最 近 における 制 裁 強 化 の 動 きについて 2013.4.23 連 合 会 館 金 東 鶴 1. 制 裁 期 間 を2 年 に 拡 大 し 継 続 決 定 2. 再 入 国 許 可 の 不 許 可 対 象 の 拡 大 3. 高 校 無 償 化 から 制 度 的 に 締 め 出 すための 省 令 改 正 4. 補 助 金 固 定 資 産 税 についても 締 め 付 け 強 化 か!? 1
[ 産 経 新 聞 ] 北 朝 鮮 制 裁 政 府 が 初 の2 年 延 長 決 定 2013.4.5 10:23 政 府 は5 日 午 前 の 閣 議 で 輸 出 入 の 全 面 禁 止 など 北 朝 鮮 に 対 する 日 本 独 自 の 制 裁 措 置 に ついて 今 月 13 日 の 期 限 から2 年 間 延 長 することを 決 定 した 延 長 は9 回 目 で 延 長 幅 が 2 年 間 となるのは 今 回 が 初 めて 北 朝 鮮 が 事 実 上 の 長 距 離 弾 道 ミサイル 発 射 や3 度 目 の 核 実 験 に 踏 み 切 ったことを 踏 まえ 安 倍 政 権 として 強 い 姿 勢 を 示 すのが 狙 い 延 長 するのは 輸 出 入 全 面 禁 止 のほかに すべての 北 朝 鮮 船 籍 の 船 舶 の 入 港 禁 止 措 置 政 府 は 北 朝 鮮 による2006 年 の 弾 道 ミサイル 発 射 や 核 実 験 を 受 け 独 自 制 裁 を 発 動 した 当 初 は 半 年 ごとに 延 長 し 09 年 以 降 は 延 長 幅 を1 年 間 にしてきた [ 読 売 新 聞 ] 核 技 術 者 らの 再 入 国 禁 止 検 討 北 制 裁 で 官 房 長 官 菅 官 房 長 官 は27 日 参 院 予 算 委 員 会 の 集 中 審 議 で 北 朝 鮮 に 対 する 日 本 独 自 の 追 加 制 裁 について 核 やミサイルの 技 術 者 も( 日 本 への) 再 入 国 禁 止 にすることも 視 野 に 入 れて 検 討 している 核 やミサイルの 実 験 に 大 きな 打 撃 を 与 えることができる と 述 べ 再 入 国 禁 止 措 置 の 対 象 者 を 拡 大 する 考 えを 示 した 在 日 本 朝 鮮 人 総 連 合 会 ( 朝 鮮 総 連 )の 関 連 組 織 に 所 属 する 人 物 を 想 定 しているとみられ る 安 倍 首 相 は 環 太 平 洋 経 済 連 携 協 定 (TPP)への 交 渉 参 加 に 関 し 有 権 者 との 約 束 が 果 たせなければ 参 加 できないと( 日 米 首 脳 会 談 でオバマ 大 統 領 に) 申 し 入 れ 了 解 された と 認 識 している と 語 った (2013 年 2 月 27 日 22 時 41 分 読 売 新 聞 ) [ 産 経 新 聞 ] 北 朝 鮮 科 協 メンバーの 再 入 国 禁 止 政 府 独 自 制 裁 で 方 針 2013.3.9 08:48 政 府 は8 日 北 朝 鮮 の 核 ミサイル 開 発 の 進 展 を 阻 止 するため 在 日 本 朝 鮮 人 科 学 技 術 協 会 ( 科 協 )に 所 属 する 技 術 者 の 再 入 国 を 禁 止 する 方 針 を 固 めた 科 協 は 北 朝 鮮 の 軍 事 技 術 開 発 を 支 援 しているとして 警 察 当 局 が 警 戒 を 強 めており 国 連 安 全 保 障 理 事 会 の 北 朝 鮮 制 裁 決 議 が7 日 ( 日 本 時 間 8 日 ) 採 択 されたことに 伴 い 日 本 の 独 自 制 裁 として 禁 止 措 置 に 踏 み 切 る 核 実 験 とミサイル 発 射 で 挑 発 を 続 ける 北 朝 鮮 を 牽 制 (けんせい)する 狙 いも ある 2
政 府 の 拉 致 問 題 対 策 本 部 は 北 朝 鮮 が 先 月 12 日 に3 度 目 の 核 実 験 を 強 行 したことを 受 けて 独 自 制 裁 の 強 化 を 検 討 していた 科 協 所 属 の 技 術 者 が 日 本 から 核 ミサイル 関 連 技 術 や 部 品 を 持 ち 出 していることに 歯 止 めをかける 必 要 があると 判 断 し 再 入 国 禁 止 措 置 の 対 象 を 科 協 所 属 の 技 術 者 まで 拡 大 する ある 政 府 高 官 は 技 術 者 が 訪 朝 することで 北 朝 鮮 のミサイルや 核 の 開 発 が 確 実 に 進 展 している 再 入 国 禁 止 で 技 術 流 出 を 防 ぐのは 当 然 の 措 置 だ と 制 裁 強 化 の 意 義 を 強 調 技 術 に 加 え 北 朝 鮮 への 渡 航 の 際 に 現 金 を 持 ち 出 すことも 封 じられるという 科 協 は 在 日 本 朝 鮮 人 総 連 合 会 ( 朝 鮮 総 連 ) 傘 下 昨 年 2 月 には 北 朝 鮮 へのパソコン 不 正 輸 出 にからみ 外 為 法 違 反 容 疑 で 警 視 庁 公 安 部 の 捜 索 を 受 けた 政 府 は2 月 の 核 実 験 実 施 直 後 北 朝 鮮 からの 再 入 国 禁 止 対 象 を 朝 鮮 総 連 の 副 議 長 5 人 に 拡 大 している 政 府 は 再 入 国 禁 止 措 置 のほか 北 朝 鮮 に 送 金 する 際 の 報 告 義 務 の 下 限 額 ( 現 行 300 万 円 超 )を 引 き 下 げることも 検 討 している 菅 義 偉 官 房 長 官 は8 日 の 記 者 会 見 で 日 本 とし て 独 自 にやれることはありとあらゆることを 実 施 したい と 述 べた [ 産 経 新 聞 ] 朝 鮮 学 校 補 助 金 見 送 り 来 年 度 予 算 案 仙 台 市 効 果 望 めず 2013.2.15 02:01 仙 台 市 が 東 北 朝 鮮 初 中 高 級 学 校 ( 太 白 区 )に 支 出 していた 補 助 金 が 平 成 25 年 度 当 初 予 算 案 には 盛 り 込 まれていないことが14 日 分 かった 理 由 について 教 育 局 は 適 正 な 金 額 か 見 直 した 結 果 ごく 少 額 になり 少 額 では 補 助 の 効 果 が 望 めないと 判 断 したため としている 教 育 局 によると 同 校 の24 年 度 の 児 童 生 徒 数 は22 人 で 市 が 補 助 金 の 支 出 を 始 めた 5 年 度 の303 人 に 比 べ 激 減 した これをもとに 他 の 私 立 学 校 への 補 助 実 態 を 参 考 にし て 見 直 したところ 数 万 円 にしかならなかったという 同 局 では この 額 では 外 国 人 学 校 の 振 興 を 図 るという 当 初 の 目 的 を 達 成 できないと 判 断 し 予 算 化 を 見 送 った 同 じ 趣 旨 で 10 年 度 から 支 出 されていた 東 北 インターナショナルスクール( 泉 区 )へ の 補 助 金 も 取 りやめとなった 同 局 では 朝 鮮 学 校 の 教 育 内 容 などを 考 慮 したわけではなく 適 正 額 を 見 直 した 結 果 と 説 明 している 仙 台 市 は 東 北 朝 鮮 初 中 高 級 学 校 に 対 し 私 立 外 国 人 学 校 振 興 補 助 金 を5 年 度 から 支 出 しており 23 年 度 は100 万 円 を 交 付 24 年 度 は90 万 円 を 予 算 化 したが 議 会 で 問 題 視 されたことなどを 受 け まだ 支 出 していない 市 民 の 間 に 核 実 験 を 強 行 した 北 朝 鮮 に 対 する 反 発 もあることから 支 出 が 見 送 られる 公 算 が 大 きくなっている 奥 山 恵 美 子 市 長 は 昨 年 の2 月 議 会 で 補 助 金 を 予 算 化 した 意 図 を 問 われた 際 外 国 人 学 校 で 学 ぶ 児 童 生 徒 の 教 育 環 境 の 充 実 を 図 るため と 説 明 目 的 に 合 わない 使 用 が 判 明 した 場 合 は 厳 正 に 対 処 する などと 述 べていた 同 校 に 対 しては 県 も3 年 度 から 補 助 金 を 支 出 していたが 23 年 度 から 取 りやめている 3
[ 神 奈 川 新 聞 ] 朝 鮮 学 校 の 無 償 化 除 外 : 理 由 のない 差 別 権 利 条 約 反 する 横 浜 弁 護 士 会 が 声 明 / 神 奈 川 2013 年 2 月 15 日 横 浜 弁 護 士 会 の 木 村 保 夫 会 長 は14 日 までに 高 校 無 償 化 の 対 象 から 朝 鮮 学 校 が 外 れた ことに 対 し 合 理 的 理 由 のない 差 別 教 育 機 会 の 平 等 と 母 国 語 による 民 族 教 育 を 受 ける 権 利 を 保 障 した 子 どもの 権 利 条 約 に 反 する と 批 判 する 声 明 を 出 した 声 明 は 無 償 化 制 度 について 子 どもの 教 育 を 受 ける 権 利 の 問 題 で 国 家 間 の 政 治 的 な 対 立 とは 関 係 しない と 指 摘 政 府 の 決 定 に 対 して 朝 鮮 学 校 を 含 むすべての 外 国 人 学 校 に 対 し 速 やかに 高 校 無 償 化 制 度 が 適 用 されることを 求 める とした [ 毎 日 新 聞 ] 朝 鮮 学 校 補 助 金 : 川 崎 市 長 が 理 解 求 める / 神 奈 川 毎 日 新 聞 2013 年 04 月 17 日 地 方 版 川 崎 市 が 市 内 の 朝 鮮 学 校 2 校 への 補 助 金 約 840 万 円 を 今 年 度 も 予 算 計 上 したことにつ いて 阿 部 孝 夫 市 長 は16 日 市 議 会 でも( 補 助 金 ) 支 出 について 厳 しい 意 見 が 出 た ど ちらかと 言 えば 世 の 中 全 体 では 朝 鮮 学 校 に 補 助 金 出 すなという 意 見 が 多 いが 川 崎 では 韓 国 系 (の 児 童 )が8 割 もいる と 話 し 理 解 を 求 めた 同 日 の 定 例 記 者 会 見 で 言 及 した 同 市 は 補 助 金 を 朝 鮮 学 校 を 通 じて 児 童 が 通 う 世 帯 に 現 金 給 付 しているが 昨 年 度 の 補 助 金 の 一 部 は 拉 致 被 害 者 家 族 が 書 いた 本 などで 現 物 支 給 する 方 針 今 年 度 分 も 給 付 のあ り 方 を 見 直 すかについて 阿 部 市 長 は どう 執 行 していくかは 先 の 話 と 述 べるにとどま った 高 橋 直 純 [ 新 潟 新 聞 ] 補 助 金 停 止 納 得 できぬ 朝 鮮 学 校 が 抗 議 集 会 新 潟 朝 鮮 初 中 級 学 校 ( 新 潟 市 東 区 )に 対 し 県 が2012 年 度 の 補 助 金 112 万 円 を 支 給 しなかったことに 抗 議 する 市 民 集 会 が17 日 新 潟 市 中 央 区 の 新 潟 ユニゾンプラザで 開 か れた 保 護 者 や 学 校 関 係 者 らが 補 助 金 停 止 は 納 得 できない などと 訴 えた 集 会 は 朝 鮮 学 校 を 支 援 する 新 潟 県 民 の 会 が 主 催 し 約 80 人 が 参 加 した 4
[ 毎 日 新 聞 ] 児 童 用 防 犯 ブザー: 配 布 反 対 大 量 の 脅 迫 電 話 町 田 市 教 委 / 東 京 2013 年 04 月 11 日 地 方 版 町 田 市 教 委 が 北 朝 鮮 情 勢 を 理 由 に 市 内 の 朝 鮮 学 校 へ 防 犯 ブザーの 無 料 配 布 を 取 りやめ 後 に 撤 回 した 問 題 で 配 布 に 反 対 する 大 量 の 脅 迫 電 話 などで 市 教 委 の 通 常 業 務 に 支 障 が 出 ていることが10 日 分 かった 死 ね ハンマーで 頭 を 割 ってやる という 内 容 もあり 市 は 町 田 署 に 相 談 庁 内 の 警 備 を 強 化 した 市 教 委 によると 9 日 までに 市 民 らから 計 1612 件 の 電 話 メール ファクスが 寄 せ られた 配 布 中 止 を 撤 回 した8 日 以 降 市 の 決 定 に 反 対 する 抗 議 が 急 増 市 役 所 を 訪 れて 直 接 抗 議 する 市 民 も 多 数 おり 市 教 委 は 命 の 危 険 を 感 じることもある と 苦 慮 している 斎 川 瞳 都 内 版 [ 毎 日 新 聞 ] ヘイトスピーチ: 殺 せ デモ 目 立 つ 過 激 言 動 2013 年 03 月 18 日 15 時 00 分 デモなどで 特 定 の 人 々を 公 然 と 侮 辱 する ヘイトスピーチ が 目 立 つようになっている 海 外 ではドイツやイギリスなどヘイトスピーチを 処 罰 対 象 としている 国 もあるが 日 本 で は 野 放 しの 状 態 ( 専 門 家 ) 標 的 となった 人 からは 危 険 を 感 じる という 声 も 上 がっ ている 川 崎 桂 吾 殺 せ 殺 せ ゴキブリ 日 本 からたたき 出 せ 2 月 上 旬 外 国 人 が 多 く 暮 らす 東 京 都 内 の 繁 華 街 でデモがあり そんなシュプレヒコー ルが 飛 び 交 った デモは 特 定 の 外 国 人 を 排 斥 する 目 的 でインターネットで 告 知 され 男 女 100 人 以 上 が 参 加 した 既 存 の 右 翼 団 体 とは 異 なり 参 加 者 もほとんどが 一 般 人 こうした 現 場 を 取 材 してきた フリージャーナリストの 安 田 浩 一 さんは 数 年 前 に 比 べ 文 言 がより 過 激 になっている 殺 せ という 言 葉 はヘイトスピーチと 言 えるのではないか と 話 す 一 方 デモを 呼 びかけた 団 体 の 一 つは 参 加 者 から 自 然 に 出 た 言 葉 で 推 奨 しているわ けではない 何 がへイトスピーチなのか 明 確 な 定 義 はなく デモの 表 現 としてあっていい と 思 う ( 広 報 担 当 者 )と 説 明 している デモを 間 近 に 見 た 外 国 人 男 性 (25)は 小 声 で 怖 かった 危 険 を 感 じた と 話 した ツイッターでも デモやばかった ひくわー などのつぶやきが 相 次 いだ デモを 問 題 視 した 超 党 派 の 国 会 議 員 も 抗 議 集 会 を 呼 びかけ 今 月 14 日 に200 人 以 上 が 参 加 また17 日 の 同 様 のデモでは コースの 途 中 に 仲 良 くしようぜ などと 書 かれ たプラカードを 持 った 人 々が 集 まり 抗 議 の 意 思 を 示 した 運 動 を 呼 びかけた 男 性 会 社 員 (30)は もう 見 過 ごせないと 思 った と 話 した 5
海 外 では 処 罰 対 象 ヘイトスピーチは 社 会 の 平 穏 を 乱 し 人 間 の 尊 厳 を 侵 すとして 諸 外 国 で 規 制 されてい る ドイツはデモや 集 会 ネットの 書 き 込 みで 特 定 の 集 団 を 侮 辱 する 行 為 を 民 衆 扇 動 罪 に 定 め 5 年 以 下 の 禁 錮 刑 を 科 している 国 内 に 住 む 外 国 人 を 駆 除 されるべき 集 団 な どと 表 現 する 行 為 もこの 罪 に 当 たる イギリスの 公 共 秩 序 法 も 同 様 の 行 為 に7 年 の 懲 役 刑 フランスや 民 族 対 立 から 内 戦 が 起 きた 旧 ユーゴスラビアのモンテネグロも 罰 金 刑 を 設 けている しかし 日 本 では 規 制 がない 名 誉 毀 損 (きそん)や 侮 辱 脅 迫 罪 は 特 定 の 個 人 や 団 体 を 対 象 にしており 国 籍 や 民 族 などで 分 けられる 不 特 定 の 集 団 に 対 する 言 動 には 適 用 で きない 東 京 造 形 大 の 前 田 朗 教 授 ( 刑 事 人 権 論 )によると 表 現 の 自 由 に 反 する 恐 れのあ ることが 規 制 に 踏 み 出 せない 理 由 という ただ 前 田 教 授 は 個 人 への 侮 辱 が 罪 になるように 集 団 への 侮 辱 を 規 制 しても 表 現 の 自 由 には 反 しない 日 本 だけが 時 代 遅 れの ガラパゴス になっている と 話 す 高 千 穂 大 の 五 野 井 郁 夫 准 教 授 ( 政 治 学 )は 東 京 に 五 輪 を 招 致 しようとしている 日 本 でヘイトスピ ーチがまかり 通 っては 国 際 的 な 信 用 を 失 いかねない と 指 摘 今 回 抗 議 の 意 思 を 示 し た 市 民 が 現 れたことに 着 目 し 表 現 の 自 由 を 狭 めかねない 行 政 による 規 制 の 前 に こうし た 動 きが 起 きたことを 評 価 したい 差 別 を 許 さない 市 民 意 識 を 育 むきっかけになれば と 話 している ヘイトスピーチ( 憎 悪 表 現 ) 人 種 や 国 籍 ジェンダーなど 特 定 の 属 性 を 有 する 集 団 をおとしめたり 差 別 や 暴 力 行 為 をあおったりする 言 動 を 指 す ネオナチ 運 動 に 対 処 するため1960 年 にドイツで 制 定 さ れた 民 衆 扇 動 罪 や 人 種 差 別 の 扇 動 に 対 しては 法 律 で 処 罰 すべきだ と 宣 言 した 国 連 の 人 種 差 別 撤 廃 条 約 (69 年 発 効 日 本 は95 年 に 加 入 )を 背 景 に 各 国 が 規 制 に 乗 り 出 して いる 6