紀要-05.indd



Similar documents
Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

●幼児教育振興法案

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

Microsoft Word - 目次.doc

概 要 近 年 研 究 者 としてのキャリアの 入 り 口 として 広 く 認 識 されつつあるポストドクターは 任 期 付 の 職 位 である 本 稿 ではポストドクターから 任 期 のない 正 規 の 雇 用 ( 正 規 職 )への 移 行 状 況 及 び 移 行 パターンを 文 部 科 学 省

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

m07 北見工業大学 様式①

Taro-H19退職金(修正版).jtd

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

1.3. 距 離 による 比 較 距 離 による 比 較 を 行 う ( 基 本 的 に 要 求 される 能 力 が 違 うと 思 われるトラック 別 に 集 計 を 行 った ) 表 -3 に 距 離 別 の 比 較 を 示 す 表 -3 距 離 別 比 較

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

Ⅰ 平 成 24 年 度 全 国 体 力 運 動 能 力 運 動 習 慣 等 調 査 について 1 調 査 の 概 要 (1) 目 的 子 どもの 体 力 が 低 下 している 状 況 にかんがみ 国 が 全 国 的 な 子 どもの 体 力 の 状 況 を 把 握 分 析 することにより 子 どもの

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>


別紙3

Microsoft Word - A6001A.doc

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

Q IFRSの特徴について教えてください

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

< F2D A C5817A C495B6817A>

文化政策情報システムの運用等

18 国立高等専門学校機構

退職手当とは

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

Microsoft Word - 論文最終.doc

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

スライド 1

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

<4D F736F F D CF322D33817A95DB8CEC8ED292B28DB881698A6D816A2E646F63>

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか



<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

資料2 利用者負担(保育費用)

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

わない (1) そう 思 う (2)のそれぞれ3 段 階 で 回 答 をしてもらった その 結 果 を 次 節 で 数 値 に 換 算 している 4. 調 査 の 結 果 と 考 察 4.1 学 習 上 の 困 難 点 全 体 的 な 傾 向 表 1 漢 字 の 学 習 困 難 点 (


1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

No.7 アメリカ 合 衆 国 小 規 模 事 例 (そ4) 助 金 も 財 源 になっている しかし 小 規 模 事 業 体 では 連 邦 政 府 から 基 金 はもちろん 市 から 補 助 金 もまったくない が 実 状 である すなわち 給 人 口 が25 人 から100 人 規 模 小 規

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 年 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

Taro-学校だより学力調査号.jtd

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

1. 本 市 の 保 育 所 運 営 費 と 保 育 料 の 現 状 2 (1) 前 回 (5/29 5/29) 児 童 福 祉 専 門 分 科 会 資 料 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区 分 別 軽 減 率 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区

(現行版)工事成績書と評定表をあわせた_docx

<4D F736F F D C93FA967B91E5906B8DD082D682CC91CE899E2E646F6378>

1 年 女 子 保 健 体 育 生 徒 は 主 体 的 に 授 業 に 取 り 組 んでいる しかし 周 りが 動 かないと 動 けない 場 面 が 見 られる 体 育 係 が 声 掛 けをしているが 今 後 は 体 育 係 の 声 掛 けがなくても 動 けるようにしていく 運 動 が 苦 手 な

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

スライド 1

学校安全の推進に関する計画の取組事例

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

<95BD90AC E93788C888E5A82CC8A FEE95F18CF68A4A97702E786C73>

地域支援心理研究センター 紀要 第10号

16 日本学生支援機構

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

1

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

説 明 内 容 料 金 の 算 定 期 間 と 請 求 の 単 位 について 分 散 検 針 制 日 程 等 別 料 金 料 金 の 算 定 期 間 と 支 払 義 務 発 生 日 日 程 等 別 料 金 の 請 求 スケジュール 料 金 のお 支 払 い 方 法 その 他 各 種 料 金 支 払

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

(3) 小 単 元 の 指 導 と 評 価 の 計 画 小 単 元 第 11 章 税 のあらまし の 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 四 次 確 定 申 告 制 度 抜 粋 ) 関 心 意 欲 態 度 思 考 判 断 技 能 表 現 知 識 理 解 小 単 元 の 評 価 規 準 税 に 関 す

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

波佐見町の給与・定員管理等について

Microsoft Word - 2章.doc

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

小山市保育所整備計画

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

第1回

Transcription:

筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 校 紀 要 第 34 巻 31 12 歳 17 歳 における 聴 覚 障 害 児 発 育 と 運 動 能 身 長 ハンドボール 投 げ 結 果 から 渡 邊 明 志 岡 本 三 郎 荒 川 郁 朗 苦 瓜 道 代 筑 波 大 学 附 属 聾 学 校 ( 現 筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 校 )における1988 年 度 から2005 年 度 まで 中 学 部 新 入 生 身 長 ハンドボール 投 げ 年 次 推 移 調 査 するとともに それら4 調 査 項 目 間 統 計 的 分 析 から とハンドボール 投 げに 影 響 与 える 関 連 因 子 探 った そ 結 果 1) 発 育 状 況 表 す 身 長 と は 12 歳 15 歳 17 歳 男 女 とも 全 国 平 均 とほぼ 同 水 準 にあること 2) 女 子 とハンド ボール 投 げは 全 国 平 均 レベルにあること 3) 身 長 と と 回 帰 分 析 結 果 から 男 子 に 影 響 与 えたは12 歳 では 身 長 15 歳 及 び17 歳 では 身 長 と であり 女 子 については12 歳 15 歳 17 歳 い ずれかにおいても 影 響 が 強 いこと 等 が 示 唆 された キーワード 聴 覚 障 害 児 12 歳 17 歳 身 長 ハンドボール 投 げ 年 次 推 移 回 帰 分 析 1 はじめに 筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 校 は 本 邦 聴 覚 障 害 教 育 機 関 において 幼 稚 部 から 高 等 部 まですべて 学 部 有 する 中 核 的 大 規 模 校 類 に 属 する そ 特 色 生 かして 本 校 育 科 では 学 部 間 連 携 視 した 学 部 学 年 授 業 者 配 置 や 育 的 行 事 研 究 活 動 等 に 取 り 組 み 保 健 育 授 業 実 践 から 幼 児 児 童 生 徒 身 的 運 動 的 特 質 や 発 育 発 達 等 領 域 に 至 るまで 幅 広 く 課 題 追 究 行 っている さて 聴 覚 障 害 児 発 育 及 び 運 動 能 現 状 は 今 どようになっているであろうか こ 点 に 関 して 1970 年 以 降 これまで 障 害 児 教 育 に 携 わる 教 育 研 究 者 らによって 全 国 的 な 調 査 が 実 施 され そ 推 移 や 傾 向 が 明 らかにされてきた しかし 2007 年 度 から 始 まった 特 別 支 援 教 育 へ 制 度 転 換 影 響 受 け そ 実 態 はしだいに 見 えにくくなりつつあ る それは これまで 聾 学 校 とされてきた 特 別 支 援 学 校 に 他 障 害 有 する 子 どもがこれまで 以 上 に 在 籍 するようになってきた 現 状 がある こような 状 況 では 先 行 研 究 で 行 われてきた 調 査 法 すなわち 日 本 全 国 聴 覚 障 害 児 対 象 とした 単 年 度 調 査 では 母 集 団 適 性 規 模 やデータ 妥 当 性 等 観 点 から 疑 問 符 がつき 不 透 明 感 残 すことは 否 めなくなってい る より 正 しく 実 態 反 映 する 確 かな 調 査 法 が 必 要 である 聴 覚 障 害 教 育 現 場 取 り 巻 くこような 状 況 踏 まえ 本 研 究 では 広 範 囲 的 な 調 査 求 めず 対 象 特 定 一 学 校 に 絞 り 縦 断 的 かつ 統 計 学 的 な 視 点 から 聴 覚 障 害 児 実 態 明 らかにしようと 考 えた すなわち 本 校 中 学 部 及 び 高 等 部 に 在 籍 した 生 徒 に 着 眼 し 1988 年 度 から 蓄 積 している 同 一 生 徒 ( 連 絡 進 学 者 )12 歳 から17 歳 まで 発 育 記 録 及 び 運 動 能 テスト 記 録 データベース 化 し そこか ら 聴 覚 障 害 児 特 質 明 らかにすること 目 的 とし た 2 対 象 と 方 法 (1) 対 象 児 過 去 に 本 校 に 在 籍 した1988 年 度 中 学 部 入 学 者 から 2005 年 度 中 学 部 入 学 者 まで 生 徒 延 べ254 名 調 査 対 象 とした そ 内 訳 は 男 子 139 名 女 子 115 名 であ る 各 年 度 別 入 学 者 数 表 1に 示 す 過 年 児 ケー スや 未 測 定 項 目 がある 者 は 調 査 対 象 から 除 外 し 同 一 生 徒 12 歳 から17 歳 まで 記 録 追 跡 的 に 調 査 し た なお 本 研 究 では 便 宜 的 に12 歳 15 歳 17 歳 3つ 年 齢 段 階 データ 抽 出 し 縦 断 的 かつ 段 階 的 な 発 育 発 達 変 化 みることにした (2) 調 査 項 目 と 記 録 方 法 毎 年 4 5 月 に 実 施 されている 身 計 測 から 発 育 状 況 示 す(1) 身 長 と(2) テストから

32 12 歳 17 歳 における 聴 覚 障 害 児 発 育 と 運 動 能 表 11 年 度 年 別 度 中 学 別 部 中 入 学 者 部 数 入 学 者 数 ( 名 ) 円 内 から 投 ハンドボール 球 した 2 回 実 投 施 げについて してよい 方 記 単 録 年 とっ 度 ご 年 度 男 子 女 子 とに た 平 記 録 均 は値 m 算 単 位 出 とし m した 対 未 象 満 期 は 間 切 は 12 り 捨 てた ちなみに 歳 は1988 年 1988 9 5 度 投 から2005 球 フォームは 年 度 15 基 本 歳 的 は1991 に 自 由 年 であるが 度 から2008 下 手 年 投 度 げせ 17 1989 9 6 歳 ずに ステップして は1993 年 度 から2010 投 げた 年 度 方 まで18 が 記 録 が 良 年 く 間 出 やすい 推 移 であ 1990 12 5 る また 対 象 児 平 均 水 準 がどあたりに 位 置 して 1991 8 4 いるか (3) 調 査 検 方 討 法 するために 比 較 参 考 値 として1999 年 1992 6 11 度 以 調 降 査 1 全 国 平 均 データ( 政 府 統 計 ) 用 いた 1993 10 4 調 前 査 述 した 2 年 齢 段 階 (12 歳 15 歳 17 歳 ) 身 長 1994 10 6 対 ハンドボール 象 児 身 長 投 げについて ハンドボール 単 年 度 ごとに 平 投 均 げ 値 1995 6 11 テスト 算 出 した 結 果 対 から 象 期 間 は 12 次 検 歳 証 は課 1988 題 年 検 度 討 から するために 2005 年 度 統 15 1996 6 11 計 歳 的 は分 1991 析 年 試 度 みた から 2008 検 証 年 課 度 題 17 は (A) 歳 は 1993 身 長 年 と 度 から は 2010 1997 10 8 年 度 まで 強 さにど 18 年 間 程 推 度 移 影 である また 響 与 えているか (B) 対 象 児 平 均 水 準 1998 3 9 身 がどあたりに 長 及 び 位 置 しているか はハンドボール 検 討 投 するために げ 記 録 にど 比 較 1999 8 4 くらい 参 考 値 として 影 響 1999 及 年 ぼしているか 2つである 以 降 全 国 平 均 データ( 政 府 統 計 ) 2000 11 5 まず 用 いた 対 象 者 属 性 について 単 純 集 計 及 びクロス 集 2001 8 5 計 調 行 査 2 い 調 査 対 象 者 特 性 や 傾 向 明 らかにした 2002 4 5 さらにピアソン 対 象 児 身 長 積 率 相 関 係 ハンドボール 数 用 いてすべて 投 げそれ 変 2003 7 3 数 ぞれ 間 で 相 関 連 関 マトリックス 調 べ 次 検 証 作 課 成 題 し 検 独 討 するために 立 性 と 内 部 統 相 計 2004 5 7 関 的 分 検 析 証 試 した みた 次 検 いで(A)では 証 課 題 は (A) 身 長 と 従 属 変 は 数 2005 7 6 身 長 強 さにど 独 程 立 度 変 影 数 響 とし (B)ではハンドボー 与 えているか (B) 身 長 合 計 139 115 ル 投 及 げ び 従 はハンドボール 属 変 数 身 長 投 げ 記 録 にどくらい 独 立 変 数 影 に響 設 定 及 ぼしているか 回 帰 分 析 行 2 つである った (A)と(B)いず 主 に 上 肢 筋 群 に 関 わる(3) と(4)ハンドボー 12 ル 投 歳 げ 15 調 歳 査 17 項 目 歳 とした 3 つ 一 年 般 齢 段 的 階 に データ は 全 身 取 筋 り 上 げ と 縦 相 断 関 的 性 または が 高 いとされ ハンドボール 段 階 的 な 発 育 発 達 変 化 投 みること げは 上 肢 にした 筋 パワーと 投 能 一 指 標 とされている 記 録 方 法 は 左 右 交 互 に2 回 ずつ 計 測 行 (2) い 記 調 録 査 項 はkg 目 と 単 記 位 録 とし kg 方 法 未 満 ( 小 数 第 1 位 )は 切 り 毎 捨 年 てた 4~5 月 左 に 右 実 おおよい 施 されている 身 方 計 測 記 から 録 発 平 育 状 均 況 し, 示 kg す(1) 未 満 は 身 四 長 捨 と(2) 五 入 した ハンドボール テストから 投 主 げは ハ に 上 肢 筋 群 ンに ド関 ボ わる(3) ー ル 2 号 球 と(4)ハンドボール ( 外 周 54 56cm 投 げ さ325 調 査 項 目 400g) とした 用 一 いて 般 的 に 直 径 は 2m 全 身 円 筋 内 と から 相 投 関 球 性 した 2 が 高 いと され ハンドボール 回 実 施 してよい 方 投 記 げは 録 上 とった 肢 筋 パワーと 記 録 はm 投 能 単 位 と一 指 し m 標 とされている 未 満 は 切 り 捨 てた ちなみに 投 球 フォーム は 基 本 的 記 に 録 自 方 由 法 であるが は 左 右 交 互 下 に 手 2 投 回 げせずに ステッ ずつ 計 測 行 い 記 録 プして は kg 投 単 位 げた とし kg 方 が 記 未 録 満 が ( 小 良 数 く 第 出 1 やすい 位 )は 切 り 捨 てた 左 右 おおよい 方 記 録 平 均 し,kg 未 満 は 四 捨 五 入 した 一 方 ハンドボール 投 げは ハンドボール 2 号 球 (3) 調 査 方 法 ( 外 周 54~56cm さ 325~400g) 用 いて 直 径 2m 調 査 1 れも まず 独 立 対 象 変 者 数 属 選 性 択 について 法 は 強 制 単 投 純 入 集 法 計 とし 及 びクロス 性 別 集 ごと 計 に 行 検 い 証 調 した すべて 査 対 象 者 特 性 項 や 目 傾 において 向 明 らかにした さらに 危 険 率 5% 有 意 ピアソン 水 準 とした 積 率 相 関 係 数 用 いてすべて 変 数 間 で 相 関 マトリックス 作 成 し 独 立 性 と 内 部 相 関 検 証 した 次 3 いで(A)では 結 果 及 び 考 察 従 属 変 数 身 長 独 立 変 数 (1) とし (B)ではハンドボール 調 査 項 目 推 移 傾 向 について 投 げ 従 属 変 数 身 長 本 項 では 独 全 立 国 変 平 数 均 に 値 設 定 して 推 移 に 回 合 帰 わせて 1999 分 析 行 った (A) 年 度 以 と(B)いずれも 降 結 果 について 独 立 結 変 数 果 と 選 考 択 察 法 は 述 強 べる それ 制 投 入 法 とし 以 前 性 (1988 別 ごとに 年 度 検 1998 証 した すべて 年 度 ) 結 項 果 目 において については 危 険 率 後 5% に 示 有 す 意 各 水 図 準 とした 推 移 線 参 照 されたい 1 身 長 3 図 1は 結 果 及 び 身 考 長 察 本 校 生 徒 平 均 と 全 国 平 均 年 次 推 移 (1) 年 調 齢 査 別 項 に 目 示 したもである 推 移 傾 向 について 12 本 歳 項 では 本 全 校 国 男 平 子 均 生 値 徒 は 1999 推 移 に 合 わせて 1999 年 度 から2003 年 度 以 ま 降 で5 結 果 年 について 間 連 続 結 して 果 と 全 考 国 察 平 均 述 べる それ 下 回 ったが 2004 以 前 (1988 年 度 と2005 ~1998 年 度 では ) 結 全 果 国 については 平 均 より 若 干 後 上 に 回 示 す った 各 図 最 推 高 移 線 参 照 されたい は2005 年 度 154.2cm 最 低 は2002 年 度 148.7cm 前 述 した 年 齢 段 階 (12 歳 15 歳 17 歳 ) 身 長 である 一 方 12 歳 本 校 女 子 生 徒 は 1999 年 度 か 2

筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 校 紀 要 第 34 巻 33 図 1 身 長 図 2 図 1 身 長 図 2 ら2002 年 度 まで 全 国 平 均 やや 下 回 る 傾 向 示 した 1 が2003 身 長 年 度 以 降 は 全 国 平 均 とほぼ 同 じ 水 準 であっ た 図 1は 最 高 は2003 身 長 年 本 度 校 生 154.1cm 徒 平 均 と 全 国 最 平 低 均 は2002 年 次 年 推 度 移 年 145.4cmである 12 齢 別 に 示 したもである 歳 ではまだ 男 女 間 に 明 らかな 差 が 12 生 歳 じていないことが 本 校 男 子 生 徒 は 1999 見 て 取 れる 年 度 から 2003 年 度 まで 15 5 歳 年 間 本 連 続 校 して 男 子 全 生 国 徒 平 は 2001 均 下 回 年 ったが 2004 度 などやや 低 年 水 度 準 と 示 した 年 度 もあるが 逆 に 上 回 った 年 度 も 見 られ 3 た 最 高 は2008 年 度 171.6cm 最 低 は2001 年 度 164.1cmであった 15 2005 年 度 では 全 国 平 均 より 歳 若 本 干 校 上 女 回 子 った 生 徒 最 も 高 男 は子 2005 と 同 年 様 度 に 全 154.2cm 国 平 均 最 低 下 は回 2002 る 年 度 があったが 148.7cm である 若 干 上 一 回 方 る 12 年 歳 度 本 も 校 見 女 られた 子 生 徒 は 1999 最 高 は2003 年 度 から 年 度 2002 及 び2008 年 度 まで 年 全 度 国 平 158.4cm 均 やや 下 最 回 る 低 傾 は2005 向 示 年 したが 度 153.4cmである 2003 年 度 以 降 は 全 国 男 平 女 均 間 とほぼ 差 同 じ 見 水 ると 準 であった 両 者 最 差 高 は明 2003 らかになっており 年 度 154.1cm 最 特 に 男 子 成 長 が 著 しい

34 12 歳 17 歳 における 聴 覚 障 害 児 発 育 と 運 動 能 図 3 図 4 ハンドボール 投 げ 図 3 図 4 ハンドボール 投 げ 17 歳 本 校 男 子 生 徒 は 2003 年 度 などやや 低 水 準 低 は示 2002 す 年 年 度 度 もあったが 145.4cm である 12 逆 に 上 回 歳 る ではまだ 年 度 もあった 男 女 間 に 明 最 らかな 高 は2000 差 が 生 年 じていないことが 度 174.2cm 見 最 て 低 取 れる は2003 年 度 166.1cmである 17 15 歳 本 校 男 子 生 徒 歳 は 2001 本 校 女 年 子 度 生 などやや 徒 も 男 低 子 水 と 準 同 様 示 した に 全 年 国 度 平 もあるが 均 下 回 る 逆 年 に 度 上 もあれば 回 った 年 度 も 逆 見 に られた 若 干 上 回 最 る高 は年 2008 度 もあった 年 度 171.6cm 最 高 は2005 最 低 は年 2001 度 159.8cm 年 度 164.1cm 最 低 であ は 1999 年 度 152.4cmである 4 2 った 15 図 2は 歳 本 校 女 本 子 校 生 徒 も 平 男 均 子 と 全 同 国 様 平 に 全 均 国 平 年 均 次 推 下 移 回 る 年 齢 度 があったが 別 に 示 したもである 若 干 上 回 る 年 度 も 見 られた 最 高 はまず12 2003 年 歳 度 及 本 び校 2008 男 子 年 生 度 徒 158.4cm 推 移 は 最 年 低 度 はごとば 2005 年 度 らつきが 153.4cm顕 である 著 で 変 動 男 が 女 大 間 きいが 差 見 ると 特 徴 的 両 者 である 差 は 明 最 ら 高 かになっており は2004 年 度 52.4kg 特 に 男 子 最 低 成 長 は2002 が 著 しい 年 度 37.1kgで あった 12 歳 本 校 女 子 生 徒 も 男 子 と 同 様 に 年 度 に

筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 校 紀 要 第 34 巻 35 よ っ て 大 き な 変 動 が あ り 最 高 は2001 年 度 47.6kg 最 低 は2002 年 度 39.5kgであった 15 歳 本 校 男 子 生 徒 も 12 歳 推 移 以 上 に 年 度 ご と ば ら つ き が 顕 著 あ る 最 高 は2007 年 度 65.3kg 最 低 は2005 年 度 50.8kgであった 一 方 15 歳 本 校 女 子 生 徒 は 12 歳 段 階 よりも 推 移 変 動 が 若 干 緩 和 された 傾 向 示 し 最 高 は2004 年 度 54.9kg 最 低 は2003 年 度 48.9kgだった 17 歳 本 校 男 子 生 徒 は15 歳 とほぼ 似 たような 推 移 傾 向 示 し 最 高 は2009 年 度 68.9kg 最 低 は2003 年 度 55.6kgだった 17 歳 本 校 女 子 生 徒 も 15 歳 とほぼ 同 じ 推 移 傾 向 示 し 2003 年 度 以 降 に 関 して は 全 国 平 均 と 同 水 準 かやや 上 回 った 結 果 となった 最 高 は2004 年 度 及 び2007 年 度 56.8kg 最 低 は2002 年 度 50.0kgであった 3 図 3は 本 校 生 徒 平 均 と 全 国 平 均 年 次 推 移 年 齢 別 に 示 したもである 12 歳 本 校 男 子 生 徒 はすべて 年 度 で 全 国 平 均 下 回 り 低 水 準 推 移 傾 向 示 した 最 高 は2004 年 度 21.4kg 最 低 は2002 年 度 16.5kgである 12 歳 本 校 女 子 生 徒 も 男 子 ほどではないが すべて 年 度 で 全 国 平 均 下 回 り 低 水 準 推 移 傾 向 示 した 最 高 は2004 年 度 21.1kg 最 低 は2000 年 度 15.4kg である 15 歳 本 校 男 子 生 徒 は12 歳 と 同 様 すべて 年 度 で 全 国 平 均 下 回 り 低 水 準 推 移 傾 向 示 した 最 高 は2002 年 度 37.8kg 最 低 は2005 年 度 32.5kg である 一 方 15 歳 本 校 女 子 生 徒 は 低 水 準 推 移 傾 向 示 しているも 全 国 平 均 に 近 づいてい る 年 度 も 散 見 された 最 高 は1999 年 度 26.1kg 最 低 は2003 年 度 19.3kgであった 17 歳 本 校 男 子 生 徒 は2000 年 度 が 全 国 平 均 上 回 り そ 他 は 全 国 平 均 と 同 等 か それ 以 下 低 水 準 推 移 傾 向 示 した 最 高 は2000 年 度 45.8kg 最 低 は2007 年 度 37.5kgである 一 方 17 歳 本 校 女 子 生 徒 は 2000 年 度 と2005 年 度 除 くすべて 年 度 でほぼ 全 国 平 均 値 に 追 いつき 同 水 準 傾 向 示 した 最 高 は1999 年 度 29.5kg 最 低 は2005 年 度 20.8kg であった 4ハンドボール 投 げ 図 4は ハンドボール 投 げ 本 校 生 徒 平 均 と 全 国 平 均 年 次 推 移 年 齢 別 に 示 したもである 12 歳 本 校 男 子 生 徒 はすべて 年 度 で 全 国 平 均 下 回 り 低 水 準 推 移 傾 向 示 した 最 高 は2001 年 度 18.6m 最 低 は2002 年 度 13.5mである 一 方 12 歳 本 校 女 子 生 徒 は 2003 年 度 以 外 はおおよそ 全 国 平 均 上 回 るか 同 等 水 準 にあった 最 高 は2005 年 度 15.7m 最 低 は2003 年 度 8.7mである 15 歳 本 校 男 子 生 徒 は 2002 年 度 で 全 国 平 均 上 回 ったがそれ 以 降 は 低 傾 向 示 した 最 高 は2002 年 度 27.4m 最 低 は2003 年 度 20.7mである 一 方 15 歳 本 校 女 子 生 徒 は 2006 年 度 以 外 は 全 国 平 均 上 回 るか 同 等 水 準 にあった 最 高 は2008 年 度 18.7m 最 低 は2006 年 度 9.7mである 17 歳 本 校 男 子 生 徒 は 15 歳 と 比 べ 推 移 変 動 が 大 きくなっている 最 高 は2006 年 度 29.9m 最 低 は2007 年 17.8mであった 17 歳 本 校 女 子 生 徒 は 2008 年 度 以 外 は 全 国 平 均 上 回 るか 同 等 水 準 に あった 最 高 は2010 年 度 19.7m 最 低 は2008 年 度 11.7mであった これら 結 果 から 本 校 生 徒 推 移 傾 向 は 少 人 数 で 平 均 値 算 出 しているため 年 度 ごと 変 動 が 生 じ やすく 安 定 した 推 移 傾 向 示 しにくい 側 面 持 つ 一 般 的 傾 向 として 評 価 するには 不 十 分 さ 残 すが 巨 視 的 に 推 移 概 観 すれば 発 育 状 況 表 す 身 長 と は 12 歳 15 歳 17 歳 男 女 とも 全 国 平 均 とほ ぼ 同 じ 水 準 にあると 見 てよいではないだろうか また に 関 して 男 子 はやや 全 国 平 均 下 回 る が 女 子 は15 歳 と17 歳 でほぼ 同 水 準 傾 向 表 して いる ボール 投 げについても 全 国 平 均 と 同 水 準 推 移 傾 向 示 し 本 校 女 子 生 徒 は 全 国 平 均 レベルにあ ると 言 える これまで 全 国 調 査 では 聴 覚 障 害 児 運 動 能 は 健 聴 児 に 及 ばないとされてきた しかしな がら 本 校 女 子 生 徒 は 全 国 平 均 とおよそ 変 わらない 結 果 得 た これはなぜだろうか こ 理 由 として 第 一 に 中 学 部 高 等 部 課 外 活

36 12 歳 17 歳 における 聴 覚 障 害 児 発 育 と 運 動 能 表 2 表 2 対 象 者 属 性 対 象 者 属 性 男 子 12 歳 n = 139 15 歳 n = 139 17 歳 n = 139 身 長 (cm) (kg) 151.0±8.4 43.1±10.1 (131.5~175.4) (24.4~91.4) 168.1±6.0 58.4±11.6 (153.8~185.5) (36.8~107.0) 170.6±5.8 62.2±10.6 (156.4~187.4) (38.0~109.0) 平 均 値 ± 標 準 偏 差 ( 範 囲 ) 女 子 12 歳 n= 115 15 歳 n= 115 17 歳 n= 115 身 長 (cm) (kg) 150.8±6.3 43.8±7.5 (136.3~166.1) (28.0~62.8) 155.9±5.5 51.4±6.6 (141.8~168.7) (37.9~65.6) 156.7±5.5 53.1±6.8 (143.0~170.1) (37.0~70.5) 平 均 値 ± 標 準 偏 差 ( 範 囲 ) 動 で 日 々 活 発 に 取 り 組 まれている 運 動 部 ( 部 活 動 ) 歳 存 17 在 が 歳 考 えられる 男 女 とも 全 国 本 平 校 均 中 とほぼ 学 部 同 場 じ 合 水 準 にあると 全 生 徒 が見 運 てよいではないだろうか また 動 部 いずれかに 属 しており( 女 子 に は 関 陸 して 上 競 技 男 子 卓 はやや 球 バレーボール) 全 国 平 均 下 回 るが 高 等 女 部 子 でも は 15 運 歳 動 と部 17 ( 歳 女 でほぼ 子 は 陸 同 上 水 競 準 技 傾 向 卓 球 表 バレーボール している ボール 水 投 泳 げについても )に 属 してい 全 国 る 平 生 均 徒 と は 同 多 水 準 い 推 移 傾 向 示 し 本 校 女 子 生 徒 は 全 国 平 均 第 レベルにあると 二 に 小 学 部 言 における える 運 動 実 践 が 関 与 している ことが これまで 考 えられる すなわち 全 国 調 査 では 聴 覚 年 障 間 害 児 通 して 小 運 学 動 部 能 児 童 は はドッジボール 健 聴 児 に 及 ばないとされてきた しかしながら 遊 び 行 っており それが 本 校 とハンドボール 女 子 生 徒 は 全 国 投 平 げ 均 とおよそ 結 果 に 変 大 わらない きく 貢 献 結 している 果 得 た こ れはなぜだろうか ではないかという 推 測 である ボールつかむ 動 作 こ 理 由 として 第 一 に 中 学 部 高 等 部 課 外 活 動 で は 当 然 強 化 につながり 速 いボール 投 げよ 日 々 活 発 に 取 り 組 まれている 運 動 部 ( 部 活 動 ) 存 在 が うとすればそれだけ 全 身 使 った 合 理 的 な 投 げ 方 考 えられる 本 校 中 学 部 場 合 全 員 が 運 動 部 いずれ 求 められてくる 因 果 関 係 としてはかなり 有 であ る こような 学 校 内 で 運 動 習 慣 が 女 子 と ハンドボール 投 げ 全 国 平 均 まで 押 し 上 げている 一 因 かに と 考 属 える しかし しており( 女 子 第 は 二 陸 上 理 競 由 技 に 関 卓 しては さら 球 バレーボー に ル) 小 学 部 高 段 等 階 部 すなわち12 でも 運 動 部 ( 女 歳 子 以 は 前 陸 上 競 技 データ 卓 球 バレ 検 討 ーボール が 不 可 欠 でなる 水 泳 )に 属 今 している 後 検 討 生 課 徒 題 は としたい 多 第 二 に 小 学 部 における 運 動 実 践 が 関 与 していること (2) が 考 発 えられる すなわち 育 項 目 と ハンドボール 年 間 通 して 関 小 係 学 部 児 童 はド ッジボール 統 計 的 分 析 遊 び 行 うにあたり 行 っており それが 長 い 歳 月 かけて とハンドボー 蓄 積 ル した 投 げ 項 目 結 データ 果 に 大 きく 一 影 括 響 りにして しているではないかという 処 理 するは 他 推 要 測 素 である ボールつかむ ( 時 代 的 生 育 環 境 生 動 活 作 様 は 式 当 然 変 化 等 ) 強 化 影 につ 響 ながり が 多 分 に 速 生 いボール じてくる 投 恐 げようとすればそれだけ れがあり あまり 好 ましい 全 身 使 った 合 理 的 な 投 げ 方 が 求 められてくる 因 果 関 係 とし ことではない しかし ここではこれまで 本 校 に てはかなり 有 である 見 る 特 質 や 全 像 明 らかにするために あえて18 こような 日 々 取 り 組 みが 女 子 とハンドボ 年 分 項 目 データ 圧 縮 した 形 で 統 計 的 分 析 行 う ール 投 げ 全 国 平 均 まで 押 し 上 げている 一 因 と 考 え こととした 6 表 2は 対 象 者 属 性 表 す 男 子 身 長 について 12 歳 は151.0±8.4cm 15 歳 は168.1±6.0cm 17 歳 は

筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 校 紀 要 第 34 巻 37 表 3 ハンドボール 投 げ 結 果 表 3 ハンドボール 投 げ 結 果 男 子 (kg) ハンドボール 投 げ (m) n = 139 n = 139 平 均 標 準 偏 差 最 大 値 最 小 値 12 歳 22.1 6.2 40.0 10.0 15 歳 37.2 7.3 64.0 17.0 17 歳 42.3 7.6 64.0 21.0 12 歳 17.8 5.1 31.0 7.0 15 歳 25.2 5.7 43.0 10.0 17 歳 26.9 6.7 50.0 9.0 女 子 (kg) ハンドボール 投 げ (m) n = 115 n = 115 平 均 標 準 偏 差 最 大 値 最 小 値 12 歳 20.6 5.1 47.0 9.0 15 歳 24.9 4.4 34.0 13.0 17 歳 26.4 4.5 36.0 13.0 12 歳 13.7 3.7 23.0 5.0 15 歳 16.2 4.3 27.0 7.0 17 歳 16.6 4.4 27.0 8.0 170.6±5.8であった は 同 じく43.1±10.1kg る しかし 58.4±11.6kg 62.2±10.6kgである 第 二 理 由 に 関 しては さらに 一 方 12 歳 女 以 子 前 身 長 データ は 12 歳 検 討 が150.8±6.3cm 15 が 不 可 欠 となる 今 歳 後 は155.9±5.5cm 検 討 課 題 とし たい 17 歳 は156.7±5.5cmであった は 同 じく43.8 ±7.5kg 51.4±6.6kg 53.1±6.8kgである (2) 表 発 3は 育 項 目 と ハンドボール 投 げ 関 係 調 査 結 果 表 し 統 ている 12 計 的 分 析 歳 行 15 うにあたり 歳 17 歳 長 における い 歳 月 かけて 男 子 蓄 積 はそ し た 項 れぞれ22.1±6.2kg 37.2±7.3kg 42.3±7.6kgであっ 目 データ 一 括 りにして 処 理 するは 他 要 素 ( 時 代 的 た 生 育 ハ環 ン境 ド 生 ボ 活 ー 様 ル 式 投 変 げ化 は等 そ) れ ぞ影 響 れ 17.8±5.1m が 多 分 に 生 じ てくる 25.2±5.7m 26.8±6.7mである 恐 れがあり あまり 好 ましいことではない しか 女 子 12 歳 15 歳 し ここでは 17 歳 に お本 け校 る に 見 る 特 は 20.6±5.1kg 24.9±4.4kg 質 明 らかにするために あ えて26.4±4.5kg ハンドボール 18 年 分 項 目 データ 圧 縮 した 投 げは13.7±3.7m 16.2 形 で 統 計 的 分 析 行 うこととした ±4.3m 16.6±4.4mであった 表 2は 表 4に 対 象 性 者 別 ごと 属 性 身 表 長 す 男 子 身 長 及 について 12 びハンドボー 歳 は ル 151.0±8.4cm 15 投 げ 単 相 関 係 数 歳 は 表 168.1±6.0cm 17 す すべて 項 歳 目 は はそれぞ 170.6 ±5.8 れ 相 であった 互 に 有 意 な 相 関 は 関 同 係 じく 示 43.1±10.1kg 58.4± した 数 値 だけではイ 11.6kg 62.2±10.6kg メージしにくいため である 図 5に 一 視 方 覚 女 的 子 にわかりやすく 身 長 は 12 表 した 7 こ 分 析 結 果 受 けて まず 課 題 (A) ( 従 属 変 数 )と 身 長 及 び ( 独 立 変 数 )と 関 係 検 歳 討 がするために 150.8±6.3cm 15 回 帰 歳 分 は析 155.9±5.5cm 17 行 った 表 5はそ 歳 は 156.7 結 果 ±5.5cm である であった 決 定 係 数 は 男 同 子 じく 12 歳 43.8±7.5kg 51.4± が0.418であり 身 6.6kg 53.1±6.8kg 長 と から である 41.8%が 説 明 された 同 様 に 男 子 表 15 3は 歳 同 ハンドボール 17 歳 決 定 係 数 投 げ はそれぞれ0.262と0.306 調 査 結 果 表 してい る 12 だった 歳 15 因 みに 歳 17 決 定 歳 係 における 数 は 男 子 相 関 係 数 はそれぞれ 2 乗 で 表 22.1±6.2kg 37.2±7.3kg 42.3±7.6kg され 独 立 変 数 が 従 属 変 数 どれくらい であった ハンド 説 明 でき ボール るか 投 げはそれぞれ 17.8±5.1m 25.2±5.7m 26.8± 表 す 言 い 換 えれば モデルあてはまり 6.7mである 良 さである 女 子 男 12 子 12 歳 歳 15 における 歳 17 歳 における 回 帰 式 は[ は 20.6 Y ±5.1kg 24.9±4.4kg 26.4±4.5kg ハンドボール =0.375 身 長 +0.105-39.005]である こ 投 げは標 13.7±3.7m 16.2±4.3m 16.6±4.4m 準 偏 回 帰 係 数 は 身 長 0.511 であった 0.172であり よりも 表 4に 身 性 別 長 ごと が 有 意 身 に 長 影 響 及 ぼした 及 びハンドボール 一 方 男 子 15 投 歳 げ [ 単 相 関 Y=0.300 係 数 表 身 す すべて 長 +0.213 項 目 -25.745]と はそれぞれ 相 男 互 子 に 17 有 歳 意 [ な 相 関 関 Y=0.313 係 示 した 身 長 +0.282 数 値 だけではイメージしに -28.607] 標 くいため 準 偏 回 帰 図 係 5に 数 は 15 視 覚 的 にわかりやすく 歳 が 身 長 0.245 表 した 0.335 17 歳 は 身 長 0.240 0.393となり 12 歳 とは 逆 に 若 干 が に 影 響 及 ぼす 結 果 になった 女 子 について に 対 する 身 長 決 定 係 数 は 12 歳 が0.347 15 歳 は0.340 17 歳 が0.243であっ

38 12 歳 17 歳 における 聴 覚 障 害 児 発 育 と 運 動 能 表 4 変 数 間 相 関 マトリックス 表 4 変 数 間 相 関 マトリックス 男 子 身 長 ボール 投 げ 12 歳 0.724 ** 0.636 ** 0.489 ** 15 歳 0.544 ** 0.427 ** 0.323 ** 17 歳 0.499 ** 0.436 ** 0.249 ** 12 歳 0.542 ** 0.341 ** 15 歳 0.469 ** 0.286 ** 17 歳 0.513 ** 0.395 ** 12 歳 0.682 ** 15 歳 0.553 ** 17 歳 0.641 ** ** : p <.01 女 子 身 長 ボール 投 げ 12 歳 0.642 ** 0.461 ** 0.272 ** 15 歳 0.463 ** 0.380 ** 0.319 ** 17 歳 0.457 ** 0.344 ** 0.310 ** 12 歳 0.577 ** 0.388 ** 15 歳 0.568 ** 0.288 ** 17 歳 0.471 ** 0.293 ** 12 歳 0.490 ** 15 歳 0.458 ** 17 歳 0.463 ** ** : p <.01 た 回 帰 式 は12 歳 が[ Y=0.126 身 長 +0.326 こ -12.671]であり 分 析 結 果 受 けて まず 標 準 課 偏 題 (A) 回 帰 係 数 は ( 身 従 長 属 が変 数 0.155 )と 身 長 及 は0.478であった 15 び ( 独 立 変 数 )と 歳 は[ 関 係 検 Y=0.119 討 するた めに 身 長 +0.334 回 帰 分 析 行 -10.897]であり った 表 5はそ 結 標 果 準 である 偏 回 帰 係 決 数 定 係 は 数 身 は 長 が0.148 男 子 12 歳 が は0.500であった 17 0.418 であり 身 長 と 歳 では[ から 41.8%が 説 明 された 同 様 に 男 子 15 歳 同 17 歳 決 Y=0.134 身 長 +0.264-8.534]であり 標 準 定 係 数 はそれぞれ 0.262 と 0.306 だった 因 みに 決 定 係 数 偏 回 帰 係 数 は 身 長 が0.162 は0.397であった は 相 関 係 数 2 乗 で 表 され 独 立 変 数 が 従 属 変 数 いずれ 年 齢 においても が 有 意 に に 影 響 与 えた 8 まとめると 検 証 課 題 (A)に 関 して 男 子 に 影 響 与 えているは 12 歳 では 身 長 であり 15 歳 どれくらい 及 び17 歳 では 説 明 身 できるか 長 と ( 表 身 す 長 < 言 い 換 )であった えれば モデ 一 ルあてはまり 方 女 子 良 については 12 さである 男 子 12 歳 15 歳 における 歳 17 歳 回 す 帰 べて 式 は[ 年 齢 Y=0.375 段 階 で 身 長 +0.105 影 響 強 く -39.005]である こ 受 けていた 表 標 準 6はハンドボール 偏 回 帰 係 数 は 身 長 投 0.511 げ( 従 属 変 0.172 数 )と であり 身 長 よりも 身 長 が 有 意 に 影 響 及 ぼした 一 方 男 子 15 歳 [ 及 び ( 独 立 変 数 ) 回 帰 分 析 結 果 である Y=0.300 身 長 +0.213-25.745]と 男 子 17 歳 [ 決 定 係 数 は 男 子 が12 歳 0.480 15 歳 0.316 17 歳 0.421 Y=0.313 身 長 +0.282-28.607] 標 準 偏 回 帰 係 数 女 子 は12 歳 0.257 15 歳 0.234 17 歳 0.241で あ っ た 参 考 までに 自 由 度 調 整 済 み 決 定 係 数 も 記 した こ れは 独 立 変 数 が 多 くなるほど 決 定 係 数 が 良 くなるこ

筑波大学附属聴覚特別支援学校紀要 第34巻 39 男子 女子 図5 変数間相関関係図 上段 12歳 中段 15歳 下段 17歳

40 12 歳 17 歳 における 聴 覚 障 害 児 発 育 と 運 動 能 表 5 における 回 帰 分 析 結 果 表 5 における 回 帰 分 析 結 果 男 子 従 属 変 数 年 齢 独 立 変 数 標 準 偏 回 帰 係 数 有 意 水 準 決 定 係 数 12 歳 身 長 0.511 0.000 0.172 0.071 0.418 15 歳 身 長 0.245 0.006 0.335 0.000 0.262 17 歳 身 長 0.240 0.004 0.393 0.000 0.306 女 子 従 属 変 数 年 齢 独 立 変 数 標 準 偏 回 帰 係 数 有 意 水 準 決 定 係 数 12 歳 身 長 0.155 0.124 0.478 0.000 0.347 15 歳 身 長 0.148 0.090 0.500 0.000 0.340 17 歳 身 長 0.162 0.082 0.397 0.000 0.243 は 15 と 考 歳 慮 が した 身 長 補 0.245 正 値 表 す 0.335 17 歳 は 身 長 0.240 0.393 結 果 となり 12 見 ると 男 子 歳 とは 女 逆 子 に 若 標 干 準 偏 回 が 帰 係 数 に で 影 響 有 意 及 水 ぼす 準 に 結 達 果 したはすべて になった みであり ど 年 齢 段 女 階 子 においても について がハンドボール に 対 する 身 長 投 げに 決 有 定 意 係 に 数 影 は 12 響 及 歳 がぼした つまり 0.347 15 歳 は 0.340 17 検 証 課 歳 題 が(B)については 0.243 であった 回 男 帰 子 式 は女 12 子 ともハンドボール 歳 が[ Y=0.126 投 げ 身 長 記 +0.326 録 に 影 響 -与 12.671]であり えているは 標 準 であることが 偏 回 帰 係 数 は 身 示 長 唆 がされた 0.155 は 0.478 ただし であった 15 男 子 12 歳 は[ (-0.139)や Y=0.119 身 同 長 15 +0.334 歳 (- -10.897]であり 0.015)など 女 標 子 準 17 偏 歳 回 ハンドボール 帰 係 数 は 身 長 が投 0.148 げ 除 いた は 0.500 各 年 であった 17 齢 で 標 準 偏 歳 回 では[ 帰 係 数 Y=0.134 符 号 にマイナスがつい 身 長 +0.264 た -8.534] 前 述 した であり 単 相 標 関 準 行 偏 列 回 からみるとこ 帰 係 数 は 身 長 が結 0.162 果 は 不 自 は然 0.397 と 思 であった いずれ われ 多 共 線 性 年 が 齢 発 においても 生 している 可 能 が 性 有 意 が に考 えられた に 影 響 与 えた まとめると 検 証 課 題 (A)に 関 して 男 子 に 影 響 5 与 えているは 12 まとめ 歳 では 身 長 であり 15 歳 及 び 17 歳 では 身 長 と ( 身 長 < )であった 一 方 女 子 本 研 究 では 1988 年 度 から2005 年 度 における 筑 波 大 学 附 属 聾 学 校 ( 現 筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 10 校 ) 中 学 部 新 入 生 身 長 と ハンドボー ル 投 げ については 12 測 定 値 全 歳 国 15 平 均 歳 17 年 次 歳 推 すべて 移 と 比 年 較 齢 検 段 討 階 で し そ 影 特 響 性 強 明 く らかにしようとした またそれら 受 けていた 4 表 調 6はハンドボール 査 項 目 間 において 投 げ( 従 属 とハンドボール 変 数 )と 身 長 投 げに 及 び 影 響 ( 与 独 える 立 変 関 数 連 ) 因 子 回 探 帰 ること 分 析 結 果 目 である 的 に 統 決 計 定 的 係 数 分 は 析 男 子 試 がみた そして 12 歳 0.480 15 以 下 歳 ような 0.316 17 結 歳 果 0.421 が 得 られた 女 子 は 12 1) 歳 本 0.257 15 校 生 徒 歳 年 0.234 17 次 推 移 は 歳 0.241 年 度 であった ごとデータ 参 考 数 まで が に 少 自 ないため 由 度 調 整 変 済 動 み が 生 決 じやすく 定 係 数 も 記 した これは 安 定 推 移 独 傾 立 向 変 数 が 示 多 しにくい くなるほど 一 決 般 定 的 係 傾 数 向 が として 良 くなること 評 価 するには 考 慮 した 十 分 補 と正 値 は 言 表 えないが す 巨 視 的 に 推 移 概 観 すれば 発 育 状 況 結 果 表 す 見 身 ると 長 と 男 子 は 12 女 子 歳 標 準 15 偏 回 歳 帰 17 係 数 歳 で 有 男 意 女 水 と準 に も 達 全 したはすべて 国 平 均 とあまり 変 わらない みであり ど 水 準 にあると 年 齢 段 考 階 えら にお いても れる がハンドボール 投 げに 有 意 に 影 響 及 ぼし た つまり 2) 本 校 生 徒 検 証 課 題 (B)については に 関 して 男 子 は 男 全 子 的 女 に 子 全 とも 国 ハンドボール 平 均 下 回 る 投 推 げ 移 記 示 録 したが に 影 響 与 女 えているは 子 は15 歳 と17 歳 で あることが ほぼ 同 水 準 示 唆 傾 された 向 表 した ハンドボール 投 げにつ ただし 男 子 12 歳 (-0.139)や 同 15 歳 (- いても 全 国 平 均 と 同 水 準 推 移 傾 向 が 示 され 本 校 女 子 とハンドボール 投 げは 全 国 平 均 レベルに あると 推 測 される

筑 波 大 学 附 属 聴 覚 特 別 支 援 学 校 紀 要 第 34 巻 41 表 6 ハンドボール 投 げにおける 回 帰 分 析 結 果 表 6 ハンドボール 投 げにおける 回 帰 分 析 結 果 男 子 従 属 変 数 年 齢 独 立 変 数 標 準 偏 回 帰 係 数 有 意 水 準 相 関 係 数 決 定 係 数 調 整 済 み 決 定 係 数 身 長 0.182 0.069 12 歳 -0.139 0.128 0.693 0.480 0.468 0.642 0.000 身 長 0.112 0.201 ボール 投 げ 15 歳 -0.015 0.864 0.562 0.316 0.300 0.513 0.000 身 長 -0.078 0.318 17 歳 0.120 0.146 0.649 0.421 0.408 0.613 0.000 女 子 従 属 変 数 年 齢 独 立 変 数 標 準 偏 回 帰 係 数 有 意 水 準 相 関 係 数 決 定 係 数 調 整 済 み 決 定 係 数 身 長 -0.024 0.826 12 歳 0.171 0.148 0.507 0.257 0.237 0.402 0.000 身 長 0.176 0.066 ボール 投 げ 15 歳 -0.022 0.835 0.484 0.234 0.214 0.403 0.000 身 長 0.159 0.096 17 歳 0.036 0.719 0.491 0.241 0.220 0.391 0.000 0.015)など 3) 本 校 生 女 徒 子 17 歳 について ハンドボール 身 長 投 と げ 除 いた と 年 齢 回 で 帰 分 標 析 準 偏 回 結 帰 果 係 から 数 男 符 子 号 にマイナスがついた に 影 響 与 えている 前 述 し た は 12 単 相 関 行 歳 列 では からみるとこ 身 長 であることが 結 果 は 示 不 された そして 自 然 と 思 われ 多 同 15 共 歳 線 性 及 が び 発 同 生 17 している 歳 では 身 可 能 長 性 と が 考 えられた ( 身 長 < ) 双 方 影 響 受 けていた 一 方 女 子 は 12 歳 515 歳 まとめ 17 歳 すべて 年 齢 段 階 において 影 響 強 本 く 研 究 受 では 1988 けることが 年 示 度 された から 2005 年 度 における 筑 波 大 学 4) 本 校 生 徒 ハンドボール 投 げについて 身 長 11 うち 男 子 女 子 ともにすべて 調 査 年 附 齢 属 において 聾 学 校 ( 影 現 響 聴 覚 与 特 えたは 別 支 援 学 校 ) であった 中 学 部 新 入 生 身 長 これら と 結 果 ハンドボール から 今 後 投 げ 育 指 測 導 定 では 値 特 全 に 国 平 男 均 子 年 筋 次 推 移 向 と 上 比 較 目 検 討 的 し そ としたトレーニングや 特 性 明 らかにしようと 指 導 内 容 した またそれら 検 討 していく 必 4 要 調 があると 査 項 目 間 において 思 われる 一 方 とハンド 女 子 ボール については 投 げに 現 影 在 響 筋 与 える 水 準 関 連 維 因 持 子 し さらに 探 ること 運 目 動 的 に スポーツに 統 計 的 分 析 興 味 試 が みた そして 持 てるような 以 下 取 ような り 組 み 結 図 果 りた が 得 られた い また 本 研 究 は 身 長 ハンドボー ルみ 調 査 としたが 他 運 動 能 テス ト 項 目 と 関 連 も 考 慮 して 本 校 にみる 聴 覚 障 害 児

42 12 歳 17 歳 における 聴 覚 障 害 児 発 育 と 運 動 能 発 育 特 性 多 角 的 に 明 らかにしていく 必 要 がある 本 校 育 科 における 幼 児 児 童 生 徒 指 導 ねらい 一 つに 同 年 齢 健 聴 児 と 同 等 基 礎 水 準 保 持 し 運 動 スポーツ 基 礎 技 術 や 身 動 作 獲 得 させていく ことがある 冒 頭 でも 述 べたとお り 育 科 では 学 部 間 連 携 念 頭 に 置 きながら 指 導 カリキュラム 組 んでおり そこには 各 年 齢 段 階 子 どもたち 発 育 発 達 はどうあるべきかという 一 貫 した 問 題 意 識 が 欠 かせない 所 属 学 部 内 個 々 実 践 や 運 動 行 事 指 導 にとどまらず 中 長 期 的 な 視 点 から 見 た 運 動 スポーツあり 方 すなわち 幼 少 運 動 遊 びから 学 校 卒 業 後 スポーツライフに 至 るまで 長 期 的 かつ 包 括 的 な 見 方 や 共 通 認 識 が 要 と 考 える 誤 解 恐 れずに 言 うなら 聴 覚 障 害 児 運 動 指 導 は 常 に 困 難 とチャレンジ 伴 う 健 聴 児 と 聴 覚 障 害 児 運 動 環 境 や 指 導 方 法 違 い 位 置 づけ 明 確 に し 子 どもたち 資 質 や 能 伸 ばしてくことは 我 々 大 きな 挑 戦 でもある 今 後 も 発 育 及 び 運 動 能 実 態 把 と 分 析 継 続 し 聴 覚 障 害 児 健 全 な 発 育 発 達 見 据 え た 合 理 的 な 運 動 指 導 行 っていく 必 要 がある 文 献 資 料 浅 野 勝 己 岡 本 三 郎 (1994) 聴 覚 障 害 児 童 生 徒 特 性 報 告 書 及 川 橋 本 有 紀 齊 籐 まゆみ 稲 垣 敦 (2005) 教 育 形 態 違 い( 統 合 教 育 と 分 離 教 育 )が 聴 覚 障 害 者 や 運 動 能 に 与 える 影 響. 日 本 学 術 振 興 会 科 学 研 究 費 補 助 金 ( 基 盤 研 究 C) 研 究 成 果 報 告 書 斉 藤 まゆみ(2011) 聴 覚 障 害 者 運 動 能 と 視 機 能. 障 害 者 スポーツ 科 学,9(1):3-14 政 府 統 計 ホームページ h t t p : / / w w w. e - s t a t. g o. j p / S G 1 / e s t a t / estattopportal.do