2016 年 5 月 吉 日 ~ 突 撃 ドメーヌ 最 新 情 報!!~ VCN 53 カトリーヌ リス 生 産 地 方 :アルザス 新 着 ワイン 3 種 類 AC アルザス ドゥス ド ターブル 2014( 白 ) 2014 年 はエレガントで 今 飲 んで 最 高 のワインに 仕 上 がっている 香 りはレモンやシトラスなど 清 涼 感 のあるア ロマがきれいに 開 いていて まるで 透 き 通 ったミネラルジュースを 飲 んでいる 感 じでスイスイいける!その 一 方 で 余 韻 に 柑 橘 系 の 苦 みの 効 いたやさしい 旨 味 が 長 く 後 を 引 き 口 の 中 の 余 韻 を 楽 しませる!まさに 薄 ウマなヴァンド ソワフの 王 道 だ! AC アルザス リースリング ド グレ ウ ド フォルス 2014( 白 ) 2014 年 は 2013 年 同 様 にキリっとした 辛 口 に 仕 上 がっている 一 方 開 けたての 最 初 の 香 りは 2012 年 のよう にアプリコットや 黄 桃 などボリュームのあるワインを 想 像 させるアロマがあり そのギャップが 何 とも 面 白 い!ド ゥス ド ターブルのようにミネラリーで 透 明 感 があるが ド グレ ウ ド フォルスの 方 がよりフィネスがあ り 輪 郭 がはっきりしている! 余 韻 に 残 る 繊 細 で 染 み 入 るような 旨 味 も 心 地 よく 一 度 飲 み 始 めると 止 まらないワイ ンだ! AC アルザス ピノノワール アンプラント 2014( 赤 ) 2013 年 同 様 に 軽 やかでチャーミングなアルザスらしいピノに 仕 上 がっている 2014 年 は ショウジョウバエの スズキが 猛 威 を 振 るった 年 だが 幸 いカトリーヌの 畑 は 標 高 の 高 いところにあるおかげで スズキの 襲 来 の 前 に 全 てブドウを 収 穫 することができた! 開 けたては 少 し 還 元 気 味 だが しばらくするとヴァンナチュールの 素 敵 なピノ に 共 通 するオレンジピールやシャンピニオンの 官 能 的 な 香 りが 上 がり 柔 らかな 果 実 味 が 旨 味 を 残 しつつスッと 口 の 中 に 染 み 入 る 感 じはもうたまらない! ミレジム 情 報 当 主 カトリーヌ リスのコメント 2014 年 のアルザスは 広 範 囲 にミルデューやイオディウム ショウジョウバエが 蔓 延 したが 私 のドメーヌ はほとんど 被 害 なく 無 事 健 全 なブドウを 収 穫 することができた 冬 は 暖 冬 で 霜 が 降 りずに 暖 かいまま 春 を 迎 えた 春 も 4 月 5 月 と 気 温 が 初 夏 のように 暑 く 乾 燥 していた この 時 点 で すでにブドウの 成 長 ペースは 例 年 よりも 3 週 間 近 く 早 かった だが 開 花 が 終 わる 6 月 終 わり 頃 から 天 候 は 一 転 雨 が 多 く 気 温 の 上 がらない 不 安 定 な 天 気 が 8 月 まで 続 いた 前 倒 ししていたブドウの 成 長 ペースは 徐 々にブレーキがかかり 畑 ではミルデ ューなどの 病 気 が 心 配 された 畑 は 急 こう 配 上 連 日 の 雨 でぬかるんでトラクターを 入 れることができず ボル ドー 液 散 布 や 草 刈 りは 全 て 手 作 業 で 行 わなければならなかった 8 月 の 終 わりに 入 ると 長 く 続 いた 雨 が 収 ま り 再 び 熱 い 太 陽 が 戻 ってきた そのまま 9 月 10 月 とまるで 初 夏 のような 快 晴 が 続 き ブレーキのかかって いたブドウの 成 長 に 一 気 にエンジンがかかった ブドウは 収 穫 までに 無 事 熟 し きれいで 健 全 な 房 を 取 り 入 れ ることができた ヨシ のつ ぶ や き 今 回 日 本 でリリースする 2014 年 のワインは カトリーヌ 自 信 が 好 みとするエレガントで 女 性 的 なタイプに 仕 上 がっている!しかも 2014 年 は 自 分 のカーヴで 仕 込 んだ 記 念 すべき 最 初 のヴィンテージだ 以 前 まで 彼 女 は 自 宅 のすぐ 近 くにあるルカ リッフェルのドメーヌで 秘 書 をしながらカーヴの 一 部 を 間 借 り してワインをつくっていたが この 年 から 正 式 に 独 立 を 果 たした 彼 女 にとっては 初 の 単 独 カーブでの 仕 込 み で 是 が 非 でも 成 功 させたいと 言 っていたヴィンテージだ!その 思 いが 天 に 通 じたのか まわりがスズキの 被 害 に 遭 う 中 彼 女 のブドウは 奇 跡 的 にほとんど 被 害 なく 健 全 な 状 態 のまま 収 穫 を 迎 えることができた! スズ キは 平 地 に 近 い 比 較 的 暖 かい 場 所 から 順 に 大 量 発 生 し 被 害 を 拡 大 していったが 私 の 畑 は 幸 いどれも 標 高 の 高
い 場 所 にあり スズキが 上 昇 する 前 にブドウを 全 て 取 り 入 れることができた! と 語 るカトリーヌ 実 は この 年 私 自 身 も 半 日 だけリースリングの 収 穫 に 参 加 したのだが どのブドウも 黄 金 色 に 熟 していて 選 果 の 必 要 がないくらいきれいだった (その 前 日 にガングランジェの 収 穫 に 参 加 し スズキにやられたゲヴュ ルツとピノノワールの 選 果 に 苦 労 したのに 比 べると 彼 女 は 本 当 に 幸 運 だったと 思 う) 一 方 2014 年 のシッフェンベルグは まだ 発 酵 が 終 わり 切 らないためリリースが 遅 れている 日 本 でリリー スは 2017 年 になる 予 定 だ 2012 年 のドメーヌ 立 ち 上 げから 2 年 間 出 鼻 をくじかれるように 天 候 の 試 練 に 苦 しんだカトリーヌだが 新 しいカーヴに 移 転 して 流 れが 変 わったと 信 じたいところだ! (2014.10.4 の 突 撃 収 穫 &2016.2.6.のドメーヌ 突 撃 訪 問 より)
並 々ならぬ 努 力 と 傑 出 した 才 能 が 光 る アルザスの 女 性 ホープ! カトリーヌ リス 生 産 地 ストラスブールからボージュ 山 脈 の 山 麓 に 沿 って 伸 びる 高 速 を 40 kmほど 南 西 に 下 ったところに les plus beaux villages de france(フランスの 最 も 美 しい 村 )にも 指 定 されているミッテルベルクハイム 村 がある そ の 村 内 にドメーヌを 構 えるルカ リフェルの 建 物 の 一 部 を 間 借 りするかたちで 現 在 カトリーヌ リスのカーヴ が 存 在 する 畑 の 総 面 積 は 2.5 ha ミッテルベルクハイムの 南 10 km 以 内 に 15 の 区 画 が 3 つのコミューンにまたがり 点 在 する 土 壌 はワインに 厚 みとふくよかさを 与 えるグレローズ(ピンクの 砂 岩 ) そして 硬 質 かつ 真 っ 直 ぐなミネ ラルを 与 えるシストブルー( 青 色 片 岩 )の 2 つ 異 なるテロワールがあり それぞれ 特 徴 豊 かなワインをつくり だす 畑 の 大 部 分 が 南 向 きの 傾 斜 で 日 照 量 は 多 いが 平 均 の 標 高 が 400 m と 高 い 一 段 高 い 場 所 にあるため ブ ドウは 総 じて 晩 熟 傾 向 にある 気 候 は 半 大 陸 性 気 候 で 冬 は 寒 さが 厳 しく 夏 は 暑 く 乾 燥 しやすい だが ボージュ 山 脈 が 西 から 来 る 大 陸 性 気 候 を 遮 る 壁 の 役 割 を 果 たし 寒 さや 雨 を 防 ぐミクロクリマの 役 割 を 果 たしている 歴 史 オーナーのカトリーヌは ワイン 好 きの 両 親 がドイツの 国 境 に 近 いストラスブール 郊 外 の 村 ゲルストハイムで レストランを 経 営 しており 幼 い 頃 からワインに 接 する 機 会 に 恵 まれていた その 影 響 もあり 高 校 生 の 時 に はすでにワインの 世 界 で 働 くことに 興 味 を 持 っていた 2003 年 ボーヌの 醸 造 学 校 に 2 年 間 通 い BTS( 醸 造 栽 培 上 級 技 術 者 )の 資 格 を 取 得 BTS 就 学 中 研 修 先 として 選 んだシャンベルタンの 作 り 手 ジャン=ルイ トラ ぺでビオディナミに 興 味 を 持 つ その 後 2005 年 にディジョン 大 学 で 醸 造 学 を 2 年 学 び DO(フランス 国 家 認 定 醸 造 技 師 )の 資 格 を 取 得 卒 業 後 サンテミリオン ジゴンダス 南 アフリカ ニュージーランドなどワイ ナリーを 転 々と 滞 在 しながら 異 なる 地 域 のワインを 学 んだ 2008 年 秋 当 時 トラぺでの 研 修 中 に 知 り 合 ったアルザスの 作 り 手 マルク クレイデンヴァイスの 息 子 アントワ ーヌから シャプティエのアルザスワインプロジェクトの 話 を 持 ちかけられる シャプティエがワイナリーの 責 任 者 を 探 しているという 話 をアントワーヌから 聞 き 彼 の 紹 介 を 通 じて 2009 年 1 月 彼 女 はシャプティエ のアルザス 担 当 責 任 者 となる この 時 すでに 独 立 願 望 があったカトリーヌは シャプティエで 働 きながら 同 時 に 自 らのワイナリーの 立 上 げ 準 備 を 着 々と 行 い 2011 年 の 冬 ついに 総 面 積 1.5 ha の 畑 の 借 り 入 れに 成 功 す る 借 り 入 れた 当 時 は シャプティエ 側 の 引 き 留 めもあり 二 足 のわらじで 責 任 者 を 継 続 する 予 定 であったが 最 終 的 に 辞 退 し 2012 年 1 月 から 現 在 のドメーヌをスタートする 2013 年 に 新 たに 1 ha の 畑 を 借 り 入 れ 現 在 に 至 る 生 産 者 肉 体 的 重 労 働 が 必 要 とされるヴィニョロンの 世 界 で カトリーヌは 現 在 2.5 ha の 畑 を 女 手 ひとつで 管 理 してい る 彼 女 は 幼 い 頃 に 誤 って 機 械 に 腕 が 挟 まり 左 腕 を 失 うという 身 体 的 な 不 自 由 を 負 っているが そのハンデ をものともせずに 持 ち 前 の 明 るさとガッツで 男 に 勝 る 仕 事 をどんどんこなす 彼 女 のモットーは できるだ け 手 を 掛 けずに よりナチュラルに! で DO の 国 家 資 格 を 取 った 頭 脳 明 晰 なエノローグの 顔 を 持 つ 一 方 つ くり 上 げるワインはエノローグの 理 論 とは 全 く 対 極 にあるビオディナミや 自 然 派 ワインの 方 にベクトルが 傾 く また レストランの 家 系 で 育 った 彼 女 は ワインだけではなく 料 理 の 腕 も 定 評 があり その 繊 細 なセンスはワ インの 味 わいにも 生 かされている 趣 味 はバトミントンとキノコ 狩 り 現 在 は 忙 しくて 時 間 が 全 くないが 本 来 は 色 々な 国 へ 旅 行 することも 大 好 きなのだそうだ ちなみに ヴィニョロンではなくもし 違 う 職 業 を 選 んでいたとしたら 通 訳 になりたかった とのこと
カトリーヌ リスの+α 情 報 <もっと 知 りたい 畑 のこと> 土 壌 :グレローズ(ピンクの 砂 岩 ) シストブルー( 青 色 片 岩 ) 総 面 積 :2.5 ha 品 種 :リースリング ピノブラン シルヴァネール ゲヴュルツトラミネール ピノノワール 樹 齢 :15 年 ~60 年 剪 定 方 法 :モーゼル 式 ( 棒 仕 立 て) 生 産 量 : 理 想 は 赤 が 40 hl/ha 白 が 50 hl/ha 収 穫 方 法 : 収 穫 者 8 人 前 後 で 手 摘 み 畑 で 房 レベルの 選 果 ビオの 認 証 :2015 年 からエコセール 認 証 予 定 ( 認 証 はないがビオディナミを 実 践 ) <もっと 知 りたい 醸 造 のこと> 醸 造 方 法 : 赤 はセミマセラシオンカルボニック& 樽 熟 成 白 は 樽 内 醗 酵 & 熟 成 赤 は 完 熟 したブドウを 収 穫 後 全 房 のブドウをそのままステンレスタンクに 入 れて 密 封 のままマセラシオン 発 酵 を 促 すためにルモンタージュを 1 日 2 回 ほど 行 なう デキュヴァージュ 後 フリーランとプレスワインをアッ サンブラージュし 樽 に 移 して 熟 成 熟 成 終 了 後 それぞれの 樽 に Chevre a deux becs という 蛇 口 をはめ 込 ん で 樽 から 直 接 瓶 詰 め( 瓶 詰 め 日 は 月 のカレンダー 参 照 ) 白 は 完 熟 したブドウを 収 穫 し そのままブドウを 房 ごとプヌマティック 圧 搾 機 にかけプレスをする (プレス 時 間 は 8~10 時 間 )プレスしたジュースにバクテリアの 殺 菌 のため SO 2 を 20 mg/l 加 え 24 時 間 かけてデブル バージュ 澱 を 除 いたジュースを 樽 へ 移 し 自 然 発 酵 醗 酵 熟 成 終 了 後 ワインをスーティラージュしタンク 内 で 少 しワインを 落 ち 着 かせて 瓶 詰 めする( 瓶 詰 め 日 は 月 のカレンダー 参 照 ) 酵 母 : 自 然 酵 母 発 酵 期 間 : 赤 はタンクで 1 ヶ 月 白 は 古 樽 で 1~8 ヶ 月 熟 成 方 法 : 赤 白 共 に 古 樽 (225 L) SO 2 添 加 : 白 とロゼは 醗 酵 前 のジュースに 20 mg/l 瓶 詰 め 時 に 10 mg/l 赤 は SO 2 無 添 加 フィルター: 白 は 残 糖 がある 場 合 瓶 詰 め 時 に 軽 くフィルター 赤 はノンフィルター
ちょっと 一 言 独 り 言 私 が 初 めてカトリーヌ リスと 出 会 ったのは 2010 年 夏 当 時 アルザスに 住 む 友 人 の 日 本 人 シェフの 誘 いで マル ク クレイデンヴァイスの 試 飲 に 一 緒 について 行 った 時 だった 何 か 作 業 の 過 程 を 伝 えるためだったのだろう ちょ うど 訪 問 の 最 中 に アーミーパンツに 白 い 半 そで 姿 のカトリーヌがクレイデンヴァイスの 事 務 所 に 入 ってきた 彼 女 は 畑 で 1 日 中 働 いていたような 汗 と 日 焼 けした 肌 が 印 象 的 なまさにガテン 系 の 女 性 だった クレイデンヴァイス の 息 子 アントワーヌと 対 等 に 話 をしていたので その 時 私 は 彼 女 を 栽 培 責 任 者 か 何 かなのだろうと 思 った ただ 最 も 印 象 的 だったのは 彼 女 の 左 肘 の 腕 がなかったことだった 次 に 出 会 ったのは その 友 人 のレストランで 食 事 をした 時 だった 食 事 の 途 中 シェフの 計 らいでブラインドの 赤 ワインがグラスでサービスされた アルザスのピノノワールかな と 勘 繰 りつつ 慎 重 にワインを 口 に 入 れてみると そのワインの 力 強 くも 上 品 で 緻 密 な 味 わいに 思 わずアンテナが 張 ってしまった! 私 にとってナチュラルなワイン というよりも 完 成 度 の 高 い 素 晴 らしいワインという 印 象 だったが 正 直 素 直 に 美 味 しかった 食 事 の 後 に 種 明 かしを され そのワインがカトリーヌの 仕 込 んだ 2009 年 シャプティエの 初 リリースのピノだということを 知 った 急 な 傾 斜 の 畑 が 多 いアルザス 大 の 男 でも 普 通 に 肉 体 的 な 重 労 働 を 強 いるヴィニョロンの 世 界 に 女 性 が 進 出 するだ けでも 尊 敬 に 値 するが カトリーヌはさらに 片 手 のないハンデキャップを 負 いながら 男 勝 りの 作 業 を 精 力 的 にこなす 畑 から 醸 造 までその 全 責 任 を 任 され シャプティエからの 信 頼 も 厚 かった 彼 女 が DO を 取 得 したエノローグであっ たということは 後 から 知 ったのだが 初 めて 飲 んだ 彼 女 のピノの 繊 細 さや 完 成 度 を 考 えると 何 かそれ 以 上 の 醸 造 セ ンスを 感 じざるを 得 なかった そんな 彼 女 のワインが 気 になった 私 は 早 速 2011 年 2 月 ガングランジェの 訪 問 の 後 に 彼 女 の 働 くカーヴに 立 ち 寄 ってみた 彼 女 は 私 のことを 覚 えていなかったが シェフの 友 人 ということで 快 く 訪 問 を 受 け 入 れてくれた 最 新 のモダンなカーヴではないが 掃 除 の 行 き 渡 った 清 潔 感 の 漂 う 空 間 片 手 でピッチャーとワインを 樽 から 抜 く ガラスのピペットを 上 手 に 使 いこなすカトリーヌ 彼 女 がハンデを 負 っていることなどまるで 感 じさせない まずは 樽 で 熟 成 中 のピノノワールから 試 飲 した 2009 年 のピノをすでに 飲 んでいるので ほどほどに 期 待 してワインを 口 に 入 れてみると ビックリ!スレンダーで 酸 が 立 っているが 果 実 味 がとにかく 柔 らかく 喉 に 染 み 入 るような 優 し い 味 わいのワインだった! 還 元 臭 はあるが 前 回 飲 んだ 2009 年 よりも 明 らかにナチュラルだった このピノは 今 のところ SO 2 無 添 加 で まだスーティラージュをせずに 澱 のある 状 態 で 熟 成 しているので 還 元 臭 がきつく 嫌 いな 人 は ダメかもしれないが と 言 う 彼 女 だが 還 元 臭 はカラフをすればすぐ 消 えそうな 程 度 で ヴァンクゥールにとって はまさにドンピシャのワイン!さらに このピノは 現 時 点 で 全 く SO 2 が 添 加 されていないが このまま 熟 成 に 問 題 が なければ 本 来 は 全 く 添 加 する 必 要 ない! とエノローグらしからぬ 意 見 を 述 べるカトリーヌ ちなみに 彼 女 の 一 番 好 きな 赤 ワインはピノノワール アルザス 出 身 ということと あとブルゴーニュで 長 く 勉 強 していたこともあって ピノで 高 品 質 のワインをつくることに 情 熱 を 燃 やす しかも ピノは 基 本 的 にブドウが 健 全 であれば SO 2 無 添 加 で 大 丈 夫 というのが 彼 女 のスタンスだ!そして 白 はやはりリースリング アルザスの 土 地 でつくられたリースリングが どこの 白 よりも 一 番 ポテンシャルがあると 信 じている アルザスにはブルゴーニュに 負 けない 素 晴 らしいテロワー ルがたくさんあるが 区 画 の 区 切 りがブルゴーニュほど 厳 格 ではない もっと 厳 格 にテロワールを 区 切 って 再 評 価 し 区 画 ごとにしっかりとワインをつくれば ブルゴーニュのグランクリュに 負 けないワインができると 信 じている! と 彼 女 は 言 う 試 飲 を 続 けながら 色 々と 話 を 聞 いていると どうやら 彼 女 は 実 は 自 然 派 ワインに 興 味 があり しかも 近 々 独 立 を 考 えていることが 分 かった! 彼 女 はアルザスの 生 まれで アルザスワインに 誇 りを 持 っているが 唯 一 苦 手 なところ は 概 してワイン 生 産 者 の 多 くが SO 2 の 量 に 鈍 感 だということだった 彼 女 がシャプティエの 責 任 者 という 地 位 を 捨 てて 敢 えて 独 立 を 目 指 す 背 景 には こういう 哲 学 の 違 いもあったようだ まだ 彼 女 は 自 分 の 畑 さえも 見 つけていない 状 態 だったが この 時 すでに 独 立 をする 際 はヴァンクゥールが 全 力 で 支 えることを 誓 った! そして 待 つこと 3 年 ついに 彼 女 ワインが 日 本 でリリースされる! 初 リリースとなる 2012 年 そして 2013 年 は 未 だかつてないほど 厳 しい 年 に 見 舞 われたが それでもやはりカトリーヌの 並 はずれたセンスは 輝 いていた! 今 は 2.5 ha と 規 模 は 小 さく 醸 造 設 備 も 十 分 に 整 っていない 新 星 ワイナリーだが 才 能 豊 かで 努 力 家 の 彼 女 は 将 来 必 ずア ルザスの 自 然 派 ワインをリードする 作 り 手 になることは 間 違 いないだろう!