3 歳 )の 筋 肉 に 含 まれる 放 射 性 セシウム 濃 度 の 比 較 を 行 うため 耳 石 ( 図 2)を 用 いて 年 齢 査 定 をおこない コクチバスを 年 齢 と 標 準 体 長 毎 に 調 べました( 図 3) 年 齢 と 標 準 体 長 について 重 回 帰 分 析 を 行 った 結 果 放 射 性 セシウム 濃 度 には 年 齢 よりも 標 準 体 長 が 影 響 して いることがわかりました はやま 湖 では 湖 水 底 泥 魚 類 の 放 射 性 セシウム 濃 度 が 低 下 する 傾 向 が 確 認 され ていますが 今 後 も 生 息 環 境 の 放 射 性 セシウム 汚 染 水 準 と 関 連 して 新 規 加 入 群 は 成 長 に 伴 い 筋 肉 の 放 射 性 セシウム 濃 度 が 上 がる 可 能 性 が 示 唆 されました 1 2 3 4

14. 魚 類 中 のSr-9 汚 染 の 簡 易 スクリーニング 方 法 通 常 法 魚 類 の 解 剖 (1 日 ) 乾 燥 灰 化 (1 週 間 ) Sr-9の 精 製 (4 5 日 ) Y-9の 成 長 (2 週 間 ) 従 来 のSr-9 測 定 法 では 実 験 操 作 が 複 雑 かつ 時 間 がかか ることから 多 試 料 の 測 定 が 困 難 でした( 図 1) そ こで 魚 類 に 含 まれる 放 射 性 ストロンチウム(Sr-9) を 簡 易 的 に 測 定 できる 方 法 を 検 討 しました 簡 易 法 Sr-9 測 定 試 料 の 調 製 に 約 3~4 週 間 を 要 する 魚 類 の 解 剖 (1 日 ) 耳 石 の 清 掃 (1 日 ) 分 析 試 料 の 調 製 時 間 を 大 幅 に 短 縮 図 1. Sr-9の 通 常 分 析 法 と 簡 易 法 の 比 較 魚 耳 石 のβ 線 強 度 (CPM) 3 25 2 15 1 5 ガスフローカウンター によるβ 線 測 定 (1 日 ) 5 1 15 2 魚 のSr-9 濃 度 (Bq/kg-wet) 図 2. 魚 体 のSr-9 濃 度 と 耳 石 β 線 強 度 の 関 係 ストロンチウムは 化 学 的 性 質 がカルシウムと 似 ている ため 主 に 骨 組 織 に 移 行 すると 言 われています 魚 類 には 魚 体 のバランスをとるための 役 割 を 果 たす 耳 石 という 炭 酸 カルシウムを 主 成 分 とする 器 官 があります そこで 魚 体 に 取 り 込 まれたSr-9は 耳 石 にも 移 行 する のではないかと 考 えました 東 京 電 力 福 島 第 一 原 発 港 内 で 採 取 された 魚 類 試 料 につ いて 魚 体 中 のSr-9 濃 度 を 通 常 法 により 測 定 しました 同 時 に 耳 石 を 摘 出 し 血 液 等 の 汚 れを 取 り 除 き 洗 浄 し た 後 そのまま 耳 石 から 放 出 されるβ 線 を 測 定 しました 魚 体 中 のSr-9 濃 度 と 耳 石 から 発 せられるβ 線 の 強 度 に は 正 の 相 関 が 見 られました(r=.9, p<.5 図 2) このことから 魚 類 の 耳 石 を 測 定 することで 魚 体 のSr- 9 濃 度 を 推 定 できることが 示 唆 されました 今 回 の 推 定 方 法 は 高 濃 度 のSr-9を 簡 易 的 にスクリーニ ングできる 可 能 性 がありますが 福 島 原 発 港 外 ではSr- 9 濃 度 が1Bq/kg-wetを 超 える 検 体 はごく 稀 なため 一 般 的 なスクリーリングには 不 向 きであると 思 われま す