公的年金からの特別徴収の中止と 住民税の納め方について
公的年金からの特別徴収 ( 年金特徴 ) をされる方 ( 該当者 ) 次の両方に該当する方です 1. 当該年度の 4 月 1 日現在 年額 18 万円以上の公的年金を受給されている 65 歳以上の方 2. 前年の年金所得に係る住民税の納税義務がある方 どのような状態になると 特別徴収が中止になるのか 1. 北区外に転出 ( 引越 ) した場合 住民票を北区外に 動かした 場合北区から 引っ越しをされて住民票を動かした場合 特別徴収は中止になります 2. 亡くなられた場合該当の方が亡くなられた場合 特別徴収は中止になります 3. 北区介護保険料の特別徴収が 中止になった場合北区介護保険料の特別徴収の中止に伴い 住民税の特別徴収も中止になります 4. 所得や控除が変更されて 年金からの特別徴収税額が変更になった場合年度途中に医療費控除や扶養控除の追加適用や否認等により 年金からの特別徴収税額が変更になった場合 特別徴収は中止になります 5. 年金支払者が 年金に関する再査定などを受けた場合年金支払者が 年金の支払額を変更した場合や 査定などを行った場合に 特別徴収は中止になります ( このケースは 北区側で状況を把握することができず 中止になった旨をご連絡するだけになります ) 6. 特別徴収をすることにより 年金の支給額がなくなる場合所得税 各保険料 住民税額の合計よりも 年金受給額が大きい必要があります 住民税を特別徴収することで 年金支給額が 0 円になってしまう場合には 特別徴収は中止になります 2 カ月に 1 回支給される年金受給額 1 源泉所得税額 2 特別徴収される介護保険料額 3 特別徴収される国民健康保険料 4 特別徴収される後期高齢者医療保険料 5 特別徴収される住民税額 6 とした場合に 年金支給額 1 > 所得税 2+ 介護保険料 3+ 国保保険料 4+ 後期保険料 5+ 住民税額 6 である必要があります 特別徴収が中止になった後で 納めるべき住民税が残っている場合には 納付方法を変更して 個人納付 ( 普通徴収 納付書や口座振替で納める方法 ) で納めていただくことになります 東京都北区税務課 1
年金特徴が継続している場合の事例 年金特徴 2 年目 ( 年税額 30,000 円 ) 年税額 30,000 円から 既に仮徴収で納めた 24,000 円を引いた残額を 年金から特別徴収され 1 年目の 2 月分と同額を 年金から特別徴収されまます す 年税額 30,000 円 - 仮徴収分計 24,000 円この場合 8,000 円 3 回 =24,000 円 = 本徴収分 6,000 円 本徴収分の 6,000 円を 3 回に分けて納めます 年税額 30,000 円に対して 仮徴収段階で多く徴収している ( 仮徴収合計 24,000 円 ) ために 10 月か らの本徴収税額は 小さくなります 年金特徴 3 年目 ( 年税額 40,000 円 ) 2,000 円 2,000 円 2,000 円 12,000 円 11,000 円 11,000 円年税額 40,000 円から 既に仮徴収で納めた 6,000 円を引いた残額を 年金から特別徴収されま 2 年目の 2 月分と同額を 年金から特別徴収されます す 年税額 40,000 円 - 仮徴収分計 6,000 円この場合 2,000 円 3 回 =6,000 円 = 本徴収分 34,000 円本徴収分の 34,000 円を 3 回に分けて納める 年税額 40,000 円に対して 仮徴収段階での徴収が小さい ( 仮徴収合計 6,000 円 ) ために 10 月からの本徴収税額は 大きくなります 基本的に隔月で支払われる年金の額に 大きな変動はありませんので 例の 2 年目と 3 年目のように極端な差が生じることはありません 東京都北区税務課 2
住民税の制度上 1 月 2 日以降に亡くなられた方に 前年中の所得があれば 住民税を納めていただく必要があります 年金から特別徴収されている方が 亡くなられた場合には 特別徴収が中止になります 前年中の所得にかかる住民税がある場合には 亡くなられた方のご遺族に 承継人 として 住民税を納めていただくことになります 年金特徴 2 年目以降で中止になった場合 翌年 8 月分から特別徴収中止し 普通徴収 2 期納期限 (8 月末 ) 前に切り替わった場合 ( 年税額 30,000 円 ) 本来の徴収予定 灰色部は中止 変更後 ( 年金特徴中止後 ) 4 月分 6 月分 2 期 (8 月末 ) 3 期 (10 月末 ) 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 8,000 円 6,000 円 4,000 円 4,000 円 年税額 30,000 円から 既に仮徴収で納めた 16,000 円を引いた残 1 年目の 2 月分と同額を 年金か額が自分で納める 普通徴収 に切り替わります ら特別徴収されます 年税額 30,000 円 - 仮徴収分計 16,000 円 = 14,000 円 8,000 円 2 回 =16,000 円普通徴収の 2 期納期限前であれば 2 期 3 期 4 期の 3 回にわけて 8 月分は引き落とし無し残額の 14,000 円を納めます 特別徴収をされている方が 6 月 10 日頃に亡くなられ 承継人 として住民税を納める方がすぐに 決定した場合 普通徴収第 2 期の納期限前であれば 年税額 30,000 円から 仮徴収として既に納めて いただいた 16,000 円を差し引いた残額 (14,000 円 ) を 普通徴収第 2 期から 3 回に分けて納めます 東京都北区税務課 3
年金特徴 2 年目以降で中止になった場合 2 8 月分から特別徴収中止し 普通徴収 2 期納期限 (8 月末 ) を過ぎて 3 期で切り替わった場合 ( 年税額 30,000 円 ) 本来の徴収予定 灰色部は中止 変更後 ( 年金特徴中止後 ) 4 月分 6 月分 3 期 (10 月末 ) 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 8,000 円 7,000 円 7,000 円 年税額 30,000 円から 既に仮徴収で納めた 16,000 円を引いた残 1 年目の 2 月分と同額を 年金か額が自分で納める 普通徴収 に切り替わります ら特別徴収されます 年税額 30,000 円 - 仮徴収分計 16,000 円 = 14,000 円 8,000 円 2 回 =16,000 円普通徴収の納期限が 3 期と 4 期の 2 回に分けて 残額の 14,000 円 8 月分は引き落とし無しを納めます 承継人 の決定までに時間がかかり 普通徴収第 2 期の納期限を過ぎた場合 年税額 30,000 円か ら 仮徴収として既に納めていただいた 16,000 円を差し引いた残額 (14,000 円 ) を 普通徴収第 3 期 第 4 期の 2 回に分けて納めます 東京都北区税務課 4
年金特徴 2 年目以降で中止になった場合 3 12 月分から特別徴収中止し 普通徴収 4 期納期限 (1 月末 ) 前に切り替わった場合 ( 年税額 30,000 円 ) 年金特徴の中止が 本徴収 期 (10 月以降 ) に発生した場合でも 年税額からこれまでに年金から差し引いた残額を 普通徴収で納めていただくことになります 本来の徴収予定 灰色部は中止 変更後 ( 年金特徴中止後 ) 年金特徴 ( 仮徴収 ) 本徴収 普通徴収 4 月分 6 月分 8 月分 10 月分 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 8,000 円 8,000 円 2,000 円 4,000 円 年税額 30,000 円から 既に仮徴 1 年目の 2 月分と同額を 年金から特別徴収されます この場合 8,000 円 3 回 =24,000 円 1 収で納めた 24,000 円と 本徴収で納めた 2,000 円を差し引いた残額 4,000 円が自分で納める 普通徴収 に切り替わります 1 年税額 30,000 円から 既に仮徴収で納めた 24,000 円を引いた残額が 年金特徴 ( 本徴収 ) とし て納める額になります (30,000 円 -24,000 円 =6,000 円 ) 本徴収の対象額が 6,000 円を 本来は 10 月分 12 月分 2 月分の 3 回に分けて 年金から特別徴収 されるため 1 回あたりの特別徴収額は 2,000 円です 東京都北区税務課 5
年金特徴 2 年目以降で中止になった場合 4 6 月分から特別徴収中止し 普通徴収 1 期納期限 (6 月末 ) 前に切り替わった場合 ( 年税額 30,000 円 ) 年金特徴の中止が 6 月分からの中止 (6 月支給月の年金から住民税を引かれない ) であれば 普通徴収の第 1 期分から 4 回に分けて残額を納めます 本来の徴収予定 灰色部は中止 変更後 ( 年金特徴中止後 ) 仮徴収 普通徴収 ( 納付書または口座納付 ) 4 月分 1 期 (6 月末 ) 2 期 (8 月末 ) 3 期 (10 月末 ) 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 7,000 円 5,000 円 5,000 円 5,000 円 2 年税額 30,000 円から 既に仮徴収で納めた 8,000 円を引いた残額が自分で納める 普 通徴収 に切り替わります 年税額 30,000 円 - 仮徴収分 8,000 円 = 22,000 円 普通徴収の第 1 期納期限前であれば 普通徴収の第 1 期から第 4 期までの 4 回に分け て 残額の 22,000 円を納めます 2 1 年目の 2 月分と同額を 年金から特別徴収されます (8,000 円 2 回 =16,000 円 ) 東京都北区税務課 6
年金特徴 2 年目以降で中止になった場合 5 仮徴収の合計額が 年税額を上回ってしまう場合 ( 年税額 15,000 円 ) 4 月支給分から 8 月支給分で特別徴収される 3 回の仮徴収の合計額が 新年度の年税額を上回る場合 ( 例では 仮徴収の合計額が 24,000 円に対して 年税額が 15,000 円しかない場合 ) 北区では年金からの特別徴収を中止しています 本来の徴収予定 8,000 円 8,000 円 8,000 円 仮徴収分の合計が 24,000 円仮徴収で 過払い になるために 納めるべき税年税額の 15,000 円を超えるため 6 月分 8 月分を額は無い徴収すると 過払い 変更後 ( 年金特徴中止後 ) 赤部分は還付対象 4 月分 6 月分 1 期 (6 月末 ) 2 期 (8 月末 ) 3 期 (10 月末 ) 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 8,000 円 4,000 円 1,000 円 1,000 円 1,000 円 年税額 15,000 円を超えない範囲で仮徴収を実施 (4 月分まで ) 年税額 15,000 円に対して 本来の仮徴収分の徴収予定合計額 24,00 0 円を徴収すると 過払いになるために 年税額を超えない月まで 仮徴収により特別徴収されます 年税額が確定するのは 4 月下旬であるために 6 月支給月の仮徴収を 中止 することが手続上間に合わないために 年金から天引きされますが 後日還付されます この場合は 6 月分から差し引いた 8,000 円を還付 15,000 円 -8,000 円 (1 回分 )= 7,000 円 2 回分を徴収すると年税額を超えるため 1 回分年税額 15,000 円から 既に仮徴収で納めた 8,000 円を引いた残額が自分で納める 普通徴収 に切り替わります 年税額 15,000 円 - 仮徴収分 8,000 円 = 7,000 円普通徴収の第 1 期から第 4 期までの 4 回に分けて 残額の 7,000 円を納めます 東京都北区税務課 7
年金特徴 2 年目以降で中止になった場合 6 2 年目に納める住民税が無い ( 非課税の場合 )( 年税額 0 円 ) 多額の医療費がかかり 医療費控除などを申告した場合 納めるべき税額が減少します このために 翌年度 ( 例では 2 年目 ) に納める住民税が無い ( 非課税 ) 場合は 仮徴収分の年金特徴から中止し 過払いとなった額を 後日還付します 本来の徴収予定 8,000 円 8,000 円 8,000 円 仮徴収分の合計が 24,000 円今年度は 非課税 のために 過払い 納めるべき税額は無い 変更後 ( 年金特徴中止後 ) 赤部分は還付対象 4 月分 6 月分 1 期 (6 月末 ) 2 期 (8 月末 ) 3 期 (10 月末 ) 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 8,000 円 年税額が確定するのは 4 月下旬で あるために 仮徴収を 中止 する ことが手続上間に合わないため に 年金から天引きされますが 納めるべき税額は無い 後日還付されます この場合は 4 月分 6 月分から 差し引いた合計 16,000 円を還付 東京都北区税務課 8
年金の支給が停止になったことで 特別徴収が中止になった場合年金を受給されている方が亡くなられ ご遺族の方が 未支給年金 等の手続きをされた場合など 年金保険者が年金の支給を停止する手続きを行います このような場合に 年金保険者側の手続きのタイミングにより 特別徴収される予定だった住民税が 年金の支給が停止されたために 住民税を引くことができなくなる ことで 2 回に分かれて納付書が送られる場合があります 本来の徴収予定 ( 年税額 30,000 円 ) 灰色部は中止 4 月分 6 月分 2 期 (8 月末 ) 3 期 (10 月末 ) 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 8,000 円 6,000 円 4,000 円 4,000 円年税額 30,000 円から 既に仮徴収で納めた 16,000 円を引いた残額が自分で納める 普通徴収 に切り替わります 年税額 30,000 円 - 仮徴収分計 16,000 円 = 14,000 円普通徴収の 2 期納期限前であれば 2 期 3 期 4 期の 3 回にわけて 残額の 14,000 円を納めます 例として 6 月初旬に亡くなられたために 8 月支給分から特別徴収を中止し 承継人の方に普通徴収として納めていただく納税通知書 納付書をお送りした状態は 上表のとおりです この時点では 6 月支給月の年金から 8,000 円の住民税を特別徴収する予定として通知しています 年金保険者側で 6 月分の支給を停止したために 6 月に年金から特別徴収される予定だった 住民税 8,000 円が納められなかった場合 年金保険者側で 6 月分の年金支給を停止したために 8,000 円の住民税を引き落とせなかったこと が 9 月になり判明したため 8,000 円を普通徴収で納めていただくことになります 4 月分 6 月分 2 期 (8 月末 ) 3 期 (10 月末 ) 4 期 (1 月末 ) 8,000 円 8,000 円 6,000 円 4,000 円 4,000 円 8,000 円 0 円 6,000 円 8,000 円 8,000 円 6 月に納める予定だった 8,000 円が年金の支給が停止になったため 納められていない ( 特別徴収することができなかった ) 6 月で徴収する予定の 8,000 円を 納期限前の第 3 期 第 4 期の 2 回に分けて 納めていただく 合計 30,000 円は変わりません 東京都北区税務課 9