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Transcription:

平 成 25 年 度 障 害 者 総 合 福 祉 推 進 事 業 補 装 具 費 支 給 制 度 の 適 切 な 理 解 と 運 用 に 向 けた 研 修 の あり 方 等 に 関 する 調 査 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 平 成 26 年 3 月

この 事 業 は 厚 生 労 働 省 が 実 施 する 平 成 25 年 度 障 害 者 総 合 福 祉 推 進 事 業 から 国 庫 補 助 金 の 交 付 を 受 けて 実 施 したもの である

はじめに この 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック は 厚 生 労 働 省 平 成 25 年 度 障 害 者 総 合 福 祉 推 進 事 業 で 実 施 した 補 装 具 費 支 給 制 度 の 適 切 な 理 解 と 運 用 に 向 けた 研 修 のあり 方 等 に 関 する 調 査 ( 指 定 課 題 22) の 一 環 で 作 成 編 集 したものです 当 協 会 では 平 成 24 年 度 の 障 害 者 総 合 福 祉 推 進 事 業 において 補 装 具 費 支 給 制 度 の 施 策 検 討 に 向 けた 実 態 把 握 に 関 する 調 査 研 究 ( ) を 行 いましたが とりわけ 多 くの 市 町 村 等 から 以 下 に 記 述 するようなご 意 見 をいただきました ( )http://www.techno-aids.or.jp/research_report.html 運 用 に 係 る 職 員 の 人 材 育 成 については 現 時 点 から 改 善 することを 目 標 とし 現 行 制 度 の 運 用 レベルを 全 国 レベルで 標 準 化 する 仕 組 みを 検 討 していく 市 町 村 におけるローテーション 人 事 の 中 では 一 定 以 上 の 専 門 知 識 は 蓄 積 しない 更 生 相 談 所 が 補 装 具 に 関 する 研 修 会 を 定 期 的 に 開 催 し 最 低 限 の 知 識 と 補 装 具 費 を 支 給 する 際 の 基 本 的 な 考 え 方 や 姿 勢 を 身 に 付 ける 必 要 がある 申 請 者 中 間 ユーザー 医 師 義 肢 装 具 士 市 町 村 更 生 相 談 所 それぞれの 立 場 におい て 制 度 解 釈 の 乖 離 がある 皆 で 共 通 理 解 が 得 られるようなマニュアルの 作 成 や 研 修 会 等 で 改 善 を 図 る 必 要 がある 支 給 決 定 にあたり 初 任 者 にもわかりやすい 支 給 決 定 の 事 務 マニュアルやQ&Aを 作 成 してほしい また 補 装 具 の 中 には 名 称 や 部 品 名 だけではどのような 形 態 のモノである かイメージがしにくいため 補 装 具 の 図 録 のようなものを 作 成 してほしい こうしたご 意 見 を 踏 まえ 本 書 は 補 装 具 費 支 給 制 度 の 適 切 な 理 解 と 運 用 の 促 進 を 図 るため 主 に 市 町 村 の 補 装 具 費 支 給 事 務 担 当 者 向 けに 作 成 した 標 準 テキストです 本 書 が 補 装 具 費 支 給 制 度 の 適 切 な 運 用 と 障 害 のある 方 の 福 祉 の 増 進 に 資 することを 期 待 して おります 最 後 になりましたが 本 書 の 編 さんにあたり 多 大 なるご 協 力 を 賜 りました 検 討 部 会 の 先 生 方 や 関 係 団 体 の 皆 様 には 心 から 感 謝 申 しあげます 平 成 26 年 3 月 公 益 財 団 法 人 テクノエイド 協 会 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 1

補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック もくじ はじめに 1 もくじ 2 1 補 装 具 に 関 する 制 度 5 1 補 装 具 の 定 義 と 役 割 6 2 障 害 者 総 合 支 援 法 による 補 装 具 費 支 給 と 他 法 による 補 装 具 給 付 等 9 3 福 祉 用 具 支 給 制 度 選 択 チャート 13 Close Up Q&A 9 11 2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 15 1 障 害 者 総 合 支 援 法 の 概 要 16 1-1 法 律 制 定 の 趣 旨 16 1-2 新 たな 障 害 保 健 福 祉 施 策 の 要 点 16 1-3 法 律 の 主 な 内 容 18 1-4 市 町 村 等 の 役 割 21 1-5 障 害 者 総 合 支 援 法 による 利 用 者 負 担 23 1-6 利 用 者 負 担 額 の 上 限 ( 障 害 福 祉 サービス) 24 2 補 装 具 の 定 義 について 25 3 補 装 具 費 支 給 制 度 について 27 3-1 補 装 具 費 の 支 給 目 的 について 27 3-2 都 道 府 県 等 の 役 割 について 27 3-3 制 度 の 具 体 的 な 取 り 扱 いについて 28 3-4 補 装 具 費 支 給 手 続 きの 流 れ 等 について 30 3-5 費 用 の 額 の 基 準 と 消 費 税 の 関 係 35 4 難 病 等 の 範 囲 と 取 り 扱 い 48 4-1 難 病 患 者 等 に 対 する 補 装 具 費 の 支 給 48 4-2 難 病 患 者 等 に 対 する 補 装 具 費 支 給 の 申 請 等 50 4-3 難 病 患 者 等 に 対 する 補 装 具 の 取 り 扱 いで 配 慮 すべきこと 51 3 補 装 具 費 支 給 事 務 の 適 切 な 理 解 と 運 用 に 向 けて 53 1 補 装 具 費 支 給 にあたっての 適 切 な 理 解 54 1-1 他 法 優 先 54 1-2 特 例 補 装 具 55 1-3 複 数 支 給 56 1-4 再 支 給 58 1-5 耐 用 年 数 58 1-6 差 額 自 己 負 担 60 1-7 高 額 な 製 品 部 品 への 対 応 62 1-8 業 者 の 情 報 提 供 62 1-9 介 護 保 険 による 福 祉 用 具 貸 与 との 適 用 関 係 63 1-10 引 き 渡 し 後 9ヶ 月 以 内 に 生 じた 破 損 又 は 不 適 合 64 1-11 施 設 や 病 院 への 入 所 入 院 中 の 補 装 具 の 取 り 扱 い 65 1-12 児 童 補 装 具 に 関 する 助 言 66 2 補 装 具 費 支 給 事 務 の 円 滑 な 運 用 について 67 2-1 医 師 意 見 書 作 成 の 留 意 点 67 2 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

2-2 市 町 村 に 対 する 期 待 69 2-3 医 師 専 門 職 等 との 連 携 システムの 構 築 70 2-4 更 生 相 談 所 の 役 割 と 機 能 今 後 のあり 方 71 3 判 定 困 難 事 例 72 Close Up Q&A 55 57 60 65 4 補 装 具 に 関 する 基 礎 知 識 81 1 義 肢 82 1-1 総 論 82 1-2 義 手 84 1-3 義 足 99 1-4 見 積 例 114 2 装 具 135 2-1 下 肢 装 具 135 2-2 靴 型 装 具 150 2-3 体 幹 装 具 153 2-4 上 肢 装 具 161 2-5 見 積 例 172 3 座 位 保 持 装 置 194 3-1 主 な 解 説 と 適 応 例 194 4 車 椅 子 電 動 車 椅 子 196 5 視 覚 障 害 者 のための 補 装 具 215 6 聴 覚 障 害 者 のための 補 装 具 222 7 重 度 障 害 者 用 意 思 伝 達 装 置 229 8 その 他 の 肢 体 不 自 由 者 用 補 装 具 233 9 障 害 児 に 係 わる 補 装 具 238 資 料 編 239 参 考 1 障 害 者 総 合 支 援 法 ( 5 節 76 条 ) 240 参 考 2 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 令 ( 2 条 4 節 補 装 具 費 の 支 給 43 条 の2 及 び3) 240 参 考 3 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 規 則 ( 2 条 3 節 補 装 具 費 の 支 給 65 条 の3~9) 241 参 考 4 義 肢 等 補 装 具 支 給 要 綱 の 改 正 等 について 243 参 考 5 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 に 基 づく 自 立 支 援 給 付 と 介 護 保 険 制 度 との 適 用 関 係 等 について 247 参 考 6 補 装 具 費 支 給 事 務 取 扱 指 針 について(H18.9.29 障 発 0929006 号 ) 252 参 考 7 義 肢 装 具 及 び 座 位 保 持 装 置 等 に 係 わる 事 務 取 扱 要 領 の 制 定 について(H18.3.29 障 地 発 0929002 号 ) 285 参 考 8 非 課 税 物 品 に 関 する 告 示 345 参 考 9 身 体 障 害 者 用 物 品 の 非 課 税 扱 い 359 参 考 10 補 装 具 費 支 給 に 係 わるQ&A( 平 成 22 年 10 月 29 日 平 成 26 年 3 月 31 日 付 ) 381 参 考 11 難 病 患 者 等 における 地 域 生 活 支 援 事 業 等 の 取 り 扱 いに 関 するQ&A( 平 成 25 年 3 月 15 日 現 在 ) 391 参 考 12 介 護 保 険 法 における 福 祉 用 具 貸 与 及 び 販 売 の 種 目 398 参 考 13 連 絡 先 一 覧 406 厚 生 労 働 省 国 立 障 害 者 リハビリテーションセンター 研 究 所 公 益 財 団 法 人 テクノエイド 協 会 全 国 の 身 体 障 害 者 更 生 相 談 所 最 新 の 施 策 や 通 知 の 情 報 <ホームページのご 案 内 > 412 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 3

1 補 装 具 に 関 する 制 度 1 補 装 具 の 定 義 と 役 割 6 2 障 害 者 総 合 支 援 法 による 補 装 具 費 支 給 と 他 法 による 補 装 具 給 付 等 9 3 福 祉 用 具 支 給 制 度 選 択 チャート 13 Close Up Q&A 9 11 本 書 では 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 を 障 害 者 総 合 支 援 法 と 標 記 します そのため 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 施 行 令 を 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 令 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 する ための 法 律 施 行 規 則 を 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 規 則 と 標 記 します 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 5

1 補 装 具 に 関 する 制 度 1 補 装 具 の 定 義 と 役 割 (1) 補 装 具 の 定 義 に 立 ち 返 る 補 装 具 の 申 請 があった 場 合 に 申 請 者 が 希 望 する 製 品 等 を 補 装 具 として 支 給 してよいものか どうか 判 断 に 迷 う 場 合 があります そんな 時 は 補 装 具 の 定 義 に 立 ち 返 ってかえって その 製 品 の 使 用 目 的 使 用 頻 度 個 別 の 必 要 性 を 判 断 することが 助 けになります 補 装 具 の 定 義 は 次 の 各 頃 に 掲 げる 条 件 を 全 て 満 たすものです 特 に 支 給 の 要 件 を 決 定 す るにあたり3の 要 件 は 重 要 です 1 障 害 者 等 の 身 体 機 能 を 補 完 し 又 は 代 替 し かつ その 身 体 への 適 合 を 図 るように 製 作 されたものであること 2 障 害 者 等 の 身 体 に 装 着 することにより その 日 常 生 活 において 又 は 就 労 若 しくは 就 学 のために 同 一 の 製 品 につき 長 期 間 にわたり 継 続 して 使 用 されるものであること 3 医 師 等 による 専 門 的 な 知 識 に 基 づく 意 見 又 は 診 断 に 基 づき 使 用 されることが 必 要 と されるものであること 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 規 則 六 条 の 二 十 より ここでいう 身 体 への 適 合 を 図 るように 製 作 されたものとは 日 常 生 活 用 具 との 違 いを 表 して います 補 装 具 は 就 学 就 労 をも 含 めた 生 活 の 中 で 使 用 するものであり 同 一 の 製 品 につき 長 期 間 にわたり 継 続 して 使 用 されるものとは 治 療 用 装 具 との 大 きな 違 いです 医 師 等 による 専 門 的 な 知 識 に 基 づく 意 見 又 は 診 断 に 基 づくものとは 使 用 における 理 由 に 医 学 的 根 拠 が 求 め られるという 意 味 で あれば 便 利 だから 希 望 しているからという 理 由 だけでは 支 給 できな いものと 解 釈 します (2) 補 装 具 の 使 用 目 的 の 理 解 補 装 具 の 定 義 から 補 装 具 の 使 用 目 的 は 日 常 生 活 において 又 は 就 労 若 しくは 就 学 のため となっています このことから 基 本 的 に 補 装 具 は1 種 目 につき1 個 の 支 給 となりますが 作 業 用 の 義 手 や 義 足 学 校 で 使 用 する 車 椅 子 など 就 労 や 就 学 のために 日 常 用 とは 異 なる 目 的 で 補 装 具 を 必 要 とする 場 合 は さらに1 個 の 支 給 が 認 められています これとは 別 に 日 常 生 活 用 に 複 数 に 補 装 具 を 使 用 したいというニーズがあります 食 事 用 の 座 位 保 持 装 置 排 泄 用 の 座 位 保 持 装 置 と 睡 眠 用 の 臥 位 目 的 の 座 位 保 持 装 置 など 場 面 毎 の ニーズをかなえようとするときりがなくなります 原 則 1 種 目 1 個 という 考 え 方 から 使 用 目 的 に 合 わせて1 個 で 兼 用 できるような 構 造 のものを 作 製 したり 環 境 側 で 調 整 したり 日 常 生 活 用 具 の 制 度 等 の 活 用 で 対 応 できないかなどを 検 討 することも 大 切 です 6 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

障 害 児 においては 立 位 訓 練 や 歩 行 訓 練 等 の 訓 練 機 器 のニーズもあります 障 害 児 について は 将 来 社 会 人 として 独 立 自 活 するための 素 地 を 育 成 助 長 する ことも 目 的 としています しかし 個 人 に 対 して 基 準 額 を 超 える 高 額 な 起 立 保 持 具 や 歩 行 器 を 訓 練 目 的 に 支 給 すること は 日 常 生 活 の 能 率 の 向 上 を 主 目 的 とする 補 装 具 費 支 給 制 度 から 逸 脱 するものと 考 え 基 本 的 には 訓 練 目 的 のみの 機 器 は 支 給 対 象 外 となります 1 (3) 申 請 受 付 判 定 の 基 本 姿 勢 補 装 具 申 請 の 受 付 に 際 しては 補 装 具 費 の 支 給 が 対 象 者 のケアマネジメントの 一 環 である との 視 点 が 大 切 です 障 害 者 総 合 支 援 法 は 他 法 優 先 を 原 則 とするため 他 法 での 作 製 が 可 能 かを 市 町 村 の 窓 口 段 階 で 検 討 する 必 要 があります 一 方 判 定 依 頼 を 受 けた 身 体 障 害 者 更 生 相 談 所 ( 以 下 更 生 相 談 所 )では 障 害 者 総 合 支 援 法 での 支 給 が 最 後 の 砦 となるため その 補 装 具 がなかったら 生 活 や 就 労 がどうなってしまうか あればどう 役 立 つのか 使 用 しないこ とで 医 学 的 な 問 題 が 発 生 するかなどの 視 点 で 必 要 性 を 検 討 します 必 要 性 が 認 められれば 障 害 者 ケアマネジメントの 一 助 となるべく 支 給 の 適 否 を 判 定 することはもちろんのこと ここ で 重 要 なのは 適 切 な 補 装 具 を 支 給 するために 技 術 的 な 側 面 から 処 方 内 容 の 決 定 に 力 を 注 ぐこ とが 更 生 相 談 所 の 役 割 です 判 定 困 難 事 例 は 情 報 が 不 足 した 中 で 判 定 を 行 うことで 生 じてしまうのがほとんどです 申 請 依 頼 を 受 けた 段 階 では 判 定 が 困 難 と 予 想 される 事 例 でも 直 接 判 定 で 実 際 に 様 々な 情 報 が 得 ら れると 判 定 が 容 易 となることがあります 限 られた 時 間 で 市 町 村 や 更 生 相 談 所 だけで 全 ての 情 報 を 得 ることは 困 難 です 実 際 に 現 場 で 関 わっている 医 療 関 係 者 中 間 ユーザーとなるリハ 専 門 職 支 援 者 ご 家 族 補 装 具 製 作 業 者 などが 連 携 して 様 々な 情 報 を 持 ち 寄 ることで 判 定 も 容 易 となります 市 町 村 更 生 相 談 所 だけで 決 めるのではなく 関 係 機 関 多 職 種 が 連 携 してチー ムを 組 むことが 利 用 者 にとって 適 切 な 補 装 具 が 支 給 されることにつながります 2 3 4 (4) 補 装 具 の 役 割 を 考 える 補 装 具 の 支 給 にあたっては 日 常 生 活 又 は 就 学 就 労 などの 社 会 生 活 において 申 請 され た 補 装 具 を 使 用 することによって 何 がどのような 形 で 実 現 し 享 有 する 人 権 を 尊 重 した 自 立 生 活 支 援 に 役 立 つのか 補 装 具 の 役 割 と 機 能 を 常 に 考 えることが 重 要 です 補 装 具 の 利 用 によって 環 境 因 子 個 人 因 子 が 変 わり 社 会 参 加 や 活 動 が 促 される 場 合 がよ い 適 用 です 一 方 1つの 補 装 具 だけで 全 てを 解 決 できるものでもありません 例 えば 車 椅 子 1 台 で 全 てのニーズを 解 決 しようとするとあれもこれもと 機 能 オプションが 付 加 されて 大 がかりで 使 い 勝 手 の 悪 い 高 額 な 製 品 になってしまいます また 限 られた 財 源 の 中 公 費 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 7

1 補 装 具 に 関 する 制 度 で 作 製 する 補 装 具 でかなえられることには 限 界 もあります 対 象 者 の 身 体 状 況 はもちろんの こと 生 活 状 況 環 境 因 子 を 把 握 してニーズの 優 先 度 に 応 じて 処 方 を 決 定 します 中 には 住 環 境 整 備 を 行 うことでニーズが 解 決 し 補 装 具 はシンプルなもので 済 む 場 合 もあります 様 々 な 支 援 の 手 段 を 講 じる 中 の 一 つの 手 段 として 補 装 具 でかなえられる 役 割 を 利 用 者 にも 理 解 し ていただくことが 大 切 です 8 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

2 障 害 者 総 合 支 援 法 による 補 装 具 費 支 給 と 他 法 による 補 装 具 給 付 等 現 在 の 社 会 保 障 制 度 においては 福 祉 用 具 に 関 わるものに 限 ってみても 障 害 者 総 合 支 援 法 のほか 医 療 関 係 労 災 関 係 介 護 保 険 関 係 等 の 他 法 制 度 があります 障 害 者 総 合 支 援 法 上 の 補 装 具 費 支 給 は 他 法 優 先 を 原 則 としますので 他 法 との 関 係 に 十 分 留 意 し 適 切 な 制 度 の 活 用 を 指 導 することが 必 要 となります 1 (1) 医 療 用 ( 治 療 用 ) 装 具 と 訓 練 用 仮 義 肢 医 療 用 装 具 は 疾 病 の 治 療 過 程 において 用 いられる 装 具 のことで 治 療 遂 行 上 必 要 な 範 囲 に 限 り 各 種 医 療 保 険 において 製 作 が 認 められています 訓 練 用 仮 義 肢 も 同 じ 考 え 方 で 治 療 上 必 要 と 認 められる 場 合 に 各 種 医 療 保 険 において 製 作 が 認 められています 障 害 者 総 合 支 援 法 による 補 装 具 費 支 給 は 治 療 遂 行 上 必 要 とされた 医 療 用 装 具 等 の 段 階 を 終 え 日 常 生 活 や 社 会 生 活 ( 職 業 生 活 )の 便 宜 を 図 るために その 援 護 として 失 われた 身 体 機 能 を 補 うことを 目 的 とします 2 Close Up Q&A 3 Q A 障 害 者 総 合 支 援 法 と 医 療 保 険 のどちらで 作 製 するか 考 え 方 について 教 え てください 治 療 的 要 素 のある 場 合 は 医 療 保 険 で 対 応 しますが それが 認 められず 日 常 生 活 で 長 期 にわたって 使 用 するものであれば 補 装 具 費 によることが 原 則 です 例 えば 関 節 疾 患 等 の 疼 痛 緩 和 を 目 的 とした 装 具 では 少 なくとも 初 回 は 医 療 保 険 で 対 応 するのが 適 当 でしょう 疼 痛 緩 和 が 得 られ 今 後 も 生 活 のなかで 長 期 にわたって 使 用 する 必 要 がある 場 合 は 補 装 具 費 による 支 給 となります 脳 卒 中 片 麻 痺 者 に 処 方 される 短 下 肢 装 具 や 切 断 者 の 義 足 も 初 回 の 作 製 は 医 療 保 険 で 対 応 するのが 一 般 的 です 明 確 な 線 引 きは 難 しいこともありますが 補 装 具 の 使 用 で 得 られる 障 害 の 軽 減 対 象 が 手 帳 取 得 の 原 因 となった 疾 病 に 起 因 するものであることが 必 要 条 件 です なお 手 帳 を 取 得 していない 難 病 患 者 についても 医 療 で 対 応 するか 補 装 具 費 による 支 給 とするか その 対 応 の 考 え 方 は 同 様 です 4 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 9

1 補 装 具 に 関 する 制 度 (2) 介 護 保 険 法 による 福 祉 用 具 貸 与 介 護 保 険 法 では 一 定 の 要 件 に 該 当 する 場 合 に 居 宅 サービスとして 福 祉 用 具 の 貸 与 ( 車 椅 子 電 動 車 椅 子 車 椅 子 付 属 品 歩 行 器 歩 行 補 助 つえ)が 受 けられる 制 度 があり それによる 対 応 が 可 能 な 場 合 は 原 則 的 には 障 害 者 総 合 支 援 法 による 補 装 具 費 支 給 の 対 象 外 となります ただし 介 護 保 険 法 で 貸 与 される 福 祉 用 具 は 既 製 品 の 中 から 選 択 することになるため 障 害 状 況 身 体 状 況 等 のため 既 製 品 では 対 応 できない 場 合 は 更 生 相 談 所 の 意 見 ( 判 定 )を 経 て 障 害 者 総 合 支 援 法 による 補 装 具 費 支 給 の 対 象 として 検 討 します なお 要 支 援 1 要 支 援 2 要 介 護 1 等 の 軽 度 者 においても 日 常 生 活 範 囲 における 移 動 の 支 援 が 特 に 必 要 と 認 められる 者 については 主 治 医 から 得 た 情 報 及 び 福 祉 用 具 専 門 相 談 員 のほか 軽 度 者 の 状 態 像 について 適 切 な 助 言 が 可 能 な 者 が 参 加 するサービス 担 当 者 会 議 等 を 通 じた 適 切 なケアマネジメントにより 例 外 的 に 介 護 保 険 での 対 象 ( 車 椅 子 )となりますので 関 係 課 係 と 十 分 協 議 願 います なお 介 護 保 険 の 対 象 者 ( 被 保 険 者 )は 1 号 被 保 険 者 :65 歳 以 上 の 方 で 要 介 護 要 支 援 状 態 の 方 2 号 被 保 険 者 :40 歳 以 上 65 歳 未 満 で 16 疾 病 により 要 介 護 要 支 援 状 態 の 方 16 疾 病 とは 1がん( 回 復 の 見 込 みがないもの) 2 関 節 リウマチ 3 筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 (ALS) 4 後 縦 靭 帯 骨 化 症 5 骨 粗 鬆 症 ( 骨 折 を 伴 うもの) 6 認 知 症 ( 初 老 期 ) 7 進 行 性 核 上 性 麻 痺 大 脳 皮 質 基 底 核 変 性 症 及 びパーキンソン 病 8 脊 髄 小 脳 変 性 症 9 脊 柱 管 狭 窄 症 10 早 老 症 11 多 系 統 萎 縮 症 12 糖 尿 病 性 神 経 障 害 糖 尿 病 性 腎 症 及 び 糖 尿 病 性 網 膜 症 13 脳 血 管 疾 患 14 閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 15 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 16 変 形 性 関 節 症 ( 両 側 の 膝 関 節 又 は 股 関 節 に 著 しい 変 形 を 伴 うもの) 介 護 保 険 法 における 福 祉 用 具 貸 与 及 び 販 売 種 目 は P.400( 資 料 編 参 考 12)を 参 照 10 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

2 障 害 者 総 合 支 援 法 による 補 装 具 費 支 給 と 他 法 による 補 装 具 給 付 等 Q A Close Up Q&A 介 護 保 険 で 貸 与 できない 既 製 品 の 車 椅 子 が 必 要 な 場 合 補 装 具 として 支 給 が 可 能 でしょうか? 利 用 する 制 度 として 介 護 保 険 が 優 先 される 中 介 護 保 険 で 貸 与 できない 高 機 能 性 耐 荷 重 性 サイズなどが 申 請 者 の 必 要 性 に 合 致 する 車 椅 子 電 動 車 椅 子 の 場 合 は 既 製 品 であっても 補 装 具 として 認 めることは 可 能 です 1 (3)その 他 の 関 連 法 労 災 関 係 労 働 災 害 が 原 因 で 障 害 者 となり 労 災 法 での 補 償 対 象 となっている 方 は 当 該 制 度 からの 補 装 具 費 支 給 が 可 能 な 場 合 があります 申 請 窓 口 は 治 療 中 であれば 補 償 給 付 等 を 受 けた 労 働 基 準 監 督 署 治 ゆ 後 であれば 各 県 労 働 局 となります 1 労 働 者 災 害 補 償 保 険 法 2 国 家 地 方 公 務 員 災 害 補 償 法 3 公 共 企 業 体 職 員 等 災 害 補 償 ( 労 働 協 約 ) 4 船 員 保 険 法 職 務 上 の 傷 病 により 身 体 に 受 けた 障 害 が 残 ったため 船 員 保 険 の 障 害 給 付 を 受 ける 被 保 険 者 等 を 対 象 として 義 肢 補 聴 器 等 の 製 作 または 修 理 に 要 した 費 用 の 支 給 が 行 われます 詳 細 は ( 一 財 ) 船 員 保 険 会 ホームページ(https://www.sempos.or.jp/) 参 照 Close Up Q&A 2 3 4 Q A 労 働 者 災 害 補 償 保 険 ( 労 災 法 )の 対 象 者 が 障 害 固 定 前 であるという 理 由 から 障 害 者 総 合 支 援 法 による 車 椅 子 の 支 給 を 希 望 した 場 合 支 給 は 可 能 でしょうか? 障 害 固 定 前 でも 下 記 の 条 件 を 満 たせば 労 災 法 が 障 害 者 総 合 支 援 法 より 優 先 されま す 支 給 条 件 として 両 下 肢 の 用 を 全 廃 又 は 両 下 肢 を 亡 失 したことにより 療 養 ( 補 償 ) 給 付 を 受 けている 者 ( 概 ね 3 ヶ 月 以 内 に 退 院 見 込 みのない 入 院 療 養 の 者 を 除 く)であって 症 状 が 固 定 した 後 においても 義 足 及 び 下 肢 装 具 の 使 用 が 不 可 能 であることが 明 らかである 場 合 であり 通 院 社 会 生 活 に 車 椅 子 が 必 要 である 者 となります また 上 記 の 条 件 に 満 たなくても 真 に 必 要 な 場 合 は 労 災 法 にお ける 基 準 外 支 給 の 取 扱 いが 定 められています これらを 検 討 しても 労 災 法 での 支 給 条 件 に 満 たない 場 合 には 障 害 者 総 合 支 援 法 による 対 応 となります 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 11

1 補 装 具 に 関 する 制 度 社 会 福 祉 関 係 1 戦 傷 病 者 特 別 援 護 法 2 介 護 保 険 法 その 他 1 自 動 車 損 害 賠 償 責 任 保 険 法 厚 生 年 金 保 険 法 による 補 装 具 給 付 事 業 ( 厚 生 年 金 保 険 の 整 形 外 科 療 養 事 業 )につきまし ては 平 成 16 年 度 で 廃 止 となっております 優 先 順 位 が 高 い 労 災 損 害 補 償 自 賠 責 法 ( 雇 用 者 責 任 ) 医 療 保 険 法 ( 個 人 雇 用 者 責 任 ) 介 護 保 険 法 ( 個 人 公 的 責 任 ) 障 害 者 総 合 支 援 法 ( 公 的 責 任 ) 生 活 保 護 法 ( 公 的 責 任 ) 低 い 制 度 間 の 優 先 性 12 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

3 福 祉 用 具 支 給 制 度 選 択 チャート 対 象 者 はい いいえ 病 気 か 1 仕 事 中 の 事 故 か はい 労 災 法 の 適 用 か はい いいえ いいえ 交 通 事 故 か はい 自 賠 責 があるか はい いいえ 治 療 用 装 具 か いいえ 公 的 年 金 か いいえ はい はい いいえ はい 健 康 保 険 はあるか いいえ はい 1) 労 災 法 による 治 療 中 か いいえ 2 はい 戦 傷 病 者 か いいえ はい 介 護 保 険 の 対 象 か いいえ いいえ 2) 身 体 障 害 者 手 帳 はあるか 難 病 等 いいえ はい 経 済 的 に 負 担 が 可 能 か いいえ はい 3 4 戦 傷 病 者 特 別 援 護 法 介 護 保 険 法 障 害 者 総 合 支 援 法 生 活 保 護 法 3) 全 額 自 己 負 担 船 員 保 険 法 国 民 健 康 保 険 社 会 保 険 各 種 共 済 保 険 自 動 車 損 害 賠 償 責 任 保 険 労 働 者 災 害 補 償 保 険 法 船 員 保 険 法 公 務 員 災 害 保 険 等 資 料 編 社 会 福 祉 系 社 会 保 険 系 注 ) 制 度 による 支 給 可 能 種 目 ついて 福 祉 用 具 を 選 択 する 場 合 対 象 者 が 使 える 制 度 の 優 先 性 を 考 慮 することも 大 切 ですが 制 度 によって 支 給 可 能 な 種 目 が 限 られていることも 念 頭 に 置 く 必 要 があります 例 えば 各 種 健 康 保 険 による 治 療 用 装 具 では 義 肢 装 具 は 作 製 可 能 ですが 車 椅 子 電 動 車 椅 子 座 位 保 持 装 置 等 は 治 療 が 目 的 でないため 作 製 ができません 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 13

1 補 装 具 に 関 する 制 度 1) 労 働 者 災 害 補 償 保 険 法 かつて 労 災 保 険 における 車 椅 子 支 給 については 障 害 ( 補 償 ) 給 付 認 定 又 は 症 状 固 定 を 前 提 に 支 給 されていました しかし 平 成 20 年 3 月 31 日 に 厚 生 労 働 省 労 働 基 準 局 長 から 通 知 ( 基 発 0331005 号 )のあった 義 肢 等 補 装 具 支 給 要 綱 の 改 正 等 について (P.243 参 照 )において 支 給 対 象 者 の 拡 大 があり 症 状 固 定 後 においても 車 椅 子 の 使 用 が 必 要 と 認 められる 者 につい ては 症 状 固 定 前 で 療 養 中 ( 療 養 ( 補 償 ) 給 付 受 給 中 概 ね3ヶ 月 以 内 に 退 院 見 込 みのない 入 院 療 養 の 者 を 除 く )であっても 下 記 の 要 件 を 満 たし 通 院 治 療 社 会 生 活 のために 必 要 性 が 認 められれば 車 椅 子 が 支 給 可 能 となっています 1 療 養 ( 補 償 ) 給 付 を 受 けている 者 ( 概 ね3ヶ 月 以 内 に 退 院 見 込 みのない 入 院 療 養 の 者 を 除 く )であって 傷 病 が 症 状 固 定 した 後 においても 義 足 及 び 下 肢 装 具 の 使 用 が 不 可 能 であることが 明 らかである 場 合 2 傷 病 ( 補 償 ) 年 金 の 支 給 決 定 を 受 けた 者 であって 当 該 傷 病 の 療 養 のために 通 院 して いる 者 で 義 足 及 び 下 肢 装 具 の 使 用 が 不 可 能 である 者 2) 難 病 等 障 害 者 総 合 支 援 法 では 政 令 で 規 定 された 難 病 等 (130 疾 患 + 関 節 リウマチ)に 該 当 する 者 は 身 体 障 害 者 手 帳 を 取 得 していなくても 要 件 を 満 たせば 障 害 福 祉 サービスが 利 用 可 能 となりま した それに 合 わせて 難 病 患 者 等 日 常 生 活 用 具 給 付 事 業 が 廃 止 となり 福 祉 用 具 の 利 用 も 障 害 者 総 合 支 援 法 に 基 づく 日 常 生 活 用 具 給 付 等 事 業 と 補 装 具 費 の 支 給 で 対 応 することになりま した 医 師 意 見 書 身 体 障 害 者 更 生 相 談 所 の 判 定 の 必 要 性 は 従 来 の 取 り 扱 いと 同 様 です 3) 生 活 保 護 法 生 活 保 護 の 方 に 治 療 用 装 具 が 必 要 な 場 合 は 生 活 保 護 法 による 医 療 扶 助 での 装 具 作 製 とな ります 生 活 保 護 の 方 が 身 体 障 害 者 手 帳 を 取 得 して 補 装 具 が 必 要 な 場 合 は 障 害 者 総 合 支 援 法 での 補 装 具 費 支 給 が 優 先 されます 一 方 障 害 者 総 合 支 援 法 と 介 護 保 険 法 では 介 護 保 険 法 が 優 先 されますが 生 活 保 護 者 は 原 則 として 介 護 保 険 に 入 れませんので 介 護 保 険 のレンタル 種 目 に 一 致 する 種 目 例 えば 車 椅 子 などが 必 要 となった 場 合 は 障 害 者 総 合 支 援 法 での 支 給 となります ただし 65 歳 を 過 ぎれば 生 活 保 護 費 から 介 護 保 険 料 を 支 払 い 生 活 保 護 者 で も 介 護 保 険 でのレンタルを 利 用 することも 可 能 です 14 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 1 障 害 者 総 合 支 援 法 の 概 要 16 2 補 装 具 の 定 義 について 25 3 補 装 具 費 支 給 制 度 について 27 4 難 病 等 の 範 囲 と 取 り 扱 い 48 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 15

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 1 障 害 者 総 合 支 援 法 の 概 要 1-1 法 律 制 定 の 趣 旨 障 害 者 制 度 改 革 については 障 害 者 制 度 改 革 の 推 進 のための 基 本 的 な 方 向 について ( 平 成 22 年 6 月 29 日 閣 議 決 定 )に 基 づき その 推 進 を 図 っているところです この 中 で 応 益 負 担 を 原 則 とする 現 行 の 障 害 者 自 立 支 援 法 ( 平 成 17 年 法 律 123 号 )を 廃 止 し 制 度 の 谷 間 のない 支 援 の 提 供 個 々のニーズに 基 づいた 地 域 生 活 支 援 体 系 の 整 備 等 を 内 容 とする 障 害 者 総 合 福 祉 法 ( 仮 称 )の 制 定 に 向 け 一 次 意 見 に 沿 って 必 要 な 検 討 を 行 い 平 成 24 年 常 会 への 法 案 提 出 25 年 8 月 までの 施 行 を 目 指 す とされていました 平 成 22 年 4 月 に 内 閣 府 に 設 置 された 障 害 者 制 度 改 革 推 進 会 議 の 下 に 障 害 者 制 度 改 革 推 進 会 議 総 合 福 祉 部 会 が 設 けられ 同 部 会 は 平 成 23 年 8 月 に 障 害 者 総 合 福 祉 法 の 骨 格 に 関 する 総 合 福 祉 部 会 の 提 言 - 新 法 の 制 定 を 目 指 して- ( 以 下 骨 格 提 言 という )を 取 りまとめました また この 間 利 用 者 負 担 を 応 能 負 担 とすること 等 を 盛 り 込 んだ 障 害 者 制 度 改 革 推 進 本 部 等 における 検 討 を 踏 まえて 障 害 保 健 福 祉 施 策 を 見 直 すまでの 間 において 障 害 者 等 の 地 域 生 活 を 支 援 するための 関 係 法 律 の 整 備 に 関 する 法 律 ( 平 成 22 年 法 律 71 号 )が 平 成 22 年 12 月 3 日 に 成 立 し 平 成 24 年 4 月 から 全 面 施 行 されました さらに 障 害 の 有 無 にかかわらず 全 て の 国 民 が 共 生 する 社 会 を 実 現 するため 個 々の 障 害 者 等 に 対 する 支 援 に 加 えて 地 域 社 会 での 共 生 や 社 会 的 障 壁 の 除 去 を 始 めとした 基 本 原 則 を 定 めること 等 を 盛 り 込 んだ 障 害 者 基 本 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 23 年 法 律 90 号 以 下 改 正 障 害 者 基 本 法 という )が 平 成 23 年 7 月 29 日 に 成 立 し 同 年 8 月 5 日 から 施 行 されました この 骨 格 提 言 や 改 正 障 害 者 基 本 法 等 を 踏 まえ 厚 生 労 働 省 において 新 たな 法 律 の 検 討 を 進 め 与 党 での 議 論 も 経 て 平 成 24 年 3 月 13 日 に 地 域 社 会 における 共 生 の 実 現 に 向 けて 新 たな 障 害 保 健 福 祉 施 策 を 講 ずるための 関 係 法 律 の 整 備 に 関 する 法 律 案 を 閣 議 決 定 し 同 日 国 会 へと 提 出 しました 本 法 律 案 は 衆 議 院 において 政 府 案 に 一 部 修 正 を 加 えた 上 で 平 成 24 年 4 月 18 日 に 衆 議 院 厚 生 労 働 委 員 会 で 同 月 26 日 に 衆 議 院 本 会 議 でそれぞれ 可 決 され 同 年 6 月 19 日 に 参 議 院 厚 生 労 働 委 員 会 で 同 月 20 日 に 参 議 院 本 会 議 で 可 決 され 成 立 し 平 成 25 年 4 月 1 日 ( 一 部 については 平 成 26 年 4 月 1 日 )から 施 行 されています 1-2 新 たな 障 害 保 健 福 祉 施 策 の 要 点 地 域 社 会 における 共 生 の 実 現 に 向 けて 新 たな 障 害 保 健 福 祉 施 策 を 講 ずるための 関 係 法 律 の 整 備 に 関 する 法 律 ( 平 成 24 年 法 律 51 号 以 下 整 備 法 という )により 講 じられる 新 たな 障 害 保 健 福 祉 施 策 の 要 点 は 以 下 のとおりです 16 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

1 障 害 者 自 立 支 援 法 に 代 わる 障 害 者 総 合 支 援 法 の 制 定 障 害 者 自 立 支 援 法 ( 平 成 17 年 法 律 123 号 以 下 旧 法 という)に 規 定 していた 法 律 の 目 的 を 変 更 し 改 正 障 害 者 基 本 法 を 踏 まえた 基 本 理 念 を 新 たに 設 け 法 律 の 名 称 を 障 害 者 総 合 支 援 法 とした 2 制 度 の 谷 間 のない 支 援 の 提 供 旧 法 に 規 定 する 障 害 者 の 範 囲 は 身 体 障 害 者 知 的 障 害 者 及 び 精 神 障 害 者 ( 発 達 障 害 者 を 含 む)に 限 られていたが 障 害 者 総 合 支 援 法 においては これに 加 えて 政 令 で 定 める 難 病 等 により 障 害 がある 者 を 追 加 することとした 3 個 々のニーズに 基 づいた 地 域 生 活 支 援 体 系 の 整 備 障 害 者 に 対 する 支 援 を 充 実 する 観 点 から 障 害 者 総 合 支 援 法 においては 旧 法 において 重 度 の 肢 体 不 自 由 者 に 限 られていた 重 度 訪 問 介 護 の 対 象 拡 大 や 共 同 生 活 介 護 (ケアホーム)の 共 同 生 活 援 助 (グループホーム)への 一 元 化 を 行 うこととした 又 地 域 社 会 における 共 生 を 実 現 するため 市 町 村 が 行 う 地 域 生 活 支 援 事 業 として 新 たに 障 害 者 等 に 関 する 理 解 を 深 めるため の 研 修 や 啓 発 を 行 う 事 業 等 を 追 加 するとともに 意 思 疎 通 支 援 に 係 る 市 町 村 と 都 道 府 県 の 地 域 生 活 支 援 事 業 の 役 割 分 担 を 明 確 化 することとした さらに 障 害 の 特 性 に 応 じて 支 援 が 適 切 に 行 われるものとなるよう 障 害 程 度 区 分 を 障 害 支 援 区 分 とし 障 害 の 多 様 な 特 性 その 他 の 心 身 の 状 態 に 応 じて 必 要 とされる 標 準 的 な 支 援 の 度 合 いを 総 合 的 に 示 すものとした 4 サービス 基 盤 の 計 画 的 整 備 障 害 福 祉 サービス 等 の 基 盤 整 備 を 計 画 的 に 行 うことができるよう 国 が 定 める 基 本 指 針 市 町 村 及 び 都 道 府 県 が 定 める 障 害 福 祉 計 画 に 障 害 福 祉 サービス 等 の 提 供 体 制 の 確 保 に 係 る 目 標 に 関 する 事 項 を 定 めるとともに 障 害 福 祉 計 画 に 地 域 生 活 支 援 事 業 の 種 類 ごとの 実 施 に 関 する 事 項 を 定 めることとしたこと 又 基 本 指 針 や 障 害 福 祉 計 画 について 定 期 的 な 検 証 と 見 直 しを 法 定 化 し 適 時 適 切 な 見 直 し 等 を 行 うこととしたこと さらに 基 本 指 針 や 障 害 福 祉 計 画 の 策 定 や 見 直 しに 当 たっては 障 害 者 やその 家 族 その 他 の 関 係 者 の 意 見 等 を 反 映 させ る 措 置 を 講 ずることとしたこと 5 障 害 者 施 策 の 段 階 的 実 施 障 害 者 及 び 障 害 児 の 支 援 に 関 する 施 策 を 段 階 的 に 講 じるため この 法 律 の 施 行 後 3 年 を 目 途 として 障 害 福 祉 サービスの 在 り 方 や 障 害 支 援 区 分 を 含 めた 支 給 決 定 の 在 り 方 等 について 検 討 することとし その 検 討 に 当 たっては 障 害 者 やその 家 族 その 他 の 関 係 者 の 意 見 を 反 映 させるために 必 要 な 措 置 を 講 ずることとした 1 2 3 4 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 17

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 1-3 法 律 の 主 な 内 容 障 害 者 総 合 支 援 法 については 障 害 者 自 立 支 援 法 で 定 められていたサービスの 利 用 手 続 事 業 者 の 指 定 制 度 などの 骨 格 には 大 きな 変 更 はありません したがって 下 記 に 記 載 されて いるものは 障 害 者 総 合 支 援 法 で 新 たに 加 わった 部 分 変 更 されている 部 分 です それぞれの 詳 細 な 内 容 については 厚 生 労 働 省 が 開 催 する 障 害 担 当 主 管 課 長 会 議 の 公 表 資 料 等 を 参 照 してください 地 域 社 会 における 共 生 の 実 現 に 向 けて 新 たな 障 害 保 健 福 祉 施 策 を 講 ずるための 関 係 法 律 の 整 備 に 関 する 法 律 の 概 要 ( 平 成 24 年 6 月 20 日 成 立 同 年 6 月 27 日 公 布 ) 趣 旨 障 がい 者 制 度 改 革 推 進 本 部 等 における 検 討 を 踏 まえて 地 域 社 会 における 共 生 の 実 現 に 向 けて 障 害 福 祉 サービスの 充 実 等 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するため 新 たな 障 害 保 健 福 祉 施 策 を 講 ずるものとする 概 要 1. 題 名 障 害 者 自 立 支 援 法 を 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 ( 障 害 者 総 合 支 援 法 ) とする 2. 基 本 理 念 法 に 基 づく 日 常 生 活 社 会 生 活 の 支 援 が 共 生 社 会 を 実 現 するため 社 会 参 加 の 機 会 の 確 保 及 び 地 域 社 会 における 共 生 社 会 的 障 壁 の 除 去 に 資 するよう 総 合 的 かつ 計 画 的 に 行 われることを 法 律 の 基 本 理 念 として 新 たに 掲 げる 3. 障 害 者 の 範 囲 ( 障 害 児 の 範 囲 も 同 様 に 対 応 ) 制 度 の 谷 間 を 埋 めるべく 障 害 者 の 範 囲 に 難 病 等 を 加 える 4. 障 害 支 援 区 分 の 創 設 障 害 程 度 区 分 について 障 害 の 多 様 な 特 性 その 他 の 心 身 の 状 態 に 応 じて 必 要 とさ れる 標 準 的 な 支 援 の 度 合 いを 総 合 的 に 示 す 障 害 支 援 区 分 に 改 める 障 害 支 援 区 分 の 認 定 が 知 的 障 害 者 精 神 障 害 者 の 特 性 に 応 じて 行 われるよう 区 分 の 制 定 に 当 たっては 適 切 な 配 慮 等 を 行 う 18 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

1 障 害 者 総 合 支 援 法 の 概 要 5. 障 害 者 に 対 する 支 援 1 重 度 訪 問 介 護 の 対 象 拡 大 ( 重 度 の 肢 体 不 自 由 者 等 であって 常 時 介 護 を 要 する 障 害 者 として 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるものとする) 2 共 同 生 活 介 護 (ケアホーム)の 共 同 生 活 援 助 (グループホーム)への 一 元 化 3 地 域 移 行 支 援 の 対 象 拡 大 ( 地 域 における 生 活 に 移 行 するため 重 点 的 な 支 援 を 必 要 とする 者 であって 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるものを 加 える) 4 地 域 生 活 支 援 事 業 の 追 加 ( 障 害 者 に 対 する 理 解 を 深 めるための 研 修 や 啓 発 を 行 う 事 業 意 思 疎 通 支 援 を 行 う 者 を 養 成 する 事 業 等 ) 1 6.サービス 基 盤 の 計 画 的 整 備 1 障 害 福 祉 サービス 等 の 提 供 体 制 の 確 保 に 係 る 目 標 に 関 する 事 項 及 び 地 域 生 活 支 援 事 業 の 実 施 に 関 する 事 項 についての 障 害 福 祉 計 画 の 策 定 2 基 本 指 針 障 害 福 祉 計 画 に 関 する 定 期 的 な 検 証 と 見 直 しを 法 定 化 3 市 町 村 は 障 害 福 祉 計 画 を 作 成 するに 当 たって 障 害 者 等 のニーズ 把 握 等 を 行 う ことを 努 力 義 務 化 4 自 立 支 援 協 議 会 の 名 称 について 地 域 の 実 情 に 応 じて 定 められるよう 弾 力 化 す るとともに 当 事 者 や 家 族 の 参 画 を 明 確 化 2 3 施 行 期 日 平 成 25 年 4 月 1 日 (ただし 4. 及 び5.1~3については 平 成 26 年 4 月 1 日 ) 検 討 規 定 ( 障 害 者 施 策 を 段 階 的 に 講 じるため 法 の 施 行 後 3 年 を 目 途 として 以 下 について 検 討 ) 1 常 時 介 護 を 要 する 障 害 者 等 に 対 する 支 援 障 害 者 等 の 移 動 の 支 援 障 害 者 の 就 労 の 支 援 その 他 の 障 害 福 祉 サービスの 在 り 方 2 障 害 支 援 区 分 の 認 定 を 含 めた 支 給 決 定 の 在 り 方 3 障 害 者 の 意 思 決 定 支 援 の 在 り 方 障 害 福 祉 サービスの 利 用 の 観 点 からの 成 年 後 見 制 度 の 利 用 促 進 の 在 り 方 4 手 話 通 訳 等 を 行 う 者 の 派 遣 その 他 の 聴 覚 言 語 機 能 音 声 機 能 その 他 の 障 害 の ため 意 思 疎 通 を 図 ることに 支 障 がある 障 害 者 等 に 対 する 支 援 の 在 り 方 5 精 神 障 害 者 及 び 高 齢 の 障 害 者 に 対 する 支 援 の 在 り 方 上 記 の 検 討 に 当 たっては 障 害 者 やその 家 族 その 他 の 関 係 者 の 意 見 を 反 映 させ る 措 置 を 講 ずる 4 資 料 編 なお 障 害 者 総 合 支 援 法 の 施 行 に 当 たり 1-2の 5 障 害 者 施 策 の 段 階 的 実 施 (P.17) に 記 載 した 配 慮 規 定 並 びに 検 討 規 定 は 次 ページのとおりです 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 19

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 配 慮 規 定 検 討 規 定 配 慮 規 定 ( 附 則 2 条 ) 障 害 支 援 区 分 の 認 定 が 知 的 障 害 者 及 び 精 神 障 害 者 の 特 性 に 応 じて 適 切 に 行 われる よう 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 区 分 の 制 定 に 当 たっての 適 切 な 配 慮 その 他 の 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする 検 討 規 定 ( 附 則 3 条 ) 障 害 者 等 の 支 援 に 関 する 施 策 を 段 階 的 に 講 ずるため この 法 律 の 施 行 後 3 年 を 目 途 として 1 常 時 介 護 を 要 する 障 害 者 等 に 対 する 支 援 障 害 者 等 の 移 動 の 支 援 障 害 者 の 就 労 の 支 援 その 他 の 障 害 福 祉 サービスの 在 り 方 2 障 害 支 援 区 分 の 認 定 を 含 めた 支 給 決 定 の 在 り 方 3 障 害 者 の 意 思 決 定 支 援 の 在 り 方 4 障 害 福 祉 サービスの 利 用 の 観 点 からの 成 年 後 見 制 度 の 利 用 促 進 の 在 り 方 5 手 話 通 訳 等 を 行 う 者 の 派 遣 その 他 の 聴 覚 言 語 機 能 音 声 機 能 その 他 の 障 害 のため 意 思 疎 通 を 図 ることに 支 障 がある 障 害 者 等 に 対 する 支 援 の 在 り 方 6 精 神 障 害 者 及 び 高 齢 の 障 害 者 に 対 する 支 援 の 在 り 方 等 について 検 討 を 加 え その 結 果 に 基 づいて 所 要 の 措 置 を 講 ずるものとする また 検 討 に 当 たっては 障 害 者 等 及 びその 家 族 その 他 の 関 係 者 の 意 見 を 反 映 さ せるために 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする 20 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

1 障 害 者 総 合 支 援 法 の 概 要 1-4 市 町 村 等 の 役 割 障 害 者 総 合 支 援 法 では 市 町 村 ( 特 別 区 を 含 む)は この 法 律 の 実 施 に 関 し 次 のような 責 務 が 規 定 されています 1 市 町 村 の 責 務 1 障 害 者 が 自 ら 選 択 した 場 所 に 居 住 し 障 害 者 等 が 自 立 した 日 常 生 活 又 は 社 会 生 活 を 営 む ことができるよう 当 該 市 町 村 の 区 域 における 障 害 者 等 の 生 活 の 実 態 を 把 握 した 上 で 公 共 職 業 安 定 所 その 他 の 職 業 リハビリテーションの 措 置 を 実 施 する 機 関 教 育 機 関 その 他 の 関 係 機 関 との 緊 密 な 連 携 を 図 りつつ 必 要 な 自 立 支 援 給 付 及 び 地 域 生 活 支 援 事 業 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 行 うこと 2 障 害 者 等 の 福 祉 に 関 し 必 要 な 情 報 の 提 供 を 行 い 並 びに 相 談 に 応 じ 必 要 な 調 査 及 び 指 導 を 行 い 並 びにこれらに 付 随 する 業 務 を 行 うこと 3 意 思 疎 通 について 支 援 が 必 要 な 障 害 者 等 が 障 害 福 祉 サービスを 円 滑 に 利 用 することがで きるよう 必 要 な 便 宜 を 供 与 すること 障 害 者 等 に 対 する 虐 待 の 防 止 及 びその 早 期 発 見 の ために 関 係 機 関 と 連 絡 調 整 を 行 うことその 他 障 害 者 等 の 権 利 の 擁 護 のために 必 要 な 援 助 を 行 うこと 2 都 道 府 県 の 責 務 1 市 町 村 が 行 う 自 立 支 援 給 付 及 び 地 域 生 活 支 援 事 業 が 適 正 かつ 円 滑 に 行 われるよう 市 町 村 に 対 する 必 要 な 助 言 情 報 の 提 供 その 他 の 援 助 を 行 うこと 2 市 町 村 と 連 携 を 図 りつつ 必 要 な 自 立 支 援 医 療 費 の 支 給 及 び 地 域 生 活 支 援 事 業 を 総 合 的 に 行 うこと 3 障 害 者 等 に 関 する 相 談 及 び 指 導 のうち 専 門 的 な 知 識 及 び 技 術 を 必 要 とするものを 行 う こと 4 市 町 村 と 協 力 して 障 害 者 等 の 権 利 の 擁 護 のために 必 要 な 援 助 を 行 うとともに 市 町 村 が 行 う 障 害 者 等 の 権 利 の 擁 護 のために 必 要 な 援 助 が 適 正 かつ 円 滑 に 行 われるよう 市 町 村 に 対 する 必 要 な 助 言 情 報 の 提 供 その 他 の 援 助 を 行 うこと 3 国 の 責 務 1 市 町 村 及 び 都 道 府 県 が 行 う 自 立 支 援 給 付 地 域 生 活 支 援 事 業 その 他 この 法 律 に 基 づく 業 務 が 適 正 かつ 円 滑 に 行 われるよう 市 町 村 及 び 都 道 府 県 に 対 する 必 要 な 助 言 情 報 の 提 供 その 他 の 援 助 を 行 わなければならない 2 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 障 害 者 等 が 自 立 した 日 常 生 活 または 社 会 生 活 を 営 むことができ るよう 必 要 な 障 害 福 祉 サービス 相 談 支 援 及 び 地 域 生 活 支 援 事 業 の 提 供 体 制 の 確 保 に 努 めなければならない 1 2 3 4 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 21

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 市 町 村 が 実 施 しなければならない 地 域 生 活 支 援 事 業 ( 追 加 事 業 ) 1 障 害 者 に 対 する 理 解 を 深 めるための 研 修 啓 発 2 障 害 者 やその 家 族 地 域 住 民 等 が 自 発 的 に 行 う 活 動 に 対 する 支 援 3 市 民 後 見 人 等 の 人 材 の 育 成 活 用 を 図 るための 研 修 4 意 思 疎 通 支 援 を 行 う 者 の 養 成 手 話 奉 仕 員 の 養 成 を 想 定 都 道 府 県 が 実 施 しなければならない 地 域 生 活 支 援 事 業 ( 追 加 事 業 ) 1 意 思 疎 通 支 援 を 行 う 者 のうち 特 に 専 門 性 の 高 い 者 を 養 成 し 又 は 派 遣 する 事 業 手 話 通 訳 者 要 約 筆 記 者 触 手 話 及 び 指 点 字 を 行 う 者 の 養 成 又 は 派 遣 を 想 定 2 意 思 疎 通 支 援 を 行 う 者 の 派 遣 に 係 る 市 町 村 相 互 間 の 連 絡 調 整 等 広 域 的 な 対 応 が 必 要 な 事 業 地 域 社 会 における 共 生 を 実 現 するため 社 会 的 障 壁 の 除 去 に 資 するよう 地 域 社 会 の 側 への 働 きかけの 強 化 地 域 における 自 発 的 な 取 り 組 みの 支 援 成 年 後 見 制 度 の 利 用 促 進 及 び 意 思 疎 通 支 援 の 強 化 などがあります 地 域 生 活 支 援 事 業 の 概 要 事 業 の 目 的 障 害 者 及 び 障 害 児 が 自 立 した 日 常 生 活 又 は 社 会 生 活 を 営 むことができるよう 地 域 の 特 性 や 利 用 者 の 状 況 に 応 じ 実 施 主 体 である 市 町 村 等 が 柔 軟 な 形 態 により 事 業 を 効 果 的 効 率 的 に 実 施 します 財 源 補 助 金 ( 一 部 交 付 税 措 置 あり) 市 町 村 等 の 事 業 全 体 に 補 助 する 統 合 補 助 金 として 補 助 都 道 府 県 事 業 国 1/2 以 内 で 補 助 市 町 村 事 業 国 1/2 以 内 都 道 府 県 1/4 以 内 で 補 助 予 算 額 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 440 億 円 445 億 円 450 億 円 450 億 円 22 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

1 障 害 者 総 合 支 援 法 の 概 要 1-5 障 害 者 総 合 支 援 法 による 利 用 者 負 担 障 害 者 が 日 常 生 活 を 送 る 上 で 必 要 な 移 動 等 の 確 保 や 就 労 場 面 における 能 率 の 向 上 を 図 る こと 及 び 障 害 児 が 将 来 社 会 人 として 独 立 自 活 するための 素 地 を 育 成 助 長 することを 目 的 と して 身 体 の 欠 損 または 損 なわれた 身 体 機 能 を 補 完 代 替 する 補 装 具 について 同 一 の 月 に 購 入 又 は 修 理 に 要 した 費 用 の 額 ( 基 準 額 )を 合 計 した 額 から 当 該 補 装 具 費 支 給 対 象 者 等 の 家 計 の 負 担 能 力 その 他 の 事 情 をしん 酌 して 政 令 で 定 める 額 ( 政 令 で 定 める 額 が 基 準 額 を 合 計 した 額 の 百 分 の 十 を 超 えるときは 基 準 額 に 百 分 の 十 を 乗 じた 額 )を 控 除 して 得 た 額 ( 補 装 具 費 )を 支 給 するものです 1 公 費 負 担 補 装 具 の 購 入 又 は 修 理 に 要 した 費 用 の 額 ( 基 準 額 )から 利 用 者 負 担 額 ( 原 則 1 割 )を 除 し た 額 を 補 装 具 費 とし この 補 装 具 費 について 以 下 の 割 合 により 公 費 負 担 されます 負 担 割 合 ( 国 :50/100 都 道 府 県 :25/100 市 町 村 :25/100) 利 用 者 負 担 原 則 として 定 率 1 割 負 担 です 世 帯 の 所 得 に 応 じ 以 下 の 負 担 上 限 月 額 を 設 定 しています 所 得 区 分 及 び 負 担 上 限 月 額 生 活 保 護 生 活 保 護 世 帯 に 属 する 者 0 円 低 所 得 市 町 村 民 税 非 課 税 世 帯 0 円 一 般 市 町 村 民 税 課 税 世 帯 37,200 円 ただし 障 害 者 本 人 又 は 世 帯 員 のいずれかが 一 定 所 得 以 上 の 場 合 ( 本 人 または 世 帯 員 のうち 市 町 村 民 税 所 得 割 の 最 多 納 税 者 の 納 税 額 が 46 万 円 以 上 の 場 合 )には 補 装 具 費 の 支 給 対 象 外 とします 生 活 保 護 への 移 行 防 止 措 置 があります 2 3 4 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 23

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 1-6 利 用 者 負 担 額 の 上 限 ( 障 害 福 祉 サービス) 定 率 一 割 負 担 と 所 得 に 応 じた 負 担 上 限 月 額 を 設 定 し 生 活 保 護 への 移 行 防 止 措 置 をとって います ただし 障 害 者 本 人 又 は 世 帯 員 のいずれかが 一 定 所 得 以 上 の 場 合 ( ) は 補 装 具 費 の 支 給 対 象 外 としています 一 定 所 得 以 上 の 場 合 とは 障 害 者 本 人 および 配 偶 者 のうち 市 町 村 民 税 所 得 割 の 最 多 納 税 者 の 納 税 額 が 46 万 円 以 上 の 場 合 です 低 所 得 の 利 用 者 負 担 を 無 料 とする ( 平 成 22 年 4 月 ~) 負 担 額 定 率 負 担 (1 割 ) ( 補 装 具 価 格 に 応 じ) 負 担 上 限 月 額 ( 所 得 に 応 じ) 負 担 上 限 月 額 は 個 々の 申 請 者 ごとに 認 定 補 装 具 価 格 一 般 37,200 円 低 所 得 2 24,600 円 低 所 得 1 15,000 円 生 活 保 護 0 円 市 町 村 民 税 非 課 税 世 帯 24 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

2 補 装 具 の 定 義 について 補 装 具 とは 障 害 者 総 合 支 援 法 等 では 下 記 のように 定 義 されています 障 害 者 総 合 支 援 法 5 条 略 23 障 害 者 等 の 身 体 機 能 を 補 完 し 又 は 代 替 し かつ 長 期 間 にわたり 継 続 して 使 用 されるものその 他 の 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 基 準 に 該 当 するものとして 義 肢 装 具 車 椅 子 その 他 の 厚 生 労 働 大 臣 が 定 めるもの 1 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 規 則 ( 法 5 条 23 項 に 規 定 する 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 基 準 ) 6 条 の 20 法 5 条 23 項 に 規 定 する 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 基 準 は 次 の 各 号 の いずれにも 該 当 することとする 一 障 害 者 等 の 身 体 機 能 を 補 完 し 又 は 代 替 し かつその 身 体 への 適 合 を 図 るよう に 製 作 されたものであること 二 障 害 者 等 の 身 体 に 装 着 することにより その 日 常 生 活 において 又 は 就 労 若 しく は 就 学 のために 同 一 の 製 品 につき 長 期 間 に 渡 り 継 続 して 使 用 されるものである こと 三 医 師 等 による 専 門 的 な 知 識 に 基 づく 意 見 又 は 診 断 に 基 づき 使 用 されることが 必 要 とされるものであること 障 害 者 総 合 支 援 法 5 条 23 項 の 規 定 に 基 づく 厚 生 労 働 大 臣 が 定 めるもの 補 装 具 の 種 目 購 入 又 は 修 理 に 要 する 費 用 の 額 の 算 定 等 に 関 する 基 準 ( 平 成 18 年 9 月 29 日 厚 生 労 働 省 告 示 528 号 以 下 告 示 という )が 定 められており 補 装 具 に 係 る 詳 細 な 種 目 名 称 形 式 基 本 構 造 上 限 額 等 の 具 体 的 な 事 項 が 定 め られている なお 義 肢 等 の 生 活 に 使 用 される 完 成 用 部 品 については 当 該 告 示 の 一 部 として 別 に 定 め ることとされており 障 害 者 総 合 支 援 法 に 基 づく 補 装 具 の 種 目 購 入 又 は 修 理 に 要 する 費 用 の 額 の 算 定 等 に 関 する 基 準 に 係 る 完 成 用 部 品 の 指 定 について( 平 成 25 年 7 月 1 日 障 発 0701 1 号 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 障 害 保 健 福 祉 部 長 通 知 ) により 指 定 しています 2 3 4 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 25

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 補 装 具 種 目 一 覧 種 目 名 称 H26 購 入 基 準 耐 用 年 数 義 肢 ( 注 1,2) 367,700 1~5 装 具 ( 注 1,2) 82,700 1~3 座 位 保 持 装 置 ( 注 1) 327,000 3 グラスファイバー 3,550 盲 2 普 通 用 木 材 1,650 人 安 軽 金 属 2,200 5 全 グラスファイバー 4,400 つ え 携 帯 用 木 材 3,700 2 軽 金 属 3,550 4 身 体 支 持 併 用 3,800 4 義 普 通 義 眼 17,000 眼 特 殊 義 眼 60,000 2 コンタクト 義 眼 60,000 6D 未 満 17,600 矯 正 眼 鏡 6D 以 上 10D 未 満 20,200 10D 以 上 20D 未 満 24,000 20D 以 上 24,000 前 掛 式 21,500 眼 鏡 6D 未 満 30,000 4 遮 光 眼 鏡 6D 以 上 10D 未 満 30,000 10D 以 上 20D 未 満 30,000 20D 以 上 30,000 コンタクトレンズ 15,400 弱 視 眼 鏡 掛 けめがね 式 36,700 焦 点 調 整 式 17,900 高 度 難 聴 用 ポケット 型 34,200 高 度 難 聴 用 耳 かけ 型 43,900 補 重 度 難 聴 用 ポケット 型 55,800 聴 重 度 難 聴 用 耳 かけ 型 67,300 器 耳 あな 型 (レディ) 87,000 5 耳 あな 型 (オーダー) 137,000 骨 導 式 ポケット 型 70,100 骨 導 式 眼 鏡 型 120,000 普 通 型 100,000 リクライニング 式 普 通 型 120,000 ティルト 式 普 通 型 148,000 リクライニング ティルト 式 普 通 型 173,000 手 動 リフト 式 普 通 型 232,000 前 方 大 車 輪 型 100,000 車 リクライニング 式 前 方 大 車 輪 型 120,000 椅 子 片 手 駆 動 型 117,000 6 リクライニング 式 片 手 駆 動 型 133,600 レバー 駆 動 型 160,500 手 押 し 型 A 82,700 手 押 し 型 B 81,000 リクライニング 式 手 押 し 型 114,000 ティルト 式 手 押 し 型 128,000 リクライニング ティルト 式 手 押 し 型 153,000 種 目 電 動 車 椅 子 名 称 H26 購 入 基 準 普 通 型 (4.5km/h) 314,000 普 通 型 (6.0km/h) 329,000 簡 易 型 切 替 式 157,500 アシスト 式 212,500 リクライニング 式 普 通 型 343,500 電 動 リクライニング 式 普 通 型 440,000 電 動 リフト 式 普 通 型 701,400 電 動 ティルト 式 普 通 型 580,000 電 動 リクライニング ティルト 式 普 通 型 982,000 ( 単 位 : 円 ) 耐 用 年 数 座 位 保 持 いす( 児 のみ) 24,300 3 起 立 保 持 具 ( 児 のみ) 27,400 3 六 輪 型 63,100 四 輪 型 ( 腰 掛 付 ) 39,600 歩 四 輪 型 ( 腰 掛 なし) 39,600 行 器 三 輪 型 34,000 5 二 輪 型 27,000 固 定 型 22,000 交 互 型 30,000 頭 部 保 持 具 ( 児 のみ) 7,100 3 排 便 補 助 具 ( 児 のみ) 10,000 2 A 普 通 3,300 木 材 2 歩 B 伸 縮 3,300 松 葉 づえ 行 A 普 通 4,000 補 軽 金 属 助 B 伸 縮 4,500 つ カナディアン クラッチ 8,000 え ロフストランド クラッチ 8,000 4 多 点 杖 6,600 プラットフォーム 杖 24,000 ( 簡 易 なもの) 143,000 意 重 簡 易 な 環 境 制 御 機 能 が 付 加 思 度 191,000 文 字 等 走 査 されたもの 伝 障 入 力 方 式 高 度 な 環 境 制 御 機 能 が 付 加 達 害 450,000 されたもの 装 者 通 信 機 能 が 付 加 されたもの 450,000 置 用 生 体 現 象 方 式 450,000 5 ( 注 1) 義 肢 装 具 座 位 保 持 装 置 の 基 準 額 については 平 成 24 年 度 交 付 実 績 ( 購 入 金 額 )1 件 当 たり 平 均 単 価 を 記 載 ( 千 円 未 満 は 四 捨 五 入 平 成 24 年 度 社 会 福 祉 行 政 業 務 報 告 より) ( 注 2) 義 肢 装 具 の 耐 用 年 数 について 18 歳 未 満 の 児 童 の 場 合 は 成 長 に 合 わせて4ヶ 月 ~1 年 6ヶ 月 の 使 用 年 数 となっている : 介 護 保 険 貸 与 の 検 討 あり 6 26 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

3 補 装 具 費 支 給 制 度 について 補 装 具 費 支 給 制 度 は 各 市 町 村 が 行 う 自 治 事 務 ではあるが その 適 切 な 運 用 に 資 するため 地 方 自 治 法 245 条 の4の 規 定 に 基 づく 技 術 的 助 言 として 補 装 具 費 支 給 事 務 取 扱 指 針 について( 平 成 18 年 9 月 29 日 障 発 092906 号 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 障 害 保 健 福 祉 部 長 通 知 ) ( 以 下 指 針 という)を 発 出 しています 以 下 指 針 の 記 載 事 項 を 中 心 として 概 説 します 1 3-1 補 装 具 費 の 支 給 目 的 について 指 針 では 補 装 具 費 の 支 給 目 的 は 法 の 規 定 等 を 踏 まえ 補 装 具 は 身 体 障 害 者 身 体 障 害 児 及 び 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 施 行 令 1 条 に 規 定 する 特 殊 の 疾 病 に 該 当 する 難 病 患 者 等 ( 以 下 身 体 障 害 者 児 という)の 失 われた 身 体 機 能 を 補 完 又 は 代 替 する 用 具 であり 身 体 障 害 者 及 び18 歳 以 上 の 難 病 患 者 等 ( 以 下 身 体 障 害 者 という)の 職 業 その 他 日 常 生 活 の 能 率 の 向 上 を 図 ることを 目 的 として 又 身 体 障 害 児 及 び18 歳 未 満 の 難 病 患 者 等 ( 以 下 身 体 障 害 児 という)については 将 来 社 会 人 と して 独 立 自 活 するための 素 地 を 育 成 助 長 すること 等 を 目 的 として 使 用 されるものであり 市 町 村 は 補 装 具 を 必 要 とする 身 体 障 害 者 児 に 対 し 補 装 具 費 の 支 給 を 行 うものである としており その 目 的 に 沿 った 取 扱 いがなされるよう 実 際 の 支 給 に 当 たっては 次 の 点 な どを 考 慮 して 行 うこととしています 1 市 町 村 は 補 装 具 費 の 支 給 に 当 たり 医 師 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 身 体 障 害 者 福 祉 司 等 の 専 門 職 員 及 び 補 装 具 の 販 売 又 は 修 理 を 行 う 業 者 以 下 補 装 具 業 者 という) との 連 携 を 図 りながら 身 体 障 害 者 児 の 身 体 の 状 況 性 別 年 齢 職 業 教 育 生 活 環 境 等 の 諸 条 件 を 考 慮 して 行 うもの 2 身 体 障 害 児 については 心 身 の 発 育 過 程 の 特 殊 性 を 十 分 考 慮 する 必 要 があること 3 補 装 具 を 必 要 とする 身 体 障 害 者 児 及 び 現 に 装 着 又 は 装 用 ( 以 下 装 着 等 という) している 身 体 障 害 者 児 の 状 況 を 常 に 的 確 に 把 握 し 装 着 等 状 況 の 観 察 装 着 等 訓 練 の 指 導 等 の 計 画 的 な 支 援 を 積 極 的 に 行 うこと 2 3 4 資 料 編 3-2 都 道 府 県 等 の 役 割 について 1 都 道 府 県 各 都 道 府 県 は 補 装 具 費 支 給 制 度 の 運 用 に 当 たり 市 町 村 間 の 連 絡 調 整 市 町 村 に 対 する 情 報 提 供 その 他 必 要 な 援 助 を 行 うとともに 各 市 町 村 の 区 域 を 超 えた 広 域 的 な 見 地 から 実 状 の 把 握 に 努 めることが 必 要 であり 必 要 があると 認 めるときは 市 町 村 に 対 し 必 要 な 助 言 を 行 うものとしている さらに 身 体 障 害 者 福 祉 法 9 条 7 項 に 定 める 身 体 障 害 者 更 生 相 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 27

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 談 所 ( 以 下 更 生 相 談 所 という)が 補 装 具 費 支 給 制 度 の 技 術 的 中 枢 機 関 としての 業 務 が 遂 行 できるよう 必 要 な 体 制 の 整 備 に 努 めることとしています 2 市 町 村 各 市 町 村 は 補 装 具 費 支 給 制 度 の 実 施 主 体 として 補 装 具 費 の 支 給 申 請 に 対 して 適 切 に 対 応 できるよう 補 装 具 の 種 目 名 称 型 式 及 び 基 本 構 造 等 について 十 分 に 把 握 するとともに 申 請 者 が 適 切 な 補 装 具 業 者 を 選 定 するに 当 たって 必 要 となる 情 報 の 提 供 に 努 めることとして おり 情 報 提 供 を 行 うに 当 たっては 補 装 具 業 者 の 経 歴 や 実 績 等 を 勘 案 し 安 定 的 かつ 継 続 的 に 販 売 又 は 修 理 を 行 うことが 可 能 であるか 等 について 十 分 に 検 討 の 上 行 う 必 要 があること としています 特 に 義 肢 及 び 装 具 に 係 る 補 装 具 業 者 の 選 定 に 当 たっては 特 殊 な 義 足 ソケットの 採 型 等 については 複 数 の 義 肢 装 具 士 が 必 要 なことから 複 数 の 義 肢 装 具 士 を 配 置 していることが 望 ましいこととしており さらには 新 しい 製 作 方 法 又 は 新 しい 素 材 等 補 装 具 に 関 する 新 し い 情 報 の 把 握 に 努 めるとともに 更 生 相 談 所 及 び 補 装 具 業 者 と 情 報 の 共 有 を 図 ることとして います 3 更 生 相 談 所 更 生 相 談 所 は 補 装 具 費 支 給 制 度 における 技 術 的 中 枢 機 関 及 び 市 町 村 等 の 支 援 機 関 として 補 装 具 の 専 門 的 な 直 接 判 定 の 他 に 市 町 村 への 技 術 的 支 援 補 装 具 費 支 給 意 見 書 を 作 成 する 医 師 に 対 する 指 導 補 装 具 業 者 に 対 する 指 導 及 び 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 令 1 条 1 項 に 定 める 医 療 を 行 う 機 関 ( 以 下 指 定 自 立 支 援 医 療 機 関 という) 並 びに 児 童 福 祉 法 19 条 の 規 定 に 基 づく 療 育 の 指 導 等 を 実 施 する 保 健 所 ( 以 下 保 健 所 という)に 対 する 技 術 的 助 言 等 を 行 うこととしています 3-3 制 度 の 具 体 的 な 取 り 扱 いについて 1 補 装 具 の 基 準 額 等 について 補 装 具 の 基 準 額 については 告 示 の 別 表 に 定 める 価 格 は 別 表 の 主 材 料 工 作 法 又 は 基 本 構 造 付 属 品 等 によった 場 合 における 上 限 の 価 格 として 定 められているものであり 支 給 決 定 に 当 たっては 各 種 目 における 型 式 等 の 機 能 の 相 違 及 び 特 性 等 を 勘 案 のうえ 画 一 的 な 額 の 決 定 を 行 うことのないよう 留 意 する 必 要 があること としており 申 請 を 行 った 身 体 障 害 児 者 の 個 々の 状 況 に 応 じて 判 断 することとしています 2 特 例 補 装 具 費 の 支 給 について 特 例 補 装 具 は 告 示 本 文 1のただし 書 きに 身 体 障 害 者 児 の 障 害 の 現 症 生 活 環 境 その 28 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

3 補 装 具 費 支 給 制 度 について 他 真 にやむを 得 ない 事 情 により 告 示 に 定 められた 補 装 具 の 種 目 に 該 当 するものであって 別 表 に 定 める 名 称 型 式 基 本 構 造 等 によることができない 補 装 具 として 規 定 されており 各 市 町 村 において 定 めるものとされています 特 例 補 装 具 費 支 給 の 取 扱 いについては 下 記 のとおりです ア 特 例 補 装 具 費 の 支 給 の 必 要 性 及 び 当 該 補 装 具 の 購 入 又 は 修 理 に 要 する 費 用 の 額 等 につ いては 更 生 相 談 所 又 は 指 定 自 立 支 援 医 療 機 関 若 しくは 保 健 所 ( 以 下 更 生 相 談 所 等 という)の 判 定 又 は 意 見 に 基 づき 市 町 村 が 決 定 するものとする イ なお 身 体 障 害 児 に 係 る 特 例 補 装 具 費 の 支 給 に 当 たっては 市 町 村 は 必 要 に 応 じ 補 装 具 の 構 造 機 能 等 に 関 する 技 術 的 助 言 を 更 生 相 談 所 に 求 めるものとする 1 3 補 装 具 費 の 支 給 対 象 となる 補 装 具 の 個 数 や 耐 用 年 数 の 取 り 扱 いについて 補 装 具 費 の 支 給 対 象 となる 補 装 具 の 個 数 は 原 則 として1 種 目 につき1 個 であるが 身 体 障 害 者 児 の 障 害 の 状 況 を 勘 案 し 職 業 又 は 教 育 上 等 特 に 必 要 と 認 めた 場 合 は 2 個 とする ことができることとしており 医 学 的 判 定 を 要 しないと 認 める 場 合 を 除 き 更 生 相 談 所 等 に 助 言 を 求 めることとしています 補 装 具 の 耐 用 年 数 については 通 常 の 装 着 等 状 態 において 当 該 補 装 具 が 修 理 不 能 となるま での 予 想 年 数 が 示 されたものであり 補 装 具 費 の 支 給 を 受 けた 者 の 作 業 の 種 類 又 は 障 害 の 状 況 等 によっては その 実 耐 用 年 数 には 相 当 の 長 短 が 予 想 されるので 再 支 給 の 際 には 実 情 に 沿 うよう 十 分 配 慮 することとしており 災 害 等 本 人 の 責 任 に 拠 らない 事 情 により 亡 失 毀 損 した 場 合 は 新 たに 必 要 と 認 める 補 装 具 費 を 支 給 することができることとしています 2 3 4 差 額 自 己 負 担 の 取 り 扱 いについて 補 装 具 費 支 給 の 必 要 性 を 認 める 補 装 具 について その 種 目 名 称 型 式 基 本 構 造 等 は 支 給 要 件 を 満 たすものであるが 使 用 者 本 人 が 希 望 するデザイン 素 材 等 を 選 択 することによ り 基 準 額 を 超 えることとなる 場 合 は 当 該 名 称 の 補 装 具 に 係 る 基 準 額 との 差 額 を 本 人 が 負 担 することとして 支 給 の 対 象 とすることは 差 し 支 えないこととしています 4 5 介 護 保 険 による 福 祉 用 具 貸 与 との 適 用 関 係 について 介 護 保 険 の 対 象 となる 身 体 障 害 者 であって 要 介 護 状 態 又 は 要 支 援 状 態 に 該 当 するものが 介 護 保 険 の 福 祉 用 具 と 共 通 する 補 装 具 を 希 望 する 場 合 には 介 護 保 険 による 福 祉 用 具 の 貸 与 が 優 先 するため 原 則 として 本 制 度 においては 補 装 具 費 の 支 給 をしないこととしているが 身 体 状 況 に 適 合 させるため オーダーメイド 等 により 個 別 に 製 作 する 必 要 があると 判 断 され る 者 である 場 合 には 更 生 相 談 所 の 判 定 等 に 基 づき 本 制 度 により 補 装 具 費 を 支 給 して 差 し 支 えないこととしています 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 29

2 補装具費支給制度の概要 3 4 補装具費支給手続きの流れ等について 補装具費の支給申請手続きについては 下図のとおりです 以下 手続きの中で重要とな る点について 記載します 補装具費の支給の仕組み① 償還払方式の場合 補装具の購入 修理 を希望する者は 市町村に補装具費支給の申請を行う 申請を受けた市町村は 更生相談所等の意見を基に補装具費の支給を行うことが適切であると認 めるときは 補装具費の支給の決定を行う 補装具費の支給の決定を受けた障害者等は 事業者との契約により 当該事業者から補装具の購 入 修理 のサービス提供を受ける 障害者等が事業者から補装具の購入 修理 のサービスを受けた時は 事業者に対し 補装具の購入 修理 に要した費用を支払うとともに 市町村に対し 補装具の購入 修理 に通常要する費用 補装具費 基準額 利用者負担額 に相当する額を請求する 市町村は 障害者等から補装具費の請求があった時は 補装具費の支給を行う ③ 重要事項の説明 契約 利用者 ④ 補装具の引渡し 申請者 ⑤ 補装具の購入 ( 修理 ) 費 支払い ① 補装具費支給申請 ⑥ 補装具費 基準額 利用者負担額 支払いの請求 ② 補装具費支給決定 種目 金額 申請者が適切な業者の選定に 必要となる情報の提供 ⑦ 補装具費の支給 補装具製作業者 支払 ③-1 製作指導 ③-2 適合判定 別途 市町村で設ける代理受領方式による 補装具費の請求 支払い 更生相談所等 指定自立支援医療機関 保健所 利用者負担額 負担上限額又は基準額 10/100 30 補装具費支給事務ガイドブック 請求 市町村 ①-1 意見照会 判定依頼 ①-2 意見書の交付 判定書の交付

3 補装具費支給制度について 補装具費の支給の仕組み② 代理受領方式の場合 補装具の購入 修理 を希望する者は 市町村に補装具費支給の申請を行う 申請を受けた市町村は 更生相談所等の意見を基に補装具費の支給を行うことが適切であると認 めるときは 補装具費の支給の決定を行う 1 補装具費の支給の決定を受けた障害者等は 事業者との契約により 当該事業者から補装具の購 入 修理 のサービス提供を受ける 障害者等が事業者から補装具の購入 修理 のサービスを受けた時は 障害者等は 事業者に対し 補装具の購入 修理 に要した費用のうち利用者負担額を支払う とともに 事業者は 市町村に対し 補装具の購入 修理 に通常要する費用から利用者負担額を差し引 2 いた額を請求する 市町村は 事業者から補装具費の請求があった時は 補装具費の支給を行う ③ 重要事項の説明 契約 利用者 ④ 補装具の引渡し 申請者 補装具製作業者 ② 補装具費支給決定 種目 金額 3 ⑤ 補装具の購入 ( 修理 ) 費の うち自己負担額の支払い ⑥ 代理受領に係る補装具費 支払請求書を提出 ① 補装具費支給申請 申請者が適切な業者の選定に 必要となる情報の提供 ⑦ 代理受領に係る補装具費支払請求書を提出 市町村 ⑧ 補装具費の支払い 4 ③-1 製作指導 ③-2 適合判定 更生相談所等 資料編 指定自立支援医療機関 保健所 ①-1 意見照会 判定依頼 ①-2 意見書の交付 判定書の交付 利用者負担額 負担上限額又は基準額 10/100 1 身体障害者に係る判定 ① 更生相談所等による判定 市町村は 当該申請が義肢 装具 座位保持装置 補聴器 車椅子 オーダーメイド 電 動車椅子及び重度障害者用意思伝達装置の新規支給に係るものであるときには 更生相談所 に対し 補装具費支給の要否に係る判定を依頼することとしています 補装具費支給事務ガイドブック 31

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 更 生 相 談 所 では 判 定 依 頼 に 基 づき 申 請 があった 身 体 障 害 者 について ア 義 肢 装 具 座 位 保 持 装 置 及 び 電 動 車 椅 子 に 係 る 申 請 の 場 合 は 申 請 者 の 来 所 により イ 補 聴 器 車 椅 子 (オーダーメイド) 及 び 重 度 障 害 者 用 意 思 伝 達 装 置 に 係 る 申 請 で 補 装 具 費 支 給 申 請 書 等 により 判 定 できる 場 合 は 当 該 申 請 書 等 により 医 学 的 判 定 を 行 い 判 定 結 果 を 市 町 村 に 送 付 することとしており 必 要 に 応 じて 補 装 具 処 方 箋 を 添 付 するこ とができることとしています 又 更 生 相 談 所 においては 新 規 申 請 者 に 係 る 判 定 を 行 うときは できる 限 り 切 断 その 他 の 医 療 措 置 を 行 った 医 師 と 緊 密 な 連 絡 を 取 り 判 定 に 慎 重 を 期 することとしており 補 装 具 費 の 支 給 判 定 を 行 うに 当 たって 更 生 相 談 所 に 専 任 の 医 師 又 は 適 切 な 検 査 設 備 の 置 かれていな いときは 身 障 法 15 条 1 項 に 基 づく 指 定 医 又 は 指 定 自 立 支 援 医 療 機 関 において 当 該 医 療 を 主 として 担 当 する 医 師 であって 所 属 医 学 会 において 認 定 されている 専 門 医 ( 平 成 14 年 厚 生 労 働 省 告 示 159 号 で 定 める 基 準 を 満 たすものとして 厚 生 労 働 大 臣 に 届 け 出 を 行 った 団 体 に 所 属 し 当 該 団 体 から 医 師 の 専 門 性 に 関 する 認 定 を 受 けた 医 師 )に 医 学 的 判 定 を 委 嘱 す ることとしており 補 装 具 の 要 否 判 定 にあたり 相 当 の 知 識 経 験 を 持 った 医 師 による 判 定 を 行 うことを 求 めています 2 市 町 村 による 判 定 当 該 申 請 が 義 眼 眼 鏡 ( 矯 正 眼 鏡 遮 光 眼 鏡 コンタクトレンズ 弱 視 眼 鏡 ) 車 椅 子 (レ ディメイド) 歩 行 器 盲 人 安 全 つえ 及 び 歩 行 補 助 つえ( 一 本 つえを 除 く)に 係 るものであって 補 装 具 費 支 給 申 請 書 等 により 判 断 できる 場 合 は 更 生 相 談 所 の 判 定 を 要 せず 市 町 村 が 決 定 して 差 し 支 えないこととしており 身 体 障 害 者 手 帳 によって 当 該 申 請 に 係 る 身 体 障 害 者 が 補 装 具 の 購 入 又 は 修 理 を 必 要 とする 者 であることを 確 認 することができるときは 補 装 具 費 支 給 意 見 書 を 省 略 させることができることとしています 2 身 体 障 害 児 に 係 る 判 定 市 町 村 が 身 体 障 害 児 の 補 装 具 に 係 る 判 定 を 行 う 際 には 申 請 書 や 補 装 具 費 支 給 意 見 書 に より 判 断 を 行 います 身 体 障 害 者 手 帳 によって 当 該 申 請 に 係 る 身 体 障 害 児 が 補 装 具 の 購 入 又 は 修 理 を 必 要 とする 者 であることを 確 認 することができるときは 補 装 具 費 支 給 意 見 書 を 省 略 させることができ ることとしており 補 装 具 費 支 給 意 見 書 は 原 則 として 指 定 自 立 支 援 医 療 機 関 又 は 保 健 所 の 医 師 の 作 成 したものであることとしています 又 市 町 村 における 支 給 の 決 定 に 際 し 補 装 具 の 構 造 機 能 等 に 関 することで 技 術 的 な 助 言 を 必 要 とする 場 合 には 更 生 相 談 所 に 助 言 を 求 めることとしています 3 難 病 患 者 等 の 補 装 具 費 支 給 原 則 身 体 障 害 者 児 の 手 続 きに 準 ずるものとするが 補 装 具 費 の 支 給 申 請 を 受 け 付 ける にあたり 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 する 法 律 施 行 令 に 規 定 する 疾 患 に 32 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

3 補 装 具 費 支 給 制 度 について 該 当 するか 否 かについては 医 師 の 診 断 書 等 の 提 出 により 確 認 するものとしている 又 特 定 疾 患 医 療 受 給 者 証 等 により 疾 患 名 が 確 認 できる 場 合 には 医 師 の 診 断 書 の 提 出 を 求 めない ことができることとしています なお 難 病 患 者 等 に 係 る 補 装 具 費 支 給 意 見 書 を 作 成 することのできる 医 師 については 身 体 障 害 者 児 に 対 する 意 見 書 を 作 成 できることとしている 医 師 に 加 え 都 道 府 県 が 指 定 する 難 病 医 療 拠 点 病 院 又 は 難 病 協 力 医 療 機 関 において 難 病 治 療 に 携 わる 医 療 を 主 として 担 当 する 医 師 であって 所 属 学 会 において 認 定 された 専 門 医 であることとしています( 次 項 参 照 ) 1 補 装 具 費 支 給 の 判 定 について 身 体 障 害 者 身 体 障 害 者 更 生 相 談 所 の 判 定 により 市 町 村 が 決 定 更 生 相 談 所 に 来 所 ( 巡 回 相 談 等 含 む) 判 定 義 肢 装 具 座 位 保 持 装 置 電 動 車 椅 子 特 例 補 装 具 の 新 規 購 入 医 師 の 意 見 書 等 により 更 生 相 談 所 が 判 定 補 聴 器 車 椅 子 (オーダーメイド) 重 度 障 害 者 用 意 思 伝 達 装 置 の 新 規 購 入 更 生 相 談 所 は 新 規 申 請 者 に 係 る 判 定 を 行 うときは できる 限 り 切 断 その 他 の 医 療 措 置 を 行 った 医 師 と 緊 密 な 連 絡 を 取 り 判 定 に 慎 重 を 期 すること 医 師 の 意 見 書 により 市 町 村 が 決 定 義 眼 眼 鏡 ( 矯 正 眼 鏡 遮 光 眼 鏡 コンタク トレンズ 弱 視 眼 鏡 ) 車 椅 子 (レディメイド) 歩 行 器 盲 人 安 全 つえ 歩 行 補 助 つえ 上 記 に 係 るものであって 補 装 具 費 支 給 申 請 書 医 師 意 見 書 等 により 判 断 できる 場 合 及 び 再 支 給 修 理 の 場 合 身 体 障 害 者 手 帳 で 必 要 性 が 判 断 でき る 場 合 は 医 師 の 意 見 書 を 省 略 させ ることができる 2 3 身 体 障 害 児 難 病 患 者 等 市 町 村 は 指 定 自 立 医 療 機 関 又 は 保 健 所 の 医 師 原 則 身 体 障 害 者 児 の 手 続 きに 準 ずるものとす が 作 成 した 意 見 書 により 判 断 する 医 師 の 意 見 書 は るが 補 装 具 費 の 支 給 申 請 を 受 け 付 けるにあたり 身 体 障 害 者 手 帳 で 必 要 性 が 判 断 できる 場 合 は 省 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 す 略 させることができる る 法 律 施 行 令 に 規 定 する 疾 患 に 該 当 するか 否 かに また 市 町 村 における 支 給 の 決 定 に 際 し 補 装 具 ついては 医 師 の 診 断 書 等 の 提 出 により 確 認 するも の 構 造 機 能 等 に 関 することで 技 術 的 助 言 を 必 要 と のとする する 場 合 には 更 生 相 談 所 に 助 言 を 求 めること 4 補 装 具 費 支 給 意 見 書 の 作 成 について 補 装 具 費 支 給 申 請 書 等 により 更 生 相 談 所 が 判 定 又 は 市 町 村 が 判 断 のうえ 決 定 する 場 合 は 具 体 的 には 医 師 が 作 成 する 補 装 具 費 支 給 意 見 書 により 判 定 することとなります なお 補 装 具 費 支 給 意 見 書 を 作 成 する 医 師 は それぞれ 以 下 の 要 件 を 満 たす 者 としており 専 門 的 な 知 識 経 験 を 有 することを 求 めています ア 補 装 具 費 支 給 意 見 書 により 更 生 相 談 所 が 判 定 する 場 合 のこれを 作 成 する 医 師 は 身 障 法 15 条 1 項 に 基 づく 指 定 医 又 は 障 害 者 総 合 支 援 法 施 行 令 1 条 2 項 に 基 づく 医 療 を 行 う 機 関 (いわゆる 自 立 支 援 医 療 機 関 )において 当 該 医 療 を 主 として 担 当 する 4 資 料 編 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 33

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 医 師 である 専 門 医 又 は 国 立 障 害 者 リハビリテーションセンター 学 院 において 実 施 してい る 補 装 具 関 係 の 適 合 判 定 医 師 研 修 会 を 修 了 している 医 師 であること イ 補 装 具 費 支 給 意 見 書 により 市 町 村 が 判 断 のうえ 決 定 する 場 合 のこれを 作 成 する 医 師 は 上 記 アと 同 等 と 認 められる 医 師 であること ウ 難 病 患 者 等 の 場 合 は アに 示 す 医 師 に 加 え 都 道 府 県 が 指 定 する 難 病 医 療 拠 点 病 院 又 は 難 病 協 力 医 療 機 関 において 難 病 治 療 に 携 わる 医 療 を 主 として 担 当 する 医 師 であって 所 属 学 会 において 認 定 された 専 門 医 であること 又 身 体 障 害 児 の 補 装 具 費 支 給 申 請 における 補 装 具 費 支 給 意 見 書 は 原 則 として 指 定 自 立 支 援 医 療 機 関 又 は 保 健 所 の 医 師 の 作 成 したものであることとしています 5 適 合 判 定 等 について 市 町 村 は 補 装 具 費 の 支 給 に 当 たって 市 町 村 が 自 ら 行 う 又 は 更 生 相 談 所 補 装 具 費 支 給 意 見 書 を 作 成 した 医 師 等 と 連 携 を 図 ることにより 適 合 判 定 の 実 施 もしくは 確 認 を 行 うこと としています なお 適 合 判 定 を 行 う 際 は 補 装 具 費 の 支 給 を 受 ける 者 医 師 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 義 肢 装 具 士 補 装 具 業 者 補 装 具 担 当 職 員 及 び 身 体 障 害 者 福 祉 司 等 の 関 係 者 の 立 会 いのもとに 実 施 することとしており 適 合 判 定 の 結 果 当 該 補 装 具 が 申 請 者 に 適 合 しないと 認 められた 場 合 や 処 方 箋 どおりに 製 作 されていないと 判 断 された 場 合 等 については 補 装 具 業 者 に 対 し 不 備 な 箇 所 の 改 善 を 指 示 し 改 善 がなされた 後 に 補 装 具 の 引 渡 しを 行 わせることとしています 補 装 具 の 引 渡 し 後 の 不 具 合 等 については 災 害 等 による 毀 損 本 人 の 過 失 による 破 損 生 理 的 又 は 病 理 的 変 化 により 生 じた 不 適 合 目 的 外 使 用 若 しくは 取 扱 不 良 等 のために 生 じた 破 損 又 は 不 適 合 を 除 き 引 渡 し 後 9ヶ 月 以 内 に 生 じた 破 損 又 は 不 適 合 は 補 装 具 業 者 の 責 任 に おいて 改 善 することとしています ただし 修 理 基 準 に 定 める 調 整 若 しくは 小 部 品 の 交 換 又 は 修 理 基 準 に 規 定 されていない 修 理 のうち 軽 微 なものについて 補 装 具 業 者 の 責 任 において 改 善 することとするものは 修 理 した 部 位 について 修 理 後 3ヶ 月 以 内 に 生 じた 不 適 合 等 ( 上 記 災 害 等 により 免 責 となる 事 由 を 除 く)であることとしています 6 補 装 具 費 の 支 給 について 市 町 村 又 は 更 生 相 談 所 等 における 判 定 の 結 果 補 装 具 の 引 き 渡 しが 行 われた 場 合 には 法 の 規 定 に 基 づき 補 装 具 の 購 入 又 は 修 理 に 要 する 費 用 の 額 の 原 則 1 割 (10 / 100)を 利 用 者 負 担 として 負 担 することとなります 利 用 者 負 担 の 額 については 所 得 に 応 じた 負 担 上 限 月 額 が 設 定 されているとともに 一 定 以 上 の 高 額 所 得 者 ( 市 町 村 民 税 所 得 割 額 46 万 円 以 上 )がいる 世 帯 については 補 装 具 費 の 支 給 対 象 外 とされています 34 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

3 補 装 具 費 支 給 制 度 について なお 世 帯 の 範 囲 については 障 害 者 本 人 及 び 配 偶 者 とすること( 障 害 児 の 場 合 従 来 通 り 申 請 は 保 護 者 が 行 い 住 民 基 本 台 帳 上 の 世 帯 が 基 本 となる )とされています 又 平 成 22 年 4 月 から 低 所 得 ( 市 町 村 民 税 非 課 税 )の 障 害 者 等 については 利 用 者 負 担 の 軽 減 が 図 られ 障 害 福 祉 サービスや 補 装 具 に 係 る 利 用 者 負 担 が 無 料 となっています 更 には 平 成 22 年 12 月 10 日 に 成 立 した 障 害 者 制 度 改 革 推 進 本 部 等 における 検 討 を 踏 ま えて 障 害 保 健 福 祉 施 策 を 見 直 すまでの 間 において 障 害 者 等 の 地 域 生 活 を 支 援 するための 関 係 法 律 の 整 備 に 関 する 法 律 により 障 害 福 祉 サービスと 補 装 具 に 係 る 利 用 者 負 担 を 合 算 し 負 担 上 限 月 額 を 超 える 額 について 高 額 障 害 福 祉 サービスの 対 象 となることとされており 平 成 24 年 4 月 から 施 行 されています なお 補 装 具 費 の 支 給 については 原 則 償 還 払 い( 一 旦 全 額 負 担 し 後 で9 割 相 当 額 を 支 給 ) とされているが 別 途 市 町 村 で 設 ける 代 理 受 領 方 式 による 仕 組 みにより 障 害 者 等 は 自 己 負 担 分 ( 原 則 定 率 1 割 )のみの 支 払 で 済 ませることができることとなっています 1 2 3-5 費 用 の 額 の 基 準 と 消 費 税 の 関 係 補 装 具 の 費 用 算 定 式 は 対 象 品 目 及 び 製 造 団 体 によって3つに 区 分 されます 以 下 の 補 装 具 に 関 する 説 明 における 基 準 額 と 消 費 税 の 扱 いについての 区 分 は 次 に 示 す 表 のとおりとな ります 3 消 費 税 を 考 慮 した 補 装 具 の 費 用 算 定 式 区 分 品 目 ( 補 注 1) 費 用 算 定 式 説 明 消 費 税 非 課 税 品 104.8/100 消 費 税 課 税 品 108/100 特 定 の 団 体 が 製 造 する 場 合 95/100 殻 構 造 義 肢 骨 格 構 造 義 肢 装 具 座 位 保 持 装 置 その 他 の 補 装 具 は 身 体 障 害 者 用 物 品 として 消 費 税 が 非 課 税 であるため 基 準 額 の 内 訳 はいかなる 場 合 も 本 体 価 格 と なります ただし これらの 材 料 や 部 品 の 仕 入 れについての 消 費 税 を 考 慮 した 算 定 式 となっています その 他 の 補 装 具 のうち 矯 正 眼 鏡 コンタクトレンズ は 課 税 品 として 扱 われます ( 補 注 2) このため 消 費 税 相 当 分 を 考 慮 した 算 定 式 となっています 消 費 税 の 課 税 非 課 税 に 関 わらず 次 の 団 体 が 自 ら 製 造 する( 完 成 用 部 品 を 除 く) 補 装 具 について この 算 定 式 が 適 用 されます 国 地 方 公 共 団 体 日 本 赤 十 字 社 社 会 福 祉 法 人 民 法 ( 補 注 34 条 の 規 定 により 設 立 された 法 人 3) の 設 置 する 補 装 具 製 作 施 設 4 資 料 編 補 注 1 費 用 算 定 式 : 基 準 額 に 乗 じる 割 合 を 示 します 補 注 2 矯 正 眼 鏡 コンタクトレンズ は 購 入 基 準 における 課 税 品 です 修 理 基 準 における 課 税 品 については 4 視 覚 障 害 者 のための 補 装 具 (P219 ~)をご 覧 ください 補 注 3 民 法 34 条 の 規 定 により 設 立 された 法 人 : 学 術 技 芸 慈 善 祭 祀 宗 教 その 他 の 公 益 に 関 する 社 団 ま たは 財 団 であって 営 利 を 目 的 としないもの となります 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 35

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 平 成 24 年 度 福 祉 行 政 報 告 例 補 装 具 購 入 件 数 購 入 金 額 修 理 件 数 及 び 修 理 金 額 ( 補 装 具 の 種 類 別 ) 購 入 購 入 金 額 申 請 件 数 決 定 件 数 総 額 公 費 負 担 額 自 己 負 担 額 ( 千 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) 総 数 164,703 163,378 20,703,686 19,806,563 897,123 義 肢 6,968 6,876 2,528,388 2,417,646 110,742 義 手 1,393 1,370 213,303 202,517 10,786 義 足 5,575 5,506 2,315,085 2,215,129 99,956 装 具 44,964 44,508 3,680,714 3,488,139 192,575 下 肢 33,627 33,309 2,701,860 2,557,947 143,913 靴 型 9,453 9,340 862,373 820,599 41,774 体 幹 1,177 1,164 76,497 71,981 4,516 上 肢 707 695 39,984 37,612 2,372 座 位 保 持 装 置 9,542 9,457 3,095,380 2,976,310 119,070 姿 勢 保 持 機 能 付 車 いす 3,314 3,279 1,176,602 1,134,186 42,416 姿 勢 保 持 機 能 付 電 動 車 いす 217 220 139,252 136,651 2,601 その 他 6,011 5,958 1,779,526 1,705,473 74,053 盲 人 安 全 つえ 8,556 8,540 45,622 43,241 2,381 義 眼 1,327 1,324 86,759 83,244 3,515 普 通 義 眼 204 203 13,406 12,914 492 特 殊 義 眼 1,057 1,056 69,355 66,511 2,844 コンタクト 義 眼 66 65 3,998 3,819 179 眼 鏡 7,081 7,055 190,381 179,203 11,178 矯 正 眼 鏡 1,840 1,828 42,073 39,710 2,363 遮 光 眼 鏡 4,395 4,388 133,294 125,283 8,011 コンタクトレンズ 133 132 2,731 2,582 149 弱 視 眼 鏡 713 707 12,283 11,628 655 補 聴 器 45,870 45,659 3,065,876 2,914,150 151,726 高 度 難 聴 用 ポケット 型 3,207 3,191 128,470 124,067 4,403 高 度 難 聴 用 耳 掛 け 型 23,046 22,933 1,241,586 1,180,445 61,141 重 度 難 聴 用 ポケット 型 1,847 1,843 115,286 112,070 3,216 重 度 難 聴 用 耳 掛 け 型 16,425 16,370 1,382,458 1,312,996 69,462 耳 あな 型 (レディメイド) 88 87 8,586 8,060 526 耳 あな 型 (オーダーメイド) 1,134 1,112 174,937 162,840 12,097 骨 導 式 ポケット 型 63 63 7,121 6,726 395 骨 導 式 眼 鏡 型 60 60 7,432 6,946 486 36 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

3 補 装 具 費 支 給 制 度 について 修 理 修 理 金 額 申 請 件 数 決 定 件 数 総 額 公 費 負 担 額 自 己 負 担 額 ( 千 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) 総 数 123,047 122,507 5,353,044 5,162,152 190,892 義 肢 8,082 8,040 1,339,262 1,283,678 55,584 1 義 手 697 692 67,553 64,044 3,509 義 足 7,385 7,348 1,271,709 1,219,634 52,075 装 具 17,960 17,875 330,756 316,951 13,805 下 肢 13,207 13,153 251,308 240,685 10,623 靴 型 4,511 4,482 75,845 72,763 3,082 体 幹 138 137 2,183 2,123 60 2 上 肢 104 103 1,420 1,380 40 座 位 保 持 装 置 7,948 7,904 641,015 614,432 26,583 姿 勢 保 持 機 能 付 車 いす 3,238 3,224 244,868 235,895 8,973 姿 勢 保 持 機 能 付 電 動 車 いす 448 447 34,239 33,509 730 その 他 4,262 4,233 361,908 345,028 16,880 3 盲 人 安 全 つえ 111 111 518 490 28 義 眼 6 6 186 178 8 普 通 義 眼 1 1 15 14 1 特 殊 義 眼 5 5 171 164 7 コンタクト 義 眼 - - - - - 眼 鏡 343 342 4,528 4,220 308 4 矯 正 眼 鏡 156 156 1,673 1,532 141 遮 光 眼 鏡 165 164 2,681 2,527 154 コンタクトレンズ 5 5 63 58 5 弱 視 眼 鏡 17 17 111 103 8 補 聴 器 29,588 29,436 518,165 490,431 27,734 高 度 難 聴 用 ポケット 型 1,171 1,167 12,597 12,228 369 資 料 編 高 度 難 聴 用 耳 掛 け 型 10,025 9,969 160,754 153,099 7,655 重 度 難 聴 用 ポケット 型 1,048 1,042 11,934 11,620 314 重 度 難 聴 用 耳 掛 け 型 15,920 15,844 288,828 272,108 16,720 耳 あな 型 (レディメイド) 50 50 1,478 1,418 60 耳 あな 型 (オーダーメイド) 1,132 1,123 36,758 34,739 2,019 骨 導 式 ポケット 型 131 131 2,439 2,250 189 骨 導 式 眼 鏡 型 111 110 3,377 2,969 408 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 37

2 補 装 具 費 支 給 制 度 の 概 要 購 入 購 入 金 額 申 請 件 数 決 定 件 数 総 額 公 費 負 担 額 自 己 負 担 額 ( 千 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) 車 い す 26,147 25,864 5,490,604 5,274,595 216,009 普 通 型 14,915 14,795 2,715,601 2,603,229 112,372 リクライニング 式 普 通 型 375 367 93,458 90,531 2,927 ティルト 式 普 通 型 239 233 65,629 63,059 2,570 リクライニング ティルト 式 普 通 型 435 429 123,861 120,445 3,416 手 動 リフト 式 普 通 型 11 9 2,310 2,219 91 前 方 大 車 輪 型 11 11 2,853 2,737 116 リクライニング 式 前 方 大 車 輪 型 4 4 1,019 964 55 片 手 駆 動 型 171 167 37,100 36,564 536 リクライニング 式 片 手 駆 動 型 19 19 5,295 5,249 46 レバー 駆 動 型 27 24 5,778 5,684 94 手 押 し 型 2,789 2,762 486,864 467,370 19,494 リクライニング 式 手 押 し 型 1,752 1,726 443,660 428,052 15,608 ティルト 式 手 押 し 型 2,057 2,036 544,348 517,972 26,376 リクライニング ティルト 式 手 押 し 型 2,703 2,688 822,444 795,764 26,680 そ の 他 639 594 140,384 134,756 5,628 電 動 車 いす 3,337 3,273 1,818,383 1,764,944 53,439 普 通 型 (4.5km/h) 392 379 175,533 171,761 3,772 普 通 型 (6km/h) 527 517 241,665 237,446 4,219 手 動 兼 用 型 1,347 1,332 661,061 630,273 30,788 リクライニング 式 普 通 型 117 114 69,073 68,437 636 電 動 リクライニング 式 普 通 型 112 108 73,438 72,803 635 電 動 リフト 式 普 通 型 75 67 55,780 54,141 1,639 電 動 ティルト 式 普 通 型 91 92 76,559 75,665 894 電 動 リクライニング ティルト 式 普 通 型 176 175 201,080 197,095 3,985 そ の 他 500 489 264,194 257,323 6,871 座 位 保 持 いす 2,070 2,059 193,248 183,020 10,228 起 立 保 持 具 233 235 48,660 45,935 2,725 歩 行 器 2,670 2,638 169,379 158,730 10,649 頭 部 保 持 具 473 474 4,099 3,310 789 排 便 補 助 具 31 31 1,458 1,322 136 歩 行 補 助 つえ 4,901 4,857 47,195 45,060 2,135 重 度 障 害 者 用 意 思 伝 達 装 置 533 528 237,540 227,714 9,826 38 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック

3 補 装 具 費 支 給 制 度 について 修 理 修 理 金 額 申 請 件 数 決 定 件 数 総 額 公 費 負 担 額 自 己 負 担 額 ( 千 円 ) ( 千 円 ) ( 千 円 ) 車 い す 42,556 42,388 1,555,752 1,506,876 48,876 普 通 型 32,042 31,938 1,187,130 1,148,015 39,115 リクライニング 式 普 通 型 699 693 25,668 24,912 756 ティルト 式 普 通 型 170 170 6,554 6,335 219 1 リクライニング ティルト 式 普 通 型 294 292 12,765 12,105 660 手 動 リフト 式 普 通 型 62 61 2,234 2,197 37 前 方 大 車 輪 型 27 27 791 785 6 リクライニング 式 前 方 大 車 輪 型 5 5 134 133 1 片 手 駆 動 型 436 436 14,777 14,659 118 リクライニング 式 片 手 駆 動 型 28 28 961 950 11 2 レバー 駆 動 型 61 61 1,628 1,623 5 手 押 し 型 2,720 2,706 85,874 84,453 1,421 リクライニング 式 手 押 し 型 2,351 2,336 84,563 82,742 1,821 ティルト 式 手 押 し 型 1,130 1,119 40,769 38,855 1,914 リクライニング ティルト 式 手 押 し 型 1,356 1,352 49,443 47,936 1,507 そ の 他 1,175 1,164 42,461 41,176 1,285 3 電 動 車 いす 14,947 14,910 917,461 901,804 15,657 普 通 型 (4.5km/h) 2,449 2,444 148,594 145,790 2,804 普 通 型 (6km/h) 3,210 3,206 206,629 204,170 2,459 手 動 兼 用 型 5,461 5,447 306,201 300,193 6,008 リクライニング 式 普 通 型 653 651 43,924 43,323 601 4 電 動 リクライニング 式 普 通 型 554 552 38,897 38,481 416 電 動 リフト 式 普 通 型 331 330 28,522 27,899 623 電 動 ティルト 式 普 通 型 304 302 20,455 20,289 166 電 動 リクライニング ティルト 式 普 通 型 338 336 23,259 22,795 464 そ の 他 1,647 1,642 100,980 98,864 2,116 座 位 保 持 いす 202 198 9,023 8,607 416 資 料 編 起 立 保 持 具 152 150 5,810 5,482 328 歩 行 器 510 509 14,591 13,737 854 頭 部 保 持 具 2 2 24 22 2 排 便 補 助 具 2 2 17 17 - 歩 行 補 助 つえ 211 209 731 691 40 重 度 障 害 者 用 意 思 伝 達 装 置 427 425 15,205 14,536 669 注 : 本 表 は 年 度 分 報 告 である 補 装 具 費 支 給 事 務 ガイドブック 39