Ⅰ 固 定 資 産 税 固 定 資 産 税 は 毎 年 1 月 1 日 現 在 において 所 有 する 固 定 資 産 について 課 税 される 税 であ る 学 校 法 人 の 所 有 する 固 定 資 産 は 殆 ど 非 課 税 資 産 であるが 用 途 により 課 税 資 産 される 場 合



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2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

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( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

幕別町定住促進住宅建設費補助金交付要綱

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

教育資金管理約款

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

所令要綱

第1章 総則

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定款

5 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 特 例 一 定 の 要 件 を 満 たした 中 古 住 宅 を 取 得 するために 65 歳 未 満 の 直 系 尊 属 から 贈 与 を 受 けた 贈 与 税 について 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 利 用 を 受 けられる 特 例 6 贈 与

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

【労働保険事務組合事務処理規約】

目 次 貸 借 対 照 表 1 損 益 計 算 書 2 キャッシュ フロー 計 算 書 3 利 益 の 処 分 に 関 する 書 類 4 国 立 大 学 法 人 等 業 務 実 施 コスト 計 算 書 5 注 記 事 項 6 附 属 明 細 書 別 紙

Microsoft PowerPoint - 基金制度

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

科 目 予 算 額 決 算 額 差 異 Ⅱ 投 資 活 動 収 支 の 部 1. 投 資 活 動 収 入 特 定 資 産 取 崩 収 入 13,811,848 62,532,864 48,721,016 退 職 給 付 引 当 資 産 取 崩 収 入 2,811,848 54,237,864 51,

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

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国税

南伊豆町空き家バンクリフォーム等補助金交付要綱

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の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

弁護士報酬規定(抜粋)

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

定款  変更

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口


平成21年10月30日

既 存 建 築 物 の 建 替 市 街 化 調 整 区 域 で 許 可 を 不 要 とする 取 扱 いについて 既 存 建 築 物 の 建 替 は 以 下 の1)~3)をすべて 満 たしている 場 合 に 可 能 です 1) 建 替 前 の 建 築 物 ( 以 下 既 存 建 築 物 という )につ

ア 改 正 法 の 施 行 日 以 後 に 設 立 された 医 療 法 人 (ただし 改 正 法 の 施 行 日 以 後 に 設 立 の 申 請 を 行 った 医 療 法 人 に 限 る ) 又 は 改 正 法 の 施 行 日 前 に 設 立 された 医 療 法 人 で 施 行 日 以 降 に 法

3-1_CSAJ_投資契約書_シードラウンド)

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

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Taro-事務処理要綱250820

住 宅 融 資 の 仕 組 み 住 宅 融 資 は 独 政 法 住 宅 融 援 機 構 ( 以 下 機 構 といいます )が う 融 機 関 の 住 宅 ローン 貸 出 に 対 する 公 的 な 信 用 です 住 宅 融 資 は 融 機 関 の う 住 宅 ローン 貸 出 の 損 害 を 填 補 す

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

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(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等


Taro-契約条項(全部)

敷 金 保 証 金 投 資 有 価 証 券 子 会 社 株 式 関 連 会 社 株 式 ( 負 債 の 部 ) 科 目 大 科 目 中 科 目 流 動 負 債 固 定 負 債 ( 正 味 財 産 の 部 ) 基 金 科 支 払 手 形 未 払 金 前 受 金 預 り 金 短 期 借 入 金 1 年

K66 号 2/9 B 面 農 業 体 験 施 設 等 (21) 施 設 の 区 分 ( 該 当 に 印 ) (22) 棟 数 (2) 建 築 延 べ 床 面 積 (24) 所 要 面 積 農 業 体 験 施 設 市 民 農 園 特 定 農 地 貸 付 けの 用 に 供 された 農 地 譲 受 後

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

貸 借 対 照 表 内 訳 表 212 年 3 月 31 日 現 在 公 益 財 団 法 人 神 奈 川 県 公 園 協 会 科 目 公 益 目 的 事 業 会 計 収 益 事 業 等 会 計 法 人 会 計 内 部 取 引 消 去 合 計 Ⅰ 資 産 の 部 1. 流 動 資 産 現 金 預 金

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若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

面 を 保 佐 人 又 は 補 助 人 の 同 意 を 要 する 場 合 は 同 意 を 証 する 書 面 を 提 出 する ものとする 前 項 の 場 合 代 理 人 は 代 理 人 自 身 の 本 人 であることを 証 する 書 面 を 保 佐 人 及 び 補 助 人 は 株 主 本 人 の 保

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32 農事組合法人法人用パンフ_24.2一部改正)

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務


第一部【証券情報】

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

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3 地 震 保 険 の 割 引 地 震 保 険 に 加 入 されている 場 合 耐 震 改 修 後 保 険 料 の 割 引 (10%)が 受 けられる 場 合 があ ります ご 加 入 の 保 険 会 社 にお 問 合 せになり 宅 耐 震 改 修 証 明 書 の 写 し あるいは 固 定 資 産

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

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(1) この 貯 金 は 預 入 の 日 から 起 算 して10 年 が 経 過 した 日 に 払 戻 金 の 全 部 を 同 一 のこ の 貯 金 に 継 続 して 預 入 する 取 扱 いをします (2) 継 続 預 入 後 の 利 率 は 継 続 日 における 当 行 所 定 の 利 率 とし

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の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

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(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

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Transcription:

学 校 会 計 固 定 資 産 研 究 会 第 136 回 研 究 会 学 校 法 人 の 固 定 資 産 に 関 する 税 務 と 会 計 学 校 経 理 研 究 会 常 務 理 事 / 税 理 士 村 山 英 政 2015 年 6 月 17 日

Ⅰ 固 定 資 産 税 固 定 資 産 税 は 毎 年 1 月 1 日 現 在 において 所 有 する 固 定 資 産 について 課 税 される 税 であ る 学 校 法 人 の 所 有 する 固 定 資 産 は 殆 ど 非 課 税 資 産 であるが 用 途 により 課 税 資 産 される 場 合 がある 1 課 税 団 体 課 税 資 産 所 在 の 市 区 町 村 2 賦 課 期 日 毎 年 1 月 1 日 3 課 税 資 産 の 種 類 と 免 税 点 土 地 30 万 円 家 屋 20 万 円 償 却 資 産 150 万 円 4 課 税 標 準 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 登 録 された 価 格 5 非 課 税 資 産 学 校 法 人 が 所 有 する 公 益 性 のある 次 に 掲 げる 固 定 資 産 については 固 定 資 産 税 が 課 税 されない 1 直 接 保 育 又 は 教 育 の 用 に 供 する 固 定 資 産 2 寄 宿 舎 で 直 接 その 用 に 供 する 固 定 資 産 実 際 には 課 税 権 の 有 する 地 方 団 体 が 用 途 の 認 定 により 課 税 の 有 無 が 決 められるので 地 方 団 体 によりその 認 定 に 違 いがある 場 合 もありうる また 課 税 の 有 無 は 有 償 又 は 無 償 による 貸 与 や 法 人 税 法 上 の 収 益 事 業 の 用 に 供 して いても 関 わりなく 決 められる ア 課 税 の 可 能 性 の 高 い 固 定 資 産 教 職 員 学 生 の 利 用 している 駐 車 ( 輪 ) 場 病 院 の 外 来 患 者 見 舞 客 用 駐 車 場 校 友 会 室 食 堂 売 店 用 の 建 物 ATMの 設 置 スペース 自 販 機 の 設 置 スペース 宿 舎 セミナーハウスにおける 管 理 人 の 居 住 部 分 理 髪 室 イ 非 課 税 の 可 能 性 の 高 い 固 定 資 産 校 有 車 来 客 用 の 駐 車 場 レントゲン 車 の 駐 車 スペース 宿 舎 セミナーハウス 学 生 ホール 事 務 室 * 課 税 資 産 から 非 課 税 資 産 への 用 途 変 更 固 定 資 産 を 課 税 資 産 から 非 課 税 資 産 へ 用 途 変 更 した 場 合 は 市 区 町 村 へ 固 定 資 産 - 1 -

非 課 税 申 告 書 に 次 の 書 類 を 添 付 して 申 請 しなければならない 家 屋 平 面 図 土 地 地 図 又 は 測 量 図 許 認 可 書 の 写 寄 付 行 為 又 は 計 画 書 等 * 課 税 上 の 特 殊 な 取 扱 い ➀ 一 つの 建 物 を 課 税 資 産 と 非 課 税 資 産 とに 共 用 している 場 合 は それぞれの 専 用 部 分 の 面 積 比 でトイレ 階 段 エレベーター 等 の 共 用 部 分 を 按 分 して 共 用 部 分 の 課 税 面 積 が 決 められる 2 建 物 が 課 税 される 場 合 は その 敷 地 も 課 税 されることになる 3 年 間 数 回 を 賃 貸 しているような 場 合 は 日 数 按 分 はしないで 全 体 について 課 税 か 非 課 税 かを 判 定 する 4 学 校 のリース 物 件 は 所 有 権 移 転 ファイナンス リース 契 約 の 資 産 に 限 り その 使 用 目 的 により 課 税 か 非 課 税 か 決 められる 5 学 校 法 人 が 賃 借 している 土 地 は それを 教 育 用 に 使 用 している 場 合 でも 土 地 所 有 者 に 課 税 される 6 借 用 建 物 に 付 帯 した 設 備 に 課 税 される 場 合 は 原 則 として 貸 主 が 納 税 義 務 者 とな るが 当 事 者 の 話 し 合 いで 平 成 16 年 度 より 借 主 を 納 税 義 務 者 とすることができる 7 建 物 が 建 っている 土 地 を 購 入 し その 建 物 を 取 り 壊 して 教 育 用 の 建 物 に 建 て 替 える 場 合 であっても 1 月 1 日 現 在 の 状 況 で 課 税 の 有 無 の 判 定 がされる 8 未 完 成 の 建 物 については 課 税 されない 6 課 税 免 除 固 定 資 産 税 を 課 することができる 資 産 について 地 方 団 体 が 公 益 上 等 の 事 由 により 課 税 を 不 適 当 と 認 める 場 合 は 条 例 の 定 めるところにより 課 税 しないことができる 7 税 率 東 京 都 内 は1.4%であるが 地 方 団 体 により 多 少 異 なる 8 納 期 年 4 回 に 分 けられ4 月 7 月 12 月 及 び2 月 中 において 市 区 町 村 の 条 例 で 定 める なお 特 別 の 事 情 がある 場 合 は これと 異 なる 納 期 を 定 めることができる 9 不 服 申 立 賦 課 を 受 けた 納 税 者 は その 賦 課 に 違 法 又 は 錯 誤 があると 認 めるときは 市 区 町 村 長 に 対 して 不 服 申 立 てをすることができる 10 その 他 原 則 として 都 市 計 画 法 による 市 街 化 区 域 内 に 土 地 や 家 屋 を 所 有 する 者 で 固 定 資 産 税 が 課 税 されている 場 合 は 都 市 計 画 税 の 納 税 義 務 者 となり 固 定 資 産 税 と 一 緒 に 納 付 し なければならない - 2 -

Ⅱ 印 紙 税 印 紙 税 は 日 常 の 経 済 取 引 に 伴 って 作 成 される 契 約 書 などに 課 税 される 税 である 1 課 税 文 書 印 紙 税 法 別 表 第 1( 課 税 物 件 表 )に 掲 げられている20 種 類 の 文 書 により 証 されるべき 事 項 ( 課 税 事 項 )が 記 載 されたもののうち 非 課 税 文 書 に 該 当 しない 文 書 をいう 2 非 課 税 文 書 次 のいずれかに 該 当 する 文 書 をいう ➀ 課 税 物 件 表 の 非 課 税 物 件 欄 に 規 定 する 文 書 2 国 地 方 公 共 団 体 又 は 印 紙 税 法 別 表 第 2に 掲 げる 者 が 作 成 した 文 書 3 印 紙 税 法 別 表 第 3の 上 欄 に 掲 げる 文 書 で 同 表 の 下 欄 に 掲 げる 者 が 作 成 した 文 書 4 特 別 の 法 律 により 非 課 税 とされる 文 書 3 課 税 文 書 に 該 当 するかどうかの 判 断 1 その 文 書 全 体 的 な 体 裁 によって 決 めるのではなく その 文 書 の 内 容 となっている 個 々の 事 項 のすべてについて 検 討 し その 個 々の 事 項 の 中 に 一 つでも 課 税 事 項 となるも のが 含 まれていれば その 文 書 は 課 税 文 書 となる 2 単 に 文 書 の 名 称 または 呼 称 およびその 形 式 的 な 記 載 文 言 によることなく その 記 載 文 言 の 実 質 的 な 意 義 に 基 づいて 判 断 する 3 原 則 として 他 の 文 書 を 引 用 している 部 分 はその 文 書 に 記 載 されているものとして その 文 書 の 記 載 内 容 を 判 断 する 4 仮 契 約 書 や 仮 領 収 書 等 であっても 課 税 事 項 を 証 明 するものは 課 税 文 書 となる 4 文 書 の 所 属 の 決 定 印 紙 税 は 課 税 物 件 表 の 第 1 号 から 第 20 号 文 書 に 対 して 課 税 する しかし 2 以 上 の 事 項 が 併 記 又 は 混 合 記 載 されている 文 書 は 課 税 額 の 高 い 方 の 文 書 に 対 して 課 税 する 5 契 約 書 1 契 約 証 書 協 定 書 約 定 書 覚 書 その 他 名 称 のいかんを 問 わず 契 約 当 事 者 間 にお いて 契 約 の 成 立, 更 改 内 容 の 変 更 や 補 充 の 事 実 を 証 明 する 目 的 で 作 成 される 文 書 を いう また 念 書 請 書 など 契 約 の 当 事 者 の 一 方 のみが 作 成 する 文 書 や 契 約 の 当 事 者 の 全 部 あるいは 一 部 の 署 名 を 欠 く 文 書 で 当 事 者 間 の 了 解 や 商 慣 習 に 基 づき 契 約 の 成 立 等 を 証 明 する 目 的 で 作 成 されるものも 契 約 書 に 含 まれる 2 契 約 書 の 写 し 副 本 謄 本 等 であっても 契 約 の 成 立 等 を 証 明 する 契 約 当 事 者 の 署 名 押 印 原 本 と 相 違 ない 旨 の 証 明 のあるものは 課 税 文 書 に 該 当 する なお これらをコピーしたものは 契 約 書 にならない - 3 -

3 契 約 当 事 者 以 外 の 者 ( 不 動 産 業 者 銀 行 保 証 人 )に 提 出 することが 明 らかなものは 課 税 文 書 に 該 当 しない 4 申 込 書 と 称 する 文 書 であっても 次 の 基 準 に 該 当 するものは 契 約 書 となる ただし (1) (2)に 該 当 する 文 書 でも 別 に 契 約 書 を 作 成 することが 明 らかにされて いる 場 合 は 契 約 書 にならない (1) 契 約 当 事 者 間 の 基 本 契 約 書 規 約 約 款 などに 基 づく 申 込 みであって その 申 込 みにより 自 動 的 に 契 約 が 成 立 することとなっている 申 込 書 等 (2) 相 手 方 契 約 当 事 者 の 見 積 書 などに 基 づく 申 込 みであることが 記 載 された 申 込 書 等 (3) 契 約 当 事 者 双 方 の 署 名 又 は 押 印 があるもの 6 記 載 金 額 1 課 税 文 書 に 記 載 された 金 額 をいい 他 の 文 書 を 引 用 している 場 合 は その 引 用 した 文 書 の 記 載 金 額 をいう 2 契 約 書 等 は 記 載 金 額 によって 課 税 される 印 紙 税 の 額 が 決 まる 3 契 約 書 等 に 消 費 税 の 金 額 が 区 分 して 記 載 されている 場 合 は その 消 費 税 の 金 額 は 記 載 金 額 に 含 めない 4 一 の 文 書 に 同 一 の 号 の 記 載 金 額 が2 以 上 ある 場 合 は 合 計 額 となる 5 単 価 数 量 などにより 金 額 を 計 算 できるものは その 計 算 した 金 額 が 記 載 金 額 とな る 6 月 単 位 等 で 契 約 金 額 を 定 めているものは 当 該 金 額 に 契 約 期 間 の 月 数 等 を 乗 じて 算 出 した 金 額 が 記 載 金 額 となる 7 変 更 契 約 書 の 記 載 金 額 (1) 変 更 前 の 契 約 金 額 と 変 更 後 の 変 更 金 額 又 はその 差 額 が 記 載 されている 場 合 で 増 額 するものは 増 加 額 減 額 するものは 記 載 金 額 のないものとする (2) 変 更 前 の 契 約 金 額 が 明 かでない 場 合 で 変 更 後 の 契 約 金 額 が 記 載 されているものはその 金 額 変 更 金 額 だけが 記 載 されているものはその 金 額 7 交 換 契 約 書 1 対 象 物 双 方 の 価 額 が 記 載 されている 場 合 は いずれか 高 い 方 の 金 額 が 記 載 金 額 とな り 交 換 差 金 のみが 記 載 されている 場 合 は その 交 換 差 金 が 記 載 金 額 となる 8 課 税 文 書 に 関 する 特 則 1 一 の 課 税 文 書 をニ 以 上 の 者 が 共 同 して 作 成 した 場 合 当 該 ニ 以 上 の 者 はその 作 成 し た 課 税 文 書 につき 連 帯 して 印 紙 税 を 納 める 義 務 がある 2 既 にある 文 書 に その 後 に 課 税 事 項 を 追 加 して 記 載 した 場 合 は その 追 記 した 事 項 を 記 載 した 課 税 文 書 を 新 たに 作 成 したものとみなす 3 国 等 と 共 同 して 作 成 した 課 税 文 書 について 国 等 が 保 存 するものは 国 等 以 外 の 者 が - 4 -

作 成 したものとみなし 国 等 以 外 の 者 が 保 存 するものは 国 等 が 作 成 したものとみな す 9 納 付 方 法 及 び 過 誤 納 金 の 還 付 等 原 則 として 課 税 文 書 に 収 入 印 紙 を 貼 付 し 課 税 文 書 と 印 紙 の 彩 紋 とにかけて 印 紙 を 消 す 方 法 によって 納 付 する 課 税 文 書 でないものに 印 紙 を 貼 ったり 印 紙 を 過 大 に 貼 った りした 場 合 は 印 紙 税 過 誤 納 確 認 ( 充 当 ) 申 請 書 と 過 誤 納 となっている 文 書 を 税 務 署 に 提 出 し 過 誤 納 金 の 還 付 ( 充 当 )を 受 けることができる 10 過 怠 税 課 税 文 書 の 作 成 者 が 納 付 すべき 印 紙 税 を 納 付 しなかった 場 合 は その 納 付 すべき 印 紙 税 の 額 とその2 倍 に 相 当 する 金 額 との 合 計 額 ( 自 主 的 に 申 し 出 たときは1.1 倍 )の 過 怠 税 が 徴 収 される 11 参 考 1 2 以 上 の 号 に 掲 げる 文 書 に 該 当 する 場 合 は 該 当 する 号 数 の 最 も 少 ない 号 に 掲 げる 文 書 とすることを 基 本 とし 該 当 する2 以 上 の 課 税 額 の 高 い 方 を 適 用 する 2 第 1 号 又 は 第 2 号 に 掲 げる 文 書 と 第 3 号 から 第 17 号 までに 掲 げる 文 書 とに 該 当 す る 文 書 は 第 1 号 又 は 第 2 号 に 掲 げる 文 書 とする 3 一 定 の 物 品 を 一 定 の 場 所 に 取 り 付 けることにより 所 有 権 を 移 転 することを 内 容 とす る 契 約 書 は 請 負 に 関 する 契 約 書 となる 4 土 地 の 賃 貸 借 契 約 書 は 土 地 の 賃 借 権 の 設 定 契 約 書 に 該 当 する 5 警 備 清 掃 など 役 務 の 提 供 を 約 することを 内 容 とする 契 約 書 は 継 続 的 取 引 に 係 る 契 約 書 に 該 当 しない 限 り 請 負 に 関 する 契 約 書 となる 6 継 続 的 取 引 の 契 約 書 で 契 約 金 額 の 記 載 のあるものは 第 1 号 又 は 第 2 号 に 掲 げる 文 書 とする 7 厚 生 寮 等 の 宿 泊 申 込 書 に 宿 泊 年 月 日 人 員 宿 泊 料 金 等 を 記 載 し 当 該 申 込 みを 引 き 受 けた 旨 を 記 載 して 申 込 者 に 交 付 すると 請 負 に 関 する 契 約 書 に 該 当 する 8 身 元 保 証 書 は 非 課 税 文 書 である 9 学 校 法 人 が 作 成 する 領 収 書 は 収 益 事 業 に 関 して 作 成 するものであっても 営 業 に 関 しない 受 取 書 として 非 課 税 文 書 である 10 研 究 委 託 契 約 書 は 委 任 契 約 であり 課 税 文 書 に 該 当 しない 11 労 働 者 派 遣 業 法 による 人 材 派 遣 契 約 書 は 課 税 文 書 に 該 当 しない 12 エレベーターや 機 器 の 保 守 契 約 は 請 負 契 約 か 継 続 的 取 引 となる 13 コンサルタント 業 務 契 約 書 は 課 税 文 書 に 該 当 しない 14 建 物 の 賃 貸 借 契 約 書 は 課 税 文 書 に 該 当 しない 15 物 品 の 売 買 契 約 書 や 賃 貸 借 契 約 書 は 課 税 文 書 に 該 当 しない 16 書 籍 の 保 管 委 託 契 約 書 は 請 負 に 関 する 契 約 書 に 該 当 する 可 能 性 が 高 い - 5 -

Ⅲ 登 録 免 許 税 登 録 免 許 税 は 土 地 建 物 の 所 有 権 保 存 登 記 又 は 移 転 登 記 抵 当 権 の 設 定 登 記 特 許 な ど 申 請 者 の 権 利 の 保 護 に 着 目 して 課 する 流 通 税 である 1, 納 税 義 務 者 登 記 等 を 受 ける 者 は 登 録 免 許 税 を 納 める 義 務 がある 2, 納 税 地 登 記 等 の 事 務 をつかさどる 登 記 所 等 の 所 在 地 である 3, 課 税 標 準 及 び 税 率 主 なものは 次 のとおりである なお 土 地 建 物 の 価 額 とは その 登 記 の 時 における 価 額 をいい 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 登 録 された 価 格 ( 登 録 された 価 格 のない 場 合 は 登 記 官 が 認 定 した 価 格 )を 基 準 として 定 められている 不 動 産 登 記 土 地 建 物 の 売 買 土 地 建 物 の 価 格 の2%( 但 し 平 成 29 年 3 月 までは 1.5%) 土 地 建 物 の 保 存 土 地 建 物 の 価 格 の0.4% 抵 当 権 の 設 定 債 権 金 額 の0.4% 特 許 権 等 の 登 録 特 許 権 の 登 録 1 件 につき 15,000 円 著 作 権 の 移 転 の 登 録 1 件 につき 18,000 円 資 産 総 額 の 登 記 学 校 法 人 は 非 課 税 役 員 の 登 記 理 事 長 代 表 権 を 付 された 理 事 学 校 法 人 は 非 課 税 4 用 途 による 非 課 税 学 校 法 人 又 は 私 立 学 校 法 第 64 条 第 4 項 の 専 修 学 校 及 び 各 種 学 校 が 保 育 又 は 教 育 上 直 接 必 要 な 不 動 産 等 の 取 得 登 記 を 申 請 する 場 合 その 用 途 について 文 部 科 学 大 臣 ( 都 道 府 県 知 事 )の 証 明 書 類 を 添 付 して 登 録 免 許 税 を 非 課 税 にすることができる - 6 -

Ⅳ 不 動 産 取 得 税 不 動 産 取 得 税 は 不 動 産 の 取 得 という 事 実 に 着 目 し 財 産 の 移 転 という 行 為 について 課 する 流 通 税 である 1 課 税 団 体 不 動 産 所 在 の 都 道 府 県 である 2 不 動 産 の 取 得 学 校 法 人 等 が 直 接 保 育 又 は 教 育 の 用 に 供 する 不 動 産 を 取 得 した 場 合 には 不 動 産 取 得 税 は 課 税 されない なお 学 校 法 人 等 が 土 地 家 屋 を 取 得 した 場 合 において 取 得 後 速 やかに 使 用 しなけれ ば 直 接 保 育 又 は 教 育 の 用 に 供 してないことになるが 概 ね 3 ケ 月 以 内 に 家 屋 を 取 り 壊 す 場 合 は 課 税 対 象 とならない この 場 合 速 やかに 直 接 保 育 又 は 教 育 の 用 に 供 する 計 画 を 決 定 した 理 事 会 の 議 事 録 建 物 の 平 面 図 建 築 確 認 届 を 提 出 しなければならない また 家 屋 の 取 得 とは 新 築 増 築 改 築 も 含 む 3 課 税 標 準 及 び 税 率 不 動 産 を 取 得 した 時 における 不 動 産 の 価 格 である 不 動 産 の 価 格 とは 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 登 録 されている 登 録 価 格 をいう 税 率 は4% - 7 -

Ⅴ 不 動 産 等 の 寄 付 による 税 制 所 得 税 1 譲 渡 所 得 等 の 基 因 となる 資 産 の 寄 付 土 地 建 物 株 式 美 術 品 その 他 譲 渡 所 得 の 基 因 となる 資 産 を 学 校 法 人 に 現 物 寄 付 し た 場 合 で その 寄 付 について 国 税 庁 長 官 の 承 認 を 受 けたものは その 譲 渡 所 得 等 はなか ったものとされる 2 承 認 を 受 けるための 申 請 手 続 き 資 産 を 寄 付 した 者 が 当 該 学 校 法 人 の 事 業 目 的 その 財 産 の 明 細 などを 記 載 した 申 請 書 に その 申 請 書 の 記 載 事 項 が 事 実 であることをその 学 校 法 人 が 確 認 した 書 面 を 添 付 し て その 寄 付 等 のあった 日 から 4 月 以 内 か 当 該 寄 付 に 係 る 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 のい ずれか 早 い 日 までに 所 轄 税 務 署 長 を 経 由 して 国 税 庁 長 官 に 提 出 しにければならない 3 承 認 を 受 けるための 要 件 1 当 該 寄 付 が 教 育 又 は 科 学 の 振 興 文 化 の 向 上 社 会 福 祉 への 貢 献 その 他 公 益 の 増 進 に 著 しく 寄 与 すること 2 当 該 財 産 が 寄 付 のあった 日 以 後 2 年 以 内 に 当 該 財 産 を 受 けた 学 校 法 人 が 公 益 を 目 的 とする 事 業 に 供 し 又 は 供 する 見 込 みであること 3 当 該 寄 付 が 寄 付 者 に 不 当 に 利 益 を 与 えるものでないこと など 相 続 税 1, 相 続 人 から 学 校 法 人 へ 相 続 財 産 の 寄 付 相 続 又 は 遺 贈 により 財 産 を 取 得 した 者 が その 取 得 した 財 産 を 相 続 税 申 告 書 の 提 出 期 限 までに 学 校 法 人 に 対 して 寄 付 した 場 合 には その 寄 付 者 等 の 相 続 税 の 負 担 が 不 当 に 減 少 する 場 合 等 を 除 き 相 続 税 の 課 税 価 格 に 算 入 されない 2, 学 校 法 人 が 遺 贈 による 財 産 の 取 得 学 校 法 人 が 遺 贈 により 取 得 した 財 産 で その 公 益 を 目 的 とする 事 業 の 用 に 供 すること が 確 実 なものについては 相 続 税 が 課 税 されない 3, 非 課 税 の 要 件 1 学 校 法 人 であることの 所 轄 庁 の 証 明 書 を 相 続 税 申 告 書 に 添 付 2 当 該 財 産 が 寄 付 のあった 日 以 後 2 年 以 内 に 当 該 財 産 を 受 けた 学 校 法 人 が 公 益 を 目 的 とする 事 業 に 供 し 又 は 供 する 見 込 みであること - 8 -

Ⅵ 会 計 1, 建 物 等 のライフサイクルコスト 建 物 等 のライフサイクルコストとは 建 物 等 の 建 設 費 のみでなく その 建 物 等 を 立 て ることによって 発 生 するすべての 費 用 のことである それによって 建 物 等 を 建 てるべき かどうかの 検 討 と 将 来 にわたって 財 政 に 及 ぼす 影 響 を 計 ることができる 建 設 費 を 安 くする 努 力 と 工 夫 は 当 然 としても 性 能 が 劣 れば 使 い 勝 手 が 悪 いし 断 熱 効 果 が 低 ければ 余 分 に 光 熱 費 がかかる 劣 化 が 早 い 材 料 を 使 ったり 施 工 がお 粗 末 なら ば 頻 繁 に 修 理 しなければならない 高 品 質 高 耐 久 でメンテナンスやリフォームしやす いものを 建 てれば 建 設 費 が 高 くてもトータルコストは 低 く 抑 えられる 一 般 的 に 施 設 計 画 は 建 設 費 とその 資 金 計 画 のみを 対 象 に 考 えがちであるが それは 水 面 より 上 の 見 える 部 分 である 重 要 なことは 水 面 下 の 建 設 後 におけるライフサイクル コストである これについても 視 野 に 入 れて 検 討 しなければならない 仮 に 10 億 円 の 建 物 を 建 て そのライフサイクルコストが4 倍 だとした 場 合 トータルコストは 50 億 円 と なるのである 2, 建 物 等 の 損 害 保 険 契 約 一 棟 の 建 物 に 複 数 の 損 害 保 険 契 約 を 結 び 事 故 が 発 生 した 場 合 契 約 保 険 金 の 合 計 金 額 が 給 付 されると 思 っている 人 がいる これは 間 違 いで 保 険 金 額 は 対 象 物 の 価 値 以 上 には 給 付 されないのである 事 故 が 発 生 した 場 合 は 保 険 会 社 の 話 し 合 いで 契 約 額 の 割 合 で 按 分 した 額 しか 交 付 されないのである 以 上 のことから 一 棟 の 建 物 に 複 数 の 損 害 保 険 契 約 は 無 意 味 なものであることを 覚 えていだきたい 3, 担 保 提 供 額 の 貸 借 対 照 表 表 示 貸 借 対 照 表 の 脚 注 に 担 保 に 供 されている 資 産 の 種 類 及 び 額 を 記 載 しなければなら ないことになっているが その 担 保 に 供 している 資 産 に 改 良 費 等 を 支 払 い 資 産 価 額 を 増 額 した 場 合 担 保 提 供 した 資 産 の 額 は 当 初 の 担 保 提 供 時 の 価 額 ではなく 改 良 費 を 加 算 した 貸 借 対 照 表 日 における 額 である - 9 -