ミャンマーの 住 宅 事 情 と 住 宅 政 策 本 資 料 は 平 成 25 年 度 JICA( 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 ) 集 団 研 修 住 環 境 の 改 善 と 防 災 コース 開 始 時 に ミャンマー 建 設 省 人 間 居 住 住 宅 開 発 部 からの 研 修 員 により 提 出 さ れた インセプションレポート( 自 国 の 住 宅 居 住 環 境 の 問 題 を 明 らかにすると 同 時 に 自 国 の 住 宅 政 策 の 方 針 を 説 明 することを 目 的 としたレポート)を BCJ で 翻 訳 し JICA の 許 可 を 得 て 掲 載 しています 本 資 料 の 構 成 は 以 下 の 通 りです 1インセプションレポート 1.はじめに 2.ミャンマーの 住 宅 事 情 と 居 住 環 境 3. 国 の 対 応 策 4. 住 宅 プロジェクトの 例 5. 国 の 既 存 対 応 策 の 自 己 評 価 2インセプションレポートプレゼンテーション 1. 地 理 2. 人 間 居 住 住 宅 開 発 部 (DHSHD) 3. ミャンマーの 住 宅 事 情 4. 都 市 化 と 都 市 計 画 5. 住 宅 供 給 6. 現 在 の 問 題 点 7. 住 宅 政 策 の 策 定 1
1インセプションレポート 2
1.はじめに 1.1 国 の 概 要 (1) 場 所 全 体 面 積 人 口 ミャンマー 連 邦 共 和 国 は ASEAN 加 盟 国 である ベンガル 湾 とアンダマン 海 に 囲 まれた 重 要 な 場 所 に 位 置 する また 中 国 とインド ASEAN とインド バングラデシュの 間 とい う 重 要 な 場 所 に 位 置 する ( 注 : 中 国 タイ ラオス インド バングラデシュと 国 境 を 接 している) 総 面 積 は 676,577 平 方 km である 主 要 都 市 の 多 くが 国 の 中 央 部 と 湾 岸 部 に 位 置 する 1983 年 の 国 勢 調 査 に 基 づく 概 算 によると ミャンマーには 2012 年 には 6,000 万 人 居 住 している 総 人 口 の 70%が 農 村 部 に 居 住 し 30%が 都 市 部 に 居 住 している 都 市 部 人 口 の 60%が 人 口 10 万 人 以 上 の 30 の 都 市 に 住 んでいる 最 も 大 きな 都 市 であるヤンゴンは お よそ 512 万 人 次 に 大 きな 都 市 であるマンダレーは 約 150 万 人 が 居 住 している ネピドー はミャンマーの 首 都 で 行 政 上 の 目 的 で 設 置 された (2) 気 候 と 災 害 リスク ミャンマーには 夏 雨 季 冬 の 3 つの 季 節 がある 雨 季 には 南 西 季 節 風 による 雨 風 といくつかのサイクロンが 国 全 体 の 重 要 な 気 象 条 件 となっている 季 節 風 の 雨 には 多 大 なメリットと 洪 水 サイクロンのようなデメリットがある 人 口 集 中 と 多 様 な 活 動 の 集 積 により 都 市 部 は 自 然 災 害 と 人 的 災 害 に 弱 い 家 集 落 都 市 の 場 所 により 洪 水 地 震 地 すべり サイクロン 津 波 等 異 なるタイプの 災 害 が 住 居 に 影 響 を 与 える ミャンマーには 地 震 危 険 域 がある ザガイン 断 層 として 知 られる 600 マイルの 長 さの 大 きな 断 層 が 近 年 活 発 化 している 国 の 主 な 土 地 はこの 大 きな 断 層 によっ て 2 つに 分 けられている マンダレー-ザガイン 地 域 の 地 震 危 険 度 は ミャンマー 地 質 学 協 会 により 指 摘 されている (3)その 他 の 特 徴 ミャンマーは 135 の 民 族 が 一 緒 に 住 む 国 である 主 な 民 族 は カチン 族 カヤ 族 カレ ン 族 チン 族 モン 族 バマー 族 ラキン 族 シャン 族 である 最 初 の 都 市 国 家 古 都 タ ガウンは 1 世 紀 に 創 建 された 最 初 のミャンマー 王 国 は 1044 年 古 都 パガンにアノーヤ ター 王 によって 創 建 された コンバウン 朝 の 最 後 の 王 ティーボーミンは 1885 年 11 月 29 日 まで 国 を 統 治 した ミャンマーは 英 国 植 民 地 統 治 により 1947 年 まで 占 領 された 1948 年 にミャンマーは 独 立 国 家 となり 国 際 連 合 の 仲 間 入 りをした 3
1.2 我 々の 組 織 の 概 要 (1) 組 織 プロフィール 建 設 省 の 傘 下 の 人 間 居 住 住 宅 開 発 部 (DHSHD)は 住 宅 と 都 市 部 の 開 発 のための 政 府 責 任 機 関 である 都 市 開 発 プロジェクトの 計 画 と 実 行 ニュータウン 開 発 多 様 な 住 宅 開 発 スキーム 産 業 地 区 開 発 ジョイントベンチャー 投 資 プログラムにより 当 部 では 都 市 化 によって 起 こっている 物 理 的 社 会 的 インフラへの 要 求 に 適 合 するよう 常 に 最 善 を 尽 くそうとしている DHSHD の 主 要 な 役 割 と 責 任 は 次 の 通 り 十 分 な 住 宅 の 計 画 と 実 行 供 給 都 市 と 地 方 の 計 画 団 地 の 運 営 維 持 水 道 下 水 道 の 計 画 と 調 査 ネピドーとヤンゴンの 国 民 議 会 ビルの 運 営 と 管 理 投 資 開 発 の 予 算 と 財 務 政 府 から 割 り 当 てられた 特 別 開 発 計 画 の 活 動 4
2.ミャンマーの 住 宅 事 情 と 居 住 環 境 2.1 都 市 部 ミャンマーでは 総 人 口 の 30%が 都 市 部 人 口 で 1,800 万 人 が 都 市 部 に 住 んでいる 514 万 人 を 抱 える 最 も 大 きなヤンゴンは 2040 年 にはメガシティとなる 主 要 な 都 市 はヤンゴ ン マンダレー ネピドーとモーラミャイン パテイン バゴー マグウェ モンユワ メイッティーラ タウンジー ラーショーなどである ミャンマーには 10 万 人 以 上 が 住 んでいる 都 市 が 30 都 市 ある (1) 都 市 の 中 所 得 住 宅 都 市 部 では 多 くの 家 はレンガ 材 木 波 板 葺 きで 建 てられる ほぼすべての 住 宅 が 1 階 または 2 階 建 ての 戸 建 てである 中 所 得 世 帯 は 自 分 の 所 有 する 戸 建 て 住 宅 に 住 んでいる さらに 都 市 部 には 4 ユニット 4 階 建 て 4 ユニット 6 階 建 て 4 ユニット 8 階 建 て 4 ユ ニット 12 階 建 ての 共 同 住 宅 群 がある 共 同 住 宅 は 中 所 得 世 帯 が 入 手 可 能 な 住 居 となってい る (2) 都 市 部 の 低 所 得 住 宅 非 居 住 または 居 住 に 適 さないと 指 定 された 土 地 に 定 住 し 住 宅 を 建 てている 都 市 部 の 貧 困 層 グループもいる 彼 らは 不 法 占 拠 定 住 者 squatter settlement と 呼 ばれる これらの 居 住 はまた 無 計 画 に 開 発 される それらは 川 べりや 小 道 沿 い 等 に 見 られる さらに 実 際 の 都 市 において 多 くの 正 式 な 建 物 の 後 ろの 空 地 は 小 屋 やその 他 の 簡 単 な 住 宅 を 建 てるのに 使 われていた これらの 居 住 区 は 道 路 からは 見 えにくい これらのスラ ム 街 の 多 くは 粗 悪 な 居 住 水 準 でとても 密 集 している 政 府 職 員 宿 舎 は 1 ユニットに 10~20 人 と 過 密 状 態 である ある 宿 舎 は 1 世 帯 1 部 屋 で 共 同 のトイレ 浴 室 設 備 のあるバラック(1 階 建 ての 木 または 竹 でできた 建 物 )である 居 住 者 はしばしば 木 や 竹 の 壁 で 彼 らの 部 屋 を 舗 装 道 路 上 まで 拡 張 する 別 の 宿 舎 はエレベ ータなしの 1 部 屋 の 共 同 住 宅 で 政 府 職 員 に 対 して 賃 料 無 料 で 与 えられている これらの 建 物 はしばしば 管 理 修 理 が 不 十 分 である 政 府 は 単 独 にせよ 官 民 の 協 力 関 係 があるにせよ 低 所 得 向 けの 住 宅 を 整 備 してき た この 低 所 得 住 宅 が エレベータなしの 共 同 住 宅 または 二 軒 一 棟 の 住 宅 である 都 市 の 家 族 規 模 の 平 均 は 5~6 人 であり 最 低 限 2 寝 室 の 住 戸 が 一 般 的 に 適 正 な 生 活 水 準 である 2.2 農 村 地 域 ミャンマーでは 農 村 人 口 は 総 人 口 の 70%である 農 村 地 域 では 4,200 万 人 が 6 万 の 村 に 住 んでいる 農 村 の 家 族 規 模 の 平 均 は 7~10 人 である 一 般 的 に 1 つの 村 には 100 世 帯 700 人 が 暮 らしている 都 市 化 の 結 果 農 村 の 人 口 は 1973 年 の 76.47%から 2003 5
年 には 72.47%に 減 少 した (1) 農 村 地 域 の 中 所 得 住 宅 農 村 地 域 では 伝 統 的 に 人 々は 土 地 を 占 有 し 彼 らがもっている 物 資 ( 友 人 や 隣 近 所 の 助 力 を 含 む)で 家 を 建 てる より 広 いまたはよい 住 宅 が 必 要 となり 物 資 がある 場 合 は 彼 らは 住 宅 を 拡 張 し 改 善 する その 結 果 人 々は 需 要 と 物 資 に 合 致 した 住 宅 を 建 てる 彼 らは 材 木 竹 葉 を 使 って 家 を 建 てる (2) 農 村 の 低 所 得 住 宅 農 村 地 域 では 耕 作 のための 土 地 を 所 有 している 人 もいれば 所 有 していない 人 もいる 土 地 所 有 者 は 中 所 得 世 帯 であり 農 業 労 働 者 は 低 所 得 世 帯 である 農 村 の 産 業 部 門 では 過 剰 な 農 村 人 口 の 限 られた 部 分 しか 吸 収 できない その 結 果 生 活 の 食 物 を 得 るために 農 業 に 依 存 することとなる 農 村 地 域 の 労 働 者 の 多 くは 農 場 の 小 屋 に 住 んでいる 彼 らの 小 屋 は 一 時 的 に 建 てられたものである 彼 らは 安 全 に 定 住 していない 2.3 将 来 的 な 問 題 都 市 化 と 経 済 発 展 の 圧 力 の 結 果 主 要 な 都 市 であるヤンゴンは 現 在 人 口 500 万 人 で あり 2040 年 には 人 口 1,000 万 人 のメガシティとなりそうである DHSHD は 2011 年 に ヤンゴン 都 市 構 想 計 画 (ビジョン 2040)を 起 草 した ヤンゴン 都 市 構 想 (ビジョン 2040) は 国 の 経 済 ハブ 内 陸 と 国 際 的 港 の 統 合 した 都 市 緑 があり 健 康 的 な 都 市 文 化 遺 産 文 化 観 光 の 多 民 族 都 市 教 育 と 知 識 の 都 市 として ヤンゴンを 発 展 させるものである ヤンゴンにはサステナブルな 手 法 による 総 合 的 発 展 のために 構 築 することが 提 案 されてい る 総 合 的 都 市 計 画 の 構 想 文 化 遺 産 の 持 続 的 発 展 ヤンゴンの 再 生 と 緑 地 との 調 和 そして インフラの 改 善 を 伴 う 都 市 リニューアルを 含 んだ 構 想 が さらなる 発 展 のために 策 定 され る それは 近 い 将 来 ヤンゴンが ミャンマーひいては ASEAN 地 域 において 環 境 に 優 しく 住 みやすい 都 市 となるよう 高 めるものである 3. 国 の 対 応 策 3.1 建 設 省 建 設 省 は 国 の 住 宅 政 策 を 作 る 担 当 である 現 実 的 で 効 果 的 な 住 宅 政 策 をまとめるため 国 内 の 住 宅 事 情 特 に 低 所 得 層 の 住 宅 事 情 を 知 り 理 解 することは 重 要 である 2014 年 ミ ャンマーでは 1983 年 以 来 初 めての 人 口 住 宅 センサスを 実 施 する 予 定 である これは 人 口 についての 詳 細 な 情 報 住 宅 事 情 についても 少 しは 情 報 をもたらすだろう したがって 建 設 省 は 人 口 住 宅 センサス 2014 を 通 して 集 められる 情 報 を 補 うために 住 宅 調 査 を 実 施 す ることを 決 定 した 6
3.2 人 間 居 住 住 宅 開 発 部 (DHSHD) DHSHD は 都 市 の 貧 困 者 に 小 屋 や 住 宅 を 提 供 し 国 民 経 済 National Economy の 住 宅 と 建 設 セクターで 市 場 志 向 経 済 を 確 立 する 道 を 開 く 政 府 組 織 である 言 い 換 えると 都 市 の 開 発 を 通 して 国 の 開 発 という 目 的 を 達 成 するためにベストを 尽 くす 部 門 である この 20 年 で 当 部 ではヤンゴンで 中 所 得 層 向 けに 5 万 戸 の 住 宅 を 供 給 した さらに ニュータ ウン 開 発 プログラムにおいて 20 万 の 住 宅 地 (40 フィート 60 フィート)を 供 給 した DHSHD は 1955 年 から 現 在 までにいくつかの 住 宅 供 給 計 画 をもたらしてきた 公 営 住 宅 Site and Services 計 画 ( 注 : 小 区 画 の 土 地 と 最 低 限 のインフラを 供 給 すること) スラムと 不 法 居 住 区 の 生 活 水 準 の 向 上 低 価 格 住 宅 開 発 プロジェクトは 特 にヤンゴンで 始 められて いる 最 も 重 要 な 住 宅 供 給 プロジェクトは スラム 不 法 占 拠 エリアに 住 む 人 々を 対 象 と した 小 屋 からアパートへ プロジェクトである 12,671 世 帯 が 32 の 小 屋 からアパート へ プロジェクトの 恩 恵 を 受 けた 3.3 建 設 住 宅 開 発 銀 行 (CHDB) 建 設 住 宅 開 発 銀 行 (CHDB)は 公 共 企 業 であり 2013 年 7 月 に 設 立 された CHDB のビジョンは すべての 国 民 がよりよく 生 活 するために 低 価 格 住 宅 の 所 有 を 促 進 すること である CHDB の 使 命 は 政 府 のリスクと 責 任 を 分 担 するために 公 共 分 野 の 建 設 を 調 整 し て 資 金 の 潜 在 能 力 を 高 めることである これにより ヤンゴンの 低 所 得 層 に 19,600 戸 の 低 価 格 住 宅 の 融 資 を 供 給 した 住 宅 所 有 を 通 じて 労 働 者 の 安 全 な 将 来 を 保 証 する 長 期 の 住 宅 ローンシステムの 設 立 は 受 け 入 れられた 3.4 地 方 自 治 体 行 政 上 の 目 的 で ミャンマーは 7 つの 州 と 7 つの 地 方 に 分 けられている ミャンマーに は 14 の 州 地 域 自 治 体 がある これらの 地 方 自 治 体 は 都 市 の 中 心 にいる 低 所 得 層 のための 低 価 格 住 宅 プロジェクトを 導 入 している 3.5 政 府 民 間 セクター NGO の 共 同 プログラム スラムや 不 法 居 住 者 の 住 宅 改 善 における DHSHD の 手 法 は 供 給 者 としての 役 割 から 民 間 セクターの 参 加 協 力 を 集 めるファシリテーターの 役 割 へと 変 化 している 官 民 協 力 関 係 は 特 に 住 宅 部 門 ですべての 利 害 関 係 者 の win-win 状 況 と 共 に 広 く 実 行 さ れてきた 官 民 協 力 (PPP)プログラムを 通 じた 住 宅 と 商 業 の 発 展 という 要 求 をもった 市 場 と 共 同 した 低 価 格 住 宅 が 現 在 奨 励 されている 都 市 の 再 生 の 要 求 を 満 たすと 同 時 に 都 市 の 産 業 イメージを 高 めるため プンライン Pan Hlaing ゴルフカントリークラブ(ラインタヤ Hlaing Tharyar 郡 区 )は DHSHD とヤンゴ 7
ン 候 補 企 業 との 間 での 協 力 プロジェクトとして 開 発 された ゴルフコースプロジェクトは 住 宅 プロジェクトと 共 に 国 際 基 準 の 18 ホールのゴルフコースを 含 んでいる シリアム Thanlyin のスターシティコンドミニアムプロジェクトと 連 携 したプンライン(2)ゴルフコ ースもまた 建 設 中 である 4. 住 宅 プロジェクトの 例 4.1 公 営 賃 貸 住 宅 ヤンゴンや 国 内 のその 他 の 都 市 での 団 地 の 開 発 は 1955 年 から 公 営 賃 貸 住 宅 として 始 ま った ヤンゴンには 10 の 団 地 他 の 地 域 には 34 の 団 地 が DHSHD によって 管 理 されてい る 現 在 当 部 では 20,000 戸 を 所 有 している 4.2 Site and Service 計 画 Site and Service 計 画 は ニュータウン 拡 張 不 法 居 住 者 の 移 住 向 上 計 画 のためヤンゴ ン 内 外 で 必 要 に 応 じて 実 施 されてきた Site and Service 構 想 の 提 供 するものには 道 路 排 水 管 電 気 共 同 井 戸 を 含 む 国 は 不 法 居 住 者 のためにインフラ 開 発 費 用 に 助 成 金 を 支 給 した 1989 年 以 降 に 取 り 入 れられた 重 要 なプロジェクトは ヤンゴンの 東 西 北 への 新 しい 定 住 という 約 400,000 人 のためのおよそ 160,000 の 用 地 の 大 規 模 開 発 である 1989 年 から 1993 年 にヤンゴンの 200,000 人 の 不 法 居 住 者 は 基 本 的 インフラの 整 った 借 地 の 用 意 により Dagon Shwepyitha Hlaing Thar Yar ニュータウンへ 移 った 4.3 スラムと 不 法 居 住 者 の 居 住 水 準 の 向 上 ( 小 屋 からアパートへ プロジェクト) 受 益 者 である 不 法 居 住 家 族 にアパートの 部 屋 を 提 供 することで 転 居 してもらうこの 計 画 は 都 心 の 一 部 地 域 で 1994 年 以 降 用 いられた 平 均 的 に 水 と 電 気 設 備 のある 最 小 600 平 方 フィートから 最 大 1,000 平 方 フィートの 床 面 積 が 不 法 居 住 家 族 に 提 供 された 5 年 間 (1994 年 ~2000 年 )でヤンゴンでは 32 の 小 屋 からアパートへ プロジェク トによる 6,654 以 上 の 2 戸 1 ユニットがある 約 12,671 世 帯 がこのプロジェクトの 恩 恵 を 受 けた 4.4 低 価 格 住 宅 プロジェクト 住 宅 部 門 発 展 に 責 任 がある 政 府 機 関 として 当 部 は 人 々 特 に 低 所 得 層 向 けに 低 価 格 住 宅 の 開 発 を 開 始 するよう 命 じられた 当 部 ではヤンゴンと 他 の 都 市 での 住 宅 政 策 計 画 適 切 な 住 宅 計 画 の 実 現 を 手 がけるためにと 努 力 してきた 4.5 都 市 再 開 発 プロジェクト 都 市 の 開 発 計 画 は 都 市 部 の 全 般 の 外 観 を 向 上 させるために 進 展 してきた 約 100 の 都 8
市 開 発 プロジェクトが 官 民 協 力 と 資 金 分 担 を 通 じて 民 間 ディベロッパーと 共 同 した DHSHD により 開 発 管 理 されている 高 級 で 高 層 なアパート 分 譲 マンション 広 場 商 業 施 設 公 共 施 設 複 合 施 設 はプロジェクトにおいて 協 力 している 5. 国 の 既 存 対 応 策 の 自 己 評 価 長 年 にわたって ミャンマーの 住 宅 計 画 は 利 益 も 損 失 もない という 概 念 の 下 で 限 られた 対 象 グループだけを 目 的 とした 計 画 を 補 助 してきた 住 宅 部 門 の 責 任 政 府 機 関 は 民 間 セクターとの 住 宅 開 発 活 動 における 協 力 を 通 じて 供 給 者 からファシリテーター 及 び コーディネーターへと 役 割 を 変 える 必 要 がある 基 本 的 に 住 宅 インフラ 開 発 は 国 の 発 展 の 鍵 となる 指 標 である 都 市 計 画 システムと 開 発 プロセスは 現 在 国 全 体 が 調 和 してバランスのとれた 発 展 を 遂 げるための 人 々の 居 住 方 策 に 変 化 している 特 に インフラの 開 発 十 分 な 住 宅 国 民 への 基 本 的 な 社 会 サービスと 快 適 な 設 備 の 提 供 という 領 域 は 多 くの 挑 戦 と 機 会 がある 連 邦 政 府 と 地 方 自 治 体 の 双 方 ともに それぞれのイニシアチブだけでは 問 題 を 解 決 でき ない 民 間 セクターの 力 の 結 集 と 市 民 社 会 国 民 の 協 力 が 我 々の 国 の 都 市 のサステナブルな 発 展 を 達 成 する 解 決 策 だと 私 は 考 える 9
2インセプションレポートプレゼンテーション 10
Content t 1. 地 理 2. 人 間 居 住 住 宅 開 発 部 (DHSHD) 3. ミャンマーの 住 宅 事 情 4. 都 市 化 と 都 市 計 画 5. 住 宅 供 給 6. 現 在 の 問 題 点 7. 住 宅 政 策 の 策 定 11
1. 地 理 12
2. 人 間 居 住 住 宅 開 発 部 (DHSHD) 13
DHSHD 組 織 図 建 設 省 公 共 事 業 人 間 居 住 住 宅 開 発 部 (DHSHD) DHSHDの 組 織 形 態 長 官 次 長 (DHSHD) 次 長 ( 国 民 議 会 ) 部 長 部 長 部 長 部 長 部 長 ( 計 画 + ( 総 務 + ( 財 務 ) ( 土 地 収 益 + ( 都 市 + 上 水 下 水 設 備 ) 不 動 産 管 理 ) 調 査 ) 地 方 計 画 ) 14
DHSHDの 主 要 な 役 割 と 責 任 1. 十 分 な 住 宅 の 計 画 実 行 供 給 2. 都 市 と 地 方 の 計 画 3. 団 地 の 管 理 4. 水 道 下 水 道 の 計 画 と 調 査 5. 投 資 と 開 発 の 予 算 と 財 務 6. ネピドーとヤンゴンの 国 民 議 会 ビルの 運 営 と 管 理 7. 政 府 から 命 じられた 特 別 開 発 計 画 の 活 動 15
3.ミャンマーの 住 宅 事 情 16
ミャンマーの 住 宅 事 情 1. 都 市 部 - 中 所 得 住 宅 - 低 所 得 住 宅 - 政 府 職 員 宿 舎 2. 郊 外 地 域 17
都 市 部 の 中 所 得 住 宅 18
都 市 部 の 中 所 得 住 宅 19
都 市 部 の 中 所 得 住 宅 20
都 市 部 の 低 所 得 住 宅 21
都 市 部 の 低 所 得 住 宅 22
政 府 職 員 宿 舎 23
郊 外 地 域 の 住 宅 24
4. 都 市 化 と 都 市 計 画 25
1988 年 以 前 のヤンゴンの 成 長 HTAUKAYANT 0 3 6 km 1940-86.20 sq.km 1974-208.51 sq.km 1985-346.13 sq.km INSEIN N. OKKALAPA NGAMOEYEIK CREEK S. OKKALAPA 成 長 パターン 主 要 成 長 回 廊 CBD( 中 心 業 務 地 区 )の 北 部 地 域 成 長 の 阻 害 HLAING RIVER YANGON RIVER NGAMOEYEIK CREEK CBD YANGON RIVER THAKETA サービス&アメニティの 集 中 CBDにのみ 卸 売 商 業 バスターミナル 銀 行 26
1988 年 以 降 のヤンゴンの 成 長 SHWE PYI THAR 都 市 部 ( 598.75 sq.km) 成 長 パターン 主 要 な 成 長 回 廊 東 / 西 部 地 域 NORTH DAGON EAST DAGON 成 長 の 阻 害 川 と 入 江 に 橋 を 建 設 HLAING THAR YAR 橋 SOUTH DAGON DAGON SEIKAN サービス&アメニティの 分 散 化 - 卸 売 - 商 業 -バスターミナル - 銀 行 卸 売 センター バスターミナル 27
ヤンゴンの土地利用状況 凡例 ニュータウン(1989-2000) 360 sq-km (60%) サテライトタウン(1958-1960) 36 sq-km (6%) 工業地域(1995-2002) 41 sq-km (6.5%) 商業地域 9 sq-km k (1 (1.5%) 5%) グリーン レクリエーション 20 sq-km (3.5%) 中央部&旧郊外&その他(22 5%) 中央部&旧郊外&その他(22.5%) YCDC 総地域 598.75 sq.km 28
5. 住 宅 供 給 29
ヤンゴンにおける 住 宅 供 給 1. 公 営 賃 貸 住 宅 - DHSHD 管 理 の20,000 戸 2. Site and Services 計 画 -40 万 人 のための16 万 の 用 地 3. スラムと 不 法 居 住 区 の 改 善 - 不 法 居 住 世 帯 へアパート 住 戸 供 給 による 現 地 移 転 という 利 益 を 与 える - 12,671 世 帯 への 32 の 小 屋 からアパート へ 計 画 による6654の2 による6,654 戸 1ユニット 4. 低 価 格 住 宅 - 低 所 得 世 帯 用 の20,000 000 戸 の 低 価 格 住 宅 ユニット 5. 都 市 再 開 発 30
ヤンゴンの住宅計画の場所 低価格住宅プロジェクト スラムと不法居住区 住宅開発プロジェクト 小屋からアパートへ プロジェクト 工業地域 31
1988 年 以 降 のSite & Services 計 画 ヤンゴン 内 外 での 不 定 期 実 施 :ニュータウ ン 拡 張 不 法 居 住 者 の 再 定 住 火 事 によ る 再 定 住 と 改 善 プロジェクト. サービス: 道 路 排 水 管 電 気 共 同 井 戸 インフラ 開 発 費 用 政 府 からの 助 成 金 (1989-1994) 大 規 模 計 画 -ヤンゴンの 東 西 北 の3 箇 所 の 新 しい 定 住 として 約 40 万 人 への16 万 の 用 地 の 開 発 -20 万 人 の 不 法 居 住 者 へ 基 本 的 なインフ ラの 整 った 借 地 を 供 給 (1995-1996) 93,050 用 地 を 開 発 (1999-2000) 政 府 高 官 へ 88,180 用 地 を 配 分 (2001-2004) 地 域 開 発 と 低 価 格 住 宅 への 重 点 的 な 取 り 組 み TOWN EXTENSION (Site & Services Scheme) INDUSTRIAL ZONES 32
小 屋 からアパートへ 計 画 33
小 屋 からアパートへ 計 画 34
小 屋 からアパートへ 計 画 35
官 民 協 力 関 係 36
官 民 協 力 関 係 37
官 民 協 力 関 係 38
官 民 協 力 関 係 39
団 地 再 開 発 プロジェクト 40
都 市 再 開 発 プロジェクト 41
都 市 再 開 発 プロジェクト 42
都 市 再 開 発 プロジェクト 43
中 低 所 得 者 向 け 低 価 格 住 宅 44
中 低 所 得 者 向 け 低 価 格 住 宅 45
中 低 所 得 者 向 け 低 価 格 住 宅 46
6. 現 在 の 問 題 点 47
1. インフラの 問 題 現 在 の 問 題 点 - 不 適 当 な 排 水 システム - 質 の 悪 い 道 路 - 歩 道 がない - 交 通 システムの 脆 弱 性 - 交 通 の 混 雑 - 廃 棄 物 処 理 技 術 の 不 足 - 水 道 設 備 の 不 足 - 電 力 不 足 48
2. 住 宅 問 題 - ヤンゴン 内 外 の 非 公 式 住 宅 (スラムと 不 法 居 住 者 ) - 地 方 から 都 市 への 労 働 者 の 移 住 ( 都 市 化 ) - 公 営 賃 貸 住 宅 の 供 給 不 足 民 間 賃 貸 住 宅 は 市 場 価 格 に 左 右 される - 低 所 得 層 向 けの 低 価 格 住 宅 の 供 給 不 足 49
ヤンゴン 内 外 の 非 公 式 住 宅 問 題 50
7. 住 宅 政 策 の 策 定 51
住 宅 政 策 の 策 定 DHSHDによるスラムと 不 法 居 住 者 に 対 する 住 宅 開 発 アプローチは 民 間 セクターの 協 力 を 通 じて 供 給 者 の 役 割 からファシリテーターの 役 割 へと 変 化 し ている 市 場 の 住 宅 に 対 する 要 求 と 官 民 協 力 関 係 によ る 商 業 の 発 展 により 低 価 格 住 宅 が 現 在 促 進 されて いる 52
ミャンマーセンサス 2014 1. 1948 年 の 人 口 は1,700 万 人 2. 1973 年 のミャンマー 初 の 人 口 調 査 では 総 人 口 は 2,910 万 人 3. 1983 年 の 調 査 によると 総 人 口 は3,529 万 人 4. 2014 年 に 初 の 人 口 住 宅 センサスが 実 施 される 予 定 5. これにより 人 口 についての 詳 細 な 情 報 及 び 住 宅 事 情 についても 少 しは 情 報 が 得 られるだろう 53
建 設 住 宅 開 発 銀 行 (CHBD) CHDBは2013 年 7 月 に 設 立 された 公 共 企 業 である Vision すべての 国 民 がよりよい 生 活 をするために 低 価 格 住 宅 の 所 有 を 促 進 する Mission 政 府 のリスクと 責 任 を 分 担 するため 公 共 分 野 の 建 設 を 調 整 し 資 金 の 潜 在 能 力 を 高 める 54
THANK YOU 55