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幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 円 滑 な 接 続 の 在 り 方 幼 児 教 育 係 長 植 松 利 晴 Uematsu Toshiharu 研 究 指 導 主 事 廣 岡 由 美 Hirooka Yumi 主 査 中 村 美 喜 江 Nakamura Mikie 要 旨 平 成 20 年 3 月 に 新 幼 稚 園 教 育 要 領 が 公 示 された その 改 訂 に 伴 い 発 達 や 学 びの 連 続 性 を 踏 まえた 幼 稚 園 教 育 の 充 実 を 図 り 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 円 滑 な 接 続 に 向 けた 取 組 の 推 進 が 求 められている 本 研 究 では 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 促 進 事 業 を 通 して 見 えてきた 本 県 の 現 状 を 踏 まえながら 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 円 滑 な 接 続 を 図 るための 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 連 携 の 在 り 方 について 研 究 を 行 っ た キーワード: 発 達 や 学 びの 連 続 性 互 恵 性 指 導 者 の 相 互 理 解 接 続 期 のカリキ ュラム 1 はじめに 近 年 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 との 連 携 が 注 目 されている その 背 景 としては 家 庭 の 教 育 力 の 低 下 や 少 子 高 齢 化 など 社 会 や 家 庭 生 活 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 から 基 本 的 な 生 活 習 慣 の 欠 如 自 制 心 や 規 範 意 識 の 希 薄 化 コミュニケーション 能 力 の 不 足 など 幼 児 の 育 ちの 変 化 につ いて 様 々な 課 題 が 挙 げられる 中 でも 小 学 校 入 学 直 後 に 学 習 に 集 中 できない 望 ましい 人 間 関 係 を 築 くことができにくいなど 小 学 校 生 活 にうまく 適 応 できない 子 どもが 増 加 する 傾 向 に ある いわゆる 小 一 プロブレムと 言 われる 状 況 が 見 られることがその 要 因 の 一 つとなっている このような 状 況 を 踏 まえ 平 成 20 年 1 月 の 中 央 教 育 審 議 会 答 申 において 幼 稚 園 教 育 の 充 実 を 図 る 方 向 性 の 一 つとして 発 達 や 学 びの 連 続 性 を 踏 まえた 幼 稚 園 教 育 の 充 実 が 示 され た 子 どもの 発 達 は 幼 児 期 とそれ 以 降 で 連 続 しており 幼 稚 園 教 育 と 小 学 校 教 育 との 円 滑 な 接 続 を 図 り 幼 稚 園 教 育 の 成 果 を 小 学 校 教 育 につないでいくことが 重 要 であるとしている そこで 新 しい 幼 稚 園 教 育 要 領 及 び 保 育 所 保 育 指 針 の 趣 旨 を 踏 まえた 幼 児 教 育 の 在 り 方 とい う 視 点 から 研 究 を 行 うことにより 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 円 滑 な 接 続 の 在 り 方 について 明 ら かにしたいと 考 える 2 研 究 目 的 新 幼 稚 園 教 育 要 領 において 幼 稚 園 教 育 と 小 学 校 教 育 の 連 携 を 図 るためのポイントとして 次 の - 1 -

4 点 が 示 されている 1 相 互 のねらいや 方 法 などを 踏 まえ 継 続 的 計 画 的 に 取 り 組 む 2 幼 稚 園 小 学 校 の 教 員 が 子 どもの 発 達 を 長 期 的 にとらえ 互 いの 教 育 内 容 や 指 導 方 法 の 違 いや 共 通 点 について 理 解 を 深 める 3 組 織 的 計 画 的 な 教 員 同 士 の 交 流 を 通 して 小 学 校 教 育 や 中 学 校 そしてその 先 の 学 校 教 育 の 中 で 幼 稚 園 が 果 たす 役 割 について 理 解 を 深 める 4 幼 稚 園 保 育 所 小 学 校 の 三 者 が 連 携 し 幼 児 期 の 教 育 の 成 果 を 小 学 校 につなぐ そこで 新 幼 稚 園 教 育 要 領 の 趣 旨 を 踏 まえながら 平 成 20 年 度 から 実 施 している 奈 良 県 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 促 進 事 業 の 取 組 を 通 して 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 円 滑 な 接 続 の 在 り 方 について 探 る 3 研 究 方 法 (1) 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 促 進 事 業 を 通 した 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 連 携 の 現 状 と 課 題 の 把 握 (2) 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 連 携 の 課 題 解 決 に 向 けた 取 組 の 具 体 4 研 究 内 容 及 び 考 察 (1) 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 連 携 に 関 する 国 の 動 向 中 央 教 育 審 議 会 ( 答 申 ) 新 しい 時 代 を 拓 く 心 を 育 てるために - 次 世 代 を 育 てる 心 を 失 う 危 機 -( 平 成 10 年 6 月 )において 幼 稚 園 保 育 所 から 小 学 校 への 接 続 が 円 滑 に 行 われ るようにするため 情 報 提 供 の 充 実 や 教 育 内 容 の 一 層 の 連 携 が 求 められる と 示 された また 幼 児 教 育 の 振 興 に 関 する 調 査 研 究 協 力 者 会 合 報 告 幼 児 教 育 の 充 実 に 向 けて- 幼 児 教 育 振 興 プログラム( 仮 称 )の 策 定 に 向 けて- ( 平 成 13 年 2 月 )において それぞれの 学 校 段 階 の 特 質 を 踏 まえつつ 幼 児 児 童 生 徒 がその 段 差 を 乗 り 越 え 移 行 が 円 滑 に 行 わ れるように 接 続 を 図 ることが 重 要 である 特 に 幼 稚 園 教 育 と 小 学 校 低 学 年 段 階 の 教 育 にお いては 幼 稚 園 と 小 学 校 が 連 携 し 幼 児 期 にふさわしい 主 体 的 な 遊 びを 中 心 とした 総 合 的 な 指 導 から 児 童 期 にふさわしい 学 習 等 の 指 導 への 移 行 を 円 滑 にし 一 貫 した 流 れを 形 成 するこ とが 重 要 となっている と 示 された そして 平 成 17 年 1 月 の 中 央 教 育 審 議 会 ( 答 申 ) 子 どもを 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 を 踏 まえ た 今 後 の 幼 児 教 育 の 在 り 方 について において 遊 びを 通 して 学 ぶ 幼 児 期 の 教 育 活 動 から 教 科 学 習 が 中 心 の 小 学 校 以 降 の 教 育 活 動 への 円 滑 な 移 行 を 目 指 し 幼 稚 園 等 施 設 と 小 学 校 との 連 携 を 強 化 する 特 に 発 達 や 学 びの 連 続 性 を 確 保 する 観 点 から 連 携 接 続 を 通 じた 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 双 方 の 質 の 向 上 を 図 る ( 略 ) と 今 後 の 幼 児 教 育 の 方 向 性 の 一 つとして 幼 児 の 生 活 の 連 続 性 及 び 発 達 や 学 びの 連 続 性 を 踏 まえた 幼 児 教 育 の 充 実 が 必 要 であることが 明 示 された この 中 で 小 学 校 教 育 との 連 携 接 続 の 強 化 改 善 を 図 るための 教 育 内 容 や 指 導 方 法 の 改 善 などについても 示 されてい る 本 答 申 は 幼 児 教 育 そのものを 取 り 上 げているという 点 でも 意 義 深 く 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 の 連 携 を 重 視 する 動 きが 一 層 高 まったことを 示 したものであると 言 える - 2 -

(2) 奈 良 県 における 取 組 奈 良 県 教 育 委 員 会 は 平 成 18 年 度 に 奈 良 県 幼 児 教 育 懇 談 会 を 設 置 し 平 成 19 年 3 月 に 奈 良 県 幼 児 教 育 推 進 指 針 を 策 定 するための 協 議 を 行 った この 協 議 の 中 で 幼 児 期 の 教 育 を 充 実 させるためのポイントの 一 つに 挙 げられたのが 幼 児 期 から 児 童 期 への 滑 らかな 接 続 と いう 点 であった このことを 踏 まえ 平 成 18 年 度 は 教 育 研 究 所 の 指 導 主 事 により 幼 児 期 の 教 育 と 児 童 期 の 教 育 との 違 いを 明 らかにし 子 どもがその 違 いをスムーズに 乗 り 越 えてい くために 必 要 な 手 立 てについて 考 察 し 幼 小 連 携 の 実 践 に 向 けた 具 体 モデルについて 研 究 を 行 った また 平 成 19 年 度 は 指 定 研 究 員 により 幼 児 期 に 身 に 付 けた 力 が 小 学 校 以 降 の 生 活 や 学 びの 基 盤 となるための 幼 稚 園 教 育 の 在 り 方 について 協 同 的 な 学 びを 育 てる 保 育 の 在 り 方 という 視 点 から 実 践 的 な 研 究 を 行 った その 研 究 成 果 は 教 育 研 究 所 教 育 セミナ ー などを 通 して 県 内 に 普 及 している その 後 奈 良 県 幼 児 教 育 推 進 指 針 を 具 体 化 するため 平 成 20 年 3 月 に 奈 良 県 幼 児 教 育 推 進 計 画 を 策 定 した その 中 で 保 育 所 幼 稚 園 への 取 組 の 具 体 施 策 の 一 つとして 幼 児 教 育 から 小 学 校 教 育 の 円 滑 な 接 続 を 設 定 し 1 小 学 校 教 育 との 接 続 に 配 慮 した 保 育 計 画 教 育 課 程 等 を 策 定 実 践 することへの 支 援 2 保 育 所 幼 稚 園 と 小 学 校 の 相 互 理 解 を 深 めるための 研 修 等 の 充 実 に 向 けた 取 組 の 推 進 を 図 っている (3) 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 促 進 事 業 の 取 組 これまでの 取 組 を 踏 まえ 平 成 20 年 度 から 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 促 進 事 業 を 実 施 した 本 事 業 は 幼 稚 園 保 育 所 における 教 育 活 動 から 小 学 校 の 教 育 活 動 への 円 滑 な 接 続 の 在 り 方 について 研 究 し 県 内 における 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 連 携 を 促 進 することを 目 的 としている 平 成 20 年 度 は 県 内 19の 幼 稚 園 と4つの 保 育 所 に 研 究 委 託 をして 取 組 を 進 めてきた 各 研 究 委 託 幼 稚 園 保 育 所 では ア) 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 子 ども 同 士 の 交 流 の 在 り 方 イ) 小 学 校 への 円 滑 な 接 続 の 在 り 方 ウ) 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 指 導 者 の 相 互 理 解 の 在 り 方 エ) 小 学 校 への 円 滑 な 接 続 を 意 識 した 家 庭 や 地 域 との 連 携 の 在 り 方 の4 点 から 研 究 テーマを 選 択 し 各 幼 稚 園 保 育 所 の 実 態 に 即 した 取 組 を 進 めている (テーマは 複 数 選 択 可 ) このような 研 究 テーマを 基 に 進 められた 研 究 委 託 園 所 の 取 組 内 容 を 県 内 の 各 幼 稚 園 保 育 所 に 具 体 的 に 示 し より 一 層 連 携 を 促 進 していくために 平 成 20 年 12 月 25 日 ( 木 )に 教 育 研 究 所 において 平 成 20 年 度 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 研 修 会 を 開 催 した 当 日 は 研 究 委 託 園 所 が23か 所 のブースに 分 かれてポスターセッションによる 実 践 発 表 を 行 った 当 日 の 参 加 者 は 幼 稚 園 保 育 所 小 学 校 行 政 関 係 者 など400 名 にのぼり 各 ブースにおい て 活 気 ある 発 表 と 討 議 が 行 われ 幼 小 連 携 に 関 する 関 心 の 高 さを 再 認 識 した (4) 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 連 携 に 関 わるアンケート 調 査 より 本 研 究 をすすめるに 当 たり 奈 良 県 における 幼 小 連 携 の 取 組 状 況 や 現 時 点 における 課 題 を 知 るために 前 述 の 平 成 20 年 度 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 研 修 会 の 参 加 者 にアンケー ト 調 査 をお 願 いし 本 県 における 幼 小 連 携 の 実 情 を 探 ることにした このアンケート 調 査 における 有 効 回 答 数 は 187 名 で 校 種 別 には 幼 稚 園 125 名 保 育 所 30 名 小 学 校 18 名 その 他 14 名 である - 3 -

以 下 に 掲 載 しているアンケート 調 査 の 結 果 は あくまでもこの 研 修 会 参 加 者 の 現 状 につ いての 考 察 である 奈 良 県 全 域 から 幼 稚 園 保 育 所 小 学 校 の 参 加 があったが すべての 幼 保 小 の 状 況 というわけではないことをお 含 みいただきたい まず 現 在 の 連 携 状 況 に 関 する 問 いでは グ ラフ1にあるように 積 極 的 に 連 携 している が38% 十 分 とはいえないが 連 携 している が50%で 全 体 の9 割 近 くが 何 らかの 形 で 連 携 していることが 分 かる 次 に 上 記 の 問 いの 中 で 積 極 的 に 連 携 して いる と 回 答 した 校 園 所 に 連 携 の 内 容 に ついてたずねたところ グラフ2にあるよう に 子 ども 同 士 の 交 流 が 約 半 数 の49% 次 い で 指 導 者 の 相 互 理 解 が35%であった 同 じく 積 極 的 に 連 携 している と 回 答 し た 校 園 所 に 連 携 をすることによって 見 られる ようになった 状 況 をたずねたところ グラフ 3の 結 果 が 示 すように 子 どもの 育 ちにつな がると 感 じる が39% 互 いの 教 育 内 容 が 理 になった が20%であった このことは 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 連 携 促 進 事 業 の 研 究 委 託 園 所 の 実 施 報 告 にも 次 のように 述 べられている 年 間 指 導 計 画 のもとで 小 学 校 との 交 流 を 重 ねていくことは 幼 児 の 成 長 と 共 に 互 恵 性 の ある 連 携 へともつながってきている 幼 児 や 児 童 に 付 いた 力 として 交 流 を 通 して 幼 児 は 試 行 錯 誤 をしながらも 達 成 感 や 充 実 感 を 味 わったり その 後 の 生 活 に 対 しても 意 欲 をもったりすることができるようになった 点 が 挙 げられている 1 年 生 にとっては 幼 児 に 対 する 思 いやりの 気 持 ちが 生 まれ 相 手 に 分 かってもらうためにはどうしたらよい のか 工 夫 したり 考 えたりする 姿 が 育 ってきた このように 子 どもたちに 力 が 付 いて いくということはもちろんのこと 交 流 を 重 ねることによって 指 導 者 同 士 の 間 で 互 いの 子 どもを 理 解 することにもつながっていっている グ ラ フ 1 解 出 来 るようになった が38%でほぼ 同 数 保 グ ラ フ 3 護 者 の 期 待 不 安 に 応 えるための 方 法 が 明 確 グ ラ フ 2 交 流 の 様 子 を 園 だより やホームページ 上 で 発 信 することは 保 護 者 の 不 安 感 を 少 な くし 連 携 の 取 組 への 期 待 感 を 膨 らませることにつながっている 幼 稚 園 小 学 校 連 携 状 況 連 携 の 内 容 連 携 を す る こ と に よ っ て 見 ら れ る よ う に な っ た 状 況 幼 小 連 絡 会 を 随 時 行 い 合 同 研 修 会 を 実 施 していく 中 で 教 員 の 意 識 と 資 質 が 向 上 した 交 流 活 動 においては 計 画 の 段 階 で 指 導 案 を 交 換 し 合 って 本 時 案 を 作 成 し 事 前 打 合 せ を 丁 寧 にしたり 交 流 実 施 後 も 幼 児 や 児 童 の 感 想 や 振 り 返 り 表 を 基 にした 反 省 会 を もったりする 中 で 限 られた 時 間 を 有 効 に 使 用 しながら 中 身 の 濃 い 連 携 を 進 めていく - 4 -

ことができる 接 続 学 年 だけでなく 各 学 年 と 交 流 を 行 うことにより 小 学 校 の 全 児 童 全 職 員 が 園 児 を 知 ることができ 入 学 予 定 児 を 全 校 体 制 で 受 け 入 れる 環 境 が 整 っていく アンケートの 結 果 からだけでなく このような 実 施 報 告 の 記 述 からも やはり 連 携 をする ことで 子 ども 指 導 者 保 護 者 の3 者 とも 得 るものが 大 きいといえよう 次 に 十 分 とは 言 えないが 連 携 している 連 携 は 困 難 で ある と 回 答 した 人 に 連 携 を 進 める 上 での 課 題 をたずねた ところ グラフ4のような 結 果 であった このことから 連 携 を 進 め ていくには 今 までに 機 会 が なかった ことや 時 間 的 余 裕 がない ということが 大 きな 課 題 になっていることが 明 らかになった これを 校 種 別 に 分 類 したのがグラフ5である このグラフから 連 携 を 進 めていく 上 での 課 題 は 校 種 によっても 大 き な 違 いがあるということが 分 かる 例 えば 幼 稚 園 や 保 育 所 に おいては 今 までに 機 会 がな かった が 課 題 として 最 も 多 く 小 学 校 においては 時 間 的 な 余 裕 がない という 点 が 一 番 の 課 題 になっている また すべての 回 答 者 に 連 携 して いる あるいは 連 携 しようとしてい る 相 手 との 距 離 をたずねた 結 果 がグ ラフ6である この 結 果 からも 連 携 相 手 との 距 離 は 1キロメートル 以 内 である という 回 答 が80%を 占 めてお り 連 携 の 相 手 の 場 所 には 徒 歩 でおよ そ15 分 ぐらいで 行 くことが 出 来 るということが 分 かる 続 いて 連 携 の 相 手 との 距 離 と 連 携 を 進 める 上 での 課 題 をクロス 集 計 した 結 果 がグ ラフ7である この2つのグラ フ(グラフ6 7)の 結 果 から 考 察 すると 距 離 が 必 ずしも 幼 稚 園 保 育 所 小 学 校 今 までに 機 会 がなかった 1km 以 内 1km~4km 4km 以 上 時 間 的 余 裕 がない 距 離 が 離 れている 取 組 方 法 がわからない 他 に 課 題 がある あまり 必 要 性 を 感 じない その 他 ( 人 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 0% 2 0% 40% 60 % 80% 1 00% グラフ6 連 携 の 相 手 との 距 離 0% 20% 40% 60% 80% 100% グラフ7 グラフ4 グラフ5 連 携 を 進 める 上 での 課 題 校 種 別 の 連 携 を 進 める 上 での 課 題 今 まで に 機 会 が な か った 時 間 的 余 裕 が な い 距 離 が 離 れ て い る 取 組 方 法 が わ からな い 他 に 課 題 があ る あ まり 必 要 性 を 感 じな い そ の 他 今 まで 機 会 が 無 かった 時 間 的 な 余 裕 が 無 い 取 組 方 法 がわ からない 他 に 課 題 がある 距 離 が 離 れてい る あまり 必 要 を 感 じない その 他 連 携 の 相 手 との 距 離 と 関 連 した 課 題 - 5 -

大 きな 課 題 になっているのではなく 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 距 離 が 近 くても 今 まで に 機 会 がなかった ことや 時 間 的 な 余 裕 がない ということが 大 きな 課 題 になっているこ とが 分 かる グラフ8は 連 携 の 相 手 の 教 育 内 容 や 活 動 内 容 について 共 通 理 解 を 図 る 機 会 をもっているかどうかをたずね たものである 回 答 者 のほとんどが 機 会 をもって いる と 答 えており 内 容 としては 機 会 をもっている 今 後 持 つ 予 定 である もつ 予 定 はない ( 人 ) 0 20 40 60 80 100 120 140 保 育 授 業 参 観 合 同 研 修 中 学 校 区 グラフ8 連 携 の 相 手 との 共 通 理 解 を 図 る 機 会 のもち 方 別 研 修 会 研 究 授 業 幼 稚 園 保 育 所 小 学 校 連 絡 会 行 事 の 参 観 合 同 運 動 会 交 流 会 の 事 前 事 後 の 打 合 せ 等 となっている い ろいろな 課 題 を 抱 えながらも それぞれが 工 夫 しながら 連 携 相 手 の 教 育 内 容 や 活 動 内 容 について 共 通 理 解 を 図 る 機 会 を 設 定 しようとしていることが 分 かる それぞれの 園 の 立 地 条 件 や 状 況 に 応 じながら いろいろな 機 会 をとらえて 共 通 理 解 をしていくことが 大 切 である アンケートの 最 後 に あなたが 今 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 の 連 携 を 進 めてい くにあたって やっていきたいこと や 考 えていかねばならない と 思 ってい ることは 何 ですか とたずねて 自 由 記 述 全 体 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 指 導 者 の 相 互 理 解 接 続 期 のカ リキュラ ム 子 ども 同 士 の 交 流 家 庭 地 域 との 連 携 その 他 をしてもらった この 記 述 内 容 を 先 に 述 べ た 四 つの 連 携 の 視 点 に 照 らし 合 わせて 分 類 したのが グラフ9である グラフ9 今 後 の 取 組 の 重 点 課 題 やはり まず 指 導 者 同 士 の 相 互 理 解 からやっていかねばならない という 記 述 の 割 合 が 最 も 多 く 次 に 年 間 計 画 を 立 てて 教 育 課 程 に 位 置 付 けながら 接 続 期 のカリキュラムを 作 成 していくことの 必 要 性 についての 記 述 の 割 合 が 高 いことが 分 かる このことを 更 に 校 種 別 に 分 類 したのが グラフ10である 上 記 に 述 べた 考 察 同 様 連 携 相 手 との 相 互 理 解 の 重 要 性 が 第 一 であることに 加 えて 幼 稚 園 や 小 学 校 で は 保 育 所 と 比 較 して 教 育 課 程 を 踏 ま えた 接 続 期 カリキュラムの 作 成 をまず やっていきたいと 考 えているといえよう 小 学 校 保 育 所 幼 稚 園 0 % 2 0% 40% 6 0% 80 % 1 0 0 % 指 導 者 の 相 互 理 解 接 続 期 の カリキ ュラ ム 子 ど も 同 士 の 交 流 家 庭 地 域 との 連 携 その 他 グラフ10 校 趣 別 今 後 の 取 組 の 課 題 保 育 所 保 育 指 針 の 改 定 に 伴 い 平 成 21 年 度 から 保 育 所 においてもこれまでの 保 育 計 画 が 保 育 課 程 に 改 められた このような 動 きの 中 で 保 育 所 においても 接 続 期 のカリキュラムを 作 成 していくことが 今 後 の 課 題 となってい くであろう - 6 -

(5) 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 を 円 滑 に 接 続 していくために ア イ ウ エ これまで 見 てきたアンケートの 調 査 結 果 や 研 究 委 託 園 所 から 届 いている 事 業 実 施 報 告 から 明 らかになってきたことをもとに 幼 児 教 育 と 小 学 校 教 育 を 円 滑 に 接 続 していくための 方 策 をまとめていくことにする 子 ども 同 士 の 交 流 幼 稚 園 保 育 所 において 一 番 多 く 取 り 組 まれているのが 子 ども 同 士 の 交 流 である 幼 稚 園 や 小 学 校 の 行 事 交 流 を 糸 口 に 実 施 時 期 年 齢 学 年 に 適 した 内 容 等 指 導 上 の 共 通 理 解 を 図 り 教 育 内 容 の 充 実 につなげていく この 際 年 間 計 画 に 位 置 付 けた 交 流 連 携 を 継 続 的 に 行 っていくことで 無 理 なく 取 組 を 進 めることができるといえよう また 各 研 究 委 託 園 所 からの 研 究 報 告 にも 各 校 園 所 における 連 携 担 当 の 窓 口 を 明 確 化 し たり 振 り 返 り 表 を 基 にした 反 省 会 をもち 短 時 間 に 効 果 的 に 事 後 の 話 合 いをもったり という 取 組 の 様 子 がみられたが 園 の 実 態 に 応 じた 工 夫 をすることで より 連 携 がしやすく なると 考 える 接 続 期 のカリキュラムの 連 携 遊 びを 通 して 学 ぶ 場 である 幼 児 教 育 と 教 科 学 習 中 心 の 場 である 小 学 校 教 育 が 連 携 していくためには 接 続 期 のカリキュラムを 作 成 していく 必 要 がある 互 いの 教 育 的 なねら いを 踏 まえた 年 間 計 画 に 交 流 を 位 置 付 けるなど 園 児 児 童 の 実 態 や 実 施 時 期 ねらい 内 容 評 価 の 仕 方 についての 共 通 理 解 を 図 り 双 方 にとって 無 理 のない 交 流 を 心 がけることが 大 切 であろう 継 続 して 子 どもを 見 ていくことの 大 切 さや 教 員 同 士 が 連 携 して 子 どもの 育 ち を 支 えていくことの 必 要 性 について 職 員 が 共 通 理 解 することにより 連 携 をより 充 実 させる ことへとつながっていく 研 究 報 告 からも 接 続 期 のカリキュラムの 連 携 に 向 けた 具 体 の 取 組 として 合 同 指 導 案 や 年 間 計 画 の 作 成 が 行 われた 事 例 が 多 くみられた 指 導 者 の 相 互 理 解 研 修 会 参 加 者 のアンケート 調 査 の 結 果 で 円 滑 な 接 続 を 進 めていく 上 で 最 も 意 識 の 高 かっ たのが 指 導 者 の 相 互 理 解 である 研 究 委 託 園 所 の 報 告 からも 教 員 同 士 の 交 流 を 深 め 子 どものとらえ 方 や 指 導 観 の 違 い 評 価 の 在 り 方 などを 学 ぶことができた 多 くの 交 流 や 合 同 研 修 会 を 通 して 指 導 者 間 の 信 頼 関 係 を 深 めるだけでなく 互 いの 教 育 内 容 や 指 導 方 針 を 知 ることができた などの 成 果 がみられている 例 えば 計 画 の 段 階 から 子 どもについての 情 報 交 換 をしたり 活 動 における 指 導 者 の 役 割 や 指 導 上 の 留 意 点 といった 事 前 打 合 せを 十 分 に 行 ったりしていくことがポイントとなってい る また 交 流 活 動 実 施 後 単 なる 活 動 についての 反 省 会 で 終 わることなく 指 導 者 間 の 意 見 交 流 を 活 発 に 行 い その 中 でそれぞれの 発 達 段 階 を 共 通 理 解 しながら 次 回 のより 充 実 した 活 動 へとつなげていく このことを 通 して 相 互 理 解 がより 深 まっていくといえよう 家 庭 地 域 との 連 携 幼 稚 園 保 育 所 と 小 学 校 が 連 携 を 進 めていく 上 で 家 庭 や 地 域 との 連 携 は 大 変 重 要 であり 研 究 委 託 園 所 においても 積 極 的 に 小 学 校 や 家 庭 地 域 と 連 携 している 取 組 の 様 子 がみられ る 家 庭 や 地 域 と 手 を 携 えた 連 携 を 行 っていくために 保 護 者 にアンケート 調 査 を 実 施 したり - 7 -

地 域 に 出 向 いて 小 学 校 長 や 幼 稚 園 長 が 教 育 講 演 会 を 開 催 したりする あるいは 保 護 者 間 で 子 育 てトーク を 行 ったり 地 域 主 催 の 行 事 へも 積 極 的 に 参 加 したりしていくなど 継 続 的 に 地 域 とのつながりを 築 いていく 取 組 が 行 われている また 幼 稚 園 や 保 育 所 の 取 組 の 様 子 を 園 だよりやホームページ 等 多 様 な 機 会 を 利 用 して 情 報 発 信 をしていくなど 時 代 のニーズに 応 じた 連 携 の 方 法 を 工 夫 していくことが 必 要 であ る 5 おわりに 現 在 県 内 で 幼 小 連 携 の 取 組 を 進 めている 幼 稚 園 保 育 所 や 小 学 校 においても 最 初 か ら 好 条 件 の 基 で 積 極 的 に 取 組 が 進 められてい た 所 ばかりとはいえない 何 とか 連 携 を 進 め ていこう と 様 々な 試 行 錯 誤 をくり 返 し ま ずは 子 ども 同 士 まずは 指 導 者 同 士 というよ うに 少 しずつ つながりを 深 めながら 円 滑 な 接 続 に 向 けて 取 組 が 進 められている このような 一 つ 一 つの 積 み 重 ねが 円 滑 な 接 続 につながっていくものと 考 える いよいよ 平 成 21 年 4 月 から 新 しい 幼 稚 園 教 育 要 領 と 保 育 所 保 育 指 針 が 実 施 される 発 達 や 学 びの 連 続 性 を 常 に 念 頭 において 子 どもたちが 幼 稚 園 や 保 育 所 で 培 ってきた 力 が 小 学 校 生 活 で 十 分 発 揮 され 充 実 した 学 校 生 活 が 過 ごせるようにこれからも 円 滑 な 接 続 の 方 策 についての 研 究 を 続 けていきたい 図 1 円 滑 な 接 続 のためには まずつながりから 参 考 引 用 文 献 (1) 文 部 科 学 省 ( 平 成 20 年 ) 幼 稚 園 教 育 要 領 p.22 (2) 文 部 科 学 省 ( 平 成 20 年 ) 幼 稚 園 教 育 要 領 解 説 フレーベル 館 p.230-232 (3) 文 部 科 学 省 中 央 教 育 審 議 会 初 等 中 等 教 育 分 科 会 教 育 課 程 部 会 幼 稚 園 教 育 専 門 部 会 幼 稚 園 教 育 と 小 学 校 教 育 との 連 携 接 続 について( 論 点 案 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/026/siryo/06031615/004.htm (4) 文 部 科 学 省 ( 平 成 20 年 ) 小 学 校 学 習 指 導 要 領 東 京 書 籍 p.17.28.74.81.86 (5) 厚 生 労 働 省 ( 平 成 20 年 ) 保 育 所 保 育 指 針 フレーベル 館 p.142-145 - 8 -