平 成 25 年 度 特 定 テーマ 調 査 報 告 書 特 定 テーマ とちぎの 発 信 力 強 化 について 平 成 25 年 11 月 県 政 経 営 委 員 会
目 次 Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 委 員 会 の 活 動 状 況 2 Ⅲ 現 状 5 Ⅳ 課 題 9 Ⅴ 提 言 10 Ⅳ おわりに 12 Ⅶ 委 員 名 簿 13 Ⅷ 調 査 関 係 部 課 13
Ⅰ はじめに 本 委 員 会 は 本 年 度 の 取 り 組 むべき 特 定 テーマとして 所 管 分 野 の 事 業 のう ち とちぎの 発 信 力 強 化 について を 選 定 した 本 県 は 豊 かな 自 然 環 境 や 優 れた 歴 史 文 化 遺 産 農 林 水 産 物 伝 統 工 芸 品 等 の 多 彩 で 魅 力 的 な 地 域 資 源 に 恵 まれているとともに 多 様 な 産 業 がバラン ス 良 く 集 積 するなど 高 い 実 力 と 潜 在 力 を 誇 る 有 力 県 でありながら 民 間 のブランド 力 調 査 では 下 位 に 低 迷 しており 本 県 の 魅 力 や 実 力 が 全 国 に 十 分 に 認 知 されていない 状 況 にある 今 後 ますます 激 化 する 地 域 間 競 争 に 打 ち 勝 つためには 県 市 町 村 県 民 が 一 体 となり 様 々な 分 野 で 全 国 から 選 ばれるとちぎを 目 指 して 発 信 力 を 高 めていくことが 重 要 である 本 委 員 会 は とちぎの 発 信 力 強 化 が 県 政 を 推 進 する 上 で 総 合 的 かつ 重 点 的 に 取 り 組 むべき 県 政 課 題 であることから その 方 策 について 調 査 研 究 を 行 うものとしたものである 特 定 テーマの 調 査 研 究 に 当 たっては 現 地 調 査 等 により 具 体 的 な 取 組 状 況 等 について 調 査 するとともに 関 係 者 との 意 見 交 換 や 事 前 通 告 制 質 疑 こ れらを 踏 まえた 委 員 間 討 議 など 積 極 的 な 活 動 を 行 ってきた 本 報 告 書 は こうした 本 委 員 会 における 調 査 研 究 活 動 の 成 果 をまとめたも のである - 1 -
Ⅱ 委 員 会 の 活 動 状 況 1 平 成 25 年 4 月 16 日 ( 火 ) 第 1 回 委 員 会 (1) 特 定 テーマを とちぎの 発 信 力 の 強 化 について とした ( 調 査 研 究 する 事 項 ) 県 の 取 組 の 現 状 多 様 な 発 信 手 段 の 活 用 とちぎの 売 り 込 み 手 法 市 町 村 との 連 携 県 民 協 働 の 取 組 県 の 情 報 発 信 体 制 の 整 備 2 平 成 25 年 5 月 16 日 ( 木 ) 第 2 回 委 員 会 (1) 執 行 部 から 県 の 取 組 の 現 状 等 について 聴 取 し 質 疑 を 行 った ( 調 査 項 目 ) とちぎブランド 推 進 本 部 について 平 成 25 年 度 当 初 予 算 における 発 信 力 関 連 事 業 について 地 域 ブランド 力 調 査 について 広 報 課 が 実 施 する 主 な 広 報 活 動 について 他 県 の 庁 内 組 織 ( 広 報 部 門 イメージアップ ブランド 化 等 部 門 ) について と ち ぎ の い い も の 栃 木 県 企 業 誘 致 県 産 品 販 売 推 進 本 部 について (2) 執 行 部 からの 聴 取 等 の 状 況 を 踏 まえて 委 員 間 討 議 を 行 った 3 平 成 25 年 6 月 20 日 ( 木 ) 第 3 回 委 員 会 (1) とちまるショップ ( 東 京 都 墨 田 区 押 上 )を 訪 問 し 現 状 や 課 題 等 に ついて 聴 取 し 質 疑 を 行 った (2) ぐんま 総 合 情 報 センター(ぐんまちゃん 家 ) ( 東 京 都 中 央 区 銀 座 ) を 訪 問 し 現 状 や 課 題 等 について 聴 取 し 質 疑 を 行 った (3) 香 川 愛 媛 せとうち 旬 彩 館 ( 東 京 都 港 区 新 橋 )を 訪 問 し 現 状 や 課 題 等 について 聴 取 し 質 疑 を 行 った - 2 -
ぐんま 総 合 情 報 センター における 調 査 会 議 の 様 子 民 間 出 身 の 宮 崎 信 雄 所 長 から 群 馬 県 の 積 極 的 なマスメディア 対 応 の 状 況 に ついて 説 明 を 受 け 活 発 な 質 疑 が 行 わ れた 4 平 成 25 年 6 月 27 日 ( 木 ) 第 4 回 委 員 会 (1) 執 行 部 から 他 県 の 取 組 状 況 等 について 聴 取 し 質 疑 を 行 った ( 調 査 項 目 ) 他 県 の 主 な 発 信 力 関 連 事 業 について ブランド 力 調 査 の 結 果 ( 地 域 ブランド 戦 略 サーベイ2013)について 栃 木 県 についてのイメージ 調 査 について とちぎ 未 来 大 使 について 平 成 25 年 度 ブランド 系 のテレビ 広 報 番 組 ( 関 東 各 都 県 )について テレビ 番 組 の 放 送 費 用 (イメージ)について 5 平 成 25 年 7 月 31 日 ( 水 )~8 月 2 日 ( 金 ) 第 5 回 委 員 会 (1) 香 川 県 庁 ( 香 川 県 高 松 市 )を 訪 問 し うどん 県 それだけじゃない 香 川 県 プロジェクトの 概 要 及 び 瀬 戸 内 国 際 芸 術 祭 の 概 要 につい て 説 明 を 受 け 質 疑 を 行 った (2) 香 川 県 直 島 を 訪 問 し 瀬 戸 内 国 際 芸 術 祭 2013の 開 催 状 況 について 説 明 を 受 け 質 疑 を 行 った (3) 広 島 県 庁 ( 広 島 県 広 島 市 )を 訪 問 し おしい! 広 島 県 プロジェク トの 概 要 について 説 明 を 受 け 質 疑 を 行 った また 県 庁 前 広 場 で 行 われていた 第 2 弾 プロモーション 私 は おし い! 広 島 県 に 反 対 です の 映 像 撮 影 イベントの 状 況 を 視 察 した - 3 -
調 査 日 に 県 庁 前 広 場 で 行 われた 第 2 弾 プロモーション 私 は おしい! 広 島 県 に 反 対 です の 撮 影 イベントの 状 況 広 島 県 出 身 の 俳 優 ( 河 原 さぶ 氏 )による 街 頭 演 説 車 上 での 演 説 等 の 状 況 を 視 察 し 第 1 弾 から 第 2 弾 へと 展 開 する おしい! 広 島 県 プロジェクト の 概 要 をつぶさ に 調 査 することができた 6 平 成 25 年 8 月 21 日 ( 水 ) 第 6 回 委 員 会 (1) これまでの 調 査 研 究 の 状 況 等 を 踏 まえて 事 前 通 告 制 質 疑 を 行 った (2) 執 行 部 から 市 町 村 における 取 組 状 況 等 について 聴 取 し 質 疑 を 行 った ( 調 査 項 目 ) 県 内 市 町 における 地 域 ブランド 推 進 の 取 組 状 況 について 7 平 成 25 年 9 月 27 日 ( 金 ) 第 7 回 委 員 会 (1) 執 行 部 から 地 域 ブランド 調 査 の 状 況 について 聴 取 し 質 疑 を 行 った ( 調 査 項 目 ) 地 域 ブランド 調 査 2013の 結 果 について 8 平 成 25 年 10 月 1 日 ( 火 ) 第 8 回 委 員 会 (1) 報 告 書 骨 子 案 について 検 討 を 行 った 9 平 成 25 年 10 月 24 日 ( 木 ) 第 9 回 委 員 会 (1) 報 告 書 素 案 について 検 討 を 行 った 10 平 成 25 年 11 月 18 日 ( 月 ) 第 10 回 委 員 会 (1) 報 告 書 案 について 検 討 を 行 った - 4 -
Ⅲ 現 状 1 県 の 取 組 (1)ブランド 推 進 における 取 組 本 県 の 特 色 ある 地 域 資 源 を 活 用 してブランド 力 の 向 上 を 図 り その 魅 力 や 実 力 を 県 内 外 に 積 極 的 にアピールするため 平 成 20 年 度 に 知 事 を 本 部 長 とし 各 部 局 長 を 構 成 員 とした とちぎブランド 推 進 本 部 を 設 置 し ブランドに 着 目 した 誇 り 輝 く とちぎ づくり をテーマに 無 名 有 力 県 から 有 名 有 力 県 への 転 換 に 向 け 全 庁 を 挙 げた 取 組 を 推 進 している とちぎブランド 推 進 本 部 では 商 品 技 術 力 のブランド 化 地 域 イメージ のブランド 化 そして 一 元 的 な 情 報 発 信 を3つの 柱 に 掲 げ 部 局 間 の 情 報 共 有 と 連 携 を 図 りながら 分 野 ごとの 専 門 性 を 持 つ 所 管 部 局 において いちごの 新 品 種 と ち ぎ の い い も の スカイベリー を 活 用 したプロモーションや 栃 木 県 企 業 誘 致 県 産 品 販 売 推 進 本 部 による 観 光 誘 客 県 産 品 の 販 売 促 進 などの 取 組 を 展 開 している また とちぎの 魅 力 実 力 を 広 く 情 報 発 信 するため 県 内 外 で 活 躍 され 栃 木 県 に 深 い 愛 着 を 持 ち 元 気 なとちぎづくりに 協 力 いただける 方 を とちぎ 未 来 大 使 として 委 嘱 しており(11 月 18 日 現 在 274 名 ) とちぎをPRする 名 刺 の 使 用 とともに 県 広 報 媒 体 への 出 演 やイベントへの 参 加 といった 様 々な 場 面 で 協 力 を 得 ている 東 京 都 内 における 本 県 の 情 報 発 信 拠 点 である とちまるショップ では 県 内 の 特 産 品 を 取 り 揃 えて 販 売 するとともに 市 町 村 県 内 観 光 協 会 等 と 連 携 した 情 報 発 信 コーナーを 設 置 し 観 光 誘 客 を 推 進 している また とちまるショップ の 立 地 する 東 京 スカイツリーRのイベントスペースを 活 用 し た 情 報 発 信 を 行 っ て い る (2) 広 報 活 動 県 民 の 県 政 への 理 解 と 参 加 を 促 すため 県 民 と 県 庁 をつなぐ 県 政 広 報 を 目 指 し 知 事 記 者 会 見 などのパブリシティ 活 動 に 加 え 広 報 紙 やテレビ ラジオ インター ネットなど 各 種 媒 体 の 特 性 を 活 かした 効 果 的 な 広 報 活 動 県 職 員 自 らが 各 地 域 で 直 接 説 明 する とちぎ 県 政 出 前 講 座 等 を 実 施 している また とちぎの 魅 力 を 発 信 するテレビ ラジオ 番 組 を 制 作 し 県 内 はもとより 首 都 圏 や 関 西 圏 等 でも 放 送 している さらに 県 職 員 一 人 ひとりが 広 報 マン となれるよう 本 県 の 優 れた 特 徴 をコ ンパクトにまとめた とちぎの 魅 力 実 力 ランキング を 作 成 し 活 用 を 呼 びかけ ている - 5 -
2 ブランド 力 調 査 の 結 果 等 (1) ブランド 力 調 査 の 結 果 本 県 の 発 信 力 の 参 考 指 標 として 民 間 調 査 機 関 が 実 施 したブランド 力 調 査 (( 株 ) 日 経 リサーチ 地 域 ブランド 戦 略 サーベイ2013 及 び( 株 )ブランド 総 合 研 究 所 地 域 ブランド 調 査 2013 )を 取 り 上 げる 地 域 ブランド 戦 略 サーベイ は 地 域 のブランド 力 を 独 自 性 や 愛 着 度 等 の5つの 視 点 から 測 定 し その 結 果 を 得 点 化 してブランドの 総 合 力 を 算 出 するものであり また 地 域 ブランド 調 査 は 消 費 者 が 各 地 域 に 抱 く 魅 力 を 数 値 化 することに よりランキングを 行 っている 両 調 査 の 結 果 を 見 ると 地 域 ブランド 戦 略 サーベイ2013 においては45 位 地 域 ブランド 調 査 においては41 位 と 全 国 的 には 下 位 に 位 置 している 状 況 にある( 表 1 表 2) < 表 1> 地 域 ブランド 戦 略 サーベイ2013 < 表 2> 地 域 ブランド 調 査 2013 順 位 都 道 府 県 名 順 位 都 道 府 県 名 順 位 都 道 府 県 名 順 位 都 道 府 県 名 1( 1) 北 海 道 25(29) 岩 手 県 1( 1) 北 海 道 25(23) 香 川 県 2( 2) 京 都 府 26(25) 秋 田 県 2( 2) 京 都 府 26(24) 岩 手 県 3( 3) 沖 縄 県 27(26) 石 川 県 3( 3) 沖 縄 県 27(25) 高 知 県 4( 4) 東 京 都 28(26) 山 形 県 4( 4) 東 京 都 28(26) 山 形 県 5( 6) 大 阪 府 29(28) 大 分 県 5( 6) 神 奈 川 県 29(43) 福 島 県 6( 5) 神 奈 川 県 30(30) 山 梨 県 6( 5) 奈 良 県 30(26) 新 潟 県 7(10) 鹿 児 島 県 31(30) 岡 山 県 7(10) 福 岡 県 31(31) 大 分 県 8( 7) 福 岡 県 32(34) 山 口 県 8( 8) 大 阪 府 32(26) 三 重 県 9( 8) 兵 庫 県 33(30) 和 歌 山 県 9( 7) 長 野 県 33(39) 島 根 県 10(12) 奈 良 県 34(37) 三 重 県 10(11) 兵 庫 県 34(30) 愛 媛 県 11( 9) 長 崎 県 35(35) 富 山 県 11( 9) 長 崎 県 35(33) 岡 山 県 12(11) 広 島 県 36(46) 島 根 県 12(12) 静 岡 県 36(37) 滋 賀 県 13(17) 長 野 県 37(38) 徳 島 県 13(21) 宮 城 県 37(36) 岐 阜 県 14(24) 香 川 県 38(43) 鳥 取 県 14(13) 石 川 県 38(35) 和 歌 山 県 15(18) 愛 知 県 39(36) 滋 賀 県 14(18) 鹿 児 島 県 39(34) 山 口 県 16(16) 青 森 県 40(40) 岐 阜 県 16(15) 愛 知 県 40(38) 福 井 県 17(19) 静 岡 県 41(33) 福 島 県 16(19) 熊 本 県 41(44) 栃 木 県 18(21) 熊 本 県 42(43) 佐 賀 県 18(20) 千 葉 県 41(42) 鳥 取 県 19(22) 宮 城 県 43(39) 埼 玉 県 19(22) 広 島 県 43(41) 徳 島 県 20(23) 愛 媛 県 44(42) 福 井 県 20(14) 青 森 県 44(47) 群 馬 県 21(13) 宮 崎 県 45(41) 栃 木 県 21(31) 富 山 県 45(40) 埼 玉 県 21(15) 千 葉 県 46(47) 群 馬 県 22(16) 秋 田 県 46(45) 佐 賀 県 23(20) 高 知 県 47(45) 茨 城 県 23(29) 山 梨 県 47(46) 茨 城 県 24(14) 新 潟 県 24(17) 宮 崎 県 ( )は 前 回 2010 年 調 査 の 順 位 ( )は 前 回 2012 年 調 査 の 順 位 - 6 -
(2) 調 査 結 果 の 分 析 地 域 ブランド 戦 略 サーベイ2013 における 総 合 評 価 の 内 訳 を 見 ると 県 外 県 内 の 回 答 者 ともに 本 県 の 独 自 性 に 対 する 評 価 が 低 く また 愛 着 度 も 同 様 に 低 いという 結 果 が 出 ている( 表 3) 本 県 の 魅 力 に 関 して 評 価 が 高 い 項 目 としては 温 泉 があり また 得 られる 経 験 価 値 において 評 価 が 高 い 項 目 が 健 康 美 容 であることから とちぎ= 温 泉 というイメージが 評 価 につながっているものと 考 えられる その 一 方 で 魅 力 に 関 して イベント 祭 り や ご 当 地 料 理 などの 項 目 に 対 する 評 価 が 低 く 経 験 価 値 として 楽 しい 気 持 ち や トレンド 話 題 性 な どの 評 価 も 低 いことから とちぎならでは の 情 報 が 実 感 されにくく 本 県 の 独 自 性 がイメージされにくい 状 況 を 表 しているものと 考 えられる 以 上 の 結 果 から 温 泉 や テーマパーク 名 所 旧 跡 といった 評 価 の 高 い 資 源 が 本 県 の 独 自 性 へとつながっていないということが 課 題 と 言 える < 表 3> 地 域 ブランド 戦 略 サーベイ2013 総 合 評 価 の 内 訳 独 自 性 愛 着 度 購 入 意 向 訪 問 意 向 居 住 意 向 本 県 の 評 価 ( 全 国 ) 22.9 10.2 44.8 47.0 5.5 平 均 値 ( 全 国 評 価 ) 43.9 19.6 53.6 66.4 13.4 順 位 43 位 43 位 38 位 45 位 41 位 本 県 の 評 価 ( 県 民 ) 34.0 63.7 73.0-68.3 平 均 値 ( 県 民 評 価 ) 56.2 74.6 77.9-74.2 順 位 44 位 42 位 33 位 - 37 位 ( 参 考 ) 地 域 ブランド 調 査 2013 主 な 項 目 項 目 13 年 12 年 点 順 位 点 順 位 魅 力 度 10.3 41 位 9.1 44 位 認 知 度 42.3 27 位 42.7 35 位 情 報 接 触 度 32.7 30 位 36.6 30 位 観 光 意 欲 度 27.8 44 位 28.2 43 位 居 住 意 欲 4.3 36 位 3.3 45 位 産 品 購 入 意 欲 度 15.6 34 位 26.5 21 位 - 7 -
(3) 他 県 の 先 進 事 例 ア 群 馬 県 (ぐんま 総 合 情 報 センター(ぐんまちゃん 家 )) 平 成 20 年 7 月 銀 座 にオープン 東 京 から 見 た 群 馬 の 距 離 を 短 くする をコ ンセプトに 群 馬 県 の 魅 力 をあらゆる 切 り 口 でPRしており 県 産 品 の 販 売 だけ ではなく 県 民 をはじめ マスコミ 観 光 エ-ジェントにも 親 しまれるような 交 流 型 の 拠 点 として イベント 開 催 のためのスペースを 設 け 都 内 における 情 報 発 信 の 拠 点 として 活 用 している 情 報 発 信 に 当 たっては メディアに 取 り 上 げられるためのパブリシティ 活 動 を 重 視 しており イベントスペースを 活 用 した 様 々なイベント 等 を 実 施 している イ 香 川 県 ( うどん 県 それだけじゃない 香 川 県 ) 平 成 23 年 10 月 に 香 川 県 を うどん 県 へと 改 名 する 架 空 の 設 定 で うどん 県 副 知 事 に 香 川 県 出 身 の 有 名 人 を 起 用 し インターネット 上 で 動 画 による 発 表 を 行 い 話 題 となった JRなどの 交 通 事 業 者 とも 連 携 し うどん 県 行 きのフェ リーが 運 航 されるなど 官 民 一 体 となって 気 運 を 盛 り 上 げている ご 当 地 料 理 としての 際 だった 特 徴 を 話 題 性 の 高 い 手 法 で 発 信 することにより 魅 力 の 向 上 へとつなげた 取 組 に 触 発 され 他 の 自 治 体 も 追 随 するといった 状 況 も 生 まれている また うどん だけではなく 瀬 戸 内 国 際 芸 術 祭 の 開 催 など アート といった 手 法 も 用 いながら 発 信 力 の 強 化 に 取 り 組 んでいる ウ 広 島 県 ( おしい! 広 島 県 ) 平 成 24 年 3 月 に 多 数 の 広 島 県 出 身 の 有 名 人 を 起 用 したキャンペーン おしい! 広 島 県 を 開 始 し インターネット 上 での 動 画 配 信 のほか ツイッター ブログ などを 活 用 したプロモーションを 実 施 した 香 川 県 の 取 組 を 意 識 しながら 大 阪 とのお 好 み 焼 き 対 決 や うどん 県 副 知 事 を 登 場 させるなど 企 画 の 面 白 さでメデ ィアを 引 きつける 取 組 を 実 施 している また プロジェクトへの 相 乗 り 企 画 を 積 極 的 に 展 開 し 市 町 村 や 民 間 事 業 者 の 参 加 を 促 すことにより 連 携 を 深 めている - 8 -
Ⅳ 課 題 1 とちぎ のイメージ ブランド 力 調 査 の 結 果 を 見 ると 本 県 に 対 する 具 体 的 なイメージを 持 っている 人 は 決 して 多 くない 状 況 にある 本 県 の 特 徴 を 浮 き 出 させ 発 信 していくためには 県 民 や 県 外 の 人 が 本 県 をどのように 捉 え 何 に 魅 力 を 感 じているのかをより 多 角 的 かつ 具 体 的 に 把 握 する 必 要 がある 2 戦 略 的 な 発 信 と ち ぎ の い い も の 県 ホームページなどの 広 報 媒 体 や とちまるショップ 栃 木 県 企 業 誘 致 県 産 品 販 売 推 進 本 部 による 取 組 各 種 イベントの 活 用 など 様 々な 手 法 により 県 内 外 への 発 信 を 行 っているが 部 局 間 の 連 携 が 不 十 分 である また 県 としての 県 外 に 向 け た 情 報 発 信 は インターネット 等 一 部 のメディアの 活 用 に 限 られているのが 現 状 で ある 最 大 限 の 効 果 を 上 げるために 確 かな 戦 略 性 をもって 総 合 的 に 取 り 組 む 必 要 がある さらに 近 年 他 県 においては 情 報 発 信 コンテンツとしてマスコットキャラクタ ーを 前 面 に 打 ち 出 す 手 法 も 注 目 を 浴 びている 3 郷 土 への 愛 着 ブランド 力 調 査 において 上 位 に 位 置 している 県 では 県 外 の 人 がその 都 道 府 県 に 対 して 魅 力 を 感 じていることはもちろん 県 民 自 身 が 自 らの 郷 土 に 強 い 愛 着 を 持 っ ているが 栃 木 県 民 の 自 県 への 愛 着 度 は 全 国 下 位 に 位 置 している 状 況 にある 本 県 の 魅 力 を 全 国 に 伝 えるには まず 県 民 自 身 がとちぎのすばらしさを 再 認 識 し 誇 りと 愛 着 を 持 つ 必 要 がある 4 発 信 のための 人 材 育 成 県 の 発 信 力 の 強 化 のためには 職 員 に 従 来 の 考 え 方 にとらわれない 柔 軟 な 発 想 が 求 められる また 県 政 の 重 要 課 題 として 専 門 に 取 り 組 む 人 材 が 必 要 である 5 市 町 村 との 連 携 県 内 の 各 市 町 村 においては シティプロモーションや 独 自 の 地 域 ブランド 認 証 な どの 取 組 が 行 われているが 県 全 体 の 発 信 力 を 向 上 させるためには 県 から 市 町 村 への 情 報 支 援 を 強 化 するなど 連 携 の 強 化 が 必 要 である - 9 -
Ⅴ 提 言 1 発 信 力 強 化 に 当 た っ て の 基 本 的 な 考 え 方 香 川 県 や 広 島 県 をはじめ 地 域 ならではの 独 自 性 を 持 った 情 報 発 信 に 取 り 組 む 自 治 体 が 注 目 を 集 めている 中 で 本 県 としても 独 自 性 を 発 揮 していくことが 重 要 である そのためには 本 県 が 全 国 に 誇 れる 地 域 資 源 は 何 か とちぎらしさは 何 かなどを 明 らかにするとともに 本 県 の 強 み 弱 みを 確 認 することが 必 要 であり 県 民 はもとより 全 国 から 見 たとちぎのイメージ 等 に 係 るアンケート 調 査 等 を 行 うべきである また とちぎの 持 つ 全 体 的 なイメージと 個 々の 商 品 サービス 等 の 価 値 を 結 び つけ 統 一 感 を 持 って 全 国 に 発 信 していくことが 重 要 であり そのためには と ちぎを 端 的 に 表 現 するキャッチコピー 等 を 活 用 した 発 信 の 取 組 等 を 検 討 していく べきである さらに 発 信 力 強 化 に 係 る 具 体 的 方 策 を 検 討 するに 当 たっては 行 政 のみで 取 り 組 むのではなく 専 門 的 知 識 を 有 する 民 間 コンサルタントやアドバイザーなど のアイデアや 助 言 を 取 り 入 れていくことも 重 要 である なお 今 年 度 取 り 組 んでいる オールとちぎ による 魅 力 発 信 事 業 については 本 県 の 魅 力 をわかりやすく かつ 効 果 的 に 県 内 外 に 伝 えることを 目 的 にプロモ ーション 映 像 等 を 制 作 するとしているが とちぎが 全 国 的 に 注 目 を 集 められるよ う インパクトのある 内 容 としていくことや 話 題 性 を 高 めていくこと また 継 続 的 に 取 り 組 むことが 重 要 である 2 メ デ ィ ア の 活 用 より 多 くの 人 に 本 県 の 魅 力 を 伝 え 認 知 してもらうためには 各 種 メディアを 有 効 に 活 用 していくことが 不 可 欠 であり 積 極 的 なパブリシティ 活 動 を 行 うべき である また 各 種 メディアを 活 用 するに 当 たっては 費 用 対 効 果 を 踏 まえつつ 一 過 性 で 終 わることのないよう 継 続 的 な 関 係 を 構 築 していくことが 必 要 である さらには 独 創 性 とユーモアのある 発 信 を 行 うことで 話 題 性 を 高 め 各 種 メデ ィアがとちぎを 取 り 上 げたくなる 機 会 を 増 大 させていくとともに インターネッ トや 雑 誌 等 の 活 用 などにより 全 国 への 効 果 的 な 発 信 を 展 開 すべきである 3 県 民 協 働 の 取 組 とちぎの 魅 力 実 力 を 県 内 外 に 発 信 し 認 知 度 を 向 上 させるためには 行 政 は もとより 県 民 や 企 業 等 の 多 様 な 主 体 との 協 働 による 発 信 の 取 組 が 不 可 欠 であり 県 民 の 口 コミによる 発 信 を 促 進 していくことが 肝 要 である そのためには 県 とし て 県 民 一 人 ひとりが とちぎ の 魅 力 を 再 発 見 再 認 識 し 愛 着 と 誇 りを 持 っ て 全 国 に 力 強 く 発 信 していく 契 機 となる 取 組 を 進 めるとともに 県 域 テレビやラ - 10 -
ジオを 活 用 した 時 宜 に 適 った 旬 な 地 域 情 報 の 発 信 の 一 層 の 強 化 に 努 めるべきであ る また とちぎ 未 来 大 使 の 方 々に より 一 層 活 躍 していただくため 県 として も 様 々な 活 躍 の 場 を 提 供 していくとともに その 高 い 発 信 力 が 十 分 に 発 揮 される よう とちぎの 旬 な 情 報 を 随 時 提 供 していくべきである 今 後 本 県 で 開 催 される 平 成 26 年 の 第 69 回 国 民 体 育 大 会 冬 季 大 会 ひかりの 郷 日 光 国 体 や 第 27 回 全 国 健 康 福 祉 祭 とちぎ 大 会 ねんりんピック 栃 木 2014 平 成 29 年 度 技 能 五 輪 全 国 大 会 及 び 全 国 アビリンピック 平 成 34 年 の 第 77 回 国 民 体 育 大 会 などの 大 型 イベントや さらには 知 事 がキャンプ 地 誘 致 を 表 明 している2020 年 東 京 オリンピック パラリンピックを 見 据 え 多 くのお 客 様 を 迎 えるための 準 備 と して とちぎならではのおもてなしを 向 上 させていくとともに これら 大 型 イベ ントを 絶 好 の 機 会 と 捉 え とちぎに 愛 着 を 持 つ 栃 木 ファンを 県 外 に そして 国 外 にも 増 やすべく 自 信 を 持 って 国 内 外 への 積 極 的 な 情 報 発 信 を 行 うべきである 4 県 に お け る 情 報 発 信 体 制 の 整 備 発 信 力 強 化 のためには 民 間 の 持 つ 知 恵 やノウハウを 十 分 活 用 するとともに 職 員 研 修 等 により 柔 軟 な 発 想 のできる 人 材 の 育 成 に 努 めるべきである また とちぎブランド 推 進 本 部 においては これまでの 成 果 の 検 証 と 課 題 の 把 握 に 努 めるとともに 部 局 間 の 一 層 の 情 報 共 有 と 連 携 強 化 を 図 り 各 部 局 の 取 組 が 全 体 として 相 乗 効 果 が 発 揮 できるよう 更 なる 総 合 調 整 機 能 を 果 たすべきで ある さらには 組 織 のあり 方 も 含 め 強 力 な 体 制 を 整 えることを 検 討 すべきで ある 5 市 町 村 及 び 近 県 と の 連 携 各 種 のブランド 推 進 に 取 り 組 んでいる 市 町 村 に 対 し ニーズに 応 じた 支 援 を 実 施 するとともに 市 町 村 との 連 携 を 強 化 し 県 全 体 としてのブランド 力 の 向 上 を 図 っていくべきである また ブランド 力 向 上 に 取 り 組 んでいる 近 県 との 連 携 により 広 域 的 かつ 効 果 的 な 施 策 の 展 開 を 検 討 すべきである 6 とちまるくん の 活 用 本 県 のマスコットキャラクター とちまるくん については 県 内 市 町 村 のマ スコットキャラクターの 中 心 として 県 内 外 のイベントに 積 極 的 に 参 加 していくと ともに ホームページやツイッター 等 のソーシャルメディアを 活 用 した 情 報 発 信 に 努 めるなど 発 信 の 担 い 手 として 有 効 に 活 用 していくべきである - 11 -
Ⅵ おわりに 本 委 員 会 では とちぎの 発 信 力 の 強 化 について 県 の 取 組 の 現 状 や 民 間 のブランド 力 調 査 の 結 果 分 析 を 踏 まえ 独 自 性 の 発 揮 や 統 一 感 を 持 った 発 信 民 間 の 有 効 活 用 などの 発 進 力 強 化 に 当 たっての 基 本 的 な 考 え 方 メディアの 有 効 活 用 県 民 協 働 の 取 組 県 における 情 報 発 信 体 制 の 整 備 さらには 市 町 村 等 との 連 携 等 について 提 言 を 取 りまとめたものである とちぎの 実 力 やすばらしさがこれまで 以 上 に 県 内 外 に 伝 わり 全 国 における とちぎの 認 知 度 が 高 まることで 交 流 人 口 やビジネスチャンスが 増 えること につながっていくものと 考 える また 県 民 のとちぎへの 誇 りや 愛 着 が 高 ま ることで 身 近 な 地 域 への 関 心 が 高 まり 人 と 人 との 絆 が 増 し 地 域 の 活 力 向 上 につながっていくというような 好 循 環 が 生 み 出 され とちぎの 力 強 い 成 長 へとつながるものと 考 えている 併 せて 発 信 力 強 化 の 取 組 とともに 本 県 の 持 つ 地 域 資 源 などの とち ぎの 魅 力 や 売 り に 更 なる 磨 きをかける 取 組 を 行 っていくことを 望 むもので ある 今 後 も オール 栃 木 体 制 で より 一 層 積 極 的 な 発 信 に 努 め 認 知 度 や 好 感 度 を 向 上 させていくことによって 様 々な 観 点 において 買 いたい 行 きた い 暮 らしたい 地 域 として 選 ばれる とちぎ が 実 現 されると 確 信 する ものである なお 厳 しい 財 政 状 況 ではあるが 予 算 や 組 織 体 制 上 の 格 段 の 配 意 を 求 め 本 委 員 会 における 本 報 告 書 の 提 言 等 が 県 政 において 十 分 に 反 映 されることを 強 く 望 むものである 最 後 に 本 委 員 会 の 調 査 研 究 活 動 に 御 協 力 をいただいた 関 係 者 の 皆 様 に 感 謝 を 申 し 上 げ 本 委 員 会 の 報 告 とする - 12 -
Ⅶ 委 員 名 簿 県 政 経 営 委 員 会 委 員 長 花 塚 隆 志 副 委 員 長 中 島 宏 委 員 角 田 まさのぶ 委 員 斉 藤 孝 明 委 員 山 口 恒 夫 委 員 中 川 幹 雄 委 員 岩 崎 信 委 員 螺 良 昭 人 委 員 板 橋 一 好 Ⅷ 調 査 関 係 部 課 総 合 政 策 部 総 合 政 策 課 地 域 振 興 課 経 営 管 理 部 人 事 課 県 民 生 活 部 広 報 課 - 13 -