売買取引



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東久留米市訓令乙第   号

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

平成21年9月29日

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疑わしい取引の参考事例



は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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News Letter JP

― 目次 ―

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

スライド 1

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

ろによる ⑴ 子 世 帯 満 12 歳 に 達 する 日 以 後 の 最 初 の3 月 末 日 までの 間 にある 者 及 びそ の 親 を 世 帯 構 成 員 ( 当 該 世 帯 を 構 成 する 世 帯 員 ( 世 帯 主 を 含 む )をいう 以 下 同 じ )に 含 む 世 帯 又 は 出

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

平成16年度

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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の


1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

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別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

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根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

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月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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第1章 財務諸表

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

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科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

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1

32 農事組合法人法人用パンフ_24.2一部改正)

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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(1) この 貯 金 は 預 入 の 日 から 起 算 して10 年 が 経 過 した 日 に 払 戻 金 の 全 部 を 同 一 のこ の 貯 金 に 継 続 して 預 入 する 取 扱 いをします (2) 継 続 預 入 後 の 利 率 は 継 続 日 における 当 行 所 定 の 利 率 とし

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(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

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第 5 条 ( 有 効 期 間 ) 1. 本 サービスの 有 効 期 間 は 当 社 が 指 定 した 日 をもって 開 始 とし 当 該 サービス 対 象 物 件 に 入 居 する 契 約 が 終 了 した 日 をもって 終 了 とします 2. 既 に 入 居 している 住 戸 が 新 たにサービ

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はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

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注 意 すべきポイント 1 入 社 誓 約 書 は 社 員 の 入 社 にあたり 入 社 前 に 社 員 としての 自 覚 を 促 すとともに 正 当 な 理 由 のない 内 定 辞 退 を 防 止 するために 提 出 させるものです 2 2 以 降 の 注 意 すべきポイントについては マイ 法

Transcription:

売 買 取 引 [ 日 本 語 ] كتاب البيع [اللغة اليابانية [ ムハンマド ブン イブラーヒーム アッ=トゥワイジリー محمد بن إبراهيم التويجري 翻 訳 者 : サイード 佐 藤 ترجمة: سعيد ساتو 校 閲 者 : ファーティマ 佐 藤 مراجعة: فاطمة ساتو 海 外 ダアワ 啓 発 援 助 オフィス 組 織 (リヤド 市 ラブワ 地 区 ) المكتب التعاوني للدعوة وتوعية الجاليات بالربوة بمدينة الرياض 1429 2008

ムアーマラート 1 1- 売 買 取 引 イバーダートとムアーマラートの 違 い: イスラームは 創 造 主 と 被 造 物 の 間 の 関 係 を 取 り 扱 うムアーマラートを 心 と 魂 を 清 め 純 化 させるところのイバーダートでもって 組 織 立 ったものとした 完 全 かつ 包 括 的 な 教 えで す またイスラームは 人 々がアッラーとそのしもべに 対 する 諸 々の 義 務 を 果 たし かつ 平 安 と 公 正 慈 悲 の 中 で 同 胞 として 暮 らすことが 出 来 るように 売 買 の 契 約 や 婚 姻 遺 産 相 続 や 刑 罰 といった 被 造 物 の 間 のムアーマラートも 定 めました 契 約 の 種 類 : 契 約 には 3 種 類 あります: 1- 売 買 や 有 償 賃 貸 共 同 経 営 などのように 完 全 有 償 の 契 約 2- 贈 与 やサダカ( 施 し) 無 償 賃 貸 や 保 障 のように 完 全 無 償 の 契 約 3- 貸 与 のように 有 償 と 無 償 どちらの 性 質 も 備 えた 契 約 というのも 貸 与 はサダカであ る 一 方 貸 した 物 と 同 様 の 物 を 返 却 するという 代 償 を 伴 うからです 売 買 取 引 とは: 所 有 目 的 で 財 産 と 財 産 を 交 換 することです 生 産 的 行 為 における 英 知 : ムスリムはいかなる 生 産 的 行 為 においても そこにおいてアッラーの 教 えを 実 践 し そ の 命 の 遂 行 によって 主 のお 悦 びを 求 め アッラーの 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)のスンナ 2 に 則 り かつある 物 事 の 実 現 に 際 して 達 成 されなければならない 諸 要 素 を 実 践 します こうしてアッラーは 彼 によき 糧 をお 恵 みになるのであり また 彼 をよき 方 向 へと 導 いてくださるのです 1 訳 者 注 :ムアーマラートとは 社 会 法 などに 代 表 される 人 間 と 人 間 の 間 の 諸 々の 取 り 決 めなどを 指 して いう 言 葉 です 一 方 一 般 的 に 言 う 崇 拝 行 為 など アッラーと 人 間 との 間 の 諸 々の 取 り 決 めを 取 り 扱 う 分 野 は イバーダートいう 名 称 によって 括 られます 2 訳 者 注 : 預 言 者 ムハンマド( 彼 にアッラーの 祝 福 と 平 安 あれ)の 示 した 手 法 や 道 のこと ムスリムは 可 能 な 限 り 彼 のスンナを 踏 襲 するべきであるとされています 1

売 買 取 引 が 定 められたことに 潜 む 英 知 : 貨 幣 や 商 品 その 他 物 事 は 全 て 人 々の 間 に 分 散 して 存 在 しているものです そして 人 の 需 要 というものは 他 人 の 所 有 物 と 切 っても 切 り 離 せない 関 係 にあり その 獲 得 は 何 らか の 代 償 を 伴 わずには 達 成 されないのです そういった 中 で 人 は 売 買 取 引 の 合 法 性 によってその 必 要 を 満 たし 目 的 を 達 成 するこ とが 出 来 ます もし 売 買 が 許 されなかったら 人 々は 強 盗 や 窃 盗 詐 欺 や 果 ては 殺 し 合 い にまで 至 らなければならなかったことでしょう アッラーはこのような 福 利 の 実 現 と 諸 悪 の 撲 滅 のため 売 買 取 引 を 合 法 とされたのです そしてこのことはムスリム 間 のイジュマーゥ 3 でもあります 至 高 のアッラーは 仰 られまし た:-そしてアッラーは 売 買 を 合 法 化 され リバー( 不 法 商 取 引 )を 禁 じられた,(ク ルアーン 2:275) 売 買 取 引 の 諸 条 件 : 売 買 取 引 が 有 効 となるには 以 下 の 条 件 を 備 えていなければなりません: 1- 売 る 側 と 買 う 側 の 両 者 共 にその 契 約 において 満 足 すること 但 し 法 的 に 正 当 な 理 由 ゆ えに 強 制 される 場 合 は 除 きます 2- 売 る 側 と 買 う 側 の 両 者 共 に 処 分 権 を 有 していること つまり 理 性 的 に 健 常 な 成 人 の 自 由 民 であること 3- 売 買 取 引 の 対 象 となる 物 の 利 用 が 完 全 に 合 法 であること ゆえに 蚊 やゴキブリなどの 利 のない 物 や 酒 類 や 豚 肉 などその 利 用 が 非 合 法 である 物 また 死 体 ( 魚 類 とイナゴを 除 く)や 犬 のように 必 要 性 に 迫 られた 時 だけしかその 利 用 が 合 法 と 見 なされない 物 の 売 買 取 引 は 出 来 ません 4- 売 る 者 が 契 約 の 時 点 で 売 買 の 対 象 となる 物 を 所 有 しているか あるいはその 売 却 を 所 有 者 から 許 可 されていること 5- 売 買 取 引 の 対 象 が 目 視 か あるいはその 描 写 によって 契 約 する 両 者 に 明 らかであるこ と 6- 値 段 が 明 らかであること 3 訳 者 注 : イジュマーゥ とはイスラーム 法 における 法 源 の 1 つで 何 らかの 宗 教 的 諸 事 においてある 時 代 のイスラーム 学 者 が 一 致 した 法 的 見 解 のことです 2

7- 売 買 取 引 の 対 象 が 取 得 可 能 であること ゆえに 海 の 中 の 魚 とか 空 中 の 鳥 といった 物 の 売 買 は 一 種 の 詐 欺 であるゆえ 有 効 ではありません これらの 条 件 は 全 て 売 買 取 引 の 契 約 を 結 ぶ 両 者 を 不 正 やガラル 4 そしてリバー5から 守 るためのものなのです 売 買 取 引 はいかに 成 立 するか? 売 買 取 引 の 成 立 には 2 つの 形 式 があります: 1- 口 頭 による 形 式 :つまり 売 る 側 が あなたにこれを 売 ります とか あなたにこれを 所 有 させます とかいった 表 現 の 言 葉 を 用 い そして 買 う 側 が 買 いました とか ( 契 約 を) 受 け 入 れました とかいう 表 現 の 言 葉 を 用 いることです 正 確 な 表 現 自 体 は 習 慣 上 よ く 知 られているものに 依 拠 します 2- 行 為 による 形 式 :つまり 互 いに 受 領 し 合 うことで 言 葉 を 発 さずに 300 円 出 してチー ズを 受 け 取 るといったようなことです これもまた 両 者 がその 取 引 に 満 足 していることを 条 件 に 習 慣 上 よく 知 られているいかなる 形 をもとることが 可 能 です ムアーマラートにおいて 疑 わしげな 物 事 を 避 けることの 徳 : ムスリムはその 売 買 取 引 や 飲 食 物 その 他 のムアーマラートにおいてスンナに 則 らなけ ればなりません ゆえにその 合 法 性 が 明 白 なものは 手 にし 取 り 扱 いますが その 非 合 法 性 が 明 白 なものは 回 避 し 関 わり 合 いません 一 方 そのどちらかはっきりしない 物 事 に 関 しては 知 らずに 非 合 法 な 物 事 に 足 を 踏 み 入 れてしまわぬよう そして 自 らの 宗 教 と 尊 厳 を 損 ねてしまわぬよう 放 棄 するよう 努 めます アン=ヌゥマーン ブン バシール( 彼 らにアッラーのご 満 悦 あれ)は 言 いました: 私 はアッラーの 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 平 安 と 祝 福 あれ)がこう 言 うのを 聞 きました: 合 法 的 なものは 明 らかであり 非 合 法 なものも 明 らかである そしてその 間 には 多 くの 者 が 知 らない 間 際 らしい 物 事 がある ゆえにそういった 疑 念 の 余 地 のある 物 事 から 身 を 慎 む 者 は 自 らの 宗 教 と 尊 厳 を 守 ることになろう そしてそういった 物 事 に 陥 る 者 は 禁 じら れた 領 域 に 足 を 踏 み 入 れてしまうことになろう それはまるで 禁 じられた 領 域 の 周 辺 で ( 家 畜 が 草 を 食 む) 番 をする 牧 童 のようであり それらは 今 にもそこに 入 ってしまいそう である 実 に 全 ての 王 には ( 彼 が 定 めた) 禁 じられた 領 域 6がある そして 実 にアッラーが 禁 じられた 領 域 とは かれの 禁 じられた 物 事 である そして 実 に 体 には それさえ 健 全 で 4 訳 者 注 : ガラル とは: 人 の 知 識 が 及 びにくく その 実 情 実 は 存 在 していなかったり 不 明 瞭 であ ったり 入 手 不 可 能 であったりすることなど が 分 からないような 物 事 のことです 5 訳 者 注 : 詳 しくは 4リバー の 項 を 参 照 のこと 6 訳 者 注 : 当 時 のアラブの 支 配 者 には 決 められた 土 地 を 牧 童 たちにあてがい 彼 が 許 可 した 以 外 の 土 地 で 放 牧 することを 禁 じ それに 違 反 した 者 を 罰 する 習 慣 がありました 3

あれば 体 全 体 も 健 全 であり そ れ が 悪 ければ 体 全 体 も 悪 くなるところの 1 個 の 肉 塊 がある そして 実 にそれは 心 臓 なのである (アル=ブハーリーとムスリムの 伝 承 7) 合 法 か 非 合 法 か 判 断 しかねる 財 産 の 用 途 : 合 法 か 非 合 法 化 か 判 断 しかねる 財 産 は 出 来 るだけその 使 用 による 利 益 が 少 ない 所 に 用 いるようにします 物 事 の 中 でも 最 も 利 益 が 大 きい 所 というのはお 腹 の 中 つまり 飲 食 物 であり 次 いで 衣 服 など 体 の 外 面 に 接 する 物 そしてその 次 に 馬 や 車 などの 乗 り 物 が 来 ます 合 法 な 糧 を 稼 ぐことの 徳 : 1- 至 高 のアッラーは 仰 られました:-そしてサラー( 礼 拝 )が 終 わったら 地 上 に 散 開 し アッラーのお 恵 みを 求 め( 努 力 す)るのだ そしてアッラーをよくズィクル( 唱 念 )せよ あなた 方 は 恐 らく 成 功 するであろう,(クルアーン 62:10) 2-アル=ミクダーム( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)によれば 預 言 者 ( 彼 にアッラーか らの 祝 福 と 平 安 あれ)は 言 いました: 自 らの 手 で 稼 いだ 物 によって 食 べる 者 より 良 い 物 を 食 べる 者 はいない アッラーの 預 言 者 ダーウード(ダヴィデ) 彼 に 平 安 あれ は 自 ら の 手 で 稼 いだ 物 によって 食 べていたのである (アル=ブハーリーの 伝 承 8) 預 言 者 ( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)の 教 友 たち( 彼 らにアッラーのご 満 悦 あ れ)は 売 買 と 商 売 に 勤 めていましたが そこに 現 を 抜 かして 至 高 のアッラーに 対 する 義 務 やかれのズィクル( 念 唱 や 想 起 )をそっちのけにしていたわけではありません あく まで 至 高 のアッラーに 対 する 義 務 を 遂 行 した 上 で 商 売 をしていたのです 最 善 の 生 業 : 稼 ぐ 手 段 は 人 によって 異 なりますが 農 業 であれ 産 業 であれ 商 業 であれ 最 善 なのはそ の 者 の 状 況 に 最 も 適 し かつイスラーム 法 に 則 したものです 働 いて 稼 ぐこと: 人 は 食 べ 家 族 を 養 い アッラーの 道 において 施 すためにも 合 法 な 糧 を 得 るべく 努 力 し かつ 人 々に 物 乞 いすることから 身 を 慎 まなければなりません 最 善 の 稼 ぎは 自 分 の 手 で 稼 いだ 物 と 法 に 適 った 全 ての 売 買 取 引 なのです 7 サヒーフ アル=ブハーリー(52) サヒーフ ムスリム(1599) 文 章 はムスリムのもの 8 サヒーフ アル=ブハーリー(2072) 4

アブー フライラ( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)によれば アッラーの 使 徒 ( 彼 にアッ ラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)は 言 いました: 私 の 魂 がその 御 手 に 委 ねられているお 方 にか けて 恵 んで 貰 えるかどうかに 関 わらず 人 に 物 乞 いなどするよりは ( 糧 を 稼 ぐために) 綱 をもって 背 中 に 薪 を 背 負 う 方 が 良 いのである (アル=ブハーリーとムスリムの 伝 承 9) 売 買 取 引 において 寛 大 であることの 徳 : す 人 はアッラーのご 慈 悲 を 得 るためにも 人 々との 関 係 において 優 しく 寛 大 であるべきで ジャービル ブン アブドッラー( 彼 らにアッラーのご 満 悦 あれ)によれば アッラー の 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)は 言 いました: アッラーは 売 買 及 び( 債 務 などの) 履 行 において 寛 容 な 者 を 慈 しまれる (アル=ブハーリーの 伝 承 10) 売 買 取 引 においてやたらと 誓 うことの 危 険 性 : 売 買 において 商 品 を 捌 くために 誓 いの 言 葉 を 発 することは 利 益 の 損 失 につながりま す 預 言 者 ( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)はこう 言 って それを 禁 じました: 誓 いは 商 品 (を 手 早 くさばく)には 役 立 つが ( 真 の) 利 益 を 抹 消 してしまうものである (ム スリムの 伝 承 11) 売 買 における 正 直 さは 祝 福 をもたらしますが 売 買 における 嘘 は 祝 福 を 消 し 去 ってしま います 生 活 の 豊 かさへの 扉 を 開 く 鍵 とその 諸 要 因 暮 らしの 糧 をお 恵 み 下 さるのは 偉 大 かつ 荘 厳 なるアッラーですが それと 密 接 につなが る 鍵 とその 諸 要 因 の 主 たるものを 以 下 に 挙 げていきましょう: 1- 偉 大 かつ 荘 厳 なるアッラーに 対 してイスティグファール(アッラーに 罪 の 赦 しを 乞 う こと)し 罪 の 悔 悟 をすること: 至 高 のアッラーはこう 仰 られました:-そして 私 (ヌーフ:ノアのこと)は 言 った: あなた 方 の 主 に 罪 のお 赦 しを 乞 うのだ かれこそはお 赦 し 深 いお 方 で ある (そしてそうすれば かれは)あなた 方 に 天 から 豊 かな 雨 を 送 って 下 さる であろう またあなた 方 の 財 と 子 孫 を 増 やし あなた 方 のために 多 くの 庭 園 と 河 川 を 御 創 り 下 さるであろう,(クルアーン 71:10-12) 9 サヒーフ アル=ブハーリー(1470) サヒーフ ムスリム(1042) 文 章 はアル=ブハーリーのもの 10 サヒーフ アル=ブハーリー(2076) 11 サヒーフ ムスリム(1607) 5

また 至 高 のアッラーは 預 言 者 フード( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ) 12 に ついて こう 仰 られました:-そして 民 よ あなた 方 の 主 に 罪 の 赦 しを 乞 い かれに 悔 悟 するのだ そうすればかれはあなた 方 に 沢 山 の 雨 を 送 り あなた 方 に 更 なる 力 を 与 えられるだろう だから( 私 フード がいざなうところのも のから) 背 き 罪 深 い 者 となるのではない,(クルアーン 11:52) 2- 早 朝 から 仕 事 に 励 むこと: 暮 らしの 糧 を 求 めるのなら 早 朝 から 仕 事 に 励 むべきです 預 言 者 ( 彼 にアッラーから の 祝 福 と 平 安 あれ)は 言 いました: アッラーよ 私 のウンマ( 共 同 体 )を 早 朝 において 祝 福 して 下 さい (アブー ダーウードとアッ=ティルミズィーの 伝 承 13) 3-ドゥアー( 祈 願 ): 至 高 のアッラーは 仰 られました:-そしてわがしもべたちがわれについてあな たに 尋 ねたら (こう 言 うがよい): 実 にわれは(あなたの) 近 いところにおり われを 呼 ぶ 者 の 祈 りに 答 えよう ゆえにわれに 乞 わせ われを 信 仰 させよ あ なた 方 は 正 しく 導 かれることであろう,(クルアーン 2:186) また 至 高 のアッラーはこう 仰 られました:-マルヤムの 子 イーサー(マリヤの 子 イエス)は 言 った: アッラーよ 私 たちの 主 よ あなたからのみしるしとし て そしてそれを 私 たちの 内 の 最 初 の 者 と 最 後 の 者 の 祭 日 とすべく 私 たちの ために 天 から 食 卓 をお 与 え 下 さい そして 私 たちに 糧 をお 授 け 下 さい あなた こそは 最 もよく 糧 を 授 けられるお 方 なのですから,(クルアーン 5:114) 4- 偉 大 かつ 荘 厳 なるアッラーに 対 するタクワー14 の 念 : 至 高 のアッラーは 仰 られました:-そしてアッラー(のお 怒 りや 懲 罰 を 呼 ぶよ うな 事 柄 から) 身 を 慎 む 者 には (アッラーが 問 題 の) 解 決 の 糸 口 をお 与 えにな ろう そして 彼 の 思 いもよらないような 所 から 糧 をお 与 えになられる,(ク ルアーン 65:2-3) また 至 高 のアッラーはこう 仰 られました:-そしてもし( 預 言 者 や 使 徒 が 遣 わ 12 訳 者 注 : 預 言 者 フードは 肉 体 的 に 強 大 で 栄 華 を 極 めていたアードの 民 に 遣 わされました しかし 彼 らが 従 わなかったため アッラーは 暴 風 雨 を 送 って 彼 らを 滅 ぼされました 13 良 好 かつ 真 正 な 伝 承 スナン アブー ダーウード(5029) サヒーフ スナン アブー ダーウード (4207) スナン アッ=ティルミズィー(2745) サヒーフ スナン アッ=ティルミズィー(2205) 文 章 はアブー ダーウードのもの 14 訳 者 注 : タクワー は 自 らを 守 る という 動 詞 の 名 詞 形 つまりアッラーを 畏 れ またそのお 怒 り と 懲 罰 につながるような 行 い つまりかれが 命 じられたことに 反 したり あるいは 禁 じられた 事 柄 を 犯 し たりすることなど を 避 けることで 自 らの 身 をアッラーのお 怒 りや 懲 罰 から 守 ることを 意 味 します 6

された) 町 の 住 人 たちが 信 仰 し (アッラーのお 怒 りや 懲 罰 を 招 くような 事 柄 か ら) 身 を 慎 んでいたら われら(アッラーのこと)は 彼 らに 対 して 天 と 地 から の 祝 福 をたやすいものとしたのだが しかし 彼 らは(われらのみしるしと 使 徒 らを) 嘘 つき 呼 ばわりしたので われらは 彼 らが 行 っていたところのものによ って 彼 らを 罰 したのだ,(クルアーン 7:96) 5- 罪 悪 の 回 避 : 至 高 のアッラーは 仰 られました:- 人 々が 行 ったところの 罪 悪 ゆえに 陸 に 海 に 諸 悪 が 現 れたのだ それはアッラーが 彼 らの 行 いの 一 部 に 対 する 罰 を 与 え それによって 彼 らが 悔 悟 するようにとの 御 計 らいからである,(クルアーン 30:41) 6- 偉 大 かつ 荘 厳 なるアッラーにタワックル( 全 てを 委 ねること)すること: 至 高 のアッラーはこう 仰 られました:-そしてアッラーにタワックル( 全 て 委 ねること)する 者 にとっては アッラーさえいらっしゃればそれで 十 分 なのだ 実 にアッラーは 物 事 を 完 遂 されるお 方 アッラーは 全 てのものに 各 々の 分 量 や 度 合 いを 定 められた,(クルアーン 65:3) ウマル ブン アル=ハッターブ( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)は 言 いました: アッラーの 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 平 安 と 祝 福 あれ)は 言 いました: もし あなた 方 がアッラーに 対 し 真 の 意 味 でのタワックル( 全 てを 委 ねること)をし たならば 朝 には 空 腹 で 出 かける 鳥 が 夕 には 満 腹 で 帰 って 来 るように (アッラ ーは) 糧 を 与 えて 下 さるであろう (アッ=ティルミズィーとイブン マージ ャの 伝 承 15) 7-イバーダ( 崇 拝 行 為 )の 際 に 心 を 込 めること: マァキル ブン ヤサール( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)は 言 いました: アッラーの 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 平 安 と 祝 福 あれ)は 言 いました: 祝 福 に 溢 れた 至 高 のアッラーは こう 仰 られた: アーダムの 子 よ われを 崇 拝 することに 没 頭 せよ そうすればあなたの 心 を 豊 かさで 満 たし あなたの 両 手 を 糧 で 満 たしてやろう アーダムの 子 よ われから 遠 ざ かるのではない そうすればあなたの 心 を 困 窮 で 埋 め あなたの 両 手 を 労 苦 で 一 杯 にしな くてはならないのだから (アル=ハーキムの 伝 承 16) 8-ハッジとウムラを 数 多 く 行 うこと: 15 真 正 な 伝 承 スナン アッ=ティルミズィー(2344) スナン イブン マージャ(4164) 文 章 はイ ブン マージャのもの 16 真 正 な 伝 承 ムスタドゥラク アル=ハーキム(7926) アッ=スィルスィラト アッ=サヒーハ(1359) 参 照 7

アブドッラー ブン マスウード( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)は 言 いました: アッラ ーの 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 平 安 と 祝 福 あれ)は 言 いました: ハッジとウムラを 数 多 く 行 うのだ それらはまるでふいごが 鉄 や 金 銀 の 不 純 物 を 吹 き 飛 ばすように 貧 困 や 罪 悪 を 取 り 除 いてくれるのであるから そして 正 しく 行 われたハッジの 報 奨 は 天 国 以 外 の 何 物 でもない (アッ=ティルミズィーとアン=ナサーイーの 伝 承 17) 9- 至 高 のアッラーの 道 に 財 を 施 すこと: 至 高 のアッラーはこう 仰 られました:-そしてあなた 方 が 何 か 施 せば アッラ ーがその 代 わりに( 何 かを)お 恵 みにならないことはない かれは 最 もよくお 恵 みになられるお 方 なのである,(クルアーン 34:39) アブー フライラ( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)によれば 預 言 者 ( 彼 にアッ ラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)は 言 いました: 祝 福 に 溢 れた 至 高 のアッラーは こう 仰 られた: アーダムの 子 よ 施 せ そうすればあなたが 施 されるであろ う (ムスリムの 伝 承 18) 10- 学 徒 に 施 すこと: アナス ブン マーリク( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)は 言 いました: アッラーの 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 平 安 と 祝 福 あれ)の 時 代 ある 2 人 の 兄 弟 がいました 彼 らの 内 片 方 は(イスラームの 教 えを 乞 うために) 預 言 者 ( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)の 許 にやって 来 ていましたが もう 1 人 は( 生 活 の 糧 を 得 るために) 仕 事 に 従 事 していまし た それで 仕 事 に 従 事 している 方 が 預 言 者 ( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)の 許 に やって 来 て 彼 の 兄 弟 (が 仕 事 を 手 伝 わないこと)について 不 平 を 言 いました すると( 預 言 者 は) 言 いました: あなたは 彼 によって( 報 奨 や 祝 福 あるいは 糧 を) 稼 ぐであろう (アッ=ティルミズィーの 伝 承 19) 11- 親 類 縁 者 への 善 行 : アナス ブン マーリク( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ)は 言 いました: 私 は アッラー の 使 徒 ( 彼 にアッラーからの 平 安 と 祝 福 あれ)がこう 言 うのを 聞 きました: 豊 かな 糧 を 授 けられ かつ 後 世 までよい 風 評 を 得 たい 者 は 親 類 縁 者 によくするのだ (アル=ブハー リーとムスリムの 伝 承 20) 17 良 好 な 伝 承 スナン アッ=ティルミズィー(810) スナン アン=ナサーイー(2631) 文 章 はアッ =ティルミズィーのもの 18 サヒーフ ムスリム(993) 19 真 正 な 伝 承 スナン アッ=ティルミズィー(2345) 20 サヒーフ アル=ブハーリー(2067) サヒーフ ムスリム(2557) 文 章 はアル=ブハーリーのもの 8

12- 弱 者 を 歓 迎 し 善 行 を 施 すこと: ムスアブ ブン サアドは 言 いました: サアド( 彼 にアッラーのご 満 悦 あれ) は 自 分 には 他 の 誰 よりも 恩 恵 や 徳 が 備 わっていると 思 い 込 んでいました そ れで 預 言 者 ( 彼 にアッラーからの 祝 福 と 平 安 あれ)は 言 いました: あなた 方 は 弱 者 (への 善 行 )なしには 援 助 されることもなければ 糧 を 与 えられることも ないのである (アル=ブハーリーの 伝 承 21) また 別 の 伝 承 にはこうあります: 実 にアッラーはこのウンマ( 共 同 体 )を そ の 弱 者 たちによって また 彼 らのドゥアー( 祈 願 )やサラー( 礼 拝 ) 真 摯 さに よって 援 助 されるのである (アン=ナサーイーの 伝 承 22) 13-アッラーの 道 においてヒジュラ 23 すること: 至 高 のアッラーはこう 仰 られました:-そしてアッラーとその 使 徒 ゆえにヒジュラ( 移 住 )を 意 図 して 自 分 の 家 を 後 にし (それを 達 成 する 前 に) 命 を 失 った 者 には アッラーか らの 報 奨 が 確 実 であろう アッラーはお 赦 し 深 く 慈 悲 深 いお 方 である,(クルアーン 4:100) 許 された 売 買 取 引 の 形 : 1- 口 頭 売 買 : 売 る 側 が あなたがその 代 償 として 払 うものと 引 き 換 えに この 品 物 を あなたの 所 有 下 に 置 きます といった 風 に 言 うことです 2- 割 り 増 し 売 買 : 売 る 側 が 商 品 と 彼 がそれを 購 入 した 値 段 を 述 べ それから あなたに これを 私 が 購 入 した 値 段 に 20%の 利 益 を 割 り 増 した 値 段 で 売 ります といった 風 に 言 う ことです 3- 差 し 引 き 売 買 : 売 る 側 が 商 品 と 彼 がそれを 購 入 した 値 段 を 述 べ それから あなたに これを 私 が 購 入 した 値 段 から 10% 差 し 引 いた 値 段 で 売 ります といった 風 に 言 うことで す 4- 割 引 売 買 : 商 品 をある 値 段 に 割 引 し 買 う 側 がそれに 満 足 すれば 割 引 かれた 値 段 で 購 入 することです 5- 共 同 売 買 : 買 う 側 が 商 品 を 手 にし あなたが 買 った 物 の 半 分 あるいは 25%を 共 同 21 サヒーフ アル=ブハーリー(2896) 22 真 正 な 伝 承 スナン アン=ナサーイー(3178) 23 訳 者 注 :ムスリムがマッカからマディーナへ 宗 教 迫 害 を 回 避 して 移 住 した 出 来 事 いわゆる 聖 遷 のこと 但 しここでは 広 義 の ヒジュラ つまり 自 分 の 信 仰 を 堅 持 するために 何 かを 避 けるという 行 為 と 捉 えた 方 がよいでしょう 9

所 有 します といった 風 に 言 うことです 6- 物 々 交 換 : 商 品 を 商 品 でもって 売 買 することです 7- 競 売 : 買 う 側 に 複 数 の 人 がおり その 中 から 一 番 高 い 値 段 を 提 示 した 者 に 商 品 を 売 る ことです 売 買 取 引 における 非 合 法 な 物 事 : 売 買 における 非 合 法 なものには 2 種 類 あります: 1-それ 自 体 が 非 合 法 なもの:つまり 死 体 や 血 豚 肉 や 悪 性 物 質 イスラームにおいて 穢 れた 物 と 見 なされるものなどです 2- 行 為 自 体 が 非 合 法 なもの:リバーや 賭 博 独 占 や 詐 欺 など 不 正 や 人 の 財 を 不 当 に 貪 る 行 為 が 含 まれるものです 1 番 目 の 範 疇 のものは 心 がそれらを 厭 うところのものですが 2 番 目 の 範 疇 に 含 まれる 物 事 は 心 がそちらに 傾 きやすいものです それゆえその 発 生 を 防 止 すべく 種 々の 防 止 策 や 懲 罰 などが 必 要 とされるのです 禁 じられた 売 買 取 引 の 形 : イスラームは 善 と 祝 福 と 合 法 的 な 利 益 を 導 く 全 ての 物 事 を 合 法 としましたが その 一 方 で 互 いの 憎 悪 や 怨 恨 争 いや 害 悪 を 及 ぼすような 種 類 の 売 買 詳 細 が 曖 昧 である 取 引 や ガラル 24 市 場 の 人 々への 害 悪 や 不 和 の 原 因 となるもの 嘘 心 身 に 悪 影 響 をもたらすもの を 含 む 売 買 など を 禁 じました このような 種 類 の 禁 じられた 売 買 の 形 から いくつか 挙 げてみましょう: 1- 触 覚 による 売 買 取 引 : 売 る 側 が 買 う 側 に( 覆 いをかけて 見 えなくした 複 数 の 商 品 の 中 に 手 を 入 れさせるなどし) あなたが 掴 んだ 物 を 1000 円 で 売 りましょう などと 言 って 買 わせようとすることです この 類 の 取 引 はそこに 含 まれるガラルと 商 品 の 詳 細 の 不 明 確 さゆえに 無 効 です 2- 適 当 に 商 品 を 投 げさせて 行 う 売 買 取 引 : 買 う 側 が 売 る 側 に あなたが 私 の 方 に( 異 なる 種 類 の 商 品 の 中 から 適 当 に) 投 げてよこした 物 を これこれの 値 段 で 買 います など と 言 うことです この 類 の 取 引 はそこに 含 まれるガラルと 商 品 の 詳 細 の 不 明 確 さゆえに 無 効 です 24 訳 者 注 : ガラル とは: 人 の 知 識 が 及 びにくく その 実 情 実 は 存 在 していなかったり 不 明 瞭 であ ったり 入 手 不 可 能 であったりすることなど が 分 からないような 物 事 のことです 10

3- 投 擲 による 売 買 取 引 : 売 る 側 が 買 う 側 に この 小 石 を 投 げて 下 さい それが 命 中 し た 商 品 が 何 某 の 値 段 であなたのものです などと 言 って 買 わせようとすることです この 類 の 取 引 はそこに 含 まれるガラルと 商 品 の 詳 細 の 不 明 確 さゆえに 無 効 です 4- 穢 れの 売 買 取 引 : 購 入 する 気 もない 者 を 桜 に 使 って 商 品 の 値 段 を 上 げることです この 類 の 取 引 は 他 の 購 買 者 に 対 するガラルゆえ 非 合 法 です 5- 定 住 者 の 遊 牧 民 に 対 する 売 買 取 引 : 定 住 民 のブローカーが 市 場 価 格 に 無 知 な 遊 牧 民 に 何 らかの 商 品 をその 日 の 価 格 よりも 高 い 価 格 で 売 ったり あるいは 逆 に 彼 らから 安 い 価 格 で 買 ったりすることです 25 この 類 の 取 引 はそこに 含 まれる 詐 欺 と 人 々に 及 ぶ 弊 害 ゆえに 正 しいものではありません 但 し 遊 牧 民 が 定 住 民 の 所 に 来 て 商 品 の 購 入 や 売 却 を 依 頼 す ることは 問 題 ありません 6- 商 品 を 手 に 入 れる 前 に 売 却 することは: 許 されません と い うのもそのようなことは 特 に 購 入 する 側 がそうすることにおいて 利 益 を 得 ることを 知 った 時 に 争 いや 取 引 の 解 消 へとつながるからです 7- 代 償 もなく 金 銭 そのものを 得 る 売 買 取 引 : 売 る 側 が 商 品 を 後 払 いで 売 り その 後 に 売 った 時 よりも 安 い 価 格 の 現 金 でそれを 買 い 戻 すことです ゆえに 1 つの 売 買 の 中 に 2 つの 売 買 が 含 まれる 形 となります このような 種 類 の 取 引 はリバーへの 架 け 橋 となるゆえ 禁 止 されており 無 効 です 但 し 一 旦 支 払 いが 終 了 してから 買 い 戻 すことや 商 品 の 性 質 が 変 化 した 後 に 買 い 戻 すこと あるいは 同 一 人 物 ではない 者 から 同 じ 商 品 を 買 い 戻 すことに 問 題 はありません 8- 割 り 込 みの 取 引 取 引 :ある 商 品 を 1000 円 で 買 おうとしている 者 の 所 にやって 来 て それと 同 じ 物 を 800 円 で あるいはもっと 安 い 値 段 で 売 りましょう などと 言 うことで す また 逆 の 場 合 も 同 様 で 商 品 を 1000 円 で 売 ろうとしている 者 の 所 にやって 来 て 私 はそれを 1500 円 で 買 いましょう などと 言 って 商 品 を 横 から 分 捕 る 形 で 購 入 することです このような 類 の 売 買 はムスリムに 対 して 害 悪 を 及 ぼし また 相 互 の 憎 悪 を 煽 り 立 てること からも 禁 止 されています 9- 金 曜 礼 拝 が 義 務 付 けられている 者 が その 2 度 目 のアザーン( 呼 びかけ)の 後 に 行 う 売 買 取 引 は: 禁 止 されており 無 効 です 尚 このことは 売 買 取 引 に 関 わらず その 他 の 契 約 も 同 様 の 規 定 が 適 用 されます またいかなるモスク 内 でも 売 買 は 許 可 されてはいませ ん 10- 商 品 自 体 が 非 合 法 であるような 売 買 取 引 :つまり 酒 や 豚 肉 偶 像 などその 物 自 体 が 25 訳 者 注 : 一 部 の 学 者 はこの 規 定 において 遊 牧 民 でなくても 市 場 価 格 に 無 知 な 者 に 対 して 不 利 な 取 引 をすること 自 体 が 禁 じられているのだと 解 釈 しています 11

非 合 法 な 物 の 他 楽 器 など 非 合 法 な 物 事 への 手 段 となるような 物 の 売 買 取 引 も 禁 止 されま す 11- 詳 細 が 明 確 でない 売 買 取 引 や ガラルが 含 まれる 売 買 取 引 また 家 畜 などの 胎 内 に 宿 っているものの 売 買 雄 の 家 畜 などの 精 子 の 売 買 代 償 と 引 き 換 えに 種 付 けすること 犬 と 猫 の 売 買 26 売 春 婦 の 賃 金 占 い 師 や 巫 女 への 謝 礼 不 明 商 品 の 売 買 ガラルを 含 む 売 買 空 中 の 鳥 のように 入 手 不 可 能 な 物 の 売 買 なども 非 合 法 です 12- 完 全 に 実 る 前 の 作 物 の 売 買 取 引 共 同 売 買 取 引 : 各 々の 取 り 分 を 決 めて 共 同 で 何 かを 売 却 することは 有 効 です 但 し 購 入 者 が 複 数 の 所 有 者 から 何 らかの 商 品 ( 例 えば 土 地 など)を 購 入 する 場 合 商 品 の 全 体 的 な 状 態 を 把 握 し ていなければなりません もしそうすることのないまま 契 約 後 にそのことが 理 由 で 問 題 が 発 生 した 場 合 契 約 解 除 の 権 利 が 発 生 します 水 と 牧 草 と 火 の 売 買 取 引 : ムスリムは 3 つの 物 水 と 牧 草 と 火 において 共 同 使 用 します ゆえに 空 から 降 る 雨 水 や 泉 の 湧 き 水 などは 自 分 の 容 器 や 溜 池 などに 保 管 しない 限 り 所 有 することも 売 買 する ことも 不 可 能 です また 牧 草 も 地 面 にある 限 り 若 草 であろうと 干 草 であろうと 売 買 する ことは 出 来 ません 同 様 に 火 も 薪 によるものであれ 松 明 によるものであれ 売 買 の 対 象 とはなり 得 ません これらはアッラーが 全 ての 被 造 物 に 分 け 隔 てなく 与 えられた 物 なのであり ゆえにそれ を 必 要 としている 者 には 与 えなければならず 決 して 禁 じてはならないのです 売 買 取 引 における 増 減 : 1- 特 に 条 件 付 けない 限 り 住 宅 の 売 却 にはその 土 地 及 びその 上 下 にある 物 またその 内 部 にある 全 ての 物 も 含 まれます また 土 地 の 場 合 も 同 様 で 特 別 な 条 件 をつけない 限 り そこにある 全 ての 物 が 自 動 的 に 売 買 対 象 として 付 随 して 来 ます 2-100 m2の 面 積 とされる 住 宅 が 売 却 された 後 実 はそれがそれ 以 上 あるいはそれ 以 下 の 面 積 であったことが 判 明 した 場 合 売 買 取 引 自 体 は 有 効 です そのような 場 合 余 分 な 面 積 分 に 関 しては 売 った 側 がその 責 任 を 問 われることはありませんが 不 足 分 に 関 しては 責 26 訳 者 注 : 猟 犬 などの 売 買 は 合 法 です また 猫 に 関 しては 多 くの 学 者 がその 売 買 を 合 法 とする 見 解 を とっています 例 えばアン=ナワウィーなどは 預 言 者 は 犬 と 猫 の 売 買 を 禁 じられた という 伝 承 の 猫 を 野 生 の 猫 と 限 定 する 見 解 を 明 らかにしています 12

任 を 負 わなければなりません 尚 売 買 成 立 した 後 に 商 品 に 関 する 事 実 と 取 引 前 の 情 報 との 相 違 が 判 明 し それが 売 買 取 引 の 目 的 自 体 に 抵 触 する 問 題 であった 場 合 取 引 を 無 効 とす る 選 択 権 が 発 生 します 売 買 と 賃 貸 を 同 時 に 行 うこと: 売 買 と 賃 貸 を 兼 ねて この 住 宅 をあなたに 3000 万 円 で 売 却 し かつこの( 別 の) 住 宅 を あなたに 100 万 円 で 賃 貸 します と 提 示 し 購 入 者 の 側 がそれを 了 承 した 場 合 売 買 と 賃 貸 が 同 時 に 成 立 します また この 住 宅 をあなたに 売 却 し かつこの( 別 の) 住 宅 を 賃 貸 するので まとめて 計 3000 万 円 お 支 払 い 下 さい と 言 うようなことも 同 様 に 有 効 です そ のような 場 合 もし 契 約 者 間 に 問 題 が 生 じたら 例 えば 片 方 の 住 宅 に 欠 陥 が 見 つかりそれだ けを 返 還 したいというような 場 合 は 両 方 の 価 格 を 見 積 もり その 分 だけを 返 却 させるよ うにします プレゼントによって 商 品 をさばこうとすることについて: 商 店 などが 自 分 の 所 で 商 品 を 購 入 してくれた 購 買 客 にプレゼントや 賞 品 などを 渡 すこ とは 非 合 法 です これは 賭 けの 一 種 で 同 業 者 をよそに 購 買 客 を 独 占 し それらの 賞 品 欲 しさに 人 々に 本 来 不 必 要 な 物 や 非 合 法 な 物 を 買 わせるための 悪 巧 みであり 更 には 他 の 同 業 者 にも 害 悪 を 及 ぼします そしてこのような 形 で 手 にする 賞 品 などは 賭 博 がイスラー ム 法 において 非 合 法 であるがゆえに 非 合 法 なのです - 信 仰 する 者 たちよ 酒 と 賭 け 事 偶 像 とアル=アズラーム 27 はシャイターン( 悪 魔 ) の 行 いであり 不 浄 である ゆえにそれらを 避 けるのだ (そうすれば)あなた 方 は 成 功 す るであろう,(クルアーン 5:90) 内 容 が 低 劣 で 俗 悪 な 雑 誌 や 新 聞 紙 などの 売 買 : 以 下 のような 物 は 売 買 取 引 は 無 論 のこと 見 聞 きすることも 禁 じられます:1イスラー ムとその 教 徒 への 攻 撃 などといった 悪 質 な 思 想 傾 向 にあったり あるいは 無 恥 や 不 徳 など へといざなったりするような 雑 誌 や 新 聞 紙 2 歌 謡 曲 や 楽 器 の 音 色 度 の 過 ぎた 恋 愛 詩 下 劣 な 言 葉 悪 徳 歌 謡 にせよ 演 技 にせよ 体 を 露 わにした 女 性 の 姿 などを 収 録 したビデオ や CD など 売 買 取 引 にせよ 賃 貸 にせよ このような 物 を 通 じて 得 た 財 産 は 非 合 法 です 商 業 目 的 の 保 険 に 関 して: 商 業 目 的 の 保 険 とは: 保 険 加 入 者 に 何 らかの 危 険 や 損 失 が 生 じた 際 に 保 険 業 者 が 保 険 27 訳 者 注 : アル=アズラーム とは 当 時 賭 け 事 やくじ 引 きに 使 われていた 火 打 石 のことであると 言 わ れます 13

加 入 者 の 支 払 う 料 金 に 応 じて 既 に 両 者 間 で 合 意 している 物 質 的 代 償 を 支 払 う 義 務 を 負 う 契 約 のことです このような 形 の 保 険 はガラルや 商 品 となる 対 象 の 不 明 確 さなどの 性 質 が 含 まれることから 禁 じられています これは 賭 けの 一 種 であり 保 険 の 対 象 が 人 間 であ るか 商 品 であるか あるいは 機 械 類 であるかなどを 問 わず 他 人 の 財 産 を 偽 って 貪 ること なのです 害 をもたらす 売 買 取 引 : 酒 類 の 原 料 となるような 果 実 ジュースの 売 買 平 安 が 失 われる 可 能 性 がある 不 穏 な 状 況 や 危 険 な 状 況 にある 時 の 武 器 の 売 買 死 んでいるものでもって 生 きているものを 買 うこと などは 禁 じられています 売 買 取 引 において 条 件 をつけること: それがイスラーム 法 に 反 しない 内 容 のものである 限 り 売 買 取 引 に 条 件 をつけることは 有 効 です 例 としては 住 宅 の 売 却 に 関 して 売 却 後 1 ヶ 月 間 はそれを 売 った 者 がそこに 居 住 することを 条 件 付 けることや あるいは 薪 の 売 人 に それを 切 ることを 購 入 における 条 件 とすることなどです 聖 地 を 購 入 したり 賃 貸 したりすること: ミナーとムズダリファとアラファは 全 てのムスリムにとってモスクのような 場 所 であり 誰 もその 土 地 を 売 買 したり 賃 貸 したりすることは 出 来 ません そのようなことをする 者 は 不 正 を 犯 す 罪 悪 者 であり その 売 買 による 利 益 や 賃 貸 料 は 非 合 法 です 但 し 回 避 不 可 能 な 状 況 からその 賃 貸 料 金 を 払 うような 羽 目 になったりしたら 彼 自 身 には 罪 はありません 分 割 払 いでの 売 買 取 引 : 分 割 払 いによる 売 買 は 掛 売 りの 一 種 であり 合 法 です 掛 売 りがある 期 日 まで 支 払 いを 遅 らせることであるのに 対 し 分 割 払 いはその 期 日 を 複 数 回 に 分 けるだけの 違 いがあるだ けです 1- 掛 売 り あるいは 分 割 払 いのために 商 品 の 価 格 を 上 増 しすることは 合 法 です そし て 上 増 しの 幅 が 余 りにひどくなかったり あるいはその 商 品 に 対 する 購 入 者 の 必 要 性 を 逆 手 に 取 ったりする 事 がないことを 条 件 に 即 売 であれば 3000 円 の 物 を 掛 売 りや 分 割 払 いの 折 には 3500 円 で 売 ったりすることが 可 能 です 2- 掛 売 り あるいは 分 割 払 いによる 売 買 は それでもって 購 入 者 に 対 するいたわりを 意 図 し かつ 支 払 いの 猶 予 ゆえに 値 段 に 上 乗 せしたりしないのであれば 推 奨 行 為 となり 売 人 はその 善 行 ゆえに 報 奨 を 得 ることでしょう また 支 払 いの 猶 予 に 対 しての 利 益 や 代 償 を 14

意 図 して 商 品 の 値 段 に 上 乗 せをすることは 合 法 であり そのような 場 合 は 決 められたある 期 日 あるいは 規 定 の 期 日 を 何 日 かに 分 けて 代 金 を 支 払 うようにします 3- 掛 売 りや 分 割 払 いにおいて 購 入 者 が 支 払 いを 期 日 よりも 遅 らせた 場 合 売 った 側 はそ の 債 務 に 割 増 料 金 などを 加 えてはなりません というのもこれこそ 禁 じられているリバー であるからです 但 し 購 入 者 がその 代 金 を 支 払 うまで 商 品 を 抵 当 に 入 れさせることは 可 能 です 農 園 などの 売 買 取 引 : 1-ナツメヤシの 木 やその 他 の 果 樹 などが 植 えられている 農 園 の 売 買 に 関 しては もしナ ツメヤシの 木 やそれに 準 じる 植 物 の 受 粉 が 終 了 していたり あるいは 果 樹 に 果 実 が 実 って いたりしている 場 合 それらの 果 実 は 購 入 者 がそれらに 関 して 特 に 条 件 付 けていない 限 り 売 った 側 の 所 有 物 となります 一 方 もしナツメヤシの 木 やそれに 準 じる 植 物 の 受 粉 が 終 了 していなかったり あるいは 果 樹 の 果 実 がまだ 実 っていなかったりした 場 合 それらがつ ける 果 実 は 購 入 者 のものとなります 2-ナツメヤシの 木 であろうがそれ 以 外 の 果 樹 であろうが 実 る 前 の 果 実 を 売 買 すること は 出 来 ません また 穀 物 などのその 他 の 農 産 物 も 同 様 で その 種 子 がしっかり 実 を 結 んで 固 くなるまでは 売 買 することが 出 来 ません 但 しまだ 実 っていない 果 実 を 果 樹 と 共 に あ るいはまだ 青 い 穀 物 をその 畑 や 田 んぼと 共 に 売 買 することは 可 能 です またまだ 実 り 終 わ ってはいない 果 実 や 穀 物 の 類 でも その 場 で 木 や 茎 から 切 り 離 すことを 条 件 に 売 買 するこ とは 許 されています 3- 果 実 を 購 入 した 後 に 遅 延 や 義 務 の 遂 行 における 怠 慢 もなく 収 穫 する 時 まで 時 間 を 置 いたところ その 間 に 強 風 や 寒 波 などの 自 然 災 害 の 被 害 を 受 けて 全 滅 してしまったという 場 合 購 入 者 は 売 人 から 代 金 の 返 済 を 求 めることが 出 来 ます しかし 人 災 による 被 害 の 場 合 は 購 入 者 は 契 約 の 破 棄 と 継 続 のいずれか 2 つの 選 択 をす ることが 出 来 ます そして 継 続 する 場 合 は その 被 害 をもたらした 責 任 のある 者 に 被 害 分 の 損 失 を 請 求 します まだ 刈 り 取 られていない 穀 物 と 刈 り 取 られた 穀 物 の 取 引 : 穂 に 実 っている 穀 物 を 既 に 刈 り 取 られた 同 種 の 穀 物 と 交 換 取 引 することは 禁 じられて います とい うのもその 両 者 が 同 量 にはなりえず そ れ ゆ えに 量 と 質 における 不 明 確 さと 同 種 の 物 を 異 なる 量 において 取 引 するリバーという 2 つの 危 険 要 素 が 生 じて 来 るからです ナツメヤシの 木 になっている 実 と 既 に 収 穫 されたナツメヤシの 乾 いた 実 の 取 引 : これも 上 記 の 取 引 形 式 と 同 様 非 合 法 です 15

ナツメヤシの 実 における 例 外 的 取 引 : 木 になっている 熟 れたナツメヤシの 実 と 既 に 収 穫 した 乾 いたナツメヤシの 実 は 交 換 取 引 することが 出 来 ません というのもそうすることで 詐 欺 やリバーが 発 生 するからです 但 しもし 必 要 に 駆 られた 場 合 は 木 の 上 の 熟 れたナツメヤシの 実 の 量 を(それが 乾 燥 した 際 の 重 量 を 考 慮 において) 推 測 し それと 同 量 の 古 い 乾 燥 ナツメヤシの 実 と 交 換 すること が 出 来 ます その 際 にはその 量 が 5 ワスク つまり 300 預 言 者 サーア 28 を 超 えないようにし そして 契 約 の 場 において 手 渡 しで 取 引 するようにしなければなりません 人 間 の 身 体 器 官 の 一 部 の 売 買 について: 1- 人 間 は 存 命 中 か 死 後 かを 問 わず その 体 の 部 位 や 器 官 の 一 部 を 売 買 することが 出 来 ま せん しかしそれらの 一 部 を 必 要 としている 者 が 代 償 を 支 払 うことなしにはそれを 入 手 することが 不 可 能 な 場 合 その 必 要 ゆえに 代 償 を 支 払 っても 問 題 はありません 無 論 のこ と 臓 器 やその 他 の 肉 体 の 一 部 を 提 供 する 者 は その 報 酬 を 受 け 取 ることを 禁 じられます また 死 後 に 自 分 の 体 の 一 部 をそれを 必 要 としている 者 に 贈 与 したり あるいは 生 前 にそれ を 無 料 で 受 け 取 ったりすることは 許 されています 2- 治 療 のためであれ 何 であれ 血 の 売 買 は 非 合 法 です しかしもし 治 療 のために 血 が 必 要 で かつ 代 償 を 払 うことなしにはそれを 入 手 することが 不 可 能 な 場 合 そうしても 問 題 はないでしょう また 献 血 者 は それによる 代 償 を 受 領 することを 禁 じられます ガラルの 意 味 : ガラルとは: 人 の 知 識 が 及 びにくく その 実 情 実 は 存 在 していなかったり 不 明 瞭 で あったり 入 手 不 可 能 であったりすることなど が 分 かりにくいような 物 事 のことです ガラルを 含 む 売 買 取 引 と 賭 博 : ガラルと 賭 博 は 非 常 に 危 険 かつ 破 壊 的 で 禁 じられたムアーマラートの 1 つです そ れゆえに 数 々の 大 財 閥 は 零 落 し またある 者 は 努 力 もなしに 財 産 を 築 き ある 者 は 無 意 味 に 貧 困 に 陥 りました そして 自 殺 や 敵 意 憎 悪 といったシャイターンの 行 いを 生 み 出 して きたのです 至 高 のアッラーはこう 仰 られました:-シャイターンは 酒 と 賭 け 事 をもって あなた 方 の 間 に 敵 意 や 憎 悪 をもたらし そしてあなた 方 をアッラーのズィクル( 念 唱 想 起 )やサ ラー( 礼 拝 )から 遠 のけたいのである 一 体 あなた 方 は(それらを) 止 めないというのか?, 28 訳 者 注 :サーアはマディーナの 計 量 単 位 の1つで 果 実 や 種 子 穀 物 類 などに 用 いられます 1 サー ア( 約 2.4kg)は 4 ムッドに 相 当 します 16

(クルアーン 5:91) ガラルを 含 む 売 買 取 引 の 害 悪 : ガラルを 含 む 売 買 取 引 には 大 きな 2 つの 害 悪 があります: 1- 人 の 財 産 を 不 当 に 貪 ること:それで 一 方 は 利 もなく 損 失 し もう 一 方 は 損 なく 利 益 を 得 ます というのもそれは 賭 けと 同 様 のものであるからです 2- 取 引 する 者 の 間 に 敵 意 や 憎 悪 の 念 をもたらし 怨 恨 や 争 いに 原 因 となること 17