(Page 1) 広 島 大 学 短 期 交 換 留 学 (HUSA)プログラム 派 遣 留 学 報 告 書 記 入 日 平 成 26 年 2 月 10 日 所 属 学 部 研 究 科 文 学 研 究 科 1 年 次 ( 留 学 開 始 時 点 ) 留 学 先 大 学 グラーツ 大 学 ( 国 名 :オーストリア) 所 属 学 部 学 科 等 名 Germanistik(ドイツ 学 ) 在 籍 身 分 Master 留 学 期 間 平 成 2 5 年 9 月 5 日 ~ 平 成 2 6 年 1 月 2 5 日 1. 渡 航 について ビ ザ に つ い て ビザの 種 類 : なし ビザ 申 請 先 : 取 得 方 法, 提 出 書 類 : 手 続 きに 要 した 日 数 : そ の 他 必 要 な 入 寮 手 続 き デポジットの 支 払 い/ 語 学 コースの 登 録 支 払 い 事 前 手 続 き 出 国 年 月 日 平 成 25 年 9 月 2 日 経 路 広 島 成 田 ミュンヘン グラーツ 現 地 で の 出 迎 え 有 ( 大 学 関 係 者 ) 無 到 着 後 オリエンテーショ ン の 実 施 状 況 期 間 内 容 9 月 5 日 ~17 日 にかけて 大 学 の 学 生 登 録 設 備 等 の 案 内 授 業 登 録 の 案 内 ビザと 現 地 保 険 の 取 得 方 法 などについて 英 語 またはドイツ 語 ( 個 人 で 選 択 できる)によるオリ エンテーションが 行 われた 帰 国 年 月 日 平 成 26 年 2 月 3 日 経 路 グラーツ ミュンヘン 成 田 広 島 2. 留 学 経 費 について 所 要 経 費 総 額 746,580 円 渡 航 費 235,000 円 保 険 料 79,580 円 教 科 書 代 ( 学 費 ) 50,000 円 内 訳 宿 舎 費 198,000 円 食 費 100,000 円 その 他 ( 通 学 費 ) 14,000 円 ( 雑 費 ) 70,000 円 ( 費 ) 円 3. 授 業 について 25 年 冬 学 期 10 月 1 日 ~ 1 月 25 日
(Page 2) 授 業 の 概 要 について (カリキュラム,プロ グラム 等 ) Master 所 属 であったが 学 部 生 の 講 義 にも 参 加 可 能 また 留 学 前 にあらかじめ 現 地 大 学 で の 専 攻 分 野 を 登 録 する 必 要 があるが 授 業 担 当 教 員 との 相 談 次 第 で 専 攻 外 の 講 義 やゼミに も 出 席 することができる 単 位 互 換 希 望 の 有 無 有 無 有 の 場 合, 所 属 学 部 支 援 室 へ 提 出 の 単 位 認 定 申 請 書 類 のコピーを 添 付 すること 学 術 面 に 関 する 後 輩 へ のアドバイス 研 究 目 的 ではなく 標 準 ドイツ 語 を 身 につけることが 目 的 で 留 学 を 希 望 する 場 合 は オース トリアの 方 言 はきつく 授 業 も 方 言 で 行 われることが 多 いので あまりおすすめは 出 来 ない 4. 生 活 等 について (1) 留 学 先 の 住 居 について 住 居 の 種 類 大 学 の 寮 アパート ホームステイ その 他 ( ) 住 居 の 広 さ 約 7 m2 同 居 人 の 有 無 有 ( 人 ) 無 住 居 に 附 属 する 設 備 電 気 ガス 水 道 給 湯 シャワー 風 呂 水 洗 便 所 暖 房 冷 房 台 所 食 堂 固 定 電 話 インターネット その 他 ( ) 住 居 費 1ヶ 月 当 たり 300 ( 現 地 通 貨 ) 約 42,000 円 住 居 を 決 定 した 方 法 留 学 先 大 学 の 紹 介 友 人 知 人 の 紹 介 不 動 産 業 者 その 他 ( ) 留 学 先 での 住 居 全 般 に 関 するアドバイス 寮 は 留 学 先 の 大 学 が 仲 介 してくれるが 契 約 期 間 はテスト 期 間 を 含 んでおらず 短 いため 注 意 が 必 要 また 布 団 枕 もないので 現 地 到 着 時 間 にも 注 意 が 必 要 (2) 医 療 について 1 日 以 上 入 院 を 要 す した しなかった る 病 気 怪 我 等 を 入 院 した 場 合 により 留 学 に 当 たり 保 険 を 掛 けた 掛 けなかった 日 入 院 掛 けた 場 合 日 本 留 学 先 国 その 他 ( ) 掛 け 金 は 年 間 79580 円 補 償 額 死 亡 一 千 万 円, 入 院 1 日 その 他 ( ) 留 学 前 後 での 予 防 接 有 無 種 の 必 要 の 有 無 有 の 場 合,その 種 類, 回 数, 費 用, 受 けた 医 療 機 関 名 日 常 的 な 健 康 につい あった なかった て 不 安 が あった 場 合 その 理 由 : 円 留 学 先 国 の 医 療 事 情 ( 日 本 と 比 較 して) 病 院 にかかっていないため 分 からない
(Page 3) 留 学 先 での 健 康 管 理, 衛 生 面 について 特 に 注 意 すべきこと カロリーの 高 い 食 事 と 硬 水 で 胃 腸 を 悪 くする 留 学 生 は 多 いようだった (3) 危 険 を 感 じた 地 域, 状 況 基 本 的 には 治 安 は 良 いが 深 夜 の 独 り 歩 きは 避 けた 方 が 良 い ( 平 日 は 深 夜 バスの 運 行 なし) (4)その 他 生 活 等 に 関 して 参 考 となる 事 項 グラーツにあるアジアショップでは 日 本 食 はほとんど 手 に 入 らないため 現 地 の 食 事 が 口 に 合 わない 場 合 は 日 本 から 食 料 を 送 ってもらったり ウィーンで 日 本 製 品 を 取 り 扱 っている 店 まででかけたりと 工 夫 が 必 要 かもしれない 5. 帰 国 後 の 進 路 について 卒 業 予 定 年 月 平 成 27 年 3 月 ( 当 初 の 卒 業 予 定 年 月 平 成 27 年 3 月 ) 卒 業 が 遅 れる 見 込 み の 場 合,その 理 由 現 在 の 状 況 および 今 後 の 予 定 進 路 等 就 職 活 動 や 留 学 前 の 単 位 取 得, 教 育 実 習 等 についての 工 夫 4 年 次 に 留 学 したため 単 位 不 足 のため 新 卒 で 卒 業 するため その 他 ( 具 体 的 に ) 帰 国 後 就 職 活 動 を 始 め 同 時 に 修 士 論 文 の 執 筆 にとりかかっている 修 士 を2 年 で 卒 業 するのであれば 留 学 前 (1 年 前 期 )に 取 得 可 能 な 単 にはほぼ 全 て 取 ってお いた 方 が 良 いと 思 う 6. 留 学 準 備, 留 学 中 に 役 立 った 書 籍,ウェブサイト 等 書 籍,サイト 名 詳 細 ( 出 版 社,URL 等 ) コメント Uni Graz http://www.uni-graz.at/ 大 学 公 式 HP で 留 学 生 用 のページもある Uni Graz Online https://online.uni-graz.at/kfu_online/webnav.ini グラーツ 大 学 の 学 生 専 用 ページ 7. 自 由 記 述 ( 後 輩 へのアドバイス 等 ) グラーツは 日 本 人 が 非 常 に 少 なく 日 本 語 学 科 もないため ドイツ 語 力 初 歩 の 状 態 で 留 学 し 語 学 力 向 上 を 目 指 す 場 合 は 精 神 的 負 担 が 大 きいかもしれない また 現 地 学 生 や 教 授 も 含 め ほぼ 全 ての 人 が 強 い 方 言 (シュタイアーマル ク 方 言 )を 話 すので ドイツ 語 力 に 不 安 のある 場 合 はあまりおすすめできない その 他 の 点 では 安 全 で 静 かで 学 習 しやすい 環 境 であり 中 級 以 上 のドイツ 語 力 があれば よりその 力 を 伸 ばすことができると 思 う
(Page 4) 学 習 の 概 要 に 関 するレポート まず 大 学 の 冬 学 期 が 始 まるまでの1か 月 間 は 大 学 付 属 の 語 学 コース( 別 途 受 講 料 が 必 要 )において 留 学 生 向 けの ドイツ 語 集 中 コースを 受 講 した 月 曜 日 から 金 曜 日 までの 9:00~12:15 集 中 的 にドイツ 語 を 勉 強 することになるので 大 学 の 授 業 が 始 まる 前 の 良 いウォーミングアップとなった 開 講 期 は 引 き 続 き 語 学 コースの 授 業 を2つ 受 講 してい たが こちらも 受 講 料 と 書 籍 代 が 必 要 ではあるが コースや 担 当 教 員 によっては 非 常 に 充 実 した 授 業 で 語 学 力 の 向 上 に 役 立 つものだったと 思 う 特 に 私 はオーストリア 文 学 を 専 攻 しており オーストリア 方 言 のドイツ 語 の 習 得 が 留 学 の 目 標 のひとつであったが 標 準 ドイツ 語 にはないオーストリアでのみ 使 用 されている 単 語 や 言 い 回 し 文 法 事 項 などを 扱 う 授 業 もあり 大 変 参 考 になった 現 地 では 広 島 大 学 での 専 攻 と 同 じく Germanistik(ドイツ 文 学 語 学 ) 専 攻 の Master に 所 属 していた 専 攻 ごとに 留 学 生 の 履 修 のアドバイスを 担 当 されている 教 員 が 配 置 されており 各 専 攻 のオリエンテーションが 個 別 に 行 われ 履 修 については 問 題 なく 進 んだ また 留 学 生 は 事 前 に 登 録 した 専 攻 以 外 の 講 義 やゼミであっても 担 当 教 員 との 相 談 次 第 で 受 講 可 能 であったため 私 は 興 味 のあった 学 部 対 象 の 講 義 を 受 講 することができた 受 講 者 が 数 百 人 いるよう な 大 規 模 な 講 義 でも 教 授 によってはオーストリア 方 言 を 使 用 する 場 合 もあるので 授 業 内 容 と 共 に 方 言 の 聞 き 取 りの 練 習 にもなり 個 人 的 には 満 足 だった ただし 授 業 中 に 飛 び 交 う 学 生 たちの 発 言 については 訛 りの 強 いことが 多 く 議 論 についていくのは 非 常 に 難 しく 感 じた HUSA プログラムについては サポート 体 制 も 留 学 準 備 から 現 地 での 生 活 まで 万 全 で 安 心 して 自 分 の 勉 強 に 集 中 することが 出 来 た HUSA の HP には 4 つのメリットが 挙 げられているが まず 留 学 先 大 学 の 授 業 料 不 徴 収 につ いては 確 かに 授 業 料 は 必 要 ないが 留 学 生 向 けのドイツ 語 コースやその 他 の 外 国 語 の 授 業 には 別 途 受 講 料 が 必 要 で あり かつ 受 講 可 能 人 数 が 非 常 に 少 ないため 注 意 が 必 要 である また 受 入 交 換 留 学 生 との 留 学 前 の 交 流 と 留 学 後 の 現 地 での 交 流 についても グラーツ 大 学 は 広 島 大 学 との 交 流 が 非 常 に 少 なく 近 年 は 広 島 大 学 に 留 学 するオース トリア 人 学 生 はほとんどいなかったようであったし 現 地 での 交 流 に 関 しても HUSA プログラムではサポートされ ていないため 自 分 の 力 でコミュニティを 広 げていく 必 要 がある グラーツ 大 学 に 留 学 している 日 本 人 学 生 は 他 大 学 を 合 わせても 比 較 的 少 なく 日 本 語 学 科 もないため 日 々 日 本 語 を 使 う 機 会 はほとんどなく ドイツ 語 を 用 いざる を 得 ない 環 境 にある ある 程 度 の 基 礎 力 があれば 方 言 を 楽 しみながら 語 学 力 を 向 上 させる 良 い 環 境 であると 言 える
(Page 5) 生 活 の 概 要 に 関 するレポート 生 活 面 に 関 しても まず 一 番 に 問 題 となりうるのはオーストリア 方 言 (グラーツはシュタイアーマルク 方 言 )だと 思 う 街 中 では 標 準 ドイツ 語 を 聞 く 機 会 はほとんどないと 思 ってよい 現 地 での 生 活 ではじめに 必 要 になるのが 住 民 登 録 やインターネットの 申 し 込 みなどだが 事 前 に 登 録 すればオーストリア 人 学 生 のチューターが 手 助 けしてくれ る ただし このチューターシステムは 日 本 のようにきちんとしているわけではなく 自 分 の 担 当 に 振 り 分 けられた チューターが 全 く 何 もしてくれなかったり 音 信 不 通 になったりするケースもあるので あまり 期 待 はせず 自 分 ですべての 手 続 きをするつもりで 色 々 調 べていったり 準 備 をしたりしておくべきである 私 の 場 合 は 担 当 のチュ ーターが 空 港 のピックアップのみで 音 信 不 通 になり 寮 で 知 り 合 った 現 地 学 生 や 道 端 で 出 会 った 人 に 助 けてもらった 9 月 初 めの 夜 23 時 頃 に 寮 に 到 着 したのだが 部 屋 にはマットレス 以 外 何 もなく 夜 は 既 に 冷 え 込 んでいたので 布 団 や 枕 防 寒 具 を 買 うことも 考 えて 現 地 到 着 時 刻 には 注 意 が 必 要 である 交 通 に 関 しては 路 面 電 車 とバスが 比 較 的 充 実 しているが 自 家 用 車 を 使 う 人 も 多 く 渋 滞 が 多 い そのため 通 学 に は 路 面 電 車 などを 乗 り 継 ぐ 人 と 同 等 数 自 転 車 通 学 の 学 生 が 多 い 留 学 生 も 現 地 大 学 の 仲 介 で 決 まった 寮 の 立 地 によ って 公 共 交 通 を 使 う 場 合 と 自 転 車 または 徒 歩 通 学 に 分 かれる 公 共 交 通 乗 り 放 題 チケットは 学 生 用 でも 半 年 間 有 効 なものは 15000 円 程 度 かかり 自 転 車 も 安 価 なものはないのでチケットと 同 等 の 価 格 であった 基 本 的 に 日 本 と 比 べても 治 安 の 良 い 町 であるように 感 じたが オーストリア 第 二 の 都 市 でありながら 深 夜 交 通 は 貧 弱 で 平 日 に 深 夜 バ スは 走 っておらず( 寮 によっては 最 終 のバスが 11 時 頃 になる 場 合 もある) 休 日 も 1 時 間 1 本 程 度 なので 夜 遅 くな りそうな 時 は 自 分 の 身 を 守 る 手 段 を 考 える 必 要 があるだろう 物 価 は 日 本 と 変 わらないが グラーツのアジアショップ(2 店 )では 日 本 の 食 材 がほとんど 手 に 入 らない オース トリアの 食 事 は 肉 じゃがいも パンを 中 心 にした 脂 っこいものが 多 く 朝 夕 は 調 理 しない 冷 たいままの 食 事 (ハ ムやチーズとパン シリアルなど)なので 胃 腸 を 悪 くする 留 学 生 は 多 いようだった どうしても 口 に 合 わず ウィ ーンまで( 電 車 で 2 時 間 半 ) 食 材 を 調 達 に 行 く 留 学 生 もいた 下 宿 先 に 関 しては 私 の 場 合 第 一 希 望 がかない 一 人 部 屋 で 台 所 を5 人 で 共 有 していたが フラットメイトは 全 員 オーストリア 人 だったため 寮 でもドイツ 語 を 使 う 機 会 が 多 かったのでよかった ただし 寮 によっては 留 学 生 ばかり が 集 まっているところもあり グラーツ 大 学 にはドイツ 語 能 力 を 一 切 問 わず 英 語 のみを 用 いる 留 学 プログラムもある ため 寮 では 英 語 しか 使 えない という 場 合 もあるようだった ビザに 関 してだが オーストリアは 日 本 との 二 か 国 間 協 定 により シェンゲン 協 定 の 加 盟 国 ではあるが 観 光 ビザの みで 半 年 間 在 留 できる そのため 冬 学 期 のみの 滞 在 であった 私 はビザの 手 続 きが 不 要 だったが ビザを 取 らずに 半 年 滞 在 する 予 定 であれば トラブルを 防 ぐために 他 のシェンゲン 協 定 国 を 経 由 せず 直 接 オーストリア 国 内 に 着 く 便 を 選 んだ 方 が 良 い