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神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

Taro-伊勢原市介護支援ボランティ

第 6 条ポイント事業のボランティア登録者をボランティアとして受入れようとする介護保険関連施設 障がい者福祉施設 市が設置する施設又は市長が認める施設 ( 以下 施設 という ) は 寒河江市元気高齢者づくりポイント制度推進事業ボランティア受入施設指定申請書 ( 式第 2 号 ) を市長へ提出し 指

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平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

( 新潟県 ) 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 2 人口 ( 1) 3 高齢化率 ( 1) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載 ) 佐渡市 ( ) ( ) 1 取組の概要 5 取組の特徴 6 開始年度 7 取組のこれまでの経緯 8 主な利用者と人

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

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目次 参加者について Q1: 事業への参加 活動 商品交換の流れを知りたい P1 Q2: 参加者の要件は P1 Q3: 対象年齢を60 歳以上にした理由は P1 Q4: ボランティア団体として活動している 団体の代表者が要件を満たしていれば 60 歳未満の者や市外在住のメンバーもアクティブシニア応援

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11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

渋川市介護予防おうえんポイント制度 渋川市内に在住する40 歳以上の方が ご自身の介護予防 健康増進 生きがいづくりの一助としていただきながら 地域の支え手として活躍していただくための 新しいボランティア活動支援事業です この事業は 指定ボランティア活動 ( 市内老人福祉施設や 渋川市が主催又は共催

区分


3 前項の規定により委託を受けたものが行う業務は 次のとおりとする (1) ボランティア活動受入施設等の登録に関すること (2) ボランティアの登録に関すること (3) ボランティアの研修に関すること (4) ボランティアカードの交付に関すること (5) ボランティア活動受入施設等との連絡調整に関す

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【1117修正原稿】説明会資料

第3節 重点的な取り組み

( 受入施設等の指定 ) 第 6 条受入施設等は あらかじめ本事業の対象となる事業及び活動について 市長から指定を受けなければならない 2 受入施設等が前項の指定を受けようとするときは まめなかポイント事業活動指定申請書 ( 様式第 3 号 ) により市長へ申請しなければならない 3 受入施設等は

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申請日以降に暫定ケアプランを作成した場合には 暫定ケアプランの作成日までしか遡ることはできません 2 要支援認定の場合ア ) 給付管理業務を行う事業者介護予防支援事業者が 介護予防サービス計画 を作成し 給付管理業務を行うので 暫定ケアプランを作成した居宅介護支援事業者は 利用者を介護予防支援事業者

平成 31 年度 (2019 年 4 月 ~2020 年 3 月 ) - 袋井市 - 名前

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

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第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

2 号 ) により町長に申請しなければならない 3 町長は 前 2 項の規定による申請があった場合において 支障がないと認めるときは 当該申請者を登録するとともに 登録証 ( 様式第 3 号 ) を交付し ボランティアには 町が別に定める ポイントカード を交付するものとする 4 前項において 登録

平成 30 年度 提言書 テーマ 福祉 環境のまち部会新見市版ボランティアポイント制度の導入 ともに支え合うあたたかいまちづくり ~ポイント制で地域活性化 ~ 1. はじめに国立社会保障 人口問題研究所の推計によれば 日本全体で人口が減少していく時代が到来したことを示しており この傾向は本市も例外で

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3 利用の手続き (1) いきいきボランティアポイント事業の登録申請 本制度を利用したい方は あらかじめ 区役所の高齢介護課へ申請し いきいきボランティア手帳 の交付を受けます 登録者は全員 市が指定するボランティア活動保険へ加入します 保険料は市が一括して支払いますので 登録者の直接的な保険料負担


平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

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第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

1. 静岡市元気いきいき! シニアサポーター事業とは 65 歳以上のシニア世代の介護予防を目的とした事業で 指定活動先でボランティア活動をするとポイントがたまり 静岡市の地場産品と交換できる事業です ア. 事業イメージ イ. 内容 対象者 活動期間 65 歳以上の静岡市民 登録した日から登録した年の

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

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別紙2


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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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介護予防ポイント活動者マニュアル 1. 目的介護予防ポイント事業は 介護保険第 1 号被保険者の人が 介護保険施設などにおけるお手伝いなどの介護予防ポイント活動を通じて 生きがいづくりや社会参加を促進すること さらには活動を通じて介護予防に取り組むことを目的に実施します 介護予防ポイント活動者の方が

( 選定提案 ) は 利用者に貸与しようと福祉用具の種目の候補が決まった後で 具体的な提案品目 ( 商品名 ) を検討する際に用いる つまり ( 選定提案 ) に記載されるのは 候補となる福祉用具を利用者に対して提案 説明を行う内容である 平成 30 年度の制度改正では 提案する種目 ( 付属品含む

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

2 スプリンクラー設備の設置基準の見直し 消防法施行令第 12 条第 1 項関係 スプリンクラー設備を設置しなければならない防火対象物又はその部分に 次に掲げるもの 火災発生時の延焼を抑 制する機能を備える構造として総務省令で定める構造を有するものを除く で延べ面積が 275 m2未満のものが追加さ

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2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

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医療 回復支援 在宅 見附市の地域包括ケアシステム 介護体制と支援の拡大 資料 1 病院 ( 救急 基幹病院等 ) 早期退院 回復期 ( 市外 ) リハビリ病院 見附市立病院 保健福祉センター 特養ほか 医療 救急 手術など高度医療 集中リハビリ 早期回復 見附市医療の里 老健施設ケアプラザ見附 か


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介護老人保健施設シンフォニー稲佐の森 Ⅱ < 介護予防短期入所療養介護利用料金一覧表 > 介護予防短期入所療養介護 ( 日額 ) 要介護度要支援 1 要支援 2 サービスに係る負担金 円 776 円 介護職員処遇改善加算 2 26 円 32 円 サーヒ ス提供体制強化加算 (Ⅰ) 3 1

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

キーワード 住民参加の介護予防 シルバーリハビリ体操指導士 シルバーリハビリ体操 フリフリグッパー体操 住民主体の介護予防事業及び認知症対策の推進 茨城県利根町 この事例の特徴 茨城県立健康プラザが 地域支援事業開始前より介護予防を推進するために開催してきたシルバーリハビリ体操指導士養成講習会を修了

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栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

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基本目標 1( 日常生活 ) 地域住民みんながつながり支えあう 心豊かなコミュニティづくり 核家族化や少子高齢化の進行に伴いさまざまな課題が顕著に現われるなか ライフスタイルの多様化や 携帯端末の普及などによる人と人とのつながり方の多様化もあり みなさんが生活する家庭や地域社会におけるつながりが希薄

上田市介護予防 日常生活支援総合事業実施要綱 平成 30 年 5 月 31 日 告示第 131 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この告示は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 115 条の45 第 1 項に規定する介護予防 日常生活支援総合事業 ( 以下 総合事業

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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Transcription:

ボランティアポイント制度に係る本県の考え方 神奈川県保健福祉局 福祉 次世代育成部高齢福祉課 平成 24 年 5 月 1 はじめに本県においては 高齢者の参加による介護予防の取組みとして 現在 ( 平成 24 年 3 月現在 ) 横浜市 相模原市 平塚市及び藤沢市で実施している介護ボランティアポイント制度について 平成 23 年度 モデル事業として 元気な高齢者介護ボランティアポイント制度調査研究事業 ( 以下 モデル事業 という ) を実施したところである 今般 モデル事業の結果を踏まえ 介護ボランティアポイント制度について未実施の市町村に対し 同制度の普及を図り 高齢者の参加による介護予防の取組みを推進する一助とするため 同制度に係る本県の考え方を 次のとおり取りまとめた 2 モデル事業について (1) 概要元気な高齢者による老人ホーム等でのボランティア活動を推進する介護ボランティアポイント制度について 導入を検討している地域において試行し 効果の検証を行った なお 詳細については 別添 元気な高齢者介護ボランティアポイント制度調査研究事業実施報告書 記載のとおり 元気な高齢者介護ボランティアポイント制度調査研究事業 のスキーム 保育所 団地等 1

3 ボランティアポイント制度に係る本県の考え方 (1) 有償ボランティアに係る整理今回のモデル事業の実施に当たり ボランティアポイント制度の導入を検討している市町村の一部から ボランティア活動により蓄積したポイントを換金可能とすることについて ボランティアは無償の社会奉仕活動 と捉える従来の考え方との整合がとれない との課題が寄せられたところである しかし 高齢者の急速な増加が見込まれる中 そのおよそ 85% が要支援 要介護認定を受けていない元気な高齢者であること 今後 高齢者を支える若手 中堅世代の減少が見込まれていること モデル事業では 1 回の活動に付与されるポイント数を 200 ポイント (200 円相当 ) としたが これは 活動に要する交通費等の実費相当分に該当するものと考えられること等を踏まえると 介護ボランティアポイント制度においては 高齢者も社会の担い手であり 元気な高齢者の社会参画のしくみづくり として ポイントを貯めることでボランティア活動の励みとなる点を重視し 整理することが適当であると考える なお モデル事業の 検証会議 において ボランティアポイント制度の導入市から 導入に当たり 市社会福祉協議会との意見調整を行い 同制度におけるボランティアの解釈について整理したことにより スムーズな制度導入が可能となった との意見が挙げられた 制度導入に当たっては 地区社協等 ボランティアに精通した団体と調整することが望ましい また モデル事業で実施したボランティア登録者へのアンケート結果にも見られるとおり すべてのボランティアがポイント換金を望むものではないということを踏まえ 現在 横浜市の介護ボランティアポイント制度で実施している寄付制度の整備も必要と考える (2) ボランティアの対象範囲今回のモデル事業におけるボランティアの対象は 満 65 歳以上の方 としたところである これは 高齢者が事業に参加することが 自身の介護予防の取組みとなるとの考えによるものであるが 事業を充実させるためには 対象年齢を拡大し 多世代によるボランティアの展開を行い 世代間交流を図ることも有効と考える (3) ボランティアの活動場所今回のモデル事業におけるボランティアの活動場所は 特別養護老人ホーム等の介護保険施設がほとんどであったが 例えば 児童の交通安全のための見守り活動や子育て支援施設等における活動など 地域の実情に応じた活動場所を選定することも有効と考える (4) IC カードによるポイント管理 今回のモデル事業におけるポイント管理に当たっては IC カードを活用したが 2

この方式の利点として次の事項が挙げられる 活動実績の集計分析が容易 受入施設等の負担が軽減 割引サービス等 用途の拡大にも対応可能 ( 今後 ボランティアポイント制度の導入を検討している市町村において 本モデル事業のICカードシステムを活用する場合 ) 新たなシステム開発が不要以上の利点により 例えば (2) で示した多世代によるボランティア展開を図る場合において ボランティアの年齢による財源区分 (65 歳以上のボランティアに係る経費については地域支援事業交付金を活用し それ以外の世代に係る経費については一般財源を活用する等 ) が容易となる等の効果が期待できる (5) ポイントの換金等について今回のモデル事業においては ポイントの換金は行わず ポイント高に応じ かながわ産品に交換することとした 既に実施中の市においては 換金のしくみを設けているほか 横浜市及び平塚市では 一定のポイントを貯めたボランティア登録者に対し スポーツ観戦チケット等 協賛企業等からの特典を提供している こうした取組みにより ボランティアポイント制度を 地域振興に資するものとしても位置付け 展開することが可能となるものと考える (6) ポイントの上限 ( 換金の上限 ) について今回のモデル事業は 短期間のため 明確なポイントの上限は設定しないものとしたが ポイントの上限 ( 換金の上限 ) について 横浜市では年間 8,000 ポイント (8,000 円 ) としており 相模原市 藤沢市及び平塚市は年間 50 ポイント (5,000 円 ) としているところである 上限の設定に当たっては (1) で整理した有償ボランティアに係る整理を踏まえ 地域の実情に応じたポイント数とすることが適当と考える 参考資料 横浜市 相模原市 藤沢市 平塚市のボランティアポイント制度について 3

参考資料 横浜市 相模原市 藤沢市 平塚市のボランティアポイント制度について ( 平成 24 年 4 月 1 日現在 ) 区分横浜市相模原市藤沢市平塚市 開始 時期 管理 機関 制度 名称 上の整理 事業の財源 平成 21 年 10 月平成 22 年 10 月平成 22 年 12 月平成 23 年 10 月 ( 公社 ) かながわ福祉サービス振興会 ヨコハマいきいきポイント ( 横浜市介護支援ボランティアポイント事業 ) 直営 直営 市社会福祉協議会 ( ボランティアセン ター ) さがみはら ふれあいハートポイント事業 ( 相模原市介護支援ボランティア事業 ) いきいきパートナー事業 ひらつか元気応援ポイント事業 の対象者 ボランティア 介護保険第 1 号被保険者の市民 介護保険第 1 号被保険者の市民 介護保険第 1 号被保険者で介護保険サービスを受けていない市民 介護保険第 1 号被保険者で介護保険料の未納がない市民 1 回の活動に付与するポイント 1 日の上限 1 回の活動で 200 ポイント (30 分以上 ) 換金の対象としては 200 ポイント上限 ( 午前と午後に別の施設で活動し 200 ポイント以上取得というケースもありうるが 200 ポイントを超える部分は切り捨て ) 1 介護保険施設等の高齢者福祉施設でのボランティア活動 30 分以上 2 時間未満 1ホ イント 2 時間以上 2ホ イント 2 地域包括支援センターでの介護予防事業の手伝い 2ホ イント ( 時間制限なし ) なし ( 午前に1で2 ポイント取得 午後に2で2ポイント取得というケースもありうる ) 1 日の活動につき 1 ポイント 100 円換算 ( 概ね 1 時間以上 ) 概ね 1 時間の活動につき 1 ポイント 100 円換算 1 日において 2 時間以上行った場合又は 2 か所以上で行った場合については 1 日最大 2 ポイント 200 円換算 1 ポイント 2 ポイント

区分横浜市相模原市藤沢市平塚市 pt ポイントの略 の繰越し 年間の上限 ( 換金の上限 ) ポイント 8,000pt 8,000 円 (1,000pt 未満は換金の対象外 ( 翌年度へ繰り越し )) 上記 1,000 ポイント未満について 翌年度に繰り越し 10~19pt 1,000 円 20~29pt 2,000 円 30~39pt 3,000 円 40~49pt 4,000 円 50pt 以上 5,000 円 (10pt 未満は換金の対象外 ) 50pt 5,000 円 (1ptから換金可) 10~19pt 1,000 円 20~29pt 2,000 円 30~39pt 3,000 円 40~49pt 4,000 円 50pt 以上 5,000 円 (10pt 未満は換金の対象外 ) 平成 23 年 10 月 ~ 平成 24 年 9 月までの1 年間の活動について換金 繰越しなし繰越しなし繰越しなし ポイントの有効期間 ポイントの寄付制度 付与を受けた日の属する年の翌々年 3 月 31 日まで有効 あり ( ボランティア登録者の申請により市が処理 ) 当該年度のみ 1 年間 平成 23 年 10 月 ~ 平成 24 年 9 月 なしなしなし ト管理 ポイン IC カードによる 手帳へのスタンプ押印による 登録カードへのスタンプ押印による ポイント手帳へのスタンプ押印による 換金以外対象施設担当課の特典 抽選で 協賛企業からの招待券等を贈呈 特別養護老人ホーム 老人保健施設 地域ケアプラザ グループホーム デイサービス等 なし なし 1ポイント以上付与された登録者を対象に 抽選で湘南ベルマーレの観戦チケットを贈呈 介護保険施設等の高齢者福祉施設 地域包括支援センター 特別養護老人ホーム 老人保健施設 認知症グループホーム デイサービス 障がい者施設 特別養護老人ホーム 老人保健施設 養護老人ホーム 軽費老人ホーム ケアハウス デイサービス デイケア 病院 湘南ベルマーレ 救護施設 介護保険課介護予防推進課保健医療福祉課高齢福祉課